JPH0785888A - リチウム二次電池 - Google Patents
リチウム二次電池Info
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- JPH0785888A JPH0785888A JP5231573A JP23157393A JPH0785888A JP H0785888 A JPH0785888 A JP H0785888A JP 5231573 A JP5231573 A JP 5231573A JP 23157393 A JP23157393 A JP 23157393A JP H0785888 A JPH0785888 A JP H0785888A
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Abstract
貯蔵性能、レート特性およびサイクル寿命の優れたリチ
ウム二次電池を提供することを目的とする。 【構成】 正極と、リチウム金属、それぞれリチウムイ
オンを吸蔵・放出する炭素質物質、カルコゲン化合物ま
たは軽金属を含む負極と、非水電解液とを具備したリチ
ウム二次電池において、前記非水電解液は、エチレンカ
ーボネートおよびプロピレンンカーボネートから選ばれ
る少なくとも1種以上の溶媒10〜80体積%とジエト
キシエタン、鎖状カーボネートおよびアセトニトリルか
ら選ばれる少なくとも1種以上の溶媒20〜90体積%
とを混合した非水溶媒に式Li(Cn X2n+1Y)2 N
(ただしXはハロゲン、nは1〜4の整数、YはCO基
またはSO2 基を示す)で表されるイミド系リチウム塩
を0.1〜3モル/l溶解した組成を有することを特徴
としている。
Description
し、特に非水電解液を改良し、優れた電池特性を示すリ
チウム二次電池に係わる。
た非水電解質電池は高エネルギ―密度電池として注目さ
れている。例えば、正極活物質に二酸化マンガン(Mn
O2 )、フッ化炭素[(CF2 )n ]、塩化チオニル
(SOCl2 )等を用いた一次電池は、既に電卓、時計
の電源やメモリのバックアップ電池として多用されてい
る。
種の電子機器の小型、軽量化に伴いそれらの電源として
高エネルギ―密度の二次電池の要求が高まっている。こ
のような要求に対応してリチウムを負極活物質とするリ
チウム二次電池の研究が活発に行われている。
極と、炭酸プロピレン(PC)、1,2−ジメトキシエ
タン(DME)、γ−ブチロラクトン(γ−BL)、テ
トラヒドロフラン(THF)等の非水溶媒中にLiCl
O4 、LiBF4 、LiAsF6 等のリチウム塩を溶解
した非水電解液やリチウムイオン伝導性固体電解質と、
主にTiS2 、MoS2 、V2 O5 、V6 O13、MnO
2 等のリチウムとの間でトポケミカル反応する化合物か
らなる活物質を含む正極を備えた構成のものが研究され
ている。
池は現在まだ実用化されていない。この主な理由は、充
放電効率が低く、しかも充放電が可能な回数(サイクル
寿命)が短いためである。この原因は、負極のリチウム
と非水電解液との反応によるリチウムの劣化によるとこ
ろが大きいと考えられている。すなわち、放電時にリチ
ウムイオンとして非水電解液中に溶解したリチウムは、
充電時に前記非水電解液から析出する際に前記電解液に
含まれる非水溶媒と反応して表面が一部不活性化され
る。その結果、充放電を繰り返していくとデントライド
状(樹枝状)や小球状にリチウムが析出し、さらにはリ
チウムが負極の集電体より離脱するなどの現象が生じ
る。
脂焼成体、炭素繊維、熱分解気相炭素のようなリチウム
を吸蔵・放出する炭素質物を含む負極を備えたリチウム
二次電池が提案されている。前記負極を備えたリチウム
二次電池は、リチウムと非水電解液との反応、さらには
デンドライド析出を抑制して負極特性の劣化を改善する
ことが可能である。
からなる六角網面層が積み重なった構造(黒鉛構造)の
部分、特にそれらの前記六角網面層間の部分でリチウム
イオンの出入りが生じて充放電がなされるもと考えられ
ている。したがって、リチウム二次電池の負極としては
ある程度黒鉛構造の発達した炭素質物を用いる必要があ
る。しかしながら、黒鉛化の進んだ巨大結晶を粉末化し
た炭素質物を含む負極は非水電解液を分解するため、電
池の容量、及び充放電効率を低下させる。特に、前記負
極を備えたリチウム二次電池を高電流密度で作動させる
と、容量、充放電、放電時の電圧が著しく低下する。ま
た、充放電サイクルが進むに従い前記炭素質物の結晶構
造あるいは微細構造が崩れ、リチウムの吸蔵・放出能力
が劣化するためサイクル寿命が低下される。
たものを含む負極は巨大結晶の粉末化した炭素質物を含
む負極と同様に非水電解液を分解するため、負極として
の性能が大幅に低下するなどの問題点を有する。
(LiCoO2 )、リチウムニッケル酸化物(LiNi
O2 )、リチウムマンガン酸化物(LiMn2 O4 )等
を用いることによって、4Vの高電圧が得られる。この
ため、非水電解液は4V以上の高電圧で分解しない電解
質と非水溶媒を選択する必要がある。
リチウム(LiPF6 )、ホウフッ化リチウム(LiB
F4 )が主に用いられているが、化学的安定性が低いた
めに高温作動(40℃以上)性能、貯蔵性能、サイクル
寿命等の点で問題があった。また、非水溶媒としてはエ
チレンカーボネート、プロピレンカーボネート、γ−ブ
チロラクトンまたはジエチルカーボネート等の耐酸化還
元性に優れた溶媒が選択されている。しかしながら、こ
れらの非水溶媒は導電率が低いことや前記LiPF6 、
LiBF4 を溶解して調製された非水電解液は化学的安
定性に劣るという問題があった。中でもγ−ブチロラク
トンを用いると高温作動(40℃以上)性能、貯蔵性
能、サイクル寿命の低下が著しくなるという問題があっ
た。
優れ、かつ前記電解質を非水溶媒で溶解した非水電解液
は高導電率と耐酸化還元性に優れ、さらに引火点が高
く、毒性がなく安全性が高いことが必要である。また、
非水電解液は負極材料である単素質物との反応性が低
く、リチウムイオンの吸蔵・放出の可逆性が高いことが
必要である。
F4 、LiAsF6 などの電解質に代わる化学的安定性
