JPH08103459A - 人工肛門排便パウチ用消臭具 - Google Patents

人工肛門排便パウチ用消臭具

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Publication number
JPH08103459A
JPH08103459A JP24160594A JP24160594A JPH08103459A JP H08103459 A JPH08103459 A JP H08103459A JP 24160594 A JP24160594 A JP 24160594A JP 24160594 A JP24160594 A JP 24160594A JP H08103459 A JPH08103459 A JP H08103459A
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JP
Japan
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hollow container
deodorant
spacer sheet
deodorizing
pouch
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP24160594A
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English (en)
Inventor
Yasuo Shiba
保夫 芝
Toru Tominaga
徹 冨永
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08103459A publication Critical patent/JPH08103459A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高い消臭効果を保持しつつ薄く小型化するこ
とができ、使用に便利な人工肛門排便パウチ用消臭具を
提供する。 【構成】 人工肛門に装着される排便パウチ1の排気孔
2に取り付けられる消臭具に関する。裏側面が排便パウ
チ1に取り付けられる取付面となった偏平な中空容器3
内に中空容器3内を厚み方向に仕切るスペーサシート4
を配置する。スペーサシート4の裏側と表側においてそ
れぞれ中空容器3内に消臭材5,6を収納する。中空容
器3の裏側面に排便パウチ1の排気孔2と連通される流
入口7を設けると共に中空容器3の表側面に流出口8を
設け、スペーサシート4に中空容器3の厚み方向で流入
口7や流出口8と対応しない位置において通過口9を設
ける。臭気をスペーサシート4の裏側や表側に沿った長
い経路で消臭材5、6と接触させて消臭することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人工肛門に装着する排
便パウチに用いられる消臭具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】大腸ガンなどの手術の際に肛門を切除し
た患者には腹部に人工肛門が施される。人工肛門は排便
をコントロールすることができないので、人工肛門に袋
状の排便パウチを装着し、人工肛門から排泄される便を
排便パウチに収容するようにしている。この排便パウチ
は腹部に貼り付けて人工肛門に装着されるものであり、
排便パウチを人体と一体化させることによって、日常生
活の活動に支障がなくなり、社会復帰が容易になるので
ある。
【0003】しかし、排便パウチを密封袋状に形成して
も排便の臭気を排便パウチ内に閉じ込めることは困難で
あり、人工肛門と排便パウチとの接続箇所などから排便
の臭気が漏出するおそれがある。このように臭気が排便
パウチから漏れると衣服を通して生活空間に放出され、
周囲の人に不快感を与えることになり、このことが周囲
に対する精神的な負担となって、人工肛門患者が社会復
帰する上での大きな支障になっていた。
【0004】そこで、排便パウチに排気孔を設けてこの
排気孔に消臭具を取り付け、そして排気孔から消臭具を
通して排便の臭気を排出させることによって、消臭具で
臭気を消臭した状態で放出する試みがなされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、悪臭を完全に
消臭するには臭気と消臭材との接触経路を長くとらなけ
ればならないために、消臭具は必然的に長い形態などに
形成する必要があり、小型化することは難しい。そして
