JPH0791248B2 - アルコキシもしくはアリールオキシベンゼン化合物の製造方法 - Google Patents

アルコキシもしくはアリールオキシベンゼン化合物の製造方法

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JPH0791248B2
JPH0791248B2 JP1160789A JP16078989A JPH0791248B2 JP H0791248 B2 JPH0791248 B2 JP H0791248B2 JP 1160789 A JP1160789 A JP 1160789A JP 16078989 A JP16078989 A JP 16078989A JP H0791248 B2 JPH0791248 B2 JP H0791248B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、アルコキシもしくはアリールオキシベンゼン
化合物の製造方法に関するものである。
(従来の技術) 本発明の目的化合物としてのアルコキシベンゼン化合物
及びアリールオキシベンゼン化合物は前記一般式(II)
で表わされる。このアルコキシベンゼン化合物及びアリ
ールオキシベンゼン化合物は、工業的に非常に有用で、
例えば、4−アルコキシ−2,5−ジアシルフェノール類
及び4−アリールオキシ−2,5−ジアシルアミノフェノ
ール類は、それ自身写真化学分野におけるシアンカプラ
ーとして近年注目されている(特開昭60−35731号、同6
0−49336号、米国特許第4,579,813号)。
また、一般式(II)で表わされるアルコキシベンゼン化
合物及びアリールオキシベンゼン化合物は、写真用混色
防止剤(特開昭63−81341号など)をはじめ、キレート
色素(J.Org.Chem.,47,2607(1982))、抗菌剤(J.Me
d.Chem.,28,24(1985))等、数多くの工業的に有用な
化合物の合成中間体としてきわめて重要である。
また、さらに染料や生理活性を有する化合物(医薬、農
薬等)へ誘導する合成中間体としての広い用途が期待さ
れている。
このように、一般式(II)で表わされるアルコキシベン
ゼン化合物及びアリールオキシベンゼン化合物が、工業
的に有用な化合物であることは明らからである。これら
のアルコキシベンゼン化合物及びアリールオキシベンゼ
ン化合物の合成法として、従来用いられている方法は下
記スキーム1に代表される。
(上記各一般式中、R11はベンゼン環上に置換可能な基
を示し、R12はアシル基などを示し、R13はアルキル基、
アリール基を示し、nは0〜4の整数を示す。) すなわち、フェノール誘導体(III)を出発原料とし、
ニトロ化あるいはジアゾカップリングによって、フェノ
ールのオルト位に窒素原子を導入した後、アルキル化も
しくはアリール化及びアミド化を行うのが一般的であ
る。
(発明が解決しようとする課題) スキーム1のルートでは、アニリン誘導体(VI)あるい
は(VIII)が酸化されやすく、着色がはげしく、純度が
低い場合が多い。また(III)から(IV)に至るニトロ
化の条件下、酸化反応によって、キノンが生成する場合
も多い(例えばベンゼン環上にハロゲン原子、アルコキ
シル基が存在する場合など。J.Chem.Soc.,1963,3028;J.
