JPH0794806A - 量子箱集合素子及び光入出力方法 - Google Patents

量子箱集合素子及び光入出力方法

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JPH0794806A
JPH0794806A JP25645293A JP25645293A JPH0794806A JP H0794806 A JPH0794806 A JP H0794806A JP 25645293 A JP25645293 A JP 25645293A JP 25645293 A JP25645293 A JP 25645293A JP H0794806 A JPH0794806 A JP H0794806A
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quantum box
mixed crystal
crystal layer
box assembly
quantum
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Ryuichi Ugajin
隆一 宇賀神
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Abstract

(57)【要約】 【目的】光に対して活性を有する、IV族元素を用いた
量子箱集合素子、及びかかる量子箱集合素子を用いた光
入出力方法を提供する。 【構成】量子箱集合素子は、2種のIV族元素混晶から
成る混晶層20と、IV族元素から成る量子箱30とか
ら構成され、混晶層20と量子箱30との間にタイプI
Iヘテロ接合超格子が形成されている。混晶層20をS
iGeから構成し、量子箱30を混晶層上に形成された
Siから構成し、量子箱30を被覆する障壁層40と、
電場を形成するために、量子箱と離間して設けられた電
極42とを更に備えることができる。光入出力方法は、
(イ)電場を形成した状態で混晶層20に光を照射し、
それによって生成した電子を量子箱30に捕捉する工程
と、(ロ)逆の電場を形成して、量子箱30に捕捉され
た電子を、外部から供給された正孔と再結合せることに
よって発光させる工程、から成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、IV族元素から構成さ
れた量子箱集合素子、及びかかる量子箱集合素子を用い
た光入出力方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、量子波エレクトロニクスにおい
て、電子のド・ブロイ波長と同程度の断面寸法を有する
極微細構造、即ち、所謂量子箱あるいは複数の量子箱の
集合である量子箱集合素子が注目されており、この量子
箱内に閉じ込められた0次元電子が示す量子効果に大き
な関心がもたれている。中でも、光励起によって生成さ
れた電子又は正孔のキャリアを量子箱に捕捉する技術
は、将来の電子−光デバイス分野への応用に大いに期待
されている。このような分野における応用のためには、
量子箱集合素子を構成する材料が光に対して活性である
ことが必要である。
【0003】シリコンは超LSI等に広く用いられてお
り、高純度で結晶性の良い材料である。しかしながら、
シリコンは間接遷移型の半導体材料であり、光に対して
不活性である。従って、従来、量子箱集合素子を構成す
る材料としては、直接遷移型の半導体材料である化合物
半導体が必須であると考えられてきた。また、量子箱集
合素子における障壁層を構成する材料の選択自由度の点
からも、量子箱集合素子を構成する材料には化合物半導
体が適していると考えられていた。
【0004】然るに、近年の研究によって、SiGeと
いう2種類のIV族元素混晶は光に活性であることが判
明してきた。一般に、IV族元素においては、その完全
結晶の対称性によって直接遷移は禁止される。一方、I
V族元素混晶は、ランダム性によって結晶の並進対称性
が破れ、直接遷移の禁止則が破れるために光に対して活
性となる。また、Si/SiGeのヘテロ・エピタキシ
ャル成長の研究も進展している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】光励起によって量子箱
内部にキャリアを生成させる技術を、本出願人は平成4
年12月28日付で出願した特願平4−360263号
で提案した。この量子箱は、化合物半導体のヘテロ接合
超格子によって構成されている。一般に、化合物半導体
材料はシリコンと比較して安定性に乏しいという問題が
ある。また、化合物半導体材料から量子箱及び障壁層を
形成した場合、障壁層のバリアが低く、量子箱内に電子
を閉じ込め難いという問題もある。また、全体のシステ
ムを構成する場合、従来のMOS等のシリコンデバイス
