JPH079835A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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Publication number
JPH079835A
JPH079835A JP15373693A JP15373693A JPH079835A JP H079835 A JPH079835 A JP H079835A JP 15373693 A JP15373693 A JP 15373693A JP 15373693 A JP15373693 A JP 15373693A JP H079835 A JPH079835 A JP H079835A
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JP
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temperature
correction
value
control
air
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JP15373693A
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English (en)
Inventor
Yoshihiko Sakurai
義彦 桜井
Katsumi Iida
克己 飯田
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Bosch Corp
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Zexel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 温冷感スイッチ操作時点の空調開始時温度に
基づく制御の遅れ時間要素を加味した制御修正を行なっ
て空調環境の向上を図った車両用空調装置を提供する。 【構成】 請求項1の発明は、日射、車室内外温度、気
流速のセンサと、各検出値に基づいて等価温度演算式に
より等価温度を演算する等価温度演算手段と、演算値と
目標値とに基づいて総合値を演算する総合演算手段と、
総合値に基づいて各機器を制御する制御手段を備えた車
両用空調装置であって、乗員の体感状態により操作され
る温冷感スイッチと、装置始動時から計時するタイマー
と、始動時室温を記憶する記憶手段と、温冷感スイッチ
操作時に、室温と該時点までの経過時間とに基づいて設
定されたマップを参照して修正値を決定し、修正値によ
り目標値を修正する修正手段を備える。請求項2の発明
は、修正手段が、各検出値毎の修正マップを参照して修
正値を決定し、各修正値により対応する上記等価式内の
評価係数を修正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乗員の体感状態を指示
入力する温冷感スイッチを備えた車両用空調装置に関
し、特に、この温冷感スイッチの操作時までの空調制御
の経過時間と、制御開始時の温度とに応じて、制御の修
正量を可変としたものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両用空調装置の制御方法とし
ては、各種センサを設け、これらのセンサからの検出値
を、等価温度演算式によって等価温度を演算し、この等
価温度により、乗員が体感する温度を推定して空調制御
を行ない、快適な空調環境を得るようにしたものが知ら
れている。すなわち、各種センサより得られる車外の自
然環境や車内の空調環境の情報から、人間の体感状態を
推定して、この体感を快適にするような空調制御をして
いる。
【0003】このような方法を用いた車両用空調装置と
しては、車内温度を変更する冷暖房システムや送風ブロ
ア等からなる各種の空調機器と、車内の入射日光を受光
し日射量を検出する日射センサ、空調ダクトに設けられ
た内気及び外気温度センサ、車内温度を検出する車室温
度センサ等からなる各種の環境センサ群と、これらのセ
ンサ群からの検出値を評価演算する等価温度演算手段
と、この等価温度演算値と目標値に基づいて、総合値を
演算する総合演算手段と、この総合値に基づいて、空調
機器群を駆動制御する制御手段とから構成されている。
【0004】そして、空調装置を始動すると、予め設定
された快適な体感温度である目標温度が、総合演算手段
に読込まれる。次に、各種センサから連続入力される検
出値に基づいて、等価温度演算手段が等価温度演算式に
より、等価温度を演算する。そして、この等価温度と目
標温度とを比較し、これらの温度差を解消するように総
合演算手段が総合値を演算し、この総合値に基づいて制
御手段が各空調機器を駆動制御する。つまり、センサ群
からの検出値を演算し推定した体感温度を、常時、快適
な目標温度に一致させるような空調制御が行なわれてい
た。したがって、変動する自然環境の影響により、演算
式により体感を推定する等価温度が変更され、この結
果、車内温度が自動的に変化することもある。しかし、
等価温度と目標温度とは、空調環境が安定した後は、空
調制御手段により、常に一致するように保たれている。
【0005】また、性別や個人差などにより、個々の乗
員の体感温度と、人間の平均的な体感を想定した等価温
度演算式による等価温度とは異なる場合があり、快適性
が維持されない場合がある。このため、上記空調装置に
は、手動操作による目標温度の変更スイッチを設けてい
る。すなわち、制御された空調環境から得られる体感温
度を、乗員毎に特徴的な傾向の体感温度に合わせるよう
