JPH0796695B2 - 中炭素強靭鋼 - Google Patents
中炭素強靭鋼Info
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- JPH0796695B2 JPH0796695B2 JP63197854A JP19785488A JPH0796695B2 JP H0796695 B2 JPH0796695 B2 JP H0796695B2 JP 63197854 A JP63197854 A JP 63197854A JP 19785488 A JP19785488 A JP 19785488A JP H0796695 B2 JPH0796695 B2 JP H0796695B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は中炭素強靭鋼にかかわり、さらに詳しくは、高
強度・高靭性を必要とする各種機械構造部品の製造に際
して、調質処理をすることなく、十分な材質特性、特に
強度と靭性を製品に付与することを可能にした中炭素強
靭鋼に関するものである。
強度・高靭性を必要とする各種機械構造部品の製造に際
して、調質処理をすることなく、十分な材質特性、特に
強度と靭性を製品に付与することを可能にした中炭素強
靭鋼に関するものである。
[従来の技術] 従来、高強度・高靭性を必要とする各種機械構造部品
は、主として中炭素鋼を熱間鍛造によって成形後、調質
処理、即ち、焼入れ焼きもどし処理をして使用されてい
る。鋼材の調質処理は、その鋼材の強度と靭性との兼ね
合いを最高度に引き出すための手段として、広く活用さ
れてきた。
は、主として中炭素鋼を熱間鍛造によって成形後、調質
処理、即ち、焼入れ焼きもどし処理をして使用されてい
る。鋼材の調質処理は、その鋼材の強度と靭性との兼ね
合いを最高度に引き出すための手段として、広く活用さ
れてきた。
しかし、調質処理は多大なる熱エネルギーを要すること
から、製造コスト低減のためには、調質処理を省略する
事ができる鋼材、即ち熱間鍛造のままで調質材以上の強
度と靭性を確保し得るいわゆる熱間鍛造非調質鋼が必要
になってくる。
から、製造コスト低減のためには、調質処理を省略する
事ができる鋼材、即ち熱間鍛造のままで調質材以上の強
度と靭性を確保し得るいわゆる熱間鍛造非調質鋼が必要
になってくる。
一般に、鋼材の靭性を無視して、強度のみ高くすること
は、非調質であっても、比較的容易であるけれども、こ
のような鋼材は、用途が限定され、従来の調質鋼に代替
できるものではない。
は、非調質であっても、比較的容易であるけれども、こ
のような鋼材は、用途が限定され、従来の調質鋼に代替
できるものではない。
これに対して、特開昭56−38448号公報には、Si,Mn等を
多くすることによる地鉄の強化と、Ti,V,Nbによる析出
強化による鋼材の高強度化を図るとともに、鋼中のNを
0.29×Ti%以上と多くして、窒化物主体のTi,V,Nbの析
出物を生成させることにより、旧オーステナイト粒径を
微細化して、鋼材の高靭性化を図り、熱間鍛造のままで
優れた強度と靭性の確保を可能にした材料が示されてい
る。
多くすることによる地鉄の強化と、Ti,V,Nbによる析出
強化による鋼材の高強度化を図るとともに、鋼中のNを
0.29×Ti%以上と多くして、窒化物主体のTi,V,Nbの析
出物を生成させることにより、旧オーステナイト粒径を
微細化して、鋼材の高靭性化を図り、熱間鍛造のままで
優れた強度と靭性の確保を可能にした材料が示されてい
る。
しかしながら、この材料を用いてもなおかつ、従来の調
質材以上の強度と靭性の保証には未だ十分ではない。
質材以上の強度と靭性の保証には未だ十分ではない。
一方、特開昭61−117245号公報には、溶接用低温強靭鋼
として、溶接後の冷却過程で、旧オーステナイト粒内に
生成する粒内フェライトの活用により組織を実効的に微
細化し、高靭性化を可能とした鋼材が示されている。し
かしながら、この鋼材は、非調質において強度のグレー
