JPH08101275A - 放射線モニタ - Google Patents
放射線モニタInfo
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- JPH08101275A JPH08101275A JP23625294A JP23625294A JPH08101275A JP H08101275 A JPH08101275 A JP H08101275A JP 23625294 A JP23625294 A JP 23625294A JP 23625294 A JP23625294 A JP 23625294A JP H08101275 A JPH08101275 A JP H08101275A
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- Japan
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- ray detector
- pulse
- gate
- time
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 測定対象中にN−13等のβプラス崩壊核種
が妨害核種として含まれる場合にその影響を抑えて、測
定対象核種を精度良く測定する放射線モニタを提供する
ことを目的とする。 【構成】 本発明に係る放射線モニタはγ線検出器2
と、このγ線検出器2と対向し幾何学的効率を同一にし
て設けられたゲート用γ線検出器3と、このゲート用γ
線検出器3からの信号と前記γ線検出器2からの信号を
同時に検出したときにγ線検出器2からの信号を除去す
る非同時計数回路4と、この非同時計数回路4を介して
前記γ線検出器2からの信号を計数するカウンタ5とか
ら構成されている。
が妨害核種として含まれる場合にその影響を抑えて、測
定対象核種を精度良く測定する放射線モニタを提供する
ことを目的とする。 【構成】 本発明に係る放射線モニタはγ線検出器2
と、このγ線検出器2と対向し幾何学的効率を同一にし
て設けられたゲート用γ線検出器3と、このゲート用γ
線検出器3からの信号と前記γ線検出器2からの信号を
同時に検出したときにγ線検出器2からの信号を除去す
る非同時計数回路4と、この非同時計数回路4を介して
前記γ線検出器2からの信号を計数するカウンタ5とか
ら構成されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は放射線利用施設等におい
て放射線を測定する装置であり、測定対象中の核種別放
射能の測定や連続監視を行う放射線モニタに関する。
て放射線を測定する装置であり、測定対象中の核種別放
射能の測定や連続監視を行う放射線モニタに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、原子力発電所では運転状況や作
業環境または周辺環境への影響等を把握するために、気
体や液体の連続放射能監視を放射線モニタによっておこ
なっている。
業環境または周辺環境への影響等を把握するために、気
体や液体の連続放射能監視を放射線モニタによっておこ
なっている。
【0003】これらの放射線モニタはイオンチェンバや
半導体検出器、ヨウ化ナトリウム(NaI)シンチレー
ション検出器等を使用してグロスγ線を測定、すなわち
γ線のエネルギー弁別を行わないでノイズレベル以上の
γ線を総て測定して測定対象の放射能の連続監視を行う
ものである。
半導体検出器、ヨウ化ナトリウム(NaI)シンチレー
ション検出器等を使用してグロスγ線を測定、すなわち
γ線のエネルギー弁別を行わないでノイズレベル以上の
γ線を総て測定して測定対象の放射能の連続監視を行う
ものである。
【0004】これらの放射線モニタの内、例えば沸騰水
型原子炉に設置されている排ガス放射線モニタは燃料の
健全性を監視するために希ガスの放射能の監視を行って
いる。また、核種組成を調べるために、試料を採取して
オフラインで核種分析、という人手による作業も行われ
ている。
型原子炉に設置されている排ガス放射線モニタは燃料の
健全性を監視するために希ガスの放射能の監視を行って
いる。また、核種組成を調べるために、試料を採取して
オフラインで核種分析、という人手による作業も行われ
ている。
【0005】近年、プラントの予防保全の重要性の認識
が拡大するにつれ放射線モニタリングにおいても、より
早期により正確に放射線の微妙な変化の検出及び評価が
要求されている。
が拡大するにつれ放射線モニタリングにおいても、より
早期により正確に放射線の微妙な変化の検出及び評価が
要求されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来の放射線モ
ニタにおいては、排ガス放射線モニタで燃料の健全性を
監視するためには、クリプトンやキセノンといった核分
裂生成物である希ガスの放射能の監視が必要である。し
かしながら、健全燃料で運転中のプラントの排ガス中に
は目的とする希ガスより放射化生成物であるN−13が
多く存在するため、現行のグロスγ線測定を行っている
放射線モニタでは、主にN−13の変動を測定している
ことになり、燃料の情報を知るための希ガスからの放射
線の微妙な変化は検出することができない。
ニタにおいては、排ガス放射線モニタで燃料の健全性を
監視するためには、クリプトンやキセノンといった核分
裂生成物である希ガスの放射能の監視が必要である。し
かしながら、健全燃料で運転中のプラントの排ガス中に
は目的とする希ガスより放射化生成物であるN−13が
多く存在するため、現行のグロスγ線測定を行っている
放射線モニタでは、主にN−13の変動を測定している
ことになり、燃料の情報を知るための希ガスからの放射
線の微妙な変化は検出することができない。
【0007】上記のように被測定物に複数の放射性物質
が含まれており、対象核種と妨害核種が混在する場合に
は、通常γ線のエネルギー弁別による核種分析を行って
区別する。実際に、排ガスの試料を採取してゲルマニウ
ム(Ge)半導体検出器によるオフラインのγ線核種分
析も行われているが、N−13の放出する強い511k
eVγ線のコンプトン散乱部に妨害されてXe−133
等の放出γ線エネルギーが低い核種は検出が困難にな
る。そこで、試料採取直後の測定・分析及びN−13を
減衰させた後の測定・分析と2回に分けた手作業で分析
が行われている。これらの手作業による分析では、プラ
ントの運転に応じてリアルタイムで分析結果を出すこと
や連続監視はできない。また、これらの試料採取から分
析までの作業は、作業者に負担をかけており低減するこ
とが望まれている。
が含まれており、対象核種と妨害核種が混在する場合に
は、通常γ線のエネルギー弁別による核種分析を行って
区別する。実際に、排ガスの試料を採取してゲルマニウ
ム(Ge)半導体検出器によるオフラインのγ線核種分
析も行われているが、N−13の放出する強い511k
