JPH0810053A - 鍵盤楽器の譜面板支持装置 - Google Patents

鍵盤楽器の譜面板支持装置

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JPH0810053A
JPH0810053A JP6171820A JP17182094A JPH0810053A JP H0810053 A JPH0810053 A JP H0810053A JP 6171820 A JP6171820 A JP 6171820A JP 17182094 A JP17182094 A JP 17182094A JP H0810053 A JPH0810053 A JP H0810053A
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Hiroki Nakaya
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成で、コストがアップしないもので
ありながら、譜面板の不使用状態から使用状態及びその
逆への移動が円滑に行えると共に、使用状態における譜
面板の位置が演奏者に近くなり、譜面へのメモ書き等が
行い易い鍵盤楽器の譜面板支持装置を提供する。 【構成】 譜面板4は、第1連結軸8が第2連結軸9よ
り反鍵盤側に位置するように一方向へ回動することによ
り基台1上に倒伏載置されて不使用状態となり且つ前記
第1連結軸8が前記第2連結軸9より鍵盤側に位置する
ように他方向へ回動することにより譜面板支持台3上に
起立支持されて使用状態となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子ピアノ等の鍵盤楽
器に設けられ且つ譜面板を予め設定された所定角度に傾
斜して支持するための、鍵盤楽器の譜面板支持装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の鍵盤楽器の譜面板支持装
置としては、実公昭53−2041号公報(以下、第1
従来例という)及び実公昭63−22892号公報(以
下、第2従来例という)に開示されている。
【0003】第1従来例は、譜面板を予め設定された所
定角度に傾斜して支持する場合、譜面板を手により鍵盤
側(演奏者側)に起こせば、サポートはガイド部材内を
スライドしながら譜面板と一体に起立する。そして、サ
ポートの係止部がガイド部材の下端縁に達する最大限に
譜面板を起立させた状態で、譜面板を起立方向とは逆方
向に戻せば、サポートの係止部は譜面板の裏面に接しな
がら係合部内に係合し、ロック状態に保持されて譜面板
は天板上に所定角度に傾斜して支持される。また、サポ
ートの係止部を係合部から外せば、譜面板はサポートと
折り重なった状態で天板上に折り畳まれるものである。
【0004】また、第2従来例は、譜面板を予め設定さ
れた所定角度に傾斜して支持する場合、譜面板を手によ
り鍵盤側に起こせば、他方の回動部材は譜面板の起立動
作途中より一方の回動部材に連動して回動し、ストッパ
が固定部材の上面に当接することにより、譜面板が天板
上に所定角度に傾斜して支持される。また、一方の回動
部材が回動しなくなるまで譜面板を鍵盤側に一旦倒し、
次いで、譜面板を反鍵盤側に倒すと、一方の回動部材の
反鍵盤側への回動が可能となり、他方の回動部材が完全
に倒れて天板上に仰向けに倒れると、一方の回動部材は
固定部材に重合し、譜面板が天板上に折り畳まれるもの
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た第1及び第2従来例のいずれも、譜面板の不使用状態
から使用状態及びその逆への移動が円滑に行うことがで
きず、その移動を円滑に行わせるためには、複雑な機構
を必要とし、コストがアップするという問題点がある。
【0006】また、上述した第1及び第2従来例のいず
れも、使用状態における譜面板は、天板上に起立して支
持されるので、使用状態における譜面板の位置が演奏者
から遠く離れた状態となり、演奏者が譜面にメモ書きす
る場合等に不便であるという問題点がある。
【0007】本発明は上述した従来の技術の有するこの
ような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的と
するところは、簡単な構成で、コストがアップしないも
のでありながら、譜面板の不使用状態から使用状態及び
その逆への移動が円滑に行えると共に、使用状態におけ