に、空調装置の目標温度を、乗員が直接的に変更できる
ようにしている。これは例えば、空調制御の作動時に、
乗員が暑いと体感している場合には、乗員のスイッチ操
作により、空調装置の目標温度を、ある所定値だけ降下
させ、他方、乗員が涼し過ぎると体感している場合に
は、この目標温度を、ある所定値だけ上昇させている。
そして、この乗員により修正された目標値に基づいて、
空調制御を行なって、空調環境の快適性を維持できるよ
うにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した空
調装置においては、乗員のスイッチ操作により、空調装
置の目標温度を一定の単位で変更しているので、各乗員
が要望する個性的な快適感温度と微妙に食い違い、快適
性が充分に得られなくなるという不都合が生じた。ま
た、この温度の変更量を数値入力とすることもできる
が、この場合には、温度調節が乗員の感覚により行なわ
れるので、この感覚量を温度の修正量に換算することが
困難となり、調節操作が難しく操作ミスによっては空調
環境の快適性を損なうおそれがある。
【0007】また、この温度変更は、常に一定の修正量
であるのに対して、空調装置の始動時からスイッチ操作
までの経過時間は、長短時間の場合があって一定ではな
い。更に、空調装置の開始時の室温は、季節や天候によ
り高低に温度が変わるように、種々の場合がある。そし
て、車室内温度が、制御目標の温度になるには、開始時
温度に比例した経過時間が必要である。すなわち、室内
の空調環境が制御された安定状態になるには、目標温度
と開始時の室内温度が離れている程、長時間を要する傾
向にある。つまり、これらの始動時の室温と経過時間と
の組合せによっては、この温度スイッチが操作される時
点の車室内の空調環境は、制御の目標温度と実際の室内
温度とが不一致な場合、換言すれば、温度制御の効果が
充分に現われておらず、空調制御の実効率が低いことが
ある。したがって、例えば、制御達成率が低い場合に、
乗員が車内温度が目標温度に一致する安定状態と同様な
感覚により、制御修正を行なうことは、安定状態に移行
したときに、過剰な補正効果を生じることになる。そし
て、この過剰な修正により、車内環境が暑過ぎたり涼し
過ぎたりして、乗員の要求を満たせないばかりではな
く、空調環境が悪化してしまうことになる。つまり、あ
る時点において、このように車室内環境に対する空調制
御の達成率が、経過時間の長短や、目標温度と開始時室
温との温度差により、種々多様に変化するのに対して、
同時点のスイッチ操作により常に一定の修正量で制御を
補正することは、空調制御がアンバランスなものとな
り、良好な空調環境が得られなくなる。また、この空調
制御の現在の達成率を乗員が判別して温度調節を行なう
こともできるが、この場合には、この判別を適切にしな
がら達成率に応じた調節操作を行なうことになるので、
操作が煩わしくなり、操作性が低下する不都合がある。
【0008】そこで、本発明は、温冷感スイッチ操作時
に、空調制御の開始時温度に基づく制御の時間的な遅れ
要素を加味した制御量による修正を行なって、制御バラ
ンスを維持すると共に、操作性を向上させた車両用空調
装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願の第1請求項に係る
発明の車両用空調装置は、日射センサと、車室内外温度
センサと、気流速センサもしくは気流速推定手段と、こ
れらの各検出値に基づいて、所定の等価温度演算式によ
り等価温度を演算する等価温度演算手段と、この演算値
と目標値とに基づいて、総合制御値を演算する総合演算
手段と、この総合値に基づいて、各種空調機器を駆動制
御する制御手段を備えた車両用空調装置において、乗員
が暑いと感じたとき又は寒いと感じたときに操作する温
冷感スイッチと、空調装置の始動時に、計時を開始する
タイマーと、この始動時の車室内温度センサからの室温
を記憶する記憶手段と、上記温冷感スイッチ操作時に、
上記記憶手段から読み出された上記始動時の室温と、上
記タイマーからの当該時点までの空調制御の経過時間と
に基づいて、予め設定された修正値マップを参照して修
正値を決定し、この修正値により目標値を修正する修正
手段を備えた構成であり、本願第2請求項に係る発明の
車両用空調装置は、上記修正手段が、上記温冷感スイッ
チ操作時に、上記記憶手段から読み出された上記始動時
の室温と、上記タイマーからの当該時点までの空調制御
の経過時間とに基づいて、各検出値毎に設けられた修正
マップを参照して修正値を決定し、これらの修正値によ
り各検出値に対応する上記等価温度演算式の各評価係数
を修正する構成である。
【0010】
【作用】したがって、本発明によれば、乗員の体感を入
力する温冷感スイッチと、このスイッチ操作により参照
される開始室温と空調制御の経過時間とに基づく、修正
マップを設けることにより、このスイッチ操作時の空調
制御の室内環境に対する達成率を反映して、目標温度が
修正される。すなわち、空調制御の開始時の室温と、こ
の室温に比例する制御効果の時間的な遅れ要素を加味し
た制御修正を行なうことができる。
【0011】また、温冷感スイッチ操作時点の空調制御
の達成率に応じた修正量で補正しているので、空調制御
の現状態が安定状態、移行状態に拘らず、同様な体感感
覚で修正操作が行なえ、統一的な操作が可能となる。そ
して、この修正処理が、乗員の体感の時間的な遅れを加
味した修正量となり、空調装置の制御動作を、乗員の要
望に沿わせることができる。
【0012】また、本願第2請求項に係る発明によれ
ば、乗員が空調環境の快適性が得られていないために、
温冷感スイッチを操作すると、このスイッチ操作時点に
おける空調制御の達成率に応じた各検出値毎の修正値に
