JPH08101293A - 沸騰水型原子炉 - Google Patents

沸騰水型原子炉

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JPH08101293A
JPH08101293A JP6238023A JP23802394A JPH08101293A JP H08101293 A JPH08101293 A JP H08101293A JP 6238023 A JP6238023 A JP 6238023A JP 23802394 A JP23802394 A JP 23802394A JP H08101293 A JPH08101293 A JP H08101293A
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JP
Japan
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fuel assembly
preload
fuel
reactor
boiling water
Prior art date
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Application number
JP6238023A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Katayama
洋 片山
Shigeru Fujimoto
滋 藤本
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】燃料集合体の相対変位を大幅に減少させ、地震
時における反応度印加を低減することが可能な沸騰水型
原子炉を提供すること。 【構成】原子炉圧力容器の炉心部に設けられた炉心支持
板8と井桁状格子を備えた上部格子板10とにより多数
の燃料集合体3を装荷し、上記上部格子板10の井桁状
格子内に4体1組の燃料集合体3を支持した沸騰水型原
子炉において、4体1組の燃料集合体を互いに離間させ
る方向に予荷重を付与する予荷重発生手段15を燃料集
合体の上部に設け、この予荷重発生手段15は4体1組
の各燃料集合体3に、燃料集合体1体の重量の0.3倍
以上で1.5倍以下の予荷重を付与して上部格子板10
に押圧接触させたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は沸騰水型原子炉に係わ
り、地震などの振動により原子炉内部に配置される燃料
集合体間の間隔が変化することを低減させた沸騰水型原
子炉に関する。
【0002】
【従来の技術】軽水型原子炉としての沸騰水型原子炉
(以下、BWRという。)は図6に示す概略断面構造を
備えている。このBWRは、図示しない原子炉格納容器
内に格納された原子炉圧力容器1を有する。この原子炉
圧力容器1内には炉心2が収容され、この炉心2に多数
の燃料集合体3が装荷される。装荷された4体1組の燃
料集合体3間に制御棒駆動装置4により制御棒を出し入
れして核分裂反応を制御している。この核分裂反応によ
り炉心2内を通る冷却材である水が加熱され、沸騰され
る。
【0003】沸騰した水は気水分離器5で蒸気と水に分
離され、分離された蒸気はさらに蒸気乾燥器6を通るこ
とにより乾燥され、乾き蒸気となって主蒸気管7により
図示しない蒸気タービンに送られ、このタービンにより
発電機を回転駆動させ、仕事をしている。
【0004】炉心2に装荷される燃料集合体3は、図7
および図8に示すように4体づつが組をなし、各組の燃
料集合体3の下部は炉心支持板8に設けられた燃料支持
金具9の上部四隅孔に嵌め込むことで設置され、燃料集
合体3の上部は上部格子板10で支持される。上部格子
板10の井桁状の各格子内に組をなす4体の燃料集合体
3が入り、4体1組の燃料集合体3間に横断面十字型の
制御棒11が出し入れ可能に挿入される。
【0005】多数の燃料集合体3を4体づつ組をなして
装荷した炉心2は、各燃料集合体3の設置間隔が均一な
C格子炉心と、燃料集合体3の設置間隔が不均一なD格
子炉心とに大別される。D格子炉心は図8に示すように
構成され、4体1組の燃料集合体3間の間隔が広く(ワ
イドギャップ)、上部格子板10側に間隔の狭い部分
(ブローギャップ)を備えている。
【0006】一般にBWRの場合、燃料集合体3は、図
9に示すように、角筒状のチャンネルボックス12内に
多数の燃料棒およびウォータロッド(共に図示せず)を
上部タイプレート13および下部タイプレート14によ
り支持し、図示しないチャンネルスペーサで各燃料棒間
の間隔を保持している。上部タイプレート13および下
部タイプレート14は角筒状チャンネルボックス12の
上部および下部にそれぞれ固定される一方、上記チャン
ネルボックス12の頂部一隅部にチャンネルファスナ1
5が備えられる。
【0007】チャンネルファスナ15には隣接する燃料
集合体3側に突出する板ばね16が備えられる一方、燃
料集合体3間の間隔を保持するチャンネルファスナとし
ての燃料パッド17がチャンネルボックス15に取付け
られている。これらばね構造のチャンネルファスナ15
および燃料パッド17がチャンネルボックス12の頂部
角部2面に配設され、チャンネルボックス15間の間隔
保持に寄与している。
【0008】また、上部格子板10の格子交差部下方に
は、炉心下部より中性子束検出器を構成する中性子計装
管が燃料集合体3に沿って挿入されており、これらの中
性子計装管から中性子束の検出により炉出力が求められ
るようになっている。なお、燃料集合体間の間隔は核設
計と熱水力設計とで決定される。
【0009】このBWRにおいては、反応冷却材である
水は、図7および図9に示すように燃料集合体3のチャ
ンネルボックス12内に下部タイプレート14から流入
し、上部タイプレート13から流出するようになってい
る。
【0010】一方、チャンネルボックス上部の角部2面
にチャンネルファスナ15および燃料パッド17がそれ
ぞれ配設される。このうち、燃料パッド17は炉心2に
装荷された燃料集合体3が自重で撓んでも隣り合う燃料
集合体3と干渉しないように、また燃料集合体3の間に
挿入される制御棒11とも干渉しないように、さらに燃
料集合体3を炉心2から出し入れする際に、作業の妨げ
にならないように設計されている。
【0011】また、チャンネルファスナ15は板ばね構
造となっており、炉心2に装荷された燃料集合体3を隣
り合う燃料集合体3と押し付け合うことで、原子炉運転
時の冷却水による流動振動に対しても、燃料集合体3間
の間隔を保ち、燃料集合体3の間に挿入される制御棒1
1と干渉しないように保持している。また、燃料集合体
3を炉心2から出し入れする際に、作業の妨げにならな
いように設計されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】BWRがD格子炉心を
採用する場合には、図10(A)および(B)に示すよ
うに地震の横揺れにより炉心2全体にわたり燃料集合体
3の設置間隔が均一化する方向、すなわち、上部格子板
10側の間隔が拡大し、制御棒11側の間隔(4体1組
の燃料集合体3間の間隔)が縮小する方向に僅か約1.
