JPH0777951B2 - 糸条巻き取り装置 - Google Patents

糸条巻き取り装置

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JPH0777951B2
JPH0777951B2 JP62008828A JP882887A JPH0777951B2 JP H0777951 B2 JPH0777951 B2 JP H0777951B2 JP 62008828 A JP62008828 A JP 62008828A JP 882887 A JP882887 A JP 882887A JP H0777951 B2 JPH0777951 B2 JP H0777951B2
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speed
winding
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negative pressure
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忠彦 大久保
順 高木
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Toray Engineering Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は紡績機、仮撚加工機、又は巻き返し機等におい
て糸条をスクエアチーズ、バイコニカルチーズ、又はコ
ーンチーズ等のパッケージに巻き取る装置に関するもの
である。 (従来技術) 一般に、オープンエンド紡績、空気紡績等の革新紡績
機、あるいは仮撚機、延伸仮撚機等においては、糸条加
工部で加工された糸条はデリベリローラにより一定の速
度で搬送され、巻き取り装置によりスクエアチーズ、バ
イコニカルチーズ、又はコーンチーズ等のパッケージと
して巻き取られている。 上述の巻き取り装置は、糸条を所定の位置に案内する綾
振り支点用ガイドと、糸条案内用の溝を有し駆動装置に
より所定の速度で回転されるローラと、機台に設置され
た軸に回動自在に装着され、ボビンを回転自在に保持す
るクレードルとにより構成されている。そして、加工部
から送出された糸条は溝付ローラにより綾振りされなが
ら、該ローラにより接触摩擦駆動されるボビンに巻き取
られている。又、糸条は、回転スクロールカムと係合
し、ボビンと平行な位置で往復動されるトラバースガイ
ドにより綾振りされることもある。 上述のような巻き取り装置により糸条をスクエアチー
ズ、又はバイコニカルチーズ等のパッケージとして巻き
取る場合には、綾振り支点用ガイドから綾振り端部まで
の長さと、綾振り支点用ガイドから綾振り中央部までの
長さとでは差があり、糸条が綾振り端部に移動した時に
巻き取り張力が高くなり、綾振り中央部に移動した時に
低くなる。そのため、パッケージの端部のおいて糸溜り
による耳立ちを生じたり、巻き取り硬度が高くなって端
面崩れを生じる。又、パッケージの端部と中央部とで硬
度斑を生じる等の問題があった。この事は、糸条をソフ
ト巻きパッケージとして巻き取る場合により顕著に現れ
る傾向があった。 又、コーンチーズのパッケージに巻き取る場合は、糸条
の巻き取り量が増加するに従って一端が大径に、他端が
小径になるようボビン装着用クレードルは、円筒形の駆
動ローラに対してボビンが傾斜する構成のものが使用さ
れている。しかし、糸条の巻き取り操作中においてパッ
ケージの大径側と小径側で巻き取り張力が大きく変化す
ると共に、パッケージ端部における糸溜り量、硬度差、
クレードルの設置誤差等の要因によって駆動ローラに対
するパッケージの接触圧が微妙に変化し、パッケージは
ローラの中央部において駆動されることは少なく、パッ
ケージの大径側が駆動位置になったり、小径側が駆動位
置になったりする。 そのため、大径側が駆動されると巻き取り速度が遅くな
り、糸条の弛み量が増大して糸道規制がうまくゆかずに
ついには糸切れを発生する、又、小径側が駆動されると
巻き取り速度が速くなり、巻き取り張力が高くなって糸
切れを発生する。 これ等のことから、巻き取り径の違いによる張力変動
と、駆動位置の変化に伴う張力変動により糸切れを生じ
たり、あるいはパッケージ端部に耳立ち、端面崩れを生
