JPH0779954A - 遠隔位置から位置決め自在な核磁気共鳴撮像用装置 - Google Patents

遠隔位置から位置決め自在な核磁気共鳴撮像用装置

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JPH0779954A
JPH0779954A JP6009637A JP963794A JPH0779954A JP H0779954 A JPH0779954 A JP H0779954A JP 6009637 A JP6009637 A JP 6009637A JP 963794 A JP963794 A JP 963794A JP H0779954 A JPH0779954 A JP H0779954A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 撮像対象に対して位置決め可能なコンパクト
な診断用MRI装置を提供する。 【構成】 遠隔位置から位置決め自在な本MRI装置
は、磁石の外部に不均一な静磁界を発生するための磁石
を含む。この磁石は測定面として有効に使用できる磁界
領域を発生する。この測定面は実質的に平坦であり、か
つこの測定面は磁界強度(Bo )の大きさおよび測定面
に垂直な方向の磁気勾配(Gz )の双方がほぼ一定であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般的には、核磁気共鳴
撮像(MRI)システムおよびその使用法に関し、より
詳細には本発明は撮像対象を囲まない磁石を用いた遠隔
位置から位置決め自在なMRIシステムに関する。これ
ら磁石は対象内の所定面にわたって原子核密度を非侵入
的に撮像するための外部磁界を発生する。本発明は不均
一磁界を使用して対象内の一表面の核磁気共鳴像を発生
するのに特に使用できるが、これのみに限定されるもの
ではない。
【0002】
【従来技術】核磁気共鳴撮像(MRI)の分野では、所
定の原子核、例えば 1H、19F、31Pは静磁界内に置く
と、所定の別々の配列を取り得る核磁気モーメントを有
することは知られている。これら配列の各々は、原子核
の異なるエネルギーステートに対応している。更に、磁
界内で原子核に無線周波数(以下RFと称す)の電磁波
を加えると、原子のエネルギーのあるレベルから他のレ
ベルへの変化が誘導されることも知られている。かかる
遷移は核磁気共鳴(NMR)として知られており、所定
の識別可能な条件下で生じる。これら条件の多くは原子
核に加えられる磁界に関連している。
【0003】磁界は磁束または磁束線なる用語で記述さ
れる。個々の原子核を考慮すると、原子核位置における
磁界の特性を表す基本的なパラメータは3つある。すな
わち、1)磁界の大きさ、2)原子核を通る磁束線で表
示される磁界の方向および3)原子核位置における磁界
の勾配すなわち磁界の大きさの変化率である。これらパ
ラメータの各々はNMRに影響する。
【0004】上記のように、原子核は磁界内で種々の配
列をとり、この配列は後にRF電磁波により変えること
ができる。かかる変化を誘導するのに最も有効なRF電
磁波の特定周波数は、特に原子核の位置における磁界の
大きさによって決まる。ラモア周波数としてより知られ
ているこの特定の周波数は、磁界ベクトルの方向の回り
における原子核スピンベクトルの歳差角周波数に等し
い。ラモア周波数で印加される電磁波により、原子核の
配列の変化が誘導されると、原子核の磁気モーメントに
より原子核に固有の信号が発生される。これら信号はR
Fアンテナで受信可能である。特に医療用では、種々の
組織の原子核のNMR応答が異なることが知られてい
る。更にNMR応答の特定パラメータは公知の数学的な
技法を用いて重みづけすると組織をより明瞭に識別でき
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】実際問題として、NM
Rで撮像される対象内にはつねに多数の原子核があり、
各々の原子核は自己の信号を発生する。しかしながら原
子核が互いに同相でスピンしている限り、個々の磁気モ
ーメントはコヒーレントであり、一つの純モーメントを
発生する。NMRに関する限り磁界勾配の作用の影響を
受けた原子核はそのエネルギーステートを変えた後にデ
フォーカスすなわち復極し始めることが知られている。
更に、原子核がデフォーカスするレートは基本的には主
要磁界勾配に比例することも判っている。選択自在な磁
界勾配を印加すると原子核をコード化できると認識する
ことが重要であるが、これらコード化用の勾配はRFア
ンテナで受信できる使用可能なコード化されたNMR投
射像を発生する特定の目的で制御自在であり、かつ意図
的に印加される。しかしながらこの条件は磁界の不均一
性によって生じる制御できない永久磁界の勾配によって
生じる条件と区別すべきである。互いに位相がずれた状
態で原子核をスピンさせ、デフォーカスさせるのは、こ
れらの永久的な、基本的には固有の磁界勾配である。原
子核がデフォーカス状態になるとNMR信号を検出でき
ない条件が発生する。この場合、対象は原子核をフォー
カスされた同相の整合状態に維持し、検出できない純モ
ーメント信号を発生する。
【0006】この問題の解決案は永久磁界勾配のない、
すなわち検出可能な信号に対し無視できるデフォーカス
作用を与える磁界を発生させることである。この目的の
ため、これまで多くの発明において有効に磁界勾配のな
い領域を有する均一な磁界を発生していた。この場合、
均一な領域における磁界勾配だけがコード化パターンを
意図的に加えるための磁界勾配となる。しかしながらこ
のような磁界勾配は理想的な一様の磁界系であり、この
ような磁界系は発生がきわめて困難である。かかる系で
は高度の均一性が得られるが、そのようにするためのコ
ストは多大である。
【0007】均一な磁界を使用するNMRシステムは極
めて大きなハイパワーの磁石を一般に必要とする。これ
らシステムは極めて寸法が大きく、取り扱いにくいので
移動できない。更に均一である領域は実質的に磁石によ
って囲まれている。表現を変えれば、均一な磁界は内部
磁界となっている。それにもかかわらず、均一な磁界は
高品質の像を発生できるので、均一な磁界を発生するN
MRシステムは広く用いられている。
【0008】NMRは分子の構造についての極めて有益
な情報を発生できるので、NMRの極めて重要な用途と
して人体を非侵入的に臨床学的に撮像するという用途が
ある。例えば、リー(Lee )外に発行された「NMR撮
像装置」を発明の名称とする米国特許第4,498,048 号に
は、広く使用されている医療用MRIシステムが開示さ
れている。リーシステムのようなシステムの大きな特徴
は、寸法が大きく移動できないというほかに、撮像対象
を実質的にシステムが囲まなければならないということ
