JPH0785958A - 筒状ワークの高周波全内周面加熱コイルおよび筒状ワークの高周波全内周面加熱方法 - Google Patents
筒状ワークの高周波全内周面加熱コイルおよび筒状ワークの高周波全内周面加熱方法Info
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- JPH0785958A JPH0785958A JP5255086A JP25508693A JPH0785958A JP H0785958 A JPH0785958 A JP H0785958A JP 5255086 A JP5255086 A JP 5255086A JP 25508693 A JP25508693 A JP 25508693A JP H0785958 A JPH0785958 A JP H0785958A
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/25—Process efficiency
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 筒状ワーク20の内周面23および内周面24を備
えた全内周面25を均一な深さに加熱する。 【構成】 加熱コイル10は、全内周面25の軸芯線29の位
置に配設された直線状のリード導体11と、リード導体11
の開口27側の先端部分に一端が接続され、軸芯線29を取
り囲み、且つ内周面23の径よりやや小さい一定の径で、
ほぼ開口27からほぼ開口26まで螺旋状に巻回された加熱
導体13と、加熱導体13の他端に接続されたリード導体12
と、リード導体11の内周面24にほぼ対応する部分の外周
面をこの外周面の周方向において部分的に或いは全周に
わたって覆うように装着した磁性体のコア16とを備えて
いる。
えた全内周面25を均一な深さに加熱する。 【構成】 加熱コイル10は、全内周面25の軸芯線29の位
置に配設された直線状のリード導体11と、リード導体11
の開口27側の先端部分に一端が接続され、軸芯線29を取
り囲み、且つ内周面23の径よりやや小さい一定の径で、
ほぼ開口27からほぼ開口26まで螺旋状に巻回された加熱
導体13と、加熱導体13の他端に接続されたリード導体12
と、リード導体11の内周面24にほぼ対応する部分の外周
面をこの外周面の周方向において部分的に或いは全周に
わたって覆うように装着した磁性体のコア16とを備えて
いる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄肉の筒状ワークの全
内周面に浅い硬化層を形成するために、全内周面を浅い
深度で加熱する高周波全内周面加熱コイル、および高周
波全内周面加熱方法に関する。
内周面に浅い硬化層を形成するために、全内周面を浅い
深度で加熱する高周波全内周面加熱コイル、および高周
波全内周面加熱方法に関する。
【0002】
【従来の技術】以下、薄肉のほぼ円筒状のワークを筒状
ワークの例として採り上げ、筒状ワーク(以下筒状ワー
クを単にワークともいう)の全内周面に浅い硬化層を形
成するために、全内周面を浅い深度で誘導加熱する従来
の高周波全内周面加熱コイル(以下高周波全内周面加熱
コイルを単に加熱コイルともいう)とこの加熱コイルを
使用した筒状ワークの全内周面の加熱方法について図面
を参照して説明する。図2はワークと従来の加熱コイル
との縦断面説明図である。
ワークの例として採り上げ、筒状ワーク(以下筒状ワー
クを単にワークともいう)の全内周面に浅い硬化層を形
成するために、全内周面を浅い深度で誘導加熱する従来
の高周波全内周面加熱コイル(以下高周波全内周面加熱
コイルを単に加熱コイルともいう)とこの加熱コイルを
使用した筒状ワークの全内周面の加熱方法について図面
を参照して説明する。図2はワークと従来の加熱コイル
との縦断面説明図である。
【0003】ワーク20の一方の開口26と他方の開口27と
の間の全内周面25は、軸芯線29を中心とする回転対称体
であって、開口26側に形成された円柱状の孔21(第1
孔)の内周面23(第1内周面)と、ワーク20の開口27側
に孔21に連通するように且つ開口27での径が孔21の径よ
り大であるように形成された円錐台状の孔22(第2孔)
