JPH0797375A - 漂白化合物及び組成物 - Google Patents

漂白化合物及び組成物

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JPH0797375A
JPH0797375A JP3128844A JP12884491A JPH0797375A JP H0797375 A JPH0797375 A JP H0797375A JP 3128844 A JP3128844 A JP 3128844A JP 12884491 A JP12884491 A JP 12884491A JP H0797375 A JPH0797375 A JP H0797375A
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alkyl
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oxaziridine
acid
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JP3128844A
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David J Batal
デイビド・ジヨン・バタル
Stephen A Madison
ステイーブン・アラン・マデイスン
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Unilever NV
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 (i)式 具体的には、例えば2−ベンゼンスルホニル−3−(メ
チルスルホニルフェニル)オキサジリジンで示される構
造の酸素転移剤約0.05〜約10%と、(ii)界面活
性剤約0.5〜50%とを含む漂白組成物。 【効果】 これらの漂白組成物は60℃以下の温度を含
む広い温度範囲で作用し比較的低濃度で有効である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は、新規な漂白化合物、該化合物
を含む組成物、及び、洗剤組成物、特に繊維製品用洗剤
組成物におけるこれらの漂白剤の使用方法に係る。
【0002】
【従来の技術】家庭用及び個人用の多くの手入れ用製品
には、しみ及び汚れを除去するための活性酸素放出物質
が配合されている。酸素放出物質は重大な制約をもつ。
即ち、その活性が極めて温度依存的であり、水性洗液系
で有効な漂白効果を発揮させるために通常は60℃以上
の温度が必要である。特に繊維製品洗濯の場合、このよ
うな高温の処理は経済面でも実用面でも極めて好ましく
ない。
【0003】業界では活性化物質を使用することによっ
て上記の問題をある程度は解決してきた。漂白剤前駆物
質としても知られるこのような活性化物質はしばしば、
カルボン酸エステルの形態で使用される。水性液中で、
過酸化水素のアニオンがエステルと反応して対応するペ
ルオキシ酸を生成し、このペルオキシ酸が基体の汚れを
酸化する。この技術を商品に利用したものが、ノナノイ
ルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウムを含む布漂白用
粉末洗剤である。この活性化物質は、フェノールスルホ
ネート脱離基を特徴とする活性化物質類の代表例であ
る;米国特許第4,412,934号(Chung他)
参照。
【0004】このようなカルボン酸エステル活性化物質
はしばしば効果的ではあるが、これらの系は十分な効率
で作用することはできない。比較的大量の活性化物質が
しばしば必要であり、布漂白用洗剤組成物中で8%とい
う高い値が必要になることもある。このようなレベルで
は比較的高価な活性化物質のコストが重要な問題にな
る。
【0005】消費者用製品以外にも、顕著に有効な酸化
剤が、F.A.Davis及び共同研究者の一連の論文
に報告されている。この論文では、新種の安定な酸化
剤、即ち、2−アレンスルホニル−3−アリールオキサ
ジリジンの調製が報告されている。Davis,Nad
ir, and Kluger,J.C.S.Che
.Comm.,1977,25;Davis,Lam
endola Jr.,Nadir,Kluger,S
ederjarn,Panunto,Bi11mer
s,Jenkins Jr.,Turchi,Wats
on,Chenand Kimura,J.Amer.
Chem.Soc.,1980,102,2000;及
びDavis,Chattopadhay,Towso
n,Lal and Reedy,J.Org.Che
m.,1988,53,2087参照。これらのオキサ
ジリジンはアルカリ性条件下で対応するスルホンイミン
を過酸またはモノペルスルフェートで酸化することによ
って調製された。最近1988年にDavisは、「N
−スルホニルオキサジリジンを用いた、スルフィドから
スルホキシドへの選択的接触酸化」なる論文、J.Or
g.Chem.,1988,53,5004、を発表し
た。この論文では、トルエン−水2相混合物中でスルホ
ンイミンとモノペルスルフェートとを反応させてオキサ
ジリジンをその場で生成する系が記載されている。
【0006】オキサジリジンは次に、スルフィドをスル
ホキシドに変換し、出発スルホンイミンを生成し、こう
して実際にはプロセス上触媒的に作用する。合成媒体と
して使用すること以外にN−スルホニルオキサジリジン
を、繊維製品洗濯の際のしみ抜きなどの消費者用の用途
に適用する可能性は全く示唆されていない。
【0007】本発明の目的は、60℃以下の温度を含む
広い温度範囲で作用し得る新規な漂白剤及び該漂白剤含
有洗剤組成物を提供することである。
【0008】本発明の別の目的は、比較的低濃度で有効
であり、従って極めて低コストのしみ抜き系を与える新
規な漂白剤を提供することである。
【0009】本発明の別の目的は、衣類、または、流
し、洗面台などの住居備品の硬質表面、更に入れ歯など
の汚れた基体を漂白するための方法を提供することであ
る。
【0010】本発明のその他の目的は、以下に記載する
発明の概要、詳細な説明及び実施例から明らかであろ
う。
【0011】
【発明の概要】
(i) 式
【0012】
【化5】 〔式中、Rは、水素、フェニル、アリール、複素環、
