JPH08103222A - 果糖キャンデー - Google Patents

果糖キャンデー

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JPH08103222A
JPH08103222A JP6266058A JP26605894A JPH08103222A JP H08103222 A JPH08103222 A JP H08103222A JP 6266058 A JP6266058 A JP 6266058A JP 26605894 A JP26605894 A JP 26605894A JP H08103222 A JPH08103222 A JP H08103222A
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JP
Japan
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fructose
candy
sugar
dextrin
starch
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Pending
Application number
JP6266058A
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English (en)
Inventor
Takao Yamada
隆男 山田
Yoshio Iijima
義男 飯島
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Sakuma Seika KK
Original Assignee
Sakuma Seika KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 満足のいく光沢、甘味、吸湿性、溶解性、粘
性をもち、かつエネルギー吸収効率に優れたキャンデー
を提供する。 【構成】 果糖20〜80重量%、分枝デキストリン8
0〜20重量%を含む果糖キャンデー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、果糖と分枝デキストリ
ンを主原料とする果糖キャンデーに関する。さらに詳し
くは、本発明は砂糖、ブドウ糖、乳糖、転化糖、還元麦
芽水飴、糖アルコール(ソルビトール等)等の糖類を使
用しない、低甘味で吸湿性が少なく、かつ、エネルギー
吸収効率のよい果糖キャンデーに関する。
【0002】
【従来技術】従来、キャンデー製造の甘味料としては砂
糖(蔗糖)、水飴および他の糖類を併用してきた。
【0003】ここで、砂糖を用いるハードキャンデーで
は、砂糖の結晶作用によってキャンデーの液化を抑制す
る効果が得られるが、水飴、ソルビトールやマルチトー
ルなどの糖アルコールではこのような作用効果がないた
め、吸湿性が大きい。
【0004】このため、水飴、糖アルコールなどを使用
したハードキャンデーでは保存中に吸湿して表面のべと
つき、包装紙への付着を起こし易く、付着すると剥離し
にくいため、特殊な防湿包装材、容器を使用する必要が
あり、コストの増大を招いていた。さらに、このような
吸湿性のため、喫食時に咀嚼し難く、歯に付着する欠点
を有していた。
【0005】また、果糖の量が多くなると、油脂、乳製
品、天然果汁、乳化剤などを添加してキャンデー材料を
煮詰めるときに、カラメル化およびメイラード反応(褐
変現象)を起こしてキャンデーが黒ずむ欠点があった。
さらに、別の問題として、最近砂糖類の過剰摂取によっ
て、乳幼児や学童の虫歯の増加、肥満、糖尿病などの保
健上の弊害が指摘されている。
【0006】
【発明が解決すべき課題】従って、本発明の目的は、上
記従来技術の欠点を克服し、満足のいく光沢、甘味、吸
湿性、溶解性、粘性をもち、かつエネルギー吸収効率に
優れたキャンデーを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため、鋭意研究した結果、新規な糖組成のキ
ャンデーを開発することに成功し、本発明を完成した。
【0008】即ち、本発明は、果糖20〜80重量%、
分枝デキストリン80〜20重量%を含む果糖キャンデ
ーを提供する。
【0009】本発明のキャンデーに使用する果糖(D−
フルクトース)は、還元力をもつヘキソケトースの一種
であり、糖類中で最も甘味が強い(砂糖の約1.3
倍)。
