JPH0783766A - 荷重変換器 - Google Patents

荷重変換器

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Publication number
JPH0783766A
JPH0783766A JP25521393A JP25521393A JPH0783766A JP H0783766 A JPH0783766 A JP H0783766A JP 25521393 A JP25521393 A JP 25521393A JP 25521393 A JP25521393 A JP 25521393A JP H0783766 A JPH0783766 A JP H0783766A
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JP
Japan
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strain
group
hole
coupling shaft
load
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Application number
JP25521393A
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English (en)
Inventor
Zenzaburo Tofuji
善三郎 東藤
Kiyohiko Nishikawa
清彦 西川
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Kyowa Electronic Instruments Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Electronic Instruments Co Ltd
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  • Measurement Of Force In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 2つの連結部の間を相対回転可能に連結する
結合軸に作用する引張力および圧縮力を精度良く検出し
得ると共に、ひずみゲージの添着個所の機械加工を従来
方式に比べて簡単化する。 【構成】 結合軸1における第1群の嵌合部2と第2群
の嵌合部3、4との間に2つの小径部5、6を設ける。
これら各小径部5、6に曲げひずみ検出孔7、8をそれ
ぞれ平行に穿設することにより、各小径部5、6にそれ
ぞれ2つの平行ビーム部5c、5dおよび6c、6dか
ら成る2つのロバーバル機構を形成する。図に示すよう
に矢印の方向に引張力Pが連結部に作用すると、曲げひ
ずみ検出孔7、8の内周面に添着されたひずみゲージの
うち、SG1 、SG3 およびSG5 、SG7は、圧縮ひずみを受
け、SG2 、SG4 およびSG6 、SG8 は、引張ひずみを受け
る。これらひずみゲージSG1 〜SG8 は、ブリッジ結線さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1本の結合軸により連
結された荷重伝達系をなす2つの連結部の間に付与され
る逆方向の相対荷重に起因して結合軸に生じる剪断力を
検出することによって当該相対荷重の大きさを検出する
荷重変換器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば実公昭60−42108号公報
(実開昭58−180917号公報)に開示された船舶
用の繋船装置や各種のクレーン装置のように、荷重
(力)伝達系を構成する2つの連結部(剛体部)の間を
実質的に1本の結合軸で連結するように構成された装置
では、大きな荷重が繋船ワイヤや吊下げワイヤ等を介し
て1本の結合軸に加えられる。
【0003】そのため、実際にワイヤに掛る荷重引張力
を常に計測して、過荷重によるワイヤ切断という事故が
発生しないように監視するという必要性が生じる。そし
て、ワイヤに掛る荷重を計測する方法としては、付与さ
れた荷重に起因して結合軸に発生する剪断力を、剪断ひ
ずみ検出ゲージを用いて計測するという技術が従来から
知られている。この剪断ひずみ検出ゲージを用いた計測
方法を、例えば図10および図11に示す結合軸50を
例にして説明する。
【0004】例えば繋船用のワイヤを支持する一方の剛
体をなす連結部(図示なし)が結合軸50と回転可能に
嵌合する軸上領域を中央領域51となし、例えば埠頭側
