JPH0794923A - 移動通信機用格納型アンテナ装置、および、移動通信機 - Google Patents

移動通信機用格納型アンテナ装置、および、移動通信機

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JPH0794923A
JPH0794923A JP23815693A JP23815693A JPH0794923A JP H0794923 A JPH0794923 A JP H0794923A JP 23815693 A JP23815693 A JP 23815693A JP 23815693 A JP23815693 A JP 23815693A JP H0794923 A JPH0794923 A JP H0794923A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 携帯無線電話の通信機本体に対してアンテナ
を機械的に支承するとともに、非接触で電気的に接続
し、しかも、低コストで工業生産するに適した格納式ア
ンテナ装置を提供する。 【構成】 基板27に無線機回路を構成してシールドケ
ース28で覆った無線機本体31が、筐体26内に設置
されている。上記の基板27にλ/4励振器22が形成
されており、その給電端22bはマイクロストリップ線
路24によって無線機出力端30に接続導通されてい
る。上記λ/4励振器22の開放端22aは、λ/2ア
ンテナ素子21の開放端21aに対して、結合静電容量
25を介して対向離間している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無線機本体に対してア
ンテナ素子を機械的に接触,導通させることなく電磁気
的に接続して、該アンテナ素子を格納・繰出し操作可能
ならしめたアンテナ装置、および、上記アンテナ装置を
構成するに好適な移動通信機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】移動通信機(例えば携帯式電話機)のア
ンテナは、不使用時には本体ケース内に収納されている
ことが望ましく、従来一般にテレスコピックに伸縮する
構造が用いられている。傾動操作によって起立・収納す
る構造も併用されるが普及率は高くない。アンテナを伸
縮させることなく、若しくはアンテナの伸縮と併用し
て、該アンテナを回動可能に軸支して起伏させる構造に
すると、次に述べるような技術的困難が有る。 a.〔接触,導通の維持に関する問題〕収納形のアンテ
ナや伸縮形アンテナと通信機本体側の回路とを接続する
には、何らかの形で、相互に摺動する部材の接触導通を
保たなければならないが、接触不良のトラブルを生じる
虞れが有る。図6は、非テレスコピックアンテナを突出
・収納可能ならしめた従来例のアンテナの支持・取付構
造を示す断面図である。プリント基板1に対してスリー
ブ状の接続金具2が接続導通されていて、その中に絶縁
被覆した杆状のアンテナ3が挿通されている。上記杆状
アンテナ3の両端にはそれぞれ接続金具4,5が取り付
けられていて、実線で描いた絶縁被覆アンテナ3の位置
に引き出して起立させると、前記の接続金具2と接続金
具4とが導通する。6は上記の導通を確実ならしめるた
めに介装された接触スプリングである。このように機械
的な接触,摺動個所が有ると、摩耗,汚損などの問題が
有り、その結果として接触不良のトラブルを生じる虞れ
が有る。
【0003】b.〔寸法に関する問題〕例えば800M
Hz携帯式電話機用アンテナの場合、λ/2アンテナで
約18cmであり、λ/4アンテナで約9cmとなり、携帯
式としては長過ぎて取扱いに不便である。なお、λ/4
のアンテナを用いるとアンテナの長さ寸法を小さくでき
るが、アースの影響を受け易いのでλ/2が望ましいと
されている。 c.〔半起立時の問題〕図6に示した従来例における絶
縁被覆アンテナ3を、破線で示した3′のごとくケース
内に収納し、いっぱいに下げると接続金具5が接続金具
2に導通するが、半ば押し込み、若しくは半ば引き出し
た状態ではアンテナの接続導通が断たれ、全くアンテナ
として機能しない。
【0004】d.〔周波数帯域幅に関する問題〕図6に
示したような従来例のアンテナ支持・接続構造では周波
数帯域幅が狭いため、例えば自動車用電話のように広帯
域性を必要とする場合には感度が低下して実用に供し得
ない。
【0005】上記a〜dの不具合を解消するため、図7
に示すようなアンテナ支持・接続構造も提案されてい
る。7はヘリカル型のアンテナ(λ/2放射器)であ
り、螺旋コイル8内に摺動自在に嵌合されている。同軸
ケーブルよりなる伝送ライン12の芯線は上記螺旋コイ
ル8に接続され、該伝送ライン12の外導体はλ/4放
射器9に接続されている。筐体10の内面には導電性コ
ーティング11が施されている。この図7に示された構
成のアンテナ支持・接続構造においては、アンテナ(λ
/2放射器)7を使用状態にしたり収納状態にしたりす
る操作は、該アンテナ7を矢印a−b方向にスライドさ
せることに限定され、例えば往復円弧矢印c−dのよう
に傾動させることは出来ない。また、アンテナ7はヘリ
カル型のアンテナ素子に限定され、設計的自由度が小さ
い。
【0006】一方、携帯型電話器を含めて移動式通信機
に関する最近の技術的研究は、第2世代コードレス電話
器と通称されるデジタルコードレス電話システムの実用
化に指向されている。このシステムでは、例えば1.9
GHzというように、従来方式に比して2倍以上の周波
数が用いられるものと予測されている。こうした技術開
発の傾向に対応して、機械的な接触による導通を必要と
せず、任意の形態による収納,起立使用が容易で、1.