より、各検出値を評価換算する等価温度演算式内の評価
係数を、同時に複合的に修正しているので、乗員が現在
作動中の空調制御をどのように評価しているか、また、
個人によって異なる体感傾向も、等価演算式に組込むこ
とができる。
【0013】
【実施例】以下に本発明を、図1ないし図6に示す第1
の実施例に基づいて説明する。図1は、本実施例の車両
用空調装置10の概略構成を示している。この空調装置
10は、ダクト11に設けられた各種の空調機器と、こ
れらの機器を駆動制御するコントロールユニット12と
から構成されている。ダクト11の最上流側(図中左
側)には、内気入口13と外気入口14とが設けられ、
この空気導入口13,14を切換えるインテークドア1
5が配設されている。また、このダクト11内の上流側
から下流側へ順次、送風ブロア16、エバポレータ1
7、ミックスドア18、ヒータコア19が配設されてい
る。更に、ダクト11の最下流側(図中右側)には、車
室20に連通するベント吹出口21、デフロスタ吹出口
22、フート吹出口23が設けられている。これらの吹
出口21,22,23は、モード切換え用の切換えドア
24a,24b,24cにより切換えられて開閉動作す
るようになされている。
【0014】上記送風ブロア16は、電動モータ16a
により回転駆動され、このモータ16aへの供給電圧を
増減することにより、モータ回転速度を変化させて、ダ
クト11内の送風量を制御している。したがって、この
モータ電圧を検出することにより、上記吹出し口21,
22,23から車室20に吹出す気流速が推定できるよ
うになされている。
【0015】上記エバポレータ17は、コンプレッサ2
5、コンデンサ26、レシーバタンク27、膨張弁28
とが配管により接続され、これらの内部に冷媒が循環通
流される冷房システムを構成している。このコンプレッ
サ25は、走行用エンジン30により駆動され、このコ
ンプレッサ25が冷媒を圧縮送流している。そして、こ
の冷媒の圧縮膨張サイクルにより、エバポレータ17を
通過する空気と低温の冷媒間とで熱交換が行なわれ、ダ
クト11内の導入空気を冷却するようになされれてい
る。
【0016】上記ヒータコア19は、走行用エンジン3
0、ラジエータ31とが配管により接続され、これらの
内部にエンジン冷却水が循環通流される暖房システムを
構成している。すなわち、エンジン放熱用の冷却水がヒ
ータコア19に供給され、この高温の冷却水によりヒー
タコア19を通過した空気を加温するようになされてい
る。また、このヒータコア19を通過する加温される空
気とバイパスする空気との比率は、ミックスドア18の
開度により設定され、この混合比率により導入された空
気全体の温度が変更され、暖房温度が設定されるように
なされている。なお、32は、ヒータコア19への冷却
水の供給流量を調整する調節弁である。
【0017】そして、車室20内へ連通する吹出しモー
ド切換用の各切換ドア24a,24b,24cにより、
ベント吹出口21、デフロスタ吹出口22、フート吹出
口23が選択され、この選択された吹出し口から、調和
された空気が車室20内に送出される。
【0018】また、上記コントロールユニット12に
は、外気温度Tambを検出する外気温度センサ42、内
気温度Tinc(車室20内の温度)を検出する内気温度
センサ43、日射量Qsnを検出する日射センサ44が接
続されるとともに、空調装置10の作動状態の表示及び
乗員の指示入力用の操作パネル33が接続されている。
【0019】この操作パネル33は、車室20のダッシ
ュボード中央付近など、乗員の視認・操作しやすいとこ
ろに設置され、乗員が確認しながら空調装置10を操作
できるようになされている。また、操作パネル33は、
図2に示すように、液晶などを用いた表示部34と操作
スイッチ群35とから構成されている。この表示部34
には、操作スイッチ群35により設定された作動モード
や温度など、現在の空調装置10の作動状態が、文字及
び図形情報として表示され、作動状況が容易に把握でき
るようになされている。また、操作スイッチ群35は、
操作パネル33の下列に配置された各種設定スイッチ3
6と、右側に配置されたオート・モードのオートスイッ
チ37とオフ・モードのオフスイッチ38とから構成さ
れている。この設定スイッチ36は、図中の左側から右
側へ順次、説明すると、乗員の性別を入力する性別スイ
ッチ36a、着衣量の程度を入力する服装スイッチ36
b、吹出し口からの風量を調節するブロア・スイッチ3
6c、吹出し口モードを選択する吹出し口モード・スイ
ッチ36d、コンプレッサの動作モードを切換えるA/
Cスイッチ36e、内外気循環を選択する内外気切換え
スイッチ36f、吹出し口をデフロスタに固定するデフ
・スイッチ36gとから構成されている。更に、このオ
ートモード・スイッチ37の隣りには、温冷感スイッチ
39である寒い時/暑い時スイッチ39a,39bが、
個別に設けられている。この温冷感スイッチ39はプッ
シュ・オン式のスイッチであり、複数回数のオン入力操
作ができるようになっている。更に、この温冷感スイッ
チ39は、オートモード・スイッチ37がオンの場合に
のみ、乗員の温冷熱感によるオン入力が、コントロール
ユニット12に伝達されるようになされている。そし
て、この温冷感スイッチ39の操作により、後述する本
願の目標温度を修正する処理が開始されるようになされ
ている。
【0020】再び図1に示すように、上記コントロール
ユニット12は、I/Oポート,CPU,メモリなどを
有するマイクロコンピュータと、各入力信号をデジタル
変換するA/D変換器等と、上述した各種の空調機器の
駆動を制御する駆動回路とを備えている。そして、空調