であ。しかしながらこの分野の際立った例外は、オオカ
ワ(Ohkawa)に発行された「磁気共鳴撮像法に用いられ
る準開放マグネット形状」を発明の名称とする米国特許
第5,177,188 号である。オオカワのようなシステムは撮
像領域を囲まないが、外部の均一な磁界を発生するのに
大きくて強力な対向する磁気源を重ね合わせなければな
らない。また、オオカワのシステムは均一な磁界を発生
する他のシステムと同じように、寸法が大きく、有効に
移動できない。
【0009】上記に鑑み、本発明は比較的小さい磁石の
形状により外部の不均一磁界を発生でき、MRIシステ
ムの利点を活用することができることを認識した。しか
しながらかかるMRIシステムは不均一外部磁界の特性
を有していなければならない。このようにするには、特
に重要なファクターが3つある。すなわち、後により詳
細に説明するように、1)原子核がデフォーカスし、リ
フォーカスするレート、2)信号対ノイズ比(SNR)
を補償するメカニズム、3)原子核がデフォーカスする
際の原子核の拡散である。本発明が更に認識するよう
に、第2および第3のファクターの双方の悪影響は、第
1のファクターを適当に使用することにより克服でき
る。
【0010】外部の不均一磁束界は(Gz )と表示され
る固有の主要磁界勾配を有し、この磁界勾配は(Bo
と表示される一定の磁界の大きさの面に対しほぼ垂直な
方向(zと表示される)に作用する。所定のラモア周波
数と関連して、かかる面は不均一磁界を発生するように
使用される静磁石の外部にある画像平面を構成する。上
記のように、原子核をデフォーカスし、画像平面からの
MNR信号を劣化させるのは、不均一磁界内の主要な永
久磁界勾配Gz である。主要勾配はより広いシステムの
バンド幅も必要とするので、より大きなノイズのパワー
によりNMR信号が劣化する。最後に大きなGz が存在
していることによりコヒーレントでない位相のずれが生
じるが、これは回復不能である。
【0011】しかしながら原子核のコード化をするのに
制御自在でかつ選択可能な磁束勾配Gx およびGy (こ
こでxおよびyはzに対し垂直でかつ画像平面に対し横
方向である)を印加できることが知られている。しかし
ながら外部の不均一磁界では、勾配Gz は他の勾配Gx
およびGy より優位である。Gz のこのような優位は意
味がある。例えば準磁気モーメント信号の位相が合って
いる配列内にRF電磁波のパルスを放射することにより
磁界内の原子核を一旦整合すれば、原子核はG z を増加
しながら整合した配列からより迅速にリフォーカスす
る。しかしながら、Gz が増加するにつれ、原子核はR
F電磁波によりリフォーカスされた場合の整合した配列
に戻るよう、同じ高速レートでリフォーカスする。本発
明が認識するこの意味は、デフォーカスおよびリフォー
カスのレートを有効に高めれば原子核リフォーカスパル
スの間の期間を短くできるということである。上記か
ら、極めて大きな主要Gz を用いると、リフォーカスお
よびデフォーカスの時間が極めて短くなると理解すべき
である。例えば400ガウス/cmに等しいGz に対して
は、1mm厚のスライス内で原子核がリフォーカスし、デ
フォーカスするのに要する時間は10マイクロ秒よりも
短い。現実的にはこの時間は短いので、リフォーカスパ
ルスの間の期間内で準磁気モーメントの一つの独立した
測定値を得るには実用的である。
【0012】上記より、外部の不均一磁界内で原子核は
極めて短時間でデフォーカスするという事実は、デフォ
ーカスした原子核が同じように迅速にリフォーカスでき
るという事実と相殺される。したがって利用可能な準磁
気モーメントは短時間しか存在しないが、このモーメン
トはすぐに元に戻ることができる。このような能力によ
り有効なサンプリングレートすなわち純磁気モーメント
を独立して測定できるレートは、原子核をリフォーカス
できる周期的レートの大きさになっている。
【0013】外部の不均一磁界において、主要勾配Gz
を用いる場合の第2の問題は、広いレンジのラモア周波
数に合わせるにはより広いシステムのバンド幅が必要で
あるという事実と関連している。この結果、より広いバ
ンド幅に関連した特別なノイズパワーに起因して、SN
比(SNR)が低下する。しかしながらこのようなSN
Rの低下はバンド幅が広い場合、より迅速に純磁気モー
メントのNMR応答を独立して測定できるという事実と
相殺できる。したがって標準的な信号平均化技術を用い
れば、大きな勾配Gz により可能となる加速された平均
化レートを用いて効率的により広いノイズバンド幅を補
償できる。
【0014】更に上記に示すように、不均一な磁界に固
有な分子拡散に関する第3の問題は、勾配Gz を大きく
することにより可能となる高速リフォーカスレートによ
り克服できる。簡単に述べれば分子拡散とは大きな磁界
勾配Gz 内におけるデフォーカス原子核のランダム運動
に関連した現象であり、拡散原子核のランダムな変位は
わずかであるが、大きな磁界勾配内で生じるラモア周波
数が異なることにより、原子核はランダムにデフォーカ
スされる。分子拡散の現実の問題は、原子核はランダム
にもリフォーカスするという事実に起因する。したがっ
て、拡散に関連したデフォーカスは有効に回復不能なプ
ロセスである。これは当然ながらプロセスを多少制御で
きても同じである。このため、本発明は勾配磁界Gzを
大きくすることにより可能となる大きなリフォーカス繰
り返しレートにより原子核の以前の配列が回復不能な点
まで拡散が進む前に、原子核をリフォーカスさせること
が可能となると認識している。
【0015】これまでに提案されている均一でない磁界
のMRIシステムは、MRIのために外部の均一でない
磁束界のユニークな特性を利用する方法については教示
も示唆もしていない。例えばチョウ(Cho )外に発行さ
れた「フリンジ電界MRI」を発明の名称とする米国特
許第5,023,554 号およびヤング(Young )に発行された
「核磁気共鳴システム」を発明の名称とする米国特許第
4,379,262 号の双方は、MRIに不均一磁界を使用する
ことを開示しており、この磁界は磁石の外部に位置でき
ることを示唆している。特にチョウ外特許は2テスラよ
りもほぼ大きい強度を有するフリンジ電界を開示してい
る。重要なことに、上記2つの特許のいずれも大きな主
要勾配Gz の影響によるデフォーカス、SN比の急速な
劣化すなわち拡散に関連する上記メカニズムを克服する
のに、加速されたリフォーカスを使用するシステムまた
は方法を開示していない。かかるシステムまたは方法は
弱磁界強度の装置(例えば2テスラより小)で存在する
より微弱な信号およびより優位な勾配を補償するのに特
に必要である。
【0016】磁界の不均一性により必要とされる原子核
のリフォーカスはこれまでに検討されていなかった。例
えばベンデル(Bendel)に発行され「NMR撮像方法お
