JPH0799986A - ラクトバチリン酸高濃度含有菌体およびその製造方法 - Google Patents

ラクトバチリン酸高濃度含有菌体およびその製造方法

Info

Publication number
JPH0799986A
JPH0799986A JP5269757A JP26975793A JPH0799986A JP H0799986 A JPH0799986 A JP H0799986A JP 5269757 A JP5269757 A JP 5269757A JP 26975793 A JP26975793 A JP 26975793A JP H0799986 A JPH0799986 A JP H0799986A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
lactobacillic
lactobacillic acid
fat
bacterium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5269757A
Other languages
English (en)
Inventor
Hajime Nakajima
肇 中島
Hiroaki Konishi
寛昭 小西
Shuji Toyoda
修次 豊田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Snow Brand Milk Products Co Ltd
Original Assignee
Snow Brand Milk Products Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Snow Brand Milk Products Co Ltd filed Critical Snow Brand Milk Products Co Ltd
Priority to JP5269757A priority Critical patent/JPH0799986A/ja
Publication of JPH0799986A publication Critical patent/JPH0799986A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラクトバチリン酸を高濃度で含有するラクト
コッカス属(Lactococcussp.)菌体及びその製法。 【構成】 ラクトコッカスに属し、ラクトバチリン酸生
産能を有する菌体を培養期間中、中和剤を用いて中性付
近の一定のpHに制御した培地中で培養し、菌体中にラ
クトバチリン酸を多量に含有させる菌体の製造法。この
ようにして得られる菌体、またはそれから得られる油脂
を含有させた脂肪吸収抑制剤または飲食品。 【効果】 ラクトバチリン酸のβ脂肪酸化を阻害する作
用により脂肪の吸収を抑制し、脂肪吸収抑制剤あるいは
飲食品を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シクロプロパン環を含
む炭素数19の脂肪酸である、ラクトバチリン酸を高濃度
に含有する菌体およびその菌体の製造方法ならびに利用
方法に関するもので、さらに脂肪吸収抑制食品および脂
肪吸収抑制剤に関する。
【0002】
【従来の技術】ラクトバチリン酸(2-hexylcyclopropane
decanoic acid)は、1954年にHofmannらによってラクト
バチルス属菌体より見いだされた細胞壁/細胞膜構成脂
質である。本脂肪酸は、炭素数が奇数であること、シク
ロプロパン環を有するため融点が33.6〜35℃と極めて低
いことを特徴とする脂肪酸である[Dictionary of Organ
ic Compounds, 5th. edit. vol.3, 2946(1982)] 。その
構造式は、化1で示される。
【0003】
【化1】
【0004】これまでラクトバチルス属菌体を含め、多
くの細菌にラクトバチリン酸が含有されていることが報
告されている。ラクトコッカス属菌に含まれるラクトバ
チリン酸の含量は、全脂肪酸組成の25%程度であると報
告されている。また、Schmitt ら[Milchwissenschaft 4
4, 556 (1989)]によるとロイコノストック属の菌体に
は、全脂肪酸組成の8〜50%のラクトバチリン酸が含ま
れていることが報告されている。ラクトコッカス属菌体
に含まれるラクトバチリン酸の含量は、通常の培養条件
