JPH08101727A - 位相変調回路 - Google Patents

位相変調回路

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JPH08101727A
JPH08101727A JP6237084A JP23708494A JPH08101727A JP H08101727 A JPH08101727 A JP H08101727A JP 6237084 A JP6237084 A JP 6237084A JP 23708494 A JP23708494 A JP 23708494A JP H08101727 A JPH08101727 A JP H08101727A
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signal
phase
delay amount
input
clock
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Kazutoshi Shimizume
和年 清水目
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】入力信号に対して安定した任意の遅延を加える
ことができ、ひいては信号処理回路のクロック周波数を
高くすることなく安定な高速信号処理を実現できる位相
変調回路を実現する。 【構成】入力クロック信号CKと信号S3との位相差を
検出し、検出結果に応じた信号を出力する位相比較器1
と、位相比較器1の出力信号S1を受けて、その信号レ
ベルに応じたレベルの遅延量制御信号S3を生成するロ
ーパスフィルタ2と、遅延量制御信号S3を受けて、そ
の入力レベルに応じた遅延量をもって入力クロック信号
CKを遅延させ信号S3として位相比較器1に出力する
可変位相シフタ3とを設ける。これにより、信号S3が
クロック信号CKより位相が早ければ遅くし、遅ければ
早くするように動作させ、安定した状態ではクロック信
号CKと信号S3との位相を一致させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基準信号から任意の位
相差を付加した数種類の信号を生成する位相変調回路に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的な従来の信号処理は完全同期型の
処理を前提として設計され、その時間軸上の処理イベン
トは全て回路内のクロックを使用している。このため、
たとえばクロック周期より短い時間で処理タイミングを
作ることは困難であった。したがって、この種の短い処
理タイミングの生成には、クロック周波数を上げて生成
する方法が取られている。
【0003】また、従来、容量素子Cや抵抗素子Rを用
いた遅延素子により、クロック周期より短いタイミング
やクロック周期の整数倍で割り切れないようなタイミン
グをつくる方法もとられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、クロッ
クの周波数を上げて処理タイミングを生成する方法で
は、消費電力を増大させてしまうという欠点がある。ま
た、上述した遅延素子を用いた方法では、この定数はL
SI内部で作る場合数十%の値が変化し、さらに温度や
電源電圧によっても大きく変化するため、安定な遅延量
を確保することができない。
【0005】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、入力信号に対して安定した任意
の遅延を加えることができ、ひいては信号処理回路のク
ロック周波数を高くすることなく安定な高速信号処理を
実現できる位相変調回路を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の位相変調回路は、第1の信号と第2の信号
との位相差を検出し、検出結果に応じた信号を出力する
位相比較手段と、上記位相比較手段の出力信号を受け
て、その信号レベルに応じたレベルの遅延量制御信号を
生成する遅延量制御信号生成手段と、上記遅延量制御信
号を受けて、その入力レベルに応じた遅延量をもって上
記第1の信号を遅延させ上記第2の信号として上記位相
比較手段に出力する位相シフト手段とを有する。
【0007】また、本発明の位相変調回路では、上記位