このように消臭具が長い形態などに形成されると排便パ
ウチに取り付けた際に大きく突出することになり、衣服
の下で消臭具が邪魔になって非常に不便であるという問
題があった。
【0006】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、高い消臭効果を保持しつつ薄く小型化することが
でき、使用に便利な人工肛門排便パウチ用消臭具を提供
することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、人工肛門に装
着される排便パウチ1の排気孔2に取り付けられる消臭
具に関するものであり、裏側面が排便パウチ1に取り付
けられる取付面となった偏平な中空容器3内に中空容器
3内を厚み方向に仕切るスペーサシート4を配置し、ス
ペーサシート4の裏側と表側においてそれぞれ中空容器
3内に消臭材5,6を収納し、中空容器3の裏側面に排
便パウチ1の排気孔2と連通される流入口7を設けると
共に中空容器3の表側面に流出口8を設け、スペーサシ
ート4に中空容器3の厚み方向で流入口7や流出口8と
対応しない位置において通過口9を設けて成ることを特
徴とするものである。
【0008】本発明にあって、流入口7を中空容器3の
裏側面の中央部に、流出口8を中空容器3の表側面の中
央部にそれぞれ設けると共に、通過口9をスペーサシー
ト4の周縁部に設けるようにすることができる。あるい
は、流入口7を中空容器3の裏側面の周縁部に、流出口
8を中空容器3の表側面の周縁部にそれぞれ設けると共
に、通過口9をスペーサシート4の中央部に設けるよう
にすることができる。
【0009】また本発明にあって、スペーサシート4の
裏側と表側において中空容器3内に収納する消臭材5,
6として、硫黄系臭気を消臭する消臭材と窒素系臭気を
消臭する消臭材とを用いるようにすることができる。そ
して上記硫黄系臭気を消臭する消臭材5をスペーサシー
ト4の裏側において、窒素系臭気を消臭する消臭材6を
スペーサシート4の表側においてそれぞれ中空容器3内
に収納することができる。
【0010】さらに本発明にあっては、中空容器3の裏
側面に粘着層10を設けるようにしてもよい。加えて本
発明にあっては、流出口8を塞ぐ防水シール11を中空
容器3の表側面に剥離自在に貼り付けるようにしてもよ
い。
【0011】
【作用】偏平な中空容器3内に中空容器3内を厚み方向
に仕切るスペーサシート4を配置し、スペーサシート4
の裏側と表側においてそれぞれ中空容器3内に消臭材
5,6を収納し、中空容器3の裏側面に排便パウチ1の
排気孔2と連通される流入口7を設けると共に中空容器
3の表側面に流出口8を設け、スペーサシート4に中空
容器3の厚み方向で流入口7や流出口8と対応しない位
置において通過口9を設けることによって、排便パウチ
1の排気孔2を通して流入口7から中空容器3内に流入
した臭気は、スペーサシート4の裏側に沿って中空容器
3の厚み方向と垂直な方向に流れながら消臭材5と接触
して消臭され、次いでスペーサシート4の通過口9を通
過した臭気はスペーサシート4の表側に沿って中空容器
3の厚み方向と垂直な方向に流れながら消臭材6と接触
して消臭され、この後に流出口8から放出されることに
なり、臭気をスペーサシート4の裏側に沿った長い経路
で消臭材5と接触させることができると共にスペーサシ
ート4の表側に沿った長い経路で消臭材6と接触させる
ことができる。
【0012】ここで、流入口7を中空容器3の裏側面の
中央部に、流出口8を中空容器3の表側面の中央部にそ
れぞれ設けると共に、通過口9をスペーサシート4の周
縁部に設けるようにすると、流入口7から中空容器3の
中央部内に流入した臭気は、スペーサシート4の中央部
から周縁部へと広がりながらスペーサシート4の裏側に
沿って長い経路で消臭材5と接触して消臭され、次いで
スペーサシート4の周縁部の通過口9を通過した臭気は
スペーサシート4の周縁部から中心部へと集束しながら
スペーサシート4の表側に沿って長い経路で消臭材6と
接触して消臭されることになり、臭気を長い経路で消臭
材5と消臭材6とに接触させることができる。
【0013】あるいは、流入口7を中空容器3の裏側面
の周縁部に、流出口8を中空容器3の表側面の周縁部に
それぞれ設けると共に、通過口9をスペーサシート4の
中央部に設けるようにすれば、流入口7から中空容器3
の周縁部内に流入した臭気は、スペーサシート4の周縁
部から中央部へと集束しながらスペーサシート4の裏側
