JPH0783169A - 密閉形電動圧縮機およびその製造方法 - Google Patents
密閉形電動圧縮機およびその製造方法Info
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- JPH0783169A JPH0783169A JP23210093A JP23210093A JPH0783169A JP H0783169 A JPH0783169 A JP H0783169A JP 23210093 A JP23210093 A JP 23210093A JP 23210093 A JP23210093 A JP 23210093A JP H0783169 A JPH0783169 A JP H0783169A
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- Japan
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- crankshaft
- piston
- sliding surface
- thickness
- electric compressor
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F05—INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
- F05C—INDEXING SCHEME RELATING TO MATERIALS, MATERIAL PROPERTIES OR MATERIAL CHARACTERISTICS FOR MACHINES, ENGINES OR PUMPS OTHER THAN NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES
- F05C2203/00—Non-metallic inorganic materials
- F05C2203/08—Ceramics; Oxides
- F05C2203/0804—Non-oxide ceramics
- F05C2203/0856—Sulfides
- F05C2203/086—Sulfides of molybdenum
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F05—INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
- F05C—INDEXING SCHEME RELATING TO MATERIALS, MATERIAL PROPERTIES OR MATERIAL CHARACTERISTICS FOR MACHINES, ENGINES OR PUMPS OTHER THAN NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES
- F05C2253/00—Other material characteristics; Treatment of material
- F05C2253/12—Coating
Landscapes
- Compressor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐摩耗軽減剤を摺動部に塗布するに際し、荷
重分布に比例して塗布することにより耐摩耗性向上を図
るとともに、塗布量を低減し、生産性が高く低価格化を
図る。 【構成】 圧縮機構部の、ピストン摺動面27、クラン
ク軸摺動面25、およびクランク軸のピン部摺動面31
に、耐摩耗軽減剤35を塗布するものとし、その耐摩耗
軽減剤35は、合成樹脂剤をバインダーとし、二硫化モ
リブデンにグラファイトとアンチモンを添加したものと
し、耐摩耗軽減剤35を、上記圧縮機構部の圧縮行程に
おける、最大荷重を受ける摺動面の厚みを厚く、反荷重
面を薄く塗布するとともに、各摺動面の荷重分布に比例
した厚みに塗布焼成する。ここで、塗布厚みは、最大荷
重が生ずる摺動面の回転角を中心として、両側90°の
面の耐摩耗軽減剤の厚みを、反最大荷重面の1.2倍〜
5倍に増加させた。
重分布に比例して塗布することにより耐摩耗性向上を図
るとともに、塗布量を低減し、生産性が高く低価格化を
図る。 【構成】 圧縮機構部の、ピストン摺動面27、クラン
ク軸摺動面25、およびクランク軸のピン部摺動面31
に、耐摩耗軽減剤35を塗布するものとし、その耐摩耗
軽減剤35は、合成樹脂剤をバインダーとし、二硫化モ
リブデンにグラファイトとアンチモンを添加したものと
し、耐摩耗軽減剤35を、上記圧縮機構部の圧縮行程に
おける、最大荷重を受ける摺動面の厚みを厚く、反荷重
面を薄く塗布するとともに、各摺動面の荷重分布に比例
した厚みに塗布焼成する。ここで、塗布厚みは、最大荷
重が生ずる摺動面の回転角を中心として、両側90°の
面の耐摩耗軽減剤の厚みを、反最大荷重面の1.2倍〜
5倍に増加させた。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷蔵庫、空気調和機等
に用いる密閉形電動圧縮機およびその製造方法に係り、
特に、圧縮機構部の圧縮要素部品の耐摩耗性を向上する
に好適な密閉形電動圧縮機およびその製造方法に関する
ものである。
に用いる密閉形電動圧縮機およびその製造方法に係り、
特に、圧縮機構部の圧縮要素部品の耐摩耗性を向上する
に好適な密閉形電動圧縮機およびその製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】密閉形電動圧縮機は、冷蔵庫、空気調和
機等に搭載されて、殆どの一般家庭において使用され、
高価な耐久消費財として扱われており、故障が少なく長
持ちすることが顧客から望まれ、商品価値が高くなる。
したがって、長寿命化が要求され、圧縮機構部の圧縮要