【0010】果糖は通常、砂糖の形で体内に摂取された
後、膵臓や小腸でサッカラーゼによって果糖とブドウ糖
に分解されることによって生体内に供給される。これら
の糖の動物生体内での代謝経路は、ブドウ糖はグルコキ
ナーゼによってグルコース6−リン酸となり、その後順
次フルクトース6−リン酸、フルクトース1,6−ビス
リン酸を経て、トリオースリン酸に開裂してTCA回路
に入る。一方、果糖は肝臓のケトヘキソキナーゼによっ
てフルクトース1−リン酸となり、アルドラーゼでトリ
オースとそのリン酸に分解してTCA回路に入る(図1
参照)。
【0011】従って、ブドウ糖よりも果糖で摂取した方
が生体内においてエネルギーに変換される速度が速いこ
とが知られている(果糖はブドウ糖の約3倍の速度)。
それゆえ砂糖の形で摂取するよりも果糖の形で摂取した
方がはるかに速くエネルギーに変換され、このため、本
発明の果糖キャンデーはスポーツ実施後、疲労時などの
栄養補給に特に適している。
【0012】本発明のキャンデーに果糖を使用するさら
なる利点は、その還元力のためにカラメル化およびメイ
ラード反応を押さえてキャンデー材料を煮詰めるときに
焦げ付かず、キャンデーが黒ずまないことである。
【0013】上記したように、果糖は砂糖の1.3倍の
甘味をもつので、少量を使用することにより甘味料とし
ての機能も十分に果たし得る。
【0014】本発明のキャンデーに使用する果糖の量
は、約20〜80重量%であり、約30〜50重量%が
さらに好ましく、約40〜50重量%が最も好ましい。
果糖の量が20重量%よりも少ないときには十分な甘味
が得られず、また、80重量%よりも多くなると吸湿性
が高くなり、保存中にキャンデーがべとついてくる。
【0015】本発明の果糖キャンデー組成のもう1つの
成分である分枝デキストリンは、澱粉をα−アミラーゼ
で分解して得られる澱粉分解物を精製することにより得
られる。澱粉はブドウ糖分子がα−1,4結合で直鎖状
に結合しているアミロースと、α−1,6結合の分枝部
分を含み樹脂状をしたアミロペクチンで構成されてい
る。澱粉をα−アミラーゼで分離すると、分枝部分は分
解されずに直鎖状部分のみが切れて、少量のブドウ糖、
マルトースおよび低分子オリゴ糖のほかに、分枝部分を
含んだ高分子デキストリンに分解される(図2参照)
[高橋是、別冊フードケミカルーチ、平成2年12月2
0日発行 食品科学新聞社 第63頁〜第72頁]。
【0016】この分枝部分を含んだデキストリンが分枝
デキストリンである。分枝デキストリンには、うるち型
澱粉(主としてコーンスターチおよびいも類澱粉)をα
−アミラーゼで加水分解し、高分子デキストリン区分だ
けを分離したものと、もち型澱粉(主としてワキシーコ
ーンスターチ)をα−アミラーゼで軽く加水分解したも
のの2種類の製品があり、前者を分離型分枝デキストリ
ン、後者をワキシー型分枝デキストリンという。
【0017】分離型分枝デキストリンは、澱粉をα−ア
ミラーゼでDE20〜25に加水分解して精製後、Na
型カチオン交換樹脂を用いる疑似移動床方式による連続
クロマト分離装置により高分子デキストリン区分と低分
子オリゴ糖区分に分離する(特開昭61−205494
号)。ここでDE(Destrose Equival
ent)とは、澱粉糖の糖化度を表すのに用いられてい
る指標であり、試料中の還元糖量を測定してブドウ糖と
して算出し、その還元糖量を試料の全固形分で割った値
をいい、次の計算式で算出される: DE=還元糖%(ブドウ糖として算出)/固形分%×1
00
【0018】このようにして分離した高分子デキストリ
ン区分をさらに精製し、噴霧乾燥したものを本発明の果
糖キャンデーに使用する。分枝デキストリンの製造法の
一例を図3に示す。
【0019】分枝デキストリン精製の過程におけるクロ
マト分離を、高速液体クロマトグラフィーによる糖組成
のパターン例で示すと図4のようになる。これらの高分
子デキストリン区分と低分子オリゴ糖区分の特性を、以
下の表1に示す(高橋是、前出)。
【0020】
【表1】
【0021】このように、高分子デキストリン区分と低
分子オリゴ糖区分では糖としての性質が異なっている。
従来も粉飴や水飴等はこれらの両性分の混合した性質を
利用してきたが、これらの分離された成分を使用するこ
とにより、夫々の特性を生かした用途の開発が可能とな
った。
【0022】本発明で使用する分枝デキストリンとして
は、好ましくはDEが6〜10であり、さらに7〜8で