に沿って長い経路で消臭材5と接触して消臭され、次い
でスペーサシート4の中央部の通過口9を通過した臭気
はスペーサシート4の中央部から周縁部へと広がりなが
らスペーサシート4の表側に沿って長い経路で消臭材6
と接触して消臭されることになり、臭気を長い経路で消
臭材5と消臭材6とに接触させることができる。
【0014】また、スペーサシート4の裏側と表側にお
いて中空容器3内に収納する消臭材5,6として、硫黄
系臭気を消臭する消臭材と窒素系臭気を消臭する消臭材
とを用いるようにすれば、便尿に含まれる硫化水素等の
硫黄系臭気とアンモニア等の窒素系臭気の両方を消臭す
ることができ、臭気の消臭の効果を高く得ることができ
る。
【0015】そして上記硫黄系臭気を消臭する消臭材5
をスペーサシート4の裏側において、窒素系臭気を消臭
する消臭材6をスペーサシート4の表側においてそれぞ
れ中空容器3内に収納するようにすれば、排便直後から
連続的に発生する硫黄系臭気を常に硫黄系臭気を消臭す
る消臭材5に作用させて消臭することができ、臭気の消
臭の効果を一層高く得ることができる。
【0016】さらに、中空容器3の裏側面に粘着層10
を設けるようにすれば、排便パウチ1に粘着層10で貼
り付けることによって、消臭具を排便パウチ1に簡単に
取り付けることができる。加えて、流出口8を塞ぐ防水
シール11を中空容器3の表側面に剥離自在に貼り付け
るようにすれば、消臭具を使用しないときには流出口を
防水シール11で塞いで中空容器3を密閉して消臭材
5,6の劣化を防止できると共に、入浴する際には水が
流出口8から中空容器3内に侵入することを防止して、
排便パウチ1を装着したまま入浴することが可能にな
る。
【0017】
【実施例】以下本発明を実施例によって詳述する。図1
及び図2は本発明の一実施例を示すものであり、中空容
器3は下面が開口する断面略コ字形の容器本体15と、
この容器本体15の下面開口を塞ぐベースシート16と
で形成するようにしてあり、円形に作製される容器本体
15の周囲に延設したフランジ片17の下面にベースシ
ート16を接着させることによって、容器本体15にベ
ースシート16を接合するようにしてある。容器本体1
5は偏平に形成されるものであり、中空容器3を厚みが
薄い偏平な形態に形成するようにしてある。
【0018】容器本体15は樹脂の成形品で作製される
ものであり、例えばABS、ポリプロピレン、アクリル
樹脂等の材質で形成することができるが、気密性があっ
て後述の消臭材5,6等を保持できるものであれば特に
限定されることなく使用することができる。また色も特
に限定されるものではない。ベースシート16も気密性
があって消臭材5,6等を保持できるものであれば特に
制限されないが、ポリプロピレン、ポリエチレン、PE
T等の樹脂のフィルムで作製することができ、容器本体
15のフランジ片17に融着させて接着することができ
る材質であるものが好ましい。これらベースシート16
の中央部及び容器本体15の中央部にそれぞれ流入口7
と流出口8が開口させて設けてある。流入口7は大き目
の丸孔として、流出口8は小さ目の丸孔としてそれぞれ
形成してある。
【0019】スペーサシート4は中空容器3の厚み方向
のほぼ中央部に位置するように中空容器3内に配置され
るものであり、中空容器3内をスペーサシート4の裏側
の室3aと表側の室3bとに仕切るために用いられるも
のである。このスペーサシート4の材質は、ガスの透過
を遮断することができるものであれば特に限定されない
が、紙やプルスチックフィルムなど薄いものが好まし
い。このようにスペーサシート4は中空容器3内をその
厚み方向に2つの室3a,室3bに仕切っているが、ス
ペーサシート4の周縁部に通過口9を形成して、この通
過口9によって2つの室3a,室3bを連通させるよう
にしてある。
【0020】図3(a)のようにスペーサシート4の外
周縁の複数箇所に舌片状の突部18を設けることによっ
て、この突部18の先端を中空容器3の内周面に当接さ
せて、突部18間のスペーサシート4の外周端と中空容
器3の内周面との間に通過口9を形成することができる
ものである。勿論、これに限定されるものではなく、図
3(b)のようにスペーサシート4を六角形など多角形
に形成して角部が突部18として作用するようにしても
よく、また図3(c)のようにスペーサシート4の周縁
部に沿って多数の孔を設けて通過口9を形成するように
してもよい。
【0021】上記のように中空容器3内をスペーサシー
ト4で厚み方向に仕切ってスペーサシート4の裏側と表