素部品の耐摩耗性向上の改善が必要となる。圧縮要素部
品の耐摩耗性向上改善の一例として、例えば、特開平2
−176195号公報記載の技術が知られている。
機等に搭載されて、殆どの一般家庭において使用され、
高価な耐久消費財として扱われており、故障が少なく長
持ちすることが顧客から望まれ、商品価値が高くなる。
したがって、長寿命化が要求され、圧縮機構部の圧縮要
素部品の耐摩耗性向上の改善が必要となる。圧縮要素部
品の耐摩耗性向上改善の一例として、例えば、特開平2
−176195号公報記載の技術が知られている。
【0003】図6は、上記公報記載の従来の密閉形電動
圧縮機の断面図である。図6に示す密閉形電動圧縮機5
1は、密閉容器52内に、ロータ53とステータ54と
からなる電動機55と、該電動機55にクランクシャフ
ト57を介して連結する圧縮機構部56を配設し、クラ
ンクシャフト57はベアリング58により支持されてい
る。しかして、クランシャフト57の摺動面57aに、
二硫化モリブデン(MOS2)や、ポリテトラフロロエチ
レン(P,T,F,E)などの固体潤滑剤を合成樹脂剤
として塗布していた。
圧縮機の断面図である。図6に示す密閉形電動圧縮機5
1は、密閉容器52内に、ロータ53とステータ54と
からなる電動機55と、該電動機55にクランクシャフ
ト57を介して連結する圧縮機構部56を配設し、クラ
ンクシャフト57はベアリング58により支持されてい
る。しかして、クランシャフト57の摺動面57aに、
二硫化モリブデン(MOS2)や、ポリテトラフロロエチ
レン(P,T,F,E)などの固体潤滑剤を合成樹脂剤
として塗布していた。
【0004】また、他の従来例として、例えば、特開昭
63−263278号公報記載の技術が知られている。
図7は、上記公報記載の他の従来のクランクシャフトの
断面図、図8は、図7のクランクシャフトにコーティン
グ材を塗布した状態を示す要部拡大断面図である。図
7,8に示すクランクシャフト61の表面には、重量比
でカーボン粒63を30〜50%と、アルミナ繊維、炭
化ケイ素ウィスカおよび炭素繊維等のいずれかのセラミ
ック繊維64を5〜30%、およびポリアミド樹脂65
を20〜65%含んで形成されたコーティング材62を
コーティングし、乾燥炉で加熱して、クランクシャフト
61に焼き付けられる。最後にコーティング材62は研
磨されて5〜10μの被膜を残して形成されていた。
63−263278号公報記載の技術が知られている。
図7は、上記公報記載の他の従来のクランクシャフトの
断面図、図8は、図7のクランクシャフトにコーティン
グ材を塗布した状態を示す要部拡大断面図である。図
7,8に示すクランクシャフト61の表面には、重量比
でカーボン粒63を30〜50%と、アルミナ繊維、炭
化ケイ素ウィスカおよび炭素繊維等のいずれかのセラミ
ック繊維64を5〜30%、およびポリアミド樹脂65
を20〜65%含んで形成されたコーティング材62を
コーティングし、乾燥炉で加熱して、クランクシャフト
61に焼き付けられる。最後にコーティング材62は研
磨されて5〜10μの被膜を残して形成されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記図6の従来技術に
おいては、圧縮要素の耐摩耗性向上として、クランクシ
ャフト摺動面に、固体潤滑剤を含んだ合成樹脂剤の塗布
を施しているが、摺動面に一様に塗布しており、圧縮行
程中に最大荷重を受ける摺動面と反対側の摺動面との厚
さが同一であり、反荷重側に塗布された耐摩耗性向上用
の高価な合成樹脂剤は活用されない欠点があった。ま
た、最大荷重が加わる摺動面の塗布量を最小限確保する
必要があるため、塗布する装置および条件を厳しく管理
する必要があった。
おいては、圧縮要素の耐摩耗性向上として、クランクシ
ャフト摺動面に、固体潤滑剤を含んだ合成樹脂剤の塗布
を施しているが、摺動面に一様に塗布しており、圧縮行
程中に最大荷重を受ける摺動面と反対側の摺動面との厚
さが同一であり、反荷重側に塗布された耐摩耗性向上用
の高価な合成樹脂剤は活用されない欠点があった。ま
た、最大荷重が加わる摺動面の塗布量を最小限確保する
必要があるため、塗布する装置および条件を厳しく管理
する必要があった。
【0006】また、上記図7,8の他の例においては、
圧縮要素の耐摩耗性向上として、クランクシャフト表面
に、カーボン粒とアルミナ繊維、炭素ケイ素ウィスカお
よび炭素繊維等のいずれかのセラミック繊維をポリアミ
ド樹脂に含ませたコーティング材をコーティングし、さ
らに乾燥炉で焼成させて、表面を仕上げている。したが
って、圧縮行程中に生ずる最大荷重を受ける摺動面と反
対側の摺動面との厚さが同一であり、反荷重側にコーテ
ィングされた耐摩耗性向上用のコーティング材が活用さ
れない欠点があった。また、このコーティング材はクラ
ンクシャフト全面にコーティングされているため、さら
に活用されない量が増加するという問題があった。
圧縮要素の耐摩耗性向上として、クランクシャフト表面
に、カーボン粒とアルミナ繊維、炭素ケイ素ウィスカお
よび炭素繊維等のいずれかのセラミック繊維をポリアミ
ド樹脂に含ませたコーティング材をコーティングし、さ
らに乾燥炉で焼成させて、表面を仕上げている。したが
って、圧縮行程中に生ずる最大荷重を受ける摺動面と反
対側の摺動面との厚さが同一であり、反荷重側にコーテ
ィングされた耐摩耗性向上用のコーティング材が活用さ
れない欠点があった。また、このコーティング材はクラ
ンクシャフト全面にコーティングされているため、さら
に活用されない量が増加するという問題があった。
【0007】本発明は、上記従来技術の問題点を解決す
るためになされたもので、本発明の目的は、耐摩耗軽減
剤を摺動部に塗布するに際し、最大荷重を受ける摺動面
の厚みを厚く、反荷重面を薄く塗布することで耐摩耗性
向上を図るとともに、塗布量を低減し、さらに荷重分布
に比例して塗布することにより生産性が高く、低価格化
