JPH0789994A - ペプチド誘導体 - Google Patents

ペプチド誘導体

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JPH0789994A
JPH0789994A JP6116257A JP11625794A JPH0789994A JP H0789994 A JPH0789994 A JP H0789994A JP 6116257 A JP6116257 A JP 6116257A JP 11625794 A JP11625794 A JP 11625794A JP H0789994 A JPH0789994 A JP H0789994A
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formula
residue
group
peptide
lys
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JP6116257A
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Rainer Albert
ライネル・アルベルト
Wilfried Bauer
ビルフリート・バウエル
Francois Cardinaux
フランソワ・カルディノ
Janos Pless
ヤノス・プレス
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Sandoz AG
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Sandoz AG
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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Abstract

(57)【要約】 【効果】 ゴナトトロピン分泌抑制、雌性排卵抑制、雄
性精子形成抑制。 【構成】 アミノ基に結合した形で、少なくとも1個の
a)糖残基および/またはb)式(b1)または(b2)の残基 【化1】 (式中、Y1およびY2の一方は水素であり、他方はヒド
ロキシ、または両方とも水素であり、fおよびgは各々
独立して0または1である)を有するLHRHきっ抗体
ペプチド並びに生理学的に許容し得るエーテルおよび生
理学的に加水分解可能で許容し得るエステル(ただし、
LHRHきっ抗体が少なくとも1個の糖残基a)を含む
場合、この糖残基は、8位のω−アミノ置換側鎖のω−
アミノ基に直接N−グリコシド結合以外の結合形態によ
り結合したアマドリ糖残基である)であって、遊離形態
または塩形態もしくは錯体形態であるもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、医薬活性を有するペ
プチド誘導体、それらの製造方法、それらを含有する医
薬製剤および医薬としてのそれらの用途に関するもので
ある。
【0002】
【発明の構成】さらに詳しくは、この発明は、(i)カル
シトニンペプチドおよびLHRHきっ抗体ペプチドから
選ばれるペプチド誘導体であって、そのアミノ基に結合
した形で、少なくとも a)1個の糖残基または b)式(b1)または(b2)で示される1個の残基
【化2】 (式中、Y1およびY2の一方は水素であり、他方はヒド
ロキシ、または両方とも水素であり、fおよびgは各々
独立して0または1である)並びにそれらの生理学的に
許容し得るエーテル類および生理学的に加水分解可能で
許容し得るエステル類、 c)a)およびb)による組み合わせ を含み、 (ii)カルシトニンペプチドは、 d)N−末端アミノ基以外のアミノ基に結合した少なく
とも1個のホルミル、または e)N−末端アミノ基以外のアミノ基に結合した少なく
とも1個のC3-5アルキル、または f)上記a)、b)、d)およびe)による組み合わせを含
み得、ただし、 i)カルシトニンペプチドが少なくとも1個の糖残基a)
を含む場合、この糖残基は、直接N−グリコシド結合以
外の結合形態により24位のω−アミノ置換側鎖のω−
アミノ基と結合し、 ii)LHRHきっ抗体が少なくとも1個の糖残基a)を含
む場合、この糖残基は、直接N−グリコシド結合以外の
結合形態により8位のω−アミノ置換側鎖のω−アミノ
基に結合したアマドリ糖残基である、ペプチド誘導体の
遊離形態または塩もしくは錯体形態を提供する。
【0003】以後、これらの化合物を本発明化合物と称
す。本発明化合物において、糖残基a)は、直接N−グリ
コシド結合以外の結合により直接的または架橋構成基に
より間接的にアミノ基と結合し得る。
【0004】この明細書で使用されている「糖」なる語
は、モノまたはオリゴサッカリド、特にモノ、ジもしく
はトリオースまたはその例えばアミノ酸および/または
カルボン酸誘導体および/またはその還元および/また
はエステル化誘導体を全て包含する。これらの糖は、ヘ
プトース、ヘキソースおよび/またはペントースのピラ
ノシドまたはフラノシド形態を含み得る。
【0005】以下の式においては、簡略化するため、通
例、糖残基を単にピラノシドまたはフラノシドの構造に
より示す。当然、例えば開鎖構造もまたこの発明に含ま
れる。
【0006】糖残基a)の例としては、例えば A)式(Ia)で示される残基
【化3】 (これはケトースのデオキシ残基であり、この残基はC
2基を介して上記ペプチドのNH基に連結されてい
る)、
【0007】好ましくは式(Ia1)で示される残基
【化4】 (式中、基GaおよびGbのうち一方は水素および他方は
OHであり、基GcおよびGdのうち一方は水素および他
方はOHまたはO−グリコシルであって、前記グリコシ
ル基は還元モノ、ジまたはオリゴサッカリドから誘導可
能であり、基GeおよびGfのうち一方は水素および他方
はOHであり、基GgおよびGhのうち一方は水素および
他方は水素またはCH2OHであり、例えば、基Ga〜G
hは、式(Ia1)で示される残基が、天然または合成的に入
手可能なモノ、ジまたはオリゴサッカリド、例えばデオ
キシフルクトシル、デオキシタガトシル、デオキシソル
ボシル、α−グルコシル(1−4)−デオキシフルクトシ
ル、α−グルコシル(1−4)−α−グルコシル(1−4)
−デオキシフルクトシルからアマドリ転位により得られ
る基に対応するように選択される)、
【0008】または式(Ia2)で示される残基
【化5】 (式中、Ga、Gb、GcおよびGdは前記の意味であり、
基GeおよびGfのうち一方は水素および他方は水素、C
OOH、CH2OH、CH2−O−P(O)−(OH)2また
はCH2O−グリコシルであって、このグリコシル基は
還元モノ、ジまたはオリゴサッカリドから誘導可能であ
り、例えば、基Ga〜Gfは、式(Ia2)で示される残基
が、天然または合成的に入手可能なモノ、ジまたはオリ
ゴサッカリドからアマドリ転位により得られる基に対応
するように選択される)、
【0009】B)式(Ib)で示される残基
【化6】 (これはアルドースのデオキシ残基であり、この残基は
遊離結合を介して上記ペプチドのNH基と連結されてい
る)好ましくは式(Ib1)で示される残基
【化7】 (式中、基GaまたはGbのうち一方は水素および他方は
遊離結合であり、基GcまたはGdのうち一方は水素およ
び他方はOHであり、基GeまたはGfのうち一方は水素
および他方はOHまたはO−グリコシルであって、この
グリコシル基は還元モノ、ジまたはオリゴサッカリドか
ら誘導可能であり、基GgおよびGhのうち一方は水素お
よび他方はCH2OHまたはCH2−O−グリコシルであ
って、このグリコシル基は還元モノ、ジまたはオリゴサ
ッカリドから誘導可能であり、例えば基Ga〜Ghは、式
(Ib1)で示される基が、天然または合成的に入手可能な
モノ、ジまたはオリゴサッカリド、例えばD−フルクト
ース、ラクツロース、L−ソルボース、D−タガトース
またはD−リブロースからハインス転位により得られる
基に対応するように選択される)、
【0010】または式(Ib2)で示される残基
【化8】 (式中、Ga、Gb、GcおよびGdは前記の意味であり、
基GeおよびGfのうち一方は水素および他方はCH2
HまたはCH2−O−グリコシルであって、このグリコ
シル基は還元モノ、ジまたはオリゴサッカリドから誘導
可能であり、例えば基Ga〜Gfは、式(Ib2)で示される
残基が、天然または合成的に入手可能なモノ、ジまたは
オリゴケトース、例えばD−フルクトース、ラクツロー
ス、L−ソルボース、D−タガトースまたはD−リブロ
ースからハインス転位により得られる基に対応するよう
に選択される)、C)式(Ic)で示される残基
【化9】G3−CO−NRy (Ic) (式中、G3−COは、ウロン酸、例えばグルクロンもし
くはガラクツロン酸、またはポリヒドロキシモノもしく
はジカルボン酸、例えばグルコン酸、グルカル酸、キナ
酸、アセチルムラン酸、アセチルノイラミン酸もしくは
D−グルコサミン酸の残基であり、Ryは、水素、C1-3
アルキルまたはC1-4アルカノイルである)、
【0011】D)式(Id1)〜(Id4)で示される残基
【化10】 (式中、Ryは前記の意味であり、Q、Q'、Q"および
Q"'は、ペプチドを糖残基と結合する基であり、例えば
Qは好ましくは−CbH2b−CO−(bは1〜6)またはC
OまたはCSであり、Q'は好ましくは−CbH2b−CO
−、ジカルボン酸の基または残基
【化11】 であり、−NHQ"および−NHQ"'は各々好ましくは
ω−アミノカルボン酸の基であり、G4、G'4、G"4
よびG"'4は、上記G1またはG2と同じ意味を有する)、
【0012】E)式(Ie1)または(Ie2)で示される残基
【化12】 (式中、Y1およびY2は前記の意味であり、c は2、3
または4である)が挙げられる。
【0013】8位においてこの発明のLHRHきっ抗体
に存在し得るアマドリ糖残基は、アマドリまたはハイン
ス転位により入手可能な糖残基、例えば前述の式(Ia)ま
たは(Ib)、例えば式(Ia1)、(Ia2)、(Ib1)もしくは(Ib2)
または式(Id3)もしくは(Id4)で示される残基であると理
解されるべきである。式(Id3)または(Id4)で示されるア
マドリ糖残基において、−NH−Q"−またはNH−
Q"'−は、好ましくは−NH−CbH2b−CO−基(ただ
し、bは好ましくは1〜3の整数である)である。
【0014】8位のアマドリ糖残基または残基(b1)およ
び/または(b2)に加えて、この発明のLHRHきっ抗体
は、例えば1位および/または5位および/または6位
に上記式(Ia)〜(Id)で示される1個または2個の糖残基
