JPH0786350A - 電子ビーム装置 - Google Patents

電子ビーム装置

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JPH0786350A
JPH0786350A JP5231554A JP23155493A JPH0786350A JP H0786350 A JPH0786350 A JP H0786350A JP 5231554 A JP5231554 A JP 5231554A JP 23155493 A JP23155493 A JP 23155493A JP H0786350 A JPH0786350 A JP H0786350A
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electron
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Kazuo Okubo
和生 大窪
Masafumi Asai
雅文 浅井
Hironori Teguri
弘典 手操
Takayuki Abe
貴之 安部
Kazuhiro Nakazawa
和弘 中沢
Akio Ito
昭夫 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子ビーム装置に関し、試料の交換を容易に
行うことができる電子ビーム装置を提供することを目的
とする。 【構成】 真空吸引手段12を備えた密封ハウジング1
0と、電子発生手段14と、該電子発生手段で発生した
電子ビームを試料に向かって案内する電子ビーム案内手
段13と、該電子発生手段及び該電子ビーム案内手段を
収容する外筒22と、該外筒を該ハウジング内で移動可
能に支持する可動支持手段24と、該ハウジング内に配
置された試料ホルダ26とからなる構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子銃と電子ビームを試
料に向かって案内する電子ビーム案内手段とを備えた電
子ビーム装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体産業では、検査試料に電子ビーム
を照射し、この検査試料から反射される二次電子や反射
電子を検出することにより、検査試料の状態を検出する
電子ビーム試験が行われている。電子ビームは電子銃で
発生する。試料の微細な部分の検査のために、電子ビー
ムのプローブ径を小さく絞ることが必要であり、電子銃
で発生した電子ビームはコンデンサレンズや対物レンズ
等の電子ビーム案内手段を通って試料に導かれるように
なっている。
【0003】半導体の電子ビーム試験では、試料に対す
るダメージを抑え、且つ検査速度を向上するために、低
加速電圧で、大電流の電子ビームを使用することが必要
である。このような要求を満足する電子銃として、冷陰
極型の電界放出電子銃が実用化されている。しかし、こ
のような電子銃は、10-9Torr程度、またはそれよりも
良い真空レベルで使用することが必要である。
【0004】従来、電子銃のケース、電子ビーム案内手
段を収容した外筒、及び試料ホルダを収容した密封容器
が、別々に形成され、それぞれ大気にさらされる。そこ
で、電子銃のケースはガスケットを介して電子ビーム案
内手段の外筒と連結され、そしてこの外筒はガスケット
を介して試料ホルダの密封容器に連結されていた。電子
銃は電子ビームを通過せしめる微小なオリフィスによっ
て電子ビーム案内手段と連通し、また電子ビーム案内手
段と試料ホルダの密封容器とは電子ビームを通過せしめ
る穴により連通する。
【0005】電子銃を10-9Torr程度の真空レベルにす
るために、最初に真空ポンプにより電子ビーム案内手段
の外筒の内部を10-7〜10-8Torr程度まで真空吸引
し、オリフィスによって連通する電子銃のケースの内部
を同様の真空レベルにする。しかし、オリフィスの直径
は数100μm〜数10μmと非常に小さいので、電子
銃のケースの内部が電子ビーム案内手段の外筒の内部と
同程度の真空レベルになるのにかなりの時間がかかる。
