JPH08100290A - 陽極酸化皮膜形成アルミニウムの接着下地処理方法 - Google Patents
陽極酸化皮膜形成アルミニウムの接着下地処理方法Info
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- JPH08100290A JPH08100290A JP26111194A JP26111194A JPH08100290A JP H08100290 A JPH08100290 A JP H08100290A JP 26111194 A JP26111194 A JP 26111194A JP 26111194 A JP26111194 A JP 26111194A JP H08100290 A JPH08100290 A JP H08100290A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 陽極酸化皮膜を形成したアルミニウムの陽極
酸化皮膜面を、金属塩および無機酸を含み、pHを0.1
〜5.5 に調整した電解液中で、処理温度を20〜30℃、電
解電圧を10〜30Vの交流または負電圧として電解処理す
る。電解処理面の明度(L* ) が25以上、好ましくは30
〜55となるよう電解処理を調整する。 【効果】 接着耐久性および耐食性をそなえた陽極酸化
皮膜を有するアルミニウム材が得られ、接着により構成
される建築構造材として有用である。
酸化皮膜面を、金属塩および無機酸を含み、pHを0.1
〜5.5 に調整した電解液中で、処理温度を20〜30℃、電
解電圧を10〜30Vの交流または負電圧として電解処理す
る。電解処理面の明度(L* ) が25以上、好ましくは30
〜55となるよう電解処理を調整する。 【効果】 接着耐久性および耐食性をそなえた陽極酸化
皮膜を有するアルミニウム材が得られ、接着により構成
される建築構造材として有用である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、陽極酸化皮膜形成アル
ミニウムの接着下地処理方法、詳しくは、とくに建材と
して使用するために、表面に陽極酸化皮膜を形成したア
ルミニウム(アルミニウム合金を含む。以下同じ)の陽
極酸化皮膜を後処理することにより、接着耐久性を向上
させる陽極酸化皮膜形成アルミニウムの接着下地処理方
法に関する。
ミニウムの接着下地処理方法、詳しくは、とくに建材と
して使用するために、表面に陽極酸化皮膜を形成したア
ルミニウム(アルミニウム合金を含む。以下同じ)の陽
極酸化皮膜を後処理することにより、接着耐久性を向上
させる陽極酸化皮膜形成アルミニウムの接着下地処理方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】建材用アルミニウムは、一般に、耐食性
を付与するため表面に陽極酸化皮膜(アルマイト皮膜)
を形成させるが、陽極酸化皮膜を形成した建材用アルミ
ニウム材、例えば陽極酸化したハニカムパネルの面板と
枠材とを接着剤あるいはシーリング剤(以下、両者を接
着剤という)で接着する場合、皮膜形成後、ある時間を
経過した陽極酸化皮膜に接着剤を塗布して接着を行って
も、接着を長期間維持できる接着耐久性が不十分なもの
となる。
を付与するため表面に陽極酸化皮膜(アルマイト皮膜)
を形成させるが、陽極酸化皮膜を形成した建材用アルミ
ニウム材、例えば陽極酸化したハニカムパネルの面板と
枠材とを接着剤あるいはシーリング剤(以下、両者を接
着剤という)で接着する場合、皮膜形成後、ある時間を
経過した陽極酸化皮膜に接着剤を塗布して接着を行って
も、接着を長期間維持できる接着耐久性が不十分なもの
となる。
【0003】接着耐久性を与えるためには、陽極酸化皮
膜が活性で、且つ皮膜の開口部(ポア)が閉塞していな
い間に接着剤を塗布して接着作業を行わなければなら
ず、陽極酸化皮膜形成直後に接着剤を塗布して接着を行
うのが好ましい。この理由は、空気中の水分や汚染物質
の付着によって、陽極酸化皮膜面が不活性化され、且つ
ポアの閉塞が進行して自然封孔され、接着剤に対する付
着濡れ性が低下するためである。