相シフト手段は、上記遅延量制御信号により遅延量が調
整可能なインバータからなる単位セルを複数個縦続接続
して構成され、各単位セルの出力には信号取り出し用タ
ップが接続されている。さらに、上記単位セルは、第1
の電源と第2の電源との間に直列接続したPチャネルM
OSトランジスタおよびNチャネルMOSトランジスタ
からなる少なくと3つのインバータを縦続接続して構成
され、初段のインバータのPチャネルMOSトランジス
タのゲートに上記遅延量制御信号が供給され、Nチャネ
ルMOSトランジスタのゲートに上記第1の信号が供給
される。
【0008】
【作用】本発明の位相変調回路によれば、第1の信号が
位相比較手段および位相シフト手段に入力される。位相
シフト手段に入力された第1の信号は、遅延量制御信号
の入力レベルに応じた時間だけの遅延作用を受け、第2
の信号として位相比較手段に出力される。ここで、たと
えば、位相シフト手段から出力された第2の信号の立ち
上がりが第1の信号の立ち上がりよりも早い場合、位相
比較手段からはハイレベルの信号が遅延量制御信号生成
手段に出力される。これにより、遅延量制御信号生成手
段からはハイレベルの遅延量制御信号が生成され位相シ
フト手段に出力される。その結果、位相シフト手段の遅
延量は大きくなり、第2の信号は位相が遅れることにな
る。
【0009】これとは逆に、位相シフト手段から出力さ
れた第2の信号の立ち上がりが第1の信号の立ち上がり
より遅い場合、位相比較手段からはローレベルの信号が
出力され、これに伴い、遅延量制御信号生成手段からは
ローレベルの遅延量制御信号が生成され位相シフト手段
に出力される。その結果、位相シフト手段の遅延量は減
少し、第2の信号の位相は早くなる。このように、本回
路においては、第2の信号が第1の信号より位相が早け
れば遅くし、遅ければ早くするように動作し、安定した
状態では第1の信号と第2の信号の位相が一致する。
【0010】
【実施例】図1は、本発明に係る位相変調回路の一実施
例を示すブロック構成図である。図1において、1は位
相比較器、2はローパスフィルタ、3は可変位相シフ
タ、CKは入力クロック信号をそれぞれ示している。
【0011】位相比較器1は、一般的なPLL回路等で
使用するもので、2つの入力信号、具体的には入力クロ
ック信号CKと可変位相シフタ3の出力信号S3との位
相差を検出し、検出結果に応じた信号S1をローパスフ
ィルタ2に出力する。たとえば、クロック信号CKと信
号S3とが同相であればハイ−インピーダンス(Hig
h−Z)の信号S1を出力し、信号S3の立ち上がりが
クロック信号CKの立ち上がりよりも早い場合はハイレ
ベルの信号S1を出力し、信号S3の立ち上がりがクロ
ック信号CKの立ち上がりよりも遅い場合はローレベル
の信号S1を出力する。
【0012】ローパスフィルタ2は、位相比較器1の出
力信号S1からDC成分を抽出して遅延量制御信号S2
を可変位相シフタ3に出力する。
【0013】可変位相シフタ3は、クロック信号CKに
対しローパスフィルタ2から出力された遅延量制御信号
S2の電圧値に応じた遅延量を付与し、信号S3として
位相比較器1に出力する。すなわち、可変位相シフタ3
は、入力と出力の遅延時間を遅延量制御信号S2の電圧
値に応じて変化させる回路であり、たとえばこの制御電
圧が高くなると遅延量は大きくなり、低くなれば遅延量
は小さくなるように構成されている。
【0014】このような構成において、クロック信号C
Kが位相比較器1の一方の入力端および可変位相シフタ
3に入力される。可変位相シフタ3に入力されたクロッ
ク信号CKは、遅延量制御信号S2の入力電圧値に応じ
た時間だけの遅延作用を受け、信号S3として位相比較
器1の他方の入力端に入力される。
【0015】今、可変位相シフタ3の出力信号S3の立
ち上がりがクロック信号CKの立ち上がりよりも早い場
合、位相比較器1からはハイレベルの信号S1がローパ
スフィルタ2に出力される。これにより、ローパスフィ
ルタ2の出力もハイレベル側に電位が遷移する。この電
位が遅延量制御信号S2として可変位相シフタ3に入力
される。その結果、可変位相シフタ3の遅延量は大きく
なり、その出力信号S3は位相が遅れることになる。
【0016】これとは逆に、可変位相シフタ3の出力信
号S3の立ち上がりがクロック信号CKの立ち上がりよ