じるという問題があった。 そこで、上述のような張力変動を減少させるため、テン
ションコンペンセータ等の機械的な糸速変動吸収装置を
設置することが試みられている。 この様な糸速変動吸収装置としては例えば特公昭61-195
41号公報、あるいは、実開昭61-38180号公報に記載され
ている。 (発明が解決しようとする課題) しかし、上述のような糸速変動吸収装置を設置しても、
巻き取り速度が200m/min以上になると、張力変動の周期
が短くなり、糸速変動吸収装置の固有振動の周期と干渉
して追随補正ができなくなり、巻き取りを継続すること
ができなくなる。そのため、コーンチーズのパッケージ
の場合には、傾斜角度が2°以上になると張力変動幅が
大きく、かつ張力変動周期が短くなるため、上述と同様
に追随補正ができず、実用化するには問題があった。 又、糸速変動吸収装置として、機械的に回動させて糸条
の弛みを吸収する構成のものでは、回動抵抗が糸条の引
張り強度より大きく糸条が切断したり、延伸されるとい
う問題が有り、糸条を自重によりU上に弛ませた状態で
貯留する構成のものでは、糸条に所定の張力が作用しな
いため、糸条の撚りトルクにスナールを発生するという
問題があった。 さらに、糸条に所定の張力を付与する張力付与手段とし
てディスクテンサー、又は、フインガー型ゲートテンサ
ーを設置した場合に、該張力付与手段が常時作動状態に
なっていると、糸継機によって糸継ぎ操作、あるいは、
糸条導入操作を行なう時に、該張力付与手段が邪魔にな
って確実にできないという問題があった。 (課題を解決するための手段) 本発明は、糸速変動吸収手段において糸条の撚りトルク
によるスナールの発生を防止すること、糸条の綾振り操
作による張力変動をなくして定張力で巻き取れるように
し、パッケージの端部と中央部とで硬度差の生じるのを
防止し、巻き取り硬度、及び巻き取りパッケージの形状
が自由に選択できると共に、リボン域におけるリボンが
発生するのを防止すること、糸条切れを発生した時、あ
るいは、糸条導入時に張力付与手段が非作動状態になっ
て糸継ぎ操作等が確実にできるようにすること等の目的
を達成しようとするものである。 上述の課題を解決するために本発明の糸条巻き取り装置
は、所定の速度で糸条を供給する搬送手段と、糸条を貯
留させる糸速変動吸収手段と、糸条に所定の張力を付与
する張力付与手段と、糸条を綾振しながらボビンに巻き
取る巻き取り手段とを順次配設せしめ制御手段からの信
号に基づいて運転するようにした装置において、前記糸
速変動吸収手段を、負圧箱により形成し、該負圧箱に糸
条の有無を検出する糸条検知手段を設け、該糸条検知手
段からの糸条有りの信号に基く巻き取り速度の増速制御
を、巻き取りボビンを所定の間隔をもって駆動、非駆動
の状態、又は、高速、低速の状態に切り替えながら行な
うようにすると共に、前記張力付与手段を、前記糸条検
知手段、又は、制御手段からの信号に基づいて作動せし
めるように構成してある。 又、請求項2のように、糸速変動吸収手段における糸条
検知手段からの糸条有りの信号に基く巻き取り速度の増
速制御を、搬送手段の糸条供給速度より速い速度と、略
同一の速度に所定の間隔でもって切り替えながら行なう
ようにし、 請求項3のように、糸速変動吸収手段における糸条検知
手段からの糸条無しの信号に基く巻き取り速度の減速制
御は、搬送手段の糸条供給速度より遅い速度と、略同一
の速度に所定の間隔でもって切り替えながら行なうよう
にし、 請求項4のように、糸速変動吸収手段における糸条検知
手段からの糸条有無の信号に基く巻き取り速度の増減速
制御は、所定の切り替え設定時間以内に速度切り替え制
御が行われない場合に、糸条切れ等の異状と見なされて
糸条巻き取り手段が停止されるようにし、 請求項5のように、巻き取り手段の増減速度制御を、ボ
ビンの回転速度、又は、糸条綾振り速度を変化させるこ
とにより行なうようにすると確実に実施することができ
る。 (実施例) 本願発明の糸条巻き取り装置の1実施例の構成を図面に
基づいて説明する。 1はオープンエンド紡績機、又は空気紡績機等の革新紡
績機の糸条形成手段であり、ドラフトローラ2、糸条形
成部材2、デリベリローラ4、及び、ニップローラ5等
により構成されている。該デリベリローラ4はラインシ
ャフトに糸条搬送用のローラ部は形成され、ドラフトロ
ーラ2の駆動部(図示せず)に連結されている。又、ニ
ップローラ5は、ゴムローラ、あるいは、エプロンベル
