JPH08103090A - エネルギー伝送装置 - Google Patents
エネルギー伝送装置Info
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- JPH08103090A JPH08103090A JP23804894A JP23804894A JPH08103090A JP H08103090 A JPH08103090 A JP H08103090A JP 23804894 A JP23804894 A JP 23804894A JP 23804894 A JP23804894 A JP 23804894A JP H08103090 A JPH08103090 A JP H08103090A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】複雑な検出、制御機構なしに、高効率で小型機
械に光エネルギを供給出来るようにすること。 【構成】入射光に対する増幅作用を持つ光位相共役鏡11
0,111,112,113,114,116と、光エネルギ供給対象である
小型機械中に内蔵され、前記光位相共役鏡にレーザ光を
照射するレーザ発振手段12と、このレーザ発振手段より
小型機械の外部に向けて放射されたレーザ光を光位相共
役鏡に伝送する光学系18,19 とを持つ構成とする。
械に光エネルギを供給出来るようにすること。 【構成】入射光に対する増幅作用を持つ光位相共役鏡11
0,111,112,113,114,116と、光エネルギ供給対象である
小型機械中に内蔵され、前記光位相共役鏡にレーザ光を
照射するレーザ発振手段12と、このレーザ発振手段より
小型機械の外部に向けて放射されたレーザ光を光位相共
役鏡に伝送する光学系18,19 とを持つ構成とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロマシンなどの
小型機械にエネルギーを供給するエネルギー伝送装置に
関する。
小型機械にエネルギーを供給するエネルギー伝送装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、種々の機械を小型化することによ
って、従来の機能をより高精度化したり、従来にない機
能を持たせようとする試みがなされている。これらは機
械材料、加工法の進歩、半導体作製技術の転用、生物に
おける構成、動力機構の模倣等により可能となった技術
である。これらの機械は通称マイクロマシンと呼ばれて
いるが、ここではより一般的に小型機械と呼ぶ。これら
の小型機械は従来の機械では不可能であったような領域
での調査、測定、作業等に用いられる。この領域とは、
たとえば生体内部、細径管内部、複雑な機械の内部等で
ある。
って、従来の機能をより高精度化したり、従来にない機
能を持たせようとする試みがなされている。これらは機
械材料、加工法の進歩、半導体作製技術の転用、生物に
おける構成、動力機構の模倣等により可能となった技術
である。これらの機械は通称マイクロマシンと呼ばれて
いるが、ここではより一般的に小型機械と呼ぶ。これら
の小型機械は従来の機械では不可能であったような領域
での調査、測定、作業等に用いられる。この領域とは、
たとえば生体内部、細径管内部、複雑な機械の内部等で
ある。
【0003】このような小型機械を実現させるための要
因としては、小型機械を作製する技術、小型機械の各構
成要素の動作を制御する技術、小型機械にエネルギーを
供給する技術があげられる。このうち前二者について
は、前述した技術の発達により種々の技術が蓄積されて
いるが、小型機械にエネルギーを供給する技術は未成熟
である。
因としては、小型機械を作製する技術、小型機械の各構
成要素の動作を制御する技術、小型機械にエネルギーを
供給する技術があげられる。このうち前二者について
は、前述した技術の発達により種々の技術が蓄積されて
いるが、小型機械にエネルギーを供給する技術は未成熟
である。
【0004】ここで、現在提案されているエネルギー供
給法をいくつか示す。図8は光電変換を利用した光によ
るエネルギー供給の概念図である。図中1は小型機械で
あり、その一部に光電変換素子2が形成されている。光
電変換素子2は外部の光源3から照射される光を電気エ
ネルギーに変換してこれを動力源とし所定の作業を行
う。現在、この方式によるエネルギーを供給機構では、
指向性の低い光源を用いている。すなわち光源3から光
を小型機械1の存在する場所をその内部に含むような立
体角Ω0 中に放射する。小型機械上の光電変換素子2
は、光電変換素子2から光源3を見込む立体角Ω中の光
を受光し、それを電気エネルギーに変換する。このよう
な方式の場合、Ω0 をΩに比べて非常に大きくしなけれ
ばならないのが普通である。なぜなら、Ω0 は小型機械
1が作業中に位置する可能性のある領域すべてを含まな
ければならず、一方、Ωは小型機械自体が小さいために
必然的に小さくなるためである。したがって、この方式
では光源3から放射される光の全エネルギーのうちΩ/
Ω0 を利用するのみであり、エネルギー供給法としては
きわめて効率が悪い。
給法をいくつか示す。図8は光電変換を利用した光によ
るエネルギー供給の概念図である。図中1は小型機械で
あり、その一部に光電変換素子2が形成されている。光
電変換素子2は外部の光源3から照射される光を電気エ
ネルギーに変換してこれを動力源とし所定の作業を行
う。現在、この方式によるエネルギーを供給機構では、
指向性の低い光源を用いている。すなわち光源3から光
を小型機械1の存在する場所をその内部に含むような立
体角Ω0 中に放射する。小型機械上の光電変換素子2
は、光電変換素子2から光源3を見込む立体角Ω中の光
を受光し、それを電気エネルギーに変換する。このよう
な方式の場合、Ω0 をΩに比べて非常に大きくしなけれ
ばならないのが普通である。なぜなら、Ω0 は小型機械
1が作業中に位置する可能性のある領域すべてを含まな
ければならず、一方、Ωは小型機械自体が小さいために
必然的に小さくなるためである。したがって、この方式
では光源3から放射される光の全エネルギーのうちΩ/
Ω0 を利用するのみであり、エネルギー供給法としては
きわめて効率が悪い。
【0005】この欠点を改善するためには、たとえば図
9に示すように、図8と同様の構成要素である小型機械
1、光電変換素子2、光源3からなる構成に集束光学系
4を追加し、光源3からの光を光電変換素子2上に集束
させればよい。しかし、このためには、小型機械1が作
業領域のどこにいるかを検出しなければならず、またそ
の位置に応じて光学系を制御して小型機械1上の光電変
換素子2上に光を集束させる機構も必要となる。また、
エネルギー伝送中も小型機械が動く場合には、それに追
従して光を走査する必要がある。このような構成は装置
全体を複雑にするばかりでなく、できるだけ外部との結