ドが最大60kgf/mm2であり、通常75kgf/mm2以上の強度を
必要とする熱間鍛造非調質鋼としては適用できず、ま
た、この鋼材をベースとして、C量の増量等により75kg
f/mm2級の強度を確保した場合、この鋼材の基本組成で
は、粒内フェライトによる実効的な組織の微細化は実現
できず、靭性の向上が図られない。すなわち、この鋼材
の技術思想は、直接的にも間接的にも、熱間鍛造非調質
鋼には適用できない。
として、溶接後の冷却過程で、旧オーステナイト粒内に
生成する粒内フェライトの活用により組織を実効的に微
細化し、高靭性化を可能とした鋼材が示されている。し
かしながら、この鋼材は、非調質において強度のグレー
ドが最大60kgf/mm2であり、通常75kgf/mm2以上の強度を
必要とする熱間鍛造非調質鋼としては適用できず、ま
た、この鋼材をベースとして、C量の増量等により75kg
f/mm2級の強度を確保した場合、この鋼材の基本組成で
は、粒内フェライトによる実効的な組織の微細化は実現
できず、靭性の向上が図られない。すなわち、この鋼材
の技術思想は、直接的にも間接的にも、熱間鍛造非調質
鋼には適用できない。
以上のように、従来のいかなる技術を用いても、調質材
以上の強度と靭性の保証には未だ十分であるとはいえな
いのが現状である。
以上の強度と靭性の保証には未だ十分であるとはいえな
いのが現状である。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は、熱間鍛造のままで従来の調質材以上の
強度と靭性の保証を可能にした、中炭素強靭鋼を提供し
ようとするものである。
強度と靭性の保証を可能にした、中炭素強靭鋼を提供し
ようとするものである。
[課題を解決するための手段、および作用] 本発明者らは、熱間鍛造のままで従来の調質材以上の強
度と靭性の保証を可能にした中炭素強靭鋼を実現するた
めに、鋭意検討を行った結果、Ti,Zr等の酸化物生成元
素を特定の範囲添加し、かつ、特定の範囲の大きさの酸
化物及び酸化物とMnSの複合体の粒子を特定の範囲の個
数含有させ、さらに、S,V,Nを多量添加することによ
り、熱間鍛造のままで微細な組織を実現することが可能
であり、かかる鋼材を用いれば、熱間鍛造のままで従来
の調質材以上の強度と靭性の保証が可能であるという新
規な知見を得て、本発明をなしたものである。
度と靭性の保証を可能にした中炭素強靭鋼を実現するた
めに、鋭意検討を行った結果、Ti,Zr等の酸化物生成元
素を特定の範囲添加し、かつ、特定の範囲の大きさの酸
化物及び酸化物とMnSの複合体の粒子を特定の範囲の個
数含有させ、さらに、S,V,Nを多量添加することによ
り、熱間鍛造のままで微細な組織を実現することが可能
であり、かかる鋼材を用いれば、熱間鍛造のままで従来
の調質材以上の強度と靭性の保証が可能であるという新
規な知見を得て、本発明をなしたものである。
即ち、本発明は以上の知見にもとずいてなされたもので
あって、その要旨とするところは、 重量比として、C:0.10%以上〜0.30%未満,Si:0.01〜3.
00%,Mn:0.20〜3.00%,S:0.01〜0.30%,V:0.03〜0.30
%,N:0.005〜0.060%,を含有し、さらに、Ti:0.001〜
0.100%,Zr:0.001〜0.100%,Hf:0.001〜0.200%,Y:0.00
1〜0.150%,La:0.001〜0.150%,Ce:0.001〜0.150%,Ca:
0.001〜0.050%,Mg:0.001〜0.010%のうち1種または2
種以上を含有し、かつ、粒子径が0.1〜10.0μmである
酸化物及び酸化物とMnSの複合体の粒子を、1×103〜1
×106個/mm3含有し、Al:0.005%以下,P:0.03%以下に制
限し、残部がFe及び不可避的不純物からなることを特徴
とする中炭素強靭鋼にある。
あって、その要旨とするところは、 重量比として、C:0.10%以上〜0.30%未満,Si:0.01〜3.