を含み得る。好ましくはこの発明のLHRHきっ抗体
は、8位にアマドリ糖残基および6位に第2のアマドリ
糖残基、または8位に式(b1)または(b2)で示される1個
の残基および所望により6位に式(b1)または(b2)で示さ
れる第2の残基、または8位に式(b1)および/または(b
2)で示される2個の残基および所望により6位に式(b1)
および/または(b2)で示される1個または2個のさらに
別の残基、または1位および/または5位および/また
は6位の遊離アミノ基に式(b1)または(b2)で示される1
個、2個またはそれ以上の残基を有する。
【0015】式(b1)で示される残基において、g は好ま
しくは0であるか、またはgおよびfは各々0である。
式(b2)で示される残基において、fは好ましくは0であ
る。式(b1)で示される残基が最も好ましい。
【0016】式(b1)または(b2)で示される少なくとも1
個の残基を含む本発明化合物に適用されている「生理学
的に許容し得るエーテル(類)」なる語は、残基(b1)また
は(b2)のヒドロキシ基(複数も可)がエーテル化されてお
り、所望の用量レベルにおいて毒性を示さないエーテル
類を包含する。それらのエーテルには、直鎖状、分枝鎖
状または環状エーテル類、例えばC1-4アルキルエーテ
ル、例えば存在する1つまたは全部のヒドロキシがメチ
ルで置換されているエーテル、および2つのビシナルヒ
ドロキシ基が例えば
【化13】 で置換されている環状エーテルがある。
【0017】式(b1)または(b2)で示される少なくとも1
個の残基を含む本発明化合物に適用されている「生理学
的に加水分解可能で許容し得るエステル(類)」なる語
は、1個、2個または全部のヒドロキシがエステル化さ
れており、生理学的条件下で加水分解されることによ
り、所望の用量レベルにおいてそれ自体生理学的に許容
し得る、例えば非毒性の酸を生成させ得るエステル類を
包含する。それらのエステルには、例えば1〜6個の炭
素原子を有する脂肪族カルボン酸によるエステルがあ
る。
【0018】本発明化合物では、式(b1)または(b2)で示
される残基における遊離ヒドロキシ基のいずれか1つは
また、還元モノ、ジもしくはオリゴサッカリドまたはア
ミノ糖とグリコシル的に結合され得る。
【0019】置換パターンにより異なるが、式(b1)また
は式(b2)で示される残基は1個または2個の不斉炭素原
子を含み得るため、本発明化合物は、ラセミ体または異
性体形態またはジアステレオマー(ペプチド部分の立体
配置は考慮せず)として存在し得る。ラセミ体およびジ
アステレオマー混合物は、常法で個々の異性体に分離さ
れ得る。別法として、光学活性出発材料が使用され得
る。この発明は全ての形態を包含する。
【0020】残基e)としてのC3-5は全て直鎖または分
枝鎖状であり得る。C3-4アルキル、特にイソプロピル
が好ましい。
【0021】この発明の特定の研究成果によると、この
発明は、別の態様において、 i)好ましくは7位および/または11位および/また
は18位および/または24位において、N−末端アミ
ノ以外の遊離アミノ基の少なくとも1個がホルミル化さ
れているカルシトニンペプチド、 ii)好ましくは11位および/または18位および/ま
たは24位において、遊離アミノ基の少なくとも1個
が、式(b1)および/または(b2)、特に(b1)で示される1
個または2個の残基により修飾されているカルシトニン
ペプチド、
【0022】iii)好ましくは11位および/または18
位および/または24位において、N−末端アミノ以外
の遊離アミノ基の少なくとも1個が、C3-5アルキルに
より修飾されているカルシトニンペプチド、 iv)少なくとも24位に糖残基a)を有し、その糖残基が
ω−アミノ置換側鎖のω−アミノ基と所望により11位
および/または18位において結合しているカルシトニ
ンペプチド、
【0023】v)前記ペプチドに存在する遊離アミノ基
の1個、それ以上または全部が、好ましくは11位およ
び/または18位および/または24位において、ホル
ミル、C3-5アルキル、この発明の範囲内で上述された
式(b1)、(b2)および/または(a)で示される残基から選
ばれる組み合わせにより修飾されているカルシトニンペ
プチド、さらに好ましくはホルミルにより11および1
8位が、および前記糖残基a)により24位が修飾され
ているカルシトニンペプチドを提供する。
【0024】公知天然カルシトニンは全て、32アミノ
酸から成るアミノ酸配列を含むポリペプチドである。そ
れらは、IUPAC−IUP命名法を用いて命名される
[バイオケミカル・ジャーナル(Biochem.J.)(198
4)219、345−377]。
【0025】カルシトニンペプチド鎖に含まれる各アミ
ノ酸の位置については、鎖の一端のCysを1位として始
め、鎖の他端のProを32位として終わる方法に従い番
号を定める。以下の記載では、天然カルシトニンに存在
するアミノ酸単位が32個未満の場合でも、これと同じ
番号付けシステムが全てのペプチド鎖に適用され、省か
れた各アミノ酸の位置は初めに付けられた番号を示す。
すなわち本発明化合物において、その化合物が32個の
アミノ酸を含むか、それより少ないアミノ酸基を含むか
という点には関係無く、24という番号は上記カルシト
ニンペプチド鎖における24位を指す。
【0026】カルシトニンペプチドなる語は、本来のカ
ルシトニン(天然供給源、細胞培養等から抽出または合
成的に製造される場合)および誘導体および血中カルシ
ウム低下活性またはカルシトニン様活性を有する類縁体
であるカルシトニン類を包含する。完全な長さのカルシ
トニンは、例えば一般にポリペプチド鎖の1位および7
位間の架橋を特徴とし得る。交換または追加的に、それ
らは9位のロイシン、および/または28位のグリシン
および/または32位のプロリンを特徴とし得る。これ
らのカルシトニンの誘導体および類縁体は特に天然カル
シトニン構造を含み、それらの構造においては、1個ま
たはそれ以上のアミノ酸基が1個またはそれ以上の他の
アミノ酸基(天然または合成)と置換され、および/また
はS−S架橋がアルキレン架橋と置き換えられ、および
/または開裂され、および/または1個または幾つかの
アミノ酸基が脱落している(デスアミノアシル誘導体)。
【0027】アミノ酸は、生活有機体の遺伝子暗号によ
り供給されるアミノ酸の範囲から選択される場合「天然」
と称し、上記の範囲外から選択される場合「合成」と称す
る。
【0028】この発明のカルシトニンの24位に存在す
るω−アミノ置換側鎖の例には、
【化14】 [式中、Zは、−W−NRcRd、
【化15】 (ここで、Wはアリーレン、アラルキレンまたは2価脂
環もしくは脂肪族基、好ましくはフェニレン、シクロヘ
キシレン、またはC1-6アルキレンであって、所望によ
りOもしくはSで中断されたもの、さらに好ましくはC
2-5アルキレン、最も好ましくはプロピルまたはブチ
ル、RcおよびRdのそれぞれは独立して水素、糖残基
a)、式(b1)もしくは(b2)の基、ホルミル、またはC3-5
アルキル、ReはC2-5アルキル、好ましくはエチルであ
る]が含まれる。
【0029】この発明の好ましいカルシトニンは、式
(X)
【化16】 [式中、oは1〜5の整数であり、RはHまたはR'CO
であり、R'COはカルボン酸のアシル基であり、Y3
α−アミノ酸のα−C−原子に位置する基であり、Y4
は、
【化17】 −CH2−S−S−CH2−CH2−COOH、−(CH2)
s−COOH、−CH2−S−Y5、またはα−アミノ酸
のα−C−原子に位置する基(既に述べた基以外)である
か、または
【0030】oが3または5である場合、1つのY3
よびY4は一緒になってジスルフィドまたはテトラメチ
レン架橋を形成し、Y5は、1〜4個のC−原子を有す
るアルキル、所望によりメチルまたはメトキシで置換さ
れていてもよいベンジル、またはCH3CONH−CH2
−であり、A6はThrまたはD−Thrであり、sは3〜
5の整数であり、A8は、中性で親油性のL−α−アミ
ノ酸のアミノアシル基であり、A9は、中性で親油性の
L−またはD−α−アミノ酸のアミノアシル基であり、
1は、血中カルシウム低下活性を有する、天然カルシ
トニンまたはその誘導体もしくは類縁体の10〜23位
に位置するポリペプチド基であり、Z3は、血中カルシ
ウム低下活性を有する天然カルシトニンまたはその誘導
体もしくは類縁体の24〜31位に位置するポリペプチ
ド基であるか、またはZ3は、
【化18】 (式中、Zは前記の意味であり、Z2は、血中カルシウム
低下活性を有する、天然カルシトニンまたはその誘導体
もしくは類縁体の25〜31位に位置するポリペプチド
基である)であり、
【0031】式(X)における1〜5のY3基は互いに独
立して同一または異なり得るが、ただし、アミノアシル
基A8を除き、式(X)におけるアミノ酸基は全てL−ま
たはD−立体配置を有し得、式(X)で示される化合物に
おいては、1個または幾つかの側鎖の1個または幾つか
のアミノ基がホルミルおよび/またはC3-5アルキルに
より修飾され、および/または1個または幾つかの側鎖
のN−末端アミノ基および/または1個または幾つかの
アミノ基が式(b1)または(b2)で示される少なくとも1個
の残基により修飾され、
【0032】ただし、式(X)で示される化合物の24位
が少なくとも1個の糖残基a)により修飾されている場
合、Z3は、
【化19】 ここでZは−W−NRcRd)である]で示される化合物の
遊離形態または塩もしくは錯体形態である。
【0033】式(X)において、Z1は、様々な既知カル
シトニン、例えばひと、さけ、うなぎ、にわとり、う
し、ひつじ、ラットまたはぶたカルシトニン並びに類似
生物活性を有するこれらのカルシトニンの誘導体および
類縁体における、例えば10位から23位で知られてい
るペプチド基を意味し、Z3は、同様に例えば24〜3
1位または25〜31位で各々知られているペプチド基
を意味する。これらのペプチド基Z1、Z2およびZ
3は、通常各々14個、7個および8個のアミノ酸を含
み得るが、それらはまた、1個または幾つかのアミノ酸
基を脱落させることにより(デス−アミノアシル誘導体)
それに応じた少数のアミノ酸基を含み得る。
【0034】Z1は、好ましくは a)Gly-Lys-Leu-Ser-Gln-Glu-Leu-His-Lys-Leu-Gln-Thr
-Tyr-Pro-(ただし、Z3が-Arg-Thr-Asp-Val-Gly-Ala-Gl
y-Thrまたは
【化20】 である場合)、
【0035】b)Gly-Lys-Leu-Ser-Gln-Glu-Leu-His-Lys
