JPH0783158A - リサイクル増圧装置 - Google Patents

リサイクル増圧装置

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JPH0783158A
JPH0783158A JP25109793A JP25109793A JPH0783158A JP H0783158 A JPH0783158 A JP H0783158A JP 25109793 A JP25109793 A JP 25109793A JP 25109793 A JP25109793 A JP 25109793A JP H0783158 A JPH0783158 A JP H0783158A
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/20Hydro energy

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  • Other Liquid Machine Or Engine Such As Wave Power Use (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】揚水機及びこれを利用した発電システムにおい
て、それに使用する圧搾空気のリサイクル回路を設ける
ことにより、より省エネルギー、高効率なものにする。 【構成】還流配管3の空気圧源側を低圧タンク51に接
続し、該低圧タンク51から直列に第1増圧圧縮機5
2、中圧タンク53、第2増圧圧縮機54、高圧タンク
55及びレシーバタンク56を経由して、該レシーバタ
ンク56から供給配管2に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、揚水機およびこれを利
用する発電システムに使用されるリサイクル増圧装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、既に、揚水機およびこれを
利用する発電システムの特許出願を提案している(特願
平5−80059号)。
【0003】すなわち、この揚水機は、所定の水圧下に
配置され、圧搾空気の供給および還流配管への送受を切
換えることにより往復運動するピストンを備えたエアシ
リンダと、該エアシリンダのピストンと同軸上にあり連
動して往復運動する水圧ピストンを有する水圧シリンダ
と、該水圧シリンダの途中に設けられて、前記水圧ピス
トンの往復運動時シリンダ室室内の負圧により、所定の
水圧下の水と共に外気をシリンダ室の水中に取り入れる
空気取入れ孔と、水圧ピストンの往復運動によりシリン
ダ室室内の空気の混在した水を所定値まで圧縮して放出
する排出孔とを有するものである。したがって、この揚
水機は、従来の揚水機(ポンプ)のように単に水のみを
一方向に移動せしめるのではなく、水の送出に伴って、
空気の圧縮下後、加圧力を開放する際の膨脹力を発生さ
せ、これを揚水する水の送出と同時に行うことにより、
極めて小さなエネルギーで大きな揚水を可能ならしめる
ものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、既出願
の特願平5−80059号の明細書においては、圧搾空
気の増圧装置について、[(揚水機のエアシリンダか
ら)戻された圧搾空気は、図示外第1および第2の増圧
機(図示外)を通じて、前記圧搾パイプ2から再び前記
切換弁1(を介してエアシリンダ)に送られる。]と記
述してはいるが、その構成、作用、特徴等については特
定していなかつた。
【0005】本発明は、特願平5−80059号でのリ
サイクル増圧装置を特定するもので、還流の残圧圧搾空
気を再生して供給圧搾空気にし、省エネルギーを計り、
より高効率の揚水機およびこの揚水機を利用する発電シ
ステムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明においては、所定の水圧下に配置され、圧搾
空気の供給および還流配管への送受を切換えることによ
り往復運動するピストンを備えたエアシリンダと、該エ
アシリンダのピストンと同軸上にあり連動して往復運動
する水圧ピストンを有する水圧シリンダと、該水圧シリ
ンダの途中に設けられて、前記水圧ピストンの往復運動
時シリンダ室室内の負圧により、所定の水圧下の水と共
に外気をシリンダ室の水中に取り入れる空気取入れ孔
と、水圧ピストンの往復運動によりシリンダ室室内の空
気の混在した水を所定値まで圧縮して放出する排出孔と
を有する揚水機およびこれを利用する発電システムにお
いて、前記還流配管の空気圧源側に、残圧空気を蓄える
低圧タンクと、該低圧タンクから残圧空気を吸い込む第
1増圧圧縮機と、該第1増圧圧縮機の吐出圧搾空気を蓄
え圧力変動を防止する中圧タンクと、該中圧タンクから
の中圧圧搾空気を所定圧力値まで加圧する第2増圧圧縮
機と、該第2増圧圧縮機の吐出圧搾空気を蓄え圧力変動
を防止する高圧タンクと、該高圧タンクの圧搾空気を中
継するレシーバタンクとを直列に接続配置し、該レシー
バタンクを前記供給配管に接続して構成し、前記第1、
第2の増圧圧縮機をそれぞれ段数を選定できる往復動型
圧縮機としたことを特徴とする。前記第1、第2の増圧
圧縮機が2段の往復動型圧縮機であると好適である。
【0007】
【作用】上記構成を採用したので、大気圧よりも高いプ
ラス圧で戻ってきた残圧空気を、低圧タンクに蓄え、こ
れを第1増圧圧縮機で吸い込み、圧縮して吐出し、中圧
圧搾空気として中圧タンクに蓄え、これを第2増圧圧縮
機で吸い込み、さらに加圧して所定の圧力の高圧圧搾空
気として高圧タンクに蓄え、高圧タンクよりレシーバタ
ンクを介して再び供給圧搾空気として再生させ、供給配
管に送ることができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図2は、本発明の圧搾空気の増圧回路を適用した
揚水機を示したものである。エアシリンダ4と水圧シリ
ンダ9とを備えた揚水機は、貯水池8内に対称的に2台
並列に図示したが、以降、説明の便宜のため、一方のみ
について説明する。1は空気圧切換弁で、4ポート2位
置電磁切換弁(いわゆる四方弁)を2つ使用している。
2は圧搾空気の供給配管、3は残圧空気の還流配管であ
る。
【0009】水中に立設された揚水機の中央には、前記
圧搾空気が導入されるエアシリンダ4が設けられ、ピス
トン5により、2つの圧力室6、7が画成されている。
前記エアシリンダ4は略同心状からなる筒状の水圧シリ
ンダ9に囲繞され、前記ピストン5の上下に延びるピス
トンロッドの上端と下端にそれぞれ同心状にピストン5
より大径の水圧ピストン12、15が設けられている。
そして、水圧ピストン12の上下には、上部を貯水池内
に開口した給水口16に連なるシリンダ室10と、排水
口20の吐出弁等が開放するまで密閉されるシリンダ室
11が設けられ、同じく水圧ピストン15の上下にも、
下部を貯水池底部に開口した給水口17に連なるシリン
ダ室14と、排水口20の吐出弁等が開放されるまで密
閉されるシリンダ室13が設けられている。前記水圧ピ
ストン12、15には、軸方向に貫通した孔が同心状に
多数設けられ、その中に逆止弁(図示せず)が水の通過
方向を一方向として嵌着されている。すなわち、水圧ピ
ストン12においては、ピストン上昇中のみ一方向にシ
リンダ室10の水がシリンダ室11へ流入するのを許容
し、水圧ピストン15においては、ピストン下降中のみ
一方向にシリンダ室14の水がシリンダ室13へ流入す
るのを許容している。したがって、水圧ピストン12の
逆止弁と水圧ピストン15の逆止弁とは方向が逆で対向
している。18、19は空気取入れ用の孔であり、該孔
18、19は、水圧ピストン12が水等を排出した直後