側に形成される室3a,室3bにはそれぞれ消臭材5,
6が収容してある。消臭材5,6は担持体に消臭薬剤を
担持させて形成されるものであり、担持体としては造粒
炭、破砕炭等の活性炭やセラミクス、活性炭添着ウレタ
ンフォーム、不織布など、多孔質であるか繊維質のよう
な表面積が大きい材料を用いることができる。ここで、
担持体として活性炭やセラミクスのような粒状のものを
用いると、消臭材5,6は粒状に形成されることにな
り、活性炭添着ウレタンフォーム、不織布のようなシー
ト状のものを用いると、消臭材5,6はシート状に形成
されることになる。
【0022】ここで、便尿から出るし尿臭は、硫化水素
やメチルメルカプタン等の硫黄系臭気と、アンモニアや
トリメチルアミン等の窒素系臭気とを含んでいる。この
ために本発明では、消臭材5,6として硫黄系臭気を消
臭する消臭材5と窒素系臭気を消臭する消臭材6とを用
いるようにし、硫黄系臭気と窒素系臭気をそれぞれ消臭
材5,6で消臭して消臭効果を高く得ることができるよ
うにしている。そして本発明では、硫黄系臭気を消臭す
る消臭材5をスペーサシート4の裏側の室3aに、窒素
系臭気を消臭する消臭材6をスペーサシート4の表側の
室3bにそれぞれ収納するようにしてある。
【0023】硫黄系臭気を消臭する消臭材5に用いられ
る消臭薬剤としては、無機酸類、無機塩基類、無機塩
類、有機酸類、有機化合物及び植物抽出物が一般的であ
り、例えば硫酸第一鉄、塩化第一鉄、炭酸ナトリウム、
炭酸水素ナトリウム、グリオキザール、ピロカテコール
等を挙げることができる。本実施例では、レンギョウの
実から抽出した植物抽出物とこれに炭酸ナトリウムを添
加配合したものを使用するようにしている。
【0024】また窒素系臭気を消臭する消臭材6に用い
られる消臭薬剤としては、無機酸類、無機塩基類、無機
塩類、有機酸類及び植物抽出物が一般的であり、例えば
硫酸第一鉄、塩化第一鉄、リン酸、L−アスコルビン
酸、クエン酸、リンゴ酸等を挙げることができる。本実
施例では、どくだみから抽出した植物抽出物とこれにク
エン酸を添加配合したものを使用するようにしている。
【0025】消臭材5,6として粒状のものを用いる場
合、消臭材5,6が中空容器3の裏側の流入口7や表側
の流出口8からこぼれ出てしまうために、図1や図2の
実施例では、ベースシート16の内面や容器本体15の
内面に沿って不織布19,19を配置して流入口7や流
出口8を塞ぐようにしてある。この不織布19は通気性
が良好である必要があり、特に限定されるものではない
がポリエステルやポリプロピレン等の繊維のものを用い
ることができる。消臭材5,6としてシート状のものを
使用する場合には、図4に示すように不織布19を用い
るような必要はない。
【0026】尚、消臭薬剤を担持する担持体の組み合わ
せは任意であり、例えば、消臭材5の担持体…セラミ
クス、消臭材6の担持体…セラミクスの組み合わせ、
消臭材5の担持体…活性炭、消臭材6の担持体…活性炭
の組み合わせ、消臭材5の担持体…活性炭、消臭材6
の担持体…セラミクスの組み合わせ、消臭材5の担持
体…活性炭添着ウレタンフォーム、消臭材6の担持体…
活性炭添着ウレタンフォームの組み合わせ、消臭材5
の担持体…活性炭添着ウレタンフォーム、消臭材6の担
持体…活性炭の組み合わせ、消臭材5の担持体…セラ
ミクス、消臭材6の担持体…活性炭添着ウレタンフォー
ムの組み合わせなど各種の組み合わせを考えることがで
きる。
【0027】上記のようにして、中空容器3、スペーサ
シート4、消臭材5,6等から構成される消臭具Aを形
成することができるものであり、偏平な中空容器3の裏
側面が人工肛門に装着される排便パウチ1に貼着するた
めの取付面となる。この取付面となる中空容器3の裏側
面には両面粘着テープが貼ってあって、粘着剤による粘
着層10が中空容器3の裏側面に設けてあり、この粘着
層10で排便パウチ1の表面に消臭具Aを貼り付けるこ
とによって、排便パウチ1に消臭具Aを取り付けること
ができるようにしてある。このように中空容器3の裏側
面に粘着層10を設けることによって、各社から発売さ
れている排便パウチ1に消臭具Aを取り付けることが可
能になり、また、排便パウチ1を廃棄するときに消臭具
Aを取り外して、消臭具Aを何度も繰り返して使用する
ことが可能になるものである(最大5回の繰り返し使用
が可能)。
【0028】このように中空容器3の裏側面に粘着層1
0を設けて消臭具Aをカートリッジタイプで使用する場
合には、消臭具Aを単独の商品として販売することがで
