JPH0810605A - 流体供給装置 - Google Patents

流体供給装置

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JPH0810605A
JPH0810605A JP6171804A JP17180494A JPH0810605A JP H0810605 A JPH0810605 A JP H0810605A JP 6171804 A JP6171804 A JP 6171804A JP 17180494 A JP17180494 A JP 17180494A JP H0810605 A JPH0810605 A JP H0810605A
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hydrogen
fluid supply
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fluid
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Satoru Saito
哲 斉藤
Yuko Fujita
雄耕 藤田
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Japan Storage Battery Co Ltd
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  • Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)
  • Feeding, Discharge, Calcimining, Fusing, And Gas-Generation Devices (AREA)
  • Hydrogen, Water And Hydrids (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 構造が簡単、使用時の操作が容易、しかも小
型・軽量化が可能といった長所を有し、携帯用に適した
流体供給装置を提供する。 【構成】 水電解セルの陽極から発生する酸素を加圧ガ
スに利用し、陰極から発生する水素を水素吸蔵合金14
に吸蔵させ、流体供給装置の外部に水素を放出させない
ようにする。陰極から発生する水素は水素貯蔵容器13
中に導入され、そこでただちに水素吸蔵合金14に吸蔵
される。したがって、いったん発生した水素がカチオン
交換膜6を透過して酸素側に達し、そこで酸素と再結合
して水に戻る、という現象を防止することができ、通電
電気量と酸素発生量の関係、いいかえると通電電気量と
流体供給量の間に正確な関係が保たれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分】本発明は、流体を精度よく供給する
ための流体供給器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】薬液を微量ずつ、しかも精度よく人体に
注入するために各種輸液ポンプが、広く使用されてい
る。
【0003】従来の輸液ポンプは、その方式の違いによ
ってシリンジポンプ、ペリスタルティック(ロータ式)
ポンプ、フィンガーポンプ、ベローズポンプの4種類に
分類される。これらのうち、ベローズポンプ以外のもの
は、いずれも薬液を押し出すための駆動源としてステッ
ピングモータ、ロータリソレノイドモータ、あるいは直
流モータなどのモータを使い、薬液吐出量の制御に複雑
な機構を採用しているので、その重量および寸法とも一
般に大きく、また高価でもある。そのため、病院のベッ
ドサイドで使われるのが普通であり、携帯用あるいは使
い捨て型にするには不向きである。また、ベローズポン
プは、フレオンガスの気化圧を利用してベローズを押
し、それによって薬液を吐出させる方式のものである
が、フレオンガスの気化圧を制御することが難しく、特
に微量の薬液を長時間かけて注入する場合には、その注
入精度に問題がある。
【0004】いっぽう、本願発明者のひとりは、直流電
流を通電することによってガスを発生する電気化学セル
を利用し、ポンプ機能とガスの流量制御とを同時に行う
装置を提案している(日本特許番号第1214001
