JPH08102284A - 低圧放電ランプおよび放電ランプ装置 - Google Patents

低圧放電ランプおよび放電ランプ装置

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JPH08102284A
JPH08102284A JP23713794A JP23713794A JPH08102284A JP H08102284 A JPH08102284 A JP H08102284A JP 23713794 A JP23713794 A JP 23713794A JP 23713794 A JP23713794 A JP 23713794A JP H08102284 A JPH08102284 A JP H08102284A
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JP
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coil
lamp
discharge lamp
low
filament
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JP23713794A
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English (en)
Inventor
Kunihiko Ikada
邦彦 筏
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Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
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Publication date
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  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)
  • Discharge Lamp (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 陰極スポット(輝点)温度の安定化およびコ
イルフィラメントのサグ発生が低減できる低圧放電ラン
プを提供することを目的とする。 【構成】 タングステン線70からなるトリプルコイル
フィラメント7のコイルディメンション(各部寸法の組
み合わせ)を限定した低圧放電ランプおよびこのランプ
を組込んだ装置である。 【効果】 発光特性や始動特性および寿命特性のばらつ
きが少なく、また、長期にわたり安定した点灯特性を有
し、かつ、振動・衝撃に強い低圧放電ランプを提供でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電球形蛍光ランプなどの
電極として使用されるコイルフィラメントに関する。
【0002】
【従来の技術】蛍光ランプは一般の白熱電球に比べて光
効率に優れ低電力で使用でき、かつ長寿命であることか
ら、蛍光ランプに白熱電球に汎用されているE26型の
捩じ込み形の口金を取付けるとともに安定器などの点灯
回路部品を組込んで、既存のソケットにそのまま装着し
て点灯できる白熱電球と互換性のある、通常電球形蛍光
ランプと呼ばれているランプが製品化されている。
【0003】このE26型の口金を取付けた電球形蛍光
ランプは、両端に放電電極を封着した管形ガラスバルブ
を略U字形に屈曲したり、このU字形バルブをさらにも
う一度略U字形に湾曲させたいわゆる鞍形状の曲管形バ
ルブとしてできるだけコンパクト化して蛍光ランプバル
ブを形成したり、複数本の直管形ガラスバルブを連結管
を介して略U字形や略W字形に形成して蛍光ランプバル
ブを形成している。そして、この蛍光ランプバルブおよ
び点灯回路部品をカバー部材に装着して一体化し、ま
た、必要に応じて蛍光ランプバルブをグローブ部材で覆
い、このカバー部材に捩じ込み形の口金を取付け、常用
の白熱電球用のソケットに装着することができるように
構成している。
【0004】そして、この電球形蛍光ランプも従来から
の直管形蛍光ランプと同様にタングステン線をダブル
(二重)またはトリプル(三重)に巻回したコイルフィ
ラメントからなる熱陰極が用いられている。また、この
種電球形蛍光ランプはランプをコンパクト化する必要か
ら外径を約10〜20mmとした細径のガラスバルブを
屈曲するなどして使用している。また、このバルブの細
径化に伴い電極としては直管形のランプに使用していた
