JPH0810610A - リン吸着剤 - Google Patents
リン吸着剤Info
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- JPH0810610A JPH0810610A JP6177502A JP17750294A JPH0810610A JP H0810610 A JPH0810610 A JP H0810610A JP 6177502 A JP6177502 A JP 6177502A JP 17750294 A JP17750294 A JP 17750294A JP H0810610 A JPH0810610 A JP H0810610A
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- phosphorus adsorbent
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- Water Treatment By Sorption (AREA)
- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】セリウム酸化物を有効成分として含有してなる
リン吸着剤、あるいは、セリウム酸化物とチタン酸化物
とからなる複合粉体を有効成分として含有してなるリン
吸着剤である。 【効果】優れたリン成分の吸着性能を有するため、生活
排水、灌漑排水、産業排水に含まれるリン成分の除去に
有用なものである。特に、pHが6.0〜9.0の中性
領域での各種排水中のリン成分の除去に最適である。
リン吸着剤、あるいは、セリウム酸化物とチタン酸化物
とからなる複合粉体を有効成分として含有してなるリン
吸着剤である。 【効果】優れたリン成分の吸着性能を有するため、生活
排水、灌漑排水、産業排水に含まれるリン成分の除去に
有用なものである。特に、pHが6.0〜9.0の中性
領域での各種排水中のリン成分の除去に最適である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リン吸着剤に関する。
さらに、そのリン吸着剤を用いたリン成分の吸着方法、
そのリン吸着剤の再生方法、ならびに吸着したリン成分
の回収方法に関する。
さらに、そのリン吸着剤を用いたリン成分の吸着方法、
そのリン吸着剤の再生方法、ならびに吸着したリン成分
の回収方法に関する。
【0002】
【従来の技術】生活排水、灌漑排水または産業排水に含
まれるリン成分は、湖沼や内湾等の富栄養化現象の原因
物質の一つであり、排水中のリン成分を削減することが
望まれている。排水中のリン成分を除去する方法の一つ
として、γ−オキシ水和鉄を吸着剤として用いる方法が
特開昭61−153192号公報に記載されている。ま
た、水酸化鉄を吸着剤として用いる方法が特開平5−1
92664号公報に記載されている。さらに、チタン酸
化物を吸着剤として用いる方法が特開昭54−1492
61号公報に記載されている。
まれるリン成分は、湖沼や内湾等の富栄養化現象の原因
物質の一つであり、排水中のリン成分を削減することが
望まれている。排水中のリン成分を除去する方法の一つ
として、γ−オキシ水和鉄を吸着剤として用いる方法が
特開昭61−153192号公報に記載されている。ま
た、水酸化鉄を吸着剤として用いる方法が特開平5−1
92664号公報に記載されている。さらに、チタン酸
化物を吸着剤として用いる方法が特開昭54−1492
61号公報に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】リン吸着剤として前記
の物質を用いても、リン成分の吸着性能が充分満足でき
るものではなく、その改善が求められている。
の物質を用いても、リン成分の吸着性能が充分満足でき
