JPH0790016A - フッ化アルキル変性ポリエチレンおよびその製造法 - Google Patents
フッ化アルキル変性ポリエチレンおよびその製造法Info
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- JPH0790016A JPH0790016A JP23940893A JP23940893A JPH0790016A JP H0790016 A JPH0790016 A JP H0790016A JP 23940893 A JP23940893 A JP 23940893A JP 23940893 A JP23940893 A JP 23940893A JP H0790016 A JPH0790016 A JP H0790016A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 炭素数1から6の直鎖または分岐のアルキル
リチウム/3級ジアミン系開始剤を用いてエチレンをリ
ビング重合させ、これに蟻酸エステルを反応させ、さら
にフッ化アルキルカルボン酸ハライドを反応させること
により、次式で表されるフッ化アルキル変性ポリエチレ
ンを得る。 【化1】 (式中、R1は炭素数1から6の直鎖又は分岐の飽和炭
化水素鎖であり、m、nは独立に10から1000の整
数であり、Rfは炭素数2から17のパーフルオロアル
キル基又は重合度2から5のパーフルオロプロピレンオ
キシドオリゴマーである。) 【効果】 撥水/撥油性に優れた新規なフッ化アルキル
変性ポリエチレンを高収率かつ高純度で得ることができ
る。
リチウム/3級ジアミン系開始剤を用いてエチレンをリ
ビング重合させ、これに蟻酸エステルを反応させ、さら
にフッ化アルキルカルボン酸ハライドを反応させること
により、次式で表されるフッ化アルキル変性ポリエチレ
ンを得る。 【化1】 (式中、R1は炭素数1から6の直鎖又は分岐の飽和炭
化水素鎖であり、m、nは独立に10から1000の整
数であり、Rfは炭素数2から17のパーフルオロアル
キル基又は重合度2から5のパーフルオロプロピレンオ
キシドオリゴマーである。) 【効果】 撥水/撥油性に優れた新規なフッ化アルキル
変性ポリエチレンを高収率かつ高純度で得ることができ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は表面撥水、撥油性に優れ
たフッ化アルキル変性ポリエチレンおよびその製造法に
関する。
たフッ化アルキル変性ポリエチレンおよびその製造法に
関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンはコスト的、機械的等の特
性に優れ、広範囲に利用されているが、その分子構造中
に反応性基を有しないことから、化学的に変性を施して
所望の特性を得ることは困難であった。そこでこのよう
な欠点を補うために、ポリエチレンに反応性基を導入す
ることが従来から試みられている。例えば、高圧法によ
り酢酸ビニル、メタクリル酸エステル等の極性モノマー
と共重合する方法、或いは既存のポリエチレンに対し、
過酸化物の存在下に無水マレイン酸等の極性モノマーを
グラフト重合する方法等が知られている。しかしなが
ら、高圧共重合法によっては低密度ポリエチレンの変性
体しか得られず、またグラフト重合法ではホモポリマー
が副生したり変性量の制御が困難であるなど、構造を自
在に制御した変性ポリエチレンを得ることは一般に困難
であった。
性に優れ、広範囲に利用されているが、その分子構造中
に反応性基を有しないことから、化学的に変性を施して
所望の特性を得ることは困難であった。そこでこのよう
な欠点を補うために、ポリエチレンに反応性基を導入す
ることが従来から試みられている。例えば、高圧法によ
り酢酸ビニル、メタクリル酸エステル等の極性モノマー
と共重合する方法、或いは既存のポリエチレンに対し、
過酸化物の存在下に無水マレイン酸等の極性モノマーを
グラフト重合する方法等が知られている。しかしなが
ら、高圧共重合法によっては低密度ポリエチレンの変性
体しか得られず、またグラフト重合法ではホモポリマー
