JPH0799986B2 - 海藻の養殖装置 - Google Patents
海藻の養殖装置Info
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- JPH0799986B2 JPH0799986B2 JP3149565A JP14956591A JPH0799986B2 JP H0799986 B2 JPH0799986 B2 JP H0799986B2 JP 3149565 A JP3149565 A JP 3149565A JP 14956591 A JP14956591 A JP 14956591A JP H0799986 B2 JPH0799986 B2 JP H0799986B2
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Landscapes
- Cultivation Of Seaweed (AREA)
- Farming Of Fish And Shellfish (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、わかめ等の海藻を養殖
する海藻の養殖装置に関し、更に詳しくは、船上から海
藻の採取が可能であり、しかも海藻の根茎を切断するこ
となく生きたまま採取できるようにし、また養殖によっ
て成長した海藻を生きたまま間引して他の養殖筏へ移動
出来るようにした海藻の養殖装置に関する。
する海藻の養殖装置に関し、更に詳しくは、船上から海
藻の採取が可能であり、しかも海藻の根茎を切断するこ
となく生きたまま採取できるようにし、また養殖によっ
て成長した海藻を生きたまま間引して他の養殖筏へ移動
出来るようにした海藻の養殖装置に関する。
【0002】
【従来技術】わかめ等の海藻は、うに、あわび、魚類
等の養殖飼料、養殖生け簀の遮光ネットの代用、水
槽の浄化材(酸素の補給)、藻場造成(種の移動、成
育した海藻の移動)、天然海藻の種菌の採取、観光
用の土産、等に利用されている。しかし天然の海藻だけ
では需要に応じ切れないため、最近では養殖も行なわれ
ている。
等の養殖飼料、養殖生け簀の遮光ネットの代用、水
槽の浄化材(酸素の補給)、藻場造成(種の移動、成
育した海藻の移動)、天然海藻の種菌の採取、観光
用の土産、等に利用されている。しかし天然の海藻だけ
では需要に応じ切れないため、最近では養殖も行なわれ
ている。
【0003】実公昭48−36560号公報には、合成
樹脂製の網筒の内部に浮体を収容固定し、網筒の外面に
種糸を巻着している。これを上下に数段適宜間隔を設け
てロープにより連結する。ロープの上部を固定ロープに
緊結し、上端に浮子を取り付ける。固定ロープの両端を
アンカーロープに緊結固定する。という構造の海藻の養
殖装置が開示してある。この装置によれば、芯体が網筒
なので種糸全体に胞子が付着して海藻が成育する。ま
た、網筒の内部に浮子を設けているので海藻の繁殖成育
に好適な深度に位置させることができるようになってい
る。
樹脂製の網筒の内部に浮体を収容固定し、網筒の外面に
種糸を巻着している。これを上下に数段適宜間隔を設け
てロープにより連結する。ロープの上部を固定ロープに
緊結し、上端に浮子を取り付ける。固定ロープの両端を
アンカーロープに緊結固定する。という構造の海藻の養
殖装置が開示してある。この装置によれば、芯体が網筒
なので種糸全体に胞子が付着して海藻が成育する。ま
た、網筒の内部に浮子を設けているので海藻の繁殖成育
に好適な深度に位置させることができるようになってい
る。
【0004】実開昭62−125459号公報のマイク
ロフィルムには、三角形状の着床礁本体を網状体で形成
するとともに着床礁本体を掛止用ゴムバンドを介して異
型ブロック体に着脱自在に装着するようにした海藻着生
礁が開示してある。更に具体的には、丸鋼棒を溶接等の
手段により組み合わせて形成した三角枠体の表面及び裏
面に合成樹脂製糸から成る網体を張設する。この海藻着
生礁の使用に際しては海底に沈め、網状の着床礁本体部
分に海藻類を成育させる。海藻を採取する場合は、ダイ
バーが潜水してゴムバンドを切り、着床礁本体を海藻と
共に引き上げるようになっている。
ロフィルムには、三角形状の着床礁本体を網状体で形成