トにより形成され、スプリング(図示せず)等の加圧機
構によりデリベリローラ4に所定の面圧でもって当接さ
れるようになっている。 6は糸速変動吸収手段であり、デリベリーローラ4の下
方に隣接して設置されている。そして、断面が略矩形状
の負圧箱7により形成され、その底部7bには管8を介し
て負圧ダクト9が連結されており、負圧力により糸条を
吸引口7aから吸引してU字状に貯留するようになってい
る。該負圧箱7の吸引口7aと底部7bの略中間位置には糸
条の有無を検出するための糸条検知手段10が設置されて
いる。該検知手段10は光透過型、光反射型、静電容量
型、電圧素子型等の検知器が使用され、U字状に吸引さ
れた糸条の有無を検出して制御手段21に信号を送るよう
になっている。上述の負圧ダクト9には、複数の負圧箱
7が連結されていると共に、ダクトの端部が屑糸箱(図
示せず)を介してブロアーが連結されている。 11は張力付与手段であり、糸速変動吸収手段6の下方に
隣接し、負圧力が作用する位置に設置されている。該張
力付与手段11は、ディスクテンサー、又はフインガー型
ゲートテンサーが使用され、糸条の巻き取り時に所定の
張力を付与するようになっている。又、これ等の張力付
与手段に代えて負圧箱7内における負圧力を高くするこ
とにより張力を付与することもできる。 12は糸条検知器であり、負圧箱7の上方隣接位置、又は
張力付与手段11の下方隣接位置に設置され、糸条の走行
状態、及びスラブ等を検出するようになっている。 13は糸条切断手段であり、張力付与手段11の上方に隣接
して設置される共に、張力付与手段11が非作動の状態に
なると作動状態に、作動状態になると非作動状態になる
よう制御されるようになっている。 14は巻き取り手段であり、張力付与手段11の下方に設置
されている。該巻き取り手段14は、綾振り支点用ガイド
15と、糸条綾振用溝を有するローラ16と、ボビン保持用
クレード17とにより構成されている。該クレードル17は
ボビン40を保持するホルダー18を有し、機台(図示せ
ず)に設置された軸19を支点にして回動されるようにな
っている。そして、面圧付与機構(図示せず)によりボ
ビン40がローラ16に対して所定の面圧でもって当接され
るようになっている。 制御手段21は、各駆動手段の作動、及び、速度を設定し
入力する回路と、それ等を記憶する回路と、入力されて
いる条件と比較演算する回路と、演算結果、又は検知手
段等からの信号に基づいて駆動手段を作動させる制御回
路とにより構成されている。 そして、巻き取り手段14におけるローラ16を駆動する電
動機20が糸条検知器12、及び糸条検知手段10に基づいて
作動、非作動の状態に制御される場合の制御回路図は第
3図に示す通りである。図中、22は糸条が正常な状態で
走行し糸条検知器12が作動の状態の時に接点22aが閉じ
る第1リレーであり、23は負圧箱7内に糸条が貯留され
糸条検知手段10が糸条を検出して作動した状態の時に接
点23aが閉じる第2リレーである。そして、糸条検知器1
2と糸条検知手段10が作動状態の時に電動機20が駆動さ
れるようになっている。そのため、電動機20が作動、非
作動に状態に切り替えられると第8図における一点破線
のような速度曲線になる。24は自己保持リレー25が作動
の状態で接点25aが閉じている時に張力付与手段11のテ
ンサーを作動状態にする電磁機構である。自己保持リレ
ー25は、第1リレー22、及び、第2リレー23が作動状態
で各接点22a、23aが閉じている場合、又は第1リレー22
が作動状態で接点22aが閉じ、かつ、自己保持リレー25
の接点25aが閉じている場合に張力付与手段11のテンサ
ーが作動の状態になるよう電磁機構24を作動させるよう
になっている。 上述の電動器20の作動、非作動制御に代えて、電動機20
とローラ16の間、又は、ローラ16とボビン40の間に機械
的切り離し機構を設置することにより、ボビンの回転速
度を変化させるようにすることもできる。 上述の電動機20の駆動制御を作動時間、非作動時間を基
準にして行なう場合の制御回路図は第4図に示す通りで
あり、第3図の制御回路にタイマー等を追加したもので
ある。 図中、26は電動機20の非作動時間を設定する第1タイマ
ーであり、設定された時間後に接点26aが閉じた状態に
なる。27は電動機20の作動時間を設定する第2タイマー