の内周面24(第2内周面)とを備えており、例えば焼入
のために全内周面25が高周波誘導加熱されるものであ
る。
の間の全内周面25は、軸芯線29を中心とする回転対称体
であって、開口26側に形成された円柱状の孔21(第1
孔)の内周面23(第1内周面)と、ワーク20の開口27側
に孔21に連通するように且つ開口27での径が孔21の径よ
り大であるように形成された円錐台状の孔22(第2孔)
の内周面24(第2内周面)とを備えており、例えば焼入
のために全内周面25が高周波誘導加熱されるものであ
る。
【0004】全内周面25を高周波誘導加熱する加熱コイ
ル10Aは、良導電円形金属管から構成されており、ワー
ク20内に加熱コイル10Aが配置されたときにワーク20の
全内周面25の軸芯線29の位置に配設される直線状のリー
ド導体11(第1リード導体)と、リード導体11の開口27
側の先端部分に一端が接続され、軸芯線29を取り囲み、
且つ内周面23の径よりやや小さい一定の径で、ほぼ開口
27からほぼ開口26まで螺旋状に巻回された加熱導体13
と、加熱導体13の他端に接続されたリード導体12(第2
リード導体)と、フェライト製等の円盤状の磁性体のコ
ア15とを備えている。
ル10Aは、良導電円形金属管から構成されており、ワー
ク20内に加熱コイル10Aが配置されたときにワーク20の
全内周面25の軸芯線29の位置に配設される直線状のリー
ド導体11(第1リード導体)と、リード導体11の開口27
側の先端部分に一端が接続され、軸芯線29を取り囲み、
且つ内周面23の径よりやや小さい一定の径で、ほぼ開口
27からほぼ開口26まで螺旋状に巻回された加熱導体13
と、加熱導体13の他端に接続されたリード導体12(第2
リード導体)と、フェライト製等の円盤状の磁性体のコ
ア15とを備えている。
【0005】コア15は、加熱コイル10Aをワーク20内に
挿入したときに、開口26に適宜の間隙をおいて開口26に
対向する位置にあるように、コア15を貫通しているリー
ド導体11、12に接着固定されている。なお、コア15は、
開口26近辺に形成される硬化層42の厚みを、その他の部
分の硬化層42の厚みと同じにする作用を有するものであ
る。
挿入したときに、開口26に適宜の間隙をおいて開口26に
対向する位置にあるように、コア15を貫通しているリー
ド導体11、12に接着固定されている。なお、コア15は、
開口26近辺に形成される硬化層42の厚みを、その他の部
分の硬化層42の厚みと同じにする作用を有するものであ
る。
【0006】全内周面25を焼入するには、まず、ワーク
20を軸芯線29が垂直となるようにワーク受け30上に載置
してから、加熱コイル10Aを上方から降下させてワーク
20内に挿入し、加熱導体13を全内周面25に接近配設後、
図示しない真空管発信回路等によって発生させた例えば
200 kHz の高周波誘導焼入用としては比較的高い周波数
の高周波電流を加熱コイル10Aに通電する。このように
高い周波数の高周波電流を通電するのは、全内周面25の
加熱深度を浅くするためである。
20を軸芯線29が垂直となるようにワーク受け30上に載置
してから、加熱コイル10Aを上方から降下させてワーク
20内に挿入し、加熱導体13を全内周面25に接近配設後、
図示しない真空管発信回路等によって発生させた例えば
200 kHz の高周波誘導焼入用としては比較的高い周波数
の高周波電流を加熱コイル10Aに通電する。このように
高い周波数の高周波電流を通電するのは、全内周面25の
加熱深度を浅くするためである。
【0007】加熱コイル10Aに通電を開始すると共に、
ワーク受け30を図示しない機構によって軸芯線29を中心
として例えば矢印Rの方向に回転させる。所定時間の通
電が終了すると、加熱コイル10Aを上昇させてから、図
示しないジャケットから焼入液を全内周面25に噴射して
冷却し、硬化層42を形成して全内周面25の焼入を完了す
る。この後、ワーク20の回転を停止し、ワーク受け30か
らワーク20を取り外す。
ワーク受け30を図示しない機構によって軸芯線29を中心
として例えば矢印Rの方向に回転させる。所定時間の通
電が終了すると、加熱コイル10Aを上昇させてから、図