あるものが最も好ましく、例えば、松工業株式会社から
商品名BLDで市販されているものが好ましい。
【0023】上記BLDの糖組成および物性は以下の通
りである。尚、糖組成は上記分離精製工程で分枝デキス
トリンと同時に得られるマルトオリゴ糖、並びに、粉末
飴と比較して表2に示す。
【0024】
【表2】
【0025】上記糖組成および物性から明らかなよう
に、BLDはその殆どが高分子分枝デキストリンであ
り、甘味が極めて低い。また、吸湿性が少なく、高湿度
条件下でも澱粉と同じ粉末状態を保つ。さらに、ブドウ
糖や麦芽糖などの低分子の糖をほとんど含まないので、
加熱しても褐変は僅かであり、タンパク質やアミノ酸と
のメイラード反応による着色も少ないので、食品材料と
して優れている。
【0026】本発明の果糖キャンデーに用いる分枝デキ
ストリンの量は、80〜20重量%であり、約20〜3
0重量%が最も好ましい。分枝デキストリンの量が80
重量%以上になるとキャンデーの甘味が十分でなくな
り、また、20重量%以下になると吸湿性が高くなり、
キャンデーがべとついてくる。果糖自体は本来吸湿性が
高い糖であるが、本発明の分枝デキストリンと一緒に使
用することにより、吸湿性が低くコントロールできる。
【0027】また、本発明の果糖キャンデーは甘味、溶
解性、粘性にも優れており、かつ、カラメル化やメイラ
ード反応を極力防止できる。
【0028】本発明のかかる効果が得られる理由は、果
糖の還元力により果糖の一部と分枝デキストリンとが結
合または重合して、新規物質が生成されたためか、分枝
デキストリンに果糖が囲まれてメイラード反応を起こし
にくくなるためであると考えられる。
【0029】この発明の果糖キャンデーには、所望に応
じて油脂、水飴、果汁、酸味料、香料、スターチ、ゲル
化剤、乳化剤等をさらに含んでいてもよい。これらの添
加によりキャンデーの硬さ、溶解性、べたつきをコント
ロールし、また、好みの味覚のキャンデーとすることが
可能である。
【0030】本発明の果糖キャンデーは、所望に応じて
ハードタイプ、ソフトタイプ、グミゼリータイプ、ペク
チンゼリータイプ、錠菓タイプなどの当業界で公知の各
種タイプのキャンデーに成型することが可能である。こ
れらの各種タイプのキャンデーの製造方法もまた当業者
には公知である。
【0031】以下に本発明の果糖キャンデーを実施例に
よってさらに詳しく説明するが、本発明の範囲はこれに
よって限定されるものではない。
【0032】
【実施例】
[実施例1:ハードタイプキャンデーの製造] 《原料比》
【0033】《製造法》原料に水を加えて混合、加熱、
溶解し、真空釜(または煮釜)中で、煮詰温度130〜
140℃、真空度550〜650mmHgで煮詰め、冷
却し、酸味料(クエン酸、酒石酸、乳酸など)を加えて
成型してハードキャンデーとする。尚、乳化剤を加える
場合には、溶解した原液に乳化剤を加え、ホモゲナイザ
ーでよく乳化させる。
【0034】[実施例2:ソフトタイプキャンデー(レ
モンタイプ)の製造] 《原料比》 果糖 30% 分枝デキストリン 40% 水飴(水分25%) 40% 植物性油脂 10% レシチン(乳化剤) 0.1% 以上の組成からなるボイルベースを120℃,VAC
(バキューム)600mmHgで煮詰めたもの 8
5%に、 果糖フォンダントクリーム15% クエン酸 1% レモン香料 0.1% 天然黄色色素 少量
【0035】《製造法》上記分量比からなる果糖、分枝
デキストリン、水飴、植物性油脂、乳化剤に水を加えて
混合し、溶解、乳化した生地をフィルムクッカー(また
はバキュームクッカー)で低温濃縮し、果糖フォンダン
ト(果糖のみまたは果糖と少量のデキストリンを加水で
加温溶解し、水分0.5〜12%の生地をフォンダント
プラントで冷却して得られる、微細な果糖結晶10〜4
0μのペースト状のもの)と、呈味原料、ゲル化剤(ゼ
ラチン、ペクチン、カラギナンなど)を加え、均一混合
して製造する。尚、乳製品を使用する場合には、全脂粉
乳または脱脂粉乳を原液の生地に加える。このようにし
て得たものを成型機で所定形状に成形し、包装すること
で製品を得る。
【0036】[実施例3:グミゼリータイプキャンデー
の製造] 《原料比》 果糖 40% 分枝デキストリン 40% 水飴(水分25%) 30% ソルビトール 15% 以上の組成からなるボイルベースを95℃,VAC(バ
キューム)300mmHg,Bx(ブリックス)85°
で煮詰めたものに、 ゼラチン 5〜10% クエン酸 1% 天然黄色色素 少量 最終Bx(ブリッ