であり、設定された時間中は接点27bが閉じた状態にな
る。28は第3リレーであり、第1タイマー26が作動後に
接点26aが閉じ、かつ第1リレー22の接点22aが閉じた状
態の時に接点28aが閉じると共に、第2タイマー27の作
動後、接点27bが開き接点28aが開いた状態になる。 このように、第1タイマー26の非作動時間、及び、第2
タイマー27の作動時間の設定によって電動機20が作動、
非作動の状態に切り替えられると、第9図における一点
破線のような速度曲線になる。 又、電動機20の駆動制御を糸条の走行状況を監視する糸
条検知器の作動時間、又は、糸条が負圧箱に貯留される
時間を基準にして行なう場合の制御回路図は第5図に示
す通りであり、第4図の制御回路に監視用のタイマー等
を追加したものである。 図中、29は糸継ぎ操作後における糸条の走行状態を糸速
変動吸収手段における糸条検知手段10の作動している時
間を監視する第3タイマーであり、予め設定された時間
が経過すると接点29aが閉じるようになっている。30は
糸条検知手段10の非作動の時間を監視する第4タイマー
であり、予め設定された時間が経過すると接点30aが閉
じるようになっている。31は第4リレーであり、第3タ
イマー29の接点29a、又は、第4タイマー30の接点30aが
閉じた状態になると接点31bを開くようになっている。 32は手動切り替えスイッチであり、糸条検知手段10の作
動、非作動時間に基づく監視タイマー30、31を有する回
路を作動、又は非作動に状態に切り替えるものである。 そして、第3タイマー29により設定された時間が経過し
ても糸条検知手段10が作動している場合、又は、第4タ
イマー30により設定した時間が経過しても糸条検知手段
10が非作動の状態の場合に第4リレー31の接点31bが開
かれ電動機20の駆動が停止される。 さらに、糸条検知手段10からの糸条有無の信号に基づい
て巻き取り速度の増減速制御を行なう場合の制御回路図
は第6図、及び、第7図に示す通りであり、図中、33は
第1インバータであり、糸条搬送速度より速い速度で電
動機20を回転させるものである。34は糸条搬送速度と略
同一の速度で電動機20を回転させるものであ。35は第5
リレーであり、糸条検知手段10が作動して糸条有りの状
態で第2リレー23の接点23aが閉じ、糸条検知器12が作
動状態で第1リレー22の接点22aが閉じ、第1タイマー2
6、及び第2タイマー27が作動状態で第3リレー28の接
点28aが開閉し、かつ第4リレー31の接点31bが閉じてい
る時に接点35aが開閉を繰り返す。36は第6リレーであ
り、糸条検知手段10の糸条無しの状態になると第2リレ
ー23の接点23bが閉じ、糸条検知器12が作動状態で第1
リレー22の接点22aが閉じ、第1タイマー26、及び第2
タイマー27が作動状態で第3リレー28の接点28aが開閉
を繰り返し、かつ、第4リレー31の接点31bが閉じてい
る時に接点36aが開閉を繰り返す。 そして、糸条有りの状態で糸条検知手段10が作動する
と、第1インバータ33により電動機20が糸条搬送速度よ
り速い速度で回転され、糸条無しの状態で、第2インバ
ータ34により電動機20が糸条搬送速度と略同一の速度で
回転される。そのため、第1タイマー26、第2タイマー
27に夫々所定の時間を設定して電動機20を駆動すると、
第10図において一点破線で示すような速度曲線になる。 上述のような紡績機による糸条の加工、及び巻き取り動
作について説明する。
【実施例−1】 糸条加工、巻き取り条件 糸の種類 :英国番手30のポリエステルと木綿の混合
紡績糸 糸条加工速度:220m/min 巻き取り速度:231m/min (糸条加工速度に対する巻き取り速度比 :1.05) 綾振り幅 :150mm 巻き取り張力: 3g 巻き取り径 :200mm 負圧力 :100mm水柱 先ず、上述の加工条件、及び巻き取り条件を制御手段21
に入力する。 そして、加工用原糸を供給位置に準備すると共に、ボビ
ン40をクレードル17のホルダー18に装着する。これ等の
準備ができ、装置を始動させると、糸条形成手段1、巻
き取り手段14が作動して各ローラが予め設定された速度
で回転されると共に、ブロアー(図示せず)が作動して
負圧箱7内に負圧力が作用する。該状態で加工用原糸を
糸条形成手段1のドラフトローラ2に供給すると予め設
定された倍率でドラフトされ、糸条形成部材3から紡績
