JPH0778748A - アパーチャマスク及びその製造方法 - Google Patents

アパーチャマスク及びその製造方法

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JPH0778748A
JPH0778748A JP5224366A JP22436693A JPH0778748A JP H0778748 A JPH0778748 A JP H0778748A JP 5224366 A JP5224366 A JP 5224366A JP 22436693 A JP22436693 A JP 22436693A JP H0778748 A JPH0778748 A JP H0778748A
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JP
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film
substrate
thin film
aperture
aperture mask
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JP5224366A
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English (en)
Inventor
Jun Takamatsu
潤 高松
Katsuya Okumura
勝弥 奥村
Haruo Okano
晴雄 岡野
Nobuo Hayasaka
伸夫 早坂
Motosuke Miyoshi
元介 三好
Kazuyoshi Sugihara
和佳 杉原
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 優れた寸法精度の電子ビームの成形用開口部
分を持つ電子阻止能率の高いアパーチャマスクの製造方
法を提供することにある。 【構成】 キャラクタ・プロジェクション方式の電子ビ
ーム描画装置に用いられるアパーチャマスクの製造方法
において、Si基板21の一主面上にSiO2 膜23を
形成したのち、SiO2 膜23上に導電膜としてTi膜
24,Pd膜25を形成し、次いで重金属薄膜の鋳型材
料として電子線用レジスト26を形成し、レジスト26
を露光するのに必要な照射量を多数回の露光に分けて照
射し、かつ各回の描画において互いのビームショットの
境界が重ならないように露光することにより鋳型27を
形成し、次いで鋳型27内に所望の厚さだけAu膜を成
長させ、次いで鋳型27を除去したのち基板21を裏面
側からエッチングしてAu膜28に設けられた開口が貫
通するようしたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、荷電ビーム描画装置に
用いられるアパーチャマスクに係わり、特にキャラクタ
・プロジェクション方式の荷電ビーム描画装置に用いら
れるアパーチャマスク及びその製作方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子ビームを使ってレジストを露光する
電子ビーム描画装置は、電子の加速電圧を50kV程度
に高めることで、極めて急峻なビームプロファイルが得
られるため、超LSI、例えば1Gビット以降のDRA
Mの描画で必要になる0.15μm以下の線幅を解像す
ることができる。しかしながら、このような高解像度の
電子ビーム描画装置の弱点は、スループットの低さにあ
る。
【0003】近年、このスループットを画期的に向上さ
せる方式として、図9に示すようなキャラクタ・プロジ
ェクション(CP)方式が提案されている。第1成形ア
パーチャマスク1には矩形アパーチャAが形成されてお
り、第2成形アパーチャマスク2には可変成形用のアパ
ーチャBと共に、メモリLSI等において繰り返し現れ
るキャラクタパターン(アパーチャ)C1,C2,C
3,C4が形成されている。
【0004】繰り返しパターンを描画する際には、マス
ク1のアパーチャAを通して成形されたビーム4をマス
ク2のキャラクタパターンCに選択的に照射し、マスク
2を通過して生成されるビームパターン5を試料3上に
縮小投影する。この場合、従来の可変成形描画方式等に
おいて多数のショット数を要したパターンを、1度の照
射で露光できるため、描画速度を大幅に向上させること
ができる。
【0005】CP方式を実際にLSI描画に適用する場
合、複雑な開口形状を持つアパーチャマスク(ステンシ
ルマスク)を高精度に製作する必要がある。最小線幅
0.15μmが要求される1Gビット以降のDRAMの
描画においては、その線幅に対する描画精度は±0.0
1μm以下が要求される。仮に、描画装置の光学系の縮
小率を1/40とすると、アパーチャ開口部分の加工精
度は±0.4μm未満にしなければならないことにな
る。
【0006】従来のCP用アパーチャの製作には、微細
加工に適したシリコン(Si)半導体の製造技術が利用
されてきた。即ち、アパーチャマスクの主な材質にはS
i単結晶の薄膜が用いられ、RIE(Reactive Ion Etch
ing :反応性イオンエッチング)を用いて開口部を形成
していた。
【0007】ところで、アパーチャマスクの厚さは、電
子ビームを完全に遮断できる条件から決められる。例え
ば、Si薄膜で50keVの電子を完全に遮断するに
は、20μm程度の膜厚が必要になる。しかし、20μ
mの深い開口をRIEによって形成しようとした場合、
開口部の側壁を完全に垂直にするのは難しく、斜めに傾
いたり(テーパ形状)、弧状になったりする。
【0008】このようにアパーチャマスクの開口部側壁