膜が活性で、且つ皮膜の開口部(ポア)が閉塞していな
い間に接着剤を塗布して接着作業を行わなければなら
ず、陽極酸化皮膜形成直後に接着剤を塗布して接着を行
うのが好ましい。この理由は、空気中の水分や汚染物質
の付着によって、陽極酸化皮膜面が不活性化され、且つ
ポアの閉塞が進行して自然封孔され、接着剤に対する付
着濡れ性が低下するためである。
【0004】しかしながら、陽極酸化皮膜面に接着剤を
塗布して接着する場合、接着耐久性を劣化させずに接着
効果を得るために許容される陽極酸化皮膜形成から接着
剤塗布までの保持時間(可使時間ともいう)は、陽極酸
化皮膜形成アルミニウムの保管環境の湿度や温度などに
よって変動するから、陽極酸化皮膜を形成したアルミニ
ウム材を可使時間以内に接着するよう管理することは、
実際上はきわめて困難である。
塗布して接着する場合、接着耐久性を劣化させずに接着
効果を得るために許容される陽極酸化皮膜形成から接着
剤塗布までの保持時間(可使時間ともいう)は、陽極酸
化皮膜形成アルミニウムの保管環境の湿度や温度などに
よって変動するから、陽極酸化皮膜を形成したアルミニ
ウム材を可使時間以内に接着するよう管理することは、
実際上はきわめて困難である。
【0005】アルミニウム材料から構成される接着部材
を建築構造材として適用する場合、部材には何らかの荷
重が負荷された状態で各種腐食環境下に曝されるから、
耐食性を確保するために、完全封孔された陽極酸化皮膜
の形成は必須であるが、封孔処理された陽極酸化皮膜は
接着性が劣るため、耐久性のある接着構造を形成するこ
とは困難であり、従来、耐食性と接着耐久性とを同時に
満足する陽極酸化皮膜形成アルミニウム材は得られてい
なかった。
を建築構造材として適用する場合、部材には何らかの荷
重が負荷された状態で各種腐食環境下に曝されるから、
耐食性を確保するために、完全封孔された陽極酸化皮膜
の形成は必須であるが、封孔処理された陽極酸化皮膜は
接着性が劣るため、耐久性のある接着構造を形成するこ
とは困難であり、従来、耐食性と接着耐久性とを同時に
満足する陽極酸化皮膜形成アルミニウム材は得られてい
なかった。
【0006】陽極酸化皮膜の種類と接着耐久性との関係
については、接着耐久性は、リン酸陽極酸化が最も優れ
ており、以下、クロム酸陽極酸化、硫酸陽極酸化の順に
接着耐久性が低下することが知られているが、ベースと
なるアルミニウム合金や接着耐久性の評価方法によって
しばしば異なる結果が得られるともいわれている。
については、接着耐久性は、リン酸陽極酸化が最も優れ
ており、以下、クロム酸陽極酸化、硫酸陽極酸化の順に
接着耐久性が低下することが知られているが、ベースと
なるアルミニウム合金や接着耐久性の評価方法によって
しばしば異なる結果が得られるともいわれている。
【0007】発明者らは、耐食性と接着耐久性とを同時
に満足する陽極酸化皮膜形成アルミニウム材を得るため
に、建材用アルミニウム材において最も一般的に行わ
れ、また接着耐久性が最も劣るといわれている硫酸陽極
酸化により形成された皮膜の性状と接着耐久性との関係
について詳細に検討した結果、皮膜中の硫酸根、とくに
接着剤と接する皮膜表層部の硫酸根の存在が接着耐久性
の劣化に関与していることを見出した。
に満足する陽極酸化皮膜形成アルミニウム材を得るため
に、建材用アルミニウム材において最も一般的に行わ
れ、また接着耐久性が最も劣るといわれている硫酸陽極
酸化により形成された皮膜の性状と接着耐久性との関係
について詳細に検討した結果、皮膜中の硫酸根、とくに
接着剤と接する皮膜表層部の硫酸根の存在が接着耐久性
の劣化に関与していることを見出した。
【0008】発明者らは、さらに、上記の知見に基づい
て、まず硫酸陽極酸化皮膜表層部の硫酸根を除去して接
着耐久性を向上させ、ついで耐食性を確保するために完
全封孔処理しても、向上した接着耐久性が維持される陽
極酸化処理の後処理について多角的な検討を行った。そ
の結果、硫酸陽極酸化により形成された皮膜中の硫酸根
が除去されるのみでなく、硫酸陽極酸化以外の方法で形
成された陽極酸化皮膜からもアニオン根が除去されて接
着耐久性に有効に作用し、且つ封孔処理しても接着耐久
