JPH0782398A - 塗布性の改良された防曇剤組成物および農業用フィルム - Google Patents
塗布性の改良された防曇剤組成物および農業用フィルムInfo
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Abstract
続性に優れた農業用フィルムを提供すること。 【構成】コロイド状アルミナおよびシリカの固形分重量
比(コロイド状アルミナ/コロイド状シリカ)が、(9
0/10)〜(60/40)の範囲である混合コロイド
溶液を固形分で0.1 〜1重量部、アニオン性界面活性剤
0.001 〜0.1 重量部、有機系電解質0.0001〜0.01重量
部、無機層状化合物0.01〜0.5 重量部となる割合で含有
することを特徴とする防曇剤組成物、それを分散剤に分
散させた防曇剤およびそれを塗布、乾燥してなる防曇性
に優れた農業用フィルム。
Description
改良された防曇剤およびそれを塗布、乾燥してなる防曇
性に優れた農業用フィルムに関するものである。
明材料として用いられている樹脂材料、無機ガラス等の
欠点として、表面の温度がその環境の露点以下となる場
合、曇りを生じることがある。その場合、透明性が失わ
れることにより太陽光の透過率が低下して作物の生育が
遅れるなどの悪い影響があるほか、付着した水滴が作物
上に落下して病気が発生するなどの深刻な問題があっ
た。また、ハウス、トンネル内で作業する人に対しても
衣服が濡れてしまうといった不快感を与えていた。樹脂
材料の場合には、表面に防曇性を付与するため、あらか
じめ樹脂中に界面活性剤を添加しておき、そのブリード
によって防曇性を発揮させる方法が一般に用いられてい
る。しかし、この方法では樹脂中の界面活性剤が全て出
てしまえば効果がなくなるため、長期間の効果を持続さ
せるのには不充分である。そこで特に長期の効果持続を
目的として防曇性被膜のコーティング法が研究され種々
の試みがなされてきた。例えば、ヒドロキシエチルメタ
クリレートの重合体や、ポリビニルアルコールを主成分
とする被膜を形成することが知られている。
ている防曇性コーティングは、初期の防曇性ではある程
度満足できているが、極めて傷がつきやすく耐磨耗性に
乏しく、屋外で使用した場合は耐侯性に乏しいといった
欠点があった。
ィルム加工する際、あるいは加工後の摩擦を減少させる
ために脂肪酸アミド系や炭化水素類、エステル類などの
滑剤が添加されていることが多く、滑剤がフィルム表面
で結晶化すると、摩擦を減少させ、加工性を良くするこ
とができるが、反面、塗布性が悪くなることが知られて
いる。そのように表面エネルギーが低く疎水性である熱
可塑性樹脂フィルム面に対するコーティング液の塗布性
を良くするために、いくつかの方法が考えられるが、コ
ーティング液に界面活性剤を添加して表面張力を下げる
だけでは満足な塗布性は得られず、フィルム面を予めコ
ロナ放電処理しておくなどのフィルムへの前処理が必須
であった。しかし、農業用フィルムにおいては特にスケ
ールが大きくなるため、前処理を含めたコーティング技
術が複雑で困難なものとなり、しかも設備に費用がかか
りすぎるなど、実用的でないのが現状である。
解消するために創案されたものであり、フィルム面に親
水性の被膜を容易に形成することができる塗布性の改良
された防曇剤およびそれを塗布、乾燥してなる防曇性に
優れた農業用フィルムを開発することを目的とする。
うな従来技術の欠点を解決するために鋭意検討を重ねた
結果本発明に至った。すなわち、本発明は、 コロイド
状アルミナおよびシリカの固形分重量比(コロイド状ア
ルミナ/コロイド状シリカ)が、(90/10)〜(6
0/40)の範囲である混合コロイド溶液を固形分で0.
