JPH0788487A - 浄水剤 - Google Patents

浄水剤

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JPH0788487A
JPH0788487A JP26537093A JP26537093A JPH0788487A JP H0788487 A JPH0788487 A JP H0788487A JP 26537093 A JP26537093 A JP 26537093A JP 26537093 A JP26537093 A JP 26537093A JP H0788487 A JPH0788487 A JP H0788487A
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最昭 渡辺
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  • Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 おいしい水、健康によい水の製造に使用する
浄水剤、とりわけカルシウムを溶出し易くした浄水剤を
提供する。 【構成】 炭酸カルシウム99.5〜90重量%と酸化
カルシウム0.5〜10重量%よりなり、且つ炭酸カル
シウムの表面に酸化カルシウムを固着してなる浄水剤で
ある。両者を固着させる手段として、炭酸カルシウム多
孔体に水酸化カルシウムを担持する方法及び炭酸カルシ
ウム粉粒体を650〜750℃で灼熱する方法などを提
案した。本浄水剤を使用することにより、水道水中に含
まれる塩素臭、カルキ臭を除去でき、希望する任意の量
のカルシウムを継続的に飲料水中に溶出させることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は浄水剤に関し、より詳し
くは、おいしい水の製造に使用する各種浄水器用などに
使用する水道水用浄水剤、とりわけ、カルシウム溶出剤
に関する。
【0002】
【従来の技術】水道水の消毒、殺菌には塩素やカルキの
ような塩素化合物が使用されている。近年、環境汚染に
伴う水源の水質の悪化が進み、良質の原水の確保もむつ
かしくなっている状況から、水道水中に含有される塩素
量も次第に増加する傾向にある。そのため、カルキ臭や
塩素臭が強く、おいしくない水になっている。厚生省お
いしい水研究会の「おいしい水質要件」によると、残留
塩素0.4mg/1以下とされている。更に配管の錆び
による金気臭も発生している。
【0003】これらカルキ臭やカビ臭の除去には、従
来、各種のゼオライト、活性炭、サンゴ石、麦飯石、コ
ーラルサンドなどの無機系材料が主として用いられてい
る。また、各種ポリマーやアスコルビン酸、糖、アミノ
酸、ヌクレオチド及びその誘導体などの有機系材料との
組み合わせも多く提案されている。
【0004】一方、健康飲料水として、カルシウムイオ
ンを多く含むアルカリ性飲料水が知られている。カルシ
ウムを多く含むアルカリ性飲料水の製造方法として、例
えば電気分解及びカルシウム溶出剤を利用する方法があ
る。電気分解を利用する方式は、多孔質隔壁を間に介し
て、陽−陰2つの電解室を対峙させ、各電解室に原水を
流すと同時に、各電解室に設けた陽−陰電極間に直流電
圧を印加して、原水を電気分解することによって、陰極
室から、カルシウム、ナトリウム、カリウムなどを多く
含むアルカリイオン水を得るものである。この際、カル
シウムに富むアルカリイオン水を得るために、乳酸カル
シウム、グリセロリン酸カルシウム、亜硫酸カルシウム
などが添加される。尚、陽極室から得られる酸性水は浴
用、洗顔用などとして使用される。
【0005】また、カルシウム溶出剤を利用する方式は
コーラルサンド、石灰石などの天然炭酸カルシウムが用
いられている。例えば、特公平、3−12953号明細
書には、砂状サンゴ又はコーラルサンドを加熱し活性化
した水質改良材が提案されている。同明細書によると砂
状サンゴ又はコーラルサンドを200℃〜450℃に加
熱することにより活性化し、水道水中の塩酸分を中和す
ることにより、次式の反応に基いて、カルシウム成分を
水中に供給することが示されている。 CaCO+2HCl→Ca2++2Cl+CO
+H
【0006】しかしながら、かかる方法においては酸性
の水を中和することはできるが、余程酸性の強い水でな
ければ、カルシウム分を補給することにはならないか又