次に、電子銃のケースの内部に配置したイオンポンプに
より電子銃のケースの内部を10-9〜10-10 Torr程度
まで真空吸引する。従って、電子銃のケースの内部を短
い時間で高真空に達するのは困難である。
【0006】実開昭63─22062号公報は、電子ビ
ーム案内手段と、その外筒との間に環状の通路を形成
し、真空吸引の際のダクトとして使用することを提案し
ている。しかしながら、オリフィスの直径は非常に小さ
いので、電子銃のケースの内部が電子ビーム案内手段の
外筒の内部と同程度の真空レベルになるのにかなりの時
間がかかることに変わりはない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来は電
子銃のケースの内部を高真空レベルにするのに時間がか
かるという問題点があった。さらに、電子銃のケースは
ガスケットを介して電子ビーム案内手段の外筒と連結さ
れ、そしてこの外筒はガスケットを介して試料ホルダの
密封容器に連結された構造の場合、これらの部品が大気
にさらされていると、これらの部品の接続部からのリー
クがあり、真空レベルが低下するという問題点があっ
た。さらに、電子銃と、電子ビーム案内手段と、試料ホ
ルダとは一直線上に整列していなければならないが、上
記構造の場合には、試料を交換する度に試料ホルダの密
封容器を電子ビーム案内手段の外筒から取り外す必要が
あった。それから新しい試料を投入するときには、再び
真空吸引を行うことが必要であった。
【0008】本発明の目的は、試料の交換を容易に行う
ことができる電子ビーム装置を提供することである。本
発明の他の目的は、組み立てが容易で、電子銃の真空吸
引時間を短くできる電子ビーム装置を提供することであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による電子ビーム
装置は、真空吸引手段12を備えた密封ハウジング10
と、電子発生手段14と、該電子発生手段で発生した電
子ビームを試料に向かって案内する電子ビーム案内手段
13と、該電子発生手段及び該電子ビーム案内手段を収
容する外筒22と、該外筒を該ハウジング内で移動可能
に支持する可動支持手段24と、該ハウジング内に配置
された試料ホルダ26とからなることを特徴とする。
【0010】
【作用】上記した構成においては、電子発生手段と、電
子ビーム案内手段と、試料ホルダとは、全て密封ハウジ
ング内に配置されているので、外筒におけるリークの問
題がなく、電子ビーム案内手段及び電子発生手段の内部
をより確実に高真空レベルにすることができ、且つ、外
筒の構造が簡単になり、且つ組み立て作業も簡単であ
る。また、電子発生手段及び電子ビーム案内手段を収容
する外筒が可動支持手段により移動可能に支持されてい
るので、試料をハウジング内の試料ホルダに取りつけた
後で、電子発生手段及び電子ビーム案内手段と試料との
位置合わせを行うことができ、試料の交換を容易に行う
ことができる。
【0011】電子発生手段及び電子ビーム案内手段を収
容する外筒の所望の位置に、好ましくは電子発生手段の
オリフィスの外側に、シール手段を設ける構成にすると
よい。このシール手段は、外筒を支持する可動支持手段
により作動せしめられ、試料の交換前に電子発生手段の
オリフィスを封鎖し、そして試料の交換後に電子発生手
段のオリフィスを開放するようにする。すると、試料の
交換に際して密封ハウジングを開放しても、少なくとも
電子発生手段の内部は前の高真空レベルに維持される。
従って、試料の交換後に電子発生手段の内部を高真空レ
ベルに真空吸引するのを節約することができる。
【0012】
【実施例】図1から図6は、本発明の第1実施例の電子
ビーム装置を示す図である。図1を参照すると、電子ビ
ーム装置は、密封ハウジング10を備える。密封ハウジ
ング10は天井壁10a、側部壁10b、10c、及び
底部壁10dを有する。ターボポンプ12が密封ハウジ
ング10の側部壁10bに取りつけられ、密封ハウジン
グ10の内部を真空吸引することができる。ターボポン
プ12は密封ハウジング10の外側においてさらにロー