Am.Chem.Soc.,71,3953(1949);J.Org.Chem.,,555(1
939)参照)。さらに、ジアゾカップリングによる(II
I)から(VII)の合成においては、大量の溶媒を必要と
することから生産性が低い場合も少なくない。
また、(III)から(IV)、(III)から(VII)を位置
選択的に行わせるのは、きわめて難しい。
したがって本発明の目的は、アルコキシベンゼン化合物
及びアリールオキシベンゼン化合物を温和な条件にて収
率よく合成しうる方法を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明者らはアミド結合を形成した後、アルコキシ基又
はアリールオキシ基を導入する方法、例えば下記ルート (上記各一般式中、R11、R12、R13及びnは前記と同じ
意味をもつ。Xはハロゲン原子を示す。) を実施できれば、上記の種々の問題点を解決できること
及び上記ルートにおいて、近年、芳香族化合物のハロゲ
ン化の技術の進歩は目ざましく、例えばアルミナ等にハ
ロゲン化剤を担持することによって、(XI)から(XI
V)あるいは(XII)から(XIII)を選択的に合成するこ
とが可能になっていることに着目し、種々検討を重ね
た。その結果、銅または銅塩とアミン類及び塩基の存在
下、ハロゲノベンゼン誘導体(XIII)とアルコール類又
はフェノール類とを反応させることにより、温和な条件
下で収率よく、かつ、高選択率で、目的とするアルコキ
シベンゼン化合物(X)及びアリールオキシベンゼン化
合物を得ることができ、上記ルートを完成させることが
できることを見出した。
すなわち本発明は、ハロゲノベンゼン誘導体とアルコー
ル類又はフェール類とを、銅もしくは銅化合物、アミン
類及び塩基の存在下で反応させることを特徴とするアル
コキシもしくはアリールオキシベンゼン化合物の製造方
法を提供するものである。
本発明の反応は次式で表わすことができる。
一般式(I)において、Xはハロゲン原子を表わし、R1
は、ヘテロ環残基、アシル基、アルキルスルホニル基、
アリールスルホニル基、カルバモイル基、スルファモイ
ル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボ
ニル基、アルコキシスルホニル基、またはアリールオキ
シスルホニル基を表わし、R2は芳香族環に置換可能な基
を表わし、mは0〜4の整数を表わす。ここでR1とR2
が結合して5〜7員環を形成していてもよく、R2同志が
結合して5〜7員環を形成していてもよく、mが2以上
の場合、R2は互いに同じであっても異なっていてもよ
い。) 一般式(II)において、R3は、アルキル基又はアリール
基を表わす。一般式(I)においてXは、塩素原子、臭
素原子、ヨウ素原子、フッ素原子などであるが好ましく
はヨウ素原子又は臭素原子である。
一般式(I)において、R1は好ましくは、ヘテロ環残基
(例えば、ピリジン−3−イル)、炭素数1〜36のアシ
ル基{例えばホルミル、アセチル、プロピオニル、ピバ
ロイル、ベンゾイル、ドデカノイル、2−エチルヘキサ
ノイル、2−(2,4−ジ−t−ベンチルフェノキシ)ブ
タノイル、トリフルオロアセチル、トリクロロアセチ
ル、p−ニトロベンゾイル、p−クロロベンゾイル、ペ
ンタフルオロベンゾイル}、炭素数1〜36のアルキルス
ルホニル基(例えばメタンスルホニル、エタンスルホニ
ル、n−ブタンスルホニル、ベンジルスルホニル、トリ
フルオロメタンスルホニル、n−ドデカンスルホニル、
n−ヘキサデカンスルホニル)、炭素数6〜36のアリー
ルスルホニル基(例えばフェニルスルホニル、p−トリ
ルスルホニル、m−ニトロフェニルスルホニル、p−ド