は、極めて長い接触時間を必要とする。
【0007】このように、従来公知の方法にあっては比
較的高価であるとか、長期間の継続的使用に耐えないと
か、或いは手軽に移動することができないとか、更には
目的とするカルシウム分の供給が実際には十分行なわれ
ないなどの欠点があり、更に満足し得る浄水剤、特にカ
ルシウム補給を目的とする浄水剤が望まれていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】我々がおいしく且つ健
康な飲料水を得るためには様々な工夫が必要である。カ
ルキ臭、塩素臭の除去、カビ臭、生くさい臭の除去は勿
論のこと、健康、長寿に有益なミネラルの摂取と有益で
ないミネラル成分の除去など、ミネラルバランスが必要
である。ミネラルバランスの問題については、例えば、
橋本ら[水処理技術、Vol 29(NO.1)13〜
28(1988)]は健康な水の指標をKindex
Ca−0.87Na>5.2, Oindex=(C
a+K+SiO)/(Mg+SO>2.0と定め、
1つの目安として提案している。すなわち、長寿にはカ
ルシウム量が多く、ナトリウム量が少ない飲料水が良い
としている。カルシウム量が多過ぎて健康に害になると
いう指摘はあまりないようである。
【0009】これらの問題の解決方法として、各地の水
質に応じて、濾材鉱物やその他の吸着剤、濾材を選択す
ることである。例えば、カルシウムの不足した水であれ
ば石灰岩フィルターを、シリカの不足した水であれば火
成岩フィルターを用いるなどで、おいしく健康な水に作
り替えることが可能である。
【0010】しかしながら一般需要家にとって、常に水
質を検査し、それに対応した処理を施した水を利用する
ことは実際上不可能である。従って、おいしい水を得る
簡便な手段としては、カルシウム分の補給を行なうこと
であり、更には塩素分その他の有臭不純物を除去するこ
とである。その上で、アルカリ金属分を減少することも
健康な水とするうえで好ましいことである。
【0011】カルシウムを溶出する物質として、上記し
た炭酸カルシウムが用いられているが、炭酸カルシウム
の溶解度は極めて小さく、25℃でわずか13ppm
(酸化カルシウムとして)である。硫酸カルシウムの溶
解度は25℃で約0.2wt%と大きいが、O
indexからもわかるように、硫酸根は水の味をまず
くする上に、健康にも良くない。また、酸化カルシウム
または水酸化カルシウムの溶解度は25℃で0.11w
t%(酸化カルシウムとして)と比較的良く溶ける。た
だ、水道水用の浄水器用浄水剤として用いるには溶解し
過ぎるし、pHも高くなり過ぎる。そのため酸化カルシ
ウムの溶出を任意に調整する必要がある。カルシウム濃
度が5〜500μg/ml(約5〜500ppm)程
度、特に10〜100μg/ml、更には40〜100
μg/ml存在することが好ましい。
【0012】更に、一般に飲料水等として利用されるこ
とを目的とする場合、比較的短時間で所望のカルシウム
濃度に達し一定で且つこれを持続することが重要とな
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記に鑑みてな
されたもので、おいしく健康によい水を提供するため
に、カルシウムを溶出し易くした浄水剤に関するもので
ある。単にカルシウムを溶出し易くするばかりでなく、
長期にわたって(例えば、半年ないし一年)持続して使
用可能な浄水剤に関するものである。このような性能を
有する浄水剤を得るべく鋭意研究した結果、炭酸カルシ
ウム99.5〜90重量%と酸化カルシウム0.5〜1
0重量%よりなり、且つ炭酸カルシウムの表面に酸化カ
ルシウムを固着してなる浄水剤を見出し本発明を完成さ
せた。
【0014】ここで炭酸カルシウムの表面に酸化カルシ
ウムを固着した状態とは、例えば、炭酸カルシウムの表
層部の結晶間に酸化カルシウムが挟雑状態で存在すると
か、両結晶が一部混晶を形成している等、両者間に何ら
かの化学的又は物理的結合状態を形成しているものであ
って、粉粒体同志が単に混合されている状態とは異な
る。即ち、両者が単に混合され、篩い分け等が可能な状
態にある場合には、理由は分からないが長期にわたって
持続して使用できない。
【0015】本発明における両者の固着状態を形成させ
る手段の例として、炭酸カルシウム99.5〜90重量
%と酸化カルシウム0.5〜10重量%よりなる浄水剤
は炭酸カルシウム粉粒体の表面に酸化カルシウムが0.
