JPH0794367A - 固体電解コンデンサーの製造方法 - Google Patents
固体電解コンデンサーの製造方法Info
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- JPH0794367A JPH0794367A JP23936493A JP23936493A JPH0794367A JP H0794367 A JPH0794367 A JP H0794367A JP 23936493 A JP23936493 A JP 23936493A JP 23936493 A JP23936493 A JP 23936493A JP H0794367 A JPH0794367 A JP H0794367A
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- Japan
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- solid
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- Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
- Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】 弁金属表面に形成された誘電体酸化皮膜1上
に導電性プレコート層2を介して電解重合法によって固
体電解質3が形成された固体電解コンデンサーを製造す
る方法において、固体電解質がヘテロ芳香族化合物、ア
ニリン又はアニリン誘導体の重合体と硫酸エステル基を
有する高分子電解質とからなる組成物であり、該固体電
解質で覆われた誘電体酸化皮膜を、界面活性剤を含む溶
液を用いて化成処理する固体電解コンデンサーの製造方
法。 【効果】 誘導損失、漏れ電流が小さく、また経時劣化
が少なく、更に比較的簡便な方法で漏れ電流の修復がで
き、これによって、樹脂外装の薄くできる固体電解コン
デンサーが得られる。
に導電性プレコート層2を介して電解重合法によって固
体電解質3が形成された固体電解コンデンサーを製造す
る方法において、固体電解質がヘテロ芳香族化合物、ア
ニリン又はアニリン誘導体の重合体と硫酸エステル基を
有する高分子電解質とからなる組成物であり、該固体電
解質で覆われた誘電体酸化皮膜を、界面活性剤を含む溶
液を用いて化成処理する固体電解コンデンサーの製造方
法。 【効果】 誘導損失、漏れ電流が小さく、また経時劣化
が少なく、更に比較的簡便な方法で漏れ電流の修復がで
き、これによって、樹脂外装の薄くできる固体電解コン
デンサーが得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、導電性高分子を固体電
解質として使用する信頼性の高い固体電解コンデンサー
の製造方法に関する。
解質として使用する信頼性の高い固体電解コンデンサー
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電解コンデンサー、例えばアルミ
ニウム電解コンデンサーは、エッチング処理した比表面
積の大きい多孔質アルミ箔の上に誘電体である酸化アル
ミニウム層を設け、陰極箔との間の電解紙に液状の電解
液を含浸させた構造からなっているが、電解液のイオン
伝導によって機能するため高周波領域において著しく抵
抗が増大し、インピーダンスが増大するという欠点があ
る。
ニウム電解コンデンサーは、エッチング処理した比表面
積の大きい多孔質アルミ箔の上に誘電体である酸化アル
ミニウム層を設け、陰極箔との間の電解紙に液状の電解
液を含浸させた構造からなっているが、電解液のイオン