アルキル及びシクロアルキル基から成るグループから選
択された置換または未置換の基でよく、Rは、水素、
フェニル、アリール、複素環、アルキル、シクロアルキ
ル、
【0013】
【化6】 ニトロ、ハロ、シアノ、アルコキシ、ケト、カルボキシ
及びカルボアルコキシ基から成るグループから選択され
た置換または未置換の基でよく、Rは、フェニル、ア
リール、複素環、アルキル、シクロアルキル、ニトロ、
ハロ及びシアノ基から成るグループから選択された置換
または未置換の基でよく、RとR、及びRとR
の組み合わせが夫々、シクロアルキル、複素環及び芳香
族環系を形成してもよい〕で示される構造の酸素転移剤
約0.05〜約10%と(ii)界面活性剤約0.5〜
50%とを含む漂白組成物が提供される。
【0014】更に、式
【0015】
【化7】 〔式中の種々の基は前記と同義〕で示される構造の酸素
転移剤を含む水溶液を汚れた基体に接触させる段階を含
む汚れた基体の漂白方法を提供する。
【0016】また、式
【0017】
【化8】 〔式中の種々基は前記と同義、R、R及びRの少
なくとも1つが水可溶化官能基によって置換されてい
る〕で示される構造の新規な化合物が提供される。代表
的な水可溶化基は、カルボン酸、リン酸、ホスホン酸、
硫酸、スルホン酸及びその塩誘導体を含む。
【0018】
【詳細な説明】N−スルホニルオキサジリジンが活性酸
素をしみに転移させる漂白剤として作用し得ることが知
見された。消費者用製品及び工業用製品は有効に漂白さ
れ、かかる製品に存在するしみが除去される。
【0019】本発明に包含されるN−スルホニルオキサ
ジリジンは、式
【0020】
【化9】 〔式中、Rは、水素、フェニル、アリール、複素環、
アルキル及びシクロアルキル基から成るグループから選
択された置換または未置換の基でよく、Rは、水素、
フェニル、アリール、複素環、アルキル、シクロアルキ
ル、
【0021】
【化10】 ニトロ、ハロ、シアノ、アルコキシ、ケト、カルボキシ
及びカルボアルコキシ基から成るグループから選択され
た置換または未置換の基でよく、Rは、フェニル、ア
リール、複素環、アルキル、シクロアルキル、ニトロ、
ハロ及びシアノ基から成るグループから選択された置換
または未置換の基でよい〕で示される構造を有し、R
とR、及びRとRの組み合わせが夫々、シクロア
ルキル、複素環または芳香族環系を形成し得る化合物で
ある。
【0022】R、R及びRの少なくとも1つが水
可溶化官能基で置換されたN−スルホニルオキサジリジ
ンがしばしば有利である。これらの官能基は、酸または
塩の形態のカルボキシレート、ホスフェート、ホスホネ
ート、スルフェート、スルホネートから選択され得る。
適当な塩の例は、アルカリ金属、アンモニウム、C
のアルカノールアンモニウムアニオンから選択され
た対イオンを有する塩である。
【0023】N−スルホニルオキサジリジンを水可溶化
にするためにR、RまたはRにアミン官能基を組
み込んでもよい。アミンと複素環構造とを組み合わせた
例がピリジンの誘導体である。
【0024】水可溶化官能基は、N−スルホニルオキサ
ジリジンを、25℃の水に2mg/1以上、好ましくは
25mg/1以上、最適には250mg/1以上まで溶
解可能にする基である。
【0025】本発明の複素環は、環系の内部に酸素、イ
オウ及び/または窒素原子を含む脂環式及び芳香環のタ
イプの基を含む。代表的な窒素複素環は、ピリジン、モ
ルホリン、ピロール、イミダゾール、トリアゾール、テ
トラゾール、ピロリジン、ピペリジン及びピペラジンで
ある。適当な酸素複素環の例は、フラン、テトラヒドロ
フラン及びジオキサンである。イオウ複素環の例は、チ
オフェン及びテトラヒドロチオフェンである。種々の複
素環のうちで、窒素を含むものが最も活性であることが
知見された。
【0026】R、R及びRの定義における「置
換」なる用語は、ニトロ、ハロ、シアノ、C〜C20
のアルキル、アミノ、アミノアルキル、チオアルキル、
スルホキシアルキル、カルボキシエステル、ヒドロキ
シ、C〜C20のアルコキシ,ポリアルコキシ、C
〜C40の第四ジ−またはトリ−アルキルアンモニウム
官能基による置換を意味する。
【0027】以下に示す新規なN−スルホニルオキサジ
リジン化合物は、Rが水素、RがX置換基をもつフ
ェニル、RがY置換基をもつフェニルから成る。X及
びYは水可溶化基であり、より好ましくはカルボン酸ま
たはその塩である。代表的な構造を以下に示す:
【0028】
【表1】 更に、以下の表に示す構造を有するように合成したN−
スルホニルオキサジリジンも極めて有効であることが判
明した:
【0029】
【表2】 本発明のN−スルホニルオキサジリジンの代表的な化合
物を以下に挙げる。
【0030】2−ベンゼンスルホニル−3−(メチルス
ルホニルフェニル)オキサジリジン 2−ベンゼンスルホニル−3−(2−ピリジニル)オキ
サジリジン 2−ベンゼンスルホニル−3−(4−ピリジニル)オキ
サジリジン 2−(4−クロロベンゼンスルホニル)−3−(ピリジ
ニル)オキサジリジン 2−(3−ピリジニル)−3−フェニルオキサジリジン 2−ベンゼンスルホニル−3−(N−メチル−3−ピリ
ジニル)オキサジリジンクロリド塩 1,2−ベンズイソチアゾール−1,1−ジオキシドオ
キシド 3−トリメチルアンモニオメチル−1,2−ベンズイソ
チアゾール−1,1−ジオキシドオキシドクロリド塩 2−ベンゼンスルホニル−3−(4−トリメチルアンモ
ニオフェニル)オキサジリジンクロリド塩、 2−ベンゼンスルホニル−3−(4−ホリルオキシカル
ボニルフェニル)オキサジリジンクロリド塩、 2−(4−コリルオキシカルボニルベンゼンスルホニ
ル)−3−フェニルオキサジリジンクロリド塩 2−ベンゼンスルホニル−3−(4−スルホエチルカル
ボニルフェニル)オキサジリジンクロリド塩 2−ベンゼンスルホニル−3−メチル−3−フェニルオ
キサジリジン 2−ベンゼンスルホニル−3,3−ジメチルオキサジリ
ジン 2−トルエンスルホニル−3−カルボメトキシオキサジ
リジン 2−トルエンスルホニル−3−カルボキシオキサジリジ
ンナトリウム塩 2−メタンスルホニル−3−フェニルオキサジリジン 2−メタンスルホニル−3−(4−カルボキシフェニ
ル)オキサジリジン 本発明のN−スルホニルオキサジリジンの別の代表例を
以下に挙げる。
【0031】2−ベンゼンスルホニル−3−(メチルス
ルホニルフェニル)オキサジリジン 2−ベンゼンスルホニル−3−(2−ピリジニル)オキ