に上昇する時、並びに水圧ピストン15が水等を排出し
た直後に下降する時、シリンダ室11、13内の負圧に
より所定水圧下の水と共に外気をシリンダ室11、13
に導入するためのものである。
【0010】しかして、このような構成からなる揚水機
に使用される本発明のリサイクル増圧装置の実施例は、
図1に示すごとく、残圧を有する圧搾空気の還流配管に
直列に接続された低圧タンク51と、第1増圧圧縮機5
2と、中圧タンク53と、第2増圧圧縮機54と、高圧
タンク55と、レシーバタンク56からなり、還流空気
を2台の設置形2段往復動型圧縮機で増圧し、圧搾空気
の供給配管2へ接続供給されたものである。すなわち、
還流配管(鋼管)3は、低圧タンク(鋼製)51の直前
で外気導入配管(鋼製)57と接続され、合流した配管
は低圧タンク51の入口側と接続されている。外気導入
配管57には操作弁58が取付けられ、還流配管3から
残圧空気のみが供給される時は、閉止可能になってい
る。低圧タンク51は容積が0.9cm3で、第1増圧
圧縮機52に吸込まれる空気量を確保できるようになっ
ている。低圧タンク51の出口側から第1増圧圧縮機5
2の押し込み機構100側への配管(鋼管)59は、一
度立ち上がってから水平に進み、立ち下がって第1増圧
圧縮機52の押し込み機構100に接続されている。
【0011】低圧タンク51より必要空気量を吸込むこ
とを主目的にしている第1増圧圧縮機52は、横形2段
(二重動作形)の往復動型圧縮機で、定格容量:12m
3/min、吸入圧力:大気圧以上(プラス圧)、吐出圧
力:22m3/min 、定格回転数:1500rpm、電
動機消費電力:7kwのものを使用している。圧縮機の
容量は、先ず、揚水機のエアシリンダ4及び供給、還流
配管2、3における空気消費量と、余裕率とから空気消
費量を求め、さらに、圧縮機のピストン押し除け量に体
積効率を掛けた吐出空気量を求めて、それらの対比によ
り選定される。本発明の場合は、これらを基に、第1、
第2増圧圧縮機にそれぞれ容量を振分けている。
【0012】この第1増圧圧縮機52には、その圧縮機
本体の円盤状のケーシング52aに等角度、等間隔に、
6つの押し込み機構(図示外)が設けられている。この
押し込み機構は、低圧タンク51から送られてくる空気
を吸い込む入口と、円筒状のシリンダ体と、該シリンダ
体内を気密に仕切り、かつ、軸方向に摺動するピストン
と、該ピストンと同軸上の入口側に設けられ、該入口を
閉止可能で、球帯状をなし、その外側面に螺旋状の圧搾
空気通路が形成され、回転しながら空気を吸い込む弁体
を有し、また、前記ピストンは、弁体から吸い込まれた
空気を蓄える第1室と、該ピストンの摺動でその体積を
縮小させ圧力を増大させる第2室を画成する構成からな
るものである。そして、該ピストンの内径面には複数の
逆止弁が設けられ、第1室と第2室の圧力バランスによ
り開閉がコントロールされるようになっている。
【0013】この増圧圧縮機52に設けられた押し込み
機構では、低圧タンク51からの圧搾空気が入口に加わ
ると、弁体が後方に押され、球帯の外周に刻まれた通路
より、第1室に圧搾空気が充満すると共に、弁体および
ピストンを後方に押し込み、第1室の空気が圧縮され、
所定圧となると、ピストンの内径面に設けられた逆止弁
が開放し、第1室の圧搾空気が第2室に流入し、ピスト
ンが更に押され、圧力バランスを保っため逆止弁が閉
じ、さらに続いて、第1室に圧搾空気が流入すると、弁
体およびピストンが後方に押されるので、第2室の空気
が更に昇圧され、所定圧となるとシリンダ体と配管の間
の逆止弁が開放し、圧縮された空気は配管を通って圧縮
機52の吸入弁へ圧送される。この時、配管に繋がって
いる配管から、圧送の負圧により弁が開いて、配管内の
空気も一緒に圧送され、吸入圧以上の圧力で、前記増圧
圧縮機52に空気を押し込むというものである。
【0014】第1増圧圧縮機52の吐出弁に接続された