が完全に垂直ではない場合、成形された電子像の形状精
度が劣化することになる。特に傾きに関しては、マスク
の膜厚が厚くなるに従って、僅かの傾きでも電子像の形
状精度に大きく影響するようになる。前述の例のよう
に、電子像の形状精度を±0.01μm以下、即ち開口
部側壁の加工精度を±0.4μm未満にするためには、
20μm厚のSi薄膜の場合、開口部側壁の傾きを法線
方向に対して1deg.以下にしなければならない。しか
し、このような加工は、現状の技術では実質的に不可能
である。
【0009】これに対して、アパーチャマスクの材質に
金(Au),タングステン(W)等の重金属を用いる
と、Siを用いた場合に比べて薄膜化が可能になる。例
えば、50keVの電子を完全に遮断するのに必要な膜
厚は、Siの20μmに対してAu,Wでは3.8μm
でよい。膜厚が薄い場合には、厚い場合と比較して、開
口部側壁の傾きに起因する精度の劣化が抑えられる。実
際、膜厚が3.8μmの場合、開口部側壁の加工精度を
±0.4μm以下にするには、側壁の傾きを法線方向に
対して6deg.以下にすればよい。
【0010】ところで、アパーチャマスクの開口部分を
精度良く形成するのに、レジストを鋳型として、メッキ
法を用いてAuを成膜する方法がある。この方法は、X
線露光用のマスク製作で実績のある方法であり、しかも
プロセスの簡略化の点で大きなメリットを持っている。
鋳型として電子線レジスト(例えばPMMA)を用いる
と、メッキ時の鋳型の変形も少なく、鋳型の下へのメッ
キ液のしみ込みもないので、垂直なエッジプロファイル
を持ったAu薄膜を形成することができる。
【0011】しかしながら、X線露光用マスクではAu
膜の厚さが0.5μm程度であるのに対して、50ke
V電子ビーム用のCPアパーチャマスクでは前述のよう
に4μm程度の膜厚が必要になる。厚さ4μmのAu膜
の鋳型として用いるには、レジストの厚さは5μm程度
必要になる。しかし、電子ビームレジストでは厚膜化に
伴って、描画中にレジストヒーティングが起こりパター
ン精度が劣化する、また現像後のレジストプロファイル
が弧状になったり、裾引きを生じたりして垂直にならな
い、さらに可変成形ビームのショットつなぎや、描画フ
ィールドのつなぎの精度が十分でない場合、パターンエ
ッジのラフネスが増長される等の問題が生じる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このように従来、CP
方式のアパーチャマスクにおいては、寸法精度の良いビ
ーム成形用開口孔を形成するのは極めて困難であり、ビ
ームのつなぎや描画フィールドのつなぎ精度が不十分と
なり、描画精度の低下を招く問題があった。
【0013】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは、優れた寸法精度の荷電
粒子ビームの成形用開口部分を持つ電子阻止能率の高い
アパーチャマスク及びその製造方法を提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、次のような構成を採用している。即ち本発
明は、キャラクタ・プロジェクション方式の荷電ビーム
描画装置に用いられるものであり、複数種の所望パター
ン形状の開口が形成され、荷電粒子ビームの選択的な照
射によりいずれかのパターン形状のビームを成形するア
パーチャマスクにおいて、荷電粒子ビームを成形するた
めに使用するビームの遮断阻止膜に重金属薄膜を用いた
ことを特徴とする。
【0015】ここで、本発明の望ましい実施態様として
は、次のものがあげられる。 (1) ビームの遮断阻止膜に使われる重金属膜は、金或い
はタングステンであること。 (2) アパーチャマスクが多数個作られたSi基板には、
アパーチャマスクを切り出すための切断溝が予め設けら
れていること。 (3) 荷電粒子ビームを成形するために使用するビームの
遮断阻止膜と、遮断阻止膜を取り囲むように配置された
同材質から成る周辺薄膜と、遮断阻止膜と周辺薄膜とを
つなぐブリッジとを具備したこと。 (4) アパーチャマスクに使われるSi基板は、その面方
位が(110)であること。
【0016】また本発明は、上記アパーチャマスクの製
造方法において、シリコン基板の一主面上にバッファ膜
を形成したのち、このバッファ膜上に導電膜を形成し、
次いでこの導電膜上に重金属薄膜を選択的に成長させる
ための鋳型を形成し、次いでこの鋳型内に所望の厚さだ
け重金属薄膜を成長させ、次いで鋳型を除去したのち重
金属薄膜の裏面側を該薄膜に設けられた開口が貫通する
ように除去するようにした方法である。
【0017】ここで、本発明の望ましい実施態様として
は、次のものがあげられる。 (1) 鋳型の製作工程は、重金属薄膜の鋳型材料として電
子線用レジストを用い、レジストの描画には荷電粒子ビ
ームを用い、レジストを露光するのに必要な照射量を多
数回の露光に分けて照射し、かつ各回の描画において互
いのビームショットの境界が重ならないようにビームを
照射して露光する。 (2) 重金属薄膜の成長工程として、重金属薄膜をメッキ
法によって成長させたこと。 (3) 導電膜として多結晶Si膜を用い、重金属薄膜の鋳
型材料としてSi酸化物を用い、Si酸化物はレジスト
或いはカーボン膜をマスクにしてCF3 +CO+Arを
含むエッチングガスを用いて多結晶Si膜が露出するま
で加工して鋳型を形成し、エッチング工程で生じた多結
晶Si膜表面のダメージを少なくともコリン処理を含む
洗浄工程で除去したこと。 (4) 重金属薄膜の成長工程として、重金属薄膜をタング
ステンの選択CVD法によって成長させたこと。 (5) 重金属薄膜をタングステンの選択CVD法によって
