JPH0796606A - インクジェットプリンタヘッド - Google Patents

インクジェットプリンタヘッド

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JPH0796606A
JPH0796606A JP24232593A JP24232593A JPH0796606A JP H0796606 A JPH0796606 A JP H0796606A JP 24232593 A JP24232593 A JP 24232593A JP 24232593 A JP24232593 A JP 24232593A JP H0796606 A JPH0796606 A JP H0796606A
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JP
Japan
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generating means
resin member
printer head
pressure generating
insulating substrate
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JP24232593A
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English (en)
Inventor
Masashi Shimozato
正志 下里
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TEC CORP
Original Assignee
TEC CORP
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Publication date
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 一対の本体プレートを接合して形成する圧力
室に圧力発生手段の駆動部を対向配置する構造で、基板
の表面に駆動部を連設した構造の圧力発生手段を樹脂部
材にインサートしたインクジェットプリンタヘッドの信
頼性と耐久性とを向上させる。 【構成】 樹脂部材31に接合する基板21の表面で駆
動部23が存在しない位置に凸部材24〜26を突設
し、樹脂部材31と基板21との接合力を向上させて剥
離の発生を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オンデマンド方式のイ
ンクジェットプリンタヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】まず、特開平3-73348号 公報のインクジ
ェットプリンタヘッドを従来例として図29に基づいて
以下に説明する。このインクジェットプリンタヘッド1
は、一対の本体プレートである流路プレート2と駆動プ
レート3とを一体に接合した構造となっている。そし
て、これらの流路プレート2と駆動プレート3との接合
面には個々に相対向する凹部4と駆動部である凸部5と
を連設している。ここで、圧力発生手段でもある前記駆
動プレート3は、前記凸部5間に位置する凹部6内に弾
性材7を充填することで接合面が平坦になっている。そ
こで、この駆動プレート3を一体に接合することで前記
流路プレート2の凹部4が圧力室8を形成している。
【0003】このようにすることで、このインクジェッ
トプリンタヘッド1では、前記圧力室8内に位置する前
記駆動プレート3の凸部5の凸面が加圧面9となってい
る。そして、この加圧面9と前記駆動プレート3の基部
10とに駆動電源11を接続している。なお、このイン
クジェットプリンタヘッド1では、実際には前記プレー
ト2,3の前面にオリフィスプレート(図示せず)を一
体に接合する構造となっている。
【0004】このような構成において、このインクジェ
ットプリンタヘッド1では、駆動電源11の駆動電圧に
従って駆動プレート3の凸部5が伸縮するので、この凸
部5の加圧面9の変位で流路プレート2の圧力室8内の
インク(図示せず)を加圧してオリフィスからインク滴
として吐出する。なお、このインクジェットプリンタヘ
ッド1では、圧力室8内のインクを高効率に加圧するた
め、伸縮する凸部5の横幅を圧力室8よりも狭く形成し
て凸部5間を弾性材7で充填している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したインクジェッ
トプリンタヘッド1は、駆動プレート3の凸部5で流路
プレート2の圧力室8のインクを加圧してインク滴を吐
出するようになっており、伸縮する凸部5の横幅を圧力
室8よりも狭く形成して間隙を弾性材7で充填すること
で圧力室8のインクを高効率に加圧するようになってい
る。
【0006】しかし、このインクジェットプリンタヘッ
ド1では、印刷品質を向上させるためにオリフィスや圧
力室8等の高密度化が必要で駆動プレート3の凹部4な
ども微細化すると、ここに弾性材7を充填することが極
めて困難となって生産性が極度に低下することになる。
さらに、このインクジェットプリンタヘッド1は、駆動
プレート3と流路プレート2とを一体に接合する際に微
細な凸部5と凹部4とを精緻に位置決めする必要がある
ので、さらに生産性が低下している。
【0007】そして、このような課題を解決するものと
して本出願人が提案したインクジェットプリンタヘッド
では、駆動部を連設した圧力発生手段を圧電性セラミッ
クの型成形の一つである射出成形で形成し、このような
圧力発生手段を樹脂部材にインサートする構造となって
いる。この圧電性セラミックは、耐蝕性や強度が良好で
あるので、圧力室などを形成する構造材としても利用可
能であり、その生産性向上と高密度化とが要望されてい
る。なお、本出願人は上述のような構造のインクジェッ
トプリンタヘッドの圧力発生手段を、圧電性セラミック
の切削加工で形成することも提案している。
【0008】より詳細には、このインクジェットプリン
タヘッドでは、一対の本体プレートの一方である流路プ
レートは、全体を平板状に形成して接合面に多数のオリ
フィスや多数の圧力室や一つのインク槽などを一体に形
成する凹部を形成した構造となっている。また、一対の
本体プレートの他方である駆動プレートは、圧電性セラ
ミックからなる直方体状の圧電性部材の駆動部を平板状
の絶縁基板の表面に連設して圧力発生手段を形成し、こ
の圧力発生手段を駆動部の上面が露出するように樹脂部
材にインサートした構造となっている。そこで、このイ
ンクジェットプリンタヘッドでは、流路プレートと駆動
プレートとを一体に接合することで圧力室に駆動部の上
面を対向配置し、これら駆動部の上面を圧力発生手段の
加圧面としている。
【0009】このようにすることで、このインクジェッ
トプリンタヘッドでは、駆動プレートの圧電性部材の駆
動部の間隙を柔軟な樹脂部材で充填して接合面を平坦に
成形することで、流路プレートの圧力室を良好に密閉し
てインクを高効率に加圧するようになっている。そし
て、このインクジェットプリンタヘッドでは、印刷品質
を向上させるために流路プレートのオリフィスや圧力室
等と共に駆動プレートの圧力発生手段の圧電性部材の駆
動部を高密度化しても、この圧力発生手段をインサート
する樹脂部材を圧電性部材の駆動部の間隙に確実に充填
できるので生産性が極めて良好である。
【0010】しかし、本出願人が上述のような構造のイ
ンクジェットプリンタヘッドを実際に試作したところ、
樹脂部材に圧力発生手段をインサートして駆動プレート
を形成しても、この駆動プレートの絶縁基板と樹脂部材
とに剥離が発生しやすいことが判明した。
【0011】つまり、上述したインクジェットプリンタ
ヘッドでは、圧力発生手段の駆動部は樹脂部材に対して
微細な凹凸としてインサートしているので、この部分は
形状的に接合力が十分で剥離が発生することがないが、
圧力発生手段の絶縁基板は樹脂部材に対して単純な平面
からなる表面で接合しているだけなので、この部分は形
状的に接合力が不十分で剥離が発生しやすくなってい
る。
【0012】さらに、このインクジェットプリンタヘッ
ドでは、圧力発生手段の絶縁基板や駆動部は樹脂部材と
熱膨張率が相違するので、樹脂部材に圧力発生手段をイ
ンサートして駆動プレートを製作しても、これを冷却す
ると収縮量が相違するために圧力発生手段と樹脂部材と
に剥離が発生しやすい。
【0013】しかも、このインクジェットプリンタヘッ
ドは、構造的に駆動部が絶縁基板の中央領域の前方に集
中するようになっているので、絶縁基板の両側部や後部
などの部分は、樹脂部材に対する形状的な接合力が不足
すると共に、熱膨張率の相違による樹脂部材との収縮量
の格差も過大となっており、特に剥離が発生しやすくな
っている。
【0014】このような課題を解決する手段としては、
樹脂部材との接合力が物性的に強固となる材料で絶縁基
板を形成することが想定できるが、このような絶縁基板
の材料として各種条件を考慮すると、実際に実用的なの
はガラスやセラミック等の絶縁性の無機材料だけであ
り、このような絶縁性の無機材料は物性的に樹脂部材に
対する接合力は不十分となる。
【0015】このため、絶縁基板の表面に駆動部等を連
設した圧力発生手段をインサートして本体プレートの少
なくとも一方を形成するインクジェットプリンタヘッド
において、その信頼性や耐久性を向上させることが困難
となっている。
【0016】本発明は、信頼性や耐久性が良好なインク
ジェットプリンタヘッドを得るものである。
【0017】また、本発明は、生産性や信頼性や耐久性
が良好なインクジェットプリンタヘッドを得るものであ
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