タリーポンプ(図示せず)に接続されるようになってい
る。
【0013】密封ハウジング10の内部には、電子銃1
4、電子ビーム案内手段13が配置されている。電子ビ
ーム案内手段13は、第1のコンデンサレンズ16、偏
向器18、第2のコンデンサレンズ(対物レンズ)20
からなる。電子銃14及び電子ビーム案内手段13は、
外筒22に収容されている。
【0014】直交する2方向に移動可能なX−Yステー
ジ24が密封ハウジング10の天井壁10aに取りつけ
られる。また、試料ホルダ26が密封ハウジング10の
底部壁10dに取りつけられる。このため、底部壁10
dの一部10eは底部壁10dのその他の部分から取り
外し可能になっている。試料ホルダ26は半導体からな
る試料Sを保持することができ、底部壁10dの一部1
0eには試料ホルダ26に保持された試料Sのリードを
外部に接続するリード線28が取りつけられている。
【0015】図1から図3を参照すると、X−Yステー
ジ24はXステージプレート30とYステージプレート
32とからなり、Xステージプレート30は天井壁10
aに取りつけられたXステージガイド30aに沿って移
動可能であり、Yステージプレート32はXステージプ
レート30に取りつけられたYステージガイド32aに
沿って移動可能である。Xステージアクチュエータ30
bがシャフト状の取りつけ部材30cによってXステー
ジプレート30に取りつけられ、Yステージアクチュエ
ータ32bがシャフト状の取りつけ部材32cによって
Yステージプレート32に取りつけられる。X、Yステ
ージアクチュエータ30b、32bはリニアモータから
なり、それぞれの二次導体30d、32dが天井壁10
a及びXステージプレート30に取りつけられる。
【0016】Yステージプレート32の底面には支持板
34が取りつけられ、ステー36がこの支持板34にほ
ぼ垂直に取り付けられる。2個のアーム状の外筒ホルダ
38がステー36に固定され且つステー36から水平方
向に延び、電子銃14及び電子ビーム案内手段13を収
容した外筒22を支持する。実施例においては、外筒2
2はねじ止めにより外筒ホルダ38に固定される。
【0017】図1に示されるように、外筒22は、電子
銃14を収容する第1の筒部分22aと、電子ビーム案
内手段13を収容する第2の筒部分22bとからなる。
図4は電子銃14及び第1の筒部分22aを示し、図6
は電子ビーム案内手段13及び第2の筒部分22bをそ
れぞれ詳細に示す図である。
【0018】図4に示されるように、電子銃14は針状
のカソード14aと、穴14bを開けた平板状アノード
14cとからなり、針状のカソード14aがアノード1
4cの穴14bに近接して位置する。このような電子銃
14は、冷陰極型の電界放出電子銃として公知である。
さらに第2の平板状アノード14dが設けられる。第2
の平板状アノード14dも第1のアノード14cの穴1
4bと同様の穴(14b)を有する。
【0019】第1の筒部分22aはカップの底を形成す
るような仕切り壁39を有し、第1の筒部分22aの上
端部にはカバー40が取りつけられる。よって、第1の
筒部分22aの内部は密封状の真空室42が形成される
ことになる。チタン(Ti)のフィラメントからなるサ
ブリメーションポンプ43が真空室42内に配置され
る。チタンのサブリメーションポンプ43は、通電する
ことにより空気を捕らえる性質をもち、真空室42内の
真空レベルを高めることができる。針状のカソード14
a、第1及び第2のアノード14c、14d、及びサブ
リメーションポンプ43の電極は、カバー40に取りつ
けられる。
【0020】図1に示されるように、これらの電極は外
筒22bに密封状に取りつけられた端子板45aに接続
される。他の端子板45b、45cが外筒22bに密封
状に取りつけられており、上記したX−Yステージ24
のX、Yステージアクチュエータ30b、32bが端子
板45bに接続され、第1及び第2のコンデンサレンズ
16、20及び偏向器18が端子板45cに接続され
る。これらの端子板端子板45a、45b、45cはコ
ネクタにより図示しない制御装置に接続される。
