JPH0790895A - 排水システムの掃除口に取付けられる吸気弁 - Google Patents

排水システムの掃除口に取付けられる吸気弁

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JPH0790895A
JPH0790895A JP23053693A JP23053693A JPH0790895A JP H0790895 A JPH0790895 A JP H0790895A JP 23053693 A JP23053693 A JP 23053693A JP 23053693 A JP23053693 A JP 23053693A JP H0790895 A JPH0790895 A JP H0790895A
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cleaning port
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Takemi Muranaka
武美 村中
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勝也 高野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 排水システムの掃除口に取付ける吸気弁を提
供する。 【構成】 排水横枝管100の端部に固定される筒部4
1と建物の壁面20に当接される鍔部43を有する短管
状の本体40と、鍔部43内周に気密かつ着脱自在に嵌
合され中心に通気穴53を有した蓋体50と、周囲に通
気路61を確保した状態で蓋体50に保持され中心に弁
体ガイド筒部62を有した弁体押さえ60と、弁体ガイ
ド筒部62に自身のガイドポスト71を軸線方向スライ
ド自在に挿入することで弁体押さえ60に支持された円
板状の弁体70と、弁体押さえ60と弁体70との間に
介装された圧縮バネ80とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、建物の排水システム
の立管頂部および横枝管上流の掃除口に替えて取付けら
れる吸気弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は従来のビルディングにおける2管
式排水システムを示す構成図である。2管式排水システ
ムは排水系配管と通気系配管とを有するシステムであ
る。
【0003】図6において、1はビルディングの最上階
から地階を貫通する排水立管、2は排水立管1の下端が
接続された地上階排水横主管、3は地上階横主管2が接
続された公共下水道の下水管、4は排水立管1の上端に
接続された伸長通気管、5は伸長通気管4の通気ガラリ
を有する大気引込み口、6は大気引込口5が設けられた
最上階の壁、7はその天井、8は排水立管1の下部から
上部に沿って設けられた通気立管、9は通気立管8と排
水立管1とを複数箇所で接続する結合通気管、10は各
階に設けられたトイレの大便器、小便器、洗面台等の各
種器具からの排水を排出するトラップ、11はトラップ
10が接続された床上排水横枝管、12は床上排水横枝
管11の最上流側に設けられた床上掃除口、13は床上
排水横枝管11が接続されると共に排水立管1に接続さ
れた床下排水横枝管、14は途中階、地上階の床下に設
けられ排水立管1に接続される途中階排水横枝管、15
は床下排水横枝管13、途中階排水横主管14及び地上
階排水横主管2の最上流側に設けられた床下掃除口であ
る。なお、この床下掃除口15及び上記床上掃除口12
には円板状の蓋体がねじ込み固定されている。
【0004】16は上記排水立管1に接続される床上排
水横枝管11の最上流側の器具と次の器具との間から取
出し、通気立管8へ延長配管されるループ通気管であ
る。この他に図示しないが、各器具の器具排水管が各々
接続されて延長配管する各個通気・ループ通気管があ
る。
【0005】次に、上記構成による2管式排水システム
における排水と空気の流れの作用・動作について述べ
る。トイレ等の連立する各種器具からの排水はトラップ
10から床上排水横枝管11に流れ、掃除流し水や流し
台等の他の排水と床下排水横枝管13で合流したのち、
排水立管1に流入して流下水となって途中階排水横主管