る譜面板の位置が演奏者に近くなり、譜面へのメモ書き
等を行い易くした鍵盤楽器の譜面板支持装置を提供しよ
うとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の第1発明(請求項1)の鍵盤楽器の譜面板支
持装置は、譜面板と、該譜面板を載置する基台と、該基
台と該基台より低位置の鍵盤との間に段部を介して配設
された譜面板支持台と、前記譜面板の中間部裏面に設け
られた第1固定部材と、前記基台上に設けられた第2固
定部材と、前記第1固定部材と第2固定部材とに鍵盤の
鍵配設方向に沿う軸を中心に回動自在に連結された回動
部材と、前記譜面板を使用状態に保持する譜面板保持部
とからなり、前記第1固定部材と前記回動部材とを連結
する第1連結軸の中心と前記第2固定部材と前記回動部
材とを連結する第2連結軸の中心との間の距離をL1と
し、前記第2連結軸の中心と前記基台の鍵盤側端部との
間の距離をL2とし、前記第1連結軸の中心と前記譜面
板の鍵盤側端部との間の距離をL3とした場合、L3=
L1+L2を満足し、前記譜面板は、前記第1連結軸が
前記第2連結軸より反鍵盤側に位置するように一方向へ
回動することにより前記基台上に倒伏載置されて不使用
状態となり且つ前記第1連結軸が前記第2連結軸より鍵
盤側に位置するように他方向へ回動することにより前記
譜面板支持台上に起立支持されて使用状態となることを
特徴とするものである。
【0009】また、同じ目的を達成するために本発明の
第2発明(請求項4)の鍵盤楽器の譜面板支持装置は、
譜面板と、該譜面板を載置する基台と、該基台と鍵盤と
の間に配設された譜面板支持台と、前記譜面板の中間部
裏面に設けられた第1固定部材と、前記基台上に設けら
れた第2固定部材と、前記第1固定部材と第2固定部材
とに鍵盤の鍵配設方向に沿う軸を中心に回動自在に連結
された回動部材と、前記譜面板を使用状態に保持する譜
面板保持部とからなり、前記譜面板は、前記第1固定部
材と前記回動部材とを連結する第1連結軸に対して鍵盤
の鍵配設方向に所定範囲移動自在であり、前記譜面板を
前記第1連結軸に対して鍵盤の鍵配設方向に所定範囲移
動することにより、前記譜面板の前記譜面板保持部への
保持状態及び非保持状態を設定し得、更に、前記譜面板
は、前記第1連結軸が前記第2固定部材と前記回動部材
とを連結する第2連結軸より反鍵盤側に位置するように
一方向へ回動することにより前記基台上に倒伏載置され
て不使用状態となり且つ前記第1連結軸が前記第2連結
軸より鍵盤側に位置するように他方向へ回動することに
より前記譜面板支持台上に起立支持されて使用状態とな
ることを特徴とするものである。
【0010】また、同じ目的を達成するために本発明の
第3発明(請求項5)の鍵盤楽器の譜面板支持装置は、
譜面板と、該譜面板を載置する基台と、該基台と該基台
より低位置の鍵盤との間に段部を介して配設された譜面
板支持台と、前記譜面板の中間部裏面に設けられた第1
固定部材と、前記基台上に設けられた第2固定部材と、
前記第1固定部材と第2固定部材とに鍵盤の鍵配設方向
に沿う軸を中心に回動自在に連結された回動部材と、前
記譜面板を使用状態に保持する譜面板保持部とからな
り、前記譜面板は、前記第1固定部材と前記回動部材と
を連結する第1連結軸に対して鍵盤の鍵配設方向に所定
範囲移動自在であり、前記譜面板を前記第1連結軸に対
して鍵盤の鍵配設方向に所定範囲移動することにより、
前記譜面板の前記譜面板保持部への保持状態及び非保持
状態を設定し得、更に、前記第1連結軸の中心と前記第
2固定部材と前記回動部材とを連結する第2連結軸の中
心との間の距離をL1とし、前記第2連結軸の中心と前
記基台の鍵盤側端部との間の距離をL2とし、前記第1
連結軸の中心と前記譜面板の鍵盤側端部との間の距離を
L3とした場合、L3=L1+L2を満足し、前記譜面
板は、前記第1連結軸が前記第2連結軸より反鍵盤側に
位置するように一方向へ回動することにより前記基台上
に倒伏載置されて不使用状態となり且つ前記第1連結軸
が前記第2連結軸より鍵盤側に位置するように他方向へ
回動することにより前記譜面板支持台上に起立支持され
て使用状態となることを特徴とするものである。
【0011】また、同じ目的を達成する上で、前記譜面
板保持部は、前記譜面板の前記スライド部より鍵盤側端
部に設けられた係合部と、前記譜面板支持台に設けられ
且つ前記譜面板を使用状態にした時前記係合部に係脱自
在に係合する被係合部とからなることが望ましい。
【0012】また、同じ目的を達成する上で、前記譜面
