JPH0792509B2 - 磁気結合した複数の超伝導コイルの励磁方法 - Google Patents

磁気結合した複数の超伝導コイルの励磁方法

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JPH0792509B2
JPH0792509B2 JP4258218A JP25821892A JPH0792509B2 JP H0792509 B2 JPH0792509 B2 JP H0792509B2 JP 4258218 A JP4258218 A JP 4258218A JP 25821892 A JP25821892 A JP 25821892A JP H0792509 B2 JPH0792509 B2 JP H0792509B2
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superconducting
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秀伍 棚橋
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核融合科学研究所長
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/10Nuclear fusion reactors

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  • Plasma Technology (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気閉じこめ方式の核
融合装置の磁場発生装置に用いる超伝導コイルの励磁方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近時、ヘリカル型核融合装置やカスプ型
核融合装置などの定常磁場を発生させる磁場発生装置に
は大型の超伝導コイルが用いられる様になってきた。こ
の種の磁場発生装置には数個の超伝導コイルが用いられ
それぞれ異なった電流が必要であり、それらは相互に磁
気的に結合していることが多い。しかもその電流は数〜
数十kAの大電流になって来ていた。従来、複数の超伝
導コイルの励磁回路に於いては、超伝導コイルに流す電
流回路と同数の電源で励磁するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この様な定常磁場発生
装置にあっては、時間的に変化しない定常磁場が必要で
あって、電源は必要な電流に立ち上げる時に所要の電圧
を発生させるために必要であるが、その後はその電流を
維持するために必要な電圧はコイル端子で零である。従
って、電流を維持するときには基本的に電源が不要であ
る。即ちコイルの両端を短絡すればそのコイルの電流を
維持することが出来ることは永久電流としてよく知られ
ており、磁気的に結合のない場合には複数の超伝導コイ
ルを唯一個の電源で順次永久電流にして励磁することは
容易である。しかし磁気的に結合している複数の永久電
流超伝導コイルの場合には一つのコイルに電源を接続し
てそのコイル電流を別の値にしようとして変化させると
他のコイルの電流も変化してしまうため、コイルの電流
を独立に設定することはできないと言う問題があった。
【0004】このように磁気的に結合した複数の超伝導
コイルを備えた定常磁場発生装置にあって、高価な大電
流電源を数多く使うことなく、唯一個の電源だけで、各
電流回路の電流を任意に設定することが出来るものが望
まれていた。
【0005】本発明はこのような課題を解決するために
なされたものであって、その目的とするところは、磁気
結合した複数の超伝導コイルを唯一個の電源で励磁で
き、しかも全てのコイル電流を任意の値に設定できる超
伝導回路の励磁方法を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決する手段】上記の目的を達成するため、本
発明の超伝導回路の励磁方法においては、磁気結合した
複数の超伝導コイルと、その各端子間に設けた各々の短
絡スイッチと、一台の両極性可変電圧電源とから成り、
上記の各端子と上記両極性可変電圧電源とを各々接続ス
イッチを介して接続している励磁回路を励磁するにあた
り、これらの複数コイルの相互誘導係数行列と励磁の順
序から定まる最終電流値に基づき、所望の最終電流値を
得るための各コイルの励磁の順序及び初期電流値を定
