JPH0798732B2 - 粉末メ−クアップ化粧料 - Google Patents

粉末メ−クアップ化粧料

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JPH0798732B2
JPH0798732B2 JP15630387A JP15630387A JPH0798732B2 JP H0798732 B2 JPH0798732 B2 JP H0798732B2 JP 15630387 A JP15630387 A JP 15630387A JP 15630387 A JP15630387 A JP 15630387A JP H0798732 B2 JPH0798732 B2 JP H0798732B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、特定の油性成分によって表面コーティング処
理された化粧用粉体を主たる構成成分とする粉末メーク
アップ化粧料に関し、その目的とするところは、流動性
且つ撥水性が顕著に改善されると同時に皮膚に対して密
着性の良い、優れた機能性を有する粉末メークアップ化
粧料を提供することにある。
[従来の技術] 従来より、メークアップ化粧料は、各種形態で使用され
てきているが、そうしたものに粉末状タイプとした製品
形態での使用も知られている。
粉末状タイプの製品は、一般的に体質顔料、着色顔料、
パール剤などの化粧用粉体を主たる構成成分とするもの
であり、これに少量の油剤、その他香料などの微量添加
剤を随時配合し、混合分散することで製造されてきた。
そして実際製品化に際しては、化粧目的に応じて前記化
粧用粉体から適宜選択して色調調製を行なったり、また
皮膚に対する延び拡がり、なめらかさ、つきなど、所期
の使用感、機能性を図る目的に於いて、粉体の粒径、形
状、物性などの粉体特性、すなわち用いる化粧用粉体の
性質が大きな影響を及ぼすことから、これらを考慮し、
検討を加えて調製することが通常行なわれている。
さらには、化粧用粉体の表面改質による手段を用いた対
応も並行して行なわれきた。こうした技術には、化粧く
ずれを防止し、化粧もちを向上させるために、また皮膚
へのつきがよい、なめらかな延び拡がりのある感触を得
るなどのために、粉体をシリコーン油などの撥水剤、或
いは金属石ケンを用いるなどの表面コーティング処理が
知られ、これら粉体の配合、適用がなされてきた。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、粉末メークアップ化粧料の場合、流動性
があって皮膚に対してなめらかな延び拡がりと密着性の
ある感触を有し、化粧もちのよいことが望まれるが、以
下に記すような問題があり、充分満足して応え難いとこ
ろであった。
例えばなめらかな感触、延び拡がりのよさを求め、スラ
イド性の高い粉体を多用すると皮膚への密着感は乏しく
なり、また肌すべり、粉っぽさ、きめの悪さなどが認め
られ、このため付着力の強い粉体を配合すると逆の傾向
となるのが通常であり、より好ましい製品を得ることが
なかなか困難であった。
また油性成分の配合量を増ことで皮膚への密着感、ウェ
ット感を付与しようとする場合には、粉体粒子間での凝
集が発生し、感触的にもなめらかな流動感が減少するば
かりでなく、容器内壁への付着が大きくなって、使用性
や外観的に好ましい結果とならず、従って油性成分の配
合には自ずと限度があった。
そこで油性成分で表面コーティング処理した粉体の利用
も行なわれてきたが、前記したシリコーン油による処理
粉体では、シリコーン油自体の撥水性、べたつき感のな
さから、撥水効果、流動感に優れているものの、皮膚へ
の密着感、ウェット感に乏しく、しかも処理工程で、高
温加熱焼付け(約120〜300℃)が必要となり、粉体種に
よっては変臭、分解などを起こすものがあり、これら成
分に対して適用できないという欠点があった。また金属
石ケンによる処理粉体では、皮膚への付着性が良好とな
るもの、流動性があって、なめらかな延び拡がりのある
感触が比較的少なく、撥水効果も充分でないと云われて
きた。