装置をオートで作動させる場合には、各センサ42,4
3,44からの入力データTamb,Tinc,Qsn,により
等価温度Teqが演算される。次に、この等価温度Teqと
目標温度Trefとから総合演算値Xが演算される。そし
て、この総合演算値Xに基づいた各制御信号により、各
種空調機器であるインテークドア15、送風ブロア1
6、コンプレッサ25、ミックスドア18、モードドア
24a,24b,24cの各制御が行なわれる。なお、
図1中、51,52,53は、それぞれのドアを開閉動
作させるアクチュエータを示し、54は送風ブロア・モ
ータ16aの供給電圧を増減する可変抵抗器を示し、そ
れぞれコントロールユニット12により動作が制御され
る。また、コントロールユニット12のマイクロコンピ
ュータにより、等価温度演算手段と、空調装置の始動時
に計時を開始するタイマーと、始動時の室温を記憶する
記憶手段と、目標温度修正手段と、総合演算手段と、空
調機器の制御手段とが構成されている。
【0021】次に、全体の空調制御を、図3に示すフロ
ーチャートに基づいて説明する。まず、空調装置10が
始動されると、このメインルーチンにしたがって空調制
御が開始される。ステップP100において、マイクロ
コンピュータの自己診断テストや各種制御値の初期設定
が行なわれ動作準備を整え、マイクロコンピュータ内蔵
のタイマーが計時を開始する。そして、ステップP20
0では、各センサ42,43,44及び操作パネル33
からの検出/設定信号が、読込まれる。また、この時、
内気温度センサ43からの車室20内の温度が、マイク
ロコンピュータのメモリ(記憶手段)に読出し可能に保
存される。次に、ステップP300では、操作パネル3
3の温冷感スイッチ39操作判定が行なわれ、この操作
があった場合は、目標温度Trefが修正処理される。な
お、この目標温度Trefは、乗員の快適な体感温度であ
る23℃に初期設定されている。更に、ステップP40
0において、予め設けられた等価温度演算式により等価
温度Teqが演算される。そして、ステップP500にお
いて、この修正又は無修正の目標温度Trefに、演算さ
れた等価温度Teqを一致させるように、空調装置10全
体を制御する総合演算値Xが演算される。最後に、ステ
ップP600では、この総合値Xに基づいて、コントロ
ールユニット12により、インテークドア15、送風ブ
ロア16、コンプレッサ25、ミックスドア18、モー
ドドア24a,24b,24cなどの駆動が制御され
る。
【0022】まず、等価温度演算ルーチンの等価温度演
算式を説明し、次に、目標温度Trefをマップ参照によ
り修正する修正ルーチンを説明する。等価温度演算ルー
チンP400において、等価温度Teqが、次に示す等価
温度演算式により演算される。
【0023】Teq=A・Tinc+B・Trad+(C−D・√
Va)・(E−Tinc)/(1+Icl) 上式中、A,B,Dはそれぞれの評価係数を示し、ま
た、C,Eは定数であり、例えば、Cは0.24、Eは
36.5等のように固定値に設定されている。
【0024】また、この式の第1項は、内気温度センサ
43からの内気温度Tincにより、実際に制御された温
度の影響を、体感温度に換算し評価している。ここに用
いられている評価係数Aは、初期値として0.55が設
定されている。
【0025】次に、第2項は、日射などの影響を主に評
価し、体感温度に換算している。このTradは、平均輻
射温度(℃)を示し、次式から演算される。
【0026】Trad=K1・Tb+K2・Qsn ここで、Tbは、車体内部壁温度(℃)を示し、Qsn
は、日射センサ43からの日射量(Kcal/m2h)
を示し、K1,K2は固定された定数である。
【0027】この車体内部壁温度Tbは、次式から演算
される。
【0028】M・dTb/dT=Ka・〔dQsn−Kb・(Tb−
Tamb)−K3・(Tb−Tinc)〕 このように上式により、Tradが演算され、このTradに
評価係数Bが乗算される。この評価係数Bは、初期値と
して0.45が設定されている。また、M,Ka,Kb,K3
は、一定の定数である。
【0029】更に、第3項は、車室20内の気流速の影
響を主に評価し、体感温度に換算している。ここで、V
aは気流速を示し、Iclは着衣量を示す。この気流速Va
は、送風ブロア16のモータ供給電圧Vfanから、次式
により演算される。
【0030】Va=K4・Vfan ここで、K4は固定された換算定数である。なお、このよ
うに本実施例では、気流速Vaを、モータ電圧Vfanから
換算し推定して求めているが、気流速センサを設けて、
このセンサにより、直接的に気流速Vaを求めてもよ
い。
【0031】また、着衣量Iclは、図4に示す特性図よ
り、外気温度センサ42の外気温度Tambから決定さ
れ、操作パネル33の服装スイッチ36bによって修正
される。
【0032】このように上式と特性図などにより、第3
項が演算され、この第3項内の一つの係数として評価係
数Dが乗算されている。この評価係数Dは、初期値とし
て0.75が設定されている。
【0033】そして、このように演算された等価温度T
eqを、目標温度Trefに一致させるように制御が行なわ
れる。また、この目標温度Trefは、初期値として、乗
員の快適な体感温度の平均値である23℃に設定されて
いる。そして、快適性が不十分なとき乗員の温冷感スイ
ッチ39の操作入力により、上記修正ルーチンにおい
て、修正値Fをマップ参照して決定し、この修正値Fに
より目標温度Trefが更新修正される場合がある。
【0034】すなわち、この修正ルーチンは、図5のフ
ローチャートに示すように、まず、ステップP301に
おいて、乗員が温冷感スイッチ39を操作したかどうか
