JPH0790849A - 硬質法面の緑化方法 - Google Patents
硬質法面の緑化方法Info
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- JPH0790849A JPH0790849A JP23615993A JP23615993A JPH0790849A JP H0790849 A JPH0790849 A JP H0790849A JP 23615993 A JP23615993 A JP 23615993A JP 23615993 A JP23615993 A JP 23615993A JP H0790849 A JPH0790849 A JP H0790849A
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- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 従来のウイングロック植生工法よりも施工性
が優れかつ効率良く、硬質法面を緑化することが可能
な、硬質法面の緑化方法を提供すること。 【構成】 コンクリート吹付面、モルタル吹付面、硬質
岩法面、擁壁面等の硬質法面2に貫通孔20を設け、貫
通孔20の所定孔に羽根板付きアンカー7を打設し、次
いで羽根板付きアンカー7の頭部近傍位置Cまで基盤砂
4を前記硬質法面2に吹き付けて厚みが10〜30cm
のサンドベース層4Aを形成し、サンドベース層4Aの
上面に厚みが2〜8cmの有機系植生表層5を形成し、
これにより厚みが12〜38cmの2層構造の植生深床
層4Bを形成し、植生深床層4Bに芝生、ツタ類、低木
等を植生して前記硬質法面2を緑化する。
が優れかつ効率良く、硬質法面を緑化することが可能
な、硬質法面の緑化方法を提供すること。 【構成】 コンクリート吹付面、モルタル吹付面、硬質
岩法面、擁壁面等の硬質法面2に貫通孔20を設け、貫
通孔20の所定孔に羽根板付きアンカー7を打設し、次
いで羽根板付きアンカー7の頭部近傍位置Cまで基盤砂
4を前記硬質法面2に吹き付けて厚みが10〜30cm
のサンドベース層4Aを形成し、サンドベース層4Aの
上面に厚みが2〜8cmの有機系植生表層5を形成し、
これにより厚みが12〜38cmの2層構造の植生深床
層4Bを形成し、植生深床層4Bに芝生、ツタ類、低木
等を植生して前記硬質法面2を緑化する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート吹付面、
モルタル吹付面等の硬質法面に芝生、ツタ類等を植生さ
せ、硬質法面を効率良く緑化することができる、ウイン
グロック植生工法とも称される、硬質法面の緑化方法に
関する。
モルタル吹付面等の硬質法面に芝生、ツタ類等を植生さ
せ、硬質法面を効率良く緑化することができる、ウイン
グロック植生工法とも称される、硬質法面の緑化方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリート吹付面、モルタル吹
付面等の硬質法面を緑化するに当っては、例えばウイン
グロック植生工法(図18)、グリーンポケット工法
(図19)、連続長繊維混入有機系緑化基盤材吹付工法
(以下、便宜上ロービングショット工法という)(図2
1)等が採用されている。
付面等の硬質法面を緑化するに当っては、例えばウイン
グロック植生工法(図18)、グリーンポケット工法
(図19)、連続長繊維混入有機系緑化基盤材吹付工法
(以下、便宜上ロービングショット工法という)(図2
1)等が採用されている。
【0003】上記ウイングロック植生工法は、図18に
示すごとく、例えば勾配が1:0.5以下の比較的緩か
なコンクリート吹付面、モルタル吹付面等の硬質法面2
に一定のピッチで貫通孔を設け、この貫通孔の所定孔に
羽根板付きアンカー(図8参照)を打設し、次いで羽根
板付きアンカーの上端部まで基盤砂4を硬質法面2に吹
付け、その上面に金網51を張設し、種子、堆肥等の有
機系混合物をその上面に吹き付けて有機系植生表層5を
形成する方法(例えば特公平3−68174号公報)で
ある。
示すごとく、例えば勾配が1:0.5以下の比較的緩か
なコンクリート吹付面、モルタル吹付面等の硬質法面2
に一定のピッチで貫通孔を設け、この貫通孔の所定孔に
羽根板付きアンカー(図8参照)を打設し、次いで羽根
板付きアンカーの上端部まで基盤砂4を硬質法面2に吹
付け、その上面に金網51を張設し、種子、堆肥等の有
機系混合物をその上面に吹き付けて有機系植生表層5を
形成する方法(例えば特公平3−68174号公報)で
ある。
【0004】また、上記グリーンポケット工法は、図1
9に示すごとく、例えば勾配が1:0.5以上の比較的
急なコンクリート吹付面、モルタル吹付面等の硬質法面
2に、一定の大きさ(例えばヨコa0.2〜0.6m×
タテb0.2〜0.4m)(図17参照)で比較的大き
な打抜き窓21を形成し、この窓21を形成した部分に
グリーンポケットと称する吹付部41、客土袋42、安
全マット43、リブネット44、排水口40等からなる
植生部を形成する工法(例えば特公昭58−42335
号公報)である。
9に示すごとく、例えば勾配が1:0.5以上の比較的
急なコンクリート吹付面、モルタル吹付面等の硬質法面
2に、一定の大きさ(例えばヨコa0.2〜0.6m×
タテb0.2〜0.4m)(図17参照)で比較的大き
な打抜き窓21を形成し、この窓21を形成した部分に
グリーンポケットと称する吹付部41、客土袋42、安
全マット43、リブネット44、排水口40等からなる
植生部を形成する工法(例えば特公昭58−42335
号公報)である。
【0005】そして、上記ロービングショット工法は、
図21に示すごとく、例えば給糸装置81から連続して
供給されるロービング82を混入した有機質系緑化基盤
材83をエアー圧送吹付け装置84により硬質法面85
に吹付けて、ロービング82を硬質法面85に這わせな
がらモルタル吹付面等を形成する地盤表面強化工法(例
えば特公昭53−47602号公報、特公昭64−27
38号公報)である。また、この他にも、図22に示す
ごとく既設のコンクリート吹付面、モルタル吹付面等の
硬質法面2に直接、厚みが7〜8cmの緑化基盤材5を
吹付けて、植生床を形成する厚層基材吹付け工法等があ
る。
図21に示すごとく、例えば給糸装置81から連続して
供給されるロービング82を混入した有機質系緑化基盤
材83をエアー圧送吹付け装置84により硬質法面85
に吹付けて、ロービング82を硬質法面85に這わせな
がらモルタル吹付面等を形成する地盤表面強化工法(例
えば特公昭53−47602号公報、特公昭64−27
38号公報)である。また、この他にも、図22に示す
ごとく既設のコンクリート吹付面、モルタル吹付面等の
硬質法面2に直接、厚みが7〜8cmの緑化基盤材5を
吹付けて、植生床を形成する厚層基材吹付け工法等があ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来技術には、次のような問題がある。前記ウイングロッ
ク植生工法においては、図18に示すごとく、基盤砂4
の上面に金網51を張設するため、この金網51を支持
するための鉄筋71を交差状に配筋しなければならな
い。
来技術には、次のような問題がある。前記ウイングロッ
ク植生工法においては、図18に示すごとく、基盤砂4
の上面に金網51を張設するため、この金網51を支持
するための鉄筋71を交差状に配筋しなければならな
い。
【0007】そのため、上記金網51を張設する作業が
煩雑で多大の労力を必要とし施工性が低下し、コスト高
となる。また、上記金網51を張設する作業に長時間を
要する場合に、基盤砂4を形成後有機系植生表層5の形
成前において降雨があると基盤砂4の一部が流亡するお
それがある。
煩雑で多大の労力を必要とし施工性が低下し、コスト高
となる。また、上記金網51を張設する作業に長時間を
要する場合に、基盤砂4を形成後有機系植生表層5の形
成前において降雨があると基盤砂4の一部が流亡するお
それがある。
【0008】また、前記基盤砂4中のバインダーとして
のセメントの配合量が多い場合には、基盤砂4が強固に
固化して植物6の根61が基盤砂4内に深く侵入せず、
根61の伸長が妨げられるおそれがある。
のセメントの配合量が多い場合には、基盤砂4が強固に
固化して植物6の根61が基盤砂4内に深く侵入せず、
根61の伸長が妨げられるおそれがある。