の高い電解質としてビストリフルオロメチルスルホニル
イミドリチウム[Li(CF3 SO2 )2 N]が特開昭
59−14263号公報、J.Electrochem.Soc., に開示
されている。さらに、前記電解質を溶解する溶媒として
テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、プロ
ピレンカーボネート、エチルカーボネート、2−メチル
テトラヒドロフラン、ジオキソランの単独または混合溶
媒が知られている。しかしながら、前記Li(CF3 S
O2 )2 Nと前記溶媒からなる非水電解液は4Vの高温
下で酸化分解し易いため、前述した正極材料であるLi
CoO2 、LiNiO2 、LiMn2 O4 と反応するこ
と、負極材料である炭素質物で還元分解されること、導
電率が低いこと等の問題があった。その結果、化学安定
性が改善されるものの、二次電池のサイクル寿命やレー
ト特性が低下する。
電解液を改良することにより高温性能、貯蔵性能、レー
ト特性およびサイクル寿命の優れたリチウム二次電池を
提供しようとするものである。
二次電池は、正極と、リチウム金属、リチウムイオンを
吸蔵・放出する炭素質物、リチウムイオンを吸蔵・放出
するカルコゲン化合物、またはリチウムイオンを吸蔵・
放出する軽金属を含む負極と、非水電解液とを具備した
リチウム二次電池において、前記非水電解液は、エチレ
ンカーボネートおよびプロピレンンカーボネートから選
ばれる少なくとも1種以上の溶媒10〜80体積%とジ
エトキシエタン、鎖状カーボネートおよびアセトニトリ
ルから選ばれる少なくとも1種以上の溶媒20〜90体
積%とを混合した非水溶媒に式Li(Cn X2n+1Y)2
N(ただしXはハロゲン、nは1〜4の整数、YはCO
基またはSO2 基を示す)で表されるイミド系リチウム
塩を0.1〜3モル/l溶解したものからなることを特
徴とする物である。
正極と、リチウム金属、リチウムイオンを吸蔵・放出す
る炭素質物、リチウムイオンを吸蔵・放出するカルコゲ
ン化合物、またはリチウムイオンを吸蔵・放出する軽金
属を含む負極と、非水電解液とを具備したリチウム二次
電池において、前記非水電解液は、γ−ブチロラクトン
10〜80体積%と環状カーボネート、鎖状カーボネー
ト、ジエトキシエタン、環状エーテルおよびアセトニト
リルから選ばれる少なくとも1種以上の溶媒20〜90
体積%とを混合した非水溶媒に式Li(Cn X2n+1Y)
2 N(ただしXはハロゲン、nは1〜4の整数、YはC
O基またはSO2 基を示す)で表されるイミド系リチウ
ム塩を0.1〜3モル/l溶解したものからなることを
特徴とするものである。
(例えば円筒形リチウム二次電池)を図1を参照して詳
細に説明する。例えばステンレスからなる有底円筒状の
容器1は、底部に絶縁体2が配置されている。電極群3
は、前記容器1内に収納されている。前記電極群3は、
正極4、セパレ―タ5及び負極6をこの順序で積層した
帯状物を前記負極6が外側に位置するように渦巻き状に
巻回した構造になっている。前記セパレータ5は、例え
ば合成樹脂製不織布、ポリエチレン多孔質フィルム、ポ
リプロピレン多孔質フィルムから形成されている。
る。中央部が開口された絶縁紙7は、前記容器1内の前
記電極群3の上方に載置されている。絶縁封口板8は、
前記容器1の上部開口部に配置され、かつ前記上部開口
部付近を内側にかしめ加工することにより前記封口板8
は前記容器1に液密に固定されている。正極端子9は、
前記絶縁封口板8の中央には嵌合されている。正極リ―
ド10の一端は、前記正極4に、他端は前記正極端子9
にそれぞれ接続されている。前記負極6は、図示しない
負極リ―ドを介して負極端子である前記容器1に接続さ
れている。
非水電解液の構成について具体的に説明する。 1)正極4の構成 前記正極4は、例えば活物質に導電剤および結着剤を適
当な溶媒に懸濁し、この懸濁物を集電体に塗布、乾燥し
て薄板状にすることにより作製される。
ガン、バナジウム、チタン、モリブデンおよび鉄の群か
ら選ばれる少なくとも1種以上の金属を主体とし、かつ
リチウムを含む金属化合物を用いることが好ましい。前
記金属化合物としては、例えば二酸化マンガン、リチウ
ムマンガン複合酸化物、リチウム含有ニッケル酸化物、
リチウム含有コバルト化合物、リチウム含有ニッケルコ
バルト酸化物、リチウムを含むバナジウム酸化物、二硫
化チタンまたは二硫化モリブデンなどのリチウム含有カ
ルコゲン化合物等を挙げることができる。これらの金属
化合物の中で、リチウムコバルト酸化物(LiCoO
2 )、リチウムニッケル酸化物(LiNiO2 )、リチ
ウムマンガン酸化物(LiMn2 O4 )は、4Vの高電
圧が得られるために好ましい。
ラック、カーボンブラック、黒鉛等を挙げることができ
る。前記結着剤としては、例えばポリテトラフルオロエ
チレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVD
E)、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体(EPD
M)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)等を用いる
ことができる。
40μmのアルミニウム箔、ステンレス箔、ニッケル箔
等を用いることが好ましい。 2)負極6の構成 前記負極6は、例えばリチウム金属、リチウムイオンを
吸蔵・放出する炭素質物、リチウムイオンを吸蔵・放出
するカルコゲン化合物、またはリチウムイオンを吸蔵・
放出する軽金属を含む。前記負極材料として炭素質物ま
たはカルコゲン化合物を用いた場合には、前記負極材料
を結着剤と共に適当な溶媒に懸濁し、この懸濁物を集電
体に塗布、乾燥して薄板状にすることにより作製され
る。特に、前記炭素質物は負極6を作製した状態で5〜
20mg/cm2 の範囲で含有することが好ましい。
ルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン
(PVDF)、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体