サジリジン 2−ベンゼンスルホニル−3−(4−ピリジニル)オキ
サジリジン 2−(4−クロロベンゼンスルホニル)−3−(ピリジ
ニル)オキサジリジン 2−(3−ピリジニル)−3−フェニルオキサジリジン 2−ベンゼンスルホニル−3−(N−メチル−3−ピリ
ジニル)オキサジリジンクロリド塩 1,2−ベンズイソチアゾール−1,1−ジオキシドオ
キシド 3−トリメチルアンモニオメチル−1,2−ベンズイソ
チアゾール−1,1−ジオキシドオキシドクロリド塩 2−ベンゼンスルホニル−3−(4−トリメチルアンモ
ニオフェニル)オキサジリジンクロリド塩 2−ベンゼンスルホニル−3−(4−ホリルオキシカル
ボニルフェニル)オキサジリジンクロリド塩 2−(4−コリルオキシカルボニルベンゼンスルホニ
ル)−3−フェニルオキサジリジンクロリド塩 2−ベンゼンスルホニル−3−(4−スルホエチルカル
ボニルフェニル)オキサジリジンクロリド塩 2−ベンゼンスルホニル−3−メチル−3−フェニルオ
キサジリジン 2−ベンゼンスルホニル−3,3−ジメチルオキサジリ
ジン 2−トルエンスルホニル−3−カルボメトキシオキサジ
リジン 2−トルエンスルホニル−3−カルボキシオキサジリジ
ンナトリウム塩 2−メタンスルホニル−3−フェニルオキサジリジン 2−メタンスルホニル−3−(4−カルボキシフェニ
ル)オキサジリジン 前記酸素転移剤は、任意に、水溶液中でペルオキシドア
ニオンを発生し得る過酸素化合物のごとき別の漂白成分
及び漂白剤前駆物質と共に、洗剤組成物に添加され得
る。
【0032】本発明の酸素転移剤の適当な量は、組成物
の約0.05〜10%、好ましくは約0.2〜5重量%
の範囲である。
【0033】過酸素化合物は組成物の約1〜60%、好
ましくは約1.5〜25重量%の範囲で存在し得る。
【0034】ペルオキシドアニオン(または均等量のペ
ルオキシドアニオンを発生する過酸素化合物)対酸素転
移剤のモル比は、約1500:1〜1:2の範囲、好ま
しくは約150:1〜1:1の範囲、最適には約25:
1〜2:1の範囲である。
【0035】ペルオキシドアニオンのソースは当業界で
よく知られている。これらは、アルカリ金属ペルオキシ
ド、尿素ペルオキシドなどの有機ペルオキシド、アルカ
リ金属ペルホウ酸塩、ペル炭酸塩、ペルリン酸塩、ペル
ケイ酸塩及びペル硫酸塩などの無機ペル塩を含む。2種
以上のかかる化合物の混合物も適当であろう。特に好ま
しい化合物は、4水和ペルホウ酸ナトリウム及び特に1
水和ペルホウ酸ナトリウムである。水溶液に極めて迅速
に溶解ししかも保存安定性がよい1水和ペルホウ酸ナト
リウムがより好ましい。
【0036】過酸素化合物の別の適当な種類はアルキル
ヒドロペルオキシドである。これらの物質の例は、クメ
ンヒドロペルオキシド及びt−ブチルヒドロペルオキシ
ドである。
【0037】過酸素化合物としては有機ペルオキシ酸も
適当であろう。かかる物質は一般式
【0038】
【化11】 〔式中、Rは炭素原子数1〜約22のアルキレンもしく
は置換アルキレン基またはフェニレンもしくは置換フェ
ニレン基を示しYは水素、ハロゲン、アルキル、アリー
ルまたは
【0039】
【化12】 を示す〕で示される。
【0040】本発明で使用され得る有機ペルオキシ酸は
1つまたは2つのペルオキシ基を含有し得、脂肪族また
は芳香族でよい。有機ペルオキシ酸が脂肪族のとき、未
置換の酸は、一般式
【0041】
【化13】 〔式中、Yは例えばH、CH、CHCl、COOH
またはCOOOH;nは1〜20の整数〕で示される。
【0042】有機ペルオキシ酸が芳香族のとき、未置換
の酸は一般式:
【0043】
【化14】 〔式中、Yは水素、アルキル、アルキルハロゲン、ハロ
ゲンまたはCOOHまたはCOOOH〕で示される。
【0044】本発明で使用され得る代表的なモノペルオ
キシ酸は、アルキルペルオキシ酸またはアリールペルオ
キシ酸、例えば: (i)ペルオキシ安息香酸及び環置換ペルオキシ安息香
酸、例えばペルオキシ−α−ナフトン酸; (ii)脂肪族、置換脂肪族及びアリールアルキルモノ
ペルオキシ酸、例えばペルオキシラウリン酸、ペルオキ
システアリン酸及びN,N’−フタロイルアミノペルオ
キシカプロン酸である。
【0045】本発明で使用され得る代表的なジペルオキ
シ酸は、アルキルジペルオキシ酸及びアリールジペルオ
キシ酸、例えば: (iii)1,12−ジペルオキシドデカン二酸; (iv) 1,9−ジペルオキシアゼライン酸; (v)ジペルオキシブラシル酸、ジペルオキシセバシン
酸及びジペルオキシイソフタル酸; (vi)2−デシルジペルオキシブタン−1,4−二
酸; (vii)4,4’−スルホニルビスペルオキシ安息香
酸である。
【0046】特に好ましい有機酸は、過酢酸、モノペル
オキシフタル酸(6水和マグネシウム塩)及びジペルオ
キシドデカン二酸である。いくつかの状況では、過酸化
水素自体を過酸素化合物として直接使用してもよい。
【0047】特にペルオキシドアニオンのソースがペル
ホウ酸ナトリウムまたはペル炭酸ナトリウムのごとき無
機ペルオキシドであるときは、漂白剤前駆物質をペルオ
キシドアニオンのソースと併用するのが有利である。漂
白剤前駆物質は、ペルオキシドアニオンと反応しこれら
と共に過酸、過炭酸またはペルイミジック酸(peri
midic acid)を形成する物質であると定義で
きる。本発明の前駆物質は水溶性物質であり、一般に2
5℃、pH7で1%以上、好ましくは約5重量%以上溶
解する。本発明の前駆物質のあるものは、更に過酸形成
試験(Per−Acid Formation Tes
t)で1.5ml以上の0.1Nチオ硫酸ナトリウム力
価を有するであろう。この試験は米国特許第3,17
7,148号(Bright他)に記載されている。該
特許の記載内容は本明細書に含まれるものとする。
【0048】本発明で使用され得る前駆物質の例は: (a)N−ジアシル化及びN,N’−ポリアシル化アミ
ン、例えばN,N,N’,N’−テトラアセチルメチレ
ンジアミン及びN,N,N’,N’−テトラアセチルエ
チレンジアミン、N,N−ジアセチルアニリン、N,N
−ジアセチル−p−トルイジン;1,3−ジアセチル化
ヒダントイン、例えば1,3−ジアセチル−5,5−ジ
メチルヒダントイン及び1,3−ジプロピオニルヒダン
トイン;アセトキシ−(N,N,N’)−ポリアシルマ
ロンアミド、例えばアセトキシ−(N,N’)−ジアセ