eVγ線のコンプトン散乱部に妨害されてXe−133
等の放出γ線エネルギーが低い核種は検出が困難にな
る。そこで、試料採取直後の測定・分析及びN−13を
減衰させた後の測定・分析と2回に分けた手作業で分析
が行われている。これらの手作業による分析では、プラ
ントの運転に応じてリアルタイムで分析結果を出すこと
や連続監視はできない。また、これらの試料採取から分
析までの作業は、作業者に負担をかけており低減するこ
とが望まれている。
【0008】上記排ガス放射線モニタに特願平5−23
0548号で示した液体窒素補給の不要なGe半導体検
出器等を使用すれば連続核種モニタリングが可能である
が、手分析と同様にN−13の妨害を受ける、すなわ
ち、511keVより低エネルギー領域にそのコンプト
ン散乱部が存在し、低エネルギーγ線の検出限界値を大
きくしてしまうため、大がかりなコンプトン抑制測定シ
ステムを構築したり、減衰管やバルブ等を使用して手分
析と同様に減衰させて測定する複雑なシステムを構築し
ないと希ガスの測定は困難である。
0548号で示した液体窒素補給の不要なGe半導体検
出器等を使用すれば連続核種モニタリングが可能である
が、手分析と同様にN−13の妨害を受ける、すなわ
ち、511keVより低エネルギー領域にそのコンプト
ン散乱部が存在し、低エネルギーγ線の検出限界値を大
きくしてしまうため、大がかりなコンプトン抑制測定シ
ステムを構築したり、減衰管やバルブ等を使用して手分
析と同様に減衰させて測定する複雑なシステムを構築し
ないと希ガスの測定は困難である。
【0009】また、原子炉内の水の試料採取核種分析を
上記Ge検出器を用いて連続的な核種モニタとした場合
でもN−13の妨害により目的とする核種の検出限界が
大きくなってしまうという問題がある。
上記Ge検出器を用いて連続的な核種モニタとした場合
でもN−13の妨害により目的とする核種の検出限界が
大きくなってしまうという問題がある。
【0010】本発明は係る従来の事情に対処してなされ
たものであり、その目的は、測定対象中にN−13等の
βプラス崩壊核種が妨害核種として含まれる場合にその
影響を抑えて、測定対象核種を精度良く測定する放射線
モニタを提供することを目的とする。
たものであり、その目的は、測定対象中にN−13等の
βプラス崩壊核種が妨害核種として含まれる場合にその
影響を抑えて、測定対象核種を精度良く測定する放射線
モニタを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明の放射線モニタは、γ線検出器
と、このγ線検出器と対向し幾何学的効率を同一にして
設けられたゲート用γ線検出器と、このゲート用γ線検
出器からの信号と前記γ線検出器からの信号を同時に検
出したときにγ線検出器からの信号を除去する非同時計
数回路と、この非同時計数回路を介して前記γ線検出器
からの信号を計数するカウンタを有する。
め、請求項1記載の発明の放射線モニタは、γ線検出器
と、このγ線検出器と対向し幾何学的効率を同一にして
設けられたゲート用γ線検出器と、このゲート用γ線検
出器からの信号と前記γ線検出器からの信号を同時に検
出したときにγ線検出器からの信号を除去する非同時計
数回路と、この非同時計数回路を介して前記γ線検出器
からの信号を計数するカウンタを有する。
【0012】請求項2記載の発明は、γ線検出器と、こ
のγ線検出器と対向し幾何学的効率を同一にして設けら
れたゲート用γ線検出器と、このゲート用γ線検出器か
らの信号と前記γ線検出器からの信号を同時に検出した
ときにのみ信号を発生する同時計数回路と、この同時計
数回路からの信号を計数する第1のカウンタと、前記γ
線検出器からの信号を計数する第2のカウンタを有す
る。
のγ線検出器と対向し幾何学的効率を同一にして設けら
れたゲート用γ線検出器と、このゲート用γ線検出器か
らの信号と前記γ線検出器からの信号を同時に検出した
ときにのみ信号を発生する同時計数回路と、この同時計
数回路からの信号を計数する第1のカウンタと、前記γ
線検出器からの信号を計数する第2のカウンタを有す
る。
【0013】請求項3記載の発明は、ゲート用γ線検出
器からの信号を増幅する比例増幅器と、この比例増幅器
で増幅された信号をエネルギー弁別して所定のエネルギ
ーを有する信号のみを出力する波高分析器とを備え、前
記非同時計数回路はこの波高分析器と、前記γ線検出器
の信号を検出して作動する。
器からの信号を増幅する比例増幅器と、この比例増幅器
で増幅された信号をエネルギー弁別して所定のエネルギ
ーを有する信号のみを出力する波高分析器とを備え、前
記非同時計数回路はこの波高分析器と、前記γ線検出器
の信号を検出して作動する。
【0014】請求項4記載の発明は、ゲート用γ線検出
器からの信号を増幅する比例増幅器と、この比例増幅器
で増幅された信号をエネルギー弁別して所定のエネルギ
ーを有する信号のみを出力する波高分析器とを備え、前
記同時計数回路はこの波高分析器と、前記γ線検出器の
信号を検出して作動する。
器からの信号を増幅する比例増幅器と、この比例増幅器
で増幅された信号をエネルギー弁別して所定のエネルギ
ーを有する信号のみを出力する波高分析器とを備え、前
記同時計数回路はこの波高分析器と、前記γ線検出器の
信号を検出して作動する。
【0015】請求項5記載の発明では、ゲート用γ線検
出器からの信号の発生時刻を示すパルス信号を出力する
第1のタイムピックオフ回路と、このパルス信号を所定
の時間遅延させる遅延回路と、前記γ線検出器からの信
号の発生時刻を示すパルス信号を出力する第2のタイム
ピックオフ回路と、第2のピックオフ回路からのパルス
信号を起動信号とし、第1のタイムピックオフ回路から
の遅延したパルス信号を停止信号として入力し、これら
のパルス信号の時間差に前記遅延回路の遅れ時間を加算
した信号に比例した波高パルス信号を出力する時間波高
変換器と、前記波高パルス信号をエネルギー弁別して所
定のエネルギーを有する信号のみを出力する波高分析器
とを備え、前記非同時計数回路はこの波高分析器と、前
記γ線検出器の信号を検出して作動する。
出器からの信号の発生時刻を示すパルス信号を出力する
第1のタイムピックオフ回路と、このパルス信号を所定
の時間遅延させる遅延回路と、前記γ線検出器からの信
号の発生時刻を示すパルス信号を出力する第2のタイム
ピックオフ回路と、第2のピックオフ回路からのパルス
信号を起動信号とし、第1のタイムピックオフ回路から
の遅延したパルス信号を停止信号として入力し、これら
のパルス信号の時間差に前記遅延回路の遅れ時間を加算
した信号に比例した波高パルス信号を出力する時間波高
変換器と、前記波高パルス信号をエネルギー弁別して所
定のエネルギーを有する信号のみを出力する波高分析器
とを備え、前記非同時計数回路はこの波高分析器と、前
記γ線検出器の信号を検出して作動する。
【0016】請求項6記載の発明では、ゲート用γ線検
出器からの信号の発生時刻を示すパルス信号を出力する