(EPDM)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、
カルボキシメチルセルロース(CMC)等を用いること
ができる。
コゲン化合物としては、例えば二硫化チタン(TiS
2 )、二硫化モリブデン(MoS2 )、セレン化ニオブ
(NbSe3 )等を挙げることができる。
属としては、例えばアルミニウム、アルミニウム合金、
マグネシウム合金、リチウム合金等を挙げることができ
る。前記リチウムイオンを吸蔵・放出する炭素質物は、
以下に説明する(2−1)〜(2−3)のものを用いる
ことができる。ただし、炭素質物を決定するための示差
熱分析、La、d002 、Lcおよび強度比P101 /P
100 の測定、定義は、次の通りである。
分、試料重量3mg、空気中の条件で測定した (b)X線回折による測定のデータは全てCuKαをX
線源、標準物質に高純度シリコンを使用した。La、d
002 、Lcは各回折ピークの位置、及び半値幅から求め
た。算出方法としては、半値幅中点法を用いた。
c軸方向の結晶子の長さLcは、シェラーの式の形状因
子であるKが0.89とした時の値である。 (d)X線回折による(101)回折ピークP101 と
(100)回折ピークP100 の強度比P101 /P100 と
は、ピークの高さ比から求めたものである。
℃以上、好ましくは800℃以上、さらに好ましくは8
40℃以上に有する。示差熱分析による発熱ピ―クの値
は、炭素質物の炭素−炭素間の結合力の尺度となるもの
である。この範囲に発熱ピ―クを有する炭素質物は、黒
鉛構造が適度に発達しており、黒鉛構造における六角網
面層の層間へリチウムイオンが可逆的に吸蔵・放出され
る性質を示す。また、非水溶媒に対し活性な無定型炭素
が少ない炭素質物であると考えられる。
しない炭素質物は、黒鉛構造が未発達の炭素質物が炭素
質物中に混在するため、リチウムイオンの黒鉛構造にお
ける六角網面の層間への可逆的な吸蔵・放出が少ないも
のと考えられる。また、非水溶媒に対し活性な無定型炭
素からなる微粉末が多く存在し、非水溶媒が還元分解さ
れやすくなると考えられる。
しない炭素質物は、黒鉛構造が未発達の炭素質物が炭素
質物中に混在するため、リチウムイオンの黒鉛構造にお
ける六角網面の層間への可逆的な胸像・放出が少ないも
のと考えられる。また、非水溶媒に対し活性な無定型炭
素からなる微粉末が多く存在し、非水溶媒が還元分解さ
れやすくなると考えられる。
る(101)回折ピ―クP101 と(100)回折ピ―ク
P100 の強度比P101 /P100 が0.7〜2.2である
ことが必要である。特に、前記強度比P101 /P100 が
0.8〜1.8である炭素質物は電池容量、充放電効率
およびサイクル寿命をより向上できることから好まし
い。
素質物は、黒鉛構造が適度に発達しており、かつ黒鉛構
造において積み重なった六角網面層が互いに適度なず
れ、ねじれ、角度を有しているものと考えられる。この
ように積み重なった六角網面層が互いに適度なずれ、ね
じれ、角度を有していると、六角網面層の層間において
リチウムイオンの拡散がしやすくなり、多くのリチウム
イオンが可逆的に吸蔵・放出される性質を示す。また、
前記構成の炭素質物はリチウムイオンの層間への吸蔵・
放出に伴う黒鉛構造の崩れが生じ難い。リチウムイオン
の層間への吸蔵・放出により黒鉛構造が崩れると、リチ
ウムイオンの吸蔵・放出量が減少すると共に、非水溶媒
に対し活性な面が生じて前記非水溶媒が還元分解され易
くなる。また、崩れた微細な結晶も同様に前記非水溶媒
を還元分解する。
た炭素質物は、黒鉛構造(例えば天然黒鉛など)が発達
し、六角網面層間のずれ、ねじれ、角度が少ないものに
なる。このような炭素質物は、特に例えば0.5mA/
cm2 以上のようなハイレ―トの充放電条件においてリ
チウムイオンの吸蔵・放出量がかえって減少する。ま
た、前記構成の炭素質物はその表面が非水溶媒に対して
活性である。このため、前記非水溶媒は前記炭素質物に
より還元分解され易く、リチウム二次電池の容量、充放
電効率、及びサイクル寿命特性が低下する。
未満の炭素質物は、黒鉛構造が未発達のものが多く混在
し、六角網面層間のずれ、ねじれ、角度が大きくなり過
ぎたものになる。このため、前記構成の炭素質物はリチ
ウムイオンの六角網面層の層間への可逆的な吸蔵・放出
が少なく、リチウム二次電池の容量、充放電効率、及び
サイクル寿命特性が低下する。
に、さらに以下に説明する(1) 〜(8) の特性を有するこ
とが好ましい。 (1) X線回折により得られる(110)面の回折ピ―ク
による黒鉛構造のa軸方向の結晶子の平均長さLaが2
0〜100nm、より好ましくは40〜80nmである
炭素質物。なお、炭素質物の黒鉛構造におけるa軸面の
形状は長方形であることが好ましい。
構造が適度に発達しており、かつ結晶子のa軸方向の長
さが適度であるため、リチウムイオンが六角網面層の層
間に拡散しやすくなる。また、前記構成の炭素質物はリ
チウムイオンの出入りするサイトが多くなり、リチウム
イオンがより多く吸蔵・放出できる性質を示す。
は、巨大結晶となり、リチウムイオンが六角網面層の層
間へ拡散し難くなり、リチウムイオンの吸蔵・放出を確
保することが困難になる。また、前記炭素質物の表面は
非水溶媒に対して活性であるため、前記非水溶媒を還元
分解し易くさせる。一方、前記Laが20nm未満の炭
素質物は、黒鉛構造が未発達の炭素質物が多く混在する
ため、リチウムイオンの六角網面層の層間への可逆的な
吸蔵・放出が低下する恐れがある。
の平均面間隔d002 が0.370nm以下、より好まし
くは0.340nm以下である炭素質物。特に、前記平
均面間隔d002 が0.3358〜0.3440nm、よ
り好ましくは0.3359〜0.3380nm、さらに
好ましくは0.3370〜0.3380nmである炭素
質物が望ましい。
質物は、六角網面層の層間の間隔がリチウムイオンのス
ム―ズな六角網面層の層間への吸蔵・放出反応に適して
いる。
越える炭素質物は、容量が低く、かつ充放電時の過電圧
が大きくなり急速充放電性能が低下する傾向がある。ま
た電池の放電時の電圧の平坦性が低くなる等の電池性能
が低下する傾向がある。