るものではなく、その改善が求められている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記問題
を解決するために、種々検討した結果、セリウム酸化物
がリン成分の吸着性能に優れていることなどを見出し、
本発明を完成した。すなわち、本発明は、(1)セリウ
ム酸化物を有効成分として含有してなるリン吸着剤、
(2)セリウム酸化物とチタン酸化物とからなる複合粉
体を有効成分として含有してなるリン吸着剤、(3)本
発明のリン吸着剤を、pHが9.0以下のリン成分含有
液に接触させる、リン成分の吸着方法、(4)本発明の
リン吸着剤に、リン成分を吸着させた後、アルカリ性水
溶液で該リン吸着剤からリン成分を脱離し、次いで、脱
離したリン成分と分離する、リン吸着剤の再生方法、
(5)本発明のリン吸着剤に、リン成分を吸着させた
後、アルカリ性水溶液でリン吸着剤からリン成分を脱離
し、次いで、該リン吸着剤と分離する、リン成分の回収
方法である。すなわち、本発明は、優れた吸着性能を有
するリン吸着剤、そのリン吸着剤を用いたリン成分の吸
着方法、使用したリン吸着剤の再生方法ならびに吸着し
たリン成分の回収方法を提供することにある。
を解決するために、種々検討した結果、セリウム酸化物
がリン成分の吸着性能に優れていることなどを見出し、
本発明を完成した。すなわち、本発明は、(1)セリウ
ム酸化物を有効成分として含有してなるリン吸着剤、
(2)セリウム酸化物とチタン酸化物とからなる複合粉
体を有効成分として含有してなるリン吸着剤、(3)本
発明のリン吸着剤を、pHが9.0以下のリン成分含有
液に接触させる、リン成分の吸着方法、(4)本発明の
リン吸着剤に、リン成分を吸着させた後、アルカリ性水
溶液で該リン吸着剤からリン成分を脱離し、次いで、脱
離したリン成分と分離する、リン吸着剤の再生方法、
(5)本発明のリン吸着剤に、リン成分を吸着させた
後、アルカリ性水溶液でリン吸着剤からリン成分を脱離
し、次いで、該リン吸着剤と分離する、リン成分の回収
方法である。すなわち、本発明は、優れた吸着性能を有
するリン吸着剤、そのリン吸着剤を用いたリン成分の吸
着方法、使用したリン吸着剤の再生方法ならびに吸着し
たリン成分の回収方法を提供することにある。
【0005】本発明のリン吸着剤はセリウム酸化物を有
効成分として含有したものである。本発明においては、
セリウム酸化物とはセリウムの酸化物、水酸化物、含水
酸化物、オキシ塩などをいう。なお、セリウムの水酸化
物とは、水酸化セリウムのような水酸基を有する物質で
あり、セリウムのオキシ塩とは、たとえばオキシ塩化セ
リウムのようなセリウム原子と酸素原子とが結合した物
質である。これらのセリウム酸化物はセリウムの塩化
物、硝酸塩、炭酸塩、硫酸塩、シュウ酸塩などのセリウ
ム化合物を加熱したり、中和したりする公知の方法によ
って得ることができる。たとえば、水酸化セリウムは、
塩化セリウムなどのセリウム化合物の水溶液に、必要に
応じ過酸化水素の存在下、水酸化ナトリウム溶液やアン
モニア水などのアルカリを滴下混合してアルカリ性に保
持したり、セリウムのギ酸塩、酢酸塩溶液を過酸化水素
と煮沸したり、硝酸セリウムアンモニウムを冷水で洗浄
したりすることにより、酸化セリウムはこの水酸化セリ
ウムを加熱したり、炭酸塩、シュウ酸塩、硝酸塩、硝酸
セリウムアンモニウムなどを高温に加熱することによ
り、オキシ塩化セリウムは、塩化セリウムを金属ナトリ
ウムで還元して得られる生成物に水を加えたりすること
によって得ることができる。このようにして得られた生
成物を必要に応じて、分別し、洗浄し、乾燥する。分別
は通常の濾過や傾斜法などの方法によって行うことがで
きる。乾燥は任意の温度で行うことができるが、100
〜500℃、さらには100〜200℃の温度が適当で
ある。なお、本発明のリン吸着剤は、使用場面に応じ
