JPH0795431A - 色較正のための凸補間の方法および装置 - Google Patents

色較正のための凸補間の方法および装置

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JPH0795431A
JPH0795431A JP6115722A JP11572294A JPH0795431A JP H0795431 A JPH0795431 A JP H0795431A JP 6115722 A JP6115722 A JP 6115722A JP 11572294 A JP11572294 A JP 11572294A JP H0795431 A JPH0795431 A JP H0795431A
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color space
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JP6115722A
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Shijie J Wan
ジェイ ワン シジィ
Rodney L Miller
エル ミラー ロドニィ
James R Sullivan
アール スリバン ジェームス
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 色空間で格子点の形で存在することを条件と
せずに、2つの色空間の間で色信号を写像する補間法お
よび装置を提供する。 【構成】 与えられた点xに近接するk個の点を選択
し、この点が形成する凸包または立体に点xが包囲され
るか否かを判定し、点xが凸包に包囲される場合には凸
包補間を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、凸補間を使用して、1
つの色空間たる座標系に存する色情報を別の色空間たる
座標系に変換する方法に関し、より詳しくは、補間しよ
うとする1つの色値、色点あるいは色信号が第1の色空
間でとる点が、その近辺にある複数の色値、色点あるい
は色信号が形成する凸包に含まれるか否かを判断し、含
まれる場合には、第1の空間で凸包を形作る点に対応す
る第2の空間の点を使用して、前記1つの色値等に対応
する第2の空間の色値等を見付け出すために必要な補間
の重み(weight)を決定するものに関する。
【0002】
【従来の技術】色較正を行う際、1つの色空間に存する
色信号を別の色空間へ変換する場合や、この変換に使用
されるテーブルを作成する場合に、参照テーブルLUT
を使用して補間するといった手法がある。もともと色較
正は、1つの装置で生成された色画像を、なるべく元の
色に忠実な形で、別の装置で再現することを目的とす
る。図1には、第1の装置の色画像を第2の装置で再現
するための色較正の手順が示される。入力画像は第1の
装置の装置依存色空間(DDCS1)10で表現され、
出力画像は第2の装置の装置依存色空間(DDCS2)
12で表現される。2つの色空間10,12間の変換
は、装置には依存しない独立色空間(DICS)14を
介して行われる。
【0003】装置依存色空間DDCSと独立色空間DI
CSとは、特定の装置によって生成されるいくつかの色
パッチを測定して得られる参照テ−ブルLUTによって
記述される関係を有する。便宜上、これらの色パッチの
コード値は、通常、装置依存色空間の全範囲に及ぶよう
な格子点として選択されるが、それらが対応する独立色
空間の点は、不規則な間隔で存在することもある。図2
に示されるように、装置依存色空間DDCSから独立色
空間DICSへ補間することを前進補間といい、独立色
空間DICSから装置依存色空間DDCSへ補間するこ
とを後進補間という。
【0004】ここで、次のような一般的な補間問題を考
えてみる。X={x1 、x2 、...xs }は、n次元
のベクトル空間Rn(s>nとする)における点の集合
であり、Y={y1 、y2 、...、ys }は、空間R
nの点に対応してm次元のベクトル空間Rmに存在する
点の集合である。(x1 、y1 )、...、(xs ,y
s )といった見本集合を参照テーブルとする。点xがR