絶縁性の無機材料で形成した基板の表面上に圧電性部材
からなる複数の駆動部を連設して圧力発生手段を形成
し、この圧力発生手段をインサートした樹脂部材で一対
の本体プレートの少なくとも一方を形成し、一対の前記
本体プレートの少なくとも一方の接合面にオリフィスと
インク供給路とが各々連通した複数の圧力室を凹部で形
成し、前記圧力室に対向する変位自在な加圧面を前記圧
力発生手段の前記駆動部で形成したインクジェットプリ
ンタヘッドにおいて、前記樹脂部材に接合する前記基板
の表面で前記駆動部が存在しない位置に凸部材を突設し
た。
【0019】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、駆動部に外側面が連通する直方体状に凸部
材を形成した。
【0020】
【作用】請求項1記載の発明は、樹脂部材と基板との接
合力を向上させて剥離の発生を防止することができるの
で、信頼性や耐久性が良好なインクジェットプリンタヘ
ッドを得ることができる。
【0021】請求項2記載の発明は、一個の部材のダイ
シング加工で駆動部と凸部材とを同時に形成することが
できると共に、駆動部と凸部材との間隙における樹脂部
材の原材料の流動を良好にすることもできるので、生産
性や信頼性や耐久性が良好なインクジェットプリンタヘ
ッドを得ることができる。
【0022】
【実施例】本発明の第一の実施例を図1ないし図10に
基づいて以下に説明する。まず、このインクジェットプ
リンタヘッド12は、図1及び図2等に例示するよう
に、一対の本体プレートであるカバープレート13とメ
インプレート14とを一体に接合した構造となってい
る。そして、前記カバープレート13は、単純な平板の
上下面にインク供給路15を貫通させたような構造とな
っている。また、前記メインプレート14は、単純な平
板の上面に複数のオリフィス16と複数の圧力室17と
複数のインク流入路18と一つのインク槽19とを一体
に形成する凹部20を形成したような構造となってい
る。
【0023】そこで、このインクジェットプリンタヘッ
ド12の前記メインプレート14の構造を以下に詳述す
る。まず、このメインプレート14では、平板状の絶縁
基板21の表面の前半部の中央領域に、圧電性セラミッ
クからなる圧電性部材22で左右幅が狭く前後長が長い
多数の駆動部23を連続的に突設し、前記絶縁基板21
の表面の前半部の両側方に、前記圧電性部材22で左右
幅が広く前後長が前記駆動部23と同一の凸部材である
不動部24を個々に突設し、前記絶縁基板21の表面の
後部の中央領域に、前記圧電性部材22で左右幅が前記
駆動部23と同一で前後長が短い凸部材である多数の不
動部25を連続的に突設し、前記絶縁基板21の表面の
後部の両側方に、前記圧電性部材22で左右幅が前記不
動部24と同一で前後長が前記不動部25と同一の凸部
材である不動部26を個々に突設している。
【0024】つまり、このメインプレート14では、前
記絶縁基板21の表面で前記駆動部23が存在しない両
側部と後部との位置に、多数の前記不動部24〜26を
連続的に突設している。さらに、前記不動部24,25
を前記駆動部23に外側面が連通する直方体状に形成
し、前記不動部26は前記不動部24,25に外側面が
連通する直方体状に形成している。なお、ここで云う外
側面とは、前記絶縁基板21の表面に直交する右側面と
左側面と前面と後面とを意味している。
【0025】そこで、このメインプレート14では、上
述のように前記絶縁基板21の表面に前記圧電性部材2
2で前記駆動・不動部23〜26を連設することで圧力
発生手段27を形成している。なお、この圧力発生手段
27は、上述のように前記絶縁基板21の表面に前記駆
動・不動部23〜26を連設する際、前記駆動部23の
間隙28と同様な形状の段部29を前記不動部24,2
6の両側に形成している。
【0026】そこで、このメインプレート14では、上
述のような構造の圧力発生手段27を、前記駆動部23
の上面30が前記圧力室17の各々の底面に位置するよ
うに樹脂部材31にインサートすることで、前記駆動部
23の上面30を前記圧力発生手段27の加圧面として
いる。なお、このメインプレート14では、前記駆動部
23の上面30に共通電極32を形成し、前記駆動部2
3と前記絶縁基板21との境界面に個別電極33を形成
している。
【0027】そして、このメインプレート14では、前
記樹脂部材31にインサートする前記圧力発生手段27
は、前記絶縁基板21の表面で前記駆動部23が存在し
ない両側部と後部との位置に多数の前記不動部24〜2
6を連続的に突設し、前記駆動部23の間隙28と同様
な形状の段部29を前記不動部24,26の両側に形成
しているので、前記樹脂部材31の原材料(図示せず)
が流動する部分の断面積が全体的に均等となっている。
【0028】このような構成において、このインクジェ
ットプリンタヘッド12では、共通・個別電極32,3
3間に選択的に印加する駆動電圧に従ってメインプレー
ト14の圧電性部材22が縦振動することで駆動部23
が突出方向に伸縮するので、この駆動部23の上面30
の変位で圧力室17の内部のインク(図示せず)を加圧
してオリフィス16から吐出させることができる。この
時、メインプレート14の樹脂部材31は伸縮する駆動
部23と共に変形することになるが、PZT(Lead Zirc
o Titanate)等の圧電性セラミックからなる駆動部23
の伸縮は、0.05〜5.0(μm)程度と微少であると共に急速
でもあるので、柔軟な樹脂部材31は容易に変形するこ
とになる。
【0029】なお、このようなインクジェットプリンタ
ヘッド12で、圧力室17の内部のインクを加圧する手
段としては、印加電圧で圧力発生手段27の駆動部23
を急速に突出させることの他、予め印加電圧で後退させ
ておいた駆動部23を印加電圧の停止で急激に初期状態
に復元させることなども可能である。
【0030】そして、このインクジェットプリンタヘッ
ド12のメインプレート14は、樹脂部材31に圧力発
生手段27を射出成形でインサートした構造となってい
るが、この圧力発生手段27は絶縁基板21の表面で駆
動部23が存在しない両側部と後部との位置に多数の不
動部24〜26を突設しているので、物性的に接合力が
不足しがちな絶縁基板21と樹脂部材31との接合力を
形状的に全面で向上させることができると共に、成形後
の絶縁基板21と樹脂部材31との収縮量の格差も軽減
することができる。
【0031】このようにすることで、このインクジェッ
トプリンタヘッド12では、射出成形で形成したメイン
プレート14の樹脂部材31と圧力発生手段27との接
合力が良好なので、圧力発生手段27と樹脂部材31と
の剥離を防止することができ、その信頼性や耐久性が良
好である。
【0032】しかも、このインクジェットプリンタヘッ
ド12では、上述のように樹脂部材31と圧力発生手段
27との接合力を駆動部23と共に形成する不動部24
〜26で形状的に向上させているので、樹脂部材31と
の接合力が物性的に強固となる材料で絶縁基板21を形
成するような必要がなく、物性的に樹脂部材31との接
合力が不十分となりがちなガラスやセラミック等の絶縁
性の無機材料で絶縁基板21を形成することができるの
で、その生産性や実用性も良好に維持することができ
る。
【0033】なお、このようなインクジェットプリンタ
ヘッド12において、圧力発生手段27の表面に表面活
性剤であるシランカップリング剤でコーティング層(図
示せず)を形成することで、圧力発生手段27と樹脂部
材31との接合力を物性的にも向上させることも実施可
能である。
【0034】さらに、このインクジェットプリンタヘッ
ド12では、圧力発生手段27は絶縁基板21の表面の
全域に不動部24〜26を連続的に突設することで、樹
脂部材31の原材料が流動する部分の断面積を全体的に
均等としている。このようにすることで、このインクジ
ェットプリンタヘッド12では、圧力発生手段27を配
置した成形型(図示せず)に充填する樹脂部材31の原
材料の圧力を全体的に均一とし、成形後の収縮を全体的
に同等として圧力の不足による部分的な収縮の発生を防
止している。
【0035】ここで、このインクジェットプリンタヘッ
ド12の製作方法の具体例を、図3ないし図8に基づい
て以下に詳述する。まず、小型の平板状のPZTからな
る圧電性部材22の表裏面にアルミニウム層(図示せ
ず)を成膜し、これらのアルミニウム層を電極として圧
電性部材22を板厚方向に分極する。なお、圧電性部材
22には各種の圧電性セラミックが利用可能であり、電
極にも金属等の各種材料が利用可能である。
【0036】また、予め前縁部を面取りしたガラス製の
大型の平板状の絶縁基板21の表面の全域に導電層34
をスパッタリングで成膜し、図3に例示するように、こ
の導電層34の前半部の中央領域をエッチングして絶縁
基板21が露出する矩形の空隙35を形成する。なお、
絶縁基板21にはセラミックなども利用可能であり、導
電層34には金属等の各種材料が利用可能で成膜方法も
蒸着等の各種方法が利用可能である。
【0037】つぎに、圧電性部材22の下面の前縁部以
外の位置に導電層36を形成し、図4に例示するよう
に、この圧電性部材22の導電層36を、後縁部以外は
絶縁基板21に絶縁性接着剤(図示せず)で接着し、後
縁部のみは導電層34に導電性接着剤37で接着する。
なお、このような接着剤37等はスクリーン印刷などで
塗布することができ、これは接合する部材の両方に同一
の接着剤を塗布することや、一方ずつ相違する接着剤を
塗布することが実施可能である。また、ここでは導電性
接着剤37と絶縁性接着剤とを使い分けることを例示し
たが、これを異方導電性接着剤のみで実現することも実
施可能である。
【0038】さらに、同図に例示するように、圧電性部
材22より後方の位置で絶縁基板21に圧電性セラミッ