5〜10重量%(全体の重量に対して)担持させても良
い。このような浄水剤は炭酸カルシウム多孔体に水酸化
カルシウムを含浸させた後、乾燥することにより得るこ
とができる。この場合水酸化カルシウムの原料として、
食品添加剤として認められた貝殻および卵殻を焼成して
得た酸化カルシウムを使用することが好ましい。また別
の好ましい方法としては、炭酸カルシウム粉粒体を65
0〜750℃の温度で、灼熱減量が0.5〜5重量%と
なる範囲で灼熱する方法である。すなわち、第1図はコ
ーラルサンドを用いた場合の灼熱温度と、該処理物1g
を100gの水に懸濁させて、経時的にpHを測定した
例である。図1においては、未処理(a)、500℃
(b)、600℃(c)、650℃(d)、750℃
(e)及び850℃(f)の各温度での灼熱処理を示
す。
【0016】図1から理解されるように、処理温度が高
くなるほど、水のpH値は高くなるが、時間の影響は少
ない。またpHが12を越える程高くなる場合は、おい
しい水としては好ましくない。
【0017】従って灼熱温度は650〜750℃とすべ
きである。更に処理時間は処理の初期において、急速に
立ち上がるが、温度によって必ずしも一定ではない。そ
こで灼熱減量を基準とするのが好ましく、0.5〜5重
量%の灼熱減量範囲とすることが重要である。換言すれ
ば、650℃以下では灼熱減量が小さすぎ、カルシウム
の溶出量および溶出速度は顕著に増加しない。また、7
50℃以上ではカルシウムの溶出量および溶出速度は大
きすぎ、長期にわたって持続して使用不可能である。な
お、本発明の固着状態を形成させる手段は、上記の好ま
しい方法に限定されるものではない。
【0018】原料として使用できる炭酸カルシウムとし
ては化学的合成品と化学的合成品以外のものに分かれ、
前者には軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウムが、
後者にはコーラルサンド、貝殻、石灰石などがある。中
でもコーラルサンドはマグネシウム、シリカ、カリウ
ム、鉄などミネラルを含むので、好んで使用される。な
お、炭酸カルシウム以外のカルシウム化合物として、硫
酸カルシウム、ドロマイト(CaCO・MgC
)、リン酸カルシウム、ケイ酸カルシウムなどがあ
るが、ケイ酸カルシウムを除いては浄水剤として必ずし
も好ましくない。硫酸カルシウムは硫酸根が、ドロマイ
トはマグネシウムがそれぞれ水の味をまずくするし、リ
ン酸カルシウムはカルシウムの溶出に伴ってリンも溶出
する場合があって宜しくない。
【0019】炭酸カルシウムと強固に結合した酸化カル
シウムの割合は炭酸カルシウム99.5〜90重量%と
酸化カルシウム0.5〜10重量%であることが望まし
い。酸化カルシウムが0.5重量%以下の場合には、カ
ルシウムの溶出が不十分であり効果が顕著に表われな
い。また、酸化カルシウムが10重量%以上の場合に
は、一定の飲料水に対して使用する浄水剤の量もしくは
一定量の浄水剤に対する通水量にもよるが、pHが高く
なりすぎ、且つカルシウムの溶出量が多すぎて継続的に
使用できなくなる。従って、使用目的および使用形態に
よって酸化カルシウムの結合割合を変える必要がある。
【0020】また炭酸カルシウムの粒子は一般にBET
法による比表面積が0.05〜50m/g,好ましく
は0.1〜15m/g程度のものが採用される。比表
面積があまりに小さい場合には表面に存在させる酸化カ
ルシウムの層が厚くなり、十分な固着強度が得難く、ま
た比表面積があまりに大きいと一般に粒子径が小さくな
りすぎて取り扱いに不便となるばかりでなく、酸化カル
シウムの初期溶出量が増大し過ぎるという欠点を生ずる
場合もあり好ましくない。
【0021】本発明の浄水剤はこれを単独でも使用でき
る。しかし、一般的な使用形態としては、使用目的に応
じて他の材料との併用が望ましい。例えば塩素やクロロ
メタンを除去し、かつカルシウムを付与したい場合には
活性炭との併用が好適である。また、カルキ臭やカビ臭
を除去して、かつカルシウムを付与したい場合にはゼオ
ライト、サンゴ石、麦飯石などの無機材料やアスコルビ
ン酸、糖、アミノ酸、ヌクレオチドおよびその誘導体な