が判別される。そして、操作した場合には、ステップP
302に進み、目標温度の修正処理が行なわれ、操作し
ない場合には、この修正ルーチンを終了し、メインルー
チンに復帰する。
【0035】このステップP302においては、図6に
示すマップを参照して、修正値Fが求めらる。すなわ
ち、寒い時スイッチ39a又は暑い時スイッチ39b
と、空調装置10の始動時からこのスイッチ39a/3
9b操作時までの経過時間と、始動時の室内温度とか
ら、図6のマップを参照することにより、修正値Fが求
められる。
【0036】この図6のマップにおいて、上欄の時間区
分は、右方へ行くにしたがって、1分から20分へと、
順次、増加するように設けられている。これは、空調装
置の始動時には、室温が目標温度の近傍以外の場合、室
温を急速に目標温度と一致させるために空調装置が最大
能力を発揮するので、温度変化が急激になる。そして、
時間の経過に伴い、室温が目標温度に近接して一致する
ので、この空調能力を次第に減少させ、室温を目標温度
に保つ能力まで低下させている。つまり、実際の車内環
境に対する空調制御の結果である温度変化が、次第に緩
やかになっていくのに対応し、上欄の各区切り時間を増
加し、温度変化がある場合に各欄の温度変化量がほぼ一
定になるようになされている。したがって、このように
経過時間の各ゾーン区切り単位を次第に大きくしている
ので、マップ全体の項目総数が減少し、修正データの構
造を簡素化することができる。
【0037】また、同図のマップは、各欄の修正値Fが
取る数値により、3つの領域に区別される。第1には、
修正値が0となっている、空調制御の効果が現われてい
ない無効状態の領域であり、開始時室温が初期設定の目
標温度から離れる程、この無修正となる時間が長く設け
られている。次に、第2は、修正値が基本的な2℃単位
に設けられている、制御の効果が十分に現われて空調制
御が安定した定常状態の領域であり、開始時室温が初期
設定の目標温度から離れる程、この領域の開始時点が遅
くなるようになされている。そして、第3には、これら
両者の境界にある修正値が、1又は1.5℃単位に設け
られている、無効状態から安定状態への移行途中の遷移
状態の領域である。
【0038】すなわち、第1の無効領域は、空調装置が
最大能力を発揮しているのに拘らず、制御の経過時間が
短いので、空調効果が現われていない領域である。ま
た、この無効領域は、さらに温冷感スイッチによる要請
の実現が可能な場合と、不可能な場合とに区別される。
つまり、前者は、空調装置が最大能力を発揮中におい
て、この能力を減少させる要請であり、後者は、より能
力の発揮を要求する要請である。これは、後者の例とし
ては、開始室温が30℃以上の場合の最大冷房能力の発
揮中に、乗員が暑熱感を感じて暑い時スイッチを操作
し、室温の急激な降下を要請する冷房能力をさらに求め
る操作である。このように、実現が不可能な場合には、
制御の修正を禁止して、制御バランスに悪影響を及ぼす
ことを防止している。また、実行可能な場合において
も、僅かな修正量でも修正を行なうことは、安定状態に
移行した場合の制御バランスに過大な影響を与えるの
で、制御の修正を禁止している。したがって、これら場
合には、温冷感スイッチ操作による目標温度の修正を禁
止して、すなわち、目標温度を修正しないという処理を
行なって、空調制御が平常状態への移行した後にも、制
御バランスを良好に維持できるようになされている。
【0039】また、第2の定常領域では、制御の効果が
十分に現われて、制御目標の空調環境と、実際の車室内
の空調環境がほぼ一致しているとして、本来の修正量で
ある2℃単位の修正が行なわれるようになされている。
すなわち、開始時の温度に拘らず、空調装置が始動して
から長時間経過したときには、最終的に定常状態になる
ので、この時にスイッチ操作した際には、2℃単位の修
正が必ず行なわれる。したがって、経過時間が50分以
上の場合は、一律に2℃単位の修正となされている。
【0040】第3の遷移領域では、目標温度の修正は行
なうが、空調制御の効果が十分に現われていないとし
て、過剰な修正効果が現われないように、減少した量の
修正が行なわれるようになされている。これは、最初の
時間区分では、1℃単位の修正が行なわれ、次の時間区
分では、1.5℃単位の修正が行なわれる。すなわち、
未来の空調環境が安定した状態を予測した修正処理を行
なって、過剰修正を防止し、制御バランスが乱れないよ
うにしている。したがって、空調状態が移行状態に拘ら
ず、定常状態と同様な体感感覚により修正操作が行なえ
ることになる。
【0041】更に、全体の修正値の分布傾向としては、
温冷感スイッチの寒い時スイッチを操作する場合と、暑
い時スイッチを操作する場合とでは、前者は比較的に高
い温度に偏る一方、後者は低い温度に偏っている。これ
は、これらの高又は低温度域で、このような温度を上昇
又は降下させる操作が行なわれることは、少ないはずで
あるが、個人差などで乗員が実際に要請しているのだと
して、そのまま制御に反映するようになされているから
である。また、このときは、能力を減少させることで実
現できるので、制御の修正が有効になる。これは例え
ば、比較的に室温が高温の場合に、寒い時スイッチを操
作して、冷房能力を減少させるときである。また、比較
的に室温が低温の場合に、暑い時スイッチを操作して、
暖房能力を減少させるときである。
【0042】このように、温冷感スイッチ39を一回プ
ッシュ操作した時には、その時点までの制御の経過時間
と、制御開始時の室温に応じて目標温度が修正される。
したがって、目標温度が修正前のものより異なる値とな
り、この新たな目標温度に等価温度を一致させるように
総合演算手段が温度制御するので、車内温度がスイッチ