[問題点を解決するための手段] 本発明者等は、前記実情に鑑み、種々検討を重ねた結
果、化粧用粉体を特定の高級アルコールと、ジペンタエ
リトリット脂肪酸エステルまたはラノリンとで表面コー
ティング処理することにより、非常に良好な流動性及び
撥水性を兼ね備え、しかも皮膚への密着性が良い粉末メ
ークアップ化粧料が得られることを見い出し、この知見
をもって本発明を完成させたのである。
すなわち本発明は、常温固体の高級アルコールと、ジペ
ンタエリトリット脂肪酸エステル及び/又はラノリンと
で表面コーティング処理した化粧用粉体を主基剤として
含有してなることを特徴とした粉末メークアップ化粧料
に関する。
以下本発明の構成について説明する。
本発明でいう化粧用粉体としては、メークアップ化粧料
の使用可能なものであれば何れを問わず用いることがで
きる。例えばタルク、マイカ、カオリン、炭酸マグネシ
ウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マ
グネシウム、ケイ酸カルシウム、シリカなどの体質顔
料、酸化チタン、酸化亜鉛などの白色顔料、ベンガラ、
黄酸化鉄、黒酸化鉄、グンジョウ、コンジョウなどの無
機着色顔料、タール色素、天然色素などの有機着色剤、
雲母チタン、酸化鉄雲母チタン、オキシ塩化ビスマスな
どのパール剤、その他ナイロンパウダー、シルクパウダ
ーなどの有機粉体が挙げられる。これらの中から適宜必
要に応じて一種またはそれ以上を混合して用いられる。
但し、前記有機粉体を多量に配合した場合には、皮膚へ
の密着性が劣ることになるので望ましくない。
本発明に於いて前記化粧用粉体の処理に用いる必須成分
のひとつである高級アルコールは、炭素数16〜22の常温
固体のものであることが好ましく、これらは直鎖状また
は分岐状のものであってもよい。具体的に例示すればセ
チルアルコール、ステアリルアルコール、セトステアリ
ルアルコール、ベヘニルアルコール、バチルアルコール
等が挙げられ、これらの一種または二種以上を必要に応
じて用いることができる。
また処理に適用するもうひとつの必須成分としては、ジ
ペンタエリトリット脂肪酸エステルまたはラノリンであ
り、これらの中から一種または二種以上を適宜選択して
用いることができる。
ジペンタエリトリット脂肪酸エステルは、ペンタエリト
リット縮合物と脂肪酸とのエステル化合物であり、この
脂肪酸としては、炭素数10〜22の範囲のものが好まし
く、直鎖状または分岐状でも、また飽和、不飽和のもの
でも、さらにヒドロキシル基が置換されたものなどでも
よい。脂肪酸を具体的に示すならば、ラウリン酸、ミリ
スチン酸、パルミチン酸、イソパルミチン酸、ステアリ
ン酸、イソステアリン酸、アラキン酸、ベヘニン酸、オ
レイン酸、リノール酸、リノレイン酸、ステアロール
酸、リシノール酸、エルカ酸、12−ヒドロキシステアリ
ン酸、ロジン酸などが挙げられる。これら脂肪酸は、ジ
ペンタエリトリットとのエステル化に際して、一種また
は二種以上混合して使用される。そしてまたエステル化
率は、特に限定的でないが75%以上であれば差支えな
く、エステル化率が低くなると親水性が大きくなるので
好ましくない。
本発明に於いて、前記した高級アルコールと、ジペンタ
エリトリット脂肪酸エステルまたはラノリンとをそれぞ
れ単独若しくは混合した場合であっても、化粧用粉体に
対するそれらのコーティング量は、重量比で99:1〜90:1
0の範囲であることが好ましい。コーティング量がその
範囲を下回るとなめらかさ、密着性、ウェット感などで
充分な効果が期待できず、またその範囲を超えるとさら
さらした流動性のある感触が得難く、ボソボソした状態
となってしまい、凝集発生の原因ともなるので好ましく
ない。
また高級アルコールとジペンタエリトリット脂肪酸エス
テル、ラノリン全量とのコーティング割合は、前者に対
する後者の比率が、重量で1:0.25〜1:9の範囲であるこ
とが、本発明の目的達成にとって良好な結果となるので
望ましい。
次に本発明に於いて粉体の表面コーティング処理にあた
っては、均一にコーティングする方法であれば特に制約
を受けるものではないが、例えばまず前記化粧用粉体の