きるものであり、例えは図5のように離型シート20の
表面に粘着層10で消臭具Aを複数個並べて貼ることに
よって、複数個の消臭具Aを一組として販売する商品形
態にすることができる。
【0029】また、このように消臭具Aを裏側面の粘着
層10で離型シート20に貼ることによって、中空容器
3の裏側面の流入口7は離型シート20で閉じられる。
一方、中空容器3の表側面の流出口8は、中空容器3の
外面に片面に粘着剤を塗布したプラスチックフィルム等
で形成される防水シール11を貼ることによって塞いで
ある。従って、消臭具Aを使用しない保存期間中に流入
口7や流出口8から臭気が中空容器3内に入って消臭材
5,6に臭気が吸着し、消臭材5,6の消臭性能が劣化
することを防ぐことができるものである。この防水シー
ル11は消臭具Aを使用するために剥がした後も例えば
離型シート20の表面に貼って保存しておき、排便パウ
チ1を装着したまま入浴等をする際に流出口8を防水シ
ール11で塞ぐことによって、流出口8から中空容器3
内に水が侵入することを防ぐことができ、排便パウチ1
を装着したままの入浴が可能になるものである。
【0030】次に、上記のように作製される消臭具Aの
使用について説明する。排便パウチ1は図6に示すよう
に、排便を収容するための樹脂フィルム等で形成される
袋21の背面側の上部に人工肛門に接続する便取り入れ
口22を設けると共に、便取り入れ口22の周囲に袋2
1を人体の表面に密着させて貼り付けるための粘着部2
3を設けて作製されるものであり、袋21の前面側の上
部に排気孔2が設けてある。そして消臭具Aを排便パウ
チ1に取り付けるにあたっては、まず離型シート20か
ら消臭具Aを剥がし、排気孔2に流入口7を合わせなが
ら裏側面の粘着層10で排便パウチ1の袋21の前面に
消臭具Aを貼り付けることによって、図6に示すように
しておこなうものである。ここで消臭具Aの中空容器3
は偏平に形成されているために、排便パウチ1の前面か
ら大きく突出することなく取り付けることができ、消臭
具Aが邪魔になるようなことなく使い勝手が良いもので
ある。
【0031】しかして、人工肛門から便尿が便取り入れ
口22を通して排便パウチ1の袋21内に排泄される
と、便ガスなどの臭気は排気孔2から流入口7を通して
消臭具Aの中空容器3内に排気される。このように中空
容器3の裏側面の中央部に設けた流入口7から中空容器
3の室3aの中央部に流入した臭気は、中空容器3の厚
み方向に進行することがスペーサシート4で妨げられ、
図1(b)の矢印のようにスペーサシート4の中央部か
ら周縁部へと広がりながらスペーサシート4の裏側に沿
って流れる。このように臭気はスペーサシート4の裏側
に沿った長い経路で進み、室3a内の消臭材5と長い時
間接触して消臭される。次にスペーサシート4の周縁部
に至った臭気は通過口9を通過して室3bの周縁部に移
動し、図1(b)の矢印のように臭気はスペーサシート
4の周縁部から中心部へと集束しながらスペーサシート
4の表側に沿って流れる。このように臭気はスペーサシ
ート4の表側に沿った長い経路で進み、室3b内の消臭
材6と長い時間接触して消臭される。そして消臭材5,
6で消臭されて無臭となったガスは図1(b)の矢印の
ように中空容器3の表側面の流出口8から放出される。
【0032】このように、中空容器3を偏平に形成する
ことによって消臭具Aを非常に小型化することができる
が、臭気はスペーサシート4の裏側に沿った長い経路で
消臭材5と接触させることができると共にスペーサシー
ト4の表側に沿った長い経路で消臭材6と接触させるこ
とができるために、消臭具Aを小型化したにもかかわら
ず、臭気を消臭材5,6に十分に接触させて高い消臭能
力で消臭することができるものである。
【0033】また、中空容器3に流入口7から入った臭
気は、まず硫黄系臭気を消臭する消臭材5によって硫黄
系臭気が消臭され、次に窒素系臭気を消臭する消臭材6
によって窒素系臭気が消臭される。このように硫黄系臭
気を消臭する消臭材5をスペーサシート4の裏側におい
て、窒素系臭気を消臭する消臭材6をスペーサシート4
の表側においてそれぞれ中空容器4内に収納して、硫黄
系臭気を消臭した後に窒素系臭気を消臭するようにした
ほうが、この逆の場合よりもトータルとしての消臭の効
果を高く得ることができるものである。一般的にヒトの
排泄物からは硫黄系臭気が排泄直後から連続的に発生し
ており、窒素系臭気はある程度時間が経過してからの発
生となり、排泄物の臭気は排泄直後において硫黄系臭気
が窒素系臭気よりも多量に含まれている。このために、