が副生したり変性量の制御が困難であるなど、構造を自
在に制御した変性ポリエチレンを得ることは一般に困難
であった。
【0003】これに関し、ブチルリチウム/3級ジアミ
ン系開始剤によりエチレンのアニオンリビング重合が可
能であることはよく知られているが、アニオンリビング
重合法で得られるエチレンのリビング末端は、各種の官
能基に変換することができる。例えばBergbreiterら
(J. Polym. Sci., Polym. Chem. 27: 4205-4226 (198
9))は、リビングポリエチレン末端に二酸化炭素、エチ
レンオキサイド、ハロゲン化アルキル等の求電子試薬を
反応させることで末端に官能基を導入し、さらにこれら
を他の官能基に変換することを報告している。しかして
アニオンリビング末端とこれらの求電子試薬との反応の
場合、官能基による変性率が低い等の問題があったが、
本発明者らはこれらに関し既に、エチレンのアニオンリ
ビング重合末端を特定のカルボニル化合物、酸素、蟻酸
エステル等と反応させることにより新規な水酸基変性ポ
リエチレンを得ることに成功している。
ン系開始剤によりエチレンのアニオンリビング重合が可
能であることはよく知られているが、アニオンリビング
重合法で得られるエチレンのリビング末端は、各種の官
能基に変換することができる。例えばBergbreiterら
(J. Polym. Sci., Polym. Chem. 27: 4205-4226 (198
9))は、リビングポリエチレン末端に二酸化炭素、エチ
レンオキサイド、ハロゲン化アルキル等の求電子試薬を
反応させることで末端に官能基を導入し、さらにこれら
を他の官能基に変換することを報告している。しかして
アニオンリビング末端とこれらの求電子試薬との反応の
場合、官能基による変性率が低い等の問題があったが、
本発明者らはこれらに関し既に、エチレンのアニオンリ
ビング重合末端を特定のカルボニル化合物、酸素、蟻酸
エステル等と反応させることにより新規な水酸基変性ポ
リエチレンを得ることに成功している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところでポリエチレン
は本来撥水性に優れた材ではあるが、これにフッ化アル
キル変性を加えることで更なる撥水性、撥油性が付与さ
れると期待される。特にポリエチレンのオリゴマーであ
るワックス領域においては、撥水/撥油性が要求される
場合が多く、フッ化アルキル変性が得られれば非常に有
用であると考えられる。
は本来撥水性に優れた材ではあるが、これにフッ化アル
キル変性を加えることで更なる撥水性、撥油性が付与さ
れると期待される。特にポリエチレンのオリゴマーであ
るワックス領域においては、撥水/撥油性が要求される
場合が多く、フッ化アルキル変性が得られれば非常に有
用であると考えられる。
【0005】しかしながら従来は、上述のようにポリエ
チレンに各種極性官能基を導入し、これを相関移動触
媒、蛍光染料等に応用することについては検討がなされ
てきたが、フッ化アルキル変性ポリエチレンの合成例に
ついては未だに報告されていない。そこで本発明は、フ
ッ化アルキル変性を加えることにより撥水/撥油性を付
与された新規なポリエチレン、及びその製造法を提供す
ることを課題とするものである。
チレンに各種極性官能基を導入し、これを相関移動触
媒、蛍光染料等に応用することについては検討がなされ
てきたが、フッ化アルキル変性ポリエチレンの合成例に
ついては未だに報告されていない。そこで本発明は、フ
ッ化アルキル変性を加えることにより撥水/撥油性を付
与された新規なポリエチレン、及びその製造法を提供す
ることを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる実状において本発
明者らは、撥水/撥油性ポリエチレン、なかんずくポリ
エチレンワックスを開発すべく鋭意検討の結果、エステ
ル結合を介してポリエチレンにフッ化アルキル基を結合
させた新規なフッ化アルキル変性ポリエチレンが高い撥
水/撥油性を示すこと、そしてかかるフッ化アルキル変