伝導によって機能するため高周波領域において著しく抵
抗が増大し、インピーダンスが増大するという欠点があ
る。
【0003】近年、この電解層を固体電解質で代替する
試みがなされている。このような固体電解コンデンサー
は、アルミニウム、タンタルなどの皮膜形成金属の陽極
酸化皮膜に固体電解質を付着させた構造を有するもので
あり、例えば複素環式化合物であるピロールを酸化剤
(例えば、FeCl3 など)で化学的に重合させる方法
や、適当なドーパントとしての電解質を含む溶液から電
気化学的方法で重合(電解重合)させて誘電体層上に付
着させ、これを固体電解質としている。これらの方法で
形成されたポリピロールは電気伝導度が高く、これを用
いた固体電解コンデンサーは高周波特性の非常に良好な
ものが得られる。
試みがなされている。このような固体電解コンデンサー
は、アルミニウム、タンタルなどの皮膜形成金属の陽極
酸化皮膜に固体電解質を付着させた構造を有するもので
あり、例えば複素環式化合物であるピロールを酸化剤
(例えば、FeCl3 など)で化学的に重合させる方法
や、適当なドーパントとしての電解質を含む溶液から電
気化学的方法で重合(電解重合)させて誘電体層上に付
着させ、これを固体電解質としている。これらの方法で
形成されたポリピロールは電気伝導度が高く、これを用
いた固体電解コンデンサーは高周波特性の非常に良好な
ものが得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ドーパントを用いたポリピロールの固体電解コンデンサ
ーはドーパントが熱や、水分子の存在によって脱離し、
電気的抵抗が増加するため経時変化を起こしやすく、こ
れを防ぐため外装樹脂を非常に厚くしたり、種々の添加
物を添加したりしなければならないという問題がある。
また、従来のドーパントを用いたポリピロールの固体電
解コンデンサーは、固体電解質形成時に誘電体酸化皮膜
の破損を起こした場合、ポリピロールが化学的に不安定
なため、これを簡便に修復する方法がなく、漏れ電流、
耐電圧の面で信頼性に欠けるという問題があった。
ドーパントを用いたポリピロールの固体電解コンデンサ
ーはドーパントが熱や、水分子の存在によって脱離し、
電気的抵抗が増加するため経時変化を起こしやすく、こ
れを防ぐため外装樹脂を非常に厚くしたり、種々の添加
物を添加したりしなければならないという問題がある。
また、従来のドーパントを用いたポリピロールの固体電
解コンデンサーは、固体電解質形成時に誘電体酸化皮膜
の破損を起こした場合、ポリピロールが化学的に不安定
なため、これを簡便に修復する方法がなく、漏れ電流、
耐電圧の面で信頼性に欠けるという問題があった。
【0005】本発明は、これら従来技術の問題点を解決
し、耐熱性、耐湿性が優れ、かつ漏れ電流が小さく小型
化の可能な信頼性の高い固体電解コンデンサーの製造方
法を提供することを目的とする。
し、耐熱性、耐湿性が優れ、かつ漏れ電流が小さく小型
化の可能な信頼性の高い固体電解コンデンサーの製造方
法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このため
鋭意検討を重ねた結果、ヘテロ芳香族化合物又はアニリ
ン等の重合体と、硫酸エステル基を有する高分子電解質
をドーパントとする固体電解質を用いる固体電解コンデ
ンサー(特願平4−153032号)において、特定条
件で誘電体酸化皮膜を化成処理することにより、上記目
的が達成されることを見出し、本発明を完成した。
鋭意検討を重ねた結果、ヘテロ芳香族化合物又はアニリ
ン等の重合体と、硫酸エステル基を有する高分子電解質
をドーパントとする固体電解質を用いる固体電解コンデ
ンサー(特願平4−153032号)において、特定条
件で誘電体酸化皮膜を化成処理することにより、上記目