デシルフェニルスルホニル)、又は炭素数2〜36のアル
コキシカルボニル基(例えばメトキシカルボニル、エト
キシカルボニル、i−ブトキシカルボニル、ベンジルオ
キシカルボニル、t−ブトキシカルボニル、ドデシルオ
キシカルボニル)を表わす。
一般式(I)においてR2は好ましくは、ハロゲン原子
(フッ素原子、塩素原子、臭素原子)、炭素数1〜18の
アルキル基(例えばメチル、エチル、i−プロピル、t
−ブチル、トリフルオロメチル、ベンジル、n−ドデシ
ル)、カルボキシル、スルホ、ヒドロキシル、シアノ、
炭素数1〜37のカルバモイル基{例えばカルバモイル、
N,N−ジメチルカルバモイル、N,N−ジエチルカルバモイ
ル、N−メチルカルバモイル、N−ブチルカルバモイ
ル、N−シクロヘキシルカルバモイル、N,N−ジヘキシ
ルカルバモイル、N−ドデシルカルバモイル、N−(3
−ドデシルオキシプロピル)カルバモイル、N−〔3−
(2,4−ジ−t−ペンチルフェノキシ)プロピル〕カル
バモイル、N−〔4−(2,4−ジ−t−ペンチルフェノ
キシ)ブチル〕カルバモイル}、炭素数0〜36のスルフ
アモイル基(例えばスルフアモイル、N−メチルスルフ
アモイル、N−ブチルスルフアモイル、N,N−ジメチル
スルフアモイル、N,N−ジエチルスルフアモイル、N−
ドデシルスルフアモイル)、炭素数1〜36のカルボンア
ミド基(例えばホルムアミド、アセトアミド、トリフル
オロアセトアミド、プロパンアミド、ベンズアミド、p
−ニトロベンズアミド、ドデカンアミド)、炭素数1〜
36のスルホンアミド基(例えばメタンスルホンアミド、
エタンスルホンアミド、ブタンスルホンアミド、トリフ
ルオロメタンスルホンアミド、ベンゼンスルホンアミ
ド、p−トルエンスルホンアミド、ベンジルスルホンア
ミド、p−ヘキサデカンスルホンアミド)、炭素数1〜
36のアルコキシ基(例えばメトキシ、エトキシ、メトキ
シエトキシ、ベンジルオキシ、n−ドデシルオキシ)、
炭素数2〜36のアルコキシカルボニル基(例えばメトキ
シカルボニル、エトキシカルボニル、n−ドデシルオキ
シカルボニル)、アミノ基(例えばアミノ、メチルアミ
ノ、ジメチルアミノ、モルホリノ)、ニトロ基又は炭素
数1〜24のアシル基(例えばホルミル、アセチル、ベン
ゾイル、ドデカノイル)を表わす。R2としては上記例示
置換基のうちヒドロキシル基又はアミノ基以外の基がよ
り好ましい。
一般式(II)において、R3はより好ましくは炭素数1〜
36の1級のアルキル基〔例えばメチル、エチル、プロピ
ル、ベンジル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシ
プロピル、2−メトキシエチル、2−エチルヘキシル、
アリル、プロパルギル、フエネチル、2−フェノキシエ
チル、2−(p−ニトロフェノキシ)エチル、2−クロ
ロエチル、2−ブロモエチル、n−ヘキシル、2−(2
−ヒドロキシエトキシ)エチル、p−ニトロベンジ
ル〕、炭素数6〜36のアリール基(例えばフェニル、ナ
フチル)を表わし、R2で述べたような種々の置換基を有
していてもよい。さらに好ましくは、アリール基上の置
換基は、そのσ値の総和が0.0以下になるように選ば
れる。σ値としては、C.Hanschらの文献(J.Med.Che
m.,16,1207(1973);ibid.,20,304(1977))の値を用
いるのが好ましい。
一般式(I)及び(II)においてmは好ましくは0であ
る。
本発明の反応は銅もしくは銅化合物、アミン類及び塩基
の存在下で行われる。銅化合物は酸化数1価〜2価のも
のいずれも用いることができる。銅化合物として好まし
くは銅塩が用いられる。
本発明において用いられる銅または銅塩としては既知の