クからなるセラミック基板38を一般的な接着剤(図示
せず)で接着する。なお、この不動部25,26となる
セラミック基板38は、駆動・不動部23,24となる
圧電性部材22と同一条件で切削できることが望まし
い。そこで、このようなセラミック基板38の材料とし
ては、圧電性セラミックの他に快削性セラミック等も好
適であるが、アルミナやジルコニアも利用可能であり、
このことは絶縁基板21も同様である。
【0039】そして、絶縁基板21の下面を基準として
圧電性部材22とセラミック基板38との上面を研磨し
て同一平面とし、全体を所定の板厚に成形する。なお、
圧電性部材22の板厚は0.05〜1.0(mm)程度で望ましく
は0.1 〜0.5(mm)であり、絶縁基板21の板厚は0.5 〜
5.0(mm)程度である。
【0040】つぎに、圧電性部材22とセラミック基板
38とを一体化した絶縁基板21の上面の後半部にマス
ク(図示せず)を形成し、図5に例示するように、露出
した前半部に導電層39をスパッタリングで成膜してか
らマスクを除去する。なお、この導電層39は圧電性部
材22の前面を介して絶縁基板21の前縁部の導電層3
4に導通する必要があるので、例えば、圧電性部材22
の前縁部に傾斜面や湾曲面(共に図示せず)を形成する
と共に圧電性部材22の前面と絶縁基板21の表面との
境界部に導電性ペーストの肉盛り(図示せず)を形成し
ておくことが望ましい。また、このような導電層39に
も金属等の各種材料が利用可能であり、その成膜方法も
蒸着等の各種方法が利用可能である。
【0041】なお、この共通電極32となる導電層39
は、構造的に圧力室17などの内部でインクに接触する
ことになるので、その成膜後に接続端子40,41とな
る後縁部以外の部分に耐蝕性の保護層(図示せず)を成
膜することが望ましい。なお、後述するように、共通電
極32が圧力室17などの内部でインクに接触しない構
造も実現できるので、この場合は耐蝕性の保護層を共通
電極32に成膜する必要はない。
【0042】つぎに、上述のように絶縁基板21上に一
体化した圧電性部材22とセラミック基板38とをダイ
シング加工で分断することで、図1及び図6に例示する
ように、複数の駆動・不動部23〜26を絶縁基板21
の表面に連設した圧力発生手段27を形成する。そし
て、ここでは不動部24,25を駆動部23に外側面が
連通する直方体状に形成し、不動部26は不動部24,
25に外側面が連通する直方体状に形成しているので、
駆動部23の分断と不動部25との分断とを一度のダイ
シング加工で実現することができ、不動部24,26の
分断も一度のダイシング加工で実現することができ、そ
の生産性が極めて良好である。
【0043】なお、このダイシング加工は、駆動・不動
部23〜26を確実に分断するために圧電性部材22の
板厚よりも微少に深く行なう。そして、このダイシング
加工で導電層34,36,39も分断することになる
が、絶縁基板21の面取りした前縁部の位置では導電層
34は分断しないので、駆動部23の上下面に共通・個
別電極32,33を形成することができる。
【0044】なお、上述のようなダイシング加工で形成
する駆動部23と間隙28との横幅は0.05〜1.0(mm)程
度とし、駆動部23の全長は吐出するインク滴の直径な
どの仕様によって相違するが1.0 〜30(mm)程度とする。
また、上述のようにして製作する圧力発生手段27で
は、共通・個別電極32,33は絶縁基板21の後縁部
の位置まで連続しているので、この位置で接続端子4
0,41として機能することになる。
【0045】なお、ここでは絶縁基板21の全長にダイ
シング加工を行なうことで説明したが、このようなダイ
シング加工は、予め絶縁基板21の共通・個別電極3
2,33をエッチング等でパターニングしてあれば、分
断する必要があるのは圧電性部材22のみで絶縁基板2
1には不要である。さらに、この絶縁基板21と駆動部
23とからなる圧力発生手段27と同一形状の圧力発生
手段(図示せず)を、例えば、圧電性セラミックの射出
成形で一体に形成することも実施可能である。
【0046】また、上述のようにして形成した圧力発生
手段27の表面に、樹脂部材31との接合力を向上させ
るシランカップリング剤のコーティング層(図示せず)
を成膜する場合は、“シランカップリング剤・水・アル
コール”の溶液(図示せず)に圧力発生手段27を数分
間浸漬させてから十分に乾燥させる。
【0047】つぎに、上述のようにして製作した圧力発
生手段27を樹脂部材31にインサートして射出成形す
ることで、図7に例示するように、その表面に連設した
多数の凹部20の圧力室17の底面に駆動部23の上面
30が露出したメインプレート14を形成する。なお、
このメインプレート14では、樹脂部材31の凹部20
のインク槽19などの底面に不動部25,26などの上
面も露出するようになっているが、このような構造とす
る必要はない。そこで、インク槽19などの深さや不動
部25,26の全高を低減すれば、インク槽19の底面
に不動部25,26は露出しないので、この場合は上面
の研磨もセラミック基板38には不要で圧電性部材22
だけで良い。
【0048】また、このメインプレート14では、上述
のように圧力発生手段27を樹脂部材31にインサート
する際、成形型の内部に圧力発生手段27を配置した状
態で樹脂部材31の原材料をオリフィス16が位置する
前方からインク槽19が位置する後方に向かって注入す
るので、この樹脂部材31の原材料は絶縁基板21上で
駆動・不動部23〜26の左方と右方と上方とを長手方
向に流動することになる。この時、不動部24,25は
駆動部23に外側面が連通する直方体状に形成し、不動
部26は不動部24,25に外側面が連通する直方体状
に形成しているので、樹脂部材31の原材料の流動が円
滑で充填が容易である。
【0049】そして、このメインプレート14では、上
述のように圧力発生手段27は駆動部23が存在しない
位置に不動部24〜26を突設しているので、樹脂部材
31の原材料が流動する部分の断面積が全体的に同等と
なっている。このため、この樹脂部材31の原材料から
駆動・不動部23〜26に作用する圧力が均等で圧電性
部材22に破壊が生じることがなく、充填する樹脂部材
31の原材料の圧力も全体的に均一となる。そこで、こ
のように均一な圧力で成形型に充填した樹脂部材31は
成形後の収縮が全体的に同等となり、圧力の不足による
部分的に過大な収縮が発生しないので、圧力発生手段2
7との密着が良好で剥離の発生を防止することができ
る。
【0050】なお、上述のように圧力発生手段27を樹
脂部材31にインサートする際、この樹脂部材31の後
面から絶縁基板21の後縁部を突出させることで、この
絶縁基板21の後縁部に位置する共通・個別電極32,
33の接続端子40,41に駆動回路(図示せず)をF
PC(Flexible Printed Circuit)等の配線材(図示せ
ず)で接続するようになっている。
【0051】なお、ここではメインプレート14の樹脂
部材31の表面に連設した凹部20の底面に圧力発生手
段27の駆動・不動部23,25等が露出することを例
示したが、このような駆動・不動部23,25等を樹脂
部材31の薄膜(図示せず)下に位置させることや、露
出した駆動部23の上面30上に専用の保護層(図示せ
ず)を形成することなども可能であり、このようにする
ことでインクによる共通電極32の腐蝕を防止すること
ができる。
【0052】また、このようなメインプレート14の樹
脂部材31は、成形性、インクに対する耐蝕性、弾性
率、硬度、カバープレート13との接合性等を考慮して
選択する。例えば、PMP(Polymethylpentene)、LC
P(Liquid Cristalline Polymer)、PPS(Polyphenyle
nesulfide)、PES(Polyethersulfone)、PSF(Polys
ulfone)、PP(Polyphenylene)等が利用可能である。
なお、このような樹脂部材31の成形温度が圧力発生手
段27の駆動部23のキュリー点より低ければ駆動部2
3の分極を維持できるので望ましいが、樹脂部材31の
射出成形後でもメインプレート14にインサートした圧
力発生手段27の駆動部23を共通・個別電極32,3
3への通電で分極することは容易である。
【0053】そして、上述のようなメインプレート14
とは別に、単純な平板状のカバープレート13を樹脂や
セラミックで形成し、図1及び図8に例示したように、
このカバープレート13とメインプレート14とを一体
に接合することで、前面にオリフィス16を連設したイ
ンクジェットプリンタヘッド12を得ることができる。
【0054】このようにすることで、このインクジェッ
トプリンタヘッド12では、メインプレート14の駆動
部23間を柔軟な樹脂部材31で充填することで、この
樹脂部材31で駆動部23上に形成した圧力室17をカ
バープレート13で良好に密閉してインクを高効率に加
圧するようになっている。そして、このインクジェット
プリンタヘッド12では、印刷品質を向上させるために
オリフィス16や圧力室17等と共にメインプレート1
4の圧力発生手段27の駆動部23を高密度化しても、
この圧力発生手段27をインサートする樹脂部材31を
駆動部23の間隙28に確実に充填できるので生産性が
極めて良好である。しかも、このインクジェットプリン
タヘッド12では、圧力発生手段27をインサートして
凹部20を形成したメインプレート14と一体に接合す
るカバープレート13は単純な平板状で良く、この接合
に高度な位置精度は必要ないので生産性の向上に寄与す
ることができる。
【0055】なお、このインクジェットプリンタヘッド
12では、例えば、メインプレート14に凹部20とし
て形成するオリフィス16の横幅と深さとは0.02〜0.
08(mm)程度で、圧力室17の横幅は0.05〜1.