板を前記譜面板保持部に保持される方向へ付勢するバネ
を設けることが望ましい。
【0013】更に、同じ目的を達成する上で、前記譜面
板支持台に使用状態の譜面板に立て掛けた譜面を止める
ための譜面止めを設けることが望ましい。
【0014】
【作用】本発明の第1発明の鍵盤楽器の譜面板支持装置
は、前記第1連結軸が前記第2連結軸より反鍵盤側に位
置するように一方向へ回動することにより前記基台上に
倒伏載置されて不使用状態となり且つ前記第1連結軸が
前記第2連結軸より鍵盤側に位置するように他方向へ回
動することにより前記譜面板支持台上に起立支持されて
使用状態となる。これにより、簡単な構成で、コストが
アップしないものでありながら、譜面板の不使用状態か
ら使用状態及びその逆への移動が円滑に行えると共に、
使用状態における譜面板の位置が演奏者に近くなり、譜
面へのメモ書き等が行い易い。
【0015】本発明の第2及び第3発明の鍵盤楽器の譜
面板支持装置は、上記第1発明の作用に加えて、前記譜
面板を前記第1連結軸に対して鍵盤のキー配設方向に所
定範囲移動することにより、前記譜面板の前記譜面板保
持部への保持状態及び非保持状態を設定し得る。これに
より、譜面板の前記譜面板保持部への保持状態及び非保
持状態の設定操作が行い易い。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。
【0017】(第1実施例)まず、本発明の第1実施例
を図1に基づき説明する。図1は、本発明の第1実施例
に係る鍵盤楽器の譜面板支持装置の構成を示すブロック
図であり、同図中、1は電子ピアノ等の鍵盤楽器の基台
(天板)で、該基台1と該基台1より低位置の図示しな
い鍵盤との間には、垂直段部2を介して譜面板支持台3
が配設されている。4は図示しない譜面を立て掛けるた
めの譜面板で、不使用時には基台1上に倒伏載置され
(図において2点鎖線の状態)且つ使用時は譜面板支持
台3上に起立支持される(図において実線の状態)。
【0018】譜面板4の裏面中間部には第1固定部材5
が、また、基台1の上面には第2固定部材6が、ビス止
め等によりそれぞれ固定されている。これら第1及び第
2固定部材5,6は、金属板からなるものである。第1
固定部材5と第2固定部材6との間には回動部材7が介
装されている。該回動部材7は、第1及び第2固定部材
5,6と同様の金属板からなるものである。回動部材7
の一端部は第1固定部材5に、図示しない鍵盤のキー配
設方向に沿う第1連結軸8を介して回動自在に連結され
ている。また、回動部材7の他端部は第2固定部材6
に、前記鍵盤のキー配設方向に沿う第2連結軸9を介し
て回動自在に連結されている。
【0019】第1連結軸8の中心と第2連結軸9の中心
との間の距離をL1とし、第2連結軸9の中心と基台1
の鍵盤側(演奏者側:図においては左側)端部1aとの
間の距離をL2とし、第1連結軸8の中心と譜面板4の
鍵盤側(図においては左側)端部4aとの間の距離をL
3とした場合、L3=L1+L2を満足するようになっ
ている。
【0020】譜面板4は、第1連結軸8が第2連結軸9
より反鍵盤側に位置するように一方向へ回動することに
より、基台1上に倒伏載置されて、不使用状態(図にお
いて破線の状態)となる。また、譜面板4は、第1連結
軸8が第2連結軸9より鍵盤側に位置するように他方向
へ回動することにより、譜面板支持台3上に起立支持さ
れて、使用状態(図において実線の状態)となる。
【0021】譜面板4は、譜面板保持部10により使用
状態に保持される。この譜面板保持部9は、譜面板4の
鍵盤側端部4aに設けられた凹凸部よりなる係合部10
aと、譜面板支持台3上に設けられ且つ前記係合部10
aに係脱自在に係合する凹凸部よりなる被係合部10b
とからなる。係合部10aは、板状部材を譜面板4の鍵
盤側端部4aの裏面にビス止め等により固定してなる。
被係合部10bは、譜面板支持台3上に断面J字状部材
をビス止め等により固定してなる。そして、譜面板4を
使用状態にする際に、係合部10aを被係合部10bに
係合させることにより、譜面板4が使用状態に保持され
る。譜面板支持台3には、使用状態の譜面板4に立て掛
けた図示しない譜面を止めるための譜面止め11が設け
られている。
【0022】次に、上記構成になる本実施例の鍵盤楽器
の譜面板支持装置の動作を説明する。
【0023】まず、譜面板4を、図の破線で示す不使用
状態から実線で示す使用状態にする場合の操作に付いて
説明する。不使用状態にある譜面板4を手で持って上方