ものすべてが用いることができる。代表的なものは以下
の通りである。
(イ)銅 粉末状、粒状、板状、鎖状または線状の銅 (ロ)1価の銅(無水物または水和物) 塩化第一銅、臭化第一銅、シアン化第一銅、沃化第一
銅、酸化第一銅、チオシアン酸第一銅等 (ハ)2価の銅(無水物または水和物) 酢酸銅、銅アセチルアセトネート、臭化第二銅、塩化第
二銅、クエン酸第二銅、塩化二アンモニウム銅、4−シ
クロヘキシル酪酸銅、ギ酸銅、グルコン酸銅、水酸化第
二銅、硝酸銅、オレイン酸銅、酸化第二銅、リン酸第二
銅、塩化第二銅カリウム、硫酸銅、硫化第二銅、炭酸
銅、ドデカン酸銅、エチルアセト酢酸銅、フッ化銅、し
ゅう酸銅、過塩素酸銅、ピロリン酸銅、セレン酸銅、ス
テアリン酸銅、酒石酸銅、キサントゲン酸銅等 これらの銅または銅塩のうち本発明において好ましく用
いられるのは2価の銅塩(例えば酢酸銅、塩化第二銅、
臭化第二銅等)である。
本発明において用いられるアミン類としてはN,N,N′,
N′−テトラメチルエチレンジアミン、アミジン類(例
えば1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセン、
1,5−ジアザビシクロ[4,3,0]−5−ノネン等)、アミ
ン酸類(例えばグリシン、サルコシン、バリン、ロイシ
ン、イソロイシン、セリン、トレオニン、グルタミン
酸、リジン、アルギニン、ヒスチジン、フェニルアラニ
ン、チロシン、トリプトファン、プロリン、ヒドロキシ
プロリン等)またはピリジン類(例えばピリジン、α−
ピコリン、β−ピコリン、γ−ピコリン、2,6−ルチジ
ン、2,4−ルチジン、2,3−ルチジン、2,5−ルチジン、
3,5−ルチジン、3,4−ルチジン、2,4,6−コリジン、4
−ジメチルアミノピリジン、2−ジメチルアミノピリジ
ン、2−ピロリン酸、2,2′−ジピリジル、2,2′−ジピ
リジルアミン、2,2′−ジピリジルメタン、2,2′−ジピ
リジルケトン、キノリン、2−メチルキノリン、3−メ
チルキノリン、4−メチルキノリン、8−ヒドロキシキ
ノリン、イソキノリン、2,2′:6′,2″−ターピリジ
ル、2,2′−ジキノリル、1,1′−ジイソキノリル、3,
3′−ジイソキノリル、2−アミノピリジン、1−アミ
ノイソキノリン、2−アミノキノリン、アクリジン、9
−メチルアクリジン、1,10−フェナントロリン、2,4−
ジメチル−1,10−フェナントロリン、2,4,6−トリ−2
−ピリジル−1,3,5−トリアジン、2,9−ジメチル−1,10
−フェナントロリン、2,4,7,9−テトラメチル−1,10−
フェナントロリン等)等がある。
本発明のアミン類としては第三級アミン類が好ましい。
さらに好ましくは なる部分構造を有する第三級アミン類が使用できる。特
に好ましい第三級アミン類はピリジン残基を有する配位
子であり、ピピリジル、8−ヒドロキシキノリン等の二
座配位子を含む。
本発明において用いられる塩基としては通常の有機反応
に用いられる塩基を用いることができる。塩基としては
その共役酸の水中での解離定数(pKa)が9以上の強塩
基である。塩基の例としては水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、水酸化リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリ
ウム、炭酸リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カ
リウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム、水素化リ
チウム、ナトリウムアミド、酸化カルシウム、酸化バリ