14、地上階排水横主管2において垂直から水平に移行
され、下水管3へ排出される。
【0006】この排水の流れにおいて、排水管系の管内
気圧は、管内に排水が発生すると管内空気を取込みなが
ら流下するため床下排水横枝管13の上流側及び排水立
管1の上層階側が負圧となる。これと共に満流となった
ときの床下排水横枝管13の下流側が正圧となり、さら
に各階からの流入水と衝突、乱流によって水塊となった
流下水が管内気圧を圧縮するため、排水立管1の下層階
が正圧となる。
【0007】従って、排水管系全体の圧力分布は、上層
階側の排水立管1及び床下排水横枝管13では負圧とな
り、途中階ではより負圧が増大すると共に、下層階の排
水立管1及び床下排水横枝管13では正圧となり、排水
立管1の基部と途中階排水横主管14の近傍ではより正
圧が増大する。また、途中階排水横主管14において
は、瞬間的に最大正圧が発生するものの、排水が満流か
ら層流に変わるにつれて一時的に負圧状態から徐々に略
大気圧へと変化する。
【0008】一方、空気の流れについては、排水管内の
気圧変動を利用して前記の大気引込口5まで延長配管さ
れた伸長通気管4の通気ガラリより空気を吸引する。こ
の空気を排水立管1の基部より導出された通気立管8を
上昇させ、排水立管1と伸長通気管4との接続部を経由
して循環させると共に、排水立管1と通気立管8とを連
結する結合通気管9でも、途中階を流下する水塊によっ
て管内が閉鎖されて発生する正圧・負圧に対する空気の
排出・補給をさせている。同様に、床下排水横枝管13
においても、通気立管1より取出されたループ通気管1
6あるいは各器具排水枝管へ接続される前記各個通気管
より空気を吸引し、排水立管1とで循環させるようにし
ている。このように、2管式排水システムにおける通気
管の機能は、排水管内の換気、管内の気圧を略大気圧に
保持し、床上排水横枝管11と器具とを接続する器具ト
ラップ10の封水を保護すると共に、排水管内の臭気の
逆流、害虫の侵入を防止して、室内環境を安全、かつ衛
生的に維持しようとしている。
【0009】以上の説明は、動作が略理論的に行われた
場合について述べたものであり、図7には正圧、負圧の
範囲と矢印による空気の流れが示されている。
【0010】また、床上・床下の排水横枝管11、1
3、途中階・地上階の排水横主管2、14の最上流側に
設けられた床上、床した掃除口12、15より、排水中
に含まれる異物や経年変化によるサビ、コブ、油脂等の
堆積物や異物による詰まり等を処理するようにしてい
る。
【0011】以上は2管式排水システムについて説明し
たが、この他の排水方式としては、上記通気立管8を省
略する1管式や排水立管1と床下排水横枝管13とを接
続する継手においてバッフル、羽根リング、ガイド等の
突起を継手内に設け、各床下排水横枝管13からの流入
水を合流させて流下水に旋回流を与えることにより、排
水立管1内に空気芯を形成し、通気管機能を代替させて
通気管の省略化を図るようにした1管式特殊排水継手方
式がある。
【0012】また、最近では、排水立管1内に排水が発
生、流下する過程において、上層階が負圧、下層階が正
圧となる排水特性を利用して、伸長通気管4の大気引込
み口5までの延長配管を省略し、伸長通気管4を最上階
の天井内部まで立ち上げ、その頂部に負圧を利用して弁
体を吸引、開口させて空気を補給する通気弁(ドルゴ通
気弁)を補助手段として設ける方法もある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来の2管式排水シス
テムの理論上の動作及び空気の流れは上述した通りであ
るが、実際には、図7において矢印で示すような空気の
流れが発生することになる。
【0014】図7において、排水立管1における排水と
空気の流れは、排水量が少量のうちは管壁に沿うもの
の、増量と共に各床下排水横枝管13からの流入水と衝
突、乱流を繰り返しながら水塊となり、やがて気水混合
状態となる。このため、排水立管1の基部から取出され
る通気立管8や排水立管1と通気立管8とを連結する結
合通気管9の開口部を閉鎖させる栓(プラグ)現象が生
じる。さらに、排水立管1から途中階、地上階において
水平展開される排水横主管2、14の脚部では跳水(ジ
ャンピング)現象が発生して管内気圧が異常に上昇す
る。この管内気圧の異常昇圧は、管内空気の流れを阻害