と同じランプ電流値のコイルフィラメントは使用でき
ず、その長さを短くしないと電極の端部がバルブの内面
に接触し、バルブ内面に形成されている蛍光体被膜を剥
がしたりバルブ内面に傷をつけ外観不良となったり、甚
しい場合にはバルブを電極部に被せる際にバルブの開口
部がコイルフィラメントを引っ掛けてコイルを伸ばして
しまったり、バルブが傾斜したまま封止され、所定の特
性がでなかったり封止部に孔が開いたりするなどの完全
不良が発生するという問題があった。
【0005】そこでこのような問題に対処するものとし
て、タングステン線の部材寸法やコイル寸法を規制する
ことが行われている。このようなことはたとえば特公平
5−56620号に記載されている。この公報に記載さ
れたランプはランプ電流が120〜250mAで、一次
コイル内を空芯としたトリプル(三重)巻きのコイルフ
ィラメントを有し、タングステン線径および二次コイル
の巻数を規定している。そして、この構成とすることに
よってコイルフィラメントの冷抵抗を大きくして始動特
性を改善するとともに電子放射性物質の保持能力を多く
して長寿命化をはかっている。
【0006】そこで、ランプ電流が250mA以上のラ
ンプについて上記公報の記載に基づいて一次コイル内を
空芯としたトリプルコイルフィラメントを試作し、この
コイルフィラメントを用いランプを製作し特性を調査し
た。この試作ランプもコイルフィラメントの冷抵抗を大
きくできて始動特性が改善されるとともに、電子放射性
物質の保持量を多くできるので平均的には長寿命となっ
た。
【0007】しかし、トリプルコイルフィラメントは冷
抵抗を大きくできて始動特性は確かに改善されたが、コ
イルにサグと呼ばれるたるみが発生した。このサグはコ
イルフィラメントが通電によって熱せられたとき起こる
たるみで、タングステン線を巻回したコイルフィラメン
トが変形して、陰極スポット(輝点)温度を不安定にす
るなど、ランプの発光効率や寿命特性にばらつきを生じ
た。
【0008】これは公報記載のランプ電流が120〜2
50mAの比較的低電流のランプでは、使用するタング
ステン線が細径でコイルフィラメントの自重も比較的軽
量で済む関係からか、コイルにサグの発生も少なく一次
コイル内に芯線が入っていなくても衝撃や振動にも耐え
得ることも考えられる。
【0009】また、コイル内に芯線が入っていないと、
ライティング時電子放射性物質の分解・活性化が温度が
低くなるため難しいこともある。
【0010】これは一般的にはコイル内に芯線を入れて
おけば、コイルの抵抗値が下がって通電開始直後の温度
上昇が遅いため始動特性は低下する。この公報記載のラ
ンプのように一次コイル内に芯線を有していないトリプ
ル巻きのコイルフィラメントは、コイルフィラメントの
冷抵抗を大きくできて始動特性は確かに改善されるが、
コイルフィラメントにサグと呼ばれるたるみが発生す
る。このサグはコイルフィラメントが通電によって熱せ
られたとき起こるたるみで、コイルフィラメントが変形
して、陰極スポット(輝点)温度を不安定にするなど、
ランプの発光効率や寿命特性にばらつきを生じる要因と
なる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は陰極スポット
(輝点)温度の安定化およびコイルフィラメントのサグ
発生が低減できるとともに始動特性および寿命特性のば
らつきを少なく維持できる、ランプ電流が250mA以
上の比較的大出力の低圧放電ランプを提供することを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の低圧放電ランプは、ガラスバルブと、このガラスバル
ブ内に封入された放電媒体と、上記ガラスバルブの両端
に設けられ、下記のコイルディメンションを有するタン
グステン線からなるトリプルコイルフィラメントと、こ
のコイルフィラメントに被着された電子放射性物質とを
具備していることを特徴とし、コイルディメンションと
して、 250mA ≦ 定格ランプ電流IL ≦ 350m
A、 であり、このときのFD1,MD1,P1,MD2,P
2,MD3,P3の値(mm)が、 を満足する値で、その値(mm)からFD1,MD1,
P1,MD2,P2,MD3,P3がそれぞれ±20%
の偏差の範囲内にある。
【0013】なお、上記において、 FD1:タングステン線径、 MD1:一次芯線径、 P1:一次コイルピッチ、 MD2:二次芯線径、 P2:二次コイルピッチ、 MD3:三次芯線径、 P3:三次コイルピッチ、
である。
【0014】本発明の請求項2に記載の低圧放電ランプ
は、上記ガラスバルブの内径が9〜16mmであること