性ポリエチレンが、リビング重合ポリエチレンの水酸基
変性物に対し、相当する酸ハライドを反応させることに
よりワンポットで得られることを見出し、本発明に至っ
た。
明者らは、撥水/撥油性ポリエチレン、なかんずくポリ
エチレンワックスを開発すべく鋭意検討の結果、エステ
ル結合を介してポリエチレンにフッ化アルキル基を結合
させた新規なフッ化アルキル変性ポリエチレンが高い撥
水/撥油性を示すこと、そしてかかるフッ化アルキル変
性ポリエチレンが、リビング重合ポリエチレンの水酸基
変性物に対し、相当する酸ハライドを反応させることに
よりワンポットで得られることを見出し、本発明に至っ
た。
【0007】即ち本発明は、以下に示すフッ化アルキル
変性ポリエチレンおよびその製造法を提供するものであ
る。 1.次式(1)で表されるフッ化アルキル変性ポリエチ
レン。
変性ポリエチレンおよびその製造法を提供するものであ
る。 1.次式(1)で表されるフッ化アルキル変性ポリエチ
レン。
【0008】
【化3】
【0009】(式中、R1は炭素数1から6の直鎖又は
分岐の飽和炭化水素鎖であり、m、nは独立に10から
1000の整数であり、Rfは炭素数2から17のパー
フルオロアルキル基、または重合度2から5のパーフル
オロプロピレンオキシドオリゴマーである。) 2.以下の工程からなるフッ化アルキル変性ポリエチレ
ンの製造法。 1)炭素数1から6の直鎖又は分岐のアルキルリチウム
/3級ジアミン系開始剤を用いてエチレンをリビング重
合させる段階と、 2)蟻酸エステルを反応させる段階、及び 3)次式(2)で示されるフッ化アルキルカルボン酸ハ
ライドを反応させる段階。
分岐の飽和炭化水素鎖であり、m、nは独立に10から
1000の整数であり、Rfは炭素数2から17のパー
フルオロアルキル基、または重合度2から5のパーフル
オロプロピレンオキシドオリゴマーである。) 2.以下の工程からなるフッ化アルキル変性ポリエチレ
ンの製造法。 1)炭素数1から6の直鎖又は分岐のアルキルリチウム
/3級ジアミン系開始剤を用いてエチレンをリビング重
合させる段階と、 2)蟻酸エステルを反応させる段階、及び 3)次式(2)で示されるフッ化アルキルカルボン酸ハ
ライドを反応させる段階。
【0010】
【化4】
【0011】(式中、Rfは式(1)と同じものを表
し、Xはハロゲンである。) 以下に本発明をさらに詳しく説明する。本発明のフッ化
アルキル変性ポリエチレンは、ポリエチレン連鎖の中央
近傍にフッ化アルキル基がエステル結合を介して導入さ
れたものである。分子末端は、炭素数1から6の直鎖又
は分岐の飽和炭化水素基である。即ちメチル基、エチル
基、n−ブチル基などであり、短鎖分岐の具体例として
は、2−メチル基、3−メチル基、2,2−ジメチル基
等が挙げられる。これらの末端の分岐鎖は、生成ポリエ
チレンの物性に対し、その重合度が低い場合には融点を
低下させるなどの変化を発現するが、重合度が高い場合
は何等影響を及ぼさない。
し、Xはハロゲンである。) 以下に本発明をさらに詳しく説明する。本発明のフッ化
アルキル変性ポリエチレンは、ポリエチレン連鎖の中央
近傍にフッ化アルキル基がエステル結合を介して導入さ
れたものである。分子末端は、炭素数1から6の直鎖又
は分岐の飽和炭化水素基である。即ちメチル基、エチル
基、n−ブチル基などであり、短鎖分岐の具体例として
は、2−メチル基、3−メチル基、2,2−ジメチル基
等が挙げられる。これらの末端の分岐鎖は、生成ポリエ
チレンの物性に対し、その重合度が低い場合には融点を
低下させるなどの変化を発現するが、重合度が高い場合
は何等影響を及ぼさない。
【0012】本発明のフッ化アルキル変性ポリエチレン
は、エチレン繰り返し単位として10〜1000の範囲
の重合度を有するポリエチレン鎖を2本有する。その重
合度分布に特に制限はないが、通常は1.05〜5程度
である。重合度が概ね300以下の場合は生成ポリエチ
レンはワックス様の、それ以上ではプラスチックス様の
外観および物性を示す。
は、エチレン繰り返し単位として10〜1000の範囲
の重合度を有するポリエチレン鎖を2本有する。その重