成長させる重金属薄膜の成長工程において、タングステ
ン膜の成長を多段階にすると共に、各回毎に膜のアニー
ル工程を設けたこと。
【0018】
【作用】本発明によれば、ビームの遮断阻止膜に重金属
薄膜を用いることにより、その膜厚をSiよりも十分に
薄くすることができ、開口部分の精度を向上させること
ができる。つまり、アパーチャ・マスク製作プロセスを
容易にして、しかも優れた寸法精度の荷電粒子ビームの
成形用開口部分を持つ電子阻止能率の高いアパーチャマ
スクを提供することができる。
【0019】また、ビームの遮断阻止膜と該膜を取り囲
むように配置された同材質から成る周辺薄膜とをつなぐ
ブリッジを設けることにより、ビーム遮断阻止膜で発生
した熱を効率良く逃がすことができ、ビーム遮断阻止膜
の温度上昇を抑えることができる。また、電子ビームレ
ジストを用いた鋳型の製作工程として、レジストを露光
するのに必要な照射量を多数回の露光に分けて照射し、
かつ各回の描画において互いのビームショットの境界が
重ならないようにビームを照射することにより、レジス
トヒーティングの影響を抑えることができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の詳細を図示の実施例によって
説明する。 (第1実施例)図1は本発明の第1の実施例に係わるア
パーチャマスクの構造を説明するためのもので、(a)
は断面図、(b)は斜視図である。本実施例のアパーチ
ャマスク10には、可変成形ビーム生成用の矢印型アパ
ーチャBと共に、繰り返しパターンを描画するための、
いわゆるキャラクタ・プロジェクション描画用の複数個
のキャラクタアパーチャC1,C2,C3,C4が配置
されている。
【0021】このアパーチャマスク10は、薄膜部8と
それを支持する基板部1とから構成されている。基板部
1はシリコン単結晶からなり、厚さは約600μmであ
る。薄膜部8は例えば金(Au)層5を含む複数の層
2,3,4からなり、例えば金層5は電子ビームを遮断
するのに十分な厚さ、例えば4μm厚を持つ。このアパ
ーチャマスク10に照射された電子ビーム7は、薄膜部
8の開口部分で定義される形状に成形され、試料面(図
示せず)上に縮小投影される。
【0022】図2は、本実施例に基づくアパーチャマス
クの製造工程を示す断面図である。まず、図2(a)に
示すように、面方位(100)のSi結晶の基板21の
主表面に、熱酸化炉を用いてシリコン酸化膜(SiO
2 )23を1.5μm厚で成膜する。さらに、基板裏面
に、減圧CVD装置を用いてシリコン窒化膜(SiN)
22を150nm成膜する。続いて、Auメッキの下地
として、スパッタリング成膜装置を用いて、基板主表面
に導電膜としてのTi膜(100nm)24及びPd膜
(50nm)25を順次成膜する。
【0023】次いで、図2(b)に示すように、メッキ
下地の上に、電子線用レジスト(PMMA)26を5μ
m厚に、スピンコータを使用して塗布する。このとき、
例えば粘度65cPのPMMAを300rpm でスピン塗
布した後、オーブンによって180℃で60分間ベーキ
ングを行うと1μm厚が得られる。この工程を5回繰り
返すことによって、約5μmの膜厚を得ることができ
る。
【0024】次いで、電子線直接描画装置(本実施例で
は、加速電圧40kV)を用いて、アパーチャパターン
を描画する。本実施例のようにレジストが厚い場合に、
垂直なレジストプロファイルを得るためには、照射量を
通常より増やし、かつそれに相応して現像時間を短くす
ればよい。本実施例では、通常の照射量の3〜5倍にあ
たる300〜500μC/cm2 を照射した。
【0025】しかし、これだけの照射量を1度に照射す
ると、レジストヒーティングが起こってレジストが融
け、パターンのエッジラフネスを悪化させる他、著しい
場合には沸騰したレジストが飛散して描画室内を汚す恐
れがある。そこで、レジストヒーティングの影響が抑え
られる25μC/cm2 を1回の照射量として、12重
〜20重の描画を行った。
【0026】この際、同一形状のビームショット、同一
の描画フィールドで描画すると、ビームショット間のつ
なぎ、描画フィールド間のつなぎの誤差が多重描画によ
って一層顕著になり、描画パターンのエッジ・ラフネス
を悪化させる。そこで、描画フィールドの大きさ及びシ
ョットのサイズや位置を1回の描画毎に変更することに
よって、つなぎの位置が各々の描画毎に変わるようにし
て、パターンのエッジラフネスの平均化をはかった。描
画後、酢酸イソペンチルを用い照射量に応じて1分間〜
3分間現像し、イソプロピルアルコールでリンスして鋳
型27を形成する。
【0027】次いで、図2(c)に示すように、Au薄
膜28を電解メッキによって鋳型27内部の導電膜25
上に成膜する。このとき、パルスメッキ法を用いること
によって、密度の大きい緻密な膜28を成膜することが
できる。
【0028】次いで、図2(d)に示すように、酸素プ
ラズマ灰化装置でレジスト26を除去すると、Au薄膜
28にアパーチャパターンの開口部分ができる。次い
で、基板21の裏面にフォトレジスト29を塗布し、プ
リベークを行った後、両面露光装置を用いて、主表面の
Auのアパーチャパターンとの位置を合わせて、ウエハ
裏面に基板開口用のパターン30を形成する。その後、
基板裏面のSiN膜22をフォトレジスト29をマスク
にしてRIE装置(エッチングガスは、CF4 :O2
を用いてエッチングする。
【0029】次いで、図2(e)に示すように、SiN
膜22をマスクにして、水酸化カリウム(KOH)水溶
液によって、Si(100)基板21の異方性ウェット