【0009】一方、前記グリーンポケット工法において
は、図20に示すごとく、硬質法面2に切削機等を用い
て比較的大きな窓21を開けてグリーンポケットを形成
することは作業が煩雑で多大の労力と、コンクリート吹
付面を取り壊した残材28の除去作業を必要とし、コス
ト高となる。
は、図20に示すごとく、硬質法面2に切削機等を用い
て比較的大きな窓21を開けてグリーンポケットを形成
することは作業が煩雑で多大の労力と、コンクリート吹
付面を取り壊した残材28の除去作業を必要とし、コス
ト高となる。
【0010】また、前記ロービングショット工法におい
ては、図21に示すごとく、強風9が横方向より吹いて
くると、ロービング82が強風9により吹き流された状
態になったり、ロービング82が硬質法面2上を均一に
這わずに張り付かない場合がある。
ては、図21に示すごとく、強風9が横方向より吹いて
くると、ロービング82が強風9により吹き流された状
態になったり、ロービング82が硬質法面2上を均一に
這わずに張り付かない場合がある。
【0011】そして、前記厚層基材吹付け工法において
は、図22に示すごとく、植生床の厚みが最大7〜8c
m位であるため、植物の根が十分な長さに伸びないか、
伸びても既設のコンクリート吹付面、モルタル吹付面等
の硬質法面に突き当り根先が地表に露出する根返り現象
69を生じて、日照等により根61の一部が枯死する場
合がある。
は、図22に示すごとく、植生床の厚みが最大7〜8c
m位であるため、植物の根が十分な長さに伸びないか、
伸びても既設のコンクリート吹付面、モルタル吹付面等
の硬質法面に突き当り根先が地表に露出する根返り現象
69を生じて、日照等により根61の一部が枯死する場
合がある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係る発明の採った手段は、実施例1〜3
において使用する図面符号を用いて説明すると、「コン
クリート吹付面、モルタル吹 付面、硬質岩法面、擁壁
面等の硬質法面2に貫通孔20を設け、該貫通孔20の
所定孔に羽根板付きアンカー7を打設し、次いで該羽根
板付きアンカー7の頭部を突出させた状態で頭部近傍位
置Cまで基盤砂4を前記硬質法面2に吹き付けて厚みが
10〜30cmのサンドベース層4Aを形成し、該サン
ドベース層4Aの上面に厚みが2〜8cmの有機系植生
表層5を形成し、これにより厚みが12〜38cmの2
層構造の植生深床層4Bを形成し、該植生深床層4Bに
芝生、ツタ類等を植生して前記硬質法面2を緑化するこ
とを特徴とする硬質法面の緑化方法」である。
に、請求項1に係る発明の採った手段は、実施例1〜3
において使用する図面符号を用いて説明すると、「コン
クリート吹付面、モルタル吹 付面、硬質岩法面、擁壁
面等の硬質法面2に貫通孔20を設け、該貫通孔20の
所定孔に羽根板付きアンカー7を打設し、次いで該羽根
板付きアンカー7の頭部を突出させた状態で頭部近傍位
置Cまで基盤砂4を前記硬質法面2に吹き付けて厚みが
10〜30cmのサンドベース層4Aを形成し、該サン
ドベース層4Aの上面に厚みが2〜8cmの有機系植生
表層5を形成し、これにより厚みが12〜38cmの2
層構造の植生深床層4Bを形成し、該植生深床層4Bに
芝生、ツタ類等を植生して前記硬質法面2を緑化するこ
とを特徴とする硬質法面の緑化方法」である。
【0013】また、請求項2に係る発明の採った手段
は、「頭部近傍位置Cは、羽根板付きアンカー7の頭部
先端72より2〜8cm下方の位置であることを特徴と
する請求項1に記載の硬質法面の緑化方法」である。
は、「頭部近傍位置Cは、羽根板付きアンカー7の頭部
先端72より2〜8cm下方の位置であることを特徴と
する請求項1に記載の硬質法面の緑化方法」である。
【0014】請求項3に係る発明の採った手段は、「羽
根板付きアンカー7は、ロービングショット工法におい
て使用するロービング82を係止するためのフック部7
3を有することを特徴とする請求項1または請求項2に
記載の硬質法面の緑化方法」である。
根板付きアンカー7は、ロービングショット工法におい
て使用するロービング82を係止するためのフック部7
3を有することを特徴とする請求項1または請求項2に
記載の硬質法面の緑化方法」である。
【0015】請求項4に係る発明の採った手段は、「羽
根板付きアンカー7は、タテ寸法T2が5〜20cmで
ヨコ寸法Lが25〜75cmの大きさからなる羽根板7
0の上方部において有機系植生表層5、ロービング82
等を係止するための突起部74を有することを特徴とす
る請求項1、請求項2、または請求項3のいずれかに記
載の硬質法面の緑化方法」である。
根板付きアンカー7は、タテ寸法T2が5〜20cmで
ヨコ寸法Lが25〜75cmの大きさからなる羽根板7
0の上方部において有機系植生表層5、ロービング82
等を係止するための突起部74を有することを特徴とす
る請求項1、請求項2、または請求項3のいずれかに記
載の硬質法面の緑化方法」である。
【0016】請求項5に係る発明の採った手段は、「羽
根板付きアンカー7は、タテ寸法T2が10〜30cm
でヨコ寸法Lが25〜75cmの大きさからなる羽根板
70の下方両端部において回転防止用固定部75を有す
ることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、ま
たは請求項4のいずれかに記載の硬質法面の緑化方法」
である。
根板付きアンカー7は、タテ寸法T2が10〜30cm
でヨコ寸法Lが25〜75cmの大きさからなる羽根板
70の下方両端部において回転防止用固定部75を有す
ることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、ま
たは請求項4のいずれかに記載の硬質法面の緑化方法」
である。
【0017】請求項6に係る発明の採った手段は、「基
盤砂4は、砂80〜92重量部と、水2〜10重量部
と、バインダー1〜5重量部と、残部が植物生育材とよ
りなる砂質系混合物であることを特徴とする請求項1、
請求項2、請求項3、請求項4、または請求項5のいず
れかに記載の硬質法面の緑化方法」である。
盤砂4は、砂80〜92重量部と、水2〜10重量部
と、バインダー1〜5重量部と、残部が植物生育材とよ
りなる砂質系混合物であることを特徴とする請求項1、
請求項2、請求項3、請求項4、または請求項5のいず
れかに記載の硬質法面の緑化方法」である。
【0018】請求項7に係る発明の採った手段は、「サ
ンドベース層4Aは、毛管孔隙量が40〜70容量%で
あることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、
請求項4、請求項5、または請求項6のいずれかに記載
の硬質法面の緑化方法」である。
ンドベース層4Aは、毛管孔隙量が40〜70容量%で
あることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、
請求項4、請求項5、または請求項6のいずれかに記載
の硬質法面の緑化方法」である。
【0019】前記貫通孔20は、例えば孔径が20〜6
0mmで、既設のコンクリート吹付面、モルタル吹付面
等の硬質法面の厚み(T1)15〜30cm位の全体を
貫通した孔であり、その穿孔法としては各種の錯岩機8
6を用いる。また、貫通孔20は1m2 当り、例えば4
〜8個程度設ける。ここで、害貫通孔20のうち、例え
ば菱形千鳥状(図13参照)を呈するよう該菱形の頂点
の所定孔位置に羽根板付きアンカー7を打設する。そし
て、残りの他の貫通孔20には、例えば地山3側の浸透
水31を集めて吸水し易くするための導水管1(例えば
毛細管作用を有する植生用筒体)を嵌挿したり、基盤砂
4を充分に注入充填することが好ましい(図1、図3参
照)。
0mmで、既設のコンクリート吹付面、モルタル吹付面
等の硬質法面の厚み(T1)15〜30cm位の全体を
貫通した孔であり、その穿孔法としては各種の錯岩機8
6を用いる。また、貫通孔20は1m2 当り、例えば4
〜8個程度設ける。ここで、害貫通孔20のうち、例え
ば菱形千鳥状(図13参照)を呈するよう該菱形の頂点
の所定孔位置に羽根板付きアンカー7を打設する。そし
て、残りの他の貫通孔20には、例えば地山3側の浸透
水31を集めて吸水し易くするための導水管1(例えば
毛細管作用を有する植生用筒体)を嵌挿したり、基盤砂
4を充分に注入充填することが好ましい(図1、図3参