晶子の大きさLcが15nm以上、より好ましくは20
〜100nmである炭素質物。前記範囲のLcを有する
炭素質物は、黒鉛構造が適度に発達し、リチウムイオン
が多く可逆的に吸蔵・放出される性質を示す。
1.3〜2.5の範囲である炭素質物。前記La/Lc
が1.3未満の炭素質物は、リチウムイオンが炭素層間
に出入りできるサイトが減少するため負極容量が低下す
る恐れがある。一方、前記La/Lcが2.5を越える
炭素質物はリチウムイオンの吸蔵・放出に伴う過電圧が
大きくなり、急速充放電性能が低下する恐れがある。
構造の比率の尺度としては、アルゴンレ―ザ(波長51
4.5nm)を光源として測定された炭素質物のラマン
スペクトルがある。前記炭素質物について測定されるラ
マンスペクトルには、1360cm-1付近に現れる乱層
構造に由来するピ―クと、1580cm-1付近に現れる
黒鉛構造に由来するピ―クが存在する。そのピ―ク強度
比、すなわち前記アルゴンレ―ザラマンスペクトル(波
長414.5nm)における1580cm-1のピ―ク強
度(R2)に対する1360cm-1のピ―ク強度(R
1)の比R1/R2の値が、0.7以下の炭素質物が好
ましい。
素質物。なお、前記真密度は前記炭素質物の黒鉛化の度
合を示す尺度になる。 (7) 硫黄の含有量が0〜1,000ppmである炭素質
物。
ない炭素質物は、リチウムイオンの吸蔵・放出量が増加
され、かつ非水溶媒の還元分解を低減する。これは、示
差熱分析で700℃以上に発熱ピ―クを示す黒鉛構造が
ある程度発達した炭素質物においては、硫黄の含有量が
1,000ppm以下(0ppmを含む)であると、黒
鉛構造の欠陥が少なく、結果として黒鉛構造の崩れが生
じ難く、かつリチウムイオンの吸蔵・放出量を増加させ
る。したがって、前記炭素質物を含む負極を備えたリチ
ウム二次電池は、容量、充放電効率、及びサイクル寿命
が向上される。
m以下(0ppmを含む)の炭素質物は非水溶媒及びリ
チウムイオンと、硫黄または硫黄化合物との反応による
非水溶媒の分解、及び電極反応の阻害を低減することが
可能である。したがって、前記炭素質物を含む負極を備
えたリチウム二次電池は充放電効率、及びサイクル寿命
が向上される。
オンが反応した場合、LiS−等の安定な基や、LiS
等の化合物を生成する。このような基や化合物の生成に
より、前記リチウムは可逆的な吸蔵・放出反応に寄与し
なくなると考えられる。また、LiSのような生成した
化合物は六角網面層間の障害物となり、リチウムイオン
の、スム―ズな挿入を妨げると考えられる。
黄含有量を1,000ppm以下にするか、全く含まな
いようにすることによって、リチウム二次電池の充放電
効率及びサイクル寿命等を向上することができる。
含有量が0〜50ppm、ケイ素の含有量0〜50pp
m、酸素の含有量が0〜500ppmである炭素質物。
前記各不純物元素の含有量が前記範囲を越える炭素質物
は、炭素層間にあるリチウムイオンが不純物元素と反応
して消費され、電池反応に関与するリチウムが減少する
恐れがある。
さの範囲に90体積%以上が分布され、かつ平均繊維径
が1〜30μmの繊維形状を有するか、または1〜10
0μmの粒径範囲に90体積%以上が分布され、かつ平
均粒径が1〜80μmの粒子形状を有することが好まし
い。また、前記形状の炭素質物はN2 ガス吸着のBET
法による比表面積が0.1〜100m2 /gであること
が好ましい。
に充填密度を高くできる。また、前記形状の炭素質物は
非水溶媒に対し活性な黒鉛結晶構造の崩れた炭素質物、
あるいは無定型炭素の含有が減少でき、非水溶媒の還元
分解を抑えることが可能になる。
たは粒子が5体積%以下しか含まない炭素質物は、黒鉛
結晶構造の崩れた炭素質物あるいは無定型炭素がさらに
減少され、非水溶媒の還元分解を低減することが可能に
なる 逆に、前記粒度分布およびN2 ガス吸着のBET法によ
る比表面積が前記範囲を外れる炭素質物は、無定型炭素
質物の含有及び黒鉛結晶構造の崩れた炭素質物の含有が
多くなり、溶媒の還元分解が起こりやすくなる。また、
炭素質物の充填量の高い負極を作製することが困難にな
る。
示差熱分析で700℃以上に発熱ピ―クを有し、X線回
折による黒鉛構造の(101)回折ピ―クP101 と(1
00)回折ピ―クP100 の強度比P101 /P100 が0.
7〜2.2である炭素質物の製造方法を説明する。
または合成ピッチを原料とし、1500℃〜3000℃
の高温で焼成することによりコ―クスまたは異方性を有
するピッチを作る。
ピッチは、硫黄の含有量の少ないものを用いることが好
ましい。このような原料を用いると、比較的低温の熱処
理で黒鉛構造の格子中の欠陥が少ないコ―クスまたは異
方性を有するピッチを得ることができる。特に、有機物
の構成する芳香族縮合炭素内の炭素−硫黄の化学結合が
少ないものを選択して用いることが好ましい。すなわ
ち、前記芳香族縮合炭素内の炭素−硫黄の化学結合は硫
黄原子が置換基の一部として存在するC−S結合に比べ
て切断され難く、硫黄の除去が難しい。したがって、芳
香族縮合炭素内の炭素−硫黄の化学結合が少ない原料が
好ましい。
ピッチは、窒素の含有量の少ないものが好ましい。ま
た、コ―ルタ―ル、石油ピッチまたは合成ピッチ中の芳
香族環にメチル炭素あるいはメチレン炭素などのアルキ
ル側鎖その割合が少ないものほど黒鉛構造が発達し、X
線回析による前記Laの値が大きい炭素質物が得られ
る。しかしながら、前記Laが100nmと大きすぎる
と、負極性能上、好ましくない。
炭素系材料、球状炭素系材料を得ることができる。特
に、繊維状炭素系材料の中で短繊維状炭素系材料はコス
トが安く、また負極充填密度を高くすることができる利
点を有する。
チの純度が95体積%以上、より好ましく98体積%以
上であることが望ましい。これは、不純物である等方性
ピッチが多く含まれた異方性ピッチから抽出された前記
繊維状炭素系材料、球状炭素系材料を後述する黒鉛化す
ると、黒鉛構造の崩れ、無定型炭素の発生の原因にな
る。しかしながら、異方性ピッチの量が高い異方性を有
するピッチから抽出された前記繊維状炭素系材料、球状
炭素系材料を熱処理温度が2800℃以上の高温で黒鉛