り遅い場合、位相比較器1からはローレベルの信号S1
が出力され、これに伴い、ローパスフィルタ2の出力は
ローレベル側に電位が遷移する。その結果、可変位相シ
フタ3の遅延量は減少し、その出力信号S3の位相は早
くなる。このように、本回路においては、可変位相シフ
タ3の出力信号S3が入力クロック信号CKより位相が
早ければ遅くし、遅ければ早くするように動作し、安定
した状態では入力クロック信号CKと可変位相シフタ3
の出力信号S3の位相が一致する。
【0017】なお、上述した説明では、クロック信号C
Kを入力しているが、任意の信号であっても同様であ
る。
【0018】さて、ここで説明した入力クロック信号C
Kと可変位相シフタ3の出力信号S3との位相差と位相
比較器1の出力レベル極性や可変位相シフタ3の制御電
圧の極性とシフト量の関係は本質的なものではなく、重
要な点は系が安定した状態でクロック信号CKと信号S
3との位相差が最小になるように制御することである。
【0019】次に、位相差を調整するための可変位相シ
フタ3についてさらに詳細に説明する。
【0020】図2は、可変位相シフタ3の具体的な構成
例を示す回路図である。図2において、3−1,3−
2,…,3−N-1,3−Nはインバータからなる単位セ
ル、TP1,TP2,…,TPN-1,TPNは中間出力
タップをそれぞれ示している。
【0021】この可変位相シフタ3は、図2に示すよう
に、N個の単位セル3−1〜3−Nが縦続接続され、各
単位セル3−1〜3−Nにローパスフィルタ2の出力で
ある遅延量制御信号S2がそれぞれ供給される。そし
て、単位セル3−1にクロック信号CKが入力され、各
単位セル3−1〜3−Nの出力に中間出力タップTP1
〜TPNがそれぞれ接続されている。
【0022】また、図3は、図2の単位セルの具体的構
成例を示す回路図である。図3に示すように、この単位
セルは、縦続接続された3つのインバータ31,32,
33により構成されている。各インバータ31〜33
は、それぞれ電源電圧VDDの供給ラインと接地との間に
直列に接続されたPMOSトランジスタ311とNMO
Sトランジスタ312、PMOSトランジスタ321と
NMOSトランジスタ322、PMOSトランジスタ3
31とNMOSトランジスタ332により構成されてい
る。
【0023】初段のインバータ31のPMOSトランジ
スタ311のゲートが遅延量制御信号S2の入力ライン
に接続され、NMOSトランジスタ312のゲートがク
ロック信号CKN の入力ラインに接続されている。そし
て、PMOSトランジスタ311およびNMOSトラン
ジスタ312のドレイン同士の接続点N31が2段目の
インバータ32のPMOSトランジスタ322およびN
MOSトランジスタ322のゲートに接続されている。
さらに、インバータ32のPMOSトランジスタ321
およびNMOSトランジスタ322のドレイン同士の接
続点N32が3段目のインバータ33のPMOSトラン
ジスタ331およびNMOSトランジスタ332のゲー
トに接続されている。また、PMOSトランジスタ33
1およびNMOSトランジスタ332のドレイン同士の
接続点N33が単位セルの出力端に接続されている。
【0024】このような構成を有する単位セルは、初段
のインバータ31が遅延量を制御する部分で入力クロッ
ク信号CKN がNMOSトランジスタ312のゲートに
供給される。クロック信号CKN の入力レベルがローレ
ベルからハイレベルに変化した場合、NMOSトランジ
スタ312がオン状態となることから、それまで容量C
に充電されていた電荷が瞬時に放電し初段出力outA
はローレベル(接地レベル)に遷移する。次に、入力が
ハイレベルからローレベルに変化した場合、NMOSト
ランジスタ312がオン状態からオフ状態に切り換わる
ため、初段出力outAは0V(ローレベル)からPM
OSトランジスタ311を通して容量Cを充電し電源電
圧VDDまで上昇する。
【0025】ところで、このときのチャージ時間はPM
OSトランジスタ311のオン抵抗Ronと容量Cとの
時定数で決定される。ここでCはLSIパターンで決ま
る定数である。このオン抵抗RonはPMOSトランジ
スタ311のゲート電圧で変化し、結局、遅延量制御信
号S2の電圧値が0Vに近い程、オン抵抗Ronは小さ
くなり遅延量は小さくなる。これとは反対に、遅延量制
御信号S2の電圧値が電源電圧VDDに近づく程、オン抵