9GHz用に好適なアンテナの支持,接続技術として、
λ/2で共振するアンテナ素子と、λ/4で共振して、
上記アンテナ素子を給電線に結合・整合させる励振器
と、を設けるとともに、上記の励振器と給電線との接続
部にλ/4の電気長を有する地板を配置し、かつ、前記
アンテナ素子と励振器との間に微小静電容量が形成され
る範囲内の距離を保ちつつ、該アンテナ素子が励振器に
対して移動し得るように案内することが有効である。上
記の構成によると、λ/2で共振するアンテナ素子が通
信機本体に対して、著しく広大な自由度を許容して案内
され(押込・引出でも良く、傾倒・起立でも良い)、電
気的には非接触で結合されているので接触不良による導
通不良を生じる虞れが無い。しかも、小形に構成され、
その上、高い周波数帯(例えば1.9GHz近傍)にお
いて優れた同調特性が得られる。上述の技術は本発明者
が創作し、本出願人によって別途出願中の発明であっ
て、以下、先願の発明と呼ぶことにする。
【0007】次に、図8および図9を参照しつつ上記先
願の発明について説明する。図9は、先願の発明に係る
アンテナの支持・接続構造の1実施例を示し、模式的に
描いた斜視図である。また、図8は先願の発明の基本的
原理を説明するために示したもので、電気的な系統を描
いた図である。図8(原理図)に示すごとく、信号源6
に接続されたλ/4長さの励振器14の開放端に対し
て、微小な結合容量(1.9GHzの場合例えば0.1
pF)15を介して、λ/2のアンテナ素子13を電気
的に接続すると、機械的な接触を要せず、波長λ付近で
広帯域の同調特性が得られる。上記アンテナ素子13の
位置および又は姿勢を変えても、上記微小結合容量15
が存在する範囲内で、優れた同調特性が得られる。この
ため、該アンテナ素子13を往復矢印a−bのごとく伸
縮方向に移動させることもでき、また往復円弧矢印c−
dのように傾動させることもでき、移動,傾動の途中で
もアンテナ機能を発揮し得る。前記の微小な結合容量1
5は諸条件により変化するが、1.9GHzの場合の1
例として0.1pF程度であり、この微小結合容量を形
成する具体的手段について格別な困難は無い。図9に示
した構成(先願の発明の実施例)においては、装置を小
形にするため励振器14Aをジグザグ形とした。これに
より、波長λ/4の電波に共振する励振器の外形的寸法
をλ/4よりも短縮することができる。そして、上記励
振器14Aの開放端に対して微小の静電容量を形成する
距離の範囲内にアンテナ素子13を位置せしめ、これを
往復矢印a−bのように、その長手方向にスライドせし
め得るように案内する。また、上記と異なる実施例とし
て円弧矢印c−dのように傾動可能に案内しても良い。
いずれの場合も、アンテナ素子13と励振器14Aとの
間に微小静電容量を保ち得るように案内する。前記アン
テナ素子13が、実線で図示したように直立していると
き最良の性能が得られるが、どのような位置,姿勢であ
っても、前記の結合容量15が存在していればアンテナ
としての機能を果たすことができる。例えば円弧矢印d
方向に傾動させて、図示13′の姿勢にしてもアンテナ
として機能する。
【0008】同軸ケーブルよりなる給電線16の芯線を
前記励振器14Aに接続するとともに、該給電線16の
外導体を地板17に接続する。この例における地板17
は、長辺の長さ寸法がλ/4の長方形の金属板である。
図10は、上記先願の発明に係る支持・接続構造の1実
施例における同調特性を説明するための図表であって、
(A)はRFL LOGMAG特性グラフ、(B)はR
FL SWR特性グラフである。これらのグラフによ
り、上記実施例が1.9はGHz付近で優れた広帯域同
調性能を有していることが理解される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、図8〜図
10について説明した前述の先願に係る発明を出願した
後、さらに実用化試験を続行するとともに工業的生産計
画を遂行したところ、所期の実用的効果が発揮されるこ
とを確認し、かつ、生産コスト低減のための合理化改良
の余地が有ることを発見した。すなわち、先願の発明に
係る図9の実施例においては、同図に実線で描かれたア
ンテナ素子13と、励振器14Aと、地板17と、給電
線16とによって1組のアンテナ装置組立品が構成さ