硫黄系臭気を消臭する消臭材5をスペーサシート4の裏
側において流入口7の側に配置しておくと、排泄直後か
ら硫黄系臭気は流入口7を通じて常に硫黄系臭気を消臭
する消臭材5と接触することになり、逆の配置をする場
合よりも高い消臭効果を得ることができるのである。
【0034】次に、具体例を示して消臭効果を確認す
る。 中空容器3の容器本体15を厚み0.4mmのポリ
プロピレンで、ベースシート16をポリエチレンフィル
ムで作製すると共に、スペーサシート4を厚み0.2m
mのケント紙で、不織布19を目付量20g/m2 のポ
リプレピレン不織布で作製し、また粘着層10を構成す
る両面粘着テープとして住友スリーエム社製「スコッチ
ST−416」を用い、さらに硫黄系臭気を消臭する消
臭材5として活性炭(クラレケミカル社製「クラレコー
ルGC−10/32」)にレンギョウの実から抽出した
植物抽出物と炭酸ナトリウムとの配合物を添着させたも
のを、窒素系臭気を消臭する消臭材6として球状ケイ酸
カルシウム(徳山曹達社製「フローライトRM−1
0」)にどくだみから抽出した植物抽出物とクエン酸と
の配合物を添着させたものをそれぞれ用いて図1に示す
消臭具Aを作った。大きさは、中空容器3の直径R=3
6mm、厚みT=4mmに形成し、流入口7の直径を7
mm、流出口8の直径を5mmに形成した。
【0035】この消臭具Aを図6のように糞便が入った
容量2リットルの排便パウチ1に取付け、ガステック社
製ガス検知管(アンモニア検出用は「No3L」、アミ
ン類検出用は「No180」、硫化水素検出用は「No
4LT」、メルカプタン検出用は「No70L」)を消
臭具Aの流出口8に接続してガスを採取し、ガステック
社製ガス検知器「No800」でガスの成分を検出し
た。この結果、排便パウチ1内のガスはアンモニア15
ppm、アミン類7.5ppm、硫化水素3.5pp
m、メルカプタン類6ppmの濃度であったのが、消臭
具Aを通過して流出口8から採取されたガスはアンモニ
ア、アミン類、硫化水素、メルカプタン類のいずれもが
検出されず、消臭の効果が高いことが確認された。
【0036】 硫黄系臭気を消臭する消臭材5として
活性炭添着ウレタンフォームにレンギョウの実から抽出
した植物抽出物と炭酸ナトリウムとの配合物を添着させ
たものを、窒素系臭気を消臭する消臭材6として活性炭
添着ウレタンフォームにどくだみから抽出した植物抽出
物とクエン酸との配合物を添着させたものをそれぞれ用
い、不織布19を使用しないようにした他は上記と同
様にして、図4に示す消臭具Aを作った。
【0037】このものについて同様にして消臭効果を測
定したところ、消臭具Aを通過して流出口8から採取さ
れたガスはアンモニア、アミン類、硫化水素、メルカプ
タン類のいずれもが検出されず、消臭の効果が高いこと
が確認された。図7は本発明の他の実施例を示すもので
あり、この実施例では流入口7を中空容器3の裏側面の
周縁部に、流出口8を中空容器3の表側面の周縁部にそ
れぞれ設け、通過口9をスペーサシート4の中央部に設
けるようにしてある。このものでは、流入口7から中空
容器3の周縁部内に流入した臭気は、図7の矢印のよう
にスペーサシート4の周縁部から中央部へと集束しなが
らスペーサシート4の裏側に沿って長い経路で消臭材5
と接触して消臭され、次いでスペーサシート4の中央部
の通過口9を通過した臭気はスペーサシート4の中央部
から周縁部へと広がりながらスペーサシート4の表側に
沿って長い経路で消臭材6と接触して消臭されることに
なり、臭気を長い経路で消臭材5と消臭材6とに接触さ
せて高い消臭能力で消臭することができるものである。
図1や図2の実施例のように流入口7を中空容器3の裏
側面の中央に設けると、排便パウチ1の排気孔2に対し
て流入口7を合致させながら消臭具Aを排便パウチ1に
貼り付ける操作がやり辛い面があるが、この図7の実施
例のように流入口7を中空容器3の裏側面の周縁部に設
けると流入口7を見ながら排気孔2に対して流入口7を
合致させることが容易になるので、消臭具Aを排便パウ
チ1に貼り付ける操作がやり易くなるものである。
【0038】尚、中空容器3の裏側面の流入口7、中空
容器3の表側面の流出口8、スペーサシート4の通過口
9の位置関係は図1(b)や図7の実施例のもののみに
限定されるものではなく、臭気が中空容器3の厚み方向
に直線的に通過しないように、流入口7や流出口8に対
して通過口9が中空容器3の厚み方向で同じ位置に配置
されないようにすればよい。