ウム、t−ブトキシカリウムなどのアルカリ金属もしく
はアルカリ土類金属化合物並びにグアニジン、1,8−ジ
アザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセン(DBU)、1,5
−ジアザビシクロ[4,3,0]−5−ノネン(DBN)等があ
る。本発明において好ましく用いられる塩基としては水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭
酸カリウム、水素化ナトリウム、DBU等がある。R3OHが
フェノール類の場合に、塩基として水酸化ナトリウム、
水酸化カリウムを用いるときにはあらかじめ、フェノキ
シドを調製し、生成する水を除去することが好ましい。
本発明においてアミン類と銅もしくは銅化合物は別々に
反応系に添加してもよいが、あらかじめアミン類の銅錯
体を調製して銅錯体として同時に添加することもでき
る。本発明に用いる銅錯体として特に好ましい錯体とし
ては下記一般式(XIV)で表わされる錯体を挙げること
ができる。
一般式(XIV) 〔Cu(L)〕(T) 一般式(XIV)においてLは前述のアミン類を示し、l
は1〜4の整数を示し、Tは錯体のアニオンまたは共有
結合成分を示す。pはCuとTのチャージバランスをとる
ために必要な数(例えば1/2、1、2等)を示す。例え
ばCuが2価でTが1価のアニオンのときpは2である。
pが複数のときTは同じであっても異なっていてもよ
い。本発明に用いる銅錯体は一般式(XIV)で表わされ
る銅錯体に他の異なる塩が複合した複塩の形であっても
よい。Tの例のアニオン形で以下に示す。
F-、Cl-、Br-、I-、ClO4 -、BF4 -、CH3COO-、NO2 -、N
O3 -、N3 -、SCN-、OH-、CN-、SO4 2-、SO3 2-、HSO4 -、HSO
3 -、NaSO4 -、NaSO3、CO3 2- 本発明において用いられる銅錯体の例として以下のもの
を挙げることができる。
〔Cu(py)〕Cl2 〔Cu(py)〕Br2 〔Cu(bpr)〕Cl2 〔Cu(bpr)〕Br2 〔Cu(bpr)〕Cl2 〔Cu(bpr)〕Cl(ClO4 -) 〔Cu(bpr)〕I2 〔Cu(bpr)〕(NO3 〔Cu(bpr)〕(NO3 〔Cu(bpr)〕(NO3 〔Cu(bpr)〕(SCN) 〔CuCl2(terp)〕 〔Cu(phen)〕Cl2 〔Cu(phen)〕(ClO4) 〔Cu(phen)〕(ClO4 〔Cu(phen)〕NO3 〔Cu(phen)〕(NO3 (ただし、py=ピリジン、bpy=2,2′−ビピリジル、ph
en=1,10−フェナントロリン、terp=2,2′:6′,2″−
ターピリジル) これらの銅錯体は水またはアルコール系溶媒中対応する
銅塩とピリジン類とを混合することにより容易に得るこ
とができる。これらの銅錯体の合成法及び性質について
は新実験化学講座、第8巻、「無機化合物の合成III」
(丸善株式会社)に詳しい。
次に本発明の反応の反応条件について詳細に述べる。
本発明におけるアルコール類の反応基質すなわちハロゲ
ノベンゼン化合物に対するモル比は0.1〜1000であり、
好ましくは1.0〜200、さらに好ましくは10〜100であ
る。
本発明におけるフェノール類の反応基質、すなわち、ハ
ロゲノベンゼン化合物に対するモル比は0.1〜100であ
り、好ましくは0.5〜10であり、さらに好ましくは0.9〜
2.0である。
本発明における銅、銅化合物または銅錯体の反応基質に
対するモル比は1.0×10-10〜10であり、好ましくは1.0
×10-6〜1.0、さらに好ましくは1.0×10-3〜0.1であ
る。
本発明におけるアミン類の反応基質に対するモル比は1.