するとともに着床礁本体を掛止用ゴムバンドを介して異
型ブロック体に着脱自在に装着するようにした海藻着生
礁が開示してある。更に具体的には、丸鋼棒を溶接等の
手段により組み合わせて形成した三角枠体の表面及び裏
面に合成樹脂製糸から成る網体を張設する。この海藻着
生礁の使用に際しては海底に沈め、網状の着床礁本体部
分に海藻類を成育させる。海藻を採取する場合は、ダイ
バーが潜水してゴムバンドを切り、着床礁本体を海藻と
共に引き上げるようになっている。
【0005】上記したように海藻は、魚類等の養殖飼
料、養殖生け簀の遮光ネットの代用、水槽の浄化材、藻
場造成等に使用されている。養殖用飼料の場合には海藻
は生きた状態でないと腐敗が早く、腐敗した海藻を食し
たうにやあわび等は病気が発生する。また、養殖生け簀
の遮光ネットの代用とする場合も腐敗した海藻は養殖物
に悪影響を与える。更には、死んだ、つまり根茎から切
断された海藻は藻場造成には使用できない。
料、養殖生け簀の遮光ネットの代用、水槽の浄化材、藻
場造成等に使用されている。養殖用飼料の場合には海藻
は生きた状態でないと腐敗が早く、腐敗した海藻を食し
たうにやあわび等は病気が発生する。また、養殖生け簀
の遮光ネットの代用とする場合も腐敗した海藻は養殖物
に悪影響を与える。更には、死んだ、つまり根茎から切
断された海藻は藻場造成には使用できない。
【0006】このように、養殖された海藻を採取等する
場合は、海藻が生きている状態、つまり根茎を切断しな
いで採取した海藻でないと事実上有効な利用が困難であ
る。また、海藻の養殖も、陸上での野菜等の栽培と同じ
ように、養殖の初期は密殖させておき、海藻が成長する
に従って間引して他の養殖筏へ移動させる様にした方が
養殖効率が良い。従って、海藻を生きたまま採取できる
こと、及び成長した海藻を生きたまま間引して他の養殖
筏へ移動出来るようにすることは、海藻の有効利用を図
る観点から、また海藻の養殖効率を向上させる観点から
重要なことである。
場合は、海藻が生きている状態、つまり根茎を切断しな
いで採取した海藻でないと事実上有効な利用が困難であ
る。また、海藻の養殖も、陸上での野菜等の栽培と同じ
ように、養殖の初期は密殖させておき、海藻が成長する
に従って間引して他の養殖筏へ移動させる様にした方が
養殖効率が良い。従って、海藻を生きたまま採取できる
こと、及び成長した海藻を生きたまま間引して他の養殖
筏へ移動出来るようにすることは、海藻の有効利用を図
る観点から、また海藻の養殖効率を向上させる観点から
重要なことである。
【0007】上記実公昭48−36560号公報に開示
されている養殖装置では、海藻は種糸及び幹ロープにし
っかりと根を張り着床するので、採取する際に根ごと採
取するのは困難である。そこで、採取にあたっては茎や
根を切ることになる。このため海藻は生息が断たれ、鮮
度が急速に落ち、特に流通段階では緊急な搬送を必要と
する等、様々な不都合を生じる。また、海藻の育成途中
で網筒の切断は、その後の対策などを考慮すると事実上
不可能である。
されている養殖装置では、海藻は種糸及び幹ロープにし
っかりと根を張り着床するので、採取する際に根ごと採
取するのは困難である。そこで、採取にあたっては茎や
根を切ることになる。このため海藻は生息が断たれ、鮮
度が急速に落ち、特に流通段階では緊急な搬送を必要と
する等、様々な不都合を生じる。また、海藻の育成途中
で網筒の切断は、その後の対策などを考慮すると事実上
不可能である。
【0008】また、実開昭62−125459号公報の
マイクロフィルム開示の海藻着生礁は、丸綱棒を溶接等
して形成した三角枠体に合成樹脂製糸を張設した一体構
成となっている為に、海藻を生かした状態で採取する場
合は、着床礁本体全体を海藻と共に引き上げる必要があ
る。この作業は、第一には海に潜って行なわなければな
らず、第二には枠体は丸鋼棒から構成されているために
重く作業は困難であり、第三には海藻の育成途中で丸鋼
棒の切断は、その後の対策なとを考慮すると事実上不可
能である、等の理由で事実上不可能である。また、海藻
を養殖生け簀の遮光ネットの代用として使用する場合、
枠体に丸鋼棒を使用しているために沈降し、使用できな
い。従って、何れの場合も採取にあたっては茎や根を切