クス)80° 香料 少量
【0037】《製造法》果糖、分枝デキストリン、ソル
ビトールまたは水飴或いはその混合物に水を加えて煮詰
めたシロップに、ゼラチン(またはペクチン併用)と水
の溶解液とを加え、呈味原料をよく混合してスターチの
模型粉に分注し、40〜50℃、15時間以上乾燥し、
放冷して製造する。
【0038】[実施例4: 錠菓タイプキャンデー(い
ちごみるく)の製造] 《顆粒Aの原料比》 果糖 50% 分枝デキストリン 40% コーンスターチ 3% 全粉 4% クエン酸 3% 加水 少量 合計 100% 《顆粒Bの原料比》 コンスターチ 82% DKエスチル(滑沢剤) 10% いちごフレーバー 0.1%
【0039】《製造法》顆粒Aをミキサーに入れて造粒
し、シフターの後、常温または40〜60℃で加熱して
乾燥したものを取り出して計量した後、顆粒Bを添加し
て混合し、計量の後、打錠したものを包装する。
【0040】[実施例5:ペクチンゼリータイプキャン
デーの製造方法]実施例3で用いたゼラチンの代わり
に、ゲル化剤としてペクチンや、カラギンナンとローカ
ストビーンガムとを併用して製造する。その他の配合比
は、実施例3と同様であり、また、製造方法も実施例3
と同様である。
【0041】[実施例6:吸湿性試験]本発明に係る果
糖キャンディAと他社砂糖キャンデーBおよび本出願人
が製造販売する従前の砂糖キャンデーCの吸湿性を、3
0℃,80%pHで測定した結果、図5に示すように、
本発明に係る果糖キャンディAは、他社砂糖キャンデー
Bよりも遥かに吸湿性が低く、また、従前の砂糖キャン
デーCと殆ど変わらない低い吸湿特性が得られることが
解った。
【0042】
【本発明の効果】本発明は、以上説明したように構成さ
れているので、吸湿性が低くコトロールでき、エネルギ
ー吸収効率がよく、また甘味、溶解性、粘性にも優れて
おり、かつ、カラメル化やメイラード反応を防止できる
キャンデーが得られる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】糖の動物生体内での代謝経路を示すフローチャ
ートである。
【図2】α−アミラーゼによる澱粉の液化を示す説明図
である。
【図3】分枝デキストリンの製造例を示すフローチャー
トである。
【図4】液体クロマトグラフィー分析装置の糖組成パタ
ーンに基づく分離の説明図である。
【図5】本発明に係る果糖キャンディと他社砂糖キャン
デーおよび本出願人が製造販売する従前の砂糖キャンデ
ーの吸湿曲線を示すグラフである。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 果糖20〜80重量%、分枝デキストリ
    ン80〜20重量%を含む果糖キャンデー。
  2. 【請求項2】 油脂、水飴、果汁、酸味料、香料、スタ
    ーチ、ゲル化剤、乳化剤からなる群から選択される1ま
    たは2以上をさらに含む請求項1記載の果糖キャンデ
    ー。
  3. 【請求項3】 分枝デキストリンが分離型分子デキスト
    リンである請求項1記載の果糖キャンデー。
  4. 【請求項4】 分枝デキストリンの分子量が平均2,0
    00で、MAX20,000である請求項1記載の果糖
    キャンデー。
  5. 【請求項5】 分枝デキストリンのDEが5〜15であ
    る請求項1記載の果糖キャンデー。
  6. 【請求項6】 ハードタイプに成型する請求項1〜4の
    いずれかに記載の果糖キャンデー。
  7. 【請求項7】 ソフトタイプに成型する請求項1〜4の
    いずれかに記載の果糖キャンデー。
  8. 【請求項8】 グミゼリータイプに成型する請求項1〜
    4のいずれかに記載の果糖キャンデー。
  9. 【請求項9】 ペクチンゼリータイプに成型する請求項
    1〜4のいずれかに記載の果糖キャンデー。
  10. 【請求項10】 錠菓タイプに成型する請求項1〜4の
    いずれかに記載の果糖キャンデー。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009504163A (ja) * 2005-08-12 2009-02-05 キャドバリー アダムス ユーエスエー エルエルシー 口腔湿潤効果をもたらす組成物、送達システム及び製造方法
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