6mm程度変位しても、中性子計装管の核的な検出特性に
よりごく短時間のみ反応度が印加されて「中性子束高高
信号」が発せられ、スクラムと呼ばれる原子炉緊急停止
措置が自動的に行われる。
【0013】このスクラム自体は原子力発電所の安全性
を確保するために設けられた機能であるが、原子力発電
所の構造物に全く影響を及ぼさないような極めて軽微な
地震により、原子力発電所がスクラムすることは、電力
系統網に大きな変動を及ぼすため、原子力発電所の安定
運転上の観点から好ましいことではない。
【0014】このような極めて軽微な地震により燃料集
合体3の間隔が均一化する原因は、図10(A)および
(B)に示すように燃料集合体3を4体ずつ1単位とし
て4体1組の各燃料集合体3の上部を上部格子板10に
より支持されているためである。
【0015】地震の横揺れにより、燃料集合体3がその
上端と下端をほぼ支点にして弓形に共振して振動する
と、上部格子板10内で燃料集合体3の中央部の変位方
向(図面上で左方向)にある燃料集合体3aは上端で上
部格子板10に押し付けられ、振動方向に対面する燃料
集合体3b(図面上で右側)は、前記変位方向にある燃
料集合体3aに向かって倒れ掛かってくる。
【0016】燃料集合体3の上部には、図9に示すよう
にチャンネルファスナ15と呼ばれる固定金具に板ばね
16が取り付けられ、このばね力により上部格子板10
内の燃料集合体3を引き離す側に予圧縮力(燃料集合体
3の重量の数%程度)を加えているが、燃料集合体3に
作用する水平動の荷重が予圧縮力により大きいと、上部
格子板10内で燃料集合体3が振動方向で近接し、炉心
2に装荷された各燃料集合体3の間隔が均一化すること
になる。
【0017】また、上部格子板10は格子板の面で燃料
集合体3に接触し、燃料集合体3を水平方向に支持して
いることが問題となる。チャンネルファナス15の予圧
縮力が水平動の荷重より大きいとき、燃料集合体3が共
振して弓形に振動し、燃料集合体3aが上部格子板10
側に振動変位するときは上部格子板10の下端で接触支
持され、4体1組の対向する燃料集合体3b側(チャン
ネルファスナ側)に振動変位するときは上部格子板10
の上端で支持されることになる。
【0018】このように、燃料集合体3の上部の支持点
が、上部格子板10の下端と上端に交互に飛び移るよう
に移動することによって、燃料集合体3間に位相差が生
じ燃料集合体3間に相対変位が発生する。この相対変位
によって、上部格子板10内で燃料集合体3が振動方向
で近接し、炉内の燃料集合体3間隔が均一化することに
なる。
【0019】また、前述したように上部格子板10は格
子板の面で燃料集合体3に接触し、燃料集合体3を水平
方向に倒れないように支持しているため、燃料集合体3
が共振して弓形に振動すると、上部格子板10と対面す
る燃料集合体3bの上部は、常に上部格子板10の内側
に振動変位を生じるように振動するため、燃料集合体3
間に近接側に相対変位が発生し、炉内の燃料集合体3の
間隔が均一化することになる。
【0020】また、4体1組の燃料集合体3の上端は、
隣接する燃料集合体3と対向する側はチャンネルファス
ナ15、反対側は上部格子板10によって支持されてい
る。振動にとってこのような非線形な支持条件の差は、
上部格子板10内で向かい合う燃料集合体3の振動に位
相差を生じさせる。振動方向に対面する燃料集合体3
は、振動時に一方はチャンネルファスナ15側に、他方
は上部格子板10側に支持される。このとき、支持剛性
の小さいチャンネルファスナ15に支持される燃料集合
体3の振動位相が、支持剛性の大きい上部格子板10側
に支持される燃料集合体3より遅れることになり、燃料
集合体3間に相対変位が発生し、上部格子板10内で燃
料集合体3が振動方向で近接することで、炉内の燃料集
合体3の間隔が均一化することになる。
【0021】図11(A)および(B)は上部格子板1
0における水平面での地震力の入力方向と燃料集合体3
の応答変位方向を示すものである。図11(A)は地震
力の入力方向が上部格子板10に平行な場合、一方、図
11(B)は地震力の入力方向が上部格子板10に対し
て対角方向(45°方向)の場合であり、一般に対角方
向の方が反応度の印加が大きくなる。
【0022】また、最近の沸騰水型原子炉(ABWR)
において採用されている燃料集合体3の間隔が均一なC
格子炉心は、配置が最も反応度の高い安定状態のため、
燃料集合体3の間隔が多少変位しても、反応度が僅かに
低下するのみで、スクラムに至ることはない。
【0023】そこで、D格子炉心をC格子炉心に変更す
れば課題は解決されるものの、この炉心変更は大がかり
な炉設計の変更が必要となること、また、運転中の原子
炉プラントの炉心構造を変更するような大改造は、仮に
定期検査中の期間を有効に利用してできるような簡単な
作業ではなく、長期間の運転停止が要求される。また長
期にわたるプラントの運転停止は経済的損失が大きく、
電力産業上の大きな課題となる。