下では、全脂肪酸組成の25%程度であり、最高でも44%
であるとされている[Shchleifer, K. H. et al. Syste
m. Appl. Microbiol.6, 183-195 (1985)]。ラクトバチ
リン酸などのシクロプロパン環を有する脂質は吸収され
にくい脂質として知られており、ラクトバチリン酸ある
いはこれを含有する脂質、菌体等を多量に生産すること
が工業的に望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
に脂肪酸として特異的な生理活性を有するラクトバチリ
ン酸を多量に含有する菌体または油脂を提供することを
課題とする。また、本発明は、ラクトバチリン酸を多量
に含有する菌体または油脂の効率の良い製造方法を提供
することを課題とする。さらに、本発明は、このような
菌体あるいはラクトバチリン酸を多量に含有する、脂肪
吸収抑制飲食品あるいは医薬を提供することを課題とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、ラクトコッ
カス属乳酸菌の菌体中の構成脂肪酸の検討を行っていた
ところ、ラクトコッカス属菌体を、pHを一定に制御し
た培地中で培養すると菌体中の脂肪酸含量が上昇し、菌
体自体の収量も上昇するためラクトバチリン酸の収量が
飛躍的に上昇することを見いだし、上記課題の解決に成
功した。
【0007】本発明は、ラクトコッカス属(Lactococcu
s) に属する菌体をpH制御下で培養することにより、
ラクトバチリン酸を高濃度に含有することを特徴とする
菌体を製造する方法に関する。また、本発明は、このよ
うな菌からラクトバチリン酸を高濃度に含有する油脂を
採取することを特徴とするラクトバチリン酸含有油脂の
製造法に関する。さらに、本発明は、このように高濃度
にラクトバチリン酸を含有する菌体およびその油脂を含
有する飲食品及び医薬に関する。
【0008】本発明に使用するラクトコッカス属に属す
る乳酸菌としては、ラクトコッカス属に属し[Schleife
r,K.H. et al. System. Appl. Microbiol. 6 183 (198
5)] 、ラクトバチリン酸の生産能を有する菌種であれ
ば、いずれも使用することができる。このような菌種と
しては、ラクトコッカス・ラクチス・サブスピーシーズ
・ラクチス、ラクトコッカス・ラクチス・サブスピーシ
ーズ・クレモリス等がある。しかし、特にラクトコッカ
ス・ラクチス・サブスピーシーズ・クレモリス SBT 049
5 株 (微工研菌寄第 10053号) を用いるとラクトバチリ
ン酸を菌体に高濃度に含有させることができるので好ま
しい。
【0009】この菌株は、本発明者らによって北欧の粘
質発酵乳ヴィリーから分離されたものであって、その分
離方法及び菌学的性質は特開平3-229702号公報に記載さ
れている。この菌株は、当初、ストレプトコッカス・ク
レモリス(Streptococcus cremoris)SBT 0495(寄託番号
微工研菌寄第 10053号) として寄託されていたが、分類
の変更があり、現在はラクトコッカス・ラクチス・サブ
スピーシーズ・クレモリス(Lactococcus lactis subsp.
cremoris) SBT 0495(受託番号微工研菌寄第 10053号)
として工業技術院微生物工業技術研究所(現 生命工学
技術研究所)に寄託されている。その主な菌学的性質を
参考までに示すと次のとおりである。
【0010】
【0011】次にこれらの乳酸菌によるラクトバチリン
酸高含有菌体の製造方法を示す。ラクトコッカス属乳酸
菌の培養基としては、乳培地または乳成分を含む培養
基、または、これらの成分を含まない半合成、合成の培
養基を使用することができる。このような培養基とし
て、Nakajimaら[J. Dairy Sci.73 1473 (1990)]の次の
培地を例示することができる。
【0012】 ホエイ寒天培地〔グルコース10g、ガ
ラクトース10g、チーズホエイ粉(雪印乳業製)80g、
寒天15g及び蒸留水1リットルを混和し、pH6.8 に調
製した培地〕。 ホエイパーミエート培地〔10%還元脱脂乳を 115℃
で15分間加熱滅菌し、フィルター滅菌したアクチナーゼ
E(商品名)を脱脂乳1リットル当たり50mg添加し、37
℃で16時間加温し、 100℃で5分間加熱して酵素を失活
させた。この上清液を限外濾過(UF)処理(モデルSE
P-1013、旭化成製)し、得られるパーミエートを 115℃