よびそのための装置における磁界の不均一性の影響を除
くための方法」を発明の名称とする米国特許第4,656,45
2 号は、RF電磁波によりパルス操作された磁界内の原
子核をデフォーカスし始めたあとに、反復的にリフォー
カスする方法を開示している。しかしながらこのベンデ
ル特許はGz が制御自在な勾配Gx およびGyを支配す
る外部磁界と共にかかる方法を用いることは教示も示唆
もしていない。したがってより詳細に説明すれば、ベン
デル特許は外部の不均一磁界を用いて有効なMRIを達
成できる外部磁界の一部を発生し、識別する上での固有
の問題については述べていない。別の例として、米国特
許第4,542,343 号がある。この特許はブラウン(Brown
)に発行され「疑似ランダム離間され、配列されたR
F復極パルスを用いて復極を極めて短くしたコンピュー
タ制御式ポータブルパルス化NMR装置およびその方
法」を発明の名称とするものであり、岩石サンプルの流
体流の特性を測定するためNMRレスポンスを使用する
装置および方法を開示している。ブラウン特許は磁界の
不均一性の問題を克服するのに外部磁界を使用するこ
と、および高速リフォーカス技術を用いることを開示し
ているが、ブラウン特許は撮像とは関係がない。したが
ってブラウン特許はMRIのためにかかる。システムの
構成部品および能力をどのように使用できるかについ
て、教示も開示もしていない。
【0017】上記に鑑み、本発明の目的は撮像対象に対
して遠隔位置から位置決めできるコンパクトな診断用M
RI装置を提供することにある。本発明の別の目的は、
MRI操作中に磁石の構造体内に測定面を閉じ込めない
MRI装置を提供することにある。本発明の別の目的
は、外部の不均一な磁界内で測定面がほぼ平らとなるよ
う構成されたMRI装置を提供することにある。本発明
の更に別の目的は、リフォーカスの周期レートの大きさ
であるサンプリングレートを用いて加速信号を平均する
ことにより、NMRレスポンス内の有効なSN比を改善
するMRI装置を提供することにある。本発明の更に別
の目的は、MRIのために外部の不均一な静磁束界を有
効に利用する装置を提供することにある。本発明の更に
別の目的は、大きなSN比と像収集の高速化とを妥協で
きるMRI装置を提供することにある。本発明の更に別
の目的は、上記目的を達成するMRI装置を使用するた
めの方法を提供することにある。本発明の別の目的は、
磁界勾配に比例したレートで取得する複数のNMRレス
ポンスを用いて像を発生するための方法を提供すること
にある。本発明の目的は、使用が容易で、比較的コスト
的に有効であるNMR撮像用のMRI装置および方法を
提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、遠隔位
置から位置決め自在なMRI装置は、磁石の外部に不均
一な静磁界を発生するための磁石を含む。重要なこと
に、この磁石は測定面として有効に使用できる磁界領域
を発生するように構成される。本発明のMRI装置で用
いるように、この測定面は実質的に平坦である。更にこ
の測定面は磁界強度(Bo )の大きさおよび測定面に垂
直な方向の磁界勾配(Gz )の双方がほぼ一定であると
いう条件を特徴とする。
【0019】この装置にはいくつかの目的のためにRF
アンテナが組み込まれる。このアンテナの一つの目的
は、磁石により形成された静磁界内の測定面内にある原
子核にRF電磁波を照射することである。より詳細に説
明すれば、このRFアンテナは第1に測定面内の原子核
に適当なラモア周波数の傾斜パルスを照射することに使
用される。この第1パルスはこれまで静磁界内のBo の
作用により原子核がとっていたスピン配列から原子核を
傾斜させる。言い換えれば、RFアンテナはまず原子核
のエネルギーレベルを変えるようにラモア周波数の電磁
波で測定面内の原子核をパルス化する。
【0020】装置内には第1勾配コイルおよび第2勾配
コイルが組み込まれており、x(G x )およびy
(Gy )の方向の双方で測定面内の磁界勾配を変えるの
に用いられる。より詳細にはRFアンテナからの第1電
磁波パルスにより最初に原子核が傾斜された後に、第1
および第2勾配コイルが選択的に附勢されて測定面のx
y平面内の個々の原子核のスピンベクトルを配列でき
る。これによって原子核が所定の横断位相パターンにコ
ード化される。
【0021】RFアンテナのもう一つの機能は、原子核
がコード化された後に原子核をリフォーカスすることで
ある。上記のように、不均一磁界内の永久磁石勾配に起
因して、勾配内の原子核は異なるレートで歳差運動す
る。この結果、コヒーレントなデフォーカスおよび非コ
ヒーレントな拡散の双方が生じる。上記のようにこのデ
フォーカスおよび拡散により原子核は加速レートで周期
的にリフォーカスさせなければならない。このようなリ
フォーカス操作はRFアンテナから適当なラモア周波数
でリフォーカスパルスを送信することにより行われる。
重要なことに、横断勾配の印加と組み合わせた加速リフ
ォーカスおよび信号の平均化の結果、像の再構成に使用
できる原子核からのコード化されたスピンエコー信号が
発生する。
【0022】RFアンテナの更に別の機能は、原子核を
リフォーカスした時に発生されるスピンエコー信号を受
信することである。RFアンテナはリフォーカスパルス
の間で先のリフォーカスパルスにより原子核で発生され
たコード化されたスピンエコー信号をセットできる。重
要なことに、RFアンテナがリフォーカスパルスを送信
できるレート、同様にRFアンテナがコード化されたス
ピンエコー信号を受信できるレートは静磁界内の磁界勾
配に比例している。言い換えれば、リフォーカスパルス
間の時間インターバルおよびコード化されたスピンエコ
ー信号を受信する間の時間インターバルの双方は、磁界
勾配に逆比例している。本発明によれば、一つのRFア
ンテナを用いるだけで原子核のリフォーカスをすること
およびコード化されたスピンエコー信号を受信すること
の双方に兼用できる。しかしながら、この機能を達成す
るのに異なるRFアンテナを別々に使用することも可能
であると認識されたい。
【0023】本発明のMRI装置はRFアンテナの作動
とコード化用勾配コイルとをコーディネートするための
電子手段を含む。より詳細には、アンテナからの適当な
RF電磁波パルスの送信と、第1および第2勾配コイル
による原子核のコード化と、原子核からのコード化され
たスピンエコー信号の受信は、所定の制御されたシーケ
ンスで行わなければならない。更に、MRI装置は電子
手段を制御し、かつ複数のコード化されたスピンエコー
信号をコード化されたNMRレスポンスに変換するため
のコンピュータ手段を含む。このコンピュータ手段は次
に複数のNMRレスポンスを一つの像に変換する。本発
明が意図しているように、このような操作は従来の撮像