的が達成されることを見出し、本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明は、弁金属表面に形成さ
れた誘電体酸化皮膜上に導電性プレコート層を介して電
解重合法によって固体電解質が形成された固体電解コン
デンサーを製造する方法において、固体電解質がヘテロ
芳香族化合物、アニリン又はアニリン誘導体の重合体と
硫酸エステル基を有する高分子電解質とからなる組成物
であり、該固体電解質で覆われた誘電体酸化皮膜を、界
面活性剤を含む溶液を用いて化成処理することを特徴と
する固体電解コンデンサーの製造方法である。
れた誘電体酸化皮膜上に導電性プレコート層を介して電
解重合法によって固体電解質が形成された固体電解コン
デンサーを製造する方法において、固体電解質がヘテロ
芳香族化合物、アニリン又はアニリン誘導体の重合体と
硫酸エステル基を有する高分子電解質とからなる組成物
であり、該固体電解質で覆われた誘電体酸化皮膜を、界
面活性剤を含む溶液を用いて化成処理することを特徴と
する固体電解コンデンサーの製造方法である。
【0008】以下、本発明を具体的に説明する。本発明
の固体電解コンデンサーの縦断面説明図を図1に示す。
アルミニウム、タンタル、ニオブ、チタン等の弁金属か
らなる陽極6の表面に、電解酸化によって多孔質の誘電
体酸化皮膜1を設け、この誘電体酸化皮膜上に、導電性
高分子を化学重合によって、プレコート層2を形成す
る。このプレコート層を電極として、前記した導電性高
分子と高分子電解質との複合体からなる固体電解質3を
電解重合によって形成し、この固体電解質の一部が誘電
体酸化皮膜1の細孔内に入っている。さらにカーボンペ
ースト4、銀ペースト5を形成した後、樹脂10で封止
される。また、7は陽極リード線、9は陰極リード線、
8はマスキング層を示す。
の固体電解コンデンサーの縦断面説明図を図1に示す。
アルミニウム、タンタル、ニオブ、チタン等の弁金属か
らなる陽極6の表面に、電解酸化によって多孔質の誘電
体酸化皮膜1を設け、この誘電体酸化皮膜上に、導電性
高分子を化学重合によって、プレコート層2を形成す
る。このプレコート層を電極として、前記した導電性高
分子と高分子電解質との複合体からなる固体電解質3を
電解重合によって形成し、この固体電解質の一部が誘電
体酸化皮膜1の細孔内に入っている。さらにカーボンペ
ースト4、銀ペースト5を形成した後、樹脂10で封止
される。また、7は陽極リード線、9は陰極リード線、
8はマスキング層を示す。
【0009】本発明における固体電解コンデンサーの陽
極にはアルミニウム、タンタル、ニオブ、チタン等の金
属箔又はこれらの金属粉の焼結体が用いられる。金属箔
の表面はエッチングして細孔を形成させる。金属箔又は
焼結体は、例えばホウ酸、アジピン酸、リン酸又はその
アンモニウム塩などの溶液中で電解酸化され、金属箔又
は焼結体上に誘電体の酸化薄膜が形成される。本発明に
おける導電性高分子と高分子電解質との複合体は、この
誘電体層に付着し、一部が細孔の中まで侵入する。
極にはアルミニウム、タンタル、ニオブ、チタン等の金
属箔又はこれらの金属粉の焼結体が用いられる。金属箔
の表面はエッチングして細孔を形成させる。金属箔又は
焼結体は、例えばホウ酸、アジピン酸、リン酸又はその
アンモニウム塩などの溶液中で電解酸化され、金属箔又
は焼結体上に誘電体の酸化薄膜が形成される。本発明に
おける導電性高分子と高分子電解質との複合体は、この
誘電体層に付着し、一部が細孔の中まで侵入する。
【0010】電解重合の電極となるプレコート層の製造
方法としては、公知の技術が用いられるが、例えば、誘
電体酸化皮膜を形成した金属箔又は焼結体に酸化剤溶液
を含浸させて、これを上記導電性高分子のモノマーの蒸