号)。近年、この原理を利用して電気化学的輸液ポンプ
が提案されている(H.J.R.マゲット、米国特許第
4,522,698号)。この電気化学的輸液ポンプ
は、電解質として機能する含水されたイオン交換膜の両
面に多孔性のガス拡散電極を接合した電気化学セルを有
しており、該電気化学セルの陽極に水素を供給し、陽・
陰両極間に直流電流を通電したとき、陽極では水素が水
素イオンとなり、生成した水素イオンがイオン交換膜を
通って陰極側に達し、そこで水素が発生するという電気
化学反応が起こることを利用したものである。すなわ
ち、陰極で発生する昇圧された水素をピストン、ダイヤ
フラム、ベローズ等を押すための駆動源として利用する
ものである。
【0005】また、この電気化学セルの反応物質として
水素の代りに酸素を利用することも可能であり、陰極に
供給すべき酸素源として空気を用いれば、輸液ポンプの
構造はかなり簡単なものになる。
【0006】さらに、この電気化学的輸液ポンプの改良
型としての、水の電気分解反応を利用する方法(特開平
2−302264)は、イオン交換膜の片面に陰極を、
他面に陽極をそれぞれ一体に接合するか、あるいは片面
に陰極と陽極をそれぞれ絶縁するように離して一体に接
合した電気化学セルに含水させ、両極に直流電流を通電
した際に水の電気分解によって発生する水素か酸素、あ
るいは水素と酸素の混合ガスを輸液ポンプの加圧源とす
るものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】電気化学方式を用いて
薬液を供給する型の輸液ポンプの作動原理は、電気化学
セルに直流電流を通電すると、ファラデーの法則にした
がって通電電気量に比例して酸素や水素などのガスが発
生するため、このガスの圧力でベローズやダイヤフラム
を介して薬液を押し出すものである。この時のガスの発
生量は、電気化学セル部に通電する電気量(電流×時
間)により、きわめて精密に制御できるので、薬液等の
液体の供給量を精度よく決めることができるという特徴
がある。
【0008】電気化学セルとしては、原理的には、電解
質に固体高分子カチオン交換膜・固体高分子アニオン交
換膜・無機プロトン導電体・水溶液系電解液等を使用
し、直流電流を通電することによってガスが発生するあ
らゆるセルの利用が可能である。
【0009】しかし、電解質として機能する含水された
カチオン交換膜の両面に多孔性電極を接合した電気化学
セルを使用し、このセルの陽極に水素を供給し陰極から
発生する水素を加圧源に利用する水素移動セルや、陰極
に酸素や空気を供給し陽極から発生する酸素を加圧源に
利用する酸素移動セルでは、微量の薬液を供給するよう
な小電流で使用する場合はあまり問題は生じないが、大
電流を流して短時間に多量のガスを発生させる場合に
は、電気化学セルの過電圧が大きくなり、加える電圧を
大きくしなければならず、あまり高い電圧を加えると、
水素もしくは酸素移動セルではなく水電解セルになって
しまい、供給するガスの圧力をかなり上げる必要があつ
た。また、供給するガスが乾燥している場合、カチオン
交換膜中の水が蒸発し、カチオン交換膜自体の抵抗が増
大するという欠点があり、これを避けるためには供給す
るガスを加湿しなければならず、複雑な制御手段が必要
であった。
【0010】いっぽう、水電解セルは、直流電流を通電
することによって水が電気分解し、陽極から酸素が、陰
極から水素が発生するという、きわめて単純な反応を利
用するもので、加圧ガスとしては水素、酸素あるいは両
者の混合ガスを利用することができるが、酸素を加圧ガ
スに使用するのが望ましい。
【0011】しかし、この場合は水素が輸液ポンプの外
部に放出される。例えば、1時間当り100mlの薬液
を供給しようとする場合には、少なくとも100mlの
酸素が必要であり、この時には200mlの水素が外部
に放出されることになる。これは1分間に3.33ml
の水素発生量であり、この程度の水素の量なら危険性は
ないが、短時間に多量の薬液を供給する場合には同時に
多量の水素が放出され、危険が伴うことになる。
【0012】また、陰極から発生する水素が、電解質で
あるカチオン交換膜の近傍にとどまっている場合、水素
は酸素に比べて、電解質に使用するカチオン交換膜を極