1 〜1重量部、アニオン性界面活性剤0.001 〜0.1 重量
部、有機系電解質0.0001〜0.01重量部、無機層状化合物
0.01〜0.5 重量部となる割合で含有することを特徴とす
る防曇剤組成物、それを分散媒に分散させた防曇剤およ
びそれを塗布、乾燥してなる防曇性に優れた農業用フィ
ルムを提供するものである。
用いられるアルミナとしては、酸化アルミニウムの他、
水酸化アルミニウムなどが含まれ、特に限定されない。
水酸化アルミニウムには結晶構造の違いからギブス石、
バイヤライトと呼ばれるものや、式 AlO(OH) で表され
るベーム石などがある。また、一般式 Al x (OH)y Cl
3x-yで表される塩基性塩化アルミもAl/Clモル比が大き
くなるとコロイドをつくりやすい性質があり、コロイド
状アルミナの原料として一般に用いられるものである。
も特に限定されず、式SiO 2 で表され、二酸化珪素、無
水ケイ酸、または単にケイ酸などと呼ばれるもの全般を
用いることができる。
は、水の他、メチルアルコール、イソプロピルアルコー
ル、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、エ
チレングリコール、キシレンなど、コロイド化できるも
のであれば特に限定されないが、安全性等を考慮すれば
水分散媒がより好ましい。
記分散媒中にアルミナをコロイド状に分散したものであ
る。陽性に帯電したアルミナ粒子は、分散媒中の陰イオ
ンを安定剤とすることができ、その陰イオンとしてはCl
- 、NO3 - 、CH3 COO - などが好ましく用いられる。コ
ロイド分散液のpHに限定はないが、pH2〜6の酸性
であることが、安定性の面からは好ましい。アルミナ水
和物は、基本的に結晶性であるため、アルミナ水和物コ
ロイドは、重合して大きくなることはなく、一般には微
小コロイドが方向性を持ち強く凝集結合する。コロイド
のみかけの粒子形状は、製造法、製造条件により異なる
が、繊維状または羽毛状になることが多く、コロイドの
大きさとしては5〜200nmのものが用いられる。ま
た、チキソトロピックな粘性がみられることがある。
は、上記分散媒中にシリカをコロイド状に分散させたも
のである。シリカ粒子は一般には陰性に帯電しているた
め、適当な対カチオンが安定化に用いられることが多
い。対カチオンとしてはアンモニウムイオン、アルカリ
金属イオン、アルカリ土類金属イオン、1〜4級アンモ
ニウムイオンなどが好ましい。コロイド分散液のpHに
限定はないが、pH9〜11であることが、安定性の面
からは好ましい。シリカはネットワークフォーマーであ
るため生成したコロイドはアモルファスとなり球状粒子
となる。粒径は、5〜100 nmのものが用いられる。
コロイド状シリカについては、その重量比が電荷のバラ
ンスに影響を及ぼしゲル化を生じたりするため、重量比
(コロイド状アルミナ/コロイド状シリカ)が、(90
/10)〜(60/40)の範囲である。コロイド状ア
ルミナがコロイド状シリカに対し(90/10)より多
いと、乾燥後の被膜が均一に形成されず、防曇効果が低
下する。また、コロイド状シリカがコロイド状アルミナ
に対し(40/60)より多いと、溶液中の電荷バラン
スが崩れてコロイドとしての安定性が失われ、ゲル化し
て沈殿を生じる。特に、重量比が、(85/15)〜
(75/25)の範囲は後述する他の有効成分と配合し
た際の安定性がよく、より好ましい。この混合コロイド
溶液の防曇剤中の含量は、分散媒100 重量部に対し、固
形分で0.1 〜1重量部の範囲であり、0.1 重量部より少
ないと効果が発揮されず、1重量部より多いと他の有効
成分とのバランスが崩れ効果が失われる。
は、特に限定されないが、例えばカプリル酸ナトリウ
ム、カプリル酸カリウム、デカン酸ナトリウム、カプロ
ン酸ナトリウム、ミリスチン酸ナトリウム、オレイン酸
カリウム、ステアリン酸テトラメチルアンモニウム、ス
テアリン酸ナトリウム、ベヘン酸カリウムなどの炭素数