照)。
【0020】前記基盤砂4は、例えば既設のコンクリー
ト吹付面、モルタル吹付面等の勾配が比較的緩かな
(1:0.5以下)硬質法面2の表面にエアー圧送機8
4等を用いて吹付ける。これにより、厚みが10〜30
cmのサンドベース層4Aを形成する。該サンドベース
層4Aの厚みが10cm未満であると、植物6の根張り
が不充分となり不利である。一方、サンドベース層4A
の厚みが30cmを越えると硬質法面2上におけるサン
ドベース層4Aの保持性が低下したり、それに見合う前
記根張りの向上効果を期待し難い。また、基盤砂4は、
砂80〜92重量部と、水2〜10重量部と、バインダ
ー1〜5重量部と、残部が植物生育材よりなることが好
ましい。これにより、毛管孔隙量が40〜70容量%で
あるサンドベース層4Aを形成することができ、固相
(砂、有機物、バインダー、植物生育材等)と気相(空
気、その他のガス)と液相(動水、毛管水等)との割合
である、三相分布を植物の生育上好ましい状態にするこ
とができる。
ト吹付面、モルタル吹付面等の勾配が比較的緩かな
(1:0.5以下)硬質法面2の表面にエアー圧送機8
4等を用いて吹付ける。これにより、厚みが10〜30
cmのサンドベース層4Aを形成する。該サンドベース
層4Aの厚みが10cm未満であると、植物6の根張り
が不充分となり不利である。一方、サンドベース層4A
の厚みが30cmを越えると硬質法面2上におけるサン
ドベース層4Aの保持性が低下したり、それに見合う前
記根張りの向上効果を期待し難い。また、基盤砂4は、
砂80〜92重量部と、水2〜10重量部と、バインダ
ー1〜5重量部と、残部が植物生育材よりなることが好
ましい。これにより、毛管孔隙量が40〜70容量%で
あるサンドベース層4Aを形成することができ、固相
(砂、有機物、バインダー、植物生育材等)と気相(空
気、その他のガス)と液相(動水、毛管水等)との割合
である、三相分布を植物の生育上好ましい状態にするこ
とができる。
【0021】前記砂は、例えば粒径が0.2〜2.0m
mの粗砂、0.02〜0.2mmの細砂、0.002〜
0.02mmの微砂等が適当な割合で混合された河川
砂、海岸砂、山砂を用いる。また、山砂には、粒径が
0.002mm未満のシルト(粘土)が多く含有される
ことがある。
mの粗砂、0.02〜0.2mmの細砂、0.002〜
0.02mmの微砂等が適当な割合で混合された河川
砂、海岸砂、山砂を用いる。また、山砂には、粒径が
0.002mm未満のシルト(粘土)が多く含有される
ことがある。
【0022】前記有機系植生表層5は、バーク堆肥、ピ
ートモス、パーライト、腐葉土、長短の繊維状物、固型
肥料等に植物種子を混合したものにより構成する。植物
種子としては、芝生、ウイーピンググラス、ヤマハギ等
がある。そして、有機系植生表層5の厚みは2〜8cm
にする。有機系植生表層5の厚みが2mm未満である
と、後述する有機系植生表層5の覆蓋(マルチング)効
果が不充分となり、植物の生育に好ましくない。一方、
有機系植生表層5の厚みが8cmを越えると経済上好ま
しくなく、それに見合う効果を期待し難い。
ートモス、パーライト、腐葉土、長短の繊維状物、固型
肥料等に植物種子を混合したものにより構成する。植物
種子としては、芝生、ウイーピンググラス、ヤマハギ等
がある。そして、有機系植生表層5の厚みは2〜8cm
にする。有機系植生表層5の厚みが2mm未満である
と、後述する有機系植生表層5の覆蓋(マルチング)効
果が不充分となり、植物の生育に好ましくない。一方、
有機系植生表層5の厚みが8cmを越えると経済上好ま
しくなく、それに見合う効果を期待し難い。
【0023】前記バインダーとしては、例えばポルトラ
ンドセメント、発泡性セメント、石炭等のカルシウム化
合物、水ガラス、発泡性尿素樹脂、発泡性ウレタン樹脂
等を用いる。また、前記植物生育材としては、例えば有
機系、無機系の各種肥料、石灰(Ca)、苦土(M
g)、マンガン(Mn)亜鉛(Zn)、銅(Cu)硼酸
(B)、モリブデン(Mo)等の微量要素、その他の植
物生育促進剤がある。
ンドセメント、発泡性セメント、石炭等のカルシウム化
合物、水ガラス、発泡性尿素樹脂、発泡性ウレタン樹脂
等を用いる。また、前記植物生育材としては、例えば有
機系、無機系の各種肥料、石灰(Ca)、苦土(M
g)、マンガン(Mn)亜鉛(Zn)、銅(Cu)硼酸
(B)、モリブデン(Mo)等の微量要素、その他の植
物生育促進剤がある。
【0024】前記サンドベース層は、上記砂質系混合物
よりなる基盤砂によって形成され、その毛管孔隙量が4
0〜70容量%であることが好ましく、通気性、保水性
に優れる。毛管孔隙量が40容量%未満であると通気性
が低下し、他方毛管孔隙量が70容量%を越えると固相
占有率が低下する。
よりなる基盤砂によって形成され、その毛管孔隙量が4
0〜70容量%であることが好ましく、通気性、保水性
に優れる。毛管孔隙量が40容量%未満であると通気性
が低下し、他方毛管孔隙量が70容量%を越えると固相
占有率が低下する。
【0025】前記羽根板付きアンカーは、ロービングを
係止するためのフック部を有する(図10参照)ことが
好ましく、また下方両端部において回転防止用固定部を
有する(図12参照)ことが好ましい。また、羽根板付
きアンカーは、羽根板の上方部において有機系植生表
層、ロービング等を係止するための突起部を有する(図
11参照)ことが好ましい。
係止するためのフック部を有する(図10参照)ことが
好ましく、また下方両端部において回転防止用固定部を
有する(図12参照)ことが好ましい。また、羽根板付
きアンカーは、羽根板の上方部において有機系植生表
層、ロービング等を係止するための突起部を有する(図
11参照)ことが好ましい。
【0026】前記頭部近傍位置は、羽根板付きアンカー
の頭部先端より2〜8cm下方の位置であることが好ま
しく、該頭部近傍位置の部分において厚みが2〜8cm
の有機系植生表層が形成される。そして、前記サンドベ
ース層及びこの上面に形成する該有機系植生表層の2層
によって、厚みが12〜38cmの植生深床層を形成す
る。植生深床層の厚みが12cm未満であると、植物の
根張りが不充分となり、一方38cmを越えるとこれに
見合う効果を期待し難い。
の頭部先端より2〜8cm下方の位置であることが好ま
しく、該頭部近傍位置の部分において厚みが2〜8cm
の有機系植生表層が形成される。そして、前記サンドベ
ース層及びこの上面に形成する該有機系植生表層の2層
によって、厚みが12〜38cmの植生深床層を形成す
る。植生深床層の厚みが12cm未満であると、植物の
根張りが不充分となり、一方38cmを越えるとこれに
見合う効果を期待し難い。
【0027】
【発明の作用】以上のようにして構成した本発明の作用
につき、図面符号を用いて説明する。前記硬質法面2に
貫通孔20を設けることにより、地山3側(図1参照)
の浸透水31をこの貫通孔20を通じてサンドベース層
4側へ導き、該サンドベース層4への吸水・補水効果を
もたらす。
につき、図面符号を用いて説明する。前記硬質法面2に
貫通孔20を設けることにより、地山3側(図1参照)
の浸透水31をこの貫通孔20を通じてサンドベース層
4側へ導き、該サンドベース層4への吸水・補水効果を
もたらす。
【0028】そのため、サンドベース層4においては、
植物6の根61が充分に水を利用して大きく生育し、根
張りが促進されることになる(図14参照)。
植物6の根61が充分に水を利用して大きく生育し、根
張りが促進されることになる(図14参照)。
【0029】一方、上記貫通孔20内に植物6の根61
が侵入して地山3側へ伸長する。また、上記貫通孔20
によりサンドベース層4Aと地山3との間で空気の流通
が行われ、植生深床層全体の通気性が向上する。
が侵入して地山3側へ伸長する。また、上記貫通孔20
によりサンドベース層4Aと地山3との間で空気の流通
が行われ、植生深床層全体の通気性が向上する。
【0030】そのため、植物6の根61に酸素が充分に
補給され、根61の呼吸作用が盛んになり、植物の生育
が促進される。
補給され、根61の呼吸作用が盛んになり、植物の生育
が促進される。
【0031】前記硬質法面2上に、厚みが10〜30c
mのサンドベース層4Aを形成することにより、植物6
の根張り効果が促進される。その理由としては、上記サ
ンドベース層4Aは砂質系混合物よりなり、例えば砂が
占める割合が80〜92重量部と多い。