-Leu-Gln-Thr-Tyr-Pro-(ただし、Z3が-Arg-Thr-Asn-Th
r-Gly-Ser-Gly-Thrまたは
【化21】 である場合)、を示す。
【0036】Z1において10位の好ましいアミノ酸残
基はAib(アミノイソ酪酸残基)またはDA1aでもあり
得る。Z1において17位の好ましいアミノ酸残基はAi
bでもあり得る。R'COは、好ましくはHCOまたは脂
肪族、脂環式、芳香族もしくは複素環式カルボン酸のア
シル残基である。
【0037】R'は、好ましくは a')水素または1〜17個のC−原子を有する飽和もし
くは不飽和、直鎖もしくは分枝状アルキル、特に3〜9
個のC−原子を有する飽和アルキル、 b')5〜7個のC−原子を有するシクロアルキルもしく
はシクロアルキルアルキル(ただし、シクロアルキル基
は5〜7個のC−原子を含み、アルキル基は1個または
2個のC−原子を含む)、 c')アダマンチル、アダマンチルメチルもしくはアダマ
ンチルエチル、または d')フェニル、ベンジルもしくはフェネチルである。
【0038】上述のR'に関する定義において、アルキ
ル、シクロアルキルまたはフェニル基は、通例の置換
基、例えばハロゲン、NO2、OH、アルコキシ等によ
り置換され得る。残基R'COは、例えば天然または合
成α−アミノ酸のα−デスアミノ残基であり得る。R'
の場合、定義a')、b')およびc')が好ましい。
【0039】α−アミノ酸のα−C−原子に見出される
基、Y3およびY4は、特に天然α−アミノ酸のα−C−
原子と結合した基であるが、また他のα−アミノ酸の
基、例えば3−シクロヘキシルアラニンまたはα−アミ
ノイソ酪酸、α−アミノ酪酸または(L−)−α−アミノ
スベリン酸の基も考えられ得る。
【0040】式(X)のoが5を意味する場合、N−末端
(1位)のY3および7位のY4は、好ましくは一緒になっ
てジスルフィドまたはテトラメチレン架橋を形成する
か、または1位のY3およびY4は各々−(CH2)5−CO
OHまたはその誘導体である。o=4の場合、2番目〜
5番目のY3は好ましくは各々下記の意味を有する。
【0041】oが4を意味する場合、 a)N−末端アミノアシル基(天然カルシトニンの配列に
おける第2アミノ酸基に対応)は好ましくはSer、Gly
またはAlaであり、 b)第2アミノアシル基(天然カルシトニンの配列におけ
る第3アミノ酸基に対応)は好ましくはAsnまたはSer
であり、 c)第3アミノアシル基(天然カルシトニンの配列におけ
る第4アミノ酸基に対応)は、好ましくはLeu、Asn、
Ser、Phe、D−Leuまたはシクロヘキシルアラニン基
であり、 d)第4アミノアシル基(天然カルシトニンの配列におけ
る第5アミノ酸基に対応)は好ましくはSerまたはAla
である。
【0042】式(X)におけるoが3である場合、N−末
端、第2および第3アミノ酸基は、o=4の場合のb)項
記載の意味と同じ好ましい意味を有する。N−末端のY
3およびY4はまた、一緒になってジスルフィドまたはテ
トラメチレン架橋を形成し得る。式(X)におけるoが2
である場合、N−末端および第2アミノ酸基は、o=4
の場合のc)およびd)項記載の意味と同じ好ましい意味
を有する。
【0043】式(X)におけるoが1である場合、N−末
端および第2アミノ酸基は好ましくはSerまたはAlaで
ある。A6は、好ましくはThrであり、
【化22】 は、好ましくはCys、Y2に関して前述したシステイン
の誘導体、または中性親油性α−アミノアシル基、特に
Alaまたは別の中性親油性α−アミノアシル基、特にA
laを示し、
【0044】
【化23】 が7位にあるとき、これは前記式IXの基、Orn、Ly
s、またはNdもしくはNεがそれぞれC1-6アルカノイ
ルで置換されたOrnもしくはLysでもあり得る。
【0045】A8は、好ましくは中性親油性α−アミノ
酸のアミノアシル基、特にValまたはGlyであり、A9
はまた、中性親油性α−アミノ酸のアミノアシル基、特
にLeuまたはPheである。式(X)で示される化合物にお
いて、oは好ましくは2(ただし、RはHまたはR'CO
を意味する)であり、または特に、oは1およびRはR'
COである。アミノ酸基は全て好ましくはL−立体配置
を有する。
【0046】天然黄体形成ホルモン放出ホルモンLHR
Hは、天然アミノ酸で構成されるデカペプチドである。
LHRHきっ抗体はそれらの類縁体および誘導体を包含
する。前記類縁体および誘導体においては、1個もしく
はそれ以上のアミノ酸基が脱落および/または1個もし
くはそれ以上の他のアミノ酸基と置換、および/または
1個もしくはそれ以上の官能基が1個もしくはそれ以上
の他の官能基と置換、および/または1個もしくはそれ
以上の基が1個もしくは幾つかの他のアイソスター基と
置換、および/またはC−末端配列が修飾されている。
【0047】この発明のLHRHきっ抗体の8位におけ
るω−アミノ置換側鎖の例には、ω−アミノ基が架橋構
成基により8位のアミノ酸単位のα位において結合して
いる側鎖がある。架橋構成基は、例えば式Wについて述
べた定義の1つであり得る。
【0048】この発明の好ましいLHRHきっ抗体ペプ
チドは、式(XI)
【化24】 R1-A1-B1-C1-D1-E1-F1-G1-H1-I1-K1-NH2 (XI) [式中、R1は、水素、C1-7アシル、カルバモイル、糖
残基a)または残基(b1)もしくは(b2)であり、
【0049】A1は、所望によりフェニル環がハロゲ
ン、CF3、C1-3アルキルおよび/またはC1-3アルコ
キシにより置換されていてもよいD−Phe、α−または
β−ナフチル−D−アラニン、所望により5または6位
がハロゲンもしくはC1-3アルコキシで置換および/ま
たは1位がホルミルもしくはアセチルで置換されていて
もよいD−Trp、D−またはL−Pro、D−またはL−
3,4−デヒドロプロリン、D−またはL−Ser、D−
またはL−Thr、D−またはL−Ala、D−ピログルタ
ミン、3−(9−アントリル)−D,L−アラニル、3−
(2−フルオレニル)−D,L−アラニルまたは3−(He
t)−D,L−アラニル(ただし、Hetは、
【化25】 (式中、A2およびA3は、独立して水素、C1-4アルキ
ル、塩素および臭素から成る群から選ばれ、A4はO、
SまたはNである)から選ばれる複素環アリール基であ
る)であり、
【0050】B1は、所望によりフェニル環がハロゲ
ン、NO2、C1-3アルキルもしくはC1-3アルコキシに
より置換されていてもよいD−Phe、所望により4位が
塩素により置換されていてもよいD−α−メチルPhe、
2,2−ジフェニルグリシンまたは3−(2−ナフチル)
−D−アラニンであり、C1は、所望により5または6
位がハロゲン、NO2および/もしくはC1-3アルコキシ
で置換および/または1位がホルミルもしくはアセチル
で置換されていてもよいD−Trp、α−またはβ−D−
ナフチルアラニン、3−D−ピリジルアラニン、D−T
yr、所望によりハロゲン、C1-3アルキルおよび/また
はC1-3アルコキシで置換されていてもよいD−Phe、
D−3−Pz−Ala、D−Tin−GluまたはD−Nic−
Lysであり、
【0051】D1はL−Serであり、E1はTyr、所望に
よりフェニル環がハロゲン、C1-3アルキルおよび/ま
たはC1-3アルコキシで置換されていてもよいPhe、Or
n、Lys、Lys−Nic、MPic−Lys、Lys−Pic、Mp
ic−Lys、DMG−Lys、Pmc−Lys、Pzc−Lys、H
is、Dpo、Arg、3−(3−ピリジル)−Ala、Trp、N
−(3−ピリジル)アセチル−LysまたはGlu(pMeO−
フェニル)、Cit、HOBLysまたはPzACAlaであっ
て、前記アミノ酸単位に存在する遊離アミノ基は所望に
より糖残基a)または少なくとも1個の残基(b1)もしく
は(b2)により置換されていてもよく、
【0052】F1は、所望によりフェニル環がハロゲ
ン、NO2、C1-3アルキルまたはC1-3アルコキシで置
換されていてもよいD−Phe、所望により5もしくは6
位がハロゲン、NO2および/もしくはC1-3アルコキシ
で置換および/または1位がホルミルもしくはアセチル
で置換されていてもよいD−Trp、3−(2−ナフチル)
−L−アラニル、D−Tyr、D−Lys−Nic、D−MN
ic−Lys、D−MPic−Lys、D−Pmc−Lys、D−P
zc−Lys、D−Bz−Lys、D−ILys、AnGlu、D−
NACAla、D−PzACAla、D−PmACAla、D−
3−(3−ピリジル)−Ala、D−His(置換基Hまたは
ベンジル)、D−Arg、D−ホモ−Arg(Et2)、D−Ci
t、D−HCi、D−Lys−Pic、D−Cit(C1-3アルキ
ル)、D−HCi(C1-3アルキル)、D−Glu(AA)また
はα−アミノ−ω−ウレイド−C2-4アルカン酸であっ
て、前記アミノ酸単位に存在する遊離アミノ基は、所望
により糖残基a)または少なくとも1個の残基(b1)もし
くは(b2)または残基
【化26】 (式中、W'は、C1-6アルキレン、メトキシ−C1-4アル
キレン、メチルチオ−C1-4アルキレンまたはシクロヘ
キシレンであり、RaおよびRbは、各々独立して水素、
糖残基a)、式(b1)もしくは(b2)で示される残基である
か、またはRaおよびRbの一方は水素および他方はC
2-5アルカノイル、ベンゾイルまたはフェニルプロピオ
ニルである)で置換されていてもよく、
【0053】G1は、Leu、Nle、Nval、N−α−メチ
ルLeu、Trp、Phe、Met、Tyr、Val、Ile、アロI
le、Abu、Alaまたは
【化27】 (式中、W'は前記の意味)であり、
【0054】H1は、
【化28】 (式中、Wは前記の意味、好ましくはフェニレン、シク
ロヘキシレンまたは上記W'と同じ意味を有し、R'aお
よびR'bは、各々独立して水素、好ましくは式(Ia1)、
(Ia2)、(Ib1)、(Ib2)、(Id3)もしくは(Id4)で示される
アマドリ糖残基、または式(b1)もしくは(b2)で示される
残基である)、Arg、IOrn、ILysまたはCyp−Lys
であり、I1は、Pro、ヒドロキシプロリン、3,4−デ
ヒドロプロリン、Pipであり、K1は、D−Ala、D−L
eu、Gly、D−SerまたはSarである]で示される化合
物の遊離形態または塩もしくは錯体形態である。
【0055】この発明のLHRHきっ抗体においては、
下記の意味を個々に、またはそれらの組み合わせもしく
は部分的組み合わせとして有する場合が好ましい。R1
はアセチルである。A1は、D−Phe、D−Phe(p−C