6以上24以下のアルキル鎖を有するカルボン酸の金属
塩またはアンモニウム塩、オクチルスルホン酸ナトリウ
ム、ドデシルスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼン
スルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ア
ンモニウムなどの炭素数6以上24以下のアルキル鎖を
有するスルホン酸の金属塩またはアンモニウム塩、炭素
数6以上24以下のアルキル鎖を有するリン酸エステル
の金属塩またはアンモニウム塩、炭素数6以上24以下
のアルキル鎖を有するホウ酸エステルの金属塩またはア
ンモニウム塩、パーフルオロデカン酸ナトリウム、パー
フルオロオクチルスルホン酸ナトリウムなどのフッ素系
アニオン性界面活性剤、ポリジメチルシロキサン基とカ
ルボン酸金属塩などに陰イオン性基を有する、シリコン
系アニオン性界面活性剤などがあげられる。中でも特に
炭素数6以上10以下のアルキル鎖を有するカルボン酸
のアルカリ金属塩が好ましい。
量は、分散媒100 重量部に対し、固形分として、0.001
〜0.1 重量部の範囲になるよう加えて用いるのが、良好
な塗布性を発現させる上で好ましい。0.001 重量部より
少ないと充分な界面活性効果が得られず、また0.1 重量
部より多いと塗布時に気泡が発生しやすいという問題が
ある。
イオン性基を有する有機化合物のうちで界面活性剤でな
いものを示す。例えば、p−トルエンスルホン酸ナトリ
ウム、ベンゼンスルホン酸ナトリウム、ブチルスルホン
酸カリウム、フェニルホスフィン酸ナトリウムジュチル
リン酸ナトリウム、などが挙げられ、特に、ベンゼンス
ルホン酸誘導体が好ましい。また、防曇剤における有機
系電解質の配合量は、分散媒100 重量部に対し、0.0001
〜0.01重量部の範囲になるよう加えて用いるのが好まし
い。0.0001重量部より少ないと充分な効果が得られず、
また0.01重量部より多いと電気的バランスが崩れ、他の
有効成分に悪影響を及ぼすのでよくない。
結晶層が互いに積み重なって層状構造を有している無機
化合物であり、粒径が5μm以下であるものならば特に
限定されない。また、粒径が3μm以下であれば透明性
がより良好となり好ましい。ここでいう粒径とは、溶媒
中、動的光散乱法により求めた粒径をさす。
ァイト、リン酸塩系誘導体型化合物(リン酸ジルコニウ
ム系化合物)、カルコゲン化物〔IV族(Ti,Zr,H
f)、V族(V,Nb,Ta)およびVI族(Mo,W)
のジカルコゲン化物であり、式MX2 で表わされる。こ
こで、Xはカルコゲン(S,Se,Te)を示す。〕、
粘土系鉱物などをあげることができる。
き開する無機層状化合物が好ましく用いられる。これら
の中でも膨潤性を持つ粘土鉱物が好ましく、粘土系鉱物
はシリカの四面体層の上部に、アルミニウムやマグネシ
ウム等を中心金属にした8面体層を有する2層構造より
なるタイプと、シリカの4面体層が、アルミニウムやマ
グネシウム等を中心金属にした8面体層を両側から挟ん
だ3層構造よりなるタイプに分類される。前者としては
カオリナイト族、アンチゴライト族等を挙げることがで
き、後者としては層間カチオンの数によってスメクタイ
ト族、バーミキュライト族、マイカ族等を挙げることが
できる。
ト、ナクライト、ハロイサイト、アンチゴライト、クリ
ソタイル、パイロフィライト、モンモリロナイト、ヘク
トライト、テトラシリリックマイカ、ナトリウムテニオ
ライト、白雲母、マーガライト、タルク、バーミキュラ
イト、金雲母、ザンソフィライト、緑泥石等をあげるこ
とができるが、特にその水分散液がチキソトロピックな
粘性をもつことを特徴とするスメクタイト族が好まし
い。
固着性を著しく向上させる効果がある。防曇剤における
無機層状化合物の配合量は、分散媒100 重量部に対し、
0.01〜0.5 重量部の範囲になるよう加えて用いるのが好
ましい。0.01重量部より少ないと充分な塗布性改良効果
