JPH0790523B2 - 送材装置における原材保持機構 - Google Patents

送材装置における原材保持機構

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JPH0790523B2
JPH0790523B2 JP13242891A JP13242891A JPH0790523B2 JP H0790523 B2 JPH0790523 B2 JP H0790523B2 JP 13242891 A JP13242891 A JP 13242891A JP 13242891 A JP13242891 A JP 13242891A JP H0790523 B2 JPH0790523 B2 JP H0790523B2
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恵一郎 石田
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株式会社イシタ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【産業上の利用分野】本発明は原木を角材等に加工する
鋸盤に適用する送材装置における送材装置における原材
保持機構に関する。
【0002】
【発明の背景】原木を角材に加工する場合には、通常、
原木を送材車形式の送材架台上においてカスガイ装置に
よって保持した状態で鋸盤側へ進行させながら鋸刃で原
木の左右両背板部を切断していわゆる太鼓挽きの状態と
し、この太鼓挽きを何本か繰り返した後、これら集積さ
れた太鼓挽き状態の原木の残余の背板部を同様に鋸刃で
挽き落とすような作業を行う。このような送材車タイプ
の送材架台はカスガイ装置によって原木を保持するとと
もに、その移動軌道も正確に設定されているから正確な
挽き割りができる点で好ましいが、このような送材車形
式のものにあっては送材車が原木の供給位置まで戻らな
ければ次の原木を載せることができず作業能率を上げる
にも一定の限界があった。
【0003】そこで最近では正確な挽き割りができる送
材車タイプのものを用いながらも原木を往復挽きするこ
とで作業能率を高める装置が開発されている。すなわち
この装置は往路では原木の左右両背板部を挽き落として
いわゆる太鼓挽きとし、これが終了した時点で原木をそ
の軸を中心にして90°回転させ、復路において原木の
残余の背板部を挽き落として角材に加工するものであ
る。
【0004】ところでこのような手法をとる場合には原
木の往路と復路において、丸鋸刃の場合には偏角操作を
して原木にいわゆる返りマークがつくことを防止するた
め、丸鋸盤の偏角機構等機械的に複雑な機構が要求さ
れ、それに応じて価格面もそれ相応のものとなり且つメ
ンテナンスにも細心の注意を要することとなる。
【0005】一方チェーンコンベア等の無端で原木を
挽き割る手法にあっては、原木の挽き割りが完了して供
給側のスペースが空きさえすれば次の原木を供給するこ
とができるから、ほぼ連続的に挽き割り作業ができ作業
能率の向上の点では好ましい。
【0006】しかしながら原木の供給位置から排出位置
までを単基のチェーンコンベアとするときにはカスガイ
装置を付設することはできず、正確な挽き割りは期待し
得ない。もちろんチェーンコンベアを用いながらもカス
ガイ装置を付設するには、図10に示すように原木Aの
前後を別々のチェーンコンベア8a′、9a′で押さえ
ることによって可能ではあるが、その場合前後に直列的
に配置される各コンベアの接近側端部はそれぞれが鋸刃
5′の位置を通り過ぎるまでの範囲に設けられていなけ
ればならないから、同一面上にチェーンコンベア8
a′、9a′を配したとするとその端部が干渉すること
となってしまう。
【0007】このためカスガイ装置15a′、15b′
によって原木を保持できるチェーンコンベア8a′、9
a′は必然的に図10に示すように上下にずらして形成
しなければならない。このため原木Aの押えが前後端部
で均等に行い得ず、特に上方に配置されたチェーンコン
ベア9a′は当然チェーンのたるみ等を起こさないよう
な手段を付設しなければならないとか、あるいは作業位
置の上方にチェーンコンベア9a′が配設されることに
より加工現場における他の関連諸装置の配置に制約がで
きる等の問題が生じてくる。このようなことから別々の
チェーンコンベヤを用いて原木の前後を保持するために
は何らかの工夫が必要であった。