示しないジャケットから焼入液を全内周面25に噴射して
冷却し、硬化層42を形成して全内周面25の焼入を完了す
る。この後、ワーク20の回転を停止し、ワーク受け30か
らワーク20を取り外す。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにしてワーク20の全内周面25に形成した硬化層42は、
図2に示すように、内周面23では均一な深さであるが、
内周面24では、一般的に、開口27に近づくほどやや浅く
なっている、即ち、平均深さが内周面23におけるより小
さくなっている。そして、内周面24の径の最大値と最小
値との差が大きいほど、内周面24の硬化層42の平均深さ
が小さい。
うにしてワーク20の全内周面25に形成した硬化層42は、
図2に示すように、内周面23では均一な深さであるが、
内周面24では、一般的に、開口27に近づくほどやや浅く
なっている、即ち、平均深さが内周面23におけるより小
さくなっている。そして、内周面24の径の最大値と最小
値との差が大きいほど、内周面24の硬化層42の平均深さ
が小さい。
【0009】そこで、加熱導体13の内周面24に対応して
いる部分において、ターン間の距離、即ち、螺旋状に巻
回された加熱導体13の捲線ピッチを短くして内周面24に
交叉する磁束を増加させることもあるが、加熱コイル20
の製作に極めて手間がかかる。
いる部分において、ターン間の距離、即ち、螺旋状に巻
回された加熱導体13の捲線ピッチを短くして内周面24に
交叉する磁束を増加させることもあるが、加熱コイル20
の製作に極めて手間がかかる。
【0010】この手間を省くために、加熱コイル20の通
電電流を大きくしたり、或いは、加熱コイル20への通電
時間を長くしたりして、内周面24に形成された硬化層42
の最小深さが、要求値以上になるようにすることが行わ
れているが、このような場合には、内周面23に必要以上
に深い硬化層42が形成されるので、ワーク20の商品価値
が低下する上に、内周面23に余分の硬化層を作るので、
無駄な電力が消費される。
電電流を大きくしたり、或いは、加熱コイル20への通電
時間を長くしたりして、内周面24に形成された硬化層42
の最小深さが、要求値以上になるようにすることが行わ
れているが、このような場合には、内周面23に必要以上
に深い硬化層42が形成されるので、ワーク20の商品価値
が低下する上に、内周面23に余分の硬化層を作るので、
無駄な電力が消費される。
【0011】本発明は上記事情に鑑みて創案されたもの
であって、筒状ワークの一方の開口側に形成されたほぼ
円柱状の第1孔の第1内周面と、前記ワークの他方の開
口側に第1孔に連通するように且つ他方の開口での径が
第1孔の径より大であるように形成されたほぼ円錐台状
の第2孔の第2内周面とからなる前記ワークの全内周面
を、均一な深さに加熱することができる加熱コイルと加
熱方法を提供することを目的としている。
であって、筒状ワークの一方の開口側に形成されたほぼ
円柱状の第1孔の第1内周面と、前記ワークの他方の開
口側に第1孔に連通するように且つ他方の開口での径が
第1孔の径より大であるように形成されたほぼ円錐台状
の第2孔の第2内周面とからなる前記ワークの全内周面
を、均一な深さに加熱することができる加熱コイルと加
熱方法を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の加熱コイ
ルは、筒状ワークの一方の開口側に形成されたほぼ円柱
状の第1孔の第1内周面と、前記ワークの他方の開口側
に第1孔に連通するように且つ他方の開口での径が第1
孔の径より大であるように形成されたほぼ円錐台状の第
2孔の第2内周面とからなる前記ワークの全内周面を高
周波誘導加熱する加熱コイルにおいて、前記全内周面の
ほぼ軸芯線位置に配設されたほぼ直線状の第1リード導
体と、この第1リード導体の前記他方の開口側の先端部
分に一端が接続され、前記軸芯線を取り囲み、且つ前記
第1内周面の径よりやや小さい一定の径で、ほぼ前記他
方の開口からほぼ前記一方の開口まで螺旋状に巻回され
た加熱導体と、前記加熱導体の他端に接続された第2リ
ード導体と、前記第1リード導体の前記第2内周面にほ
ぼ対応する部分の外周面をこの外周面の周方向において