め、この順序に従って第1の超伝導回路の接続スイッチ
を閉路して上記両極性可変電圧電源に電圧を発生させ、
上記所定の初期コイル電流に達した後にその短絡スイッ
チを閉路しその接続スイッチを開路してこの超伝導コイ
ルを準永久電流状態とし、順次他の各超伝導コイルも前
記順序に従って各々所定の初期コイル電流に励磁して、
各々準永久電流状態とすることにより、全ての超伝導コ
イルを所望の電流値の準永久電流状態にすることを特徴
とするものである。
【0007】
【作用】第1の超伝導コイルと両極性可変電圧電源とを
接続している接続スイッチを閉路してから両極性可変電
圧電源の電圧を発生させ、この超伝導コイルの電流を増
加させて第1のコイル用の初期電流値に立ち上げ、その
後はこの超伝導コイルの電流を保持するような電圧とす
る。この状態に於て、該超伝導コイルの端子に接続され
た短絡スイッチを閉路した後上記電源の電圧を逆極性に
発生させてこの電源から流出していた電流が殆ど無くな
った時該接続スイッチを開路する。この状態において
は、第1の超伝導コイルの電流は該短絡スイッチを通し
て準永久電流となっている。
【0008】次に第2の超伝導コイルと両極性可変電圧
電源とを接続している接続スイッチを閉路してから該電
源の電圧を発生させ、この超伝導コイルの電流を増加さ
せて第2のコイル用の初期電流値に立ち上げ、その後は
この超伝導コイルの電流を保持するような電圧とする。
この状態に於て、第2の超伝導コイルの端子に接続され
た短絡スイッチを閉路した後該電源の電圧を逆極性に発
生させてこの電源から流出していた電流が殆ど無くなっ
た時該接続スイッチを開路する。この状態においては、
第2の超伝導コイルの電流は該短絡スイッチを通して準
永久電流となっている。この時第1のコイル電流は第2
コイルとの磁気結合のため第1コイル用の当初の初期電
流とは異なった値の準永久電流となっている。
【0009】以下同様にして次々と超伝導コイルを励磁
し全ての超伝導コイルの励磁が終わると、各コイルには
全て準永久電流が流れている状態になる。ただし各コイ
ルの準永久電流の値は、磁気結合のため新たにコイルが
励磁される毎に順次その値がかわり最終値となってい
る。
【0010】各コイルの最終準永久電流値は、コイル間
の磁気結合の程度を表わす相互誘導係数、各コイルの初
期電流値、励磁の順序によって一意に決まるものであ
る。従って、全てのコイルの最終準永久電流値が所望の
値になるように励磁の順序と各コイルの初期電流値を予
め算定しておくことは可能であり、これにより各コイル
に任意の最終準永久電流値を設定することができる。
【0011】次に全てのコイルの減磁を行うには次のよ
うにする。任意のコイルを選び、それに接続している接
続スイッチを閉路し、そのコイルに流れている電流と同
じ電流を電源から供給する。この状態の時、短絡スイッ
チの電流は無くなるので、短絡スイッチを開路する。次
に電流を減じる向きの電圧を電源に発生させれば、電流
が減少して実質零となった時に接続スイッチを開路す
る。以下同様に次々にコイルを減磁して、全てのコイル
の電流を無くすことが出来る。
【0012】全コイル減磁の途中で、必要なら励磁され
ていないコイルの励磁を行うことも出来る。そして別の
初期電流を設定して行けば、別の最終準永久電流値の組
合せを得ることが出来る。
【0013】コイルを順次励磁して行く場合に、あるコ
イルの電流が、そのコイルに許容された最大電流値を超
える場合が有り得る。この様な場合には励磁の順序を変
えることによって避けることが出来る。
【0014】この様にして唯1台の電源で複数の超伝導
コイルを任意の電流値に励磁することが可能である。
【0015】上述の説明に於ける準永久電流について説
明する。上述の短絡スイッチは、常伝導スイッチである
が、その電気抵抗は極めて小さいものを使用することを
念頭に置いている。即ちそれに接続している超伝導コイ
ルの自己誘導係数Lとその超伝導コイルの端子との接続
抵抗を含めてその短絡スイッチの全抵抗Rとの比L/R
を減衰時定数と呼び、この大きさ(時間)が励磁、減
磁、および定常磁場発生装置の使用時間としての「定
常」と見なす時間の長さに比べて充分長い場合、この回
路の電流は実質上永久電流と見なす事が出来るので、準
永久電流と呼ぶ。即ちこの場合、定常磁場発生装置の使
用時間中は電流の減衰はないものと考えてよい。
【0016】なお、現在の技術では、大型核融合装置の
磁場発生装置に使用出来る大電流短絡スイッチで超伝導
のものがまだ開発されていないので、上記短絡スイッチ
は、常伝導スイッチを使用せざるを得ないが、超伝導ス