化すると、黒鉛化が進み過ぎる。このため、前記異方性
を有するピッチには1〜2体積%程度の等方性ピッチを
含んでもよい。
ェ―ズピッチが挙げられる。メソフェ―ズピッチから得
られる前記繊維状炭素系材料、球状炭素系材料は例えば
放射状、ラメラ状、あるいはブルックステ―ラ―型配向
性を有する。特に、前記メソフェ―ズピッチから球状炭
素系材料を得る場合は、コ―ルタ―ルからメソフェ―ズ
球晶を抽出する際、粒径が0.5μm以下の微小のメソ
フェ―ズ球晶を除去する処理を行うことが有効である。
また、抽出後に酸素雰囲気下で300〜700℃で熱処
理を行うことも有効である。このような処理によりメソ
フェ―ズ球晶に付着した微小メソフェ―ズ球晶、さらに
は表面に付着した余分な炭素成分が焼失して除去される
ため、後述する炭素化、粉砕、黒鉛化処理により得られ
る炭素質物はリチウムイオンの吸蔵・放出反応の阻害が
抑えられる。
材料および球状炭素系材料から選ばれる少なくとも1種
を熱処理して炭素化する。前記熱処理温度は、600〜
1900℃、より好ましくは800〜1500℃にする
ことが望ましい。また、前記熱処理はアルゴン気流中で
行うことが好ましい。さらに、熱処理時間は0.5時間
〜30時間の範囲にすることが好ましい。
る。前記粉砕処理は、最終的に得られる炭素質物が粒子
形状である場合には次のような条件で行うことが好まし
い。すなわち、1〜100μmの粒径範囲に90体積%
以上が分布し、より好ましくは粒径が0.5μm以下の
微細な粒子が5体積%以下分布し、かつ平均粒径が1〜
80μmになるように適切な粉砕条件を選択して粉砕を
行うか、または粉砕後に篩分する。また、最終的に得ら
れる炭素質物が繊維形状である場合には次のような条件
で行うことが好ましい。すなわち、0.5〜100μm
の長さ範囲に90体積%以上が分布し、より好ましくは
径が0.5μm以下の微細な繊維が5体積%以下分布
し、かつ平均繊維径が1〜30μmになるように適切な
粉砕条件を選択して粉砕を行うか、または粉砕後に篩分
する。前記粉砕及び篩分は、不活性雰囲気で行うことが
好ましい。
000℃以上の温度で熱処理することにより黒鉛化して
前述した特性を有する炭素質物を製造する。前記黒鉛化
処理は、前記炭素体を粉砕することにより生じた無定型
炭素や黒鉛化度の少ない炭素を黒鉛化する作用を有す
る。
の温度範囲にすることが好ましい。また、前記熱処理は
アルゴン気流中で行うことが好ましい。さらに、前記熱
処理時間は1時間〜30時間の範囲であればよい。
化処理して、前記炭素質物を製造する場合には前記粉砕
時にボ―ルミルやジェットミルなどを用いて粒状または
球状の粉末にすることが好ましい。
炭素質物を得るには、前記炭素質物の製造時に不純物の
除去処理を行うことが好ましい。前記炭素質物から硫黄
または硫黄化合物を除去するには、2000〜3000
℃、より好ましくは2300〜2800℃の温度でCu
Cl3 などのルイス酸や塩素ガスまたは金属ナトリウム
を作用させて加熱処理する方法を採用することができ
る。前記加熱処理は、前記炭素化工程または黒鉛化工程
と同時に行っても、或いは前記黒鉛化工程の後に別途行
ってもよい。
まりX線回折による(002)面の面間隔d002 が0.
3360〜0.3380nm、a軸方向の長さLaとc
軸方向の長さの比La/Lcが1.3〜2.5で、La
は20〜100nmである炭素質物は、以下に説明する
方法により製造される。
ちメソフェ―ズピッチから得られる繊維状炭素系材料を
用いる。前記メソフェ―ズピッチから繊維状炭素系材料
を得るには、まずメソフェ―ズピッチを溶融ブロ―法に
て繊維長 200〜 300μmの短繊維に紡糸する。この際の
紡糸条件は、最終的に得られる炭素質物の配向性、結晶
構造を左右する。紡糸時のノズル形状、吐出速度、冷却
速度、細化速度を適正に調節することにより、結晶のパ
ラメ―タ、微細組織、配向性を制御することができる。
紡糸後、不融化処理することにより繊維状炭素系材料を
得る。
理して炭素体にする。前記熱処理により得られた繊維状
炭素体は、X線回折による(002)面の面間隔d002
は0.344〜0.380nmであることが好ましい。
前記面間隔d002 がこの範囲にある前記炭素体は後述す
る粉砕処理により容易に繊維長の短かい繊維状炭素体に
することが可能である。なお、前記面間隔d002 が前記
範囲を逸脱した繊維状炭素体は粉砕処理工程で縦方向
(繊維長方向)に割れが生じ繊維長を短かくすることが
困難になる。
ましくは800〜1500℃である。前記熱処理は、ア
ルゴン気流中で行うことが好ましい。前記熱処理時間は
0.5時間〜30時間の範囲であればよい。
する。前記粉砕処理は、最終的に得られる炭素質物が
0.5〜100μmの長さ範囲に90体積%以上が分布
し、より好ましくは径が0.5μm以下の微細な繊維が
5体積%以下分布し、かつ平均径が1〜30μmになる
ように適切な粉砕条件を選択して粉砕を行うか、または
粉砕後に篩分する。前記粉砕及び篩分は、不活性雰囲気
で行うことが好ましい。
維状炭素体を2000℃以上、好ましくは2000℃〜
3000℃、より好ましくは2600〜3000℃の温
度で熱処理して黒鉛化することによって前述した特性を
有する繊維状炭素質物を製造する。
ス気流中で行うことが好ましい。熱処理時間は0.5時
間〜30時間の範囲であればよい。 (2−2)炭素質物 この炭素質物は、示差熱分析で700℃以上に発熱ピ―
クを有し、X線回折により得られる(110)面の回折
ピ―クによる黒鉛構造のa軸方向の結晶子の平均長さL
aが20〜100nmであり、硫黄含有率が1000p
pm以下(0ppmを含む)のものである。
―クが700℃以上であることが必要である。前記示差
熱分析による発熱ピ―クは、好ましくは800℃以上、
さらに好ましくは840℃以上である。示差熱分析によ
る発熱ピ―クの値は、炭素質物の炭素−炭素間の結合力
の尺度となるものである。この範囲に発熱ピ―クを有す
る炭素質物は、黒鉛構造が適度に発達しており、黒鉛構
造における六角網面層の層間にリチウムイオンが可逆的
に吸蔵・放出される性質を示す。また、非水溶媒に対し
活性な無定型炭素が少ない炭素質物であると考えられ
る。なお、示差熱分析による発熱ピ―クが700℃未満