気中又は液中に浸漬する。酸化剤の例としては過硫酸ア
ンモニウム、塩化第二鉄、過酸化水素などが挙げられる
が、必ずしもこれらに限定されるものではない。酸化剤
使用量は特に限定されないが、通常、溶媒100重量部
に対して1〜50重量部、好ましくは5〜30重量部で
ある。重合用の溶媒は水、メチルアルコール、エチルア
ルコール、エチレングリコール、ジメチルホルムアミ
ド、炭酸プロピレンなどより選択することができる。重
合条件としては、上記陽極を0〜70℃の温度で、1〜
30分モノマー中に浸漬するのが好適である。
方法としては、公知の技術が用いられるが、例えば、誘
電体酸化皮膜を形成した金属箔又は焼結体に酸化剤溶液
を含浸させて、これを上記導電性高分子のモノマーの蒸
気中又は液中に浸漬する。酸化剤の例としては過硫酸ア
ンモニウム、塩化第二鉄、過酸化水素などが挙げられる
が、必ずしもこれらに限定されるものではない。酸化剤
使用量は特に限定されないが、通常、溶媒100重量部
に対して1〜50重量部、好ましくは5〜30重量部で
ある。重合用の溶媒は水、メチルアルコール、エチルア
ルコール、エチレングリコール、ジメチルホルムアミ
ド、炭酸プロピレンなどより選択することができる。重
合条件としては、上記陽極を0〜70℃の温度で、1〜
30分モノマー中に浸漬するのが好適である。
【0011】本発明において固体電解質に用いる導電性
高分子重合体の例としては、ポリピロール、ポリチオフ
ェン、ポリフランなどのヘテロ芳香族化合物重合体ある
いはポリアニリンなどのアニリン又はアニリン誘導体の
重合体が挙げられるがポリピロールが電気的伝導性、熱
的安定性において優れている。次に、本発明の前記導電
性高分子と電解重合によって複合化する高分子電解質と
しては分子内にアルコール性水酸基を有する重合体のア
ルコール性水酸基の一部を硫酸エステル化したものが用
いられる。硫酸エステル基に対する遊離アルコール基の
モル比は50:1〜1:50、好適には10:1〜1:
10である。硫酸エステル基は、重合体骨格中の末端に
おいて、
高分子重合体の例としては、ポリピロール、ポリチオフ
ェン、ポリフランなどのヘテロ芳香族化合物重合体ある
いはポリアニリンなどのアニリン又はアニリン誘導体の
重合体が挙げられるがポリピロールが電気的伝導性、熱
的安定性において優れている。次に、本発明の前記導電
性高分子と電解重合によって複合化する高分子電解質と
しては分子内にアルコール性水酸基を有する重合体のア
ルコール性水酸基の一部を硫酸エステル化したものが用
いられる。硫酸エステル基に対する遊離アルコール基の
モル比は50:1〜1:50、好適には10:1〜1:
10である。硫酸エステル基は、重合体骨格中の末端に
おいて、
【0012】
【化1】
【0013】として、側鎖においては−CH2 −O−S
O3 - として、中央位置においては
O3 - として、中央位置においては
【0014】
【化2】
【0015】又は
【化3】
【0016】として存在する。硫酸エステル基は導電性
高分子モノマーの構造単位当り、好適には0.1〜0.
5個、最も好適には0.2〜0.4個有することができ
る。従来のドーパントは分子サイズが比較的小さいた
め、高温の雰囲気に放置した場合、ドーパントの自己振
動が大きくなり、その運動によって導電性高分子との結
合が外れたり、また高分子フイブリル表面に結合してい
るドーパントは高分子外に脱離するため、導電性高分子
の電気伝導度を下げることになる。また水分子の存在に
よって、ドーパントが溶け出し、上記と同様に電気伝導
度を下げることになる。しかし、本発明で用いる高分子
電解質は分子量が大きく分子サイズが大きいので、上記
のような脱離が起こりにくいと考えられる。
高分子モノマーの構造単位当り、好適には0.1〜0.