抗Ronは大きくなり遅延量は大きくなる。
【0026】この初段インバータ31の出力outAは
次段のインバータ32に入力され、このユニット回路の
負荷容量で遅延量は影響されないようになっており、さ
らにこのユニット回路全体(3段インバータ)では反転
回路として動作するように構成されている。このユニッ
ト回路を偶数接続することで、入力の立ち上がりおよび
立ち下がりの両方で同量の遅延を加えることが可能とな
る。
【0027】さて、図1を見れば次の特長がある。すな
わち、可変位相シフタ3の出力信号S3は入力クロック
信号CKを遅延させただけの信号であり、その周波数は
完全に一致している。さらに、この系が安定した状態で
は可変位相シフタ3の入力の位相も一致している。言い
換えるなら、図1の回路は可変位相シフタ3の入力と出
力の位相を一致させるためのロックドループ回路と言え
る。
【0028】次に、図2の回路についてさらに詳細に説
明する。ここでは、既に可変位相シフタ3の入出力は位
相が一致しているものとする。ところが、位相が一致し
ていても、実際の出力の位相遅れが入力から360°の
整数倍でロック点が複数存在することになる。しかしこ
こでは、複数存在するロック点の中で最も遅延量の少な
いロック点のみ使用することとする。そのためには、遅
延量制御信号S2の電圧値の可変範囲を制限したり、可
変位相シフタ3の最大遅延量を制限することで容易に実
現できる。以下にシフタ2種類について説明する。ただ
し、単位セルはシフタ出力の立ち上がり/下がり遅延を
等しくするため、偶数個を仮定する。
【0029】シフタの単位セルが偶数個で入出力関係が
正転の場合 系が安定しているとき、可変位相シフタ3の入出力が同
相となり、シフタの総遅延量dは入力クロック周期の整
数倍となる。そして、次式で示す条件下で系は安定す
る。 d=nT(Tはクロック周期) …(1) ここで単位セル1個の立ち上がり遅延τpdは、次式で
示すようになる。 τpd=K×Ron×C …(2) ただし、Kは比例定数である。単位セル2個で立ち上が
り/下がりそれぞれでτpd遅れることから、総遅延量
dは次式のように表すことができる。 d=(N×τpd)/2 …(3) ここでNは単位セルの個数、nは1以上の整数である
が、前述の手段よりn=1を仮定するとシフタの総遅延
量dはTとなり、結局、次式が得られる。 τpd=(2×T)/N …(4) さらに、M=N/2と置くとMは単位セル対の数とな
り、結局、遅延τpdは次式で示すようになる。 τpd=T/M …(5) この(5)式より遅延τpdはTを単位セル対の数Mで
割ったものに等しいことがわかる。
【0030】シフタの単位セルが偶数個で入出力関係が
反転の場合 次に、可変位相シフタ3の入出力が逆相の場合について
説明する。この場合は偶数の単位セルと1個のインバー
タをシリアル接続した場合に相当する。これで遅延量が
安定する点は入力クロック信号CKの立ち上がりと可変
位相シフタ3の出力信号S3の立ち下がりが一致する所
である。可変位相シフタ3の遅延量dは次式で表され、
この条件下で系は安定する。 d=(0.5+n)×T …(6) ここでnは0以上の整数、fはクロック周波数である。
ここでもnは最小の0を仮定する。そして、上述したと
同様に、遅延τpdは次式で表される。 τpd=T/(2×M) …(7) この(7)式および(5)式からわかるように、入出力
関係が反転の場合の方が上述した正転の場合に比べて遅
延τpdを細かくできる。
【0031】単位セル4段で入出力関係が反転の例 次に、可変位相シフタ3の単位セル3−1〜3−4が4
段で、さらに出力にインバータIV1が1段接続された
場合を例に、図4および図5を参照しながら説明する。
この例では可変位相シフタ3の入出力が逆相となるた
め、上式(6)の場合に相当し(前述の方法で、nは0
に設定済みとする。)、この(6)式はTをクロック周
期としn=0すると、τpd=T/4 となり、この遅
延量で系は安定する。図5がこのときのタイミングチャ
ートを示している。図5からわかるように、系が安定し
たとき、可変位相シフタ3の出力は入力クロック信号C
Kと同位相となり、それは立ち上がりの遅延τpdがT
の1/4である。
【0032】以上に遅延制御について説明したが、以下
に図4および図5の例を参照し、遅延信号TPS1〜T
PS4を用いた種々の応用例について説明する。