て、解砕あるいは粉砕して粉末にしたり、造粒あるいは
成形して顆粒状にしたりして用いることができる。
効成分として含有したものである。本発明においては、
セリウム酸化物とはセリウムの酸化物、水酸化物、含水
酸化物、オキシ塩などをいう。なお、セリウムの水酸化
物とは、水酸化セリウムのような水酸基を有する物質で
あり、セリウムのオキシ塩とは、たとえばオキシ塩化セ
リウムのようなセリウム原子と酸素原子とが結合した物
質である。これらのセリウム酸化物はセリウムの塩化
物、硝酸塩、炭酸塩、硫酸塩、シュウ酸塩などのセリウ
ム化合物を加熱したり、中和したりする公知の方法によ
って得ることができる。たとえば、水酸化セリウムは、
塩化セリウムなどのセリウム化合物の水溶液に、必要に
応じ過酸化水素の存在下、水酸化ナトリウム溶液やアン
モニア水などのアルカリを滴下混合してアルカリ性に保
持したり、セリウムのギ酸塩、酢酸塩溶液を過酸化水素
と煮沸したり、硝酸セリウムアンモニウムを冷水で洗浄
したりすることにより、酸化セリウムはこの水酸化セリ
ウムを加熱したり、炭酸塩、シュウ酸塩、硝酸塩、硝酸
セリウムアンモニウムなどを高温に加熱することによ
り、オキシ塩化セリウムは、塩化セリウムを金属ナトリ
ウムで還元して得られる生成物に水を加えたりすること
によって得ることができる。このようにして得られた生
成物を必要に応じて、分別し、洗浄し、乾燥する。分別
は通常の濾過や傾斜法などの方法によって行うことがで
きる。乾燥は任意の温度で行うことができるが、100
〜500℃、さらには100〜200℃の温度が適当で
ある。なお、本発明のリン吸着剤は、使用場面に応じ
て、解砕あるいは粉砕して粉末にしたり、造粒あるいは
成形して顆粒状にしたりして用いることができる。
【0006】本発明では、このセリウム酸化物をそのま
まリン吸着剤として使用することができるが、チタン酸
化物、鉄酸化物、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、ゼオ
ライトなど、この分野で普通に使用されている物質と混
合して使用することもできる。この場合、セリウム酸化
物の含有量は、対象とするリンの成分やその濃度に応じ
適宜設定することができるが、通常セリウム酸化物をC
eO2 の重量基準に換算して0.1重量%以上、好まし
くは5〜100重量%、もっとも好ましくは10〜10
0重量%含有させる。本発明においては、セリウム酸化
物以外の成分がチタン酸化物および/または鉄酸化物が
好ましい。チタン酸化物とはいわゆる酸化チタンのほか
水酸化チタン、含水酸化チタン、酸化チタン水和物をも
包含する。また、鉄酸化物とはいわゆる酸化鉄のほか水
酸化鉄、オキシ水酸化鉄、酸化鉄水和物をも包含する。
セリウム酸化物にその他の物質、特にチタン酸化物や鉄
酸化物を混合するには、それぞれの物質を、粉末の状態
で混合したり、造粒あるいは成形した状態で混合した
り、あるいは、造粒あるいは成形する際にセリウム酸化
物とその他の物質とを混合したりしてもよい。本発明に
おいては、チタン酸化物、鉄酸化物などのその他の物質
を高度に分散させてゾルとし、このゾルの凝集力を利用
して、セリウム酸化物を蒸留あるいは成形すると、強固
な顆粒状が得られ、しかも、優れた吸着性能が得られる
ことから特に好ましい方法である。造粒あるいは成形の
手段としては、転動造粒、押し出し造粒、噴霧造粒など
の通常の手段を採用できる。
まリン吸着剤として使用することができるが、チタン酸
化物、鉄酸化物、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、ゼオ
ライトなど、この分野で普通に使用されている物質と混
合して使用することもできる。この場合、セリウム酸化
物の含有量は、対象とするリンの成分やその濃度に応じ
適宜設定することができるが、通常セリウム酸化物をC