ることになる。このため海藻は生息が断たれ、鮮度が急
速に落ち、特に流通段階では緊急な搬送を必要とする
等、様々な不都合を生じる。
マイクロフィルム開示の海藻着生礁は、丸綱棒を溶接等
して形成した三角枠体に合成樹脂製糸を張設した一体構
成となっている為に、海藻を生かした状態で採取する場
合は、着床礁本体全体を海藻と共に引き上げる必要があ
る。この作業は、第一には海に潜って行なわなければな
らず、第二には枠体は丸鋼棒から構成されているために
重く作業は困難であり、第三には海藻の育成途中で丸鋼
棒の切断は、その後の対策なとを考慮すると事実上不可
能である、等の理由で事実上不可能である。また、海藻
を養殖生け簀の遮光ネットの代用として使用する場合、
枠体に丸鋼棒を使用しているために沈降し、使用できな
い。従って、何れの場合も採取にあたっては茎や根を切
ることになる。このため海藻は生息が断たれ、鮮度が急
速に落ち、特に流通段階では緊急な搬送を必要とする
等、様々な不都合を生じる。
【0009】
【発明の目的】そこで本発明の目的は、船上から海藻の
採取が可能であり、しかも海藻の根茎を切断することな
く生きたまま採取できるようにした海藻の養殖装置を提
供することにある。また、本発明の他の目的は、養殖に
よって成長した海藻を生きたまま間引して他の養殖筏へ
移動出来るようにした海藻の養殖装置を提供することに
ある。
採取が可能であり、しかも海藻の根茎を切断することな
く生きたまま採取できるようにした海藻の養殖装置を提
供することにある。また、本発明の他の目的は、養殖に
よって成長した海藻を生きたまま間引して他の養殖筏へ
移動出来るようにした海藻の養殖装置を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に講じた本発明の技術手段は次のとおりである。第1の
発明にあっては、海藻の養殖装置であって、この装置
は、浮基体と、上記浮基体に懸吊されている養殖基材
と、当該養殖基材の沈降を防止する浮上手段と、上記養
殖基材を係留する係留手段と、を備え、上記養殖基材
は、養殖母材と、当該養殖母材から取り外し可能に装着
され、それぞれが分離して上記養殖母材から取り外しで
きる複数の着床部材と、を備え、上記着床部材には多数
の通水孔が設けられているとともに海藻の胞子を付着さ
せた種糸が取着されていることを特徴とする、海藻の養
殖装置である。
に講じた本発明の技術手段は次のとおりである。第1の
発明にあっては、海藻の養殖装置であって、この装置
は、浮基体と、上記浮基体に懸吊されている養殖基材
と、当該養殖基材の沈降を防止する浮上手段と、上記養
殖基材を係留する係留手段と、を備え、上記養殖基材
は、養殖母材と、当該養殖母材から取り外し可能に装着
され、それぞれが分離して上記養殖母材から取り外しで
きる複数の着床部材と、を備え、上記着床部材には多数
の通水孔が設けられているとともに海藻の胞子を付着さ
せた種糸が取着されていることを特徴とする、海藻の養
殖装置である。
【0011】第2の発明にあっては、養殖母材が挿通バ
ーで、着床部材が上記挿通バーに嵌装される筒状体であ
ることを特徴とする、第1の発明に係る海藻の養殖装置
である。
ーで、着床部材が上記挿通バーに嵌装される筒状体であ
ることを特徴とする、第1の発明に係る海藻の養殖装置
である。
【0012】第3の発明にあっては、海藻の養殖装置で
あって、この装置は、浮基体と、当該浮基体の複数箇所
に懸吊してあり、高さ方向に複数枚が連結ロープを介し
て連結してある板状の着床部材と、当該浮基体の沈降を
防止する浮上手段と、上記浮基体を係留する係留手段
と、を備え、上記着床部材は、多数の通水孔が設けられ
ている着床基板と、当該着床基板に取着してあり海藻の
胞子を付着させた種糸と、を有し、上記着床部材は連結
ロープを切断することによって他の着床部材とは分離で
きるようにしたことを特徴とする、海藻の養殖装置であ
る。
あって、この装置は、浮基体と、当該浮基体の複数箇所
に懸吊してあり、高さ方向に複数枚が連結ロープを介し
て連結してある板状の着床部材と、当該浮基体の沈降を
防止する浮上手段と、上記浮基体を係留する係留手段
と、を備え、上記着床部材は、多数の通水孔が設けられ