0×10-10〜1000、好ましくは1.0×10-6〜200、さらに好
ましくは1.0×10-3〜100である。
本発明における塩基の反応基質に対するモル比は0.1〜1
00、好ましくは0.5〜10、さらに好ましくは1.0〜3.0で
ある。
アミン類がDBU、DBN、グアニジン等の強塩基であるとき
は、アミン類は塩基の代わりとして用いることができ、
この時アミン類の反応基質に対するモル比は前記塩基の
それに準じる。ここで強塩基とはその共役酸の水中での
解離定数(pKa)が9以上の塩基のことを言う。本発明
のアミン類が強塩基でないときは、さらに強塩基を用い
る。
本発明の反応における溶媒としてはアセトニトリル、N,
N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミ
ド、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドン、テ
トラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジ
グライム、エーテル、ヘキサメチルホスホリルトリアミ
ド、スルホラン、ジエチルカーボネート、1,3−ジメチ
ル−2−イミダゾリドン等を挙げることができるが、反
応に用いられるアルコール類またはアミン類(例えばピ
リジン、α−ピコリン、β−ピコリン、γ−ピコリン、
キノリン、2,6−ルチジン、2,4,6−コリジン、N,N,N′,
N′−テトラメチルエチレンジアミン、DBU、DBN等)を
過剰量用いて溶媒としても作用させるのがより好まし
い。
反応温度は−78℃〜200℃、好ましくは−20℃〜100℃、
さらに好ましくは−10℃〜60℃である。
(化合物の具体例) 以下に本発明の反応を適用する化合物の具体例を一般式
(I)及び(II)で示される化合物の組合せで示すが、
これらに限定されるものではない。
(発明の効果) 本発明方法によれば、アルコキシベンゼン化合物及びア
リールオキシベンゼン化合物を温和な条件で収率よく、
かつ高選択的に得ることができる。
(実施例) 次に本発明を実施例に基づき、さらに詳細に説明する。
実施例1 2−アセトアミドアニソール(115)の合成 まず常法により、2−ブロモアニリンより、2−ブロモ
−1−アセチルアミノベンゼンを合成した。すなわち、
2−ブロモアニリン25.0gにアセトニトリル150mlを加
え、さらに、これに無水酢酸15.1mlを加え、2時間加熱
還流した。室温にもどした後、酢酸エチル300mlを加
え、2回水洗後、溶媒を留去し、得られた粗結晶をヘキ
サン−酢酸エチル混合溶媒にて晶析を行い、2−ブロモ
−1−アセチルアミノベンゼンを23.2g得た。収率75
%。
次に、メタノール40mlにナトリウムメトキシドメタノー
ル溶液(28%)2.3ml、塩化第一銅100mg、8−ヒドロキ
シキノリン145mgを加えた溶液に、2−ブロモ−1−ア
セチルアミノベンゼン2.14gを加え、50分間加熱還流し
た。水冷後、酢酸エチルを加え、水洗を行い、芒硝にて
乾燥した。溶媒を留去して得られた粗結晶をn−ヘキサ
ン−酢酸エチル混合溶媒にて晶析を行い、目的物1.56g
を得た。収率95%、別途合成した標品をスペクトルデー
タが一致した。
2−ブロモ−1−アセチルアミノベンゼンのかわりに、
2−ヨード−1−アセチルアミノベンゼンを用いた場合
にも同様に、目的物(115)を得た。収率93%。
実施例2 2−エトキシ−1−エトキシカルボニルアミ
ノベンゼン(122)の合成 常法にて合成した2−ブロモ−1−エトキシカルボニル
アミノベンゼンを用い、以下の通り合成を行った。
エタノール40mlに、ナトリウムエトキシド680mg、塩化
第二銅・二水和物170mg、2.2′−ビピリジン156mgを加
えた溶液に、2−ブロモ−1−エトキシカルボニルアミ
ノベンゼン2.44gを加え、1.5時間加熱還流した。室温に
もどし、酢酸エチルを加え、水洗後、芒硝にて乾燥し
た。溶媒を留去して得られた粗結晶をn−ヘキサン−酢
酸エチル混合溶媒にて晶析を行い、目的物1.75gを得
た。収率84%。別途合成した標品とスペクトルデータが
一致した。
実施例3 2−メタンスルホニルアミノアニソール(11