【0008】
【開発を試みた技術的事項】本発明はこのような背景に
鑑みなされたものであって、まず従来のように片道挽き
を繰り返して角材に仕上げる方法をとること、また原木
の投入が効率良く行い得るようにチェーンコンベヤ等の
無端を送材用の支承体に用いること、更にチェーンコ
ンベヤ等から成る支承体による原木の保持が不確実にな
ることを回避するためにカスガイ装置を設けること、更
にカスガイ装置によって原木を保持するに当たり二基の
チェーンコンベヤ等から成る支承体のユニットたる送材
架台は同一平面上に配設されることを前提条件とした装
置の開発に伴い、原木の保持がより合理的且つ良好とな
ることにより、正確で能率良い挽割りに寄与できる送材
装置における原材保持機構の開発を試みたものである。
【0009】
【発明の構成】
【目的達成の手段】すなわち本出願に係る第−の発明た
る送材装置における原材保持機構は、前後一対の送材架
台をその長手方向において直列に配置し、各送材架台は
原木の保持位置を共に上方に設定した無端帯状の保持体
を設け、各保持体には原木の保持位置において他の保持
体同士で互いに対向して原材の両端を保持するカスガイ
装置を一対または二対設けて成り、前記送材架台または
保持体の相対的な移動により各送材架台間で対向する一
対のカスガイ装置を接近可能としたことを特徴として成
るものである。
【0010】また本出願に係る第二の発明たる送材装置
における原材保持機構は、前記要件に加えて前記一対の
送材架台のうちいずれか一方にシリンダを設け、このシ
リンダのロッドを他方の送材架台に固定したことを特徴
として成るものである。これら発明により上記目的を達
成せんとするものである。
【0011】
【発明の作用】本発明では原木が前後一対の送材架台の
相対的な移動により、各送材架台におけるカスガイ装置
が接近できるようにしたから、カスガイ装置を各送材架
台でロック状態にすることで各送材架台のカスガイ装置
間に原木が保持される。またこの状態で両方の送材架台
におけるカスガイ装置が同方向に移動することで、原木
は両カスガイ装置間に保持されたまま移送される。
【0012】
【実施例】以下本発明を図示の実施例に基づいて具体的
に説明する。図中符号1は本発明を適用した製材装置で
あって、このものは丸鋸盤2と、この丸鋸盤2に原木A
を供給するための送材装置3とから成る。丸鋸盤2は基
枠4に対して二枚の丸鋸刃5とその駆動源であるモータ
M1とを具えて成る。なおこのような丸鋸盤2は、図4
に示すように、原木Aを断面方向から見た場合に、その
両背板部を挽き割り、その後この原木Aを90°回転し
て同じく両背板部を挽き割ることにより最終的に角材に
加工するものである。なおもちろん本発明の送材装置3
は帯鋸盤と組み合わせて用いてもよい。
【0013】次に送材装置3は、丸鋸盤2の前後に直列
方向にそれぞれ設けた基台6上にレール7を付設すると
ともに、このレール7上には原木の供給側と排出側とに
それぞれ無端帯状の支承体8a、9aを具えて成る送材
架台8、9が、これらの枠部8b、9bにそれぞれ取り
付けられる車輪10を介してレール7に対して長手方向
にスライド自在に設けられる。また排出側の送材架台9
の上部側方には加工が終了した原木Aを送材架台9から
排出するための原木キッカー9cが設けられる。また供
給側の送材架台8の基台6には送出シリンダ11が設け
られ、そのロッド11aの端部が供給側の送材架台8の
枠部8bに固定される。更に排出側の送材架台9の枠部
9bには原材固定シリンダ12が設けられ、そのロッド
12aの端部が供給側の送材架台8の枠部8bに固定さ
れる。
【0014】因みに送出シリンダ11は供給側の送材架
台8を丸鋸盤2側へ進行させるためのものであり、初期
状態においてはロッド11aが収縮状態となっている。
また原材固定シリンダ12は供給側の送材架台8と排出
側の送材架台9とを接近させるために設けるものであ
り、初期状態においてはロッド12aが伸張状態となっ
ている。
【0015】次に各送材架台8、9の構造について具体
的に説明する。各送材架台8、9は、共に二つのスプロ
ケット13に無端帯状の支承体8a、9aが巻回して成
り、この支承体8a、9aには一例として二個づつのカ
スガイ装置15a、15bが等間隔的に設けられる。ま
た各送材架台8、9の移送方向側のスプロケット13に
は、それぞれ駆動モータM2の出力軸が適宜のギアヘッ
ドを介して接続される。なおこのような構造においては