との集積化も考えられ、この場合、量子箱をシリコンか
ら構成することが望ましい。
【0006】本発明は、化合物半導体材料から構成され
た量子箱集合素子のこれらの問題を解決することを目的
とし、光に対して活性を有する、IV族元素を用いた量
子箱集合素子、及びかかる量子箱集合素子を用いた光入
出力方法を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様に関
する量子箱集合素子は、2種のIV族元素混晶から成る
混晶層と、IV族元素から成る量子箱とから構成され、
混晶層と量子箱との間にタイプIIヘテロ接合超格子が
形成されていることを特徴とする。混晶層をSiGeか
ら構成し、量子箱を混晶層上に形成されたSiあるいは
Geから構成することができる。量子箱集合素子は、量
子箱を被覆する障壁層と、電場を形成するために、量子
箱と離間して設けられた電極とを更に備えることができ
る。
【0008】また、本発明の第2の態様に関する量子箱
集合素子は、2種のIV族元素混晶から成る混晶層と、
この混晶層を構成するIV族元素混晶における混晶比と
は異なる混晶比を有する2種のIV族元素混晶から成る
量子箱とから構成され、混晶層と量子箱との間にタイプ
IIヘテロ接合超格子が形成されていることを特徴とす
る。混晶層をSiGeから構成し、量子箱を混晶層上に
形成されたSiGeから構成することができる。量子箱
集合素子は、量子箱を被覆する障壁層と、電場を形成す
るために、量子箱と離間して設けられた電極とを更に備
えることができる。
【0009】これらの量子箱集合素子における障壁層は
SiO2から構成することができる。また、電極は、障
壁層の上に設けられた透明電極材料から成る上部電極、
あるいは量子箱の上方に一種の窓を有する上部電極とす
ることが望ましい。
【0010】本発明の量子箱集合素子における光入出力
方法では、2種のIV族元素混晶から成る混晶層と、I
V族元素から成る量子箱若しくは混晶層を構成するIV
族元素混晶における混晶比とは異なる混晶比を有する2
種のIV族元素混晶から成る量子箱とから構成され、混
晶層と量子箱との間にタイプIIヘテロ接合超格子が形
成されている量子箱集合素子が用いられる。そして、こ
の第1の態様に関する量子箱集合素子における光入出力
方法は、(イ)電場を形成した状態で混晶層に光を照射
し、それによって生成した電子を量子箱に捕捉する工程
と、(ロ)逆の電場を形成して、量子箱に捕捉された電
子を、外部から供給された正孔と再結合させることによ
って発光させる工程、から成ることを特徴とする。
【0011】本発明の量子箱集合素子における光入出力
方法では、混晶層をSiGeから構成し、量子箱を混晶
層上に形成されたSi、Ge又はSiGeから構成し、
量子箱集合素子には、量子箱を被覆する障壁層が更に備
えられていることが望ましい。尚、障壁層はSiO2
ら構成することができる。
【0012】本発明においては、量子箱は2次元アレー
状に周期的に配置されていても、非周期的に配置されて
いてもよい。量子箱の大きさは2nm乃至50nmであ
る。通常、量子箱中には1個乃至数個の電子が存在す
る。尚、量子箱は量子ドットと呼ばれることもある。
【0013】
【作用】例えば、IV族元素であるSiと、2種のIV
族元素混晶から成る混晶であるSiGeから構成される
ヘテロ接合超格子は、これらの格子定数の相違からスト
レインが入り、ストレインの入り方によってバンド構造
は大きく変化する。バルクのSi上にSiGeを成長さ
せると、SiGeがSiの格子定数で配列し、図9の
(B)に示すようなバンド構造を有するタイプIヘテロ
接合超格子が形成される。一方、バルクのSiGe上に
Siをエピタキシャル成長させてSi薄膜を形成した場
合、図9の(A)に示すようなバンド構造を有するタイ
プIIヘテロ接合超格子が形成される。本発明において
は、このタイプIIヘテロ接合超格子を利用する。
【0014】混晶層は光に対して活性である。一方、量
子箱は光に対して不活性である。従って、混晶層に入射
した光によって、混晶層内に電子−正孔の対生成が生じ
る。量子箱集合素子内に所定の電場を形成しておけば、
混晶層と量子箱との間にタイプIIヘテロ接合超格子が
形成されているので、生成した電子が量子箱に捕捉され
る。
【0015】量子箱に捕捉されたときとは逆の電場を量
子箱集合素子内に形成すれば、量子箱に捕捉された電子
は、外部から供給された正孔と再結合する。その結果、
発光が生じ、量子箱集合素子から光が射出されるので、
この光を検出することによって、量子箱集合素子におけ
る電子等の分布を知ることができる。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して、実施例に基づき本発
明を説明する。
【0017】(本発明の量子箱集合素子の構造)本発明
