JPH0793037A - アクティブマウントの制御方法 - Google Patents

アクティブマウントの制御方法

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JPH0793037A
JPH0793037A JP23985593A JP23985593A JPH0793037A JP H0793037 A JPH0793037 A JP H0793037A JP 23985593 A JP23985593 A JP 23985593A JP 23985593 A JP23985593 A JP 23985593A JP H0793037 A JPH0793037 A JP H0793037A
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JP
Japan
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coefficient
control signal
value
vibration
control
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JP23985593A
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Inventor
Takeshi Usagawa
毅 宇佐川
Katsuhiro Goto
勝博 後藤
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Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rubber Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安定制御と充分な振動低減効果との双方を達
成することのできるアクティブマウントの制御方法を提
供すること。 【構成】 J=E[ek 2 ]+ξE[yk 2
・・・(式1) ek :誤差信号 yk :制御信号 ξ :係数 上記「式1」で表される評価関数:Jが最小値に向かう
ように、適応フィルタ30のフィルタ係数を調整する最
小自乗法に基づく制御アルゴリズム33を採用すると共
に、係数:ξを、制御信号:yk の絶対値の大きさに応
じて、該制御信号:yk の絶対値が大きい程、大きくな
るように変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、加振手段を備えたアクティブマ
ウントの制御方法に係り、特に、自動車用エンジンマウ
ントの如く、入力振動が変化する振動伝達系に装着され
るアクティブマウントの制御に有利に適用され得るアク
ティブマウントの制御方法に関するものである。
【0002】
【背景技術】近年、防振性能に関する高度な要求を達成
するための一つの手段として、特開昭59−1828号
公報や特開昭59−23139号公報,特開平2−42
228号公報等に記載されているように、入力振動に応
じてマウント防振特性を切り換えるための加振手段を備
えたアクティブマウントが提案されており、自動車用エ
ンジンマウント等への採用が検討されている。
【0003】そして、このようなアクティブマウントで
は、特開昭64−83742号公報や特開平3−219
139号公報、特開平3−219140号公報等に記載
されている如く、加振手段を制御するために、例えば、
適応型のフィルタを用い、最小自乗法に基づく制御アル
ゴリズム(「LMSアルゴリズム」および「N−LMS
アルゴリズム」を含む)に従って、防振対象の振動状態
から得た誤差信号ができるだけ小さくなるようにフィル
タ係数を調整する適応制御が行なわれる。
【0004】ところが、従来の制御アルゴリズムでは、
特に車両の走行条件等に応じて入力振動が大きく変化す
る自動車のエンジンマウント等において、アクティブマ
ウントの加振手段にエネルギを与えるパワーアンプの定
格値を越えた制御信号が出力される場合があり、そのよ
うなパワーアンプの定格値を越えた制御信号の出力時に
は、システムに線形応答性が得られなくなるために、制
御系が発散状態となって、アクティブマウントに高周波
振動が発生し、防振特性が著しく悪化するという問題が
あった。
【0005】なお、そのような高周波振動の発生を防止
するために、制御信号の出力値に限界値を定め、限界値
に達した場合に、制御信号を強制的に零に引き戻すこと
も考えられるが、かかる方法では、制御信号を零に引き
戻した点で無制御となり、周期的に防振特性が低下し
て、極めて不快な振動状態が生ずることが避けられな
い。
【0006】そこで、制御信号の出力を規制するため
に、適応フィルタのフィルタ係数を更新する評価基準と
して、下式: J=E[ek 2 ]+ξE[yk 2 ] ek :誤差信号 yk :制御信号 ξ :係数 で表される評価関数:Jを用い、この評価関数:Jが最
小値に向かうようにフィルタ係数を調整することも考え