の固定部に連結した他方の剛体部(図示なし)が結合軸
50と回転可能に嵌合する軸上領域を2つの端部領域5
2、53となすように結合軸50を構成する。
【0005】今、中央領域51と両方の端部領域52、
53との間に小径の検出領域54、55を設け、この検
出領域54、55の外周をそれぞれ他の領域51、5
2、53の外径より小さく削成し、さらにその外周側か
ら平面的に切削することにより、図11に示すように、
結合軸50の軸線を挟んで対称的な位置にそれぞれ一対
の平行平面54a、54bおよび55a、55bを形成
する。この場合、それぞれの平行平面54a、54bお
よび55a、55bの間に形成される偏平部分が、結合
軸50に発生する剪断力を検出する起歪部となる。
【0006】さて、一方の剛体をなす連結部と他方の剛
体をなす連結部との間に互いに逆方向(図では上下方
向)に働く引張力Pが作用すると、図12に示すよう
に、結合軸50の検出領域54、55(図示せず)の偏
平部分にこの引張力Pによる剪断応力が発生する。な
お、図12は、右側の検出領域54における状態のみを
示す。
【0007】そして、この剪断力に起因して、検出領域
54の偏平部分には、矢印「イ」−「ロ」方向の微小量
の変形が生じるが、このとき、この微小量の変形に伴っ
て、矢印「イ」−「ロ」方向に働く引張応力と矢印
「ハ」−「ニ」方向に働く圧縮応力とが生じる。
【0008】そのため、左側の検出領域54の一対の平
行平面54a、54b上に、図10に示すようなひずみ
ゲージ、すなわち、矢印「イ」−「ロ」方向にグリッド
軸を有するゲージパターンと矢印「ハ」−「ニ」方向に
グリッド軸を有するようなゲージパターンとを形成した
ひずみゲージ56を添着して、この引張応力と圧縮応力
とをひずみ量として検出するように構成すれば、左側の
検出領域54の偏平部分に発生した剪断力を電気的に検
出することが可能になる。
【0009】そして、従来の剪断ひずみ検出ゲージを用
いた計測方法は、このような検出手段を用いて結合軸5
0に発生する剪断力を検出するようにしている。
【0010】この場合、ひずみゲージ56の添着個所
は、湿気に対してシールを行わなければならないので、
検出領域54、55の各一対の平行平面54a、54b
および55a、55bは、普通には、図13に示すよう
に、検出領域54、55の外周からそれぞれ座繰り穴5
7、58を開けてそれぞれの底面を利用して形成するよ
うにしている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、剪断ひずみ
は、作用する個所の断面積だけで決定されるものである
ため、剪断力をひずみゲージで検出する方法では、例え
ば100kg以下の低容量での検出が困難になるという
大きな問題が生じる。
【0012】さらに、ひずみゲージ56の添着個所を形
成するときの機械加工、とりわけ座繰り穴底面の精密機
械加工が簡単には行かないという問題も生じる。例えば
図11の場合には、平面フライスを用いてミーリング加
工を行って一対の平行平面54a、54bを形成し、そ
の後、この平面54a、54bを研磨しなければなら
ず、また、図13の場合には、エンドミルを使って一対
の平行平面54a、54bを形成し且つその後に研磨し
なければならないため、機械加工に要するコストが高く
なるという問題が生じる。
【0013】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、2つの連結部の間
を所定方向に相対回転可能に連結する結合軸の剪断力
を、低容量から高容量まで精度良く検出することが可能
で、且つ、ひずみゲージの添着個所を形成するときの機
械加工が従来方式のものに比べて簡単である荷重変換器
を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る荷重変換器は、測定側の連結部と非
測定側の連結部との間を、円形断面を有する1本の結合
軸により所定方向に相対回転可能に連結する方式の連結
器に用いる荷重変換器において、前記測定側の連結部と
固定的に結合する第1群の嵌合部と、前記非測定側の連
結部と相対回転可能に結合する第2群の嵌合部とが、前
記結合軸の軸芯方向において交互に位置するような状態
で形成され、前記第1群の嵌合部と前記第2群の嵌合部
との間に、前記第1群および第2群の嵌合部の直径より
も小直径に設定された小径部が設けられ、この小径部の
前記測定側の連結部における荷重印加方向と直交する方
向であって前記結合軸の軸芯と直交する方向に、曲げひ
ずみ検出孔が貫通的に穿設されることによって薄肉の起
歪部が設けられ、前記2つの連結部間に荷重が印加され