第1のタイムピックオフ回路と、このパルス信号を所定
の時間遅延させる遅延回路と、前記γ線検出器からの信
号の発生時刻を示すパルス信号を出力する第2のタイム
ピックオフ回路と、第2のピックオフ回路からのパルス
信号を起動信号とし、第1のタイムピックオフ回路から
の遅延したパルス信号を停止信号として入力し、これら
のパルス信号の時間差に前記遅延回路の遅れ時間を加算
した信号に比例した波高パルス信号を出力する時間波高
変換器と、前記波高パルス信号をエネルギー弁別して所
定のエネルギーを有する信号のみを出力する波高分析器
とを備え、前記同時計数回路はこの波高分析器と、前記
γ線検出器の信号を検出して作動する。
出器からの信号の発生時刻を示すパルス信号を出力する
第1のタイムピックオフ回路と、このパルス信号を所定
の時間遅延させる遅延回路と、前記γ線検出器からの信
号の発生時刻を示すパルス信号を出力する第2のタイム
ピックオフ回路と、第2のピックオフ回路からのパルス
信号を起動信号とし、第1のタイムピックオフ回路から
の遅延したパルス信号を停止信号として入力し、これら
のパルス信号の時間差に前記遅延回路の遅れ時間を加算
した信号に比例した波高パルス信号を出力する時間波高
変換器と、前記波高パルス信号をエネルギー弁別して所
定のエネルギーを有する信号のみを出力する波高分析器
とを備え、前記同時計数回路はこの波高分析器と、前記
γ線検出器の信号を検出して作動する。
【0017】請求項7記載の発明は、γ線の測定対象試
料を流通させる試料配管と、この試料配管途中に設けら
れた測定チェンバと、この測定チェンバにおいて前記測
定対象試料から放出されるγ線を測定可能なように測定
チェンバを挟んで対向し、端部には前記γ線検出器とゲ
ート用γ線検出器とがそれぞれ対向して設けられる直線
路を形成し前記試料配管と測定チェンバを包囲して設け
られるγ線コリメータとを有する。
料を流通させる試料配管と、この試料配管途中に設けら
れた測定チェンバと、この測定チェンバにおいて前記測
定対象試料から放出されるγ線を測定可能なように測定
チェンバを挟んで対向し、端部には前記γ線検出器とゲ
ート用γ線検出器とがそれぞれ対向して設けられる直線
路を形成し前記試料配管と測定チェンバを包囲して設け
られるγ線コリメータとを有する。
【0018】
【作用】上記構成の請求項1記載の放射線モニタにおい
ては、γ線の測定対象を挟んで幾何学的効率を同一とす
るようにγ線検出器とゲート用γ線検出器を設置してい
るので、βプラス崩壊核種の陽電子と電子が消滅して1
80度方向に発生する2本のγ線を同時に計測する。ゲ
ート用γ線検出器でγ線を検出した場合に、その信号に
よって非同時計数回路4でゲートをかけ、γ線検出器か
らの信号を計数しないようにする。従って、測定対象の
放出γ線のうち、βプラス崩壊核種によって発生するも
のが除去される。
ては、γ線の測定対象を挟んで幾何学的効率を同一とす
るようにγ線検出器とゲート用γ線検出器を設置してい
るので、βプラス崩壊核種の陽電子と電子が消滅して1
80度方向に発生する2本のγ線を同時に計測する。ゲ
ート用γ線検出器でγ線を検出した場合に、その信号に
よって非同時計数回路4でゲートをかけ、γ線検出器か
らの信号を計数しないようにする。従って、測定対象の
放出γ線のうち、βプラス崩壊核種によって発生するも
のが除去される。
【0019】請求項2記載の放射線モニタにおいては、
γ線検出器とゲート用γ線検出器において同時に計数し
た場合にのみ第1のカウンタは計数する。また、第2の
カウンタによってγ線検出器からの信号を計数し、この
計数の差を求めると、測定対象の放出γ線のうちβプラ
ス崩壊核種によって発生するものが除去される。
γ線検出器とゲート用γ線検出器において同時に計数し
た場合にのみ第1のカウンタは計数する。また、第2の
カウンタによってγ線検出器からの信号を計数し、この
計数の差を求めると、測定対象の放出γ線のうちβプラ
ス崩壊核種によって発生するものが除去される。
【0020】請求項3と請求項4記載の放射線モニタに
おいては、ゲート用γ線検出器において検出するγ線の
信号を比例増幅器で増幅させ、波高分析器によってエネ
ルギー弁別してβプラス崩壊核種の陽電子と電子が消滅
して180度方向に発生する2本のγ線のエネルギー、
511keVを検出し、非同時計数回路または同時計数
回路を作動させて測定対象の放出γ線のうち、βプラス
崩壊核種によって発生するものが除去される。
おいては、ゲート用γ線検出器において検出するγ線の
信号を比例増幅器で増幅させ、波高分析器によってエネ
ルギー弁別してβプラス崩壊核種の陽電子と電子が消滅
して180度方向に発生する2本のγ線のエネルギー、
511keVを検出し、非同時計数回路または同時計数
回路を作動させて測定対象の放出γ線のうち、βプラス
崩壊核種によって発生するものが除去される。
【0021】請求項5と請求項6記載の放射線モニタに
おいては、ゲート用γ線検出器において検出されるγ線
の信号の発生時刻を示すパルス信号を遅延させた信号
と、一方γ線検出器において検出されるγ線の信号の発
生時刻を示すパルス信号とを用いて、その時間差に比例
した波高パルス信号を発生させ、この波高パルス信号を
エネルギー弁別して所定のエネルギーを有する信号のみ
を出力させ、これらの信号によって非同時計数回路また
は同時計数回路を作動させて測定対象の放出γ線のう
ち、βプラス崩壊核種によって発生するものが除去され
る。請求項7記載の放射線モニタにおいては、試料配管
と測定チェンバを包囲するγ線コリメータによって散乱
線や不要なγ線の入射を防止する。
おいては、ゲート用γ線検出器において検出されるγ線
の信号の発生時刻を示すパルス信号を遅延させた信号
と、一方γ線検出器において検出されるγ線の信号の発
生時刻を示すパルス信号とを用いて、その時間差に比例
した波高パルス信号を発生させ、この波高パルス信号を
エネルギー弁別して所定のエネルギーを有する信号のみ
を出力させ、これらの信号によって非同時計数回路また
は同時計数回路を作動させて測定対象の放出γ線のう
ち、βプラス崩壊核種によって発生するものが除去され
る。請求項7記載の放射線モニタにおいては、試料配管
と測定チェンバを包囲するγ線コリメータによって散乱
線や不要なγ線の入射を防止する。
【0022】
【実施例】以下に本発明に係る放射能測定装置の第1の
実施例を図1に基づき説明する。図1において、主検出
器2とゲート用検出器3は測定対象1を挟んで180度
の方向に設けられている。主検出器2には例えばγ線検
出用パルスモード放射線検出器を使用し、測定対象1を
挟んで主検出器2とゲート用検出器3の両方の測定ジオ
メトリが同一、すなわち幾何学的効率が同一となるよう
に設置する。この幾何学的効率が同一となるように設置
するとは、測定対象1から主検出器2へ511keVの
γ線が入射した場合には、同時に測定対象1から反対方
向に放出される511keVのγ線がゲート用検出器3