nに含まれるとき(元であるとき)、参照テーブルLU
Tに基づく補間によって、この点xに対応するRmに含
まれる点yを求めることにする。
【0005】計算幾何学、コンピュータグラフィクス、
色較正に共通して問題となるのが多次元補間である。こ
れまでの補間方法は、見本点x1 、x2 、...、xs
が格子点として空間Rnに存在することを条件とするた
め、後進補間には使用することができないものがほとん
どである。なぜなら、参照テーブルLUTの点は、独立
色空間DICSにおいて格子点ではないからである。前
進補間の理論のなかには、4点四面体補間、6点角柱補
間や、三線補間としても知られている8点立方体補間が
ある。点x1 、x2 、...xs が格子点として空間R
nに存在することを条件としない補間法としては、ベク
トル補間、距離補間、四面体補間などがより一般的であ
る。ベクトル補間では、次のように、一次関数を使用し
て点x=(z1 、z2 、z3 T (ここで、Tはベクト
ルの転置を意味する)を補間する。
【0006】
【数1】 ここで、R3に含まれる係数a1 、a2 、a3 、a
4 は、f(x)が次の境界条件を満足するように決定さ
れる。
【0007】
【数2】 ここで、R3に含まれるx1 、x2 、x3 、x4 は、集
合Xにおける点xに最も接近した4点であり、y1 、y
2 、y3 、y4 はx1 、x2 、x3 、x4 に対応する点
である。この補間法で問題となるのは、いずれの点
1 、y2 、y3 、y4 からも掛け離れた位置に補間さ
れた点yが生じる場合があることである。距離補間で
は、点xと、点xに最も接近したk個の点x1
2 、...、xk との間の距離に基づいて補間が行わ
れる。即ち、
【数3】 ここで、y1 、y2 、...、yk はx1
2 、...、xk に対応する点であり、かつ、
【数4】 ここで、‖・‖はユークリッド距離を示し、通常pはp
=2に設定される。この補間法で問題となるのは、見本
点xi に点xが近接する場合、重みあるいは係数wi
支配的になり、その結果、yi の近傍において平坦な領
域が発生することである。ベクトル補間および距離補間
の理論に共通して問題となるのは、補間に使用する見本
点を選ぶ基準を距離だけに頼っていることである。その
ため、図3に示されているように、補間公式を使用して
も補外を解くこととなる状況が生じ得る。この状況が生
じるのは、単に、任意の点xに最も近いk個の点が、図
3のようにxを包囲するとは限らないからである。四面
体補間では、包囲する点を必ず補間に使用するが、n次
元補間を解く際でも補間において使用されるのはn+1
個の点に限られる。このことは、四面体補間がノイズに
影響を受けやすく、弱いことを意味する。また、四面体
補間は、3段階の手順を踏んで行われる。第1段階で任
意の点を包囲する四面体を求め、第2段階で補間係数を
決定し、第3段階で補間を行う。全ての段階で費やされ
る数値計算によって、この補間全体としての効率は低下
する。複数の色空間の間で色信号を写像するための、よ
り強力な補間法が望まれる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、3線補間や
角柱補間と異なり、見本信号や見本点が、補間を実行す
る2つの空間においても格子点として存在することを必
要としない補間法を提供することを目的とする。
【0009】また、本発明は、ベクトル補間と異なり、
2つの空間の次元n,mが一致する必要のない補間法を
提供することを目的とする。
【0010】さらに、本発明は、ベクトル補間や四面体
補間と異なり、n次元補間に使用される点をn+1個に
限る必要のない補間法を提供することを目的とする。
【0011】さらにまた、本発明は、ベクトル補間や距
離補間と異なり、補間に使用する見本信号の選択基準を
距離だけにせず、凸包といった概念をも併せて基準とす
る補間法を提供することを目的とする。
【0012】さらにまた、本発明は、四面体補間と異な
り、3段階の手順を踏まずとも、補間に使用すべき適格
な見本信号の集合と、同時に補間係数とを決定する補間
法を提供することを目的とする。
【0013】さらにまた、本発明は、任意の信号が凸包
によって包囲されるかどうかを判断するのみならず、そ
の信号をその凸包の頂点の凸組合わせとして表現するの