5個、最も好適には0.2〜0.4個有することができ
る。従来のドーパントは分子サイズが比較的小さいた
め、高温の雰囲気に放置した場合、ドーパントの自己振
動が大きくなり、その運動によって導電性高分子との結
合が外れたり、また高分子フイブリル表面に結合してい
るドーパントは高分子外に脱離するため、導電性高分子
の電気伝導度を下げることになる。また水分子の存在に
よって、ドーパントが溶け出し、上記と同様に電気伝導
度を下げることになる。しかし、本発明で用いる高分子
電解質は分子量が大きく分子サイズが大きいので、上記
のような脱離が起こりにくいと考えられる。
【0017】導電性高分子と高分子電解質との複合体を
製造する方法には種々あるが、通常、上記高分子電解質
の存在下に導電性高分子を公知の方法で電気化学的に合
成することによって得られる。この際、高分子電解質は
重合溶液に溶解していることが望ましいが、乳化状態で
あっても差支えない。
製造する方法には種々あるが、通常、上記高分子電解質
の存在下に導電性高分子を公知の方法で電気化学的に合
成することによって得られる。この際、高分子電解質は
重合溶液に溶解していることが望ましいが、乳化状態で
あっても差支えない。
【0018】本発明に用いる固体電解質は、上記のよう
に、それ自体公知の方法で水性溶液、水性−有機溶液又
は有機溶液中において、硫酸エステル基を有する重合体
の存在下、ヘテロ芳香族化合物、アニリン又はアニリン
誘導体等のモノマーを電気化学的に重合させることによ
って製造される。電気化学的重合は、定電位で又は定電
流で実施することができる。電流密度は、0.5mA/cm2
以上、好ましくは1〜5mA/cm2である。電気化学的重合
は、緩衝剤を同時に使用するのが好ましい。緩衝剤とし
ては、炭素数1〜6、好ましくは1〜4のアルキル基を
1〜3個、好ましくは2又は3個有するアルキルアンモ
ニウムホスフェートを挙げることができる。好ましい緩
衝剤の具体例としては、トリメチルアンモニウムホスフ
ェート、トリエチルアンモニウムホスフェート、トリ−
n−プロピルアンモニウムホスフェート、及びトリ−n
−ブチルアンモニウムホスフェートが挙げられる。また
プロトン化形態の陽イオン交換体も好ましい。
に、それ自体公知の方法で水性溶液、水性−有機溶液又
は有機溶液中において、硫酸エステル基を有する重合体
の存在下、ヘテロ芳香族化合物、アニリン又はアニリン
誘導体等のモノマーを電気化学的に重合させることによ
って製造される。電気化学的重合は、定電位で又は定電
流で実施することができる。電流密度は、0.5mA/cm2
以上、好ましくは1〜5mA/cm2である。電気化学的重合
は、緩衝剤を同時に使用するのが好ましい。緩衝剤とし
ては、炭素数1〜6、好ましくは1〜4のアルキル基を
1〜3個、好ましくは2又は3個有するアルキルアンモ
ニウムホスフェートを挙げることができる。好ましい緩
衝剤の具体例としては、トリメチルアンモニウムホスフ
ェート、トリエチルアンモニウムホスフェート、トリ−
n−プロピルアンモニウムホスフェート、及びトリ−n
−ブチルアンモニウムホスフェートが挙げられる。また
プロトン化形態の陽イオン交換体も好ましい。
【0019】従来の導電性高分子を用いた固体電解コン
デンサーでは、導電性高分子形成後、誘電体酸化皮膜の
欠陥部を修復する場合に、通常の化成処理ではドーパン
トの交換反応が起こり、ポリピロールが脱ドープした
り、所定の目的でない物質がドーピングされることがあ
る。しかし、本発明で用いる高分子電解質は、導電性高
分子と結合する硫酸基が高分子電解質の主鎖に固定され
ているため、脱ドープすることはない。よって本発明で
用いる高分子電解質でドーピングされた導電性高分子は
誘電体酸化皮膜の修復のために通常の化成処理を行うこ
とができる。
デンサーでは、導電性高分子形成後、誘電体酸化皮膜の
欠陥部を修復する場合に、通常の化成処理ではドーパン
トの交換反応が起こり、ポリピロールが脱ドープした
り、所定の目的でない物質がドーピングされることがあ
る。しかし、本発明で用いる高分子電解質は、導電性高
分子と結合する硫酸基が高分子電解質の主鎖に固定され
ているため、脱ドープすることはない。よって本発明で
用いる高分子電解質でドーピングされた導電性高分子は
誘電体酸化皮膜の修復のために通常の化成処理を行うこ
とができる。