および再構成技術により行われる。
【0024】本発明によれば、コンピュータ手段は原子
核をコード化するのに使用される勾配コイルにより発生
される磁界を選択的に変更するようにプログラムでき
る。更にコンピュータ手段は、像収集の速度または所望
の画質のいずれかに必要と考えられる特定のコード化の
ための多くのNMRレスポンスを発生するように選択的
にプログラムできる。更に特定の対象である原子核のパ
ラメータを強調またはハイライト化するように任意に種
々のNMRレスポンスを重みづけできる。
【0025】添付図面を参照しながら下記の説明を読め
ば、本発明の構造およびその作動の双方に関する発明自
体のみならず、本発明の新規な特徴について最良に理解
されよう。
【0026】
【実施例】まず、図1について説明すると、ここには、
本発明に係わる遠隔位置から位置決め自在な原子核磁気
共鳴撮像(以下、MRIと称す)装置が示されており、
全体が参照番号10で表示されている。図示するよう
に、このMRI装置10は統合された表面ユニット12
を一般に含み、このユニットは可動ガントリー14によ
り制御コンソール16に接続されている。図1では、統
合表面ユニット12は患者18のひざに載った状態に示
されている。この表面ユニット12はオペレータの意図
に従って患者18の身体の任意の部分に重ねることがで
きると解されたい。更にガントリー14は統合表面ユニ
ット12を支持する必要はない。この場合はユニット1
2はハンドヘルド式にできる。本装置10のこのような
能力は当然ながら装置10およびその結果生じる重量を
考慮して設計された特定の磁界強度および透過深度に応
じて決まる。
【0027】統合表面ユニット12および制御コンソー
ル16の使用部品は、それらの相互接続と共に図2に示
す略ブロック図から最良に理解されよう。ここには、統
合表面ユニット12は静磁石20を含み、この静磁石2
0は第1勾配コイル22、第2勾配コイル24、RFア
ンテナ26に対して作動的に配置されている。勾配コイ
ルとは傾斜磁場発生コイルである。本発明の目的のた
め、静磁石20は当業界で周知のタイプのもの、例えば
永久磁石、超導電磁石または従来の電磁石で構成でき
る。更に本発明では一つのRFアンテナ26しか示され
ていないが、相互に互換性のあるアンテナを使用するこ
ともできると解されたい。より詳細に説明すれば、上記
のように1本のRFアンテナを原子核のリフォーカシン
グに使用し、もう一つのRFアンテナをリフォーカスさ
れた原子核からのコード化されたスピンエコー信号を受
信するよう使用できる。
【0028】図2は更に制御コンソール16が勾配コイ
ルドライブ30、RFドライブ32およびRF受信機3
4に直接接続された制御収集ユニット28を含むことも
示している。制御収集ユニット28はディスプレイおよ
びユーザーインターフェース35にも直接接続されてい
る。また、制御コンソール16の勾配コイルドライブ3
0は、統合表面ユニット12のうちの第1勾配コイル2
2および第2勾配コイル24の双方に直接接続されてい
る。統合表面ユニット12と制御コンソール16との間
の相互接続は、ユニット12のRFアンテナ26から制
御コンソール16のRFドライブ32およびRF受信機
34の双方への直接的な接続も含んでいる。本発明の目
的のため、制御コンソール16の制御収集ユニット28
は第1勾配コイル24および第2勾配コイル26の附勢
とRFアンテナ26の作動をコーディネートできる、当
業者に周知の任意のコンピュータ装置で構成できる。
【0029】図3は統合ユニット12および磁石20、
勾配コイル22、24およびRFアンテナ26の相対的
位置を示す分解図である。より詳細には、図3は装置1
0の好ましい実施例において、静磁石20は6つの別々
の磁気ブロック36a〜36fから成ることを示してい
る。更に、個々の磁気ブロック36a〜36fは角度3
8、40および42により示されるように選択的に傾斜
されており、磁石20が所望の設計特性を有する磁束界
(flux field)を発生するような形状になっている。特
に磁石20は磁界強度(Bo )の大きさおよび磁界勾配
(Gz )が実質的に一定である、ほぼ平坦な測定面を特
徴とする外部の不均一磁束界を発生することが好まし
い。図3は分解図であるので、磁気ブロック36aと3
6dとの間の距離は図示した距離よりも比較的短いと解
されたい。同様に、磁気ブロック36bと36eとの間
の距離のみならずブロック36cと36fとの間の距離
も、図示されている距離よりも短い。
【0030】更にブロック36a〜36cの極性も整合
しており、磁気ブロック36d〜36fの極性も整合し
ていると解されたい。別の実施例では、例えば磁気ブロ
ック36aと36dの間の極性を反転させることもでき
る。従って、磁気ブロック36aと36dとの間におけ
るように、ブロック36aの表面44をS極とすれば、
ブロック36aの表面46はN極となり、ブロック36
dはブロック36dの表面48および50がそれぞれN
極およびS極となるように配列される。図4もこの形状
を示している。しかしながら、磁気ブロック36aまた
は36dのいずれかを反転できることが理解されよう。
この結果磁束界は変化するが、変化した磁束界を用いる
ことにより本発明の目的を達成できる。
【0031】図示するように、磁気ブロック36a〜3
6cは互いに整合しており、磁気ブロック36d〜36
fは互いに整合している。従って例えば磁気ブロック3
6aの表面46をN極とすれば、ブロック36bおよび
36cの表面52および54もN極となる。この場合図
5も併せて参照すると理解が容易である。本明細書に示
唆されているような形状案の一つに配列すると、磁石2
0は図3に示すx−y−zデカルト座標系により示され
るようなZ方向に主要な磁束勾配Gzを有する外部の不
均一磁束界を生じる。
【0032】本発明では、磁石20は後により詳細に示
すように、ほぼ平坦な測定面74を有する不均一外部の
静的磁界を発生できなければならない。このことは磁石
20が上記のような磁気ブロック36a〜36fから成
るか、または静的磁界を発生できるような当業者に周知
の、ある別の磁石であるかに係わらず言えることであ
る。
【0033】統合表面ユニット12は第1勾配コイル2
2と第2勾配コイル24も含む。図3に示すように、第
1勾配コイル22は磁石20の外部でブロック36a〜
36cに取り付けられている蝶ネクタイ形アセンブリ5
6と、磁石20の外部でブロック36d〜36fに取り
付けられている蝶ネクタイ形アセンブリ58を含む。更
に第1勾配コイル22は、ほぼ図示するような磁気ブロ
ック36a〜36cと磁気ブロック36d〜36fとの
間に位置するループ60およびループ62を含む。この
第1勾配コイル22のすべての部品は、一般的な接続線
64を介して制御コンソル16に電気的に接続されてい