へ持ち上げながら第2連結軸9を中心に図において反時
計回り方向へ回動する。そして、第1連結軸8が第2連
結軸9より鍵盤側に位置した段階で、譜面板4を第1及
び第2連結軸8,9を中心に図において反時計回り方向
へ回動させることにより、回動部材7が基台1上に接触
すると共に、譜面板4の係合部10aが譜面板支持台3
の被係合部10bに係合する。これにより、譜面板4が
図の実線で示すように、譜面板支持台3上に所定角度で
傾斜した状態に起立支持された使用状態に保持される。
このようにして使用状態にした譜面板4に譜面を立て掛
けるものであり、該立て掛けた譜面は、譜面止め11に
よりずれ動くことがない。
【0024】次に、使用状態にある譜面板4を不使用状
態にする場合の操作について説明する。使用状態にある
譜面板4を手で持って上方へ持ち上げると、第2連結軸
9を中心に回動部材7が図において時計回り方向へ回動
する。この回動に伴い、譜面板4の鍵盤側端部4aの係
合部10aが譜面板支持台3上の被係合部10bから抜
け外れる。この後、更に譜面板4を第1及び第2連結軸
9を中心に図において時計回り方向へ回動し、第1連結
軸8が第2連結軸9より反鍵盤側に位置した時点で回動
部材7が第1及び第2連結軸8,9を中心に譜面板4の
裏面に接触する方向に回動する。そして、譜面板4が更
に図において時計回り方向へ回動することにより、譜面
板4の裏面側において回動部材7が第1固定部材5と同
一面状態になる。これにより、図の2点鎖線で示すよう
に譜面板4は基台1上に倒伏載置され、不使用状態とな
る。
【0025】(第2実施例)次に、本発明の第2実施例
を図2に基づき説明する。図2は、本発明の第2実施例
に係る鍵盤楽器の譜面板支持装置の構成を示すブロック
図であり、同図中、12は電子ピアノ等の鍵盤楽器の基
台(天板)で、該基台12と該基台12より低位置の図
示しない鍵盤との間には、垂直段部13を介して譜面板
支持台14が配設されている。15は図示しない譜面を
立て掛けるための譜面板で、不使用時には基台12上に
倒伏載置され(図において2点鎖線の状態)且つ使用時
は譜面板支持台14上に起立支持される(図において実
線の状態)。
【0026】譜面板15の裏面中間部には第1固定部材
16が、また、基台12の上面には第2固定部材17
が、ビス止め等によりそれぞれ固定されている。これら
第1及び第2固定部材16,17は、金属板からなるも
のである。第1固定部材16と第2固定部材17との間
には回動部材18が介装されている。該回動部材18
は、第1及び第2固定部材16,17と同様の金属板か
らなるものである。回動部材18の一端部は第1固定部
材16に、図示しない鍵盤のキー配設方向に沿う第1連
結軸19を介して回動自在に連結されている。また、回
動部材18の他端部は第2固定部材17に、前記鍵盤の
キー配設方向に沿う第2連結軸20を介して回動自在に
連結されている。
【0027】第1連結軸19の中心と第2連結軸20の
中心との間の距離をL1とし、第2連結軸20の中心と
基台12の鍵盤側(図においては左側)端部12aとの
間の距離をL2とし、第1連結軸19の中心と譜面板1
5の鍵盤側(図においては左側)端部15aとの間の距
離をL3とした場合、L3=L1+L2を満足するよう
になっている。
【0028】譜面板15は、第1連結軸19が第2連結
軸20より反鍵盤側に位置するように一方向へ回動する
ことにより、基台12上に倒伏載置されて、不使用状態
(図において2点鎖線の状態)となる。また、譜面板1
5は、第1連結軸19が第2連結軸20より鍵盤側に位
置するように他方向へ回動することにより、譜面板支持
台3上に起立支持されて、使用状態(図において実線の
状態)となる。
【0029】譜面板15は、譜面板保持部21により使
用状態に保持される。この譜面板保持部21は、譜面板
15の鍵盤側端部15aに設けられた係合部21aと、
譜面板支持台14上に設けられ且つ前記係合部21aに
係脱自在に係合する被係合部21bとからなる。係合部
21aは、板バネ部材を譜面板15の鍵盤側端部15a
の裏面にビス止め等により固定してなる。被係合部21
bは、譜面板支持台14上に断面L字状部材をビス止め
等により固定してなる。そして、譜面板15を使用状態
にする際に、係合部21aを被係合部21bに係合させ
ることにより、譜面板15が使用状態に保持される。
【0030】係合部21aは自身のバネ力により被係合
部21bに係合する方向へ付勢されている。そして、譜