性を維持することができる二次電解による特定の後処理
条件を究明し本発明に至ったものである。
て、まず硫酸陽極酸化皮膜表層部の硫酸根を除去して接
着耐久性を向上させ、ついで耐食性を確保するために完
全封孔処理しても、向上した接着耐久性が維持される陽
極酸化処理の後処理について多角的な検討を行った。そ
の結果、硫酸陽極酸化により形成された皮膜中の硫酸根
が除去されるのみでなく、硫酸陽極酸化以外の方法で形
成された陽極酸化皮膜からもアニオン根が除去されて接
着耐久性に有効に作用し、且つ封孔処理しても接着耐久
性を維持することができる二次電解による特定の後処理
条件を究明し本発明に至ったものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の究明
によりなされたものであり、その目的は、接着耐久性お
よび耐食性に優れた陽極酸化皮膜形成アルミニウム材を
得るための陽極酸化皮膜の接着下地処理方法を提供する
ことにある。
によりなされたものであり、その目的は、接着耐久性お
よび耐食性に優れた陽極酸化皮膜形成アルミニウム材を
得るための陽極酸化皮膜の接着下地処理方法を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明による陽極酸化皮膜形成アルミニウムの下地
処理方法は、表面に陽極酸化皮膜を形成したアルミニウ
ムの陽極酸化皮膜面を、金属塩および無機酸を含み且つ
pHを0.1 〜5.5 に調整した電解液中で、処理温度を20
〜30℃、電解電圧を10〜30Vとして交流電解することを
特徴とする。
めの本発明による陽極酸化皮膜形成アルミニウムの下地
処理方法は、表面に陽極酸化皮膜を形成したアルミニウ
ムの陽極酸化皮膜面を、金属塩および無機酸を含み且つ
pHを0.1 〜5.5 に調整した電解液中で、処理温度を20
〜30℃、電解電圧を10〜30Vとして交流電解することを
特徴とする。
【0011】また、表面に陽極酸化皮膜を形成したアル
ミニウムの陽極酸化皮膜面を、金属塩および無機酸を含
み且つpHを0.1 〜5.5 に調整した電解液中で、該陽極
酸化皮膜面を陰極とし、処理温度20〜30℃、電解電圧を
10〜30Vの負電圧として電解処理することを第2の特徴
とする。
ミニウムの陽極酸化皮膜面を、金属塩および無機酸を含
み且つpHを0.1 〜5.5 に調整した電解液中で、該陽極
酸化皮膜面を陰極とし、処理温度20〜30℃、電解電圧を
10〜30Vの負電圧として電解処理することを第2の特徴
とする。
【0012】さらに、陽極酸化皮膜を硫酸を主体とする
電解液を使用して形成されたものであること、陽極酸化
皮膜面の明度(L* ) が25以上となるよう陽極酸化皮膜
面を電解処理すること、および電解処理したのち封孔処
理することを発明構成上の第3、第4および第5の特徴
とする。
電解液を使用して形成されたものであること、陽極酸化
皮膜面の明度(L* ) が25以上となるよう陽極酸化皮膜
面を電解処理すること、および電解処理したのち封孔処
理することを発明構成上の第3、第4および第5の特徴
とする。
【0013】本発明の方法において、アルミニウムに対
する陽極酸化皮膜の形成は、硫酸陽極酸化、リン酸陽極
酸化、クロム酸陽極酸化、シュウ酸陽極酸化など公知の
方法により行われる。本発明ではこれらの陽極酸化法の
うち、硫酸を主体とする電解液を使用して行う硫酸陽極
酸化が最も好ましく、下地処理において皮膜中の硫酸根
が十分に除去され、接着耐久性が確実に得られる。
する陽極酸化皮膜の形成は、硫酸陽極酸化、リン酸陽極
酸化、クロム酸陽極酸化、シュウ酸陽極酸化など公知の
方法により行われる。本発明ではこれらの陽極酸化法の
うち、硫酸を主体とする電解液を使用して行う硫酸陽極
酸化が最も好ましく、下地処理において皮膜中の硫酸根
が十分に除去され、接着耐久性が確実に得られる。
【0014】本発明においては、アルミニウム表面に形
成された陽極酸化皮膜面を、好ましくは陽極酸化皮膜形
成直後に、金属塩および無機酸を含む電解液中で電解処
理する。金属塩は、金属イオンの存在により水素の優先
発生を抑制し皮膜の破壊(スポーリング)を防止するも
ので、硫酸銅、硫酸ニッケル、硫酸コバルト、硫酸錫、