ている着床基板と、当該着床基板に取着してあり海藻の
胞子を付着させた種糸と、を有し、上記着床部材は連結
ロープを切断することによって他の着床部材とは分離で
きるようにしたことを特徴とする、海藻の養殖装置であ
る。
【0013】着床部材の構造は、例えば筒状のもの、板
状のもの、球形のもの等、様々のものがあげられる。着
床部材を装着する養殖母材の構造は、装着される着床部
材の構造に対応し、例えば着床部材が筒状体であれば、
それを挿通して装着できる棒状物であり、また着床部材
が板状体や球形であれば、それらを挟持して装着できる
挟持部材、或はそれらを吊下げて装着できる吊り具であ
る等、様々に設定されるものである。浮基体の構造は特
に限定しないが、例えばロープを筏状に編成したもの、
木を筏状または柵状に形成したもの等である。
状のもの、球形のもの等、様々のものがあげられる。着
床部材を装着する養殖母材の構造は、装着される着床部
材の構造に対応し、例えば着床部材が筒状体であれば、
それを挿通して装着できる棒状物であり、また着床部材
が板状体や球形であれば、それらを挟持して装着できる
挟持部材、或はそれらを吊下げて装着できる吊り具であ
る等、様々に設定されるものである。浮基体の構造は特
に限定しないが、例えばロープを筏状に編成したもの、
木を筏状または柵状に形成したもの等である。
【0014】
【実施例】本発明を図面に示した実施例に基づき更に詳
細に説明する。図1は海藻の養殖装置の一例を示す説明
図、図2は図1の養殖装置に使用する着床部材の中間部
を省略した説明図である。符号Aは養殖装置で、浮基体
である筏枠ロープ1を備えている。筏枠ロープ1には、
浮上手段である浮子2が、ほぼ等間隔で四個取付けられ
ている。筏枠ロープ1の両端部には、係留手段である所
要の長さの錨ロープ3の一端部が繋れており、各錨ロー
プ3の他端部は海底に沈められた錨4に繋れている。ま
た、筏枠ロープ1の下方には、四本の吊りロープ5を介
して、養殖基材7が吊設されている。養殖基材7は養殖
母材である棒状の挿通バー71と、この挿通パー71に
嵌装された三個の着床部材72からなり、挿通バー71
は筏枠ロープ1とほぼ平行に吊設されている。
細に説明する。図1は海藻の養殖装置の一例を示す説明
図、図2は図1の養殖装置に使用する着床部材の中間部
を省略した説明図である。符号Aは養殖装置で、浮基体
である筏枠ロープ1を備えている。筏枠ロープ1には、
浮上手段である浮子2が、ほぼ等間隔で四個取付けられ
ている。筏枠ロープ1の両端部には、係留手段である所
要の長さの錨ロープ3の一端部が繋れており、各錨ロー
プ3の他端部は海底に沈められた錨4に繋れている。ま
た、筏枠ロープ1の下方には、四本の吊りロープ5を介
して、養殖基材7が吊設されている。養殖基材7は養殖
母材である棒状の挿通バー71と、この挿通パー71に
嵌装された三個の着床部材72からなり、挿通バー71
は筏枠ロープ1とほぼ平行に吊設されている。
【0015】図2を参照して着床部材72の構造を説明
する。着床部材72は、全体形状がほぼ円筒状の着床基
体720と種糸722を備えてなる。着床基体720の
周壁部には多数の通水孔724が設けられている。着床
基体720の一端側には、相対向して二か所に係止部7
26が切欠して設けてある。着床基体720の他端側に
は、海藻の胞子を付着させた種糸722の一端が結んで
ある。そして、種糸722の他端側は着床基体720に
螺旋状に捲き付けられて、他端部は上記係止部726の
一方側に係止されている。着床部材72は、上記挿通バ
ー71に、それぞれ各吊りロープ5の間に位置するよう
に挿通して装着してある。
する。着床部材72は、全体形状がほぼ円筒状の着床基
体720と種糸722を備えてなる。着床基体720の
周壁部には多数の通水孔724が設けられている。着床
基体720の一端側には、相対向して二か所に係止部7
26が切欠して設けてある。着床基体720の他端側に
は、海藻の胞子を付着させた種糸722の一端が結んで
ある。そして、種糸722の他端側は着床基体720に
螺旋状に捲き付けられて、他端部は上記係止部726の
一方側に係止されている。着床部材72は、上記挿通バ
ー71に、それぞれ各吊りロープ5の間に位置するよう
に挿通して装着してある。