00%,Mn:0.20〜3.00%,S:0.01〜0.30%,V:0.03〜0.30
%,N:0.005〜0.060%,を含有し、さらに、Ti:0.001〜
0.100%,Zr:0.001〜0.100%,Hf:0.001〜0.200%,Y:0.00
1〜0.150%,La:0.001〜0.150%,Ce:0.001〜0.150%,Ca:
0.001〜0.050%,Mg:0.001〜0.010%のうち1種または2
種以上を含有し、かつ、粒子径が0.1〜10.0μmである
酸化物及び酸化物とMnSの複合体の粒子を、1×103〜1
×106個/mm3含有し、Al:0.005%以下,P:0.03%以下に制
限し、残部がFe及び不可避的不純物からなることを特徴
とする中炭素強靭鋼にある。
又さらに必要に応じて、Cr:3.0%以下,Mo:1.0%以下,Ni
3.0%以下,Cu:2.0%以下,Nb:0.5%以下のうち1種また
は2種以上を含有するものである。
3.0%以下,Cu:2.0%以下,Nb:0.5%以下のうち1種また
は2種以上を含有するものである。
以下に、本発明を詳細に説明する。
まず、Cは鍛造品の強度を増加させるのに有効な元素で
あるが、0.10%未満では強度が不足し、また0.30%以上
では靭性の劣化を招くため、含有量を0.10%以上〜0.30
%未満とした。
あるが、0.10%未満では強度が不足し、また0.30%以上
では靭性の劣化を招くため、含有量を0.10%以上〜0.30
%未満とした。
次にSiは固溶体硬化による強度の増加を図ることを目的
として添加する。この効果は、1.0%超で特に顕著であ
り、1.0%超のSi添加が望ましいが、0.01%〜1.0%でも
十分な効果を示し、0.01%未満ではその効果は不十分で
ある。一方、3.00%を超えるとその効果は飽和し、むし
ろ靭性の劣化を招く。以上の理由から、Siの含有量を0.
01〜3.00%とした。
として添加する。この効果は、1.0%超で特に顕著であ
り、1.0%超のSi添加が望ましいが、0.01%〜1.0%でも
十分な効果を示し、0.01%未満ではその効果は不十分で
ある。一方、3.00%を超えるとその効果は飽和し、むし
ろ靭性の劣化を招く。以上の理由から、Siの含有量を0.
01〜3.00%とした。
また、Mnは焼入れ性の増加によりパーライト分率を増加
させ、鍛造品の強度を増加させるために添加するが、0.
20%未満ではその効果は小さい。また3.00%を超える
と、マルテンサイトを含む組織となり、靭性の劣化を招
く。そのために、Mnの範囲を0.20〜3.00%とした。
させ、鍛造品の強度を増加させるために添加するが、0.
20%未満ではその効果は小さい。また3.00%を超える
と、マルテンサイトを含む組織となり、靭性の劣化を招
く。そのために、Mnの範囲を0.20〜3.00%とした。
次にS,V,Nは本発明鋼における重要な元素であり、熱間
鍛造のままで組織を微細化させるために、必須元素とし
て添加する。
鍛造のままで組織を微細化させるために、必須元素とし
て添加する。
まず、Sは鋼中でMnS及び酸化物とMnSの複合体として存
在し、組織の微細化に寄与する。この効果は、0.05%超
で特に顕著であり、0.05%超のS添加が望ましいが、0.
01%〜0.05%でも十分な効果を示し、0.01%未満ではそ
の効果は不十分である。一方、0.30%を超えるとその効
果は飽和し、むしろ靭性の劣化及び異方性の増加を招
く。以上の理由から、Sの含有量を0.01〜0.30%とし
た。
在し、組織の微細化に寄与する。この効果は、0.05%超
で特に顕著であり、0.05%超のS添加が望ましいが、0.