どの有機材料との併用が好適である。更にまた、逆浸透
膜やイオン交換樹脂を用いて、一旦高純度水を製造した
後、コーラルサンドや本発明の浄水剤を用いてカルシウ
ムやその他のミネラル成分を付与することも、おいしい
水、健康によい水を作る上で極めて有益である。また、
活性炭使用による塩素除去後の水に対して本発明の浄水
剤を併用するとき、中空糸膜を組み合わせて除菌した
り、また銀などの抗菌剤を組み合わせ使用して、菌の発
生を抑える方法も共に有効である。
【0022】本発明の浄水剤は水道水の蛇口に取り付け
た浄水器中に充填して使用することができる。また、本
発明の浄水剤を透水性包装材料に入れパック状とし飲料
水、お茶、お味噌汁およびその他の飲食物に投入して使
用することも出来る。その他加工飲・食品製造用として
も利用できる。
【0023】尚以下の実施例において、浄水剤の性能評
価の一つとしての溶出カルシウムの定量は以下の方法で
行なった。試料1.0gをビーカーに秤り取り、超純水
500mlを加える。テフロン製スターラーピースを入
れ、1時間撹拌する。静置後上澄み液を1ml取り、1
00ml定容とした。これをICP(誘導結合プラズ
マ)に導入してカルシウムを定量した。 ICP発光分析装置:セイコー電子工業製SPS150
0VR Arガス流量 プラズマ:161/min 試料 :0.351/min 補助 :0.71/min 測定波長 :Ca 393、366nm 測光高さ :12mm(ロードコイル上) プラズマ出力:1.3kW
【0024】実施例1 以下に本発明を具体的に示すために実施例を示すが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0025】マリンバイオ社製の粒状コーラルサンドを
予め400℃で2時間焼成する。このものはBET表面
積0.2m/gであった。これを20g正確に計り取
り、内容量100mlのアルミナるつぼに移す。市販の
電気炉にて10℃/minの速度で昇温し、700℃で
2時間焼成した。冷却後の重さは18.56gであり、
BET表面積は0.5m/gであった。この際の減量
は7.2%であり、これが炭酸ガスの発生によるものと
考えると、生成した酸化カルシウムは9、2重量%
(7.2×56/44)と計算できる。試料のX線回折
の結果、炭酸カルシウムのほかに酸化カルシウムの回折
像が確認できた(これをサンプルAとする)。
【0026】試料の水へのカルシウム溶出量をICP発
光分析装置で測定した結果、水1ml中にカルシウムが
75μg溶出していた。全く同じ条件下、焼成前のコー
ラルサンドからのカルシウム溶出量を測定した結果、
4.7μgであった。一方、粒状コーラルサンドを10
00℃で8時間焼成した試料(これをサンプルBとす
る)のそれは840μgであった。これらのことからサ
ンプルAにあっては75μgのうち、焼成によって生成
した酸化カルシウムから溶出したと推定されるカルシウ
ム量は(75−4.7=70.3)μgと考えられ、サ
ンプルBにおいては835.3μgが焼成によって増加
したことになる。
【0027】AおよびBの各サンプルの5gを11の水
中にいれ、毎日1回水を更新した。3ケ月後におけるサ
ンプルAの水中には尚73μg/mlのカルシウムが存
在したが、サンプルBについては4.7μg/mlであ
った。
【0028】実施例2〜7 実施例1と同様にして焼成温度を種々変えて、粒状の炭
酸カルシウム上に酸化カルシウムを析出させた。結果を
表1に示した(焼成時間はすべて2時間)。
【0029】
【表1】
【0030】また、実施例2、3および実施例7で得ら
れた粒状物の比表面積はそれぞれ0.3,0.4および
0.5m/gで、高温で焼成するほど比表面積は高く
なった。このような現象は炭酸カルシウムと酸化カルシ
ウムを単にブレンドしただけでは認められない。
【0031】比較例1 実施例1と同様にして焼成温度を850℃で行ない、粒
状の炭酸カルシウム上に酸化カルシウムを析出させた。
この時の重量減は74%、CaO生成量は94重量%で
あった。また、初期Ca溶出量は640μg/mlであ
った。
【0032】得られた粒状物0.5gを水200ml中
に投入し、30分撹拌した。この時の水のpHは12.