エッチングを行い、基板裏面に(111)面31が露出
したテーパ形状の開口部分を形成する。KOH水溶液の
濃度を30重量%、温度を90℃とした場合、シリコン
の(100)面を、2.2μm/分のレートでエッチン
グすることができる。このとき、基板の上表面はエッチ
ング液が回り込まないように弗素樹脂製の板と弗素ゴム
製のOリングとを組み合わせた治具(図示せず)によっ
て保護する。また、メッキ下地の下のSiO2 膜23
は、KOHエッチングのストップ層として用いられる。
KOHエッチングが、このストップ層に達した時点でエ
ッチングを終了する。
【0030】その後、硫酸と過酸化水素の混合液でアパ
ーチャパターンの開口部分のメッキ下地24,25を除
去し、さらにフッ化アンモニウム溶液によってSiO2
膜23を、熱リン酸にてSiN膜22を除去する。
【0031】このように本実施例によれば、電子ビーム
を遮断する薄膜として重金属薄膜を用いることによっ
て、アパーチャマスク製作プロセスを容易にして、しか
も優れた寸法精度の荷電粒子ビームの成形用開口部分を
持つ電子阻止能率の高いアパーチャマスクを実現するこ
とができる。特に、レジストの露光に際し、1回の照射
量を少なくして多数回の照射により通常の照射量の3〜
5倍に当たる量を照射しているので、厚いレジストであ
っても垂直なプロファイルを得ることができ、垂直な断
面形状を有する良好な鋳型を形成することができる。 (第2の実施例)第1の実施例で説明したように、アパ
ーチャマスクの製造に際し、KOH異方性エッチングに
よって、面方位(100)のSi基板の裏面から、(1
11)面を側壁として基板主表面に至るテーパ形状の開
口を形成する場合、裏面開口部の底面部分の方形の一辺
の長さは、 21/2 ×(基板の厚さ)+(開口部上面の一辺の長さ) になる。第1の実施例のように、各アパーチャ個別に開
口部を形成しようとした場合、裏面の開口の大きさに対
応させて、アパーチャの間隔を広げなければならない。
例えば、基板の厚さを600μmとし、アパーチャ開口
領域(被照明部分)の一辺の長さ、即ち開口部上面の一
辺の長さを100μmとした場合、開口部底面の一辺は
950μmとなるので、アパーチャ同士の間隔も850
μm以上にしなければならない。
【0032】ところで、電子線描画装置では、アパーチ
ャマスク上に配置されているアパーチャを、ビーム上流
に設けられたアパーチャ選択用の偏向器によって選択す
るため、アパーチャを配置できる領域は、この偏向器の
偏向可能な領域内に限定される。従って、アパーチャマ
スク上に配置できるアパーチャの数は制限される。
【0033】ここで、仮にアパーチャ選択用偏向器の偏
向可能領域を2mm□とした場合、上記の例から分かる
ように、600μm厚の基板には、最多で2×2=4種
類のアパーチャしか配置できないことになる。さらに多
数のアパーチャを配置するには、基板の厚さを薄くしな
ければならない。上記の例で、基板の厚さを180μm
すると、最多で6×6=36種類のアパーチャが配置で
きる。
【0034】一方、面方位(110)のSi単結晶の基
板を用いると、以下に述べるように配置できるアパーチ
ャ数を基板の厚さに依存しないようにすることができ、
なおかつアパーチャの数も上記の(100)基板の場合
より増やすことができる。
【0035】面方位(110)のSi基板には、(11
0)面(基板両面)を垂直に切り、かつ(100)面を
θ= tan-1(21/2 )で切る(111)面が存在する。
従って、KOH異方性エッチングによって、(110)
Si基板の両面に対して垂直な(111)面の側壁を持
つ、溝状の開口を形成することができる。この溝状の開
口の上に沿ってアパーチャを配置すればよい。
【0036】図3は、本発明の第2の実施例に係わるア
パーチャマスクの製造工程を示す断面図である。まず、
図3(a)に示すように、面方位(110)のSi結晶
の基板41を用い、この基板41の主表面及び裏面に第
1の実施例と同様にして、シリコン酸化膜23,シリコ
ン窒化膜22を成膜し、さらにAuメッキの下地として
のTi膜24,Pd膜25を成膜する。
【0037】次いで、図3(b)〜(d)に示すよう
に、第1の実施例と同様にして、電子線用レジストPM
MA26を塗布し、複数回に分けた露光を行い、さらに
現像を行うことにより鋳型27を形成する。続いて、A
u薄膜28を電解メッキによって成膜し、酸素プラズマ
灰化装置でレジスト26を除去する。その後、基板41
の裏面にフォトレジスト29を塗布し、プリベークを行
った後、両面露光装置を用いて、主表面のAuのアパー
チャパターンとの位置を合わせて、ウエハ裏面に基板開
口用のパターン30を形成する。続いて、基板裏面のS
iN膜22をフォトレジスト29をマスクにしてRIE
装置(エッチングガスは、CF4 :O2 )を用いてエッ
チングする。
【0038】次いで、図3(e)に示すように、SiN
膜22をマスクにして、水酸化カリウム(KOH)水溶
液によって、Si(110)基板41の異方性ウェット
エッチングを行い、基板裏面に(111)面32が露出
した垂直断面形状の開口部分を形成する。ここで、KO
H水溶液の濃度を30重量%、温度を90℃とした場
合、シリコンの(100)面を、2.2μm/分のレー
トでエッチングすることができる。このとき、基板の上
表面はエッチング液が回り込まないように保護する。ま
た、メッキ下地の下のSiO2 膜23は、KOHエッチ
ングのストップ層として用いられる。KOHエッチング
が、このストップ層に達した時点でエッチングを終了す
る。
【0039】その後は第1の実施例と同様に、硫酸と過
酸化水素の混合液でアパーチャパターンの開口部分のメ