る。接続コンソール16の制御収集ユニット28により
附勢されると、第1勾配コイル22は磁石20により発
生されている実質的にX方向の磁束界に磁束勾配Gx
加えるようになっている。
【0034】第2勾配コイル24は磁石20によって発
生されている実質的にY方向の磁束界に磁束勾配Gy
加えるようになっている。図示するように、第2勾配コ
イル24は磁石20内の磁気ブロック36a〜36fの
すべてを囲むループ66を含む。第2勾配コイル24は
第1勾配コイル22と同様に一般的な接続線64を介し
て制御コンソール16に接続されている。勾配コイル2
2、24は単に可能性のある例にすぎず、同じ目的を達
成するのに当業者に知られている他の手段も使用できる
と解すべきである。
【0035】再度図3を参照する。RFアンテナ26は
導電性ループ68と、このループ68に直列に接続され
た選択的に同調可能なコンデンサバンク70を備える。
図示するように、このRFアンテナ26は一般的な接続
線64を介して制御コンソール16に接続されている。
本発明では、一般的な接続線64は統合表面ユニット1
2の部品を制御コンソール16に接続するのに必要な電
気的な接続線を示すだけであると理解されよう。当然な
がらこれらの個々の接続は当業者に周知の手段で達成で
きる。例えば装置10がハンドヘルドのユニット12を
含む場合、この一般的な接続線64はケーブルで構成で
きる。他方、ガントリー14を使用しなければならない
場合、この一般的接続線64はユニット12とコンソー
ル16との間でガントリー14を通る個々のワイヤで構
成できる。図4および図5は磁気ブロック36が磁石2
0により発生される外部の不均一磁束界の磁束線72と
共に、統合表面ユニット12内に位置する際の磁気ブロ
ック36の内部図を示す。図4および図5に示される特
定の磁束線72a〜72dは、測定面74を形成する一
つの可能性を示すにすぎない。図4および図5の双方は
側面図であり、よって測定面74はラインとして見られ
るが、この測定面74は実際には平坦な面であると解す
べきである。より詳細に説明すれば、この測定面74は
ほぼ平坦であり、磁界強度の大きさおよび測定面74に
垂直な磁界勾配(いずれもほぼ一定である)を有するこ
とを特徴とする。例えば、本発明の好ましい実施例のう
ちの一つでは、装置10の外部の不均一磁束界は、磁束
の大きさが約900ガウスであり、磁束勾配が1cm当た
り約400ガウスである測定面74を有する。
【0036】この点で磁石20は適当な形状の勾配コイ
ル22、24により選択的にコード化できる外部の不均
一磁界内において、ほぼ平坦な測定面74を生じるよう
な形状にしなければならないことを認識することが重要
である。更にRFアンテナ26は測定磁界74が磁石2
0の磁界強度Bo にほぼ垂直な方向に測定磁界74内で
原子核を傾斜すなわちリフォーカスするRFパルスを受
けるよう、特定の形状になっていなければならない。
【0037】図6は測定面74内に位置する患者18の
組織要素76を示す。図示するようにこの組織要素76
は不均一磁束界を受ける。より詳細にはこの要素76に
ある磁界の大きさはBo である。図6にはベクトル
1 、M2 およびM3 も示されており、これらベクトル
は組織要素76内における個々の原子核のスピンベクト
ルをそれぞれ示す。実際には要素76内にはn個の原子
核があり、よって要素76内にはスピンモーメントベク
トルM1 ・・・・・ Mn があり、 これらは異なる大きさを有
し、 種々の異なる方向に向くことができる。M1 、M2
およびM3 は、これらモーメントベクトルを示す。ベク
トルM1 、M2 およびM3 はBo の影響を受けてほぼ図
示するようにすべて整合する。原子核に対するラモア周
波数のレンジはBo の値のレンジに比例する。説明のた
めスピンベクトルM1 、M2 およびM 3 の各々は、先に
述べた永久磁束勾配の存在下では異なるレートで歳差運
動し、スピンベクトルM1 を有する原子核はスピンベク
トルM2 よりも高速で歳差運動し、スピンベクトルM2
はスピンベクトルM3 よりも高速で歳差運動するとみな
す。装置10の作動の説明についてはこれら特性を念頭
にいれるとよく理解できる。
【0038】作動 装置10の作動を説明するため、図7、8および9を共
に検討する。図7は装置10の作動中に進行する工程を
示し、一方、図8A〜8FはMRI方法における異なる
時間での組織要素76におけるスピンモーメントベクト
ルM1 、M2 およびM3 の整合を示す。図9は装置10
を使用するNMR法においてスピンモーメントベクトル
n によって発生されるNMR信号をドライブし、コー
ド化し、測定する磁束勾配制御およびRFパルスのため
の時間シーケンスを示す。
【0039】図7のブロック78は、MRI方法におけ
る第1工程が、撮像すべき患者18の領域に統合表面ユ
ニット12を重ね合わせる工程であることを示してい
る。上記に示すように、磁石20によって発生される不
均一磁界は表面ユニット12の外部である。本発明の好
ましい実施例においては、測定面74も表面ユニット1
2の外部であり、表面ユニットから約3〜6cmの範囲に
離間している。いずれの場合にせよ表面ユニット12は
測定面74が患者18の内部に位置するように患者18
に重ねる必要がある。
【0040】測定面74が所望のように位置している状
態でRFアンテナを附勢してB1 の振幅を有するラモア
周波数で傾斜パルス(注:このパルスは90度パルスと
して一般に知られているものでよいが、必ずしもそのよ
うなパルスである必要はない)を測定面74に印加す
る。この工程は図7のブロック80に示されており、こ
の結果原子核が傾く。この傾きは図6と図8Aとを比較
した場合のスピンモーメントベクトルMn の配列の変化
として示される。図9におけるRF信号はこの傾斜パル
スによってこの方法が開始されることを示す。上記のよ
うに、この傾斜パルスは原子核のエネルギーレベルを変
化させる。
【0041】図7に示すような本方法における次の工程
を検討する前に、図9に示した傾斜およびリフォーカス
RFパルス(注:このリフォーカスパルスは180度パ
ルスとして一般に知られているものでよいが、必ずしも
そのようなパルスである必要はない)と共に図8A〜8
Fに示した原子核の歳差シーケンスを検討する。上記の
ようにラモア周波数でのアンテナ26からの初期傾斜R
Fパルスは原子核を傾斜させる(図8A参照)。その直
後原子核は歳差運動を開始し、初期の整合状態からデフ
ォーカスすなわち位相がずれる。M1 はM2 よりも高速
で歳差運動し、M2 はM3 よりも高速で歳差運動するこ
とを思い出していただきたい。このような歳差運動の差
の結果として、図8Bに示すような代表的なデフォーカ
ス状態での配列が生じる。実際にこのようなデフォーカ