めて透過しやすいために、いったん発生した水素の一部
はカチオン交換膜を通り抜けて酸素側に達して、水素と
酸素が電極として使用する金属の触媒作用によって再結
合して元の水に戻ってしまい、通電電気量と酸素発生量
の間に、いいかえると通電電気量と薬液供給量の間に正
確な関係を得ることが困難であった。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、電気化学方式
の輸液ポンプの上記のような課題を解決するためになさ
れたものであり、用途も輸液ポンプに限定されず、薬液
以外の液体や気体等の一般的な流体を供給する装置を提
供するもので、その目的とするところは、構造が簡単、
使用時の操作が容易、しかも小型・軽量化が可能といっ
た長所を有し、携帯用に適した流体供給装置を提供する
ことにある。
【0014】本発明にかかる流体供給装置は、水電解セ
ルの陽極から発生する酸素を加圧ガスに利用し、陰極か
ら発生する水素を水素吸蔵合金に吸蔵させ、流体供給装
置の外部に水素を放出させないようにしたことを特徴と
するものである。
【0015】本発明に使用できる水電解セルとしては、
固体高分子カチオン交換膜の両面に多孔性金属電極を接
合したセルを使用し、両電極は水と接しており、通電に
よって陽極から発生する酸素を加圧ガスに利用する。
尚、このような水電解セルでは陽極側にも陰極側にもあ
らかじめ水を入れておくのが普通であるが、固体高分子
イオン交換膜はその内部に多量の水を吸収することがで
き、そのことによってプロトン導電性機能を発揮して電
解質として働くものであり、必ずしも陽極側と陰極側と
の両方に水を入れておく必要がなく、どちらか一方の電
極側に水を入れておけば、もし電極反応で水が必要にな
れば、反対側の電極側から固体高分子イオン交換膜を通
して水が供給される。
【0016】また、流体供給口に逆流防止弁を取り付け
ることも可能である。
【0017】
【作用】本発明になる流体供給装置においては、あらか
じめ流体貯蔵部に薬液等の流体を貯蔵しておき、水電解
セルの両電極あるいは片方の電極を水に接触した状態と
し、陽極と陰極間に直流電流を通電すると、水の電気分
解が起こり、陽極からは酸素が、陰極からは水素が発生
する。流体貯蔵部として、気体の圧力によって変形可能
なやわらかい袋状体を使用し、これを圧力によって変形
しない別の密閉容器中に配置し、電気化学セルの陽極か
ら発生する酸素が密閉容器の内部に蓄積するようにした
場合、通電し続けると、密閉容器内部の圧力は上昇し、
その圧力が薬液等の流体の入った袋状体に加わり、袋状
体は縮小する方向に変形し、その結果、密閉容器の外部
に出ている流体供給口から薬液等の流体が供給される。
【0018】水の電気分解による一定圧力の酸素の発生
量は、通電電気量(電流×時間)によって決まるため、
定電流を通電する場合には、単位時間当たりの流体の供
給量は一定になり、通電電流の大きさを変えることによ
って任意の流体の供給量が得られるものである。
【0019】いっぽう、電気化学セルの陰極から発生す
る水素は、水素吸蔵合金を備えた水素貯蔵容器の内部に
導入され、そこで水素吸蔵合金と反応して吸蔵され、水
素は流体供給装置の外部にはまったく放出されなくな
る。
【0020】よく知られているように、水素吸蔵合金に
おいて、金属−水素系の平衡は、金属水素化物の解離圧
と組成との等温線図であらわされる。水素吸蔵合金を、
ある温度・ある水素圧下におくと、一定の組成の金属水
素化物が生成する。例えば、金属水素化物としてランタ
ン−ニッケル5水素化物(LaNiH)を使用した
合、この水素化物を25℃、2気圧の水素と平衡に保つ
と、LaNiとなる。すなわち、1モルのLaN
i5H(433.5g)で約5gの水素を吸蔵する。こ
の水素は、1気圧、25℃では約61.1リットルに相
当する。
【0021】いま、1時間当り100mlの薬液を5時
間供給する流体供給装置を考えると、25℃、1気圧
で、酸素の最低必要量は500mlであり、この時同時
に発生する水素は1リットルとなるので、この水素を吸
蔵させるのに必要なLaNiHは約7gとなる。この
ように、わずかの量の金属水素化物によって、多量の水
素を吸蔵でき、水素を外部にまったく放出しないように
することができる。
【0022】なお、供給すべき目的の流体としては、通