糸として紡出される。該紡績糸をデリベリローラ4とニ
ップローラ5により挾持させて搬送させると共に、負圧
箱7の吸引口7aの前面に位置するようにして紡績糸を導
き、巻き取り手段14のボビン40に巻き付ける。この時、
負圧箱7内には紡績糸が吸引されていないため、糸条検
知手段10は糸条を検出することができず、糸条無しの信
号を制御手段21に送っている。そのため、電動機20はデ
リベリローラ4の速度より遅い速度でローラ16が回転す
るように駆動されている。該速度差により、デリベリロ
ーラ4とボビン40との間で弛みを生じ紡績糸が吸引口7a
から負圧箱7内に吸引される。該吸引箱7内の紡績糸の
量が多くなり糸条検知手段10が作動して制御手段21に糸
条有りの信号が送られると、予め設定された速度でボビ
ン40が回転され紡績糸が巻き取られる。この状態でデリ
ベリローラ4から搬送される紡績糸を糸条検知器12の検
知部内を通過させると共に、張力付与手段11を作動状態
に、切断手段13を非作動の状態にする。そして、上述の
条件で紡績糸の巻き取りを行なったところ、負圧箱7内
に吸引されている糸量に大きな変動が生じず、糸条検知
手段10の検知回数は20〜30回/分の作動で巻き取りが行
われ、巻き密度0.25g/の巻き取り姿の良好なスクエアチ
ーズのパッケージを得ることができた。 そこで、巻き取り速度を、一般に行われている糸条加工
速度と巻き取り速度の比を0.99〜1.0に設定し、他の加
工、巻き取り条件は上述の条件と同一にして紡績糸の巻
き取りを行なったとこり、糸条加工速度と巻き取り速度
の差がないため、負圧箱7内の糸条量が多くなると、該
糸条を減少させるのに長い時間がかかり、リボン巻の原
因になる等の問題があった。 次に、仮撚加工機に適用した場合について説明する。
【実施例−2】 糸条加工、巻き取り条件 糸条の種類 :ポリエステル糸 糸条繊度 :150デニール 糸条加工速度:450m/min 巻き取り速度:455m/min (糸条加工速度に対する巻き取り速度比 :1.01) 綾振り幅 :250mm 巻き取り張力: 30g 巻き取り径 :200mm 負圧力 :100mm水柱 上述の条件で、実施例−1と同じ制御回路(第8図)を
使用して糸条の巻き取りを行なったところ、リボン域に
おいて若干のリボン巻が認められた。 そこで、電動機20の作動、非作動時間を設定するタイマ
ーが設けられた制御回路(第4図)を使用し、負圧箱7
内の糸条検知手段10が糸条有りの信号に基づいて電動機
20を作動させる時に所定の間隔をもって作動と非作動の
状態になるよう第1タイマー26に非作動時間0.5秒を、
第2タイマー27に作動時間0.4秒を設定し、糸条の巻き
取りを行なったところ、第9図のような電動機の作動パ
ターンになり、リボン巻を解消することができ、巻き密
度0.6g/cm2の巻き姿の良好なスクエアチーズのパターン
を得ることができる。 上述の電動機20の作動時間は0.1秒から1秒の間であれ
ば上述と同一の効果を得ることができた。 但し、電動機20の作動時間が0.1秒以下になると、電動
機の回転速度がほとんど低下せず、リボン巻を解消する
という効果を得ることができず、又、1秒以上になる
と、電動機の回転速度が大巾に低下するため、設定した
時間になるまでに糸条検知手段10が作動して増速しなけ
ればならなくなる。 これ等のことから電動機の作動時間は0.1秒から1秒の
間が好ましい範囲であることがわかる。 上述の巻き取り速度をさらに高速度にした場合について
説明する。
【実施例−3】 糸条加工、巻き取り条件 糸条の種類 :ポリエステル糸 糸条繊度 :150デニール 糸条加工速度:900m/min 巻き取り速度:910m/min (糸条加工速度に対する巻き取り速度比 :1.01) 綾振り幅 :250mm 巻き取り張力: 25g 巻き取り径 :250mm 負圧力 :150mm水柱 上述の条件で実施例−2と同一の制御回路(第4図)を
使用して糸条の巻き取りを行なったところ、巻き取り速
度が速くなっているため、負圧箱7内の糸条量が減少
し、糸条検知手段10からの糸条無しの信号に基づいて電
動機20が非作動の状態から、次いで、負圧箱7内の糸条
量が増加し、糸条検知手段10からの糸条有りの信号に基
づいて電動機20が作動の状態に切り替えられるが、予め
設定された速度まで立ち上るのに時間が掛かり、負圧箱
7内における糸条の貯留量が増大して該糸条が負圧ダク