【0024】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、燃料集合体の相対変位を大幅に減少させ、地震
時における反応度印加を低下することが可能な沸騰水型
原子炉を提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明に係る沸騰水型原
子炉は、上述した課題を解決するために、請求項1に記
載したように、原子炉圧力容器の炉心部に設けられた炉
心支持板と井桁状格子を備えた上部格子板とにより多数
の燃料集合体を装荷し、上記上部格子板の井桁状格子内
に4体1組の燃料集合体を支持した沸騰水型原子炉にお
いて、4体1組の燃料集合体を互いに離間させる方向に
予荷重を付与する予荷重発生手段を燃料集合体の上部に
設け、この予荷重発生手段は4体1組の各燃料集合体
に、燃料集合体1体の重量の0.3倍以上で1.5倍以
下の予荷重を付与して上部格子板に押圧接触させたもの
である。
【0026】また、本発明に係る沸騰水型原子炉は、上
述した課題を解決するために、請求項2に記載したよう
に、原子炉への地震入力観測点における加速度レベルに
よって原子炉を緊急停止させる安全機構を備える一方、
前記加速度レベルを決定している設計用地震波により燃
料集合体を上部格子板にピン支持した耐震設計解析モデ
ルを構築し、上記耐震設計解析モデルから設計応答計算
でピン支持部の反力を算出し、この反力を予荷重発生手
段により燃料集合体に付与する予荷重量の下限値に設定
したものである。
【0027】さらに、上述した課題を解決するために、
本発明に係る沸騰水型原子炉は、請求項3に記載したよ
うに、予荷重発生手段は燃料集合体のチャンネルボック
ス上端部に一端が固定されるばね部材で構成され、この
ばね部材を隣り合う燃料集合体に設けられたばね部材あ
るいは剛性部材と接触する構造を有し、その接触位置を
上部格子板の上端より下方位置としたものである。
【0028】さらにまた、上述した課題を解決するため
に、本発明に係る沸騰水型原子炉は、請求項4に記載し
たように、予荷重発生手段は、熱膨脹率の異なる複数の
ばね部材を組み合せて結合した複合ばね構造に構成し、
この複合ばね構造の熱膨脹変形により原子炉圧力容器内
の温度上昇に伴って燃料集合体に作用する予荷重が増大
する構造に設定したり、また、請求項5に記載したよう
に予荷重発生手段は、複数のばね部材を組み合せて結合
した複合ばね構造に構成し、少なくとも1つのばね部材
を形状記憶合金により構成し、原子炉圧力容器内の温度
上昇に伴って燃料集合体に作用する予荷重が増大するば
ね構造に設定されたものである。
【0029】
【作用】請求項1に記載の沸騰水型原子炉においては、
上部格子板の井桁状格子内に支持される4体1組の燃料
集合体を互いに離間させる方向に予荷重を与える予荷重
発生手段を燃料集合体の上部に設け、この予荷重発生手
段で4体1組の各燃料集合体に、燃料集合体1体の重量
の0.3倍以上で1.5倍以下の予荷重を付与して上部
格子板に押圧接触させたので、比較的低い地震加速度レ
ベル(つまり原子炉基礎マット上の原子炉への地震入力
観測点における加速度レベルによって原子炉を緊急停止
させる安全機構が作動しない程度の地震加速度レベル)
において、燃料集合体の相対変位を大幅に減少させるこ
とができ、燃料集合体の上端部での支持点離脱、つまり
燃料集合体の上部格子板からの離脱を抑え、上部格子板
内の燃料集合体間の近接などの発生を抑えることがで
き、燃料集合体間の相対変位に起因する反応度印加が低
減される。
【0030】また、予荷重発生手段から燃料集合体に付
与される予荷重量に上限値を与えることで、炉心に燃料
集合体を装荷する際に抵抗となる燃料集合体と上部格子
板との接触による摩擦力を、燃料集合体の自重量で装荷
することを可能とする範囲に定めることができる。
【0031】請求項2に記載の沸騰水型原子炉において
は、原子炉基礎マット上等の原子炉への地震入力観測点
における加速度レベルによって原子炉を緊急停止させる
安全機構を備える一方、前記加速度レベルを決定してい
る設計用地震波によって燃料集合体を上部格子板にピン
支持した耐震設計解析モデルを構築し、この解析モデル
から設計応答計算でピン支持部の反力を求めることで、
前記反力を予荷重発生手段により燃料集合体に付与する
予荷重量の下限値としたことで、原子炉個々の立地条
件、原子炉構造等が考慮されるために、個々の原子炉ご
とに予荷重量の下限値をより精度良く算出することがで
きる。
【0032】請求項3に記載の沸騰水型原子炉において
は、予荷重発生手段を燃料集合体のチャンネルボックス
上端部に一端を固定されるばね部材で構成し、このばね
部材を隣り合う燃料集合体に設けられたばね部材、ある
いは剛性部材と接触する構造とし、かつその接触位置
を、上部格子板の上端より下方位置としたので、予荷重
を上部格子板の上端より下方で加えることができ、燃料
集合体は下方が互いに接近する方向、つまり制御棒が挿