合なしに単体で作業し得る小型機械を提供しようとする
開発思想に反するものとなる。
9に示すように、図8と同様の構成要素である小型機械
1、光電変換素子2、光源3からなる構成に集束光学系
4を追加し、光源3からの光を光電変換素子2上に集束
させればよい。しかし、このためには、小型機械1が作
業領域のどこにいるかを検出しなければならず、またそ
の位置に応じて光学系を制御して小型機械1上の光電変
換素子2上に光を集束させる機構も必要となる。また、
エネルギー伝送中も小型機械が動く場合には、それに追
従して光を走査する必要がある。このような構成は装置
全体を複雑にするばかりでなく、できるだけ外部との結
合なしに単体で作業し得る小型機械を提供しようとする
開発思想に反するものとなる。
【0006】また、図10のように、光源3と小型機械
1の間を光ファイバで中継する方法も提案されている。
この方法では光源3からの光の全量をファイバによって
小型機械1の近くに伝送するため、図8の方法に比べて
エネルギー効率は良い。また、通常の光照射が困難な場
所、たとえば細径管中等に位置する小型機械に対しても
エネルギーを供給できる。しかし、小型機械の位置に応
じてファイバを制御しなければならないという欠点があ
る。
1の間を光ファイバで中継する方法も提案されている。
この方法では光源3からの光の全量をファイバによって
小型機械1の近くに伝送するため、図8の方法に比べて
エネルギー効率は良い。また、通常の光照射が困難な場
所、たとえば細径管中等に位置する小型機械に対しても
エネルギーを供給できる。しかし、小型機械の位置に応
じてファイバを制御しなければならないという欠点があ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、マイ
クロマシンのような小型機械では、小型機械側に光電変
換素子を設け、この光電変換素子に対して光を照射して
エネルギーを得るようにしている。しかし、光を集束さ
せない場合にはエネルギー供給の効率が低く、あるい
は、光を小型機械に集束させるように構成したものであ
っても複雑な検出、制御機構が必要となるという欠点を
有している。本発明はこれらの欠点を克服し、簡易な構
成で、かつ高効率で小型機械にエネルギーを供給するこ
とが可能なエネルギー伝送装置を提供することを目的と
する。
クロマシンのような小型機械では、小型機械側に光電変
換素子を設け、この光電変換素子に対して光を照射して
エネルギーを得るようにしている。しかし、光を集束さ
せない場合にはエネルギー供給の効率が低く、あるい
は、光を小型機械に集束させるように構成したものであ
っても複雑な検出、制御機構が必要となるという欠点を
有している。本発明はこれらの欠点を克服し、簡易な構
成で、かつ高効率で小型機械にエネルギーを供給するこ
とが可能なエネルギー伝送装置を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記の目的
を達成するため以下のように構成する。すなわち、装置
にエネルギーを供給するためのエネルギー伝送装置にお
いて、前記装置に設けられたコヒーレント光放射手段
と、前記コヒーレント光放射手段からのコヒーレント光
を受けて、増幅された光位相共役波を発生する光位相共
役波発生手段と、前記装置に設けられ、前記位相共役波
を受けて電気信号に変換する光電変換手段と、を有する
構成とする。コヒーレント光放射手段は、自らコヒーレ
ント光を発生する手段と外部のコヒーレント光源からの
コヒーレント光を反射することによってコヒーレント光
を放射する手段の両者を含む概念である。
を達成するため以下のように構成する。すなわち、装置
にエネルギーを供給するためのエネルギー伝送装置にお
いて、前記装置に設けられたコヒーレント光放射手段
と、前記コヒーレント光放射手段からのコヒーレント光
を受けて、増幅された光位相共役波を発生する光位相共
役波発生手段と、前記装置に設けられ、前記位相共役波
を受けて電気信号に変換する光電変換手段と、を有する
構成とする。コヒーレント光放射手段は、自らコヒーレ
ント光を発生する手段と外部のコヒーレント光源からの
コヒーレント光を反射することによってコヒーレント光
を放射する手段の両者を含む概念である。
【0009】
【作用】以上の構成において、装置に設けられたコヒー
レント光放射手段から出射されたコヒーレント光は光位
相共役波発生手段に入射する。光位相共役波発生手段で
は入射したコヒーレント光より強度の大きい位相共役波
を発生し、この位相共役波を装置に設けられた光電変換
手段で受けて電気信号に変換し、エネルギーとして利用
する。
レント光放射手段から出射されたコヒーレント光は光位
相共役波発生手段に入射する。光位相共役波発生手段で
は入射したコヒーレント光より強度の大きい位相共役波
を発生し、この位相共役波を装置に設けられた光電変換
手段で受けて電気信号に変換し、エネルギーとして利用
する。
【0010】
【実施例】本発明では光の位相共役波を発生させる機構
を用いるが、まず、その原理について説明する。
を用いるが、まず、その原理について説明する。
【0011】位相共役波(phase conjugate wave)と
は、入射波と同一の空間的分布を持ちその進行方向のみ
が逆転した波をいい、入射波に対する時間反転性を持っ
ている。任意の入射波に対してその位相共役波を発生す
る素子を、位相共役鏡(phaseconjugate mirror(PCM)
)と呼ぶ。図1は位相共役波および位相共役鏡の特性
を概念的に示したものである。
は、入射波と同一の空間的分布を持ちその進行方向のみ
が逆転した波をいい、入射波に対する時間反転性を持っ
ている。任意の入射波に対してその位相共役波を発生す
る素子を、位相共役鏡(phaseconjugate mirror(PCM)
)と呼ぶ。図1は位相共役波および位相共役鏡の特性
を概念的に示したものである。
【0012】図1に示すように、発散性の球面波Ei が
位相共役鏡に入射すると、位相共役鏡は自動的にEi の
位相共役波、すなわち光源に逆に集束するような集束性
球面波Ec を発生する。このような作用は、入射波が球
面波以外の任意の波面、振幅分布を持つ場合にも同様に
働く。光に対してこのような作用をする素子は、光がコ
ヒーレント光(レーザ光)の場合に可能であり、種々の
実現方法が提案されている。例えば文献[1]「左貝潤
一:位相共役光学、朝倉書店刊」に示されている。位相
共役鏡の特性を示す重要な量はその反射率Rと応答時間
τである。反射率Rとは、位相共役鏡への入射波強度に
対する位相共役波強度の比であり、図1中の記号を用い
れば以下のように定義される。
位相共役鏡に入射すると、位相共役鏡は自動的にEi の
位相共役波、すなわち光源に逆に集束するような集束性
球面波Ec を発生する。このような作用は、入射波が球
面波以外の任意の波面、振幅分布を持つ場合にも同様に