単独若しくはそれらの混合物と、予め溶媒中に溶解また
は分散させた高級アルコールと、ジペンタエリトリット
脂肪酸エステル、ラノリンとを混合、攪拌して均一とな
した後、溶媒を減圧下除去、また必要ならば加温して除
去し、これを乾燥することで行なわれる。この際、溶媒
への化粧用粉体とコーティング用油性成分の添加順序
は、何れが先であってもよく、また高級アルコールと、
ジペンタエリトリット脂肪酸エステル、ラノリンとは、
それらを同時に混合して、或いは順次添加し、コーティ
ング処理しても何ら差支えない。また溶媒としては、こ
の種の方法で用いられる公知のものが利用でき、例えば
エタノール、イソプロピルアルコール、キシロール、ベ
ンゼン、クロロホルム、フロンなどの有機溶媒が挙げら
れ、油性成分に影響を与えないこと、安全性などを考慮
して適宜用いることができる。そして溶媒の使用量は、
化粧用粉体全体を均一となす必要量用いればよく、化粧
用粉体全量に対して1/10〜1/1倍量程度の範囲であれば
充分量である。また本発明に於いて、このコーティング
処理は、低温で行なうことができ、従来シリコーン油の
如く高温焼付け処理を要しないため、高温で変臭・分解
を起こす粉体であっても熱安定性の点で制限を受けずに
使用可能である。
本発明に於いては、前記の如くして得た表面コーティン
グ処理した化粧用粉体を主基剤として用い、適宜効果の
生じる量範囲で構成されてなる。その他必要に応じて香
料、防腐剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、美容成分など
を本発明の効果を妨げない範囲で配合しても何ら差支え
ない。
本発明の粉末メークアップ化粧料は、化粧目的に応じて
適宜調製し、粉白粉、アイシャドウ、ホホ紅などとして
適用される。
[実施例] 以下本発明について実施例を挙げてさらに説明する。
尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
実施例[1] 本発明での処理効果を確認するために、表1に示す成分
を用い、下記のように粉体を表面コーティング処理を行
ない、それら処理粉体を試料として流動性、撥水性及び
密着性について試験し、検討した。
(試料の調製) 粉体成分(イ)と予め溶媒であるイソプロピルアルコー
ル(100重量部)に溶解したコーティング用成分(ロ〜
ニ)とを混合、攪拌した後、溶媒を減圧下で除去し、乾
燥を行ない、処理粉体を得た。但し、試料14について
は、さらに115℃で2時間の焼付け処理を行った。
(評価方法) 流動性評価 株式会社細川鉄工所製パウダーテスターを用い、スパチ
ュラ上に堆積する粉体の角度、すなわちスパチュラ角を
測定することで行なった。表中には次の基準で表わし
た。尚スパチュラ角が小さい程、凝集性が少なく、流動
性に富んでいることを示す。
評価基準 ◎ 63°未満 ○ 63°以上65°未満 △ 65°以上68°未満 × 68°以上 撥水性評価 試料の適量を採り、その表面上にプロピレングリコール
(30重量%)水溶液の液滴を静置し、5分後の濡れ具合
の程度を視覚的に観察して行なった。表中にはその状態
を次の基準で表わした。
評価基準 ◎ 全く濡れない ○ 僅かに濡れる × 内部にしみ込む 密着性評価 試料を直接皮膚に塗布することで官能テストを行なっ
た。表中にはその時の感触を次の基準で表わした。
評価基準 ◎ 非常に良い ○ 良い △ やや悪い × 悪い これらの評価結果はまとめて表1に示す。尚、表中の配
合量は重量部である。
表1の結果にみられるように、化粧用粉体を高級アルコ
ールとジペンタエリトリット脂肪酸エステルまたはラノ
リンとでコーティング処理を行なった場合(試料5〜1
1)は、処理しない場合(試料1〜2)或いは高級アル
コールのみで処理した場合(試料3〜4)に比較し、総
合して流動性及び撥水性が共に向上し、皮膚への密着が
良好であり、またこれらについて従来のシリコーン油、
金属石ケンを用いて処理した場合(試料12〜13)に比較
しても優れており、従って一層改善されることが明らか
となった。