入される側に静的に変形することがなく、制御棒の挿入
性を悪くすることがない。
【0033】請求項4に記載の沸騰水型原子炉において
は、予荷重発生手段は熱膨脹率の異なる複数のばね部材
を組み合わせ結合させた複合ばね構造で構成し、原子炉
容器内の温度上昇による複合ばね構造の熱膨張変形によ
って燃料集合体に付与される予荷重量が増加するばね構
造を採用している。このため、炉心に燃料集合体を装荷
する際に、燃料集合体を上部格子板に押し付けている予
荷重量を低く抑えることが可能で、結果的に燃料集合体
と上部格子板との接触による摩擦力抵抗が低く抑えるこ
とができ、燃料集合体の装荷が容易となる。また、原子
炉運転による温度上昇によって燃料集合体に作用する予
荷重量が増加するため、原子炉運転時には地震の発生に
おいても燃料集合体の上端部での支持点離脱を抑えるこ
とができ、燃料集合体間の相対変位に起因する反応度印
加が低減される。
【0034】請求項5に記載の沸騰水型原子炉において
は、予荷重発生手段は複数のばね部材を組み合わせ結合
した複合ばね構造で構成し、ばね部材の少なくとも一つ
を形状記憶合金により構成している。このため、原子炉
圧力容器内の温度上昇によって形状記憶合金を変形させ
ることで、上記請求項4に記載のものと同様に原子炉運
転時のみに燃料集合体に作用する予荷重量を増加させる
ことができ、燃料集合体の装荷が容易でかつ原子炉運転
時に地震が発生しても、燃料集合体の上端部での支持点
離脱を抑えることができ、燃料集合体間の相対変位に起
因する反応度印加を低減することができる。
【0035】
【実施例】以下、本発明に係る沸騰水型原子炉の一実施
例を添付図面を参照して説明する。本発明の実施例を説
明するに当り、沸騰水型原子炉(BWR)の全体的構成
は図6乃至図8に示すものと同様であり、実質的に異な
らないので説明を省略する。また、従来の構成と同一部
分には同一の符号を用いて説明する。
【0036】沸騰水型原子炉では、原子炉基礎マット上
に設置される原子炉への地震入力観測点における加速度
レベルにより、原子炉の安全機構が働き、原子炉を緊急
停止させるようになっている。加速度レベルは、原子炉
の立地条件や原子炉構造等によって異なるが、その加速
度値はほぼ0.1G〜0.4Gの範囲内に設定されてい
る。
【0037】図1は本発明に係る沸騰水型原子炉の第1
実施例を示すもので、燃料集合体3の支持構造の解析モ
デルを用いて燃料集合体の地震応答評価を示す特性図で
ある。
【0038】燃料集合体3は、図1(A)および図7に
示すように、4体づつが組をなして炉心支持板8上の燃
料支持金具9に下部が設置され、上部は井桁状格子を有
する上部格子板10に支持される一方、4体1組の各燃
料集合体3は予荷重発生手段としてのチャンネルファス
ナ15により、予荷重が付与されて上部格子板10の格
子面に押圧されるようになっている。チャンネルファス
ナ15は板ばね16を備えたばね構造に形成される。
【0039】図1(A)に示す燃料集合体3の支持構造
をモデル化したものが図1(B)に示す燃料集合体3の
支持構造の耐震設計解析モデルである。この解析モデル
は、現行の原子力プラントの耐震設計に採用されるもの
で、1体の燃料集合体3を上部格子板10にピン支持さ
せたモデルである。
【0040】ところで、BWRでは原子炉の立地条件や
原子炉構造により加速度レベルが異なるが、その加速度
値は0.1G〜0.4Gの範囲内に設定されているの
で、この加速度値を入力加速度とした燃料集合体3の地
震応答を、図1(B)の解析モデルを用いて、燃料集合
体3の共振振動数によって正弦波3波(減衰比:10
%)で共振させた正弦3波共振法により評価する。燃料
集合体3の地震応答は、図1(B)に示す解析モデルか
ら求める一方、この解析モデルは、現行の原子力プラン
トの耐震設計に用いられている手法をもとに、燃料集合
体(1体)3を1次元多質点系の梁モデル(線形モデ
ル)として取扱い、原子炉圧力容器1内の流体付加質量
の効果をも考慮している。
【0041】図1(B)に示す燃料集合体3の支持構造
の耐震設計解析モデルを用いた振動応答解析の結果、燃
料集合体3の上端のピン支持部20の反力Pは、図1に
示すように入力加速度Gに比例して大きくなる。図1で
は荷重値は全て燃料集合体重量(1体)Mで無次元化さ
れている。この反力P以上の荷重を付与して燃料集合体
3を上部格子板10に押し当てることで、燃料集合体3
が上部格子板10から離脱することを防ぐことができ
る。
【0042】実際には、燃料集合体3と上部格子板10
の接触部には摩擦力Fが作用し、この摩擦力Fが燃料集
合体3の動きを抑えるように作用することから、燃料集
合体3が上部格子板10から離脱するのを防止する予荷
重量Wは、ピン支持部20の反力Pより小さくてよいこ
とになる。
【0043】ここで上部格子板10の板面方向(ほぼ水
平方向)に地震力が加わった場合を考える。予荷重量W
は上部格子板10の直交する各格子板面にそれぞれ等し