【0033】遅延回路 図5により基準となるクロック信号CKからT/4秒だ
け遅延させた信号がTPS2であることがわかる。単位
セル数Nを変化させることでこの遅延値を種々変化させ
ることも可能である。また、この遅延量は電源電圧とか
周囲温度などの変化に対しても非常に安定であり、信頼
性の高い遅延回路を得ることができる。さらに、この遅
延回路はクロック周波数が変化しても位相角が変化しな
いという従来の遅延回路にない特長を持っている。
【0034】周波数逓倍回路 次に、図6を参照しながら周波数逓倍回路について説明
する。図6においては、TPS2とTPS4の反転信号
の論理積を取った信号をTPXと置き、TPXとTPS
1の論理和を取った信号を作った。この信号はクロック
信号CKの周波数の2倍に逓倍されている。このよう
に、単位セル数Nをさらに変化させることで種々の比率
の逓倍回路を実現できる。また、この逓倍回路は電源電
圧とか周囲温度などの変化に対しても非常に安定であ
り、信頼性の高い逓倍回路を得ることができる。さら
に、この逓倍回路はクロック周波数が変化しても逓倍数
が変化しないという従来の逓倍回路にない特長を持って
いる。
【0035】回転位相クロック 次に、図7を参照しながら回転位相クロックについて説
明する。図7において、図5におけるクロック信号CK
から90°位相シフトした信号がTPS2であり、18
0°位相シフト信号はTPS4、さらに270°位相シ
フト信号はTPS2の反転信号となる。360°位相シ
フトした信号はTPS4の反転信号である。この順番は
90°毎に位相シフトされており、90°づつ位相が回
転しているとみなせる。つまりこれらの信号は全て入力
クロック周波数と同じ周波数であるにもかかわらず、4
倍の時間軸量子イベントを得ることができる。すなわ
ち、4倍の信号処理スロットが得られたことになる。
【0036】以下に、本発明に係る回転位相クロックを
利用した信号処理回路の消費電力を小さくできること
を、具体的に図8〜図11の回路およびタイミングチャ
ートを参照しながら説明する。なお、回転位相クロック
の信号名を整理して以降はCKA〜CKDとする。
【0037】図8は、回転位相クロックを利用した信号
処理回路例、図9はそのタイミングチャートをそれぞれ
示している。図8において、REG.A〜REG.Gは
レジスタ、MLP1は乗算器、AD1,AD2は加算器
をそれぞれ示している。この回路では、。入力DTIN
に、たとえば8ビットデータがシリアルに入力される。
そしてパイプライン処理的に (Di)×(Di+1)+(Di+2)+(Di+3) の計算を行うものである。なお、この計算処理は今ここ
では何ら意味のない処理である。この処理の目的はこれ
と同じ処理を代表的な従来の処理で行った場合の消費電
力およびクロックスキューの点で有利なことを証明する
ためである。そして、図10が代表的な従来の手法を元
に前述の回路と処理、速度が同じ回路を示し、図11は
そのタイミングチャートを示している。以下、順を追っ
て動作を説明する。
【0038】まず、図8の回路の動作について、図9を
参照しながら説明する。ここでは、入力DTINはクロ
ック信号CKAの周期で与えられるとする。このデータ
をREG.A〜REG.D(それぞれ8ビットのレジス
タ)までクロック信号CKAでシフトしている。図9に
示すように、たとえばレジスタREG.AがD4のと
き、レジスタREG.BはD3、レジスタREG.Cは
D2、レジスタREG.DはD1となる。このとき、レ
ジスタREG.EはレジスタREG.CとレジスタRE
G.Dの乗算器MLP1による乗算結果をクロック信号
CKBで取り込んでいる。さらに、レジスタREG.F
はレジスタREG.EとレジスタREG.Bの加算器A
D1による加算結果をクロック信号CKCで取り込み、
最後のレジスタREG.GはレジスタREG.Fとレジ
スタREG.Aの加算器AD2による加算結果をクロッ
ク信号CKDで取り込んでいる。最終的に、このレジス
タREG.Fは入力DTIN周期毎に (Di)×(Di+1)+(Di+2)+(Di+3) を得ることができている。
【0039】次に、図10および図11を参照して通常
使われている代表的な信号処理回路での動作を説明す
る。この回路では、クロック信号CKAの4倍の周波数
のクロック信号を全てのレジスタREG.A〜REG.