【0020】しかし、上記理由にも関わらず、本発明の
高分子電解質を用いた導電性高分子は通常の化成処理で
は誘電体酸化皮膜を修復することは困難であった。これ
は高分子電解質を用いた固体電解質層が、通常の条件で
は化成液中の水分子を誘電体酸化皮膜まで進入すること
を妨げるためである。しかしながら、界面活性剤を含む
化成液、又は界面活性剤を含む溶液で前処理した後、化
成処理を行うと良好な結果が得られる。
高分子電解質を用いた導電性高分子は通常の化成処理で
は誘電体酸化皮膜を修復することは困難であった。これ
は高分子電解質を用いた固体電解質層が、通常の条件で
は化成液中の水分子を誘電体酸化皮膜まで進入すること
を妨げるためである。しかしながら、界面活性剤を含む
化成液、又は界面活性剤を含む溶液で前処理した後、化
成処理を行うと良好な結果が得られる。
【0021】誘電体酸化皮膜を修復する方法として、ホ
ウ酸、アジピン酸、リン酸又はそのアンモニウム塩の溶
液など公知の化成液に界面活性剤を添加したもの、又は
界面活性剤を含む溶液に浸漬した後、上記化成液により
公知の方法によって化成処理を行う。条件としては、化
成液を0〜80℃の温度に保ち、所定の電圧を印加すれ
ばよいが、好ましくは定格電圧以上、初期化成電圧以下
が好適である。本発明で用いる界面活性剤は特に限定さ
れないが、イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤
いづれも用いられ、特に非イオン界面活性剤が好適であ
る。例えば、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエー
テル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、脂肪酸ア
ルキロールアミド、ソルビタン脂肪酸エステルなどが挙
げられる。
ウ酸、アジピン酸、リン酸又はそのアンモニウム塩の溶
液など公知の化成液に界面活性剤を添加したもの、又は
界面活性剤を含む溶液に浸漬した後、上記化成液により
公知の方法によって化成処理を行う。条件としては、化
成液を0〜80℃の温度に保ち、所定の電圧を印加すれ
ばよいが、好ましくは定格電圧以上、初期化成電圧以下
が好適である。本発明で用いる界面活性剤は特に限定さ
れないが、イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤
いづれも用いられ、特に非イオン界面活性剤が好適であ
る。例えば、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエー
テル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、脂肪酸ア
ルキロールアミド、ソルビタン脂肪酸エステルなどが挙
げられる。
【0022】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に具体的に
説明するが、本発明はこれらにのみ限定されるものでは
ない。
説明するが、本発明はこれらにのみ限定されるものでは
ない。
【0023】実施例1 表面がエッチングされた厚さ100μm のアルミニウム
箔を陽極とし、アジピン酸アンモニウムの溶液中で電気
化学的にアルミニウム箔上に誘電体酸化皮膜を形成し
た。次に、この誘電体酸化皮膜上に、塩化第二鉄80g
を1,000mlの脱イオン水に解かした溶液を塗布し、
これをピロールモノマー液中に浸漬し、30分静置し
た。脱イオン水で充分に洗浄し、乾燥させて導電性プレ
コート層を形成させた。次に、繰返し構造単位が下記式
箔を陽極とし、アジピン酸アンモニウムの溶液中で電気
化学的にアルミニウム箔上に誘電体酸化皮膜を形成し
た。次に、この誘電体酸化皮膜上に、塩化第二鉄80g
を1,000mlの脱イオン水に解かした溶液を塗布し、
これをピロールモノマー液中に浸漬し、30分静置し
た。脱イオン水で充分に洗浄し、乾燥させて導電性プレ
コート層を形成させた。次に、繰返し構造単位が下記式
【0024】
【化4】
【0025】で示されるmとnの比が3:1であるよう
なビスフェノールAとエピクロルヒドリンの反応で得ら
れるフェノキシ樹脂(重合度約100、上式は模式的に
示したもので、硫酸エステル基は実際はアトランダムに
付加されている)のトリブチルアンモニウム塩14g、
