JPH0784196A - 光偏向器およびそれを用いた表示装置 - Google Patents

光偏向器およびそれを用いた表示装置

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JPH0784196A
JPH0784196A JP22720593A JP22720593A JPH0784196A JP H0784196 A JPH0784196 A JP H0784196A JP 22720593 A JP22720593 A JP 22720593A JP 22720593 A JP22720593 A JP 22720593A JP H0784196 A JPH0784196 A JP H0784196A
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JP
Japan
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light
optical deflector
optical
substrate
voltage
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JP22720593A
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Takayuki Yagi
隆行 八木
Tomoko Yamamoto
智子 山本
Hirotsugu Takagi
博嗣 高木
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Original Assignee
Canon Inc
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  • Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ミラー面積を小型化し、実効電圧を大きく取
れ、光書き込み式の駆動で偏向角を制御できる機械式の
光偏向器およびそれを用いた表示器。 【構成】 光偏向器は、光透過性の基板の上面に形成さ
れ、照射される光の量により抵抗値を変化させる光検出
部11,12,13と、基板上の光検出部と空隙をもっ
て対向するように配置され、光検出部と電気的に直列接
続された光偏向板16の一端を自由端として支持する機
械可動部16,17,18と、光検出部と光偏向板とに
直列に電圧を印加する電圧印加手段とを具備し、基板の
下面から制御光が照射されると、光検出部の抵抗値が低
下し、電圧印加手段が印加する電圧のうち光偏向板に印
加される比率が増加することにより、光偏向板の自由端
は光検出部側に吸引され、光偏向板は支持端中心に傾
き、基板の第1の面側から入射される投影光を光偏向板
の傾きに応じて偏向反射させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光偏向器、特にマイクロ
メカニクス技術を用いて作製し、静電引力を用いて変位
制御を行う光書き込み式光偏向器およびそれを用いた表
示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、主な光偏向器には、液晶セルまた
はPLZT等の強誘電体材料の光量調整に用いられる電
気光学効果を用いて、背面から照射された光量を微小面
積に印加する電圧で制御する固体化光シャッター(電子
写真学会誌、第30巻、第4号、1991年、p447
〜494)、ガルバノメーター等の光の反射を用いた機
械式光偏向器がある。上記光シャッターは、一次元にア
レイ化することにより表示装置として電子写真式プリン
タの光プリンタヘッド、液晶セルを2次元面配置する液
晶ディスプレイ等の応用がなされている。
【0003】機械式光偏向器は、光スイッチ等の光通信
用光学素子としてはミラー面の反射を用いることで光の
波長によらず偏向や遮蔽が可能であるために多重波長光
源を使用する場合や、光源の波長変動等がある場合にお
いて有用であるが、高速応答性、小型化、アレイ化等の
点で固体化光シャッターに比して劣り応用分野が限られ
ていた。
【0004】近年、半導体フォトリソプロセスを用いた
極めて小型の可動機構を有する微小機械がマイクロメカ
ニクス技術により検討されている。典型的な微小機械と
してはワブルマイクロモーター(M.Mehregan
y et al.,“Operation of mi
crofabricated harmonic an
d ordinary side−drive mot
ors”,Proceedings IEEE Mic
ro Electro MechanicalSyst
ems Workshop 1990,p1−8)、や
リニアマイクロアクチュエータ(P.Cheung e
t al.,“Modeling and posit
ion−detection of a polysi
licon linear microactuato
r”,Micromechanical Sensor
s,Actuators and Systems A
SME 1991,DS C−Vol.32,p269
−278)、圧電バイモルフカンチレバー(USP4,
906,840)等が提案されている。
【0005】これら微小機械は、半導体フォトリソプロ
セスにより作製されアレイ化、低コスト化が容易であ
り、小型化することで高速応答性を期待できる。機械式
光学素子である光偏向器としては、K.E.Peter
senにより提案されたシリコンによるTorsion
al Scanning Mirror(IBM J.