が得られず、また0.5 重量部より多いと塗布、乾燥後の
塗布膜が白化しフィルムとしての透明性が損われるので
好ましくない。
を配合する方法としては、安定性を考慮して以下の順序
で配合することが望ましい。まず、水または適当な分散
媒を必要量用意し、配合量の多いコロイド状アルミナを
先に所定量加えて均一に分散させたところへ、コロイド
状シリカを所定量加える。或いはアルミナとシリカの混
合コロイド溶液を先に作っておいて、それを所定濃度に
薄めてもよい。 次に、混合コロイド溶液が分散した液
にアニオン性界面活性剤と有機系電解質を所定量加えて
さらによく分散させる。この時、アニオン性界面活性剤
と有機系電解質を加える順序はどちらが先でもよい。ま
た、いずれも固形のままでもよいし、あらかじめ適当な
分散媒に分散させてから加えてもよい。そして最後に、
無機層状化合物を所定量加えて均一に分散させる。この
時、無機層状化合物は微粉末のままでもよいし、あらか
じめ適当な分散媒に分散させてから加えてもよい。
有効成分であるコロイド状アルミナとコロイド状シリカ
の微妙な安定性が、周囲の環境によって崩れやすくなっ
ているため、配合が完了したらできるだけ速やかに塗布
することが好ましい。
には、農業用フィルムの重要な機能である保温性を付与
する目的で熱可塑性樹脂に無機化合物を添加することが
望ましい。本発明に用いられる無機化合物としては、分
子中に珪素−酸素結合またはアルミニウム−酸素結合を
有しているものである。
ム−酸素結合を有している化合物として、珪酸化合物と
しては、酸化珪素、珪酸マグネシウム、珪酸カルシウ
ム、珪酸アルミニウム、珪酸チタンなど、アルミノ珪酸
化合物としては、アルミノ珪酸ナトリウム、アルミノ珪
酸カリウム、アルミノ珪酸カルシウムなど、アルミン酸
化合物としては、アルミナ、アルミン酸ナトリウム、ア
ルミン酸カリウム、アルミン酸カルシウムなど、ハイド
ロタルサイト類としては、下記一般式のように示され
る。 一般式:〔M2+ (1-x) Alx ( OH)2 (An-)X /n・
m H2 O〕 (但し、M2+は、マグネシウム、カルシウムおよび亜鉛
よりなる群から選ばれる2価金属イオンを示し、A
n-は、n価のアニオンを示し、xおよびmは次の条件、
0<x<0.5 、0≦m≦2 を満足する。)
g0.75Al0.25(OH)2 CO3 ・4H2 Oや、合成ハ
イドロタルサイト:Mg0.69Al0.31(OH)2 CO3
・3.5 H2 Oなどが挙げられる。なかでも、酸化珪素、
珪酸アルミニウム、アルミノ珪酸化合物、ハイドロタル
サイト類が特に好ましく用いられる。
の粒子径はできるだけ小さい方が均一に分散すること
と、得られたフィルムの透明性が良いために好ましく、
通常、0.5 〜10μm程度の平均粒子径が好ましい。
重量部に対し、通常、0.5 〜50重量部であるが、好まし
くは1〜15重量部である。0.5 重量部未満では保温効果
が少なく、50重量部より多いと熱可塑性樹脂フィルムの
強度や外観を損うため好ましくない。
は、ポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビニ
ル−メチルメタクリレート共重合体、ポリ塩化ビニリデ
ンなどの塩素系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リエチレンナフタレートなどのポリエステル系樹脂な
ど、農業用フィルムとして用いられている熱可塑性樹脂
全般が好ましく用いられる。
オレフィンの単独重合体、α−オレフィンを主成分とす
る異種単量体との共重合体であり、例えば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン−ブテン共重合体、エチ
レン−4−メチル−1−ペンテン共重合体、エチレン−
ヘキセン共重合体などのエチレン−α−オレフィン共重
合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アク