配管(鋼管)60は、立ち上がり部の操作弁61を介し
て立ち上がり、水平に移行して、立ち下がり、中圧タン
ク(鋼製)53の入口側に接続されている。中圧タンク
53は、圧力の急変動をさけるため、一時的に圧搾空気
を蓄えておくのに使用されると共に、第1増圧圧縮機5
2の吐出圧搾空気の脈動を少なくし、間欠的な空気消費
の場合には、空気消費量が多量になる時に、それを補給
し、圧力低下を防ぐ役割を持っている。
【0015】中圧タンク53の容積は、第1増圧圧縮機
52の吐出空気量、揚水機のエアシリンダ4及び供給、
還流配管2、3における空気消費量、中圧タンク53内
の最高圧力、中圧タンク53内の許容最低限圧力、エア
シリンダ4の1分間における作動時間等により決定さ
れ、本実施例では、28m3/minに設定されている。中
圧タンク53には、タンク53の底にたまったドレンや
油分等を外部に排出するために、ドレンコック63が設
けられている。
【0016】中圧タンク53の出口側から第2増圧圧縮
機54の押し込み機構側への配管(鋼管)62は、一度
立ち上がって、水平に進み、再び立ち下がって第2増圧
圧縮機54の押し込み機構に接続されている。この第2
増圧圧縮機54の押し込み機構も、前述した第1増圧圧
縮機52の押し込み機構と同様の構造になっている。第
2増圧圧縮機54は、中圧圧搾空気を所定の圧力値まで
加圧することを目的にしている。この第2増圧圧縮機5
4も横形2段(二重動作形)の往復動型圧縮機で、定格
容量:20馬力、吸入圧力:22m3/min、吐出圧力:
12kg/cm2、定格回転数:1800rpm、電動
機消費電力:20kwのものを使用している。この圧縮
機の容量は第1増圧圧縮機52と振り分けられて選定さ
れる。第2増圧圧縮機54の吐出弁に接続された配管
(鋼管)64は、立ち上がり部の操作弁65を介して立
ち上がり、水平に移行して、立ち下がり、高圧タンク
(鋼製)55の入口側に接続されている。なお、操作弁
61、65の他に、中圧タンク53から第1増圧圧縮機
52への逆流および高圧タンク55から第2増圧圧縮機
54への逆流防止のため配管60、64に逆止弁を設け
てもよいが、一般に圧縮機の吐出弁がその代用をはた
す。
【0017】高圧タンク55も、圧力の急変動をさける
ため、一時的に圧搾空気を蓄えておくのに使用されると
共に、第2増圧圧縮機54の吐出圧搾空気の脈動を少な
くし、間欠的な空気消費の場合には、空気消費量が多量
になる時に、それを補給し、圧力低下を防止する。高圧
タンク55の容積も、中圧タンク53の容積の所で述べ
たようにして決定され、本実施例では、6.25m3
設定されている。高圧タンク55にも、タンク55の底
にたまったドレンや油分等を外部に排出するために、ド
レンコック66が設けられている。
【0018】高圧タンク55の出口側からレシーバタン
ク56の入口側への配管(鋼管)67は、真っ直ぐ水平
に接続される。レシーバタンク56は中継のためのタン
クで、レシーバタンク56の出口側からの配管(鋼管)
68は、圧搾空気の供給配管(鋼管)2に接続されてい
る。
【0019】次に、本実施例に係るリサイクル増圧装置
を使用した揚水機の動作を、空気の流れを中心に説明す
る。空気圧切換弁1は、供給配管2から、約12kg/
cm2G内外の圧搾空気を、エアシリンダ4の一方側圧
力室6に送り、空気圧ピストン5を移動させる。一方、
前記エアシリンダ4の他方側圧力室7の空気は、前記空
気圧ピストン5によって押し出されて、約5〜7kg/
cm2G程度の残圧を有して、前記切換弁1に戻り、還
流配管3を通って、低圧タンク51に戻る。戻された約
5〜6kg/cm2Gの残圧を有する圧搾空気は、低圧
タンク51から第1増圧圧縮機52で、約8kg/cm
2Gに増圧され、さらに、中圧タンク53、第2増圧圧
縮機54で、約12kg/cm2Gに増圧され、前記高
圧タンク55に蓄えられ、前記レシーバタンク56を通
って、前記供給配管2を介して、再び前記切換弁1に送
られる。切換弁1では、所定の時間間隔で空気の流通を
切換えられ、前記エアシリンダ4の他方側圧力室7に約
12kg/cm2Gの圧搾空気を送り込み、前記空気圧
ピストン5をエアシリンダ4の一方側6に移動させる。
これによって、該エアシリンダ4の一方側圧力室6の空
気は、空気圧ピストン5によって押し出され、約5〜6
kg/cm2Gの残圧を残して、前記還流配管3から低
圧タンク51に戻る。このようにして、前記空気圧ピス
トン5は往復動を繰り返す。
【0020】このようにして、圧搾された空気は、以上
の循環経路で、空気経路を循環し、圧力によって、前記
ピストン5を移動させる。この場合、この圧搾空気の空
気圧は、最初は、12kg/cm2G程度のものが、前
記空気ピストン5の往復に消費され、5〜6kg/cm
2G程度の残圧を有する圧搾空気として還流される。本
実施例に係るリサイクル増圧装置は、従来、大気中に放
出していた5〜6kg/cm2Gの残圧を有する圧搾空
気を高圧に再生して、揚水に際して省エネルギー効果を
高めようとするものである。
【0021】ここで、本発明のリサイクル増圧装置の作
用を更に詳しく説明する。還流配管3から戻る約5〜6
kg/cm2G程度の残圧を有する圧搾空気は、その圧
力下で低圧タンク51に蓄えられる。そこで、吸込み用
の第1増圧圧縮機52の運転により、低圧タンク51に
蓄えられた空気は、配管59を通って第1増圧圧縮機5
2の押し込み機構100を介して吸入弁に吸引され、圧
縮機52で圧縮されて約8kg/cm2Gに増圧され
る。
【0022】第1増圧圧縮機52で約8kg/cm2
に増圧された空気は、第1増圧圧縮機52の吐出弁より
吐出され、配管60を操作弁61を介して圧送され、中
圧タンク53に所定の約8kg/cm2G内外の圧力で
蓄えられる。この中圧タンク53は圧力の急変動を防止
し、第1増圧圧縮機52の吐出圧搾空気の脈動を少なく
する。中圧タンク53に蓄えられた所定圧力の圧搾空気
は、配管62を通って第2増圧圧縮機54の押し込み機
構を介して吸入弁に吸引され、さらに約12kg/cm
2Gに増圧される。
【0023】前記押し込み機構では、第1増圧圧縮機で
述べたと同様の作用で、第2増圧圧縮機54の本体に圧
搾空気を圧送する。ここで2段往復動型圧縮機を2台直
列に使用したことは、圧搾空気の圧力を上げるのに1段
往復動型圧縮機で圧力の最終所定値まであげるのは仕事
量が多くなり効率が悪いためである。すなわち、段数を
増やしてやれば1段増圧終了後中間冷却器で冷却され
て、外気温度まで下がるので、その状態から2段目の増
圧をすると仕事量が少なくなって効率が向上する。しか
し、段数を多くしている容量の大きな往復動型圧縮機を
1台採用するようにするとイニシャルコストが多くかか
るから2段の往復動型圧縮機を2台直列に配置してい
る。なお、実際には第1増圧圧縮機52でプラス圧から
8kg/cm2Gぐらい迄、第2増圧圧縮機54で8k
g/cm2Gから12kg/cm2Gぐらい迄加圧され
る。
【0024】第2増圧圧縮機54で2段圧縮された空気
は、第2増圧圧縮機54の吐出弁より吐出され、配管6
4を操作弁65を介して圧送され、高圧タンク55に所
定の圧力で蓄えられる。高圧タンク55も圧力の急変動
を防止し、第2増圧圧縮機54の吐出圧搾空気の脈動を
少なくする。高圧タンク55に蓄えられた所定圧力の圧
搾空気は、配管67を通って中継のレシーバタンク56
へ送られ、レシーバタンク56より配管68を通って圧
搾空気の供給配管2に送られる。
【0025】次に、水路系統について説明する。貯水池
8は、深さ約7mである。前記エアシリンダ4の空気圧
ピストン5は、水圧シリンダ9内の水圧ピストン12、
15に連動し、前記圧搾空気が前記エアシリンダ4の一
方側圧力室6に送り込まれることによって、ピストン5
が、押しさげられると、同時に水圧ピストン12、15