合度分布に特に制限はないが、通常は1.05〜5程度
である。重合度が概ね300以下の場合は生成ポリエチ
レンはワックス様の、それ以上ではプラスチックス様の
外観および物性を示す。
【0013】本発明のフッ化アルキル変性ポリエチレン
は、フッ化アルキル基として炭素数2から17のパーフ
ルオロアルキル基を有する(全炭素数は3から18の)
カルボン酸、或いは重合度2から5のパーフルオロプロ
ピレンオキシドオリゴマーが、ポリエチレンに対してエ
ステル結合を介して結合したものである。パーフルオロ
アルキル基としては、ω末端が水素または塩素置換され
たものも含まれる。かかるパーフルオロアルキル基の具
体例としては、以下のものが挙げられる。
は、フッ化アルキル基として炭素数2から17のパーフ
ルオロアルキル基を有する(全炭素数は3から18の)
カルボン酸、或いは重合度2から5のパーフルオロプロ
ピレンオキシドオリゴマーが、ポリエチレンに対してエ
ステル結合を介して結合したものである。パーフルオロ
アルキル基としては、ω末端が水素または塩素置換され
たものも含まれる。かかるパーフルオロアルキル基の具
体例としては、以下のものが挙げられる。
【0014】
【化5】
【0015】また、パーフルオロアルキルプロピレンオ
キシドオリゴマーとしては以下のものが挙げられる。
キシドオリゴマーとしては以下のものが挙げられる。
【0016】
【化6】
【0017】なおこれらが適当な割合で混合されたもの
も本発明の範囲内にある。本発明のフッ化アルキル変性
ポリエチレンにおいては、そのフッ化アルキル基の導入
位置は平均的には分子鎖の中央であるが、個々の分子に
ついては中央から片寄っていてもかまわない。即ち本発
明のフッ化アルキル変性ポリエチレンは、分子鎖中の種
々の位置にフッ化アルキル基を有するポリエチレンの混
合物である。このフッ化アルキル基の導入位置の分布は
製造条件により変化するが、一方の末端からエチレン繰
り返し単位として10以上は離れて存在する。本発明の
フッ化アルキル変性ポリエチレンは、後述するようにリ
ビング重合ポリエチレンの末端を蟻酸エステルを用いて
2量化させることで得られるものである。理論的には、
迅速開始緩慢生長系のリビング重合においては、生成す
るポリマーの分子量分布はポアソン分布となる。重合度
が上がれば単分散に近づくため、フッ化アルキル基の導
入位置も分子鎖中央となる。しかしながら、実際の重合
においては微妙な環境の違いから分子量分布が広がるこ
とが多く、その場合には導入位置の分布も広がることに
なる。導入位置を完全に特定することは困難であるが、
一方の末端近傍にフッ化アルキル基を有する同程度の分
子量のポリエチレンに比べると融点が低く観測されるこ
とから、その構造を推定することができる。
も本発明の範囲内にある。本発明のフッ化アルキル変性
ポリエチレンにおいては、そのフッ化アルキル基の導入
位置は平均的には分子鎖の中央であるが、個々の分子に
ついては中央から片寄っていてもかまわない。即ち本発
明のフッ化アルキル変性ポリエチレンは、分子鎖中の種
々の位置にフッ化アルキル基を有するポリエチレンの混
合物である。このフッ化アルキル基の導入位置の分布は
製造条件により変化するが、一方の末端からエチレン繰
り返し単位として10以上は離れて存在する。本発明の
フッ化アルキル変性ポリエチレンは、後述するようにリ
ビング重合ポリエチレンの末端を蟻酸エステルを用いて
2量化させることで得られるものである。理論的には、
迅速開始緩慢生長系のリビング重合においては、生成す
るポリマーの分子量分布はポアソン分布となる。重合度
が上がれば単分散に近づくため、フッ化アルキル基の導
入位置も分子鎖中央となる。しかしながら、実際の重合
においては微妙な環境の違いから分子量分布が広がるこ
とが多く、その場合には導入位置の分布も広がることに
なる。導入位置を完全に特定することは困難であるが、
一方の末端近傍にフッ化アルキル基を有する同程度の分
子量のポリエチレンに比べると融点が低く観測されるこ
とから、その構造を推定することができる。
【0018】次に、本発明のフッ化アルキル変性ポリエ