に入射する位置に双方の検出器2,3を設置することを
意味する。
実施例を図1に基づき説明する。図1において、主検出
器2とゲート用検出器3は測定対象1を挟んで180度
の方向に設けられている。主検出器2には例えばγ線検
出用パルスモード放射線検出器を使用し、測定対象1を
挟んで主検出器2とゲート用検出器3の両方の測定ジオ
メトリが同一、すなわち幾何学的効率が同一となるよう
に設置する。この幾何学的効率が同一となるように設置
するとは、測定対象1から主検出器2へ511keVの
γ線が入射した場合には、同時に測定対象1から反対方
向に放出される511keVのγ線がゲート用検出器3
に入射する位置に双方の検出器2,3を設置することを
意味する。
【0023】主検出器2で検出されるγ線の信号は非同
時計数回路4を介してカウンタ5に送信され計数され
る。測定対象1からは、測定対象とするγ線以外に妨害
となるβプラス崩壊によって発生するγ線が放出されて
いる。βプラス崩壊核種は、通常のβ崩壊とは異なり、
陽電子が電子と共に消滅して2本の511keVのγ線
を180度方向に同時に放出することが知られている。
従って、測定対象1を挟んで主検出器2とゲート用検出
器3を幾何学的効率が同一になるように設置すると、前
述のとおり測定対象1から主検出器2へ一方のβプラス
崩壊によるγ線が入射した場合には同時に反対方向に設
けられたゲート用検出器3にも他方のγ線が入射され
る。
時計数回路4を介してカウンタ5に送信され計数され
る。測定対象1からは、測定対象とするγ線以外に妨害
となるβプラス崩壊によって発生するγ線が放出されて
いる。βプラス崩壊核種は、通常のβ崩壊とは異なり、
陽電子が電子と共に消滅して2本の511keVのγ線
を180度方向に同時に放出することが知られている。
従って、測定対象1を挟んで主検出器2とゲート用検出
器3を幾何学的効率が同一になるように設置すると、前
述のとおり測定対象1から主検出器2へ一方のβプラス
崩壊によるγ線が入射した場合には同時に反対方向に設
けられたゲート用検出器3にも他方のγ線が入射され
る。
【0024】非同時計数回路4はゲート用検出器3から
の信号が検出された場合には、ゲートをかけて主検出器
2からの信号を遮断する。従って、カウンタ5には送信
されず、βプラス崩壊によって発生するγ線は計数され
ることがない。よって、主検出器2の出力信号からβプ
ラス崩壊による511keVのγ線のパルスを除いた信
号、すなわち測定の対象とするγ線の測定が可能であ
る。
の信号が検出された場合には、ゲートをかけて主検出器
2からの信号を遮断する。従って、カウンタ5には送信
されず、βプラス崩壊によって発生するγ線は計数され
ることがない。よって、主検出器2の出力信号からβプ
ラス崩壊による511keVのγ線のパルスを除いた信
号、すなわち測定の対象とするγ線の測定が可能であ
る。
【0025】また、対象核種がγ線を放出して、さらに
γ線を放出して安定な核種になる場合、すなわちカスケ
ードに複数のγ線を放出する場合について説明する。図
2は、測定対象の核種が、連続的にγ1及びγ2のγ線
(以下カスケードγ線という)を放出する場合の崩壊図
式を示している。このような核種が測定対象である場合
には、このカスケードγ線がほとんど同時に放出され、
しかも2本のカスケードγ線が180度方向に放出され
一方が主検出器2にもう一方がゲート用検出器3に入射
されることが考えられる。このとき、非同時計数回路4
によってカスケードγ線は削除されてしまう。しかしな
がら、このようなカスケードγ線は陽電子消滅γ線のよ
うに必ずしも180度方向には放出されず、その放出角
度はランダムで、角度相関がないことが多い。従って、
測定対象の線源の大きさが点線源とみなせる距離に検出
器を設置して、線源から検出器をみる立体角を5度程度
に小さくすれば2本のカスケードγ線が対向する検出器
に入射する確率は1%程度であり無視することができ
る。また、たとえ立体角を大きくして対象γ線が非同時
計数回路4によって削除されても、妨害となる511k
eVγ線に対する感度も向上し、相対的に測定対象γ線
に対する精度は高くなる。従って、放射能測定のための
システムの要求性能によって立体角などを設定すればよ
い。
γ線を放出して安定な核種になる場合、すなわちカスケ
ードに複数のγ線を放出する場合について説明する。図
2は、測定対象の核種が、連続的にγ1及びγ2のγ線
(以下カスケードγ線という)を放出する場合の崩壊図
式を示している。このような核種が測定対象である場合
には、このカスケードγ線がほとんど同時に放出され、
しかも2本のカスケードγ線が180度方向に放出され
一方が主検出器2にもう一方がゲート用検出器3に入射
されることが考えられる。このとき、非同時計数回路4
によってカスケードγ線は削除されてしまう。しかしな
がら、このようなカスケードγ線は陽電子消滅γ線のよ
うに必ずしも180度方向には放出されず、その放出角
度はランダムで、角度相関がないことが多い。従って、
測定対象の線源の大きさが点線源とみなせる距離に検出
器を設置して、線源から検出器をみる立体角を5度程度
に小さくすれば2本のカスケードγ線が対向する検出器
に入射する確率は1%程度であり無視することができ
る。また、たとえ立体角を大きくして対象γ線が非同時
計数回路4によって削除されても、妨害となる511k
eVγ線に対する感度も向上し、相対的に測定対象γ線
に対する精度は高くなる。従って、放射能測定のための
システムの要求性能によって立体角などを設定すればよ
い。
【0026】一方、高計数率で放射能測定を行った場合
には、カスケードγ線でなくとも偶然に2本のγ線を主
検出器2とゲート用検出器3が検出する偶発同時計数が
発生する場合もある。このような場合には、非同時計数
の時間分解能、すなわち同時とみなす時間の幅をマイク
ロ秒オーダーからナノ秒オーダーにして計測を行い、ゲ
ート信号にその計測精度を反映させることによって、マ
イクロ秒オーダー程度の偶発同時計数を除去することが
できる。
には、カスケードγ線でなくとも偶然に2本のγ線を主
検出器2とゲート用検出器3が検出する偶発同時計数が
発生する場合もある。このような場合には、非同時計数
の時間分解能、すなわち同時とみなす時間の幅をマイク
ロ秒オーダーからナノ秒オーダーにして計測を行い、ゲ
ート信号にその計測精度を反映させることによって、マ
イクロ秒オーダー程度の偶発同時計数を除去することが
できる。
【0027】このような場合の放射線計測を可能にする
本発明の第2の実施例について図3を参照して具体的に
説明する。図3においては、図1に点線で示される部
分、これをゲート部25aと呼ぶことにすれば、このゲ
ート部25aに回路系を設けたゲート部25bとして精
密な非同時計数を実現させている。すなわち、ゲート部
25bでは、ゲート用検出器3によって検出される放射
線によるパルスの発生時刻を、いわゆるタイムピックオ
フユニット20aを用いてロジックパルスとして取り出