働く。光に対してこのような作用をする素子は、光がコ
ヒーレント光(レーザ光)の場合に可能であり、種々の
実現方法が提案されている。例えば文献[1]「左貝潤
一:位相共役光学、朝倉書店刊」に示されている。位相
共役鏡の特性を示す重要な量はその反射率Rと応答時間
τである。反射率Rとは、位相共役鏡への入射波強度に
対する位相共役波強度の比であり、図1中の記号を用い
れば以下のように定義される。
【0013】 R= |Ec |2 /|Ei |2 …(1) また、応答時間τとは入射波が入射してからその位相共
役波が発生するまでの時間である。Rおよびτは、位相
共役鏡の構成原理、材料によってさまざまである。現在
までの報告によれば、反射率Rはごく微小な値(たとえ
ば0.1%程度)から非常に大きい値(〜1000)に
までまたがる。また、τは瞬時(ns)から数10秒の
範囲にまたがる。本発明において重要なことは、反射率
Rが1より大きい、すなわち増幅作用を持つ位相共役鏡
が実際に実現できることである。
役波が発生するまでの時間である。Rおよびτは、位相
共役鏡の構成原理、材料によってさまざまである。現在
までの報告によれば、反射率Rはごく微小な値(たとえ
ば0.1%程度)から非常に大きい値(〜1000)に
までまたがる。また、τは瞬時(ns)から数10秒の
範囲にまたがる。本発明において重要なことは、反射率
Rが1より大きい、すなわち増幅作用を持つ位相共役鏡
が実際に実現できることである。
【0014】本発明では、このような増幅作用を持つ位
相共役鏡を、以下の実施例に記するように配置してエネ
ルギー供給を実現するものであるが、その基本的作用は
図2、図3に示すような2種類の配置に代表させて説明
できる。
相共役鏡を、以下の実施例に記するように配置してエネ
ルギー供給を実現するものであるが、その基本的作用は
図2、図3に示すような2種類の配置に代表させて説明
できる。
【0015】図2は、本明細書中、以下において第一種
のエネルギー供給法と呼ぶ原理の概念図である。図中1
は小型機械であり、これは外部にレーザ光を照射する機
能および外部からのレーザ光を受信して電気エネルギー
に変換する光電変換機能を具備するものとする。この機
構は実施例中で詳しく記述するが、ここでは単純にまと
めて送受信部6と表示する。
のエネルギー供給法と呼ぶ原理の概念図である。図中1
は小型機械であり、これは外部にレーザ光を照射する機
能および外部からのレーザ光を受信して電気エネルギー
に変換する光電変換機能を具備するものとする。この機
構は実施例中で詳しく記述するが、ここでは単純にまと
めて送受信部6と表示する。
【0016】さて小型機械1は内部に蓄積した電気エネ
ルギーによって所定の作業を行うが、そのエネルギーの
残量がある一定値以下になると、その残量の一部をレー
ザ光として外部に放射する。これを今後プローブ光と呼
ぶ。プローブ光の一部は、外部空間に設置した光学系7
の開口に到達し、光学系7はそれを位相共役鏡8に伝達
する。位相共役鏡8は入射光を受けて、入射光の位相共
役波を放射する。位相共役波はその基本的性質すなわち
入射光の時間反転波であるという性質により、入射光の
たどった経路を正確に逆戻りする。
ルギーによって所定の作業を行うが、そのエネルギーの
残量がある一定値以下になると、その残量の一部をレー
ザ光として外部に放射する。これを今後プローブ光と呼
ぶ。プローブ光の一部は、外部空間に設置した光学系7
の開口に到達し、光学系7はそれを位相共役鏡8に伝達
する。位相共役鏡8は入射光を受けて、入射光の位相共
役波を放射する。位相共役波はその基本的性質すなわち
入射光の時間反転波であるという性質により、入射光の
たどった経路を正確に逆戻りする。
【0017】この結果、位相共役波は光学系7を通過
し、小型機械1上の送受信部6の部分に集束するように
伝搬する。この過程は、小型機械1の位置が変化しても
同様に作用する。すなわち、位相共役鏡とは任意の入射
波に対してその位相共役波を発生するものであるから、
最初に小型機械1から放射されたプローブ光が光学系7
の開口を通過して位相共役鏡8に到達すれば、その位相
共役波は必ず小型機械1上の送受信部2の部分に照射さ
れるのである。
し、小型機械1上の送受信部6の部分に集束するように
伝搬する。この過程は、小型機械1の位置が変化しても
同様に作用する。すなわち、位相共役鏡とは任意の入射
波に対してその位相共役波を発生するものであるから、
最初に小型機械1から放射されたプローブ光が光学系7
の開口を通過して位相共役鏡8に到達すれば、その位相
共役波は必ず小型機械1上の送受信部2の部分に照射さ
れるのである。
【0018】次に、この構成において位相共役鏡8が小
型機械1にエネルギーを供給できることを説明する。い
ま、小型機械1中のレーザにおいて電気エネルギーをプ
ローブ光に変換する効率をη1 、送受信部6内の光電変
換器においてレーザ光を電気エネルギーに変換する効率
をη2 とする。また、小型機械1から放射された光エネ
ルギーのうち光学系7の開口を通る割合をγ、位相共役
鏡の反射率をRとする。このとき、最初に小型機械1中
でプローブ光を発生させるのに必要なエネルギーI
0 と、最後に光電変換器によって位相共役波から生成さ
れるエネルギーIとの間には次の関係がなりたつ。
型機械1にエネルギーを供給できることを説明する。い
ま、小型機械1中のレーザにおいて電気エネルギーをプ
ローブ光に変換する効率をη1 、送受信部6内の光電変
換器においてレーザ光を電気エネルギーに変換する効率
をη2 とする。また、小型機械1から放射された光エネ
ルギーのうち光学系7の開口を通る割合をγ、位相共役
鏡の反射率をRとする。このとき、最初に小型機械1中
でプローブ光を発生させるのに必要なエネルギーI
0 と、最後に光電変換器によって位相共役波から生成さ
れるエネルギーIとの間には次の関係がなりたつ。
【0019】 I=η1 η2 γRI0 …(2) したがって、 I/I0 =η1 η2 γR>1 …(3) であれば、小型機械1中においてプローブ光を発生させ
るのに必要なエネルギーよりも光電変換器によって位相
共役波から生成されるエネルギーの方が大きくなり、エ
ネルギー供給が達成される。ここで、上記(3) 式は次の
ように書ける。
るのに必要なエネルギーよりも光電変換器によって位相
共役波から生成されるエネルギーの方が大きくなり、エ
ネルギー供給が達成される。ここで、上記(3) 式は次の
ように書ける。
【0020】 R>1/η1 η2 γ …(4) 1/η1 η2 γ>1であるから、(4) 式の条件を達成す
るにためは位相共役鏡の反射率Rが1より大きいことが
必要条件である。しかるに、レーザ光に対する位相共役
鏡においては、種々の方法により反射率を1以上にする
ことが可能であり、1000程度の非常に大きな値にす
ることも可能である。このような位相共役鏡を用いれば
上記(3) 式の条件を満たすことは可能であり、結果とし