0(mm)程度で深さは0.02〜0.2(mm)程度となり、このよ
うな寸法の凹部20は樹脂の射出成形で容易に形成する
ことができる。また、このようなメインプレート14の
圧力室17の横幅や前後長は、駆動部23の上面30と
同一か微少に大きい寸法で形成し、この駆動部23や圧
力室17の前後長でインク滴の吐出性能を調節すること
ができる。
【0056】なお、このようなカバープレート13の材
料は、メインプレート14の場合と同様に成形性、イン
クに対する耐蝕性、メインプレート14との接合性、弾
性率、硬度等を考慮して選択するが、メインプレート1
4の樹脂部材31は圧力発生手段27の駆動部23と共
に良好に変形するように柔軟性が必要であるのに対し、
カバープレート13の材料は圧力損失を防止するために
硬度が必要である。しかし、互いの接合性や温度変化に
よる伸長や生産性などを考慮するとカバープレート13
とメインプレート14とを同一材料で形成することが望
ましいので、例えば、メインプレート14の樹脂部材3
1と同一の柔軟な樹脂にガラスフィラーを混入した硬質
な複合材でカバープレート13を形成することなどが実
施可能である。なお、このようなカバープレート13は
板厚0.5 〜5.0(mm)程度に形成し、その凹部20を遮蔽
しない溶着等でメインプレート14と接合することがで
きれば材料を個別化することは要しない。
【0057】さらに、このようなインクジェットプリン
タヘッド12では、インク内の気泡(図示せず)を良好
に排出するため、インクに対するオリフィス16や圧力
室17の親液性が良好な材料でカバー・メインプレート
13,14を形成することが望ましい。この時、樹脂は
ガラス、金属及びセラミックよりも親液性が低いが、こ
れは既存の技術であるプラズマ処理やグラフト重合等に
よって容易に改善することができる。
【0058】一方、オリフィス16が位置するカバー・
メインプレート13,14の前面は、インク滴を良好に
吐出できるように親液性が低いことが必要であるので、
上述のような親液性を向上させるための処理を行なう場
合は、カバー・メインプレート13,14の前面をマス
クすることや、処理後にカバー・メインプレート13,
14の前面を研磨することが望ましい。さらに、このよ
うなインクジェットプリンタヘッド12の前面に既存の
技術である弗素の雰囲気中でのプラズマ処理を行なうこ
とで、よりインクに対する親液性を低下させることも実
施可能である。
【0059】また、このインクジェットプリンタヘッド
12では、メインプレート14に圧力発生手段27をイ
ンサートすると共に凹部20を形成してカバープレート
13は単純な平板状に形成することを例示したが、本発
明は上記構造に限定するものではなく、一対の本体プレ
ートの両方に凹部を形成したインクジェットプリンタヘ
ッド(図示せず)や、凹部のオリフィスや圧力室などを
部分的に一対の本体プレートに分散したインクジェット
プリンタヘッド(図示せず)や、一対の本体プレートの
両方に圧力発生手段をインサートしたインクジェットプ
リンタヘッド(図示せず)なども実施可能である。
【0060】ここで、インクジェットプリンタヘッド1
2の製作方法の一変形例を図9及び図10に基づいて以
下に説明する。なお、以下の説明において事前の説明と
同一となる部分は、同一の名称と符号とを流用して詳細
な説明は省略する。まず、予め前縁部を面取りしたガラ
ス製の大型の平板状の絶縁基板21の表面の全域に導電
層42をスパッタリングで成膜し、図9に例示するよう
に、この導電層42をエッチングして共通・個別電極3
2,33を形成する。
【0061】以下は前述した製作方法と同様に絶縁基板
21に圧電性部材22やセラミック基板38を装着して
導電層39を形成し、図10に例示するように、ダイシ
ング加工で圧電性部材22は完全に分断するが、セラミ
ック基板38の分断は不完全な状態でダイシング加工を
中断する。すると、このセラミック基板38は、不動部
43,44として上部は分断されるが、底部の後半部は
一体に連通した形状となる。
【0062】このようにすることで、複数の駆動・不動
部23,24,43,44を絶縁基板21の表面に連設
して圧力発生手段45を形成することができ、予めパタ
ーニングした個別電極32はダイシング加工の分断で形
成する必要はない。そして、この圧力発生手段45は、
不動部43,44は後半部が一体に連通しているので、
その機械強度が良好であると共に絶縁基板21との接合
力も良好である。
【0063】また、前述したインクジェットプリンタヘ
ッド12等の製作方法では、平板状の絶縁基板21上に
一体に接合した平板状の圧電性部材22等をダイシング
加工で分断することで、駆動・不動部23〜26等を表
面に連設した圧力発生手段27等を形成することを例示
したが、このような圧力発生手段27をダイシング加工
することなく製作することも実施可能である。
【0064】そこで、このような製作方法の他変形例を
図11及び図12に基づいて以下に説明する。まず、図
11に例示するように、幅狭と幅広との凸部46,47
を基部48の中央領域や両側部に一定の間隙28で連設
した圧電性部材49を圧電性セラミックの射出成形など
で形成し、凸部46,47の上面のみに個別電極33を
成膜する。
【0065】そして、図9に例示したように、絶縁基板
21の上面に共通・個別電極32,33をパターニング
しておき、図12に例示するように、この絶縁基板21
の個別電極33と圧電性部材49の個別電極33とを異
方導電性接着剤(図示せず)で接着する。つぎに、この
ようにして絶縁基板21に接合した圧電性部材49の基
部48を研磨等で切除することでも、駆動・不動部2
3,24を表面に連設した圧力発生手段27を形成する
ことができ、これは不動部25,26にも同様に適用可
能である。
【0066】なお、上述のようにして圧力発生手段27
を製作する場合、圧電性部材49の凸部46,47の上
面のみに個別電極33を形成することや、圧電性部材4
9の基部48の切除で形成した駆動部24の上面30の
みに共通電極32を形成することが必要である。そこ
で、このような電極32,33の形成方法としては、必
要な部位以外をマスクや充填材で遮蔽し、この状態で蒸
着やスパッタリング法などの既存の薄膜技術で導電層を
形成してからマスクや充填材を除去することや、凹部2
8の内面を含む全面にメッキ等で導電層を形成した圧電
性部材29の凸部46の上面のみをドライフィルムでマ
スクし、この状態でエッチングにより凹部28の内面の
導電層のみを除去することなどが実施可能である。
【0067】そこで、上述のような圧電性部材49を射
出成形で形成する製作方法の一つの具体例を図示するこ
となく以下に詳述する。まず、原材料を計量して混合と
乾燥と仮焼とを順次行い、これを有機バインダと混練し
てから粉砕することで成形材料を形成する。つぎに、こ
の成形材料を射出成形機で溶融させて成形型に充填する
ことで成形品を形成し、その有機成分を脱脂炉で揮発さ
せてから焼成炉で焼成することで、圧電性部材49を形
成する。
【0068】そして、この焼成した圧電性部材49の上
下面を研磨して面出しし、研磨面にスクリーン印刷で銀
ペーストを塗布し、これを焼成して圧電性部材49の上
下面に導電層を形成する。つぎに、この圧電性部材49
を80〜160(℃)のシリコンオイルに浸漬して上下面の導
電層に2〜5(kV/mm)の電圧を印加し、この状態で10
〜20分間まで継続させることで圧電性部材49を分極す
る。
【0069】そして、このように分極した圧電性部材4
9の上下面の導電層を薬品や機械加工で除去してから上
面にメッキで導電層を形成し、この導電層を凸部46,
47の上面のみレジスタの転写でマスクしてからエッチ
ングでパターニングすることで個別電極33を形成す
る。なお、このような圧電性部材49の凸部46,47
の上面は、ドライフィルムでもマスクすることができ
る。
【0070】なお、ここでは圧電性部材49は分極用の
導電層を絶縁基板21に接合する以前に除去することを
例示したが、凸部46,47の上面の導電層を剥離容易
な銀ペーストではなく最初からスパッタリングやスクリ
ーン印刷等の薄膜技術や厚膜技術で形成して最終的に個
別電極33に利用することも実施可能である。また、圧
電性部材49の凸部46,47のみに個別電極33を形
成する方法としては、例えば、凹部にレジストを充填し
て凸部46,47の上面のレジストをスキージで除去
し、この上面の全域に導電層を成膜してから凹部のレジ
ストを除去することなどでも実施可能である。
【0071】つぎに、本発明の第二の実施例を図13及
び図14に基づいて以下に説明する。なお、これより以
下に例示する各種の実施例においては、それより以前に
説明した実施例と同一の部分は同一の名称と符号とを流
用して詳細な説明は省略する。
【0072】まず、このインクジェットプリンタヘッド
50は、一対の本体プレートである流路プレート51と
駆動プレート52とを一体に接合した構造となってい
る。そして、前記流路プレート51は、単純な平板の下
面にオリフィス53と圧力室54とインク流入路55と
インク槽56とを一体に形成する凹部57を形成してイ
ンク供給路58を貫通させた構造となっている。また、
前記駆動プレート52は、形状的には単純な平板状で圧
力発生手段27の駆動・不動部23〜26の上面30が
樹脂部材59の上面に露出した構造となっている。そこ
で、このインクジェットプリンタヘッド50では、前記
流路・駆動プレート51,52を接合することで、圧力
室54の各々に駆動部23の各々の上面30が個々に対
向している。
【0073】このような構成において、このインクジェ
ットプリンタヘッド50では、共通・個別電極32,3
3間に選択的に印加する駆動電圧に従って駆動プレート