れ、最小単位の商品として市場に供給され、流通するこ
とになる。無線機メーカーは、同図に仮想線で描いたよ
うに、筐体26に収められた通信機本体31を設計,製
作するとともに上記アンテナ装置組立品を購入し、地板
17および励振器14Aを筐体26内に収納設置すると
ともにアンテナ素子13を筐体26に対して変位可能に
支承し、かつ、給電線(同軸ケーブル)16を通信機本
体31の出力端30に接続する。このようにアンテナメ
ーカーと通信機メーカーとが分業化されていることは、
近代的な工業生産形態としての長所も有り、その反面に
は無駄や不合理も無しとしない。先願の発明に係るアン
テナ支持・接続構造に関しては、無駄や不合理と言うべ
き処は無いにしても、さらに合理化の余地が有る。合理
化→コスト低減の対象として検討し得べき事項につい
て、その2つを例示すると、 イ.無線機本体31内には、通常、図示しないプリント
基板が設けられていて、万単位の大量生産でコスト効果
を発揮している。このプリント基板に地板や励振器を作
り込めば、著しいコスト低減を期待し得る。 ロ.上記のように、地板や励振器を通信機本体31内に
作り込めば、図9に示した給電線16を別体の構成部材
とせず、プリント基板上の回路パターンの一部とするこ
とも考えられる。これにより構成部品コストの低減、お
よび組付作業の工数低減が期待される。 ハ.図9の構成において、地板17および励振器14A
は、給電線16を介して通信機本体31の回路(図示せ
ず)に対して機械的に接続・導通されており、これらの
部材に対してアンテナ素子13は非接触である。従っ
て、図9の構成を分業生産する場合、機械的に接続・導
通されている部分を通信機メーカーの分担とし、非接触
部分(静電容量で結合されている部分)で切り離してア
ンテナ素子13をアンテナメーカーの分担とすれば、少
なくとも組立の際に導通のための工程を必要としないの
で合理的である。
【0010】本発明は上述の事情に鑑みて為されたもの
であって、上述の先願に係る発明を改良し、図8に示し
た基本原理を崩すこと無く、図9に示した具体的構成を
合理化して、図10に示したアンテナ特性を損なうこと
なく、生産性に優れ、分業化製造に適し、無線機本体お
よびアンテナ装置を含めた移動通信機全体として、高品
質の製品を安価に生産することのできる技術を提供する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の本願発明に係るア
ンテナの支持・接続技術を改良して前記の目的を達成す
るために創作した本発明のアンテナ装置について、その
1実施例に対応する図1を参照して説明すると、アンテ
ナと無線機本体とが機械的に接触導通していない移動通
信機用の格納式アンテナ装置において、両端が開放さ
れ、ほぼλ/2で共振するアンテナ素子(21)と、無
線機本体の基板(27)上に形成され、一端が無線機本
体回路に接続されるとともに他端が開放されていて、ほ
ぼλ/4で共振する励振器(22)と、上記の基板(2
7)上に形成されて、少なくとも1辺の長さ寸法Lがλ
/4以上である地板(23)とを具備しており、かつ、
前記アンテナ素子(21)は、前記励振器(22)の開
放端(22a)に対して所定の間隔を保持しつつ移動可
能に支持されていて、無線機の筐体(26)から突出す
る作動姿勢、および、該筐体から突出しない収納姿勢
に、選択的に操作され得る構造であり、前記アンテナ素
子(21)の筐体側開放端(21a)と、励振器(2
2)の開放端(22a)との間の結合静電容量Ccが、
ほぼ臨界結合となるように前記所定の間隔が設定されて
いて、該アンテナ素子(21)と前記励振器(22)と
が複共振の状態で動作するようになっていることを特徴
とする。また、以上に説明した本発明に係る移動通信機
用格納型アンテナ装置を備えた移動通信機を、生産性良
く、しかも低コスト,高品質で、工業的に大量生産する
に好適なように創作した移動通信機について、その1実
施例に対応する図1を参照して説明すると、基板(2
7)の片方の面上に構成された無線通信機回路と、上記
基板の他方の面に成層された地板(23)と、上記の基
板(27)を含む無線通信機回路を収納する無線機筐体
(26)と、上記無線機筐体(26)に設けられたアン
テナ素子の取付部と、上記取付部に取付けられるアンテ