リル酸共重合体、エチレン−メチルメタクリレート共重
合体、エチレン−酢酸ビニル−メチルメタクリレート共
重合体、アイオノマー樹脂などを挙げることができる。
g/cm3 以下の低密度ポリエチレンやエチレン−α−
オレフィン共重合体、および酢酸ビニル含有量が30重
量%以下のエチレン−酢酸ビニル共重合体が透明性や柔
軟性に優れ、かつ安価なフィルムが得られる点で特に好
ましい。
しては、通常用いられているいずれの成形方法でもよ
く、例えば、インフレーション成形、Tダイ成形などが
挙げられる。この時用いる樹脂は1種又は数種の樹脂を
ブレンドしてもよい。また、単層でも多層でも、目的に
応じていろいろな組合せで成形したフィルムを用いるこ
とができる。
される酸化防止剤、耐侯剤、紫外線吸収剤、顔料などを
必要に応じて配合することができる。
膜を形成する方法としては、各種のロール印刷法やディ
ッピング法や吹き付け法など、適度な圧力で液がフィル
ムに密着できる方法であればいずれでも可能であり、但
し、充分に乾燥して仕上げることが必要である。また、
被膜を形成するタイミングとしては、フィルム成形のラ
インの続きで行なう工場内塗布や、フィルムを圃場に展
張してから行なう現場塗布などの方法がある。圃場等の
現場塗布の場合は、通常農薬散布に用いられる動力噴霧
器が適用できる。
いることによって、前処理なしでも疎水性の熱可塑性樹
脂フィルムに容易に防曇性被膜を形成することができる
ようになる。また、熱可塑性樹脂フィルムには加工性を
良くするのに必要な滑剤や、その他にもフィルム表面に
ブリードアウトして塗布性の障害になることが懸念され
ていた各種の安定剤を目的に応じて添加することが可能
となる。
も片面に防曇性に優れた被膜を形成した農業用フィルム
を例えば、ハウスの外張りとして用いると、多湿条件下
でもフィルム内面が水滴で曇ったり、水滴がボタ落ちし
て作物を痛めることがない。また、流滴が速やかである
ためフィルムの乾燥が速く湿度が低くなり、作物の病気
の発生を抑えることができる。さらに、本発明の防曇剤
組成物より成る被膜は極めて親水性であるため、空気中
の水蒸気を吸着する能力も優れており、霧の発生を抑え
ることができる。これにより、ハウス内への太陽光の透
過が霧に妨げられることがなく、また、作物への水滴の
付着を防ぎ、病気の発生を抑えることができるなど、霧
の発生を抑えることはハウス栽培にとって重要である。
張りのほか二重被覆に用いるカーテンや小型のトンネル
などがあるが、塗布が可能であればいずれの形態に用い
ても優れた防曇性、防霧性を発揮し、外張りの場合と同
様の効果が得られる。さらに、本発明の熱可塑性樹脂フ
ィルムに無機化合物を含有させたものは、無機化合物が
ハウス内の熱を吸収して外へ逃さず、保温性において優
れている。
れに限定されるものではない。なお、実施例中の試験法
は次の通りである。
ナとシリカを混合した時に、ゲル化するかどうかを以下
の基準で判定した。 ○:ゲル化がみられず、均一に分散する △:一部にゲル化がみられる ×:全体がゲル化し、水に分散できない
き付けた時のフィルムへの液の付着性を観察し、以下の
基準で判定した。 ○:全くはじくことなく液がムラなく塗れる △:少しはじくが、何回も繰返し塗布すれば塗れる ×:はじいてしまい、液がフィルムに付着しない
5cmのアクリル製の枠に両面テープで貼り付け、試験
面を下にして、温度一定の環境試験室内に置いた恒温水
槽の上に水平面に対して15度の傾斜をつけて設置し
た。この時の、(環境試験室/恒温水槽)の温度条件
は、低温試験:3℃/20℃と、高温試験:20℃/4
0℃とした。そしてフィルム面の水滴のようすを観察
し、以下の基準で判定した。 ○:フィルム面が均一に濡れている △:部分的に水滴が付着しているところがある ×:全体に水滴が付着し、白く曇っている
60cmのアクリル製の枠に両面テープで貼り付け、試
験面を下にして、23℃の恒温室内に置いた40℃の恒