Gに与えている。レジスタREG.A〜Dについては新
たにイネーブル信号ENで制御され、図8の回路におけ
るレジスタREG.A〜REG.Dと同じ動作を行うよ
うにしてある。最終的に、レジスタREG.Fでは図8
のレジスタREG.Fと同じく、入力DTIN周期毎に
同じ計算結果を得ることができている。以上の説明で図
8に回路と図10の回路は同じ動作を同じ信号処理速度
で実現していることがわかる。
【0040】ここで、図8および図10の2つの回路に
おいて、それぞれのクロック回路の消費電力について説
明する。なお、クロック回路の負荷として配線容量やフ
リップフロップの入力容量をそれぞれの回路において同
じと仮定する。つまりレジスタREG.Aをドライブす
るクロックドライバの負荷容量をCLとし、他のレジス
タのクロック回路もCLに等しいものとする。さらに図
8でも図10でもすべてのレジスタのクロック回路はC
Lの負荷容量を持つと仮定する。これらの仮定より、そ
れぞれの回路を平等に評価することができる。
【0041】さて、図8の回路ではクロック信号CKA
で4個のレジスタをドライブしクロック信号CKB、C
KC、CKDでそれぞれ1個のレジスタをドライブして
いる。これらのクロック周波数をfとする。クロック回
路の総消費電力Pd8 は次式で与えられる。 Pd8 =7×CL×f×(VDD)2 …(8)
【0042】一方、図10の回路ではfが4倍になって
いることから総消費電力Pd10は次式で与えられる。 Pd10=7×CL×(4×f)×(VDD)2 …(9) となり図8の回路の4倍の消費電力となる。
【0043】以上説明したように、本実施例によれば、
周波数の低いクロックであるにもかかわらず、その位相
をずらすことで低消費電力で高速の信号処理を実現でき
る。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の位相変調
回路によれば、回路のシステムクロック周波数を上げる
ことなく低消費電力で信号処理速度を高速にできる。ま
た、回路中で使用する遅延回路において、その遅延量を
トランジスタ特性や負荷容量が変化しても一定な遅延素
子を構成することが可能となる。さらに、基準信号から
シフト量の異なる複数の信号を生成し、これらの信号か
らゲート処理することで基準信号の逓倍回路を構成する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る位相変調回路の一実施例を示すブ
ロック構成図である。
【図2】本発明に係る可変位相シフタの具体的な構成例
を示す回路図である。
【図3】図2の単位セルの具体的構成例を示す回路図で
ある。
【図4】単位セルが4段で、さらに出力にインバータが
1段接続された可変位相シフタを示す回路図である。
【図5】図4のタイミングチャートである。
【図6】本発明の応用例である周波数逓倍回路を説明す
るためのタイミングチャートである。
【図7】本発明に係る位相変調回路により生成される回
転位相クロックを説明するためのタイミングチャートで
ある。
【図8】回転位相クロックを利用した信号処理回路例を
示す図である。
【図9】図8のタイミングチャートを示す図である。
【図10】一般的な信号処理回路例を示す図である。
【図11】図10のタイミングチャートを示す図であ
る。
【符号の説明】
1…位相比較器 2…ローパスフィルタ 3…可変位相シフタ 3−1〜3−N…単位セル 31〜33…インバータ REG.A〜REG.G…レジスタ MLP1…乗算器 AD1,AD2…加算器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の信号と第2の信号との位相差を検
    出し、検出結果に応じた信号を出力する位相比較手段
    と、 上記位相比較手段の出力信号を受けて、その信号レベル
    に応じたレベルの遅延量制御信号を生成する遅延量制御
    信号生成手段と、 上記遅延量制御信号を受けて、その入力レベルに応じた
    遅延量をもって上記第1の信号を遅延させ上記第2の信
    号として上記位相比較手段に出力する位相シフト手段と
    を有する位相変調回路。
  2. 【請求項2】 上記位相シフト手段は、上記遅延量制御
    信号により遅延量が調整可能なインバータからなる単位
    セルを複数個縦続接続して構成され、各単位セルの出力
    には信号取り出し用タップが接続されている請求項1記
    載の位相変調回路。
  3. 【請求項3】 上記単位セルは、第1の電源と第2の電
    源との間に直列接続したPチャネルMOSトランジスタ
    およびNチャネルMOSトランジスタからなる少なくと
    3つのインバータを縦続接続して構成され、初段のイン
    バータのPチャネルMOSトランジスタのゲートに上記
    遅延量制御信号が供給され、NチャネルMOSトランジ
    スタのゲートに上記第1の信号が供給される請求項2記
    載の位相変調回路。
JP6237084A 1994-09-30 1994-09-30 位相変調回路 Pending JPH08101727A (ja)

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