ナ素子(21)に対して開放端(22a)を対向離間せ
しめるとともに、給電端(22b)を無線通信機回路の
出力端(30)に接続されたλ/4励振器(22)と、
を具備していることを特徴とする。
【0012】
【作用】上記の構成によると、前記の先願に係る発明の
効果であるところの、λ/2で共振するアンテナ素子が
通信機本体に対して、著しく広大な自由度を許容して案
内され(押込・引出でも良く、傾倒・起立でも良い)、
電気的には非接触で結合されているので接触不良による
導通不良を生じる虞れが無い。しかも、小形に構成さ
れ、その上、高い周波数帯(例えば1.9GHz近傍)
において優れた同調特性が得られるという長所を阻害す
ることが無く、しかも、地板および励振器が通信機本体
の基板上に構成されているので、該無線機本体の基板回
路と一括して生産できるので製造コストが安価であり、
該地板および励振器の品質管理を合理的に行なうことが
できる。しかも、基板上に構成される地板および励振器
は、無線機本体回路と導通された状態に構成することに
何らの困難が無く、別個の接続用部材(例えば同軸ケー
ブル)を介して接続する工程が不要となるため、生産能
率が高く組立コストが安価である。また、本発明に係る
移動通信機は、本発明のアンテナ装置の構成要素の内で
アンテナ素子以外の構成部分が無線機本体の筐体内に組
み込まれているので、無線機メーカーが本発明に係る移
動通信機を製造した場合、アンテナ専門メーカーから供
給される適正なアンテナ素子を、そのアンテナ素子取付
部に装着するだけで、格納型アンテナを備えた移動通信
機が完成される。しかも、上記アンテナ素子の装着は機
械的な接触,導通を必要としないので、迅速かつ容易に
装着することができる。
【0013】
【実施例】次に、図1および図2を参照しつつ本発明の
実施例について説明する。図1は、本発明に係る移動通
信機用格納型アンテナおよび本発明に係る移動通信機の
1実施例を示し、(A)は筐体を除く構成部分を実線で
描くとともに筐体を仮想線で描いた斜視図、(B)はA
図に示したマイクロストリップ線路を拡大して描いた部
分破断斜視図である。図2は上記実施例に係る移動通信
機用格納型アンテナを示し、(A)は側面断面図、
(B)は正面断面図である。21はλ/2アンテナ素子
であって、先願の発明(図8,図9)におけるアンテナ
素子13に対応する類似の構成部材である。31は無線
機本体であって、基板27上に構成された無線機本体回
路をシールドケース28で覆って成り、合成樹脂製の筐
体26内に収納されている。26aはアンテナ素子取付
部であって、前記のλ/2アンテナ素子21を図の上下
方向に摺動可能に支承する。前記の基板27の片側の面
の大半を覆って地板23が形成されている。この地板2
3は、前述した無線機本体回路の反対側の面(説明の便
宜上、裏側と呼ぶ、上記無線機本体回路は基板27の表
側に設けられていることになる)。上記基板の表側に、
かつ前記の地板23が設けられていない区域に対向せし
めて、λ/4励振器22が形成されている。本例のλ/
4励振器22は先願の発明(図8,図9)における励振
器14,14Aに対応する部材であって、ジグザグ形に
構成されている。このため、機械的な長さ寸法はλ/4
よりも短く、電気的長さがλ/4であって、ほぼλ/4
で共振する。22aはその開放端、22bはその給電端
である。上記λ/4励振器の開放端22aは、λ/2ア
ンテナ素子21の開放端21aに対向離間し、微小結合
静電容量25を形成している。この微小な結合静電容量
25は前記先願の発明(図8,図9)における結合容量
15に対応する構成部分である。前記基板27の表側に
設けられてシールドケース28で覆われている無線機本
体回路の出力端30(図1(A),図2(B)参照)と
前記λ/4励振器給電端22bとは、マイクロストリッ
プ線路24によって接続導通されている。上記マイクロ
ストリップ線路は、図1(B)に示すような公知の構造
部分であって、同軸ケーブルと同様に信号をロス無く伝
達することができ、プリント回路成形技術を利用して無
線機本体回路と一緒に構成できるので製造コストが僅少
であり、組付作業コストを要しない。
【0014】次に、図3ないし図5を参照しつつ、アン
テナ素子を支承するとともに非接触で電気的に接続して