ッキ下地24,25を除去し、さらにフッ化アンモニウ
ム溶液によってSiO2 膜23を、熱リン酸にてSiN
膜22を除去する。
【0040】このように本実施例によれば、電子ビーム
を遮断する薄膜として重金属薄膜を用いることによっ
て、アパーチャマスク製作プロセスを容易にして、しか
も優れた寸法精度の荷電粒子ビームの成形用開口部分を
持つ電子阻止能率の高いアパーチャ板を実現することが
できる。さらに、面方位(110)のSi単結晶の基板
を用いることにより、配置できるアパーチャ数を基板の
厚さに依存しないようにすることができ、面方位(10
0)基板の場合より増やすことができる。 (第3の実施例)図4は、本発明の第3の実施例に係わ
るアパーチャマスクの製造工程を示す断面図である。こ
の実施例では、ビーム遮断阻止膜の形成方法として、タ
ングステンの選択CVD法を用いている。
【0041】まず、図4(a)に示すように、面方位
(100)のSi基板51の主表面上に、熱SiO2
52を1.5μm厚で成膜する。続いて、基板裏面に、
減圧CVD装置を用いてSiN膜53を150nm成膜
する。さらに、基板主表面の熱SiO2 膜52の上に、
LPCVD装置を用いて多結晶Si膜54を1.0μm
厚、常圧CVD装置を用いてBPSG膜55を4.0μ
m厚で順次形成する。なお、BPSG膜55の代わりに
CVD−SiO2 膜を用いてもよい。その後、この基板
51を800℃で30分間アニールする。
【0042】次いで、図4(b)に示すように、BPS
G膜55の上に、レジスト56を塗布した後、光縮小投
影露光装置、或いは電子ビーム直接描画装置を用いて、
アパーチャパターンを露光する。レジスト56を現像
後、レジスト56に紫外線を用いた表面硬化処理を施
す。
【0043】次いで、レジスト56をマスクとして、R
IE装置を用いてBPSG膜55をエッチングする。こ
のとき、エッチングガスを、例えばCHF3 +CO+A
rにすると、垂直に近い側壁を持った開口部(鋳型)5
7を形成することができる。続いて、レジスト56を除
去した後、上記RIEの過程でBPSG膜55の下層に
ある多結晶Si膜54の表面に生じたダメージ層(図示
せず)を、コリン処理によって除去する。この処理によ
って、以下で述べるCVD−タングステン膜58と、そ
の下地の多結晶Si膜54との間の密着力が向上する。
【0044】次いで、図4(c)に示すように、タング
ステンの選択的CVD法によって、多結晶Si膜54上
にW膜58を選択的に成膜させる。このときの成膜条件
は、例えば、基板温度340℃、六フッ化タングステン
(WF6 )及びシラン(SiH4 )をそれぞれ20scc
m,8sccm、成膜圧力を4.5mTorr とする。この条件
での成膜レートは、100nm/分程度になる。その際
に、例えばWの成膜を1.3μm厚ずつの3回に分け
て、各回毎に500℃で真空アニールを行う。このよう
に多段階の成膜プロセスにすると、3μm厚以上の成膜
を剥がれ無しに行うのに効果的である。
【0045】次いで、図4(d)に示すように、アパー
チャ開口部分に相当する部分にあるBPSG膜55をフ
ッ化アンモニウム溶液によるウエットエッチングで、さ
らに多結晶Si膜54をRIEによって除去する。続い
て、基板裏面のSiN膜53上にフォトレジスト59を
塗布し、両面露光装置を用い、表側のアパーチャパター
ンと位置を合わせて、ウエハ裏面に基板開口用のパター
ンを形成する。その後、RIEを用いてSiN膜53に
基板開口用パターン60を形成する。
【0046】次いで、図4(e)に示すように、SiN
膜53をマスクにして、KOH異方性エッチングによっ
て、Si(100)基板51の異方性ウエットエッチン
グを行い、基板裏面に(111)面61が露出したテー
パ形状の開口部分62を形成する。ここで、KOH水溶
液の濃度を30重量%、温度を90℃とした場合、シリ
コンの(100)面を、2.2μm/分のレートでエッ
チングすることができる。このとき、第1の実施例と同
様に、基板の上表面はエッチング液が回り込まないよう
に保護する。また、W膜58の下のSiO2 膜52は、
KOHエッチングのストップ層として用いられ、このス
トップ層に達した時点でエッチングを終了する。
【0047】その後は第1の実施例と同様にして、フッ
化アンモニウム溶液でアパーチャパターンの開口部分の
W膜下地52,54を除去し、熱リン酸にてSiN膜3
2を除去する。
【0048】このように本実施例によれば、電子ビーム
を遮断する薄膜として重金属薄膜を用いることによっ
て、アパーチャマスク製作プロセスを容易にして、しか
も優れた寸法精度の荷電粒子ビームの成形用開口部分を
持つ電子阻止能率の高いアパーチャ板を実現することが
できる。 (第4の実施例)第2の実施例ではアパーチャマスク上
に配置する開口数を増やすために(110)Si基板を
用いたが、ここでは他の開口数を増やすための別の例に
ついて、図5及び図6を用いて説明する。
【0049】まず、図5(a)に示すように、面方位
(100)のSi結晶の基板21の両表面にシリコン酸
化膜22を1.5μm厚で成膜し、一方の主面上にAu
メッキの下地として、Ti膜(100nmA)24及び
Pd膜(50nm)25を順次成膜する。
【0050】次いで、図5(b)に示すように、第1の
実施例と同様にして、メッキ下地の上に電子線用レジス
トPMMA26を塗布形成し、アパーチャパターンを描
画する。描画後、酢酸イソペンチルを用い照射量に応じ
て1分間〜3分間現像し、イソプロピルアルコールでリ
ンスして鋳型27を形成する。そして、図5(c)に示
すように、第1の実施例と同様にして、Au薄膜28を
電解メッキによって鋳型27内部の導電膜25上に成膜