面板15の鍵盤側端部15aに設けられた解除操作子で
ある解除ボタン22の操作により、係合部21aと被係
合部21bとの係合を解除し得るようになっている。こ
の解除ボタン22は、一端部が係合部21aに固定さ
れ、他端部は譜面板15の挿通孔15b内を移動自在に
挿通されて、該譜面板15の表面側に突出されている。
譜面板支持台14には、使用状態の譜面板15に立て掛
けた図示しない譜面を止めるための譜面止め24が設け
られている。
【0031】次に、上記構成になる本実施例の鍵盤楽器
の譜面板支持装置の動作を説明する。
【0032】まず、譜面板15を、図の2点鎖線で示す
不使用状態から実線で示す使用状態にする場合の操作に
付いて説明する。不使用状態にある譜面板15を手で持
って上方へ持ち上げながら、第2連結軸20を中心に図
において反時計回り方向へ回動する。そして、第1連結
軸19が第2連結軸20より鍵盤側に位置した段階で、
譜面板15を第1及び第2連結軸19,20を中心に図
において反時計回り方向へ回動させることにより、譜面
板15の係合部21aが譜面板支持台14の被係合部2
1bに係合する。これにより、譜面板15が図の実線で
示すように、譜面板支持台14上に所定角度で傾斜した
状態に起立支持された使用状態に保持される。このよう
にして使用状態にした譜面板15に譜面を立て掛けるも
のであり、該立て掛けた譜面は、譜面止め24によりず
れ動くことがない。
【0033】次に、使用状態にある譜面板15を不使用
状態にする場合の操作について説明する。解除ボタン2
3を押圧操作して、係合部21aをそのバネ力に抗して
図において2点鎖線で示すように押圧することにより、
被係合部21bから抜き外す。そして、使用状態にある
譜面板15を手で持って上方へ持ち上げると、第2連結
軸20を中心に回動部材18が図において時計回り方向
へ回動する。この後、更に譜面板4を第2連結軸20を
中心に図において時計回り方向へ回動し、第1連結軸1
9が第2連結軸20より反鍵盤側に位置した時点で回動
部材18が第2連結軸20を中心に基台12上面に接触
する方向に回動する。そして、譜面板15が第2連結軸
20を中心に更に図において時計回り方向へ回動するこ
とにより、回動部材7が基台12の上面に接触する。こ
の後、譜面板15を第1連結軸19を中心に図において
反時計回り方向へ回動すると、譜面板15の裏面側にお
いて回動部材18が第1固定部材16と対向した状態に
なる。これにより、譜面板15は基台12上に倒伏載置
され、不使用状態となる。
【0034】本実施例によれば、譜面板15を使用状態
にした時、係合部21aのバネ力により該係合部21a
と被係合部21bとが自動的に係合するので、係合操作
が簡単であると共に、その係合状態の保持が確実であ
る。
【0035】(第3実施例)次に、本発明の第3実施例
を図3に基づき説明する。本実施例は、上述した第2実
施例における譜面板保持部21の構成を異ならせたもの
であり、それ以外は、第2実施例と同一である。図3
は、本発明の第3実施例に係る鍵盤楽器の譜面板支持装
置の構成を示すブロック図であり、同図において、第2
実施例の図2と同一部分には同一符号が付してある。
【0036】図3において、25は本実施例の譜面板保
持部であり、これは、譜面板15の鍵盤側端部15aに
設けられた凹部よりなる係合部25aと、譜面板支持台
14上に設けられ且つ係合部25aに係脱自在に係合す
る凸部からなる被係合部25bとからなる。係合部25
aは、譜面板15の鍵盤側端部15aに形成された断面
コ字形の溝よりなる。被係合部25bは、譜面板支持台
14に軸26を中心に上下方向(図においては左右方
向)に回動自在に設けられた回動体27の先端部上面に
突設された突起からなる。回動体27は、被係合部25
bである前記突起が係合部25aに係合する方向(図に
おいては反時計回り方向)にバネ28により回動付勢さ
れている。そして、譜面板15を使用状態にした際、係
合部25aと被係合部25bとが係合することにより、
譜面板15が使用状態に保持される。回動体27には、
解除ボタン(解除操作子)29が突設されており、該解
除ボタン29を押下して、回動体27をバネ28の付勢
力に抗して図において時計回り方向に回動することによ
って、係合部25aと被係合部25bとの係合を解除で
きるようになっている。
【0037】上記構成において、譜面板15が使用状態
にある時は、係合部25aと被係合部25bとが係合し
ていることにより、譜面板15が使用状態に確実に保持