2であった。高いpHが示すように、炭酸カルシウムの
大部分が酸化カルシウムへと変化しており、酸化カルシ
ウムの溶解度が20℃で,0.118g−CaO/10
0g−HOゆえ、カルシウムがどんどん溶出する。従
って、理論上からも酸化カルシウムを浄水剤として使用
することは出来ない。
【0033】実施例8 白石カルシウム社製の食品添加用炭酸カルシウム(商品
名:コロカルソT、比表面積5.5m/g)20gを
使用して、実施例1と同様に700℃で2時間焼成し
た。冷却後の重さは18,6で、この際の減量は7.0
%であった。従って酸化カルシウムは8.9%となる。
試料の水へのカルシウム溶出量をICP分光分析装置で
測定した結果、水1ml中にカルシウムが84μg溶出
していた。
【0034】実施例1と同じ方法で求めた3ケ月後のカ
ルシウム溶出量は81μgであった
【0035】実施例9 エヌ・シー・コーポレーション社製の貝殻焼成酸化カル
シウム0.4gを計り取り、内容量300mlのビーカ
ーに移す。これに水250mlを加え、よく撹拌する。
一部白濁状態のところへ、マリンバイオ社製の粒状コー
ラルサンド(表面積0.2m/g)20gを加える。
ガラス棒で混ぜながら加熱して水を蒸発させた。途中で
アルミナるつぼへ移し、200℃で一夜乾燥させた。
【0036】得られた試料の水へのカルシウム溶出量を
ICP分光分析装置で測定した結果、水1ml中にカル
シウムが14μgであった。
【0037】実施例1と同じ方法で求めた3ケ月後のカ
ルシウム溶出量は13μgであった
【0038】実施例10 マリンバイオ社製の粒状コーラルサンドを予め400℃
で2時間焼成する。このものはBET表面積0.2m
/gであった。これを700g正確に計り取り、アルミ
ナるつぼに移す。市販の電気炉にて10℃/minの速
度で昇温し、670℃で2時間焼成した。冷却後の重さ
は651.7gであり、BET表面積は0.5m/g
であった。この際の減量は6.9%であり、生成した酸
化カルシウムは8、7重量%(6.9×56/44)と
計算できる。得られた浄水剤のカルシウム溶出量は15
μg/mlHOであった。このうち600gを直径1
0cmの筒状の浄水器に充填した。充填に当たり、下部
に武田薬品工業社製の粒状活性炭700gを充填し、上
部に本浄水剤を充填した。活性炭と本浄水剤との間およ
び最上部と最下部にフィルターを入れて固定した。
【0039】原水(水道水)を下部から供給し、上部か
ら飲料水を得た。サンプリングは日常家庭で使用する水
量で(約31/min)24時間流した後に行なった。
原水の水質および処理水の水質は表2の通りであった。
【0040】
【表2】
【0041】表2の結果から明らかなように、原水のK
index=Ca−0.87Na=0.9であり、これ
は5.2より小さく不健康な水といえる。また、O
index=(Ca+K+SiO)/(MgO+SO
)=1.5で、これは2より小さく味はまずいもので
ある。これに対して処理した水のKindex=Ca−
0.87Na=12.8であり,またOindex
2.3であるので、健康な水で且つおいしい水を得るこ
とができた。
【0042】表3に、継続使用したときの処理水の水質
の変化を示した。
【0043】
【表3】
【0044】表3の結果から明らかなように、3カ月の
連続使用によっても処理水の水質は安定しており、持続
性がある。
【発明の効果】本発明の浄水剤は炭酸カルシウム上に酸
化カルシウムを強固に結合せしめることにより、水道水
中に含まれる塩素臭、カルキ臭などを除去するととも
に、希望する任意の量のカルシウムを継続的に飲料水中
に溶出させることができる。炭酸カルシウムとして天然
のコーラルサンドや石灰石を使用すると、カルシウムの
他にミネラル分も溶出させることができ、おいしく且つ
健康によい水を得ることができる。
【0045】
【図面の簡単な説明】
【図1】コーラルサンドの焼成温度とそれを用いた水の
pH値の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
(a)〜(f)は焼成温度の相違であり、(a)は未処
理、(b)は500℃、(c)は600℃、(d)は6
50℃、(e)は750℃、(f)は850℃の場合を
それぞれ表す。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年5月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭酸カルシウム99.5〜90重量%と
    酸化カルシウム0.5〜10重量%よりなり、且つ酸化
    カルシウムが炭酸カルシウムの表面に固着していること
    を特徴とする浄水剤
  2. 【請求項2】 炭酸カルシウム粉粒体の表面に酸化カル
    シウムが0.5〜10重量%(全体の重量に対して)担
    持されていることを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載の浄水剤
  3. 【請求項3】 炭酸カルシウム粉粒体を650℃から7
    50℃の温度で、且つ灼熱原料が0.5〜5重量%とな
    る範囲で熱処理することを特徴とする浄水剤の製造方法
  4. 【請求項4】 比表面積0.1〜15m/gを有する
    炭酸カルシウム多孔体に水酸化カルシウム水溶液を含浸
    させた後、乾燥することにより、炭酸カルシウム99.
    5〜90重量%と酸化カルシウム0.5〜10重量%と
    なる浄水剤の製造方法
  5. 【請求項5】 貝殻および卵殻を焼成して得た酸化カル
    シウムから調製した水酸化カルシウムを用いることを特
    徴とする特許請求の範囲第4項記載の浄水剤の製造方法
JP26537093A 1993-09-17 1993-09-17 浄水剤 Pending JPH0788487A (ja)

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