JPH0790439A - 耐硫酸腐食性に優れたNi基合金 - Google Patents
耐硫酸腐食性に優れたNi基合金Info
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- JPH0790439A JPH0790439A JP25636093A JP25636093A JPH0790439A JP H0790439 A JPH0790439 A JP H0790439A JP 25636093 A JP25636093 A JP 25636093A JP 25636093 A JP25636093 A JP 25636093A JP H0790439 A JPH0790439 A JP H0790439A
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Abstract
i基合金を提供する。 【構成】 (1)、Cr:17〜22%、Mo:19
〜24%(但し、38%<Cr+Mo<44)、Ta:
1.0〜3.5%、Fe:0.01〜4.0%を含有
し、残りがNiおよび不可避不純物からなるNi基合
金。 (2) 上記(1)のNi基合金に、さらに、Zr:
0.001〜0.01%、B:0.001〜0.01%
のうちの1種または2種を含有したNi基合金。 (3) 上記(2)のNi基合金に、さらに、Nb:
0.1〜0.5%、W:0.1〜2.0%、Cu:0.
1〜2.0%のうちのいずれか1種または2種以上を
[4Nb+W+Cu]≦2を満足するように含有したN
i基合金。
Description
含む酸性腐食環境において優れた耐食性を示すNi基合
金に関するものであり、特に、硫酸酸性環境が、Fe3+
やNo3 - 等の酸化性物質を含む環境、例えば、B,C
重油焚ボイラーや石炭ボイラーの燃料ガス処理システム
における空気予熱器、脱硫装置、煙道、煙突などにおい
て硫酸を生ずる環境やごみ焼却炉の排気系において硫酸
を生ずる環境に対して優れた耐食性を有するNi基合金
に関するものである。
ーにB重油、C重油または石炭などを燃して純水を加熱
し、高温水蒸気を作製し、この高温水蒸気を利用して蒸
気ダービンを回し発電している。
に示されるように、まず脱硝装置により脱硝処理したの
ち空気予熱器に送って燃焼用空気を予熱し、さらに脱硫
装置にて脱硫処理し、ついで煙突から大気中に放出され
ている。
スは空気予熱器に送られ、そこで燃焼用空気を予熱する
ことにより150〜250℃に冷却され、さらに脱硫装
置を通ることにより150℃未満(約80℃)に冷却さ
れたのち煙突から放出される。
スは、250℃以下に温度が下がるが、その成分は空気
以外に水蒸気、COX ,SOX を多く含み、その他HC
l、脱硝されなかった微量のNOX のほか、装置から発
生するFe3+イオンを含み、更には未燃炭素のススやダ
スト等の固形浮遊物を含むと言われている。
0℃程度に冷却されると水蒸気とSO3 が反応してH2
SO4 となって結露し、80%前後の濃硫酸が生成され
る。この結露した硫酸には、HCl,NOx ,O2 ,C
OX を始めとする腐食性ガス、および酸化性イオンのF
e3+を含み、スス本体である微細な炭素やダストが少量
ながら含まれていると言われ、かかる多様な腐食因子が
含まれている結露した硫酸は、特に腐食性が強く、この
結露した硫酸による腐食は「硫酸露点腐食」と言われて
いる。
量は110〜130℃の温度範囲で最大となるところか
ら、この温度範囲で金属材料の硫酸露点腐食量は最大と
なる。