を図った密閉形電動圧縮機およびその製造方法を提供す
ることにある。
るためになされたもので、本発明の目的は、耐摩耗軽減
剤を摺動部に塗布するに際し、最大荷重を受ける摺動面
の厚みを厚く、反荷重面を薄く塗布することで耐摩耗性
向上を図るとともに、塗布量を低減し、さらに荷重分布
に比例して塗布することにより生産性が高く、低価格化
を図った密閉形電動圧縮機およびその製造方法を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る密閉形電動圧縮機の構成は、密閉容器
内に、電動機部と該電動機にクランク軸を介して連結す
る圧縮機構部とを配設し、前記圧縮機構部は、少なくと
も、シリンダと、シリンダ内を往復運動するピストン
と、前記クランク軸の回転運動を前記ピストンの直線往
復運動に変換する機構部とからなる密閉形電動圧縮機に
おいて、上記圧縮機構部の摺動部となるピストン外周
部、クランク軸ジャーナル部、およびクランク軸のピン
部に、耐摩耗軽減剤を塗布するものとし、その耐摩耗軽
減剤は、合成樹脂剤をバインダーとし、二硫化モリブデ
ンにグラファイトとアンチモンを添加したものとし、前
記耐摩耗軽減剤を、上記圧縮機構部の圧縮行程におけ
る、圧縮荷重の反力として加わるピストン加圧部摺動
面、クランク軸加圧部摺動面、およびクランク軸ピン部
加圧部摺動面の、それぞれの荷重分布に比例した厚みに
塗布焼成した上記圧縮機構部のピストンおよびクランク
軸を備えたものである。
に、本発明に係る密閉形電動圧縮機の構成は、密閉容器
内に、電動機部と該電動機にクランク軸を介して連結す
る圧縮機構部とを配設し、前記圧縮機構部は、少なくと
も、シリンダと、シリンダ内を往復運動するピストン
と、前記クランク軸の回転運動を前記ピストンの直線往
復運動に変換する機構部とからなる密閉形電動圧縮機に
おいて、上記圧縮機構部の摺動部となるピストン外周
部、クランク軸ジャーナル部、およびクランク軸のピン
部に、耐摩耗軽減剤を塗布するものとし、その耐摩耗軽
減剤は、合成樹脂剤をバインダーとし、二硫化モリブデ
ンにグラファイトとアンチモンを添加したものとし、前
記耐摩耗軽減剤を、上記圧縮機構部の圧縮行程におけ
る、圧縮荷重の反力として加わるピストン加圧部摺動
面、クランク軸加圧部摺動面、およびクランク軸ピン部
加圧部摺動面の、それぞれの荷重分布に比例した厚みに
塗布焼成した上記圧縮機構部のピストンおよびクランク
軸を備えたものである。
【0009】また、上記目的を達成するために、本発明
に係る密閉形電動圧縮機の製造方法の構成は、密閉容器
内に、電動機部と該電動機にクランク軸を介して連結す
る圧縮機構部とを配設し、前記圧縮機構部は、少なくと
も、シリンダと、シリンダ内を往復運動するピストン
と、前記クランク軸の回転運動を前記ピストンの直線往
復運動に変換する機構部とからなる密閉形電動圧縮機の
製造方法において、上記圧縮機構部の摺動部となるピス
トン外周部、クランク軸ジャーナル部、およびクランク
軸のピン部に、耐摩耗軽減剤を塗布するものとし、その
耐摩耗軽減剤は、合成樹脂剤をバインダーとし、二硫化
モリブデンにグラファイトとアンチモンを添加したもの
とし、前記耐摩耗軽減剤を、上記圧縮機構部の圧縮行程
における、圧縮荷重の反力として加わるピストン加圧部
摺動面、クランク軸加圧部摺動面、およびクランク軸ピ
ン部加圧部摺動面の、それぞれの荷重分布に比例した厚
みに吹き付けて塗布し、焼成するようにしたものであ
る。
に係る密閉形電動圧縮機の製造方法の構成は、密閉容器
内に、電動機部と該電動機にクランク軸を介して連結す
る圧縮機構部とを配設し、前記圧縮機構部は、少なくと
も、シリンダと、シリンダ内を往復運動するピストン
と、前記クランク軸の回転運動を前記ピストンの直線往
復運動に変換する機構部とからなる密閉形電動圧縮機の
製造方法において、上記圧縮機構部の摺動部となるピス
トン外周部、クランク軸ジャーナル部、およびクランク
軸のピン部に、耐摩耗軽減剤を塗布するものとし、その
耐摩耗軽減剤は、合成樹脂剤をバインダーとし、二硫化
モリブデンにグラファイトとアンチモンを添加したもの
とし、前記耐摩耗軽減剤を、上記圧縮機構部の圧縮行程
における、圧縮荷重の反力として加わるピストン加圧部
摺動面、クランク軸加圧部摺動面、およびクランク軸ピ
ン部加圧部摺動面の、それぞれの荷重分布に比例した厚
みに吹き付けて塗布し、焼成するようにしたものであ
る。
【0010】より詳しくは、圧縮機構部の圧縮行程にお
ける、最大荷重が生ずる摺動面の回転角を中心として、
両側90°の面の耐摩耗軽減剤の厚みを、反最大荷重面
の1.2倍〜5倍に増加させたものであり、耐摩耗軽減
剤を、ピストン外周部、クランク軸ジャーナル部、およ
びクランク軸のピン部に吹き付ける際に、ピストンの回
転速度、およびクランク軸の回転速度、あるいは、耐摩
耗軽減剤吹き付けトーチの吹き付け量、または、トーチ
移動速度を制御するなどして塗布厚みを増減させたこと
を特徴とする。
ける、最大荷重が生ずる摺動面の回転角を中心として、
両側90°の面の耐摩耗軽減剤の厚みを、反最大荷重面
の1.2倍〜5倍に増加させたものであり、耐摩耗軽減
剤を、ピストン外周部、クランク軸ジャーナル部、およ
びクランク軸のピン部に吹き付ける際に、ピストンの回
転速度、およびクランク軸の回転速度、あるいは、耐摩
耗軽減剤吹き付けトーチの吹き付け量、または、トーチ
移動速度を制御するなどして塗布厚みを増減させたこと
を特徴とする。
【0011】
【作用】上記技術的手段による働きは次のとおりであ
る。圧縮要素であるピストン、クランク軸のジャーナル
部、およびクランク軸のピン部の摺動部において、冷媒
ガス圧縮時に最大荷重が生ずる摺動部を中心に、耐摩耗
軽減剤を厚く塗布し、反対側の軽荷重部となる摺動部の
耐摩耗軽減剤を薄く塗布し、耐摩耗軽減剤の有効活用を
図り、信頼性を損うことなく、低価格化を実現すること
ができる。また、冷媒ガス圧縮時に最大荷重が生ずる摺