で15分間加熱滅菌して培地とする〕。
【0013】培養は、培養中に乳酸菌が生成する乳酸を
中和し、培養物のpHを乳酸菌の生育に良好な中性付近
(pH5〜8、好ましい範囲は 5.5〜6.5)になるよう、
一定に制御した中和培養によって行う。この際に使用す
る中和剤は、乳酸菌の培養に影響を与えないものであれ
ばいかなる中和剤を使用することができる。このような
中和剤としてはアンモニアが好ましいが、他には水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム等も例示することができ
る。
【0014】ラクトバチリン酸高濃度含有ラクトコッカ
ス属菌体は、そのままの状態、また乾燥した状態でも使
用することができる。ラクトバチリン酸高濃度含有菌体
から、油脂を採取する方法は、一般にラクトバチリン酸
高濃度含有菌体を乾燥して粉砕し、または破砕する。こ
れを油脂溶媒で抽出する。用いる溶媒は、通常食品や薬
品として用いても安全なもので、n−ヘキサンや2−プ
ロパノールなどがあげられる。これらの溶媒で室温下等
のあまり高くない温度下で振盪等をおこなって抽出す
る。次いで抽出した溶媒層を採取して溶媒を減圧蒸留等
で除去して、油脂を得る。
【0015】このようにして得られた油脂またはラクト
バチリン酸を各種の飲食品に添加することによって、脂
肪の吸収を抑制することができる。また、適当な方法で
これらの菌体から、ラクトバチリン酸を抽出して使用す
ることもできる。ラクトバチリン酸の測定は、菌体の凍
結乾燥物に塩酸/メタノールを添加し、100 ℃で3時間
加水分解したものをガスクロマトグラフィーで測定す
る。ラクトバチリン酸の確認には、ガスクロマトグラフ
ィーに接続した質量分析計の解析によって行うことがで
きる。
【0016】これらのラクトバチリン酸高濃度含有乳酸
菌体は、飲食品の原料として添加してもよい。飲食品と
しては、どのようなものでもよい。その例としては、発
酵乳、チーズ、バター等の乳製品、ドリンクヨーグル
ト、乳酸菌飲料等の飲料、バターケーキ等の菓子やパン
類等をあげることができる。発酵乳や乳酸菌飲料への添
加は、発酵した製品に、回収した菌体を添加して調製す
ることもできる。また、菌体からラクトバチリン酸を抽
出した抽出液あるいはラクトバチリン酸自体も添加する
ことができる。さらに、この菌体自体、抽出液あるいは
ラクトバチリン酸を医薬として用いることもできる。医
薬としては菌体の乾燥物を粉末の形としたりあるいはラ
クトバチリン酸を含有する抽出液をカプセル化したりす
ることができる。これらは経口的に投与され、脂肪吸収
阻害剤として用いられる。投与量は1日成人1人当り10
0mg 〜5gを数回に分けて投与する。
【0017】以下に発明の内容を具体的に説明する、し
かし、本発明は、この記載に限定されるものではない。
【実施例1】以下の方法によって、ラクトバチリン酸を
高濃度で含有するラクトコッカス属乳酸菌を調製した。
10%還元脱脂乳・プロナーゼ分解培地をNakajimaら
[J. Dairy Sci. 73 1473(1990)]の方法に従って生育用
培地(前記ホエイパーミエート培地)を調製した。調
製した本培地をジャーファーメンター中で滅菌し、同培
地で前培養したラクトコッカス・ラクチス・サブスピー
シース・クレモリスSBT 0495株 (微工研菌寄第 10053
号) を1%接種した。アンモニアを中和剤として用い、
培地のpHを5.5 に保持しながら30℃、24時間培養し
た。培養後、菌体を回収し、凍結乾燥後、菌体の収量、
菌体中のラクトバチリン酸含量を測定した。その結果を
表1に示した。対照として前記と同じラクトコッカス・
ラクチス・サブスピーシース・クレモリスSBT 0495株を
用い、上記と同じ培地中で培養期間中pHを調整するこ
となく、30℃で静置培養し、得られた菌体を用いた培養
期間中培地のpHは6.8 から4.5 に変化した。
【0018】本方法で調製したラクトコッカス菌体より
抽出した脂質をガスクロマトグラフィー/質量分析計に
よる解析結果を図1に示した。質量分析計による解析の
結果、本脂質の脂肪酸が、シクロプロパン環を有する炭
素数19のラクトバチリン酸であることを確認した。表1
に示したように、乾燥菌体より抽出した総脂肪酸当たり
のラクトバチリン酸含量は、静置培養により調製した菌
体(対照)の場合は25.8%であるのに対し、pHを制御
して培養したところ、63.9%に上昇した。また乾燥菌体
の収量が10倍に上昇したので、培地当たりのラクトバチ