mのサンドベース層4Aを形成することにより、植物6
の根張り効果が促進される。その理由としては、上記サ
ンドベース層4Aは砂質系混合物よりなり、例えば砂が
占める割合が80〜92重量部と多い。
【0032】そのため、サンドベース層4Aの毛管孔隙
量が比較的大きくなり、毛管現象の作用によりサンドベ
ース層4Aの毛管孔隙内で充分の水を保持することがで
きる。その結果、サンドベース層4Aにおいては、植物
6が利用できる毛管水や動水が増加し、植物6の生育を
促進することになる。また、サンドベース層4Aにおい
て毛管孔隙量が大きくなると、空気の流通が良くなり通
気性が向上するため、その結果として根61の生育が促
進されることになる。
量が比較的大きくなり、毛管現象の作用によりサンドベ
ース層4Aの毛管孔隙内で充分の水を保持することがで
きる。その結果、サンドベース層4Aにおいては、植物
6が利用できる毛管水や動水が増加し、植物6の生育を
促進することになる。また、サンドベース層4Aにおい
て毛管孔隙量が大きくなると、空気の流通が良くなり通
気性が向上するため、その結果として根61の生育が促
進されることになる。
【0033】上記サンドベース層4Aの毛管孔隙量が適
度な40〜70容量%である場合においては、前記貫通
孔20を通じて地山3よりサンドベース層4Aへ導入さ
れた浸透水31が基盤砂4の毛管孔隙間を毛管現象の作
用で移動するサンドドレーン効果をもたらし、サンドベ
ース層4Aは植物6の生育に最適の三相分布を呈するこ
とになる。
度な40〜70容量%である場合においては、前記貫通
孔20を通じて地山3よりサンドベース層4Aへ導入さ
れた浸透水31が基盤砂4の毛管孔隙間を毛管現象の作
用で移動するサンドドレーン効果をもたらし、サンドベ
ース層4Aは植物6の生育に最適の三相分布を呈するこ
とになる。
【0034】そのため、サンドベース層4A及び有機系
植生表層5からなる植生深床層4Bにおいては、植物6
の生育が促進され、特にサンドベース層4Aにおいて植
物6の根張りが良くなる。そのため、根61のせん断抗
力により植生深床層4Bが硬質法面2上で安定に保持さ
れ、降雨などの水の移動に対しても安定な植生深床層4
Bが形成される。
植生表層5からなる植生深床層4Bにおいては、植物6
の生育が促進され、特にサンドベース層4Aにおいて植
物6の根張りが良くなる。そのため、根61のせん断抗
力により植生深床層4Bが硬質法面2上で安定に保持さ
れ、降雨などの水の移動に対しても安定な植生深床層4
Bが形成される。
【0035】この状態は、例えば盆栽用植木鉢における
適正な三相分布状態(図6参照)に近似している。例え
ば、固相が30〜50容量%で、気相及び液相がそれぞ
れ25〜40容量%の三相分布を呈している(表1参
照)。これは、基盤砂4の適正配合比(請求項6参照)
によるものである。
適正な三相分布状態(図6参照)に近似している。例え
ば、固相が30〜50容量%で、気相及び液相がそれぞ
れ25〜40容量%の三相分布を呈している(表1参
照)。これは、基盤砂4の適正配合比(請求項6参照)
によるものである。
【0036】また、上記サンドベース層4Aの毛管孔隙
量及び三相分布が上記のような状態である場合には、該
サンドベース層4Aの水分含有率は植物6に最適の例え
ば30重量%前後に保たれる場合が多くなり、水分が植
物6の根61に充分に補給されると共に、適当なサンド
ベース層4Aの湿り気によりコンクリート吹付面、モル
タル吹付面等の硬質法面2側にも働く毛管圧による硬質
法面2へのサンドベース層4Aの密着性が向上するもの
と考えられる。
量及び三相分布が上記のような状態である場合には、該
サンドベース層4Aの水分含有率は植物6に最適の例え
ば30重量%前後に保たれる場合が多くなり、水分が植
物6の根61に充分に補給されると共に、適当なサンド
ベース層4Aの湿り気によりコンクリート吹付面、モル
タル吹付面等の硬質法面2側にも働く毛管圧による硬質
法面2へのサンドベース層4Aの密着性が向上するもの
と考えられる。
【0037】また、基盤砂4の配合比率を適正な状態
(請求項6参照)にした場合においては、サンドベース
層4Aの硬質法面2への密着性が更に向上しバインダー
を媒体として基盤砂4が硬質法面2に接合されると共
に、基盤砂4の砂粒相互の結合で、団粒構造が形成され
る。
(請求項6参照)にした場合においては、サンドベース
層4Aの硬質法面2への密着性が更に向上しバインダー
を媒体として基盤砂4が硬質法面2に接合されると共
に、基盤砂4の砂粒相互の結合で、団粒構造が形成され
る。
【0038】そのため、サンドベース層4Aの毛管孔隙
量が、例えば40〜70容量%の範囲(請求項7参照)
となり、サンドベース層4Aの保水性、通気性が向上
し、植物6の生育、特に根張りが促進される。
量が、例えば40〜70容量%の範囲(請求項7参照)
となり、サンドベース層4Aの保水性、通気性が向上
し、植物6の生育、特に根張りが促進される。
【0039】これは、サンドベース層4Aのバインダー
を適正配合量(例えば1〜5重量部)とした場合におい
て、砂粒子間の空隙である毛管孔隙量が適当量となるた
めと考えられる。
を適正配合量(例えば1〜5重量部)とした場合におい
て、砂粒子間の空隙である毛管孔隙量が適当量となるた
めと考えられる。
【0040】前記羽根板付きアンカー7が貫通孔20の
所定孔に打設されることにより、特に羽根板付きアンカ
ー7の羽根板70によって上記基盤砂が硬質法面上で滑
動したり内部崩壊が生じることを防止し、基盤砂4の硬
質法面2上における有機系植生表層5の移動防止効果を
もたらすことになる。
所定孔に打設されることにより、特に羽根板付きアンカ
ー7の羽根板70によって上記基盤砂が硬質法面上で滑
動したり内部崩壊が生じることを防止し、基盤砂4の硬
質法面2上における有機系植生表層5の移動防止効果を
もたらすことになる。
【0041】これは、羽根板付きアンカー7が基盤砂4
の滑り面に対してせん断抵抗を増大させ、基盤砂4の滑
りに抵抗する移動防止効果を発揮するものと考えられる
からである。
の滑り面に対してせん断抵抗を増大させ、基盤砂4の滑
りに抵抗する移動防止効果を発揮するものと考えられる
からである。
【0042】上記移動防止効果は、サンドベース層4A
の上層に形成される有機系植生表層5において特に顕著
であり、有機系植生表層5の保持性が向上し、硬質法面
2上で安定なサンドベース層4Aと有機系植生表層5と
の2層構造からなる植生深床層が形成できる(図1参
照)。
の上層に形成される有機系植生表層5において特に顕著
であり、有機系植生表層5の保持性が向上し、硬質法面
2上で安定なサンドベース層4Aと有機系植生表層5と
の2層構造からなる植生深床層が形成できる(図1参
照)。
【0043】そのため、従来のウイングロック植生工法
(前記特公平3−68174号公報)に比して金網(ラ
ス)張り作業を省略でき、有機系植生表層の形成が迅速
容易になる(図5参照)と共に、有機系植生表層5がサ
ンドベース層4A上において安定した状態で形成され
る。
(前記特公平3−68174号公報)に比して金網(ラ
ス)張り作業を省略でき、有機系植生表層の形成が迅速
容易になる(図5参照)と共に、有機系植生表層5がサ
ンドベース層4A上において安定した状態で形成され
る。
【0044】これにより、本発明の硬質法面の緑化方法
においては、特に有機系植生表層形成時において施工性
が向上し、厚みが12〜38cmの2層構造からなる植
生深床層を短期間内に形成することができ、省略化及び
コスト低減などの効果がもたらされる。
においては、特に有機系植生表層形成時において施工性
が向上し、厚みが12〜38cmの2層構造からなる植
生深床層を短期間内に形成することができ、省略化及び
コスト低減などの効果がもたらされる。
【0045】また、上記有機系植生表層5は、羽根板付
きアンカー7の頭部近傍位置Cまで基盤砂4を硬質法面
2上に吹き付けた後において、金網51(ラス)張り施
工する必要がなく、サンドベース層4Aの上面である頭
部近傍位置Cから羽根板付きアンカー7の上端先端部7
2までに形成されるため、厚みを2〜8cmに制御する
ことが容易となる(図4参照)。従って、前記有機系植
生表層5は羽根板付きアンカー7の頭部近傍位置Cより
上端先端部72までの部分で保持される。これにより、
本発明の硬質法面の緑化方法では、従来のウイングロッ
ク植生工法において必要とされていた、ラス張り施工が