たときに、この印加荷重に起因して前記起歪部に発生す
る曲げ応力を検出し得るひずみゲージが、前記曲げひず
み検出孔の内周面にそれぞれ添着され、この曲げひずみ
検出用のひずみゲージからの検出出力に基づいて前記結
合軸に作用する剪断力を計測し得るように構成したこと
を特徴とするものである。
【0015】
【作用】上記のように構成された荷重変換器は、先ず、
測定側の連結部と固定的に結合する第1群の嵌合部と非
測定側の連結部と相対回転可能に結合する第2群の嵌合
部とを、前記結合軸の軸芯方向において互いに交互に位
置するような状態で形成すると共に、第1群の嵌合部と
第2群の嵌合部との間に、第1群および第2群の嵌合部
の直径よりも小直径に設定された小径部を形成してある
ので、この小径部に剪断応力が生じるようになる。
【0016】この小径部に測定側の連結部における荷重
印加方向と直交する方向であって結合軸の軸芯と直交す
る方向に曲げひずみ検出孔を貫通的に穿設することによ
り薄肉の起歪部を設けてあるので、この曲げひずみ検出
孔を挟んだ起歪部の上下方向の部分にそれぞれ平行ビー
ム部が形成されることになり、結果として、この上下の
平行ビーム部と第1群および第2群の嵌合部とでロバー
バル機構が構成される。
【0017】さらに、上下の平行ビーム部が第1群およ
び第2群の嵌合部とそれぞれ接する個所の近傍位置であ
って且つ曲げひずみ検出孔の内周面上に、起歪部に発生
する曲げ応力をそれぞれ圧縮応力および引張応力として
検出し得るひずみゲージを添着してある。
【0018】従って、2つの剛体部間に荷重が印加され
たときに、この印加荷重に起因して荷重印加方向に平行
に撓む上下の平行ビーム部に発生する圧縮応力および引
張応力を、それぞれのひずみゲージで検出することによ
って結合軸に作用する剪断力を計測することができる。
【0019】
【実施例】以下、図示の実施例に基づいて本発明に係る
荷重変換器の構成および作用を説明する。なお、第1実
施例では、測定側の剛体部の連結端部S1がフォーク状
(二股状)に形成され、このフォーク状の連結端部S1
内に非測定側の剛体部の連結端部S2が位置するような
構造で、2つの剛体部の連結端部S1、S2が、図1に
おいて結合軸1の軸芯Oを中心として相対回転可能に連
結した方式の連結器に使用される荷重変換器を対象とし
て説明する。
【0020】図1は、本発明の第1実施例に係る荷重変
換器の結合軸の構成を示す平面図であり、図2は、図1
に示す結合軸の正面構成を示す正面図、図3は、図1に
示す結合軸のA−A線矢視方向およびB−B線矢視方向
断面構成を共通に示す断面図である。
【0021】図1〜図3において、1は、例えば埠頭側
の築造物に強固に固定結合された非測定側の剛体部の連
結部としての連結端部S2と、例えば繋船用のワイヤを
支持する測定側の剛体部の連結部としての連結端部S1
とを連結するための結合軸で、円形断面を有する軸とし
て形成されている。
【0022】この結合軸1は、非測定側の剛体部の連結
端部S2と相対回転可能に結合する第1群の嵌合部2
と、測定側の剛体部の連結端部S1と固定的に結合する
第2群の嵌合部3、4と、第1群の嵌合部2と第2群の
嵌合部3、4との間に介在的に形成された2つの小径部
5、6とを有するように構成されている。
【0023】この場合、第1群の嵌合部2と第2群の嵌
合部3、4の外径は、いずれも、例えば同一直径として
設定され、また、小径部5、6の外径は、非測定側の剛
体部の連結端部S2が第1群の嵌合部2上を結合軸1の
軸芯Oに沿って僅かに移動したときでも、この連結端部
S2が小径部5、6に当接しないように、第1群および
第2群の嵌合部2〜4の直径よりも僅かに小直径に設定
されている。
【0024】そして、非測定側の剛体部の連結端部S2
は、第1群の嵌合部2上を図1の左右方向には移動しな
いように、予め適宜の案内手段(図示なし)によって移
動制限されるように構成されている。
【0025】なお、本発明は、第1実施例のような連結
構造に限定されるものではなく、他の実施例として、測
定側の剛体部の連結端部と非測定側の剛体部の連結端部
とをそれぞれ複数個設け、これらの連結端部が互いに結
合軸1の軸芯O方向に所定の間隔(小径部5、6の幅に
相当する)を隔てて交互に配置されるように組合せ、さ
らに、これに対応するように、結合軸1の側に複数個の
第1群の嵌合部と複数個の第2群の嵌合部とを形成し、
且つ、これらの間に複数個の小径部を形成するように構
成することも可能である。
【0026】さて、上述した2つの小径部5、6には、
図3に示すように、結合軸1の軸線Oを挟んで対象的な
等距離dの位置にそれぞれ平行平面5a、5bおよび6