た部分、すなわち、空気予熱器、電気集塵器集電板、煙
道、脱硫装置および煙突などの燃焼ガスが150℃以下
に温度低下する部分で発生する。空気予熱器内の燃焼ガ
スの温度は150℃を越えているが、燃焼用空気が通る
パイプの表面は150℃以下となっており、このパイプ
に接触した燃焼ガスは150℃以下に温度低下し、硫酸
が結露してこのパイプ部分で硫酸露点腐食が発生する。
かかる空気予熱器、電気集塵器集電板、煙道、脱硫装置
及び煙突には、従来、低合金鋼、ステンレス鋼などが使
用され、硫酸が結露することのないように保温されてい
たが、硫酸の凝縮を100%防止することはできず、部
位によっては硫酸露点腐食等の腐食が生じていた。
金に比べて格段に優れた耐硫酸腐食性を有するNi基合
金を用い、腐食に対する信頼性を改善するケースもあ
る。
ては、例えば、Cr:21〜23%、 Mo:12
〜14%、Fe:2.5〜5.5%、 W:2.5〜
3.5%、を含有し、残部Niおよび不可避不純物から
なるNi基合金(以下、従来Ni基合金Aという)、M
o:25〜30%、 Fe:0.1〜2.0%、を
含有し、残部Niおよび不可避不純物からなるNi基合
金(以下、従来Ni基合金Bという)、などがあり、そ
の他にも種々の耐硫酸腐食性に優れたNi基合金が知ら
れている。
は従来鋼に比べて優れた耐硫酸腐食性を有するものの、
十分満足できるものではなく、例えば現在、空気予熱器
と脱硫装置の間にヒートパイプ等の熱交換器を設置し
て、燃焼ガスの熱の一層の有効利用を計ろうとする計画
もあるが、上記従来のNi基合金では上記計画を推進で
きるだけの十分な耐硫酸腐食性は得られない。
等の燃焼で生ずる硫酸には、硫酸成分の他、Fe3+、ス
ス、ダスト、その他の酸等多様な物質が混入しており、
そのため硫酸酸性物質と言っても腐食特性は、混入する
物質の種類、量、また硫酸や硫酸塩の濃度、環境温度等
によって大きく異なる。
り、例えば硫酸吸収塔が挙げられるが、この硫酸吸収塔
内の硫酸は濃度が約98.5%(水分が1.5%)、温
度が約90℃であり、吸収塔材質にはSS41等が用い
られ、厚さ10mmのSS41で10年程度の耐食性を有
する。このように純粋な硫酸であって水分が極く少量で
100℃以下であればSS41程度の低級金属材料でも
そこそこの耐食性を有する。ところが硫酸に水分が含有
されるとその腐食性は著しく増大し、例えば60%H2
SO4 、60℃の条件では汎用材の中でも高級金属材と
されるSUS316Lでもその腐食速度は、259.1
mm/年と実用的な耐食性を示さない。これに対して、上
記従来Ni基合金Bは典型的な超耐硫酸腐食合金である
が、同じ条件での腐食速度は、0.01mm/年と著しく
小さく、極めて優れた耐硫酸腐食性を有することがわか
る。
からなる腐食環境は、むしろ硫酸製造設備等の特殊なケ
ースに限られ、多くの場合は望まないのに硫酸が副次的
に生成し、このためこの副次的に生成した硫酸には、硫
酸以外に各種の物質が含まれ、したがって純粋な硫酸と
異なる腐食挙動をとる。例えばS分を含む化石燃料を燃
焼させ、その排ガス温度を150℃以下に冷却すると硫
酸が生ずるが、この硫酸には未燃ススとしてのカーボン
が通常含まれる。この凝縮硫酸環境を模擬して、120
℃、60wt%H2 SO4 においてカーボン混入の有無に
ついて代表的な超耐硫酸合金として上記従来Ni基合金
Bの腐食速度を調査した結果、カーボン無しの純粋な6
0wt%H2 SO4 中では従来Ni基合金Bの腐食速度は
0.03mm/年と非常に良好であったのに対し、カーボ
ン有りの場合では、その腐食速度は、20.2mm/年と
大きく増大した。
食性を一様に特定することは難しい。
金の開発では単純な純粋硫酸を用いての耐食性評価が一
般的であり、Mo含有量の増大により耐食性を向上する
方法がとられ、その結果開発されたのが、単純硫酸環境
での実用超耐硫酸合金として知られる従来Ni基合金B
である。
対して総合的な耐食性を有するNi基合金として開発さ
れた従来Ni基合金としては、上記従来Ni基合金Aが
挙げられる。この従来Ni基合金Aは、H2 SO4 、H
NO3 、HCl等の単純酸に対して良好な耐食性を示
し、Cr量の増加でHNO3 に対する耐食性を付与し、
Mo量の増大で、HCl、H2 SO4 に対する耐食性を
付与している。
と同様に120℃、60wt%H2 SO4 においてカーボ
ン混入(硫酸1ccにつき3g)の有無について腐食速度
を調査した。その結果、従来Ni基合金Aは、単純な6
0%H2 SO4 中で比較的良好な耐食性を示すも、カー
ボンを混入した60%H2 SO4 中では腐食速度が1
5.2mm/年と大きく、耐食合金としての実用性を有し
ていないのである。
単純な硫酸や酸環境を想定して設計開発されているた
め、実用環境で生ずる色々な物質を含んだ硫酸環境の腐
食特性に追随出来ないことを示唆している。即ち、多様
な腐食性を有する硫酸環境に対する総合的な耐硫酸Ni
基合金として開発されていないことを示すものである。
様々な物質の混入によって変わる硫酸環境の腐食性を体
系付け、各種の硫酸環境に耐える総合的に信頼性の高い
耐硫酸腐食性に優れたNi基合金を開発すべく研究を行
った。その結果、上記各種の硫酸環境は、(a) 硫酸
は、水分の含有量で、20%前後の水分の含有で最も腐
食性が増大し、温度的には、これら硫酸濃度が維持され
る120℃前後において最も強い腐食性を示すところか
ら120℃、80%硫酸の硫酸酸性環境、(b) この
種の条件の硫酸は、非酸化性的な酸特性を有するが、C
l- を含有して還元性酸の特性を有するようになったC
l- 含有の硫酸酸性環境、(c) 未燃スス、すなわち
カーボンの混入により弱酸化性酸としての特性が、また
Fe3+やNO3 - の混入により、その混入量の増大とと
もに酸化性酸の腐食特性が、それぞれ増大するが、かか
るカーボンまたはFe3+やNO3 - が混入した硫酸酸性
環境、の(a)〜(c)の3種類のシュミレーションの
環境に体系付けすることができ、これら各種実機実用環
境で生ずる硫酸酸性環境も上述の(a)〜(c)の環境
に大別でき、実用環境で最も過酷な化石燃料の燃焼ガス
によって生ずる硫酸露点腐食も上記シュミレーション環
境よりマイルドであるところから、上記シュミレーショ
ン環境において総合的に優れた耐食性を有するNi基合
金が、実用環境においても最も信頼性が高い耐食性に優
れたNi基合金であり、またこの耐食性Ni基合金は、
パイプ素材として使用することが多いので展伸性に優れ
ていることが必要であることがわかったのである。
において総合的に優れた耐食性を示し、さらに展伸性に
も優れたNi基合金の成分組成を決定すべく努力した結
果、重量%で、(イ) Cr:17〜22%、Mo:1
9〜24%でかつ38%<Cr+Mo<44%を満足す
るように含有し、さらにFe:0.01〜4.0%を含
有するNi基合金に、Ta:1.0〜3.5%を含有せ
しめると、耐硫酸腐食性が向上すると共に加工性、特に
熱間加工性も向上する。
19〜24%、(但し、38%<Cr+Mo<44
%)、Ta:1.0〜3.5%、Fe:0.001〜
4.0%を含有するNi基合金に、さらに、Zr:0.
001〜0.01%、B:0.001〜0.01%のう
ちの1種または2種を含有してもよい、(ハ) 上記
(ロ)のNi基合金に、さらに、Nb:0.1〜0.5
%、W:0.1〜2.0%、Cu:0.1〜2.0%の
うちの1種または2種以上を[4Nb+W+Cu]≦
2.0%の割合で含有してもよい、などの知見が得られ
たのである。
れたものであって、重量%で、(1) Cr:17〜2
2%、Mo:19〜24%であって、かつ38%<Cr
+Mo<44%を満足する量を含有し、さらに、Ta:
1.0〜3.5%、Fe:0.01〜4.0%を含有
し、残りがNiおよび不可避不純物からなる耐硫酸腐食
性に優れたNi基合金、(2) 上記(1)のNi基合
金に、さらに、Zr:0.001〜0.01%、B:
0.001〜0.01%のうちの1種または2種を含有
した耐硫酸腐食性に優れたNi基合金、(3) 上記
(2)のNi基合金に、さらに、Nb:0.1〜0.5
%、W:0.1〜2.0%、Cu:0.1〜2.0%、
のうちの1種または2種以上を[4Nb+W+Cu]≦
2%の割合で含有した耐硫酸腐食性に優れたNi基合
金、に特徴を有するものである。
金の成分組成を上記の範囲に限定した理由は下記の通り
である。
果たす成分であり、特にCrは酸化性酸に対する耐食性
を向上させ、Moは非酸化性酸に対する耐食性を向上さ
せる作用を有することが知られているが、CrおよびM
oがTaと同時に含有することにより各種の硫酸酸性環
境において耐硫酸腐食性が格段に向上する。しかし、C
rの含有量が17%未満では合金表面に緻密な不働態皮
膜を形成することができないために十分な耐硫酸腐食性
が得られず、一方、Cr含有量が22%を越えると加工
性が極端に低下し、圧延加工中に割れが生じて好ましく
ない。したがってCrの含有量は17〜22%に定め
た。
酸腐食性を得ることはできず、一方、24%を越えて含
有すると酸化性酸を含む硫酸腐食に対する抵抗が低下す
るので好ましくない。したがってMoの含有量は19〜
24%に定めた。
を有するためにCrとMoの含有量のバランスが重要で
あり、CrとMoの合計量が38%以下でもまたCrと
Moの合計量が44%以上でも耐硫酸腐食性が低下する
ので好ましくない。したがって38%<Cr+Mo<4
4%に定めた。
に不働態化を促進させる効果があり、Cr:17〜22
%、Mo:19〜24%であって38%<Cr+Mo<
44%の満足する量のCrおよびMoとともに含有させ
ることにより耐硫酸腐食性を向上させる成分であるが、
その含有量が1.0%未満では各種硫酸酸性腐食環境に
おいて耐硫酸腐食性を十分に得ることができず、一方、
3.5%を越えて含有すると母相に有害相であるTCP
相が析出量の許容範囲を越えて析出し、加工性を低下さ
せるので好ましくない。したがって、Taの含有量は
1.0〜3.5%の範囲に定めた。
しているために塑性加工性が悪化するが、Feを0.0
1%以上添加することにより加工性の低下を防ぐことが
できる。しかし、4.0%以上添加すると加工性は向上
するが耐硫酸腐食性が悪化するので好ましくない。
4.0%に定めた。
ので特に優れた熱間加工性が要求される場合に必要に応
じて含有されるが、0.001%未満では効果が得られ
ず、一方その含有量が0.01%を越えると逆に加工性
に劣化傾向が現われるようになるから、その含有量を
0.001〜0.01%と定めた。
酸腐食性を改善する成分であるが、その含有量がNb:
0.1%未満、W:0.1%未満、Cu:0.1%未満
では添加による効果が上がらず、一方、Nbが0.5%
を越え、Wが2.0%を越え、Cuが2.0%を越え、
または、[4Nb+W+Cu]が2%を越えると加工性
が低下するので好ましくない。
選ばれる元素のうち1種または2種以上の添加は、N
b:0.1〜0.5%、 W:0.1〜2.0%、C
u:0.1〜2.0%であって、且つ[4Nb+W+C
u]≦2%を満足するように定めた。
純物としてMn,Mg,CおよびSiなどの含有は避け
られないが、これらの含有量が、それぞれ、Mn:0.
1%以下、 Mg:0.05%以下、C:0.0
1%以下、 Si:0.05%以下であれば、合
金特性が何ら損なわれるものではない。
表4に示される成分塑性を有し、厚さ:8.5mmのイン
ゴットを作製し、このインゴットを1000〜1230
℃の範囲内の所定の温度に加熱し、この温度に保持しな
がら、まず、1回の熱間圧延で8mm厚さを減少させ、以
下、1回の熱間圧延で1mmの厚さを減少させつつ最終的
に厚さ:3mmの本発明Ni基合金板1〜23、比較Ni
基合金板1〜16および従来Ni基合金板1〜5を作製
し、圧延中の割れの有無を観察し、その観察結果を表1
〜表4に示した。本発明Ni基合金板1〜23、比較N
i基合金板1〜16および従来Ni基合金板1〜5を切
断して、縦:25mm、横:50mmの寸法の試験片を作製
し、一方、60%H2 SO4 、80%H2 SO4 、60
%H2SO4 3ccにつき活性炭微粉末1gの割合で懸濁
させた液(以下、60%H2 SO4 活性炭と記す)、8
0%H2 SO4 3ccにつき活性炭微粉末1gの割合で懸
濁させた液(以下、80%H2 SO4 +活性炭と記
す)、60%H2 SO4 に100ppm のHClを添加し
た液(以下、60%H2 SO4 +100ppm HClと記
す)、60%H2 SO4 に10ppm のHNO3 を添加し
た液(以下、60%H2 SO4 +10ppm HNO3 と示
す)および60%H2 SO4 に400ppm のFeCl3
を添加した液(以下、60%H2 SO4 +400ppm F
e3+と記す)をそれぞれ用意した。これら硫酸液を温
度:120℃に加熱し、この加熱した硫酸液に上記本発
明Ni基合金板1〜23、比較Ni基合金板1〜16お
よび従来Ni基合金板1〜5の各試験片をそれぞれ24
時間浸漬し、取り出して重さを測定し、減少した重量を
表面積と時間で割り、1年間の腐食速度(mm/year)を
算出し、その値を表5〜表8に示した。
i基合金板1〜23は、いずれも熱間圧延中に割れが発
生しないところから熱間加工性に優れており、さらに1
20℃に加熱された60%H2 SO4 、80%H2 SO
4 、60%H2 SO4 +活性炭、80%H2 SO4 +活
性炭、60%H2 SO4 +100ppm HCl、60%H
2 SO4 +10ppm HNO3 、および60%H2 SO4
+400ppm Fe3+に対しても1mm/year未満の腐食速
度を示すところから各種硫酸酸性環境において耐硫酸腐
食性に優れていることがわかる。
および従来Ni基合金板1〜5は、少なくとも1種類の
硫酸液に対して1mm/year以上の腐食速度を示すところ
から、耐硫酸腐食性に劣っており、また1mm/year未満
の腐食速度を有していても熱間圧延中に割れが発生した
りして加工性に劣ることがわかる。
は、単純な硫酸に対して優れた耐食性を示すのみなら
ず、従来のNi基合金では対応が不可能であった還元
性、非酸化性、弱酸化性そして酸化性までの各種硫酸酸
性環境に対しても優れた耐食性を有し、このため広範な
そして環境特性も判然としない実用環境に対しても高い
信頼性を持って使用可能である。また加工性に優れるの
で板、管棒、線と形状を問わず製造が可能であり、多く
の分野に適用可能である。
の燃焼排気ガス系から硫酸凝縮を伴う熱回収も可能とな
る。即ち、この発明のNi基合金を用いると、燃焼ガス
処理システムにおける空気予熱器と脱硫装置の間に設置
しても硫酸露点腐食に耐えることができる熱交換器を作
ることができ、燃焼ガスの熱の一層の有効利用を計るこ
とができるなど産業上優れた効果を奏するものである。
は、単純な硫酸に対して優れた耐食性を示すのみなら
ず、従来のNi基合金では対応が不可能であった還元
性、非酸化性、弱酸化性そして酸化性までの各種硫酸酸
性環境に対しても優れた耐食性を有し、このため硫酸酸
性環境に限らず広範なそして環境特性も判然としない実
用環境に対しても高い信頼性を持って使用可能である。
また加工性に優れるので板、管棒、線と形状を問わず製
造が可能であり、多くの分野に適用可能である。さらに
この発明のNi基合金を粉末化し、溶射用粉末、肉盛用
粉末や粉末焼結品を製造することも可能である。
の燃焼排気ガス系から硫酸凝縮を伴う熱回収も可能とな
る。即ち、この発明のNi基合金を用いると、燃焼ガス
処理システムにおける空気予熱器と脱硫装置の間に設置
しても硫酸露点腐食に耐えることができる熱交換器を作
ることができ、燃焼ガスの熱の一層の有効利用を計るこ
とができるなど産業上優れた効果を奏するものである。
なお、この発明のNi基合金は上述のごとく各種硫酸酸
性環境下で使用することが最も有効であるが、これに限
定されるものではなく、塩酸、フッ酸、臭酸、りん酸、
硝酸等の酸や水酸化ナトリウム等のアルカリさらに、中
性である海水等にも使用可能であり、化学プラント、電
気めっき装置および半導体装置などの構造用部材、食品
加工および医療用器具、潮水にさらされる各種刃物や手
工具にも適用できる。
Claims (3)
- 【請求項1】 重量%で、 Cr:17〜22%、 Mo:19〜24%、 であって、かつ、 38%<Cr+Mo<44%、 を満足する量を含有し、さらに、 Ta:1.0〜3.5%、 Fe:0.01〜4.0
%、 を含有し、残りがNiおよび不可避不純物からなること
を特徴とする耐硫酸腐食性に優れたNi基合金。 - 【請求項2】 重量%で、 Cr:17〜22%、 Mo:19〜24%、 であって、かつ、 38%<Cr+Mo<44%、 を満足する量を含有し、さらに、 Ta:1.0〜3.5%、 Fe:0.01〜4.0
%、 を含有し、さらに、 Zr:0.001〜0.01%、 B:0.001〜0.01%、 のうちの1種または2種を含有し、残りがNiおよび不
可避不純物からなることを特徴とする耐硫酸腐食性に優
れたNi基合金。 - 【請求項3】 重量%で、 Cr:17〜22%、 Mo:19〜24%、 であって、かつ、 38%<Cr+Mo<44%、 を満足する量を含有し、さらに、 Ta:1.0〜3.5%、 Fe:0.01〜4.0
%、 を含有し、さらに、 Zr:0.001〜0.01%、 B:0.001〜0.01%、 のうちの1種または2種を含有し、さらに、 Nb,W,Cuの中から選ばれる元素のうち1種または
2種以上を、 Nb:0.1〜0.5%、 W:0.1〜2.0%、 Cu:0.1〜2.0%、 であって、且つ[4Nb+W+Cu]≦2%の条件を満
足するように含有し、残りがNiおよび不可避不純物か
らなることを特徴とする耐硫酸腐食性に優れたNi基合
金。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25636093A JP3303024B2 (ja) | 1993-09-20 | 1993-09-20 | 耐硫酸腐食性および加工性に優れたNi基合金 |
| DE69404937T DE69404937T2 (de) | 1993-09-20 | 1994-09-19 | Nickellegierung |
| US08/308,424 US5529642A (en) | 1993-09-20 | 1994-09-19 | Nickel-based alloy with chromium, molybdenum and tantalum |
| EP94114704A EP0648850B1 (en) | 1993-09-20 | 1994-09-19 | Nickel-based alloy |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25636093A JP3303024B2 (ja) | 1993-09-20 | 1993-09-20 | 耐硫酸腐食性および加工性に優れたNi基合金 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0790439A true JPH0790439A (ja) | 1995-04-04 |
| JP3303024B2 JP3303024B2 (ja) | 2002-07-15 |
Family
ID=17291604
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25636093A Expired - Lifetime JP3303024B2 (ja) | 1993-09-20 | 1993-09-20 | 耐硫酸腐食性および加工性に優れたNi基合金 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3303024B2 (ja) |
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| JP2010500178A (ja) * | 2006-08-08 | 2010-01-07 | ハンチントン、アロイス、コーポレーション | 溶接に使用するための溶接合金および製品、溶接物ならびに溶接物の製造方法 |
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