JPH0790276A - コークス炉炉団方向炉締力簡易調整方法 - Google Patents

コークス炉炉団方向炉締力簡易調整方法

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JPH0790276A
JPH0790276A JP25928093A JP25928093A JPH0790276A JP H0790276 A JPH0790276 A JP H0790276A JP 25928093 A JP25928093 A JP 25928093A JP 25928093 A JP25928093 A JP 25928093A JP H0790276 A JPH0790276 A JP H0790276A
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靖 田中
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明生 中西
Yasuhiko Noda
康彦 野田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コークス炉団方向長手タイロッドによる炉締
力の調整を容易に実施する。 【構成】 長手タイロッド4の皿ばね挿嵌位置と反対側
の炉端部のバックステー3の炉体側に張出し部12を突
設して長手タイロッド4と直交する支持部13を設け、
該支持部13よりバックステー3側の長手タイロッド4
に前記支持部13と平行の張出し部14を設け、前記支
持部13と張出し部14間に往復駆動機構15を介在さ
せ、長手タイロッド4の締付用ナット16の締付力を往
復駆動機構15に置換し、長手タイロッド4の締付用ナ
ット16をフリーの状態にして適正位置に調整したの
ち、長手タイロッド4の締付力を往復駆動機構15から
長手タイロッド4の締付用ナット16に復帰せしめる。 【効果】 炉団方向長手タイロッドの炉締め力調整作業
における作業負荷、作業工数を大幅に削減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コークス炉の炉団方
向炉締力を簡単に調整できるコークス炉炉団方向炉締力
簡易調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コークス炉は、ほとんどがケイ石煉瓦と
粘土質煉瓦で構築され、一部断熱煉瓦と赤煉瓦が使用さ
れている。このため、コークス炉は、炉体保護のため炉
団方向両端の炉端擁壁に沿って所定間隔で垂直にバック
ステーを配設し、対向するバックステーの上下2ケ所に
大半が厚板状金物からなる長手タイロッドを通し、また
炉長方向の炉端壁に沿って所定間隔で垂直にバックステ
ーを配設し、対向するバックステーの上下2ケ所にクロ
スタイロッドを通し、スプリング等の締込み機構により
所定荷重でバックステーを介して炉体煉瓦を締付けてい
る。
【0003】しかしながらコークス炉は、操業を開始す
ると老朽化して停止するまで、長年に亘って常温の装入
炭の装炭、1000℃を超える赤熱コークスの窯出しが
繰返され、稼働率変動による炉温変化、気温、降雨等に
よって炉体煉瓦が常に膨張、収縮を繰返している。しか
もコークス炉の炉上には、総重量150〜300トンの
装炭車が1日数十ないし百余回往復走行している。
【0004】したがってコークス炉は、炉体煉瓦の締付
力が十分でないと、炉体を構成する煉瓦の結合力が弱く
なり、煉瓦の目地開き、亀裂発生等が起こり易く、炉体
が膨張して炉寿命を縮めることとなる。また、反対に炉
体の締付力が強すぎると、タイロッドが荷重に耐えきれ
なくなって切損し、その瞬間に煉瓦は開放状態となり、
同様に炉寿命を縮めることとなる。
【0005】このようにコークス炉炉体管理面において
は、タイロッドの炉体締付力の管理は重要である。しか
しコークス炉は、スプリング等の緩衝機能を介して一定
荷重で炉体を締付けていても、タイロッドの伸び、折
損、炉締めスプリングが外れる等の異常が発生する場合
がある。特にコークス炉の炉頂煉瓦は、雨水の侵入、亀
裂部へのカーボンの侵入等による膨張、収縮や、浮上り
等が発生し易く、それに伴って保護パイプの位置がず
れ、保護パイプとタイロッドが接触する場合がある。ま
た、コークス炉の保温休止や炉体からの熱放散防止のた
め炉上へ断熱材を施工した場合は、コークス炉の炉頂部
のみ異常高温を示し、タイロッドの温度が上昇する。こ
のような場合には、タイロッドの炉体締付力を調整する
必要があるが、タイロッドの炉体締付力の調整は、人力
によりタイロッドの炉体締付力調整用のナットをスパナ
等を用いて緩め、あるいは締付けて調整している。
【0006】上記コークス炉の炉体締付力を安定に維持
させる方法としては、クロスタイロッド保護管内に空気
等の冷却用気体を任意圧力で送入して両端部より排気さ
せ、この冷却用気体を冷媒としてクロスタイロッドを強
制冷却する方法(特開昭56−34787号公報)、移
動機械内に炉長方向に進退自在な台車を設け、同台車上
に炉長方向に移動自在にシリンダーを設け、同シリンダ
ーロッドと変位測定器を接続した上部炉締スプリング長
自動測定装置(特開平3−264807号公報)、作業
機械上部に変位計内蔵の油圧シリンダーを、そのピスト
ンロッド先端がバックステーの炉締めスプリングボック
スに対向するよう配設し、前記変位計および油圧供給配
管に設けた油圧計を演算装置に接続し、演算装置により
スプリングのロックの有無を演算するよう設けた装置
(実開平4−78242号公報)、クロスタイロッド表
面の任意位置に任意数の突起片を設け、クロスタイロッ
ドの保護管への接触を避ける装置(実開平4−1063
41号公報)、クロスタイロッドの保護管を二重管とな
し、内外に断熱剤を塗布する(実開平5−30137号
公報)等多くの提案が行われている。
【0007】また、バックステーのプロテクションプレ
ートに接触する部分を断熱材で被覆し、プロテクション
プレートに接触する部分とその反対側部分で温度差を生
じさせ、クロスタイロッドの締付力を上下方向均一に伝
達させる方法(特開平3−287692号公報)が提案
されており、コークス炉寿命の延長と併せ、コークス炉
炉締力を安定に維持する方策が検討されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平3−264
807号公報および実開平4−78242号公報に開示
の装置は、炉締力を自動かつ安全に測定できるが、炉締
力調整に関しての簡素化および自動化については述べら
れていない。また、特開昭56−34787号公報、実
開平4−106341号公報および実開平5−3013
7号公報に開示の装置は、いずれも炉長方向のクロスタ
イロッドを冷却、あるいは断熱してクロスタイロッドの
伸びによる炉締力の低下を防止するもので、炉締力調整
に関しての簡素化および自動化については述べられてい
ない。特に炉締力の大きい(25〜40トン)炉団方向
の長手タイロッドの炉締力調整は、高所作業となる関係
上、人力では到底調整困難であり、長手タイロッドの炉
締力調整の簡素化は、今後のコークス炉寿命を延長させ
るための必須の課題として考えられている。
【0009】この発明の目的は、コークス炉の炉団方向
の長手タイロッドによる炉締力の調整を容易に実施でき
るコークス炉炉団方向炉締力簡易調整方法を提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意検討を行った。その結果、コークス炉
炉団方向の長手タイロッドによる炉体締付力の調整に、
油圧ジャッキを用い、長手タイロッドの締付用ナットの
締付力を油圧ジャッキに置換させることによって簡単に
調整できることを見い出し、この発明に到達した。
【0011】すなわちこの発明は、コークス炉炉団方向
に埋設した長手タイロッドの炉締力をバックステーを介
して所定荷重で炉体煉瓦を締付けるコークス炉炉団方向
炉締力調整方法において、長手タイロッドの皿ばね挿嵌
位置と反対側の炉端部のバックステーの炉体側に張出し
部を突設して長手タイロッドと直交する支持部を設け、
該支持部よりバックステー側の長手タイロッドに前記支
持部と平行の張出し部を設け、前記支持部と張出し部間
に往復駆動機構を介在させ、長手タイロッドの締付用ナ
ットの締付力を往復駆動機構に置換し、長手タイロッド
の締付用ナットをフリーの状態にして適正位置に調整し
たのち、長手タイロッドの締付力を往復駆動機構から長
手タイロッドの締付用ナットに復帰せしめることを特徴
とするコークス炉炉団方向炉締力簡易調整方法である。
【0012】
【作用】この発明においては、長手タイロッドの皿ばね
挿嵌位置と反対側の炉端部のバックステーの炉体側に張
出し部を突設して長手タイロッドと直交する支持部を設
け、該支持部よりバックステー側の長手タイロッドに前
記支持部と平行の張出し部を設け、前記支持部と張出し
部間に往復駆動機構を介在させ、長手タイロッドの締付
用ナットの締付力を往復駆動機構に置換し、長手タイロ
ッドの締付用ナットをフリーの状態にして適正位置に調
整したのち、長手タイロッドの締付力を往復駆動機構か
ら長手タイロッドの締付用ナットに復帰せしめることに
よって、長手タイロッドの締付用ナットを人力により簡
単に回転でき、長手タイロッドの炉締力を容易に調整す
ることができる。
【0013】この発明において前記支持部と張出し部間
に介在させる往復駆動機構としては、容易に運搬できる
油圧ジャッキ等の往復駆動装置を用いるのが望ましい。
前記支持部と張出し部間に介在させる往復駆動機構は、
長手タイロッドの炉締力が20〜40トンと大きいた
め、長手タイロッドの両側に各々1個設置して使用する
のが有利である。
【0014】
【実施例】以下にこの発明方法の詳細を実施の一例を示
す図面に基いて説明する。図1はこの発明方法を実施す
るコークス炉炉締力簡易調整装置の配置説明図、図2は
皿ばね挿嵌部の拡大縦断面図、図3はこの発明方法を実
施するコークス炉炉団方向炉締力簡易調整装置の要部拡
大平面図、図4は図3の側面図、図5ないし図7は炉団
方向炉締力調整方法の模式図で、図5は長手タイロッド
の締付力を油圧ジャッキに置換する場合の模式図で、
(a)図は炉締力調整前、(b)図は油圧ジャッキ設置
状態、(c)図は長手タイロッドの締付力を油圧ジャッ
キに置換し、締付用ナットとバックステー間を離間せし
めた状態、図6は炉締力を減少させる場合の模式図で、
(a)図は長手タイロッドの締付用ナットを緩めた状
態、(b)図は長手タイロッドの締付力を油圧ジャッキ
から締付用ナットに復帰せしめた状態、(c)図は炉団
方向炉締力減少の調整が完了し、油圧ジャッキの撤去し
た状態、図7は炉締力を増大させる場合の模式図で、
(a)図は長手タイロッドの締付用ナットを締める状
態、(b)図は長手タイロッドの締付力を油圧ジャッキ
から締付用ナットに復帰せしめた状態、(c)図は炉団
方向炉締力増大の調整が完了し、油圧ジャッキの撤去し
た状態を示す。
【0015】図1ないし図4において、1はコークス
炉、2、3はコークス炉1の炉団方向両端の擁壁部に沿
って所定間隔で設けたバックステー、4はコークス炉1
の炉団方向上部炉締め用長手タイロッドで、大半が厚板
状金物5からなり、厚板状金物5の両端部がボルト6で
構成されている。7は長手タイロッド4の一端に設けた
スプリングボックスで、スプリングボックス7内には多
数の皿ばね8が挿嵌され、皿ばね8の押圧金具9を介し
て締付用ナット10が螺合されている。11は長手タイ
ロッド4の他端に設けた炉団方向炉締力簡易調整装置
で、バックステー3の炉体側に突設した張出し部12
と、該張出し部12の長手タイロッド4と直交するよう
設けた支持部13と、該支持部13よりバックステー3
側の長手タイロッド4に前記支持部13と平行に設けた
張出し部14と、長手タイロッド4の両側の前記支持部
13と張出し部14間に介在させた油圧ジャッキ15、
15からなる。炉団方向炉締力簡易調整装置11は、長
手タイロッド4の両側の前記支持部13と張出し部14
間に介在させた油圧ジャッキ15、15を操作し、油圧
ジャッキ15、15のピストンを突出させれば、長手タ
イロッド4の炉団方向炉締力が油圧ジャッキ15、15
に置換され、長手タイロッド4のボルト6に螺合した締
付用ナット16がフリーとなるよう構成されている。
【0016】上記のとおり構成したことによって、コー
クス炉1の炉団方向炉締力を調整する場合は、図5
(a)に示す炉締力調整前の状態で、図5(b)に示す
とおり、長手タイロッド4の両側の前記支持部13と張
出し部14間に油圧ジャッキ15、15を介在させる。
次いで図5(c)に示すとおり、油圧ジャッキ15、1
5を操作し、油圧ジャッキ15、15のピストンを突出
させれば、長手タイロッド4の炉団方向炉締力が油圧ジ
ャッキ15、15に置換され、長手タイロッド4のボル
ト6に螺合した締付用ナット16がフリーとなる。
【0017】したがって、コークス炉1の炉団方向炉締
力を減少する場合は、図6(a)に示すとおり、フリー
となった締付用ナット16を緩める方向に移動させ、炉
団方向炉締力を増大する場合は、図7(a)に示すとお
り、フリーとなった締付用ナット16を締める方向に移
動させる。この場合、締付用ナット16は、フリーの状
態となっているから、図示しないスパナ等により作業員
が容易に回すことができる。次いで油圧ジャッキ15、
15を操作し、図6(b)、図7(b)に示すとおり、
油圧ジャッキ15、15のピストンを後退させれば、長
手タイロッド4の炉団方向炉締力が油圧ジャッキ15、
15から締付用ナット16に復帰する。しかるのち、図
6(c)および図7(c)に示すとおり、油圧ジャッキ
15、15を撤去すれば、コークス炉1の炉団方向炉締
力が適正炉締力となり、炉団方向炉締力の調整は完了す
る。
【0018】上記炉団方向炉締力簡易調整装置11を用
い、炉高5000mm、炉幅450mm、炉長1462
0mmのコークス炉(38門)の炉団方向炉締力をこの
発明方法により調整した場合は、一人当たり1日8本の
作業能率であった。また、比較のため、従来のスパナ等
を用いて作業員が手作業により炉団方向炉締力の調整を
実施した場合は、一人当たり1日2本が限度であった。
【0019】
【発明の効果】以上述べたとおり、この発明方法によれ
ば、炉団方向長手タイロッドの炉締力調整を容易に実施
でき、作業負荷、作業工数を大幅に削減でき、コークス
炉の炉体老朽化防止の面からも極めて有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明方法を実施するコークス炉炉締め装置
の配置説明図である。
【図2】皿ばね挿嵌部の拡大縦断面図である。
【図3】この発明方法を実施するコークス炉炉団方向炉
締め装置の要部拡大平面図である。
【図4】図3の側面図である。
【図5】長手タイロッドの締付力を油圧ジャッキに置換
する場合の平面模式図で、(a)図は炉締力調整前、
(b)図は油圧ジャッキ設置状態、(c)図は長手タイ
ロッドの締付力を油圧ジャッキに置換し、締付用ナット
とバックステー間を離間せしめた状態を示す。
【図6】炉締力を減少させる場合の平面模式図で、
(a)図は長手タイロッドの締付用ナットを緩めた状
態、(b)図は長手タイロッドの締付力を油圧ジャッキ
から締付用ナットに復帰せしめた状態、(c)図は炉団
方向炉締力減少の調整が完了し、油圧ジャッキの撤去し
た状態を示す。
【図7】炉締力を増大させる場合の平面模式図で、
(a)図は長手タイロッドの締付用ナットを締めた状
態、(b)図は長手タイロッドの締付力を油圧ジャッキ
から締付用ナットに復帰せしめた状態、(c)図は炉団
方向炉締力増大の調整が完了し、油圧ジャッキの撤去し
た状態を示す。
【符号の説明】
1 コークス炉 2、3 バックステー 4 長手タイロッド 5 厚板状金物 6 ボルト 7 スプリングボックス 8 皿ばね 9 押圧金具 10、16 締付用ナット 11 炉団方向炉締力簡易調整装置 12、14 張出し部 13 支持部 15 油圧ジャッキ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀畑 弘明 和歌山県和歌山市湊1850番地 住友金属工 業株式会社和歌山製鉄所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コークス炉炉団方向に埋設した長手タイ
    ロッドの炉締力をバックステーを介して所定荷重で炉体
    煉瓦を締付けるコークス炉炉団方向炉締力調整方法にお
    いて、長手タイロッドの皿ばね挿嵌位置と反対側の炉端
    部のバックステーの炉体側に張出し部を突設して長手タ
    イロッドと直交する支持部を設け、該支持部よりバック
    ステー側の長手タイロッドに前記支持部と平行の張出し
    部を設け、前記支持部と張出し部間に往復駆動機構を介
    在させ、長手タイロッドの締付用ナットの締付力を往復
    駆動機構に置換し、長手タイロッドの締付用ナットをフ
    リーの状態にして適正位置に調整したのち、長手タイロ
    ッドの締付力を往復駆動機構から長手タイロッドの締付
    用ナットに復帰せしめることを特徴とするコークス炉炉
    団方向炉締力簡易調整方法。
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