RES.DEVELOP.,Vol.24,No.5,
9.1980,p631−637)および片持ち梁の変
形によりレーザー光を走査するMicromechan
ical light modulator arra
y(“Dynamic Micromechanics
on Silicon Techniques an
d Devices”IEEE Trans.on E
lectron Devices,Vol.ED−2
5,No.10,Oct.1978,p1241−12
49)がある。
【0006】光偏向器の表示装置への応用では、可撓梁
を有する金属薄膜の反射を用い画素を平面上に複数配置
したM.A.Cadman等により提案されているMi
cromechanical Display(“Ne
w Micromechanical Display
Using Thin Metallic Film
s”IEEE Electron Device Le
tters,Vol.EDL−4,1983,pp3−
4)、L.J.Hornbeckによる空間光変調器
(特開平2−8812)、R.N.Thomas等によ
るMirrorMatrix Tube(IEEE T
rans.on Electron Devices,
Vol.ED−22,No.9,Sep.1975,p
765−775)等がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のCadmanお
よびHornbeck等により示された反射型の機械式
光偏向器は電気書き込み式によるものであり、主として
その動作は2方向の偏向を用いて2値表示によるディス
プレイへの応用を提案している。この光偏向器をアレイ
化して表示装置として用いる場合、特にテレビジョン装
置として用いる場合には階調表示(8ビット、256階
調程度)が課題となる。2値表示にて安定的に多階調表
示を行う方法としては、空間光変調器を組み合わせてそ
の面積比で階調を表現する面積変調方式、または空間光
変調器に変調を掛ける時間幅で階調を表現するパルス幅
変調方式が考えられる。
【0008】面積変調方式については、例えば8ビッ
ト、256階調を表示する場合2値表示の単位画素を2
56個まとめて1画素とする必要があり、表示画像の空
間力が著しく低下してしまう。即ち、1空間光変調器を
1単位素子とすると、16単位素子4方で1画素を表す
ことになるので1単位素子のサイズを10μm角とする
と1画素160μm角となる。等倍一括露光装置を用い
たとしても3インチにて500画素程度の解像力であ
り、より高解像度を目指す場合表示装置はより大きくな
り、Siウエハ上に半導体フォトリソプロセスを用いて
上記表示装置を作製する場合、1基板(Siのウエハ)
当たりの表示装置の切り出し数が減ることとなり歩留り
率および生産数の低下を招き、表示装置の価格上昇につ
ながる。
【0009】一方パルス幅変調方式においては、同じく
8ビット、256階調を表示する場合、フレーム周波数
30Hzを走査するためには130μs(1=1/30
/256)内に1画面走査を行う必要がある。例えば、
走査線数が1000本の表示装置においては1走査線の
走査時間は0.1μs以内になる。また、1走査線分の
データを転送するのに必要なシフトレジスタの転送は、
1走査線分の画素数が2000個の場合(HDTV対応
を考えると)、1サイクル当たりのシフト時間は0.0
6ns以内になる。したがって、シフトレジスタの駆動
周波数は約16GHzとなり、表示装置の画面を分割す
る等の駆動手段が必要となり、駆動系の負荷が非常に大
きくなる。これにより表示装置の駆動用周辺回路のコス
トアップとなり、上述と同様に表示装置の価格上昇につ
ながる。
【0010】このため、光偏向器を用いて表示装置に応
用する場合、駆動系の負荷の小さい表示装置とするに
は、光偏向器毎に偏向角を制御し画素毎の階調表現を与
えることが望ましい。
【0011】また、機械式光偏向器による表示装置では
反射型によりスクリーン上に投影することとなるが、こ
の際にスクリーン輝度を向上することは投影型ディスプ
レイとしては重要である。高輝度を得る投影用の高輝度
ランプとしてはメタルハライドランプ(MHランプ)あ
るいはキセノンショートアークランプ(Xe−saラン
プ)がある。通常光源は有限の発光径を持ち、使用する
ランプにより適当なデバイスサイズ、レンズ径が決定さ
れる。
【0012】2値表示にて1画素毎にアドレス制御用の
トランジスタを設ける場合、電気書き込みによる光偏向
器では高速応答可能なトランジスタのパターン形成を行
うに際して、露光装置としてステッパを用いる。デバイ
スサイズはステッパの露光フィールドにより決定され
る。現行のレチクルマスクサイズと光学系の縮小率より
露光フィールドは対角22〜25mm(1.2〜1.4
インチ)程度であり最大デバイスサイズは1.4インチ
以下となる。対角1.4インチのデバイスでは適当な発
光径は1〜2mm程度であり、現行使用可能なランプと
してはXe−saランプとなる。
【0013】しかしXe−saランプは寿命が1000
時間と短く、テレビジョン装置には適さない。高輝度な
ディスプレイを作製するには光源径が数mm程度の大き
さの長寿命なMHランプ(寿命〜6000時間)を使用
することが好ましい。このためには2インチ以上のデバ