不要となる。
きアンカー7の頭部近傍位置Cまで基盤砂4を硬質法面
2上に吹き付けた後において、金網51(ラス)張り施
工する必要がなく、サンドベース層4Aの上面である頭
部近傍位置Cから羽根板付きアンカー7の上端先端部7
2までに形成されるため、厚みを2〜8cmに制御する
ことが容易となる(図4参照)。従って、前記有機系植
生表層5は羽根板付きアンカー7の頭部近傍位置Cより
上端先端部72までの部分で保持される。これにより、
本発明の硬質法面の緑化方法では、従来のウイングロッ
ク植生工法において必要とされていた、ラス張り施工が
不要となる。
【0046】上記羽根板付きアンカー7がロービング8
3を係止するための突起部74を有する場合(請求項
3、請求項4、図9〜11参照)においては、ロービン
グ82の吹き流しによる不均一な配置等の不都合(図2
1の符号89参照)を解消することができる。
3を係止するための突起部74を有する場合(請求項
3、請求項4、図9〜11参照)においては、ロービン
グ82の吹き流しによる不均一な配置等の不都合(図2
1の符号89参照)を解消することができる。
【0047】これは、ロービング82がフック部73又
は突起部74に係止され、サンドベース層4Aの表面上
に、比較的均一にロービング82を這わせることができ
るようになるためである。
は突起部74に係止され、サンドベース層4Aの表面上
に、比較的均一にロービング82を這わせることができ
るようになるためである。
【0048】また、上記ロービング82により有機系植
生表層5の形成が更に容易となり、有機系植生表層のサ
ンドベース層上における滑動を防止し、安定な2層構造
の植生深床層4Bを確実に形成することができる。
生表層5の形成が更に容易となり、有機系植生表層のサ
ンドベース層上における滑動を防止し、安定な2層構造
の植生深床層4Bを確実に形成することができる。
【0049】これにより、従来の厚層基材吹付工法に比
して約2倍の厚みを有する有機系植生表層5を効率良く
形成し、根張りが良好な植物を生育する(図14参照)
ことができる。また、前記羽根板付きアンカー7が、羽
根板70の下方両端部において回転防止用固定部75を
有する場合(請求項5、図12参照)においては、サン
ドベース層4Aにおいて羽根板付きアンカー7が回転す
ることなく、所定孔に確実に打設することができる。こ
れにより、羽根板付きアンカー7を一定方向に整列させ
て、例えば菱形千鳥状に打設することができる(図13
参照)。
して約2倍の厚みを有する有機系植生表層5を効率良く
形成し、根張りが良好な植物を生育する(図14参照)
ことができる。また、前記羽根板付きアンカー7が、羽
根板70の下方両端部において回転防止用固定部75を
有する場合(請求項5、図12参照)においては、サン
ドベース層4Aにおいて羽根板付きアンカー7が回転す
ることなく、所定孔に確実に打設することができる。こ
れにより、羽根板付きアンカー7を一定方向に整列させ
て、例えば菱形千鳥状に打設することができる(図13
参照)。
【0050】上記植生深床層4Bは、サンドベース層4
Aと有機系植生表層5からなる2層構造を有するため、
サンドベース層4Aの侵食、風化が有機系植生表層5の
覆蓋効果(マルチング効果)により防止される。また、
有機系植生表層5のマルチング効果により、サンドベー
ス層4Aの水分蒸発が抑制される。これにより、サンド
ベース層4Aは、保水性が向上し植物6の生育上好まし
い環境が付与される。
Aと有機系植生表層5からなる2層構造を有するため、
サンドベース層4Aの侵食、風化が有機系植生表層5の
覆蓋効果(マルチング効果)により防止される。また、
有機系植生表層5のマルチング効果により、サンドベー
ス層4Aの水分蒸発が抑制される。これにより、サンド
ベース層4Aは、保水性が向上し植物6の生育上好まし
い環境が付与される。
【0051】また、晩秋や冬期においては、上記有機系
植生表層5の断熱保温効果により、サンドベース層4A
の凍上や凍結を防ぎ、植物6の根61を外気の寒さから
充分に保護することができる。
植生表層5の断熱保温効果により、サンドベース層4A
の凍上や凍結を防ぎ、植物6の根61を外気の寒さから
充分に保護することができる。
【0052】一方、グリーンポケット工法においては、
硬質法面2に比較的大きな窓(図16の符号21)を設
ける必要はなく、単に貫通孔20を数個設けるのみで、
比較的簡単にグリーンポケットを形成することができる
(図17参照)。
硬質法面2に比較的大きな窓(図16の符号21)を設
ける必要はなく、単に貫通孔20を数個設けるのみで、
比較的簡単にグリーンポケットを形成することができる
(図17参照)。
【0053】また、従来の厚層基材吹付工法等において
生じていた植物6の根返り現象69を根張り効果の増大
により、なくすことができる(図14参照)。
生じていた植物6の根返り現象69を根張り効果の増大
により、なくすことができる(図14参照)。
【0054】以上のごとく、本発明によれば、既設のコ
ンクリート吹付面、モルタル吹付面を剥離破壊すること
なく、亀裂等が生じつつある老朽化硬質法面等を補強
し、効率良く芝生、ツタ類等を植生させ緑を取り戻すこ
とにより、潤いのある自然環境を再現して景観(美観)
を向上させ、かつ法面の老朽化を修復することができ
る。
ンクリート吹付面、モルタル吹付面を剥離破壊すること
なく、亀裂等が生じつつある老朽化硬質法面等を補強
し、効率良く芝生、ツタ類等を植生させ緑を取り戻すこ
とにより、潤いのある自然環境を再現して景観(美観)
を向上させ、かつ法面の老朽化を修復することができ
る。
【0055】
(実施例1)本発明の実施例である硬質法面の緑化方法
につき、図1〜図11を用いて説明する。本例において
は、まず図2に示すごとく、例えば高速道路等の近傍に
既存するコンクリート吹付面又はモルタル吹付面の硬質
法面2(厚みT1が25cm位)に削岩機86を用いて
貫通孔20を多数設ける。これらの貫通孔20は、孔径
が40〜60mmで硬質法面2の1ヘーベ(m2) 当り
5〜7個設ける。
につき、図1〜図11を用いて説明する。本例において
は、まず図2に示すごとく、例えば高速道路等の近傍に
既存するコンクリート吹付面又はモルタル吹付面の硬質
法面2(厚みT1が25cm位)に削岩機86を用いて
貫通孔20を多数設ける。これらの貫通孔20は、孔径
が40〜60mmで硬質法面2の1ヘーベ(m2) 当り
5〜7個設ける。
【0056】上記硬質法面2は、例えば亀裂等が一部生
じつつあるような老朽化状態にある既設の勾配が1:
0.5以下の比較的緩かな斜面を対象とする。
じつつあるような老朽化状態にある既設の勾配が1:
0.5以下の比較的緩かな斜面を対象とする。
【0057】次に、図13に示すごとく、例えば9個の
貫通孔20のうち4個の所定孔に対して羽根板付きアン
カー7を打設し、略菱形千鳥状のアンカー配列にする。
貫通孔20のうち4個の所定孔に対して羽根板付きアン
カー7を打設し、略菱形千鳥状のアンカー配列にする。
【0058】次いで、図3に示すごとく、上記羽根板付
きアンカーの頭部近傍位置Cまで基盤砂4を前記硬質法
面2に圧送機84で吹き付けて厚み(T2)が約12c
mのサンドベース層4Aを形成する。なお、前記羽根板
付きアンカー7を打設し所定孔以外の貫通孔20には、
予め導水管1(図7参照)を嵌挿したり、基盤砂4を充
分に注入充填しておく。
きアンカーの頭部近傍位置Cまで基盤砂4を前記硬質法
面2に圧送機84で吹き付けて厚み(T2)が約12c
mのサンドベース層4Aを形成する。なお、前記羽根板
付きアンカー7を打設し所定孔以外の貫通孔20には、
予め導水管1(図7参照)を嵌挿したり、基盤砂4を充
分に注入充填しておく。
【0059】そして、図4に示すごとく、前記サンドベ
ース層4Aの上方に厚み(T3)が約3cmの有機系植
生表層5を形成する。これにより、トータル厚み(T)
が約15cmの2層からなる植生深床層4Bが形成され
る。
ース層4Aの上方に厚み(T3)が約3cmの有機系植
生表層5を形成する。これにより、トータル厚み(T)
が約15cmの2層からなる植生深床層4Bが形成され
る。
【0060】その結果、図1に示すごとく、上記植生深
床層4Bには、例えば、芝生、ツタ類、ヤマハギ等が植
生し、前記硬質法面2の表面を緑化することができる。
床層4Bには、例えば、芝生、ツタ類、ヤマハギ等が植
生し、前記硬質法面2の表面を緑化することができる。