チレンの製造法について説明する。まず第一段階とし
て、炭素数1から6の直鎖または分岐のアルキルリチウ
ム/3級ジアミンによるエチレンのリビング重合を行
う。
チレンの製造法について説明する。まず第一段階とし
て、炭素数1から6の直鎖または分岐のアルキルリチウ
ム/3級ジアミンによるエチレンのリビング重合を行
う。
【0019】ポリエチレンのリビング重合においては、
非極性の脂肪族炭化水素溶媒が用いられる。かかる溶媒
の具体例としては、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オ
クタン、シクロヘキサン、シクロペンタン等が挙げられ
る。好ましくはシクロヘキサンである。
非極性の脂肪族炭化水素溶媒が用いられる。かかる溶媒
の具体例としては、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オ
クタン、シクロヘキサン、シクロペンタン等が挙げられ
る。好ましくはシクロヘキサンである。
【0020】炭素数1から6の直鎖または分岐のアルキ
ルリチウム化合物としては、メチルリチウム、エチルリ
チウム、n−ブチルリチウム、s−ブチルリチウム、t
−ブチルリチウム等が用いられる。ここで用いるリチウ
ム化合物の有機基が、生成するポリエチレンの末端に導
入されることになる。
ルリチウム化合物としては、メチルリチウム、エチルリ
チウム、n−ブチルリチウム、s−ブチルリチウム、t
−ブチルリチウム等が用いられる。ここで用いるリチウ
ム化合物の有機基が、生成するポリエチレンの末端に導
入されることになる。
【0021】3級ジアミンとしては、二つの窒素間の原
子数が2ないし3個のものが好適に用いられる。かかる
ジアミンの具体例としては、テトラメチルエチレンジア
ミン、ジピペリジノエタン、ジピロリジノエタン、スパ
ルテイン等が挙げられる。
子数が2ないし3個のものが好適に用いられる。かかる
ジアミンの具体例としては、テトラメチルエチレンジア
ミン、ジピペリジノエタン、ジピロリジノエタン、スパ
ルテイン等が挙げられる。
【0022】これらの3級ジアミンは通常、アルキルリ
チウムに対して0.1〜10当量用いられる。3級ジア
ミンの使用量が0.1当量より少ないと重合が遅く、ま
た有機基導入反応の収率が低くなり、10当量より多い
とリビング末端が失活してしまうものが多くなる。
チウムに対して0.1〜10当量用いられる。3級ジア
ミンの使用量が0.1当量より少ないと重合が遅く、ま
た有機基導入反応の収率が低くなり、10当量より多い
とリビング末端が失活してしまうものが多くなる。
【0023】上記のアルキルリチウム化合物および3級
ジアミンを含む炭化水素溶液にエチレンを導入すること
で、エチレンのリビング重合が進行する。エチレンの導
入圧力に特に制限はないが、1kg/cm2〜100kg/cm2
が適当である。1kg/cm2より低い場合には重合反応が
遅すぎて、経済的ではない。他方、100kg/cm2を越
える高圧においては重合が速すぎて、反応の制御が困難
となる。
ジアミンを含む炭化水素溶液にエチレンを導入すること
で、エチレンのリビング重合が進行する。エチレンの導
入圧力に特に制限はないが、1kg/cm2〜100kg/cm2
が適当である。1kg/cm2より低い場合には重合反応が
遅すぎて、経済的ではない。他方、100kg/cm2を越
える高圧においては重合が速すぎて、反応の制御が困難
となる。
【0024】重合は0℃〜100℃で好適に行われる。
望ましくは20℃〜80℃である。反応温度が0℃より
低いと重合反応が遅くなり過ぎ、また生成するポリエチ
レンが沈澱しやすくなるため好ましくない。他方、反応
温度が100℃を越えるとリビング末端が失活しやすく
なるため好ましくない。
望ましくは20℃〜80℃である。反応温度が0℃より
低いと重合反応が遅くなり過ぎ、また生成するポリエチ
レンが沈澱しやすくなるため好ましくない。他方、反応
温度が100℃を越えるとリビング末端が失活しやすく
なるため好ましくない。
【0025】重合時間は、重合温度、3級ジアミン濃
度、エチレン導入圧力等によって異なるが、一般に0.