に必要な係数をも決定する凸包の問題を解決する一般的
方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば、装置に依存しない独立色空間か
ら、出力装置に依存する装置依存色空間へ、色信号を変
換する方法であって、独立色空間の色信号に凸補間を実
行して、装置依存色空間に変換された色信号を作り出す
段階と、この変換された色信号を、出力装置を使用して
表示する段階とを備えることを特徴とするものが提供さ
れる。
【0015】また、上記特徴に加えて、変換された色信
号を作り出す段階が、所定の関係の下に装置依存色空間
の点に対応する、独立色空間の色信号の集合が、前記色
信号を包囲する凸包を形成するか否かを判断する手順
と、上記凸包が上記色信号を包囲する場合に補間係数を
決定する手順と、上記補間係数と上記対応する色信号と
を使用して凸補間を実行し、変換された色信号を生成す
る手順と、を備えることを特徴とするものが提供され
る。
【0016】さらに、本発明によれば、出力装置の色空
間に存在する画像データに応じた色画像を再生するため
の出力装置と、この出力装置に接続され、装置に依存し
ない独立色空間からの画像データを、出力装置特有の装
置依存色空間に凸補間に基づいて変換するとともに、上
記出力装置を駆動するコンピュータとを備える装置が提
供される。
【0017】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら本発明の実施
例を説明する。
【0018】本発明は、色較正に使用される多次元補間
であって、凸補間と呼ばれる。凸補間は、n次元の凸包
からm次元の凸包への滑らかな写像を行う。
【0019】図4に示されるように、本発明は、サンワ
ークステーションやアップルマッキントッシュのような
コンピュータ20と、2台の出力装置22、24とを含
む。出力装置としては、プリンタ、CRTあるいはフィ
ルム書込み装置が挙げられる。コンピュータ20には、
画像26、つまり、第1の出力装置22に画像を生成す
るために使用される色信号が記憶される。この色信号
は、第1の装置22に特有な装置依存色空間10に存在
するものである。本発明は、このような画像を、第2の
装置24に特有な装置依存色空間12の信号に変換する
よう設計されている。第1の装置22の色信号28を独
立色空間の色信号30に変換するには、既知の前進補間
と第1の装置22の参照テーブル32とが使用される。
通常、第2の装置24の色信号34を色信号30に変換
する後進補間に使用される参照テーブル36を用いて、
独立色空間の色信号30を、第2の装置24に特有の色
信号34に変換することもできるが、この変換には非常
に時間がかかる。そこで、この方法に代えて、関連出願
(特願平6−112404号、1993年5月28日に
出願された米国特許出願第68,887号)に記述され
ているように、参照テーブル36と、第2の装置24に
関する逆参照テーブル40を作成するための領域記述子
38とを使用して写像を実行する。この逆参照テーブル
40を使用すると、色信号30を色信号34に高速変換
することができる。色信号の変換に使用される、本願発
明に基づく凸補間および凸に包含されるか否かの判定
を、この逆参照テーブルの入力項目を決定するために使
用することができる。同様の手法によって、領域記述子
42と参照テーブル(LUT1)32とから逆参照テー
ブル(ILUT1)41を作成し、この逆参照テーブル
ILUT1を使用してDDCS2の色信号34を装置2
2におけるDDCS1の色信号28に変換できること
は、いうまでもない。
【0020】図5は、前述した補間法を実行するため
に、本発明が使用する一般的手順を示す。第1ステップ
60で、補間しようとする点xに最も接近したk個の点
を選択する。三次元空間における1点を包囲する凸包を
形成するには最低限4個の点が必要とされるから、k≧
4に設定される。つぎに、ステップ62で、点xがk個
の点によって包囲されるかどうかを判定する。この判定
手順については図6と図7に基づいて後述される。ステ
ップ62が実行されると、この補間を実行するのに必要
な係数も決定される。点xが、見本点の集合によって包
囲されない場合、次に最も接近した点がこの点集合に加
えられ、凸に包含されるか否かの判定が再度実行され