01%〜0.05%でも十分な効果を示し、0.01%未満ではそ
の効果は不十分である。一方、0.30%を超えるとその効
果は飽和し、むしろ靭性の劣化及び異方性の増加を招
く。以上の理由から、Sの含有量を0.01〜0.30%とし
た。
また、V,NはVNの析出挙動を通じて、組織の微細化に寄
与するが、V:0.03%未満、N:0.005%未満ではその効果
は不十分であり、一方、V:0.30%超、N:0.060%超で
は、その効果は飽和し、むしろ析出脆化による靭性の劣
化を招くので、その含有量をV:0.03〜0.30%,N:0.005〜
0.060%とした。
与するが、V:0.03%未満、N:0.005%未満ではその効果
は不十分であり、一方、V:0.30%超、N:0.060%超で
は、その効果は飽和し、むしろ析出脆化による靭性の劣
化を招くので、その含有量をV:0.03〜0.30%,N:0.005〜
0.060%とした。
次に本発明鋼においては、Ti,Zr,Hf,Y,La,Ce,Ca,Mgのう
ち1種または2種以上を必須元素として特定の成分範囲
で含有させ、かつ特定の範囲の大きさの酸化物及び酸化
物とMnSの複合体の粒子を特定の範囲の個数含有させ
る。なお、ここでいう酸化物とは、必須元素として添加
するTi,Zr,Hf,Y,La,Ce,Ca,Mgのうち1種または2種以上
の酸化物のことである。これらの元素、酸化物及び酸化
物とMnSの複合体の粒子は、熱間鍛造後の組織を微細化
し、鍛造品の靭性を増加させるために含有させる。しか
しながら、Ti,Zr,Hf,Y,La,Ce,Ca,Mgの含有量が0.001%
未満であるか、又は粒子径が0.1〜10.0μmの酸化物及
び酸化物とMnSの複合体の粒子の個数が1×103個/mm3未
満であれば、その効果は小さい。ここで、酸化物及び酸
化物とMnSの複合体の粒子径を0.1〜10.0μmと限定した
のは、0.1μm未満及び10μm超の酸化物及び酸化物とM
nSの複合体の粒子は、熱間鍛造後の組織の微細化に対し
て効果が小さいためである。一方、Ti:0.100%超、Zr:
0.100%超、Hf:0.200%超、Y:0.150%超、La:0.150%
超、Ce:0.150%超、Ca:0.050%超、Mg:0.010%超を添加
するか、又は粒子径が0.1〜10.0μmの酸化物及び酸化
物とMnSの複合体の粒子の個数が1×106個/mm3超であれ
ば、熱間鍛造後の組織の微細化に対する効果は飽和し、
むしろ靭性を劣化させる。以上の理由で、各元素の含有
量を、Ti:0.001〜0.100%、Zr:0.001〜0.100%,Hf:0.00
1〜0.200%,Y:0.001〜0.150%,La:0.001〜0.150%,Ce:
0.001〜0.150%,Ca:0.001〜0.050%,Mg:0.001〜0.010%
とし、粒子径が0.1〜10.0μmの酸化物及び酸化物とMnS
の複合体の個数を1×103〜1×106個/mm3の範囲に限定
した。なお、このような酸化物及び酸化物とMnSの複合
体の粒子の個数を満足するには、例えばその手段の一つ
として、本発明者の一人が特願平1−228643号公報の明
細書の中で提示しているように、鋳込み直前の溶鋼中の
溶存酸素濃度を重量で20〜60ppmの範囲で制御し、酸化
物生成元素の添加後溶鋼をすみやかに鋳型に鋳込み鋳片
を製造することが有効であるが、これにこだわるもので
はなく、かかる酸化物及び酸化物とMnSの複合体の粒子
の個数を満たせるものであれば、いかなる製造手段でも
良い。一方、Alは、鋼中で粗大な酸化物及び酸化物とMn
Sの複合体を形成し、靭性劣化の原因となる。特にAlが
0.005%以上で靭性の劣化が顕著となるため、Alの含有
量を0.005%以下とした。
ち1種または2種以上を必須元素として特定の成分範囲
で含有させ、かつ特定の範囲の大きさの酸化物及び酸化
物とMnSの複合体の粒子を特定の範囲の個数含有させ
る。なお、ここでいう酸化物とは、必須元素として添加
するTi,Zr,Hf,Y,La,Ce,Ca,Mgのうち1種または2種以上