し、上層階の排水横枝管11、13、排水立管1ではよ
り負圧を増大して器具トラップ封水の誘因、サイホン現
象を引き起こし、また下層階の排水横枝管11、13、
排水立管1ではより正圧を増大して、器具トラップ封水
の跳出し現象となって、室内環境を悪化させるばかり
か、上記栓(プラグ)現象や跳水(ジャンピング)現象
により、通気管そのものの機能を失うことがあった。
【0015】また、前述した通気立管8を省略する1管
式や特殊継手による排水方式での排水と空気の流れにつ
いては、2管式と何等変わることがなく、通気管8を省
略する分だけより排水・通気機能が損なわれるものであ
る。また、排水立管1の上流側が負圧となる排水特性を
利用して排水立管1あるいは伸長通気管4の頂部に取付
ける通気弁(ドルゴ通気弁)を用いる場合は、その形状
から配管系の取付け箇所が天井内に限定されるほか、2
管式と同様に排水と空気の流れから必要空気量の補給不
足や換気機能の欠落から有効な手段とは言い難いもので
あり、その複雑な構造から、立管の掃除という点では致
命的な欠点を持つものであった。
【0016】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、前記各種排水管の最上流端に取
付ける従来の掃除口の蓋体に代えて取付けることによ
り、上層階の負圧発生の各箇所から排水系全体にわたる
必要空気量を確保すると共に、排水系の清掃も容易に行
うことのできる排水システムの掃除口に取付けられる吸
気弁を提供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る吸
気弁は、本体と、蓋体と、弁体押さえと、弁体と、圧縮
バネとからなるものである。本体は、掃除口としての排
水管端部にねじ込み固定される筒部を一端に有し、かつ
他端に前記掃除口周辺の建物の壁面に当接される外向き
の鍔部を有する短管状のものである。蓋体は、この本体
の鍔部内周に気密かつ着脱自在に嵌合され、中心に通気
穴を有するものである。弁体押さえは、周囲に通気路を
確保した状態で前記蓋体に保持されて、前記本体の筒部
内に挿入され、かつ中心に弁体ガイド筒部を有したもの
である。弁体は、前記弁体押さえの弁体ガイド筒部に自
身のガイドポストを軸線方向スライド自在に挿入するこ
とで弁体押さえに支持され、かつ弁体ガイド筒部の端部
によって位置規制される開弁位置から前記蓋体の通気穴
周縁によって位置規制されて該通気穴を気密的に塞ぐ閉
弁位置との間で移動可能な円板状のものである。圧縮バ
ネは、前記弁体押さえと弁体との間に介装され、弁体を
閉弁位置に付勢するものである。
【0018】請求項2の発明に係る吸気弁は、前記弁体
を、ガイドポストに対して重量的にアンバランスに構成
したものである。
【0019】請求項3の発明に係る吸気弁は、前記弁体
に、ガイドポストに対して重量的にアンバランスにする
ための重りを取付けたものである。
【0020】
【作用】請求項1の発明における吸気弁は、蓋体が着脱
自在に本体に嵌合されているから、排水管内の掃除の際
には、この蓋体を外すことにより行うことができる。こ
の際、蓋体には、弁体押さえ及び弁体が取り付いている
から、これらを全部一緒に取り外すことができる。ま
た、通常使用時は蓋体を取付けておく。この状態で排水
管内に負圧が発生すると、弁体に負圧が作用することに
より、弁体が排水管方向に引込まれて、外気が排水管内
に自動的に取込まれ、管内へ空気が補給される。この
際、弁体は弁体ガイド筒部とガイドポストの案内作用に
より開弁位置まで平行移動し、弁体及び弁体押さえの周
囲の隙間から外気が速やかに流入する。また、空気が取
込まれる際に弁体が振動するおそれがあるが、ガイドポ
ストと弁体ガイド筒部の摺動により振動が減衰される。
【0021】請求項2の発明における吸気弁は、弁体が
重量的にアンバランスにできているから、前記振動が発
生した際に、弁体に回転力が作用し、この回転力による
ガイドポストと弁体ガイド筒部の摺動により振動が減衰
される。
【0022】請求項3の発明における吸気弁は、重りを
付けることで弁体がアンバランスに構成されているか
ら、重りの位置やを重さを加減することにより振動を有
効に消滅させることができる。
