JPH08104606A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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JPH08104606A
JPH08104606A JP14261994A JP14261994A JPH08104606A JP H08104606 A JPH08104606 A JP H08104606A JP 14261994 A JP14261994 A JP 14261994A JP 14261994 A JP14261994 A JP 14261994A JP H08104606 A JPH08104606 A JP H08104606A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 弱い分散力でも容易に分散が可能であり、ま
た強い分散をかけても表面処理の未処理面が露出するこ
とのない、紫外線遮蔽効果に優れた微粒子無機粉体を配
合した化粧料を提供する。 【構成】 平均粒子径が0.1〜0.01μmの一種以
上の微粒子無機粉体を、媒体撹拌ミルを用いて湿式粉砕
または湿式解砕する工程を利用することにより有機珪素
化合物で表面被覆処理して、化粧料に配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表面処理された微粒子
無機粉体を配合した化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】微粒子酸化チタンや微粒子酸化亜鉛など
の微粒子無機粉体は、紫外線遮蔽効果を有するので、化
粧料に配合されて日焼け止め化粧料として使用されてい
る(特公昭47−42502号公報、特開昭49−45
0号公報、特開昭64−7941号公報など)。
【0003】上記化粧料に配合された微粒子無機粉体の
紫外線遮蔽効果を十分発揮させるためには、配合系に十
分分散させた状態で使用する必要があるが、その処方の
一つとして、各種無機粉体を有機化合物や有機金属化合
物などで表面被覆処理したのち、化粧料に配合する方法
が検討されている(特開昭58−49307号公報、特
開昭59−172415号公報、特開昭62−1450
11号公報、特開昭62−67015号公報など)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、粉体を
有機化合物や有機金属化合物で表面被覆処理しても、一
般的な処理によって提供される表面処理粉体は、基材物
質の凝集力の差による粒子の大小はあっても、通常は単
一粒子数十個から数百個分の凝集粒子に対して表面処理
を行っていることが多い。
【0005】このため、化粧料に配合する際に強い分散
をかけると、上記表面処理粉体の凝集粒子がこわれてし
まったり、また、3本ロールによるペースト化、プレス
加工などによる成形の際にも、結果的に再粉砕工程とし
ての力が機能するので、このような工程によっても凝集
粒子がこわれてしまい、結果として、表面処理されてい
ない面が露出して特性が劣化し、問題となっていた。
【0006】上記表面処理粉体を化粧料に使用する際
に、ホモジナイザーやヘンシェルミキサーなどの弱い分
散力しか持たない分散機や粉砕機では、未表面処理面の
露出は生じないものの、粉体を十分分散させた状態で配
合させることはできていなかった。
【0007】しかも、実際の化粧料の製造においては、
微粒子酸化チタンなどの無機系紫外線遮蔽剤以外に、セ
リサイト、マイカ、タルクなどの板状鉱物粉体ほかを配
合する場合が多いため、強い分散力を有する分散機や粉
砕機を用いると、板状粉体さえも粉砕してしまうことに
なり、すべり感などできあがった化粧料の特性を損なう
ことにもなってしまう。
【0008】また、表面処理された微粒子無機粉体のみ
を前分散してから、化粧料配合に加えることもできない
わけではないが、この場合には工程が増す上に、特に固
体の場合の化粧料配合の分散状態を乱すことにもなる。
【0009】上記の理由から、弱い分散力で配合を行っ
ても充分な分散が可能であり、しかも紫外線遮蔽効果の
高い化粧料が求められていた。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、弱い分散力で
も容易に分散が可能であり、また強い分散をかけても表
面処理されていない面が露出することのない微粒子無機
粉体を配合した、紫外線遮蔽効果に優れた化粧料を提供
する。