て小型機械1に対するエネルギー供給が達成されること
になる。
るにためは位相共役鏡の反射率Rが1より大きいことが
必要条件である。しかるに、レーザ光に対する位相共役
鏡においては、種々の方法により反射率を1以上にする
ことが可能であり、1000程度の非常に大きな値にす
ることも可能である。このような位相共役鏡を用いれば
上記(3) 式の条件を満たすことは可能であり、結果とし
て小型機械1に対するエネルギー供給が達成されること
になる。
【0021】次に、本明細書中で第二種のエネルギー供
給法と呼ぶ原理について説明する。この方法の基本的概
念図を図3に示す。図3において、1は小型機械であ
り、これは外部からの光を反射し、かつ外部からの光を
受信して電気エネルギーに変換する光電変換器を具備す
る。この機構の具体的構造は実施例中で述べるがここで
は単に反射/受信部9と記す。3はレーザ発振器、7、
8は図2と同様にそれぞれ光学系、位相共役鏡である。
給法と呼ぶ原理について説明する。この方法の基本的概
念図を図3に示す。図3において、1は小型機械であ
り、これは外部からの光を反射し、かつ外部からの光を
受信して電気エネルギーに変換する光電変換器を具備す
る。この機構の具体的構造は実施例中で述べるがここで
は単に反射/受信部9と記す。3はレーザ発振器、7、
8は図2と同様にそれぞれ光学系、位相共役鏡である。
【0022】本構成においては、まずレーザ3によって
レーザ光を小型機械1に向けて照射する。この時、小型
機械1本体を正確に狙って照射する必要はなく、小型機
械1の存在位置を含む領域を漠然と照射するだけでよ
い。この照射光の一部は、小型機械1上の反射/受信部
9によって反射される。この反射光のうちの一部は光学
系7の開口に到達し、位相共役鏡8に伝送される。この
光は第一種のエネルギー供給法における小型機械中から
発信される光と同様の役割を果たすので、プローブ光と
呼ぶ。この後の過程は前述した第一種のエネルギー供給
法と同様である。すなわち、位相共役鏡8は入射光の位
相共役波を自動的に発生し、位相共役波はその本来的な
性質により入射光の経路を逆進し反射/受信部9 に到達
し、そこで電気エネルギーに変換される。
レーザ光を小型機械1に向けて照射する。この時、小型
機械1本体を正確に狙って照射する必要はなく、小型機
械1の存在位置を含む領域を漠然と照射するだけでよ
い。この照射光の一部は、小型機械1上の反射/受信部
9によって反射される。この反射光のうちの一部は光学
系7の開口に到達し、位相共役鏡8に伝送される。この
光は第一種のエネルギー供給法における小型機械中から
発信される光と同様の役割を果たすので、プローブ光と
呼ぶ。この後の過程は前述した第一種のエネルギー供給
法と同様である。すなわち、位相共役鏡8は入射光の位
相共役波を自動的に発生し、位相共役波はその本来的な
性質により入射光の経路を逆進し反射/受信部9 に到達
し、そこで電気エネルギーに変換される。
【0023】上述した原理を用いて位相共役波によるエ
ネルギ供給を実現する具体的な実施例を以下に説明す
る。
ネルギ供給を実現する具体的な実施例を以下に説明す
る。
【0024】(第1実施例)図4に本発明の第1実施例
を示す。本実施例は上記の第一種のエネルギー供給法に
よる構成となっている。1は小型機械本体であり、内部
に半導体レーザ12、透明窓13、半透鏡14、受光素
子15、蓄電池16を具備する。また、蓄電池16から
の電圧を利用して所定の作業を行うための動作部を有す
るが、それをここでは負荷17と表記する。半導体レー
ザ12の出射光の一部は半透鏡14によって反射され立
体角Ω0 中に放射される。このうち立体角Ω中にある光
は縮小光学系18の開口を通過する。この光の一部は半
透鏡19を透過して非線形媒質110に入射する。この
光をEi と呼び、その強度をIi とする。
を示す。本実施例は上記の第一種のエネルギー供給法に
よる構成となっている。1は小型機械本体であり、内部
に半導体レーザ12、透明窓13、半透鏡14、受光素
子15、蓄電池16を具備する。また、蓄電池16から
の電圧を利用して所定の作業を行うための動作部を有す
るが、それをここでは負荷17と表記する。半導体レー
ザ12の出射光の一部は半透鏡14によって反射され立
体角Ω0 中に放射される。このうち立体角Ω中にある光
は縮小光学系18の開口を通過する。この光の一部は半
透鏡19を透過して非線形媒質110に入射する。この
光をEi と呼び、その強度をIi とする。
【0025】ここで非線形媒質とは、三次の非線形光学
効果を持つ物質または光屈折性物質であり、例えば、N
a蒸気、BaTiO3 、GaAsなどがある。また、一
部は半透鏡19によって反射され、レンズ系111、レ
ーザ増幅器112、反射鏡113、114、レンズ11
5、自己励起型位相共役鏡116によって構成されるポ
ンプ波生成部に伝送される。
効果を持つ物質または光屈折性物質であり、例えば、N
a蒸気、BaTiO3 、GaAsなどがある。また、一
部は半透鏡19によって反射され、レンズ系111、レ
ーザ増幅器112、反射鏡113、114、レンズ11
5、自己励起型位相共役鏡116によって構成されるポ
ンプ波生成部に伝送される。
【0026】半透鏡19によって反射された光はレンズ
系111によってある程度コリメートされた後にレーザ
増幅器112によって増幅される。この光は反射鏡11
3、114によって反射した後、非線形媒質110に入
射する。この光をポンプ光Ep1と呼び、その強度をIp1
とする。ポンプ光Ep1の一部は非線形媒質110を透過
し、レンズ115によって自己励起型位相共役鏡116
に入射する。自己励起型位相共役鏡とは、入射光以外の
光なしに入射光の位相共役波を発生する装置であり、た
とえばBaTiO3 単結晶単体により構成される。
系111によってある程度コリメートされた後にレーザ
増幅器112によって増幅される。この光は反射鏡11
3、114によって反射した後、非線形媒質110に入
射する。この光をポンプ光Ep1と呼び、その強度をIp1
とする。ポンプ光Ep1の一部は非線形媒質110を透過
し、レンズ115によって自己励起型位相共役鏡116
に入射する。自己励起型位相共役鏡とは、入射光以外の
光なしに入射光の位相共役波を発生する装置であり、た
とえばBaTiO3 単結晶単体により構成される。
【0027】この自己励起型位相共役鏡116はポンプ
光Ep1の位相共役波を自動的に出射する。この光をポン
プ光Ep2と呼び、その強度をIp2とする。自己励起型位
相共役鏡としてBaTiO3 単結晶を用いた場合、自己
励起位相共役鏡の反射率は数10%であり、この結果I
p2はIp1の数10%の値となる。
光Ep1の位相共役波を自動的に出射する。この光をポン
プ光Ep2と呼び、その強度をIp2とする。自己励起型位
相共役鏡としてBaTiO3 単結晶を用いた場合、自己