【0021】図4に示されるように、仕切り壁39は穴
39aを有し、オリフィス板44がこの穴39aを覆っ
て仕切り壁39に取りつけられる。オリフィス板44は
オリフィスaを有し、このオリフィスaの直径はミクロ
ン単位で表されるほどに小さいものであり、そのコンダ
クタンスCは10-2l/秒以下とするのが好ましく、実
施例では約8×10-3l/秒となっている。真空室42
の容積Vが、V>1000×Cl以上であると、真空室
42の内部と外部との差圧をほほ3けた程度にすること
ができる。
【0022】図4及び図6に示されるように、第1の筒
部分22aは内ねじ22pを有し、第2の筒部分22b
は外ねじ22qを有し、第1の筒部分22aは内ねじ2
2pと外ねじ22qとの螺合により第2の筒部分22b
に連結される。また、第1のコンデンサレンズ16は第
1の筒部分22aのオリフィス板44の下側に固定さ
れ、第1の筒部分22aが第2の筒部分22bに連結さ
れたときに第2の筒部分22bの内部に位置するように
なっている。
【0023】図6に示されるように、偏向器18及び第
2のコンデンサレンズ20が第2の筒部分22bの内部
に配置される。第1及び第2のコンデンサレンズ16、
20はコイルを用いた電磁レンズ、又は円筒電極を用い
た静電レンズを使用できる。これらの電子レンズはあた
かも光学レンズのように電子ビームを絞ることができる
ことは周知である。図6は、第2のコンデンサレンズ2
0が3個の円筒電極20aを絶縁板20bを介して積層
した静電レンズからなる例を示している。電極20cが
第2の筒部分22bを貫通して延びる。
【0024】また、偏向器18は図5の断面図から分か
るように8分割されたタイプのオクタポール偏向器から
なる。偏向器18はねじ46により第2の筒部分22b
に固定される。スリーブ48が偏向器18の周りで、偏
向器18のフランジと第2のコンデンサレンズ20との
間に配置され、第2のコンデンサレンズ20は固定板5
0によりスリーブ48に向かって押圧保持される。固定
板50はねじ等により第2の筒部分22bに固定され
る。
【0025】第1のコンデンサレンズ16、偏向器18
及び第2のコンデンサレンズ20は、中央に穴を有し、
電子銃14で発生した電子ビームがこれらの穴を通って
試料ホルダ26上の試料Sに達することができる。第1
のコンデンサレンズ16は電子銃14で発生した電子ビ
ームが偏向器18の位置で焦点を結ぶかのように電子ビ
ームを絞り、第2のコンデンサレンズ20は電子ビーム
が試料Sの位置で焦点を結ぶかのように電子ビームを絞
る。偏向器18は試料Sに当たる電子ビームをX−Y方
向に走査する。X−Yステージ24は電子銃14及び電
子ビーム案内手段13と試料ホルダ26上の試料Sとの
間の初期位置の調節を行うのに使用される。
【0026】検出器52が固定板50の底面に取りつけ
られている。検出器52は、電子ビームが試料ホルダ2
6上の試料Sに照射されることにより試料Sから発生す
る二次電子や反射電子を検出するものである。検出器5
2はマルチチャンネルプレート(MCP)半導体を使用
することができ、あるいはシンチレータ及びフォトマル
を組合せて使用することができる。
【0027】上記した構成においては、試料Sを取りつ
けたら、最初にターボポンプ12によりハウジング10
の内部を10-6〜10-7Torr程度まで真空吸引する。す
ると、電子ビーム案内手段13の外筒22の内部及び電
子銃14を収容した真空室42の内部が同程度の真空レ
ベルになる。外筒22の内部に真空が行き渡りやすくす
るために、外筒22には適当な穴22rを設けておいて
もよい(すなわち、本発明では外筒は密封構造のもので
なくてもよい)。ただし、真空室42は外筒22の内部
からオリフィス44aを介して真空吸引されるので、そ
のような真空レベルに達するのに時間がかかる。真空室
42がある程度の真空レベルに達したら、サブリメーシ
ョンポンプ43に通電し、真空室42内の真空レベルを
高め、10-9〜10-10 Torr程度の真空レベルにする。
オリフィス44aは真空室42と外筒22の内部との差