リン酸の収量は約32倍に上昇した。
【0019】
【表1】 ───────────────────────────────── pH制御培養 静置培養 (実施例1) (対照) ───────────────────────────────── 乾燥菌体収量 2.2g 0.2g (培地1リットル当たり) ラクトバチリン酸 63.9% 25.8% (総脂肪酸当たり) 脂質含量 12% 10% ラクトバチリン酸の収量 (培地1リットル当たり) 168.7mg 5.2mg ─────────────────────────────────
【0020】
【実施例2】実施例1の方法で得られたラクトバチリン
酸を高濃度で含有する菌体を凍結乾燥して乾燥菌体を得
た。この菌体を10%の割合でバターに練り込み脂肪吸
収抑制発酵バターを調製した。すなわち、牛乳から公知
の方法で得られたクリーム(脂肪率40%)10kgを常法に
より殺菌し、これにラクトコッカス・ラクチス・サブス
ピーシーズ・ラクチスの脱脂乳培養物 700gを添加し、
10℃で16時間培養発酵した。この発酵クリームをチャー
ニングして発酵バター粒 4.5kgを得た。このバター粒に
上記のラクトバチリン酸を高濃度で含有する凍結乾燥菌
体 450gを添加しワーキングして脂肪吸収抑制発酵バタ
ーを得た。得られたこの発酵バターは,ジアセチル含量
が1.25ppm 、アセトアルデヒド含量が1.3ppm、乳清pH
は5.5 であり、ラクトバチリン酸を含有する良質で、発
酵風味の芳醇な脂肪吸収抑制発酵バターであった。
【0021】
【実施例3】実施例1で得られたラクトバチリン酸高含
有ラクトコッカス菌体をラットに与えて血清中のトリグ
リセライドの含量を測定した。ラットに与えた飼料は以
下の組成のものである。
【0022】
【表2】 ───────────────────────────────── 飼料A 飼料B ────────────────────────────────── カゼイン 20 20 ラード 10 10 コーン油 10 10 ビタミンミックス 0.85 0.85 AIN76(商品名) 塩類ミックス 4 4 AIN76(商品名) セルロース 3 3 塩化コリン 0.2 0.2 コール酸ナトリウム 0.125 0.125 シュークロース 51.825 41.825 菌体 0 10 ─────────────────────────────────
【0023】上記の飼料を1群6匹のF−244 系ラット
(12週令、雄)に1週間摂取させた。6時間の絶食の
後、血清中のトリグリセライド量をトリグリセライド測
定キット(協和メディックス製)により測定した。
【0024】上記飼料投与中の飼料摂取量は両群の間で
差は見られなかった。血清中のトリグリセライド量を表
3に示した。表中の値は平均値±標準偏差を示す。
【0025】
【表3】 (検体数=各6) ──────────────────────── 飼料A 飼料B ──────────────────────── 102±19mg/dl 82±11mg/dl ────────────────────────
【0026】上表の血清中のトリグリセライド含量を統
計的に検定したところ、危険率5%で、飼料B群に有意
の差があることが判明した。この結果、ラクトバチリン
酸高含有ラクトコッカス菌体の投与効果が認められた。
結果にしめしたように、ラクトバチリン酸を高濃度で含
有する菌体を摂取したラットの血清中のトリグリセライ
ド含量が低下していた。この結果から、ラクトバチリン
酸を高濃度で含有するラクトコッカス菌体が血中への脂
質取り込みを抑制することが明らかになった。
【0027】
【実施例4】実施例1の方法で得られた、ラクトバチリ
ン酸高含有菌体1gを乳糖5gと混合し、顆粒状に成形
して、ラクトバチリン酸を有効成分とする脂肪吸収抑制
剤を調製した。
【0028】
【実施例5】培養培地のpHを中性付近に制御して培養し
て得られた実施例1のラクトバチリン酸高濃度含有菌体
の乾燥物を超音波破砕した。得られた 100gの破砕菌体
に1リットルのn−ヘキサンを添加し、室温下で振盪し
ながら充分に抽出した。次いで、抽出した溶媒層を減圧
蒸留して溶媒を除去した。油脂11.9gが得られた。この
油脂の脂肪酸を定量したところ、7.56gのラクトバチリ
ン酸を含有していることがわかり、これが高濃度である
ことを確認した。
【0029】
【発明の効果】Wood & Reiser[J. Am, Oil Chem, Soci.