【0016】(作 用) 図1及び図2を参照して本実施例の作用を説明する。図
1に示すように、養殖装置Aを海中に一定期間設置して
おけば、着床部材72の種糸722にわかめ等の海藻G
が着床し、成育する。着床部材72はそれぞれが独立し
ており、また挿通バー71からの取り外しが可能であ
る。このため海藻Gを採取する際は、海藻Gの根を切断
せず、着床部材72ごと挿通バー71から引き抜くよう
にする。したがって、採取された海藻Gは依然生息状態
にあり、鮮度が保たれるため、従来のように根を切って
生息を断った状態で採取したものと比較して長期の保存
が可能である。なお、海藻Gは例えばタコ等を篭に誘導
する際の餌として使用することがあるが、着床部材72
ごと採取した海藻Gは、ばらばらにならず、この際にも
取り扱いがしやすい利点がある。
1に示すように、養殖装置Aを海中に一定期間設置して
おけば、着床部材72の種糸722にわかめ等の海藻G
が着床し、成育する。着床部材72はそれぞれが独立し
ており、また挿通バー71からの取り外しが可能であ
る。このため海藻Gを採取する際は、海藻Gの根を切断
せず、着床部材72ごと挿通バー71から引き抜くよう
にする。したがって、採取された海藻Gは依然生息状態
にあり、鮮度が保たれるため、従来のように根を切って
生息を断った状態で採取したものと比較して長期の保存
が可能である。なお、海藻Gは例えばタコ等を篭に誘導
する際の餌として使用することがあるが、着床部材72
ごと採取した海藻Gは、ばらばらにならず、この際にも
取り扱いがしやすい利点がある。
【0017】図3は生簀の構造の一例を示す説明図であ
る。符号10は、生簀の水槽で、海水Wが入れてあり、
魚Fが収容してある。また、水槽10の底部には台具9
が据え付けられている。本実施例では、台具9は水槽1
0内を移動できるようになっているが、水槽10の底に
固定されていても良い。台具9は、安定に十分な重量を
有する台盤91を備えており、台盤91には挿通棒92
が立設されている。挿通棒92には、上記のようにして
採取した海藻Gが一体となっている着床部材72を挿通
して装着されている。
る。符号10は、生簀の水槽で、海水Wが入れてあり、
魚Fが収容してある。また、水槽10の底部には台具9
が据え付けられている。本実施例では、台具9は水槽1
0内を移動できるようになっているが、水槽10の底に
固定されていても良い。台具9は、安定に十分な重量を
有する台盤91を備えており、台盤91には挿通棒92
が立設されている。挿通棒92には、上記のようにして
採取した海藻Gが一体となっている着床部材72を挿通
して装着されている。
【0018】これによれば、海藻Gは生息状態にあるの
で、その自然な浄化作用によって水槽10内は常に浄化
される。またその呼吸作用によって、水中には十分な酸
素が溶け込み、酸素欠乏の心配はなく、また、海藻Gは
魚Fの天然の飼料ともなるので、魚Fの活きのよさが保
たれる。なお、特に屋外に生簀がある場合、鯛などは太
陽光線によって変色してしまうことがあるが、海藻Gを
やや多めに収容しておけば日除となるので、このような
不都合は生じない。また、客から海藻の吸い物等の注文
があった場合は、生簀内の海藻Gの葉を客の目の前で切
り取って料理するようにすれば、客は海藻の料理を注文
しても、魚介の料理を注文した場合と同じような新鮮な
感覚と味覚を味わうことができる。
で、その自然な浄化作用によって水槽10内は常に浄化
される。またその呼吸作用によって、水中には十分な酸
素が溶け込み、酸素欠乏の心配はなく、また、海藻Gは
魚Fの天然の飼料ともなるので、魚Fの活きのよさが保
たれる。なお、特に屋外に生簀がある場合、鯛などは太
陽光線によって変色してしまうことがあるが、海藻Gを
やや多めに収容しておけば日除となるので、このような
不都合は生じない。また、客から海藻の吸い物等の注文
があった場合は、生簀内の海藻Gの葉を客の目の前で切
り取って料理するようにすれば、客は海藻の料理を注文
しても、魚介の料理を注文した場合と同じような新鮮な
感覚と味覚を味わうことができる。
【0019】図4は海藻の養殖装置の他の実施例を示す
説明図、図5は図4の養殖装置に使用する着床部材の説
明図である。符号Bは養殖装置で、浮基体である筏枠ロ