イッチで高電圧大電流に耐えうるものが開発されれば、
それを使用して真に永久電流とすることが出来る。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例の構成を図1によって
説明する。図1において、1はヘリカル磁場用の超伝導
コイルで3個のコイルを直列接続したものであり、2,
3はその端子である。4,5,6はポロイダル磁場用の
超伝導コイルで、7,8は超伝導コイル4の端子、9,
10は超伝導コイル5の端子、11,12は超伝導コイ
ル6の端子である。13は両極性可変電圧電源としての
サイリスタ整流電源で図示外の制御装置の指令により正
負の電圧を発生させることが出来かつその大きさを変化
させることが出来るようになっている。14は端子2と
端子3との間に挿入された短絡スイッチ、15は端子7
と端子8との間に挿入された短絡スイッチ、16は端子
9と端子10との間に挿入された短絡スイッチ、17は
端子11と端子12との間に挿入された短絡スイッチで
ある。
【0018】18は両極性可変電圧電源13を端子2,
3に接続しうるように挿入された接続スイッチ、19は
両極性可変電圧電源13を端子7,8に接続しうるよう
に挿入された接続スイッチ、20は両極性可変電圧電源
13を端子9,10に接続しうるように挿入された接続
スイッチ、21は両極性可変電圧電源13を端子11、
12に接続しうるように挿入された接続スイッチであ
る。短絡スイッチ14乃至17及び接続スイッチ18乃
至21は各々電動、油圧、空圧等の駆動手段を具備し、
図示外の制御装置によりそれらの開閉操作が出来るよう
にしている。
【0019】超伝導コイル1乃至6、及び両極性可変電
圧電源13には各々の電流を測定する電流測定装置が具
備されて、測定された電流値が上記制御装置に伝達され
るようにしている。さらに上記制御装置は上記の各コイ
ル電流が予め指定された電流値になるように、両極性可
変電圧電源13の電圧を発生させ、或はコイル電流と両
極性可変電圧電源13の電流値を比較してこれらが実質
上一致した時に該コイルに接続された短絡スイッチを開
路し、或は両極性可変電圧電源13の電流値が実質上零
となった時に、閉路している接続スイッチを開路する機
能をもたせている。
【0020】上記の3個のヘリカル磁場用の超伝導コイ
ル、3個のポロイダル磁場用の超伝導コイル4,5,6
は相互に磁気結合している。また超伝導コイルの電流の
向きは超伝導コイル4のみ逆となる様な接続としてい
る。
【0021】次に、その動作を図1と図2と共に説明す
る。まず励磁法について述べる。接続スイッチ18を閉
路し、両極性可変電圧電源13(以下電源と略称する)
より電圧を発生させる。超伝導コイル1の電流が増加し
て初期電流値I11に達した後その電流値を保持する電圧
とする。短絡スイッチ14を閉路した後、電源の電圧を
負にすると電源電流が減少して実質零になった後これを
保持する。この後接続スイッチ18を開路する。この時
超伝導コイル1の電流は短絡スイッチ14を通って流
れ、準永久電流となる。
【0022】次に接続スイッチ19を閉路し、電源より
電圧を発生させる。超伝導コイル4の電流が増加して初
期電流値I21に達した後その電流値を保持する電圧とす
る。短絡スイッチ15を閉路した後、電源の電圧を負に
すると電源電流が減少して実質零になった後これを保持
する。この後接続スイッチ19を開路する。この時超伝
導コイル4の電流は短絡スイッチ15を通って流れ、準
永久電流となる。この時超伝導コイル1の電流はI12
変化している。
【0023】以下同様にして超伝導コイル5を励磁して
初期電流値I31にし、超伝導コイル6を励磁して初期電
流値I41にする。この状態においては超伝導コイル1の
準永久電流はI14になっており、超伝導コイル4の準永
久電流はI23になっており、超伝導コイル5の準永久電
流はI32になっている。
【0024】この時の準永久電流値I14,I23,I32
41と、初期電流値I11,I21,I 31及び途中の準永久
電流値I12,I13,I22の間の関係は、超伝導コイルの
誘導係数行列が予め判っていることから、容易に計算す
ることができる。従って、必要な最終永久電流となるよ
うに初期電流値を予め計算しておけば容易に最終値を得
ることができる。
【0025】このようにして超伝導コイルに必要とされ
る準永久電流を流すことによって、それが作る準定常磁
場を用いて核融合実験をすることができる。
【0026】上記の励磁順においては、超伝導コイル1