イスサイズが必要となる。すなわち、アドレス制御用の
高速応答可能なトランジスタを用いずに画素毎の独立動
作可能な駆動方式が望ましい。
【0014】アドレス制御用トランジスタを用いずに光
偏向器を駆動する方法としては、CdSとCdTeから
なるフォトダイオードのフォトキャパシタンス効果を利
用する光書き込み式液晶ライトバルブ(CdS−LCL
V、L.M.Fraas等、“Novel charg
e−storage−diode structure
for use with light−activ
ated displays”,Journal of
Applied Physics,Vol.47,N
o.2,1976,p576−583)がある。LCL
Vはデバイスサイズが2インチ程度であり、光源径が5
mm程度のMHランプを利用できる。
【0015】しかしながらLCLVは応答速度が液晶の
応答速度に依存し(トリケップス社発刊“プロジェクシ
ョンテレビの設計No.107”、p151)、低温域
での高速応答化が望まれる。光変調用として高速応答性
を期待できる機械式マイクロミラーを用いたLCLVが
D.Armitageにより提案されている(“MIC
ROMIRROR SPATIAL LIGHT MO
DULATOR“United States Pat
ent Number:4,698,602)。しかし
ながら4,698,602ではフォトキャパシタンス効
果を利用しているために、光書き込み式ライトバルブへ
の書き込み光(〜100μW/cm2 )に対してマイク
ロミラーへの実効的電圧は液晶と同様に数V程度の低電
圧である。高速応答性はマイクロミラーを支持する梁の
ばね定数とミラー形状により決定され、ばね定数を大き
くするにつれて応答性は向上する。
【0016】しかし低電圧下で静電引力によりマイクロ
ミラーを変位させるにはミラー面積を大きくせざるをえ
ず、高速応答性を同時に達成しようとするとミラー面積
は〜100μm角程度となる。テレビジョン装置、特に
高精細の画像表示を行うにはミラーの面積を小型化し画
素数を増す必要がある。すなわちミラー面積を小さくし
且つ静電引力を増すには実効電圧を大きく取る必要があ
る。フォトキャパシタンス効果によりマイクロミラーを
駆動するライトバルブでは表示装置、特にテレビジョン
装置として十分な解像度を得ることができない。
【0017】また、4,698,602においてダイオ
ードの容量を小さくするために用いるSi基板はint
rinsicであり且つ基板厚みを100μm程度とな
り、Siとガラスとの貼り合わせプロセスが必要となる
(D.Armitage,“High−Speed S
patial LightModulator”,IE
EE Journal of Quantum Ele
ctronics,Vol.QE−21,No.8,1
985,p1241−1248)。貼り合わせの不良等
が存在するとSiとガラスの界面にて書き込み光の散乱
および干渉等が発生し光感度の低下を招く。このことは
前述のLCLVと比べて歩留りが低下しプロセス上好ま
しくない。
【0018】本発明は上記問題点に鑑み、下記のことを
実現できる光偏向器およびそれを用いた表示装置を提供
することを目的とする。 (1)光書き込み式の駆動によって偏向角を制御するこ
とが可能な機械式の光偏向器。 (2)ミラー面積を小型化し、実効電圧を大きく取れる
光偏向器。 (3)貼り合わせプロセスのない高い歩留りを確保でき
る光偏向器。 (4)これらの内容を実現した光偏向器により構成する
投影式の高精細な画像表示可能な表示装置。
【0019】
【課題を解決するための手段】すなわち、上記目的を達
成すべくなされた本発明の光偏向器は、光透過性の基板
の第1の面に形成され、照射される光の量により抵抗値
を変化させる光検出部と、基板の第1の面上の光検出部
と空隙をもって対向するように配置され、光検出部と電
気的に直列接続された電気導電体薄膜からなる光偏向板
を含むとともに、光偏向板の一端を自由端とし自由端と
対向する他端を支持端として支持する機械可動部と、光
検出部と光偏向板とに直列に電圧を印加する電圧印加手
段とを具備し、基板の第1の面に対向する第2の面側か
ら制御光が照射されると、光検出部の抵抗値が低下し、
電圧印加手段が印加する電圧のうち光偏向板に印加され
る比率が増加することにより、光偏向板の自由端は光検
出部側に吸引され、光偏向板は支持端中心に傾き、基板
の第1の面側から入射される投影光を光偏向板の傾きに
応じて偏向反射させる。
【0020】前記光検出部は、前記基板の第1の面の上
に層状に形成された第1の固定電極と、第1の固定電極
の上に形成された光導電体層と、光導電体層の上に層状
に形成された第2の固定電極とからななり、前記光導電
体層がアモルファスシリコン薄膜よりなり、前記第1の
固定電極が光透過型の導電体薄膜よりなり、前記電圧印
加手段は交流正弦波電圧を印加するのが好ましい。
【0021】また、前記機械可動部は、前記光偏向板
と、前記光偏向板を支持し弾性変形する梁と、梁を支持
する支持部とからなり、前記梁が撓み可能な撓みばねで
あり、前記光偏向板は、一端が撓みばねの自由端に連結
され、かつ前記撓みばねの上方に配置されているか、前
記梁は、前記光偏向板を回転支持する捩じればねからな
るのが好ましい。