の量子箱集合素子の模式的な断面図を図1に示す。この
量子箱集合素子は、2種のIV族元素混晶から成る混晶
層20と、IV族元素から成る量子箱30とから構成さ
れており、混晶層20と量子箱30との間には、図9の
(A)に示したタイプIIヘテロ接合超格子が形成され
ている。より具体的には、2種のIV族元素混晶から成
る混晶層20はi型のSiGeから構成されており、I
V族元素から成る量子箱30はSiから構成されてい
る。量子箱30は、図1の紙面垂直方向にも形成されて
おり、2次元アレー状に配置されている。
【0018】本発明の量子箱集合素子は、更に、量子箱
30を被覆するSiO2から成る障壁層40を備えてい
る。また、障壁層40の頂面に、例えば透明なITO膜
から成る上部電極42が備えられている。更には、Si
Geから成る混晶層20の下方に、下部電極として機能
する高濃度不純物領域14が形成されている。尚、混晶
層20の混晶比は、Si:50atom%、Ge:50atom
%である。
【0019】量子箱集合素子を、2種のIV族元素混晶
から成る混晶層と、この混晶層を構成するIV族元素混
晶における混晶比とは異なる混晶比を有する2種のIV
族元素混晶から成る量子箱とから構成することもでき
る。そして、混晶層と量子箱との間にはタイプIIヘテ
ロ接合超格子が形成されている。この場合、混晶層を例
えばSiとGeの混晶から構成し、混晶比を、例えば、
Si:40atom%、Ge:60atom%とする。また、量
子箱もSiとGeの混晶から構成し、混晶比を、例え
ば、Si:90atom%、Ge:10atom%とする。尚、
一般的には、混晶層におけるSiの原子百分率を量子箱
におけるSiの原子百分率よりも低くすればよい。尚、
このような構成の量子箱集合素子においても、量子箱3
0を被覆する障壁層40、障壁層40の頂面に形成され
た例えば透明なITO膜から成る上部電極42、混晶層
20の下方に形成された下部電極として機能する高濃度
不純物領域14を形成する。
【0020】(本発明の量子箱集合素子の作製方法)図
1に示した量子箱集合素子の作製方法を、以下、図2を
参照して説明する。
【0021】先ず、例えばシリコンウエハから成る基板
10上に分子線エピタキシー(MBE)技術を用いて、
SiGeから成るバッファ層12を形成し、次いで、バ
ッファ層12の上にバルクのSiGe結晶を成長させ
て、十分な厚さを有するSiGe層を形成する。その
後、SiGe層の必要な領域にp型不純物を、例えばイ
オン注入技術を用いてドーピングし、高濃度不純物領域
14を形成する。そして、その上に、更に、MBE技術
を用いて、十分な厚さを有するi型のSiGeから成る
混晶層20を形成する(図2の(A)参照)。
【0022】次に、MBE技術を用いて、SiGeから
成る混晶層20上に、例えば厚さ10nmのSi層30
Aをエピタキシャル成長させる(図2の(B)参照)。
この結果、Si層30Aと、下地である混晶層20との
間にタイプIIヘテロ接合超格子が形成される。その
後、Si層30Aをパターニングして、Siから成る複
数の量子箱30を形成する(図2の(C)参照)。パタ
ーニングの際、Si層30A上のレジスト材料の形成
は、例えば、電子ビーム照射装置の真空排気された試料
室内において所定のレジスト原料ガス雰囲気中でスポッ
ト径を十分小さく絞った電子ビームをSi層30A上に
選択的に照射して、この電子ビームが照射されたSi層
30Aの部分にレジスト原料ガスの分解生成物を堆積さ
せることで行うことができる。また、パターニングの際
におけるSi層30Aのエッチングは、例えばRIE法
のような異方性ドライエッチング法にて行うことができ
る。量子箱30の平面形状は、例えば矩形とすることが
できる。
【0023】次いで、量子箱30を含む全面に、例えば
CVD法にてSiO2層を堆積させて、量子箱30をS
iO2から成る障壁層40で被覆する。その後、スパッ
タ法、リソグラフィ技術及びエッチング技術を用いて、
例えばITO膜から成る上部電極42を障壁層40上に
形成し、図1に示した量子箱集合素子を完成させる。
【0024】透明電極材料から上部電極を構成しない場
合には、量子箱30をSiO2から成る障壁層40で被
覆した後、障壁層40をパターニングして、障壁層40
に量子箱30に対応した形状の突起部40Aを形成する
(図3の(A)参照)。パターニングの際、障壁層40
上のレジスト材料の形成は、例えば、電子ビーム照射装
置の真空排気された試料室内において所定のレジスト原
料ガス雰囲気中でスポット径を十分小さく絞った電子ビ
ームを障壁層40上に選択的に照射して、この電子ビー
ムが照射された障壁層40の部分にレジスト原料ガスの
分解生成物を堆積させることで行うことができる。ま
た、突起部40Aを形成するための障壁層40のエッチ