し、ナノ秒程度遅延させるための遅延ユニット21を介
して時間波高変換器22のストップ信号として入力して
いる。また、主検出器2において検出されるもう一方の
パルスの発生時刻を、同様にタイムピックオフユニット
20bによってロジックパルスとして取り出し、スター
ト信号として時間波高変換器22に入力する。時間波高
変換器22からは2つの信号の時間差に遅延ユニット2
1の遅れ時間を加算したものに比例した波高のパルスが
出力され、遅延ユニット21の遅れ時間を中心とした時
間スペクトルが得られる。βプラス崩壊に伴う消滅γ線
を測定した場合に、この2本のγ線は同時に出力される
ため、時間波高変換器22の出力波高スペクトルは遅延
ユニット21の遅れ時間を中心としたピークとなる。こ
のピーク幅は回路系を構成する機器の性能によって決ま
り、このピークの半値幅を時間分解能という。このピー
ク部分をタイミングシングルチャンネル波高分析器16
で取り出し、ゲートとし、可変遅延ユニット8で主検出
器2の信号とタイミングを合わせて非同時計数回路4で
非同時計数を行う。回路系の構成によってはタイミング
シングルチャンネル波高分析器16からのゲート信号の
ほうが早くなる場合があるが、その場合にはゲート部2
5bにおいて、可変遅延ユニット8をタイミングシング
ルチャンネル波高分析器16の出力側に設けることによ
って解決することができる。
本発明の第2の実施例について図3を参照して具体的に
説明する。図3においては、図1に点線で示される部
分、これをゲート部25aと呼ぶことにすれば、このゲ
ート部25aに回路系を設けたゲート部25bとして精
密な非同時計数を実現させている。すなわち、ゲート部
25bでは、ゲート用検出器3によって検出される放射
線によるパルスの発生時刻を、いわゆるタイムピックオ
フユニット20aを用いてロジックパルスとして取り出
し、ナノ秒程度遅延させるための遅延ユニット21を介
して時間波高変換器22のストップ信号として入力して
いる。また、主検出器2において検出されるもう一方の
パルスの発生時刻を、同様にタイムピックオフユニット
20bによってロジックパルスとして取り出し、スター
ト信号として時間波高変換器22に入力する。時間波高
変換器22からは2つの信号の時間差に遅延ユニット2
1の遅れ時間を加算したものに比例した波高のパルスが
出力され、遅延ユニット21の遅れ時間を中心とした時
間スペクトルが得られる。βプラス崩壊に伴う消滅γ線
を測定した場合に、この2本のγ線は同時に出力される
ため、時間波高変換器22の出力波高スペクトルは遅延
ユニット21の遅れ時間を中心としたピークとなる。こ
のピーク幅は回路系を構成する機器の性能によって決ま
り、このピークの半値幅を時間分解能という。このピー
ク部分をタイミングシングルチャンネル波高分析器16
で取り出し、ゲートとし、可変遅延ユニット8で主検出
器2の信号とタイミングを合わせて非同時計数回路4で
非同時計数を行う。回路系の構成によってはタイミング
シングルチャンネル波高分析器16からのゲート信号の
ほうが早くなる場合があるが、その場合にはゲート部2
5bにおいて、可変遅延ユニット8をタイミングシング
ルチャンネル波高分析器16の出力側に設けることによ
って解決することができる。
【0028】次に本発明に係る放射能測定装置の第3の
実施例について図4を用いて説明する。図4において
は、測定対象1から放出される測定対象のγ線はβプラ
ス崩壊のγ線と共に主検出器2及びゲート用検出器3に
入射される。主検出器2からの信号はカウンタ6によっ
て計数されるのと同時に同時計数回路19に入力され
る。従って、カウンタ6で計数されるγ線の計数率は測
定対象のγ線とβプラス崩壊によるγ線の和の計数率と
なる。
実施例について図4を用いて説明する。図4において
は、測定対象1から放出される測定対象のγ線はβプラ
ス崩壊のγ線と共に主検出器2及びゲート用検出器3に
入射される。主検出器2からの信号はカウンタ6によっ
て計数されるのと同時に同時計数回路19に入力され
る。従って、カウンタ6で計数されるγ線の計数率は測
定対象のγ線とβプラス崩壊によるγ線の和の計数率と
なる。
【0029】一方、ゲート用検出器3によって主検出器
2と同時に検出されるβプラス崩壊のγ線の信号も同時
計数回路19に入力される。同時計数回路19では同時
計数、すなわち同時に信号が入力された場合にのみ信号
を発生するので、カウンタ5においてはγ線のエネルギ
ー分析を行うことなく511keVのγ線を選択的に計
数することができる。この第3の実施例においてもゲー
ト部25cの部分を、図3に示すゲート部25bに置換
することによって、精度の良い同時計数を行うことが可
能である。
2と同時に検出されるβプラス崩壊のγ線の信号も同時
計数回路19に入力される。同時計数回路19では同時
計数、すなわち同時に信号が入力された場合にのみ信号
を発生するので、カウンタ5においてはγ線のエネルギ
ー分析を行うことなく511keVのγ線を選択的に計
数することができる。この第3の実施例においてもゲー
ト部25cの部分を、図3に示すゲート部25bに置換
することによって、精度の良い同時計数を行うことが可
能である。
【0030】次に本発明に係る放射能測定装置の第4の
実施例について図5を用いて説明する。図5において
は、測定対象1及び測定対象1を供給する試料配管7の
廻り、あるいは主検出器2及びゲート用検出器3を取り
囲むようにγ線コリメータ13が設けられている。その
他の構成は第1の実施例と同一である。このように構成
することによって、主検出器2及びゲート用検出器3に
入射されるγ線はγ線コリメータ13によって測定対象
1の線源から主検出器2に直接入射されるγ線のみに限
られる。
実施例について図5を用いて説明する。図5において
は、測定対象1及び測定対象1を供給する試料配管7の
廻り、あるいは主検出器2及びゲート用検出器3を取り
囲むようにγ線コリメータ13が設けられている。その
他の構成は第1の実施例と同一である。このように構成
することによって、主検出器2及びゲート用検出器3に
入射されるγ線はγ線コリメータ13によって測定対象
1の線源から主検出器2に直接入射されるγ線のみに限
られる。
【0031】すなわち、このγ線コリメータ13によっ
て周囲の構造物によるγ線の散乱や測定対象1を供給す
る試料配管7からの不必要なγ線の入射を防止すること
ができるので前述の偶発同時計数の発生確率を低減し、
対象核種の測定精度の向上を図ることが可能である。本
発明の実施例では、γ線コリメータ13を設置するだけ
で良く、簡便性という利点がある。
て周囲の構造物によるγ線の散乱や測定対象1を供給す
る試料配管7からの不必要なγ線の入射を防止すること
ができるので前述の偶発同時計数の発生確率を低減し、
対象核種の測定精度の向上を図ることが可能である。本
発明の実施例では、γ線コリメータ13を設置するだけ
で良く、簡便性という利点がある。
【0032】なお、第4の実施例においてはγ線コリメ