られる。即ち、かかる評価関数:Jを採用すれば、係
数:ξの値に応じて制御信号が低く抑えられることか
ら、発散を防止することができるのである。
【0007】ところが、かかる評価関数:Jにおける係
数:ξを余り大きく設定すると、発散防振には有効であ
るが、誤差信号:ek に基づく制御効果、即ち振動の低
減効果が小さくなるという不具合がある。そのために、
この評価関数:Jにおける係数:ξを、いかにして設定
するかが、実施に際しての大きな問題であり、かかる係
数:ξの有効且つ実用的な設定方法は、未だ、明らかに
されてはいなかった。
【0008】また、特に、自動車用エンジンマウントに
おいては、運転状況等によって入力振動の大きさや周波
数が大幅に変化するために、上記評価関数:Jにおける
係数:ξを小さく設定すると、大振幅振動の入力時等に
おける発散が抑えられず、一方、かかる係数:ξを大き
く設定すると、小振幅振動の入力時等における防振効果
が充分に得られないこととなり、係数:ξの設定が極め
て難しかったのである。
【0009】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、入力振動が変化する振動伝達系に装着され
る自動車用エンジンマウント等においても、安定制御と
有効な防振特性とが共に有利に達成され得る、前記評価
関数:Jにおける係数:ξの設定方法を提供することに
ある。
【0010】
【解決手段】そして、かかる課題を解決するために、本
発明の特徴とするところは、防振対象の振動状態から誤
差信号を得て、最小自乗法に基づく制御アルゴリズムに
従い、適応フィルタのフィルタ係数を調整することによ
りアクティブマウントを制御するに際して、前記フィル
タ係数を更新する評価基準として、下式: J=E[ek 2 ]+ξE[yk 2 ] ek :誤差信号 yk :制御信号 ξ :係数 で表される評価関数:Jを用い、該評価関数:Jが最小
値に向かうようにフィルタ係数を調整する適応アルゴリ
ズムを採用すると共に、かかる係数:ξを、前記制御信
号:yk の絶対値の大きさに応じて、該制御信号:yk
の絶対値が大きい程、該係数:ξが大きくなるように変
更するアクティブマウントの制御方法にある。
【0011】また、本発明は、かくの如き方法に従い、
係数:ξを、制御信号:yk の絶対値の大きさに応じて
変更すべく、該制御信号:yk の絶対値の大きさの所定
の範囲毎に、対応する定数を予め決定し、該定数を所定
の基準値に乗算することによって前記係数:ξを求める
アクティブマウントの制御方法をも、特徴とする。
【0012】
【実施例】以下、本発明を更に具体的に明らかにするた
めに、本発明の実施例について、図面を参照しつつ、詳
細に説明する。
【0013】先ず、図1には、本発明方法が適用される
アクティブマウントの制御系の概略構成が、ブロック図
によって示されている。かかる図中、10は、アクティ
ブマウントを含む制御対象であって、図1中に明示はさ
れていないが、加振体と防振対象とが、加振手段を備え
たアクティブマウントを介して、連結されてなる振動伝
達系を含んで構成されており、その伝達関数が「G」で
表される。また、図中、12は、適応フィルタであり、
適応アルゴリズム13によって、フィルタ係数:Wが可
変とされている。そして、この適応フィルタ12に、加
振体の振動状態等から得られた基準信号:xk を入力し
て、得られた制御信号:yk によって、アクティブマウ
ントの加振手段が、駆動制御されるようになっている。
また、適応アルゴリズム13は、防振対象の振動状態か
ら得られた誤差信号:ek と制御信号:yk に基づい
て、防振対象の振動が小さくなるように、適応フィルタ
12のフィルタ係数:Wを書き換えるようになってい
る。なお、信号を表す符号(x,y等)の添字:k は、
時刻を表す。
【0014】より具体的には、かくの如きアクティブマ
ウントの制御系は、例えば、自動車用エンジンの車体に
対する防振支持機構への適用に際して、図2に示される
如く構成される。
【0015】かかる図2において、14は、加振体とし
てのパワーユニットであり、このパワーユニット14
が、防振対象としてのボデー16に対して、バネ手段1
8および加振手段20からなるアクティブマウント22
により、防振支持されている。
【0016】また、パワーユニット14には、加速度セ
ンサ24が装着されており、パワーユニット14の振動
状態が検出されるようになっている。そして、この加速
度センサ24による検出信号が、LPF26,A/D変
換器28を通じて、基準信号:xk として、適応フィル
タ30に入力されるようになっている。
【0017】そうして、かかる適応フィルタ30におい
て、基準信号:xk に基づき、制御信号:yk が形成さ
れるようになっている。そして、この制御信号:y
k が、D/A変換器34,LPF36,パワーアンプ3
8を通じて、アクティブマウント22の加振手段20に
入力され、以て、かかる加振手段20が加振駆動される
こととなる。
【0018】また、ボデー16には、加速度センサ32
が装着されており、ボデー16の振動状態が、誤差信