を特徴としている。
【0015】本発明の請求項3に記載の低圧放電ランプ
は、上記ガラスバルブの外形が直管状または曲管状であ
ることを特徴としている。
【0016】本発明の請求項4に記載の低圧放電ランプ
は、上記ガラスバルブの内面には蛍光体被膜が形成して
あることを特徴としている。
【0017】本発明の請求項5に記載の放電ランプ装置
は、ホルダーと、このホルダーに取付けられた点灯回路
装置と、この点灯回路装置に接続されるとともに上記ホ
ルダーに保持された上記請求項1ないし請求項4のいず
れかに記載の低圧放電ランプと、上記点灯回路装置およ
び上記ホルダーを覆うとともに口金を設けてなるカバー
部材とを具備したことを特徴としている。
【0018】本発明の請求項6に記載の放電ランプ装置
は、点灯回路装置と、この点灯回路装置に接続したソケ
ットと、このソケットに装着された上記請求項1ないし
請求項4のいずれかに記載の低圧放電ランプとを具備し
たことを特徴としている。
【0019】
【作用】コイルフィラメントの芯線径率やコイル各部寸
法の関係を最適な範囲に規制することにより通電開始直
後のコイル温度上昇も速く始動特性および寿命特性を確
保できるとともにコイル内に芯線が入っているので強度
が高くサグ発生はもとより振動・衝撃にも強い。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は電球形蛍光ランプLを示し、図中1はガラ
ス管をU字形に2回屈曲した鞍形の非直線形の蛍光ラン
プバルブで、このバルブ1の両端には電極(後述す
る。)が封止られているとともに内面には蛍光体被膜
(図示しない。)が形成されている。2はバルブ1を保
持するホルダーで安定器3を含む回路部品(図示しな
い。)からなる点灯回路装置が取付けられている。4A
は上記ホルダー2の上方を覆う複数個の通気孔4h、4
h、…が形成された不透光な合成樹脂製のカバー部材、
4Bはこのカバー部材4Aの開口部にシリコン接着剤5
Aを介して接合された上記蛍光ランプバルブ1を覆う略
球形をなすガラス製や合成樹脂製の透光性のグローブ
で、両者4A、4Bとで外囲器4を構成している。ま
た、6はカバー部材の一端に装着された口金である。
【0021】なお、上記ホルダー2は円筒状の固定部2
A内にバルブ1の端部1Aを挿入し、接着剤5Bにより
固着して蛍光ランプバルブ1を保持している。また、安
定器3は取付け枠内に取付けられており、上方には支持
腕2Bを介し外側にねじ部を刻設した口金取付用の凸部
(図示しない。)を有している。また、図中9は必要に
応じ形成された光拡散膜である。
【0022】そして、電極は図2(a)、(b)に示す
ようにタングステン線70を三重に巻回したトリプルコ
イルフィラメント7からなりステムに植設されたリード
線8、8に加締めなどの手段で継線されている。
【0023】この電極を構成するトリプルコイルフィラ
メント7は、太目のたとえばモリブデンからなる芯線8
0とタングステン線からなる細目の芯線81とを平行直
線上に密着せしめた上にタングステン線70を巻回して
略長円形状の一次コイル71を形成する。そして、この
一次コイル71を図3に示すように二次芯線82に巻回
して二次コイル72を形成しする。さらに,この二次コ
イル72を三次芯線(図示しない。)に巻回して、一方
の一次芯線81を残して他の芯線80、82(図示しな
い三次芯線を含む。)などは引抜くか、混酸液中に浸漬
して除去するなどして図4に示すトリプル(三重)コイ
ルフィラメント7を形成する。なお、74はトリプルコ
イルフィラメント7端部のレグ部で二次コイル72の状
態で、このレグ部74、74がリード線8、8に継線さ
れる。
【0024】そして、このトリプルコイルフィラメント
7の二次コイル72で覆われる部分で上記の一次コイル
71の内部に残されている芯線81部分を除く略長円形
状のコイル内およびコイルのピッチ間部分の空間内には
バリウムBa、ストロンチウムSr、カルシウムCaの
酸化物からなる電子放射性物質9Eを付着担持させた。
この電子放射性物質9Eの担持量は二次コイル72部分
に約0.3mgである。なお、上記の塗布に際して、電
子放射性物質9Eは巻回ターンおよびピッチ間隔の広く
て大きい三重目のコイル73部分では流れてしまい付着
していない。(図5は二次コイル72部分の一部を拡大
して示す。) この電子放射性物質9Eの塗布は、トリプルコイルフィ
ラメント7を上記電子放射性物質の炭酸化物溶液中に浸
漬して、一次芯線81が残っている一次コイル71(巻
回ターン内およびピッチ間)部分および二次コイル72
で形成される空隙内(巻回ターン内およびピッチ間)に