圧を維持する。電子銃14はこのような高真空レベルで
作動する。
【0028】このようにして、本発明では、電子銃14
と、電子ビーム案内手段13と、試料ホルダ26とは、
全て密封ハウジング10内に配置されているので、外筒
22におけるリークの問題がなく、外筒22の構造が簡
単になり、電子ビーム案内手段13及び電子銃14の内
部をより確実に高真空レベルにすることができる。ま
た、電子銃14及び電子ビーム案内手段13を収容する
外筒22が可動支持手段であるX−Yステージ24によ
り移動可能に支持されているので、試料Sをハウジング
10内の試料ホルダ26に取りつけた後で、電子銃14
及び電子ビーム案内手段13と試料Sとの位置合わせを
行うことができ、試料Sの交換を容易に行うことができ
る。つまり、電子ビーム案内手段13の各部品はミクロ
ン単位の微小な精度で作られているので、試料Sを試料
ホルダ26にできるだけ正確に取りつけ、且つ試料ホル
ダ26をハウジング10にできるだけ正確に取りつけた
としても、試料Sと電子ビーム案内手段13の各部品と
の間に微小な誤差が生じるのは避けられず、X−Yステ
ージ24はそのような誤差を補正することができるもの
である。
【0029】図7から図9は本発明の第2実施例を示す
図である。図7は第1実施例の図4に対応する外筒22
の第1の筒部分22aを示しており、この実施例の第1
の筒部分22a以外の部分は図1に示す第1実施例のも
のとほぼ同じである。ただし、第1の筒部分22aに
は、図4の内ねじ22pに相当するものでないので、第
2の筒部分22bにも外ねじ22qはなく、第1の筒部
分22aは第2の筒部分22bに螺合以外の適当な手段
により連結される。
【0030】図7に示されるように、電子銃14は針状
のカソード14aと、第1及び第2のアノード14c、
14dからなる。第1の筒部分22aは仕切り壁39及
びカバー40とともに密封状の真空室42を形成する。
図7においては、真空室42の内部にケージ60が設け
られ、ケージ60は連通口60aを有する。ケージ60
の内側に電子銃14が配置される。チタン(Ti)のフ
ィラメントからなるサブリメーションポンプ43は真空
室42内でケージ60の外側に配置される。
【0031】仕切り壁39は穴39aを有し、オリフィ
ス板44はこの穴39aを覆って仕切り壁39の上面に
取りつけられる。オリフィス板44はオリフィス44a
を有する。シール棒62が仕切り壁39の下面側に取り
つけられる。図8及び図9に示されるように、シール棒
62は中央の平板部分62aと両側の支持棒部分62b
とからなり、平板部分62aには貫通穴63と、環状の
シール保持溝64とが形成されている。
【0032】図7に示されるように、シールリング65
がシール保持溝64に挿入される。シール棒62の貫通
穴63は仕切り壁39の穴39a(すなわち、オリフィ
ス44a)を開放することができる。シールリング65
はシール棒62が図7で左側に移動したときに仕切り壁
39の穴39a(すなわち、オリフィス44a)を封鎖
することができる。
【0033】シール棒62の支持棒部分62bは第1の
筒部分22aに直径方向に設けた穴内に移動可能に挿入
され、一方、ハウジング10はシール棒62の支持棒部
分62bの端部と所定の位置で当接する係合部10x、
10yを有し、シール棒62はこれらの係合部10x、
10yに当接する2位置をとることができる。図7で
は、シール棒62の貫通穴63は仕切り壁39の穴39
a(すなわち、オリフィス44a)を開放している。
【0034】この状態から、第1の筒部分22aをX−
Yステージ24により図7で右側に移動させると、支持
棒部分62bの右端部が右側の係合部10yと当接し、
第1の筒部分22aをさらに移動させると、シール棒6
2は第1の筒部分22aに対して左側に移動するように
なり、シールリング65が仕切り壁39の穴39a(す
なわち、オリフィス44a)を封鎖する。
【0035】逆に、シールリング65が仕切り壁39の
穴39a(すなわち、オリフィス44a)を封鎖した位
置から、第1の筒部分22aをX−Yステージ24によ
り図7で左側に移動させると、支持棒部分62bの左端