く加わるとした場合、燃料集合体3と上部格子板10の
接触部の摩擦力Fは予荷重量Wと動摩擦係数μからF=
μWと表わせる。よって、燃料集合体3が上部格子板7
からの離脱を防止するに必要な予荷重量Wは、
【数1】W≦P−F=P−μW …… (1) となり、この(1)式より、
【数2】W≧P/(1+μ) …… (2) となる。
【0044】また、燃料集合体3を炉心2に装荷するこ
とを可能とする予荷重量Wは、燃料集合体3の重量(1
体)Mから浮力(ほぼ0.1M)を引いた力が装荷方向
の力と考えると、燃料集合体3と上部格子板10の摩擦
力F=μWが、燃料集合体3と上部格子板10が接触し
互いに直交する2面にそれぞれ加わると考ることがで
き、以下の条件を満たさなければならない。
【0045】
【数3】M−0.1M>2×F=2μW …… (3) となり、この(3)式より
【数4】W<0.9M/2μ …… (4) となる。
【0046】したがって、上記(2)式および(4)式
から
【数5】 となり、反力Pを図1の振動応答解析結果の最小値
(0.2M)、動摩擦係数μを例えば0.3(異種金属
の接触における動摩擦係数値)とすれば、予荷重量W
は、
【数6】
【数7】0.15M≦W<1.5M …… (7) となる。
【0047】よって、この(7)式から図1にも示すよ
うに予荷重発生手段としてのチャンネルファスナ15が
燃料集合体3に付与する予荷重量Wを下限値Wmin (=
0.15M)から上限値Wmax (=1.5M)の範囲で
設定すればよい。つまり予荷重量Wをそれぞれ燃料集合
体1体の重量Mの0.15倍以上かつ1.5倍以下とす
ることで、上述の原子炉を緊急停止させる地震加速度レ
ベル以下において、燃料集合体3の上端部での支持点離
脱、つまり燃料集合体3の上部格子板10からの離脱を
抑え、かつ上部格子板10内の燃料集合体3間の近接を
抑えることができ、燃料集合体3間の相対変位に起因す
る反応度印加を低減することができる。
【0048】また、燃料集合体3に付与される予荷重量
に上限値を与えることで、炉心2に燃料集合体3を装荷
する際に抵抗となる燃料集合体3と上部格子板10との
接触による摩擦力を限定し、燃料集合体3を炉心に自重
量で装荷することを可能とすることができる。
【0049】ところで、原子炉基礎マット上等の原子炉
への地震入力観測点における加速度レベルによって原子
炉を緊急停止する安全機構において、加速度レベルを決
定している設計用地震波、たとえば各原子炉の立地条件
等によって決められた設計用最強地震波(S1地震波)
の0.9倍の地震波によって燃料集合体3を上部格子板
10にピン支持した耐震設計解析モデル、たとえば1次
元梁モデルから上記ピン支持部20の反力Pを設計応答
計算から求め、予荷重発生手段が燃料集合体3に作用す
る予荷重量Wの下限値Wmin を決定することによって、
原子炉の立地条件や構造等が個々の原子炉ごとに考慮さ
れるため、予荷重量Wの下限値Wmin がより精度良く設
定できる。
【0050】また、燃料集合体3の支持特性等の非線形
性を考慮した非線形モデルを解析モデルとして採用し応
答計算を行えば、予荷重量Wの下限値Wmin の設定精度
がより向上する。
【0051】さらに、燃料集合体3の上端部での支持条
件を解析モデルのように完全にピン支持する構造とすれ
ば、予荷重量の下限値Wmin の設定精度がより向上す
る。
【0052】次に、本発明に係る沸騰水型原子炉の第2
実施例を図2を参照して説明する。図2は、沸騰水型原
子炉(BWR)の炉心2に装荷される燃料集合体3と上
部格子板10の支持構造を示す図である。上部格子板1
0の格子内に4体1組の燃料集合体3が挿入され、ばね
構造の予荷重発生手段としてのチャンネルファスナ15
により、上部格子板10側に押圧支持される。
【0053】その際、チャンネルファスナ15は4体1
組の燃料集合体3のチャンネルボックス12の上端に、
隣接する燃料集合体3のチャンネルファスナ15と接触
するように設置されるが、その接触点位置CPは上部格
子板10の上端10aより下方位置に、その下端より例
えば上方位置に(下方位置でもよい。)にセットされ
る。上記接触点位置CPでチャンネルファスナ15によ
り燃料集合体3を上部格子板10に押し当てるように予
荷重Wを付与している。
【0054】ところで、チャンネルファスナ15により
燃料集合体3に付与される予荷重Wが、上部格子板10
の上端より上方で付与されると、燃料集合体3は上部格
子板10を支点とし、支点下方側が上部格子板10の格
子の内側、つまり4体1組の燃料集合体3が互いに接近
する制御棒挿入側に静的に変形する。このため、制御棒
の挿入性が悪化する可能性がある。
【0055】しかし、このBWRでは、予荷重発生手段
としてのチャンネルファスナ15により燃料集合体3に
作用させる予荷重は、上部格子板10の上端より下方位
置で燃料集合体3に加えられるので、燃料集合体3は上
部格子板10の格子の内側に変形することがなく、制御