l)、D−Phe(p−F)、Cl2−PheまたはD-2-Nalであ
る。B1は、D−Phe、D−Phe(p−Cl)またはD−Phe
(p−F)である。C1は、D−Trp、D−2−Nal、D−
3−PalまたはD−Pheである。D1はSerである。E1
は、Tyr、Nic−Lys、MNic−Lys、Pic−Lys、P
zc−Lys、Arg、3−Pal、Orn、Lysまたは側鎖アミ
ノ基が前記アマドリ糖残基または式(b1)もしくは(b2)で
示される少なくとも1個の残基により置換されているO
rnもしくはLysである。
【0056】F1は、D−3−Pal、DPhe、D−Or
n、D−Lys、D−His(置換基Hまたはベンジル)、D
−Nic−Lys、D−MNic−Lys、D−Pic−Lys、D
−PzcLys、シス−D−PzACAla、D−Trp、D−
Tyr、D−2−Nal、D−Arg、D−Cit、D−HC
i、D−ホモArg−(Et2)または側鎖アミノ基が前記ア
マドリ糖残基または式(b1)もしくは(b2)で示される少な
くとも1個の残基により置換されているD−Ornもしく
はD−Lysである。G1は、Leu、Nle、ValまたはPh
eである。
【0057】H1は、
【化29】 [式中、W'は前記の意味であり、R'aおよびR'bは、各
々独立して水素、式(Ia1)、(Ia2)、(Ib1)、(Ib2)、(I
d3)もしくは(Id4)で示されるアマドリ糖残基または式(b
1)もしくは(b2)で示される残基である]である。I1はP
roである。K1は、D−Ala、D-SerまたはGlyであ
る。
【0058】式(X)または(XI)で示される化合物が式
(b1)または(b2)で示される少なくとも1個の残基を含む
場合、それらはまた、前述のそれらの生理学的に許容し
得るエーテル類および生理学的に加水分解可能で許容し
得るエステル類を含むものと理解すべきである。特許請
求の範囲を含むこの明細書において、「ハロゲン」なる語
は、好ましくはフッ素、塩素または臭素を包含する。
【0059】式(I)で示される化合物は、例えばそれら
の遊離形態、塩形態または錯体形態で存在し得る。酸付
加塩は、例えば有機酸、ポリマー酸および無機酸により
形成され得る。それらの酸付加塩形態には、例えば塩酸
塩および酢酸塩がある。錯体は、無機物質、例えば無機
塩類または水酸化物(例、Ca−およびZn−塩類)、およ
び/またはポリマー性有機物質を加えることにより式
(I)で示される化合物から形成される。
【0060】この発明は、別の態様において、 i)本発明による保護ポリペプチドから保護基(複数もあ
り得る)を除去し、 ii)式(b1)または(b2)で示される少なくとも1個の残基
を有する本発明化合物を製造するため、式(III)
【化30】 (式中、fは前記の意味であり、gは0または1、Y1
よびY2は前記の意味の1つ、およびZ4は−CHOであ
るか、またはgは1、Z4はCH2OHおよび−CY12
−は一緒にカルボニルを形成し、
【0061】それらの遊離ヒドロキシ基はエーテル化ま
たはエステル化され得る)で示される化合物を、式(IV)
【化31】P−NH2 (IV) (式中、Pはカルシトニンペプチド残基またはLHRH
きっ抗体残基(ただし、遊離アミノ基は保護形態である)
である)で示される化合物により還元的にアミノ化し、
必要ならば、製造工程i)を行い、 iii)N−末端アミノ基以外のアミノ基と結合した少なく
とも1個のホルミルまたはC3-5アルキルを含むカルシ
トニン化合物を製造するため、
【0062】上記式(IV)で示される化合物を、式(V)
【化32】Z−CHO (V) (式中、Z5は水素またはC3-5アルキルである)で示され
る化合物またはクロロホルメートと反応させ、必要なら
ば、製造工程i)を行い、 iv)アミド結合により2つのペプチドフラグメントを結
合し(ただし、前記フラグメントは、各々少なくとも1
個の保護または非保護形態アミノ酸を含み、1つのペプ
チドフラグメントは上記a)〜f)の一残基を含み、これ
らのペプチドフラグメントは、この発明による配列を有
する保護または非保護ポリペプチドが得られる形を呈す
るものとする)、必要ならば、製造工程i)を行い、 v)非保護または保護ポリペプチドの官能基を除去また
は別の官能基に変換することにより、非保護または保護
ポリペプチドを得、後者の場合には製造工程i)を行
い、
【0063】vi)糖残基a)を少なくとも1個含むカルシ
トニンまたはLHRHきっ抗体ペプチドの製造の場合、
少なくとも1個の所望により保護されていてもよい糖残
基を保護または非保護ペプチドに導入し、必要ならば、
製造工程i)を行い、 vii)工程(i)〜(vi)に従い得られた前記異性体混合物か
ら光学活性異性体を分離し、こうして得られた化合物の
遊離もしくは塩形態または錯体形態を回収することを含
んで成る本発明化合物の製造方法を提供する。
【0064】上記方法は、例えば後記実施例記載の方法
と同様にして実施され得る。工程i)、vi)、v)およびv
ii)は、ペプチド化学技術分野において公知の方法によ
り実施され得る。所望ならば、これらの反応において、
ペプチドにおける使用に適した保護基を、反応に関与し
ない官能基に使用することが可能である。また保護基と
いう語は、官能基を有するポリマー樹脂を含み得る。
【0065】工程ii)は、アルドースまたはケトースの
還元的アミノ化に関する常法で実施され得る。それは、
例えばNaBH3CNの存在下、好ましくは酸性pH、例
えばpH5〜7で行なわれ得る。反応温度は例えば室温
ないし100℃であり得る。不活性溶媒、例えば水、ア
ルコール、ジオキサンもしくはDMFまたはそれらの混
合物中で反応を行うのが有利であり得る。
【0066】工程iii)は、例えばホルミル化または還元
的アルキル化に対して使用される常法により実施され得
る。それは、例えばNaBH3CNの存在下、好ましくは
酸性pHで、例えば工程ii)に関して上述した温度および
溶媒条件下において行なわれ得る。
【0067】式(Ia)で示される糖残基を有する本発明化
合物またはペプチドフラグメントは、微酸性媒質中、遊
離アミノ基を有する保護ペプチドまたはペプチドフラグ
メントを、還元モノ、ジもしくはオリゴサッカリドまた
は対応するウロン酸もしくはそのエステルと反応させ
(アマドリ転位)、続いて所望により保護基を除去するこ
とにより製造され得る。
【0068】この反応は、アマドリ転位に関する常法で
行なわれ得る。加えられる酸は、例えば氷酢酸であり得
る。ウロン酸と反応させる場合、追加の酸は不要となり
得る。過剰の炭水化物、例えば1当量のペプチド化合物
に対して10当量の炭水化物を使用するのが好ましい。
この反応は、極性溶媒、例えばメタノール中、好ましく
は約50〜70℃の温度で実施され得る。
【0069】式(Ib)で示される糖残基を含む本発明化合
物またはペプチドフラグメントは、微酸性媒質中、遊離
アミノ基を有する保護ペプチドまたはペプチドフラグメ
ントをケトースと反応させる(ハインス転位)ことにより
製造され得る。この反応は、アマドリ転位(上記参照)と
同じ条件下で実施され得る。
【0070】式(Ic)で示される糖残基を含む本発明化合
物またはペプチドフラグメントは、遊離アミノ基を有す
る保護ペプチドまたはペプチドフラグメントを、式G3
−COOHで示される酸またはその酸の反応性誘導体と
反応させ、次いで所望により保護基(複数もあり得る)を
除去することにより製造され得る。これは通例のアミド
化反応であり得、公知方法で行なわれ得る。これらのア
ミドは、例えば好ましくはヒドロキシベンゾトリアゾー
ルおよびジシクロヘキシルカルボジイミドの存在下、遊
離酸により製造され得る。
【0071】式(Id1)、(Id2)、(Id3)または(Id4)で示さ
れる糖残基を有する本発明化合物またはペプチド・フラ
グメントは、 a)まず第一にペプチドまたはペプチドフラグメントを
架橋構成成分と反応させ、次いでこの生成物を糖と反応
させるか、または b)まず第一に糖を架橋構成成分と反応させ、次いで糖
化架橋構成成分をペプチドまたはペプチドフラグメント
と反応させることにより製造され得る。
【0072】これらの反応は常法により行なわれ得る。
式(Id1)(ただし、Qは−CO−または−CS−である)
で示される糖残基を有する本発明化合物またはペプチド
フラグメントは、例えば、式
【化33】 (式中、LはOまたはS、およびG4は前記の意味であ
り、G4に存在する遊離ヒドロキシル基は保護されてい
る)の対応するグリコシルイソシアネートまたはグリコ
シルイソチオシアネートを、例えばアシル化により遊離
アミノ基を有する保護ペプチドまたはペプチドフラグメ
ントと結合し、その後保護基を脱離することにより製造
され得る。
【0073】この反応は、尿素誘導体の製造に関する常
法により行なわれ得る。式(Id3)または(Id4)で示される
糖残基を含む本発明化合物またはペプチドフラグメント
は、例えば式(Ia)または(Ib)で示される糖残基を含む化
合物の製造に関して上述された、例えばアマドリまたは
ハインス転位の手段により製造され得る。
【0074】式(Ie3)または(Ie4)で示される糖残基を含
む本発明化合物またはペプチドフラグメントは、例え
ば、 a')例えば上記工程ii)に記載された、遊離アミノ化基を
含むペプチドまたはペプチドフラグメントによるアルド
ース、デオキシアルドースまたはケトースの還元的アミ
ノ化、または b')式(Ia)または(Ib)で示される糖残基を含む化合物
におけるヘモアセタール基の還元(ただし、所望ならば
いずれの反応体も一時的に保護され得る)により製造さ
れ得る。
【0075】上記工程iv)での出発材料として使用され
る残基(a)、(b1)または(b2)を含むペプチドフラグメン
トは、「ビルディング・ストーン」、例えば側鎖アミノ基
が前記残基により置換されている対応するα−アミノ
酸、好ましくはNεまたはNdが各々糖残基a)または好
ましくは式(b1)もしくは(b2)で示される1個もしくは2
個の残基により置換されているLysまたはOrn単位を用
いて製造され得る。このビルディング・ストーンは、公
知方法と同様の方法、例えば上記または後記実施例記載
の、例えば式(b1)または(b2)で示される残基の導入を行
う還元的アミノ化により、保護形態の対応するアミノ酸
(またはペプチドフラグメント)を反応させることにより
製造され得る。このビルディング・ストーンは、溶液ま
たは固相製造方法におけるペプチド合成に対して使用さ
れ得る。
【0076】α−アミノ酸残基
【化34】 (式中、Z'はW−NH2である)、特にω−アミノ−C1-
6アルキル残基により置換され、遊離形、塩もしくは錯