52の圧電性部材22が縦振動することで駆動部23が
突出方向に伸縮するので、この駆動部23の上面30の
変位で圧力室54の内部のインク(図示せず)を加圧し
てオリフィス53から吐出させることができる。
【0074】そして、このインクジェットプリンタヘッ
ド50の駆動プレート52は、樹脂部材59に圧力発生
手段27を射出成形でインサートした構造となっている
が、この圧力発生手段27は絶縁基板21の表面で駆動
部23が存在しない両側部と後部との位置に多数の不動
部24〜26を突設しているので、物性的に接合力が不
足しがちな絶縁基板21と樹脂部材59との接合力を形
状的に全面で向上させることができると共に、成形後の
絶縁基板21と樹脂部材59との収縮量の格差も軽減す
ることができる。
【0075】このようにすることで、このインクジェッ
トプリンタヘッド50では、射出成形で形成した駆動プ
レート52の樹脂部材59と圧力発生手段27との接合
力が良好なので、圧力発生手段27と樹脂部材59との
剥離を防止することができ、その信頼性や耐久性が良好
である。
【0076】しかも、このインクジェットプリンタヘッ
ド50では、上述のように樹脂部材59と圧力発生手段
27との接合力を駆動部23と共に形成する不動部24
〜26で形状的に向上させているので、樹脂部材59と
の接合力が物性的に強固となる材料で絶縁基板21を形
成するような必要がなく、物性的に樹脂部材59との接
合力が不十分となりがちな絶縁性の無機材料で絶縁基板
21を形成することができるので、その生産性や実用性
も良好に維持することができる。
【0077】さらに、このインクジェットプリンタヘッ
ド50では、圧力発生手段27は絶縁基板21の表面の
全域に不動部24〜26を連続的に突設することで、樹
脂部材59の原材料が流動する部分の断面積を全体的に
均等としている。このようにすることで、このインクジ
ェットプリンタヘッド50では、圧力発生手段27を配
置した成形型(図示せず)に充填する樹脂部材59の原
材料の圧力を全体的に均一とし、成形後の収縮を全体的
に同等として圧力の不足による部分的な収縮の発生を防
止している。
【0078】ここで、本実施例のインクジェットプリン
タヘッド50では、一体に接合する流路・駆動プレート
51,52の圧力室54と駆動部23の上面30との位
置を一致させる必要があるので、第一の実施例として前
述したインクジェットプリンタヘッド12に比較すると
生産性が低下することになる。しかし、この第二の実施
例のインクジェットプリンタヘッド50では、圧力室5
4やオリフィス53等を形成する凹部57を連設した流
路プレート51は駆動部23をインサートしていないの
で柔軟性が不要であり、その硬度を向上させることで圧
力損失を良好に防止することができる。
【0079】つぎに、本発明の第三の実施例を図15な
いし図22に基づいて以下に説明する。まず、このイン
クジェットプリンタヘッド60は、図15及び図16等
に例示するように、一対の本体プレートであるカバープ
レート13とメインプレート61とを一体に接合した構
造となっている。そして、このインプレート61は、単
純な平板の上面にオリフィス16や圧力室17等を一体
に形成する凹部20を形成したような構造となってい
る。
【0080】そこで、このインクジェットプリンタヘッ
ド60の前記メインプレート61の構造を以下に詳述す
る。まず、このメインプレート61では、平板状の絶縁
基板21の表面の前半部の中央領域に、圧電性セラミッ
クからなる圧電性部材22で左右幅が狭い多数の駆動部
23を連続的に突設し、前記絶縁基板21の表面の前半
部の両側方に、圧電性部材22で駆動部23より微小に
幅広の不動部62を二個ずつ突設している。
【0081】さらに、このメインプレート61では、前
記不動部62を駆動部23に前後の外側面が連通する直
方体状に形成している。そこで、このメインプレート6
1では、上述のように絶縁基板21の表面に圧電性部材
22で前記駆動・不動部23,62を連設することで圧
力発生手段64を形成している。
【0082】なお、この圧力発生手段64は、上述のよ
うに絶縁基板21の表面に駆動・不動部23,62を連
設する際、駆動部23の間隙28と同様な間隙63で不
動部62を連設すると共に、前記間隙28,63と同様
な形状の段部29を前記不動部62の両側に形成してい
る。
【0083】そして、このメインプレート61では、上
述のような構造の前記圧力発生手段64を、駆動部23
の上面30が圧力室17の各々の底面に位置するように
樹脂部材65にインサートすることで、駆動部23の上
面30を前記圧力発生手段64の加圧面としている。
【0084】そこで、このメインプレート61では、樹
脂部材65にインサートする前記圧力発生手段64は、
絶縁基板21の表面で駆動部23が存在しない両側部の
位置に前記不動部62を連続的に突設し、駆動部23の
間隙28,63と同様な形状の段部29を不動部62の
両側に形成しているので、樹脂部材65の原材料(図示
せず)が流動する部分の断面積が前半部では均等となっ
ている。
【0085】このような構成において、このインクジェ
ットプリンタヘッド60では、共通・個別電極32,3
3間に選択的に印加する駆動電圧に従ってメインプレー
ト61の圧電性部材22が縦振動することで駆動部23
が突出方向に伸縮するので、この駆動部23の上面30
の変位で圧力室17の内部のインク(図示せず)を加圧
してオリフィス16から吐出させることができる。
【0086】そして、このインクジェットプリンタヘッ
ド60のメインプレート61は、樹脂部材65に圧力発
生手段64を射出成形でインサートした構造となってい
るが、この圧力発生手段64は絶縁基板21の表面で駆
動部23が存在しない両側部の位置に不動部62を突設
しているので、物性的に接合力が不足しがちな絶縁基板
21と樹脂部材65との接合力を向上させることができ
ると共に、成形後の絶縁基板21と樹脂部材65との収
縮量の格差も軽減することができる。
【0087】このようにすることで、このインクジェッ
トプリンタヘッド60では、射出成形で形成したメイン
プレート61の樹脂部材65と圧力発生手段64との接
合力が良好なので、圧力発生手段64と樹脂部材65と
の剥離を防止することができ、その信頼性や耐久性が良
好である。
【0088】そして、このインクジェットプリンタヘッ
ド60では、上述のように樹脂部材65と圧力発生手段
64との接合力を駆動部23と共に形成する不動部62
で形状的に向上させているので、樹脂部材65との接合
力が物性的に強固となる材料で絶縁基板21を形成する
ような必要がなく、物性的に樹脂部材65との接合力が
不十分となりがちな絶縁性の無機材料で絶縁基板21を
形成することができるので、その生産性や実用性も良好
に維持することができる。
【0089】なお、このインクジェットプリンタヘッド
60では、圧力発生手段64と樹脂部材65との接合力
を向上させる不動部62を駆動部23の両側部のみに設
けて後半部には設けていないので、この後半部にも不動
部25,26を設けた第一の実施例のインクジェットプ
リンタヘッド12に比較すると、圧力発生手段64と樹
脂部材65との後半部の接合力が不足して剥離が発生す
る懸念がある。しかし、実際には剥離の発生が重要な問
題となるのは圧力室17の位置なので、この両側部で圧
力発生手段64と樹脂部材65との接合力を向上させる
ことは実用的である。
【0090】なお、このインクジェットプリンタヘッド
60では、圧力発生手段64の表面に表面活性剤である
シランカップリング剤でコーティング層(図示せず)を
形成することで、圧力発生手段64と樹脂部材65との
接合力を物性的にも向上させることが好適である。
【0091】さらに、このインクジェットプリンタヘッ
ド60では、圧力発生手段64は絶縁基板21の表面で
駆動部23の両側方に略同形状の不動部62を同一の間
隙28,63を介して連設することで、樹脂部材65の
原材料が流動する部分の断面積を前半部で精緻に均等と
している。このようにすることで、このインクジェット
プリンタヘッド60では、圧力発生手段64を配置した
成形型(図示せず)に充填する樹脂部材65の原材料の
圧力を前半部で均一とし、成形後の収縮を前半部で同等
として圧力の不足による部分的な収縮の発生を防止して
いる。
【0092】ここで、このインクジェットプリンタヘッ
ド60の製作方法の具体例を、図17ないし図22に基
づいて以下に説明する。まず、PZTからなる圧電性部
材22を表裏面に成膜したアルミニウム層(図示せず)
を電極として板厚方向に分極する。
【0093】また、予め前縁部を面取りしたガラス製の
大型の平板状の絶縁基板21の表面の全域に導電層34
をスパッタリングで成膜し、図17に例示するように、
この導電層34の前半部の中央領域をエッチングして絶
縁基板21が露出する矩形の空隙35を形成する。
【0094】つぎに、圧電性部材22の下面の前縁部以
外の位置に導電層36を形成し、図18に例示するよう
に、この圧電性部材22の導電層36を、後縁部以外は
絶縁基板21に絶縁性接着剤(図示せず)で接着し、後
縁部のみは導電層34に導電性接着剤37で接着する。
【0095】そして、絶縁基板21の下面を基準として
圧電性部材22の上面を研磨して同一平面とし、全体を
所定の板厚に成形する。なお、圧電性部材22の板厚は
0.05〜1.0(mm)程度で望ましくは0.1 〜0.5(mm)であ
り、絶縁基板21の板厚は0.5〜5.0(mm)程度である。
【0096】つぎに、圧電性部材22を一体化した絶縁
基板21の上面の後半部にマスク(図示せず)を形成
し、図19に例示するように、露出した前半部に導電層
39をスパッタリングで成膜してからマスクを除去す
る。
【0097】つぎに、上述のように絶縁基板21上に一