励起位相共役鏡の反射率は数10%であり、この結果I
p2はIp1の数10%の値となる。
【0028】さて、上記の構成により、非線形媒質11
0には強度Ii の入射光Ei 、強度Ip1のポンプ光
Ep1、強度Ip2のポンプ光Ep2が入射することになる。
この結果、文献[1] 等で公知である四光波混合が起り、
入射波Ei の位相共役波Ec が発生する。この位相共役
波Ec の強度はIi 、Ip1、Ip2の強度比によって変化
するが、Ip1、Ip2をIi に比べて非常に大きくすれば
Ic が大きくなり、位相共役鏡反射率R=Ic /Ii は
1を越えることが知られている。
0には強度Ii の入射光Ei 、強度Ip1のポンプ光
Ep1、強度Ip2のポンプ光Ep2が入射することになる。
この結果、文献[1] 等で公知である四光波混合が起り、
入射波Ei の位相共役波Ec が発生する。この位相共役
波Ec の強度はIi 、Ip1、Ip2の強度比によって変化
するが、Ip1、Ip2をIi に比べて非常に大きくすれば
Ic が大きくなり、位相共役鏡反射率R=Ic /Ii は
1を越えることが知られている。
【0029】いま、レーザ増幅器112の増幅率を大き
く設定すればIp1はIi に比べて大きくなる。また、B
aTiO3 単結晶を用いた場合、自己励起位相共役鏡の
反射率は数10%であるから、Ip2もIp1と同程度のオ
ーダーとなる。この結果、Ip1、Ip2がIi に比べて非
常に大きくなり、構成要素19〜116によって構成さ
れる位相共役鏡の反射率は1より大きくなる。また、上
記構成において自己励起位相共役鏡116を配置した理
由は、四光波混合における二つのポンプ波(この場合は
Ep1とEp2)は互いに位相共役である必要があるからで
あり、小型機械1と位相共役鏡19〜116の位置関係
が変わってプローブ光の波面に変更が生じても、この条
件が達成されるように構成するためである。
く設定すればIp1はIi に比べて大きくなる。また、B
aTiO3 単結晶を用いた場合、自己励起位相共役鏡の
反射率は数10%であるから、Ip2もIp1と同程度のオ
ーダーとなる。この結果、Ip1、Ip2がIi に比べて非
常に大きくなり、構成要素19〜116によって構成さ
れる位相共役鏡の反射率は1より大きくなる。また、上
記構成において自己励起位相共役鏡116を配置した理
由は、四光波混合における二つのポンプ波(この場合は
Ep1とEp2)は互いに位相共役である必要があるからで
あり、小型機械1と位相共役鏡19〜116の位置関係
が変わってプローブ光の波面に変更が生じても、この条
件が達成されるように構成するためである。
【0030】さて上記の過程により生じた位相共役波E
c は縮小光学系18を逆に通り、小型機械1の透明窓1
3を経て半透鏡14に到達する。この光の一部は半透鏡
14を透過して受光素子15で電流に変換され、蓄電池
16に電気エネルギーとして蓄えられる。その電気エネ
ルギーは負荷17によって消費され、小型機械の所定の
作業が行われる。
c は縮小光学系18を逆に通り、小型機械1の透明窓1
3を経て半透鏡14に到達する。この光の一部は半透鏡
14を透過して受光素子15で電流に変換され、蓄電池
16に電気エネルギーとして蓄えられる。その電気エネ
ルギーは負荷17によって消費され、小型機械の所定の
作業が行われる。
【0031】以上述べたように小型機械から出射された
光束を位相共役鏡で受け、発生した位相共役波を利用し
てエネルギーを得ているので、位相共役波のすべてが小
型機械に照射され、エネルギーの供給効率が高くなると
いう利点がある。すなわち、従来技術として挙げた図8
のような構成においては全放射光のうち小型機械に照射
される割合がΩ/Ω0 のみであるのに比べて、本実施例
の構成によれば、無駄な光を照射する必要がなく、エネ
ルギー供給効率が高い。
光束を位相共役鏡で受け、発生した位相共役波を利用し
てエネルギーを得ているので、位相共役波のすべてが小
型機械に照射され、エネルギーの供給効率が高くなると
いう利点がある。すなわち、従来技術として挙げた図8
のような構成においては全放射光のうち小型機械に照射
される割合がΩ/Ω0 のみであるのに比べて、本実施例
の構成によれば、無駄な光を照射する必要がなく、エネ
ルギー供給効率が高い。
【0032】また、位相共役鏡はいかなる入射光に対し
てもその位相共役波を発生する能力を有し、小型機械の
位置が変化してプローブ光の状態が変化しても、位相共
役波は必ず小型機械に到達するように伝搬するので、光
を照射する対象すなわち小型機械の位置を検出する必要
がないという利点を有する。従って、図9、図10のよ
うな従来方法では必要であった小型機械の位置検出、光
またはファイバの制御機構が不要となり、小型機械が非
常に小さくなった場合に効果的である。
てもその位相共役波を発生する能力を有し、小型機械の
位置が変化してプローブ光の状態が変化しても、位相共
役波は必ず小型機械に到達するように伝搬するので、光
を照射する対象すなわち小型機械の位置を検出する必要
がないという利点を有する。従って、図9、図10のよ
うな従来方法では必要であった小型機械の位置検出、光
またはファイバの制御機構が不要となり、小型機械が非
常に小さくなった場合に効果的である。
【0033】(第2実施例)図5に本発明の第2実施例
を示す。この実施例は上述した第二種のエネルギー供給
法に基づいている。21は小型機械であり、この小型機
械21にはその内部に、第1実施例と同様、入射光を電
気エネルギーに変換する光電変換素子22、この光電変
換素子22の出力する電気エネルギーを充電する蓄電池
23、この蓄電池23の電気エネルギーをエネルギー源
として駆動される負荷24を具備する。また、小型機械
21の上面には半透鏡25が設けられている。ここに照
射された光の一部は反射され、透過した光は受光素子2
2へ伝送される。26〜214はこの小型機械21にエ
ネルギーを供給する部分であり、小型機械21とは別体
に構成され、小型機械21から離間して配置される。
を示す。この実施例は上述した第二種のエネルギー供給
法に基づいている。21は小型機械であり、この小型機
械21にはその内部に、第1実施例と同様、入射光を電
気エネルギーに変換する光電変換素子22、この光電変
換素子22の出力する電気エネルギーを充電する蓄電池
23、この蓄電池23の電気エネルギーをエネルギー源
として駆動される負荷24を具備する。また、小型機械
21の上面には半透鏡25が設けられている。ここに照
射された光の一部は反射され、透過した光は受光素子2
2へ伝送される。26〜214はこの小型機械21にエ
ネルギーを供給する部分であり、小型機械21とは別体
に構成され、小型機械21から離間して配置される。
【0034】ここで、27はレーザ発振器、28は半透
鏡、29、214は反射鏡、26、210、212、は
レンズ(系)、211はレーザ増幅器、213は非線形