チル−マロンアミド; (b)N−アルキル−N−スルホニルカーボンアミド、
例えば、N−メチル−N−メシル−アセトアミド、N−
メチル−N−メシルベンズアミド、N−メチル−N−メ
シル−p−ニトロベンズアミド、及びN−メチル−N−
メシル−p−メトキシベンズアミドなどの化合物; (c)N−アシル化環状ヒドラジド、アシル化トリアゾ
ンまたはウラゾール、例えばモノアセチルマレイン酸ヒ
ドラジド; (d)O,N,N−トリ置換ヒドロキシルアミン、例え
ばO−ベンゾイル−N,N−スクシニルヒドロキシルア
ミン、O−アセチル−N,N−スクシニルヒドロキシル
アミン、O−p−メトキシベンゾイル−N,N−スクシ
ニルヒドロキシルアミン、O−p−ニトロベンゾイル−
N,N−スクシニルヒドロキシルアミン及びO,N,N
−トリアセチルヒドロキシルアミン; (e)N,N’−ジアシル−スルフリルアミド、例えば
N,N−ジメチル−N,N’−ジアセチル−スルフリル
アミド及びN,N’−ジェチル−N,N’−ジプロピオ
ニルスルフリルアミド; (f)トリアシアヌレート(triacyanurat
e)、例えばトリアセチルシアヌレート及びトリベンゾ
イルシアヌレート; (g)カルボン酸無水物、例えば安息香酸無水物、m−
クロロ−安息香酸無水物、フタル酸無水物、4−クロロ
フタル酸無水物; (h)エステル、例えば、グルコースペンタアセテー
ト、キシローステトラアセテート、アセチルオキシベン
ゼンスルホン酸ナトリウム、ノナノイルオキシベンゼン
スルホン酸ナトリウム、ベンゾイルオキシベンゼンスル
ホン酸ナトリウム; (i)1.3−ジアシル−4,5−ジアシルオキシ−イ
ミダゾリジン、例えば13−ジホルミル−4,5−ジア
セトキシ−イミダゾリン、1,3−ジアセチル−4,5
−ジアセトキシ−イミダゾリン、1,3−ジアセチル−
4,5−ジプロピオニルオキシ−イミダゾリン; (j)テトラアセチルグリコールウリル及びテトラプロ
ピオニルグリコールウリル; (k)ジアシル化2,5−ジケトピペラジン,例えば
1,4−ジアセチル−2,5−ジケトピペラジン、1,
4−ジプロピオニル−2,5−ジケトピペラジン、1,
4−ジプロピオニル−3,6−ジメチル−2,5−ジケ
トピペラジン; (1)プロピレンジウレアまたは2,2−ジメチルプロ
ピレンジウレア(2,4,6,8−テトラアザ−ビシク
ロー(3,3,1)−ノナン−3,7−二またはその
9,9−ジメチル誘導体)のアシル化物、特にテトラア
セチル−またはテトラプロピオニルプロピレンジウレア
またはそのジメチル誘導体; (m)炭酸、例えば、p−(エトキシカルボニルオキ
シ)−安息香酸及びp−(プロポキシカルボニルオキ
シ)−ベンゼンスルホン酸のナトリウム塩; (n)アシルオキシ−(N,N’)ポリアシルマロンア
ミド、例えばα−アセトキシ(N,N’)ジアセチルマ
ロンアミド;及び (o)第四アンモニウム置換ペルオキシ炭酸またはカル
ボン酸エステル、例えば2−(N,N,N−トリメチル
アンモニウム)エチル−4−スルホフェニル炭酸ナトリ
ウム。
【0049】上記の(a)、(h)及び(j)に記載の
前駆物質、特にN,N,N’,N’−テトラアセチル−
エチレンジアミン(TAED)、テトラアセチル−グリ
コールウリル(TAGU)、グルコースペンタアセテー
ト、キシローステトラアセテート、アセチルオキシベン
ゼンスルホン酸ナトリウム(SABS)及びノナノイル
オキシベンゼンスルホン酸ナトリウム(SNOBS)が
特に重要である。
【0050】これらの漂白剤前駆物質を使用する場合
は、漂白剤前駆物質対酸素転移剤のモル比が約250:
1〜約1:20の範囲になる量で使用されるのが有利で
あろう。
【0051】本発明の漂白系は広範な目的に使用できる
が、洗濯物の洗浄に特に有用である。かかる目的で使用
するとき、本発明の過酸素化合物及び酸素転移剤は通
常、界面活性剤、洗浄力ビルダー及びその他の公知の洗
濯用配合洗剤の成分と共に使用され得る。
【0052】界面活性剤は、アニオン性、非イオン性、
両性、両イオン性、カチオン性活性化物質及びその混合
物から選択された天然物質または合成物質でよい。適当
な活性化物質が多数市販されており、これらは文献、例
えば「界面活性剤およひほ洗剤」,VolumeI及び
IIにSchwartz、Perry及びBerch、
に十分に記載されている。界面活性剤の総量は、組成物
の50重量%以下、好ましくは約0.5〜40重量%で
あり、最も好ましくは4〜25重量%である。
【0053】合成アニオン性界面活性剤は通常、炭素原
子数約8〜約22のアルキル基を有する有機スルフェー
ト及びスルホネートの水溶性アルカリ金属塩である。
【0054】適当な合成アニオン性洗剤化合物の例は、
ナトリウム及びアンモニウムのアルキルスルフェート、
特に獣脂またはヤシ油から産生された高級(C〜C
18)アルコールの硫酸化によって得られたもの;ナト
リウム及びアンモニウムのアルキル(C〜C20)ベ
ンゼンスルホネート、ナトリウムのアルキルグリセリル
エーテルスルフェート、特に獣脂またはヤシ油から得ら
れた高級アルコール及び石油から得られた合成アルコー
ルのエーテルスルフェート;ナトリウムのヤシ油脂肪酸
モノグリセリドスルフェート及びスルホネート;高級
(C〜C18)脂肪アルコール−アルキレンオキシ
ド、特にエチレンオキシドの硫酸エステルのナトリウム
及びアンモニウム塩;イセチオン酸でエステル化し水酸
化ナトリウムで中和したヤシ油脂肪酸のごとき脂肪酸の
反応生成物;メチルタウリンの脂肪酸アミドのナトリウ
ム及びアンモニウム塩;例えば、α−オレフィン(C
〜C20)と重亜硫酸ナトリウムとの反応によって得ら
れるかまたはパラフィンとSO及びClとを反応さ
せランダムスルホネートを生成するように塩基で加水分
解することによって得られるアルカンモノスルホネー
ト;ナトリウム及びアンモニウムのC〜C12のジア
ルキルスルホスクシネート;オレフィンスルホネート。
これは、オレフィン、特にC10〜C20のα−オレフ
ィンとSOと反応させ次いで反応生成物を中和し加水
分解することによって得られる物質である。好ましいア
ニオン性洗剤化合物は、(C11〜C15)アルキルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム、(C16〜C18)アル
キル硫酸ナトリウム及び(C16〜C18)アルキルエ
ーテル硫酸ナトリウムである。