る。ステップ60と66とにおける最接近点の判定は、
二乗した結果を合計し、その合計の平方根をとるといっ
た既知の距離公式を使用して実行される。この点が、見
本点の集合によって包囲される場合、本発明は、以下の
式(6)と(7)とに従って、ステップ68で補間を実
行する。
【0021】つぎのような一般的な補間問題を仮定す
る。X={x1 、x2 、...、xs}を、装置独立色
空間といった、第1のn次元ベクトル空間Rn{s>
n}に不規則に分布した点の集合とし、Y={y1 、y
2 、...、ys }を、装置特有の装置依存色空間とい
った、m次元ベクトル空間Rmに、集合Xの点に対応し
て不規則に分布した点の集合とする。空間Rnに点xが
ある場合に、補間によって、空間Rmに含まれるその対
応点yを求めることにする。
【0022】集合X1 ={x1 、x2 、...、xk
をXの部分集合とすると、凸包は次式で形成される。
【0023】
【数5】 集合X1 の点はxに近接しているが、最も近いとは言い
切れない。集合Y1 ={y1 、y2 、...、yk
を、x1 、x2 、...、xk に対応する点とする。凸
補間式は次式によって与えられる。
【0024】
【数6】 ここで、係数w1 、w2 、...、wk は次式を満足す
る。
【0025】
【数7】 凸補間は、いくつかの好ましい特性を有している。この
補間法では、式(7)に示されているように、点xを補
間するために使用される点集合の凸包が点xを包囲する
ことが必要とされる。これは、補間と補外との違いを明
かとする重要な基本概念である。式(6)で与えられる
補間公式は、次の境界条件を満足する。
【数8】 距離に基づく補間と異なり、領域に対する偏りが存在し
ない。式(6)と(7)とから、点xが凸包CH
(X1 )内で滑らかに移動すると、対応する点yも凸包
CH(Y1 )内で滑らかに移動することがわかる。いか
なる場合も、補間された点yは、凸包CH(Y1 )から
出ることはない。したがって、最悪の場合でも、良好な
性能が得られる。
【0026】前述の凸補間は、補間に使用する点をいく
つとるか、いかにこれらの点を選択するかといった条件
を指定することもない。点xを補間するのに使用される
点の凸包が点xを包囲することだけが必要とされる。し
かし、補間に使用するために選択される点が、与えられ
た点に可能な限り接近している方が、よりよい結果を得
ることができる。以下の手順によりこれらの点を求める
ことができる。
【0027】まず、Z={x1 、x2 、...、
n+1 }を、Xに存在するxに最も接近したn+1個の
点の集合とする。次に、xがCH(Z)に含まれない場
合に、X−Z内のxに最も接近した点x’を求め、
{x’}とZとの結合をZとおく。続いて、式(7)を
満足するk個の係数w1 、w2 、...、wk を求め
る。ここで、kはZの元の個数である。最後に、式
(6)により、xに対するyを算出する。
【0028】凸補間を実行するには、凸に包含される否
かの問題を解かなければならない。この問題とは、点x
と、空間Rnにおける凸包CH(x1 、x2 、...、
k)が与えられたとき、xがCH(x1
2 、...、xk )に含まれるかどうかを判定し、も
し含まれるなら、式(7)を満足するk個の係数w1
2 、...、wk を求めることである。
【0029】上記問題の判定の部分は、従来のギフトラ
ッピング法、ビニースビヨンド法、あるいはKallayが提
案する簡便法(Convex hull made easy, Information P
rocessing Letters, vol. 22, 1986, 161 )によって解
くことができる。しかし、これらの方法では、係数を求
める部分を解くことはできない。以下、上記凸包含問題
の全体を解くための簡単な方法について説明する。
【0030】つまり、上記の問題を、従来の線形プログ
ラミング技法を一部修正したもので解くことにする。線
形プログラミングは、線形制約条件の集合に従って、線
形目的関数を最小化または最大化するための一般的な解
法である。凸包含問題は、目的関数を伴わないので、線
形プログラミングとは直接関係がない。しかし、いくつ
かの人為変数を導入して、これらの人為変数に基づいて
目的関数を構築することとすれば、凸包含問題は、線形