動部において、軸受部が片持軸の場合において、荷重分
布に比例させて、耐摩耗軽減剤を塗布する手段を講ずる
とにより、さらに低価格化を図ることができる。
る。圧縮要素であるピストン、クランク軸のジャーナル
部、およびクランク軸のピン部の摺動部において、冷媒
ガス圧縮時に最大荷重が生ずる摺動部を中心に、耐摩耗
軽減剤を厚く塗布し、反対側の軽荷重部となる摺動部の
耐摩耗軽減剤を薄く塗布し、耐摩耗軽減剤の有効活用を
図り、信頼性を損うことなく、低価格化を実現すること
ができる。また、冷媒ガス圧縮時に最大荷重が生ずる摺
動部において、軸受部が片持軸の場合において、荷重分
布に比例させて、耐摩耗軽減剤を塗布する手段を講ずる
とにより、さらに低価格化を図ることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図5を
参照して説明する。図1は、本発明の一実施例に係る密
閉形電動圧縮機の縦断面図、図2は、本発明の一実施例
を説明する圧縮要素のクランクシャフトの回転角変化と
ピストンの行程図、図3は、図2の圧縮要素の機能によ
り生ずる冷媒ガス圧縮,吸込時の圧力変化図、図4はピ
ストンに生ずる荷重分布および摺動部の耐摩耗性軽減剤
塗布の説明図、図5は、クランクシャフトの摺動部に生
ずる荷重分布と摺動部の耐摩耗軽減剤塗布およびクラン
クシャフトピン部の耐摩耗軽減剤塗布の説明図である。
参照して説明する。図1は、本発明の一実施例に係る密
閉形電動圧縮機の縦断面図、図2は、本発明の一実施例
を説明する圧縮要素のクランクシャフトの回転角変化と
ピストンの行程図、図3は、図2の圧縮要素の機能によ
り生ずる冷媒ガス圧縮,吸込時の圧力変化図、図4はピ
ストンに生ずる荷重分布および摺動部の耐摩耗性軽減剤
塗布の説明図、図5は、クランクシャフトの摺動部に生
ずる荷重分布と摺動部の耐摩耗軽減剤塗布およびクラン
クシャフトピン部の耐摩耗軽減剤塗布の説明図である。
【0013】図1に示すように、密閉形電動圧縮機1
は、密閉容器5内に、電動機部3と該電動機にクランク
シャフト8を介して連結する圧縮機構部2とを有し、圧
縮機構部2、電動機部3は圧縮コイルばね4で弾性的に
支持されている。圧縮機構部2は、シリンダ6、このシ
リンダ6内を往復運動するピストン7、クランクシャフ
ト8の回転運動を前記ピストン7の直線往復運動に変換
する機構を構成するスライダ9、スライドカン10、お
よびフレーム11などの圧縮要素から構成され、フレー
ム11に電動機部3が取り付けられている。
は、密閉容器5内に、電動機部3と該電動機にクランク
シャフト8を介して連結する圧縮機構部2とを有し、圧
縮機構部2、電動機部3は圧縮コイルばね4で弾性的に
支持されている。圧縮機構部2は、シリンダ6、このシ
リンダ6内を往復運動するピストン7、クランクシャフ
ト8の回転運動を前記ピストン7の直線往復運動に変換
する機構を構成するスライダ9、スライドカン10、お
よびフレーム11などの圧縮要素から構成され、フレー
ム11に電動機部3が取り付けられている。
【0014】シリンダ6内に吸い込まれる冷媒ガスは、
シリンダ6に取り付けられている吸込サイレンサ(図示
せず)から吸入されて、ヘッドカバー21の吸込室、吐
出バルブ20の吸入ポート、ヘッド19の吸入ポートを
経て吸込バルブ18を開いて、シリンダ室17に吸い込
まれる。冷媒ガスはピストン7の往復運動により圧縮さ
れ、シリンダ室17から吐出され、吸込バルブ18の吐
出ポート、ヘッド19の吐出ポート、吐出バルブを押し
開いて、ヘッドカバー21の吐出室へ吐き出され、吐出
サイレンサ(図示せず)へ導かれ、さらに吐出ループパ
イプ12を経て、外部接続吐出パイプ15から密閉形電
動圧縮機1の外部へ吐出され、冷凍サイクル(図示せ
ず)に送られる。
シリンダ6に取り付けられている吸込サイレンサ(図示
せず)から吸入されて、ヘッドカバー21の吸込室、吐
出バルブ20の吸入ポート、ヘッド19の吸入ポートを
経て吸込バルブ18を開いて、シリンダ室17に吸い込
まれる。冷媒ガスはピストン7の往復運動により圧縮さ
れ、シリンダ室17から吐出され、吸込バルブ18の吐
出ポート、ヘッド19の吐出ポート、吐出バルブを押し
開いて、ヘッドカバー21の吐出室へ吐き出され、吐出
サイレンサ(図示せず)へ導かれ、さらに吐出ループパ
イプ12を経て、外部接続吐出パイプ15から密閉形電
動圧縮機1の外部へ吐出され、冷凍サイクル(図示せ
ず)に送られる。
【0015】冷媒は、冷凍サイクルで冷却作用を行なっ
たのち、冷凍サイクルより戻され、密閉容器5に取り付
けられている吸込パイプ16から密閉形電動圧縮機1内
の空間領域22に導かれる。そして前記吸込サイレンサ
を経由して再びシリンダ室17に吸い込まれ、前述の圧
縮行程が繰り返される。
たのち、冷凍サイクルより戻され、密閉容器5に取り付
けられている吸込パイプ16から密閉形電動圧縮機1内
の空間領域22に導かれる。そして前記吸込サイレンサ
を経由して再びシリンダ室17に吸い込まれ、前述の圧
縮行程が繰り返される。
【0016】ここで、圧縮機構部2の圧縮要素において
各摺動部の耐摩耗性向上が必要な理由を詳細に述べる。
圧縮要素の各部材には、潤滑剤である冷凍機油23がク
ランクシャフト8の回転力により生ずる遠心力により吸
上げられ供給される。まず、クランクシャフト8の吐出
穴28から、フレーム2と一体に構成されている軸受2
4とクランクシャフト8の摺動部25(クランク軸ジャ
ーナル部、以下クランクシャフト摺動面25という)に
供給され潤滑される。
各摺動部の耐摩耗性向上が必要な理由を詳細に述べる。
圧縮要素の各部材には、潤滑剤である冷凍機油23がク
ランクシャフト8の回転力により生ずる遠心力により吸
上げられ供給される。まず、クランクシャフト8の吐出
穴28から、フレーム2と一体に構成されている軸受2
4とクランクシャフト8の摺動部25(クランク軸ジャ
ーナル部、以下クランクシャフト摺動面25という)に
供給され潤滑される。
【0017】また、吸い上げられた冷凍機油23はクラ
ンクシャフトのピン部26に設けてある吐出穴29か
ら、スライダ9とピン部26の摺動面(以下ピン部摺動
面31という)を潤滑する。さらに、冷凍機油23の一
部が、クランクシャフト8のピン部26の頭部30から
遠心力で飛散する。この飛散した冷凍機油23はピスト
ン7の頭部32に降り注がれ、ピストン7の摺動部27
(ピストン外周部、以下ピストン摺動面27という)と
シリンダ6の摺動部を潤滑する。以上述べた、冷媒ガス
の吸込−圧縮行程において冷媒ガスは吸込時には低温,
低圧の状態であるが、圧縮行程終了後においては高温,
高圧の状態になり大巾なエネルギー変化を生ずる。
ンクシャフトのピン部26に設けてある吐出穴29か
ら、スライダ9とピン部26の摺動面(以下ピン部摺動
面31という)を潤滑する。さらに、冷凍機油23の一
部が、クランクシャフト8のピン部26の頭部30から
遠心力で飛散する。この飛散した冷凍機油23はピスト
ン7の頭部32に降り注がれ、ピストン7の摺動部27
(ピストン外周部、以下ピストン摺動面27という)と
シリンダ6の摺動部を潤滑する。以上述べた、冷媒ガス
の吸込−圧縮行程において冷媒ガスは吸込時には低温,
低圧の状態であるが、圧縮行程終了後においては高温,
高圧の状態になり大巾なエネルギー変化を生ずる。
【0018】このため、シリンダ6およびピストン7が
加熱され、これらのピストン摺動面27も温度が上昇
し、このピストン摺動面27に介在する冷凍機油23も
加熱されて粘度が低下し、潤滑能力が低下し、摩耗が増
加する。また、この熱はさらに他の圧縮要素であるクラ
ンクシャフト8、スライダ9、フレーム11の軸受部2
4にも伝わり、これらを潤滑している冷凍機油23が加
熱され潤滑能力が前述のピストン摺動面27と同様に、
それぞれのクランクシャフト摺動面25およびピン部摺
動面31の摩耗が増加する。さらに、前述の冷媒ガス圧
縮時に発生する高圧力により、圧縮荷重の反力が各摺動
部に加圧されることにより、この点からも各摺動部、す
なわち、クランクシャフト摺動面25、ピストン摺動面
27、ピン部摺動面31の摩耗が増加する。
加熱され、これらのピストン摺動面27も温度が上昇
し、このピストン摺動面27に介在する冷凍機油23も
加熱されて粘度が低下し、潤滑能力が低下し、摩耗が増
加する。また、この熱はさらに他の圧縮要素であるクラ
ンクシャフト8、スライダ9、フレーム11の軸受部2
4にも伝わり、これらを潤滑している冷凍機油23が加
熱され潤滑能力が前述のピストン摺動面27と同様に、
それぞれのクランクシャフト摺動面25およびピン部摺
動面31の摩耗が増加する。さらに、前述の冷媒ガス圧
縮時に発生する高圧力により、圧縮荷重の反力が各摺動
部に加圧されることにより、この点からも各摺動部、す
なわち、クランクシャフト摺動面25、ピストン摺動面
27、ピン部摺動面31の摩耗が増加する。
【0019】この吸込−圧縮行程におけるクランクシャ
フト8の回転変化およびピストン7の行程を図2に示
す。また、このときの冷媒ガス吸込−圧縮行程時の動力
変化を図3に示す。図2,3から明らかなように、圧力
P3が最も高くなるクランクシャフト8の回転角はほぼ
135°の位置である。また、ピストン7はシリンダ6
内のほぼ3/4行程中に位置して圧力P3となり、最大
荷重を摺動面に受けることになる。
フト8の回転変化およびピストン7の行程を図2に示
す。また、このときの冷媒ガス吸込−圧縮行程時の動力
変化を図3に示す。図2,3から明らかなように、圧力
P3が最も高くなるクランクシャフト8の回転角はほぼ
135°の位置である。また、ピストン7はシリンダ6
内のほぼ3/4行程中に位置して圧力P3となり、最大
荷重を摺動面に受けることになる。
【0020】すなわち、摺動面に最大荷重を受ける位置
は、図4に示すピストン摺動面27ではA,A′部、図
5に示すクランクシャフト摺動面25ではC部、また、
図5に示すクランクシャフト8のピン部摺動面31では
D部である。そこで、この部位の耐摩耗軽減剤35の厚
みを大にする。耐摩耗軽減剤35は、合成樹脂剤をバイ
ンダーとし、二硫化モリブデンにグラファイトとアンチ
モンを添加したものとする。
は、図4に示すピストン摺動面27ではA,A′部、図
5に示すクランクシャフト摺動面25ではC部、また、
図5に示すクランクシャフト8のピン部摺動面31では
D部である。そこで、この部位の耐摩耗軽減剤35の厚
みを大にする。耐摩耗軽減剤35は、合成樹脂剤をバイ
ンダーとし、二硫化モリブデンにグラファイトとアンチ
モンを添加したものとする。
【0021】上述の図4に示すピストン摺動面27にお
けるA,A′部、図5に示すクランクシャフト摺動面2
5におけるC部、図5に示すピン部摺動面31における
D部では、耐摩耗軽減剤35の厚みを反対側より厚くす
ることにより先に述べた欠点が改善される。この結果、
荷重が少ない部分の耐摩耗軽減剤35の塗布量を少なく
できるため生産性の向上および材料費の低減を図ること
ができる。
けるA,A′部、図5に示すクランクシャフト摺動面2
5におけるC部、図5に示すピン部摺動面31における
D部では、耐摩耗軽減剤35の厚みを反対側より厚くす
ることにより先に述べた欠点が改善される。この結果、
荷重が少ない部分の耐摩耗軽減剤35の塗布量を少なく
できるため生産性の向上および材料費の低減を図ること
ができる。
【0022】また、特にクランクシヤフト8において最
大荷重を受ける回転角135°近傍を中心として両側9
0°にわたって耐摩耗軽減剤35を1.2倍〜5倍厚く
塗布することにより、より効率的なクランクシャフト摺
動面25の耐摩耗防止を図ることができる。
大荷重を受ける回転角135°近傍を中心として両側9
0°にわたって耐摩耗軽減剤35を1.2倍〜5倍厚く
塗布することにより、より効率的なクランクシャフト摺
動面25の耐摩耗防止を図ることができる。
【0023】次に、さらに効果的な耐摩耗軽減剤35を