部が左側の係合部10yと当接し、第1の筒部分22a
をさらに移動させると、シール棒62は第1の筒部分2
2aに対して右側に移動するようになり、シール棒62
の貫通穴63は仕切り壁39の穴39a(すなわち、オ
リフィス44a)を開放する。
【0036】このようにして、試料Sの交換のため、あ
るいは作業の終了時等にハウジング10を開くときに
は、シールリング65が仕切り壁39の穴39a(すな
わち、オリフィス44a)を封鎖する状態にする。こう
することにより、電子銃14を収容した真空室42は高
真空レベルのままに維持される。従って、次に電子銃1
4を使用するときに、長い時間をかけて真空吸引を行う
必要がない。
【0037】図10から図12は本発明の第3実施例を
示す図である。この実施例は、第1実施例の図7に対応
する外筒22の第2の筒部分22bの下方部分を示して
おり、この場合、外筒22は全体的に密封構造になって
いる。図10に示されるように、第2の筒部分22bの
下端部には第1のシール板71が取りつけられている。
第1のシール板71は試料Sに向かって進む電子ビーム
のための穴を有し、その穴の周りは平坦な表面になって
いる。第1のシール板71の側面にはガイド溝71aが
設けられている。
【0038】図11に示されるように、ハウジング10
の底部には第2のシール板72が取りつけられ、第2の
シール板72の表面にはガイド溝72aが設けられてい
る。このガイド溝72aと係合するガイド73aを有す
る第3のシール板73が第2のシール板72と係合して
いる。第3のシール板73は上面側にガイド73aと垂
直な方向に延びるガイド73bを有し、このガイド73
bは第1のシール板71のガイド溝71aと係合可能で
ある。さらに、第3のシール板73はガイド73bより
もわずかにへこんだ表面に取りつけられたシールリング
74を有する。
【0039】電子ビーム装置の使用時には、図10に示
されるように、第1のシール板71は第3のシール板7
3から開放された状態になっており、第2の筒部分22
bは電子ビームを試料Sに向かって案内する。試料Sの
交換のため、あるいは作業の終了時等にハウジング10
を開くときには、第2の筒部分22bをX−Yステージ
24により移動させて第1のシール板71のガイド溝7
1aを第3のシール板73のガイド73bに係合させ、
第1のシール板71を第3のシール板73に密接させ
る。これにより、シールリング74が第1のシール板7
1の穴を封鎖し、よって間接的にオリフィス44aを封
鎖する。この状態でハウジング10を開くことができ
る。
【0040】この実施例では、X−Yステージ24をさ
らに上記したのと垂直な方向に移動させることにより、
第3のシール板73が第1のシール板71に密接した状
態で、第3のシール板73を第2のシール板72から抜
き取ることができるようになっている。この状態が図1
2に示されている。従って、オリフィス44aが密封さ
れた状態で第2の筒部分22bを自由に動かすことがで
きる。なお、試料Sを交換した後で電子銃14を使用す
るときには、上記したのと逆の手順で第3のシール板7
3を第1のシール板70から取り外す。
【0041】図13及び図14は本発明の第4実施例を
示す図である。この実施例では、外筒22が3つの筒部
分22k、22l、22mからなる例が示されている。
この場合、3つの筒部分22k、22l、22mは互い
に固く連結されていず、相互に移動可能になっている。
X−Yステージ24にほぼ垂直に取り付けられたステー
36には3つの外筒ホルダ38a、38b、38cが取
りつけられており、各外筒ホルダ38a、38b、38
cが各筒部分22k、22l、22mをそれぞれに保持
するようになっている。各外筒ホルダ38a、38b、
38cは各筒部分22k、22l、22mを整列させる
アライメント手段を有する。各外筒ホルダ38a、38
b、38cは各筒部分22k、22l、22mに緩く嵌
合され、アライメント手段は各筒部分22k、22l、
22mの周りに配置された複数のアジャストねじ80か
らなる。アジャストねじ80を調節することにより、全