ータ13を第1の実施例において設けた例を示したが、
このγ線コリメータ13は第3の実施例についても設け
ることによっても、対象核種の測定精度の向上を図るこ
とが可能であることは言うまでもない。
ータ13を第1の実施例において設けた例を示したが、
このγ線コリメータ13は第3の実施例についても設け
ることによっても、対象核種の測定精度の向上を図るこ
とが可能であることは言うまでもない。
【0033】さらに、本願発明の第5の実施例を図6を
参照して説明する。本実施例においては、主検出器2に
対向して設置するゲート用検出器3をエネルギー弁別可
能な検出器、例えばNaI(Tl)検出器とし、ゲート
用検出器3の信号を比例増幅器15およびタイミングシ
ングルチャンネル波高分析器16で構成されるゲート部
25dを介して非同時計数回路4に入力している。この
ゲート部25dでは、ゲート用検出器3からの信号を比
例増幅器15で増幅したものをタイミングシングルチャ
ンネル波高分析器16でエネルギー弁別して511ke
Vγ線がゲート用検出器3に入射した場合のみ非同時計
数回路4にゲート信号が出力されるため、偶発非同時計
数を排除して正確な測定を行うとが可能である。本実施
例においては、ゲート用検出器3として511keVγ
線のエネルギー弁別信号を用いるので、その近傍のエネ
ルギーに対して検出効率の良い、すなわちγ線の入射に
対し、その全エネルギーを検出器が吸収して入射γ線の
エネルギーに比例したパルスを出力する比率が大きい検
出器を用いるのが望ましい。図6の可変遅延ユニット8
はゲート用信号をエネルギー弁別することによって主検
出器2の信号より遅れるため、そのタイミングを合わせ
るものであり、回路系の構成によって、必要であれば設
けると良い。本実施例においては、図1に示される第1
の実施例における非同時計数の場合について説明した
が、第3の実施例を示す図4のゲート部25cをゲート
部25dに替えると同時計数の場合においても正確な測
定を行うことができる。
参照して説明する。本実施例においては、主検出器2に
対向して設置するゲート用検出器3をエネルギー弁別可
能な検出器、例えばNaI(Tl)検出器とし、ゲート
用検出器3の信号を比例増幅器15およびタイミングシ
ングルチャンネル波高分析器16で構成されるゲート部
25dを介して非同時計数回路4に入力している。この
ゲート部25dでは、ゲート用検出器3からの信号を比
例増幅器15で増幅したものをタイミングシングルチャ
ンネル波高分析器16でエネルギー弁別して511ke
Vγ線がゲート用検出器3に入射した場合のみ非同時計
数回路4にゲート信号が出力されるため、偶発非同時計
数を排除して正確な測定を行うとが可能である。本実施
例においては、ゲート用検出器3として511keVγ
線のエネルギー弁別信号を用いるので、その近傍のエネ
ルギーに対して検出効率の良い、すなわちγ線の入射に
対し、その全エネルギーを検出器が吸収して入射γ線の
エネルギーに比例したパルスを出力する比率が大きい検
出器を用いるのが望ましい。図6の可変遅延ユニット8
はゲート用信号をエネルギー弁別することによって主検
出器2の信号より遅れるため、そのタイミングを合わせ
るものであり、回路系の構成によって、必要であれば設
けると良い。本実施例においては、図1に示される第1
の実施例における非同時計数の場合について説明した
が、第3の実施例を示す図4のゲート部25cをゲート
部25dに替えると同時計数の場合においても正確な測
定を行うことができる。
【0034】また、本実施例のようにエネルギー弁別可
能な検出器を用いた場合でも、図3のゲート部25bで
示されるような高精度タイミング回路を用いて測定精度
を向上させることができる。図7は、本発明の第6の実
施例を示すものであり、図6のゲート部25dに替え
て、図3に示されるゲート部25bを基本としてエネル
ギー弁別可能な検出器を用いる場合に適応させたゲート
部25eとしたものであるので、同一部分については同
一符号を付し、その構成の説明は省略する。ゲート部2
5eでは、比例増幅器17からのエネルギー情報と時間
波高変換器22からのタイミング情報を同時計数回路1
9で両方が一致するもののみを取り出してから非同時計
数回路4でゲートをかける。従って、より精度を高く偶
発同時計数を排除することができる。ここでの可変遅延
ユニット8は、他の実施例と同様に構成機器の性能・組
み合わせによって必要に応じて比例増幅器17の後段に
設置したり、同時計数回路19の後段に設置する。
能な検出器を用いた場合でも、図3のゲート部25bで
示されるような高精度タイミング回路を用いて測定精度
を向上させることができる。図7は、本発明の第6の実
施例を示すものであり、図6のゲート部25dに替え
て、図3に示されるゲート部25bを基本としてエネル
ギー弁別可能な検出器を用いる場合に適応させたゲート
部25eとしたものであるので、同一部分については同
一符号を付し、その構成の説明は省略する。ゲート部2
5eでは、比例増幅器17からのエネルギー情報と時間
波高変換器22からのタイミング情報を同時計数回路1
9で両方が一致するもののみを取り出してから非同時計
数回路4でゲートをかける。従って、より精度を高く偶
発同時計数を排除することができる。ここでの可変遅延
ユニット8は、他の実施例と同様に構成機器の性能・組
み合わせによって必要に応じて比例増幅器17の後段に
設置したり、同時計数回路19の後段に設置する。
【0035】本願発明の第7の実施例を図8を参照して
説明する。本実施例においては、主検出器2にエネルギ
ースペクトル分析のできる検出器を用いている。この検
出器の例としては、Ge半導体検出器やNaI(Tl)
検出器などがある。
説明する。本実施例においては、主検出器2にエネルギ
ースペクトル分析のできる検出器を用いている。この検
出器の例としては、Ge半導体検出器やNaI(Tl)
検出器などがある。
【0036】通常γ線のエネルギースペクトル分析を行
えば、511keVのγ線が混入していても分離可能で
あるが、図9に示すように測定対象のγ線のエネルギー
が低く、511keVγ線のコンプトン散乱部24に対
象γ線ピーク23が存在する場合には、この対象γ線ピ
ーク23はコンプトン散乱部のばらつきの中に埋もれて
しまい、対象核種の強度が弱い場合には検出できない場
合がある。例えば、排ガス中の希ガスであるXe−13
3は放出γ線のエネルギーが81keVと低く、強度も
弱いため、通常のGe検出器による測定では検出するこ
とができない。そこで、図8に示すように主検出器2に
エネルギースペクトル分析可能な検出器を用いて、主検
出器2での測定スペクトルからβプラス核種崩壊による
511keVγ線の成分(対象γ線ピーク17およびコ
ンプトン散乱部24)を削除する。よって、図10に示
すようなγ線スペクトルが得られ、低エネルギーγ線が
検出可能となる。
えば、511keVのγ線が混入していても分離可能で