a、6bが形成されている。
【0027】さらに、各々の平行平面(5a、5b)、
(6a、6b)の中央部分には、測定側の剛体部の連結
端部S1における荷重印加方向と直交する方向であっ
て、しかも、結合軸1の軸線Oと直交する方向(各平行
平面と直交する方向でもある)に、所定の開口を具えた
曲げひずみ検出孔7、8が貫通的に穿設されるように構
成されている。
【0028】なお、これらの曲げひずみ検出孔7、8
は、例えば適宜のリーマ穿孔用のドリルを用いて穿孔さ
れ、その内周面が滑らかな内側円筒面となるように形成
されている。
【0029】そして、左側の小径部5には、この曲げひ
ずみ検出孔7の存在によって、図1における上側部分に
上方ビーム部5cが形成され、さらに、下側部分にこの
上方ビーム部5cと平行する下方ビーム部5dが形成さ
れることになり、同様に、右側の小径部6には、曲げひ
ずみ検出孔8の存在によって、上側部分と下側部分と
に、互いに平行な上方ビーム部6cおよび下方ビーム部
6dが形成されることになる。
【0030】この結果、第1群の嵌合部2と左側に位置
する第2群の嵌合部3との間に、上方ビーム部5cと下
方ビーム部5dとを平行ビーム部とする所謂「ロバーバ
ル機構」が構成され、同様に、第1群の嵌合部2と右側
に位置する第2群の嵌合部4との間に、上方ビーム部6
cと下方ビーム部6dとを平行ビーム部とする「ロバー
バル機構」が構成されることになる。
【0031】尚、この小径部5、6において、曲げひず
み検出孔7、8が穿設されることによって、曲げひずみ
検出孔7および8と小径部5および6の外周との間に残
された薄肉部を起歪部と称することとし、上述した上方
ビーム部5c、5dと6c、6dが相当する。
【0032】SG1〜SG4は、2つの剛体部の連結端
部S1、S2の間に荷重(力)が印加されたときに、こ
の印加荷重に起因して、左側の小径部5における起歪部
としての上方ビーム部5cと下方ビーム部5dの各々の
両端部近傍領域に発生する曲げひずみ(応力)を検出す
るための第1〜第4のひずみゲージで、曲げひずみ検出
孔7の内周面であって上方ビーム部5cと下方ビーム部
5dの両端部近傍領域にそれぞれ添着されている。
【0033】SG5〜SG8は、2つの剛体部の連結端
部S1、S2の間に荷重が印加されたときに、この印加
荷重に起因して、右側の小径部6における起歪部として
の上方ビーム部6cと下方ビーム部6dの各々の両端部
近傍領域に発生する曲げひずみを検出するための第5〜
第8のひずみゲージで、曲げひずみ検出孔8の内周面で
あって上方ビーム部6cと下方ビーム部6dの両端部近
傍領域にそれぞれ添着されている。
【0034】この場合、図1に示す荷重印加状態におい
て、左側の曲げひずみ検出孔7の軸線Oを挟んで左斜め
の対称的な位置に添着された第1および第3のひずみゲ
ージSG1、SG3は、左側の小径部5の上方ビーム部
5cおよび下方ビーム部5dに発生する圧縮応力をそれ
ぞれ検出し、また、曲げひずみ検出孔7の軸線を挟んで
右斜めの対称的な位置に添着された第2および第4のひ
ずみゲージSG2、SG4は、この上方ビーム部5cお
よび下方ビーム部5dに発生する引張応力をそれぞれ検
出するように構成されている。
【0035】同様に、右側の曲げひずみ検出孔8の軸線
を挟んで右斜めの対称的な位置に添着された第5および
第7のひずみゲージSG5、SG7は、右側の小径部6
の上方ビーム部6cおよび下方ビーム部6dに発生する
圧縮応力をそれぞれ検出し、また、曲げひずみ検出孔8
の軸線を挟んで左斜めの対称的な位置に添着された第6
および第8のひずみゲージSG6、SG8は、この上方
ビーム部6cおよび下方ビーム部6dに発生する引張応
力をそれぞれ検出するように構成されている。
【0036】そして、これら第1〜第8のひずみゲージ
SG1〜SG4、SG5〜SG8は、図5に示すように
第1および第3のひずみゲージSG1、SG3がホイー
トストーンブリッジ回路の第1ブリッジ辺に、また、第
2および第4のひずみゲージSG2、SG4がこれと隣
り合う第2ブリッジ辺に、また、第5および第7のひず
みゲージSG5、SG7が第1ブリッジ辺と対向する第
3ブリッジ辺に、さらに、第6および第8のひずみゲー
ジSG6、SG8が第2ブリッジ辺と対向する第4ブリ
ッジ辺に、それぞれ配置されるように構成されている。
この場合、第1〜第8のひずみゲージSG1〜SG8を
図6に示すようなホイートストーンブリッジ回路として
組むことも可能である。
【0037】なお、図5および図6において、eiはホ
イートストーンブリッジ回路に印加されるブリッジ電圧
であり、eoはホイートストーンブリッジ回路からの検