体化した圧電性部材22をダイシング加工で分断するこ
とで、図15及び図20に例示するように、略同形状の
複数の駆動・不動部23,62を絶縁基板21の表面の
前半部に同一の間隙28,63を介して連設した圧力発
生手段64を形成する。そして、ここでは不動部62を
駆動部23に前後の外側面が連通する直方体状に形成し
ているので、これら駆動・不動部23,62を一個の圧
電性部材22のダイシング加工で形成することができて
生産性が良好である。
【0098】そして、このダイシング加工で導電層3
4,36,39も分断することになるが、絶縁基板21
の面取りした前縁部の位置では導電層34は分断しない
ので、駆動部23の上下面に共通・個別電極32,33
を形成することができる。
【0099】なお、上述のようなダイシング加工で形成
する駆動・不動部23,62と間隙28,63との横幅
は0.05〜1.0(mm)程度とし、駆動部23の全長は吐出す
るインク滴の直径などの仕様によって相違するが1.0 〜
30(mm)程度とする。また、上述のようにして製作する圧
力発生手段64では、共通・個別電極32,33は絶縁
基板21の後縁部の位置まで連続しているので、この位
置で接続端子40,41として機能することになる。
【0100】また、上述のようにして形成した圧力発生
手段64の表面に、樹脂部材65との接合力を向上させ
るシランカップリング剤のコーティング層(図示せず)
を成膜する場合は、“シランカップリング剤・水・アル
コール”の溶液(図示せず)に圧力発生手段64を数分
間浸漬させてから十分に乾燥させる。なお、このような
コーティング層を形成する以前に、圧力発生手段64の
表面にプラズマ処理や紫外線照射などを実行すること
で、さらに圧力発生手段64と樹脂部材65との接合力
を向上させることも実施可能である。
【0101】つぎに、上述のようにして製作した圧力発
生手段64を樹脂部材65にインサートして射出成形す
ることで、図21に例示するように、その表面に連設し
た多数の凹部20の圧力室17の底面に駆動部23の上
面30が露出したメインプレート61を形成する。
【0102】また、このメインプレート61では、上述
のように圧力発生手段64を樹脂部材65にインサート
する際、成形型の内部に圧力発生手段64を配置した状
態で樹脂部材65の原材料をオリフィス16が位置する
前方からインク槽19が位置する後方に向かって注入す
るので、この樹脂部材65の原材料は絶縁基板21上で
駆動・不動部23,62の左方と右方と上方とを長手方
向に流動することになる。
【0103】そして、このメインプレート61では、上
述のように圧力発生手段64は駆動部23が存在しない
両側方の位置に不動部62を突設しているので、樹脂部
材31の原材料が流動する部分の断面積が前半部で精緻
に同等となっている。このため、この樹脂部材31の原
材料から駆動・不動部23,62に作用する圧力が均等
で圧電性部材22に破壊が生じることがなく、充填する
樹脂部材31の原材料の圧力も前半部で精緻に均一とな
る。そこで、このように均一な圧力で成形型に充填した
樹脂部材31は成形後の収縮が前半部で同等となり、圧
力の不足による部分的に過大な収縮が前半部に発生しな
いので、圧力発生手段64との密着が前半部で良好で剥
離の発生を防止することができる。
【0104】なお、このようなメインプレート61の樹
脂部材31は、成形性、インクに対する耐蝕性、弾性
率、硬度、カバープレート13との接合性等を考慮して
選択する。例えば、PMP、LCP、PPS、PES、
PSF、PP等が利用可能である。
【0105】そして、上述のようなメインプレート61
とは別に、単純な平板状のカバープレート13を樹脂や
セラミックで形成し、図15及び図22に例示したよう
に、このカバープレート13とメインプレート61とを
一体に接合することで、前面にオリフィス16を連設し
たインクジェットプリンタヘッド60を得ることができ
る。
【0106】このようにすることで、このインクジェッ
トプリンタヘッド60では、メインプレート61の駆動
部23間を柔軟な樹脂部材31で充填することで、この
樹脂部材31で駆動部23上に形成した圧力室17をカ
バープレート13で良好に密閉してインクを高効率に加
圧するようになっている。そして、このインクジェット
プリンタヘッド60では、印刷品質を向上させるために
オリフィス16や圧力室17等と共にメインプレート6
1の圧力発生手段64の駆動部23を高密度化しても、
この圧力発生手段64をインサートする樹脂部材31を
駆動部23の間隙28に確実に充填できるので生産性が
極めて良好である。しかも、このインクジェットプリン
タヘッド60では、圧力発生手段64をインサートして
凹部20を形成したメインプレート61と一体に接合す
るカバープレート13は単純な平板状で良く、この接合
に高度な位置精度は必要ないので生産性の向上に寄与す
ることができる。
【0107】また、上述したインクジェットプリンタヘ
ッド60等の製作方法では、平板状の絶縁基板21上に
一体に接合した平板状の圧電性部材22等をダイシング
加工で分断することで、駆動・不動部23,62を表面
に連設した圧力発生手段64を形成することを例示した
が、このような圧力発生手段64をダイシング加工する
ことなく製作することも実施可能である。
【0108】そこで、このような製作方法の他変形例を
図23及び図24に基づいて以下に説明する。まず、図
23に例示するように、略同形状の凸部66,67を基
部68の中央領域や両側部に一定の間隙28,63で連
設した圧電性部材69を圧電性セラミックの射出成形な
どで形成し、凸部66,67の上面のみに個別電極33
を成膜する。
【0109】そして、絶縁基板21の上面に共通・個別
電極32,33をパターニングしておき、図24に例示
するように、この絶縁基板21の個別電極33と圧電性
部材69の個別電極33とを異方導電性接着剤(図示せ
ず)で接着する。つぎに、このようにして絶縁基板21
に接合した圧電性部材69の基部68を研磨等で切除す
ることで、駆動・不動部23,62を表面に連設した圧
力発生手段64を形成することができる。
【0110】つぎに、本発明の第四の実施例を図25及
び図26に基づいて以下に説明する。まず、このインク
ジェットプリンタヘッド70は、一対の本体プレートで
ある流路プレート51と駆動プレート71とを一体に接
合した構造となっている。そして、前記駆動プレート7
1は、形状的には単純な平板状で圧力発生手段64の駆
動・不動部23,62の上面30等が樹脂部材72の上
面に露出した構造となっている。そこで、このインクジ
ェットプリンタヘッド70では、前記流路・駆動プレー
ト51,71を接合することで、圧力室54の各々に駆
動部23の各々の上面30が個々に対向している。
【0111】このような構成において、このインクジェ
ットプリンタヘッド70では、共通・個別電極32,3
3間に選択的に印加する駆動電圧に従って駆動プレート
71の圧電性部材22が縦振動することで駆動部23が
突出方向に伸縮するので、この駆動部23の上面30の
変位で圧力室54の内部のインク(図示せず)を加圧し
てオリフィス53から吐出させることができる。
【0112】そして、このインクジェットプリンタヘッ
ド70の駆動プレート71は、樹脂部材72に圧力発生
手段64を射出成形でインサートした構造となっている
が、この圧力発生手段64は絶縁基板21の表面で駆動
部23が存在しない両側部の位置に不動部62を一定の
間隙28,63で突設しているので、物性的に接合力が
不足しがちな絶縁基板21と樹脂部材72との接合力を
形状的に全面で向上させることができると共に、成形後
の絶縁基板21と樹脂部材72との収縮量の格差も軽減
することができる。
【0113】このようにすることで、このインクジェッ
トプリンタヘッド70では、射出成形で形成した駆動プ
レート71の樹脂部材72と圧力発生手段64との接合
力が良好なので、圧力発生手段64と樹脂部材72との
剥離を防止することができ、その信頼性や耐久性が良好
である。
【0114】しかも、このインクジェットプリンタヘッ
ド70では、上述のように樹脂部材72と圧力発生手段
64との接合力を駆動部23と共に形成する不動部62
で形状的に向上させているので、樹脂部材72との接合
力が物性的に強固となる材料で絶縁基板21を形成する
ような必要がなく、物性的に樹脂部材72との接合力が
不十分となりがちな絶縁性の無機材料で絶縁基板21を
形成することができるので、その生産性や実用性も良好
に維持することができる。
【0115】なお、このインクジェットプリンタヘッド
70では、圧力発生手段64と樹脂部材72との接合力
を向上させる不動部62を駆動部23の両側部のみに設
けて後半部には設けていないので、この後半部にも不動
部25,26を設けた第一の実施例のインクジェットプ
リンタヘッド12に比較すると、圧力発生手段64と樹
脂部材72との後半部の接合力が不足して剥離が発生す
る懸念がある。しかし、実際には剥離の発生が重要な問
題となるのは圧力室54の位置なので、この両側部で圧
力発生手段64と樹脂部材72との接合力を向上させる
ことは実用的である。
【0116】さらに、このインクジェットプリンタヘッ
ド70では、駆動プレート71は後半部に不動部25,
26が位置しないので流路プレート51との接合面にお
ける樹脂部材72の占有割合が、後半部にも不動部2
5,26を設けた第一の実施例のインクジェットプリン
タヘッド12に比較すると多大である。このため、この
インクジェットプリンタヘッド70では、特に流路・駆
動プレート51,71を溶着で接合する場合に接合面に
おいて樹脂同士が溶着する面積が増加しているので、第
一の実施例のインクジェットプリンタヘッド12に比較