実施例[2]アイシャドウ (処方) (重量部) (1) 酸化鉄雲母チタン 80.0 (2) ナイロンパウダー 5.0 (3) マイカ 12.8 (4) コンジョウ 0.1 (5) 黄酸化鉄 0.1 (6) ステアリルアルコール 1.0 (7) ジペンタエリトリット脂肪酸 1.0 エステル(実施例[1]で用いたものと同じ) (8) イソプロピルアルコール 50.0 (製法) 成分(1)〜(5)の混合、粉砕して均一にするこ。こ
れを予め成分(6)、(7)を溶解した溶媒の成分
(8)中に添加し、攪拌混合する。然る後溶媒を減圧下
にて除去、乾燥し、次いで粉砕する。かくして得られた
ものを容器に充填して製品とする。
実施例[3]アイシャドウ (処方) (重量部) (1) タルク 80.98 (2) 雲母チタン 10.0 (3) 酸化チタン 5.0 (4) 青色404号 0.01 (5) 黒酸化鉄 0.01 (6) ステアリルアルコール 1.0 (7) ジペンタエリトリット脂肪酸 3.0 エステル(実施例[1]で用いたものと同じ) (8) エチルアルコール 2.0 (9) フロン113 25.0 (製法) 実施例[2]と同様にして製品を得た。
実施例[4]ホホ紅 (処方) (重量部) (1) タルク 52.8 (2) マイカ 40.0 (3) ベンガラ 0.5 (4) 赤色226号 0.1 (5) 黄色4号アルミニウムレーキ 0.5 (6) 黒酸化鉄 0.1 (7) ベヘニルアルコール 1.0 (8) ジペンタエリトリット脂肪酸 5.0 エステル(実施例[1]で用いたものと同じ) (9) エチルアルコール 4.0 (10) フロン113 20.0 (製法) 実施例[2]と同様にして製品を得た。
実施例[5]粉白粉 (処方) (重量部) (1) タルク 84.8 (2) 雲母チタン 2.0 (3) 酸化亜鉛 2.0 (4) 赤色226号 0.2 (5) 黄酸化鉄 1.0 (6) セトステアリルアルコール 8.0 (7) ジペンタエリトリット脂肪酸 2.0 エステル(実施例[1]で用いたものと同じ) (8) エチルアルコール 30.0 (製法) 実施例[2]と同様にして製品を得た。
以上のようにして得られた実施例[2]〜[5]の粉末
メークアップ化粧料は、何れも流動性がよく、さらさら
した感触を有し、また撥水性があって、化粧もちがよ
く、しかも皮膚に対して密着感のある、非常に優れたも
のであった。また容器内壁面への付着も少なく、透明容
器での外観上、使用上でも好ましいものであった。
[発明の効果] 以上詳述した如く、本発明の特徴は、高級アルコールと
ジペンタエリトリット脂肪酸エステルまたはラノリンと
で表面コーティング処理した化粧用粉体を用い、従来に
も増して流動性及び撥水性が顕著に改善され、皮膚への
付着性も良好な、極めて優れた機能性を有する粉末メー
クアップ化粧料を提供し得たことにある。
しかして本発明の化粧料は、その使用にあたり、非常に
さらさらした感触を持ち、皮膚への塗布時には、なめら
かでソフトな延び拡がりと皮膚への密着感があり、また
化粧もちがよいものである。
さらに容器への付着も少ないことから、ガラス容器に収
納しても見た目がよく、また振り出し容器を用い、少量
使用時にも口部穴に目詰りを起こすことがない等の利点
を有するものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】常温固体の高級アルコールと、ジペンタエ
    リトリット脂肪酸エステル及び/又はラノリンとで表面
    コーティング処理した化粧用粉体を主基剤として含有し
    てなることを特徴とする粉末メークアップ化粧料。
JP15630387A 1987-06-23 1987-06-23 粉末メ−クアップ化粧料 Expired - Lifetime JPH0798732B2 (ja)

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JPS643108A JPS643108A (en) 1989-01-06
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