ープ1を備えている。筏枠ロープ1には、浮上手段であ
る浮子2が、ほぼ等間隔で四個取付けられている。筏枠
ロープ1の両端部には、係留手段である所要の長さの錨
ロープ3の一端部が繋れており、各錨ロープ3の他端部
は海底に沈められた錨4に繋れている。また、筏枠ロー
プ1の下方には、着床部材7aが連結手段である連結ロ
ープ78を介して直列に二本づつ吊設されている。
説明図、図5は図4の養殖装置に使用する着床部材の説
明図である。符号Bは養殖装置で、浮基体である筏枠ロ
ープ1を備えている。筏枠ロープ1には、浮上手段であ
る浮子2が、ほぼ等間隔で四個取付けられている。筏枠
ロープ1の両端部には、係留手段である所要の長さの錨
ロープ3の一端部が繋れており、各錨ロープ3の他端部
は海底に沈められた錨4に繋れている。また、筏枠ロー
プ1の下方には、着床部材7aが連結手段である連結ロ
ープ78を介して直列に二本づつ吊設されている。
【0020】図5を参照して着床部材7aの構造を説明
する。着床部材7aは、ほぼ長方形状の着床基板75と
種糸76からなる。着床基板75には多数の通水孔77
が設けられている。着床基板75の一端部の通水孔77
には、海藻の胞子を付着させた種糸76の一端が結んで
ある。そして、種糸76の他端側は着床基板75にジグ
ザグに捲き付けられており、その他端部は着床基板75
の他端部の通水孔77に結んで取付けてある。符号78
は、連結手段である連結ロープで、これによって養殖部
材7a同士の連結と、上記筏枠ロープ1への吊設を行な
う。
する。着床部材7aは、ほぼ長方形状の着床基板75と
種糸76からなる。着床基板75には多数の通水孔77
が設けられている。着床基板75の一端部の通水孔77
には、海藻の胞子を付着させた種糸76の一端が結んで
ある。そして、種糸76の他端側は着床基板75にジグ
ザグに捲き付けられており、その他端部は着床基板75
の他端部の通水孔77に結んで取付けてある。符号78
は、連結手段である連結ロープで、これによって養殖部
材7a同士の連結と、上記筏枠ロープ1への吊設を行な
う。
【0021】(作 用) 図4及び図5を参照して本実施例の作用を説明する。図
4に示すように、養殖装置Bを海中に一定期間設置して
おけば、着床部材7aの種糸76にわかめ等の海藻が着
床し、成育する。着床部材7aはそれぞれが独立してお
り、連結ロープ78を切断することにより分離して採取
でき、また筏枠ロープ1からの取り外しが可能である。
海藻Gを採取する際は、海藻Gの根を切断するのではな
く、着床部材7aごと筏枠ロープ1から取り外すように
する。したがって、採取された海藻Gは依然生息状態に
あり、鮮度が保たれる。
4に示すように、養殖装置Bを海中に一定期間設置して
おけば、着床部材7aの種糸76にわかめ等の海藻が着
床し、成育する。着床部材7aはそれぞれが独立してお
り、連結ロープ78を切断することにより分離して採取
でき、また筏枠ロープ1からの取り外しが可能である。
海藻Gを採取する際は、海藻Gの根を切断するのではな
く、着床部材7aごと筏枠ロープ1から取り外すように
する。したがって、採取された海藻Gは依然生息状態に
あり、鮮度が保たれる。
【0022】図6は生簀の構造の他の実施例を示す説明
図である。符号10は、生簀の水槽で、海水Wが入れて
あり、魚Fが収容してある。水槽10の底部には二台の
台具9が所要の間隔をおいて据え付けられている。本実
施例では、台具9は水槽10内を移動できるようになっ
ているが、水槽10の底に固定されていても良いのは上
記実施例の場合と同様である。各台具9は、安定に十分
な重量を有する台盤91を備えており、台盤91には支
柱93が立設されている。支柱93には、上記のように
して採取した海藻Gが、一体となっている着床部材7a
の連結ロープ78によって掛け渡して装着されている。
作用および効果については、上記した着床部材72を装
着した場合とほぼ同様である。なお、本発明は図示の実
施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載
内において数々の変形が可能である。
図である。符号10は、生簀の水槽で、海水Wが入れて
あり、魚Fが収容してある。水槽10の底部には二台の