塗布する手段をピストン7について図4を参照して説明
する。クランクシャフト8の回転方向がqのように時計
方向の場合は、ピストン7のA部に側圧が加わることに
なり、この結果ピストンに加わる荷重の分布はa,a′
のようになる。したがって、耐摩耗性向上の目的で塗布
する耐摩耗軽減剤35をA部とA′部を厚くし、荷重分
布a〜a′の如く変化させて塗布することが最も効果を
発揮する。
塗布する手段をピストン7について図4を参照して説明
する。クランクシャフト8の回転方向がqのように時計
方向の場合は、ピストン7のA部に側圧が加わることに
なり、この結果ピストンに加わる荷重の分布はa,a′
のようになる。したがって、耐摩耗性向上の目的で塗布
する耐摩耗軽減剤35をA部とA′部を厚くし、荷重分
布a〜a′の如く変化させて塗布することが最も効果を
発揮する。
【0024】このように耐摩耗軽減剤35の厚みを変化
させる手段として、まずピストン7をnの方向に回転さ
せ、次いでPの如く上下にピストン7を動かしながら、
吹き付けトーチのノズル40をmの如く移動させて液体
状の耐摩耗軽減剤42を吹き付け焼成する。これによ
り、A部〜A′部の如く耐摩耗軽減剤35の厚みを変化
させながら塗布することができる。
させる手段として、まずピストン7をnの方向に回転さ
せ、次いでPの如く上下にピストン7を動かしながら、
吹き付けトーチのノズル40をmの如く移動させて液体
状の耐摩耗軽減剤42を吹き付け焼成する。これによ
り、A部〜A′部の如く耐摩耗軽減剤35の厚みを変化
させながら塗布することができる。
【0025】また、ノズル40の位置をlの如くピスト
ン摺動面27に対して上下し、ノズル40先端とピスト
ン摺動面27との間隙をコントロールしながら吹き付け
を行うことによって、より精度の高い塗布厚みの調整を
行うことができる。以上のように耐摩耗軽減剤35を塗
布するに際し、ピストン7の回転に加え上,下運動を加
え、さらに吹き付けトーチのノズル40の移動速度、お
よびピストン7との間隙をコントロールすることによ
り、容易により効果的な塗布厚みを得ることができる。
ン摺動面27に対して上下し、ノズル40先端とピスト
ン摺動面27との間隙をコントロールしながら吹き付け
を行うことによって、より精度の高い塗布厚みの調整を
行うことができる。以上のように耐摩耗軽減剤35を塗
布するに際し、ピストン7の回転に加え上,下運動を加
え、さらに吹き付けトーチのノズル40の移動速度、お
よびピストン7との間隙をコントロールすることによ
り、容易により効果的な塗布厚みを得ることができる。
【0026】次に、クランクシャフト8において効果的
な耐摩耗軽減剤35を塗布する手段について図5を参照
して説明する。冷媒ガスを圧縮する行程において、クラ
ンクシャフト8の回転角はほぼ135°において最大圧
力P3となり(前記図2,3参照)、クランクシャフト
摺動面25の面圧が高くなる。このとき、フレーム11
に一体として設けてある軸受24が一つであり荷重に対
して片持軸受となっている。したがって、クランクシャ
フト8の摺動部の荷重分布はc〜c′の如く分布する。
このため、耐摩耗性向上の目的で塗布する耐摩耗軽減剤
35をC部とC′部を厚くし、荷重分布c〜c′の如く
変化させて塗布することが最も効果を発揮する。
な耐摩耗軽減剤35を塗布する手段について図5を参照
して説明する。冷媒ガスを圧縮する行程において、クラ
ンクシャフト8の回転角はほぼ135°において最大圧
力P3となり(前記図2,3参照)、クランクシャフト
摺動面25の面圧が高くなる。このとき、フレーム11
に一体として設けてある軸受24が一つであり荷重に対
して片持軸受となっている。したがって、クランクシャ
フト8の摺動部の荷重分布はc〜c′の如く分布する。
このため、耐摩耗性向上の目的で塗布する耐摩耗軽減剤
35をC部とC′部を厚くし、荷重分布c〜c′の如く
変化させて塗布することが最も効果を発揮する。
【0027】このように耐摩耗軽減剤35の厚みを変化
させる手段として、まずクランクシャフト8をgの方向
に回転させ、かつhの如く上,下に運動させながら液体
状の耐摩耗軽減剤42を吹き付けトーチのノズル40A
を移動させながら塗布し焼成することによりc部〜c′
部へと厚みを変化させて塗布することができる。また、
ノズル40Aの位置をeの如く前後させて、ノズル40
Aの先端とクランクシャフト摺動面25との間隙をコン
トロールすることにより、より精度の高い塗布厚みの管
理を行うことができる。したがって、ピストン7と同様
に、耐摩耗軽減剤35を塗布し、かつ効果的な塗布厚み
を得ることができる。
させる手段として、まずクランクシャフト8をgの方向
に回転させ、かつhの如く上,下に運動させながら液体
状の耐摩耗軽減剤42を吹き付けトーチのノズル40A
を移動させながら塗布し焼成することによりc部〜c′
部へと厚みを変化させて塗布することができる。また、
ノズル40Aの位置をeの如く前後させて、ノズル40
Aの先端とクランクシャフト摺動面25との間隙をコン
トロールすることにより、より精度の高い塗布厚みの管
理を行うことができる。したがって、ピストン7と同様
に、耐摩耗軽減剤35を塗布し、かつ効果的な塗布厚み
を得ることができる。
【0028】次に、クランクシャフト8のピン部摺動面
31において荷重が加わる面に耐摩耗軽減剤35を厚く
塗布するには、クランクシャフト8を回転させななが
ら、吹き付けトーチのノズル40Bをjの如く移動させ
て、さらに、kの如く前後に移動させることにより、ピ
ン部摺動面31とノズル40B先端との間隙を調整し、
液体状の耐摩耗軽減剤42を塗布することにより、効果
的な塗布厚みを得ることが容易に行なわれる。
31において荷重が加わる面に耐摩耗軽減剤35を厚く
塗布するには、クランクシャフト8を回転させななが
ら、吹き付けトーチのノズル40Bをjの如く移動させ
て、さらに、kの如く前後に移動させることにより、ピ
ン部摺動面31とノズル40B先端との間隙を調整し、