温水槽の上に水平に設置した。試験面を充分湿らせた
後、フィルム外側に氷水を接触させておいた時の霧の発
生量および消えるまでの時間などを目視で観察し、以下
の基準で判定した。 ○:霧の発生量が少なく、すぐに消える △:霧の発生量がやや多く、消えるまでに時間がかかる ×:霧の発生量が非常に多く、消えるまでに時間がかか
る
キンエルマー社製 1640型FTIR)を用いて、33
0cm -1から4400cm-1の範囲の透過率を測定し、黒体吸収
域に対するフィルムによる吸収の割合(%)をピーク面
積から求め、保温性の尺度とした。すなわち、フィルム
による吸収の割合が大きければ、保温性も高いといえ
る。
ム。 塗布液1:コロイド状アルミナ(固形分20重量%)とコ
ロイド状シリカ(固形分20重量%)を重量比(アルミナ
/シリカ)が(80/20)になるよう混合したものを
2重量部を撹拌しながら水100 重量部に加え、続いてカ
プリル酸ナトリウムを0.0068重量部、p−トルエンスル
ホン酸ナトリウムを0.001 重量部加え、さらに無機層状
化合物としてスメクトンSAを0.06重量部加えたものを
塗布液1とした。フィルム1をA4の大きさに切りと
り、塗布液1を霧吹きを使って噴霧し、室温で風乾し
た。この時の液の塗布性および塗布膜の防曇性について
試験した結果を第1表に示す。
ロイド状シリカ(固形分20重量%)を重量比(アルミナ
/シリカ)が(85/15)になるよう混合したものを
2重量部を撹拌しながら水100 重量部に加えた以外は塗
布液1と同様にし、これを塗布液2とした。フィルム1
をA4の大きさに切りとり、塗布液2を霧吹きを使って
噴霧し、室温で風乾した。この時の液の塗布性および塗
布膜の防曇性について試験した結果を第1表に示す。
ロイド状シリカ(固形分20重量%)を重量比(アルミナ
/シリカ)が(70/30)になるよう混合したものを
2重量部を撹拌しながら水100 重量部に加えた以外は塗
布液1と同様にし、これを塗布液3とした。フィルム1
をA4の大きさに切りとり、塗布液3を霧吹きを使って
噴霧し、室温で風乾した。この時の液の塗布性および塗
布膜の防曇性について試験した結果を第1表に示す。
リウムに代えてデカン酸ナトリウムを0.008 重量部加え
た以外は塗布液1と同様にし、これを塗布液4とした。
フィルム1をA4の大きさに切りとり、塗布液4を霧吹
きを使って噴霧し、室温で風乾した。この時の液の塗布
性および塗布膜の防曇性について試験した結果を第1表
に示す。
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを0.001 重量部
加えた以外は塗布液1と同様にし、これを塗布液5とし
た。フィルム1をA4の大きさに切りとり、塗布液5を
霧吹きを使って噴霧し、室温で風乾した。この時の液の
塗布性および塗布膜の防曇性について試験した結果を第
1表に示す。
(後述)を0.4 重量部を添加したものを成形し、厚み3
0μmのフィルム2を得た。フィルム2をA4の大きさ
に切りとり、塗布液1を霧吹きを使って噴霧し、室温で
風乾した。この時の液の塗布性および塗布膜の防曇性に
ついて試験した結果を第1表に示す。
部加えた以外は塗布液1と同様にし、これを塗布液6と
した。フィルム2をA4の大きさに切りとり、塗布液6
を霧吹きを使って噴霧し、室温で風乾した。この時の液
の塗布性および塗布膜の防曇性について試験した結果を
第1表に示す。
化合物A(後述)を10重量部を添加したものを成形し、
厚み150 μmのフィルム3を得た。フィルム3をA4の
大きさに切りとり、塗布液1を霧吹きを使って噴霧し、
室温で風乾した。この時の液の塗布性および塗布膜の防
曇性について試験した結果を第1表に示す。
化合物B(後述)を10重量部を添加したものを成形し、
厚み150 μmのフィルム4を得た。フィルム4をA4の
大きさに切りとり、塗布液1を霧吹きを使って噴霧し、
室温で風乾した。この時の液の塗布性および塗布膜の防