ての筒部分22k、22l、22mが一直線上に位置す
るように調節することができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電子発生手段と、電子ビーム案内手段と、試料ホルダと
は、全て密封ハウジング内に配置されているので、外筒
におけるリークの問題がなく、電子ビーム案内手段及び
電子発生手段の内部をより確実に高真空レベルにするこ
とができ、且つ、外筒の構造が簡単になり、且つ組み立
て作業も簡単である。また、電子発生手段及び電子ビー
ム案内手段を収容する外筒が可動支持手段により移動可
能に支持されているので、試料をハウジング内の試料ホ
ルダに取りつけた後で、電子発生手段及び電子ビーム案
内手段と試料との位置合わせを行うことができ、試料の
交換を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す図である。
【図2】図1のX−Yステージの詳細な正面図である。
【図3】図2のX−Yステージの図2の矢印III から見
た正面図である。
【図4】図1の外筒の第1の筒部分を示す断面図であ
る。
【図5】図6の線V−Vに沿った断面図である。
【図6】図1の外筒の第2の筒部分を示す断面図であ
る。
【図7】本発明の第2実施例の外筒の第1の筒部分を断
面図である。
【図8】図7のシール棒の平面図である。
【図9】図7のシール棒の断面図である。
【図10】本発明の第3実施例の外筒の第2の筒部分を
示す斜視図である。
【図11】図10の第2の筒部分と係合するシールを示
す斜視図である。
【図12】図10の第2の筒部分と図11のシールとが
係合した状態を示す斜視図である。
【図13】本発明の第4実施例の外筒を正面図である。
【図14】図13の線XIV─XIVに沿った断面図であ
る。
【符号の説明】
10…ハウジング 12…ターボポンプ 13…電子ビーム案内手段 14…電子銃 14a…針状のカソード 14c…アノード 16、20…コンデンサレンズ 18…偏向器 24…X−Yステージ 36…ステー 38…外筒ホルダ 42…真空室 43…サブリメーションポンプ 44…オリフィス板 52…検出器 62…シール棒 65…シールリング 71、72、73…シール板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安部 貴之 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 中沢 和弘 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 伊藤 昭夫 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空吸引手段(12)を備えた密封ハウ
    ジング(10)と、電子発生手段(14)と、該電子発
    生手段で発生した電子ビームを試料に向かって案内する
    電子ビーム案内手段(13)と、該電子発生手段及び該
    電子ビーム案内手段を収容する外筒(22)と、該外筒
    を該ハウジング内で移動可能に支持する可動支持手段
    (24)と、該ハウジング内に配置された試料ホルダ
    (26)とからなる電子ビーム装置。
  2. 【請求項2】 前記可動支持手段が直交する2方向に移
    動可能なX−Yステージ(24)からなることを特徴と
    する請求項1に記載の電子ビーム装置。
  3. 【請求項3】 前記X−Yステージ(24)が前記ハウ
    ジングの天井壁に取り付けられ、且つ前記可動支持手段
    がさらに該X−Yステージにほぼ垂直に取り付けられた
    ステー(36)と該ステーに固定されて前記外筒を保持
    する外筒ホルダ(38)とを含み、前記試料ホルダが該
    ハウジングの底部壁に取り付けられていることを特徴と
    する請求項2に記載の電子ビーム装置。
  4. 【請求項4】 前記外筒(22)が複数の筒部分(22
    22k、22l、22m)からなり、前記外筒ホルダが
    該外筒の各筒部分をそれぞれに保持する複数個の外筒ホ