体形であり、例えば工程ii)またはiii)における出発材
料として使用されるα−アミノ酸を24位に有するカル
シトニン・ペプチドは、新規であり、またこの発明の一
部を形成する。これらのペプチド類は、例えば溶液また
は固相方法におけるこの種の化合物の合成に関して一般
的に知られている方法により製造され得る。
【0077】出発材料の製法を特記していない場合、そ
れらの化合物は公知であるか、または当業界における公
知方法に従い製造および精製され得る。
【0078】以下の実施例において、温度は全て摂氏
(℃)であり、[α]20 D値は未補正である。以下の省略形
を使用する。 BOC=t−ブチルオキシカルボニル。 DMF=ジメチルホルムアミド。 MeOH=メタノール。 AcOH=酢酸。 But=t−ブチル Fmoc=9−フルオレニルメトキシカルボニル。 DCM=ジクロロメタン。 Abu=2−アミノ酪酸。 AnGlu=4−(4−メトキシフェニルカルバモイル)−
2−アミノ酪酸。 BzLys=Nε−ベンゾイルリジン。 Cit=シトルリン=2−アミノ−5−ウレイド吉草酸。 HCi=ホモシトルリン=2−アミノ−6−ウレイドヘ
キサン酸。 CypLys=Nε−シクロペンチルリジン。 DMGLys=Nε−(N,N−ジメチルグリシル)リジ
ン。 HOBLys=Nε−(4−ヒドロキシベンゾイル)リジ
ン。
【0079】Ilys=Nε−イソプロピルリジン。 IOrn=Nd−イソプロピルオルニチン。 MNicLys=Nε−(6−メチルニコチノイル)リジン。 MPicLys=Nε−(6−メチルピコリノイル)リジン。 NACAla=3−(4−ニコチノイルアミノシクロヘキ
シル)アラニン。 2−Nal=3−(2−ナフチル)アラニン。 NicLys=Nε−ニコチノイルリジン。 NicOrn=Nd−ニコチノイルオルニチン。 Nle=ノルロイシン、2−アミノヘキサン酸。 NMeLeu=N−メチルロイシン。 Nval=ノルバリン、2−アミノ吉草酸。 3−Pal=3−(3−ピリジル)アラニン。 pClPhe=3−(4−クロロ)フェニルアラニン。 PicLys=Nε−ピコロイルリジン。 Pip=ピペリジン−2−カルボン酸。 PmcLys=Nε−(4−ピリミジニルカルボニル)リジ
ン。 PmACAla=3−[4−(4−ピリミジニルカルボニル)
アミノシクロヘキシル]アラニン。 PzACAla=3−(4−ピラジニルカルボニルアミノシ
クロヘキシル)アラニン。 3−PzAla=3−ピラジニルアラニン。 PzcLys=Nε−ピラジニルカルボニルリジン。 Sar=N−メチルグリシン。 TinGly=3−チエニルグリシン。 (AA)=p−メトキシ−フェニル。
【0080】ペプチドは全て、特記しない限り70〜9
0%のペプチド含有率を有するポリアセテート・ポリヒ
ドレートとして得られる。ポリペプチドは、HPLC分
析によると他のペプチドを5%未満の割合で含んでい
る。以後使用されている「F」は、得られた生成物におけ
るポリペプチドの比率(=ペプチド含有率)を示し(F=
1は100パーセントに相当する)、100%との差は
酢酸および水に相当する。
【0081】
【実施例】
実施例1 CH3CO−D−2−Nal−DPhe(p−Cl)−DTrp−
Ser−Tyr−DLys(CH2−CHOH−CH2OH)−L
eu−Lys(CH2−CHOH−CH2OH)−Pro−DAla
−NH2。 300mgのCH3CO−D−2−Nal−DPhe(p−Cl)
−DTrp−Ser−Tyr−DLys−Leu−Lys−Pro−D
Ala−NH2および90mlのD−(+)−グリセリンアル
デヒドを、燐酸ナトリウム緩衝液の存在下(pH6)MeO
Hに溶かす。次いで合計260mgのNaCNBH3を加
え、10%H3PO4を加えることにより生成した混合物
のpHを5−6に保ち、全体を室温で一夜撹はんする。
その後、反応混合物を水で希釈し、1N水酸化アンモニ
ウムを加えることによりpHを8−9に調節する。僅か
に濁った溶液をデュオライト・カラムによりゆっくりと
ろ過し、カラムを水でリンスする。次いで吸収された生
成物をジオキサン/AcOHから成る混合物で溶離し、
生成した溶離液を真空濃縮し、水で希釈し、凍結乾燥す
る。生成した粗生成物を、CHCl3/MeOH/AcO
H/水から成る混合物を用いたシリカゲル・クロマトグ
ラフィーおよびRP−18カラムを用いたHPLC
(アセトニトリル−2%H3PO4)により精製する。標記
化合物を含むフラクションを集め、アセテート形態のイ
オン交換樹脂(AG3−X4)によりろ過する。標記化合
物を真空濃縮し、水で希釈し、凍結乾燥する。 [α]20 D=−34°(c=0.1、95%AcOH中)、F=
0.83。
【0082】実施例2 CH3CO−DPhe(p−Cl)−DPhe(p−Cl)−DTrp
−Ser−Tyr−DLys(R2)−Leu−Lys(R2)−Pro−
DAla−NH2
【化35】 420mgのCH3CO−DPhe(p−Cl)−DPhe(p−C
l)−DTrp−Ser−Tyr−DLys−Leu−Lys−Pro−
DAla−NH2を、15mlのMeOHおよび15mlの0.
1モル燐酸ナトリウム緩衝液(pH5.5)から成る混合物
に溶かし、アルゴン雰囲気下に置く。次いで300mg
のグリコールアルデヒドおよび総量720mgのNaCN
BH3をそこに加え、生成した混合物を室温で1時間、
次いで50℃で約15時間撹はんする。その後、1N−
HClを加えることにより混合物のpHを2に調節し、
混合物をpH2で約1時間撹はんする。次いで、1N水
酸化アンモニウムを加えることによりpHを約7に調節
する。水および少量のアセトニトリルで希釈後、混合物
を逆相(RP)−18HPLCカラム(例えば、有機HD
SIL−18−10−100)上に置く。吸着した生成
物を、RP−18カラムからアセトニトリル勾配(2%
3PO4中)により溶離する。標記化合物を含むフラク
ションを集め、アセテート形態の微塩基性イオン交換樹
脂(バイオラドAGX4、アセテート)によりろ過する。
溶離液を真空濃縮し、残留物を水で希釈し、次いで凍結
乾燥する。生成した標記化合物は、[α]20 D=−20°
(c=1、95%、AcOH中)を有する。
【0083】実施例3 CH3CO−D−2−Nal−DPhe(p−Cl)−DTrp−
Ser−Tyr−DTrp−Leu−Lys(CH2−CHOH−C
2OH)−Pro−DAla−NH2。 実施例1の手順を繰り返す。 [α]20 D=−33°(c=0.1、95%AcOH中)。
【0084】実施例4
【化36】 R=Nε−1−デスオキシ−フルクトシル。
【0085】24mlのDMF/AcOH(15:1)中1
20mgのCH3CO−DPhe(p−Cl)−DPhe(p−Cl)
−DTrp−Ser−Tyr−DLys−Leu−Lys−Pro−D
Ala−NH2および310mgのD(+)グルコースを4時
間55℃で撹はんする。反応混合物をエーテルにより沈
澱させ、ろ過する。残留物を水に溶かし、希水酸化アン
モニウムによりpHを7−7.5に調節し、次いでデュオ
ライトES861吸着およびH2O→ジオキサン−H2
−AcOH(勾配)による溶離により精製する。溶離液を
真空濃縮し、次いで凍結乾燥する。
【0086】凍結乾燥物を、 1)溶離剤としてCHCl3/MeOH/AcOH/H2Oを
用いたシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーまたは
オクタデシル−シリカゲル・カラム・逆相クロマトグラ
フィー、 2)上述のデュオライトES861吸着およびジオキサ
ン/水/AcOH混合物による溶離により精製する。標
記化合物を含むフラクションを集め、濃縮し、凍結乾燥
することにより、標記化合物が得られる。 [α]20 D=−37°(c=0.5、95%AcOH中)。
【0087】実施例5
【化37】 R=Nε−1−デスオキシフルクトシル。 実施例1記載の方法と同様にして標記化合物が製造され
る。 [α]20 D=−34°(c=0.5、95%AcOH中)。
【0088】実施例6 実施例4の手順を繰り返すことにより、下記化合物が得
られる。 CH3CO−A−DPhe(p−Cl)−DTrp−Ser−Tyr
−F−Leu−H−Pro−DAla−NH2
【表1】 A F H R a)D-2-Nal DTrp Lys(R) (Nε-1-デスオキシフルクトシル) [α]20 D=32.4° (c=0.5、95%AcOH中) b)D-2-Nal DLys(R) Lys(R) (Nε-1-デスオキシフルクトシル) [α]20 D=-38.6° (c=0.5、95%AcOH中) c)D-p-Cl-Phe DLys(ホルミル) Lys(R) (Nε-1-デスオキシフルクトシル) [α]20 D=-32° (c=0.25、95%AcOH中) 上記実施例において使用される出発材料は、例えばアメ
リカ合衆国特許第4628044号に開示された方法と
同様にして製造され得る。
【0089】実施例7
【化38】 R=Nε−1−デオキシフルクトシル。 10.3gのNα−イソカプロイル−デス(1−4)−[A
la7,Lys24]サーモン・カルシトニンポリアセテートお
よび1.8gのD(+)−グルコースを、94mlのDMF
および6mlの酢酸から成る混合物に溶かす。50℃で2
時間後、エーテルを加えることにより生成物を完全に沈
澱させ、次いで吸引ろ過し、エーテルで洗浄し、真空乾
燥する。約5−10gの生成物を水に溶かし、溶液を逆
相カラム、4×24cmのC−18(シリカゲル)中に充填
し、水並びに38部の水、60部のアセトニトリルおよ
び2部の85%燐酸から成る溶媒混合物(0−80%)の
勾配を用いたクロマトグラフィーを行うことにより精製
する。純粋な生成物を含むフラクションを合わせ、アセ
テート形態の微塩基性イオン交換剤約100mlを含むカ
ラムによりろ過し、水で洗浄する。ろ液を凍結乾燥する
と、標記化合物がポリアセテート、ポリヒドレートとし
て得られる。 [α]20 D=−36.8°(c=0.3、95%CH3COOH
中)、F=0.73。 FAB質量分光分析(MH+)=3541。
【0090】出発生成物は下記の要領で製造され得る。 a)
【化39】 このペプチドは、ポリスチレンを主成分とする樹脂支持
体において段階的に会合される。Boc基はアルファ−
アミノ基の保護に用いられ、側鎖官能基は、Lys(2−
クロロベンジルオキシカルボニル)、Ser(ベンジル)、
Thr(ベンジル)、His(トシル)、Tyr(4−ブロモベン
ジルオキシカルボニル)、Cys(4−メチルベンジル)、
Glu(ベンジル)として保護される。
【0091】アミノ−4−メチルフェニル−メチル−コ
(ポリスチレン−ジビニルベンゼン=MBHA樹脂)(0.