も押しさげられる。水圧ピストン12、15は、直径1
00mmφの逆止弁を、18個を二重にして合計36個
持ち、これを同心状にならべた構造からなるものであ
り、二重構造とするのは、反対側の水圧ピストン15が
上昇するとき、この反作用によつて、シリンダ室11内
の水をシリンダ室10側に逃がさないようにするための
ものである。
【0026】水圧ピストン12が移動することによっ
て、シリンダ室11の水は、排水口20から揚水パイプ
21を通って排出され、また、シリンダ室10内の水
は、合計36個の逆止弁(図示外)を通って、シリンダ
室11に移動する。いま、水圧ピストン12が下がる
と、シリンダ室11内の水は、水圧ピストン12に押さ
れて、排水口20から揚水パイプ21に排水される。こ
の時、一方では、同じピストン5に連動する水圧ピスト
ン15も同時に押し下げられ、シリンダ室14内の水を
逆止弁を介してシリンダ室13内に送り込む。
【0027】ピストン5および水圧ピストン12が下死
点に達した次の瞬間、前記空気経路が切り替わり、ピス
トン5は上昇を始める。これに伴って、水圧ピストン1
2、15も上昇を始め、シリンダ室10内の水を逆止弁
を介してシリンダ室11に移動すると共に、前記水圧ピ
ストン12が、上昇を始めた時、シリンダ室11内は、
瞬間的に真空状態となり、この状態で、なお、水圧ピス
トン12、15が上昇を続けるから、貯水池8の水を吸
引すると共に、このシリンダの途中に設けられた空気取
入れ口18を前記水圧ピストン12が経過すると、この
空気取入れ口18から、空気がシリンダ室11内に入り
込む。すなわち、シリンダ室11内は、最初は、水で充
満されているが、途中から流入する空気が混在した状態
となる。
【0028】次に、水圧ピストン12が上死点に達し、
次の瞬間、水圧ピストン12が下降を始めると、シリン
ダ室11内の水と空気の混合は、下方に押されるが、特
に、シリンダ室11内の空気は圧縮される。水と混在し
た形で水圧ピストン12が押し下げられると、内部の空
気は、さらに、圧縮され、圧力が所定の値を越えると、
吐出弁等が開放されて、排水口20にもうけられた水と
共に排水口20から外部に放出される。この時、圧縮さ
れた空気は、加圧状態から開放されて膨脹するととも
に、水を混在した状態で水を排水口20から、揚水パイ
プ21を介して外部の給水タンク22まで押し上げる。
【0029】一方、シリンダ室10、11の他方側のシ
リンダ室13、14でも同じ工程が繰り返され、水圧ピ
ストン15は、押し下げられて、給水口17から入り込
んだシリンダ室14の水をシリンダ室13に移動させ
る。この時、該水圧シリンダ15がシリンダ室13、1
4の途中の所定位置を経過すると、負圧が生じて外部の
空気を空気取入れ口19からシリンダ室13に取り込
み、水圧ピストン15が、上昇するに従い、該空気が圧
縮されて、所定圧力になると、吐出弁等の開放によりこ
の圧力が開放されて、空気の混在した水を排水口20か
ら外部の給水タンク22まで、水を押し上げる。
【0030】本実施例の水路系においては、シリンダ室
10、11、13、14および水圧ピストン12、15
の直径を1400mm、水圧ピストン12、15のスト
ロークを250mmとした。また、これらのシリンダ室
10、11および13、14の中間に、排水口20を設
け、この排水口20には、直径300mmφのものを使
用した。さらに、空気取入れ口18、19は、5インチ
のパイプのものを使用し、かつ、その取付け位置は、そ
れぞれの水圧ピストンのストロークの中点、すなわち、
12.5cmの位置にそれぞれ設けた。
【0031】本実施例においては、このような空気ピス
トン5を有するエアシリンダ4と、これに連動する二組
の水圧ピストン12、15を有する水圧シリンダ9から
なるものを並列に配置して構成したが、これは、空気ピ
ストン5の運動に伴って、これに連動する一組の水圧ピ