【0023】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1はこの発明の一実施例による吸気弁を示す断
面図、図2は図1のV−V矢視断面図、図3は図1のX
矢視図、図4は図1のY−Y矢視断面図、図5は図1の
Z−Z矢視断面図である。これらの図において、100
は排水横枝管(排水管)で、端部が掃除口になってい
る。20はトイレ等の建物の壁面である。30は排水横
枝管100の端部の掃除口に取付けられた吸気弁であ
る。この吸気弁30は、短管状の本体40と、環状の蓋
体50と、弁体押さえ60と、円板状の弁体70と、圧
縮バネ80とを備えたものである。
【0024】本体40の一端は筒部41になっていて、
その外周には排水横枝管100に取付けるための雄ねじ
42が切られている。本体40の他端には、トイレ等の
壁面20に当接し、壁面20の穴21を塞いで隠すため
の外向きの鍔部42が設けられている。鍔部43の内周
には、蓋体50を取り付けるための雌ねじ44が形成さ
れている。また、本体40の内周には、該本体40を排
水横枝管100に取り付けるときに利用する工具等を係
合するための凸部45が複数個(この例では2個)設け
られている。
【0025】蓋体50の外周には、本体40に取り付け
るための雄ねじ51が形成されている。蓋体50の板面
には、本体40に取付けるときに利用する袋状にあけら
れた工具等を係合するための穴52が2個設けられてい
る。また、蓋体50の中心には円形の通気穴53が開け
られ、その内面側の周縁部が弁座54となっている。こ
の弁座54の外側には弁体70をガイドする複数個、例
えば3個の突起ガイド55がある。また、蓋体50の雄
ねじ51部分の内周側には、弁体押さえ60を支持する
ための複数個、例えば4個の支柱90を嵌め込む溝56
が設けられている。蓋体50は、本体40に着脱自在に
ねじ込み嵌合され、排水横枝管100の内部の水や臭気
が逃げないようにパッキン110でシールされている。
【0026】弁体押さえ60は、本体40の筒部41の
内部に同心的に配置されており、周囲に通気路61を確
保すべく4本の支柱90により蓋体50に支持されてい
る。弁体押さえ60の中心には、弁体70の動作ガイド
をなす弁体ガイド筒部62が設けられている。また、外
周縁には、圧縮バネ80を受けるバネ受63が設けられ
ている。
【0027】円板状の弁体70は、内面の中心に突出す
るガイドポスト71を有しており、弁体押さえ60の弁
体ガイド筒部62の内部にこのガイドポスト71をスラ
イド自在に挿入することにより、弁体押さえ60によっ
て、軸線方向移動自在に支持されている。弁体70の外
径は前記蓋体50の通気穴53を塞ぐ大きさとされ、外
周には蓋体50の弁座54に接触した際に隙間をシール
するパッキン112が設けられ、排水横枝管100の水
や臭気を逃がさないようになっている。なお、弁体70
の外周部は、蓋体50に設けた突起ガイド55でガイド
されるようになっているので、弁体70の閉弁が正確に
行える。また、弁体70に設けたパッキン112は、ゴ
ムやその他の弾性体プラスチックでできており、小さな
バネ力で容易にシールできるようになっている。
【0028】弁体70の内面側にもバネ受け72が設け
られており、このバネ受け72と弁体押さえ60のバネ
受け63との間に圧縮バネ80が介装され、この圧縮バ
ネ80によって弁体70は常時弁座55方向に付勢され
ている。そして、弁体70は、弁体ガイド筒部62の端
部によって位置規制される開弁位置から、蓋体50の弁
座54によって位置規制されて該通気穴53を気密的に
塞ぐ閉弁位置との間で、圧縮バネ80の力に抗して開閉
動作するようになっている。この場合の圧縮バネ80
は、排水横枝管100内が負圧になったとき、弁体70
の内面が負圧による力を受けることにより、容易に圧縮
されて管内に空気を導入するようにするものであり、バ
ネ定数が極めて小さく設定されている。
【0029】例えば、この種の吸気弁で調整する管内圧
力は、通常負圧10〜25mmH2Oであるため、弁体7
0にかかる力Fは次のように求められる。例えば、呼び
径100Aの場合、通気穴53の直径d=6.5cmと
すれば、通過面積Aは、 A=(π/4)×d2 =(π/4)×6.52 =33c
2 であるから、管内負圧による力Fは、 F=A×管内負圧P−33×(10〜25)/10=3