部分的に或いは全周にわたって覆うように装着した磁性
体のコアとを備えている。
ルは、筒状ワークの一方の開口側に形成されたほぼ円柱
状の第1孔の第1内周面と、前記ワークの他方の開口側
に第1孔に連通するように且つ他方の開口での径が第1
孔の径より大であるように形成されたほぼ円錐台状の第
2孔の第2内周面とからなる前記ワークの全内周面を高
周波誘導加熱する加熱コイルにおいて、前記全内周面の
ほぼ軸芯線位置に配設されたほぼ直線状の第1リード導
体と、この第1リード導体の前記他方の開口側の先端部
分に一端が接続され、前記軸芯線を取り囲み、且つ前記
第1内周面の径よりやや小さい一定の径で、ほぼ前記他
方の開口からほぼ前記一方の開口まで螺旋状に巻回され
た加熱導体と、前記加熱導体の他端に接続された第2リ
ード導体と、前記第1リード導体の前記第2内周面にほ
ぼ対応する部分の外周面をこの外周面の周方向において
部分的に或いは全周にわたって覆うように装着した磁性
体のコアとを備えている。
【0013】請求項2記載の加熱方法は、筒状ワークの
一方の開口側に形成されたほぼ円柱状の第1孔の第1内
周面と、前記ワークの他方の開口側に第1孔に連通する
ように且つ他方の開口での径が第1孔の径より大である
ように形成されたほぼ円錐台状の第2孔の第2内周面と
からなる前記ワークの全内周面を、前記全内周面のほぼ
軸芯線位置に配設されたほぼ直線状の第1リード導体
と、この第1リード導体の前記他方の開口側の先端部分
に一端が接続され、前記軸芯線を取り囲み、且つ前記第
1内周面の径よりやや小さい一定の径で、ほぼ前記他方
の開口からほぼ前記一方の開口まで螺旋状に巻回された
加熱導体と、前記加熱導体の他端に接続された第2リー
ド導体と、前記第1リード導体の前記第2内周面にほぼ
対応する部分の外周面をこの外周面の周方向において部
分的に或いは全周にわたって覆うように装着した磁性体
のコアとを備えた加熱コイルによって高周波誘導加熱す
る加熱方法であって、且つ、前記コアの厚み、前記コア
の第1リード導体の長手方向における長さ、前記コアの
第1リード導体の長手方向での装着位置、および前記コ
アの第1リード導体の周方向における装着範囲の内、少
なくとも1つを予め調節しておくことによって前記全内
周面の加熱深度をほぼ均一にする。
一方の開口側に形成されたほぼ円柱状の第1孔の第1内
周面と、前記ワークの他方の開口側に第1孔に連通する
ように且つ他方の開口での径が第1孔の径より大である
ように形成されたほぼ円錐台状の第2孔の第2内周面と
からなる前記ワークの全内周面を、前記全内周面のほぼ
軸芯線位置に配設されたほぼ直線状の第1リード導体
と、この第1リード導体の前記他方の開口側の先端部分
に一端が接続され、前記軸芯線を取り囲み、且つ前記第
1内周面の径よりやや小さい一定の径で、ほぼ前記他方
の開口からほぼ前記一方の開口まで螺旋状に巻回された
加熱導体と、前記加熱導体の他端に接続された第2リー
ド導体と、前記第1リード導体の前記第2内周面にほぼ
対応する部分の外周面をこの外周面の周方向において部
分的に或いは全周にわたって覆うように装着した磁性体
のコアとを備えた加熱コイルによって高周波誘導加熱す
る加熱方法であって、且つ、前記コアの厚み、前記コア
の第1リード導体の長手方向における長さ、前記コアの
第1リード導体の長手方向での装着位置、および前記コ
アの第1リード導体の周方向における装着範囲の内、少
なくとも1つを予め調節しておくことによって前記全内
周面の加熱深度をほぼ均一にする。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の加熱コイルの
一実施例を説明する。図1(a)はこの加熱コイルとワ
ークとの縦断面説明図、(b)は第1リード導体に装着
したコアの斜視図、(c)は(b)のA−A線矢視断面
説明図である。ワークとしては、図2で既に説明したワ
ーク20を採り上げた。
一実施例を説明する。図1(a)はこの加熱コイルとワ
ークとの縦断面説明図、(b)は第1リード導体に装着
したコアの斜視図、(c)は(b)のA−A線矢視断面
説明図である。ワークとしては、図2で既に説明したワ
ーク20を採り上げた。
【0015】本実施例の加熱コイル10は、図2で既に説