ス状態が続く。次にMn は完全に非コヒーレント状態と
なり、原子核を特徴づけることができる使用可能な純ス
ピンモーメント信号はなくなる。これを克服するため、
ラモア周波数でのリフォーカスRFパルスを使用して周
期的に原子核をリフォーカスする。実際にこれによりM
n は図8Bに示す配列から図8Cに示す配列に遷移す
る。有効なことに、リフォーカス前にM2 よりも高速で
あったM1 はリフォーカス後はM2 よりも遅くなる。こ
のことはM3 に対するM2 についても言えることであ
る。この結果、リフォーカスが行われるごとにMn はリ
フォーカスすなわち再整合する。これは図8B〜8Dを
順に検討すれば理解できよう。特にM1 について検討す
る。図8AではM1 は矢印82の方向に歳差運動するよ
うに示されている。リフォーカス後、M1 は矢印84の
方向に歳差運動する。しかしながら、そのたびに原子核
はリフォーカス後すぐにデフォーカスし始めるので、再
びリフォーカスさせなければならない。このリフォーカ
スにより原子核は図8Aに示すフォーカスされた整合状
態に戻る。こうしてこのようなシーケンスが繰り返され
る。
【0042】本発明は原子核がデフォーカスするレート
およびリフォーカスできるレートは同一であり、測定面
74に垂直な磁界勾配Gz に応じて決まるものであると
認識している。上記のように外部の不均一磁束界では、
z が主要磁束界である。1cm当たり約400ガウスの
z の勾配を有する磁束界に対しては、原子核のうちの
n がデフォーカスし、かつリフォーカスするのに要す
る時間は、1mm厚のスライス内では10マイクロ秒より
も短い。しかしながらリフォーカスRFパルスを使った
原子核のリフォーカスは、原子核がデフォーカスされる
間の時間を最小とするレートで達成されれば、Mn に対
する純スピンモーメントのNMR信号を測定するのにか
かる時間は極めて少ない。実際に各サイクルで純磁気モ
ーメントを2回以上測定することは実用的でないので、
サンプリングレートはリフォーカスの周期レートの大き
さとなる。
【0043】MRI方法の間に発生するNMRスピンエ
コー信号を適当にグループ分けするには、原子核を有効
に識別できるよう原子核をコード化することが好まし
い。このようなコード化は勾配コイル22、24により
原子核に所定の横断位相パターンを加えることにより行
う。より詳細に説明すればアンテナ26からの初期傾斜
RFパルスにより原子核を測定面74に傾斜させた後、
またはリフォーカスRFパルスにより原子核をその後リ
フォーカスした後に原子核をコード化できる。これを行
うため、勾配コイル22または勾配コイル24のいずれ
かに電流を選択的に印加することにより原子核にxおよ
びy勾配の適当な組み合わせを加えることができる。図
9は勾配コイル22および24からのパルスに選択的に
正または負の変化を加えて原子核をコード化できること
を示している。このようなコード化は勾配コイルを1回
印加すると、次のパルスが加えられるまでにコード化の
ための同じ横断位相パターンが持続する。このような現
象によりオペレータは任意にコード化でき、所望する間
だけ特定のコード化パターンを維持できる。図7のブロ
ック86として装置10の作動におけるこの特定工程を
示す。
【0044】図7のブロック88はコード化工程の後に
リフォーカスを行うことを示す。しかしながら図9に示
すRFパルスが示すように、コード化は初期傾斜RFパ
ルスを印加した後の任意の時間に行うことができる。必
ずしもそうではないが、最も一般的に、コード化はリフ
ォーカスパルスの間で行われる。リフォーカスパルスの
間でのコード化を行うため、リフォーカスパルスはxま
たはy配列のコード化された原子核をリフォーカスでき
るものでなければならない。リフォーカスレートを加速
すると、多数のリフォーカスパルスにわたってエラーが
累積する効果があるので、このような目的には重複リフ
ォーカスパルスを何回も繰り返すことが適当でないと認
められている。(1990年)磁気共鳴ジャーナル(Jo
urnal ofMagnetic Resonance )89、479−484
に掲載の「新しい補償されたカー−パーセルシーケン
ス」を名称とするギリオン(Guillion)外による論文に
は、この累積エラー問題が述べられ、かつxまたはy配
列に対して数百回繰り返しても安定な180度リフォー
カスパルスの数例が示されている。
【0045】本発明はコード化により安定化したリフォ
ーカスを必要とするx−y平面に任意の配列が必要とな
ると認識している。従ってコード化勾配を印加した直後
はスピンエコー信号を平均化できるが、各コード化後に
リフォーカスパルスの安定化されたパターンがある場合
は別の横断エンコードパターンを確定することが好まし
い。
【0046】図7と図8Aおよび8Dと図9とを交互に
参照すると、NMR信号を測定する工程は原子核をリフ
ォーカスするたびに最良に達成されることが理解されよ
う(図8Aおよび図8D参照)。これは磁束勾配Gz
大きさに依存している180度パルスを印加した後に1
回だけ起きる。図7におけるブロック90はこの可能性
を示している。
【0047】図7のブロック92は原子核からのコード
化されたスピンエコー信号を測定した後、信号を他のN
MR信号と平均化できることを示している。このような
平均化はしばしば必要である。その理由は主要磁界勾配
z は原子核の急速なデフォーカスを生じさせる上に、
ノイズのバンド幅を広げる可能性があるからである。し
かしながらGz により可能な平均化レートの加速はSN
比を補償できる。別の表現をすればNMR信号は主要G
z によりSN比が悪くなるが、主要Gz はリフォーカス
のレートを高速にできる。従って平均化のため所定のイ
ンターバル内でより多くのNMR信号を利用できる。
【0048】図9を参照すると、本発明に従うパルスの
シーケンス制御およびNMR信号の受信について最良に
理解できる。図9はアンテナ26からのRFパルスに対
する時間座標100と、x勾配コード化パルスに対する
時間座標102と、y勾配コード化パルスに対する時間
座標104と、合成NMR信号に対する時間座標106
との関係を示す。傾斜パルス108の後には上記加速リ
フォーカスレートで発生される一連のリフォーカスパル
ス110が続く。
【0049】時間座標102および104に示すよう
に、本発明の装置は正パルスおよび負パルスの双方で原
子核をコード化できる。より詳細には時間座標102は
正のx勾配112と負のx勾配114を示す。更に時間
座標104は正のy勾配116および負のy勾配118
を示す。重要なことに、x勾配およびy勾配を印加する
ことにより、一旦横断パターンを発生させるとこのパタ
ーンが持続する。例えばNMR信号120は正のx勾配
112によってしかコード化されず、その後のパルスは
異なる勾配によりコード化されるように示されている。