出出力の電圧であるが、この検出電圧は、例えばひずみ
量計測手段(図示なし)に出力され、このひずみ量計測
手段において、結合軸1に加えられた引張力Pに起因す
る剪断力の値として計測されることになる。
【0038】次に、このように構成された第1実施例の
荷重変換器の動作ないし作用について、図4の配置説明
図を用いて説明する。図1の状態において、測定側の剛
体よりなる連結部の連結端部S1と非測定側の剛体部の
連結端部S2との間に、図1に示す矢印方向の引張力P
が加わると、この引張力Pにより2つの小径部に上下方
向の剪断力が発生する。そして、この剪断力に起因し
て、小径部では各々の起歪部である上方ビーム部5c、
6cおよび下方ビーム部5d、6dに曲げ応力が発生す
る。
【0039】以下、このとき生じる応力の状況を、左側
の小径部5の曲げひずみ検出孔を角孔にモデル化した図
4に従って説明する。図4は、引張力Pが加わった時の
上方ビーム部5cおよび下方ビーム部5dの変形状態を
示しており、各々のビームは、両端固定梁の曲げ変形と
なり、上方ビーム部5cの下面では左側に圧縮応力が生
じ、右側に引張応力が生じる。同様に、下方ビーム部5
dの上面では左側に引張応力が生じ、右側に圧縮応力が
生じる。
【0040】従って、上方ビーム部5cの下面の左端の
ひずみゲージSG1は、圧縮ひずみを、右端のひずみゲ
ージSG2は、引張ひずみをそれぞれ検出し、下方ビー
ム部5dの上面の左端のひずみゲージSG4は、引張ひ
ずみを、右端のひずみゲージSG3は、圧縮ひずみをそ
れぞれ検出する。
【0041】一方、右側の小径部6においても上方ビー
ム部6cおよび下方ビーム部6dの変形は、左側の小径
部5と同様になり、ひずみゲージSG5、SG7は、圧
縮ひずみを検出し、ひずみゲージSG6、SG8は、引
張ひずみを検出する。
【0042】そして、このとき、各々のひずみゲージS
G1〜SG8で検出されたひずみ検出出力は、ホイート
ストーンブリッジ回路で検出電圧として合成されてひず
み量計測手段(ひずみ測定器)に出力される。
【0043】この場合、圧縮ひずみを検出するための第
1および第3のひずみゲージSG1、SG3と第5およ
び第7のひずみゲージSG5、SG7とが、図5のホイ
ートストーンブリッジ回路の互いに対向するブリッジ辺
に接続され、また、引張ひずみを検出するための第2お
よび第4のひずみゲージSG2、SG4と第6および第
8のひずみゲージSG6、SG8とが、互いに対向する
ブリッジ辺に接続される関係で、計測方向以外の成分力
の影響がキャンセルされることになる。
【0044】ひずみ量計測手段では、このひずみ検出出
力に基づいて結合軸1に発生した剪断力を演算し、これ
らの演算に基づいて結合軸1に加えられた引張力Pを求
めることになる。
【0045】この場合、求められたその時々の引張力P
を、ひずみ量計測手段内の比較手段に予め設定された安
全基準値と比較し得るように構成し、そのときの引張力
Pが安全基準値を超えたときには、その状態を適宜の表
示警告手段または発音警告手段を介して警報し得るよう
に構成することが好ましい。
【0046】なお、第1実施例では、適宜の案内手段に
より、予め、非測定側の剛体部の連結端部S2が結合軸
1に対して図1において左右方向に移動しないように構
成されてはいるが、測定側の剛体部の連結端部S1と非
測定側の剛体部の連結端部S2との間に、図1における
上下方向の引張力Pが加わる際には、非測定側の剛体部
の連結端部S2が結合軸1の第1群の嵌合部2に対して
結合軸1の軸線O方向に多少「ずれる」という現象が生
じることもある。
【0047】このような「ずれ」現象が生じると、結合
軸1の軸線O方向に荷重点(引張力Pの印加点)が移動
して計測精度に悪影響を与えることになるから、本発明
では、2つの起歪部を第1群の嵌合部2に対して小径に
形成して、たとえ非測定側の剛体部の連結端部S2が結
合軸1の軸線O上を第1群の嵌合部2に対して左右方向
に多少ずれた場合であっても、結合軸1の軸線O方向に
おける荷重点(引張力Pの印加点)の移動による悪影響
が生じないようにしている。
【0048】なお、本発明では、結合軸1に対する測定
側の剛体部と非測定側の剛体部との関係を、第1実施例
とは逆の関係、すなわち、図示例では結合軸1上の両端
領域に位置している剛体部の連結端部S1を、第2群の
嵌合部3、4に対して相対回転可能に嵌合させ、結合軸
1上の中央領域に位置している剛体部の連結端部S2
を、第1群の嵌合部2に固定的に結合させるような関係
に構成することも可能である。
【0049】図7および図8に示すのは、本発明の第2
実施例に係る荷重変換器の構成を説明するための平面図