号:ek として、検出されるようになっている。そし
て、この誤差信号:ek と、適応フィルタ30から出力
される制御信号:yk が、それぞれ適応アルゴリズム3
3に入力され、以て、かかる適応アルゴリズム33に従
い、誤差信号:ek および制御信号:yk の値に基づい
て、適応フィルタ30のフィルタ係数が更新されるよう
になっている。
【0019】そして、それによって、パワーユニット1
4からアクティブマウント22を通じてボデー16側に
伝達される振動が、アクティブマウント22の加振手段
20によって及ぼされる振動により、干渉的に軽減され
て、ボデー16の防振効果が発揮されるようになってい
るのである。
【0020】なお、前記アクティブマウント22を構成
するバネ手段18としては、ゴム弾性体や空気ばね、金
属ばね等の公知の弾性部材が、また、加振手段20とし
ては、電磁型や圧電型の駆動装置や超音波モータ、空気
圧や油圧機構等のアクチュエータであって、その加振力
および加振周波数が制御可能なものが、いずれも採用さ
れ得、更に、そのようなバネ手段18と加振手段20を
一体的に備えたアクティブマウント22を採用すること
も可能である。また、上述の説明から明らかなように、
本実施例における制御対象の伝達関数:Gは、A/D変
換器28,D/A変換器34,LPF26,36等によ
る伝達遅れや、パワーアンプ38等の伝達特性、加振手
段20の出力特性、加速度センサ24,32の検出特性
およびボデー16の振動伝達特性等を全て考慮したもの
となる。
【0021】ここにおいて、上記適応フィルタ30のフ
ィルタ係数:Wを調整する適応アルゴリズム33として
は、最小自乗法に基づくものが採用される。具体的に
は、LMSアルゴリズムまたはN−LMSアルゴリズム
が、好適に採用される。また、そのような適応アルゴリ
ズムおいては、フィルタ係数:Wを調整する評価基準と
して、下式で表される評価関数:Jが用いられ、かかる
評価関数:Jが最小値に向かうようにフィルタ係数を調
整する適応手法が採用される。
【0022】 J=E[ek 2 ]+ξE[yk 2 ] ・・・(式1) (ξは、係数)
【0023】すなわち、かかる評価関数:Jを用いたL
MSアルゴリズムおよびN−LMSアルゴリズムは、そ
れぞれ、下記の如く、表される。
【0024】[LMSアルゴリズム]先ず、LMSアル
ゴリズムにおける基本更新式は、下式の如く、表され
る。 Wk+1 = Wk − μ∇k 但し、μは、ステップサイズパラメータである。また、
上式中、∇k は、評価関数:Jを用いると、下式の如
く、表される。 ∇k ={∂(E[ek 2 ]+ξE[yk 2 ])}/∂W ここにおいて、LMSアルゴリズムでは、瞬時値のみを
平均値と扱うから、上式は、下式の如く、表される。 ∇k =∂(ek 2 +ξyk 2 )/∂W =−2(ek k +ξyk k ) 但し、Xk は、基準信号:xk の相関行列であり、 Xk =[xk ,xk-1 ・・・,xk-L+1 Tk =[GT k ,GT k-1 ・・・,GT k-L+1
T である。なお、Gは、制御対象の伝達関数であり、L
は、適応フィルタのタップ数である。従って、前記基本
更新式は、下式の如く、表される。 Wk+1 = Wk +2μ(ek k +ξyk k ) ・・・(式2)
【0025】[N−LMSアルゴリズム]先ず、N−L
MSアルゴリズムにおける基本更新式は、下式の如く、
表される。 Wk+1 = Wk +(2u/Lσk 2 )ek k u =μLσk 2 (0<u<1) 但し、σk は、Rk の平均パワーに関する時変推定値で
あり、下式で表される。 σk 2 =αrk 2 +(1−α)σk-1 2 (0≦α≪1) 従って、LMSアルゴリズムと同様、評価関数:Jを用
いると、前記基本更新式は、下式の如く、表される。 Wk+1 = Wk +2u/L{(ek /σk 2 )Rk +ξ(yk /ζk 2 )Xk } ・・・(式3) 但し、 ζk 2 =βxk 2 +(1−β)ζk-1 2 (0≦β≪1)
【0026】そして、上記「式2」および「式3」で表
されるLMSアルゴリズムおよびN−LMSアルゴリズ
ムにおいて、係数:ξの値が、制御信号:yk の絶対値
の大きさに応じて、かかる制御信号:yk の絶対値が大
きい程大きくなるように設定される。
【0027】具体的には、かかる係数:ξの値は、例え
ば、以下の如き手法により設定される。
【0028】すなわち、先ず、制御信号:yk の範囲
を、第一の区画値:A及び第二の区画値:B(A<B)
によって、かかる制御信号:yk の自乗値が、第一の区
画値未満(|yk 2 <A)である小信号区間,第一の
区画値以上で第二の区画値以下(A<|yk 2 <B)
である中信号区間および第二の区画値より大(|yk
2 >B)である大信号区間の三つの区間に分ける。
【0029】そして、制御信号:yk が中信号区間に属
する場合にそのまま採用され得る係数値:ξA を、基準
値として決定する。また、制御信号:yk が小信号区間
に属する場合に、かかる基準値:ξA に乗算することに