42 315 (1965)] の報告によるシクロプロパン環を有す
る脂質をラットに投与したところ、脂肪組織中でシクロ
プロパン環を有する脂肪酸が検出され、脂肪酸の吸収系
であるβ酸化系の酵素がシクロプロパン環の位置で阻害
されていることが明らかになった。このことから、ラク
イトバチリン酸も容易にβ酸化系酵素を阻害することが
推察される。つまり、ラクトバチリン酸は、吸収されに
くい脂肪酸として、脂肪吸収抑制飲食品の原料になるこ
とが期待される。また、ラクトバチリン酸を高含量で含
むラクトコッカス属菌体も、脂肪の吸収が抑制され、脂
肪吸収抑制飲食品として使用することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法で調製したラクトコッカス菌体抽
出脂質のガスクロマトグラフィ/質量分析計による分析
結果を示す。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年11月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】
【発明の効果】Wood&Reiser[J.Am,O
il Chem,Soci.42 315(196
5)]の報告によるシクロプロパン環を有する脂質をラ
ットに投与したところ、脂肪組織中でシクロプロパン環
を有する脂肪酸が検出され、脂肪酸の吸収系であるβ酸
化系の酵素がシクロプロパン環の位置で阻害されている
ことが明らかになった。このことから、ラクトバチリン
酸も容易にβ酸化系酵素を阻害することが推察される。
つまり、ラクトバチリン酸は、吸収されにくい脂肪酸と
して、脂肪吸収抑制飲食品の原料になることが期待され
る。また、ラクトバチリン酸を高含量で含むラクトコッ
カス属菌体も、脂肪の吸収が抑制され、脂肪吸収抑制飲
食品として使用することが出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C12P 7/64 C12R 1:01) (C12N 1/20 C12R 1:01)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 培養期間中中性付近の一定のpHに制御
    した培地中で培養し、ラクトバチリン酸を高濃度で含有
    するラクトコッカス属(Lactococcus sp.) に属する菌
    体。
  2. 【請求項2】 ラクトコッカス属(Lactococcus sp.) に
    属し、ラクトバチリン酸生産能を有する菌体を、pHを
    中性付近の一定に制御された培地中で培養して菌体中に
    ラクトバチリン酸を高濃度に蓄積させ、この菌体を採取
    することを特徴とするラクトバチリン酸を高濃度で含有
    する菌体の製造法。
  3. 【請求項3】 菌体が、ラクトコッカス・ラクチス・サ
    ブスピーシーズ・クレモリス SBT 0495 株(微工研菌寄
    第 10053号) である請求項2記載の製造法。
  4. 【請求項4】 請求項2によって得られた菌体からラク
    トバチリン酸含有油脂を採取することを特徴とするラク
    トバチリン酸含有油脂の製造法。
  5. 【請求項5】 請求項1によって得られた菌体またはそ
    れから得られるラクトバチリン酸含有油脂を含有せしめ
    たことを特徴とする脂肪吸収抑制飲食品。
  6. 【請求項6】 請求項1によって得られた菌体またはそ
    れから得られるラクトバチリン酸含有油脂を有効成分と
    する脂肪吸収抑制剤。
JP5269757A 1993-09-30 1993-09-30 ラクトバチリン酸高濃度含有菌体およびその製造方法 Pending JPH0799986A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5269757A JPH0799986A (ja) 1993-09-30 1993-09-30 ラクトバチリン酸高濃度含有菌体およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5269757A JPH0799986A (ja) 1993-09-30 1993-09-30 ラクトバチリン酸高濃度含有菌体およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0799986A true JPH0799986A (ja) 1995-04-18

Family

ID=17476731