【0022】さらに、前記機械可動部は、前記光検出手
段の上に絶縁層を介して形成されており、電圧印加を行
う支持電極を有するのが好ましい。
【0023】本発明の表示器は、基板を共通として複数
配置された請求項1記載の光偏向器と、入射する光をス
クリーン上に投影する投影レンズおよび絞りと、前記複
数の光偏向器の光偏向板上に光を照射する投影光源と、
前記複数の光偏向器の基板の第2の面側から、各光偏向
器にそれぞれ制御光を照射し、前記複数の光偏向器の光
偏向板で反射させ、投影レンズおよび絞りを介して反射
光による画像をスクリーン上に投影させる光書き込み手
段とからなる。
【0024】また、前記光書き込み手段は、前記複数の
光偏向器の基板の第2の面と対向するように配置された
画像情報表示手段であるのが好ましい。
【0025】
【作用】上述のように構成された本発明の光偏向器にお
いては、基板上に設けられた光検出部にて光導電効果に
より入射する制御光の光量により抵抗が変化し、抵抗の
変化に伴い直列接続した機械可動部への印加電圧が変化
し、印加電圧の変化に従い静電引力により光偏向板の傾
き角が変化する。すなわち、光検出部に入射する制御光
の光量に応じて光偏向板に入射する投影光の偏向が行わ
れることとなる。光偏向板すなわちミラーの面積を小型
化に伴い印加電圧を増すことにより機械可動部への実効
電圧を上げ、所望の偏向角を得る。そして、ミラー面積
が小さくできることにより、光偏向器をアレイ化しライ
トバルブを形成することで、高精細な表示装置が実現さ
れる。
【0026】
【実施例】次に、本発明の光偏向器およびそれを用いた
表示装置の実施例について図面を参照して説明する。図
1は本発明の光偏向器の一実施例の構成を示す斜視図で
ある。図2は図1の実施例のA−A断面図である。図3
は図1の実施例を駆動する場合の図1の実施例の等価回
路を示す図である。
【0027】基板10は、下面より入射する光書き込み
を行なうための書き込み光WLを透過するようにガラス
から構成されている。基板10の上面には、第1の固定
電極11、光導電体層12、第2の固定電極13が順次
形成され、光検出部を構成している。光検出部の第2の
固定電極13の上には、絶縁層14が形成され、さらに
絶縁層14の上には、中央部に開口19を有する支持電
極15が形成されている。
【0028】支持電極15の上には、支持電極15に固
定された2つの支持部18から支持され、支持電極15
と間隔を保ち支持電極に15に平行に、開口19に沿っ
て延びる2枚の撓みばね17と、撓みばね17の自由端
に連結され、撓みばね17の自由端から撓みばね17の
上に折り返されるように、撓みばね17と間隔を保って
撓みばね17に対し平行に延びる一枚の可動電極16と
から機械可動部が構成されている。この場合、撓みばね
17は、弾性変形して可動電極を支える梁となり、可動
電極16は、上方より入射する投影光ILを偏向するた
めのミラーの役割を有している(投影光ILは可動電極
16の傾きにより、例えば投影光RL1またはRL2の
ように反射される)。
【0029】図1の実施例の機能について図3を参照し
て説明する。光導電体層12は、第1、2の固定電極1
1,13とオーミックコンタクトを取ることにより光セ
ンサとして働く。支持電極15は、第2の固定電極13
と絶縁層14を介し付加容量Coxを形成し、可動電極
16は、支持電極15の開口19を通じて第2の固定電
極13との間にミラー容量Cmを形成する。支持電極1
5は可動電極16を支持するとともに可動電極16に電
気的に接続されている。
【0030】本実施例では、第1の固定電極11と支持
電極15との間に電圧Vaを印加する。印加電圧Vaは
正弦波交流とする。正弦波の角周波数をωとすると、回
路の全体のインピーダンスZ(Z=R+jX)は実部R
がRsで虚部Xが−(1/Cox+1/Cm)/ωとな
る。すなわち、光導電体層の抵抗Rsは書き込み光量が
増すにつれて小さくなり、ミラー容量Cmに印加される
電圧Vmが増すことで、可動電極16への静電引力が大
きくなり、それに応じて可動電極16の傾き角θが大き
くなる。CoxはCmに比して大きく取ることで可動電
極の傾き角が増した際のCmの変化に対して前記虚数X
の変化を抑えることができる。Vmは角周波数ωで変化
することで、可動電極の変位の角周波数もωとなる。ま
た、支持電極上に撓みばね17を配置することで変形す
るばね自体に電圧がかからない構成とし、開口以外の部
分に支持電極を設けた可動電極への投射光の光検出部へ
の漏れ光を遮断する役目を有する。
【0031】LCLVでは必須となる誘電体薄膜の積層
によるミラーは本発明の光偏向器では不要である。従来
の静電アクチュエータを用いた光偏向器ではミラーの固
定点、すなわち、撓みばね17と可動電極16の連結部
の位置は基板側に変位するか無変位であったが、本発明
の光偏向器では連結部が上方に変位し傾き角は実質的に
増加することとなる。
【0032】次に、図1で示された第1の実施例の光偏
向器(静電アクチュエータ)の作製工程の一例を図4お
よび図5の作製工程図を用いて説明する。基板10とし
ては、光の透過性の良いガラス20を用いた。ガラス基
板の上に、インジウム・チタン・オキサイド薄膜21
(以降、ITO薄膜21と記す)をIn2 3 /SnO
2 ターゲットを用いて真空蒸着法の一つであるスパッタ