該アンテナ素子を収納する構成部分につき説明する。図
3は、図4,図5と比較対照するために示したものであ
って、上掲の図1,図2に示した移動通信機用格納型ア
ンテナ装置の実施例における電気的構成を描いた等価回
路図である。本図3に記入した符号は図1,図2の符号
と対応していて、地板23の少なくとも1辺は、その長
さ寸法Lをλ/4よりも大きく作られる。図4は上記と
異なる実施例の等価回路図であって、アンテナ素子を回
動させる構造を描いてある。すなわち本例のλ/2アン
テナ素子21は筐体26に対して回転軸29により18
0度の回動可能に支持されている。本例においては上記
回転軸29とλ/4励振器22の開放端との間に結合静
電容量が形成されている。
【0015】前掲の図3および本図4は、アンテナ素子
21がアンテナとして作用せしめられる状態の位置を実
線で描いてある。これを収縮,もしくは回動させて格納
状態としたとき、該アンテナ素子21が筐体の中へ収納
されるようにしても良く、また、筐体の側壁に沿わせて
邪魔にならないようにしても良い。図5は、上掲の図
3,図4とさらに異なる実施例におけるアンテナ素子の
支持機構を示す等価回路図である。本例においてはジグ
ザグ形アンテナ素子21′を、回転軸29によって90
度の回動可能に支承してある。ジグザグ形アンテナ素子
21′は前記の線形アンテナ素子21に比して機械的長
さ寸法を短くすることができるので好都合である。図示
を省略するが、さらに異なる実施例として、細長い長方
形薄板状の、いわゆる短冊形アンテナ素子を適用するこ
ともできる。上述の各実施例(図1〜図5)において、
アンテナ素子以外の構成部分を通信機メーカーにおいて
生産するとともに、アンテナ素子をアンテナ専門メーカ
ーで生産すると、それぞれが安価,高品質に大量生産す
るに適し、かつ、アンテナ素子の取付作業を迅速,容易
に遂行することができる(導通接続のためのハンダ付な
どの工程を必要とせず、いわゆる非接触結合で足りるか
ら)。
【0016】
【発明の効果】本発明を適用すると、前記の先願に係る
発明の効果であるところの、λ/2で共振するアンテナ
素子が通信機本体に対して、著しく広大な自由度を許容
して案内され(押込・引出でも良く、傾倒・起立でも良
い)、電気的には非接触で結合されているので接触不良
による導通不良を生じる虞れが無い。しかも、小形に構
成され、その上、高い周波数帯(例えば1.9GHz近
傍)において優れた同調特性が得られるという長所を阻
害することが無く、しかも、地板および励振器が無線機
本体の基板上に構成されているので、該無線機本体の基
板回路と一括して生産できるので製造コストが安価であ
り、該地板および励振器の品質管理を合理的に行なうこ
とができる。しかも、基板上に構成される地板および励
振器は、無線機本体回路と導通された状態に構成するこ
とに何らの困難が無く、別個の接続用部材(例えば同軸
ケーブル)を介して接続する工程が不要となるため、生
産能率が高く組立コストが安価である。また、本発明に
係る移動通信機は、本発明のアンテナ装置の構成要素の
内でアンテナ素子以外の構成部分が無線機本体の筐体内
に組み込まれているので、無線機メーカーが本発明に係
る移動通信機を製造した場合、アンテナ専門メーカーか
ら供給される適正なアンテナ素子を、そのアンテナ素子
取付部に装着するだけで、格納型アンテナを備えた移動
通信機が完成される。しかも、上記アンテナ素子の装着
は機械的な接触,導通を必要としないので、迅速かつ容
易に装着することができるという優れた実用的効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る移動通信機用格納型アンテナおよ
び本発明に係る移動通信機の1実施例を示し、(A)は
筐体を除く構成部分を実線で描くとともに筐体を仮想線
で描いた斜視図、(B)はA図に示したマイクロストリ
ップ線路を拡大して描いた部分破断斜視図である。
【図2】上記実施例に係る移動通信機用格納型アンテナ
を示し、(A)は側面断面図、(B)は正面断面図であ
る。
【図3】図4,図5と比較対照するために示したもので
あって、上掲の図1,図2に示した移動通信機用格納型
アンテナ装置の実施例における電気的構成を描いた等価
回路図である。
【図4】上記と異なる実施例の等価回路図であって、ア