プログラミング問題として扱うことができる。以下に、
そのための手順を示す。
【0031】まず、xk+1 =(1、0、...、
0)T ,...、xk+d =(0、0、...、1)T
1 、x2 、...、xk に加える。ここで、x1 、x
2 、...、xk は点xを包囲する凸包を形成するため
の候補である。この段階は、点の集合に単位ベクトルを
加えるものである。例えば、xが見出される空間がRG
B空間の場合、(1、0、0)、(0、1、0)、
(0、0、1)のベクトルあるいは点が点の集合に加え
られる。
【0032】次に、次式に従って線形プログラミングを
解く。
【0033】
【数9】 を極小化する。但し、次のことが条件とされる。
【0034】
【数10】 ここで、目的関数は、人為的に創出されたものである。
【0035】続いて、線形プログラミング手順が終了し
たとき、仮に、極小化の結果がゼロより大きければ、x
はCH(x1 、x2 、...、xk )に含まれないこと
となり、これ以外の場合には、xはCH(x1
2 、...、xk )に含まれることとなる。この場
合、式(7)を満足するk個の係数w1
2 、...、wkが返される。線形プログラミングの
性質上、w1 、w2 、...、wk の中の非ゼロ係数の
個数Nは、n+1より大きくなることはない。N=1
(wi =1の場合)なら、xはxi となる。N=2(w
i 、wj >0の場合)なら、xはxi とxj とによって
規定される線上にある。N=n+1(w1
2 、...、wn+ 1 >0の場合)なら、点xは、
1 、x2 、...、xn+1 の凸包によって包囲され
る。ここで、空間Rdにおいて立体凸包を形成するに
は、最小限n+1個の点が必要とされる。
【0036】上記手順は、次のようないくつかの好まし
い特性を有する。第1に、いかなる有限次元の場合にも
適用することが可能である。第2に、簡単に実行するこ
とができる。第3に、線形プログラミングを解くのに、
線形時間複雑性が期待されるアルゴリズムを利用可能な
ので効率的である。
【0037】図6および図7には、上記手順を示すフロ
ーチャートが示される。第1のステップ80で、処理し
ようとする点あるいはベクトルが読み込まれる。ステッ
プ82でこれらのベクトルが配列として格納される。次
のステップ84で、初期値が各作業配列に格納される。
次に、ステップ86において、配列bが検査され、負の
値が含まれるか否かが判定され、含まれれば、ステップ
88でその配列の中身が置き直される。ループに入り、
ステップ90において、緩和配列を用いて配列aの各列
の合計が計算される。ステップ92において、すべての
和が正の値でないと判定された場合、読み込まれたベク
トルの集合が形成する凸包に点xが包囲されないとのメ
ッセージが出力される(ステップ94)。そうでなけれ
ば、ステップ96において、中心要素が求められ、基底
と緩和配列の値が設定される(ステップ98)。ステッ
プ100において、各配列に対して既知のガウス消去が
行われ、ステップ102において、その和が計算され
る。つぎに、ステップ104において、この和がゼロよ
り大きいかどうかが判定される。大きければ、もとに戻
ってループを繰り返す。大きくなければ、ステップ10
6において、補間のための係数が計算され、ステップ1
08において、包囲を示すメッセージが出力される。
【0038】図6のステップ106における計算を図7
に示す。ステップ120において、重み配列がゼロに設
定され、つぎに、もし基底と配列とが1に等しいなら、
ステップ122において、配列bの内容が重み配列に入
力される。そして、ステップ124において、補間に関
する係数が格納される。
【0039】式(6)および(7)によって与えられる
凸補間は、非常に一般的な補間法である。線形プログラ
ミングによる上記の凸包含問題の解法手順は、凸補間を
実現するための唯一の方法である。
【0040】以下に、凸補間の主要な特長をまとめる。
凸補間によれば、n次元の凸包をスムーズにm次元の凸
包へ写像できる。nとmは任意の正の整数であり、両者
は同一である必要はない。補間に使用される見本点は、
いずれの空間においても格子点である必要はない。この
補間では、一つの点xを補間するのに使用される点の凸
包が点xを包囲することが必要とされる点、補外との差