1時間から24時間程度である。重合時間を変化させる
ことにより、生成するポリエチレンの分子量を制御する
ことができる。リビング末端の失活を防ぐ点から、重合
熱を除去できる限り、重合時間はなるべく短時間である
ことが好ましい。
度、エチレン導入圧力等によって異なるが、一般に0.
1時間から24時間程度である。重合時間を変化させる
ことにより、生成するポリエチレンの分子量を制御する
ことができる。リビング末端の失活を防ぐ点から、重合
熱を除去できる限り、重合時間はなるべく短時間である
ことが好ましい。
【0026】第二段階として、上記方法により生成した
リビングポリエチレンに対して、蟻酸エステルを反応さ
せる。蟻酸エステルを構成するアルコール成分に特に制
限はないが、通常は低分子の1価アルコールが用いられ
る。かかる蟻酸エステルの具体例としては、蟻酸メチ
ル、蟻酸エチル等が挙げられる。蟻酸エステルの代わり
に他のカルボン酸エステルを用いた場合も、ある程度の
割合で3級水酸基を有するポリエチレンが得られるが、
プロトン引き抜き反応その他の副反応が多く、高いフッ
化アルキル基導入率を得ることができない。本反応は2
分子のリビング末端が1分子の蟻酸エステルに対して付
加することで完結するものであるから、蟻酸エステルの
添加量は生長リビング末端量に対し、1/2当量である
ことが必要である。また、副反応を防ぎ、確実に目的物
を得るためには、蟻酸エステルは少量ずつゆっくりと添
加することが必要である。
リビングポリエチレンに対して、蟻酸エステルを反応さ
せる。蟻酸エステルを構成するアルコール成分に特に制
限はないが、通常は低分子の1価アルコールが用いられ
る。かかる蟻酸エステルの具体例としては、蟻酸メチ
ル、蟻酸エチル等が挙げられる。蟻酸エステルの代わり
に他のカルボン酸エステルを用いた場合も、ある程度の
割合で3級水酸基を有するポリエチレンが得られるが、
プロトン引き抜き反応その他の副反応が多く、高いフッ
化アルキル基導入率を得ることができない。本反応は2
分子のリビング末端が1分子の蟻酸エステルに対して付
加することで完結するものであるから、蟻酸エステルの
添加量は生長リビング末端量に対し、1/2当量である
ことが必要である。また、副反応を防ぎ、確実に目的物
を得るためには、蟻酸エステルは少量ずつゆっくりと添
加することが必要である。
【0027】反応温度に特に制限はないが、通常は−7
8℃〜100℃、好ましくは−20℃〜70℃で行われ
る。蟻酸エステルとリビングポリエチレンとの反応は、
均一系においては室温でもほぼ1分以内に完結する。し
かしながら、ポリエチレンの分子量が高く沈澱を生成し
ている場合には、数分〜数時間の反応が必要となる。
8℃〜100℃、好ましくは−20℃〜70℃で行われ
る。蟻酸エステルとリビングポリエチレンとの反応は、
均一系においては室温でもほぼ1分以内に完結する。し
かしながら、ポリエチレンの分子量が高く沈澱を生成し
ている場合には、数分〜数時間の反応が必要となる。
【0028】第二段階までで生成したポリエチレンは、
分子鎖中央近傍にリチウムアルコキシドを有している
が、次に第三段階として、このリチウムアルコキシド末
端に酸ハライドを反応させる。酸ハライドとしては、前
述のように次式(2)に示す構造のものが好適に用いら
れる。
分子鎖中央近傍にリチウムアルコキシドを有している
が、次に第三段階として、このリチウムアルコキシド末
端に酸ハライドを反応させる。酸ハライドとしては、前
述のように次式(2)に示す構造のものが好適に用いら
れる。
【0029】
【化7】
【0030】(式中、Rfは炭素数2から17のパーフ