操作前より高く又は低くなるようになされている。
【0043】また、これらの目標温度の修正は、累積す
るようになされている。すなわち、ある温冷感スイッチ
操作があり、再び別操作された場合には、その時点の経
過時間に対応した修正値Fが新たに求められ、このF値
が目標温度に加算される。例えば、開始時の室温が15
℃の場合において、空調作動から10分経過時に寒い時
スイッチ39aの操作があり、その後、作動から20分
経過時に暑い時スイッチ39bの操作があったときに
は、目標温度が24.5℃になった後、22.5℃に修
正される。
【0044】以上説明したように本実施例によれば、乗
員の体感を入力する温冷感スイッチと、このスイッチ操
作により参照される開始室温と空調制御の経過時間とに
基づく修正マップを設け、スイッチ操作時にこのマップ
参照の修正値により目標温度を修正しているので、空調
制御の室内環境に対する達成率が反映された適切な制御
量で目標温度を修正することができる。すなわち、空調
制御の開始時の室温と、この室温に比例する制御効果の
時間的な遅れ要素を加味した制御修正を行なうことによ
り、空調制御バランスを良好に維持して、空調環境の向
上を図ることを可能にしている。
【0045】また、このようにスイッチ操作時点の制御
の修正量が、空調制御の状態に応じたものなので、現在
の空調制御の状態が安定状態、移行状態に拘らず、同様
な体感感覚で修正操作が行なえることになり、統一的な
操作感を得ることができ、容易な操作が可能になる。そ
して、この修正処理が、乗員の体感の時間的な遅れを加
味した修正量となるので、空調装置の制御動作が、乗員
の要望に沿った的確なものとなる。
【0046】次に、本発明を、図7ないし図10に示す
第2実施例に基づいて説明する。本実施例において、空
調機器10の構成は、第1実施例と同一の構成であり、
修正ルーチンの内容が変更されているものである。すな
わち、上述した等価温度演算式の評価係数A,B,D
が、この修正ルーチンにおいて、それぞれの検出値に対
応するマップを参照して更新修正されようになされてい
る。
【0047】この修正ルーチンは、図7のフローチャー
トに示すように、まず、ステップP301において、乗
員が温冷感スイッチ39を操作したかどうかが判別さ
れ、操作した場合には、ステップP302〜ステップP
304に進み、評価係数の修正処理が行なわれ、操作し
ない場合には、この修正ルーチンを終了し、メインルー
チンに復帰する。
【0048】このステップP302において、図8に示
すマップを参照して、修正値aが求めらる。すなわち、
寒い時スイッチ39a又は暑い時スイッチ39bと、空
調装置10の始動時からこのスイッチ39a/39b操
作時までの経過時間と、始動時の室内温度とから、修正
値aが決定される。そして、このa値を等価温度式の第
1項の評価係数Aに加算して、評価係数Aが更新修正さ
れる。この修正された新たな評価係数Aは、再度、この
修正ルーチンにより更新修正され、これらの修正が累積
されるように設けられている。
【0049】この図8において、上述した第1実施例と
同様な理由により、上欄の時間区分は、右方へ行くにし
たがって、1分から20分へと、次第に増加するように
設けられており、マップ全体の項目数量を減少して、修
正データの構造を簡素化している。また、後述するb値
およびd値のマップの上欄も、同様に区分されている。
【0050】また、同図のマップは、温度影響の修正値
aが採る数値により、3領域に区別される。第1には、
修正値が0となっている、空調制御の効果が現われてい
ない無効状態の領域である。そして、開始時室温が初期
設定の目標温度から離れる程、この無修正となる時間が
長期化している。次に、第2は、修正値が基本的な0.
1単位となっている、制御の効果が十分に現われて空調
制御が安定した定常状態の領域であり、開始時室温が初
期設定の目標温度から離れる程、この領域の開始時点が
遅くなるようになされている。そして、第3には、これ
ら両者の境界にある修正値が、0.05単位に設けられ
ている、無効状態から安定状態への移行途中の遷移状態
の領域である。
【0051】すなわち、第1の無効領域は、空調装置が
最大能力の発揮中であるにも拘らず、制御の経過時間が
短いので、空調効果が現われていない領域である。ま
た、この無効領域は、さらに温冷感スイッチによる要請
の実現が可能な場合と、不可能な場合とに区別される。
つまり、前者は、空調装置が最大能力を発揮中におい
て、この能力を減少させる要請であり、後者は、より能
力の発揮を要求する要請である。これは、後者の例とし
ては、開始室温が30℃以上の場合の最大冷房能力の発
揮中に、暑熱感を感じ暑い時スイッチを操作して、さら
に室温を急激に降下させる要請を行なうという、より冷
房能力を求める操作である。このように、実現が不可能
な場合には、制御の修正を禁止して、制御バランスに悪
影響を及ぼすことを防止している。また、実行可能な場
合においても、僅かな修正量でも修正を行なうことは、
安定状態に移行した場合の制御バランスに過大な悪影響
を与えるので、制御の修正を禁止している。したがっ
て、これら場合には、温冷感スイッチ操作による目標温
度の修正を禁止して、すなわち、目標温度を修正しない
という処理を行なって、空調制御が平常状態への移行し
た後にも、制御バランスが良好に維持できようにしてい
る。
【0052】また、第2の定常領域では、制御の効果が
十分に現われて、制御目標の空調環境と、実際の車室内
の空調環境がほぼ一致しているとして、本来の修正量で
ある0.1単位の修正が行なわれるようになされてい
る。すなわち、開始時の温度に拘らず、空調装置が始動
してから長時間経過したときには、最終的に定常状態に