異が明確である。凸補間は、距離に基づいて点を選択す
る方法より優れている。なぜなら、任意の点xに最も接
近したk個の点の凸包が点xを包囲しないことがあり、
その場合、変換元空間内の凸包から外れた点は、変換先
空間の凸包内の点に誤って写像される可能性があるから
である。凸補間では、補間を行う上で使用されるn次元
の変換元空間の点がn+1個に制限されない。これらの
点が与えられた点xを包囲する限り、そして式(7)を
満足する補間係数を適当な方法で決定できる限り、n+
1個以上の点を使用して補間を行うことができる。n+
1個以上の点で補間を行うと、補間の粗さを改善するこ
とができる。
【0041】本発明の有用性を示すため、本発明の使用
方法、つまり、スキャナを通じて写真プリントをディジ
タル感熱プリンタに色再現するシステムを構築する方法
を、例をとって説明する。
【0042】色較正は、異なる複数の色空間の間の関係
を規定して、色を異なる装置において所望のありかたで
再現するのに使用される。色情報を格納する色空間は、
装置に応じて様々なものが使用される。一般的に、スキ
ャナやCRTに対してはRGB色空間が使用され、プリ
ンタに対してはCMY(K)色空間が使用される。RG
B色空間とCMY(K)色空間とは、いずれも装置に特
有の装置依存色空間である。1つの装置によって生成さ
れた色画像を、別の装置で再現するには、CIEXYZ
色空間あるいはCIEL*a*b*色空間のような、装
置に依存しない独立色空間が導入され、この独立色空間
が、異なる装置依存色空間の間で橋渡しを果たす。装置
依存色空間と独立色空間との関係は、スキャナとCRT
の場合は伝達行列により、カラープリンタの場合は参照
テーブルを使用した補間により規定される。
【0043】図8は、色再現システムの1つを示す。こ
の色再現システムは、パーキンスエルマーPDS101
0Gのようなディジタル色スキャナ130と、コダック
XL7700のような感熱型カラープリンタ132とを
備える。このシステムへ、写真プリント134が入力さ
れ、このプリントの再現物136が出力される。変換お
よび較正は、サンワークステーション138によって処
理される。再現物の色が原画と一致することが最終的な
目的となる。
【0044】スキャナを較正することが、較正における
第1ステップである。その目的は、スキャナのRGB色
空間と、CIEXYZ色空間との関係を記述する伝達行
列を引き出すことである。そのため、まず、64個のマ
ンセル試験色パッチの集合が、パーキンスエルマーPD
S1010Gスキャナ130によって走査される。各々
の色パッチの分光反射率β(λ)が、フォトリサーチP
C−703分光放射計により、400nmから700n
mの31個の等間隔の波長λ1 、λ2 、...、λ31
測定される。各々の色パッチのCIEXYZ三刺激値
は、下式により計算される。
【0045】
【数11】 ここで、S(λ)は、CIE標準光源D65の分光パワ
ー分布であり、
【数12】 はCIE標準色整合関数である。スキャナのRGB色空
間とCIEXYZ色空間との間の関係が、次のように線
形であると仮定する。
【0046】
【数13】 ここで、Mは3×3行列である。Ri 、Gi 、Bi とX
i 、Yi 、Zi (i=1、2、...、64)を、それ
ぞれ、スキャナRGB値、および64色パッチの三刺激
値とする。これらを、0≦Ri 、Gi 、Bi ≦1と、0
≦Y≦1になるように正規化する。これらのデータを式
(11)に代入すると、次のようになる。
【0047】
【数14】 あるいは U=MV (14) 式(13)に対する最小二乗解は次式で与えられる。
【0048】
【数15】 この時点で、スキャナのRGB色空間とCIEXYZ色
空間との相関が、伝達行列Mによって確立される。
【0049】プリンタを較正することが第2のステップ
となる。その目的は、プリンタのCMY色空間からCI
EL*a*b*色空間への参照テーブルLUTを求める
ことである。コダックXL7700プリンタ132は、
空間解像度が200DPI、色解像度が24ビット、そ
してC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(黄)チャネル
の各々が8ビットの感熱プリンタである。このプリンタ