3〜88 となり、33gで開き始め、83gで全開することにな
る。
【0030】このような条件で作動するバネのバネ定数
は、リフトL=13mmとすると、 (83〜33)/13=3.8g/mm と小さくする必要があり、さらに吸気の流れの影響で弁
体70が振動するので、作動を安定化するためにバネ定
数を1g/mm程度にするのが良い。
【0031】また、弁体70は、前述の吸気時の振動対
策として、重量がガイドポスト71に対してアンバラン
スになっている。重量をアンバランスにする方法として
は、弁体70の一部に凸部を設けたり、図に示すように
重り115を付けたりすればよい。
【0032】次に動作について説明する。上記吸気弁を
排水横枝管100の掃除口に取付ける際には、一旦蓋体
50を外して、排水横枝管100に本体40を取付け、
その後再び弁体押さえ60、弁体70、圧縮バネ80等
をセットした状態の蓋体50を、本体40に組み付け
る。掃除をするときには、蓋体50を外して行う。この
際、蓋体50には、弁体押さえ60、弁体70等が全部
取り付いているから、これらを全部一緒に取り外して掃
除を行うことができる。
【0033】また、通常使用時は蓋体50を取付けてお
く。この状態で排水横枝管100内に負圧が発生する
と、弁体70に負圧が作用することにより、弁体70が
排水横枝管100方向に引込まれて、弁体70が開き、
外気が弁体70の外周と蓋体50の通気穴53の隙間か
ら排水横枝管100に自動的に取込まれ、管内へ空気が
補給される。この際、弁体700は弁体押さえ60の弁
体ガイド筒部62とガイドポスト71の案内作用によ
り、開弁位置まで平行移動し、弁体70及び弁体押さえ
60の周囲に確保される通気路61から外気が速やかに
流入する。
【0034】また、空気が取込まれる際に弁体70が振
動するおそれがあるが、ガイドポスト71と弁体ガイド
筒部62の摺動部分により、振動が減衰される。この場
合、弁体70が重量的にアンバランスにできているか
ら、弁体70に回転力が作用し、この回転力によるガイ
ドポスト71と弁体ガイド筒部62の摺動により、摩擦
抵抗が働くから、振動が減衰される。
【0035】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、排水管の端部に固定される筒部と建物の壁面に当接
される鍔部を有する本体と、鍔部内周に気密かつ着脱自
在に嵌合され中心に通気穴を有した蓋体と、周囲に通気
路を確保した状態で蓋体に保持され中心に弁体ガイド筒
部を有した弁体押さえと、弁体ガイド筒部に自身のガイ
ドポストを軸線方向スライド自在に挿入することで弁体
押さえに支持された円板状の弁体と、弁体押さえと弁体
との間に介装された圧縮バネとを備えるように構成した
ので、これを掃除口に取付けることによって、排水管内
に自動的に空気を補給することができる。従って、排
水、通気系の全体にわたって空気の流れを円滑にするこ
とができ、管内を略大気圧に保持してトラップの封水を
保護し、室内環境の維持を図ることができ、その結果、
許容排水量の増大化、ループ通気管や通気立管の省略や
縮径化等に対応することができる。また、蓋体を取り外
せば従来同様に容易に清掃も行うことができる上、排水
横枝管の端部へ従来の掃除口の蓋体と同様にビルドイン
できるので納まりがよいという効果がある。
【0036】さらに、弁体は弁体ガイド筒部とガイドポ
ストの案内作用により開閉するので安定した動作が可能
である。また、弁体は平行移動しながら開閉するので、
弁体の外周の隙間から速やかに外気が流入する。また、
空気が取込まれる際に弁体が振動するおそれがあるが、
ガイドポストと弁体ガイド筒部の摺動により振動が減衰
されるので、動作が安定的に行われる。また、垂直、水
平取り付けができ、方向の制約がないという効果があ
る。
【0037】請求項2の発明によれば、弁体を重量的に
アンバランスとなるように構成したから、前記振動が発
生した際に、弁体に回転力が作用し、この回転力による
ガイドポストと弁体ガイド筒部の摺動により振動を有効
に減衰させ、安定した動作を可能にするという効果があ
る。
【0038】請求項3の発明によれば、重りを付けるこ
とで弁体をアンバランスに構成したから、重りの位置や
を重さを加減することにより、振動を有効に消滅させる
ことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による吸気弁の断面図であ
る。
【図2】図1のV−V矢視断面図である。
【図3】図1のX矢視図である。
【図4】図1のY−Y矢視断面図である。
【図5】図1のZ−Z矢視断面図である。
【図6】従来の排水システム及び理論上の空気の流れを
示す構成図である。
【図7】従来の排水システムの実際の空気の流れを示す
構成図である。
【符号の説明】
100 排水横枝管(排水管) 20 建物の壁面 40 本体 41 筒部 43 鍔部 50 蓋体 53 通気穴 60 弁体押さえ 61 通気路 62 弁体ガイド筒部 70 弁体 71 ガイドポスト 80 圧縮バネ 115 重り
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年12月3日
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】また、床上・床下の排水横枝管11、1
3、途中階・地上階の排水横主管2、14の最上流側に
設けられた床上、床下掃除口12、15より、排水中
に含まれる異物や経年変化によるサビ、コブ、油脂等の
堆積物や異物による詰まり等を処理するようにしてい
る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】本体40の一端は筒部41になっていて、
その外周には排水横枝管100に取付けるための雄ねじ
42が切られている。本体40の他端には、トイレ等の
壁面20に当接し、壁面20の穴21を塞いで隠すため
の外向きの鍔部43が設けられている。鍔部43の内周
には、蓋体50を取り付けるための雌ねじ44が形成さ
れている。また、本体40の内周には、該本体40を排
水横枝管100に取り付けるときに利用する工具等を係
合するための凸部45が複数個(この例では2個)設け
られている。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】例えば、この種の吸気弁で調整する管内圧
力は、通常負圧10〜25mmH2Oであるため、弁体7
0にかかる力Fは次のように求められる。例えば、呼び
径100Aの場合、通気穴53の直径d=6.5cmと
すれば、通過面積Aは、 A=(π/4)×d2 =(π/4)×6.52 =33c
2 であるから、管内負圧による力Fは、F=A×管内負圧P=33×(10〜25)/10=3
3〜83 となり、33gで開き始め、83gで全開することにな
る。
【手続補正書】
【提出日】平成5年12月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排水システムの掃除口に取付けられる吸
    気弁において、掃除口としての排水管端部にねじ込み固
    定される筒部を一端に有し、かつ他端に前記掃除口周辺
    の建物の壁面に当接される外向きの鍔部を有する短管状
    の本体と、この本体の鍔部内周に気密かつ着脱自在に嵌
    合され中心に通気穴を有した蓋体と、周囲に通気路を確
    保した状態で前記蓋体に保持されて、前記本体の筒部内
    に挿入され、かつ中心に弁体ガイド筒部を有した弁体押
    さえと、この弁体押さえの弁体ガイド筒部に自身のガイ
    ドポストを軸線方向スライド自在に挿入することで弁体
    押さえに支持され、かつ弁体ガイド筒部の端部によって
    位置規制される開弁位置から前記蓋体の通気穴周縁によ
    って位置規制されて該通気穴を気密的に塞ぐ閉弁位置と
    の間で移動可能な円板状の弁体と、前記弁体押さえと弁
    体との間に介装され弁体を閉弁位置に付勢する圧縮バネ
    とからなる排水システムの掃除口に取り付けられる吸気
    弁。
  2. 【請求項2】 前記弁体は、ガイドポストに対して重量
    的にアンバランスに構成されている請求項1記載の排水
    システムの掃除口に取付けられる吸気弁。
  3. 【請求項3】 前記弁体には、ガイドポストに対して重
    量的にアンバランスにするための重りが取付けられてい
    る請求項1記載の排水システムの掃除口に取付けられる
    吸気弁。
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