なるので、この時にスイッチ操作した際には、0.1単
位の修正が必ず行なわれる。したがって、経過時間が5
0分以上の場合は、一律に0.1単位の修正となされて
いる。
【0053】また、開始時室温が10〜20℃の場合
に、寒い時スイッチ39aを操作した時、及び、20〜
30℃の場合に、暑い時スイッチ39bを操作した時に
は、a値が、経過時間に拘らず、0.1単位の修正とな
されている。これは、実際の車室内の空調環境が、制御
目標の空調環境にほぼ一致しているので、定常状態とみ
なしていると同時に、この温度範囲においては乗員の個
人差による体感の幅が増大するとして、乗員の要望を等
価温度演算式の評価に、そのまま即座に反映するように
なされている。
【0054】第3の遷移領域では、目標温度の修正は行
なうが、空調制御の効果が十分に現われていないとし
て、過剰な修正効果が現われないように、本来の半減量
である0.05単位の修正が行なわれるようになされて
いる。すなわち、未来の空調環境が安定した状態を予測
した修正処理を行なって、制御バランスの乱れを防止し
ている。したがって、移行状態に応じた修正量で制御修
正しているので、定常状態と同様な体感感覚により修正
操作が行なえることになる。
【0055】次に、ステップP303に処理が進み、図
9に示すマップを参照して求められた修正値bにより、
日射などの影響を評価する項の評価係数Bが更新修正さ
れ、この修正も累積する。すなわち、寒い時スイッチ3
9a又は暑い時スイッチ39bと、空調装置10の始動
時からこのスイッチ39a/39b操作時までの経過時
間と、始動時の室内温度とから修正値bが決定される。
【0056】ここで、図9に示す修正値bのマップは、
上述した修正値aのマップと同様な理由により、同様な
構成に設けられている。すなわち、同様な範囲で3区分
され、各欄内の修正数値も同様に設定されている。した
がって、作用効果も同様なものとなっている。
【0057】更に、ステップP304に処理が移行し、
図10に示すマップを参照して、修正値dが求められ、
この修正値dにより、主に気流速の影響を評価する項の
評価係数Dが更新修正される。すなわち、寒い時スイッ
チ39a又は暑い時スイッチ39bと、空調装置10の
始動時からこのスイッチ39a/39b操作時までの経
過時間と、始動時の室内温度とから、修正値dが決定さ
れる。そして、このd値を、等価温度式の第3項の評価
係数Dに加算して、評価係数Dが更新修正され、この修
正も累積されるようになされている。
【0058】この図10のマップは、修正値dの数値に
より、上記修正値a,bと同様に無効領域、遷移領域、
定常領域に3区分されている。そして、これらの領域
は、上述した修正値a,bの場合と同様な傾向に領域区
分されている。
【0059】但し、同マップ中の定常領域においては、
通常、0.1単位の修正が行なわれるが、0.15又は
0.2単位の修正する箇所が、いくつか設けられてい
る。すなわち、寒い時スイッチ39aを操作した場合に
は、開始時室温が10〜30℃の範囲外の時には、各温
度範囲毎に特有のピーク時間帯が設定され、この時間帯
には最大の修正d値になる。また、暑い時スイッチ39
bを操作した場合の同様な開始室温時には、同じよう
に、各温度の範囲毎に特有のピーク時間帯が設定されて
いる。これは、これらの時間帯には、予め設計時に空調
制御の気流速度が最大ピークとなるように、設定されて
いるためである。すなわち、温冷感スイッチ操作時点
が、これらの温度幅の時間帯ゾーンに含まれる時には、
気流速度が最大になっており、この最大の気流速が体感
に与える影響も増大するので、温冷感スイッチ操作によ
る修正量を増加させ、制御をより敏感に乗員の要望に反
応させるように設けられている。
【0060】このように、温冷感スイッチ39を一回プ
ッシュ操作した時には、その時点までの制御の経過時間
と、開始時室温とに応じて、各評価係数が修正される。
したがって、等価温度演算式の演算結果が修正前のもの
より異なる値となり、この差を解消するように総合演算
手段により空調制御するので、車内温度等が、操作前よ
り高く又は低くなるようになっている。すなわち、乗員
が暑熱感を感じて、温冷感スイッチ39の暑い時スイッ
チ39bを操作した場合には、評価係数が増加され、修
正後の等価温度が修正前より高くなる。そして、この高
めの等価温度を目標温度に一致させるように制御温度が
低めに空調制御され、車内温度がスイッチ操作前より低
くなる。
【0061】また、ある温冷感スイッチ操作があり、再
び新たに操作された場合には、その時点の経過時間に対
応した修正値が加算され、これらの係数の修正が、累積
されるようになされいる。例えば、室温が20〜30℃
の場合に寒い時スイッチ39aの操作があり、その後、
30℃以上の場合に暑い時スイッチ39bの操作があっ
たときには、Aの値が0.53になった後、0.54とな
る。
【0062】したがって、以上説明したように第2実施
例によれば、上記実施例と同様な効果を奏するのみなら
ず、快適性が得られていない場合に乗員が温冷感スイッ
チ操作した時には、この時点の空調制御の達成率に応じ
た各検出値毎の修正値により、各センサ検出値を評価換
算する等価温度演算式内の評価係数を、同時に複合的に
修正しているので、乗員が現在動作中の空調制御をどの
ように評価しているか、また、個人によって異なる体感
傾向も、等価演算式に組込むことができ、個人差に応じ
た快適な空調環境の実現が可能となる。
【0063】更に、温冷感スイッチにより、乗員の体感
を推定する等価温度演算式の評価傾向を修正することに
よって、演算される等価温度を変更し、新たな温度制御
を行なっているので、設計時の目標温度を変更しないで