の酸化物のことである。これらの元素、酸化物及び酸化
物とMnSの複合体の粒子は、熱間鍛造後の組織を微細化
し、鍛造品の靭性を増加させるために含有させる。しか
しながら、Ti,Zr,Hf,Y,La,Ce,Ca,Mgの含有量が0.001%
未満であるか、又は粒子径が0.1〜10.0μmの酸化物及
び酸化物とMnSの複合体の粒子の個数が1×103個/mm3未
満であれば、その効果は小さい。ここで、酸化物及び酸
化物とMnSの複合体の粒子径を0.1〜10.0μmと限定した
のは、0.1μm未満及び10μm超の酸化物及び酸化物とM
nSの複合体の粒子は、熱間鍛造後の組織の微細化に対し
て効果が小さいためである。一方、Ti:0.100%超、Zr:
0.100%超、Hf:0.200%超、Y:0.150%超、La:0.150%
超、Ce:0.150%超、Ca:0.050%超、Mg:0.010%超を添加
するか、又は粒子径が0.1〜10.0μmの酸化物及び酸化
物とMnSの複合体の粒子の個数が1×106個/mm3超であれ
ば、熱間鍛造後の組織の微細化に対する効果は飽和し、
むしろ靭性を劣化させる。以上の理由で、各元素の含有
量を、Ti:0.001〜0.100%、Zr:0.001〜0.100%,Hf:0.00
1〜0.200%,Y:0.001〜0.150%,La:0.001〜0.150%,Ce:
0.001〜0.150%,Ca:0.001〜0.050%,Mg:0.001〜0.010%
とし、粒子径が0.1〜10.0μmの酸化物及び酸化物とMnS
の複合体の個数を1×103〜1×106個/mm3の範囲に限定
した。なお、このような酸化物及び酸化物とMnSの複合
体の粒子の個数を満足するには、例えばその手段の一つ
として、本発明者の一人が特願平1−228643号公報の明
細書の中で提示しているように、鋳込み直前の溶鋼中の
溶存酸素濃度を重量で20〜60ppmの範囲で制御し、酸化
物生成元素の添加後溶鋼をすみやかに鋳型に鋳込み鋳片
を製造することが有効であるが、これにこだわるもので
はなく、かかる酸化物及び酸化物とMnSの複合体の粒子
の個数を満たせるものであれば、いかなる製造手段でも
良い。一方、Alは、鋼中で粗大な酸化物及び酸化物とMn
Sの複合体を形成し、靭性劣化の原因となる。特にAlが
0.005%以上で靭性の劣化が顕著となるため、Alの含有
量を0.005%以下とした。
また、Pは鋼中で粒界偏析や中心偏析を起し、靭性劣化
の原因となる。特にPが0.03%を超えると靭性の劣化が
顕著となるため、0.03%を上限とした。
の原因となる。特にPが0.03%を超えると靭性の劣化が
顕著となるため、0.03%を上限とした。
以上が本発明鋼の基本組成であるが、この他本発明鋼に
おいては、鋼材の焼入れ性を増加させて、鍛造品の強度
を増加させる目的で、Cr,Mo,Ni,Cu,Nbの1種又は2種以
上を含有させることが出来る。しかしながら、これらの
元素の多量添加は、経済性の点で好ましくないため、C
r,Mo,Ni,Cu及びNbの上限をそれぞれ3.0%,1.0%,3.0%,
2.0%及び0.5%とした。
おいては、鋼材の焼入れ性を増加させて、鍛造品の強度
を増加させる目的で、Cr,Mo,Ni,Cu,Nbの1種又は2種以
上を含有させることが出来る。しかしながら、これらの
元素の多量添加は、経済性の点で好ましくないため、C
r,Mo,Ni,Cu及びNbの上限をそれぞれ3.0%,1.0%,3.0%,
2.0%及び0.5%とした。
以下に、本発明の効果を実施例により、さらに具体的に
示す。
示す。
[実施例] 第1表に示す直径50mmの鋼材を、1250℃加熱の後、直径
25mmに熱間鍛造し、得られた鍛造品の強度と靭性の評価
を行った。これらの結果を第2表に示す。
25mmに熱間鍛造し、得られた鍛造品の強度と靭性の評価
を行った。これらの結果を第2表に示す。
なお、熱間鍛造のままで従来の調質材以上の強度と靭性
の確保が可能か否かについて、次の基準により判断し
た。