の炭素質物は前述した炭素質物(2−1)で説明したの
と同様な理由で負極材料として好ましくない。
れる(110)面の回折ピ―クによる黒鉛構造のa軸方
向の結晶子の平均長さLaが20〜100nm、より好
ましくは40〜80nmであることが必要である。な
お、炭素質物の黒鉛構造におけるa軸面の形状は長方形
であることが好ましい。
構造が適度に発達しており、かつ結晶子のa軸方向の長
さが適度であるため、リチウムイオンが六角網面層の層
間に拡散しやすくなる。また、前記構成の炭素質物はリ
チウムイオンの出入りするサイトが多くなり、リチウム
イオンがより多く吸蔵・放出できる性質を示す。なお、
前記Laが前記範囲から逸脱する炭素質物は前述した炭
素質物(2−1)で説明したのと同様な理由で負極材料
として好ましくない。
〜1,000ppmであることが必要である。前記範囲
の硫黄を含むかまたは硫黄を含まない炭素質物は、リチ
ウムイオンの吸蔵・放出量が増加され、かつ非水溶媒の
還元分解を低減する。
ピ―クを示す黒鉛構造がある程度発達した炭素質物にお
いては、硫黄の含有量が1,000ppm以下(0pp
mを含む)であると、黒鉛構造の欠陥が少なく、結果と
して黒鉛構造の崩れが生じ難く、かつリチウムイオンの
吸蔵・放出量を増加させる。また、前記硫黄の含有量が
1,000ppm以下(0ppmを含む)の炭素質物は
非水溶媒及びリチウムイオンと、硫黄または硫黄化合物
との反応による非水溶媒の分解、及び電極反応の阻害を
低減することが可能である。なお、前記硫黄が1000
ppmを越えて含有量炭素質物は前述した炭素質物(2
−1)で説明したのと同様な理由で負極材料として好ま
しくない。
の金属元素の含有量が0〜50ppm、ケイ素の含有量
0〜50ppm、酸素の含有量が0〜500ppmであ
ることを許容する。
の少ない高純度な原料から黒鉛化したグラファイト、ま
た、硫黄の含有量の少ない高純度な石油ピッチ、コ―ル
タ―ル、重質油、合成ピッチ、合成高分子、有機樹脂な
どを原料として、黒鉛化あるいは炭素化したコ―クス、
炭素繊維、球状炭素体、樹脂焼成体、気相成長炭素体な
どが挙げられる。
クを有し、各金属元素の含有量がそれぞれ0〜50pp
m、ケイ素の含有量が0〜50ppm、窒素の含有量が
0〜1000ppm、硫黄の含有量が0〜1000pp
mのものである。
―クが700℃以上であることが必要である。前記示差
熱分析による発熱ピ―クは、好ましくは800℃以上、
さらに好ましくは840℃以上である。前記示差熱分析
による発熱ピ―クの値は、炭素質物の炭素−炭素間の結
合力の尺度となるものである。この範囲に発熱ピ―クを
有する炭素質物は、黒鉛構造が適度に発達しており、黒
鉛構造における六角網面層の層間へリチウムイオンが可
逆的に吸蔵・放出される性質を示す。また、非水溶媒に
対し活性な無定型炭素が少ない炭素質物であると考えら
れる。なお、示差熱分析による発熱ピ―クが700℃未
満の炭素質物は前述した炭素質物(2−1)で説明した
のと同様な理由で負極材料として好ましくない。
各種の金属元素の含有量が0〜50ppm、ケイ素の含
有量0〜50ppm、酸素の含有量が0〜500pp
m、硫黄の含有量が0〜1000ppmであることが必
要である。
ない炭素質物は、リチウムイオンの吸蔵・放出量が増加
され、かつ非水溶媒の還元分解を低減する。なお、前記
硫黄が1000ppmを越えて含有量炭素質物は前述し
た炭素質物(2−1)で説明したのと同様な理由で負極
材料として好ましくない。
記範囲を越える炭素質物は、炭素層間にあるリチウムイ
オンが不純物元素と反応して消費され、電池反応に関与
するリチウムが減少する。
ッチ系原料、具体的にはコ―ルタ―ル、石油ピッチ、ま
たは合成ピッチを約800℃〜約2000℃で熱処理し
て得られるコ―クス、樹脂焼成体、または同原料を約2
000℃〜約3000℃の温度で熱処理して得られる黒
鉛化物やグラファイトが挙げられる。好ましくはメソフ
ェ―ズピッチから得られるメソフェ―ズ小球体、または
メソフェ―ズピッチ系炭素繊維を約800℃〜約200
0℃で炭素化した炭素質物、もしくは約2000℃〜約
3000℃で黒鉛化した炭素質物を含む負極を備えたリ
チウム二次電池は、優れた容量、充放電効率、サイクル
寿命を有する。
に電解質を溶解することにより調製される。
ーボネート(EC)およびプロピレンンカーボネート
(PC)から選ばれる少なくとも1種以上の溶媒10〜
80体積%とジエトキシエタン、鎖状カーボネートおよ
びアセトニトリルから選ばれる少なくとも1種以上の溶
媒20〜90体積%との混合溶媒、(b)γ−ブチロラ
クトン(γ−BL)10〜80体積%と環状カーボネー
ト、鎖状カーボネート、ジエトキシエタン、環状エーテ
ルおよびアセトニトリルから選ばれる少なくとも1種以
上の溶媒20〜90体積%とを混合溶媒、が使用され
る。
カーボネートとしては、ジメチルカーボネート(DM
C)またはジエチルカーボネート(DEC)が好まし
い。前記混合溶媒(a)中のEC、PC(第1成分)の
配合量を10〜80体積%に限定した理由は、前記第1
成分の量が前記範囲を逸脱すると、非水電解液の導電率
の低下と負極の充放電効率の低下を招き、電池の容量と
サイクル寿命が低下するからである。
カーボネートとしては、ECまたはPCが好ましい。前
記鎖状カーボネートとしては、ジメチルカーボネート
(DMC)またはジエチルカーボネート(DEC)が好
ましい。
分)の配合量を10〜80体積%に限定した理由は、前
記第1成分の量が前記範囲を逸脱すると、非水電解液の
導電率の低下と負極の充放電効率の低下を招き、電池の
容量とサイクル寿命が低下するからである。
i(Cn X2n+1Y)2 N(ただしXはハロゲン、nは1
〜4の整数、YはCO基またはSO2 基を示す)で表さ
れるイミド系リチウム塩が使用される。前記イミド系リ
チウム塩としては、ビストリフルオロメチルスルホニル
イミドリチウム[Li(CF3 SO2 )2 N]、ビスト
リフルオロメチルアセチルイミドリチウム[Li(CF
3 CO)2 N]がある。これらのイミド系リチウム塩
は、高い導電率を有する。
塩(電解質)を非水溶媒に対して0.1モル/l〜3.