7ミリモル/g)を下記サイクル、(1)〜(7)の処理段
階に付す。 (1)DCM (2)トリフルオロ酢酸(50%)、DCM中 (3)DCM (4)ジイソプロピルエチルアミン(10%)、DMF中 (5)DMF (6)DMF中Bocアミノ酸の出発樹脂1g当たり前形成
対称無水物(2.8ミリモル) (7)DMF
【0092】洗浄液および試薬の体積は、出発樹脂1g
当たり5〜20mlである。各段階は、樹脂の完全な反応
(段階2、4、6)または樹脂からの前の試薬の完全な排
除(段階1、3、5、7)に必要なだけ何度も反復され
る。各サイクルの後、樹脂試料を採取し、ニンヒドリン
試験により反応の完了をチェックする。
【0093】Bocアミノ酸の対称無水物は、Bocアミノ
酸の完全な溶解に充分な量のDMFを含むDCM中Boc
アミノ酸(樹脂1g当たり2.8ミリモル)およびDCC
I(樹脂1g当たり1.4ミリモル)を反応させることに
より、使用の直前に形成される。混合物をろ過し、さら
にDMFをろ液に加え、15℃を越えない温度で揮発性
成分を蒸発により濃縮し、生成した溶液を段階(6)で使
用する。
【0094】各アミノ酸残基について反応サイクル(1)
〜(7)を反復することにより、式(I)で示される配列が
生成される。ただし、Boc−Gln−OHおよびBoc−A
rg(Tos)−OHについては、それらの前形成1−ヒドロ
キシベンゾトリアゾールエステル(DMF中)として段階
(6)で結合される。
【0095】最終サイクルにおいて、段階(6)では、D
MF中イソカプロン酸、ジイソプロピルカルボジイミド
および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(全て出発樹
脂1g当たり3.5ミリモル)を樹脂に加える。15時間
後、樹脂をDMFおよびDCMで洗浄し、乾燥する。
【0096】ペプチド樹脂(1g)にp−クレゾール(1
g)、ジメチルスルフィド(1ml)およびHF(10ml)を
加える。0℃で1時間後、揮発性成分を0℃で蒸留す
る。残留物を酢酸エチルで洗浄し、酢酸(10%、水中)
で数回に分けて抽出し、水性抽出物を凍結乾燥する。凍
結乾燥生成物をオクタデシル−シリカ・カラム逆相クロ
マトグラフィーにより精製し、燐酸中アセトニトリル
(2%)の勾配により溶離する。純粋形態の化合物を含む
フラクションを合わせ、アセテート形態の弱塩基性イオ
ン交換樹脂によりろ過し、ろ液を凍結乾燥する。
【0097】ポリアセテート、ポリヒドレートとして標
記化合物a)が白色綿毛状粉末形態で得られる。 [α]20 D=−34.3°(c=0.26、CH3COOH95
%中)、F=0.78。 FAB質量分光分析(MH+)=3054。
【0098】実施例8 Nα−Fmoc−Nε2,3−O,O'−イソプロピリデン−
2,3−ジヒドロキシ−(2S)−プロピルリジン。 4gのFmoc−Lys−OH,HClを80mlのMeOH/H
2Oに溶かし、次いで燐酸緩衝液によりpHを5に調節す
る。2.6gの2,3−O,O'−イソプロピリデン−D−
グリセリンアルデヒドおよび3.1gのNaCNBH3
加えた後、生成した混合物を室温で5時間撹はんする。
反応中に生じ得るpH増加を10%H3PO4の添加によ
り調節する。反応完了時(TLC)、HClにより混合物
のpHを3に調節し、混合物を水で希釈し、次いでCH2
Cl2/イソプロパノール(4/1v/v)混合物により抽出す
る。シリカゲル・クロマトグラフィー後、標記化合物が
無定形生成物形態で得られる。 [α]20 D=+0.3°(c=1、DMF中)。
【0099】また下記化合物が副産物として生成され得
る。 Nα−Fmoc,Nε,Nε−ビス−(2,3−O,O'−イソ
プロピリデン−2,3−ジヒドロキシ−(2S)−プロピ
ル)−リジン。 [α]20 D=0°(c=1、DMF中)。
【0100】実施例9 Nα−Fmoc−Nε−2,3−O,O'−イソプロピリデン
−2,3−ジヒドロキシ−(2S)−プロピル−Nε−B
OC−リジン。 実施例8で得られた化合物2.4gを200mlのDMF
/H2O(3/1 V/V)に溶かし、4.3gのNaHCO
3を加えた後、そこに2.3gのBOC2Oを加える。3
0分の反応後、混合物をH2Oで希釈し、pHをHClに
より3に調節し、混合物をCH2Cl2で抽出する。有機
相を乾燥し、濃縮し、残留物をシリカゲル・クロマトグ
ラフィー(CH2Cl2/MeOH 8/2で溶離)により精
製すると、標記化合物が得られる。 [α]20 D=−8.3°(c=1、DMF中)。
【0101】実施例10
【化40】 R=Nε−1−デオキシフルクトシル この化合物は、Nα−イソカプロイル−デス(1−4[A
la7,Aib10'17,Lys24]サルモン・カルシトニンから出発
し、実施例7と同様な方法で得た。 [α]20 D=−39.0°(c=0.22、95%AcOH
中)。F= 0.85 FAB−MS:3516.1(MH+) (出発物質の製法は実施例16に記載。)
【0102】実施例11
【化41】 R=Nε−1−デオキシフルクトシル この化合物は、Nα−イソカプロイル−デス(1−4[A
la7,Aib10'17,Lys24(For)11'18,Lys24]サルモン・カ
ルシトニンから出発し、実施例7と同様な方法で得た。 [α]20 D=−60.7°(c=0.29、95%AcOH
中)。F= 0.90 FAB−MS:3280(MH+) (出発物質の製法は実施例24に記載。)
【0103】実施例12
【化42】 α−イソカプロイル−デス(1−4[Ala7,Lys24]サ
ルモン・カルシトニン80mg、2,4,5−トリクロロフ
ェニル・ホルメート53mgおよびN−エチル−ジイソプ
ロピルアミン0.081mg(DMF中)を室温で15時間
撹はんした。エーテル200mlを加え、沈澱物をろ過
し、エーテルで洗浄し、乾燥した。生成物を逆相クロマ
トグラフィーにより、C−18シリカ上で、2%リン酸
アセトニトリルの傾斜法を用い、精製した。精製生成物
含有フラクションを集め、塩基性イオン交換樹脂カラム
でろ過した。ろ液を凍結乾燥し、表記化合物をポリアセ
テート・ポリハイドレイトとして得た。 [α]20 D=−28.3°(c=0.24、95%AcOH
中)。F= 0.93 FAB−MS:3138.1(MH+)
【0104】実施例13
【化43】 この化合物は、Nα−イソカプロイル−デス(1−4)−
[Ala7]サルモン・カルシトニンから出発し、実施例12
と同様な方法で得た。 [α]20 D=−26.5(c=0.2、95%AcOH中)。F
= 0.99 FAB−MS:3138.7(MH+) (出発物質の製法は実施例24に記載。)
【0105】a)
【化44】 この化合物は、実施例7aと同様な方法で得た。 [α]20 D=−32.2度(c=0.3、95%AcOH中)。
F= 0.87
【0106】実施例14
【化45】 この化合物は、Nα−イソカプロイル−デス(1−4)−
[Ala7,Aib10'17、Lys24]サルモン・カルシトニンから
出発し、実施例12と同様な方法で得た。 [α]20 D=−36.5度(c=0.26、95%AcOH
中)。F= 0.98 FAB−MS:3138.7(MH+) (出発物質の製法は実施例16に記載。)
【0107】実施例15
【化46】 R=(2S)−2,3−ジヒドロキシプロピル−Nα−イ
ソカプロイル−デス(1−4[Ala7]サルモン・カルシト
ニン100mg、NaCNBH316.4mgおよびD−(+)
−グリセリン−アルデヒド11.7mgをメタノール2ml
および水1mlに溶解した。反応混合物をpH6に、0.1
NのHClの添加により調節し、室温で30時間撹はん
した。反応混合物をHClでpH2に調節し、2時間撹は
んし、減圧下で溶媒を除去した。残渣をクロマトグラフ
ィーにより、C−18シリカカラムで10mMNaH2
4中アセトニトリルの傾斜法を用いて精製した。精製
生成物含有フラクションを集め、アセテート形の塩基性
イオン交換樹脂カラムでろ過し、水洗した。ろ液を凍結
乾燥し、表記化合物をポリアセテート・ポリハイドレイ
トとして得た。 [α]20 D=−23.9°(c=0.1、95%AcOH中)。
F= 0.79 FAB−MS:32030.6(MH+) 以下の実施例16、17、18および20は、実施例1
5と同様な方法で製造した。
【0108】実施例16
【化47】 R=CH2CH2−OH この化合物は、Nα−イソカプロイル−デス(1−4)−
[Ala7,Aib10'17,Lys24]サルモン・カルシトニンから
出発し、20倍モル過剰量のグリコアルデヒドおよびN
aCNBH3を用い、pH5および45℃で15時間後
に、表記化合物を精製後に得た。 [α]20=−72.0(c=0.3、95%AcOH中)。F=
0.77
【0109】a)Nα−イソカプロイル−デス−(1−
4)−[Ala7,Aib10'17,Lys24]サルモン・カルシトニ
ンを、実施例7aと同様な方法で、挿入のために、工程
ごとの合成の24位のBoc−Lys(2−クロロブチルオ
キシ−カルボニル)−OHおよび17位および10位の
Boc−Aib−OHを用いて、得た。
【0110】実施例17
【化48】 R=CH2CH2OH 表記化合物は、Nα−イソカプロイル−デス(1−4)−
[Ala7,Aib10'17、Lys(For)11'18,Lys24]サルモン
・カルシトニンから出発し、実施例16のカルシトニン
を用いて、得た。 [α]20 D=−63.9度(c=0.3、95%AcOH中)。
F= 0.76
【0111】実施例18
【化49】 R=2,3−0,0'−イソプロピリデン−(2S)−2,3
−ジヒドロキシ−プロピル 表記化合物は、Nα−イソカプロイル−デス(1−4)−
[Ala7,Aib10'17、Lys(For)11'18,Lys24]サルモン