して流路・駆動プレート51,71の接合強度が向上し
ている。
【0117】なお、このインクジェットプリンタヘッド
70では、圧力発生手段64の表面に表面活性剤である
シランカップリング剤でコーティング層(図示せず)を
形成することで、圧力発生手段64と樹脂部材72との
接合力を物性的にも向上させることが好適である。
【0118】さらに、このインクジェットプリンタヘッ
ド70では、圧力発生手段64は絶縁基板21の表面で
駆動部23の両側方に略同形状の不動部62を同一の間
隙28,63を介して連設することで、樹脂部材72の
原材料が流動する部分の断面積を前半部で精緻に均等と
している。このようにすることで、このインクジェット
プリンタヘッド70では、圧力発生手段64を配置した
成形型(図示せず)に充填する樹脂部材72の原材料の
圧力を前半部で均一とし、成形後の収縮を前半部で同等
として圧力の不足による部分的な収縮の発生を防止して
いる。
【0119】そして、この第二の実施例のインクジェッ
トプリンタヘッド70では、圧力室54やオリフィス5
3等を形成する凹部57を連設した流路プレート51は
駆動部23をインサートしていないので柔軟性が不要で
あり、その硬度を向上させることで圧力損失を良好に防
止することができる。
【0120】つぎに、本発明の第五の実施例を図27に
基づいて以下に説明する。まず、このインクジェットプ
リンタヘッド73は、一対の本体プレートであるカバー
プレート13とメインプレート74とを一体に接合した
構造となっている。そして、このメインプレート74
は、単純な平板の上面に複数のオリフィス16と複数の
圧力室17と複数のインク流入路18と一つのインク槽
19とを一体に形成する凹部20を形成したような構造
となっている。
【0121】そこで、このインクジェットプリンタヘッ
ド73の前記メインプレート74の構造を以下に詳述す
る。まず、このメインプレート74では、平板状の絶縁
基板21の表面の前半部の中央領域に、圧電性セラミッ
クからなる圧電性部材22で左右幅が狭く前後長が長い
多数の駆動部23を連続的に突設し、絶縁基板21の表
面の前半部の両側方に、圧電性部材22で左右幅が駆動
部23より微小に広く前後長が駆動部23と同一の凸部
材である不動部62を二個ずつ突設し、絶縁基板21の
表面の後部の中央領域に、圧電性部材22で左右幅が駆
動部23と同一で前後長が短い凸部材である多数の不動
部25を連続的に突設し、絶縁基板21の表面の後部の
両側方に、圧電性部材22で左右幅が不動部62と同一
で前後長が前記不動部25と同一の凸部材である不動部
75を二個ずつ突設している。
【0122】つまり、このメインプレート74では、絶
縁基板21の表面で駆動部23が存在しない両側部と後
部との位置に、多数の前記不動部25,62,75を連
続的に突設している。さらに、前記不動部25,62を
駆動部23に外側面が連通する直方体状に形成し、前記
不動部75は前記不動部25,62に外側面が連通する
直方体状に形成している。
【0123】そこで、このメインプレート74では、上
述のように絶縁基板21の表面に圧電性部材22で駆動
・不動部23,25,62,75を連設することで圧力
発生手段76を形成している。なお、この圧力発生手段
76は、上述のように絶縁基板21の表面に駆動・不動
部23,25,62,75を連設する際、駆動・不動部
23,25の間隙28と同様な間隙63で不動部62,
75を連設すると共に、前記間隙28,63と同様な形
状の段部29を前記不動部62,75の両側に形成して
いる。
【0124】そこで、このメインプレート74では、上
述のような構造の圧力発生手段76を、駆動部23の上
面30が圧力室17の各々の底面に位置するように樹脂
部材77にインサートすることで、駆動部23の上面3
0を前記圧力発生手段76の加圧面としている。
【0125】そして、このメインプレート74では、前
記樹脂部材77にインサートする前記圧力発生手段76
は、絶縁基板21の表面で駆動部23が存在しない両側
部と後部との位置に多数の前記不動部25,62,75
を一定の間隙28,63で連設し、駆動部23の間隙2
8,63と同様な形状の段部29を前記不動部62,7
5の両側に形成しているので、樹脂部材77の原材料
(図示せず)が流動する部分の断面積が全体的に精緻に
均等となっている。
【0126】このような構成において、このインクジェ
ットプリンタヘッド73では、共通・個別電極32,3
3間に選択的に印加する駆動電圧に従ってメインプレー
ト74の圧電性部材22が縦振動することで駆動部23
が突出方向に伸縮するので、この駆動部23の上面30
の変位で圧力室17の内部のインク(図示せず)を加圧
してオリフィス16から吐出させることができる。
【0127】そして、このインクジェットプリンタヘッ
ド73のメインプレート74は、樹脂部材77に圧力発
生手段76を射出成形でインサートした構造となってい
るが、この圧力発生手段76は絶縁基板21の表面で駆
動部23が存在しない両側部と後部との位置に多数の不
動部25,62,75を突設しているので、物性的に接
合力が不足しがちな絶縁基板21と樹脂部材77との接
合力を形状的に全面で向上させることができると共に、
成形後の絶縁基板21と樹脂部材77との収縮量の格差
も軽減することができる。
【0128】このようにすることで、このインクジェッ
トプリンタヘッド73では、射出成形で形成したメイン
プレート74の樹脂部材77と圧力発生手段76との接
合力が良好なので、圧力発生手段76と樹脂部材77と
の剥離を防止することができ、その信頼性や耐久性が良
好である。
【0129】しかも、このインクジェットプリンタヘッ
ド73では、上述のように樹脂部材77と圧力発生手段
76との接合力を駆動部23と共に形成する不動部2
5,62,75で形状的に向上させているので、樹脂部
材77との接合力が物性的に強固となる材料で絶縁基板
21を形成するような必要がなく、物性的に樹脂部材7
7との接合力が不十分となりがちな絶縁性の無機材料で
絶縁基板21を形成することができるので、その生産性
や実用性も良好に維持することができる。
【0130】さらに、このインクジェットプリンタヘッ
ド73では、圧力発生手段76は絶縁基板21の表面の
全域に不動部25,62,75を連続的に突設すること
で、樹脂部材77の原材料が流動する部分の断面積を全
体的に精緻に均等としている。このようにすることで、
このインクジェットプリンタヘッド73では、圧力発生
手段76を配置した成形型(図示せず)に充填する樹脂
部材77の原材料の圧力を全体的に精緻に均一とし、成
形後の収縮を全体的に同等として圧力の不足による部分
的な収縮の発生を防止している。
【0131】また、このメインプレート74では、上述
のように圧力発生手段76を樹脂部材77にインサート
する際、成形型の内部に圧力発生手段76を配置した状
態で樹脂部材77の原材料をオリフィス16が位置する
前方からインク槽19が位置する後方に向かって注入す
るので、この樹脂部材77の原材料は絶縁基板21上で
駆動・不動部23,25,62,75の左方と右方と上
方とを長手方向に流動することになる。この時、不動部
25,62は駆動部23に外側面が連通する直方体状に
形成し、不動部75は不動部25,62に外側面が連通
する直方体状に形成しているので、樹脂部材77の原材
料の流動が円滑で充填が容易である。
【0132】そして、このメインプレート74では、上
述のように圧力発生手段76は駆動部23が存在しない
位置に不動部25,62,75を突設しているので、樹
脂部材77の原材料が流動する部分の断面積が全体的に
同等となっている。このため、この樹脂部材77の原材
料から駆動・不動部23,25,62,75に作用する
圧力が均等で圧電性部材22に破壊が生じることがな
く、充填する樹脂部材77の原材料の圧力も全体的に均
一となる。そこで、このように均一な圧力で成形型に充
填した樹脂部材77は成形後の収縮が全体的に同等とな
り、圧力の不足による部分的に過大な収縮が発生しない
ので、圧力発生手段76との密着が良好で剥離の発生を
防止することができる。
【0133】このようにすることで、このインクジェッ
トプリンタヘッド73では、メインプレート74の駆動
部23間を柔軟な樹脂部材77で充填することで、この
樹脂部材77で駆動部23上に形成した圧力室17をカ
バープレート13で良好に密閉してインクを高効率に加
圧するようになっている。そして、このインクジェット
プリンタヘッド73では、印刷品質を向上させるために
オリフィス16や圧力室17等と共にメインプレート7
4の圧力発生手段76の駆動部23を高密度化しても、
この圧力発生手段76をインサートする樹脂部材77を
駆動部23の間隙28に確実に充填できるので生産性が
極めて良好である。しかも、このインクジェットプリン
タヘッド73では、圧力発生手段76をインサートして
凹部20を形成したメインプレート74と一体に接合す
るカバープレート13は単純な平板状で良く、この接合
に高度な位置精度は必要ないので生産性の向上に寄与す
ることができる。
【0134】つぎに、本発明の第六の実施例を図28に
基づいて以下に説明する。まず、このインクジェットプ
リンタヘッド78は、一対の本体プレートである流路プ
レート51と駆動プレート79とを一体に接合した構造
となっている。そして、この駆動プレート79は、形状
的には単純な平板状で圧力発生手段76の駆動・不動部
23,25,62,75の上面30等が樹脂部材80の
上面に露出した構造となっている。そこで、このインク
ジェットプリンタヘッド78では、前記流路・駆動プレ
ート51,79を接合することで、圧力室54の各々に
駆動部23の各々の上面30が個々に対向している。