リング法を用いて膜厚0.2μmの成膜を施した。次
に、プラズマCVD法によりSiH4 ガスにより光導電
体層となるアモルファスシリコン膜(a−Si)22を
5μm形成し、さらにSiH4 にホスヒン(PH3 )を
混合し、第2の固定電極となる0.1μmのn型a−S
i層23を形成する。以上の工程により光検出部を形成
する。光検出部のn型a−Si層23の上に、Alのタ
ーゲットを用いて、酸素ガスにより反応性スパッタリン
グを行い、絶縁層となるAl2 3 24を形成する(図
4(a))。
【0033】次に機械可動部の作製工程を説明する。ま
ず、300nmのAl薄膜25をスパッタリング法を用
いて堆積し、フォトレジストを塗布しフォトリソグラフ
ィプロセスによりパターニングし、Al薄膜25に対し
BCl3 とCl2 との混合エッチングガスを用いた反応
性イオンエッチング法(RIE)によりパターニングを
行い、開口19を設けて支持電極を形成し(不図示)、
パターニングに用いたフォトレジストを除去する(図4
(b))。
【0034】次にフォトレジスト101をスピンコータ
ーにより1.5μm塗布し最終工程にて除去され空隙と
なる犠牲層を形成した。フォトレジストはヘキスト(H
oechst)社製ポジ型フォトレジストである商品名
AZ1350Jを使用した。フォトレジスト101は機
械可動部の支持部を形成するために一部フォトリソグラ
フィにより除去してある(図4(c))。次に撓みばね
17および支持部18となるAl薄膜26を75nmス
パッタリング法により成膜した(図4(d))。
【0035】スパッタリング時の基板ホルダーの温度を
5℃に設定し、成膜時の熱応力を抑えた。Al薄膜26
に対しフォトリソグラフィにより撓みばね17および支
持部18のパターン形成を行った(図4(e))。この
ようにして形成した撓みばね17の上に可動電極と撓み
ばね17の間の空隙を形成する第2の犠牲層となるフォ
トレジスト102の塗布時にフォトレジスト101が損
傷しないよう下敷き層27を形成した(図4(f))。
下敷き層はスパッタリング法によりSiO2 を50n
m、成膜した。
【0036】次にフォトレジスト102をフォトレジス
ト101と同様に塗布し最終工程にて除去される第2の
犠牲層として形成した(図5(g))。フォトレジスト
102の膜厚は1.5μmであり絶縁層と可動電極の空
隙は3μmとなる。フォトレジスト102はフォトレジ
スト101と同様のものを用いた。フォトレジスト10
2は撓みばね17と可動電極の機械的および電気的接続
を目的に一部フォトリソグラフィにより除去してある
(図5(h))。フォトレジスト102の一部除去した
部分のSiO2 はCF4 ガスを用いてRIEにて除去す
る。可動電極は撓みばね17の形成条件にてAl薄膜2
8を成膜した。膜厚は300nmとした(図5
(i))。Al薄膜28をフォトレジスト103により
フォトリソグラフィにてパターニングし、支持電極15
と同様にAl薄膜28をパターニングし可動電極16を
形成した(図5(j))。
【0037】最後にフォトレジスト101,102およ
び下敷き層27を酸素とCF4 の混合ガスによりRIE
にてエッチング除去した(図5(k))。このとき、絶
縁層Al2 3 はエッチングされず開口の下部の光検出
部のエッチングを防止する。以上の作製工程により図1
に示した光偏向器を得ることができた。Al薄膜下部の
有機高分子フィルムを乾式エッチングにて除去する方法
はM.A.Cadman等により提案されている(前述
引用文献)。
【0038】以上の方法により形成した光偏向器の形状
について述べると、可動電極16は23μm角でありC
oxは5fF、Cmは0.8fFとなるように支持電極
15および開口19を配置した。光偏向器の機械的な共
振周波数、すなわち光偏向の応答周波数は75kHzで
あった。また、a−Siは100μW/cm2 の書き込
み光量(WL)に対して光導電率は5×10-8(Ω・c
m)-1となってる。書き込み光の波長は600nmを用
いている。印加電圧Vaを100V、正弦波の周波数を
1kHzとした時の書き込み光量を変えた際のVm/V
aの比、および可動電極の正弦波動作する傾き角θの最
大値Θの測定結果を図6に示す(図6において矢印は指
し示す方向の縦軸を指示している)。
【0039】図6に示されるように可動電極への印加電
圧Vmは100μW/cm2 の書き込み光量に対して3
0V程度印加したこととなりそのときの最大の傾き角は
6°となった。従来フォトキャパシタンス効果において
は数V程度の印加電圧が得られることから、本発明の光
偏向器と同等の応答周波数およびミラー面積を有するも
のでは、傾き角は0.5°以下となることが図より理解
できよう。
【0040】フォトキャパシタンス効果を用いた光偏向
器では傾き角を大きくするには、応答周波数を低くしミ
ラー面積を広く取る必要があり、このために交流電圧の
周波数も低くなる。本発明の光偏向器は光書き込み式駆
動により図6に示した通り書き込み光量により偏向角を
制御することが可能であり、またミラー面積を小型化し
ても、実効電圧を大きく取れる光偏向器となっている。
さらに、作製工程にて示したように薄膜形成プロセスお
よびフォトリソグラフィプロセスを用いることにより光
書き込み式駆動の光偏向器を作製でき、従来の作製工程