硫酸銀などが使用される。無機酸は、金属の水酸化物の
表面付着を防止しするとともに、電解液のpHを調整す
るために添加されるもので、ホウ酸、硫酸、クレゾール
スルホン酸などが好適に使用される。
成された陽極酸化皮膜面を、好ましくは陽極酸化皮膜形
成直後に、金属塩および無機酸を含む電解液中で電解処
理する。金属塩は、金属イオンの存在により水素の優先
発生を抑制し皮膜の破壊(スポーリング)を防止するも
ので、硫酸銅、硫酸ニッケル、硫酸コバルト、硫酸錫、
硫酸銀などが使用される。無機酸は、金属の水酸化物の
表面付着を防止しするとともに、電解液のpHを調整す
るために添加されるもので、ホウ酸、硫酸、クレゾール
スルホン酸などが好適に使用される。
【0015】二次電解処理における電解液のpHは0.1
〜5.5 、処理温度は20〜30℃が好ましく、この範囲のp
Hおよび温度を使用して電解を行うことによって、陽極
酸化皮膜の溶解を防止して、適度の量の金属を析出さ
せ、皮膜中のアニオン根を流出させて接着耐久性を改善
することができる。適用電圧は10〜30Vの交流、または
陽極酸化皮膜面を陰極として、10〜30Vの負電圧を印加
する。陽極酸化皮膜面に交流の負電圧部または負電圧の
直流が作用すると、陽極酸化皮膜から硫酸根などのアニ
オン根が電解液中に流出して皮膜表層部のアニオン根が
除去される結果、接着耐久性が向上する。
〜5.5 、処理温度は20〜30℃が好ましく、この範囲のp
Hおよび温度を使用して電解を行うことによって、陽極
酸化皮膜の溶解を防止して、適度の量の金属を析出さ
せ、皮膜中のアニオン根を流出させて接着耐久性を改善
することができる。適用電圧は10〜30Vの交流、または
陽極酸化皮膜面を陰極として、10〜30Vの負電圧を印加
する。陽極酸化皮膜面に交流の負電圧部または負電圧の
直流が作用すると、陽極酸化皮膜から硫酸根などのアニ
オン根が電解液中に流出して皮膜表層部のアニオン根が
除去される結果、接着耐久性が向上する。
【0016】本発明においては、さらに、陽極酸化皮膜
面の明度(L* ) が25以上となるよう、陽極酸化皮膜面
を電解処理するのが好ましい。さらに好ましくは30〜55
の明度が得られるまで電解処理する。明度(L* ) は、
JIS Z 8729に規定される明るさの表示基準であり、二次
電解処理において析出する金属の量が多くなるにつれて
明度が低下する。
面の明度(L* ) が25以上となるよう、陽極酸化皮膜面
を電解処理するのが好ましい。さらに好ましくは30〜55
の明度が得られるまで電解処理する。明度(L* ) は、
JIS Z 8729に規定される明るさの表示基準であり、二次
電解処理において析出する金属の量が多くなるにつれて
明度が低下する。
【0017】金属の析出が少なくアニオン根の除去が不
十分な場合には接着耐久性が低く、析出金属の析出量が
増加するとともに接着耐久性が向上するが、析出金属量
が多くなり過ぎて皮膜のポアからあふれるようになった
場合には、陽極酸化皮膜からのアニオン根の除去は十分
に行われるが、接着耐久性は低下する。本発明では、所
定量の金属が析出したかどうかを確認するために、二次
電解処理時に明度( L* ) を測定し、所定範囲の明度が
得られるまで電解処理を行うようにする。
十分な場合には接着耐久性が低く、析出金属の析出量が
増加するとともに接着耐久性が向上するが、析出金属量
が多くなり過ぎて皮膜のポアからあふれるようになった
場合には、陽極酸化皮膜からのアニオン根の除去は十分
に行われるが、接着耐久性は低下する。本発明では、所
定量の金属が析出したかどうかを確認するために、二次
電解処理時に明度( L* ) を測定し、所定範囲の明度が
得られるまで電解処理を行うようにする。
【0018】電解処理後、耐食性を確保するために封孔
処理を行う。封孔処理は沸騰水または湯洗により行うの
が好ましく、この封孔処理を実施しても、二次電解によ
って向上した接着耐久性を維持することができる。
処理を行う。封孔処理は沸騰水または湯洗により行うの
が好ましく、この封孔処理を実施しても、二次電解によ
って向上した接着耐久性を維持することができる。
【0019】
【作用】本発明においては、陽極酸化皮膜を形成したア
ルミニウム材の陽極酸化皮膜面を、金属塩および無機酸
を含む電解液中において、特定条件で二次電解処理する
ことにより、陽極酸化皮膜中のアニオン根が電解液中に
流出して、少なくとも皮膜表層部に存在する硫酸根など
アニオン根が除去され、接着耐久性が向上する。二次電
解処理面を封孔処理しても、向上した接着耐久性は維持
されるから、接着耐久性および耐食性に優れた陽極酸化
皮膜形成アルミニウム材が得られ、接着構造材として、
荷重を負荷した状態で各種環境下で使用することが可能
となる。
ルミニウム材の陽極酸化皮膜面を、金属塩および無機酸
を含む電解液中において、特定条件で二次電解処理する
ことにより、陽極酸化皮膜中のアニオン根が電解液中に
流出して、少なくとも皮膜表層部に存在する硫酸根など
アニオン根が除去され、接着耐久性が向上する。二次電
解処理面を封孔処理しても、向上した接着耐久性は維持
されるから、接着耐久性および耐食性に優れた陽極酸化
皮膜形成アルミニウム材が得られ、接着構造材として、
荷重を負荷した状態で各種環境下で使用することが可能
となる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を比較例と対比して説
明する。 実施例1 市販のアルミニウム合金(A3004) の板材を、通常の条件
で硫酸陽極酸化処理して表面に厚さ12μm の陽極酸化皮
膜を形成し、陽極酸化処理直後の皮膜面を表1に示す条
件で二次電解処理および封孔処理した。
明する。 実施例1 市販のアルミニウム合金(A3004) の板材を、通常の条件
で硫酸陽極酸化処理して表面に厚さ12μm の陽極酸化皮
膜を形成し、陽極酸化処理直後の皮膜面を表1に示す条
件で二次電解処理および封孔処理した。
【0021】
【表1】 《表注》1.硫酸Ni: 硫酸ニッケル 硫酸Cu: 硫酸銅 硫酸Sn: 硫酸錫 2.印加する直流電圧は負電圧とした。
【0022】二次電解、封孔処理後の試験材の明度(L
* ) 、および試験材について行った接着耐久試験の結果
を表2に示す。表2に示されるように、本発明に従って
作製された試験材No.1〜No.8はいずれも、破断までの日
数が300 日を越える優れた接着耐久性をそなえている。
なお、接着耐久試験は以下の方法で行った。
* ) 、および試験材について行った接着耐久試験の結果
を表2に示す。表2に示されるように、本発明に従って
作製された試験材No.1〜No.8はいずれも、破断までの日
数が300 日を越える優れた接着耐久性をそなえている。
なお、接着耐久試験は以下の方法で行った。
【0023】接着耐久試験:試験材から、幅25mm、長さ
100mm の試片を切り出し、2つの試片の端部、幅25mm×
長さ12.5mmの部分に2液型エポキシ接着剤アロンマイテ
ィXTS-04SG( 東亜合成( 株) 製) の主剤と硬化剤を重量
比で1:1 で混合して、150 μm 塗布し、互いに重ね合わ
せて、50℃の温度で5 時間加熱硬化させ、JIS K 6850に
準拠した単純重ね合わせ継手とし、10kgf/cm2 の荷重を
負荷したままで、温度80℃、相対湿度95%の恒温恒湿槽
に設置し、破断に至るまでの日数を測定し、接着耐久性
を評価する。
100mm の試片を切り出し、2つの試片の端部、幅25mm×
長さ12.5mmの部分に2液型エポキシ接着剤アロンマイテ
ィXTS-04SG( 東亜合成( 株) 製) の主剤と硬化剤を重量
比で1:1 で混合して、150 μm 塗布し、互いに重ね合わ
せて、50℃の温度で5 時間加熱硬化させ、JIS K 6850に
準拠した単純重ね合わせ継手とし、10kgf/cm2 の荷重を
負荷したままで、温度80℃、相対湿度95%の恒温恒湿槽
に設置し、破断に至るまでの日数を測定し、接着耐久性
を評価する。
【0024】
【表2】
【0025】比較例1 実施例1と同様、市販のアルミニウム合金(A3004)の板
材を、通常の条件で硫酸陽極酸化処理して表面に12μm
の陽極酸化皮膜を形成し、陽極酸化処理直後の皮膜面を
表3に示す条件で二次電解処理および封孔処理した。N
o.8〜No.10 の試験材については、電解処理せず封孔処