する。このとき、アパーチャパターンの開口部分ができ
る。
【0051】次いで、図5(d)に示すように、基板2
1を薄くするため基板21の裏面のラッピングを行う。
ラッピング後の基板21の厚さは、アパーチャマスク上
に配置する開口数によって決定される。
【0052】次いで、図6(a)に示すように、基板2
1の裏面にKOHエッチングのためのマスク材として、
カーボン膜(C)63を形成する。このとき、スパッタ
・C膜63、或いはスパッタ・シリコン(Si)膜の上
に連続してスパッタ・C膜63を成膜したものを用い
る。この理由は、既に主表面に金属(Au)があるの
で、基板温度が700〜800℃に上昇するプロセス、
例えばSiNのLPCVD等は使えないためである。
【0053】スパッタ・C膜63自体には、十分なKO
Hエッチング耐性があるが、スパッタ時の基板表面の状
態、例えば汚れが酷いとエッチング中に、C膜63が剥
離してしまう場合がある。スパッタ・C膜63のKOH
エッチング時の密着性は、このような基板表面の汚れに
依存するため、そこに至るまでの製造工程で以下に示す
ような対策を施す必要がある。例えばスパッタ直前に、
基板21表面をポリッシングした後、希フッ酸溶液に浸
す等の処理を行う、スパッタ直前までSiO2等の保護
膜を付けておく等の方法が効果的である。
【0054】また、別の方法として、Si基板に対して
密着性の良い膜、例えばSiをまず成膜し、その上に連
続してCを成膜するという方法がある。スパッタ直後の
Siは清浄であるので、C膜の密着力が大きくなる。ス
パッタ・C膜63は、導電性の膜であるので最終的に剥
離する必要がないという利点がある。また、SiN膜に
比べて膜応力も小さい。基板裏面にスパッタ・Si膜を
100nm厚で成膜した後、連続して(大気中に出さな
いで)スパッタ・C膜63を150nm厚で成膜する。
【0055】次いで、図6(b)に示すように、レジス
ト26を除去する。そして、基板21の裏面にフォトレ
ジスト29を塗布し、プリベークを行った後、両面露光
装置を用いて、主表面のAuのアパーチャパターンとの
位置を合わせて、ウエハ裏面に基板開口用のパターン3
0を形成する。その後、基板裏面のC膜63をフォトレ
ジスト29をマスクにしてRIE装置(エッチングガス
は、CF4 :O2 )を用いてエッチングする。
【0056】次いで、図6(c)に示すように、このC
膜63をマスクにして、水酸化カリウム(KOH)水溶
液によって、Si(100)基板21の異方性ウェット
エッチングを行い、基板裏面に(111)面31が露出
したテーパ形状の開口部分を形成する。KOH水溶液の
濃度を30重量%、温度を90℃とした場合、シリコン
の(100)面を、2.2μm/分のレートでエッチン
グすることができる。このとき、第1の実施例と同様
に、基板の上表面はエッチング液が回り込まないように
保護する。また、メッキ下地の下のSiO2 膜23はK
OHエッチングのストップ層として用いられ、ストップ
層に達した時点でKOHエッチングが終了する。
【0057】その後は、第1の実施例と同様に、硫酸と
過酸化水素の混合液でアパーチャパターンの開口部分の
メッキ下地24,25を除去し、さらにフッ化アンモニ
ウム溶液によってSiO2 膜23を除去する。
【0058】このように本実施例によれば、電子ビーム
を遮断する薄膜として重金属薄膜を用いることによっ
て、アパーチャマスクの製作プロセスを容易にして、し
かも優れた寸法精度の荷電粒子ビームの成形用開口部分
を持つ電子阻止能率の高いアパーチャマスクを実現する
ことができる。また、ラッピングにより基板を薄く削っ
ているので、アパーチャマスクに設けるアパーチャ数を
多くすることができる。さらに、上記の基板ラッピング
の後にカーボン膜を形成することにより、Si基板を薄
く削った後のKOH溶液耐性膜が容易に得られる利点も
ある。 (第5の実施例)図7は、本発明の第5の実施例に係わ
るアパーチャマスクの製造工程を示す断面図である。こ
の実施例は、Si基板上に大量に一括で作られたアパー
チャマスクが破壊されるようなことなしに、容易に1個
1個に切断できるようにしたものである。
【0059】図7(a)〜(c)に示す工程までは、図
2(a)〜(c)に示す工程と同様であり、この工程の
後に、図7(d)に示すように、基板21の裏面にフォ
トレジスト29を塗布し、プリベークを行った後、両面
露光装置を用いて、主表面のAuのアパーチャパターン
との位置を合わせて、ウエハ裏面に基板開口用のパター
ン40を形成する。この際に、ダイシング用のラインパ
ターン70を電子線描画装置に搭載されるアパーチャマ
スクの大きさに合せて形成しておく。このとき、ダイシ
ング用のライン70の方向をSi結晶のへき開の方向に
一致させておくと、ダイシングがより容易になる。
【0060】また、基板の厚さがDの場合、エッチング
用マスクの上に21/2 ・D未満の太さのラインをパター
ニングしておくとよい。次いで、基板裏面のSiN膜2
2を上記フォトレジスト29をマスクにしてRIE装置
(エッチングガスは、CF4:O2 )を用いてエッチン
グする。
【0061】次いで、図7(e)に示すように、SiN
膜22をマスクにして、水酸化カリウム(KOH)水溶
液によって、Si(110)基板21の異方性ウェット
エッチングを行い、基板裏面に(111)面31が露出
したテーパ形状の開口部分とダイシング用のV溝71を
形成する。KOH水溶液の濃度を30重量%、温度を9
0℃とした場合、シリコンの(100)面を、2.2μ
m/分のレートでエッチングすることができる。
【0062】このとき、第1の実施例と同様に、基板の
上表面はエッチング液が回り込まないように保護する。