【0011】すなわち本発明は、平均粒子径が0.1〜
0.01μmである一種以上の微粒子無機粉体を、メチ
ル水素化ポリシロキサン、粘度2〜100csのジメチ
ルポリシロキサン、アルキル基部分の炭素数が10以下
であるアルキルシランからなる有機珪素化合物群より選
ばれた一種以上で表面被覆処理する際に、媒体撹拌ミル
を用いて湿式解砕もしくは湿式粉砕する工程を利用する
ことによって処理し、得られた粉体を配合した化粧料で
ある。
【0012】本発明の化粧料は、粉砕もしくは解砕する
工程を含む方法により、より微細で均一な上記有機珪素
化合物で表面被覆処理された微粒子無機粉体を配合して
いるので、弱い分散力しか持たない分散機を用いても、
粉体を十分分散させた状態とすることができる。
【0013】以下、本発明を詳細に説明する。本発明で
用いる微粒子無機微粉体としては、特に下記の理由か
ら、微粒子酸化チタン、シリカ、アルミナ、酸化亜鉛、
酸化セリウム、酸化ジルコニウム、酸化鉄などが効果を
有し好ましい。
【0014】微粒子酸化チタン:一般の白色顔料用酸化
チタンと異なり、平均粒子径が0.1〜0.01μmで
あるため、可視光線部では光透過性を有し、紫外部、特
にUV−B領域において優れた紫外線遮蔽効果を有する
ので、前述したとおり、化粧料などに使用されている。
本発明の化粧料に対しては、ルチル型、アナターゼ型、
アモルファスなど、いずれの結晶型であっても使用でき
る。
【0015】シリカ,アルミナ:微粒子酸化チタンより
も更に微細な粉体が市販されており、これらの混合によ
り微粒子酸化チタンの凝集をおさえ、個々の微粒子酸化
チタンの粒子間距離を長くすることができる。その結
果、シリカ,アルミナ粒子自体には紫外線遮蔽効果はほ
とんどないものの、複合体としての紫外線遮蔽効果が向
上する。
【0016】酸化亜鉛,酸化セリウム,酸化ジルコニウ
ム:これらの粒子自体は凝集が強い微粒子であり、凝集
を解砕し表面処理を行う必要があるが、微粒子酸化チタ
ンと混合して複合体とすることにより、微粒子酸化チタ
ン自身の欠点の一つである、UV−A領域での紫外線遮
蔽効果を補完することができる。
【0017】酸化鉄:微粒子酸化チタンなどの紫外線遮
蔽効果を有する微粒子の特性を補完するとともに、ベー
ジュ色の複合粉体を得ることができる。このような複合
粉体は、たとえば、酸化チタンと酸化鉄との均一混合微
粒子を上記有機珪素化合物で表面処理したものになって
いるため、酸化チタンと酸化鉄とをドーピングまたは沈
着させた場合と同様、色別れを起こさない粉体に仕上げ
ることができる。
【0018】本発明で用いる表面処理剤については、メ
チル水素化ポリシロキサン、ジメチルポリシロキサン、
メチルフェニルポリシロキサンなどの各種のシリコーン
オイル、メチルトリメトキシシラン、エチルトリメトキ
シシラン、ヘキシルトリメトキシシラン、オクチルトリ
メトキシシラン、デシルトリメトキシシラン、オクタデ
シルトリメトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、
オクチルトリエトキシシラン、n−オクタデシルジメチ
ル(3−(トリメトキシシリル)プロピル)アンモニウ
ムクロライドなどの各種のアルキルシラン、トリフルオ
ロメチルエチルトリメトキシシラン、ヘプタデカフルオ
ロデシルトリメトキシシランなどの各種のフルオロアル
キルシラン、ビニルトリメトキシシラン、γ−アミノプ
ロピルトリメトキシシランなどのシランカップリング
剤、などの種々の有機珪素化合物や、チタン系・アルミ
系・アルミナ−ジルコニア系などの各金属系カップリン
グ剤、イソステアリン酸、ステアリン酸などの脂肪酸や
それらの金属塩、さらには界面活性剤などを検討したと
ころ、特にメチル水素化ポリシロキサン、粘度2〜10
0csのジメチルポリシロキサン、アルキル基部分の炭
素数が10以下であるアルキルシラン、からなる有機珪
素化合物群より選ばれた一種以上を用いた場合に、好ま
しい結果を得た。
【0019】ここで、本発明で表面処理剤として好まし
く用いることのできる上記有機珪素化合物を、より詳細
に説明する。
【0020】メチル水素化ポリシロキサンとは、具体的
には、メチル水素化ポリシロキサンやメチル水素化シク
ロポリシロキサンなどを指す。
【0021】ジメチルポリシロキサンとは、具体的に
は、ジメチルポリシロキサンやシクロジメチルポリシロ
キサンなどを指し、その中でも室温における粘度が2〜
1000cs(センチストークス)であるものが好まし
く、2〜100csのものが更に好ましい。粘度が10