上記のように、このコード化によりNMR信号は平均化
のため適当にグループ分けできる。更に上記のようにコ
ード化のための横断パターンを変える前に、リフォーカ
スパルスのパターンを安定化するよう待機することが好
ましい。
【0050】解像度およびNMR応答の改善のためには
NMR信号を平均化することが重要である。図9に示す
ように、時間インターバル122にわたっていくつかの
NMRパルスを平均化できる。平均するNMRパルスの
実際の数は任意であり、オペレータの特定の好みおよび
要望により決まる。時間コード化の不安定性がなくなる
間に平均化を行うことができるが、この平均化中にコー
ド化される横断パターンを変更しないことが重要であ
る。
【0051】図7はMRI方法における最終工程でNM
R信号を使用可能な像に変換することも示している。こ
れはこの変換は、その後のディスプレイおよびユーザー
インターフェースでの読み出しが可能なように制御コン
ソール16のうちの制御収集ユニット28で行われる。
NMR信号を像に変換するための実際の電子技術は、当
業者には周知のものであり、オペレータの要望に従って
用いることができる。更に制御収集ユニット28はRF
アンテナ26からのRFパルスの発生と、RFアンテナ
によるNMR信号の受信とをコーディネートするよう、
あらかじめプログラムを組むことができる。更にRFア
ンテナ26の作動はコード化勾配の重ね合わせとコーデ
ィネートしなければならない。これら関連する動作をコ
ーディネートするのに必要なプログラムされるインスト
ラクションのすべては、周知の方法および技術を使用し
て制御収集ユニット28で行うことができる。装置10
のための本発明の重要な特徴は、原子核をリフォーカス
するための周期レートの大きさであるレートでNMR信
号のサンプリングを行わなければならいことである。更
に装置10がリフォーカスできる能力は、NMR信号の
ノイズレベルを増す悪影響を補償するため、加速された
平均化レートと共に用いることができる。コード化され
たパターン当たりの平均化の回数は撮像速度とSN比の
補償とを選択的に妥協させるように調節できる。
【0052】図面に示し本明細書に詳細に開示した、外
部磁界を使用して原子核の核磁気共鳴撮像を行うための
特定の遠隔位置から位置決め可能な装置は、上記のよう
な目的を完全に達成し、上記利点を得ることができる
が、この装置は本発明の現在好ましい実施例を単に示す
ものであり、図示した形状のみに限定するものでなく、
添付した特許請求の範囲内で変更が可能であると理解す
べきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】目的とする環境内で使用中の本発明のMRI装
置の斜視図である。
【図2】本発明の制御部品の略図である。
【図3】ユニットと制御用電子部品との間の電子的な接
続を示す本発明の統合表面ユニットの分解斜視図であ
る。
【図4】測定面に対する代表的な磁束線と共に、図1の
4−4線に沿った本発明の統合表面ユニット内の静的磁
石を示す横断面図である。
【図5】測定面に対する代表的な磁束線と共に、図1の
5−5線に沿った本発明の統合表面ユニット内の静的磁
石を示す横断面図である。
【図6】代表的なベクトルが個々の原子核の磁界勾配お
よびスピンモーメントを示す撮像対象の測定面内の一部
の斜視図である。
【図7】本発明に係わるMRI方法の間進行する工程の
シーケンスを示すブロック図である。
【図8】デフォーカスおよびリフォーカス時間中に測定
面に個々の原子核を暫時配列させる際の代表的な個々の
原子核のスピンモーメントのシーケンス図である。
【図9】RFパルスと、その結果生じるNMR信号との
時間的な関係を示す一連のグラフである。
【符号の説明】
12 統合表面ユニット 20 静磁石 22 第1勾配コイル 24 第2勾配コイル 26 RFアンテナ 28 制御収集ユニット 30 勾配コイルドライブ 32 RFドライブ 34 RF受信機 35 ディスプレイおよびユーザーインターフェース

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部磁界を使用して核磁気共鳴撮像を行
    うための遠隔位置から位置決め自在な装置において、 ほぼ一定の大きさおよび測定面に垂直な方向にほぼ一定
    の磁界勾配を有する静磁界を特徴とする測定面を不均一
    磁界内に形成するための手段と、 前記測定面内の原子核を最初に傾斜するための手段と、 前記傾斜した原子核に所定の横断位相パターンを加え、
    前記原子核をコード化するためのコード化手段と、 前記所定の横断位相パターンを持続しながら前記磁界勾
    配に比例するレートで前記傾斜した原子核をリフォーカ
    スし、コード化されたスピンエコー信号を発生する手段
    と、 前記コード化されたスピンエコー信号を受信するための
    手段と、 前記コード化されたスピンエコー信号を前記測定面内の
    有効な原子核密度の像に変換するための手段とを備えた
    核磁気共鳴撮像装置。
  2. 【請求項2】 測定面を形成するための前記手段は磁石
    であり、該磁石は複数の磁気ブロックから成り、前記各
    磁気ブロックは前記測定面をほぼ平坦な形状にするよう
    他の磁気ブロックに対し別々に配置できる請求項1記載
    の装置。
  3. 【請求項3】 前記変換手段は前記原子核の特性を確定
    するよう前記コード化されたスピンエコー信号の重みづ
    けされたパラメータを区別する請求項1記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記原子核を傾斜するための手段と、前
    記原子核をリフォーカスするための前記手段と、前記ス
    ピンエコー信号を受信するための前記手段は、RFアン
    テナであり、このRFアンテナは導電性ループおよび前
    記測定面内の前記原子核をパルス化し、前記原子核から
    の所定周波数のスピンエコー信号を受信するための共振
    回路を形成するよう前記ループに直列に接続された選択
    的に同調可能なコンデンサバンクを備えた請求項1記載
    の装置。
  5. 【請求項5】 前記RFアンテナは傾斜パルスを用い前
    記測定面内の前記原子核を最初に傾斜すると共に、リフ
    ォーカスパルスを用いて前記測定面内の前記原子核を後
    にリフォーカスする請求項4記載の装置。
  6. 【請求項6】 前記RFアンテナに電子的に接続され、
    更に前記RFアンテナの附勢と前記コード化手段とをコ
    ーディネートし、選択的にコード化されたスピンエコー
    信号を受信するための前記コード化手段に電子的に接続
    されたコンピュータ手段を更に備える請求項4記載の装