棒の挿入性に悪影響を与えない。
【0056】図3は、本発明に係る沸騰水型原子炉の第
3実施例を示すもので、燃料集合体3の上部格子板10
への支持構造を示す図である。
【0057】この実施例では、4体1組の燃料集合体3
の上部を上部格子板10で支持する一方、この上部格子
板10の格子内に4体1組の燃料集合体3a,3bが挿
入され、各燃料集合体3a,3bは対向するチャンネル
ボックス12の上端に予荷重発生手段としてのチャンネ
ルファスナ15が設置され、このチャンネルファスナ1
5で各燃料集合体3が上部格子板10の格子隅部側に押
圧保持される。
【0058】上部格子板10内で対向する一方の燃料集
合体3aの上端に設置されるチャンネルファスナ15は
上部格子板10の上端10aより下方に延び、上部格子
板10の上端より下方で燃料集合体3a側に2点で接触
支持される板ばね21が備えられる。この板ばね21
に、4体1組の隣接する燃料集合体3bの上端に設置さ
れる剛性のない反力板22が対向しており、この反力板
22に複数の突起23が突設されている。各突起23は
板ばね21の2点支持間に向って突出して接触し、板ば
ね21から反力を予荷重として受けるようになってい
る。
【0059】図3に示す実施例では、燃料集合体3a,
3b間の予荷重を上部格子板10の上端より下方で、上
下2点で受けるため、振動時に燃料集合体3a,3b上
端部のモーメントによる回転成分の変位を抑えることが
でき、燃料集合体3a,3bの上部格子板10からの離
脱をより抑えることができる。また、本発明の第2実施
例と同様に予荷重を上部格子板10の上端より下方に加
えることになるために、燃料集合体3a,3bは上部格
子板10の内側に変形することがなく、制御棒の挿入性
に悪影響を与えない。
【0060】図4は本発明に係る沸騰水型原子炉の第4
実施例を示すもので、燃料集合体3の上端隅部に設置さ
れる予荷重発生手段としてのばね構造のチャンネルファ
スナ15を示すものである。
【0061】このチャンネルファスナ15は熱膨脹率の
異なる複数のばね部材25a,25bを重ねて結合した
バイメタル26を備える。このバイメタル26は、例え
ば熱膨脹率の大きなばね部材25aとこのばね部材25
aより熱膨脹率の小さなばね部材25bとを張り合わせ
た複合ばね構造に構成され、このバイメタル26を備え
たチャンネルファスナ15を燃料集合体3の上端に設置
する。熱膨脹率の大きいばね部材25aを燃料集合体3
の外側に配置することで、温度上昇によってチャンネル
ファスナ15が燃料集合体3の外側に変形し、図示しな
い上部格子板10内で対向する燃料集合体3間の予荷重
が増大する構造となっている。
【0062】このため、このBWRでは炉心2に燃料集
合体3を装荷する場合のように、炉内温度の低い燃料取
扱い時には、燃料集合体3を上部格子板10に押し付け
ている予荷重を低く抑えることが可能で、燃料集合体3
と上部格子板10との接触による摩擦力抵抗が低くな
り、燃料集合体3の装荷作業が容易となる。
【0063】また、このBWRは原子炉運転による温度
上昇によって予荷重が増加する構造となっている。この
ため、原子炉運転時の炉内温度において予荷重で、第1
実施例で示す予荷重量の下限値Wmin 以上に増加させる
ように設計することで、原子炉を緊急停止する地震加速
度レベル以下において、燃料集合体3の上端部での支持
点離脱、つまり燃料集合体3の上部格子板10からの離
脱を抑え、上部格子板10内の燃料集合体3間の近接を
抑えることができ、燃料集合体3間の相対変位に起因す
る反応度印加を低減することができる。このように、原
子炉出力時のみに燃料集合体3間の相対変位抑制効果が
得られるので効率的である。
【0064】図5は本発明に係る沸騰水型原子炉の第5
実施例を示すもので、予荷重発生手段としてのチャンネ
ルファスナの他の実施例を示すものである。
【0065】この実施例では、予荷重発生手段としての
チャンネルファスナ15に複合ばね28を備えた構成と
したものである。複合ばね28は、形状記憶合金よりな
るばね部材29aと形状記憶の特性を示さない一般のば
ね部材29bを張り合わせたもので、この複合ばね28
を備えたチャンネルファスナ28を燃料集合体3の上端
に設置したものである。
【0066】燃料集合体3の上端に予荷重発生手段とし
ての複合ばね構造のチャンネルファスナ15を設置する
と、原子炉の運転による温度上昇によってチャンネルフ
ァスナ15が燃料集合体3の外側に変形し、図示しない
上部格子板10内で対面する燃料集合体3間の予荷重が
増大する構造となるように、形状記憶合金よりなるばね
部材29aの特性ならびにばね構成を行っている。
【0067】このため、第4実施例と同様に炉心2に燃
料集合体3を装荷するなど炉内温度の低い燃料取扱い時
には、燃料集合体3を上部格子板10に押し付けている
予荷重を低く抑えることが可能で、燃料集合体3の装荷
作業が容易となる。さらに、第4実施例と同様に原子炉