曇性について試験した結果を第1表に示す。
合体フィルム。フィルム5をA4の大きさに切りとり、
塗布液1を霧吹きを使って噴霧し、室温で風乾した。こ
の時の液の塗布性および塗布膜の防曇性について試験し
た結果を第1表に示す。
(後述)を0.4 重量部を添加したものを成形し、厚み3
0μmのフィルム6を得た。フィルム6をA4の大きさ
に切りとり、塗布液1を霧吹きを使って噴霧し、室温で
風乾した。この時の液の塗布性および塗布膜の防曇性に
ついて試験した結果を第1表に示す。
量比(アルミナ/シリカ)が、(95/5)になるよう
混合したものを2重量部を撹拌しながら水100 重量部に
加えた以外は塗布液1と同様にし、これを塗布液7とし
た。フィルム1をA4の大きさに切りとり、塗布液7を
霧吹きを使って噴霧し、室温で風乾した。この時の液の
塗布性および塗布膜の防曇性について試験した結果を第
1表に示す。
量比(アルミナ/シリカ)が、(50/50)になるよ
う混合したものを2重量部を撹拌しながら水100重量部
に加えた以外は塗布液1と同様にし、これを塗布液8と
した。フィルム1をA4の大きさに切りとり、塗布液8
を霧吹きを使って噴霧し、室温で風乾した。この時の液
の塗布性および塗布膜の防曇性について試験した結果を
第1表に示す。
代えてカチオン性界面活性剤(後述)を0.008 重量部加
えた以外は塗布液1と同様にし、これを塗布液9とし
た。フィルム1をA4の大きさに切りとり、塗布液9を
霧吹きを使って噴霧し、室温で風乾した。この時の液の
塗布性および塗布膜の防曇性について試験した結果を第
1表に示す。
に代えてノニオン性界面活性剤(後述)を0.008 重量部
加えた以外は塗布液1と同様にし、これを塗布液10と
した。フィルム1をA4の大きさに切りとり、塗布液1
0を霧吹きを使って噴霧し、室温で風乾した。この時の
液の塗布性および塗布膜の防曇性について試験した結果
を第1表に示す。
液1と同様にし、これを塗布液11とした。フィルム2
をA4の大きさに切りとり、塗布液11を霧吹きを使っ
て噴霧し、室温で風乾した。この時の液の塗布性および
塗布膜の防曇性について試験した結果を第1表に示す。
リカおよび界面活性剤、有機系電解質、無機層状化合
物、滑剤、無機化合物については下記のものを用いた。 アルミナ:日産化学工業(株)製「アルミナゾル52
0」(ベーム石) シリカ :日産化学工業(株)製「スノーテックス2
0」 有機系電解質A:p−トルエンスルホン酸ナトリウム
(ナカライテスク(株)製試薬) 有機系電解質B:ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム(花王(株)製「ネオペレックスF25」) 界面活性剤A:カプリル酸ナトリウム(東京化成(株)
製試薬) 界面活性剤B:デカン酸ナトリウム(東京化成(株)製
試薬) 無機層状化合物A:スメクトンSA(クニミネ工業
(株)製 合成スメクタイト) 無機層状化合物B:クニピアF(クニミネ工業(株)製
モンモリロナイト) 界面活性剤C:カチオン性界面活性剤(ナカライテスク
(株)製試薬「ラウリルトリメチルアンモニウムクロラ
イド」) 界面活性剤D:ノニオン性界面活性剤(阪本薬品工業
「SYグリスターML750」)(デカグリセリンモノ
ラウレート) 無機化合物A:金生興業製 「スノーマーク SP−1
0」(磨砕シリカ) 無機化合物B:協和科学製 「アルカマイザー」(合成
ハイドロタルサイト) 滑剤:下記3種の混合使用(オレイン酸アミド/ステア
リン酸アミド/エチレン−ビス−ステアリン酸アミ
ド):(3 /2 /15)重量比
Claims (7)
- 【請求項1】コロイド状アルミナおよびシリカの固形分
重量比(コロイド状アルミナ/コロイド状シリカ)が、
(90/10)〜(60/40)の範囲である混合コロ
イド溶液を固形分で0.1 〜1重量部、アニオン性界面活
性剤0.001 〜0.1 重量部、有機系電解質0.0001〜0.01重
量部、無機層状化合物0.01〜0.5 重量部となる割合で含