台具9が所要の間隔をおいて据え付けられている。本実
施例では、台具9は水槽10内を移動できるようになっ
ているが、水槽10の底に固定されていても良いのは上
記実施例の場合と同様である。各台具9は、安定に十分
な重量を有する台盤91を備えており、台盤91には支
柱93が立設されている。支柱93には、上記のように
して採取した海藻Gが、一体となっている着床部材7a
の連結ロープ78によって掛け渡して装着されている。
作用および効果については、上記した着床部材72を装
着した場合とほぼ同様である。なお、本発明は図示の実
施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載
内において数々の変形が可能である。
【0023】
【発明の効果】本発明は上記構成を有し次の効果を奏す
る。 (1)養殖基材が、養殖母材と、養殖母材から取り外し
可能に装着され、それぞれが分離して養殖母材から取り
外しできる複数の着床部材とからなる養殖装置の場合、
海藻の採取は船上等から養殖基材を引き上げ、海藻の根
茎を切断することなく必要な着床部材を養殖母材から取
り外すことによって行うことができる。また、着床部材
が浮基体の複数箇所に懸吊してあり、高さ方向に複数枚
が連結ロープを介して連結してある養殖装置の場合は、
海藻の採取は船上等から養殖基材を引き上げ、海藻の根
茎を切断することなく、連結ロープを切断することによ
って他の着床部材とは分離して採取できる。つまり何れ
の養殖装置の場合でも、船上から海藻の採取が可能であ
り、しかも海藻は根茎を切断されて採取されていないの
で採取後も生息状態にあり、長期間鮮度が保たれ、例え
ばウニやアワビ等の飼料として用いる場合も海藻が腐敗
しにくく、それによる養殖魚介類の病気発生の危険も軽
減される。 (2)海藻の採取は、必要分だけ着床部材を取り外す
か、連結ロープを切断することによって行うことがで
き、残りの着床部材は再度海中に懸吊してそのまま養殖
を継続できるので、養殖効率が良い。 (3)養殖の初期は密殖させておき、海藻が成長するに
従って間引して他の養殖筏へ移動させる場合は、着床部
材はそれぞれは分離できるので簡単に移動でき養殖効率
の向上を図ることができる。 (4)着床部材が浮基体の複数箇所に懸吊してあり、高
さ方向に複数枚が連結ロープを介して連結してある養殖
装置の場合は、水深によって成育の良い海藻を選択的に
養殖できる。
る。 (1)養殖基材が、養殖母材と、養殖母材から取り外し
可能に装着され、それぞれが分離して養殖母材から取り
外しできる複数の着床部材とからなる養殖装置の場合、
海藻の採取は船上等から養殖基材を引き上げ、海藻の根
茎を切断することなく必要な着床部材を養殖母材から取
り外すことによって行うことができる。また、着床部材
が浮基体の複数箇所に懸吊してあり、高さ方向に複数枚
が連結ロープを介して連結してある養殖装置の場合は、
海藻の採取は船上等から養殖基材を引き上げ、海藻の根
茎を切断することなく、連結ロープを切断することによ
って他の着床部材とは分離して採取できる。つまり何れ
の養殖装置の場合でも、船上から海藻の採取が可能であ
り、しかも海藻は根茎を切断されて採取されていないの
で採取後も生息状態にあり、長期間鮮度が保たれ、例え
ばウニやアワビ等の飼料として用いる場合も海藻が腐敗
しにくく、それによる養殖魚介類の病気発生の危険も軽
減される。 (2)海藻の採取は、必要分だけ着床部材を取り外す
か、連結ロープを切断することによって行うことがで
き、残りの着床部材は再度海中に懸吊してそのまま養殖
を継続できるので、養殖効率が良い。 (3)養殖の初期は密殖させておき、海藻が成長するに
従って間引して他の養殖筏へ移動させる場合は、着床部
材はそれぞれは分離できるので簡単に移動でき養殖効率
の向上を図ることができる。 (4)着床部材が浮基体の複数箇所に懸吊してあり、高
さ方向に複数枚が連結ロープを介して連結してある養殖
装置の場合は、水深によって成育の良い海藻を選択的に
養殖できる。
【図1】海藻の養殖装置の一例を示す説明図である。
【図2】図1の養殖装置に使用する着床部材の中間部を
省略した説明図である。
省略した説明図である。
【図3】生簀の構造の一例を示す説明図である。