の確保が可能か否かについて、次の基準により判断し
た。
(1)強度:75kgf/mm2以上、且つ(2)靭性:強度に 応じて2uE20=15.3−0.095×T.S.kgf−m/cm2以上(調質
用高靭性鍛造用鋼として、一般に用いられている、SMn
鋼の焼入れ焼戻し(550℃焼戻し材の強度と靭性をその
化学成分と併せて第3表に示したが、靭性(2uE20)を
強度(T.S.)について、回帰分析すると、2uE20=15.3
−0.095×T.S.となるため)。
用高靭性鍛造用鋼として、一般に用いられている、SMn
鋼の焼入れ焼戻し(550℃焼戻し材の強度と靭性をその
化学成分と併せて第3表に示したが、靭性(2uE20)を
強度(T.S.)について、回帰分析すると、2uE20=15.3
−0.095×T.S.となるため)。
第2表から明らかなように、本発明の鋼は、いずれも熱
間鍛造のままで、75kgf/mm2以上の強度と、強度に応じ
て、2uE20=15.3−0.095×T.S.kgf−m/cm2以上の靭性を
有することがわかる。
間鍛造のままで、75kgf/mm2以上の強度と、強度に応じ
て、2uE20=15.3−0.095×T.S.kgf−m/cm2以上の靭性を
有することがわかる。
一方、比較例17,20は、C或はMnの含有量がそれぞれ本
発明の範囲を下回った場合であり、ともに強度が不足し
ている。比較例18,19,21,40,41はC,Si,Mn,Al或はPのい
ずれかの含有量がそれぞれ本発明の範囲を上回った場合
であり、いずれも所定の靭性が得られていない。また、
比較例22,24,26は、S,V,Nのいずれかの含有量がそれぞ
れ本発明の範囲を下回った場合であり、比較例23,25,27
は、S,V,Nのいずれかの含有量がそれぞれ本発明の範囲
を上回った場合であり、いずれも所定の靭性が得られて
いない。さらに、比較例28、29は、Ti、比較令30、31、
32はZr、比較例33はHf、比較例34、35はY、比較例36は
La、比較例37はCe、比較例38はCa、比較例39はMgの含有
量がそれぞれ本発明の範囲を上回った場合であり、いず
れも所定の靭性が得られていない。また比較例42,43は
粒子径が0.1〜10.0μmである酸化物及び酸化物とMnSの
複合体の粒子の個数が本発明の範囲を下回った場合であ
り、比較例44,45,46は粒子径が0.1〜10.0μmである酸
化物及び酸化物とMnSの複合体の粒子の個数が本発明の
範囲を上回った場合であり、いずれも所定の靭性が得ら
れていない。
発明の範囲を下回った場合であり、ともに強度が不足し
ている。比較例18,19,21,40,41はC,Si,Mn,Al或はPのい
ずれかの含有量がそれぞれ本発明の範囲を上回った場合
であり、いずれも所定の靭性が得られていない。また、
比較例22,24,26は、S,V,Nのいずれかの含有量がそれぞ
れ本発明の範囲を下回った場合であり、比較例23,25,27
は、S,V,Nのいずれかの含有量がそれぞれ本発明の範囲
を上回った場合であり、いずれも所定の靭性が得られて
いない。さらに、比較例28、29は、Ti、比較令30、31、
32はZr、比較例33はHf、比較例34、35はY、比較例36は
La、比較例37はCe、比較例38はCa、比較例39はMgの含有
量がそれぞれ本発明の範囲を上回った場合であり、いず
れも所定の靭性が得られていない。また比較例42,43は
粒子径が0.1〜10.0μmである酸化物及び酸化物とMnSの
複合体の粒子の個数が本発明の範囲を下回った場合であ
り、比較例44,45,46は粒子径が0.1〜10.0μmである酸
化物及び酸化物とMnSの複合体の粒子の個数が本発明の
範囲を上回った場合であり、いずれも所定の靭性が得ら
れていない。
[発明の効果] 以上述べたごとく、本発明の鋼を用いれば、熱間鍛造ま
まで従来の調質材以上の強度と靭性の確保が可能であ
り、従来必要とした調質処理の省略とそれにともなう製
造コスト低減が可能となり、産業上の効果は極めて顕著
なるものがある。