および図7の断面図であるが、これらの図において、図
1〜図6に使用した符号と同じ符号を持つものは図1〜
図6の場合と同じであるので、その詳細な説明を省略す
る。
【0050】さて、図7および図8において、11は、
例えば結合軸1の左側の第2群の嵌合部3内に設けられ
たケーブル取出し用の中空凹部で、結合軸1の左側端面
に開口した部分が所定の内径を有する軸線O上の円筒凹
部として形成され、また、その奥に位置する部分が小径
円筒凹部11aとして形成されている。
【0051】12は左側の曲げひずみ検出孔7に添着さ
れた第1〜第4のひずみゲージSG1〜SG4からのリ
ード線と、右側の曲げひずみ検出孔8に添着された第5
〜第8のひずみゲージSG5〜SG8からのリード線
(いずれも、図示なし)とを中空凹部11に取出すため
のリード線導出孔で、例えば軸線O上において、中空凹
部11から左側の曲げひずみ検出孔7を貫通して右側の
曲げひずみ検出孔8に達するような深さ(長さ)の、例
えば円形断面孔として形成されている。
【0052】この場合、左側の曲げひずみ検出孔7から
右側の曲げひずみ検出孔8までの間の中間孔部分12b
の孔径を、中空凹部11から左側の曲げひずみ検出孔7
に至る左側孔部分12aの孔径よりも細い孔として形成
してもよい。
【0053】13は結合軸1の第1群の嵌合部2と非測
定側の剛体部の連結端部S2との間の回転動作を円滑に
するための潤滑油(例えば、グリース等)を封入するた
めの潤滑油充填孔で、結合軸1の軸芯Oから所定の距離
だけ離れた位置において、結合軸1の右側端面から所定
の深さ(長さ)と所定の内径とを持つ軸線Oに平行な孔
として設けられている。
【0054】なお、この潤滑油充填孔13は、例えば円
形断面孔として穿孔され、さらに、結合軸1の右側端面
に近い開口領域には、後述のグリースニップル16が螺
合する雌ねじ部13aが形成されている。
【0055】14はこの潤滑油充填孔13の中間個所か
ら第1群の嵌合部2の外周表面に向けて穿孔された潤滑
油滲出孔で、その内部には、例えば潤滑油充填孔13内
に充填された潤滑油が液体である場合に、この液体潤滑
油を、毛細管現象を利用して第1群の嵌合部2の表面に
滲出させ得る、例えばフェルト等の油滲出部材14aが
内蔵されるように構成されている。
【0056】15は結合軸1の軸線Oに対して潤滑油充
填孔13と対称的に穿孔された捨て孔で、潤滑油滲出孔
14を除いて、潤滑油充填孔13と同形の孔として形成
されている。なお、結合軸1の右側端面に近い捨て孔1
5の開口領域にも、潤滑油孔13の雌ねじ部13aと同
形の雌ねじ部15aが形成されている。
【0057】16は潤滑油充填孔13内に潤滑油を注入
し且つ注入後の潤滑油を外部に漏らさないためのグリー
スニップルで、Oリング等の適宜のパッキン部材を介し
て潤滑油充填孔13の雌ねじ部13aに螺着されてい
る。なお、このグリースニップル16を捨て孔15の雌
ねじ部15aにも螺着させるように構成してもよい。
【0058】17は中空凹部11内の小径円筒凹部11
aとの段部に取付けられた適宜の配線基板である。この
配線基板17には、少なくとも、リード線導出孔12の
中間孔部分12bおよび左側孔部分12aを介して取出
された第5〜第8のひずみゲージSG5〜SG8のリー
ド線と、リード線導出孔12の左側孔部分12aを介し
て取出された第1〜第4のひずみゲージSG1〜SG4
のリード線とを電気的に接続し、且つ、機械的に固定す
るための接続端子手段17aが形成されている。
【0059】さらに、この配線基板17の表面または裏
面に、各ひずみゲージSG1〜SG4、SG5〜SG8
からの検出出力を電気的に処理するための適宜の回路部
品(図示なし)を、必要に応じて取付けるように構成す
ることも可能である。18は中空凹部11の開口を覆う
ための蓋部材で、適宜の固定方法により、Oリングのよ
うなパッキン部材19を介して結合軸1の左側端面に固
定されるように構成されている。
【0060】そして、この蓋部材18の中央領域には、
一端が配線基板17上の接続端子手段17aと電気的に
接続されたケーブル20を外部に取出すためのケーブル
取出し孔18aが設けられている。21はケーブル取出
し孔18a近傍においてケーブル20を蓋部材18に固
定するためのそれ自体公知のねじ結合による構造を持つ
固定手段である。
【0061】この第2実施例の荷重変換器では、非測定
側の剛体部の連結端部S2と第1群の嵌合部2との嵌合
部に、潤滑油充填孔13からの潤滑油を潤滑油滲出孔1
4を介して継続的に供給することができるので、両者の
円滑な嵌合状態を長期間に亘って維持することが可能に
なる。