は512個の色パッチを生成する。これらの色パッチの
コード値は、等間隔に選択され、CMY空間の全領域に
対応している。各々の色パッチの分光反射率は、フォト
リサーチPC−703分光放射計によって測定され、式
(11)によりCIEXYZ三刺激値に変換される。そ
して、これらの三刺激値は、次式により、CIEL*a
*b*に変換される。
【0050】
【数16】 以上で、プリンタCMY色空間からCIEL*a*b*
色空間への、512点の参照テーブルLUTが求められ
た。
【0051】参照テーブルLUTが与えられると、CI
EL*a*b*色空間からプリンタのCMY色空間への
写像に凸補間法を使用することができる。
【0052】スキャナとプリンタの較正が終了すると、
次にシステムの較正を行う。図9に示されているよう
に、ステップ130において写真プリントの原画をスキ
ャナで走査する。スキャナのRGB信号が、式(12)
によって得られた行列Mを使用して、CIEXYZ三刺
激値に伝達される。つぎに、CIEXYZ三刺激値は、
ステップ140において、式(16)により、CIEL
*a*b*値に変換される。CIEL*a*b*色空間
からプリンタのCMY色空間への変換は、ステップ14
2において、つぎのように補間によって行われる。
【0053】上記関連出願に記述されている手順に従っ
て、任意の色がプリンタの領域内に存在することがわか
った場合、凸補間を使用して、参照テーブルLUTに基
づき、それに対応するCMY値が計算される。説明を簡
単にするため、この凸補間方式は、次のようにして実現
する。つまり、83 個の格子点により、CMY空間を7
3 個の立方体に分割する。CMY色空間内の各々の立方
体は、CIEL*a*b*色空間内の8個の点の凸包に
対応する。CIEL*a*b*空間における点xを補間
するには、前述の方法を使用して、点xを包囲する73
個の凸包から一つの凸包を求める(この場合、k=8、
n=m=3)。つぎに、この凸包の8個の点から4個以
下の点を選択し、xの補間を行う。与えられた色が、プ
リンタ領域の外に存在するなら、上記関連出願に記述さ
れているように、その色調と明るさを変更しないで、領
域境界点に写像される。この領域外の切り落としは、領
域から外れる色が画像に分散する割合が小さい場合に有
効な措置である。上記以外の領域写像方式も使用可能で
ある。
【0054】図9に示される較正は、効率が問題とな
る。CIEL*a*b*色空間からCMY色空間へは低
い速度でしか変換できない。なぜなら、色が領域内に存
在するかどうかの判定、領域外の色を領域内の色に写像
すること、そして領域内の色を補間するために適当な集
合の点を検索することに時間がかかるからである。実験
の結果、パーソナルワークステーションを使用しても、
画像を較正するために長時間を要することが判明した。
【0055】図9に示されている較正の効率は、参照テ
ーブルLUTを逆参照テーブルILUTに置き換えるこ
とにより、大幅に改善できる。逆参照テーブルILUT
においては、入口点は、CIEL*a*b*空間におけ
る格子点である。3線前進補間を用いてCIEL*a*
b*色空間からCMY色空間への補間を行えば、時間が
かからない。逆参照テーブルILUTは、上述の方法と
同様な方法により、凸補間を使用して、参照テーブルL
UTから作成することができる。プリンタ領域の外に存
在するCIEL*a*b*色空間の格子点については、
領域内の点へと写像することとする。格子点がプリンタ
領域の内部に存在する場合、凸補間により、対応するC
MY色空間の点を計算する。CIEL*a*b*色空間
の格子点は、非常に小さな割合(15−25%)でしか
プリンタ領域内に存在しないので、参照テーブルLUT
の大きさよりはるかに大きな逆参照テーブルILUTが
必要とされる。本発明では、この逆参照テーブルILU
Tには21×41×45個の点が含まれ、L*に対して
は0から100、a*に対しては−100から100、
b*に対しては−110から110の領域を確保してい
る。参照テーブルLUTから逆参照テーブルILUTを
作成することは時間がかかるかもしれないが、一度だけ
行えばよい(オフラインで)。ひとたび逆参照テーブル
ILUTが作成されると、パーソナルワークステーショ
ンを用いて1024×1024の画像の較正を行っても