媒質である。ここでの非線形媒質も実施例1と同様に三
次の非線形光学効果を持つ物質または光屈折性物質であ
る。本構成では、まずレーザ27から放射された光が半
透鏡28で二つに分けられる。このうち一方は反射鏡2
9によって大体の方向を定められた後に凹レンズ210
により発散性球面波に変換され、小型機械21を含む領
域に照射される。また他方はレンズ系212により比較
的径の大きい平面波に変換され、レーザ増幅器211に
よって増幅された後に非線形媒質213に送られる。こ
のうち非線形媒質213を透過した成分は反射鏡214
によって完全に対向する方向に反射され、再び非線形媒
質213に送られる。他方、小型機械21に向けて照射
された光のうち、小型機械21の上面の半透鏡25に照
射された光は、その一部が反射される。このうち、レン
ズで構成された縮小光学系26の開口に到達した成分は
非線形媒質213に伝送される。
鏡、29、214は反射鏡、26、210、212、は
レンズ(系)、211はレーザ増幅器、213は非線形
媒質である。ここでの非線形媒質も実施例1と同様に三
次の非線形光学効果を持つ物質または光屈折性物質であ
る。本構成では、まずレーザ27から放射された光が半
透鏡28で二つに分けられる。このうち一方は反射鏡2
9によって大体の方向を定められた後に凹レンズ210
により発散性球面波に変換され、小型機械21を含む領
域に照射される。また他方はレンズ系212により比較
的径の大きい平面波に変換され、レーザ増幅器211に
よって増幅された後に非線形媒質213に送られる。こ
のうち非線形媒質213を透過した成分は反射鏡214
によって完全に対向する方向に反射され、再び非線形媒
質213に送られる。他方、小型機械21に向けて照射
された光のうち、小型機械21の上面の半透鏡25に照
射された光は、その一部が反射される。このうち、レン
ズで構成された縮小光学系26の開口に到達した成分は
非線形媒質213に伝送される。
【0035】以上の結果、非線形媒質213には3つの
光が入射することになり、四光波混合が起こる。このと
き、小型機械21から反射された光Ei がプローブ光と
なり、半透鏡28を透過した後にレーザ増幅器211、
レンズ系212を透過して非線形媒質213に入力する
光Ep1、非線形媒質213を透過した後、反射鏡214
で反射され再び非線形媒質213に入射する光Ep2がそ
れぞれ二つのポンプ光となる。この結果、プローブ光E
i の位相共役波Ec が発生する。この位相共役波は入射
プローブ光Ei の経路を逆進し、小型機械21上の半透
鏡25に到達する。このうち、半透鏡25を透過した成
分は受光素子22によって電流に変換され、蓄電池23
に蓄えられる。そして、小型機械の所定の作業を行うべ
く負荷24で消費される。
光が入射することになり、四光波混合が起こる。このと
き、小型機械21から反射された光Ei がプローブ光と
なり、半透鏡28を透過した後にレーザ増幅器211、
レンズ系212を透過して非線形媒質213に入力する
光Ep1、非線形媒質213を透過した後、反射鏡214
で反射され再び非線形媒質213に入射する光Ep2がそ
れぞれ二つのポンプ光となる。この結果、プローブ光E
i の位相共役波Ec が発生する。この位相共役波は入射
プローブ光Ei の経路を逆進し、小型機械21上の半透
鏡25に到達する。このうち、半透鏡25を透過した成
分は受光素子22によって電流に変換され、蓄電池23
に蓄えられる。そして、小型機械の所定の作業を行うべ
く負荷24で消費される。
【0036】このような構成によれば、レーザ発振器2
7からの光束の1部のみを利用するという点において従
来技術に類似しているが、位相共役鏡の反射率を1より
大きくすることによって小型機械21の受けるエネルギ
ーは大きくなるため、レーザ発振器27から出射する光
量は従来より小さくすることができる。したがって、よ
り効率の良いエネルギー伝送が可能になる。
7からの光束の1部のみを利用するという点において従
来技術に類似しているが、位相共役鏡の反射率を1より
大きくすることによって小型機械21の受けるエネルギ
ーは大きくなるため、レーザ発振器27から出射する光
量は従来より小さくすることができる。したがって、よ
り効率の良いエネルギー伝送が可能になる。
【0037】また、第1実施例と同様に、小型機械の位
置検出、光またはファイバの制御機構が不要となり、簡
易な構成の光エネルギー伝送装置を提供することができ
る。
置検出、光またはファイバの制御機構が不要となり、簡
易な構成の光エネルギー伝送装置を提供することができ
る。
【0038】さらに、小型機械は光源を有しないので、
小型機械をより小型にすることが可能となる。
小型機械をより小型にすることが可能となる。
【0039】(第3実施例)次に、図6に基づいて第3
実施例を説明する。これは、複数の小型機械に同時にエ
ネルギーを供給するものである。図6において、位相共
役波を発生させる機構は第2実施例と同様であり、簡単
のために位相共役波発生部30として代表させて記載す
る。また、小型機械31、32、33の構成も第2実施
例と同様である。
実施例を説明する。これは、複数の小型機械に同時にエ
ネルギーを供給するものである。図6において、位相共
役波を発生させる機構は第2実施例と同様であり、簡単
のために位相共役波発生部30として代表させて記載す
る。また、小型機械31、32、33の構成も第2実施
例と同様である。
【0040】このような構成において、レーザ光源3か
ら出射された光は複数の小型機械31、32、33に照
射される。それぞれの小型機械は照射された光束の1部
を反射し、プローブ光として放射する。そして、それぞ
れのうちのある部分(図において立体角Ω1、Ω2、Ω
3の内部にある部分)は光学系34の開口に達する。光
学系34を適当な縮小率をもつ縮小光学系とすれば、こ
れら複数のプローブ光をすべて位相共役波発生部30に
伝送することが可能である。
ら出射された光は複数の小型機械31、32、33に照
射される。それぞれの小型機械は照射された光束の1部
を反射し、プローブ光として放射する。そして、それぞ
れのうちのある部分(図において立体角Ω1、Ω2、Ω
3の内部にある部分)は光学系34の開口に達する。光
学系34を適当な縮小率をもつ縮小光学系とすれば、こ
れら複数のプローブ光をすべて位相共役波発生部30に
伝送することが可能である。
【0041】位相共役波発生部30は、これら複数のプ
ローブ光が重畳されてできた電場の位相共役波を出力す
る。この位相共役波は光学系34を逆向きに再通過し、
それぞれの小型機械31、32、33に照射される。こ
れらの照射された光は各小型機械に設けられた光電変換
部で電流に変換され、エネルギーとして利用される。
ローブ光が重畳されてできた電場の位相共役波を出力す
る。この位相共役波は光学系34を逆向きに再通過し、