eO2 の重量基準に換算して0.1重量%以上、好まし
くは5〜100重量%、もっとも好ましくは10〜10
0重量%含有させる。本発明においては、セリウム酸化
物以外の成分がチタン酸化物および/または鉄酸化物が
好ましい。チタン酸化物とはいわゆる酸化チタンのほか
水酸化チタン、含水酸化チタン、酸化チタン水和物をも
包含する。また、鉄酸化物とはいわゆる酸化鉄のほか水
酸化鉄、オキシ水酸化鉄、酸化鉄水和物をも包含する。
セリウム酸化物にその他の物質、特にチタン酸化物や鉄
酸化物を混合するには、それぞれの物質を、粉末の状態
で混合したり、造粒あるいは成形した状態で混合した
り、あるいは、造粒あるいは成形する際にセリウム酸化
物とその他の物質とを混合したりしてもよい。本発明に
おいては、チタン酸化物、鉄酸化物などのその他の物質
を高度に分散させてゾルとし、このゾルの凝集力を利用
して、セリウム酸化物を蒸留あるいは成形すると、強固
な顆粒状が得られ、しかも、優れた吸着性能が得られる
ことから特に好ましい方法である。造粒あるいは成形の
手段としては、転動造粒、押し出し造粒、噴霧造粒など
の通常の手段を採用できる。
【0007】次に、セリウム酸化物とチタン酸化物とか
らなる複合粉体を含有した本発明のリン吸着剤について
詳述する。前記の複合粉体は、セリウム酸化物とチタン
酸化物との単なる混合物とは異なり、セリウム酸化物の
粒子とチタン酸化物の粒子が互いに結合した複合粒子粉
体であって、セリウム酸化物とチタン酸化物とが物理的
あるいは化学的に接触している状態であればよい。たと
えば、一方の酸化物の単一粒子またはその集合体粒子の
表面に他方の酸化物の粒子が島状に分布または存在して
いる状態、あるいは該単一粒子またはその集合体粒子の
表面の全面に連続した被覆層で被覆されている状態、ま
たは一方の酸化物の粒子間の隙間に他方の酸化物の粒子
が取り込まれている状態などを少なくとも部分的に保持
した粉体である。本発明においては、チタン酸化物とは
いわゆる酸化チタンのほか水酸化チタン、含水酸化チタ
ン、酸化チタン水和物をも包含する。この複合粉体の成
分組成は、リン吸着剤として用いる場合、対象とするリ
ンの組成により任意に変えられるが、一般にチタンとセ
リウムとのモル比で表してTi:Ce=99.5:0.
5〜10:90、特に99:1〜30:70、もっとも
95:5〜50:50が好ましい。セリウム酸化物が前
記範囲より少ない場合、リン成分の吸着性能が低下した
りするため好ましくない。本発明で用いる複合粉体の比
表面積は、リン成分の吸着性能に優れ、また、吸着速度
が速いことから、好ましくは30m2 /g以上、より好
ましくは50〜400m2 /g、さらに好ましくは10
0〜400m2 /g、もっとも好ましくは150〜40
0m2 /gである。
らなる複合粉体を含有した本発明のリン吸着剤について
詳述する。前記の複合粉体は、セリウム酸化物とチタン
酸化物との単なる混合物とは異なり、セリウム酸化物の
粒子とチタン酸化物の粒子が互いに結合した複合粒子粉
体であって、セリウム酸化物とチタン酸化物とが物理的
あるいは化学的に接触している状態であればよい。たと
えば、一方の酸化物の単一粒子またはその集合体粒子の
表面に他方の酸化物の粒子が島状に分布または存在して
いる状態、あるいは該単一粒子またはその集合体粒子の
表面の全面に連続した被覆層で被覆されている状態、ま
たは一方の酸化物の粒子間の隙間に他方の酸化物の粒子
が取り込まれている状態などを少なくとも部分的に保持
した粉体である。本発明においては、チタン酸化物とは
いわゆる酸化チタンのほか水酸化チタン、含水酸化チタ
ン、酸化チタン水和物をも包含する。この複合粉体の成
分組成は、リン吸着剤として用いる場合、対象とするリ
ンの組成により任意に変えられるが、一般にチタンとセ
リウムとのモル比で表してTi:Ce=99.5:0.