ンテナ素子を回動させる構造を描いてある。
【図5】上掲の図3,図4とさらに異なる実施例におけ
るアンテナ素子の支持機構を示す等価回路図である
【図6】非テレスコピックアンテナを突出・収納可能な
らしめた従来例のアンテナの支持・取付構造を示す断面
図である。
【図7】上記従来例を改良した、公知のアンテナ支持・
取付構造を示す模式的な斜視図である。
【図8】先願の発明の基本的原理を説明するために示し
たもので、電気的な系統を描いた図である。
【図9】先願の発明に係るアンテナの支持・接続構造の
1実施例を示し、模式的に描いた斜視図である。
【図10】上記先願の発明に係るアンテナの支持・接続
構造の1実施例における同調特性を説明するための図表
であって、(A)はRFL LOGMAG特性グラフ、
(B)はRFL SWR特性グラフである。
【符号の説明】
2…従来例の接続金具、3,3′…同じく絶縁被覆アン
テナ、5…同じく接続金具、6…同じく接触スプリン
グ、7…公知例のアンテナ、8…同じく螺旋コイル、9
…同じくλ/4放射器、13…先願の発明に係るアンテ
ナ素子、14,14A…同じく励振器、15…同じく結
合容量、16…同じく給電線、17…同じく地板、21
…本発明の実施例におけるλ/2アンテナ素子、22…
同じくλ/4励振器、23…同じく地板、24…同じく
マイクロストリップ線路、25…同じく結合静電容量、
26…同じく筐体、27…同じく基板、28…同じくシ
ールドケース、29…同じく回転軸。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンテナと無線機本体とが機械的に接触
    導通していない移動通信機用の格納式アンテナ装置にお
    いて、 両端が開放され、ほぼλ/2で共振するアンテナ素子
    (21)と、 無線機本体の基板(27)上に形成され、一端が無線機
    本体回路に接続されるとともに他端が開放されていて、
    ほぼλ/4で共振する励振器(22)と、 上記の基板(27)上に形成されて、少なくとも1辺の
    長さ寸法Lがλ/4以上である地板(23)とを具備し
    ており、 かつ、前記アンテナ素子(21)は、前記励振器(2
    2)の開放端(22a)に対して所定の間隔を保持しつ
    つ移動可能に支持されていて、無線機の筐体(26)か
    ら突出する作動姿勢、および、該筐体から突出しない収
    納姿勢に、選択的に操作され得る構造であり、 前記アンテナ素子(21)の筐体側開放端(21a)
    と、励振器(22)の開放端(22a)との間の結合静
    電容量Ccが、ほぼ臨界結合となるように前記所定の間
    隔が設定されていて、該アンテナ素子(21)と前記励
    振器(22)とが複共振の状態で動作するようになって
    いることを特徴とする、移動通信機用格納型アンテナ装
    置。
  2. 【請求項2】 前記の基板(27)上に形成された励振
    器(22)の開放端(22a)に対して所定の間隔を置
    いてアンテナ素子(21)が配置されていて、該アンテ
    ナ素子(21)が励振器開放端(22a)と非接触の状
    態で、該アンテナ素子(21)を長手方向に往復移動さ
    せることにより、該アンテナ素子(21)を無線機の筐
    体(26)から突出する作動姿勢ならしめたり、該アン
    テナ素子(21)を無線機の筐体(26)の内部に格納
    した収納姿勢ならしめたりできるようになっていること
    を特徴とする、請求項1に記載した移動通信機用格納型
    アンテナ装置。
  3. 【請求項3】 前記の基板(27)上に形成された励振
    器(22)の開放端(22a)に対して所定の間隔を置
    いてアンテナ素子(21)が配置されていて、該アンテ
    ナ素子(21)が励振器開放端(22a)と非接触の状
    態で、該アンテナ素子(21)を長手方向に往復移動さ
    せることにより、該アンテナ素子(21)を無線機の筐
    体(26)から突出する作動姿勢ならしめたり、該アン
    テナ素子(21)を無線機の筐体(26)の側面に沿わ
    せた収納姿勢ならしめたりできるようになっていること
    を特徴とする、請求項1に記載した移動通信機用格納型