される。また、使用状態にある譜面板15を不使用状態
にする場合には、解除ボタン29を押下して、回動体2
7をバネ28の付勢力に抗して図において時計回り方向
に回動することによって、係合部25aと被係合部25
bとの係合を解除するものである。
【0038】尚、本実施例におけるその他の構成及び動
作は、上述した第2実施例と同一であるから、その説明
を省略する。
【0039】(第4実施例)次に、本発明の第4実施例
を図4乃至図7に基づき説明する。本実施例は、上述し
た第1実施例における譜面板4を第1連結軸8に対して
鍵盤の鍵配設方向に所定範囲移動自在にすると共に、譜
面板保持部10の構成を異ならせたものであり、それ以
外は、第1実施例と同一である。図4は、本発明の第4
実施例に係る鍵盤楽器の譜面板支持装置の構成を示すブ
ロック図であり、同図において、第1実施例の図1と同
一部分には同一符号が付してある。
【0040】本実施例の譜面板4は、図5に示すように
第1連結軸8に対して鍵盤の鍵配設方向(図5において
矢印C,D方向)に所定範囲移動自在となっている。ま
た、譜面板4は、圧縮バネ30により後述する譜面板保
持部の係合部と被係合部とが互いに係合する方向(図5
において矢印D方向)に付勢されている。
【0041】図4において39は、本実施例の譜面板保
持部であり、この譜面板保持部39は、図7に示すよう
に譜面板4の鍵盤側端部4aに設けられた係合部39a
と、譜面板支持台3上に設けられ且つ前記係合部39a
に係脱自在に係合する被係合部39bとからなる。係合
部39aは、係合孔40aを有する部材40を譜面板4
の鍵盤側端部4aの裏面にビス止め等により固定してな
る。被係合部39bは、図6に示すように譜面板支持台
3上に係合ピン41aを突設した部材41をビス止め等
により固定してなる。そして、譜面板4を使用状態にす
る際に、図7に示すように係合部39aを被係合部39
bに係合させることにより、譜面板4が使用状態に保持
される。
【0042】次に、上記構成になる本実施例の鍵盤楽器
の譜面板支持装置の動作を説明する。
【0043】まず、譜面板4を図4の2点鎖線で示す不
使用状態から実線で示す使用状態にする場合の操作に付
いて説明する。不使用状態にある譜面板4を手で持って
上方へ持ち上げながら主に第2連結軸9を中心に(この
場合、第1連結軸8を中心としても若干回動する)図4
において反時計回り方向へ回動する。そして、譜面板4
が基台1の鍵盤側端部1aより鍵盤側に十分出たところ
で、主に第2連結軸9を中心に譜面板4を図4において
反時計回り方向へ大きく回動させると同時に、その回転
終了部位置(図において実線の状態)で、譜面板4をバ
ネ30の付勢力に抗して図5の矢印C方向へ手で引っ張
って移動させておき、係合部39aの係合孔40aと被
係合部39bの係合ピン41aとが合致したところで、
譜面板4から手を離す。すると、バネ30の付勢力によ
り譜面板4が図5の矢印D方向へ移動復帰し、これに伴
って係合孔40aと係合ピン41aとが係合し、係合部
39a側の部材40の面40bと被係合部39b側の部
材41の面41bとがバネ30の付勢力により図7に示
すように圧接し、譜面板4が図4の実線で示すように、
譜面板支持台3上に所定角度で傾斜した状態に起立支持
された使用状態に保持される。
【0044】次に、使用状態にある譜面板4を不使用状
態にする場合の操作について説明する。使用状態にある
譜面板4を手で持ってバネ30の付勢力に抗して図5の
矢印C方向へ手で引っ張って移動させ、係合部39aの
係合孔40aを被係合部39bの係合ピン41aから抜
き外す。この後、譜面板4を持ち上げると、第2連結軸
9を中心に回動部材7が図4において時計回り方向へ回
動する。この後、更に譜面板4を第1及び第2連結軸9
を中心に図4において時計回り方向へ回動し、第1連結
軸8が第2連結軸9より反鍵盤側に位置した時点で回動
部材7が第1及び第2連結軸8,9を中心に譜面板4の
裏面に接触する方向に回動する。そして、譜面板4が更
に図4において時計回り方向へ回動することにより、譜
面板4の裏面側において回動部材7が第1固定部材5と
同一面状態になる。これにより、譜面板4は図4の破線
で示すように基台1上に倒伏載置され、不使用状態とな
る。
【0045】本実施例におけるその他の構成及び動作
は、上述した第1実施例と同一であるから、その説明を
省略する。
【0046】本実施例によれば、譜面板4を第1連結軸
8に対して鍵盤のキー配設方向に移動させることによ