に用いることとなる貼り合わせプロセスのない高い歩留
りを確保できる光偏向器となっている。
【0041】次に、本発明の光偏向器の第2の実施例に
ついて図7の構成図を参照して説明する。図1の実施例
の光偏向器においては、撓みばね17が撓み変形するの
に対して、本実施例においては、可動電極36が捻りば
ね37の回転軸を中心に回転変位する。このために可動
電極36には捻りばね37と結合するように可動電極支
持部381を形成するコンタクトホール40が設けられ
ている。基板10の上に形成された第1の固定電極3
1、光導電体層32、第2の固定電極33、絶縁層34
については図1の実施例と同様に形成されているが、支
持電極35の開口39は可動電極36の半分の面と対向
するように穿設されている。
【0042】さらに、本発明の光偏向器の第3の実施例
について図8の構成図を参照して説明する。図1および
図7の実施例の光偏向器では光検出部上に機械可動部を
薄膜形成しているが、図8で示された実施例において
は、光検出部と機械可動部とを独立に形成している。第
1の固定電極41、光導電体層42、第2の固定電極4
3からなる光検出部と絶縁層44を第1の基板111の
第2の固定電極43の上に薄膜形成し、第2の基板11
2上に支持電極45、支持部48、撓みばね47、およ
びミラーとなる可動電極46を形成する。その後、第1
および第2の基板を可動電極46と絶縁層44の間に空
隙を設けた状態で第1の基板111および第2の基板1
12を固定する。支持電極45は撓みばね47にミラー
への投射光が入射しないように配置し、撓みばねが変形
した際の反射光がミラーの反射光のノイズ光(漏れ光)
となることを防止する。
【0043】第1の基板111と第2の基板112の固
定の際に基板の接合工程が入ることとなるがArmit
ageに示すようなフォトダイオードとなるSiと基板
との全面における貼り合わせは必要なく、空隙を形成で
きれば良い。このことにより貼り合わせによる光検出部
の歩留り低下を招くことはない。また、図8の光偏向器
の構成により可動電極への静電引力を受ける面積を広く
取ることが可能となる。なお、絶縁層44は交流電圧電
源の異常により過度の電圧が印加され可動電極が第2の
固定電極と接触することを防止する役割を持つ。交流電
圧電源の安定化を図ることで、絶縁層44を設けなくと
も良い。
【0044】以上、実施例を用いて本発明の光偏向器の
構成、動作および作製工程について説明した。光導電体
層として書き込み光の波長に対して導電率の変化するも
のであればよく、可視光についてはCdS,CdSe,
CdS・Se等を用いても良く、好ましくは光電流の過
渡応答性の優れた材料が良い。a−SiはプラズマCV
Dにより安価で大面積に作製でき、且つ過渡応答性に優
れた材料の1つである。また、赤外光を書き込み光とす
ると光導電体層はHgCdTe等を用いれば良い。基板
としては光検出部への書き込み光の波長に対して透過す
るものであればよく、本発明では安価で入手の容易なガ
ラスを用いることとした。第1の固定電極材料としては
光導電体層への光量を著しく低下させることがなけれ
ば、金属、半導体等を用いることが可能となる。IT
O,SnO2 等の光透過性が良く導電率の高い材料が第
1の固定電極としてはより好ましい。
【0045】作製工程では、犠牲層として同一材料を用
いたが空隙部分を形成するために除去するに際して絶縁
層、固定電極および機械可動部を腐食せずに除去するこ
とが可能な材料であれば異種材料を各々の空隙用材料と
して用いても構わない。実施例では犠牲層材料としてフ
ォトレジストを用いたが特に限定されるものではない。
他の犠牲層材料として、TiまたはTi/Wからなる金
属合金薄膜を抵抗加熱蒸着法、電子ビーム蒸着法等の真
空蒸着法により成膜し、空隙形成材料の除去に過酸化水
素水を用いてエッチング除去することによっても同様の
本発明の光偏向器を形成することが可能である。また、
機械可動部および固定電極としてAl薄膜を用いたが、
犠牲層材料を除去する際にエッチングされない材料であ
ればAu、Ni、Pt、Ti、Co、Ag、Cu、G
e、In、Si等の薄膜形成可能な金属、合金、半金属
および低抵抗な電気的導電性を有する半導体であればい
ずれを用いることも可能である。
【0046】次に、本発明の光偏向器を用いた表示装置
の実施例について図面を参照して説明する。図9は本発
明の表示装置の実施例に用いられるライトバルブ200
における光偏向器(例えば、個々の光偏向器は実質的に
図1で示される光偏向器と同様な構成を有する)の配置
例を示す図である。図9(a)に第1の固定電極のパタ
ーン図を示す。第1の固定電極51を基板上にライン状
に形成する。図には示していないがライン端にて全ての
第1の固定電極51は電気的に接続してある。なお、光
導電体層は基板面に一様に成膜した。第2の固定電極5
3は図9(b)に示すように各々独立してパターニング
してあり、このとき光導電体層を第2の固定電極53と
同様のパターニングしてもよい。絶縁層は第2の固定電
極上に一様に成膜する。
【0047】次に支持電極55を成膜し図9(c)に示
すように開口59を有するライン状に第1の固定電極5
1と交差するようにパターン形成されている(ばねは図
面には示さなかった)。最後に可動電極56を図9