【0039】また、図1や図7の実施例では中空容器3
の裏側面に粘着層10を設けてユーザーが消臭具Aを排
便パウチ1に貼り付けるようにしたが、図8のように排
便パウチ1に予め消臭具Aを取り付けておいて、消臭具
A付きの排便パウチ1という商品形態にする場合には、
中空容器3は熱融着等の手段で排便パウチ1に一体化さ
せることができるために、中空容器3の裏側面に粘着層
10を設ける必要はない。
【0040】
【発明の効果】上記のように本発明は、偏平な中空容器
内に中空容器内を厚み方向に仕切るスペーサシートを配
置し、スペーサシートの裏側と表側においてそれぞれ中
空容器内に消臭材を収納し、中空容器の裏側面に排便パ
ウチの排気孔と連通される流入口を設けると共に中空容
器の表側面に流出口を設け、スペーサシートに中空容器
の厚み方向で流入口や流出口と対応しない位置において
通過口を設けるようにしたので、中空容器を偏平に形成
することによって消臭具を小型化して、邪魔になること
なく便利に使用できるようにすることができると共に、
排便パウチの排気孔を通して流入口から中空容器内に流
入した臭気は、スペーサシートの裏側に沿って中空容器
の厚み方向と垂直な方向に流れながら消臭材と接触して
消臭され、次いでスペーサシートの通過口を通過した臭
気はスペーサシートの表側に沿って中空容器の厚み方向
と垂直な方向に流れながら消臭材と接触して消臭され、
この後に流出口から放出されることになり、臭気をスペ
ーサシートの裏側に沿った長い経路で消臭材と、スペー
サシートの表側に沿った長い経路で消臭材とそれぞれ接
触させることができるものであり、中空容器を偏平に形
成することによって消臭具を小型化したにもかかわら
ず、臭気を消臭材に十分に接触させて高い消臭能力で消
臭することができるものである。
【0041】そして、流入口を中空容器の裏側面の中央
部に、流出口を中空容器の表側面の中央部にそれぞれ設
けると共に、通過口をスペーサシートの周縁部に設ける
ようにしたので、流入口から中空容器の中央部内に流入
した臭気は、スペーサシートの中央部から周縁部へと広
がりながらスペーサシートの裏側に沿って長い経路で消
臭材と接触して消臭され、次いでスペーサシートの周縁
部の通過口を通過した臭気はスペーサシートの周縁部か
ら中心部へと集束しながらスペーサシートの表側に沿っ
て長い経路で消臭材と接触して消臭されるものであり、
臭気を長い経路で消臭材に接触させることができるもの
である。
【0042】あるいは、流入口を中空容器の裏側面の周
縁部に、流出口を中空容器の表側面の周縁部にそれぞれ
設けると共に、通過口をスペーサシートの中央部に設け
るようにしたので、流入口から中空容器の周縁部内に流
入した臭気は、スペーサシートの周縁部から中央部へと
集束しながらスペーサシートの裏側に沿って長い経路で
消臭材と接触して消臭され、次いでスペーサシートの中
央部の通過口を通過した臭気はスペーサシートの中央部
から周縁部へと広がりながらスペーサシートの表側に沿
って長い経路で消臭材と接触して消臭されることにな
り、臭気を長い経路で消臭材に接触させることができる
ものである。
【0043】また、スペーサシートの裏側と表側におい
て中空容器内に収納する消臭材として、硫黄系臭気を消
臭する消臭材と窒素系臭気を消臭する消臭材とを用いる
ようにしたので、便尿に含まれる硫化水素等の硫黄系臭
気とアンモニア等の窒素系臭気の両方を各消臭材で消臭
することができ、臭気の消臭の効果を高く得ることがで
きるものである。
【0044】また上記硫黄系臭気を消臭する消臭材をス
ペーサシートの裏側において、窒素系臭気を消臭する消
臭材をスペーサシートの表側においてそれぞれ中空容器
内に収納するようにしたので、排便直後から連続的に発
生する硫黄系臭気を常に硫黄系臭気を消臭する消臭材に
作用させて消臭することができ、臭気の消臭の効果を一
層高く得ることができるものである。
【0045】さらに、中空容器の裏側面に粘着層を設け
るようにしたので、排便パウチに粘着層で貼り付けるこ
とによって、消臭具を排便パウチに簡単に取り付けるこ
とができるものであり、各社から市販されている排便パ
ウチに消臭具を取り付けることが可能になり、また消臭
具を剥がすことによって何度も繰り返し使用することが
可能になるものである。
【0046】加えて、流出口を塞ぐ防水シールを中空容
器の表側面に剥離自在に貼り付けるようにしたので、消
臭具を使用しないときには流出口を防水シールで塞いで
中空容器を密閉して消臭材の劣化を防止できると共に、
入浴する際には水が流出口から中空容器内に侵入するこ