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5269757A Pending JPH0799986A (ja) 1993-09-30 1993-09-30 ラクトバチリン酸高濃度含有菌体およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0799986A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003524593A (ja) * 1998-07-02 2003-08-19 カーギル・インコーポレイテッド 不飽和トリアシルグリセロール油の変性プロセス、その結果の生成物とその用途
JP2005154387A (ja) * 2003-11-28 2005-06-16 National Institute Of Agrobiological Sciences 免疫調節性機能を誘導する乳酸菌類・成分とその取得方法
JP2008214253A (ja) * 2007-03-02 2008-09-18 Snow Brand Milk Prod Co Ltd 内臓脂肪減少剤

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003524593A (ja) * 1998-07-02 2003-08-19 カーギル・インコーポレイテッド 不飽和トリアシルグリセロール油の変性プロセス、その結果の生成物とその用途
JP2005154387A (ja) * 2003-11-28 2005-06-16 National Institute Of Agrobiological Sciences 免疫調節性機能を誘導する乳酸菌類・成分とその取得方法
JP2008214253A (ja) * 2007-03-02 2008-09-18 Snow Brand Milk Prod Co Ltd 内臓脂肪減少剤

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3222157B1 (en) Food composition, containing lactococcus strain as active ingredient, for alleviating hangover
JP7179343B2 (ja) 新規な乳酸菌株およびそれを含む免疫賦活剤
RU2687346C1 (ru) Получение сцеженных ферментированных молочных продуктов
US20130142896A1 (en) Lactococcus lactis strain with high vitamin k2 production
JP2013534142A (ja) ビタミンk2高生産性ラクトコッカス・ラクティス株
KR102368627B1 (ko) 지방 축적 억제용 조성물
KR101746227B1 (ko) 아디포넥틴의 분비 촉진 및/또는 감소 억제용 제제
KR20060135016A (ko) 유카 추출물, 퀼라야 추출물 및 유산균을 포함하는 조성물및 상기 조성물을 함유하는 음식물
JP6762855B2 (ja) 筋肉の分解抑制剤
JP4688457B2 (ja) 免疫増強組成物
JPH0799986A (ja) ラクトバチリン酸高濃度含有菌体およびその製造方法
KR101723959B1 (ko) 락토코커스 라피노락티스를 유효성분으로 포함하는 숙취개선용 식품조성물
KR101116244B1 (ko) 1,4-디히드록시-2-나프토산의 제조법
KR101670555B1 (ko) 락토코커스 중앙젠시스를 유효성분으로 포함하는 숙취개선용 식품조성물
JP3993322B2 (ja) 乳酸菌生育促進剤及びその利用
KR101639393B1 (ko) 락토코커스 락티스 아종 락티스를 유효성분으로 포함하는 숙취개선용 식품조성물
KR101718590B1 (ko) 락토코커스 푸지엔시스를 유효성분으로 포함하는 숙취개선용 식품조성물
JP6968540B2 (ja) 経口組成物
KR101693945B1 (ko) 락토코커스 락티스 아종 크레모리스를 유효성분으로 포함하는 숙취개선용 식품조성물
JP2005323596A (ja) 雲南sl−001菌の培養によるビタミンkの生産方法
AU2015200625B2 (en) Agents for promoting secretion and/or suppressing decrease of adiponectin
CN121002193A (zh) 酸奶的制造方法
HK1262478A1 (en) Composition for controlling acquired immune function suppression due to anti-influenza drug, and production method for same