(d)に示すように第1の固定電極51と第2の固定電
極53が交差する位置に配置する。以上の複数の光偏向
器を配置することにより個々の光偏向器は1つの交流電
圧電源にて書き込み光に対して独立に駆動することが可
能となる。
【0048】図10は本発明の表示装置の一実施例にお
ける動作原理を説明した図である。本実施例においては
図9に示したライトバルブ200を用いている。図10
においては、動作説明の簡略化のためにライトバルブ2
00における一つの光偏向器のみを示してある。図10
(a)は書き込み光WLがない場合の図であり、図10
(b)は書き込み光WLに対して可動電極がθ傾いたと
きの図である。なお、図10では図3で示した交流正弦
波電圧の印加電圧電源、および光書き込み用の光源の表
示は省略してある。
【0049】平行光源201から投射光をライトバルブ
200に照射し各々の光偏向器により投影光を反射す
る。書き込み光がない場合(図10(a))には、入射
した投射光は、投影レンズ202および絞り203によ
り制限された投影レンズ絞り面に入射せず、スクリーン
204上に光偏向器の反射光として焦光されない。しか
し、図10(b)に示されるように、書き込み光により
ひとつの光偏向器がθ角傾くことにより、反射された光
は2θ偏向され投影レンズ絞り面と反射光の重なり21
3が現れる。重なり213のみが投影レンズ202を通
じてスクリーン上に投影され焦点を結ぶ。書き込み光量
が増すと重なり213が増し、スクリーン上の焦点での
輝度が増す。
【0050】ミラーは交流電圧電源と同一周波数で振動
しており、焦点での輝度は周期的に変化する。投影レン
ズ絞り面内を通過する一定時間当り(テレビジョンのフ
レーム周波数30Hz)の積算光量が一画素の輝度に相
当する。交流電圧の周波数をフレーム周波数に比して十
分に大きく取ることにより輝度ムラはなくなる。実施例
に述べたように本発明の光偏向器は十分な応答速度を有
することから1kHz程度、またはそれ以上の正弦波で
あれば特に問題はなく、更に周波数を上げることも十分
可能であることはいうまでもない。すなわち、本発明の
表示装置はHDTV等においても十分に対応可能な応答
速度を有している。
【0051】本発明の光偏向器では書き込み光の光量に
て偏向角を変化させることが可能であり、これを用いた
表示装置では各々の光偏向器に書き込み光量に応じてス
クリーン上に輝度の異なる表示を行うことが可能とな
る。本発明の表示装置ではLCLVに必須の偏光ビーム
スプリッタは不要であり、且つ偏向角を大きく取れるこ
とでArmitageにおけるフーリエ・プレーンマス
クを用いずとも表示装置を構成することが可能となる。
シュリーレン光学系を用いても表示装置を形成できるこ
とは言うまでもない。
【0052】よって、小型のCRTまたは透過型の液晶
ディスプレイ等の画像情報表示手段を用い所望の画像デ
ータをライトバルブに画像として光書き込みすること
で、各ミラーからの反射光と投影レンズ絞り面の重なり
部分の立体角が変化しスクリーン上での光量が変化し、
光書き込みした画像の光量の濃淡に応じた階調を有する
画像表示を行うことが可能である。偏向角をアナログ的
に変化できることで、画像として見た場合にスクリーン
上にて階調表示を行っていることとなる。すなわち、本
発明の光偏向器を用いた表示装置により、一画素が一ミ
ラーからなる各画素毎に階調表示が可能なテレビジョン
装置に対応できる投射型ディスプレイが作製できた。
【0053】この表示装置により形成される画像をカラ
ー化するには、図10に示すライトバルブおよび光学
系、画像情報表示手段、平行光源を3つずつ設けて各々
の平行光源とライトバルブの間、またはライトバルブと
投影レンズの間にそれぞれ異なる色素からなるRED,
GREEN,BLUEの各カラーフィルターを配置し、
同一スクリーン上に投影することによりカラー化が達成
できる。その他の方法としては1つの平行光源の投影光
をダイクロイックミラーを用い3原色に分離し、各々の
投影光を3つのライトバルブに入射することによっても
達成できる。この場合画像情報表示手段は各々のライト
バルブに3原色に応じた画像情報を書き込むこととな
る。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本発明の光偏向器に
よれば、光検出部は光導電効果により入射する光の量に
より抵抗が変化し、抵抗の変化に伴い直列接続した機械
可動部への印加電圧が変化し、印加電圧の変化に従い静
電引力により光偏向板の傾き角を制御することが可能で
あり、光検出部に入射する光量に応じて光偏向板に入射
する投影光の偏向が可能となった。また、光偏向板すな
わちミラーの面積を小型化に伴い交流電圧電源の印加電
圧を増すことにより機械可動部への実効電圧を上げ、所
望の偏向角を得ることができた。これにより、ミラー面
積が小さくでき光偏向器をアレイ化しライトバルブを形
成することで、階調表示可能なテレビジョン装置に対応
できる高精細な表示装置を提供することが可能となっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光偏向器の第1の実施例の構成を示す
斜視図である。
【図2】図1の実施例のA−A断面図である。
【図3】図1の実施例を駆動する場合の図1の実施例の
等価回路を示す図である。