また、メッキ下地の下のSiO2 膜33はKOHエッチ
ングのストップ層として用いられ、このストップ層に達
した時点でKOHエッチングが終了する。この際、ダイ
シング用のV溝71はSiN膜22によって一定形状ま
でエッチングされた後は変化しないで止まっている。
【0063】その後は、第1の実施例と同様に、硫酸と
過酸化水素の混合液でアパーチャパターンの開口部分の
メッキ下地24,25を除去し、さらに、フッ化アンモ
ニウム溶液によってSiO2 膜23を、熱リン酸にてS
iN膜22を除去する。
【0064】このように本実施例によれば、電子ビーム
を遮断する薄膜として重金属薄膜を用いることによっ
て、アパーチャマスク製作プロセスを容易にして、しか
も優れた寸法精度の荷電粒子ビームの成形用開口部分を
持つ電子阻止能率の高いアパーチャマスクを実現するこ
とができる。さらに、Si基板のアパーチャマスク毎に
予め切断用のV溝が設けられているため、ダイヤモンド
ペン等を使った切断線の書き込みが必要なく、極めて容
易にアパーチャマスクの切り出しができる。 (第6の実施例)図1に示したようなアパーチャマスク
10においては、薄膜部8で吸収された電子ビームは熱
に変換され温度上昇を引き起こす。この温度上昇はアパ
ーチャマスク10の機械的な変形を誘発し、試料面上に
縮小投影されたビームの形状寸法を劣化させる。従っ
て、電子ビームの吸収によって引き起こされる発熱はで
きる限り抑えられなければならない。このためにはアパ
ーチャマスク10の薄膜部8から効率よく熱を吸収し、
アパーチャマスク自体の温度上昇をできる限り抑えるこ
とが必要になる。
【0065】図8は、上述した問題を解決した本発明の
第6の実施例に係わるアパーチャマスクの構造を示す斜
視図である。なお、図1に示したアパーチャマスクと同
一の箇所には同一の番号を付けて、異なる部分について
詳しく説明を行う。
【0066】アパーチャマスク80上に、キャラクタ・
プロジェクション用開口Cと、成形偏向用開口Bとが設
けられている。これらの開口はいずれもこれらに照射さ
れる電子ビームよりも僅かに大きな面積を持つ第1の重
金属薄膜5の中央に形成されている。これによって電子
ビームの阻止を確実にし、かつ電子ビーム照射による温
度上昇で起こる薄膜部の熱変形を最小に抑えるためにで
きる限り小さく抑えられている。
【0067】重金属薄膜5の周辺にはこれを取り囲むよ
うに第2の重金属薄膜81が設けられている。この薄膜
81は外部の吸熱体(図示せず)と接続される。第1の
重金属薄膜5と第2の重金属薄膜81との間は同一の金
属でブリッジ82が架けられている。これによって、重
金属薄膜5で発生した熱をブリッジ82を介して重金属
薄膜81に効率良く伝達し、ビーム遮断阻止用の重金属
薄膜5での温度上昇を抑えることができる。
【0068】以下に、本実施例によるアパーチャマスク
の製造方法を、前記図2を流用して説明する。まず、図
2(a)に示すように、第1の実施例と同様にして、面
方位(110)のSi結晶の基板21の主表面にシリコ
ン酸化膜23を1.5μm厚で成膜し、基板裏面にシリ
コン窒化膜22を150nm成膜する。さらに、Auメ
ッキの下地として、Ti膜(100nm)24,Pd膜
(50nm)25を順次成膜する。そして、メッキ下地
の上に、電子線用レジストPMMA26を5μm厚、ス
ピンコータを使用して塗布する。
【0069】次いで、電子線直接描画装置(本実施例で
は、加速電圧40kV)を用いて、アパーチャパターン
及びこれを取り囲むように第2の重金属薄膜81とブリ
ッジ82のパターンを描画する。本実施例のようにレジ
ストが厚い場合に、垂直なレジストプロファイルを得る
ためには、照射量を通常より増やし、かつそれに相応し
て現像時間を短くすればよい。本実施例では、第1の実
施例と同様に、レジスト・ヒーティングの影響が抑えら
れる25μC/cm2 を1回の照射量として、12重〜
20重の描画を行い、通常の照射量の3〜5倍にあたる
300〜500μC/cm2 を照射した。描画後、酢酸
イソペンチルを用い照射量に応じて1分間〜3分間現像
し、イソプロピルアルコールでリンスして鋳型27を形
成する。
【0070】これ以降は、図2(c)〜(e)に示すよ
うに、第1の実施例と同様にして、鋳型27内部の導電
膜25上にAu薄膜28を成膜したのち、レジスト26
を除去し、Au薄膜28にアパーチャパターンの開口部
分を形成する。さらに、基板の裏面にフォトレジスト2
9を塗布し、ウエハ裏面に基板開口用のパターン30を
形成したのち、フォトレジスト29をマスクにしてSi
N膜22を選択エッチングする。続いて、SiN膜22
をマスクにして、Si(110)基板21の異方性ウェ
ットエッチングを行い、基板裏面に(111)面31が
露出したテーパ形状の開口部分を形成する。その後、硫
酸と過酸化水素の混合液でアパーチャパターンの開口部
分のメッキ下地24,25を除去し、さらに、フッ化ア
ンモニウム溶液によってSiO2 膜23を、熱リン酸に
てSiN膜22を除去することにより、図8に示す構造
が完成する。
【0071】このように本実施例によれば、電子ビーム
を遮断する薄膜として重金属薄膜を用いることによっ
て、アパーチャマスク製作プロセスを容易にして、しか
も優れた寸法精度の荷電粒子ビームの成形用開口部分を
持つ電子阻止能率の高いアパーチャマスクを実現するこ
とができる。これに加え本実施例では次のような効果が
得られる。
【0072】アパーチャマスク上のキャラクタ・プロジ
ェクション用開口Cと、成形偏向用開口Bとの重金属薄
膜5の周辺にはこれを取り囲むように重金属薄膜81を
設けている。この薄膜81は外部の吸熱体(図示せず)