毛管現象を利用して電子放射性物質9Eを塗布、乾燥さ
せることによって行われる。そして、ランプLの排気工
程において電極であるトリプルコイルフィラメント7を
高周波などによって加熱しコイルフィラメント7に被着
した電子放射性物質9Eを分解させて酸化物としてあ
る。このような構成のランプLをたとえば一般家庭にお
いて照明器具に取付け通電使用すれば,通常の照明用と
してグローブ4B部分から所定の発光をする。
【0025】さらに詳述すると、このランプLは熱電極
であるトリプルコイルフィラメント7に通電して予熱す
ると、コイルフィラメント7に担持された電子放射性物
質9Eから熱電子がバルブ1内に放出され、この熱電子
が反対側のトリプルコイルフィラメント7の高圧に引か
れ移動しアーク放電が始まる。この放電により流れる電
子はバルブ1内の水銀原子と衝突して紫外線を発生し、
この紫外線によりバルブ1内面に塗布されている蛍光体
被膜が励起されて可視光が発光しバルブ1外面から放射
される。
【0026】そして、この放電の起点(陰極スポット
(輝点))は熱陰極であるトリプルコイルフィラメント
7における電子放射性物質9Eの端部からで、この陰極
スポット(輝点)は電子放射性物質9Eの飛散とともに
移動していく。この電子放射性物質9Eが飛散消耗して
無くなると、正常の電圧では両コイルフィラメント7、
7間での十分な電子放射が困難になって、アーク放電の
維持が不可能となりランプLは消灯して寿命が尽きるこ
ととなる。
【0027】しかし、このランプ1は従来のランプに比
べ一次コイル71および二次コイル72の各部寸法を調
整して従来のランプより多量の電子放射性物質9Eを担
持させることができる。また、二次コイル72の内径と
ピッチおよび一次コイル71内の芯線81が上記寸法で
あれば電子放射性物質9Eの溶液がコイル72、71内
に侵入しやすく、また、焼成後塊状となってからはピッ
チ間から脱落などすることなく強固に担持させることが
できる。
【0028】また、一次コイル71内に芯線81が入れ
てあるので、点灯時にコイル7に生じるサグの程度も軽
く、コイル7の変形によるたわみやピッチむらなどの発
生もわずかで、陰極スポット(輝点)温度も最適な10
50℃以下を確保することができるなど、ランプの発光
効率や寿命特性におよぼすばらつきを低減できた。
【0029】そして、本発明者はランプ電流が250m
A〜350mAのランプに使用するトリプルコイルフィ
ラメントについて種々検討した結果、下記の数値範囲お
よび特性に影響する二次コイル72部分の内径(m
m)、ピッチ(mm)および一次コイル71内に入れた
芯線径(mm)の関係について三次元空間にプロットし
た図6より、所望のランプ電流のコイルデータが取り出
せることが分かった。
【0030】 0.022mm≦ タングステン線外径(FD1) ≦0.035mm、 0.06 mm≦ 一次コイル71の内径(MD1) ≦0.1 mm、 0.064mm≦ 一次コイル71のピッチ(P1) ≦0.096mm、 0.2 mm≦ 二次コイル72の内径(MD2) ≦0.35 mm、 0.2 mm≦ 二次コイル72のピッチ(P2) ≦0.35 mm、 0.72 mm≦ 三次コイル7 の内径(MD3) ≦1.1 mm、 0.63 mm≦ 二次コイル7 のピッチ(P3) ≦1.3 mm、 なお、ここではコイルの内径=芯線外径として扱った。
【0031】また、図6におけるA・B点を結ぶ直線上
でこの線より外れても線中心より偏りが20%以内の範
囲ならば許容できた。
【0032】なお、図6中におけるA点はランプ電流2
50mA時の下限値で、これ以下では電子放射性物質の
がコイル内に侵入しにくく、電子放射性が劣りランプが
短寿命となる。ただし、コイルの温度は上がり始動特性
はよくなる。また、B点はランプ電流350mA時の上
限値で、これ以上では電子放射性物質はコイル内に侵入
し易いが、電子放射性物質の保持機能が劣りランプが短
寿命となる。同時に、コイルの温度は上がりくく始動特
性は悪くなる。
【0033】上記からと図6から考察するにランプ電流
ILが250mA〜350mAのランプに使用するトリ
プルコイルフィラメントにおけるディメンションは、下
記の式で導き出される範囲内であればよい。
【0034】このときのFD1,MD1,P1,MD
2,P2,MD3,P3の値(mm)が、 を満足する範囲内で、かつ、その偏差は±20%まで許
容される。
【0035】そして、タングステン線外径(FD1)が
0.022mmを下回ると、線が細くなってスポット
(輝点)温度が高くなり過ぎることと、強度が弱くコイ
リング工程での断線が多くなる。また、0.035mm
を越えるとスポット(輝点)温度が低くなり過ぎること