液体状の耐摩耗軽減剤42を塗布することにより、効果
的な塗布厚みを得ることが容易に行なわれる。
【0029】上記の実施例によれば、長寿命を得ること
を目的とした密閉形電動圧縮機の圧縮要素であるピスト
ンの摺動面、クランクシャフトの摺動面、クランクシャ
フトのピン部摺動面に耐摩耗性向上用の耐摩耗軽減剤を
塗布するに際し、冷媒ガス圧縮時に生ずる最大荷重を受
ける摺動面の耐摩耗軽減剤を厚くすることにより、より
効果的な活用を図ることができるとともに、反荷重側に
おいては塗布厚みを薄くし、無駄を無くして低価格化を
図ることができる。
を目的とした密閉形電動圧縮機の圧縮要素であるピスト
ンの摺動面、クランクシャフトの摺動面、クランクシャ
フトのピン部摺動面に耐摩耗性向上用の耐摩耗軽減剤を
塗布するに際し、冷媒ガス圧縮時に生ずる最大荷重を受
ける摺動面の耐摩耗軽減剤を厚くすることにより、より
効果的な活用を図ることができるとともに、反荷重側に
おいては塗布厚みを薄くし、無駄を無くして低価格化を
図ることができる。
【0030】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、耐摩耗軽減剤を摺動部に塗布するに際し、最大荷
重を受ける摺動面の厚みを厚く、反荷重面を薄く塗布す
ることで耐摩耗性向上を図るとともに、塗布量を低減
し、さらに荷重分布に比例して塗布することにより生産
性が高く、低価格化を図った密閉形電動圧縮機およびそ
の製造方法を提供することができる。
れば、耐摩耗軽減剤を摺動部に塗布するに際し、最大荷
重を受ける摺動面の厚みを厚く、反荷重面を薄く塗布す
ることで耐摩耗性向上を図るとともに、塗布量を低減
し、さらに荷重分布に比例して塗布することにより生産
性が高く、低価格化を図った密閉形電動圧縮機およびそ
の製造方法を提供することができる。
【図1】本発明の一実施例に係る密閉形電動圧縮機の縦
断面図である。
断面図である。
【図2】本発明の一実施例を説明する圧縮要素のクラン
クシャフトの回転角変化とピストンの行程図である。
クシャフトの回転角変化とピストンの行程図である。
【図3】図2の圧縮要素の機能により生ずる冷媒ガス圧
縮,吸込時の圧力変化図である。
縮,吸込時の圧力変化図である。
【図4】ピストンに生ずる荷重分布および摺動部の耐摩
耗性軽減剤塗布の説明図である。
耗性軽減剤塗布の説明図である。
【図5】クランクシャフトの摺動部に生ずる荷重分布と
摺動部の耐摩耗軽減剤塗布およびクランクシャフトピン
部の耐摩耗軽減剤塗布の説明図である。
摺動部の耐摩耗軽減剤塗布およびクランクシャフトピン
部の耐摩耗軽減剤塗布の説明図である。
【図6】従来の密閉形電動圧縮機の断面図である。
【図7】他の従来のクランクシャフトの断面図である。
【図8】図7のクランクシャフトにコーティング材を塗
布した状態を示す要部拡大断面図である。
布した状態を示す要部拡大断面図である。
2…圧縮機構部、3…電動機部、5…密閉容器、6…シ
リンダ、7…ピストン、8…クランクシャフト、9…ス
ライダ、10…スライドカン、24…軸受、25…クラ
ンクシャフト摺動面、26…ピン部、27…ピストン摺
動面、31…ピン部摺動面、35…耐摩耗軽減剤、4
0,40A,40B…ノズル。
リンダ、7…ピストン、8…クランクシャフト、9…ス
ライダ、10…スライドカン、24…軸受、25…クラ
ンクシャフト摺動面、26…ピン部、27…ピストン摺
動面、31…ピン部摺動面、35…耐摩耗軽減剤、4
0,40A,40B…ノズル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内田 宏政 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所リビング機器事業部冷 熱本部内 (72)発明者 大嶋 靖浩 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所リビング機器事業部冷 熱本部内 (72)発明者 山本 光司 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所リビング機器事業部冷 熱本部内
Claims (13)
- 【請求項1】 密閉容器内に、電動機部と該電動機にク
ランク軸を介して連結する圧縮機構部とを配設し、 前記圧縮機構部は、少なくとも、シリンダと、シリンダ
内を往復運動するピストンと、前記クランク軸の回転運
動を前記ピストンの直線往復運動に変換する機構部とか
らなる密閉形電動圧縮機において、 上記圧縮機構部の摺動部となるピストン外周部、クラン
ク軸ジャーナル部、およびクランク軸のピン部に、耐摩
耗軽減剤を塗布するものとし、 その耐摩耗軽減剤は、合成樹脂剤をバインダーとし、二
硫化モリブデンにグラファイトとアンチモンを添加した
ものとし、 前記耐摩耗軽減剤を、上記圧縮機構部の圧縮行程におけ
る、圧縮荷重の反力として加わるピストン加圧部摺動
面、クランク軸加圧部摺動面、およびクランク軸ピン部
加圧部摺動面の、それぞれの荷重分布に比例した厚みに
塗布焼成した上記圧縮機構部のピストンおよびクランク
軸を備えたことを特徴とする密閉形電動圧縮機。 - 【請求項2】 圧縮機構部の圧縮行程における、最大荷
重が生ずる摺動面の回転角を中心として、両側90°の
面の耐摩耗軽減剤の厚みを、反最大荷重面の1.2倍〜
5倍に増加させたことを特徴とする請求項1記載の密閉
形電動圧縮機。 - 【請求項3】 密閉容器内に、電動機部と該電動機にク
ランク軸を介して連結する圧縮機構部とを配設し、 前記圧縮機構部は、少なくとも、シリンダと、シリンダ
内を往復運動するピストンと、前記クランク軸の回転運
動を前記ピストンの直線往復運動に変換する機構部とか
らなる密閉形電動圧縮機の製造方法において、 上記圧縮機構部の摺動部となるピストン外周部、クラン
ク軸ジャーナル部、およびクランク軸のピン部に、耐摩