1分もかからない。
【0056】上記発明の詳細な説明により、本発明の多
数の特長が明らかになったと思う。加えて特許請求の範
囲には、本発明の趣旨と範囲に含まれる本発明の特長が
すべて記述されている。さらに、本発明には多数の変更
が可能なことは当業者には明白なことから、本発明は上
記の構成と動作に限定されものではなく、したがって、
本発明の範囲内であれば、すべての適当な変更を加える
ことが可能である。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、装置に依存しない独立
空間から、出力装置に特有の装置依存空間へ、色信号を
スムーズに変換することができる。その際に凸補間を使
用するので、色空間の次元は任意の正の整数でよく、両
者は同一である必要はない。また、補間に使用される見
本点は、いずれの空間においても格子点である必要はな
いといった利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】1つの装置依存色空間DDCSから別の装置依
存色空間DDCSへの変換を独立色空間DICSを介し
て前進補間および後進補間により行う例を示す図であ
る。
【図2】前進補間および後進補間を説明するための図で
ある。
【図3】距離補間の問題の1つを示す図である。
【図4】本発明の一実施例に係るのハードウェア構成を
示す図である。
【図5】本発明の一般的な手法を例示する図である。
【図6】任意の点が任意の凸包によって包囲されている
かどうか判断するための手順を示すフローチャートであ
る。
【図7】補間係数を決定するための手順を示すフローチ
ャートである。
【図8】スキャナからプリンタへの較正過程を示す図で
ある。
【図9】スキャナのRGBコード値からCMYコード値
への伝達動作を示す図である。
【符号の説明】
10、12 装置依存色空間 14 独立色空間 20 コンピュータ 22 第1の装置 24 第2の装置 26 第1の装置に対する画像 28 DDCS1色信号 30 DICS色信号 36 LUT2 38 領域記述子 40 ILUT2 41 ILUT1 42 領域記述子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/46 9191−5L G06F 15/68 310 A 4226−5C H04N 1/46 Z (72)発明者 ジェームス アール スリバン アメリカ合衆国 ニューヨーク州 スペン サーポート ウェブスター ロード 64

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置に依存しない独立色空間から、出力
    装置に依存する装置依存色空間へ、色信号を変換する方
    法であって、 独立色空間の色信号に凸補間を実行して、装置依存色空
    間に変換された色信号を作り出す段階と、 この変換された色信号を、出力装置を使用して表示する
    段階と、 を備えることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 変換された色信号を作り出す段階が、 所定の関係の下に装置依存色空間の点に対応する、独立
    色空間の色信号の集合が、前記色信号を包囲する凸包を
    形成するか否かを判断する手順と、 上記凸包が上記色信号を包囲する場合に補間係数を決定
    する手順と、 上記補間係数と上記対応する色信号とを使用して凸補間
    を実行し、変換された色信号を生成する手順と、 を備えることを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 出力装置の色空間に存在する画像データ
    に応じた色画像を再生するための出力装置と、 この出力装置に接続され、装置に依存しない独立色空間
    からの画像データを、出力装置特有の装置依存色空間に
    凸補間に基づいて変換するとともに、上記出力装置を駆
    動するコンピュータとを備える装置。
JP6115722A 1993-05-28 1994-05-27 色較正のための凸補間の方法および装置 Pending JPH0795431A (ja)

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