【0055】アニオン性界面活性化合物と共に好ましく
使用され得る適当な非イオン性界面活性化合物の例は、
特に、エチレンオキシドのごときアルキレンオキシド
と、概して5〜25EO、即ち1分子あたり5〜25エ
チレンオキシド単位を有するアルキル(C〜C22
フェノールとの反応生成物;脂肪族(C〜C18)の
第一または第二の直鎖状または分枝状アルコールと、概
して2〜30EOを有するエチレンオキシドとの縮合生
成物;及びプロピレンオキシドとエチレンジアミンとの
反応生成物とエチレンオキシドとの縮合によって得られ
た生成物である。その他の所謂非イオン性界面活性剤の
例としては、アルキルポリグリコシド、長鎖第3アミン
オキシド、長鎖第三ホスフィンオキシド及びジアルキル
スルホキシドがある。
【0056】また、両性または両イオン性界面活性化合
物も本発明の組成物に使用し得るが、これらは比較的高
価なので通常は使用しないのが好ましい。両性または両
イオン性洗剤化合物を使用する場合には、はるかに普及
した合成アニオン性及び非イオン性活性化物質を主成分
とする組成物中で少量使用するのが普通である。
【0057】好ましくは30重量%以下の石鹸を本発明
組成物に混合してもよい。これらは、非イオン性化合物
との二元(石鹸/非イオン性)混合物中またはアニオン
性及び非イオン性の混用合成化合物との三元混合物中で
少量で特に有効である。使用される石鹸は好ましくは、
飽和または不飽和のC10〜C24脂肪酸またはその混
合物のナトリウム塩またはカリウム塩である。カリウム
塩よりもナトリウム塩が好ましい。かかる石鹸の量は約
0.5重量%から約25重量%までの範囲で調節でき、
発泡抑制のためにはより少ない約0.5%から約5%の
量で十分である。約2%〜約20%、特に約5%〜約1
5%の量で使用された石鹸は、洗浄力に対して有効であ
る。硬水中で使用される組成物中で石鹸が補助ビルダー
として作用するときは石鹸の効果が特に顕著である。
【0058】本発明の洗剤組成物は、洗浄力ビルダーも
通常含有する。ビルダー材料は、(1)カルシウム金属
イオン封鎖剤、(2)沈殿剤、(3)カルシウムイオン
交換剤及び(4)その混合物から選択され得る。
【0059】特に、本発明の組成物は、有機または無機
のビルダー材料、ナトリウムまたはカリウムのトリポリ
リン酸塩、ナトリウムまたはカリウムのピロリン酸塩、
ナトリウムまたはカリウムのオルトリン酸塩、炭酸ナト
リウム、ニトリロトリ酢酸ナトリウム、クエン酸ナトリ
ウム、カルボキシメチルマロネート、カルボキシメチル
オキシスクシネート、タートレートモノ−及びジ−スク
シネート、オキシジスクシネート、結晶質または非晶質
のアルミノシリケート及びそれらの混合物のいずれかを
含み得る。
【0060】ポリカルボキシルホモ−及びコ−ポリマー
もビルダーとして混合でき、粉末構造化剤または加工助
剤として作用し得る。特に好ましいものは、ポリアクリ
ル酸(Rohm & Hass Companyから商
標Acrysolとして市販)及びアクリルマレイン酸
コポリマー(BASF Corporationから商
標Sokalanとして市販)及びそれらのアルカリ金
属またはその他の塩である。
【0061】ビルダー材料は例えば約1〜80重量%、
好ましくは10〜60重量%のレベルで存在し得る。
【0062】過酸素化合物が存在する場合、過酸素化合
物の初期量は、洗液に分散したときに、水1リットルあ
たりの活性酸素の量が、約0.05〜約250ppm、
好ましくは約1〜50ppmの範囲になればよい。洗濯
液中に最初に存在する酸素転移剤の量は、約0.01〜
約300ppm、好ましくは約5〜100ppmの範囲
でなければならない。界面活性剤が存在するとき、洗液
中の界面活性剤の量は1リットルあたり約0.05〜
1.0g、好ましくは0.15〜0.40gでなければ
ならない。ビルダーを使用する場合、ビルダーの量は、
1リットルあたり約0.1〜3.0gであろう。
【0063】上記成分以外に、本発明の洗剤組成物は、
従来の添加剤を、洗剤組成物中でのかかる材料の常用量
で含有し得る。これらの添加剤の例は、アルカノールア
ミド、特にパーム核脂肪酸及びヤシ脂肪酸から誘導され
たモノエタノールアミドのごとき発泡増進剤、アルキル
及びシリコーンのごとき発泡抑制剤、カルボキシメチル
セルロースナトリウム、アルキルまたは置換アルキルセ
ルロースエーテルのごとき再汚染防止剤、エチレンジア
ミン四酢酸及びホスホン酸誘導体(Dequest(登
録商標))のごとき安定剤、布柔軟化剤、硫酸ナトリウ
ムのごとき無機塩であり、また、通常は極めて少量で存
在する蛍光剤、香料や、プロテアーゼ、セルラーゼ、リ
パーゼ及びアミラーゼのごとき酵素、殺菌剤及び色素な
どがある。
【0064】消費者用製品及び工業用製品のいずれに対
してもそのしみ抜きに酸素転移剤が有効である。本発明
を利用した消費者用製品としては、洗濯用洗剤、洗濯用
漂白剤、硬質表面洗剤、便器用洗剤、自動皿洗い機用洗
剤及び入れ歯洗浄剤がある。しみ抜きのために本発明の
組成物で処理できる消費者用製品としては、衣服その他
の繊維製品;住居用備品及び器具、例えば流し、便器及
び調理用レンジ;コップ及び皿などの食器、調理用器具
及び道具;入れ歯などがある。本発明の漂白組成物を配
合して毛髪染色剤も調製できる。本発明の漂白系はま
た、木材パルプの漂白のごとき工業的用途にも使用でき
る。
【0065】本発明の系は、シートまたはその他の支持
体に担持された粉末、パウチ、タブレット、水性または
非水性の液体例えば非イオン性液体洗剤のごとき多様な
製品形態で提供され得る。
【0066】本発明を以下の実施例でより具体的に説明
する。本文及び特許請求の範囲のすべての部、パーセン
テージ及び割合は、特に注釈がなければ重量部、重量%
及び重量比を示す。
【0067】実施例1 N−スルホニルオキサジリジンの合成 クロロホルムと炭酸水素ナトリウム水溶液との混合物中
で対応するN−スルホンイミンを3−クロロペルオキシ
安息香酸(MCPBA)で酸化することによって、本発
明で使用されるN−スルホニルオキサジリジンを合成し
た。触媒量のp−トルエンスルホン酸(TsOH)を含
有するトルエン中で等モル量の所要の芳香族アルデヒド
とスルホンアミドとを加熱することによって出発スルホ
ンイミンを調製した。スルホンイミン及びオキサジリジ
ン合成は、Davis他によって文献に発表された公知