駆動モータM2の駆動により支承体8a、9aが駆動
し、また駆動モータM2の駆動停止により支承体8a、
9aも停止するが、支承体8a、9aの駆動制御をより
確実にするため支承体8a、9aに対して作用するブレ
ーキ機構を設けるようにしてもよい。
【0016】支承体8a、9aは図6に示すように進行
方向の前後に凸部16と凹部17とが形成されるリンク
ブロック18を、凸部16と凹部17とを回動自在に組
み合わせることにより連続的につなげて成るものであ
る。また各リンクブロック18には原木を支承する側の
面に支持部19が形成され、一方反対面には案内溝19
a及び受け溝19cが形成される。因みに支持部19は
図4に示すように原木Aの移送中に原木Aを各リンクブ
ロック18の上面より上部に保持して丸鋸刃5の下端部
が支承体8aに当接することを防止するためのものであ
る。また案内溝19aは、支承体8a、9aの内側に設
けられる案内レール19bに摺動自在に嵌まり込むこと
により支承体8a、9aが上下左右にぶれないようにす
るためのものであり、受け溝19cはスプロケット13
と噛み合う部分である。なお支承体8a、9aにはベル
ト、チェーンその他の無端を適用してもよい。
【0017】また各送材架台8、9におけるカスガイ装
置15a、15bは原木Aの両端面に作用して原木Aを
保持するためのものであり、このものはほぼ直方台形を
したブロック20に対し、その原木を保持する側の面に
複数の保持突起21を設けて成る。なお供給側の送材架
台8におけるカスガイ装置15aと排出側の送材架台9
におけるカスガイ装置15bとは、それぞれ各保持突起
21が対向するように設けられる。またこのように各送
材架台8、9にそれぞれ複数のカスガイ装置15a、1
5bを設けたことは本発明の特徴的構成であって、これ
により送材の効率を向上させることができるのである
が、この点については後述する。
【0018】本発明たる送材装置における原材保持機構
を具えた製材装置1は以上のような構造を有するもので
あり、以下この装置の作動状態について段階的に説明す
る。 (i)初期段階 まず初期段階においては、図7(a)に示すように送出
シリンダ11におけるロッド11aが収縮していること
により両送材架台8、9が開始端側に寄り、また各送材
架台8、9におけるカスガイ装置15a、15bの一方
もそれぞれ開始端側に寄っている。またこの状態では原
材固定シリンダ12におけるロッド12aが伸張状態に
あり、これによって供給側の送材架台8と排出側の送材
架台9とがある程度離れることにより、両送材架台8、
9におけるカスガイ装置15aとカスガイ装置15bと
の間に原木Aが余裕をもって供給できる状態となってい
る。
【0019】(ii)原材保持工程 供給側の送材架台8に対して原木Aを供給し、図4に示
すように位置決め装置22によって原木Aの位置を設定
した後、図7(b)に示すように原材固定シリンダ12
におけるロッド12aを収縮することで排出側の送材架
台9が供給側の送材架台8側へ接近する。これによって
供給側の送材架台8におけるカスガイ装置15aと排出
側の送材架台9におけるカスガイ装置15bとによって
原木Aが保持される。なおこのときには駆動モータM2
は停止状態にあり、各送材架台8、9における支承体8
a、9aは実質的にブレーキが掛かった状態にある。
【0020】(iii)送材架台全体の移動による送材
及び加工工程 図8(a)に示すように原木Aの両端がカスガイ装置1
5a、15bによって保持された状態では、あたかも供
給側と排出側の各送材架台8、9は一体となった状態を
呈し、この状態のまま送出シリンダ11のロッド11a
が伸張して、供給側の送材架台8が丸鋸盤2側へ移動す
る。これと共に原木Aは、回転している丸鋸刃5のとこ
ろまで進むと原木Aの左右両背板部の挽き割りが開始さ
れ、送出シリンダ11のロッド11aが伸張しきった時
点では原木Aの途中まで挽き割りがなされる。
【0021】(iv)支承体の走行による送材及び加工
工程 送出シリンダ11のロッド11aが伸張しきると、今度
は図8(b)に示すように各送材架台8、9の各支承体
8a、9aが同じ速度で駆動されることにより、各送材
架台8、9におけるカスガイ装置15a、15bが共に
原木Aを保持した状態で送材方向に進行する。これによ
り原木Aの残り部分の挽き割りがなされ、その後図9に
示すように原木Aがほぼ排出側の送材架台9に移送され
たところで両カスガイ装置15a、15bによる原木A