6)の合成 常法にて合成した。2−ブロモ−1−メタンスルホニル
アミノベンゼンを用い、以下の通り合成を行った。
メタノール40mlに、DBU1.52g、塩化第二銅・二水和物85
g、1,10−フェナントロリン90mgを加えた溶液に、2−
ブロモ−1−メタンスルホニルアミノベンゼン2.50gを
加え、5時間加熱還流した。室温にもどし、常法にて処
理を行い、n−ヘキサン−酢酸エチルにて晶析を行い、
目的物1.64gを得た。収率82%。
実施例4 2−アセトアミドアニソール(115)の合成
(実施例1と異なる条件) メタノール40mlにナトリウムメトキシドメタノール溶液
(28%)2.3ml、銅粉63mgを加え、1時間加熱還流し
た。これに8−ヒドロキシキノリン145mg、2−ブロモ
−1−アセチルアミノベンゼン2.14gを加え、3時間加
熱還流した。常法にて反応処理を行い、目的物1.43gを
得た。収率87%。
実施例5 2−(2−ヒドロキシエトキシ)−1−アセ
チルアミノベンゼン(119)の合成 エチレングリコール30mlに水素化ナトリウム(含量40
%)440mgを少量ずつ加え、発泡が終ったところで、塩
化第一銅50mg、8−ヒドロキシキノリン75mg、2−ブロ
モ−1−アセチルアミノベンゼン1.07gを加え、50分間
反応温度を70〜80℃に保った。常法により反応処理を行
った後、n−ヘキサン、酢酸エチル混合溶媒にて晶析を
行い、目的物720mgを得た。収率74%。融点89〜91℃ 実施例6 上記表中のアルコキシ体(II)の(74)及び(76)につ
いて実施例1と同様の方法により合成できる。
比較例1 メタノール40mlにナトリウムメトキシドメタノール溶液
(28%)2.3ml、塩化第一銅100g及び2−ブロモ−1−
アセチルアミノベンゼン2.14gを加え、5時間加熱還流
したが、原料を回収しただけに終った。
実施例1とこの比較例1の結果の比較から8−ヒドロキ
シキノリンの添加効果は明らかである。
比較例2 メタノール40mlにナトリウムメトキシドメタノール溶液
(28%)2.3ml、塩化第一銅100g、トリフェニルホスフ
ィン262mg及び2−ブロモ−1−アセチルアミノベンゼ
ン2.14gを加え、5時間加熱還流したが単なる原料回収
に終った。
トリフェニルホスフィンの他、数種のホスフィン系配位
子を検討したが、添加効果は観測されなかった。
以上のように、本発明におけるアミン類の添加効果は非
常に大きいものである。
実施例7 化合物(159)の合成 p−クレゾール1.08g、o−ブロモアセトアニリド2.14g
を1,3−ジメチル−2−イミダゾリドン20mlに溶解し、
これに水素化ナトリウム0.88gを少量ずつ加えた。さら
に、塩化第一銅0.10g、8−ヒドロキシキノリン0.15gを
加え、内温90〜95℃にて窒素雰囲気下2時間攪拌した。
酢酸エチル、希塩酸水を加え、分液を行い、有機層を芒
硝にて乾燥した。溶媒を留去して得られた油状物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチ
ル=3/1)にて精製して、1.08gの化合物(159)を得
た。反応混合物は、1H−NMRによれば目的物(159):還
元的脱ハロゲン化物:ホモカップリング体(2,2′−ア
セチルアミノビフェニル=64:5:31という組成であっ
た。
比較例3 実施例7におけるo−ブロモアセトアニリドの替わりに
同モルのブロモベンゼンを用いて、同条件下反応を行っ
たが、原料回収に終った。オルト位のアセトアミド基に
よる活性化は明らかである。
比較例4 p−クレゾール1.08g、o−ブロモアセトアニリド2.14g
を1,3−ジメチル−2−イミダゾリドン20mlに溶解し、
これに水素化ナトリウム0.88gを少量ずつ加えた。さら
に、8−ヒドロキシキノリン0.15gを加え、内温90〜95
℃にて窒素雰囲気下2時間攪拌したが、原料回収に終っ
た。銅塩の添加効果は明らかである。
比較例5 p−クレゾール1.08g、o−ブロモアセトアニリド2.14g
を1,3−ジメチル−2−イミダゾリドン20mlに溶解し、
これに水素化ナトリウム0.88gを少量ずつ加えた。さら
に、塩化第一銅0.10gを加え、内温90〜95℃にて窒素雰
囲気下2時間攪拌したが、わずかに還元的脱ハロゲン化