【図4】(a),(b),(c),(d),(e),
(f)は、図1で示された第1の実施例の光偏向器(静
電アクチュエータ)の作製工程の一例を示す作製工程図
である。
【図5】(g),(h),(i),(j),(k)は、
図4の作成工程図で示された作成工程以降の作製工程を
示す作製工程図である。
【図6】図1の実施例の光偏向器の書き込み光量と実効
電圧および傾き角の関係を示す図である。
【図7】本発明の光偏向器の第2の実施例の構成を示す
斜視図。
【図8】本発明の光偏向器の第3の実施例の構成を示す
斜視図。
【図9】(a),(b),(c),(d)は本発明の表
示装置の実施例に用いる光偏向器の複数配列の例を示す
図である。
【図10】(a)は書き込み光がない場合における、本
発明の表示装置の一実施例の動作を説明する図である。
(b)は書き込み光がある場合において、書き込み光に
対して可動電極がθ傾いたときの動作を説明する図であ
る。
【符号の説明】 10 基板 11,31,41,51 第1の固定電極 12,32,42 光導電体層 13,33,43,53 第2の固定電極 14,34,44 絶縁層 15,35,45,55 支持電極 16,36,46,56 可動電極 17,47 撓みばね 18,38,48 支持部 19,39 開口 20 ガラス 21 ITO層 22 a−Si層 23 n型a−Si層 24 Al2 3 25,26,28 Al薄膜 27 下敷き層 37 捻りばね 40 コンタクトホール 41 可動電極支持部 101,102,103 フォトレジスト 111 第1の基板 112 第2の基板 200 ライトバルブ 201 平行光源 202 投影レンズ 203 絞り 204 スクリーン 211 反射光 212 投影レンズ絞り面 213 重なり

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光透過性の基板の第1の面に形成され、
    照射される光の量により抵抗値を変化させる光検出部
    と、 基板の第1の面上の光検出部と空隙をもって対向するよ
    うに配置され、光検出部と電気的に直列接続された電気
    導電体薄膜からなる光偏向板を含むとともに、光偏向板
    の一端を自由端とし自由端と対向する他端を支持端とし
    て支持する機械可動部と、 光検出部と光偏向板とに直列に電圧を印加する電圧印加
    手段とを具備し、 基板の第1の面に対向する第2の面側から制御光が照射
    されると、光検出部の抵抗値が低下し、電圧印加手段が
    印加する電圧のうち光偏向板に印加される比率が増加す
    ることにより、光偏向板の自由端は光検出部側に吸引さ
    れ、光偏向板は支持端中心に傾き、基板の第1の面側か
    ら入射される投影光を光偏向板の傾きに応じて偏向反射
    させる光偏向器。
  2. 【請求項2】 前記光検出部は、前記基板の第1の面の
    上に層状に形成された第1の固定電極と、第1の固定電
    極の上に形成された光導電体層と、光導電体層の上に層
    状に形成された第2の固定電極とからなる請求項1記載
    の光偏向器。
  3. 【請求項3】 前記光導電体層がアモルファスシリコン
    薄膜よりなる請求項2記載の光偏向器。
  4. 【請求項4】 前記第1の固定電極が光透過型の導電体
    薄膜よりなる請求項2記載の光偏向器。
  5. 【請求項5】 前記電圧印加手段は交流正弦波電圧を印
    加する請求項1記載の光偏向器。
  6. 【請求項6】 前記機械可動部は、前記光偏向板と、前
    記光偏向板を支持し弾性変形する梁と、梁を支持する支
    持部とからなる請求項1記載の光偏向器。
  7. 【請求項7】 前記梁が撓み可能な撓みばねであること
    を特徴とする請求項6記載の光偏向器。
  8. 【請求項8】 前記光偏向板は、一端が撓みばねの自由
    端に連結され、かつ前記撓みばねの上方に配置されてい
    る請求項7記載の光偏向器。
  9. 【請求項9】 前記梁は、前記光偏向板を回転支持する
    捩じればねからなる請求項6記載の光偏向器。
  10. 【請求項10】 前記機械可動部は、前記光検出手段の
    上に絶縁層を介して形成されている請求項1記載の光偏
    向器。
  11. 【請求項11】 前記機械可動部は、電圧印加を行う支
    持電極を有する請求項10記載の光偏向器。
  12. 【請求項12】 基板を共通として複数配置された請求
    項1記載の光偏向器と、 入射する光をスクリーン上に投影する投影レンズおよび
    絞りと、 前記複数の光偏向器の光偏向板上に光を照射する投影光
    源と、 前記複数の光偏向器の基板の第2の面側から、各光偏向
    器にそれぞれ制御光を照射し、前記複数の光偏向器の光
    偏向板で反射させ、投影レンズおよび絞りを介して反射
    光による画像をスクリーン上に投影させる光書き込み手
    段とからなる表示装置。
  13. 【請求項13】 前記光書き込み手段は、前記複数の光
    偏向器の基板の第2の面と対向するように配置された画
    像情報表示手段である請求項12記載の表示装置。
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