ングは、例えばRIE法のような異方性ドライエッチン
グ法にて行うことができる。
【0025】次に、例えばアルミニウムから成る電極材
料層を障壁層40の全面に真空蒸着法等によって形成す
る(図3の(B)参照)。この場合、電極材料層の厚さ
を障壁層40の突起部40Aの高さよりも十分薄くする
ことによって、障壁層40の突起部40A上の電極材料
層とそれ以外の部分の電極材料層とは段差によって相互
に分離される。その後、図4に示すように、障壁層40
をウエットエッチングして、障壁層40の突起部40
A、及びかかる突起部40A上の電極材料層を除去する
(リフトオフ)。こうして、量子箱30の上方に一種の
窓を有する上部電極42が形成される。この窓を通し
て、混晶層20に光を入射させることができる。
【0026】(本発明の量子箱集合素子の動作)図1に
示した量子箱集合素子の動作原理、即ち、本発明の光入
出力方法の原理を、以下、図5〜図7を参照して説明す
る。
【0027】図1の線A−Aに沿ったエネルギーバンド
図を図5〜図7に示す。尚、図5〜図7において、EC
は伝導帯の下端のエネルギー、EVは価電子帯の上端の
エネルギーを示す。図5に示す状態においては、量子箱
集合素子内に電場は形成されていない。
【0028】先ず、高濃度不純物領域14及び上部電極
42を介して量子箱集合素子内に電場を形成する。例え
ば高濃度不純物領域14を接地し、上部電極42に正の
電位を印加する。電位は3V程度であればよい。このと
き、図6に示すように、エネルギーバンドは傾斜する。
この状態で、上部電極42(あるいは上部電極に形成さ
れた窓)、障壁層40、量子箱30を通して、i型のS
iGeから成る混晶層20に光を照射する。光の波長は
i型SiGeのバンドギャップに対応させればよく、例
えば可視領域の波長を有するレーザ光を用いることがで
きる。照射された光は混晶層20に吸収されて、混晶層
20内で電子及び正孔が生成する。量子箱30は間接遷
移型のSiから構成されているので、量子箱30では光
の吸収が生じない。
【0029】図6のエネルギーバンド図に示すように、
混晶層20と量子箱30との間にタイプIIヘテロ接合
超格子が形成されている。その結果、電子は形成された
電場によってSiから成る量子箱30に近づき、ポテン
シャルの低い量子箱30に捕捉される。一方、正孔は量
子箱から離れる方向に移動し、高濃度不純物領域14に
到達して高濃度不純物領域14に吸い込まれる。こうし
て、電子は、Si/SiO2の高いバリアと、Si/i
型SiGeバリアによって捕捉され、量子箱30内に閉
じ込められる。Si/i型SiGeバリアは比較的低い
ものの、量子箱集合素子内に形成された電場によって電
子は量子箱30内に確実に閉じ込められる。
【0030】このようにして、光照射された混晶層の領
域に対応する量子箱中に電子を捕捉し保持しながら、選
択された総ての混晶層の領域に対して光照射を行う。こ
れによって、入射光のパターンに基づいた電子分布を量
子箱集合素子に入力することができる。
【0031】このような量子箱30内に捕捉された電子
の量子箱集合素子における分布を検出するためには、量
子箱集合素子に上記とは逆の電場を量子箱集合素子内に
形成する。即ち、上部電極42に負の電位を印加する。
電位は3V程度であればよい。図7に示すように、エネ
ルギーバンドは図6に示した方向とは逆の方向に傾斜す
る。このときには、高濃度不純物領域14から正孔が混
晶層20に注入される。そして、図7のエネルギーバン
ド図に示すように、注入された正孔は量子箱30内に捕
捉された電子と再結合することによって発光が生じる。
こうして得られた光が量子箱集合素子から射出される。
この光を外部の光検出装置で検出し、空間分解すること
によって、量子箱集合素子における電子分布を知ること
ができる。
【0032】このように動作する本発明の量子箱集合素
子において、例えば、量子箱相互の間隔を狭く(例えば
5nm程度)すれば、電子は量子力学的トンネリングに
より複数の量子箱間を伝導し、量子箱集合素子に入力さ
れた電子分布は経時的に変化する。所定時間の経過後、
電子分布を検出することによって、多様な情報処理を行
うことができる。
【0033】あるいは又、このように動作する本発明の
量子箱集合素子を光検出装置として用いることができ
る。即ち、図8に模式的な断面図を示すように、量子箱
30が形成された領域以外の混晶層20に電極50A,
50Bを設け、これらの電極50A,50B間にバイア
スを印加しておく。これらの電極50A,50B間の領
域に光が入射すると、混晶層20に生成した電子が量子
箱30を介して電極50A又は50Bに到達し、電流と
して観察される。即ち、量子箱集合素子に光が照射した
か否か、あるいは又、量子箱集合素子の特定の領域に光
が照射したか否かを、更には又、どの程度の数の量子箱