物が得られるのみで、化合物(159)は全く得られかな
った。8−ヒドロキシキノリンの添加効果は明らかであ
る。
さらに実施例7において塩基である水素化ナトリウムを
添加しない場合にも化合物(159)は全く得られない。
このように、この反応においては、塩基、銅塩、アミン
類が必須であることは明らかである。
比較例6 実施例7において、用いるフェノールをp−クレゾール
(σ=−0.17、CH3)から に置きかえて、置換反応を試みたが、置換生成物は全く
得られずに還元的脱ハロゲン化物及びN−アセチル−N
−(2−アセトアミドフェニル)−2−ブロモアニリン
が得られるのみであった。
実施例8 化合物(159)の合成(実施例6と異なる条
件) p−クレゾール1.08g、o−ブロモアセトアニリド2.14g
を1,3−ジメチル−2−イミダゾリドン20mlに溶解し、
これにDBU3.0ml、塩化第二銅・二水和物0.17g、8−ヒ
ドロキシキノリン0.15gを順に加え、内温90〜95℃にて
窒素雰囲気下10時間攪拌した。室温にもどし、実施例7
と同様の後処理を行い、化合物(159)を0.92得た。
実施例9 実施例7又は8と同様の方法で、他の化合物も合成でき
る。以下に本発明の代表的化合物について1H−NMRのケ
ミカルシフトを示す。
化合物(159)1 H−NMR(200MHz) 8.45(dd,1H,J=8.0,1.3Hz) 7.76(broad,s,1H) 7.18(d,2H,J=8.7Hz) 7.10(ddd,1H,J=8.0,8.0,1.3Hz) 6.93(ddd,1H,J=8.0,8.0,1.3Hz) 6.90(d,2H,J=8.7Hz) 6.80(dd,1H,J=8.0Hz) 2.38(s,3H) 2.20(s,3H) 化合物(182)1 H−NMR(200MHz) 8.35(d,1H,J=8.7Hz) 7.78(broad,s,1H) 7.50−7.30(m,5H) 7.16(dd,1H,J=8.7,2.0Hz) 7.02(d,2H,J=8.0Hz) 6.98(d,2H,J=8.0Hz) 6.81(dd,1H,J=2.0Hz) 5.08(s,2H) 2.20(s,3H)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 233/54 233/75 233/80 235/24 235/56 243/28 255/59 307/02 309/51 311/08 311/21 311/46 317/36 // C07B 61/00 300

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(I)で表わされるハロゲノベ
    ンゼン誘導体とR3OHで表わされるアルコール類又はフェ
    ノール類とを、銅もしくは銅化合物、アミン類及び塩基
    の存在下で反応させ、下記一般式(II)で表わされるア
    ルコキシベンゼン化合物又はアリールオキシベンゼン化
    合物を得ることを特徴とするアルコキシもしくはアリー
    ルオキシベンゼン化合物の製造方法。 一般式(I) (式中、Xはハロゲン原子を表わし、R1はヘテロ環残
    基、アシル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホ
    ニル基、カルバモイル基、スルファモイル基、アルコキ
    シカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アルコ
    キシスルホニル基又はアリールオキシスルホニル基を表
    わし、R2は芳香族環に置換可能な基を表わし、mは0〜
    4の整数を表わす。ここで、R1とR2とが結合して5〜7
    員環を形成していてもよく、R2同志が結合して5〜7員
    環を形成していてもよく、mが2以上の場合、R2は互い
    に同じであっても異なっていてもよい。) 一般式(II) (式中、R3はアルキル基又はアリール基を表わし、R1
    R2、mはそれぞれ一般式(I)におけるものと同義であ
    る。)
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