の準永久電流I12が最終の準永久電流I14より大きくな
っている。もしI12が超伝導コイル1の最大許容電流値
を超えるならば励磁の順序を変更して超えないような順
序を選ぶことが可能である。例えば、超伝導コイル1を
最後に励磁すればよい。4個の超伝導コイルの励磁の順
番は24通りであるので、そのなかから適当な順序を見
いだすことは可能である。
【0027】次に減磁法を述べる。励磁と全く逆の順序
を辿り、減磁する。即ち、接続スイッチ21を閉路して
電源に電圧を発生させ電源電流を超伝導コイル6の電流
I41に一致させる。この時短絡スイッチ17の電流は零
になり、短絡スイッチ17を開路する。この後電源に負
電圧を発生させると超伝導コイル6の電流は減少して零
になり、この時点で接続スイッチ21を開路する。この
様にして超伝導コイル5,6,4,1と減磁してゆくこ
とが出来る。減磁の順序はどの超伝導コイルから始めて
もよく、その順序は24通りある。
【0028】準永久電流の時定数が充分長くないような
場合において、設定した電流値から減少した時には、再
度電流値の設定を行う必要がある。この場合には、上記
の減磁法と励磁法を続けて行えばよい。
【0029】上記の実施例では、核融合装置に備えられ
た全ての超伝導コイルを1台の電源で励磁するようにし
たが、本発明を一部の複数超伝導コイルに実施すること
も可能である。また他の超伝導コイルの電流を変化させ
ている間に電流が変化しない超伝導コイルが必要なら、
この超伝導コイルに専用の電源を設ければ可能である。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、磁気結合した複数の超
伝導コイルと、その各端子間に設けた各々の短絡スイッ
チと、一台の両極性可変電圧電源とから成り、上記の各
端子と上記両極性可変電圧電源とを各々接続スイッチを
介して接続している励磁回路を励磁するにあたり、これ
らの複数コイルの相互誘導係数行列と励磁の順序から定
まる最終電流値に基づき、所望の最終電流値を得るため
の各コイルの励磁の順序及び初期電流値を定め、この順
序に従って第1の超伝導回路の接続スイッチを閉路して
上記両極性可変電圧電源に電圧を発生させ、上記所定の
初期コイル電流に達した後にその短絡スイッチを閉路し
その接続スイッチを開路してこの超伝導コイルを準永久
電流状態とし、順次他の各超伝導コイルも前記順序に従
って各々所定の初期コイル電流に励磁して、各々準永久
電流状態とするようにしているので、唯1台の電源で、
全ての超伝導コイルに所望の電流値の準永久電流を流す
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す回路図である。
【図2】励磁時の各超伝導コイルの電流変化を示す波形
図である。
【符号の説明】
1,4,5,6 超伝導コイル 13 両極性可変電圧電源 14,15,16,17 短絡スイッチ 18,19,20,21 接続スイッチ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気結合した複数の超伝導コイルと、そ
    の各端子間に設けた各々の短絡スイッチと、一台の両極
    性可変電圧電源とから成り、上記の各端子と上記両極性
    可変電圧電源とを各々接続スイッチを介して接続してい
    る励磁回路を励磁するにあたり、これらの複数コイルの
    相互誘導係数行列と励磁の順序から定まる最終電流値に
    基づき、所望の最終電流値を得るための各コイルの励磁
    の順序及び初期電流値を定め、この順序に従って第1の
    超伝導回路の接続スイッチを閉路して上記両極性可変電
    圧電源に電圧を発生させ、上記所定の初期コイル電流に
    達した後にその短絡スイッチを閉路しその接続スイッチ
    を開路してこの超伝導コイルを準永久電流状態とし、順
    次他の各超伝導コイルも前記順序に従って各々所定の初
    期コイル電流に励磁して、各々準永久電流状態とするこ
    とにより、全ての超伝導コイルを所望の電流値の準永久
    電流状態にすることを特徴とする超伝導コイルの励磁方
    法。
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CN117769106B (zh) * 2023-11-14 2024-10-25 中国科学院近代物理研究所 时分复用加速器磁铁电源拓扑设计方法及电源拓扑结构

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