理のみを行った。これらの試験材について、実施例1と
同一の方法で接着耐久性を評価した。接着耐久試験にお
ける破断までの日数、および試験材の明度( L* ) を表
4に示す。なお、表3および表4において、本発明の条
件を外れたものには下線を付した。
材を、通常の条件で硫酸陽極酸化処理して表面に12μm
の陽極酸化皮膜を形成し、陽極酸化処理直後の皮膜面を
表3に示す条件で二次電解処理および封孔処理した。N
o.8〜No.10 の試験材については、電解処理せず封孔処
理のみを行った。これらの試験材について、実施例1と
同一の方法で接着耐久性を評価した。接着耐久試験にお
ける破断までの日数、および試験材の明度( L* ) を表
4に示す。なお、表3および表4において、本発明の条
件を外れたものには下線を付した。
【0026】 《表注》1.硫酸Ni: 硫酸ニッケル 硫酸Sn: 硫酸錫 2.試験材No.1〜2 については負電圧を印加、試験材No.6については正( プラス) 電圧を印加
【0027】
【表4】
【0028】表4に示されるように、試験材No.1、No2
、No.3は、明度が25未満で、電解処理における金属の
析出量が多過ぎるため、接着耐久性が劣っている。試験
材No.4は、明度65で電解を終了したため、電解処理にお
いて陽極酸化皮膜からの硫酸根の除去が十分でなく、接
着耐久性がわるい。試験材No.5は電解処理時の電圧が低
く、試験材No.6は直流の正電圧を印加し、また試験材N
o.7は電解処理の温度が低いため、いずれも皮膜からの
硫酸根の除去が十分に行われず、接着耐久性が低下して
いる。試験材No.8〜10は、本発明の電解処理を行わなか
ったために、陽極酸化皮膜からの硫酸根の除去が行われ
ず、いずれも接着耐久試験において短期間で破断した。
、No.3は、明度が25未満で、電解処理における金属の
析出量が多過ぎるため、接着耐久性が劣っている。試験
材No.4は、明度65で電解を終了したため、電解処理にお
いて陽極酸化皮膜からの硫酸根の除去が十分でなく、接
着耐久性がわるい。試験材No.5は電解処理時の電圧が低
く、試験材No.6は直流の正電圧を印加し、また試験材N
o.7は電解処理の温度が低いため、いずれも皮膜からの
硫酸根の除去が十分に行われず、接着耐久性が低下して
いる。試験材No.8〜10は、本発明の電解処理を行わなか
ったために、陽極酸化皮膜からの硫酸根の除去が行われ
ず、いずれも接着耐久試験において短期間で破断した。
【0029】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、接着耐
久性および耐食性を付与した陽極酸化皮膜を有するアル
ミニウム材が得られ、ハニカムパネルなど接着を行う建
築構造材として有用である。本発明の方法による陽極酸
化皮膜形成アルミニウム材においては、陽極酸化処理お
よび接着下地形成のための電解処理後、直ちに接着剤を
塗布する必要がなく、電解処理から接着工程までの間
の、いわゆる可使時間に余裕があるから、陽極酸化処理
工程と接着工程を連続ラインとする必要がない。
久性および耐食性を付与した陽極酸化皮膜を有するアル
ミニウム材が得られ、ハニカムパネルなど接着を行う建
築構造材として有用である。本発明の方法による陽極酸
化皮膜形成アルミニウム材においては、陽極酸化処理お
よび接着下地形成のための電解処理後、直ちに接着剤を
塗布する必要がなく、電解処理から接着工程までの間
の、いわゆる可使時間に余裕があるから、陽極酸化処理
工程と接着工程を連続ラインとする必要がない。
Claims (5)
- 【請求項1】 表面に陽極酸化皮膜を形成したアルミニ
ウムの陽極酸化皮膜面を、金属塩および無機酸を含み且
つpHを0.1 〜5.5 に調整した電解液中で、処理温度を
20〜30℃、電解電圧を10〜30Vとして交流電解処理する
ことを特徴とする陽極酸化皮膜形成アルミニウムの接着
下地処理方法。 - 【請求項2】 表面に陽極酸化皮膜を形成したアルミニ
ウムの陽極酸化皮膜面を、金属塩および無機酸を含み且
つpHを0.1 〜5.5 に調整した電解液中で、該陽極酸化
皮膜面を陰極とし、処理温度を20〜30℃、電解電圧を10