00cs以上の場合には、分散性が十分ではない。
【0022】本発明でいうアルキルシランとは、下記構
造式で表される化合物を指す。Ra n−Si(ORb
4-n ,Ra n−SiRc x(ORb4-n-x ,Ra n−SiC
4-n ,Ra n−SiRc xCl4-n-x 。このうち、本発明
で好ましく用いることができる、アルキル基の炭素数が
10以下のシランとは、 (Ra:炭素数1〜10のアルキル基) (Rb:炭素数1〜4のアルキル基) (Rc:水素原子、またはメチル、エチル基) の条件を満たす化合物であり、具体的には、メチルトリ
メトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、エチルト
リメトキシシラン、ブチルトリエトキシシラン、イソブ
チルトリメトキシシラン、ヘキシルトリメトキシシラ
ン、オクチルトリエトキシシランなどである。アルキル
基の炭素数が11以上の化合物の場合には、炭素鎖が長
すぎるためか、分散性が十分でなくなる。
【0023】本発明の化粧料に配合する粉体の処理とし
て、媒体撹拌ミルを用いて湿式粉砕または湿式解砕する
工程を利用するのは必須の構成要件であるが、その処理
の具体的一例を示すと、まず微粒子無機粉体基材、有機
珪素化合物、溶媒などを予備混合し、たとえばサンドグ
ラインダーミルなどの媒体撹拌ミルに供給して処理を行
ったのち、溶媒を除去して粉体化するのが通常である。
【0024】本発明において用いる媒体撹拌ミルとして
は、サンドグラインダーミル、タワーミル、アトライタ
ーなど、媒体を強制的に攪拌できる方式であれば、いず
れの装置を用いても好適な結果が得られるが、これらの
一例として、サンドグラインダーミルについて説明す
る。
【0025】サンドグラインダーミルとは、容器内にメ
ディアとしてビーズを充填し、さらに回転軸と垂直に取
り付けられた攪拌ディスクを高速回転させることによ
り、基材粉体の凝集粒子を砕いて粉砕・分散する工程を
有する装置であり、その構成としては、縦型・横型、連
続式・回分式など、種々の様式が存在する。本発明の化
粧料に配合する場合には、基材粉体である微粒子無機粉
体を湿式粉砕または湿式解砕しながら有機珪素化合物が
表面被覆処理できる形式であれば問題ない。
【0026】上記サンドグラインダーミルで用いるビー
ズとしては、ガラス、アルミナ、ジルコン、ジルコニ
ア、スチール、フリント石などを原材料としたボールが
使用可能であるが、コンタミ発生回避のため硬度、真比
重の高いものがよく、特にジルコニア製やジルコン製の
ものが好ましい。また、ビーズの大きさとしては、通
常、直径1〜2mm程度のものを使用するが、本発明で
使用する基材粉体が微粒子であるため、0.3〜1.0
mm程度のものを用いるのが好ましい。
【0027】サンドグラインダーミルに使用する攪拌デ
ィスクとしては、ステンレス製、ナイロン製、セラミッ
ク製など種々の素材のものが通常使用できるが、本発明
で使用する基材粉体が無機粉体であるため、耐摩耗性の
あるセラミックス製がよく、特に、上記記載のようにジ
ルコニア製やジルコン製のビーズを用いる場合には、ジ
ルコニア製のディスクとするのが好ましい。
【0028】湿式粉砕または湿式解砕する際の溶媒につ
いては、特に制限はなく、水やメタノール、エタノー
ル、イソプロピルアルコールなどの各種アルコール類、
ベンゼン、トルエン、パラフィンなどの各種有機溶剤な
どを、微粒子無機粉体基材の分散程度や使用する有機珪
素化合物の特性に応じ、単独あるいは二種以上混合し
て、使い分けて用いればよい。
【0029】湿式粉砕または湿式解砕時の、微粒子無機
粉体基材、有機珪素化合物、溶媒など各成分の混合割合
は、実際には、最終製品の目的品質や、効率的な湿式工
程条件選定のために、使用する媒体の種類や組み合わせ
により、適宜比率を選択する必要があるが、通常、微粒
子無機粉体基材100重量部に対し、有機珪素化合物
0.1〜50好ましくは1〜30重量部、溶媒50〜5
000好ましくは100〜2000重量部の範囲で用い
られる。
【0030】上記の工程を利用して得られた有機珪素化
合物表面被覆処理微粒子無機粉体は、化粧料原料とし
て、粉体のままあるいはアルコールや水などの溶媒に分
散したり、またオイルや樹脂に練り込んで使用すること
ができる。
【0031】上記で得られる化粧料原料を使用すること
により、白粉、ファンデーション、プレストパウダー、
水使用ファンデーション、油性ファンデーション、乳化
ファンデーション、口紅、頬紅、アイシャドウ、眉墨、