それぞれの小型機械31、32、33に照射される。こ
れらの照射された光は各小型機械に設けられた光電変換
部で電流に変換され、エネルギーとして利用される。
【0042】各小型機械からプローブ光が放射され、位
相共役波として各小型機械に戻ってくる過程は、小型機
械の数、それぞれの位置によらず、それらを検出する必
要もない。従って、従来法によれば、小型機械の数が増
えればその位置検出の困難度が増加するのに対し、一個
の小型機械に対する場合と全く同一の構成によって複数
の小型機械にエネルギーを供給できる。
相共役波として各小型機械に戻ってくる過程は、小型機
械の数、それぞれの位置によらず、それらを検出する必
要もない。従って、従来法によれば、小型機械の数が増
えればその位置検出の困難度が増加するのに対し、一個
の小型機械に対する場合と全く同一の構成によって複数
の小型機械にエネルギーを供給できる。
【0043】なお、本実施例では位相共役波を発生させ
る機構、小型機械の構成は第2実施例と同様であるとし
て説明したが、これらは第1実施例と同様の構成であっ
てもよい。
る機構、小型機械の構成は第2実施例と同様であるとし
て説明したが、これらは第1実施例と同様の構成であっ
てもよい。
【0044】(第4実施例)図7に第4の実施例を示
す。図7において、位相共役波発生部45は第3実施例
と同様の機能を有し、小型機械41、光学系44は第3
実施例と同様の構成を有する。
す。図7において、位相共役波発生部45は第3実施例
と同様の機能を有し、小型機械41、光学系44は第3
実施例と同様の構成を有する。
【0045】このような構成において、最初小型機械4
1はAの位置にあるとする。このとき光源3から出射さ
れた光は小型機械41によって立体角Ω中に反射され、
これがプローブ光となって位相共役波発生部45によっ
て位相共役波が発生される。発生した位相共役波が再び
小型機械41に照射されることは前述したとおりであ
る。この過程は、位相共役鏡の応答が十分速い場合に
は、小型機械41が運動している場合にも全く同様に作
用する。
1はAの位置にあるとする。このとき光源3から出射さ
れた光は小型機械41によって立体角Ω中に反射され、
これがプローブ光となって位相共役波発生部45によっ
て位相共役波が発生される。発生した位相共役波が再び
小型機械41に照射されることは前述したとおりであ
る。この過程は、位相共役鏡の応答が十分速い場合に
は、小型機械41が運動している場合にも全く同様に作
用する。
【0046】いま、小型機械41が運動しており、Aか
ら時間t後にはBの位置にあるとする。このとき小型機
械41から放射される光のうち光学系44の開口を通り
位相共役波発生部45に到達する成分(図中Ω’中の
光)が存在し、かつ位相共役波発生部45の応答時間τ
がtより十分小さければ、プローブ光放射から位相共役
波受波までの過程は小型機械41の運動に追従して起
り、小型機械41が静止している場合と同様にエネルギ
ー供給が達成される。位相共役波発生部45の応答時間
はその動作原理、非線形媒質213(図2)の材料によ
り異なるが、たとえば、物質の非線形光学定数χ(3) を
利用した四光波混合法では非常に速くns程度である。
この方法に用いられる物質としてはNa蒸気等がある。
また、光屈折性効果を用いた方法では比較的遅く、ms
〜sのオーダーである。
ら時間t後にはBの位置にあるとする。このとき小型機
械41から放射される光のうち光学系44の開口を通り
位相共役波発生部45に到達する成分(図中Ω’中の
光)が存在し、かつ位相共役波発生部45の応答時間τ
がtより十分小さければ、プローブ光放射から位相共役
波受波までの過程は小型機械41の運動に追従して起
り、小型機械41が静止している場合と同様にエネルギ
ー供給が達成される。位相共役波発生部45の応答時間
はその動作原理、非線形媒質213(図2)の材料によ
り異なるが、たとえば、物質の非線形光学定数χ(3) を
利用した四光波混合法では非常に速くns程度である。
この方法に用いられる物質としてはNa蒸気等がある。
また、光屈折性効果を用いた方法では比較的遅く、ms
〜sのオーダーである。
【0047】したがって、χ(3) を利用した四光波混合
法を用いることによって大きい速度で移動している物体
に対しても位相共役波を追従させて照射することができ
る。また、特にゆっくりと運動する物体に対しては光屈
折性効果を用いた方法によって位相共役波を追従させて
照射してもよい。なお、これらのいずれの方法によって
も位相共役鏡の反射率を1より大きくすることは可能で
ある。
法を用いることによって大きい速度で移動している物体
に対しても位相共役波を追従させて照射することができ
る。また、特にゆっくりと運動する物体に対しては光屈
折性効果を用いた方法によって位相共役波を追従させて
照射してもよい。なお、これらのいずれの方法によって
も位相共役鏡の反射率を1より大きくすることは可能で
ある。
【0048】本実施例によれば、対象となる小型機械の
運動速度に応じて適当な位相共役波発生法を選ぶことに
より、小型機械が運動している場合でもその動きに追従
してエネルギー供給を行うことができる。特に、小型機
械の運動速度が速い場合には位相共役波発生手段の構成
要素である非線形媒質の非線形光学定数χ(3) を利用し
た四光波混合法を用いることによって、速い運動にも追
従が可能なエネルギー伝送装置を得ることができる。
運動速度に応じて適当な位相共役波発生法を選ぶことに
より、小型機械が運動している場合でもその動きに追従
してエネルギー供給を行うことができる。特に、小型機
械の運動速度が速い場合には位相共役波発生手段の構成
要素である非線形媒質の非線形光学定数χ(3) を利用し
た四光波混合法を用いることによって、速い運動にも追
従が可能なエネルギー伝送装置を得ることができる。
【0049】なお、本実施例では位相共役波を発生させ
る機構、小型機械の構成は第2実施例と同様であるとし
て説明したが、これらは第1実施例と同様の構成であっ
てもよい。
る機構、小型機械の構成は第2実施例と同様であるとし
て説明したが、これらは第1実施例と同様の構成であっ
てもよい。
【0050】以上、実施例に基づいて説明したが、本明
細書には以下の技術思想が含まれる。(1)装置にエネ
ルギーを供給するためのエネルギー伝送装置において、
前記装置に設けられたコヒーレント光放射手段と、前記
コヒーレント光放射手段からのコヒーレント光を受け
て、増幅された光位相共役波を発生する光位相共役波発
生手段と、前記装置に設けられ、前記位相共役波を受け
て電気信号に変換する光電変換手段と、を有することを
特徴とするエネルギー伝送装置。
細書には以下の技術思想が含まれる。(1)装置にエネ
ルギーを供給するためのエネルギー伝送装置において、
前記装置に設けられたコヒーレント光放射手段と、前記
コヒーレント光放射手段からのコヒーレント光を受け