耗軽減剤を塗布するものとし、 その耐摩耗軽減剤は、合成樹脂剤をバインダーとし、二
硫化モリブデンにグラファイトとアンチモンを添加した
ものとし、 前記耐摩耗軽減剤を、上記圧縮機構部の圧縮行程におけ
る、圧縮荷重の反力として加わるピストン加圧部摺動
面、クランク軸加圧部摺動面、およびクランク軸ピン部
加圧部摺動面の、それぞれの荷重分布に比例した厚みに
吹き付けて塗布し、焼成するようにしたことを特徴とす
る密閉形電動圧縮機の製造方法。 - 【請求項4】 圧縮機構部の圧縮行程における、最大荷
重が生ずる摺動面の回転角を中心として、両側90°の
面の耐摩耗軽減剤の厚みを、反最大荷重面の1.2倍〜
5倍に増加させたことを特徴とする請求項3記載の密閉
形電動圧縮機の製造方法。 - 【請求項5】 耐摩耗軽減剤を、ピストン外周部、クラ
ンク軸ジャーナル部、およびクランク軸のピン部に吹き
付ける際に、ピストンの回転速度、およびクランク軸の
回転速度を制御して塗布厚みを増減させたことを特徴と
する請求項3記載の密閉形電動圧縮機の製造方法。 - 【請求項6】 耐摩耗軽減剤を、ピストン外周部、およ
びクランク軸ジャーナル部に吹き付ける際に、耐摩耗軽
減剤吹き付けトーチの吹き付け量、または、トーチ移動
速度を制御して塗布厚みを増減させたことを特徴とする
請求項3記載の密閉形電動圧縮機の製造方法。 - 【請求項7】 耐摩耗軽減剤をピストンに吹き付ける際
に、ピストンを上,下に傾斜させて回転し塗布厚みを増
減させて、荷重分布に比例した厚みに耐摩耗軽減剤を形
成させたことを特徴とする請求項3記載の密閉形電動圧
縮機の製造方法。 - 【請求項8】 耐摩耗軽減剤をクランク軸ジャーナル部
に吹き付ける際に、クランク軸を上,下に傾斜させ旋回
させて回転し塗布厚みを増減させて、荷重分布に比例し
た厚みに耐摩耗軽減剤を形成させたことを特徴とする請
求項3記載の密閉形電動圧縮機の製造方法。 - 【請求項9】 耐摩耗軽減剤をピストンに吹付ける際
に、該ピストンを回転させ、耐摩耗軽減剤吹き付けトー
チの吹付け量、該吹き付けトーチの移動速度、および該
吹き付けトーチとピストンとの間隙を制御して塗布厚み
を増減させて、荷重分布に比例した厚みに耐摩耗軽減剤
を形成させたことを特徴とする請求項3記載の密閉形電
動圧縮機の製造方法。 - 【請求項10】 耐摩耗軽減剤を、クランク軸ジャーナ
ル部を回転させ、耐摩耗軽減剤吹き付けトーチの吹き付
け量、該吹き付けトーチの移動速度、および該吹き付け
トーチとクランク軸ジャーナル部との間隙を制御して塗
布厚みを増減させて、荷重分布に比例した厚みに耐摩耗
軽減剤を形成したとを特徴とする請求項3記載の密閉形
電動圧縮機の製造方法。 - 【請求項11】 耐摩耗軽減剤吹き付けトーチの吹き付
け量、該吹き付けトーチの移動速度、および該吹き付け
トーチとピストンとの間隙を制御して塗布厚みを増減さ
せて、荷重分布に比例した厚みに耐摩耗軽減剤を形成さ
せたことを特徴とする請求項7記載の密閉形電動圧縮機
の製造方法。 - 【請求項12】 耐摩耗軽減剤吹き付けトーチの吹き付
け量、該吹き付けトーチの移動速度、および該吹き付け
トーチとピストンとの間隙を制御して塗布厚みを増減さ
せて、荷重分布に比例した厚みに耐摩耗軽減剤を形成さ
せたことを特徴とする請求項8記載の密閉形電動圧縮機
の製造方法。 - 【請求項13】 クランク軸ピン部を回転させる速度を
制御し、さらに、耐摩耗軽減剤吹き付けトーチの吹き付
け量、該吹き付けトーチの移動速度、および該吹き付け
トーチとピン部との間隙を制御して塗布厚みを増減させ
たことを特徴とする請求項4記載の密閉形電動圧縮機の
製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23210093A JPH0783169A (ja) | 1993-09-20 | 1993-09-20 | 密閉形電動圧縮機およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23210093A JPH0783169A (ja) | 1993-09-20 | 1993-09-20 | 密閉形電動圧縮機およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0783169A true JPH0783169A (ja) | 1995-03-28 |
Family
ID=16934010
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23210093A Pending JPH0783169A (ja) | 1993-09-20 | 1993-09-20 | 密閉形電動圧縮機およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0783169A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109642561A (zh) * | 2016-08-30 | 2019-04-16 | 三菱电机株式会社 | 压缩机和制冷循环装置 |
-
1993
- 1993-09-20 JP JP23210093A patent/JPH0783169A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109642561A (zh) * | 2016-08-30 | 2019-04-16 | 三菱电机株式会社 | 压缩机和制冷循环装置 |
| CN109642561B (zh) * | 2016-08-30 | 2020-11-27 | 三菱电机株式会社 | 压缩机和制冷循环装置 |
| CN109642561B9 (zh) * | 2016-08-30 | 2021-01-01 | 三菱电机株式会社 | 压缩机和制冷循环装置 |
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