と接続し、薄膜5と薄膜81との間は同一の金属でブリ
ッジ82を架けているため、これによって薄膜5で発生
した熱をブリッジ82を介して薄膜81に効率良く伝達
し、薄膜5での温度上昇を抑えることができる。この結
果、温度上昇に伴うアパーチャマスクの機械的な変形が
抑えられ、試料面上に縮小投影されたビームの形状寸法
の劣化を最小限に止めることができる。
【0073】なお、本発明は上述した各実施例に限定さ
れるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、種々
変形して実施することができる。実施例では、電子ビー
ム描画装置用のアパーチャマスクとして説明したが、こ
れに限らず本発明はイオンビーム描画装置用のアパーチ
ャマスクにも同様に適用することができる。また、重金
属薄膜の材料や膜厚等の条件は、仕様に応じて適宜変更
可能である。
【0074】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、荷
電粒子ビームを遮断する薄膜として重金属薄膜を用いる
ことによって、アパーチャマスクの製作プロセスを容易
にして、しかも優れた寸法精度の荷電粒子ビームの成形
用開口部分を持つ電子阻止能率の高いアパーチャマスク
を実現することができる。この結果、これを用いて、精
度の高いビーム像が得られる荷電ビーム描画装置を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例に係わるアパーチャマスクの構造
を示す断面図と斜視図。
【図2】第1の実施例に係わるアパーチャマスクの製造
工程を示す断面図。
【図3】第2の実施例に係わるアパーチャマスクの製造
工程を示す断面図。
【図4】第3の実施例に係わるアパーチャマスクの製造
工程を示す断面図。
【図5】第4の実施例に係わるアパーチャマスクの製造
工程の前半を示す断面図。
【図6】第4の実施例に係わるアパーチャマスクの製造
工程の後半を示す断面図。
【図7】第5の実施例に係わるアパーチャマスクの製造
工程を示す断面図。
【図8】第6の実施例に係わるアパーチャマスクの構造
を示す斜視図。
【図9】キャラクタプロジェクション方式を説明するた
めの模式図。
【符号の説明】
1…基板部 5…重金属薄膜 8…薄膜部 10…アパーチャ
マスク 21,41,51…Si基板 22,53…シリ
コン窒化膜 23,52…シリコン酸化膜 24…Ti膜 25…Pd膜 26,56…電子
線レジスト 27,57…鋳型 28…Au薄膜 29…フォトレジスト 30,60…基板
開口用パターン 54…多結晶Si膜 55…BPSG膜 58…W膜
フロントページの続き (72)発明者 早坂 伸夫 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 三好 元介 神奈川県川崎市幸区堀川町72番地 株式会 社東芝堀川町工場内 (72)発明者 杉原 和佳 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャラクタ・プロジェクション方式の荷電
    ビーム描画装置に用いられるものであり、複数種の所望
    パターン形状の開口が形成され、荷電粒子ビームの選択
    的な照射によりいずれかのパターン形状のビームを成形
    するアパーチャマスクにおいて、 荷電粒子ビームを成形するために使用するビームの遮断
    阻止膜に重金属薄膜を用いたことを特徴とするアパーチ
    ャマスク。
  2. 【請求項2】キャラクタ・プロジェクション方式の荷電
    ビーム描画装置に用いられるアパーチャマスクの製造方
    法において、 シリコン基板の一主面上にバッファ膜を形成する工程
    と、前記バッファ膜上に導電膜を形成する工程と、前記
    導電膜上に重金属薄膜を選択的に成長させるための鋳型
    を作る工程と、前記鋳型内に所望の厚さだけ重金属薄膜
    を成長させる工程と、前記鋳型を除去する工程と、前記
    重金属薄膜の裏面側を該薄膜に設けられた開口が貫通す
    るように除去する工程とを含むことを特徴とするアパー
    チャマスクの製造方法。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100238237B1 (ko) * 1997-03-31 2000-01-15 윤종용 전자빔 셀 투영 리소그래피용 마스크 및 그 제조방법
KR20000020468A (ko) * 1998-09-21 2000-04-15 김영환 스텐실 마스크
KR20010015438A (ko) * 1999-07-28 2001-02-26 카네코 히사시 전자빔 노광 마스크 및 그 제조 방법
KR100338329B1 (ko) * 2000-02-25 2002-05-27 백승준 반도체 소자의 금속 배선 형성 방법
WO2002061813A1 (en) * 2001-01-30 2002-08-08 Advantest Corporation Electron beam exposure device, electron beam forming member, and method of manufacturing the electron beam forming member
KR100704688B1 (ko) * 2003-07-25 2007-04-10 다이닛뽕스크린 세이조오 가부시키가이샤 증착용 마스크의 제조방법 및 증착용 마스크

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