【0061】ここで、上記基盤砂4としては、微砂、粗
砂、細砂などが適当に混合された河川砂を用いる。そし
て、基盤砂4は、河川砂94重量部と、水3重量部と、
発泡性ウレタンや水ガラス等のバインダー2重量部と、
残部が固形肥料、微量要素(モリブデン、硼酸等)等の
植物生育材によりなる砂質系混合物により構成する。こ
れにより、植物の根張りの良いサンドベース層4Aが形
成される。
砂、細砂などが適当に混合された河川砂を用いる。そし
て、基盤砂4は、河川砂94重量部と、水3重量部と、
発泡性ウレタンや水ガラス等のバインダー2重量部と、
残部が固形肥料、微量要素(モリブデン、硼酸等)等の
植物生育材によりなる砂質系混合物により構成する。こ
れにより、植物の根張りの良いサンドベース層4Aが形
成される。
【0062】前記有機系植生表層5は、バーク堆肥、ピ
ートモス、パーライト腐植土、ヤシガラ繊維、固形肥料
等に、前記芝生等の種子を混合したものにより構成す
る。この有機系植生表層5は、主として種子の発芽に適
した植生床となるものである。
ートモス、パーライト腐植土、ヤシガラ繊維、固形肥料
等に、前記芝生等の種子を混合したものにより構成す
る。この有機系植生表層5は、主として種子の発芽に適
した植生床となるものである。
【0063】前記羽根板付きアンカー7は、図8に示す
ごとく、頭部先端72より厚み(T3)が約3cm下方
の位置に、羽根板70の上端部が位置するよう構成され
ている。そして羽根板70は、図8に示すごとく、タテ
寸法(T2)が約12cmで、ヨコ寸法(L)が約50
cmの大きさよりなり、直径が16mmのアンカー軸が
その中央部に一体的に取付けられている。
ごとく、頭部先端72より厚み(T3)が約3cm下方
の位置に、羽根板70の上端部が位置するよう構成され
ている。そして羽根板70は、図8に示すごとく、タテ
寸法(T2)が約12cmで、ヨコ寸法(L)が約50
cmの大きさよりなり、直径が16mmのアンカー軸が
その中央部に一体的に取付けられている。
【0064】また、羽根板付きアンカー7には、図12
に示すごとく、上記羽根板70の下方両端部において、
回転防止用固定部75を有するものも用いる。これによ
り、羽根板付きアンカー7は、回転が防止できる構成に
なる。
に示すごとく、上記羽根板70の下方両端部において、
回転防止用固定部75を有するものも用いる。これによ
り、羽根板付きアンカー7は、回転が防止できる構成に
なる。
【0065】以上のように構成して、図13に示すごと
く、平面が略菱形千鳥状の連続した羽根板付きアンカー
4を打設した所定孔と、所定孔以外の貫通孔に導水管1
(図7参照)又は前記基盤砂4を充填した貫通孔20を
硬質法面2に多数配設する。
く、平面が略菱形千鳥状の連続した羽根板付きアンカー
4を打設した所定孔と、所定孔以外の貫通孔に導水管1
(図7参照)又は前記基盤砂4を充填した貫通孔20を
硬質法面2に多数配設する。
【0066】また、前記サンドベース層4Aの毛管孔隙
量を、所定の方法により測定したところ、その平均値
(n=10)が45±2容量%であった。これは、表1
に示すごとく、比較例1である河川砂のみからなる供試
砂の約0.85倍であり、比較例2の腐葉土の約1.2
倍の値を示す毛管孔隙量である。
量を、所定の方法により測定したところ、その平均値
(n=10)が45±2容量%であった。これは、表1
に示すごとく、比較例1である河川砂のみからなる供試
砂の約0.85倍であり、比較例2の腐葉土の約1.2
倍の値を示す毛管孔隙量である。
【0067】このことより、前記サンドベース層4A
は、図6に示すごとく、盆栽用植木鉢(D)と同等の平
均的な毛管孔隙量を有していることが判る。即ち、本例
(A)における植生深床層4Bは、図6に示す盆栽用植
木鉢(D)と略同様の厚み(T=15cm)の植生深床
層と、適当な三相分布(例えば固相40容量%、気相3
0容量%、液相30容量%)からなることが判る。
は、図6に示すごとく、盆栽用植木鉢(D)と同等の平
均的な毛管孔隙量を有していることが判る。即ち、本例
(A)における植生深床層4Bは、図6に示す盆栽用植
木鉢(D)と略同様の厚み(T=15cm)の植生深床
層と、適当な三相分布(例えば固相40容量%、気相3
0容量%、液相30容量%)からなることが判る。
【0068】その結果、本例によれば、次に示すような
効果がもたらされる。まず、上記植生深床層4Bを形成
するに当っては、図5に示すごとく、従来のウイングロ
ック植生工法(B)に比し、本例(A)の場合は、金網
51及びこれを設けるための鉄筋71等の構造体を形成
する必要がないため、短時間で容易に植生深床層4Bを
形成することができた。
効果がもたらされる。まず、上記植生深床層4Bを形成
するに当っては、図5に示すごとく、従来のウイングロ
ック植生工法(B)に比し、本例(A)の場合は、金網
51及びこれを設けるための鉄筋71等の構造体を形成
する必要がないため、短時間で容易に植生深床層4Bを
形成することができた。
【0069】そのため、本例(A)は施工性に優れ、省
力化や金網51及び鉄筋71の材料費不要により、コス
トダウンが可能となり、効率良く硬質法面2を緑化する
ことができることが判明した。
力化や金網51及び鉄筋71の材料費不要により、コス
トダウンが可能となり、効率良く硬質法面2を緑化する
ことができることが判明した。
【0070】一方、本例(A)によれば、図14に示す
ごとく、従来の厚層基材吹付工法(図22参照)に比し
て、同工法(E)の前記低木の高さ(H2)よりも約
1.2〜2倍も大きい高さ(H1)の植物6を、約4〜
7か月の短期間内に育生することができた。
ごとく、従来の厚層基材吹付工法(図22参照)に比し
て、同工法(E)の前記低木の高さ(H2)よりも約
1.2〜2倍も大きい高さ(H1)の植物6を、約4〜
7か月の短期間内に育生することができた。
【0071】これは、本例(A)においては、上記植物
6の根61の最大長(F1)が約20cm位であるのに
対し、従来例(E)の場合は、有機系植生表層5が約7
cmであるためコンクリート吹付面等の硬質法面2によ
り根返しを生じたり、根張りが悪かったことによるもの
と考えられる。
6の根61の最大長(F1)が約20cm位であるのに
対し、従来例(E)の場合は、有機系植生表層5が約7
cmであるためコンクリート吹付面等の硬質法面2によ
り根返しを生じたり、根張りが悪かったことによるもの
と考えられる。
【0072】なお、本例(A)の植物6の根61の風乾
量は、表1に示すごとく、従来例(E)の約1.5〜2
倍であった。
量は、表1に示すごとく、従来例(E)の約1.5〜2
倍であった。
【0073】以上のことから、本例によれば、既設のコ
ンクリート吹付面、モルタル吹付面等を剥離破壊するこ
となく、単に貫通孔を設け、所定孔に羽根板付きアンカ
ーを打設し、所定孔以外の貫通孔に導水管等を装置する
ことにより、老化が進行しつつある硬質法面を補強し、
効率良く植生して自然環境の景観向上と、既設の硬質法
面修復を短期間内にできることが判明した。
ンクリート吹付面、モルタル吹付面等を剥離破壊するこ
となく、単に貫通孔を設け、所定孔に羽根板付きアンカ
ーを打設し、所定孔以外の貫通孔に導水管等を装置する
ことにより、老化が進行しつつある硬質法面を補強し、
効率良く植生して自然環境の景観向上と、既設の硬質法
面修復を短期間内にできることが判明した。
【0074】これは、前記貫通孔の地山よりサンドベー
ス層側への供水効果、該サンドベース層の保水効果、更
には有機系植生表層のマルチング効果及びサンドベース
層と有機系植生表層との2層構造による相乗効果による
ものと考えられる。
ス層側への供水効果、該サンドベース層の保水効果、更
には有機系植生表層のマルチング効果及びサンドベース
層と有機系植生表層との2層構造による相乗効果による
ものと考えられる。
【0075】従って、本例によれば、従来のウイングロ
ック植生工法の前記問題点を解決し、施工性、経済性良
く、硬質法面を効率良く緑化することができ、当業界の
発展に多大の貢献をするものである。 (実施例2)本例は、図15に示すごとく、実施例1に
おける羽根板付きアンカー7に代えて、請求項3に係る
羽根板付きアンカー(図9及び図10)、並びに請求項
4に係る羽根板付きアンカー(図11)を用いて、ウイ
ングロック植生工法とロービングショット工法とを組み
合せて、硬質法面を緑化するものである。
ック植生工法の前記問題点を解決し、施工性、経済性良