【図4】海藻の養殖装置の他の例を示す説明図である。
【図5】図4の養殖装置に使用する着床部材の説明図で
ある。
ある。
【図6】生簀の構造の他の実施例を示す説明図である。
A、B 養殖装置 1 筏枠ロープ 2 浮子 3 錨ロープ 4 錨 5 吊りロープ 7 養殖基材 71 挿通バー 72,7a 着床部材 720 着床基体 722 種糸 75 着床基板 76 種糸 78 連結ロープ 9 台具 91 台盤 92 挿通棒 93 支柱
Claims (3)
- 【請求項1】 海藻の養殖装置であって、この装置は、 浮基体と、 上記浮基体に懸吊されている養殖基材と、 当該養殖基材の沈降を防止する浮上手段と、 上記養殖基材を係留する係留手段と、 を備え、 上記養殖基材は、 養殖母材と、 当該養殖母材から取り外し可能に装着され、それぞれが
分離して上記養殖母材から取り外しできる複数の着床部
材と、 を備え、 上記着床部材には多数の通水孔が設けられているととも
に海藻の胞子を付着させた種糸が取着されていることを
特徴とする、 海藻の養殖装置。 - 【請求項2】 養殖母材が挿通バーで、着床部材が上記
挿通バーに嵌装される筒状体であることを特徴とする、
請求項1記載の海藻の養殖装置。 - 【請求項3】 海藻の養殖装置であって、この装置は、 浮基体と、 当該浮基体の複数箇所に懸吊してあり、高さ方向に複数
枚が連結ロープを介して連結してある板状の着床部材
と、 当該浮基体の沈降を防止する浮上手段と、 上記浮基体を係留する係留手段と、 を備え、 上記着床部材は、多数の通水孔が設けられている着床基
板と、当該着床基板に取着してあり海藻の胞子を付着さ
せた種糸と、を有し、 上記着床部材は連結ロープを切断することによって他の
着床部材とは分離できるようにしたことを特徴とする、 海藻の養殖装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3149565A JPH0799986B2 (ja) | 1991-05-23 | 1991-05-23 | 海藻の養殖装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3149565A JPH0799986B2 (ja) | 1991-05-23 | 1991-05-23 | 海藻の養殖装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04346728A JPH04346728A (ja) | 1992-12-02 |
| JPH0799986B2 true JPH0799986B2 (ja) | 1995-11-01 |
Family
ID=15477962
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3149565A Expired - Fee Related JPH0799986B2 (ja) | 1991-05-23 | 1991-05-23 | 海藻の養殖装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0799986B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101592973B1 (ko) * | 2015-06-25 | 2016-02-11 | 아론비행선박산업 주식회사 | 위그선의 이착수를 위한 수면활주로 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS521147Y2 (ja) * | 1971-09-05 | 1977-01-12 | ||
| JPS62125459U (ja) * | 1986-01-30 | 1987-08-10 |
-
1991
- 1991-05-23 JP JP3149565A patent/JPH0799986B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04346728A (ja) | 1992-12-02 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |