JPH0783859B2 - 多彩幾何学模様仕上げ方法 - Google Patents

多彩幾何学模様仕上げ方法

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JPH0783859B2
JPH0783859B2 JP61127085A JP12708586A JPH0783859B2 JP H0783859 B2 JPH0783859 B2 JP H0783859B2 JP 61127085 A JP61127085 A JP 61127085A JP 12708586 A JP12708586 A JP 12708586A JP H0783859 B2 JPH0783859 B2 JP H0783859B2
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晋 山本
久志 鈴木
直之 遠藤
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エスケ−化研株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は主として土木・建築分野で多彩幾何学模様を形
成する場合において、真珠光沢顔料の一種である干渉雲
母チタン顔料を含有する塗料と、化粧目地材を組み合せ
ることにより、新しい金属調光沢を有する多彩幾何学模
様を形成し、塗装むらによる外観不良を著しく改良する
仕上げ方法に関するものである。
従来技術 従来の、レンガ調、タイル調等の幾何学目地模様を形成
する方法は、レンガを積みあげる方法、陶磁器製のタイ
ルを貼り付ける方法及び塗装による方法に大別される。
前二者は、目地材としてセメント系の材料を用いる方法
が一般的であり目地色は、セメント系のグレー、白など
の既定色に限られていた。また、セメント系の材料は、
降雨などによる白華(エフロレッセンス)により外観不
良を起こす事が知られている。
塗装方法の場合においては型抜き加工をした化粧目地材
を貼り付け、着色塗料を塗付し化粧目地材を取り除き幾
何学模様を形成する方法があるが近年ユーザーの多様化
及びニーズの高度化により従来にない新感覚の仕上げが
要望されている。
また被塗物表面に着色塗料を塗布し、金属質あるいはプ
ラスチック質の目地棒をうめこむことにより仕上げる方
法があるが高価な事と目地棒の長期付着性に問題があっ
た。
さらに、真珠光沢顔料を含有する塗材の塗装において
は、仕上がりに色むらが生じ易いという問題があった。
発明が解決しようとする問題点 本発明は多彩幾何学目地模様を形成する上で比較的容易
に安価で金属調光沢の色調を得られると共に白華を防止
し、被塗物との付着性も良好な耐候性の良い、色むらの
ない仕上げを提供することを目的とする。
問題点を解決するための手段 本発明に使用する干渉雲母系チタン顔料は鱗片状雲母の
表面に二酸化チタンを薄膜状に被覆したものであり、光
の干渉現象により虹彩色の色彩効果を生ずる。また被覆
する二酸化チタンの膜厚により、入射光の一部が反射
し、一方その補色が透過して、それぞれ反射色と透過色
になる。
従って顔料薄片が多数平行状態で含まれる塗膜において
薄膜干渉現象がみられ、塗膜が明度の高い白色の場合透
過光が全反射されて、元来の反射色である補色成分に加
わり色効果を低減させる。逆に塗膜が黒色の場合は透過
光の補色成分は黒色に吸収されて、元来の反射色のみを
我々は、眼にすることになる。この原理を利用すること
により目地幾何学模様をくっきりと描くためには目地部
分の下塗り塗膜色と着色不透明塗膜の明度差をマンセル
値N5以上とする必要がある。また、この明度差が全体の
色むらを緩和する効果を持ち真珠光沢顔料を含有する塗
料系で特に問題となる塗装による色むらを防止すること
ができる。
次に、本発明において干渉雲母チタン顔料の顔料重量濃
度(PWC)3〜10%、塗膜厚10〜25ミクロンとしたの
は、顔料重量濃度3%以下では干渉雲母チタン顔料濃度
が低すぎるため、二色性効果を発揮しない。逆に10%以
上の場合濃度が高すぎるため光透過性が低下し二色性効
果を減ずる。同様に、膜厚10ミクロン以下の場合光透過
率が高すぎるため二色性効果を減じ、25ミクロン以上の
場合光透過率が低すぎるため二色性効果が薄れることに
なる。
尚、近年種々開発されている着色雲母チタン顔料、メタ
リック粉、既存の無機顔料、有機顔料を干渉雲母チタン
顔料の効果を妨げない範囲で少量添加することにより、
さらに仕上がりにバラエティーを持たせることができ
る。
本発明に用いられる下塗材の結合材は、合成樹脂ワニス
及びそのオリゴマー、合成樹脂エマルジョン、合成ゴム
ラテックス、ポルトランドセメント、無機高分子(コロ
イダルシリカ)などが利用できる。
また、着色不透明塗料としては、例えばJIS A 6909
薄付け仕上塗材、JIS A 6910 複層仕上塗材、JIS
A 6915厚付け仕上塗材、JIS K 5667 多彩模様
塗料、JIS K 5668 合成樹脂エマルジョン模様塗料
等が例示され、特にJIS A 6909 薄付け仕上塗材の
骨材着色型(スキン調塗料)およびJIS K 5667 多
彩模様塗料は、塗材の多彩性が色むらを軽減させる効果
を有し有効に用いられる。
着色不透明塗料の結合材としては、合成樹脂ワニス、合
成樹脂エマルジョン、合成ゴムラテックス、ポルトラン
ドセメント、無機高分子(コロイダルシリカ)などが利
用できる。さらに雲母系酸化チタン顔料を含有する塗料
の結合材としては、合成樹脂ワニス、合成樹脂エマルジ
ョンなどが利用できる。
下塗材、着色不透明塗料、雲母系酸化チタン顔料を含有
する塗料に用いる合成樹脂ワニス、合成樹脂エマルジョ
ンの組成は、例えば、酢酸ビニル、エチレン、塩化ビニ
ル、アクリロニトリル、イソプレン、ネオプレン、クロ
ロプレン、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステ
ル、プロピオン酸ビニル、スチレン、ブタジエン、フェ
ノール、ポリエステル、ビニルピロリドン、ビニルエー
テル、ウレタン、アルキッド、フッ素、シリコン、シラ
ノール、アミノなどの単重合体もしくは2種以上の共重
合体を例示できるが、本発明に係る干渉雲母系酸化チタ
ン顔料における二色性効果を生かすためには、その乾燥
塗膜がほぼ透明ないし透明であることが必要である。
以下本発明を図面により説明する。
図−1は本発明の第1工程、第2工程を示す。即ち、被
塗物1に隠蔽力を有する着色下塗り塗膜2を形成し、該
下塗り塗膜上に紙または熱可塑性有機質からなり幾何学
模様を有する化粧目地材3を接着材または粘着材4を介
して貼り付ける。
図−2は第3工程、第4工程を示す。即ち、被塗物全体
に該下塗り塗膜との明度差が少なくともマンセル値N5以
上ある着色不透明塗料5を塗付し、次いで化粧目地材3
を接着材または粘着材4と共に取り除く。
図−3は第5工程を示す。即ち、第4工程まで施工され
た被塗物表面全体に所望の色調に応じ、干渉雲母系酸化
チタン顔料を配合した半透明塗料6を塗装する。
図−4は化粧目地材の模様の一例を示す。
塗装方法は、第1工程の着色下塗り塗膜はその塗料の粘
性に応じ、刷毛塗り、スプレー塗り、ローラー塗り、鏝
塗り等一般の塗装方法で行なえる。第5工程の干渉雲母
系酸化チタン顔料を配合した半透明塗料は、一般に用い
られるエアースプレー、エアレススプレーによる方法が
好ましい。
尚、本発明は工場ラインにより、例えば石綿スレート
板、珪酸カルシウム板等の各種建材やその他の被塗物に
種々の塗装方法で行うことについて何等制限されるもの
ではない。
実施例 〔実施例1〕 第1工程の隠蔽力を有する着色下塗り塗料に、アクリル
樹脂をバインダーとする黒色(マンセル値N1.5)下塗材
をスプレーガンにて塗布し、つぎに第2工程の幾何学模
様を有する化粧目地材として型抜きを加工したポリエチ
レン製化粧目地材を粘着材を介して貼り付ける。さらに
第3工程に着色骨材を所定の配合にて混合した不透明ア
クリル樹脂塗料(JIS A 6909 の外装合成樹脂エマ
ルジョン系薄付け仕上塗材 一般名:スキン調塗料)
(マンセル値N6.8)をモルタルリシンガンを用いて膜厚
約3mmに塗布した後にポリエチレン製化粧目地材を取り
除き、第5工程として、メルク社製の干渉雲母系酸化チ
タン顔料(商品名 イリオジンR200)を8%含有した半
透明アクリル樹脂塗料を塗膜厚がほぼ20ミクロンになる
ようにスプレーガンにて塗布した。
〔実施例2〕 第1工程の隠蔽力を有する着色下塗り塗料に、アクリル
樹脂をバインダーとする黒色(マンセル値N1.5)下塗材
をスプレーガンにて塗布し、つぎに第2工程の幾何学模
様を有する化粧目地材として型抜き加工したポリエチレ
ン製化粧目地材を粘着材を介して貼り付ける。さらに第
3工程に白色ポルトランドセメント系塗料(JIS A 6
909 のポリマーセメント形複層仕上塗材一般名:セメ
ントタイル)(マンセル値N7.9)をタイルガンを用いて
膜厚約1.5〜2mmに塗布した後にポリエチレン製化粧目地
材を取り除き、第5工程として、メルク社製の干渉雲母
系酸化チタン顔料(商品名 イリオジンR200)を8%含
有した半透明アクリル樹脂塗料を塗膜厚がほぼ20ミクロ
ンになるようにスプレーガンにて塗布した。
発明の効果 実施例1及び2により得られた化粧目地模様は、目地部
の色相がメタリック調のキラキラした光沢の黄金色を呈
し、実施例1においては着色骨材による塗膜部と大きく
色相、色彩の違った仕上げになった。また、白色セメン
ト系塗膜部は絹に似た柔らかい光沢の仕上げになった。
さらに、化粧目地模様を設けることにより干渉雲母系酸
化チタン顔料を含有する塗料を塗装する際に問題となる
塗装むらがほとんど目立たない豪華な仕上がりを得るこ
とができた。
上記実施例1実施例2のように干渉雲母系酸化チタン顔
料を含有する塗料と化粧目地材による目地形成方法を組
み合わせることにより新感覚の豪華な多彩色を得ること
ができる。また着色下塗材塗膜層と着色不透明塗膜層の
明度差のコントラストが干渉雲母系酸化チタン顔料を含
む塗料を塗装する際に問題となる色むらを大幅に緩和
し、美麗な多彩幾何学模様仕上げを得ることが可能とな
った。さらに、メタリック調の塗膜を従来のアルミニウ
ム粉を用いずに形成することができる。アルミニウム粉
を用いたメタリック調の塗膜は、耐アルカリ性に問題が
あり、アルカリ度の高いセメント系の層に直接塗装が不
可能であったが、本発明にもちいる雲母系酸化チタン顔
料は、耐アルカリ性が優れセメント系の下塗材の上に直
接塗装しメタリック調の塗膜形成が可能となった。
【図面の簡単な説明】
図−1は本発明の第1工程、第2工程を示す。 図−2は第3工程、第4工程を示す。 図−3は第5工程を示す。 図−4は化粧目地材の模様の一例を示す。 被塗物……1 下塗材層……2 化粧目地材……3 化粧目地材の接着材または粘着材層……4 着色不透明塗料層……5 干渉雲母系酸化チタン顔料含有塗料層……6

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被塗物表面に多彩幾何学模様仕上げを形成
    するに際し、 (イ)隠蔽力を有する着色下塗り塗膜を形成する第1工
    程。 (ロ)該下塗り塗膜上に紙または熱可塑性有機質からな
    り幾何学模様を有する化粧目地材を粘着剤または接着剤
    を介して貼り付ける第2工程。 (ハ)被塗物表面全体に該下塗り塗膜との明度差が少な
    くともマンセル値N5以上ある着色不透明塗料を塗布する
    第3工程。 (ニ)化粧目地材を取り除く第4工程。 (ホ)被塗物表面全体を所望の色調に応じ、干渉雲母系
    チタン顔料を配合した半透明塗料を用いて塗装する第5
    工程。 上記(イ)〜(ホ)により多彩幾何学模様仕上げを形成
    する方法。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項の第5工程において
    干渉雲母系チタン顔料を顔料重量濃度3〜10%配合せし
    めた半透明塗料を用いて膜厚10〜25ミクロンにて塗装す
    る特許請求の範囲第1項に記載の多彩幾何学模様仕上げ
    を形成する方法。
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