く、硬質法面を効率良く緑化することができ、当業界の
発展に多大の貢献をするものである。 (実施例2)本例は、図15に示すごとく、実施例1に
おける羽根板付きアンカー7に代えて、請求項3に係る
羽根板付きアンカー(図9及び図10)、並びに請求項
4に係る羽根板付きアンカー(図11)を用いて、ウイ
ングロック植生工法とロービングショット工法とを組み
合せて、硬質法面を緑化するものである。
【0076】上記請求項3に係る羽根板付きアンカー7
は、図9、図10に示すごとく、頭部先端72におい
て、ロービング82を係止するための突起部74を有す
る。
は、図9、図10に示すごとく、頭部先端72におい
て、ロービング82を係止するための突起部74を有す
る。
【0077】その結果、従来のロービングショット工法
において生じることがあった、強風9によるロービング
82の吹き流しによる不均一な配置等の不都合(図21
参照)を生じず、能率が良く、ロービング83が適度に
サンドベース層4A上に配置された硬質法面2を形成す
ることができた。
において生じることがあった、強風9によるロービング
82の吹き流しによる不均一な配置等の不都合(図21
参照)を生じず、能率が良く、ロービング83が適度に
サンドベース層4A上に配置された硬質法面2を形成す
ることができた。
【0078】それゆえ、本例によれば、上記ロービング
83により、サンドベース層4A上に形成する有機系植
生表層5を実施例1よりも更に確実に、羽根板付きアン
カー7によって係止することができる。
83により、サンドベース層4A上に形成する有機系植
生表層5を実施例1よりも更に確実に、羽根板付きアン
カー7によって係止することができる。
【0079】また、前記突起部74は、ロービング82
を係止すると共に、上該有機系植生表層5をも係止する
ことができるため、強固な有機系植生表層5をサンドベ
ース層4A上に形成することが可能となった。その他、
本例によれば、実施例1と同様の効果が得られる。 (実施例3)本例は、図16及び図17に示すごとく、
実施例1のウイングロック植生工法に代えて、グリーン
ポケット工法により硬質法面の緑化を行うものである。
を係止すると共に、上該有機系植生表層5をも係止する
ことができるため、強固な有機系植生表層5をサンドベ
ース層4A上に形成することが可能となった。その他、
本例によれば、実施例1と同様の効果が得られる。 (実施例3)本例は、図16及び図17に示すごとく、
実施例1のウイングロック植生工法に代えて、グリーン
ポケット工法により硬質法面の緑化を行うものである。
【0080】まず、図16に示すごとく、硬質法面2に
貫通孔20を設ける。この貫通孔20は、図17に示す
ごとく、1つのグリーンポケットに数個(例えば4〜6
個位)の貫通孔20をあける。
貫通孔20を設ける。この貫通孔20は、図17に示す
ごとく、1つのグリーンポケットに数個(例えば4〜6
個位)の貫通孔20をあける。
【0081】次に、図16に示すごとく、上記貫通孔2
0内に、導水管1を嵌挿するか、基盤砂4等の通気性、
吸水性に優れた多孔体を注入充填する。
0内に、導水管1を嵌挿するか、基盤砂4等の通気性、
吸水性に優れた多孔体を注入充填する。
【0082】そして、従来と同様にして、上記グリーン
ポケット内に客土42、安全マット43、リブネット4
4を配置すると共に、その下方に排水口40等を配設す
る。
ポケット内に客土42、安全マット43、リブネット4
4を配置すると共に、その下方に排水口40等を配設す
る。
【0083】これにより、図16、図17に示すごと
く、従来の緑化方法のごとく、比較的広い面積の窓21
(図19、図20参照)を設けることなく、比較的容易
な削孔作業によって、従来と同様のグリーンポケットを
形成することができる。
く、従来の緑化方法のごとく、比較的広い面積の窓21
(図19、図20参照)を設けることなく、比較的容易
な削孔作業によって、従来と同様のグリーンポケットを
形成することができる。
【0084】従って、本例によれば、施工性及び経済性
に優れたグリーンポケット工法を提供することができ
る。また、上記グリーンポケットを形成した部分以外の
硬質法面において、ウイングロック植生工法を併用した
場合においては、前記実施例1と同様の効果がもたらさ
れる。
に優れたグリーンポケット工法を提供することができ
る。また、上記グリーンポケットを形成した部分以外の
硬質法面において、ウイングロック植生工法を併用した
場合においては、前記実施例1と同様の効果がもたらさ
れる。
【0085】
【表1】
【0086】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1に係る発明
においては、上記実施例1においても例示した如く「コ
ンクリート吹付面、モルタル吹付面、硬質岩法面、擁壁
面等の硬質法面2に貫通孔20を設け、該貫通孔20の
所定孔に羽根板付きアンカー7を打設し、次いで該羽根
板付きアンカー7の頭部を突出させて頭部近傍位置Cま
で基盤砂4を前記硬質法面2に吹き付けて厚みが10〜
30cmのサンドベース層4Aを形成し該サンドベース
層4Aの上方に厚みが2〜8cmの有機系植生表層5を
形成し、これにより厚みが12〜38cmの2層の植生
深床層4Bを形成し、該植生深床層4Bに芝生、ツタ
類、低木等を植生して前記硬質法面2を緑化すること」
にその特徴があり、これにより、従来のウイングロック
植生工法よりも施工性が優れかつ効率良く、硬質法面2
を緑化することが可能な、硬質法面の緑化方法を提供す
ることができる。
においては、上記実施例1においても例示した如く「コ
ンクリート吹付面、モルタル吹付面、硬質岩法面、擁壁
面等の硬質法面2に貫通孔20を設け、該貫通孔20の
所定孔に羽根板付きアンカー7を打設し、次いで該羽根
板付きアンカー7の頭部を突出させて頭部近傍位置Cま
で基盤砂4を前記硬質法面2に吹き付けて厚みが10〜
30cmのサンドベース層4Aを形成し該サンドベース
層4Aの上方に厚みが2〜8cmの有機系植生表層5を
形成し、これにより厚みが12〜38cmの2層の植生
深床層4Bを形成し、該植生深床層4Bに芝生、ツタ
類、低木等を植生して前記硬質法面2を緑化すること」
にその特徴があり、これにより、従来のウイングロック
植生工法よりも施工性が優れかつ効率良く、硬質法面2
を緑化することが可能な、硬質法面の緑化方法を提供す
ることができる。
【0087】また、請求項2に係る緑化方法によれば、
頭部近傍位置Cは羽根板付きアンカー7の頭部先端72
よりも2〜8cm下方の位置であるため、サンドベース
層4Aの上方に有機系植生表層5を形成するに当り、頭
部近傍位置Cから頭部先端72までが有機系植生表層5
の厚み形成の目安となり、またこの部分で有機系植生表
層5を安定保持することができる。
頭部近傍位置Cは羽根板付きアンカー7の頭部先端72
よりも2〜8cm下方の位置であるため、サンドベース
層4Aの上方に有機系植生表層5を形成するに当り、頭
部近傍位置Cから頭部先端72までが有機系植生表層5
の厚み形成の目安となり、またこの部分で有機系植生表
層5を安定保持することができる。
【0088】請求項3及び請求項4に係る緑化方法によ
れば、有機系植生表層5を形成するに当り、ロービング
ショット工法を導入し、この工法において使用するロー
ビング82をフック部73及び突起部74で確実に係止
し、有機系植生表層5の補強と耐侵食性等の安定性を向
上することができる。
れば、有機系植生表層5を形成するに当り、ロービング
ショット工法を導入し、この工法において使用するロー
ビング82をフック部73及び突起部74で確実に係止
し、有機系植生表層5の補強と耐侵食性等の安定性を向
上することができる。
【0089】また、請求項5に係る緑化方法によれば、
請求項1〜請求項4のいずれかの工法において、サンド
ベース層4A、有機系植生表層5を形成するに当り、常
時該羽根板付きアンカー7の軸を動転することなく、こ
れと直交する水平方向に延びる羽根板70を、一定方向
に配列保持することができる。
請求項1〜請求項4のいずれかの工法において、サンド
ベース層4A、有機系植生表層5を形成するに当り、常
時該羽根板付きアンカー7の軸を動転することなく、こ
れと直交する水平方向に延びる羽根板70を、一定方向
に配列保持することができる。
【0090】一方、請求項6に係る緑化方法によれば、
サンドベース層の毛管孔隙量が40〜70容量%で植物