アイライナー、マスカラ、ネイルカラー、チークカラ
ー、ベースファンデーション、サンスクリーン剤、乳
液、ローションなどの化粧料を製造することが可能であ
る。
【0032】また、本発明の化粧料には、本発明の目的
を達成する範囲内で、通常化粧料で用いられる油剤、粉
体類、溶剤、界面活性剤、紫外線吸収剤、防腐剤、殺菌
剤、保存剤、酸化防止剤、ホルモン剤、ビタミン、保湿
剤、香料などを任意に配合することができる。
【0033】
【発明の効果】本発明の化粧料は、配合する粉体基材自
身が微細な粒子に解砕されながら同時に表面処理され、
一次粒子に近い粒子表面にまで表面処理を施されている
ため、配合時の粉砕により凝集粒子がこわれて未処理面
が出てくることもなく、一般に提供されている表面処理
粉体を配合した化粧料と比較して、分散性が非常に向上
する結果、紫外線遮蔽性などの特性が優れた化粧料とし
て有効である。
【0034】
【実施例】次に本発明を具体的な実施例を挙げて更に詳
細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定される
ものではない。
【0035】A.表面処理された微粒子無機粉体の製造 サンプル1−12 微粒子酸化チタンを含んだ無機粉体基材合計1,000
gに対し、表1および表2に示した種類と量の表面処理
剤および溶剤をおのおの配合し、撹拌機で混合してスラ
リーを調製したのち、さらに横型連続式サンドグライン
ダーミルを用いて湿式解砕処理した。 スラリーのミル
内の滞留時間は5分間とした。 処理後のスラリーは、
ニーダーに投入して減圧加熱により溶媒を除去し、表面
処理粉体を得た。サンプル2〜5については、微粒子酸
化チタンに表1に示した種類と量の副基材を混合して合
計1,000gとしたものを無機粉体基材として用い
た。また、サンプル1〜5、9、10、12について
は、上記工程で得られた表面処理粉体に対して、更に1
20〜150℃の温度でキュアリングを行った。なお、
各々の微粒子酸化チタンは、サンプル1、2、4、5、
13については35nm(ナノメートル)、サンプル
3、6〜12については15nmの平均粒子径のものを
用いた。
【0036】サンプル13 サンプル1と同じ種類の基材、表面処理剤および溶剤を
用い、サンプル1と同じ比率で配合し、羽根式撹拌機で
混合してスラリーを調製したのち、湿式解砕処理を行わ
ず直接ニーダーに投入して減圧加熱を行ない、溶媒を除
去して表面処理粉体を得、更に120〜150℃の温度
でキュアリングを行った。
【0037】サンプル14−16 微粒子酸化亜鉛を含んだ無機粉体基材合計1,000g
に対し、表3に示した種類と量の表面処理剤および溶剤
をおのおの配合し、撹拌機で混合してスラリーを調製し
たのち、さらに横型連続式サンドグラインダーミルを用
いて湿式解砕処理した。 スラリーのミル内の滞留時間
は5分間とした。 処理後のスラリーは、ニーダーに投
入して減圧加熱により溶媒を除去して表面処理粉体を
得、さらに120〜150℃の温度でキュアリングを行
った。サンプル15、16については、微粒子酸化亜鉛
に、表3に示した種類と量の副基材を混合して合計1,
000gとしたものを無機粉体基材として用いた。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】
【表3】
【0041】※1 信越化学工業社製 KF99 ※2 信越化学工業社製 KBM3103 ※3 信越化学工業社製 LS−8600 ※4 信越化学工業社製 KF96 20CS ※5 信越化学工業社製 KF994 ※6 信越化学工業社製 KBM22 ※7 信越化学工業社製 KF96 1000CS ※8 信越化学工業社製 LS−6970 なお、サンプル1−10およびサンプル14−16の粉
体を配合した化粧料が、本発明の範囲内にある化粧料で
ある。
【0042】B.分散性の比較 上記で製造したサンプル1−16の各表面処理粉体につ
いて、分散性の評価を行なうため、ペイントコンディシ
ョナーを用いて、流動パラフィン分散系での光透過率の
測定を行なった。容量140mlのふた付きガラス瓶に
サンプル粉体を各々1.35gとり、流動パラフィン#
70を52.0gと分散剤5.2gとを添加し、1.5
mmガラスビーズ60gを加え、ペイントコンディショ
ナー(レッドデビル)で5分間分散した。得られたペー
ストをポリエステルフィルム上にバーコーター#8を用
いて塗布し、分光光度計(島津製作所社製 UV−31
00)にて、紫外部(300nm)の光透過率を測定し
た。