ルオロアルキル基、または重合度2から5のパーフルオ
ロプロピレンオキシドオリゴマーであり、Xはハロゲン
である。) かかる酸ハライドの具体例としては以下のものが挙げら
れる。
ルオロアルキル基、または重合度2から5のパーフルオ
ロプロピレンオキシドオリゴマーであり、Xはハロゲン
である。) かかる酸ハライドの具体例としては以下のものが挙げら
れる。
【0031】
【化8】
【0032】これらを適当な割合で混合して用いても良
いことは前述の通りである。
いことは前述の通りである。
【0033】酸ハライドの使用量は、リビング末端に対
して等モル量以上であれば特に制限はない。また反応温
度にも特に制限はないが、通常−78℃から100℃、
好ましくは−30℃から70℃である。反応時間にも特
に制限はなく、通常は0.1時間から24時間の範囲で
ある。比較的高温で、均一な系においては、短時間でほ
ぼ100%の収率で反応が進行する。
して等モル量以上であれば特に制限はない。また反応温
度にも特に制限はないが、通常−78℃から100℃、
好ましくは−30℃から70℃である。反応時間にも特
に制限はなく、通常は0.1時間から24時間の範囲で
ある。比較的高温で、均一な系においては、短時間でほ
ぼ100%の収率で反応が進行する。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、撥水/撥油性に優れた
新規なフッ化アルキル変性ポリエチレンを高収率かつ高
純度で得ることができる。特に、本発明で得られる変性
ポリエチレンはほとんど全ての分子鎖中央近傍に一つず
つフッ化アルキル基を有することから、高い撥水/撥油
性を示す。また、生成ポリマーの分子量を500〜20
00程度に制御することで高撥水性ワックスが得られ、
化粧品原料あるいは高性能潤滑剤等に好適に用いること
ができる。
新規なフッ化アルキル変性ポリエチレンを高収率かつ高
純度で得ることができる。特に、本発明で得られる変性
ポリエチレンはほとんど全ての分子鎖中央近傍に一つず
つフッ化アルキル基を有することから、高い撥水/撥油
性を示す。また、生成ポリマーの分子量を500〜20
00程度に制御することで高撥水性ワックスが得られ、
化粧品原料あるいは高性能潤滑剤等に好適に用いること
ができる。
【0035】
【実施例】以下に実施例を用いて本発明を更に詳しく説
明する。 実施例1 窒素置換した1リットルのオートクレーブ中に、乾燥シ
クロヘキサン400ml、テトラメチルエチレンジアミン
3ml、n−ブチルリチウム(1.6mol/リットル)12.
5mlを仕込み、50℃にてエチレンガスを2kg/cm2の
圧力で導入した。30分重合を行った後、エチレンガス
を除去し、そこへ蟻酸エチル0.8mlを滴下した。10
分間反応させた後、パーフルオロオクタン酸フルオリド
2.7mlを加えた。15分間反応させた後、反応溶液を
2リットルのメタノール中に投入した。減圧濾過により
集めた固体を沸騰トルエンに溶解させ、熱時濾過にて不
溶分を除いた後、濾液を2リットルのメタノール中に投
入した。生成した固体を集め、50℃のオーブンにて真
空下に24時間乾燥した。生成物の収量は13.1g、
Waters社製の装置を用いたGPC分析(オルトジクロル
ベンゼン、135℃、ポリエチレン標準サンプルで較
正)の結果、生成物の数平均分子量は1690であっ
た。
明する。 実施例1 窒素置換した1リットルのオートクレーブ中に、乾燥シ
クロヘキサン400ml、テトラメチルエチレンジアミン
3ml、n−ブチルリチウム(1.6mol/リットル)12.