に光が照射されたかなどを、電極50A,50B間に流
れる電流の有無あるいは電流の値によって検出すること
ができる。
【0034】
【発明の効果】本発明により、IV族元素から構成され
た量子箱集合素子を提供することができる。IV族元素
は材料的に安定しているので、混晶層や量子箱を安定し
て形成することができ、しかも、作製された量子箱集合
素子の信頼性も高い。また、量子箱中の電子等は、事実
上量子箱を構成するIV族元素と障壁層の高いバリアで
確実に閉じ込められる。SiO2は誘電率が低いので、
障壁層をSiO2から構成することによって、大きな電
子間相互作用を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の量子箱集合素子の模式的な断面図であ
る。
【図2】本発明の量子箱集合素子の作製工程を説明する
ための模式的な断面図である。
【図3】図2とは一部の工程が異なる本発明の量子箱集
合素子の作製工程の一部を説明するための模式的な断面
図である。
【図4】図3に引き続き、本発明の量子箱集合素子の作
製工程の一部を説明するための模式的な断面図である。
【図5】電場が形成されていない状態の本発明の量子箱
集合素子のエネルギーバンド図である。
【図6】光の入射時の本発明の量子箱集合素子のエネル
ギーバンド図である。
【図7】光の射出時の本発明の量子箱集合素子のエネル
ギーバンド図である。
【図8】光検出装置として用いる場合の本発明の量子箱
集合素子の模式的な断面図である。
【図9】タイプI及びタイプIIのヘテロ接合超格子の
バンド構造を説明するための図である。
【符号の説明】
10 基板 12 バッファ層 14 高濃度不純物領域 20 混晶層 30 量子箱 30A Si層 40 障壁層 42 上部電極 50A,50B 電極

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2種のIV族元素混晶から成る混晶層と、
    IV族元素から成る量子箱とから構成され、混晶層と量
    子箱との間にタイプIIヘテロ接合超格子が形成されて
    いることを特徴とする量子箱集合素子。
  2. 【請求項2】前記混晶層はSiGeから成り、量子箱は
    Siから成り且つ混晶層上に形成されており、量子箱を
    被覆する障壁層と、電場を形成するために、量子箱と離
    間して設けられた電極とを更に備えていることを特徴と
    する請求項1に記載の量子箱集合素子。
  3. 【請求項3】2種のIV族元素混晶から成る混晶層と、
    該混晶層を構成するIV族元素混晶における混晶比とは
    異なる混晶比を有する2種のIV族元素混晶から成る量
    子箱とから構成され、混晶層と量子箱との間にタイプI
    Iヘテロ接合超格子が形成されていることを特徴とする
    量子箱集合素子。
  4. 【請求項4】前記混晶層はSiGeから成り、量子箱は
    SiGeから成り且つ混晶層上に形成されており、量子
    箱を被覆する障壁層と、電場を形成するために、量子箱
    と離間して設けられた電極とを更に備えていることを特
    徴とする請求項3に記載の量子箱集合素子。
  5. 【請求項5】前記障壁層はSiO2から成ることを特徴
    とする請求項2又は請求項4に記載の量子箱集合素子。
  6. 【請求項6】2種のIV族元素混晶から成る混晶層と、
    IV族元素から成る量子箱若しくは混晶層を構成するI
    V族元素混晶における混晶比とは異なる混晶比を有する
    2種のIV族元素混晶から成る量子箱とから構成され、
    混晶層と量子箱との間にタイプIIヘテロ接合超格子が
    形成されている量子箱集合素子において、 (イ)電場を形成した状態で混晶層に光を照射し、それ
    によって生成した電子を量子箱に捕捉する工程と、 (ロ)逆の電場を形成して、量子箱に捕捉された電子
    を、外部から供給された正孔と再結合させることによっ
    て発光させる工程、 から成ることを特徴とする量子箱集合素子における光入
    出力方法。
  7. 【請求項7】前記混晶層はSiGeから成り、量子箱は
    Si又はSiGeから成り且つ混晶層上に形成されてお
    り、量子箱集合素子は量子箱を被覆する障壁層を更に備
    えていることを特徴とする請求項6に記載の量子箱集合
    素子における光入出力方法。
  8. 【請求項8】前記障壁層はSiO2から成ることを特徴
    とする請求項7に記載の量子箱集合素子における光入出
    力方法。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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