とを防止して、排便パウチを装着したまま入浴すること
が可能になるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すものであり、(a)は
斜視図、(b)は断面図である。
【図2】同上の実施例の分解斜視図である。
【図3】同上の実施例のスペーサシートを示すものであ
り、(a),(b),(c)はそれぞれ各態様の斜視図
である。
【図4】本発明の他の実施例の分解斜視図である。
【図5】上記各実施例の消臭具を離型シートに貼った商
品形態を示す斜視図である。
【図6】消臭具の使用状態を示す断面図である。
【図7】本発明のさらに他の実施例の断面図である。
【図8】消臭具を排便パウチに一体化した商品形態を示
す斜視図である。
【符号の説明】
1 排便パウチ 2 排気孔 3 中空容器 4 スペーサシート 5 消臭材 6 消臭材 7 流入口 8 流出口 9 通過口 10 粘着層 11 防水シール

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人工肛門に装着される排便パウチの排気
    孔に取り付けられる消臭具であって、裏側面が排便パウ
    チに取り付けられる取付面となった偏平な中空容器内に
    中空容器内を厚み方向に仕切るスペーサシートを配置
    し、スペーサシートの裏側と表側においてそれぞれ中空
    容器内に消臭材を収納し、中空容器の裏側面に排便パウ
    チの排気孔と連通される流入口を設けると共に中空容器
    の表側面に流出口を設け、スペーサシートに中空容器の
    厚み方向で流入口や流出口と対応しない位置において通
    過口を設けて成ることを特徴とする人工肛門排便パウチ
    用消臭具。
  2. 【請求項2】 流入口を中空容器の裏側面の中央部に、
    流出口を中空容器の表側面の中央部にそれぞれ設けると
    共に、通過口をスペーサシートの周縁部に設けて成るこ
    とを特徴とする請求項1に記載の人工肛門排便パウチ用
    消臭具。
  3. 【請求項3】 流入口を中空容器の裏側面の周縁部に、
    流出口を中空容器の表側面の周縁部にそれぞれ設けると
    共に、通過口をスペーサシートの中央部に設けて成るこ
    とを特徴とする請求項1に記載の人工肛門排便パウチ用
    消臭具。
  4. 【請求項4】 スペーサシートの裏側と表側において中
    空容器内に収納する消臭材として、硫黄系臭気を消臭す
    る消臭材と窒素系臭気を消臭する消臭材とを用いて成る
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の人
    工肛門排便パウチ用消臭具。
  5. 【請求項5】 硫黄系臭気を消臭する消臭材をスペーサ
    シートの裏側において、窒素系臭気を消臭する消臭材を
    スペーサシートの表側においてそれぞれ中空容器内に収
    納して成ることを特徴とする請求項4に記載の人工肛門
    排便パウチ用消臭具。
  6. 【請求項6】 中空容器の裏側面に粘着層を設けて成る
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の人
    工肛門排便パウチ用消臭具。
  7. 【請求項7】 流出口を塞ぐ防水シールを中空容器の表
    側面に剥離自在に貼り付けて成ることを特徴とする請求
    項1乃至6のいずれかに記載の人工肛門排便パウチ用消
    臭具。
JP24160594A 1994-10-05 1994-10-05 人工肛門排便パウチ用消臭具 Withdrawn JPH08103459A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6773420B2 (en) 2001-06-29 2004-08-10 Alcare Co., Ltd. Deodorizing filter and collector provided with the deodorizing filter
WO2006016547A1 (ja) * 2004-08-09 2006-02-16 Ooyabu Inc. ストマ用装具のカバー
JP2010523275A (ja) * 2007-04-09 2010-07-15 ブリストル−マイヤーズ スクイブ カンパニー ストーマパウチ装具

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