5mlを仕込み、50℃にてエチレンガスを2kg/cm2の
圧力で導入した。30分重合を行った後、エチレンガス
を除去し、そこへ蟻酸エチル0.8mlを滴下した。10
分間反応させた後、パーフルオロオクタン酸フルオリド
2.7mlを加えた。15分間反応させた後、反応溶液を
2リットルのメタノール中に投入した。減圧濾過により
集めた固体を沸騰トルエンに溶解させ、熱時濾過にて不
溶分を除いた後、濾液を2リットルのメタノール中に投
入した。生成した固体を集め、50℃のオーブンにて真
空下に24時間乾燥した。生成物の収量は13.1g、
Waters社製の装置を用いたGPC分析(オルトジクロル
ベンゼン、135℃、ポリエチレン標準サンプルで較
正)の結果、生成物の数平均分子量は1690であっ
た。
【0036】1H−NMR分析(Bruker社製、200M
Hz、テトラクロロエチレン、80℃。ロック溶媒とし
てDMSO−d6を二重管で用い、外部標準としてTM
Sを用いた。)の結果、0.8ppm(トリプレット)に
開始末端メチル基、1.2ppm付近に主鎖のメチレン
基、4.8ppm(ダブルトリプレット)にエステル酸素
のα位メチンのシグナルが観察された。各々のシグナル
の積分比から、数平均分子量1730、フッ化アルキル
基導入率90%であることがわかった。
Hz、テトラクロロエチレン、80℃。ロック溶媒とし
てDMSO−d6を二重管で用い、外部標準としてTM
Sを用いた。)の結果、0.8ppm(トリプレット)に
開始末端メチル基、1.2ppm付近に主鎖のメチレン
基、4.8ppm(ダブルトリプレット)にエステル酸素
のα位メチンのシグナルが観察された。各々のシグナル
の積分比から、数平均分子量1730、フッ化アルキル
基導入率90%であることがわかった。
【0037】実施例2 実施例1のパーフルオロオクタン酸フルオリドの代わり
に、パーフルオロプロピレンオキシド3量体の酸フルオ
リド3.3mlを用いて同様に合成を行い、白色ワックス
状固体14.0gを得た。GPCによる生成物の数平均
分子量は1780であった。また1H−NMR分析よ
り、数平均分子量1780、フッ化アルキル基導入率は
88%であった。
に、パーフルオロプロピレンオキシド3量体の酸フルオ
リド3.3mlを用いて同様に合成を行い、白色ワックス
状固体14.0gを得た。GPCによる生成物の数平均
分子量は1780であった。また1H−NMR分析よ
り、数平均分子量1780、フッ化アルキル基導入率は
88%であった。
【0038】撥水性試験 実施例1及び2で得られたフッ化アルキル変性ポリエチ
レンをガラス板上に溶融キャストし、水および流動パラ
フィンとの接触角を測定した。対照として未変性ポリエ
チレン(ペトロライト社製、ポリワックス1000)を
用いたものを比較例として用いた。結果を表1に示す。
レンをガラス板上に溶融キャストし、水および流動パラ
フィンとの接触角を測定した。対照として未変性ポリエ
チレン(ペトロライト社製、ポリワックス1000)を
用いたものを比較例として用いた。結果を表1に示す。
【0039】
【表1】
【0040】本発明のフッ化アルキル変性ポリエチレン
は撥水撥油性に優れることが判る。
は撥水撥油性に優れることが判る。
Claims (2)
- 【請求項1】 次式(1)で表されるフッ化アルキル変
性ポリエチレン。 【化1】 (式中、R1は炭素数1から6の直鎖又は分岐の飽和炭
化水素鎖であり、m、nは独立に10から1000の整
数であり、Rfは炭素数2から17のパーフルオロアル
キル基又は重合度2から5のパーフルオロプロピレンオ
キシドオリゴマーである。) - 【請求項2】1)炭素数1から6の直鎖又は分岐のアル
キルリチウム/3級ジアミン系開始剤を用いてエチレン
をリビング重合させる段階と、 2)蟻酸エステルを反応させる段階、及び 3)次式(2)で示されるフッ化アルキルカルボン酸ハ
ライドを反応させる段階 【化2】 (式中、Rfは式(1)と同じものを表し、Xはハロゲ
ンである。)とからなる、フッ化アルキル変性ポリエチ
レンの製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23940893A JPH0790016A (ja) | 1993-09-27 | 1993-09-27 | フッ化アルキル変性ポリエチレンおよびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23940893A JPH0790016A (ja) | 1993-09-27 | 1993-09-27 | フッ化アルキル変性ポリエチレンおよびその製造法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0790016A true JPH0790016A (ja) | 1995-04-04 |
Family
ID=17044334
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23940893A Pending JPH0790016A (ja) | 1993-09-27 | 1993-09-27 | フッ化アルキル変性ポリエチレンおよびその製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0790016A (ja) |
-
1993
- 1993-09-27 JP JP23940893A patent/JPH0790016A/ja active Pending
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