て、増幅された光位相共役波を発生する光位相共役波発
生手段と、前記装置に設けられ、前記位相共役波を受け
て電気信号に変換する光電変換手段と、を有することを
特徴とするエネルギー伝送装置。
【0051】(2)前記コヒーレント光放射手段は、レ
ーザ発振器であることを特徴とする上記(1)記載のエ
ネルギー伝送装置。
ーザ発振器であることを特徴とする上記(1)記載のエ
ネルギー伝送装置。
【0052】以上のように構成することにより、エネル
ギー伝送効率が良く、構成の簡単なエネルギー伝送装置
を提供することができる。
ギー伝送効率が良く、構成の簡単なエネルギー伝送装置
を提供することができる。
【0053】(3)前記コヒーレント光放射手段は、外
部のコヒーレント光源からの光束を反射する反射手段で
あることを特徴とする上記(1)記載のエネルギー伝送
装置。
部のコヒーレント光源からの光束を反射する反射手段で
あることを特徴とする上記(1)記載のエネルギー伝送
装置。
【0054】このような構成においては、エネルギーを
受け取る装置内部に光源を有しないので、より小型の装
置を提供することが可能となる。
受け取る装置内部に光源を有しないので、より小型の装
置を提供することが可能となる。
【0055】(4)前記位相共役波発生手段は非線形な
光学特性を有する物質を有し、前記物質の非線形光学定
数χ(3) を利用した四光波混合法によって位相共役波を
発生することを特徴とする上記(1)から(3)のいず
れか1つに記載のエネルギー伝送装置。
光学特性を有する物質を有し、前記物質の非線形光学定
数χ(3) を利用した四光波混合法によって位相共役波を
発生することを特徴とする上記(1)から(3)のいず
れか1つに記載のエネルギー伝送装置。
【0056】このように構成することによって、エネル
ギーを供給する対象の装置の運動速度が速い場合でも、
これに追従してエネルギーを供給することが可能とな
る。
ギーを供給する対象の装置の運動速度が速い場合でも、
これに追従してエネルギーを供給することが可能とな
る。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、対象
とする装置に効率良くエネルギーを伝送することがで
き、構成の簡単なエネルギー伝送装置を提供することが
可能となる。
とする装置に効率良くエネルギーを伝送することがで
き、構成の簡単なエネルギー伝送装置を提供することが
可能となる。
【図1】本発明の原理を説明するための図。
【図2】本発明の原理的な説明をするための図。
【図3】本発明の原理的な説明をするための図。
【図4】本発明の第1実施例を説明するための図。
【図5】本発明の第2実施例を説明するための図。
【図6】本発明の第3実施例を説明するための図。
【図7】本発明の第4実施例を説明するための図。
【図8】従来技術を説明するための図。
【図9】従来技術を説明するための図。
【図10】従来技術を説明するための図。
1、11、21、31、32、33、41…小型機械
(マイクロマシン等) 12…半導体レーザ発振器 13…透明窓 14、19、25、28…半透鏡 15、22…光電変換素子 16、23…蓄電池 17、24…負荷 18…縮小光学系 27…レーザ発振器 29、214…反射鏡 110、213…非線形媒質 26、111、212…レンズ系 112、211…レーザ増幅器 113、114…反射鏡 115、210…レンズ 116…自己励起型位相共役鏡
(マイクロマシン等) 12…半導体レーザ発振器 13…透明窓 14、19、25、28…半透鏡 15、22…光電変換素子 16、23…蓄電池 17、24…負荷 18…縮小光学系 27…レーザ発振器 29、214…反射鏡 110、213…非線形媒質 26、111、212…レンズ系 112、211…レーザ増幅器 113、114…反射鏡 115、210…レンズ 116…自己励起型位相共役鏡
Claims (3)
- 【請求項1】 装置にエネルギーを供給するためのエネ
ルギー伝送装置において、 前記装置に設けられたコヒーレント光放射手段と、 前記コヒーレント光放射手段からのコヒーレント光を受
けて、増幅された光位相共役波を発生する光位相共役波
発生手段と、 前記装置に設けられ、前記光位相共役波を受けて電気信
号に変換する光電変換手段と、 を有することを特徴とするエネルギー伝送装置。 - 【請求項2】 前記コヒーレント光放射手段は、レーザ
発振器であることを特徴とする請求項1記載のエネルギ
ー伝送装置。 - 【請求項3】 前記コヒーレント光放射手段は、外部の
コヒーレント光源からの光束を反射する反射手段である
ことを特徴とする請求項1記載のエネルギー伝送装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23804894A JPH08103090A (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | エネルギー伝送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23804894A JPH08103090A (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | エネルギー伝送装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08103090A true JPH08103090A (ja) | 1996-04-16 |
Family
ID=17024395
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23804894A Withdrawn JPH08103090A (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | エネルギー伝送装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08103090A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103633924A (zh) * | 2013-12-04 | 2014-03-12 | 中国航天科技集团公司第五研究院第五一三研究所 | 一种激光传能系统 |
-
1994
- 1994-09-30 JP JP23804894A patent/JPH08103090A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103633924A (zh) * | 2013-12-04 | 2014-03-12 | 中国航天科技集团公司第五研究院第五一三研究所 | 一种激光传能系统 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020115 |