5〜10:90、特に99:1〜30:70、もっとも
95:5〜50:50が好ましい。セリウム酸化物が前
記範囲より少ない場合、リン成分の吸着性能が低下した
りするため好ましくない。本発明で用いる複合粉体の比
表面積は、リン成分の吸着性能に優れ、また、吸着速度
が速いことから、好ましくは30m2 /g以上、より好
ましくは50〜400m2 /g、さらに好ましくは10
0〜400m2 /g、もっとも好ましくは150〜40
0m2 /gである。
【0008】前記の複合粉体は種々の方法によって得る
ことができる。たとえば(A)セリウム化合物、チタン
化合物およびアルカリとを混合することにより、該セリ
ウム化合物と該チタン化合物を中和し、次いで得られた
生成物を分別し、乾燥する方法、(B)チタン酸化物の
分散液にセリウム化合物とアルカリとを添加することに
より、該チタン酸化物の分散液中で該セリウム化合物を
中和し、セリウム化合物をチタン酸化物上に析出させ、
次いで、得られた生成物を分別し、乾燥する方法などが
あるが、これらの方法は、優れた特性のものが得られや
すいため好ましいものであり、(B)の方法は本発明の
リン吸着剤を簡便、かつ、容易に製造することができる
ため特に望ましいものである。前記の方法において、チ
タン化合物は、たとえば、チタンの塩化物、硝酸塩、硫
酸塩、有機酸塩などの水可溶性チタン化合物を用いるこ
とができる。また、セリウム化合物としては、たとえ
ば、セリウムの塩化物、硝酸塩、炭酸塩、硫酸塩などの
水可溶性セリウム化合物を用いることができる。アルカ
リとしては、たとえば、水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム、アンモニアなど種々のものを用いることができ
る。前記(A)の方法においては、系のpHが8以上に
なるようにセリウム化合物、チタン化合物およびアルカ
リとを混合して、該セリウム化合物と該チタン化合物を
中和する。中和方法は、セリウム化合物とチタン化合物
の混合水溶液にアルカリを添加し中和する方法、セリウ
ム化合物の水溶液にアルカリを添加し中和した後、チタ
ン化合物とアルカリを添加し中和する方法、アルカリ水
溶液にセリウム化合物とチタン化合物を添加し中和する
方法、セリウム化合物、チタン化合物およびアルカリと
を反応容器中に同時に添加し中和する方法などが挙げら
れるが、どのような方法を用いてもよい。このようにし
て得られた生成物を分別し、必要に応じて洗浄した後、
乾燥する。分別は通常の濾過や傾斜法などの方法によっ
て行うことができる。乾燥は任意の温度で行うことがで
きるが、100〜500℃、さらには100〜200℃
の温度が適当である。
ことができる。たとえば(A)セリウム化合物、チタン
化合物およびアルカリとを混合することにより、該セリ
ウム化合物と該チタン化合物を中和し、次いで得られた
生成物を分別し、乾燥する方法、(B)チタン酸化物の
分散液にセリウム化合物とアルカリとを添加することに
より、該チタン酸化物の分散液中で該セリウム化合物を
中和し、セリウム化合物をチタン酸化物上に析出させ、
次いで、得られた生成物を分別し、乾燥する方法などが
あるが、これらの方法は、優れた特性のものが得られや
すいため好ましいものであり、(B)の方法は本発明の
リン吸着剤を簡便、かつ、容易に製造することができる
ため特に望ましいものである。前記の方法において、チ
タン化合物は、たとえば、チタンの塩化物、硝酸塩、硫
酸塩、有機酸塩などの水可溶性チタン化合物を用いるこ
とができる。また、セリウム化合物としては、たとえ
ば、セリウムの塩化物、硝酸塩、炭酸塩、硫酸塩などの
水可溶性セリウム化合物を用いることができる。アルカ
リとしては、たとえば、水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム、アンモニアなど種々のものを用いることができ
る。前記(A)の方法においては、系のpHが8以上に
なるようにセリウム化合物、チタン化合物およびアルカ
リとを混合して、該セリウム化合物と該チタン化合物を
中和する。中和方法は、セリウム化合物とチタン化合物