の手順を修正した方法で行なった。スルホンイミン合成
においては、乾燥用チューブ(硫酸カルシウム)及び窒
素流動システムを反応容器に配備した。3Aモレキュラ
ーシーブを入れたSoxhlet抽出器を反応容器に配
備し、縮合によって形成された水を除去した。生成物で
あるスルホンイミンまたはN−スルホニルオキサジリジ
ンの形成はTLC及びH NMR分析によってモニタ
ーした。以下の実施例では、具体的な合成実験の例を生
成物の収率及び分光分析の値と共に示す。
【0068】実施例2 N−(4−クロロベンジリデン)−4−クロロベンゼン
スルホンアミド 7.03g(5.0mmol)の4−クロロベンズアル
デヒドと9.58g(5.0mmol)の4−クロロベ
ンゼンスルホンアミドと8gの4Aモレキュラーシーブ
と0.1gのAmberlite IR−120とを9
0mLのトルエン中で還流するまで加熱した。4Aモレ
キュラーシーブを充填したDean Starkトラッ
プを反応容器に配備した。混合物を4時間加熱し、ここ
でTLC分析するとスルホンイミンに変換していること
が判明した。混合物を室温まで放冷し、濾過した。濾液
を濃縮し、次いで粗生成物をCHCl−ヘキサンから
再晶出させると、白色結晶状のスルホンイミンが7.8
4g(50%)得られた:IR 3090,1598,
1582,1553,1321,1084cm−1
HNMR(CDCl,TMS,60MHz)&9.0
2(s,1),7.73(A2B2,4,Δγ=24H
z,JAB=8Hz),7.67 A2B2,4,Δγ
=23Hz,JAB=9Hz);m.p.128.0
℃。
【0069】2−(4−クロロベンゼンスルホニル)−
3−(4−クロロフェニル)オキサジリジン(OX 1
3) 0℃の15mLのCHClと15mLの飽和NaHC
とに1.00g(3.2mmol)の上記スルホン
イミンと0.06g(0.11eq.)のベンジルトリ
メチルアンモニウムクロリドとをいれて激しく攪拌した
溶液に、10mLのCHCl中に80%MCPBA
(Aldrich)を0.75g(1.1eq.)含む
溶液を15分間で滴下した。混合物を0℃で0.5時間
攪拌した。クロロホルム層を分離し、水洗し、10%N
aHSO(2×)、 飽和NaHCO、ブライン
(塩水)で洗浄し、脱水(MgSO)し、濃縮して黄
色固体を得た。メタノール下に粉砕すると、白色固体状
のOX13が0.83g(79%)得られた:H N
MR(CDCl,TMS,60MHz)δ7.78
(A2B2,4,Δγ=21Hz,JAB=8Hz),
7.3B(s,4),5.48(s,1)。
【0070】実施例3 N−(メチルチオベンジリデン)ベンゼンスルホンアミ
150mLのトルエン中の2.60g(17.2mmo
l)の4−メチルチオベンズアルデヒド、2.70g
(17.2mmol)のベンゼンスルホンアミド及び2
0mgのp−トルエンスルホン酸から成る攪拌混合物を
還流するまで加熱した。4Aモレキュラーシーブを入れ
たSoxhlet抽出器を反応容器に配備した。8時間
加熱後、混合物を室温まで放冷し、濃縮すると、淡褐色
結晶状のスルホンイミンが4.60g(92%)得られ
た:mp150〜155℃;HNMR(CDCl
TMS ext std)9.15(s,1),8.2
77.18(m,9),2.53(s,3)。
【0071】2−ベンゼンスルホニル−3−(4−メチ
ルスルフィニルフェニル)オキサジリジン(OX14) 40mLのクロロホルムと40mLの飽和NaHCO
溶液中に2.00g(7mmol)の上記スルホンイミ
ンと0.14g(0.11eq.)のベンジルトリメチ
ルアンモニウムクロリド(BTMAC)とを含む溶液
を、500mLのMortonフラスコに入れた。混合
物を0℃に冷却し、40mLのクロロホルム中に50%
MCPBAを5.23g(2.2eq.オキシダント)
含む溶液を滴下して激しく攪拌した。添加時間は0.5
時間であつた。更に15分間攪拌を続け、クロロホルム
層を分離した。有機相を水、10%NaHSO溶液、
飽和NaHCO溶液、ブラインで洗浄し、脱水(Mg
SO)した。
【0072】濃縮によつて白色結晶状のOX14が1.
85g(84%)得られた:mp115〜118℃;
H NMR(CDCl,TMS,ext std)δ
8.33〜7.25(m,9),5.83(s,1),
3.25(s,3) ;MS(化学的イオン化、イソブ
タン)m/e324(M+1),200,184,15
8,143,125。
【0073】実施例4 N−(3−ピリジニルメチレン)ベンゼンスルホンアミ
120mLのトルエン中の4.00g(37mmol)
の3−ピリジンカルボキシアルデヒド、5.88g(3
7mmol)のベンゼンスルホンアミド及び20mgの
1水和p−トルエンスルホン酸から成る撹拌混合物を窒
素雰囲気下に還流するまで加熱した。4Aモレキュラー
シーブを入れたSoxhlet抽出器を反応容器に配備
した。18時間加熱後、混合物を約40℃に放冷し、濾
過して、有色不純物を除去した。濾液にヘキサンを添加
すると白色固体が沈殿した。濾過によって9.10g
(73%)のスルホンイミンが得られた:mp123
℃;IR(ヌジョール)1640,1605,158
5,1560,1300,1280,1220,860
cm−1H NMR(CDCl,TMS,60M
Hz)δ9.15,(s,1),8.9 8.7(m,
2),8.4−7.4(m,7)。
【0074】2−ベンゼンスルホニル−3−(3−ピリ
ジニル)オキサジリジン(OX 15) 40mLのクロロホルム及び50mLの飽和NaHCO
溶液中に1.50g(6.1mmol)の上記スルホ
ンイミンと0.12g(0.11eq.)のBTMAC
とを含む溶液を500mLのMortonフラスコに入
れた。混合物を−15℃に冷却した。40mLのクロロ
ホルム中に50%MCPBAを6.31g (3eq
オキシダント)含む溶液を迅速に添加しながら激しく攪
拌した。クロロホルム層を直ちに分離した。有機相を3
0mLの飽和NaHSO3溶液(2×)、30mLの
飽和NaHCO溶液(3×)、ブラインで洗浄し、脱
水して沈殿物を形成させた。
【0075】この沈殿物の濾過によって白色固体結晶状
のOX15が0.50g(31%)得られた:mp79
〜80℃;IR1590,1575,1255,116
0,1085cm−1H NMR(60MHz,C
DCl,TMS)δ8.6(s,2),8.3−7.