ピロール10ml、脱イオン水2mlを炭酸プロピレン20
0mlに溶解させた溶液中で、陽極として導電性プレコー
ト層を形成させたアルミニウム箔を、陰極としてステン
レス鋼製網を用いて電流密度3.8mA/cm2で5分間定電
流電解を行い、箔の表面に均一なポリピロールの薄膜を
固体電解質として形成した。これをジメチルホルムアミ
ド、エタノールの順で洗浄した後、室温で乾燥させた。
なビスフェノールAとエピクロルヒドリンの反応で得ら
れるフェノキシ樹脂(重合度約100、上式は模式的に
示したもので、硫酸エステル基は実際はアトランダムに
付加されている)のトリブチルアンモニウム塩14g、
ピロール10ml、脱イオン水2mlを炭酸プロピレン20
0mlに溶解させた溶液中で、陽極として導電性プレコー
ト層を形成させたアルミニウム箔を、陰極としてステン
レス鋼製網を用いて電流密度3.8mA/cm2で5分間定電
流電解を行い、箔の表面に均一なポリピロールの薄膜を
固体電解質として形成した。これをジメチルホルムアミ
ド、エタノールの順で洗浄した後、室温で乾燥させた。
【0026】このポリピロール薄膜を有するアルミニウ
ム箔をアジピン酸アンモニウム200g、ポリオキシエ
チレンアルキルフェニルエーテル1gを1,000mlの
脱イオン水に溶解した溶液中で、上記化成方法と同様に
化成処理を行った。その後、カーボンペースト、銀ペー
スト、電極を順次形成し、外装樹脂で封止し固体電解コ
ンデンサーとした。得られたコンデンサーの特性値を表
1に、105℃、100kHz における高温負荷試験結果
を図2に、また40℃、90%RHにおける耐湿試験結果
を図3にそれぞれ示した。
ム箔をアジピン酸アンモニウム200g、ポリオキシエ
チレンアルキルフェニルエーテル1gを1,000mlの
脱イオン水に溶解した溶液中で、上記化成方法と同様に
化成処理を行った。その後、カーボンペースト、銀ペー
スト、電極を順次形成し、外装樹脂で封止し固体電解コ
ンデンサーとした。得られたコンデンサーの特性値を表
1に、105℃、100kHz における高温負荷試験結果
を図2に、また40℃、90%RHにおける耐湿試験結果
を図3にそれぞれ示した。
【0027】実施例2 実施例1で用いたフェノキシ樹脂の硫酸エステル付加物
のmとnの比を1:1に変えた高分子電解質8.3gを
用いた以外は、実施例1と同様の操作で固体電解コンデ
ンサーを作成し、その特性値を表1に示した。
のmとnの比を1:1に変えた高分子電解質8.3gを
用いた以外は、実施例1と同様の操作で固体電解コンデ
ンサーを作成し、その特性値を表1に示した。
【0028】比較例1 実施例1の硫酸エステル付加物をp−トルエンスルホン
酸ナトリウムに変えた以外は、実施例1と同様の操作で
固体電解コンデンサーを作成した。得られたコンデンサ
ーの特性値を表1に、また実施例1と同一条件での高温
負荷試験結果及び耐湿試験結果を図2及び図3にそれぞ
れ示した。
酸ナトリウムに変えた以外は、実施例1と同様の操作で
固体電解コンデンサーを作成した。得られたコンデンサ
ーの特性値を表1に、また実施例1と同一条件での高温
負荷試験結果及び耐湿試験結果を図2及び図3にそれぞ
れ示した。
【0029】比較例2 実施例1の界面活性剤であるポリオキシエチレンアルキ
ルフェニルエーテルを使用しなかった以外は、実施例1
と同様の操作で固体電解コンデンサーを作成し、その特
性値を表1に示した。
ルフェニルエーテルを使用しなかった以外は、実施例1
と同様の操作で固体電解コンデンサーを作成し、その特
性値を表1に示した。
【0030】
【表1】
【0031】
【発明の効果】第1表、第2及び3図から明らかなよう
に本発明による固体電解コンデンサーは、従来の低分子
ドーパントを用いた固体電解コンデンサーと比べて誘電
損失、漏れ電流が小さく、また経時劣化の少ない固体電
解コンデンサーである。これによって、樹脂外装は薄く
でき、比較的簡便な方法で漏れ電流の修復を行うことが
できる。
に本発明による固体電解コンデンサーは、従来の低分子
ドーパントを用いた固体電解コンデンサーと比べて誘電
損失、漏れ電流が小さく、また経時劣化の少ない固体電
解コンデンサーである。これによって、樹脂外装は薄く
でき、比較的簡便な方法で漏れ電流の修復を行うことが
できる。
【図1】本発明の固体電解コンデンサーの具体例の縦断
面説明図である。