常は薬液が考えられるが、本発明の流体供給装置の用途
は、薬液の供給に限定されるものではなく、液体や気体
などのあらゆる流体の供給に利用できることはいうまで
もない。
【0023】
【実施例】本発明になる流体供給装置の構造および使用
方法を、好適な実施例を用いて詳述する。
【0024】[実施例1] 流体貯蔵部として袋状体、
水素吸蔵合金としてランタン−ニッケル5水素化物を使
用した流体供給装置を作製した。図1はその断面構造を
示したもので、図において、1は流体貯蔵部としての軟
らかいネオプレンゴム製の袋であり、袋部分の厚みは
0.2mm、内容積は最大130mlであり、この袋に
は流体供給口2を取り付けてある。3はアクリル製のケ
ースで、厚み3mm、外径60mm、長さ70mmの円
筒形であり、数気圧の圧力を加えても変形せず、その内
部に流体貯蔵部としてのゴム製の袋1を収納している。
4は供給すべき目的の流体であり、ここでは生理食塩水
100mlを使用した。5は細管、6は注射針である。
7は気体発生部としての電気化学セル部で、8は電解質
として機能するカチオン交換膜で、ここでは厚み0.2
mm、直径40mm含水したのナフィオン117膜を使
用した。9は陽極、10は陰極で、ともにカチオン交換
膜の両面に無電解メッキ法で接合した直径30mmの多
孔性白金電極である。11はカチオン交換膜に接した水
である。12は電池と定電流回路を組み合わせた直流定
電流電源である。13はステンレス製の水素貯蔵容器で
あり、外径60mm、長さ10mmの円筒形であり、そ
の内部には水素吸蔵合金14としてのランタン−ニッケ
ル5水素化物(LaNiH)を5g充填しておく。た
だし、水素吸蔵金と電気化学セルの陰極とは直接接触し
ない状態に配置しておく。
【0025】この流体供給装置を使用するにあたって
は、直流定電流電源12から、陽極9と陰極10間に4
50mAの直流電流を通電すると、電気化学セル部7で
は水の電気分解反応が起こり、陽極からは酸素15が、
また、陰極からは水素16が発生する。酸素15は、ゴ
ム製の袋1とケース3の間の空間部分17にたまり、ゴ
ム製の袋1は縮小する方向に変形し、生理食塩水4は流
体供給口2、細管5を通って、注射針6から供給され
る。通電を続けると、生理食塩水は1時間で100ml
供給され、5分おきの供給量は常に一定に保たれ、通電
電気量と供給量の関係の精度はきわめて良いことが示さ
れた。
【0026】いっぽう、この時に陰極から発生する約2
00mlの水素は水素貯蔵容器13の中に導かれ、そこ
で水素吸蔵合金LaNiHに吸蔵される。LaNi
Hは25℃、2気圧の水素と接触すると、1g当り約1
40mlの水素を吸蔵することができるため、あらかじ
め5gのLaNiHを水素貯蔵容器13中に入れてお
ば、陰極から発生する水素をすべて吸蔵することがで
き、流体供給装置の外部に出ることはなかった。
【0027】[実施例2] 構造は実施例1とまったく
同じで、水素吸蔵合金としてランタン−ニッケル5水素
化物の代わりにミッシュメタル系合金[Mm(Ni
Al0.2Co0.6)]を使用した流体供給
装置を作製した。ミッシュメタル系金は5g使用した。
このミッシュメタル系合金は、25℃、1.5気圧で
は、1gあたり約150mlの水素を吸蔵することがで
きる。実施例1と同様に電気化学セル部に450mAの
直流電流を通電すると、1時間に100mlの生理食塩
水が供給され、5分おきの供給量は常に一定に保たれ、
通電電気量と供給量の関係の精度はきわめて良く、同時
に発生した200mlの水素は、ミッシュメタル系合金
に吸蔵され、流体供給装置の外部に出ることはなかっ
た。
【0028】[実施例3] 構造は実施例1とまったく
同じであるが、水素貯蔵容器中の水素吸蔵合金であるL
aNiHを、電気化学セルの陰極に直接取り付け、し
かも水素吸蔵合金と電解質とは接触しない構造とした、
流体供給装置を作製した。その断面構造を図2に示す。
図における記号1〜17は、実施例1と同じものを示す
ものとする。ここでは5gのLaNiHを使用した。
【0029】実施例1と同様に、電気化学セルに450
mAの直流電流を通電すると、1時間に100mlの生
理食塩水が供給され、5分おきの供給量は常に一定に保
たれ、通電電気量と供給量の関係の精度はきわめて良