0モル/lの量を溶解することにより調製される。前記
非水電解液中に存在する主な不純物としては、水分と、
有機過酸化物(例えばグリコール類、アルコール類、カ
ルボン酸類)、ハロゲン化物、硫黄酸化物、窒化物、重
金属などが挙げられる。これらの不純物は、負極等に悪
影響を及ぼすことからできるだけ低減されることが好ま
しい。特に、水分は50ppm以下、有機過酸化物は1
000ppm以下にすることが好ましい。このような非
水電解液中の不純物量の低減により負極の充放電効率が
高められ、サイクル寿命が向上される。
びPCから選ばれる少なくとも1種以上の溶媒10〜8
0体積%とジエトキシエタン、鎖状カーボネートおよび
アセトニトリルから選ばれる少なくとも1種以上の溶媒
20〜90体積%とを混合した非水溶媒に式Li(Cn
X2n+1Y)2 N(ただしXはハロゲン、nは1〜4の整
数、YはCO基またはSO2 基を示す)で表されるイミ
ド系リチウム塩を0.1モル/l〜3モル/l溶解した
非水電解液を備えるため、優れた高温作動性能、貯蔵性
能、レート特性およびサイクル寿命を有する。
電率を有する。また、前記非水電解液は負極材料である
リチウムイオンを吸蔵・放出する炭素質物、カルコゲン
化合物、軽金属またはリチウム金属に対する安定性に優
れ、かつ正極材料であるLiCoO2 、LiNiO2 、
LiMn2 O4 を用いて4Vの高電圧を取り出す際に安
定である。さらに、前記混合溶媒と前記イミド系リチウ
ム塩との反応性が低いために、これらからなる非水電解
液は高温時において優れた化学的安定性を有する。した
がって、前記組成の非水電解液を備えるリチウム二次電
池は優れた高温作動性能、貯蔵性能、レート特性および
サイクル寿命を有する。
池はγ−ブチロラクトン10〜80体積%と環状カーボ
ネート、鎖状カーボネート、ジエトキシエタン、環状エ
ーテルおよびアセトニトリルから選ばれる少なくとも1
種以上の溶媒20〜90体積%とを混合した非水溶媒に
式Li(Cn X2n+1Y)2 N(ただしXはハロゲン、n
は1〜4の整数、YはCO基またはSO2 基を示す)で
表されるイミド系リチウム塩を0.1モル/l〜3モル
/l溶解した非水電解液を備えるため、優れた高温作動
性能、貯蔵性能、レート特性およびサイクル寿命を有す
る。
たEC、PCを第1成分とする混合溶媒を含む非水電解
液に比べてさらに高い導電率を有する。これは、混合溶
媒中の第1成分としてγ−BLを用いたためである。ま
た、前記非水電解液は負極および正極に対して優れた安
定性を有する。さらに、前記混合溶媒中のγ−BLと前
記イミド系リチウム塩との反応性が非常に低いために、
これらからなる非水電解液は高温(45℃以上)時にお
いて極めて優れた化学的安定性を有する。したがって、
前記組成の非水電解液を備えるリチウム二次電池は前述
したEC、PCを第1成分とする混合溶媒を含む非水電
解液を用いた二次電池に比べてさらに優れた高温作動性
能、貯蔵性能、レート特性およびサイクル寿命を有す
る。
の特性を有するリチウムイオンを吸蔵・放出する炭素質
物を含む負極は、リチウムイオンの急速な吸蔵・放出を
図ることができるため、ハイレート(急速充放電)性能
が大幅に向上された二次電池を得ることができる。ま
た、前記負極と前述した非水電解液とを組み合わせる
と、正極、負極の充放電効率が大幅に向上してサイクル
寿命を長くすることができる。これは、前記非水電解液
中で前記炭素質物表面に生成する有機皮膜の成長を抑制
し、かつ前記皮膜の抵抗値が小さいため、リチウムイオ
ンの吸蔵・放出の可逆性が高まることによるものと考え
られる。
イオンを吸蔵・放出するカルコゲン化合物を用いれば、
電池電圧が低下するものの、負極容量が大きくなるた
め、電池容量を増大させることができる。しかも、リチ
ウムイオンの前記負極中での拡散速度を大きくできるた
め、ハイレート性能を著しく向上することができる。
チウム二次電池を参照して詳細に説明する。 実施例1 まず、リチウムコバルト酸化物(Lix CoO2 (0.
8≦x≦1))粉末91重量%、アセチレンブラック
3.5重量%、グラファイト3.5重量%およびエチレ
ンプロピレンジエンモノマー粉末2重量%にトルエンを
加えて混合し、この混合物を厚さ30μmのアルミニウ
ム箔からなる集電体に塗布した後プレスすることにより
正極を作製した。
ソフェーズ炭素繊維をアルゴン雰囲気下で1000℃に
て熱処理し炭素化した後、平均粒径25μm、粒度分布
で1〜80μmに90体積%が存在するように、かつ粒
径0.5μm以下の粒子が4%%以下になるように適度
に粉砕した後、アルゴン雰囲気下で3000℃にて黒鉛
化することにより炭素質物を製造した。
の黒鉛化炭素粉末であり、粒度分布で1〜80μmに9
0体積%が存在し、粒径が0.5μm以下の粒子の粒度
分布は0体積%であった。また、前記炭素質物質はN2
ガス吸着BET法による比表面積が3m2 /gであっ
た。
種パラメ―タを半価幅中点法で測定したところ、P101
/P100 の値は1.5であった。d002 は、0.336
8nmであった。また、示差熱分析による発熱ピ―ク
は、810℃であった。
スチレンブタジエンゴム2.2重量%およびカルボキシ
メチルセメロース1.1重量%と共に混合し、これを集
電体としての銅箔に塗布し、乾燥することにより負極を
作製した。
ムからなるセパレ―タおよび前記負極をそれぞれこの順
序で積層した後、前記負極が外側に位置するように渦巻
き状に巻回して電極群を作製した。
メチルスルホニルイミドリチウム[Li(CF3 SO
2 )2 N]をエチレンカ―ボネ―ト(EC)、プロピレ
ンカーボネート(PC)およびジエチルカ―ボネ―ト
(DEC)の混合溶媒(混合体積比率40:20:4
0)に1.0モル/l溶解して非水電解液を調製した。
の有底円筒状容器内にそれぞれ収納して前述した図1に
示す円筒形リチウム二次電池を組み立てた。 実施例2 非水溶媒としてエチレンカ―ボネ―ト(EC)、プロピ
レンカーボネート(PC)およびジメチルカ―ボネ―ト
(DMC)の混合溶媒(混合体積比率50:10:4
0)を用いた以外、実施例1と同様な構成で前述した図
1に示す円筒形リチウム二次電池を組み立てた。
レンカーボネート(PC)およびアセトニトリル(A