    ルダ(38a、38b、38c)からなり、該各外筒ホ
    ルダが該外筒の筒部分を整列させるアライメント手段
    (80)を含むことを特徴とする請求項3に記載の電子
    ビーム装置。
  5. 【請求項5】 前記電子ビーム案内手段(13)が、第
    1の電子レンズ(16)と、偏向器(18)と、第2の
    電子レンズ(20)とからなることを特徴とする請求項
    1に記載の電子ビーム装置。
  6. 【請求項6】 前記電子発生手段が、針状のカソード
    (14a)と、穴(14b)を開けた平板状アノード
    (14c)とからなる電子銃(14)からなり、該針状
    のカソードが該平板状アノードの穴に近接して位置する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子ビーム装置。
  7. 【請求項7】 前記外筒(22)が前記電子発生手段
    (14)を収容し且つ真空室(42)を形成する第1の
    筒部分(22a)と、前記電子ビーム案内手段(13)
    を収容し且つ微小なオリフィス(44a)を通して該第
    1の筒部分に連通する第2の筒部分(22b)とからな
    り、該真空室内の真空レベルを高めるための手段(4
    3)を備えることを特徴とする請求項1に記載の電子ビ
    ーム装置。
  8. 【請求項8】 前記オリフィス(44a)が10-2l/
    秒以下のコンダクタンスCを有し、前記真空室(42)
    の容積Vが、V>1000×Cl以上であることを特徴
    とする請求項7に記載の電子ビーム装置。
  9. 【請求項9】 前記真空室内の真空レベルを高めるため
    の手段(43)が前記真空室内に配置され且つ通電する
    ことにより空気を捕らえる性質をもった材料からなるこ
    とを特徴とする請求項7に記載の電子ビーム装置。
  10. 【請求項10】 前記真空室内の真空レベルを高めるた
    めの手段がチタンのフィラメント(43)からなること
    を特徴とする請求項9に記載の電子ビーム装置。
  11. 【請求項11】 前記第1の筒部分(22a)には、前
    記オリフィスを開放することのできる穴(63)と、前
    記オリフィス(44a)を封鎖することのできるシール
    部材(65)とを備えたシール手段(62)が設けら
    れ、該シール手段は該穴が該オリフィスと整列する第1
    の位置と、該シール部材が該オリフィスを封鎖する第2
    の位置との間で移動可能になっていることを特徴とする
    請求項7に記載の電子ビーム装置。
  12. 【請求項12】 前記ハウジングは前記シール手段と所
    定の位置で当接する係合部を有し、よって前記外筒が前
    記可動支持手段によって移動せしめられるときに該シー
    ル手段が該該係合部と当接して該第1の筒部分と相対的
    に移動し、よって前記第1及び第2の位置のいずれかに
    もたらされることを特徴とする請求項11に記載の電子
    ビーム装置。
  13. 【請求項13】 前記第1の筒部分(22a)と、前記
    第2の筒部分(22b)とがシール部材を介して密封状
    に連結され、該第2の筒部分の他端部がシール手段(7
    3)によってシール可能になっていることを特徴とする
    請求項7に記載の電子ビーム装置。
  14. 【請求項14】 前記ハウジングは前記シール手段と所
    定の位置で当接する係合部を有し、よって前記外筒が前
    記可動支持手段によって移動せしめられるときにシール
    位置及び開放位置のいずれかにもたらされることを特徴
    とする請求項13に記載の電子ビーム装置。
  15. 【請求項15】 電子ビームが前記試料ホルダに支持さ
    れた試料に照射されることにより該試料の状態を検出す
    る検出手段(52)が設けられることを特徴とする請求
    項1に記載の電子ビーム装置。
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