面説明図である。
【図2】実施例1及び比較例1で実施した固体電解コン
デンサーの高温負荷試験結果を示すグラフである。
デンサーの高温負荷試験結果を示すグラフである。
【図3】実施例1及び比較例1で実施した固体電解コン
デンサーの耐湿試験結果を示すグラフである。
デンサーの耐湿試験結果を示すグラフである。
1 誘電体酸化皮膜 2 プレコート層 3 固体電解質 4 カーボンペースト 5 銀ペースト 6 陽極 7 陽極リード線 8 マスキング層 9 陰極リード線 10 封止樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥村 聡 兵庫県神戸市西区室谷2丁目2−7 神栄 株式会社神戸テクノセンター内 (72)発明者 小林 進 兵庫県神戸市西区室谷2丁目2−7 神栄 株式会社神戸テクノセンター内
Claims (1)
- 【請求項1】 弁金属表面に形成された誘電体酸化皮膜
上に導電性プレコート層を介して電解重合法によって固
体電解質が形成された固体電解コンデンサーを製造する
方法において、固体電解質がヘテロ芳香族化合物、アニ
リン又はアニリン誘導体の重合体と硫酸エステル基を有
する高分子電解質とからなる組成物であり、該固体電解
質で覆われた誘電体酸化皮膜を、界面活性剤を含む溶液
を用いて化成処理することを特徴とする固体電解コンデ
ンサーの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23936493A JPH0794367A (ja) | 1993-09-27 | 1993-09-27 | 固体電解コンデンサーの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23936493A JPH0794367A (ja) | 1993-09-27 | 1993-09-27 | 固体電解コンデンサーの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0794367A true JPH0794367A (ja) | 1995-04-07 |
Family
ID=17043669
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23936493A Pending JPH0794367A (ja) | 1993-09-27 | 1993-09-27 | 固体電解コンデンサーの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0794367A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008098401A (ja) * | 2006-10-12 | 2008-04-24 | Sanyo Electric Co Ltd | 固体電解コンデンサの製造方法 |
| JP2010129864A (ja) * | 2008-11-28 | 2010-06-10 | Sanyo Electric Co Ltd | 固体電解コンデンサ |
| JP2012049574A (ja) * | 2007-03-15 | 2012-03-08 | Sanyo Electric Co Ltd | 固体電解コンデンサの製造方法及び固体電解コンデンサ |
-
1993
- 1993-09-27 JP JP23936493A patent/JPH0794367A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008098401A (ja) * | 2006-10-12 | 2008-04-24 | Sanyo Electric Co Ltd | 固体電解コンデンサの製造方法 |
| JP2012049574A (ja) * | 2007-03-15 | 2012-03-08 | Sanyo Electric Co Ltd | 固体電解コンデンサの製造方法及び固体電解コンデンサ |
| JP2010129864A (ja) * | 2008-11-28 | 2010-06-10 | Sanyo Electric Co Ltd | 固体電解コンデンサ |
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