済むことになり、この目標温度を中心に設計されている
制御の全体バランスが維持され、空調装置の全能力を効
率的に発揮することができる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
乗員の体感を入力する温冷感スイッチと、このスイッチ
操作により参照される開始室温と空調制御の経過時間と
に基づく、修正マップを設けることにより、このスイッ
チ操作時の空調制御の室内環境に対する達成率を反映し
て、目標温度が修正される。すなわち、空調制御の開始
時の室温と、この室温に比例する制御効果の時間的な遅
れ要素を加味した制御修正を行なうことにより、空調制
御のアンバランス化が防止され、空調環境の向上が可能
となる。
【0065】また、このようにスイッチ操作時点の制御
の修正量が、空調制御の状態に応じたものなので、現在
の空調制御の状態が安定状態、移行状態に拘らず、同様
な体感感覚で修正操作が行なえることになり、統一的な
操作感により操作性を向上することができる。そして、
この修正処理が、乗員の体感の時間的な遅れを加味した
修正量となり、空調装置の制御動作が、乗員の要望に沿
った、的確なものとなる。
【0066】また、本願第2請求項に係る発明によれ
ば、上記発明と同様な効果を奏するのみならず、乗員の
温冷感スイッチ操作時には、この時点の空調制御の達成
率に応じた各検出値毎の修正値により、各検出値を評価
換算する等価温度演算式内の評価係数を、同時に複合的
に修正しているので、現在動作中の空調制御に対する乗
員の評価を、また、個人によって異なる体感傾向を、等
価演算式に組込むことができ、個人差に応じた快適な空
調環境の実現が可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る車両用空調装置の概略構
成図。
【図2】空調装置の操作パネルの説明図。
【図3】空調装置の制御の全体処理を示すフローチャー
ト。
【図4】外気温から着衣量を求める特性図。
【図5】等価目標温度Trefを修正する処理を示すフロ
ーチャート。
【図6】等価目標温度Trefを修正する修正値Fを求め
る表。
【図7】等価温度演算式の評価係数A,B,Dの修正処
理を示すフローチャート。
【図8】評価係数Aを修正する修正値aを求める表。
【図9】評価係数Bを修正する修正値bを求める表。
【図10】評価係数Dを修正する修正値dを求める表。
【符号の説明】
10 車両用空調装置 11 ダクト 12 コントロールユニット(修正手段) 16 送風ブロア 16a 電動モータ 33 操作パネル 37 オートモード・スイッチ 39 温冷感スイッチ 39a 寒い時スイッチ 39b 暑い時スイッチ 42 外気温度センサ 43 内気温度センサ 44 日射センサ 54 可変抵抗器 Tamb 外気温度 Tinc 内気温度 Qsn 検出日射量 Teq 等価温度 Tref 目標温度 X 総合演算値 A 温度評価係数 B 日射評価係数 D 気流速評価係数 F 目標温度修正値 a 温度評価修正値 b 日射評価修正値 d 気流速評価修正値

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 日射センサと、車室内外温度センサと、
    気流速センサもしくは気流速推定手段と、これらの各検
    出値に基づいて、所定の等価温度演算式により等価温度
    を演算する等価温度演算手段と、この演算値と目標値と
    に基づいて、総合制御値を演算する総合演算手段と、こ
    の総合値に基づいて、各種空調機器を駆動制御する制御
    手段を備えた車両用空調装置において、 乗員が暑いと感じたとき又は寒いと感じたときに操作す
    る温冷感スイッチと、 空調装置の始動時に、計時を開始するタイマーと、 この始動時の車室内温度センサからの室温を記憶する記
    憶手段と、 上記温冷感スイッチ操作時に、前記記憶手段から読み出
    された前記始動時の室温と、前記タイマーからの当該時
    点までの空調制御の経過時間とに基づいて、予め設定さ
    れた修正値マップを参照して修正値を決定し、この修正
    値により目標値を修正する修正手段を備えたことを特徴
    とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記修正手段が、前記温冷感スイッチ操
    作時に、前記記憶手段から読み出された前記始動時の室
    温と、前記タイマーからの当該時点までの空調制御の経
    過時間とに基づいて、各検出値毎に設けられた修正マッ
    プを参照して修正値を決定し、これらの修正値により各
    検出値に対応する前記等価温度演算式の各評価係数を修
    正するものとされている請求項1記載の車両用空調装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015182566A (ja) * 2014-03-24 2015-10-22 株式会社デンソー 車両用空調装置
CN112721566A (zh) * 2019-10-29 2021-04-30 长城汽车股份有限公司 一种空调控制方法及装置
CN115923623A (zh) * 2023-01-28 2023-04-07 奇瑞汽车股份有限公司 一种汽车座椅加热控制方法、加热系统以及汽车

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015182566A (ja) * 2014-03-24 2015-10-22 株式会社デンソー 車両用空調装置
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