    アンテナ装置。
  4. 【請求項4】 前記の基板(27)上に形成された励振
    器(22)の開放端(22a)に対して所定の間隔を置
    いてアンテナ素子(21)が配置されていて、該アンテ
    ナ素子(21)が励振器開放端(22a)と非接触の状
    態で、該アンテナ素子(21)を回転軸(29)の回り
    に回動させることにより、該アンテナ素子(21)を無
    線機の筐体(26)から突出する作動姿勢ならしめた
    り、該アンテナ素子(21)を無線機の筐体(26)の
    内部に格納した収納姿勢ならしめたりできるようになっ
    ていることを特徴とする、請求項1に記載した移動通信
    機用格納型アンテナ装置。
  5. 【請求項5】 前記の基板(27)上に形成された励振
    器(22)の開放端(22a)に対して所定の間隔を置
    いてアンテナ素子(21)が配置されていて、該アンテ
    ナ素子(21)が励振器開放端(22a)と非接触の状
    態で、該アンテナ素子(21)を回転軸(29)の回り
    に回動させることにより、該アンテナ素子(21)を無
    線機の筐体(26)から突出する作動姿勢ならしめた
    り、該アンテナ素子(21)を無線機の筐体(26)の
    側面に沿わせた収納姿勢ならしめたりできるようになっ
    ていることを特徴とする、請求項1に記載した移動通信
    機用格納型アンテナ装置。
  6. 【請求項6】 前記アンテナ素子をジグザグ形に形成し
    て、その機械的長さ寸法をλ/2よりも短く、しかも、
    ほぼλ/2で共振するようにして、 外形寸法の最大値がλ/2よりも小さい無線機筐体の中
    に収納し得るように構成したことを特徴とする、請求項
    3ないし請求項5に記載した移動通信機用格納型アンテ
    ナ装置。
  7. 【請求項7】 前記アンテナ素子を短冊形に形成して、
    無線機の筐体(26)側面近傍の狭隘な空間に収納し得
    るようにしたことを特徴とする、請求項3又は請求項5
    に記載した移動通信機用格納型アンテナ装置。
  8. 【請求項8】 前記の基板(27)上に形成された励振
    器(22)をジグザグ状に構成して、その機械的長さ寸
    法がλ/4よりも短く、しかも、ほぼλ/4で共振する
    ようにし、 内法最大寸法がλ/4よりも小さい無線機の筐体(2
    6)の中に、該励振器(22)を設置し得るように構成
    したことを特徴とする、請求項1に記載した移動通信機
    用格納型アンテナ装置。
  9. 【請求項9】 前記の基板(27)上に形成された励振
    器(22)の給電端(22b)と無線機出力端(30)
    とを、上記の基板(27)上に形成したマイクロストリ
    ップ線路(24)によって接続することを特徴とする、
    請求項1に記載した移動通信機用格納型アンテナ装置。
  10. 【請求項10】 基板(27)の片方の面上に構成され
    た無線通信機回路と、上記基板の他方の面に成層された
    地板(23)と、 上記の基板(27)を含む無線通信機回路を収納する無
    線機筐体(26)と、上記無線機筐体(26)に設けら
    れたアンテナ素子の取付部と、 上記取付部に取付けられるアンテナ素子(21)に対し
    て開放端(22a)を対向離間せしめるとともに、給電
    端(22b)を無線通信機回路の出力端(30)に接続
    されたλ/4励振器(22)と、を具備していることを
    特徴とする、移動通信機。
  11. 【請求項11】 前記のλ/4励振器(22)はジグザ
    グ状に成形されていて、その機械的寸法がλ/4よりも
    短く、しかも、ほぼλ/4で共振するようになっている
    ことを特徴とする、請求項10に記載した移動通信機。
  12. 【請求項12】 前記λ/4励振器(22)の給電端
    (22b)と、無線通信機回路の出力端(30)とが、
    前記基板(27)上に形成されたマイクロストリップ線
    路(24)によって接続されていることを特徴とする、
    請求項10に記載した移動通信機。
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