ト9にまで吸引され、管8、又は、負圧ダクト9に接触
して毛羽、あるいは、糸切れ等を発生した。 そこで、電動機20の速度を、糸条加工速度より速くした
高速度(H)と、略等しい中速度(M)の2段階に設定
できるようにした制御回路(第6図、第7図)を使用
し、高速度(H)として910m/minを、中速度(M)とし
て900m/minを入力すると共に、低速度(L)が890m/min
なるよう糸条検知手段10の糸条有無の信号に基づく作
動、非作動時間として0.5秒を設定して入力する。 そして、仮撚加工機を上述の条件で始動させると共に、
巻き取り手段14の電動機20を中速度(M)の900m/minの
速度で始動させ、糸条をボビンに巻き付けると共にテー
ルの形成を行なうと、該操作中に糸条が負圧箱7に吸引
される。そして、糸条が糸条検知手段10位置まで貯留さ
れると、第10図に示すように、糸条有りの信号が制御手
段21に送られる。該信号が送られている間、電動機20
は、0.5秒間隔で910m/minと900m/minの速度に切り替え
ならが駆動される。該操作により糸条の貯留量が減少し
て糸条検知手段10から糸条無しの信号が制御手段21に送
られると、該信号が送られている間、電動機20は0.5秒
間隔で900m/minの速度と、略890m/minの速度に減速する
非作動の状態に切り替えられながら駆動される。そのた
め、糸条の貯留量が増加して糸条有り信号が制御手段21
に送られた時の電動機20の速度切り替えによる立ち上が
り速度の遅れがなくなり、負圧箱7内における糸条の貯
留量が極端に変化せず、円滑な巻き取り操作を行なうこ
とができた。 次に、第1図、及び、第2図に示す紡績機の糸条綾振用
溝を有するローラ16に代えて、ボビン駆動用ローラと糸
条綾振機構が設置され、かつ夫々単独の電動機により駆
動される構成の巻き取り手段を有する紡績機(図示せ
ず)により、紡績糸をコーンチーズのパッケージに巻き
取る場合について説明する。
【実施例−4】 先ず、糸条巻き取り量の増加に伴ってローラ16の軸心に
対してボビンの軸心が偏心され、9°15′のコーンチー
ズのパッケージに巻き上るようクレードル17の回動支点
である軸19の設置位置を変更すると共に、下記の加工、
巻き取り条件を設定して制御手段21に入力する。 糸条加工、巻き取り条件 糸の種類 :英国番手36のポリエステルと木綿の混合
紡績糸 糸条加工速度:180m/min 巻き取り速度:189m/min (糸条加工速度に対する巻き取り速度比 :1.05) 綾振り幅 :150mm 綾振り回数 :140回/min 巻き取り張力: 26g 巻き取り径 :200mm 円錐角度 :9°15′ 負圧力 :100mm水柱 上述の条件で、かつ糸条検知手段10からの糸条有無の信
号に基づいてローラ駆動用電動機を作動、非作動の状態
にする時間として、第1タイマー26に0.3秒、第2タイ
マー27に0.2秒を設定値として入力する。そして、紡績
糸の巻き取りを行なったところ、巻き密度0.35g/cm2
リボン巻きのない良好な巻き姿のコーンチョーズのパッ
ケージを得ることができた。 次に、実施例−1における加工、巻き取り条件の内、巻
き取り張力を変更し、9°15′のコーンチーズのパッケ
ージに巻き取る場合について説明する。
【実施例−5】 糸条加工、巻き取り条件 糸の種類 :英国番手36のポリエステルと木綿の混合
紡績糸 糸条加工速度:220m/min 巻き取り速度:231m/min (糸条加工速度に対する巻き取り速度比 :1.05) 綾振り幅 :150mm 巻き取り張力: 31g 巻き取り径 :200mm 円錐角度 :9°15′ 負圧力 :100mm水柱 先ず、糸条巻き取り量の増加に伴ってローラ16の軸心に
対してボビンの軸心が偏心され、9°15′のコーンチー
ズになるようにクレードル17の回動支点である軸19の設
置位置を変更すると共に、糸条検知手段10からの糸条有
無の信号に基づいてローラ駆動用電動機を作動、非作動
の状態にする時間として、第1タイマー26に0.8秒、第
2タイマー27に0.6秒を設定して入力する。そして、紡
績糸の巻き取りを行なったところ、巻き密度0.42g/cm2
のリボン巻きでの糸重なりが非常に少ない良好な巻き姿
のコーンチーズのパッケージを得ることができた。 該巻き取り操作において、張力付与手段11と巻き取り手
段14の間において糸切れが発生した時に、切断位置から