6の根張りに好適な保水性、通気性に優れた植生環境を
提供することができる。
サンドベース層の毛管孔隙量が40〜70容量%で植物
6の根張りに好適な保水性、通気性に優れた植生環境を
提供することができる。
【0091】そして、請求項7に係る緑化方法によれ
ば、サンドベース層の三相分布を植物の生育に好適な状
態に保つことができる。
ば、サンドベース層の三相分布を植物の生育に好適な状
態に保つことができる。
【0092】従って、本発明によれば、コンクリート吹
付面、モルタル吹付面等の硬質法面2に芝生、ツタ類、
低木等を植生させ、硬質法面2を効率良く緑化できる。
付面、モルタル吹付面等の硬質法面2に芝生、ツタ類、
低木等を植生させ、硬質法面2を効率良く緑化できる。
【図1】 実施例1における硬質法面の植生状態を示
す断面図である。
す断面図である。
【図2】 実施例1における硬質法面に貫通孔を設け
る状態を示す断面図である。
る状態を示す断面図である。
【図3】 実施例1におけるサンドベース層を形成す
る状態を示す断面図である。
る状態を示す断面図である。
【図4】 実施例1における有機系植生表層を形成す
る状態を示す断面図である。
る状態を示す断面図である。
【図5】 実施例1にかかるウイングロック植生工法
の比較説明図である。
の比較説明図である。
【図6】 実施例1にかかるウイングロック植生工法
の概念説明図である。
の概念説明図である。
【図7】 実施例1にかかる硬質法面の他の緑化態様
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図8】 実施例1にかかる羽根板付きアンカーの正
面図である。
面図である。
【図9】 実施例1にかかる羽根板付きアンカーの他
の態様を示す正面図である。
の態様を示す正面図である。
【図10】 実施例1にかかる羽根板付きアンカーのグ
リーンポケット工法の側面図である。
リーンポケット工法の側面図である。
【図11】 実施例1にかかる羽根板付きアンカーの別
の態様を示す正面図である。
の態様を示す正面図である。
【図12】 実施例1にかかる羽根板付きアンカーの更
に別の態様を示す正面図である。
に別の態様を示す正面図である。
【図13】 実施例1にかかる羽根板付きアンカーの打
設配列状態を示す平面図である。
設配列状態を示す平面図である。
【図14】 実施例1にかかる緑化方法による植物の根
張り状態の比較説明図である。
張り状態の比較説明図である。
【図15】 実施例2にかかる羽根板付きアンカーのロ
ービングの係止状態を示す断面図である。
ービングの係止状態を示す断面図である。
【図16】 実施例3にかかる硬質法面の植生状態を示
す断面図である。
す断面図である。
【図17】 実施例3にかかる硬質法面の植生状態を示
す正面図である。
す正面図である。
【図18】 従来のウイングロック植生工法による植生
状態を示す断面図である。
状態を示す断面図である。
【図19】 従来のグリーンポケット工法による植生状
態を示す断面図である。
態を示す断面図である。
【図20】 従来のグリーンポケット工法の問題点を示
す断面図である。
す断面図である。
【図21】 従来のロービングショット工法の施工状態
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図22】 従来の厚層基材吹付工法の植生状態を示す
断面図である。
断面図である。
1 導水管 2 硬質法面 3 地山 4 基盤砂 5 有機系植生表層 7 羽根板付きアンカー 20 貫通孔 70 羽根板 73 フック部 74 突起部 75 回転防止用固定部 82 ロービング 4A サンドベース層 4B 植生深床層 C 頭部近傍位置
Claims (7)
- 【請求項1】 コンクリート吹付面、モルタル吹付面、
硬質岩法面、擁壁面等の硬質法面に貫通孔を設け、該貫
通孔の所定孔に羽根板付きアンカーを打設し、次に該羽
根板付きアンカーの頭部を突出させた状態で頭部近傍位
置まで基盤砂を前記硬質法面に吹き付けて、これにより
厚みが10〜30cmのサンドベース層を形成し、次い
で該サンドベース層の上方に厚みが2〜8cmの有機系
植生表層を形成し、これにより厚みが12〜38cmの
2層構造の植生深床層を形成し、該植生深床層に芝生、
ツタ類を植生して前記硬質法面を緑化することを特徴と
する硬質法面の緑化方法。 - 【請求項2】 前記頭部近傍位置は、羽根板付きアンカ
ーの頭部先端よりも2〜8cm下方の位置であることを
特徴とする請求項1に記載の硬質法面の緑化方法。 - 【請求項3】 前記羽根板付きアンカーは、ロービング
ショット工法において使用するロービングを係止するた
めのフック部を有することを特徴とする請求項1または
請求項2に記載の硬質法面の緑化方法。 - 【請求項4】 前記羽根板付きアンカーは、タテ寸法T
2が10〜30cmでヨコ寸法Lが25〜75cmの大
きさからなる羽根板の上方部において有機系植生表層、
ロービング等を係止するための突起部を有することを特
徴とする請求項1、請求項2、または請求項3のいずれ
かに記載の硬質法面の緑化方法。 - 【請求項5】 前記羽根板付きアンカーは、タテ寸法T
2が10〜30cmでヨコ寸法Lが25〜75cmの大
きさからなる羽根板の下方両端部において回転防止用固
定部を有することを特徴とする請求項1、請求項2、請
求項3、または請求項4のいずれかに記載の硬質法面の
緑化方法。 - 【請求項6】 前記基盤砂は、砂80〜92重量部と、
水2〜10重量部と、バインダー1〜5重量部と、残部
が植物生育材とよりなる砂質系混合物であることを特徴
とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、また
は請求項5のいずれかに記載の硬質法面の緑化方法。 - 【請求項7】 前記サンドベース層は、毛管孔隙量が4
0〜70容量%であることを特徴とする請求項1、請求
項2、請求項3、請求項4、請求項5、または請求項6
のいずれかに記載の硬質法面の緑化方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23615993A JPH0790849A (ja) | 1993-09-22 | 1993-09-22 | 硬質法面の緑化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23615993A JPH0790849A (ja) | 1993-09-22 | 1993-09-22 | 硬質法面の緑化方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0790849A true JPH0790849A (ja) | 1995-04-04 |
Family
ID=16996645
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23615993A Pending JPH0790849A (ja) | 1993-09-22 | 1993-09-22 | 硬質法面の緑化方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0790849A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007332673A (ja) * | 2006-06-15 | 2007-12-27 | Ibiden Greentec Co Ltd | 緑化基盤の構築方法 |
| JP2017115303A (ja) * | 2015-12-21 | 2017-06-29 | 新日鐵住金株式会社 | 盛土斜面の緑化方法 |
-
1993
- 1993-09-22 JP JP23615993A patent/JPH0790849A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007332673A (ja) * | 2006-06-15 | 2007-12-27 | Ibiden Greentec Co Ltd | 緑化基盤の構築方法 |
| JP2017115303A (ja) * | 2015-12-21 | 2017-06-29 | 新日鐵住金株式会社 | 盛土斜面の緑化方法 |
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