く、同時に発生した200mlの水素は、水素吸蔵合金
LaNiHに吸蔵され、流体供給装置の外部に出るこ
となかった。
【0030】[実施例4] 流体貯蔵部として、実施例
1で述べたゴム製の袋状体の代わりに、100ml用の
市販の使い捨て型注射器の外筒と吸子の先端のゴムのピ
ストンを使用した流体供給装置を作製した。その断面構
造を図3に示す。図において2〜17は実施例1と同じ
ものを示すものとし、流体貯蔵部としては注射器の外筒
18と、吸子の先端のゴムのピストン19を使用した。
20は注射器の先端部分である。また、アクリル製円筒
3の長さは140mmとし、注射器の先端部分20は流
体供給口2に差し込まれている。
【0031】電気化学セルに600mAの直流定電流を
通電すると、吸子の先端部のゴムのピストン19が注射
器の外筒18の中へ押し込まれる方向に移動し、実施例
1と同様に、1時間に100mlの生理食塩水が供給さ
れ、5分おきの供給量は常に一定に保たれ、通電電気量
と供給量の関係の精度はきわめて良い。この場合は、吸
子の先端部のゴムのピストン19と注射器の外筒18の
間には摩擦抵抗があるために、実施例1と同様の速度で
生理食塩水を供給するためには、実施例1よりも大きな
圧力が必要であるために、600mAという大きな電流
を流す必要がある。
【0032】[実施例5] 実施例1と同様の構造で、
流体供給口には逆流防止弁を取り付けた流体供給装置を
作製した。この装置では、使用しない状態では流体供給
口からの液漏れはまったくなく、また、使用中に流体供
給口の外側が減圧状態となっても、液の供給は停止し
た。この構造にすることによって、流体としては液体の
代わりに気体を使用することも可能となる。
【0033】
【発明の効果】本発明になる流体輸送器においては、電
気化学セルとして水電解セルを使用しているために、水
素移動セルや酸素移動セルの場合のように、通電する電
流が小電流の範囲に制限されたり、電解質としてはたら
くイオン交換膜の乾燥による抵抗増大の心配がなく、こ
れらを解決するためのガスの加圧や加湿などの複雑な制
御機構は不必要である。また、電気化学セルから発生す
る気体によって目的の流体の供給量を決めるものであ
り、気体の発生量は通電電気量、言い換えると(電流×
時間)によって設定することができ、単位時間当りの供
給量は電流の値で、また定電流を通電する場合には、合
計の供給量は時間によって決めることができるという、
きわめて簡単な方法で流体を長時間にわたって精度良く
供給することができるものである。
【0034】本発明になる、電気化学セルから発生する
ガスで流体貯蔵部を押して流体を供給する流体供給装置
においては、加圧ガスとして陽極から発生する酸素を使
用することは決定的に重要である。すなわち、陰極から
発生する水素は水素貯蔵容器中に導入され、そこでただ
ちに水素吸蔵合金に吸蔵される。したがって、いったん
発生した水素がカチオン交換膜を透過して酸素側に達
し、そこで酸素と再結合して水に戻る、という現象を防
止することができ、その結果、通電電気量と酸素発生量
の関係、いいかえると通電電気量と流体供給量の間に正
確な関係が保たれるものである。もちろん、流体供給装
置を使用中に水素が外部に漏れる危険性を全くなくすこ
とができるし、流体供給装置を使用後には流体供給装置
には酸素のみが蓄積されているので、ガスを抜き取る際
の危険性はまったくない。
【0035】なお、水素貯蔵合金としては、実施例で述
べたランタン−ニッケル5水素化物やミッシュメタル系
水素化物以外にも、チタン−ニッケル系水素化物などの
あらゆる種類の水素吸蔵合金の使用が可能である。ま
た、水素吸蔵合金は、実施例1で述べたように、電気化
学セルの陰極と離れた状態としてもよいし、実施例3で
述べたように、陰極に直接取り付けたり、場合によって
は多孔性シートを介して陰極に取り付けてもよいが、い
ずれの場合も、電解質である固体高分子イオン交換膜と
は接触しない状態にしておく。
【0036】また、本発明になる流体供給装置において
は、流体貯蔵部としては、ゴム製の袋状体や使い捨て型
注射器を使用するために、気体発生部は繰り返し使用が
可能である。なお、流体貯蔵部に袋状体を使用する場
合、袋状体の材質は実施例1で述べたゴムだけではな
く、やわらかいプラスチツクや薄い金属からなる袋ある