運転による温度上昇によって複合ばねのばね機能により
予荷重が増加し、燃料集合体3の上部格子板10からの
離脱を抑えることで、燃料集合体3間の相対変位に起因
する反応度印加を低減することができる。
【0068】また、燃料取扱い時に燃料集合体3の引き
抜き力が十分に得られる場合には、燃料集合体3の引き
抜き時に原子炉運転時に増加させた予荷重を再び低下さ
せる必要がないため、形状記憶合金を一般のばね部材と
張り合わせる必要はなく、形状記憶合金単独で、予荷重
発生手段のばね部材を構成してもよい。
【0069】また、第4実施例のバイメタルや第5実施
例の複合ばねは3層以上の複数層で構成してもよい。
【0070】以上の予荷重発生手段は必ずしも板ばねで
構成する必要はなく、構造的に許されれば他のばね部
材、たとえばコイルばね等を用いた場合にも同様な効果
が得られる。
【0071】
【発明の効果】以上に述べたように本発明に係る請求項
1に記載の沸騰水型原子炉においては、上部格子板の井
桁状格子内に支持される4体1組の燃料集合体を互いに
離間させる方向に予荷重を与える予荷重発生手段を燃料
集合体の上部に設け、この予荷重発生手段で4体1組の
各燃料集合体に、燃料集合体1体の重量の0.3倍以上
で1.5倍以下の予荷重を付与して上部格子板に押圧接
触させたので、比較的低い地震加速度レベル(つまり原
子炉基礎マット上の原子炉への地震入力観測点における
加速度レベルによって原子炉を緊急停止させる安全機構
が作動しない程度の地震加速度レベル)において、燃料
集合体の相対変位を大幅に減少させることができ、燃料
集合体の上端部での支持点離脱、つまり燃料集合体の上
部格子板からの離脱を抑え、上部格子板内の燃料集合体
間の近接などの発生を抑えることができ、燃料集合体間
の相対変位に起因する反応度印加が低減される。
【0072】また、予荷重発生手段から燃料集合体に付
与される予荷重量に上限値を与えることで、炉心に燃料
集合体を装荷する際に抵抗となる燃料集合体と上部格子
板との接触による摩擦力を、燃料集合体の自重量で装荷
することを可能とする範囲に定めることができる。
【0073】請求項2に記載の沸騰水型原子炉において
は、原子炉基礎マット上等の原子炉への地震入力観測点
における加速度レベルによって原子炉を緊急停止させる
安全機構を備える一方、前記加速度レベルを決定してい
る設計用地震波によって燃料集合体を上部格子板にピン
支持した耐震設計解析モデルを構築し、この解析モデル
から設計応答計算でピン支持部の反力を求めることで、
前記反力を予荷重発生手段により燃料集合体に付与する
予荷重量の下限値としたことで、原子炉個々の立地条
件、原子炉構造等が考慮されるために、個々の原子炉ご
とに予荷重量の下限値をより精度良く算出することがで
きる。
【0074】請求項3に記載の沸騰水型原子炉において
は、予荷重発生手段を燃料集合体のチャンネルボックス
上端部に一端を固定されるばね部材で構成し、このばね
部材を隣り合う燃料集合体に設けられたばね部材、ある
いは剛性部材と接触する構造とし、かつその接触位置
を、上部格子板の上端より下方位置としたので、予荷重
を上部格子板の上端より下方で加えることができ、燃料
集合体は下方が互いに接近する方向、つまり制御棒が挿
入される側に静的に変形することがなく、制御棒の挿入
性を悪くすることがない。
【0075】請求項4に記載の沸騰水型原子炉において
は、予荷重発生手段は熱膨脹率の異なる複数のばね部材
を組み合わせ結合させた複合ばね構造で構成し、原子炉
容器内の温度上昇による複合ばね構造の熱膨張変形によ
って燃料集合体に付与される予荷重量が増加するばね構
造を採用している。このため、炉心に燃料集合体を装荷
する際に、燃料集合体を上部格子板に押し付けている予
荷重量を低く抑えることが可能で、結果的に燃料集合体
と上部格子板との接触による摩擦力抵抗が低く抑えるこ
とができ、燃料集合体の装荷が容易となる。また、原子
炉運転による温度上昇によって燃料集合体に作用する予
荷重量が増加するため、原子炉運転時には地震の発生に
おいても燃料集合体の上端部での支持点離脱を抑えるこ
とができ、燃料集合体間の相対変位に起因する反応度印
加が低減される。
【0076】請求項5に記載の沸騰水型原子炉において
は、予荷重発生手段は複数のばね部材を組み合わせ結合
した複合ばね構造で構成し、ばね部材の少なくとも一つ
を形状記憶合金により構成している。このため、原子炉
圧力容器内の温度上昇によって形状記憶合金を変形させ
ることで、上記請求項4に記載のものと同様に原子炉運
転時のみに燃料集合体に作用する予荷重量を増加させる
ことができ、燃料集合体の装荷が容易でかつ原子炉運転
時に地震が発生しても、燃料集合体の上端部での支持点
離脱を抑えることができ、燃料集合体間の相対変位に起
因する反応度印加を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る沸騰水型原子炉の第1実施例を示