    置。
  7. 【請求項7】 前記コード化手段は、 第1勾配コイルと、 第2勾配コイルと、 前記測定面内に第1コード化磁界および第2コード化磁
    界をそれぞれ発生し、前記コード化された原子核に前記
    所定の横断位相パターンを加えるよう前記第1勾配コイ
    ルおよび前記第2勾配コイルを選択的に附勢するための
    手段とを備える請求項1記載の装置。
  8. 【請求項8】 前記不均一な磁束界の前記ほぼ一定の大
    きさは約900ガウスであり、前記不均一な磁束界の前
    記ほぼ一定の磁界勾配は1cm当たり約400ガウス(4
    00ガウス/cm)である請求項1記載の装置。
  9. 【請求項9】 前記磁石を保持し、かつ位置決めするた
    めの移動自在なガントリーを更に含む請求項2記載の装
    置。
  10. 【請求項10】 測定面を形成するための前記手段は、
    撮像すべき前記原子核に対して重ね合わせできるよう遠
    隔位置から位置決め自在である請求項1記載の装置。
  11. 【請求項11】 ほぼ一定の大きさおよび測定面に垂直
    な方向にほぼ一定の磁界勾配を有する静磁界を特徴とす
    る測定面を不均一磁界内に形成するよう、撮像すべき前
    記原子核に対して重ね合わせする遠隔位置から位置決め
    自在な磁石と、 前記原子核に所定の横断位相パターンを加え、前記原子
    核をコード化するようコード化用磁界を発生するための
    勾配コイルと、 最初に前記原子核を傾斜させ、後に前記原子核をリフォ
    ーカスし、コード化されたスピンエコー信号を発生する
    よう前記測定面内の前記原子核にパルスを送信するため
    のRFアンテナとを備え、 前記リフォーカスは前記磁界勾配に比例したレートで行
    い、前記アンテナコイルは前記コード化されたスピンエ
    コー信号を受けるよう附勢される核磁気共鳴撮像システ
    ム。
  12. 【請求項12】 前記コード化されたスピンエコー信号
    を区別可能なパラメータを有する有効な原子核密度の像
    に変換するための手段を更に備えた請求項11記載のシ
    ステム。
  13. 【請求項13】 前記磁石は複数の磁気ブロックから成
    り、前記各磁気ブロックは前記測定面をほぼ平坦な形状
    にするよう他の磁気ブロックに対し別々に配置でき、前
    記不均一な磁束界の前記ほぼ一定の大きさは約900ガ
    ウスであり、前記不均一な磁束界の前記ほぼ一定の磁界
    勾配は1cm当たり約400ガウス(400ガウス/cm)
    である請求項11記載のシステム。
  14. 【請求項14】 前記RFアンテナは導電性ループおよ
    び前記測定面内の前記原子核をパルス化し、前記原子核
    からの所定周波数のスピンエコー信号を受信するための
    共振回路を形成するよう前記ループに直列に接続された
    選択的に同調可能なコンデンサバンクを備え、前記RF
    アンテナは傾斜パルスを用い前記測定面内の前記原子核
    を最初に傾斜すると共に、リフォーカスパルスを用いて
    前記測定面内の前記原子核を後にリフォーカスする請求
    項11載のシステム。
  15. 【請求項15】 第2勾配コイルと、前記測定面内に第
    1コード化磁界および第2コード化磁界をそれぞれ形成
    し、前記コード化された原子核に前記所定の横断位相パ
    ターンを加えるよう前記第1勾配コイルおよび前記第2
    勾配コイルを選択的に附勢するための手段とを更に備え
    る請求項11記載のシステム。
  16. 【請求項16】 ほぼ一定の大きさおよび測定面に垂直
    な方向にほぼ一定の磁界勾配を有する静磁界を発生し、 前記測定面内の原子核をパルス化し、該原子核を最初に
    傾斜し、 前記原子核に所定の横断位相パターンを加えることによ
    り、前記原子核を選択的にコード化し、 コード化されたスピンエコー信号を発生し、前記所定の
    横断位相パターンを持続しながら前記磁界勾配に比例す
    るレートで前記原子核をリフォーカスし、 コード化されたレスポンスを発生するよう前記コード化
    されたスピンエコー信号を測定し、 前記レスポンスを改善するよう、複数の同じようにコー
    ド化された前記レスポンスを平均化し、 前記測定面内の有効な原子核密度の像を形成するよう、
    複数の所定の異なる位相パターンからの前記改善された
    レスポンスを変換する工程を備えた測定面内の原子核密
    度を撮像するための方法。
  17. 【請求項17】 前記不均一な磁束界の前記ほぼ一定の
    大きさは約900ガウスであり、前記不均一な磁束界の
    前記ほぼ一定の磁界勾配は1cm当たり約400ガウス
    (400ガウス/cm)である請求項16記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記レスポンスを改善するための前記
    平均化工程において、所定の複数のレスポンスを選択す
    る工程を更に含む請求項16記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記磁束勾配は1cm当たり約400ガ
    ウスであり、前記原子核をリフォーカスするための前記
    レートは20マイクロ秒当たり約1回である請求項16
    記載の方法。
  20. 【請求項20】 ほぼ一定の大きさおよび測定面に垂直
    な方向にほぼ一定の磁界勾配を有する静磁界を特徴とす
    る測定面を不均一磁界内に形成する、撮像すべき原子核
    に対して遠隔位置から位置決め自在な磁石と、前記原子
    核に所定の横断位相パターンを加え前記原子核をコード
    化するようコード化用磁界を発生するための勾配コイル
    と、最初に前記原子核を傾斜させ、後に前記原子核をリ
    フォーカスし、コード化されたスピンエコー信号を発生
    するよう前記原子核にパルスを送信するためのRFアン
    テナとを備えた装置を、撮像すべき対象に接近させて重
    ね合わせ、 前記原子核に対する異なったコード化された位相パター
    ンが形成されるよう、前記位相パターンを選択的に変
    え、 改善されたレスポンスを発生するよう前記所定のコード
    化された位相パターンの各々に対する複数の前記コード
    化されたスピンエコー信号を平均化し、 測定面内の原子核密度の像を形成するよう複数の異なる
    所定の位相パターンからの前記改善されたレスポンスを
    変換する工程を備えた測定面内の原子核密度を撮像する
    ための方法。
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