ストンが上下して水を取入れ、空気を取入れて、この空
気の圧縮力を利用して揚水するもので有ってもよいし、
また、並列に配置するものに限らず、単独のもの、三
組、四組を並列にするものなどであってもよい。並列に
配置するものや、二組の水圧ピストンを有するものの方
が、弁調整は複雑になるが、空気の圧縮の回数が増える
ので、揚水に際して平滑した運転が可能となる。
【0032】なお、本発明のリサイクル増圧装置の実施
例で2段の往復動型圧縮機を2台直列に使用したが、1
段と2段、1段と3段、1段と4段等であつてもよい。
この本発明のリサイクル増圧装置を備えた揚水機は、前
述の特願平5−80059号明細書に記載された発電シ
ステムに利用しても良いものである。
【0033】図3は、このような揚水機を利用して発電
をする概略を示したものである。このような発電システ
ムにおいては、蓄圧(高圧)タンク32、増圧圧縮機7
2、74からの加圧された圧搾空気を蓄え、増圧圧縮機
72、74には、自家発電が開始されるまでは、商用電
源で運転され、自家発電後は、商用電源から自家電源に
切換えて使用されるよう構成される。なお、33は、エ
アレシーバ(中継タンク)であり、前記蓄圧タンク32
からの圧搾空気を切換弁34、34´に送る。なお、7
1は低圧タンク、73は中圧タンクであり、共に圧搾空
気を蓄えるものである。
【0034】本実施例に係る発電システムでは、4ポー
ト2位置の回転式切換弁を使用し、この切換弁34の動
力として0.75KwのKS型電動機を使用した。この
切換弁34、34´では、還流配管76からの残圧空気
は、増圧回路77に流れるように構成され、該増圧回路
77で、低圧タンク71、第1増圧圧縮機72、中圧タ
ンク73、第2増圧圧縮機74を通ることにより増圧さ
れて前記蓄圧(高圧)タンク32に圧入されるように構
成される。本実施例では、この回転式切換弁を2個3
4、34´使用し、それぞれ圧搾空気の送受を切換える
ように構成される。圧搾空気は、前記切換弁34で送受
が切換えられて、順次、揚水機35、35´、36、3
6´内のエアシリンダ内のピストンを往復運動させる。
このエアシリンダ内のピストンの運動に連動して揚水機
シリンダ内の水圧ピストンが往復し、内部の水を吸引さ
れた空気と一緒に給水タンク37に揚水する。給水タン
ク37では、一旦、揚水された水を蓄えた後、これを放
水し、その落差により、水車38を回し、これによって
発電機39を運転し、所定の発電量を得るようにしてい
る。
【0035】以上のように構成された揚水機は、所定の
水圧下に配置し、この水圧下で水と共に空気を一緒に吸
い込んで、水と空気を一緒に圧縮し、しかる後、この空
気への加圧を開放し、その膨脹力を利用して、水と空気
の混合を所定の高さまで容易に揚水することができ、本
実施例に係るリサイクル増圧装置に使用と相待って、極
めて、高効率な発電を行うことができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明は、揚水機お
よびこれを利用する発電システムにおいて、還流配管の
空気圧源側に、残圧空気を蓄える低圧タンクと、該低圧
タンクから残圧空気を吸い込む第1増圧圧縮機と、該第
1増圧圧縮機の吐出圧搾空気を蓄え圧力変動を防止する
中圧タンクと、該中圧タンクからの中圧圧搾空気を所定
圧力値まで加圧する第2増圧圧縮機と、該第2増圧圧縮
機の吐出圧搾空気を蓄え圧力変動を防止する高圧タンク
と、該高圧タンクの圧搾空気を中継するレシーバタンク
とを直列に接続配置し、該レシーバタンクを前記供給配
管に接続して構成し、前記第1、第2の増圧圧縮機をそ
れぞれ段数を選定できる往復動型圧縮機としたことを特
徴とする。
【0037】したがって、第1、第2の増圧圧縮機とし
てそれぞれ段数のある往復動型圧縮機とすることがで
き、またそれを2台直列に設けたので、1台の1段の往
復動型圧縮機を使用するのと比べて、仕事量が少なくて