すもので、燃料集合体の地震応答評価の特性図、(A)
は燃料集合体の支持構造の簡略図、(B)は燃料集合体
の支持構造の耐震設計解析モデル図。
【図2】本発明に係る沸騰水型原子炉の第2実施例を示
すもので、燃料集合体の上部格子板への支持構造を示す
図。
【図3】本発明に係る沸騰水型原子炉の第3実施例を示
すもので、燃料集合体の上部格子板への支持構造を示す
図。
【図4】本発明に係る沸騰水型原子炉の第4実施例を示
すもので、予荷重発生手段の具体例を示す図。
【図5】本発明に係る沸騰水型原子炉の第5実施例を示
すもので、予荷重発生手段の他の例を示す図。
【図6】沸騰水型原子炉に備えられる原子炉圧力容器の
縦断面構造を示す概略図。
【図7】原子炉圧力容器の炉心部に装荷される4体1組
の燃料集合体の支持状態を示す斜視図。
【図8】原子炉圧力容器の炉心部を上部格子板の上方か
ら見た平面図。
【図9】原子炉圧力容器の炉心部に装荷される燃料集合
体の斜視図。
【図10】(A)は原子炉圧力容器の炉心部に装荷され
る燃料集合体の地震動に対する変形状態を拡大して示す
図、(B)は図10(A)に対応する燃料集合体の変形
状態を示す平面図。
【図11】(A)および(B)は上部格子板の格子内に
支持される4体1組の燃料集合体に作用する地震力の入
力方向が上部格子板に対して平行な場合と対角方向の場
合をそれぞれ示す図。
【符号の説明】
1 原子炉圧力容器 2 炉心 3,3a,3b 燃料集合体 4 制御棒駆動装置 5 気水分離器 6 蒸気乾燥器 7 主蒸気管 8 炉心支持板 9 燃料支持金具 10 上部格子板 11 制御棒 12 チャンネルボックス 13 上部タイプレート 14 下部タイプレート 15 チャンネルファスナ(予荷重発生手段) 16 板ばね 17 燃料パッド(チャンネルスペーサ) 20 ピン支持部 21 板ばね 22 反力板 23 突起 25a,25b ばね部材 26 バイメタル 28 複合ばね 29a,29b ばね部材 CP 接触点位置 P 反力 M 燃料集合体重量(1体) F 摩擦力 W 予荷重量 μ 動摩擦係数 Wmin 予荷重量下限値 Wmax 予荷重量上限値
【手続補正書】
【提出日】平成7年1月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】本発明に係る沸騰水型原子炉の第1実施例を示
すもので、燃料集合体の地震応答評価の特性図。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子炉圧力容器の炉心部に設けられた炉
    心支持板と井桁状格子を備えた上部格子板とにより多数
    の燃料集合体を装荷し、上記上部格子板の井桁状格子内
    に4体1組の燃料集合体を支持した沸騰水型原子炉にお
    いて、4体1組の燃料集合体を互いに離間させる方向に
    予荷重を付与する予荷重発生手段を燃料集合体の上部に
    設け、この予荷重発生手段は4体1組の各燃料集合体
    に、燃料集合体1体の重量の0.3倍以上で1.5倍以
    下の予荷重を付与して上部格子板に押圧接触させたこと
    を特徴とする沸騰水型原子炉。
  2. 【請求項2】 原子炉への地震入力観測点における加速
    度レベルによって原子炉を緊急停止させる安全機構を備
    える一方、前記加速度レベルを決定している設計用地震
    波により燃料集合体を上部格子板にピン支持した耐震設
    計解析モデルを構築し、上記耐震設計解析モデルから設
    計応答計算でピン支持部の反力を算出し、この反力を予
    荷重発生手段により燃料集合体に付与する予荷重量の下
    限値に設定したことを特徴とする沸騰水型原子炉。
  3. 【請求項3】 予荷重発生手段は燃料集合体のチャンネ
    ルボックス上端部に一端が固定されるばね部材で構成さ
    れ、このばね部材を隣り合う燃料集合体に設けられたば
    ね部材あるいは剛性部材と接触する構造を有し、その接
    触位置を上部格子板の上端より下方位置とした請求項1
    または2に記載の沸騰水型原子炉。
  4. 【請求項4】 予荷重発生手段は、熱膨脹率の異なる複
    数のばね部材を組み合せて結合した複合ばね構造に構成
    し、この複合ばね構造の熱膨脹変形により原子炉圧力容
    器内の温度上昇に伴って燃料集合体に作用する予荷重が
    増大する構造に設定された請求項1,2または3に記載
    の沸騰水型原子炉。
  5. 【請求項5】 予荷重発生手段は、複数のばね部材を組
    み合せて結合した複合ばね構造に構成し、少なくとも1
    つのばね部材を形状記憶合金により構成し、原子炉圧力
    容器内の温度上昇に伴って燃料集合体に作用する予荷重
    が増大するばね構造に設定された請求項1,2または3
    に記載の沸騰水型原子炉。
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