り、譜面板4の譜面板保持部39への保持状態及び非保
持状態を設定できるので、譜面板4の譜面板保持部39
への保持状態及び非保持状態の設定操作を容易且つ確実
に行える。
【0047】(その他の実施例)本発明は、上述した各
実施例のみに限定されるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲で種々変更しても良いことは勿論である。
【0048】
【発明の効果】以上詳述しように本発明の第1発明の鍵
盤楽器の譜面板支持装置によれば、譜面板は、第1連結
軸が第2連結軸より反鍵盤側に位置するように一方向へ
回動することにより、基台上に倒伏載置されて不使用状
態となり且つ前記第1連結軸が前記第2連結軸より鍵盤
側に位置するように他方向へ回動することにより前記譜
面板支持台上に起立支持されて使用状態となるから、簡
単な構成で、コストがアップしないものでありながら、
譜面板の不使用状態から使用状態及びその逆への移動が
円滑に行える。換言すれば、譜面板(上端部)を持った
手を持ち変えるとか、移動するとかなしに、ワンタッチ
で簡単な動作(近づく/遠ざかるという一方向動作)に
より、譜面板のセット、リセットがスムーズに行える。
更に、使用状態における譜面板の位置が演奏者に近くな
り、譜面へのメモ書き等が行い易いという効果を奏す
る。
【0049】また、本発明の第2及び第3発明の鍵盤楽
器の譜面板支持装置によれば、上記第1発明の効果に加
えて、前記譜面板を前記第1連結軸に対して鍵盤のキー
配設方向に所定範囲移動することにより、前記譜面板の
前記譜面板保持部への保持状態及び非保持状態を設定し
得るから、譜面板の前記譜面板保持部への保持状態及び
非保持状態の設定操作が行い易いという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る鍵盤楽器の譜面板支
持装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第2実施例に係る鍵盤楽器の譜面板支
持装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第3実施例に係る鍵盤楽器の譜面板支
持装置の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第4実施例に係る鍵盤楽器の譜面板支
持装置の構成を示すブロック図である。
【図5】図4のA矢視図である。
【図6】図4の鍵盤楽器の譜面板支持装置における被係
合部の演奏者側から見た斜視図である。
【図7】図4のB矢視図である。
【符号の説明】
1 基台 2 段部 3 譜面板支持台 4 譜面板 5 第1固定部材 6 第2固定部材 7 回動部材 8 第1連結軸 9 第2連結軸 10 譜面板保持部 10a 係合部 10b 被係合部 11 譜面止め 12 基台 13 段部 14 譜面板支持台 15 譜面板 16 第1固定部材 17 第2固定部材 18 回動部材 19 第1連結軸 20 第2連結軸 21 譜面板保持部 21a 係合部、バネ 21b 被係合部 23 解除ボタン(解除操作子) 24 譜面止め 25 譜面板保持部 25a 係合部 25b 被係合部 28 バネ 29 解除ボタン(解除操作子) 30 バネ 39 譜面板保持部 39a 係合部 39b 被係合部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 譜面板と、該譜面板を載置する基台と、
    該基台と該基台より低位置の鍵盤との間に段部を介して
    配設された譜面板支持台と、前記譜面板の中間部裏面に
    設けられた第1固定部材と、前記基台上に設けられた第
    2固定部材と、前記第1固定部材と第2固定部材とに鍵
    盤の鍵配設方向に沿う軸を中心に回動自在に連結された
    回動部材と、前記譜面板を使用状態に保持する譜面板保
    持部とからなり、前記第1固定部材と前記回動部材とを
    連結する第1連結軸の中心と前記第2固定部材と前記回
    動部材とを連結する第2連結軸の中心との間の距離をL
    1とし、前記第2連結軸の中心と前記基台の鍵盤側端部
    との間の距離をL2とし、前記第1連結軸の中心と前記
    譜面板の鍵盤側端部との間の距離をL3とした場合、L
    3=L1+L2を満足し、前記譜面板は、前記第1連結
    軸が前記第2連結軸より反鍵盤側に位置するように一方
    向へ回動することにより前記基台上に倒伏載置されて不