あるが、図9に示すように測定対象のγ線のエネルギー
が低く、511keVγ線のコンプトン散乱部24に対
象γ線ピーク23が存在する場合には、この対象γ線ピ
ーク23はコンプトン散乱部のばらつきの中に埋もれて
しまい、対象核種の強度が弱い場合には検出できない場
合がある。例えば、排ガス中の希ガスであるXe−13
3は放出γ線のエネルギーが81keVと低く、強度も
弱いため、通常のGe検出器による測定では検出するこ
とができない。そこで、図8に示すように主検出器2に
エネルギースペクトル分析可能な検出器を用いて、主検
出器2での測定スペクトルからβプラス核種崩壊による
511keVγ線の成分(対象γ線ピーク17およびコ
ンプトン散乱部24)を削除する。よって、図10に示
すようなγ線スペクトルが得られ、低エネルギーγ線が
検出可能となる。
【0037】この測定系においても第1の実施例と同様
に、非同時計数回路はシステムの要求精度に応じて選択
すれば良い。さらに、本発明の第8の実施例を図11に
示す。図11は図8のゲート部25fに替えて、図7に
示されるゲート部25eを用いて、エネルギースペクト
ル分析可能な検出器を用いる場合に適用させたものであ
るので、同一部分については同一符号を付し、その構成
の説明は省略する。このように構成することによって、
タイミング情報およびゲート検出器のエネルギー情報を
加味して偶発同時計数を排除することによて高精度の測
定を実現させている。
に、非同時計数回路はシステムの要求精度に応じて選択
すれば良い。さらに、本発明の第8の実施例を図11に
示す。図11は図8のゲート部25fに替えて、図7に
示されるゲート部25eを用いて、エネルギースペクト
ル分析可能な検出器を用いる場合に適用させたものであ
るので、同一部分については同一符号を付し、その構成
の説明は省略する。このように構成することによって、
タイミング情報およびゲート検出器のエネルギー情報を
加味して偶発同時計数を排除することによて高精度の測
定を実現させている。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明の放射線モニ
タにおいては、測定対象中に妨害となるβプラス崩壊核
種が含まれていても、γ線のエネルギー弁別やβプラス
崩壊核種を減少させることなしに、対象核種からのγ線
のみを計数することができ、放射線の微少な変化をリア
ルタイムで観測することができる。
タにおいては、測定対象中に妨害となるβプラス崩壊核
種が含まれていても、γ線のエネルギー弁別やβプラス
崩壊核種を減少させることなしに、対象核種からのγ線
のみを計数することができ、放射線の微少な変化をリア
ルタイムで観測することができる。
【0039】また、請求項5及び請求項6記載の放射線
モニタでは、エネルギースペクトル分析を連続で行う核
種モニタにおいて、妨害となるβプラス崩壊核種の影響
を排除し、特に低エネルギーγ線の検出が容易になり、
リアルタイム測定が可能である。
モニタでは、エネルギースペクトル分析を連続で行う核
種モニタにおいて、妨害となるβプラス崩壊核種の影響
を排除し、特に低エネルギーγ線の検出が容易になり、
リアルタイム測定が可能である。
【0040】さらに、請求項7に記載の放射線モニタに
おいては、γ線コリメータの設置によって測定対象中の
β崩壊核種からのγ線を精度よく弁別して測定すること
ができる。
おいては、γ線コリメータの設置によって測定対象中の
β崩壊核種からのγ線を精度よく弁別して測定すること
ができる。
【図1】本発明に係る放射線モニタの第1の実施例を示
す構成図。
す構成図。
【図2】カスケードγ線放出のメカニズムを説明する崩
壊図式。
壊図式。
【図3】本発明に係る放射線モニタの第2の実施例を示
す構成図。
す構成図。
【図4】本発明に係る放射線モニタの第3の実施例を示
す構成図。
す構成図。
【図5】本発明に係る放射線モニタの第4の実施例を示
す構成図。
す構成図。
【図6】本発明に係る放射線モニタの第5の実施例を示
す構成図。
す構成図。
【図7】本発明に係る放射線モニタの第6の実施例を示
す構成図。
す構成図。
【図8】本発明に係る放射線モニタの第7の実施例を示
す構成図。
す構成図。
【図9】測定対象の低エネルギーγ線を含むエネルギー
スペクトル図。
スペクトル図。
【図10】図9のエネルギースペクトルから511ke
Vγ線成分を除去させた後のエネルギースペクトル図。
Vγ線成分を除去させた後のエネルギースペクトル図。
【図11】本発明に係る放射線モニタの第8の実施例を
示す構成図。
示す構成図。
1…測定対象 2…主検出器 3…ゲート用検出器 4…非同時計数回路 5…カウンタ 6…カウンタ 7…試料配管 8…可変遅延ユニッ
ト 9…タイムピックオフユニット 10…可変遅延ユニ
ット 11…時間波高変換器 12…対象γ線ピー
ク 13…γ線コリメータ 14…測定チェンバ 15…比例増幅器 16,16a,16b…タイミングシングルチャンネル
波高分析器 17…比例増幅器 18…マルチチャン
ネル波高分析器 19…同時計数回路 20a,20b…タ
イムピックオフユニット 21…遅延ユニット 22…時間波高変換
器 23…対象γ線ピーク 24…コンプトン散
乱部 25a,25b,25c,25d,25e,25f…ゲ
ート部
ト 9…タイムピックオフユニット 10…可変遅延ユニ
ット 11…時間波高変換器 12…対象γ線ピー
ク 13…γ線コリメータ 14…測定チェンバ 15…比例増幅器 16,16a,16b…タイミングシングルチャンネル
波高分析器 17…比例増幅器 18…マルチチャン
ネル波高分析器 19…同時計数回路 20a,20b…タ
イムピックオフユニット 21…遅延ユニット 22…時間波高変換
器 23…対象γ線ピーク 24…コンプトン散
乱部 25a,25b,25c,25d,25e,25f…ゲ
ート部
Claims (7)
- 【請求項1】 γ線検出器と、このγ線検出器と対向し
幾何学的効率を同一にして設けられたゲート用γ線検出
器と、このゲート用γ線検出器からの信号と前記γ線検
出器からの信号を同時に検出したときにγ線検出器から
の信号を除去する非同時計数回路と、この非同時計数回
路を介して前記γ線検出器からの信号を計数するカウン
タとを有することを特徴とする放射線モニタ。 - 【請求項2】 γ線検出器と、このγ線検出器と対向し
幾何学的効率を同一にして設けられたゲート用γ線検出
器と、このゲート用γ線検出器からの信号と前記γ線検
出器からの信号を同時に検出したときにのみ信号を発生
する同時計数回路と、この同時計数回路からの信号を計
数する第1のカウンタと、前記γ線検出器からの信号を
計数する第2のカウンタとを有することを特徴とする放
射線モニタ。 - 【請求項3】 前記ゲート用γ線検出器からの信号を増
幅する比例増幅器と、この比例増幅器で増幅された信号
をエネルギー弁別して所定のエネルギーを有する信号の
みを出力する波高分析器とを備え、前記非同時計数回路
はこの波高分析器と、前記γ線検出器の信号を検出して