すみ、かつ、2台直列に配置したため、段数を少ないも
のにできるため、段数の多い大容量の往復動型圧縮機に
比してイニシャルコストも低減できる。そして、まだ残
圧(プラス圧)のある圧搾空気を所定値(5kg/cm
2 )に加圧できるので、外気導入のようなゼロから加圧
するのに比し、省エネルギーであり、無駄がなく、更に
揚水機、およびこれを利用する発電システムをより高効
率なものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る圧搾空気の増圧装置の実施例の斜
視図。
【図2】本発明に係る圧搾空気の増圧装置を揚水機に適
用した実施例を示す図。
【図3】本発明に係る圧搾空気の増圧装置を揚水機を利
用した発電システムに適用した概要図。
【符号の説明】
1・・・切換弁、 2・・・供給配管、 3・・・還流配管、 4・・・エアシリンダ、 5・・・ピストン、 6、7・・・圧力室、 8・・・貯水池、 9・・・水圧シリンダ、 10、11・・・シリンダ室、 12・・・水圧ピストン、 13、14・・・シリンダ室、 15・・・水圧ピストン、 16、17・・・給水口、 18、19・・・空気取入れ口、 20・・・排水口、 21・・・揚水パイプ、 22・・・給水タンク、 32・・・タンク、 34・・・切換弁、 35・・・揚水機、 37・・・給水タンク、 38・・・水車、 39・・・発電機、 51・・・低圧タンク、 52・・・圧縮機、 52・・・第1増圧圧縮機、 52a・・・ケーシング、 53・・・タンク、 53・・・中圧タンク、 54・・・第2増圧圧縮機、 55・・・高圧タンク、 56・・・レシーバタンク、 57・・・外気導入配管、 58・・・操作弁、 59、60・・・配管、 61・・・操作弁、 62・・・配管、 63・・・ドレンコック、 64・・・配管、 65・・・操作弁、 66・・・ドレンコック、 67、68・・・配管、 71・・・低圧タンク、 72・・・第1増圧圧縮機、 73・・・中圧タンク、 74・・・第2増圧圧縮機、 76・・・還流配管、 77・・・増圧回路、

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の水圧下に配置され、圧搾空気の供給
    および還流配管への送受を切換えることにより往復運動
    するピストンを備えたエアシリンダと、該エアシリンダ
    のピストンと同軸上にあり連動して往復運動する水圧ピ
    ストンを有する水圧シリンダと、該水圧シリンダの途中
    に設けられて、前記水圧ピストンの往復運動時シリンダ
    室室内の負圧により、所定の水圧下の水と共に外気をシ
    リンダ室の水中に取り入れる空気取入れ孔と、水圧ピス
    トンの往復運動によりシリンダ室室内の空気の混在した
    水を所定値まで圧縮して放出する排出孔とを有する揚水
    機およびこれを利用する発電システムにおいて、前記還
    流配管の空気圧源側に、残圧空気を蓄える低圧タンク
    と、該低圧タンクから残圧空気を吸い込む第1増圧圧縮
    機と、該第1増圧圧縮機の吐出圧搾空気を蓄え圧力変動
    を防止する中圧タンクと、該中圧タンクからの中圧圧搾
    空気を所定圧力値まで加圧する第2増圧圧縮機と、該第
    2増圧圧縮機の吐出圧搾空気を蓄え圧力変動を防止する
    高圧タンクと、該高圧タンクの圧搾空気を中継するレシ
    ーバタンクとを直列に接続配置し、該レシーバタンクを
    前記供給配管に接続して構成し、前記第1、第2の増圧
    圧縮機をそれぞれ段数を選定できる往復動型圧縮機とし
    たことを特徴とするリサイクル増圧装置。
  2. 【請求項2】前記第1、第2の増圧圧縮機が2段の往復
    動型圧縮機である請求項1記載のリサイクル増圧装置。
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