3(m,7),5.5(s,1)。
【0076】実施例5 3−ブチル−1,2−ベンズイソチアゾール−1,1−
ジオキシド Abramovitch他,J.Chem.Soc.P
erkin I,1974,2589によって記載され
た方法で、−78℃のTHF中でサッカリンに2当量の
ブチルリチウムを添加し、pH9で水性処理することに
よって標題化合物を調製した。
【0077】3−ブチル−1,2−ベンズイソチアゾー
ル−1,1−ジオキシドオキシド(OX16) 40mLのクロロホルム及び40mLの飽和NaHCO
溶液中に1.00g(4.5mmol)のサッカリン
誘導スルホンイミンと92mg(0.11eq.)のB
TMACとを含む溶液を500mLのMortonフラ
スコに入れた。混合物を0℃に冷却し、激しく攪拌しな
がら、40mLのクロロホルム中に50%MCPBAを
1.70g(1.1eq オキシダント)含む溶液を滴
下した。添加時間は0.5時間であった。攪拌を更に1
5分間継続し、クロロホルム層を分離した。有機相を1
0%飽和NaSO溶液、水、ブラインで洗浄し、脱
水(KCO、2×)した。濃縮(回転蒸発後、1t
orrの高真空下に一夜維持)によって無色透明液体状
のOX17が0.99g(93%)得られた:IR30
82,1443,1358,1184,775,733
cm−1H NMR(CDCl,TMS)δ7.
73(s,4),2.9−2.2(m,2),1.8−
1.2(m,4),0.94(t,3)。化合物OX1
7はヨウ化カリウム−澱粉試験紙からヨウ素を遊離し
た。
【0078】実施例6 オキサジリジンによる布漂白(全体手順) 紅茶のしみを付けた3×4インチの2枚の木綿布を用
い、Terg−O−Tometerで500mLのmi
lli−Q水中でしみ漂白実験を行なった。標準試験と
しては、0.75gのP−Surf(登録商標)を系に
添加した。また、水酸化ナトリウムまたは塩酸の希釈水
溶液を添加して溶液のpHを常に指定レベルに緩衝し
た。洗浄時間及び温度は40℃で15分間とした。
【0079】オキサジリジンを用量1、3または6×1
−4Mで使用した。BC−1(紅茶)またはEMPA
114(赤ワイン)で夫々しみを付けた寸法3×4イ
ンチの2枚の布を漂白試験に使用した。トマトソースエ
キスを塗ってスパゲッティソースのしみを付けた4×6
インチの木綿布を用意し、各オキサジリジン漂白試験で
2枚ずつ使用した。布の漂白効果は、Colorgar
d System/05 Reflectometer
で測定した。洗濯の前後に試験布を測定した。BC−1
布及びEMPA 114布に対するしみ除去効果(即
ち、P−Surf単独に比較した色変化)をΔΔRとし
て記録し、スパゲッティソースのしみを付けた布に対す
るしみ除去効果をΔΔBとして記録する。一般に、2単
位の漂白効果増がヒトの肉眼観察できる。
【0080】実施例7 表Iは種々のレベルのオキサジリジン(OX 11−1
6)によって得られたBC−1布の漂白結果を示す。こ
れらのデータはすべてpH9.5の洗液から得られた。
親化合物オキサジリジン(OX 11)は濃度1〜6×
10−4MでBC−1布に4〜5単位の漂白効果を与え
た。また、比較的水不溶性の物質OX12及び13では
漂白効果が少なかった。スルホキシドを含有するOX1
4では漂白効果が向上していた。その原因は、OX14
の水溶解度が予想通りに向上したことにあると考えられ
る。環状オキサジリジンOX16も種々の濃度でかなり
の漂白効果を与えた。最後に芳香族複素環を主成分とす
るOX15は6×10−4Mの濃度で15単位の漂白効
果を与えた。この物質はまた、1及び3×10−4Mの
濃度でもかなりのしみ抜き効果を示した。
【0081】
【0082】疎水性スパゲッティソースしみの漂白をO
X11及びOX15によって試験した(表II参照)。
これらのデータはpH9.5の洗液によって得られた。
OX11は濃度1〜6×10−4Mでスパゲッティソー
スしみに対してかなりのしみ抜き効果を示した。同様に
OX15もこの疎水性しみを除去する十分な能力を有し
ていた。pH9.5でこれらの酸素転移剤によって観察
されたしみ抜き効果は過酸に十分に比肩する。
【0083】 実施例8 オキサジリジンによる布漂白(pHの影響) オキサジリジンによる布漂白に対するpHの影響を試験
した。上記同様にTerg−o−tometerを用い
BC−1布を使用して試験を実施した。表IIIはpH
8〜10.5のレベルでOX11及び14によって得ら
れた漂白データを示す。
【0084】試験した全部のpHレベルで同等のレベル
のしみ抜き効果が観察されたので、オキサジリジンの漂
白プロセスがpHの影響を受けないことが明らかであ
る。この結果はpHレベルが高くなるほど漂白効果が低
下する過酸と対照的である。pHのコントロールは極め
て難しいので、オキサジリジンによるしみ抜きのpH非
依存性は極めて有利である。
【0085】 上記の記載及び実施例は本発明の選択実施例である。こ
れらの記載に基づいて本発明の要旨及び範囲内での種々
の変更が可能であることは当業者に明らかであろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 413/12 233 249 257 307 333 513/04 301 C11D 3/395 3/60 // C11D 3/386 (C11D 3/60 3:395 3:39)

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (i)式 【化1】 〔式中、Rは、水素、フェニル、アリール、複素環、
    アルキル及びシクロアルキル基から成るグループから選
    択された置換または未置換の基でよく、Rは、水素、
    フェニル、アリール、複素環、アルキル、シクロアルキ
    ル、 【化2】 ニトロ、ハロ、シアノ、アルコキシ、ケト、カルボキシ
    及びカルボアルコキシ基から成るグループから選択され
    た置換または未置換の基でよく、Rは、フェニル、ア
    リール、複素環、アルキル、シクロアルキル、ニトロ、
    ハロ及びシアノ基から成るグループから選択された置換
    または未置換の基でよく、RとR、及びRとR
    の組み合わせが夫々、シクロアルキル、複素環及び芳香
    族環系を形成してもよい〕で示される構造の酸素転移剤
    約0.05〜約10%と、(ii)界面活性剤約0.5
    〜50%とを含む漂白組成物。
  2. 【請求項2】 更に、約1〜約60重量%の過酸素化合
    物を含むことを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 過酸素化合物が、約1.5〜25%の量