と電子放射性物質が付着しにくくなる。
【0036】また、一次コイル71の内径(MD1)が
0.06mmを下回ると、スポット(輝点)温度が高く
なり過ぎることと、電子放射性物質が付着しにくくな
る。また、0.1mmを越えるとスポット(輝点)温度
が低くなり過ぎることと一次芯線 により変形しタ
ングステン線の断線を招き易い。
【0037】また、一次コイル71のピッチ(P1)が
0.064mmを下回ると、スポット(輝点)温度が高
くなり過ぎることと、電子放射性物質が付着しにくくな
る。また、0.096mmを越えるとスポット(輝点)
温度が低くなり過ぎることと、電子放射性物質被着時に
流れ落ちてしまう。
【0038】また、二次コイル72の内径(MD2)が
0.2mmを下回ると、スポット(輝点)温度が高くな
り過ぎることと、電子放射性物質が付着量が少なくな
る。また、0.35mmを越えるとスポット(輝点)温
度が低くなり過ぎることと、電子放射性物質が内部まで
活性化されにくくなる。
【0039】また、二次コイル72のピッチ(P2)が
0.2mmを下回ると、スポット(輝点)温度が高くな
り過ぎることと、電子放射性物質が付着しにくくなる。
また、0.096mmを越えるとスポット(輝点)温度
が低くなり過ぎることと、電子放射性物質被着時に流れ
落ちてしまう。
【0040】また、三次コイル7の内径(MD3)が
0.72mmを下回ると、スポット(輝点)温度が高く
なり過ぎる。また、1.1mmを越えるとスポット(輝
点)温度が低くなり過ぎることと、コイル相互がからみ
易くなって継線作業がやりにくくなる。
【0041】さらに、三次コイル7のピッチ(P3)が
0.63mmを下回ると、スポット(輝点)温度が高く
なり過ぎる。また、1.30mmを越えるとスポット
(輝点)温度が低くなり過ぎることと、巻き数が少なく
なるため電子放射性物質の付着量が少なくなる。
【0042】などのことがあり、上記の範囲内に抑える
のが好ましい。
【0043】また、上記の二次コイル72部分の内径
(mm)、ピッチ(mm)および一次コイル71内に入
れた芯線径(mm)が始動電圧(Vs)および電子放射
性物質の付着量(mg)については図7および図8に示
す。これらの図から仕様に応じ適宜決めればよい。
【0044】また、三次コイル7の長さ(三重コイル部
分のみ)はバルブの開口部との接触があり3mm以下が
好ましい。
【0045】また、バルブの内径は9〜16mmの範囲
のものに適用できる。
【0046】また、本発明者が上記実施例と同形で、ラ
ンプ電流が250〜350mAの各種電球形蛍光ランプ
Lを試作した結果によれば、熱陰極を構成するトリプル
コイルフィラメントは、上記数値を満足する範囲内であ
ればスポット(輝点)温度を1050℃以下に維持でき
上記実施例と同様に良好であった。
【0047】そして、本発明によれば従来のランプのコ
イルフィラメントより多量の電子放射性物質を担持させ
ることができ、また、一次コイル内に芯線が入れてある
ので、点灯時にコイルに生じるサグの程度も軽く、コイ
ルフィラメントの変形によるたわみやピッチむらなどの
発生もわずかで、陰極スポット(輝点)温度を不安定に
するなど、ランプの始動特性、発光効率や寿命特性にお
よぼすばらつきを低減できた。
【0048】なお、本発明は上記実施例に限定されな
い。たとえば、ランプは電球形蛍光ランプに限らず、E
型口金を使用しないバルブをU字形、W字形、環形など
に屈曲してあるランプはもちろん直管形であってもよ
く、種別も蛍光ランプに限らず、紫外線放射用などのラ
ンプなどでもよく、また、バルブ内に水銀を封入しない
希ガス発光によるランプなど他の低圧放電ランプにも適
用できる。
【0049】また、熱陰極を構成するコイルはランプ電
流に応じて変わるのはもちろんで、そのフィラメント線
外径およびコイルの長さ、内径、巻数やピッチなどの構
成寸法は適宜決めればよい。
【0050】また、コイルに保持される電子放射性物質
は上記に記載の(Ba、Ca、Sr)Oに限らず、Ba
−M−O(M;Ta、Al、V、W、Ti)、Ba−C
a−M−O(M;Ta、Al、V、W、Ti)などやこ
れらを組合わせたものあるいはAl2 3 、ZrO2
Sr2 3 を少量添加したものなどであってもよい。
【0051】また、本発明の蛍光ランプLは図9に示す
ような放電ランプ装置である照明器具Dで使用される。
図9において反射板Rなどの筐体に取付けられたソケッ
トS、Sに蛍光ランプLは装着され点灯される。図中C
は安定器などの点灯回路装置が収容されたケースであ
る。
【0052】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、一