作動することを特徴とする請求項1記載の放射線モニ
タ。 - 【請求項4】 前記ゲート用γ線検出器からの信号を増
幅する比例増幅器と、この比例増幅器で増幅された信号
をエネルギー弁別して所定のエネルギーを有する信号の
みを出力する波高分析器とを備え、前記同時計数回路は
この波高分析器と、前記γ線検出器の信号を検出して作
動することを特徴とする請求項2記載の放射線モニタ。 - 【請求項5】 前記ゲート用γ線検出器からの信号の発
生時刻を示すパルス信号を出力する第1のタイムピック
オフ回路と、このパルス信号を所定の時間遅延させる遅
延回路と、前記γ線検出器からの信号の発生時刻を示す
パルス信号を出力する第2のタイムピックオフ回路と、
第2のピックオフ回路からのパルス信号を起動信号と
し、第1のタイムピックオフ回路からの遅延したパルス
信号を停止信号として入力し、これらのパルス信号の時
間差に前記遅延回路の遅れ時間を加算した信号に比例し
た波高パルス信号を出力する時間波高変換器と、前記波
高パルス信号をエネルギー弁別して所定のエネルギーを
有する信号のみを出力する波高分析器とを備え、前記非
同時計数回路はこの波高分析器と、前記γ線検出器の信
号を検出して作動することを特徴とする請求項1記載の
放射線モニタ。 - 【請求項6】 前記ゲート用γ線検出器からの信号の発
生時刻を示すパルス信号を出力する第1のタイムピック
オフ回路と、このパルス信号を所定の時間遅延させる遅
延回路と、前記γ線検出器からの信号の発生時刻を示す
パルス信号を出力する第2のタイムピックオフ回路と、
第2のピックオフ回路からのパルス信号を起動信号と
し、第1のタイムピックオフ回路からの遅延したパルス
信号を停止信号として入力し、これらのパルス信号の時
間差に前記遅延回路の遅れ時間を加算した信号に比例し
た波高パルス信号を出力する時間波高変換器と、前記波
高パルス信号をエネルギー弁別して所定のエネルギーを
有する信号のみを出力する波高分析器とを備え、前記同
時計数回路はこの波高分析器と、前記γ線検出器の信号
を検出して作動することを特徴とする請求項2記載の放
射線モニタ。 - 【請求項7】 γ線の測定対象試料を流通させる試料配
管と、この試料配管途中に設けられた測定チェンバと、
この測定チェンバにおいて前記測定対象試料から放出さ
れるγ線を測定可能なように測定チェンバを挟んで対向
し、端部には前記γ線検出器とゲート用γ線検出器とが
それぞれ対向して設けられる直線路を形成し前記試料配
管と測定チェンバを包囲して設けられるγ線コリメータ
とを有することを特徴とする請求項1乃至請求項6記載
の放射線モニタ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23625294A JPH08101275A (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | 放射線モニタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23625294A JPH08101275A (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | 放射線モニタ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08101275A true JPH08101275A (ja) | 1996-04-16 |
Family
ID=16998035
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23625294A Pending JPH08101275A (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | 放射線モニタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08101275A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004279184A (ja) * | 2003-03-14 | 2004-10-07 | Toshiba Corp | 放射線検出方法および装置 |
| CN100343664C (zh) * | 2005-11-11 | 2007-10-17 | 胡晓平 | 高效液相色谱及薄层色谱放射性同位素探测仪器 |
| JP2010133832A (ja) * | 2008-12-04 | 2010-06-17 | Hitachi Ltd | 放射線モニタリング装置及び放射線モニタリングシステム |
| JP2011252817A (ja) * | 2010-06-03 | 2011-12-15 | Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd | 線量率監視方法及び線量率監視装置 |
| JP2017042311A (ja) * | 2015-08-25 | 2017-03-02 | 住友重機械工業株式会社 | 中性子捕捉療法システム及び中性子捕捉療法システムの制御方法 |
| CN108802792A (zh) * | 2017-04-28 | 2018-11-13 | 北京市射线应用研究中心 | 放射性惰性气体的测量装置及方法 |
| CN115524732A (zh) * | 2021-06-24 | 2022-12-27 | 柯尼卡美能达株式会社 | 射线检测器 |
-
1994
- 1994-09-30 JP JP23625294A patent/JPH08101275A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004279184A (ja) * | 2003-03-14 | 2004-10-07 | Toshiba Corp | 放射線検出方法および装置 |
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| JP2017042311A (ja) * | 2015-08-25 | 2017-03-02 | 住友重機械工業株式会社 | 中性子捕捉療法システム及び中性子捕捉療法システムの制御方法 |
| CN108802792A (zh) * | 2017-04-28 | 2018-11-13 | 北京市射线应用研究中心 | 放射性惰性气体的测量装置及方法 |
| CN108802792B (zh) * | 2017-04-28 | 2024-04-26 | 北京市射线应用研究中心有限公司 | 放射性惰性气体的测量装置及方法 |
| CN115524732A (zh) * | 2021-06-24 | 2022-12-27 | 柯尼卡美能达株式会社 | 射线检测器 |
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