よって、かかる小信号区間で採用され得る係数値:ξB
を得ることのできる第一の定数:a(a>1)を決定す
る。更にまた、制御信号:yk が大信号区間に属する場
合に、基準値:ξA に乗算することによって、かかる小
信号区間で採用され得る係数値:ξC を得ることのでき
る第二の定数:1/b(b>1)を決定する。
【0030】これにより、制御信号:yk の値に応じ
て、適応アルゴリズム33における係数:ξの値が、下
記「表1」の如く、設定されることとなる。
【0031】
【0032】このような係数:ξの決定方法によれば、
制御信号:yk の瞬時値の大きさに応じて、係数:ξの
値が決定され得るのであり、それ故、制御信号平均値:
E[yk 2 ]の大きさに応じて係数:ξの値を決定する
場合等に比べて、自動車の運転状況の変化等、制御状態
の変化に迅速に対応することが可能となるのである。
【0033】また、かくの如き係数:ξの決定方法によ
れば、区画値:A,Bや定数:a,1/bおよび基準
値:ξA を変更することによって、各種の入力振動や制
御系の変化に対応した適応アルゴリズムに容易に実現で
きるという利点もある。
【0034】しかも、かくの如き係数:ξの決定方法に
よれば、区画値および定数を、それぞれ、1つ或いは3
つ以上設定することにより、互いに異なる係数:ξの値
が設定される制御信号:yk の出力区間を、2つ或いは
4つ以上に設定することも、容易となる。
【0035】なお、上記基準値:ξA ,第一の定数:
a,第二の定数:1/bの値は、それぞれ、制御系が発
散しないことを前提として、できるだけ早く安定するよ
うに、ステップサイズパラメータ:μ,uの値や実際の
振動状態を考慮して決定される。
【0036】例えば、図3および図4に示されているよ
うに、ボデーの振動レベルと、係数:ξの値の関係を実
測し、上述の条件をできるだけ満足し得るように、設定
することが望ましい。なお、図3及び図4は、いずれ
も、FF型4気筒2000ccのガソリンエンジン車にお
いて、ライトおよびエアコンをONにしたアイドル状態
でフロア振動レベルを測定したものであり、図3はNレ
ンジに、図4はDレンジに、それぞれシフト選択した場
合の結果である。また、かかる測定に際しては、適応ア
ルゴリズムとして、N−LMSアルゴリズムを採用し、
ステップサイズパラメータ:u=0.2とした。更に、
参考のため、図3及び図4中に、それぞれ、3000rp
m で発散状態となる係数:ξの最小値:Pを示す。
【0037】なお、上述の如き制御方法では、必ずし
も、制御の安定限界となる係数:ξの値を決定できるわ
けではないが、かかる制御方法によれば、安定制御(発
散防止)と充分な振動低減効果が、共に有利に達成され
得ることが、多数の実験によって確認されている。
【0038】具体的には、例えば、FF型4気筒200
0ccのガソリン乗用車において、前記「式3」に示され
るN−LMSアルゴリズムを採用し、ステップサイズパ
ラメータ:u=0.01とすると共に、第一の区画値:
A=0.027,第二の区画値:B=0.028,基準
値:ξA =0.1,第一の定数:a=1.4,第二の定
数:1/b=0.8333として、係数:ξの値を、制
御信号:yk の大きさに応じて、3段階に設定すること
により、エンジンマウントを加振制御したところ、各種
の運転状況下において、制御系の発散が防止されて、有
効な防振効果を得ることができた。
【0039】以上、本発明の実施例について詳述してき
たが、これは文字通りの例示であって、本発明は、かか
る具体例にのみ限定して解釈されるものではない。
【0040】例えば、制御信号:yk の絶対値の大きさ
に対応した係数:ξの決定方法は、前記実施例の記載に
よって限定されるものではない。
【0041】具体的には、例えば、制御信号:yk の絶
対値の大きさの所定の範囲毎に、採用される係数:ξの
値を予め決定しておき、制御信号:yk の絶対値の大き
さに応じて、かかる係数:ξの値を変更することも、勿
論、可能である。
【0042】或いは、かかる係数:ξを、所定の範囲毎
に一定値とすることなく、制御信号:yk の絶対値の大
きさに対応して書き換えられる、連続的な変数とするこ
とも可能である。
【0043】また、前記実施例では、本発明を自動車の
エンジンマウントの制御に適用した場合の具体例につい
て説明したが、本発明方法は、各種のアクティブマウン
トの制御に対して、いずれも有利に適用され得る。
【0044】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて、種々なる変更,修正,改良等
を加えた態様において実施され得るものであり、また、
そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限
り、いずれも、本発明の範囲内に含まれるものであるこ
とは、言うまでもない。
【0045】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、本発明
方法に従えば、制御信号:yk の絶対値の大きさに応じ