【0043】得られた結果を表4に示す。微粒子酸化チ
タンは、紫外線を散乱させる作用を有しているので、表
面処理粉体が充分に分散していると、その結果として上
記ペーストの紫外線透過率が小さくなる。従って、紫外
線透過率が小さいほど、分散性が良いことを示してい
る。
【0044】
【表4】
【0045】上記表4で示したとおり、化粧品によく用
いられるオイルの1種である流動パラフィンに分散させ
た場合の、サンプル1とサンプル13との光透過率の差
から明らかなように、媒体撹拌ミルを用いて湿式粉砕ま
たは湿式解砕する工程を利用することにより有機珪素化
合物を表面被覆処理した粉体を配合した本発明品(サン
プル1配合品)は、同じ分散条件であっても比較品(サ
ンプル13配合品)に比べ紫外線の透過率が低いことか
ら、より分散性が優れていることがわかる。さらに、サ
ンプル1〜10とサンプル11、12の光透過率を比較
しても明らかなように、同じ湿式解砕工程を経て表面処
理を行なった場合でも、処理剤の種類によって分散性が
異なり、本発明の範囲内のサンプルは分散性に優れてい
ることがわかる。
【0046】実施例1 下記の処方にて、ファンデーションを作成した。配合量
は重量%である。 (1)サンプル1の微粒子酸化チタン 10.0 (2)酸化チタン 10.0 (3)タルク 28.0 (4)セリサイト 32.0 (5)酸化鉄 5.0 (6)流動パラフィン 10.0 (7)メチルポリシロキサン 4.0 (8)ソルビタンモノオレート 1.0 (9)酸化防止剤 適量 (10)香料 適量 ヘンシェルミキサーで(1)〜(5)を混合し、あらか
じめ均一に混合溶解した(6)〜(10)を添加してい
き、よくかき混ぜた。次いで、これを粉砕処理し、圧縮
成形した。
【0047】比較例1 サンプル1で得た微粒子酸化チタン粉体のかわりに、サ
ンプル13の微粒子酸化チタン粉体を用い、実施例1と
同じ処方にてファンデーションを作成した。
【0048】上記実施例1と比較例1で作成したファン
デーションを用い、上述の「B.分散性の比較」と同様
の方法で300nmにおける紫外線の透過率を測定し
た。得られた結果を表5に示す。
【0049】実施例2 下記の処方にて、サンスクリーン剤を作成した。配合量
は重量%である。 (1)紫外線吸収剤(サリチル酸フェニル) 2.0 (2)サンプル10の微粒子酸化チタン 10.0 (3)カオリン 2.5 (4)セチルアルコール 4.0 (5)ワセリン 5.0 (6)流動パラフィン 10.0 (7)シリコン油 2.0 (8)グルセリルモノステアリン酸エステル 2.5 (9)ポリオキシエチレンセチルアルコールエーテル 3.0 (10)プロピレングリコール 5.0 (11)エタノール 54.0 (12)香料 適量 (13)防腐剤 適量 (2)と(3)以外の成分を均一に混合溶解し、その中
に、(2)と(3)を徐々に添加し、ホモミキサーで混
合分散し、製品とした。
【0050】比較例2 サンプル10で得た微粒子酸化チタン粉体のかわりに、
サンプル12の微粒子酸化チタン粉体を用い、実施例2
と同じ処方でサンスクリーン剤を作成した。
【0051】上記実施例2と比較例2とで作成したサン
スクリーン剤を、石英板上にフィルムアプリケーター
(隙間34μm)を用いてそのまま塗布し、300nm
における紫外線の透過率を測定した。得られた結果を表
5に示す。
【0052】
【表5】 表5から明らかなように、各実施例は比較例よりも30
0nmにおける紫外線の透過率が低く、紫外線遮蔽効果
に優れたものであった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 媒体撹拌ミルを用いて湿式粉砕または湿
    式解砕する工程を利用することにより有機珪素化合物を
    表面被覆処理した、平均粒子径が0.1〜0.01μm
    である一種以上の微粒子無機粉体を配合することを特徴
    とした化粧料。
  2. 【請求項2】 微粒子無機粉体が、酸化チタン、シリ
    カ、アルミナ、酸化亜鉛、酸化鉄、酸化セリウム、酸化
    ジルコニウム、より選ばれた一種以上である請求項1に
    記載の化粧料。
  3. 【請求項3】 有機珪素化合物が、メチル水素化ポリシ
    ロキサン、粘度2〜100csのジメチルポリシロキサ
    ン、アルキル基部分の炭素数が10以下であるアルキル
    シラン、より選ばれた一種以上である請求項2に記載の
    化粧料。
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