・カルシトニンおよびD(+)−グリセルアルデヒドの
2,3−0,0'−イソプロピリデン誘導体から出発し、1
0mM NaH2PO4中アセトニトリルの傾斜法を用い、
モノ置換化合物をジ置換化合物から分離した。 [α]20=−59.0゜(c=0.14、95%AcOH中)。
F= 0.94 FAB−MS:3203(MH+)
【0112】実施例19
【化50】 R=(2S)−2,3−ジヒドロキシプロピル− 実施例18の化合物を5%TFA中水の混合物を用い室
温で10分間処理し、実施例15と同様にエーテルの添
加により生成物を沈澱させ、精製して、表記化合物を得
た。 [α]20 D=−65.8度(c=0.11、95%AcOH
中)。F= 0.97 FAB−MS:3162(MH+)
【0113】実施例20
【化51】 R=2,3−0,0'−イソプロピリデン−(2S)−2,3
−ジヒドロキシ−プロピル 反応混合物から2置換化合物を単離して、表記化合物を
実施例18と同様に得た。 [α]20 D=−57.6度(c=0.1、95%AcOH中)。
F= 0.94 FAB−MS:3318(MH+)
【0114】実施例21
【化52】 R=(2S)−2,3−ジヒドロキシ−プロピル− この化合物は、実施例20より、実施例19の生成物か
ら得た。 [α]20 D=−49.5度(c=0.06、95%AcOH
中)。F= 0.89 FAB−MS:3234.2(MH+)
【0115】実施例22
【化53】 R=Nεイソプロピル Nα−イソカプロイル−デス(1−4)−[Ala7,Aib10'
17,Lys24]サルモン・カルシトニン150mg(実施例1
6)およびNaCNBH3187mgをメタノール3ml、リ
ン酸かんしょう液7ml(pH5)およびアセトン3mlに溶
解し、45℃で16時間撹はんした。反応混合物を水5
0mml希釈し、ポリエチレン吸収性樹脂カラムでろ過
し、水洗し、水中60%エタノールで溶離させた。生成
物含有フラクションを集め、凍結乾燥した。残渣をクロ
マトグラフィーにより、C−18シリカカラム上で、2
%H3PO4アセトニトリルの傾斜法を用いて精製した。
精製生成物含有フラクションを集め、アセテート形の塩
基性イオン交換樹脂カラムでろ過し、水洗した。ろ液を
凍結乾燥し、表記化合物をポリアセテート・ポリハイド
レイトとして得た。 [α]20 D=−76.7°(c=0.23、95%AcOH
中)。F= 0.71 FAB−MS:3158(MH+) (出発物質の製法は、実施例16に記載。)
【0116】実施例23
【化54】 R=Nεイソプロピル この化合物は、実施例22と同様な方法より、Nα−イ
ソカプロイル−デス(1−4)−[Ala7,Aib10'17,Lys
(For)11'18,Lys24]サルモン・カルシトニンから出発
して得た。 [α]20 D=−71.2度(c=0.11、95%AcOH
中)。F= 1.00 FAB−MS:3128.6(MH+) (出発物質の製法は、実施例24に記載。)
【0117】実施例24
【化55】 本品は、段階的合成法の11および18位のBoc−L
ys(For)−OH、10および17位のBoc−Aib−OH
並びに24位のBoc−Lys(2−クロロベンジルオキシ
カルボニル)−OHを組合わせたものを使用して実施例
7aに類似した方法で得られた。実施例18に記載した
精製により題名の化合物を得た。 [α]20 D=−76.5°(c=0.12、95%酢酸中)。 FAB−MS:3088(MH+)
【0118】実施例25
【化56】 R=N(イプシロン)−(2S)−2,3−ジヒドロキシプ
ロピル 本ペプチドは、ポリスチレン樹脂支持体の段階的方法に
より集められる。Fmoc基は、アルファアミノ基の保護
として使用される。側鎖機能基は、Ser(tBu)、Thr(t
Bu)、Tyr(tBu)およびGlu(OtBu)のように保護す
る。N(イプシロン)−(2S)−2,3−ジヒドロキシプ
ロピル−リジンは、実施例9に記載した製造法のN(ア
ルファ)−Fmoc−N(イプシロン)−Boc−N(イプシロ
ン)−O,O'−イソプロピリデン−(2S)2,3−ジヒド
ロキシプロピル−リジンを使用して組合わせた。
【0119】テトラヘドロン・レターズ、第28巻、3
787−3790頁(1987年)に記載されたように製
造した4−(2',4'−ジメトキシフェニル−Fmoc−ア
ミノメチル)−フェノキシ−コ(ポリスチレンジビニルベ
ンゼン)0.4ミリモル/gは、段階(1)から(5)までの
次のサイクルの処置を条件とした。 (1) DMFで洗浄。 (2) DMF中(20%)ピペリジン (3) DMF (4) HOBt、ジイソプロピルカルボジイミドおよび
Fmoc−アミノ酸0.8ミリモル(それぞれの出発樹脂の
グラムあたり)。 (5) DMF
【0120】洗浄および試薬の量は、出発樹脂のグラム
あたり5から20mlである。それぞれの段階は、樹脂の
完全な反応(段階2、4)または樹脂の前述試薬の完全な
置換(段階3、5)のいずれかに必要なくらいの回数繰り
返した。樹脂試料は、それぞれのサイクルで除去され、
ニンヒドリンを使用したアミノ酸残基の発色試薬によっ
てカップリング反応で完全にチェックした。
【0121】(1)から(5)の処置のサイクルは、例えば
題名の化合物の配列を供給するようにそれぞれのアミノ
酸残基を繰り返した。最終サイクル段階(4)では、DM
F中のイソカプロイル酸、ジイソプロピルカルボジイミ
ドおよびHOBt(すべて出発樹脂グラムあたり3.5ミ
リモル)を樹脂に加えた。15時間後、樹脂は、DMF
およびDCMで洗浄し、乾燥した。
【0122】ペプチド樹脂(1g)はTFA中5%水の混
合物で懸濁した。室温で1時間後、樹脂粒子を濾過し、
95%TFAで洗浄した。生成物をエーテルの添加によ
って結合したろ過物を沈殿させ、濾過し、エーテルで洗
浄し、乾燥させた。生成物は、2%H3PO4中アセトニ
トリルの傾斜を使用したC−18シリカカラムによりク
ロマトグラフィーした。精製化合物を含むフラクション
を集め、アセテート型のベーシックイオン交換樹脂を通
して濾過し、凍結乾燥し、ポリアセテート、ポリハイド
レートとして題名の化合物が得られた。 [α]20 D=−73°(c=0.36、95%酢酸中)。F=
0.91 FAB−MS: 3253.1(MH+)
【0123】略語: Lys(For)=N−ホルミル−リジン Aib =α−アミノ−イソ酪酸 HOBt =1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
【0124】
【発明の効果】本発明化合物の遊離形態または医薬的に
許容し得る塩類および錯体形態は、動物試験において示
される通り貴重な薬理学的特性を呈するため、治療に向
いている。この発明のカルシトニン化合物、特に式(X)
で示される化合物は、カルシウム血しょう濃度を低下さ
せる。それらはまた副甲状腺ホルモンの機能性きっ抗体
であり、骨において正カルシウム均衡をとる。
【0125】化合物の血中カルシウム濃度低下作用は、
常法、例えばカルシトニン1984シンポジウム(10
月24日、ミラノ)[カレント・クリニカル・プラクティ
ス・シリーズ・ナンバー42におけるショート・コミュ
ニケーションズ、「エクセルプタ・メディカ」(Excerpta
Medica)1986(104頁)として1986年に出版]
で報告されたアツリア等の方法に従い観察され得る。こ
の方法では、カルシウム[2+]イオン選択電極を用いて
うさぎの血液中のカルシウムイオン含有量を連続的に測
定する。化合物は、0.1〜約10μg/kgの用量で皮下
投与される。5〜10時間かけて測定を実施し、曲線下
領域を測定する。
【0126】これらの化合物はまた、他の試験、例えば
同用量でのラットにおける標準血中カルシウム濃度低下
試験[クーマル等、「ジャーナル・オブ・エンドクライノ
ロジー」(J.Endocrinology)(1965)、33、469
頁]において試験され得る。この試験では50〜700
0IU/mgの血中カルシウム濃度低下活性がこの発明の
カルシトニン化合物について見られる。
【0127】従って、この発明のカルシトニン化合物
は、血しょうカルシウム濃度の低減化もしくは正常化ま
たは骨代謝に対して影響を与えることが望ましいあらゆ
る状態、例えば甲状腺組織の喪失または副甲状腺の機能
こう進による内在性甲状腺カルシトニン欠損の結果とし
ての過カルシウム血症の処置における使用が適応する。
それらはまた、減成の増大と関連しているかまたは骨に
おけるカルシウム固定が望まれるあらゆる骨の状態、例
えば様々な原因(例、更年期後、外傷後、悪性疾患等に
対する、コルチコステロイド療法または不活性に起因)
によるオステオポローシス、骨折、骨軟化症、くる病お
よび腎性骨ジストロフィー、とう痛、例えばオステオポ
ローシスに伴う骨痛、神経ジストロフィー疾患、ページ
ェット病の処置における使用が適応し、並びに特にカル
シウムまたはホスフェートまたはフルオリドまたは1種
もしくは数種のステロイドホルモン類またはpTHおよ
びその生物活性フラグメントまたは類似体またはそれら
の組合わせとの組み合わせ療法に適している。
【0128】もちろん、これらの適応症に対する適当な
用量は、例えばこの発明に用いた化合物、宿主、投与の
方法および処置されるべき症状の特徴および重度によっ
て変化する。しかし一般に、一日用量で約0.1μg/kg
〜約20mg/kg(動物体重)までで、充分な結果を得るこ
とが示されている。大型哺乳類、例えばひとでは、指示
一日用量は、この発明のカルシトニンペプチド約2μg
から約20mgの範囲である。
【0129】この発明によるカルシトニン化合物はま
た、すい臓分泌を阻害する。この阻害は、上記と同じ用
量で、例えばコンツレック等による「スカンド.ジェイ.