明した加熱コイル10Aと以下の点のみが異なっているの
で、異なっている点のみを説明し、同じ点の説明を省略
する。図1(a)〜(c)に示すように、加熱コイル10
のリード導体11の下部には、厚みt、軸芯線29の方向の
長さLのフェライト製等の磁性体のコア16が装着されて
いる。また、加熱コイル10をワーク20の全内周面25に接
近対向するようにワーク20の内部に挿入したときに、コ
ア16の上端が、内周面23と内周面24との境界線28から距
離dとなるように、リード導体11に装着されている。更
に、コア16は、図1(c)に示すように、リード導体11
の外周面の周方向において、角度θの範囲にわたって取
り付けられている。
明した加熱コイル10Aと以下の点のみが異なっているの
で、異なっている点のみを説明し、同じ点の説明を省略
する。図1(a)〜(c)に示すように、加熱コイル10
のリード導体11の下部には、厚みt、軸芯線29の方向の
長さLのフェライト製等の磁性体のコア16が装着されて
いる。また、加熱コイル10をワーク20の全内周面25に接
近対向するようにワーク20の内部に挿入したときに、コ
ア16の上端が、内周面23と内周面24との境界線28から距
離dとなるように、リード導体11に装着されている。更
に、コア16は、図1(c)に示すように、リード導体11
の外周面の周方向において、角度θの範囲にわたって取
り付けられている。
【0016】この角度θ、コア16の厚みt、コアの長さ
L、および前記距離dは、予め、試験を行って内周面24
に形成される硬化層41の平均深さが内周面23の硬化層41
にほぼ匹敵するように、それぞれ最適の値に調節され
る。なお、角度θは、通常、60度乃至360 度の範囲から
選定される。
L、および前記距離dは、予め、試験を行って内周面24
に形成される硬化層41の平均深さが内周面23の硬化層41
にほぼ匹敵するように、それぞれ最適の値に調節され
る。なお、角度θは、通常、60度乃至360 度の範囲から
選定される。
【0017】次に、加熱コイル10によってワーク20の全
内周面25を焼入するには、従来の加熱コイル10Aによる
のと同様に、加熱コイル10をワーク20内に挿入し、全内
周面25に接近配設後、ワーク20を軸芯線29を中心として
例えば矢印Rの方向に回転させながら、例えば200 kHz
高周波電流を加熱コイル10に所定時間通電する。
内周面25を焼入するには、従来の加熱コイル10Aによる
のと同様に、加熱コイル10をワーク20内に挿入し、全内
周面25に接近配設後、ワーク20を軸芯線29を中心として
例えば矢印Rの方向に回転させながら、例えば200 kHz
高周波電流を加熱コイル10に所定時間通電する。
【0018】この際、コア16をリード導体11に設けたこ
とによって、内周面24に交叉する合成磁束の密度が、コ
ア16が設けられていない従来の加熱コイル10Aを用いる
場合に比べて多くなっており、しかも、前述のように、
コア16の角度θ、厚みt、長さL、および前記距離dの
調節が予め行われているので、内周面24の平均加熱深度
が内周面23とほぼ同じとなる、即ち、全内周面25の加熱
深度が均一となって形成された硬化層41の深さも均一と
なる。
とによって、内周面24に交叉する合成磁束の密度が、コ
ア16が設けられていない従来の加熱コイル10Aを用いる
場合に比べて多くなっており、しかも、前述のように、
コア16の角度θ、厚みt、長さL、および前記距離dの
調節が予め行われているので、内周面24の平均加熱深度
が内周面23とほぼ同じとなる、即ち、全内周面25の加熱
深度が均一となって形成された硬化層41の深さも均一と
なる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の加
熱コイルは、筒状ワークの一方の開口側に形成されたほ
ぼ円柱状の第1孔の第1内周面と、ワークの他方の開口
側に第1孔に連通するように且つ他方の開口での径が第
1孔の径より大であるように形成されたほぼ円錐台状の
第2孔の第2内周面とからなるワークの全内周面を高周
波誘導加熱する加熱コイルであって、ワークの全内周面
にほぼ軸芯線位置に配置されたほぼ直線状の第1リード
導体の第2内周面にほぼ対応する部分の外周面をこの外