〜30Vの負電圧として電解処理することを特徴とする陽
極酸化皮膜形成アルミニウムの接着下地処理方法。 - 【請求項3】 陽極酸化皮膜が硫酸を主体とする電解液
を使用して形成されたものであることを特徴とする請求
項1または2記載の陽極酸化皮膜形成アルミニウムの接
着下地処理方法。 - 【請求項4】 陽極酸化皮膜面の明度(L* ) が25以上
となるよう、陽極酸化皮膜面を電解処理することを特徴
とする請求項1〜3記載の陽極酸化皮膜形成アルミニウ
ムの接着下地処理方法。 - 【請求項5】 電解処理したのち封孔処理を行うことを
特徴とする請求項1〜4記載の陽極酸化皮膜形成アルミ
ニウムの接着下地処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26111194A JPH08100290A (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | 陽極酸化皮膜形成アルミニウムの接着下地処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26111194A JPH08100290A (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | 陽極酸化皮膜形成アルミニウムの接着下地処理方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08100290A true JPH08100290A (ja) | 1996-04-16 |
Family
ID=17357247
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26111194A Pending JPH08100290A (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | 陽極酸化皮膜形成アルミニウムの接着下地処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08100290A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003027284A (ja) * | 2001-07-09 | 2003-01-29 | Nippon Light Metal Co Ltd | アルミニウム材の表面処理方法及び表面処理アルミニウム材 |
| JP2003027283A (ja) * | 2001-07-09 | 2003-01-29 | Nippon Light Metal Co Ltd | アルミニウム材の表面処理方法及び表面処理アルミニウム材 |
| US20100243457A1 (en) * | 2009-03-31 | 2010-09-30 | Masahiro Fujita | Anodic oxide coating and anodizing oxidation method |
-
1994
- 1994-09-30 JP JP26111194A patent/JPH08100290A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003027284A (ja) * | 2001-07-09 | 2003-01-29 | Nippon Light Metal Co Ltd | アルミニウム材の表面処理方法及び表面処理アルミニウム材 |
| JP2003027283A (ja) * | 2001-07-09 | 2003-01-29 | Nippon Light Metal Co Ltd | アルミニウム材の表面処理方法及び表面処理アルミニウム材 |
| US20100243457A1 (en) * | 2009-03-31 | 2010-09-30 | Masahiro Fujita | Anodic oxide coating and anodizing oxidation method |
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