の保持状態が解除され、原木Aが原木キッカー9cによ
り側方に排出される。因みにカスガイ装置15a、15
bの解除は、前述の原材固定シリンダ12を伸張させて
両者の間隔をあけて行ってもよいし、一方送材架台8
(9)の支承体8a(9a)のみを移動させてカスガイ
装置15a、15bの間隔をあけて行ってもよい。
【0022】(v)初期段階への復帰 一本の原木Aの加工が終わると、送出シリンダ11のロ
ッド11aが収縮し、原材固定シリンダ12のロッド1
2aが伸張することで前記初期段階へ復帰する。また各
送材架台8、9における各支承体8a、9aが原木Aの
排出状態時の位置からやや駆動することにより、今度は
各コンベアにおける他方のカスガイ装置15a、15b
が図9に示すように次に加工される原木A′の受け入れ
状態となる。なおこのように初期段階に復帰する際に
は、初期段階における供給側の送材架台8の位置の側方
にすでに次に加工される原木A′が待機しており、各送
材架台8、9が初期段階に復帰した後にこの原木A′が
供給側の送材架台8上に供給され、その後前記と同様な
工程で送材及び挽き割り作業がなされる。
【0023】
【発明の効果】本発明では前後一対の送材架台をその長
手方向において直列に配置し、各送材架台における無端
帯状の保持体には原材の端部を保持するためのカスガイ
装置を複数設け、前記送材架台の相対的な移動により各
送材架台間で対向する一対のカスガイ装置を接近可能と
したから、各カスガイ装置が各送材架台にロック状態に
あれば各送材架台の移動により各カスガイ装置の間に原
木を確実に保持することができ、この状態で挽き割り作
業を行うことにより高品質の製品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の送材装置における原材保持機構を適用
した製材装置を示す斜視図である。
【図2】同上側面図である。
【図3】同上平面図である。
【図4】支承体を始端の適宜の個所で破断して示す断面
図である。
【図5】支承体の端部を拡大して示す側面図である。
【図6】支承体の構成要素であるリンクブロックを拡大
して示す斜視図である。
【図7】原木の供給を待つ初期段階から原木を保持する
までの工程を示す説明図である。
【図8】送出シリンダの伸張による原木の挽き割り工程
並びに支承体の移動による挽き割り工程を示す説明図で
ある。
【図9】挽き割りを終了し初期段階へ復帰するまでの工
程を示す説明図である。
【図10】チェーンコンベアを用いた従来の送材装置を
骨格的に示す側面図である。
【符号の説明】
1 製材装置 2 丸鋸盤 3 送材装置 4 基枠 5 丸鋸刃 6 基台 7 レール 8 送材架台 8a 支承体 8b 枠部 9 送材架台 9a 支承体 9b 枠部 9c 原木キッカー 10 車輪 11 送出シリンダ 11a ロッド 12 原材固定シリンダ 12a ロッド 13 スプロケット 15a カスガイ装置 15b カスガイ装置 16 凸部 17 凹部 18 リンクブロック 19 支持部 19a 案内溝 19b 案内レール 19c 受け溝 20 ブロック 21 保持突起 22 位置決め装置 A 原木 A′ 原木 M1 モータ M2 駆動モータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前後一対の送材架台をその長手方向におい
    て直列に配置し、各送材架台は原木の保持位置を共に上
    方に設定した無端帯状の保持体を設け、各保持体には原
    木の保持位置において他の保持体同士で互いに対向して
    原材の両端を保持するカスガイ装置を一対または二対設
    けて成り、前記送材架台または保持体の相対的な移動に
    より各送材架台間で対向する一対のカスガイ装置を接近
    可能としたことを特徴とする送材装置における原材保持
    機構。
  2. 【請求項2】前記一対の送材架台のうちいずれか一方に
    シリンダを設け、このシリンダのロッドを他方の送材架
    台に固定したことを特徴とする請求項1記載の送材装置
    における原材保持機構。
JP13242891A 1991-03-26 1991-03-26 送材装置における原材保持機構 Expired - Lifetime JPH0790523B2 (ja)

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