有することを特徴とする防曇剤組成物。 - 【請求項2】コロイド状アルミナおよびシリカの固形分
重量比(コロイド状アルミナ/コロイド状シリカ)が、
(85/15)〜(75/25)である請求項1記載の
防曇剤組成物。 - 【請求項3】無機層状化合物が、膨潤性をもつ粘土鉱物
であることを特徴とする請求項1記載の防曇剤組成物。 - 【請求項4】コロイド状アルミナおよびシリカの固形分
重量比(コロイド状アルミナ/コロイド状シリカ)が、
(90/10)〜(60/40)の範囲である混合コロ
イド溶液を固形分で0.1 〜1重量部、アニオン性界面活
性剤0.001 〜0.1 重量部、有機系電解質0.0001〜0.01重
量部、無機層状化合物0.01〜0.5 重量部および分散媒10
0 重量部からなる防曇剤。 - 【請求項5】コロイド状アルミナおよびシリカの固形分
重量比(コロイド状アルミナ/コロイド状シリカ)が、
(90/10)〜(60/40)の範囲である混合コロ
イド溶液を固形分で0.1 〜1重量部、アニオン性界面活
性剤0.001 〜0.1 重量部、有機系電解質0.0001〜0.01重
量部、無機層状化合物0.01〜0.5 重量部および分散媒10
0 重量部からなる防曇剤を熱可塑性樹脂フィルムの少な
くとも片面に塗布、乾燥してなることを特徴とする農業
用フィルム。 - 【請求項6】熱可塑性樹脂フィルム中に、分子中に珪素
−酸素結合またはアルミニウム−酸素結合を有している
無機化合物を、少なくとも1種含むことを特徴とする請
求項5記載の農業用フィルム。 - 【請求項7】熱可塑性樹脂フィルムが、ポリオレフィン
系樹脂フィルムであることを特徴とする請求項5または
6記載の農業用フィルム。
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| JP23137193A Expired - Fee Related JP3341093B2 (ja) | 1993-09-17 | 1993-09-17 | 塗布性の改良された防曇剤組成物および農業用フィルム |
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| JP (1) | JP3341093B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7749950B2 (en) | 2005-07-29 | 2010-07-06 | Nichiha Corporation | Stain-proofing agent and building board using same |
| JP5693765B1 (ja) * | 2014-03-04 | 2015-04-01 | 積水フィルム株式会社 | 防曇性組成物、防曇層及び防曇性フィルム |
| CN107922754A (zh) * | 2015-08-17 | 2018-04-17 | 竹本油脂株式会社 | 热塑性高分子膜涂布用组合物、热塑性高分子膜涂布用组合物的制造方法、改性热塑性高分子膜和改性热塑性高分子膜的制造方法 |
| JP2022189326A (ja) * | 2021-06-11 | 2022-12-22 | 竹本油脂株式会社 | 高分子フィルム用コーティング剤組成物、並びにそれを用いた改質フィルムの製造方法及び改質フィルム |
-
1993
- 1993-09-17 JP JP23137193A patent/JP3341093B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| CN107922754B (zh) * | 2015-08-17 | 2019-03-08 | 竹本油脂株式会社 | 热塑性高分子膜涂布用组合物、该组合物的制造方法、改性热塑性高分子膜及其制造方法 |
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