    で存在し、酸素転移剤が約0.2〜5重量%の量で存在
    することを特徴とする請求項2に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 過酸素化合物がペルホウ酸塩、ペル炭酸
    塩、ペルリン酸塩、ペルケイ酸塩及びモノペル硫酸塩か
    ら成るグループから選択された無機物であることを特徴
    とする請求項2に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 過酸素化合物が有機ペルオキシ酸である
    ことを特徴とする請求項2に記載の組成物。
  6. 【請求項6】 更に、漂白剤前駆物質対酸素転移剤のモ
    ル比が約250:1〜約1:20の範囲になる量の漂白
    剤前駆物質を含むことを特徴とする請求項2に記載の組
    成物。
  7. 【請求項7】 更に、約1〜80%の洗剤ビルダーを含
    むことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記
    載の組成物。
  8. 【請求項8】 更に、プロテアーゼ、セルラーゼ、リパ
    ーゼ、アミラーゼ及びそれらの混合物から成るグループ
    から選択された酵素を有効洗浄量で含む請求項1から6
    のいずれか一項に記載の組成物。
  9. 【請求項9】 R、R及びRの少なくとも1つ
    が水可溶化官能基によって置換されていることを特徴と
    する請求項1に記載の組成物。
  10. 【請求項10】 水可溶化官能基が、カルボン酸、リン
    酸、ホスホン酸、硫酸、スルホン酸及びそれらの塩から
    成るグループから選択されることを特徴とする請求項9
    に記載の組成物。
  11. 【請求項11】 R、R及びRの前記置換基が、
    ニトロ、ハロ、シアノ、C〜C20のアルキル、アミ
    ノ、アミノアルキル、チオアルキル、スルホキシアルキ
    ル、カルボキシエステル、ヒドロキシ、C〜C20
    アルコキシ、ポリアルコキシ、C〜C40の第四ジ−
    またはトリ−アルキルアンモニウム官能単位及びそれら
    の混合物から成るグループから選択された官能単位であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  12. 【請求項12】 前記第四アルキルアンモニウム官能単
    位がコリル基であることを特徴とする請求項11に記載
    の組成物。
  13. 【請求項13】 酸素転移剤が2−ベンゼンスルホニル
    −3−フェニルオキサジリジンであることを特徴とする
    請求項1から12のいずれか一項に記載の組成物。
  14. 【請求項14】 酸素転移剤が2−ベンゼンスルホニル
    −3−(4−ニトロフェニル)オキサジリジンであるこ
    とを特徴とする請求項1から12のいずれか一項に記載
    の組成物。
  15. 【請求項15】 酸素転移剤が2−(4−クロロベンゼ
    ンスルホニル)−3−(4−クロロフェニル)オキサジ
    リジンであることを特徴とする請求項1から12のいず
    れか一項に記載の組成物。
  16. 【請求項16】 酸素転移剤が2−ベンゼンスルホニ
    ル)−3−(4−メチルスルフィニル)オキサジリジン
    であることを特徴とする請求項1から12のいずれか一
    項に記載の組成物。
  17. 【請求項17】 酸素転移剤が3−ブチル−1,2−ベ
    ンズイソチアゾール−1,1−ジオキシドオキシドであ
    ることを特徴とする請求項1から12のいずれか一項に
    記載の組成物。
  18. 【請求項18】 酸素転移剤が2−ベンゼンスルホニル
    −3−(3−ピリジニル)オキサジリジンであることを
    特徴とする請求項1から12のいずれか一項に記載の組
    成物。
  19. 【請求項19】 式 【化3】 〔式中、Rは、水素、フェニル、アリール、複素環、
    アルキル及びシクロアルキル基から成るグループから選
    択された置換または未置換の基でよく、Rは、水素、
    フェニル、アリール、複素環、アルキル、シクロアルキ
    ル、 【化4】 ニトロ、ハロ、シアノ、アルコキシ、ケト、カルボキシ
    及びカルボアルコキシ基から成るグループから選択され
    た置換または未置換の基でよく、Rは、フェニル、ア
    リール、複素環、アルキル、シクロアルキル、ニトロ、
    ハロ及びシアノ基から成るグループから選択された置換
    または未置換の基でよく、RとR、及びRとR
    の組み合わせが夫々、シクロアルキル、複素環及び芳香
    族環系を形成してもよい〕で示される構造を有し、
    、R及びRの少なくとも1つが水可溶化基を含
    むことを特徴とする漂白化合物。
  20. 【請求項20】 前記水可溶化基が、カルボン酸、リン
    酸、ホスホン酸、硫酸、スルホン酸及びそれらの塩から
    成るグループから選択されることを特徴とする請求項1
    9に記載の化合物。
  21. 【請求項21】 R、R及びRの前記置換基が、
    ニトロ,ハロ、シアノ、C〜C20のアルキル、アミ
    ノ、アミノアルキル、チオアルキル、スルホキシアルキ
    ル、カルボキシエステル、ヒドロキシ、C〜C20
    アルコキシ、ポリアルコキシ、C〜C40の第四ジ−
    またはトリ−アルキルアンモニウム官能単位及びそれら
    の混合物から成るグループから選択された官能単位であ
    ることを特徴とする請求項19に記載の化合物。
  22. 【請求項22】 複素環が、ピリジン、ピロール、モル
    ホリン、トリアゾール、イミダゾール、テトラゾール、
    ピロリジン、ピペリジン及びピペラジン基から成るグル
    ープから選択された置換または未置換の基であることを
    特徴とする請求項19に記載の化合物。
  23. 【請求項23】 2−(4−クロロベンゼンスルホニ
    ル)−3−(4−クロロフェニル)オキサジリジンであ
    ることを特徴とする請求項19に記載の化合物。
  24. 【請求項24】 2−ベンゼンスルホニル−3−(4−
    メチルスルフィニル)オキサジリジンであることを特徴
    とする請求項19に記載の化合物。
  25. 【請求項25】 2−ベンゼンスルホニル−3−(3−
    ピリジニル)オキサジリジンであることを特徴とする請
    求項19に記載の化合物。
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