上流側に位置する紡績糸は負圧箱7を介して負圧ダクト
9に吸引され、下流側に位置する糸はボビンに巻き取ら
れた。そのため、糸条検知器12は紡績糸が正常に紡出さ
れている旨の信号を、又、負圧箱7内の糸条検知手段10
は糸条有りの信号を夫々制御手段21に送っており、糸切
れしたまま巻き取り手段14が作動を続けるという状態が
発生した。 そこで、電動機20の駆動制御を糸条の走行状況を監視す
る糸条検知器の作動時間、又は糸条が負圧箱に貯溜され
る時間を基準にして行なうようにした制御回路(第5
図)の第3タイマー29に糸条検知手段10の作動限界時間
として7秒を、第4タイマー30に糸条検知手段10の非作
動限界時間として5秒を設定して入力し、巻き取りを行
ない糸切れが生じても7秒経過すると異状とみなされて
巻き取り手段14が停止された。そのため、糸継装置(図
示せず)により糸切れしたことを検知することができ、
直ちに糸継操作を行なうことができた。 (発明の効果) 本発明の糸条巻き取り装置は、所定の速度で糸条を供給
する搬送手段と、糸条を貯留させる糸速変動吸収手段
と、糸条に所定の張力を付与する張力付与手段と、糸条
を綾振しながらボビンに巻き取る巻き取り手段とを順次
配設せしめ制御手段からの信号に基づいて運転するよう
にした装置において、前記糸速変動吸収手段を、負圧箱
により形成し、該負圧箱に糸条の有無を検出する糸条検
知手段を設け、該糸条検知手段からの糸条有りの信号に
基く巻き取り速度の増速制御を、所定の間隔をもって巻
き取りボビンを駆動、非駆動の状態、又は、高速、低速
の状態に切り替えながら行なうようにすると共に、前記
張力付与手段を、糸条検知手段、又は、制御手段からの
信号に基づいて作動せしめるように構成してあるため下
記のような効果を奏することができる。 (イ) 負圧箱内に糸条を吸引して貯留するため、糸条
の撚りトルクによるスナールの発生を防止することがで
きる。又、糸条の綾振りに伴う巻き取り張力変動を吸引
することができ、低速度から高速度までの広い範囲にお
いて定張力で糸条を巻き取ることができる。そのため、
端部と中央部とで硬度差の小さいパッケージを得ること
ができると共に、巻き取り硬度、及び、巻き取りパッケ
ージに形状を自由に選択することができる。 (ロ) 負圧箱内の糸条吸引量に基づく巻き取り速度の
増速制御を、所定の間隔で速度を変化させながら行なう
ため、リボン域のおける糸条の重なりが無くなり、リボ
ン巻きの発生を防止することができる。 (ハ) 張力付与手段を、糸条検知手段、又は、制御手
段からの信号に基づいて作動するようにしてあるため、
糸条切れに基づく糸継ぎ操作、あるいは、糸条導入操作
時に張力付与手段が非作動状態になっており、糸継ぎ操
作等を確実に行なうことができる。 又、請求項2のように、糸速変動吸収手段における糸条
検知手段からの糸条有りの信号に基く巻き取り速度の増
速制御を、搬送手段の糸条供給速度より速い速度と、略
同一の速度に所定の間隔でもって切り替えながら行な
い、請求項3のように、変動吸収手段における糸条検知
手段からの糸条無しの信号に基く巻き取り速度の減速制
御を、搬送手段の糸条供給速度より遅い速度と、略同一
の速度に所定の間隔でもって切り替えながら行ない、請
求項5のように、巻き取り手段の増減速度制御を、ボビ
ンの回転速度、又は、糸条綾振り速度を変化させること
により行なうと確実に実施することができる。 さらに、請求項4のように、糸速変動吸収手段における
糸条検知手段からの糸条有無の信号に基く巻き取り速度
の増減速制御を、所定の切り替え設定時間以内に速度切
り替え制御が行われない場合に、糸条切れ等の異状と見
なされて糸条巻き取り手段が停止されるようにすると、
糸速変動吸収手段の上流側に設けられている糸条検知器
の下流側で糸切れを発生した場合でも直ちに巻き取り手
段を停止させて糸継ぎ操作を行なうことができ、パッケ
ージの回転が継続されることによるパッケージのローラ
接触部の糸質低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の糸条巻き取り装置を備えた紡績機の一
実施例を示す概略正面図であり、第2図は概略側面図で
ある。 第3図は第1図、及び第2図における電動機の駆動制御
回路図である。 第4図は電動機の駆動制御を作動時間、非作動時間を基