【0135】このような構成において、このインクジェ
ットプリンタヘッド78では、共通・個別電極32,3
3間に選択的に印加する駆動電圧に従って駆動プレート
79の圧電性部材22が縦振動することで駆動部23が
突出方向に伸縮するので、この駆動部23の上面30の
変位で圧力室54の内部のインク(図示せず)を加圧し
てオリフィス53から吐出させることができる。
【0136】そして、このインクジェットプリンタヘッ
ド78の駆動プレート79は、樹脂部材80に圧力発生
手段76を射出成形でインサートした構造となっている
が、この圧力発生手段76は絶縁基板21の表面で駆動
部23が存在しない両側部と後部との位置に多数の不動
部25,62,75を突設しているので、物性的に接合
力が不足しがちな絶縁基板21と樹脂部材80との接合
力を形状的に全面で向上させることができると共に、成
形後の絶縁基板21と樹脂部材80との収縮量の格差も
軽減することができる。
【0137】このようにすることで、このインクジェッ
トプリンタヘッド78では、射出成形で形成した駆動プ
レート79の樹脂部材80と圧力発生手段76との接合
力が良好なので、圧力発生手段76と樹脂部材80との
剥離を防止することができ、その信頼性や耐久性が良好
である。
【0138】しかも、このインクジェットプリンタヘッ
ド78では、上述のように樹脂部材80と圧力発生手段
76との接合力を駆動部23と共に形成する不動部2
5,62,75で形状的に向上させているので、樹脂部
材80との接合力が物性的に強固となる材料で絶縁基板
21を形成するような必要がなく、物性的に樹脂部材8
0との接合力が不十分となりがちな絶縁性の無機材料で
絶縁基板21を形成することができるので、その生産性
や実用性も良好に維持することができる。
【0139】さらに、このインクジェットプリンタヘッ
ド78では、圧力発生手段76は絶縁基板21の表面の
全域に不動部25,62,75を連続的に突設すること
で、樹脂部材80の原材料が流動する部分の断面積を全
体的に精緻に均等としている。このようにすることで、
このインクジェットプリンタヘッド78では、圧力発生
手段76を配置した成形型(図示せず)に充填する樹脂
部材80の原材料の圧力を全体的に精緻に均一とし、成
形後の収縮を全体的に同等として圧力の不足による部分
的な収縮の発生を防止している。
【0140】さらに、このインクジェットプリンタヘッ
ド78では、駆動プレート79は流路プレート51との
接合面における樹脂部材80の占有割合が第一の実施例
のインクジェットプリンタヘッド12に比較すると多大
であるので、特に流路・駆動プレート51,71を溶着
で接合する場合に樹脂同士の溶着面積が増加して接合強
度が向上している。
【0141】しかも、このインクジェットプリンタヘッ
ド78では、圧力室54やオリフィス53等を形成する
凹部57を連設した流路プレート51は駆動部23をイ
ンサートしていないので柔軟性が不要であり、その硬度
を向上させることで圧力損失を良好に防止することがで
きる。
【0142】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、樹脂部材に接合
する基板の表面で駆動部が存在しない位置に凸部材を突
設したことにより、樹脂部材と基板との接合力を向上さ
せて剥離の発生を防止することができるので、信頼性や
耐久性が良好なインクジェットプリンタヘッドを得るこ
とができる等の効果を有する。
【0143】請求項2記載の発明は、駆動部に外側面が
連通する直方体状に凸部材を形成したことにより、一個
の部材のダイシング加工で駆動部と凸部材とを同時に形
成することができると共に、駆動部と凸部材との間隙に
おける樹脂部材の原材料の流動を良好にすることもでき
るので、生産性や信頼性や耐久性が良好なインクジェッ
トプリンタヘッドを得ることができる等の効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例のインクジェットプリン
タヘッドを示す分解斜視図である。
【図2】第一の実施例のインクジェットプリンタヘッド
の内部構造を示す縦断正面図である。
【図3】インクジェットプリンタヘッドの製作工程にお
いて絶縁基板の表面に導電層を成膜した状態を示し、
(a)は平面図、(b)は縦断側面図である。
【図4】製作工程において絶縁基板の表面に圧電性部材
等を装着した状態を示し、(a)は平面図、(b)は縦
断側面図である。
【図5】製作工程において絶縁基板と圧電性部材との表
面に導電層を成膜した状態を示し、(a)は平面図、
(b)は縦断側面図である。
【図6】製作工程において圧力発生手段が完成した状態
を示し、(a)は平面図、(b)は縦断側面図である。
【図7】製作工程において本体プレートであるメインプ
レートが完成した状態を示し、(a)は平面図、(b)
は縦断側面図である。
【図8】製作工程においてインクジェットプリンタヘッ
ドが完成した状態を示し、(a)は平面図、(b)は縦
断側面図である。
【図9】一変形例の製作工程において絶縁基板に導電層
を成膜した状態を示し、(a)は平面図、(b)は縦断
側面図である。
【図10】一変形例の製作工程において圧力発生手段が
完成した状態を示し、(a)は平面図、(b)は縦断側
面図である。
【図11】他変形例の製作工程において圧電性部材を形
成した状態を示す斜視図である。
【図12】他変形例の製作工程において圧電性部材等を
絶縁基板に装着した状態を示す斜視図である。
【図13】本発明の第二の実施例のインクジェットプリ
ンタヘッドを示す分解斜視図である。
【図14】第二の実施例のインクジェットプリンタヘッ
ドの内部構造を示す縦断正面図である。
【図15】本発明の第三の実施例のインクジェットプリ
ンタヘッドを示す分解斜視図である。
【図16】第三の実施例のインクジェットプリンタヘッ
ドの内部構造を示す縦断正面図である。
【図17】インクジェットプリンタヘッドの製作工程に
おいて絶縁基板の表面に導電層を成膜した状態を示し、
(a)は平面図、(b)は縦断側面図である。
【図18】製作工程において絶縁基板の表面に圧電性部
材を装着した状態を示し、(a)は平面図、(b)は縦
断側面図である。
【図19】製作工程において絶縁基板と圧電性部材との
表面に導電層を成膜した状態を示し、(a)は平面図、
(b)は縦断側面図である。
【図20】製作工程において圧力発生手段が完成した状
態を示し、(a)は平面図、(b)は縦断側面図であ
る。
【図21】製作工程において本体プレートであるメイン
プレートが完成した状態を示し、(a)は平面図、
(b)は縦断側面図である。
【図22】製作工程においてインクジェットプリンタヘ
ッドが完成した状態を示し、(a)は平面図、(b)は
縦断側面図である。
【図23】一変形例の製作工程において圧電性部材を形
成した状態を示す斜視図である。
【図24】一変形例の製作工程において圧電性部材を絶
縁基板に装着した状態を示す斜視図である。
【図25】本発明の第四の実施例のインクジェットプリ
ンタヘッドを示す分解斜視図である。
【図26】第四の実施例のインクジェットプリンタヘッ
ドの内部構造を示す縦断正面図である。
【図27】本発明の第五の実施例のインクジェットプリ
ンタヘッドを示す分解斜視図である。
【図28】本発明の第六の実施例のインクジェットプリ
ンタヘッドを示す分解斜視図である。
【図29】従来例のインクジェットプリンタヘッドの内
部構造を示す縦断正面図である。
【符号の説明】
12,50,60,70,73,78 インクジ
ェットプリンタヘッド 13,14,51,52,61,73,74,79
本体プレート 15
インク供給路 16,53
オリフィス 17,54
圧力室 20,57
凹部 21
基板 22,49,69
圧電性部材 23
駆動部 24〜26,43,44,62,75
凸部材 27,45,64,76
圧力発生手段 30
加圧面 31,59,65,72,77,80
樹脂部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の表面上に圧電性部材からなる複数
    の駆動部を連設して圧力発生手段を形成し、この圧力発
    生手段をインサートした樹脂部材で一対の本体プレート
    の少なくとも一方を形成し、一対の前記本体プレートの
    少なくとも一方の接合面にオリフィスとインク供給路と
    が各々連通した複数の圧力室を凹部で形成し、前記圧力
    室に対向する変位自在な加圧面を前記圧力発生手段の前
    記駆動部で形成したインクジェットプリンタヘッドにお
    いて、前記樹脂部材に接合する前記基板の表面で前記駆
    動部が存在しない位置に凸部材を突設したことを特徴と
    するインクジェットプリンタヘッド。
  2. 【請求項2】 駆動部に外側面が連通する直方体状に凸
    部材を形成したことを特徴とする請求項1記載のインク
    ジェットプリンタヘッド。
JP24232593A 1993-09-29 1993-09-29 インクジェットプリンタヘッド Pending JPH0796606A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10202862A (ja) * 1997-01-27 1998-08-04 Minolta Co Ltd インクジェット記録ヘッド

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JPH10202862A (ja) * 1997-01-27 1998-08-04 Minolta Co Ltd インクジェット記録ヘッド

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