て評価関数:Jの係数:ξが変更されることにより、制
御信号:yk が大きくなる程、大きな出力制限が加えら
れることから、制御系の発散を防止しつつ、有効な防振
効果を得ることができるのである。
【0046】しかも、本発明方法においては、制御信
号:yk の絶対値の大きさに応じて評価関数:Jの係
数:ξが変更されることから、制御系の変化に対して、
改めて情報を得ることなく対応できると共に、かかる制
御信号:yk が瞬時値であることから、制御系の変化に
対する対応が極めて迅速に為され得るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法が適用されるアクティブマウントの
制御系の概略構成を示すブロック図である。
【図2】自動車用エンジンの車体に対する防振支持機構
に本発明方法を適用する場合の具体的な装置構成例を示
す図である。
【図3】N−LMSアルゴリズムを採用してアクティブ
マウントを制御した場合の、ボデーの振動レベルと係
数:ξの値の関係を実測したグラフである。
【図4】図3とは異なる条件下に、N−LMSアルゴリ
ズムを採用してアクティブマウントを制御した場合の、
ボデーの振動レベルと係数:ξの値の関係を実測したグ
ラフである。
【符号の説明】
14 パワーユニット 16 ボデー 18 バネ手段 20 加振手段 22 アクティブマウント 30 適応フィルタ 33 適応アルゴリズム
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年10月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】[LMSアルゴリズム]先ず、LMSアル
ゴリズムにおける基本更新式は、下式の如く、表され
る。 Wk+1 = Wk − μ∇k 但し、μは、ステップサイズパラメータである。また、
上式中、∇k は、評価関数:Jを用いると、下式の如
く、表される。 ∇k ={∂(E[ek 2 ]+ξE[yk 2 ])}/∂W ここにおいて、LMSアルゴリズムでは、瞬時値のみを
平均値と扱うから、上式は、下式の如く、表される。 ∇k =∂(ek 2 +ξyk 2 )/∂W =−2(ek k +ξyk k ) 但し、Xk は、基準信号:xk の相関行列であり、 Xk =[xk ,xk-1 ・・・,xk-L+1Tk =[GT k ,GT k-1 ・・・,GT k-L+1
T である。なお、Gは、制御対象の伝達関数であり、L
は、適応フィルタのタップ数である。従って、前記基本
更新式は、下式の如く、表される。 Wk+1 = Wk +2μ(ek k +ξyk k ) ・・・(式2)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防振対象の振動状態から誤差信号を得
    て、最小自乗法に基づく適応アルゴリズムに従い、適応
    フィルタのフィルタ係数を調整することによりアクティ
    ブマウントを制御するに際して、 前記フィルタ係数を更新する評価基準として、下式: J=E[ek 2 ]+ξE[yk 2 ] ek :誤差信号 yk :制御信号 ξ :係数 で表される評価関数:Jを用い、該評価関数:Jが最小
    値に向かうようにフィルタ係数を調整する適応アルゴリ
    ズムを採用すると共に、かかる係数:ξを、前記制御信
    号:yk の絶対値の大きさに応じて、該制御信号:yk
    の絶対値が大きい程、該係数:ξが大きくなるように変
    更することを特徴とするアクティブマウントの制御方
    法。
  2. 【請求項2】 前記制御信号:yk の絶対値の大きさの
    所定の範囲毎に、対応する定数を予め決定し、かかる定
    数を所定の基準値に乗算することにより、前記係数:ξ
    を、前記制御信号:yk の絶対値の大きさに応じて決定
    する請求項1に記載のアクティブマウントの制御方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012119800A (ja) * 2010-11-30 2012-06-21 Tokai Rubber Ind Ltd 能動型振動騒音抑制装置
JP2018002144A (ja) * 2016-07-07 2018-01-11 ベイジンウェスト・インダストリーズ・カンパニー・リミテッドBeijingwest Industries Co., Ltd. アクティブ・パワートレイン・マウントの制御システム

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JP2018002144A (ja) * 2016-07-07 2018-01-11 ベイジンウェスト・インダストリーズ・カンパニー・リミテッドBeijingwest Industries Co., Ltd. アクティブ・パワートレイン・マウントの制御システム

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