周面の周方向において部分的に或いは全周にわたって覆
うように装着した磁性体のコアを備えているので、従来
の加熱コイルを使用したときと比べて第2内周面に交叉
する磁束が多くなっている。
熱コイルは、筒状ワークの一方の開口側に形成されたほ
ぼ円柱状の第1孔の第1内周面と、ワークの他方の開口
側に第1孔に連通するように且つ他方の開口での径が第
1孔の径より大であるように形成されたほぼ円錐台状の
第2孔の第2内周面とからなるワークの全内周面を高周
波誘導加熱する加熱コイルであって、ワークの全内周面
にほぼ軸芯線位置に配置されたほぼ直線状の第1リード
導体の第2内周面にほぼ対応する部分の外周面をこの外
周面の周方向において部分的に或いは全周にわたって覆
うように装着した磁性体のコアを備えているので、従来
の加熱コイルを使用したときと比べて第2内周面に交叉
する磁束が多くなっている。
【0020】従って、コアの厚み、コアの第1リード導
体の長手方向での長さ、第1リード導体の長手方向にお
けるコアの位置、および第1リード導体の第2内周面に
ほぼ対応する部分の外周面の周方向におけるコアの装着
範囲の内、少なくとも1つを予め調節しておくことによ
って第2内周面の平均加熱深度を増加させて第1内周面
とほぼ同じにすることができるので、ワークの全内周面
の加熱深度もほぼ均一になる。
体の長手方向での長さ、第1リード導体の長手方向にお
けるコアの位置、および第1リード導体の第2内周面に
ほぼ対応する部分の外周面の周方向におけるコアの装着
範囲の内、少なくとも1つを予め調節しておくことによ
って第2内周面の平均加熱深度を増加させて第1内周面
とほぼ同じにすることができるので、ワークの全内周面
の加熱深度もほぼ均一になる。
【0021】請求項2記載の加熱方法は、請求項1記載
の加熱コイルを用いてワークの全内周面を加熱するに際
し、コアの厚み、コアの第1リード導体の長手方向での
長さ、第1リード導体の長手方向におけるコアの位置、
および第1リード導体の第2内周面にほぼ対応する部分
の外周面の周方向におけるコアの装着範囲の内、少なく
とも1つを、予め調節しておくことによって、第2内周
面の平均加熱深度を増加させて第1内周面とほぼ同じに
することができるので、ワークの全内周面の加熱深度を
ほぼ均一にすることができる。
の加熱コイルを用いてワークの全内周面を加熱するに際
し、コアの厚み、コアの第1リード導体の長手方向での
長さ、第1リード導体の長手方向におけるコアの位置、
および第1リード導体の第2内周面にほぼ対応する部分
の外周面の周方向におけるコアの装着範囲の内、少なく
とも1つを、予め調節しておくことによって、第2内周
面の平均加熱深度を増加させて第1内周面とほぼ同じに
することができるので、ワークの全内周面の加熱深度を
ほぼ均一にすることができる。
【図1】(a)は筒状ワークと本発明の一実施例の高周
波全内周面加熱コイルとの縦断面説明図、(b)はこの
加熱コイルの第1リード導体に装着したコアの斜視図、
(c)は(b)のA−A線矢視断面説明図である。
波全内周面加熱コイルとの縦断面説明図、(b)はこの
加熱コイルの第1リード導体に装着したコアの斜視図、
(c)は(b)のA−A線矢視断面説明図である。
【図2】筒状ワークと、このワークの全内周面を加熱す
る従来の高周波全内周面加熱コイルの縦断面説明図であ
る。
る従来の高周波全内周面加熱コイルの縦断面説明図であ
る。
10 加熱コイル 11、12 リード導体 13 加熱導体 16 コア 20 筒状ワーク 21、22 孔 23、24 内周面 25 全内周面 26、27 開口 28 境界線 29 軸芯線
Claims (2)
- 【請求項1】 筒状ワークの一方の開口側に形成された
ほぼ円柱状の第1孔の第1内周面と、前記ワークの他方
の開口側に第1孔に連通するように且つ他方の開口での
径が第1孔の径より大であるように形成されたほぼ円錐
台状の第2孔の第2内周面とからなる前記ワークの全内
周面を高周波誘導加熱する加熱コイルにおいて、前記全
内周面のほぼ軸芯線位置に配設されたほぼ直線状の第1
リード導体と、この第1リード導体の前記他方の開口側
の先端部分に一端が接続され、前記軸芯線を取り囲み、
且つ前記第1内周面の径よりやや小さい一定の径で、ほ