準にして行なう場合の制御回路図である。 第5図は電動機の駆動制御を糸条の走行状況を監視する
糸条検知器の作動時間、又は糸条が負圧箱に貯留される
時間を基準にして行なう場合の制御回路図である。 第6図は糸条検知手段からの糸条の有無の信号に基づく
巻き取り速度の増減速制御を行なう場合の制御回路図の
一部であり、第7図は他の部分を示す制御回路図であ
る。 第8図は第3図の制御回路に基づく電動機の作動、非作
動制御による回転速度の状態を示す概略図である。 第9図は第4図の制御回路に基づく電動機の作動、非作
動制御による回転速度の状態を示す概略図である。 第10図は第6図、及び第7図の制御回路に基づく電動機
の作動、非作動制御による回転速度の状態を示す概略図
である。 1:糸条形成手段、2:ドラフトローラ、3:糸条形成部材、
4:デリベリローラ、5:ニップローラ、6:糸速変動吸収手
段、7:負圧箱、9:負圧ダクト、10:糸条検知手段、11:張
力付与手段、12:糸条検知器、13:糸条切断手段、14:巻
き取り手段、16:ローラ、17:クレードル、20:電動機、2
1:制御手段、22:第1リレー、23:第2リレー、24:電磁
機構、25:自己保持リレー、26:第1タイマー、27:第2
タイマー、28:第3リレー、29:第3タイマー、30:第4
タイマー、31:第4リレー、33:第1インバータ、34:第
2インバータ、35:第5リレー、36:第6リレー、
フロントページの続き 審判の合議体 審判長 浜 勇 審判官 浅野 長彦 審判官 川本 真裕 (56)参考文献 実開 昭51−32475(JP,U) 実開 昭61−38180(JP,U)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の速度で糸条を供給する搬送手段と、
    糸条を貯留させる糸速変動吸収手段と、糸条に所定の張
    力を付与する張力付与手段と、糸条を綾振しながらボビ
    ンに巻き取る巻き取り手段とを順次配設せしめ制御手段
    からの信号に基づいて運転するようにした装置におい
    て、前記糸速変動吸収手段を、負圧箱により形成し、該
    負圧箱に糸条の有無を検出する糸条検知手段を設け、該
    糸条検知手段からの糸条有りの信号に基く巻き取り速度
    の増速制御を、巻き取りボビンを所定の間隔をもって駆
    動、非駆動の状態、又は、高速、低速の状態に切り替え
    ながら行なうようにすると共に、張力付与手段を、前記
    糸条検知手段、又は、制御手段からの信号に基づいて作
    動せしめるようにしたことを特徴とする糸条巻き取り装
    置。
  2. 【請求項2】糸速変動吸収手段における糸条検知手段か
    らの糸条有りの信号に基く巻き取り速度の増速制御は、
    搬送手段の糸条供給速度より速い速度と、略同一の速度
    に所定の間隔でもって切り替えながら行なうことを特徴
    とする特許請求の範囲第1項に記載の糸条巻き取り装
    置。
  3. 【請求項3】糸速変動吸収手段における糸条検知手段か
    らの糸条無しの信号に基く巻き取り速度の減速制御は、
    搬送手段の糸条供給速度より遅い速度と、略同一の速度
    に所定の間隔でもって切り替えながら行なうことを特徴
    とする特許請求の範囲第1項に記載の糸条巻き取り装
    置。
  4. 【請求項4】糸速変動吸収手段における糸条検知手段か
    らの糸条有無の信号に基く巻き取り速度の増減速制御
    は、所定の切り替え設定時間以内に速度切り替え制御が
    行われない場合に、糸条切れ等の異状と見なされて糸条
    巻き取り手段が停止されるようにしたことを特徴とする
    特許請求の範囲第1項に記載の糸条巻き取り装置。
  5. 【請求項5】巻き取り手段の増減速度制御は、ボビンの
    回転速度、又は、糸条綾振り速度を変化させることによ
    り行なうことを特徴とする特許請求の範囲第1項、第2
    項、第3項に記載の糸条巻き取り装置。
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EP88300337A EP0277717B1 (en) 1987-01-16 1988-01-15 Yarn winding device
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