    使用状態となり且つ前記第1連結軸が前記第2連結軸よ
    り鍵盤側に位置するように他方向へ回動することにより
    前記譜面板支持台上に起立支持されて使用状態となるこ
    とを特徴とする鍵盤楽器の譜面板支持装置。
  2. 【請求項2】 前記譜面板保持部は、前記譜面板の前記
    スライド部より鍵盤側端部に設けられた係合部と、前記
    譜面板支持台に設けられ且つ前記譜面板を使用状態にし
    た時前記係合部に係脱自在に係合する被係合部とからな
    ることを特徴とする請求項1記載の鍵盤楽器の譜面板支
    持装置。
  3. 【請求項3】 前記係合部と前記被係合部のいずれか一
    方をバネにより係合方向へ付勢し、前記譜面板と前記譜
    面板支持台のいずれか一方に設けられた解除操作子の操
    作により係合状態を解除し得るようにしたことを特徴と
    する請求項2記載の鍵盤楽器の譜面板支持装置。
  4. 【請求項4】 譜面板と、該譜面板を載置する基台と、
    該基台と鍵盤との間に配設された譜面板支持台と、前記
    譜面板の中間部裏面に設けられた第1固定部材と、前記
    基台上に設けられた第2固定部材と、前記第1固定部材
    と第2固定部材とに鍵盤の鍵配設方向に沿う軸を中心に
    回動自在に連結された回動部材と、前記譜面板を使用状
    態に保持する譜面板保持部とからなり、前記譜面板は、
    前記第1固定部材と前記回動部材とを連結する第1連結
    軸に対して鍵盤の鍵配設方向に所定範囲移動自在であ
    り、前記譜面板を前記第1連結軸に対して鍵盤の鍵配設
    方向に所定範囲移動することにより、前記譜面板の前記
    譜面板保持部への保持状態及び非保持状態を設定し得、
    更に、前記譜面板は、前記第1連結軸が前記第2固定部
    材と前記回動部材とを連結する第2連結軸より反鍵盤側
    に位置するように一方向へ回動することにより前記基台
    上に倒伏載置されて不使用状態となり且つ前記第1連結
    軸が前記第2連結軸より鍵盤側に位置するように他方向
    へ回動することにより前記譜面板支持台上に起立支持さ
    れて使用状態となることを特徴とする鍵盤楽器の譜面板
    支持装置。
  5. 【請求項5】 譜面板と、該譜面板を載置する基台と、
    該基台と該基台より低位置の鍵盤との間に段部を介して
    配設された譜面板支持台と、前記譜面板の中間部裏面に
    設けられた第1固定部材と、前記基台上に設けられた第
    2固定部材と、前記第1固定部材と第2固定部材とに鍵
    盤の鍵配設方向に沿う軸を中心に回動自在に連結された
    回動部材と、前記譜面板を使用状態に保持する譜面板保
    持部とからなり、前記譜面板は、前記第1固定部材と前
    記回動部材とを連結する第1連結軸に対して鍵盤の鍵配
    設方向に所定範囲移動自在であり、前記譜面板を前記第
    1連結軸に対して鍵盤の鍵配設方向に所定範囲移動する
    ことにより、前記譜面板の前記譜面板保持部への保持状
    態及び非保持状態を設定し得、更に、前記第1連結軸の
    中心と前記第2固定部材と前記回動部材とを連結する第
    2連結軸の中心との間の距離をL1とし、前記第2連結
    軸の中心と前記基台の鍵盤側端部との間の距離をL2と
    し、前記第1連結軸の中心と前記譜面板の鍵盤側端部と
    の間の距離をL3とした場合、L3=L1+L2を満足
    し、前記譜面板は、前記第1連結軸が前記第2連結軸よ
    り反鍵盤側に位置するように一方向へ回動することによ
    り前記基台上に倒伏載置されて不使用状態となり且つ前
    記第1連結軸が前記第2連結軸より鍵盤側に位置するよ
    うに他方向へ回動することにより前記譜面板支持台上に
    起立支持されて使用状態となることを特徴とする鍵盤楽
    器の譜面板支持装置。
  6. 【請求項6】 前記譜面板を前記譜面板保持部に保持さ
    れる方向へ付勢するバネを設けたことを特徴とする請求
    項4または5記載の鍵盤楽器の譜面板支持装置。
  7. 【請求項7】 前記譜面板支持台に使用状態の譜面板に
    立て掛けた譜面を止めるための譜面止めを設けたことを
    特徴とする請求項1乃至5または6記載の鍵盤楽器の譜
    面板支持装置。
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