ぼ前記他方の開口からほぼ前記一方の開口まで螺旋状に
巻回された加熱導体と、前記加熱導体の他端に接続され
た第2リード導体と、前記第1リード導体の前記第2内
周面にほぼ対応する部分の外周面をこの外周面の周方向
において部分的に或いは全周にわたって覆うように装着
した磁性体のコアと、を備えたことを特徴とする筒状ワ
ークの高周波全内周面加熱コイル。 - 【請求項2】 筒状ワークの一方の開口側に形成された
ほぼ円柱状の第1孔の第1内周面と、前記ワークの他方
の開口側に第1孔に連通するように且つ他方の開口での
径が第1孔の径より大であるように形成されたほぼ円錐
台状の第2孔の第2内周面とからなる前記ワークの全内
周面を、前記全内周面のほぼ軸芯線位置に配設されたほ
ぼ直線状の第1リード導体と、この第1リード導体の前
記他方の開口側の先端部分に一端が接続され、前記軸芯
線を取り囲み、且つ前記第1内周面の径よりやや小さい
一定の径で、ほぼ前記他方の開口からほぼ前記一方の開
口まで螺旋状に巻回された加熱導体と、前記加熱導体の
他端に接続された第2リード導体と、前記第1リード導
体の前記第2内周面にほぼ対応する部分の外周面をこの
外周面の周方向において部分的に或いは全周にわたって
覆うように装着した磁性体のコアとを備えた加熱コイル
によって高周波誘導加熱する加熱方法であって、且つ、
前記コアの厚み、前記コアの第1リード導体の長手方向
における長さ、前記コアの第1リード導体の長手方向で
の装着位置、および前記コアの第1リード導体の周方向
における装着範囲の内、少なくとも1つを予め調節して
おくことによって前記全内周面の加熱深度をほぼ均一に
することを特徴とする筒状ワークの高周波全内周面加熱
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5255086A JP2632127B2 (ja) | 1993-09-16 | 1993-09-16 | 筒状ワークの高周波全内周面加熱コイルおよび筒状ワークの高周波全内周面加熱方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5255086A JP2632127B2 (ja) | 1993-09-16 | 1993-09-16 | 筒状ワークの高周波全内周面加熱コイルおよび筒状ワークの高周波全内周面加熱方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0785958A true JPH0785958A (ja) | 1995-03-31 |
| JP2632127B2 JP2632127B2 (ja) | 1997-07-23 |
Family
ID=17273939
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5255086A Expired - Lifetime JP2632127B2 (ja) | 1993-09-16 | 1993-09-16 | 筒状ワークの高周波全内周面加熱コイルおよび筒状ワークの高周波全内周面加熱方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2632127B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008062482A (ja) * | 2006-09-06 | 2008-03-21 | Nippon Yusoki Co Ltd | 廃タイヤ処理装置 |
-
1993
- 1993-09-16 JP JP5255086A patent/JP2632127B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008062482A (ja) * | 2006-09-06 | 2008-03-21 | Nippon Yusoki Co Ltd | 廃タイヤ処理装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2632127B2 (ja) | 1997-07-23 |
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