いは蛇腹状の容器など、気体の圧力によって変形可能な
容器であればどんなものでもよい。また、流体貯蔵部と
しては、市販の使い捨て型のプラスチツク製の注射器
や、ガラス製注射器をそのまま使用することも可能であ
り、より小型にする場合には、実施例4で述べたよう
な、注射器の外筒とピストンのみから構成されるものを
使用することができる。この場合、ピストンとしては、
実施例4で述べたように、市販の注射器の吸子の先端部
分のピストンをそのまま使用してもよいし、別にO−リ
ングをとりつけた円柱形ピストンなど、種々の形状・材
質のものが使用可能である。
【0037】さらに、流体貯蔵部の流体供給口に逆流防
止弁を備えることによって、使用しない状態での薬液等
の漏れの心配はなく、供給する流体として気体を使用す
ることも可能となる。
【0038】さらに、本発明になる流体供給装置全体と
しては、構造が単純で、小型・軽量化が可能であり、携
帯用にでき、使用にあたっての操作も容易であり、特に
医療用の薬液供給に使用する場合、患者にとつてきわめ
て使いやすいものとなる。
【0039】以上のように、本発明になる流体供給装置
器は、構造が簡単で、安価で、流体供給部を使い捨て型
にすることも可能となり、従来のベローズやダイヤフラ
ムあるいは電気化学方式を用いた輸液ポンプやの欠点を
取り除くことができるものであり、その工業的価値はき
わめて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる実施例1にかかる流体供給装置
の、断面構造を示した図である。
【図2】本発明になる実施例3にかかる流体供給装置
の、断面構造を示した図である。
【図3】本発明になる実施例4にかかる流体供給装置
の、断面構造を示した図である。
【符号の説明】
1 ゴム製袋状体 3 アクリル製ケース 4 生理食塩水 7 電気化学セル 6 カチオン交換膜 13 水素貯蔵容器 14 水素吸蔵合金

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水電解セルを有する気体発生部と、気体
    の圧力により変形可能な流体貯蔵部とを備え、該水電解
    セルに直流電流を通電することによって陽極から発生す
    る酸素で流体貯蔵部を加圧して流体を押しだし、該水電
    解セルの陰極から発生する水素を、水素吸蔵合金に吸蔵
    せしめるように構成してなることを特徴とする、流体供
    給装置。
  2. 【請求項2】 水素貯蔵合金を水素貯蔵容器中に収納し
    てなる、請求項1記載の、流体供給装置。
  3. 【請求項3】 水素貯蔵合金を、直接あるいは多孔性シ
    ートを介して、電気化学セルの陰極に取り付けてなる、
    請求項1記載の、流体供給装置。
JP6171804A 1994-06-30 1994-06-30 流体供給装置 Pending JPH0810605A (ja)

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JP6171804A JPH0810605A (ja) 1994-06-30 1994-06-30 流体供給装置

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JP6171804A JPH0810605A (ja) 1994-06-30 1994-06-30 流体供給装置

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ID=15930034

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022068187A1 (zh) * 2020-09-29 2022-04-07 中山新宏达日用制品有限公司 一种泡泡装置及其应用的充气游乐装置

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WO2022068187A1 (zh) * 2020-09-29 2022-04-07 中山新宏达日用制品有限公司 一种泡泡装置及其应用的充气游乐装置

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