次コイル中に芯線を入れてコイル抵抗値が下がるのを上
記芯線径とコイルピッチなどとの組み合わせを改善する
ことにより最適化して陰極スポット(輝点)温度を安定
化し、ランプの始動特性の維持向上と長寿命化を可能に
できた。また、一次コイル中に芯線を入れてコイルのサ
グを防止して、コイル変形による発光特性および寿命特
性のばらつきの低減と、振動や衝撃に対するコイル強度
の向上がはかれた。
【0053】したがって、発光特性や始動特性および寿
命特性のばらつきが少なく、また、長期にわたり安定し
た点灯特性を有し、かつ、振動・衝撃に強い低圧放電ラ
ンプを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電球形蛍光ランプの実施例を示す一部
断面正面図である。
【図2】図1のランプに使用されるトリプル(三重)コ
イルの製造工程途中の一次コイルの一部を拡大して示
し、図2(a)は側面断面図、図2(b)は正面図であ
る。
【図3】図1のランプに使用されるトリプル(三重)コ
イルの製造工程途中の二次コイルの一部を拡大して示す
正面断面図である。
【図4】図1のランプに使用されるトリプル(三重)コ
イルを示す一部断面正面図である。
【図5】図4のトリプル(三重)コイルの一部を拡大し
て示す正面図である。
【図6】二次コイルの内径(mm)と二次コイルのピッ
チ(mm)と一次コイルに入っている芯線外径(mm)
との関係を対比して示すグラフである。
【図7】二次コイルの内径(mm)と二次コイルのピッ
チ(mm)と一次コイルに入っている芯線外径(mm)
の始動電圧(Vs)を示すグラフである。
【図8】二次コイルの内径(mm)と二次コイルのピッ
チ(mm)と一次コイルに入っている芯線外径(mm)
の電子放射性物質の付着量を示すグラフである。
【図9】本発明の放電ランプ装置の実施例を示す斜視図
である。
【符号の説明】
L:ランプ(電球形蛍光ランプ) 1:ガラスバルブ 4A:カバー部材 4B:グローブ 6:口金 7:トリプル(三重)コイル 70:フィラメント線 71:一次コイル 72:二次コイル 81:芯線 9E:電子放射性物質

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラスバルブと;このガラスバルブ内に
    封入された放電媒体と:上記ガラスバルブの両端に設け
    られ、下記のコイルディメンションを有するタングステ
    ン線からなるトリプルコイルフィラメントと:このコイ
    ルフィラメントに被着された電子放射性物質と:を具備
    していることを特徴とする低圧放電ランプ。コイルディ
    メンションとして、 250mA ≦ 定格ランプ電流IL ≦ 350m
    A、 であり、このときのFD1,MD1,P1,MD2,P
    2,MD3,P3の値(mm)が、 を満足する値で、その値(mm)からFD1,MD1,
    P1,MD2,P2,MD3,P3がそれぞれ±20%
    の偏差の範囲内にある。なお、上記において、 FD1:タングステン線径、 MD1:一次芯線径、 P1:一次コイルピッチ、 MD2:二次芯線径、 P2:二次コイルピッチ、 MD3:三次芯線径、 P3:三次コイルピッチ、
    である。
  2. 【請求項2】 上記ガラスバルブの内径が9〜16mm
    であることを特徴とする請求項1に記載の低圧放電ラン
    プ。
  3. 【請求項3】 上記ガラスバルブの外形が直管状または
    曲管状であることを特徴とする請求項1または請求項2
    に記載の低圧放電ランプ。
  4. 【請求項4】 上記ガラスバルブの内面には蛍光体被膜
    が形成してあることを特徴とする請求項1ないし請求項
    3のいずれかに記載の低圧放電ランプ。
  5. 【請求項5】 ホルダーと;このホルダーに取付けられ
    た点灯回路装置と;この点灯回路装置に接続されるとと
    もに上記ホルダーに保持された上記請求項1ないし請求
    項4のいずれかに記載の低圧放電ランプと;上記点灯回
    路装置および上記ホルダーを覆うとともに口金を設けて
    なるカバー部材と;を具備したことを特徴とする放電ラ
    ンプ装置。
  6. 【請求項6】 点灯回路装置と;この点灯回路装置に接
    続したソケットと;このソケットに装着された上記請求
    項1ないし請求項4のいずれかに記載の低圧放電ランプ
    と;を具備したことを特徴とする放電ランプ装置。
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