N)の混合溶媒(混合体積比率40:20:40)を用
いた以外、実施例1と同様な構成で前述した図1に示す
円筒形リチウム二次電池を組み立てた。
レンカーボネート(PC)、ジメチルカ―ボネ―ト(D
MC)およびジエチルカ―ボネ―ト(DEC)の混合溶
媒(混合体積比率40:10:25:25)を用いた以
外、実施例1と同様な構成で前述した図1に示す円筒形
リチウム二次電池を組み立てた。
レンカ―ボネ―ト(EC)およびプロピレンカーボネー
ト(PC)の混合溶媒(混合体積比率50:15:3
5)を用いた以外、実施例1と同様な構成で前述した図
1に示す円筒形リチウム二次電池を組み立てた。
施例1と同様な構成で前述した図1に示す円筒形リチウ
ム二次電池を組み立てた。
素繊維をアルゴン雰囲気下で800℃にて熱処理し炭素
化した後、平均粒径20μm、粒度分布で1〜80μm
に90体積%が存在するように適度に粉砕することによ
り炭素質物を製造した。得られた炭素質物質は、N2 ガ
ス吸着BET法による比表面積が5m2 /g、X線回折
によるd002 は0.360nm、示差熱分析による発熱
ピ―クは690℃であった。
BL)、エチレンカ―ボネ―ト(EC)およびジエトキ
シエタン(DEE)の混合溶媒(混合体積比率20:5
0:30)を用いた以外、前記実施例1と同様な組成を
有する。
チロラクトン(γ−BL)、エチレンカ―ボネ―ト(E
C)および2−メチルテトラヒドロフラン(2MeTH
F)の混合溶媒(混合体積比率30:50:20)を用
いた以外、実施例1と同様な構成で前述した図1に示す
円筒形リチウム二次電池を組み立てた。
チロラクトン(γ−BL)、エチレンカ―ボネ―ト(E
C)およびアセトニトリル(AN)の混合溶媒(混合体
積比率20:50:30)を用いた以外、実施例1と同
様な構成で前述した図1に示す円筒形リチウム二次電池
を組み立てた。
ドリチウム[Li(CF3 CO)2 N]をエチレンカ―
ボネ―ト(EC)、プロピレンカーボネート(PC)お
よびジエチルカ―ボネ―ト(DEC)の混合溶媒(混合
体積比率60:10:30)に1.0モル/l溶解した
ものを用いた以外、実施例1と同様な構成で前述した図
1に示す円筒形リチウム二次電池を組み立てた。
(CF3 SO2 )2 Nγ−ブチロラクトン(γ−B
L)、エチレンカ―ボネ―ト(EC)およびアセトニト
リル(AN)の混合溶媒(混合体積比率20:50:3
0)に1.0モル/l溶解したものを用いた以外、実施
例1と同様な構成で前述した図1に示す円筒形リチウム
二次電池を組み立てた。
実施例1と同様な構成で前述した図1に示す円筒形リチ
ウム二次電池を組み立てた。
6 )をエチレンカ―ボネ―ト(EC)およびγ−ブチロ
ラクトン(γ−BL)の混合溶媒(混合体積比率50:
50)に1.0モル/l溶解したものを用いた以外、実
施例1と同様な構成で前述した図1に示す円筒形リチウ
ム二次電池を組み立てた。
6 )をエチレンカ―ボネ―ト(EC)およびジエトキシ
エタン(DME)の混合溶媒(混合体積比率50:5
0)に1.0モル/l溶解したものを用いた以外、実施
例1と同様な構成で前述した図1に示す円筒形リチウム
二次電池を組み立てた。
6 )をエチレンカ―ボネ―ト(EC)およびアセトニト
リル(AN)の混合溶媒(混合体積比率50:50)に
1.0モル/l溶解したものを用いた以外、実施例1と
同様な構成で前述した図1に示す円筒形リチウム二次電
池を組み立てた。
〜3のリチウム二次電池について、45℃の温度下にて
充電電流500mAで4.2Vまで3時間の充電をし、
2.7Vまで1Aのハイレ―ト電流で放電する充放電を
繰り返し行い、各電池の放電容量とサイクル寿命をそれ
ぞれ測定した。その結果を図2に示す。
のリチウム二次電池は、比較例1〜3の電池に比べてハ
イレ―トの放電においても容量が高く、かつサイクル寿
命が格段に向上されることがわかる。
電を繰り返し試験において、実施例1〜11のリチウム
二次電池は比較例1〜3の電池に比べて高容量で長寿命
であった。
電池に適用した例を説明したが、角形リチウム二次電池
にも同様に適用できる。また、前記電池の容器内に収納
された電極群は渦巻き形に限らず、正極、セパレータお
よび負極をこの順序で複数積層した形態にしてもよい。
温での使用においても高容量でサイクル寿命の優れたリ
チウム二次電池を提供できる。
部分断面図。
リチウム二次電池における充放電サイクルと放電容量と
の関係を示す特性図。
板。
Claims (2)
- 【請求項1】 正極と、リチウム金属、リチウムイオン
を吸蔵・放出する炭素質物、リチウムイオンを吸蔵・放
出するカルコゲン化合物、またはリチウムイオンを吸蔵
・放出する軽金属を含む負極と、非水電解液とを具備し
たリチウム二次電池において、 前記非水電解液は、エチレンカーボネートおよびプロピ
レンンカーボネートから選ばれる少なくとも1種以上の
溶媒10〜80体積%とジエトキシエタン、鎖状カーボ
ネートおよびアセトニトリルから選ばれる少なくとも1
種以上の溶媒20〜90体積%とを混合した非水溶媒に
式Li(Cn X2n+1Y)2 N(ただしXはハロゲン、n
は1〜4の整数、YはCO基またはSO2 基を示す)で
表されるイミド系リチウム塩を0.1〜3モル/l溶解
したものからなることを特徴とするリチウム二次電池。 - 【請求項2】 正極と、リチウム金属、リチウムイオン
を吸蔵・放出する炭素質物、リチウムイオンを吸蔵・放
出するカルコゲン化合物、またはリチウムイオンを吸蔵
・放出する軽金属を含む負極と、非水電解液とを具備し
たリチウム二次電池において、 前記非水電解液は、γ−ブチロラクトン10〜80体積
%と環状カーボネート、鎖状カーボネート、ジエトキシ
エタン、環状エーテルおよびアセトニトリルから選ばれ
る少なくとも1種以上の溶媒20〜90体積%とを混合
した非水溶媒に式Li(Cn X2n+1Y)2 N(ただしX
はハロゲン、nは1〜4の整数、YはCO基またはSO
2 基を示す)で表されるイミド系リチウム塩を0.1〜
3モル/l溶解したものからなることを特徴とするリチ
ウム二次電池。
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