【0062】なお、第2実施例における中空凹部11、
リード線導出孔12、潤滑油充填孔13、捨て孔15
は、いずれも結合軸1の第1群の嵌合部2および第2群
の嵌合部3、4の剛体機能を損なわない状態で形成され
ることになる。また、中空凹部11およびリード線導出
孔12と潤滑油充填孔13および捨て孔15の設置位置
を逆の位置に置換してもよい。
【0063】ところで、第1および第2実施例では、2
つの曲げひずみ検出孔7、8をいずれも円形開口の貫通
孔として設けているが、この開口形状は円形に限られる
ものではなく、例えば図4に示すような四角形開口の貫
通孔として構成することも可能である。
【0064】また、図9に示すように、それぞれ中間溝
30で連結された2個の円形孔7a、7bおよび8a、
8bから成る特殊開口形状の検出孔として構成すること
もできる。
【0065】以上、図示実施例について説明したが、本
発明は、これに限定されるものではなく、その要旨を逸
脱しない範囲内で種々に変形実施することが可能であ
る。
【0066】例えば図示実施例では、それぞれの曲げひ
ずみ検出孔7、8内に各二対のひずみゲージSG1〜S
G4、SG5〜SG8を添着するように構成している
が、ひずみゲージの設置数は、必要に応じて、または、
事情により種々の数に決定することができる。
【0067】また、図示実施例では、結合軸の第1群の
嵌合部の直径と結合軸の2つの第2群の嵌合部の直径と
を同一直径に形成しているが、それぞれの領域における
剛体機能が維持されるならば特に同一直径に設定する必
要はない。
【0068】また、図示実施例では、測定側の剛体部の
連結端部S1を結合軸の第1群の嵌合部2に相対回転可
能に結合(嵌合)させ、非測定側の剛体部の連結端部S
2を2つの第2群の嵌合部3、4に固定的に結合させる
ように構成しているが、この結合関係を逆にするように
構成してもよい。この場合、第2実施例の潤滑油滲出孔
14は、回転嵌合する2つの第2群の嵌合部3、4の外
周表面に向ってそれぞれ1個所づつ設けられることにな
る。
【0069】さらに、2つの曲げひずみ検出孔7、8内
の防湿性を確保するために、結合軸1の小径部5、6の
外周面に露出している各曲げひずみ検出孔7、8の両端
の開口部を適宜の防湿蓋で覆うように構成するのが好ま
しい。
【0070】例えば薄い合成樹脂製の可撓性防湿シール
を小径部5、6の外周面に貼付して、蓋部材18のパッ
キン部材19との協働作用で曲げひずみ検出孔7、8内
の気密化を図るようにすることが好ましい。この場合、
可撓性防湿シールの材質および厚さは、この防湿シール
の存在によって小径部5、6での応力検出に悪影響を与
えないような材質と厚さに設定する必要がある。
【0071】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の荷重変換器
では、2つの連結部の間を相対回転可能に連結する結合
軸に発生する剪断力を、ひずみ検出個所における曲げひ
ずみとして検出し、互いに逆方向に作用する2つの連結
部の力を計測する方法を採用しているので、結合軸の剪
断力を低容量から高容量まで精度良く検出することが可
能となった。
【0072】さらに、ひずみ検出個所を単純な形状の貫
通孔として構成したので、ひずみ検出個所を形成すると
きの機械加工が従来方式のものに比べて著しく簡単にな
り、その分、コストを低減化することができるという大
きな効果も生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る荷重変換器の結合軸
の外観構成を示す平面図である。
【図2】図1の結合軸の外観構成を示す正面図である。
【図3】図1の結合軸のA−A線矢視方向およびB−B
線矢視方向の断面構成を共通に示す断面図である。
【図4】左側の曲げひずみ検出孔の内周面に添着された
各一対のひずみゲージの配置の変形の模様を説明するた
めの模式図である。
【図5】図1に示す2つの曲げひずみ検出孔にそれぞれ
添着された各二対のひずみゲージを結線して構成してな
るホイートストーンブリッジ回路図である。
【図6】図5のホイートストーンブリッジ回路の変形例
を示す変形回路図である
【図7】本発明の第2実施例に係る荷重変換器の結合軸
の断面構成を示す平面図である。
【図8】図7の結合軸のC−C線矢視方向断面構成を示
す断面図である。
【図9】本発明の荷重変換器に係る2つの曲げひずみ検
出孔の変形構成例を示す部分的な正面図である。
【図10】剪断ひずみ検出型のひずみゲージを用いた従
来の計測方法に基づく荷重変換器に係る結合軸の平面図
である。
【図11】図10に示す結合軸のD−D線およびE−E