ガストロイント.」(Scand.J.Gastroint.)、、(19
75)記載の方法を用いることにより動物において示さ
れ得る。従って、さらに本発明化合物は、急性すい炎お
よび胃腸疾患、例えば潰瘍の処置に有用である。
【0130】もちろん、これらの適応症に対する適当な
用量は、例えばこの発明に用いた化合物、宿主、投与の
方法および処置されるべき症状の特徴および重度によっ
て変化する。しかし一般に、一日用量で約0.1μg/kg
〜約20bg/kg(動物体重)までで、充分な結果を得るこ
とが示されている。大型哺乳類、例えばひとでは、指示
一日用量は、この発明のカルシトニンペプチド約2μg
から約20mgの範囲である。
【0131】実施例7および11による化合物は好まし
いものである。例えば、これらの化合物はアズリアらの
低カルシウム因子試験においてサケカルシトニン活性の
約100−130パーセントを有していることが判明し
た。従って、これらの化合物は、サケカルシトニンの従来
の量と同じか、またはより少ない量の投与が可能である
ことを示している。本発明のカルシトニンペプチドは公
知の方法で、特に、点鼻、腸内、例えば、経口的に、錠
剤、またはカプセルの剤型で、または非経口的に、例え
ば、注射液あるいは懸濁液、または坐剤の形態で投与す
ることができる。これらはまた、徐放形でも投与でき
る。
【0132】カルシトニンペプチドは遊離形態でも、ま
たは医薬的に許容される塩の態様でも投与できる。この
ような塩および錯体は公知の方法で調製することがで
き、遊離化合物と同様のオーダーの活性を示す。本発明
は上述のカルシトニンペプチドを、遊離形態で、または
医薬的に許容される塩の形態で、または医薬的に許容さ
れる希釈剤あるいは担体に結合した錯体の形態で含む医
薬組成物を提供するものである。これらの組成物は慣用
的な方法で処方される。単位投与処方は、例えば、本発
明のカルシトニンペプチドを、約0.5μg−10mg含
む。
【0133】この発明のLHRHきっ抗体、特に式(XI)
で示される化合物は、例えば動物における排卵阻害によ
り示されている通り、黄体形成ホルモン分泌を阻害す
る。この試験は、マルコおよびフリュッキガー、「エク
スペリエンティア」(Experientia)、30、1174−
1176(1974)に従い行なわれる。
【0134】イバノバス・ウィスター系統の成熟雌ラッ
ト(スプラーグ・ドーリー、イバ(Iva):SDIV、20
0−250g)を、14時間照明(0.400〜18.00
時間)、24℃、相対湿度55−60%の標準条件下に
保ち、食物および水は無制限に与える。規則的な4日周
期の動物に、発情前日の13.00時に試験化合物を皮
下注射または経口経路により投与する。翌日午前9時、
ラットを殺し、切開用顕微鏡の補助により両ファロピー
オ管における卵子を計数する。卵子が見出されない場合
のみ、排卵が阻害されたものと見なす。また、各処置群
における排卵ラット1匹当たりの卵子の平均数を測定す
る。
【0135】この発明のLHRH化合物は、この試験に
おいて約0.0005〜約10mg/kgの範囲の用量で皮
下投与された場合に活性を示す。また、この発明のLH
RH化合物の黄体形成ホルモン分泌に対する阻害効果は
インビトロで試験され得る。
【0136】以前に記載されたところの[マルコおよび
レーマー、「ライフ・サイエンシーズ」(Life Science
s)、33、233−240(1983)]ベールの方法[ベ
ールおよびグラント、「メソッズ・イン・エンザイモロ
ジー」(Methods in Enzymology)37、82−93(1
975)]に従い、ラツト下垂体細胞培養を調製する。一
次培養を37℃のインキュベーター中で4日間維持す
る。その後、細胞を洗浄し、LHRHと種々の濃度の試
験化合物を含有する媒質中で3時間インキュベーション
する。インキュベーション終了時、上清を除去し、特異的
放射線免疫検定法によりLHについて検定する。一般
に、LHRHきっ抗ペプチドは10-7M未満の濃度でL
HRHに対するきっ抗作用を示す。
【0137】従って、この発明のLHRHきっ抗体は、
性的早熟、乳癌、前立腺肥大および前立腺癌、子宮内膜
症、および性腺刺激ホルモン下垂体腫瘍分泌のような医
療的に望ましい性腺刺激分泌の抑制をすることによる症
状の処置の使用に、および女性での排卵および男性での
精子形成を抑制に適している。
【0138】もちろん、これらの適応症に対する適当な
用量は、例えばこの発明に用いた化合物、宿主、投与の
方法および処置されるべき症状の特徴および重度によっ
て変化する。しかし一般に、一日用量で約0.1μg/kg
〜約20mg/kg(動物体重)までで、充分な結果を得るこ
とが示されている。大型哺乳類、例えばひとでは、指示
一日用量は、この発明のLHRHきっ抗体約10μgか
ら約100mgの範囲である。
【0139】雌ラツトの排卵の阻害についての上述の試
験において、実施例4の化合物は、同様の試験における
[N−Ac−DPhe(Cl)1'2、DTrp3、DPhe6、DAla
10]−LHRH(ジェイ・エルシェグリら、バイオケミカ
ル・アンド・バイオフィジカル・リサーチ・コミュニケ
ーションズ(BBRC)100巻、95頁)の80μg/kg
(皮下投与)と比較して、例えば皮下投与後3μg/kg、
経口投与後300μg/kgのED50を有した。従って、
実施例4の化合物が、例えば1から100mgまでの一日
用量で大型哺乳類、例えばひとに投与し得ることを示し
ている。
【0140】この発明のLHRHきっ抗体は、任意の常
套経路によって、特に経鼻的に、腸溶的、例えば経口
に、例えば注射可能な溶液または懸濁物の形態で、また
は座剤の形態で投与し得る。それらは、徐放性形態で投
与することも可能である。実施例4のLHRHペプチド
は、好ましい化合物である。
【0141】本発明化合物は、遊離形態または医薬的に
許容し得る塩形態または錯体形態で投与され得る。上記
塩類および錯体は常法により製造され得、遊離化合物と
同程度の活性を呈する。この発明はまた、LHRHきっ
抗体の遊離塩基形態または医薬的に許容し得る塩形態ま
たは錯体形態を医薬的に許容し得る希釈剤または担体と
共に含有する医薬組成物を提供する。上記組成物は常法
により製剤化され得る。単位用量形態は、例えば約5μ
gから約10mgまでのこの発明のLHRHきっ抗体を含
有する。
【0142】前述したことから、さらにこの発明は、 a)本発明化合物、例えば前述のカルシトニンまたはL
HRHきっ抗ペプチド、例えば式(X)もしくは(XI)で示
される化合物、または医薬としての用途に適したその医
薬的に許容し得る塩または錯体、 b)処置を必要とする対象における、例えば上述の疾患
の処置方法であり、前記対象に、本発明化合物、例えば
前記カルシトニンまたはLHRHペプチド、例えば式
(X)もしくは(XI)で示される化合物、またはその医薬的
に許容し得る塩または錯体の有効量を投与することを含
む方法 を提供する。
【0143】この発明による化合物の一群は、24位に
α−アミノ酸(さらにアルファ位がω−アミノ−C1-6
ルキル残基で置換されている)を有し、好ましくは24
位に少なくとも1個のホルミル基を含むカルシトニンの
遊離形態または塩もしくは錯体形態から成る群である。
【0144】この発明による化合物の別の一群は、24
位にα−アミノ酸(さらにアルファ位がω−アミノ−C
1-6アルキル残基で置換されている)を有し、好ましくは
24位に少なくとも1個の糖残基を含むカルシトニンの
遊離形態または塩もしくは錯体形態から成る群である。
この発明による化合物のさらに別の一群は、24位にα
−アミノ酸(さらにアルファ位がω−アミノ−C1-6アル
キル残基と置換されている)を有し、少なくとも1個の
糖残基および少なくとも1個のホルミル基を含むカルシ
トニンの遊離形態または塩もしくは錯体形態から成る群
である。
【0145】この発明による化合物のさらに別の一群
は、ω位がアマドリ糖残基により置換されたω−アミノ
−C1-6アルキル側鎖基を有するα−アミノ酸を8位に
有するLHRHきっ抗体の遊離形態または塩もしくは錯
体形態から成る群である。
【0146】一連の具体的実施態様として、この発明
は、そのアミノ基に結合した形で、少なくとも a)1個の糖残基および/または b)前記式(b1)または(b2)の1個の残基 を含むカルシトニンペプチドであるが、但し、カルシト
ニンペプチドが少なくとも1個の糖残基a)を含む場
合、この糖残基は24位のω−アミノ置換側鎖のω−ア
ミノ基への直接N−グリコシド結合以外のカップリング
法で結合するものを提供する。
【0147】別の実施態様として、この発明は、 d)N−末端アミノ基以外のアミノ基に結合した少なく
とも1個のホルミル、および/または e)N−末端アミノ基以外のアミノ基に結合した少なく
とも1個のC35アルキル を含むカルシトニンペプチド、または置換基として上記
a)、b)、d)、およびe)の任意の組合せを有するカル
シトニンペプチドを提供する。
【0148】さらに別の実施態様として、この発明は、
そのアミノ基に結合した形で、少なくとも a)1個の糖残基および/または b)前記式(b1)または(b2)の1個の残基 を含むLHRHきっ抗ペプチドであるが、但し、LHR
Hペプチドが少なくとも1個の糖残基a)を含む場合
に、この糖残基は8位のω−アミノ置換側鎖のω−アミ
ノ基への直接N−グリコシド結合以外のカップリング法
で結合するアマドリ糖残基であるものを提供する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 38/04 ACJ ACZ A61K 37/43 ACJ ACZ (72)発明者 フランソワ・カルディノ スイス国4206ゼーベン、アウフ・デン・ツ ィーレルン(番地の表示なし) (72)発明者 ヤノス・プレス スイス国4054バーゼル、クルーゼルストラ ッセ24番

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アミノ基に結合した形で、少なくとも1
    個の a)糖残基および/または b)式(b1)または(b2)の残基 【化1】 (式中、Y1およびY2の一方は水素であり、他方はヒド
    ロキシ、または両方とも水素であり、fおよびgは各々
    独立して0または1である)を有するLHRHきっ抗体
    ペプチド並びに生理学的に許容し得るエーテルおよび生
    理学的に加水分解可能で許容し得るエステル(ただし、
    LHRHきっ抗体が少なくとも1個の糖残基a)を含む
    場合、この糖残基は、8位のω−アミノ置換側鎖のω−
    アミノ基に直接N−グリコシド結合以外の結合形態によ
    り結合したアマドリ糖残基である)であって、遊離形態
    または塩形態もしくは錯体形態であるもの。
  2. 【請求項2】 CH3CO−D−Nal−DPhe(p−C
    l)−DTrp−Ser−Tyr−DLys(CH2−CHOH−
    CH2OH)−Leu−Lys(CH2−CHOH−CH2OH)
    −Pro−DAla−NH2
  3. 【請求項3】 請求項1記載のLHRHきっ抗体ペプチ
    ドの遊離形または医薬上許容される塩形もしくは錯体形
    を含む、ゴナトトロピン分泌抑制を必要とする症状の処
    置、または雌(女)性の排卵もしくは雄(男)性の精子形成
    の抑制に使用する剤。
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