まで従来の調質材以上の強度と靭性の確保が可能であ
り、従来必要とした調質処理の省略とそれにともなう製
造コスト低減が可能となり、産業上の効果は極めて顕著
なるものがある。
Claims (2)
- 【請求項1】重量比として、 C:0.10%以上〜0.30%未満,Si:0.01〜3.00%, Mn:0.20〜3.00%,S:0.01〜0.30%, V:0.03〜0.30%,N:0.005〜0.060%, を含有し、さらに Ti:0.001〜0.100%,Zr:0.001〜0.100%, Hf:0.001〜0.200%,Y:0.001〜0.150%, La:0.001〜0.150%,Ce:0.001〜0.150%, Ca:0.001〜0.050%,Mg:0.001〜0.010%, のうち1種または2種以上を含有し、かつ粒子径が0.1
〜10.0μmである酸化物及び酸化物とMnSの複合体の粒
子を、1×103〜1×106個/mm3含有し、 Al:0.005%以下,P:0.03%以下 に制限し、残部がFe及び不可避的不純物からなることを
特徴とする中炭素強靭鋼。 - 【請求項2】重量比として、 C:0.10%以上〜0.30%未満,Si:0.01〜3.00%, Mn:0.20〜3.00%,S:0.01〜0.30%, V:0.03〜0.30%,N:0.005〜0.060%, を含有し、さらに Ti:0.001〜0.100%,Zr:0.001〜0.100%, Hf:0.001〜0.200%,Y:0.001〜0.150%, La:0.001〜0.150%,Ce:0.001〜0.150%, Ca:0.001〜0.050%,Mg:0.001〜0.010%, のうち1種または2種以上を含有し、かつ、粒子径が0.
1〜10.0μmである酸化物及び酸化物とMnSの複合体の粒
子を、1×103〜1×106個/mm3含有し、さらに、 Cr:3.0%以下,Mo:1.0%以下, Ni:3.0%以下,Cu:2.0%以下, Nb:0.5%以下 のうち1種または2種以上を含有し、 Al:0.005%以下,P:0.03%以下, に制限し、残部がFe及び不可避的不純物からなることを
特徴とする中炭素強靭鋼。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP63197854A JPH0796695B2 (ja) | 1988-08-10 | 1988-08-10 | 中炭素強靭鋼 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63197854A JPH0796695B2 (ja) | 1988-08-10 | 1988-08-10 | 中炭素強靭鋼 |
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| JPH0247240A JPH0247240A (ja) | 1990-02-16 |
| JPH0796695B2 true JPH0796695B2 (ja) | 1995-10-18 |
Family
ID=16381442
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63197854A Expired - Lifetime JPH0796695B2 (ja) | 1988-08-10 | 1988-08-10 | 中炭素強靭鋼 |
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| JP (1) | JPH0796695B2 (ja) |
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-
1988
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| JPH0247240A (ja) | 1990-02-16 |
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