線矢視方向の共通の断面を示す断面図である。
【図12】図10の結合軸の起歪部に作用する引張応力
および圧縮応力を説明するための作用説明図である。
【図13】図10の結合軸の起歪部に係る変形構成例を
示す共通の断面構成を示す断面図である。
【符号の説明】
S1 測定側の剛体部の連結端部 S2 非測定側の剛体部の連結端部 1 結合軸 O 軸線 2 第1群の嵌合部 3、4 第2群の嵌合部 5、6 小径部 5a、5b、6a、6b 平行平面 5c、6c 上方ビーム部(起歪部) 5d、6d 下方ビーム部(起歪部) 7、8 曲げひずみ検出孔 11 中空凹部 11a 小径円筒凹部 12 リード線導出孔 13 潤滑油充填孔 14 潤滑油滲出孔 14a 油滲出部材 15 捨て孔 16 グリースニップル 17 配線基板 17a 接続端子手段 18 蓋部材 18a ケーブル取出し孔 19 パッキン部材 20 ケーブル 21 固定手段 30 中間溝 P 引張力 SG1〜SG4 第1〜第4のひずみゲージ SG5〜SG8 第5〜第8のひずみゲージ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定側の連結部と非測定側の連結部との
    間を、円形断面を有する1本の結合軸により所定方向に
    相対回転可能に連結する方式の連結器に用いる荷重変換
    器において、 前記測定側の連結部と固定的に結合する第1群の嵌合部
    と、前記非測定側の連結部と相対回転可能に結合する第
    2群の嵌合部とが、前記結合軸の軸芯方向において交互
    に位置するような状態で形成され、 前記第1群の嵌合部と前記第2群の嵌合部との間に、前
    記第1群および第2群の嵌合部の直径よりも小直径に設
    定された小径部が設けられ、 この小径部の前記測定側の連結部における荷重印加方向
    と直交する方向であって前記結合軸の軸芯と直交する方
    向に、曲げひずみ検出孔が貫通的に穿設されることによ
    って薄肉の起歪部が設けられ、 前記2つの連結部間に荷重が印加されたときに、この印
    加荷重に起因して前記起歪部に発生する曲げ応力を検出
    し得るひずみゲージが、前記曲げひずみ検出孔の内周面
    にそれぞれ添着され、 この曲げひずみ検出用のひずみゲージからの検出出力に
    基づいて前記結合軸に作用する剪断力を計測し得るよう
    に構成したことを特徴とする荷重変換器。
  2. 【請求項2】 前記小径部に穿設された前記曲げひずみ
    検出孔の存在によって、前記曲げひずみ検出孔を挟んで
    対称的な個所に形成された前記起歪部の一方のビーム部
    と他方のビーム部とが、前記結合軸の軸芯に対して互い
    に平行になり、前記一方のビーム部および他方のビーム
    部を挟む前記第1群の嵌合部および前記第2群の嵌合部
    とをもってロバーバル機構を構成して成ることを特徴と
    する請求項1に記載された荷重変換器。
  3. 【請求項3】 前記曲げひずみ検出孔の内周面であっ
    て、且つ、前記一方のビーム部の両端部近傍個所および
    前記他方のビーム部の両端部近傍個所に、前記曲げひず
    み検出用のひずみゲージをそれぞれ添着するように構成
    して成ることを特徴とする請求項2に記載された荷重変
    換器。
  4. 【請求項4】 前記曲げひずみ検出孔の内周面に添着さ
    れた前記各ひずみゲージのリード線を前記結合軸内に穿
    設された前記ひずみ検出孔から外部に導出するためのリ
    ード線導出孔を、その開口部が前記結合軸の一方の端面
    に露出するような状態で前記結合軸の軸芯上に形成して
    成ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記
    載された荷重変換器。
  5. 【請求項5】 前記非測定側の連結部と相対回転可能に
    結合する第2群の嵌合部の外周表面に潤滑油を供給する
    ための潤滑油充填孔と、前記結合軸の軸芯に関して、こ
    の潤滑油充填孔と剛性機能的に均衡させるための捨て穴
    とを、それぞれの開口部が前記結合軸の一方の端面に露
    出するような状態で前記結合軸の軸芯を挟んで等距離の
    位置にそれぞれ形成して成ることを特徴とする請求項1
    ないし3のいずれかに記載された荷重変換器。
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Cited By (5)

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