の混合水溶液にアルカリを添加し中和する方法、セリウ
ム化合物の水溶液にアルカリを添加し中和した後、チタ
ン化合物とアルカリを添加し中和する方法、アルカリ水
溶液にセリウム化合物とチタン化合物を添加し中和する
方法、セリウム化合物、チタン化合物およびアルカリと
を反応容器中に同時に添加し中和する方法などが挙げら
れるが、どのような方法を用いてもよい。このようにし
て得られた生成物を分別し、必要に応じて洗浄した後、
乾燥する。分別は通常の濾過や傾斜法などの方法によっ
て行うことができる。乾燥は任意の温度で行うことがで
きるが、100〜500℃、さらには100〜200℃
の温度が適当である。
【0009】前記(B)の方法において用いるチタン酸
化物は種々の公知の方法で得ることができる。その方法
としては、たとえば、硫酸チタニル、塩化チタン、有
機チタン化合物などのチタン化合物を、必要に応じて核
形成用種子の存在下に、加熱加水分解する方法、必要
に応じて核形成用種子の存在下に、硫酸チタニル、塩化
チタン、有機チタン化合物などのチタン化合物にアルカ
リを添加し、中和する方法、塩化チタン、有機チタン
化合物などを気相酸化する方法、前記、の方法で
得たチタン酸化物を焼成する方法などが挙げられるが、
どのような方法を用いてもよい。前記(B)の方法にお
いてはまず、前記のチタン酸化物を水などの溶媒に分散
させ、必要に応じて分級して、分散液とする。次に、こ
の分散液に系のpHが8以上になるように前記のセリウ
ム化合物とアルカリとを添加して、チタン酸化物の分散
液中でセリウム化合物を中和する。この中和方法として
は、たとえば、チタン酸化物の分散液にセリウム化合物
とアルカリとを同時に添加して中和する方法、セリウム
化合物をチタン酸化物の分散液に添加した後、アルカリ
を添加して中和する方法、アルカリをチタン酸化物の分
散液に添加した後、セリウム化合物を添加して中和する
方法などが挙げられるが、どのような方法を用いてもよ
い。このようにして得られた生成物を分別し、必要に応
じて洗浄した後、乾燥する。分別は通常の濾過や傾斜法
などの方法によって行うことができる。乾燥は任意の温
度で行うことができるが、100〜500℃、さらには
100〜200℃の温度が適当である。
化物は種々の公知の方法で得ることができる。その方法
としては、たとえば、硫酸チタニル、塩化チタン、有
機チタン化合物などのチタン化合物を、必要に応じて核
形成用種子の存在下に、加熱加水分解する方法、必要
に応じて核形成用種子の存在下に、硫酸チタニル、塩化
チタン、有機チタン化合物などのチタン化合物にアルカ
リを添加し、中和する方法、塩化チタン、有機チタン
化合物などを気相酸化する方法、前記、の方法で
得たチタン酸化物を焼成する方法などが挙げられるが、
どのような方法を用いてもよい。前記(B)の方法にお
いてはまず、前記のチタン酸化物を水などの溶媒に分散
させ、必要に応じて分級して、分散液とする。次に、こ
の分散液に系のpHが8以上になるように前記のセリウ
ム化合物とアルカリとを添加して、チタン酸化物の分散
液中でセリウム化合物を中和する。この中和方法として
は、たとえば、チタン酸化物の分散液にセリウム化合物
とアルカリとを同時に添加して中和する方法、セリウム
化合物をチタン酸化物の分散液に添加した後、アルカリ
を添加して中和する方法、アルカリをチタン酸化物の分
散液に添加した後、セリウム化合物を添加して中和する
方法などが挙げられるが、どのような方法を用いてもよ
い。このようにして得られた生成物を分別し、必要に応
じて洗浄した後、乾燥する。分別は通常の濾過や傾斜法
などの方法によって行うことができる。乾燥は任意の温
度で行うことができるが、100〜500℃、さらには
100〜200℃の温度が適当である。
【0010】なお、前記(A)、(B)の方法において
は、セリウム化合物、チタン化合物、アルカリなどの濃
度および添加速度、中和反応の温度、分散液中のチタン
酸化物の濃度などの条件は、特に制限がなく適宜設定す
ることができる。また、中和反応速度を制御するために
尿素や塩化アンモニウムなどのアンモニウム塩を用いる
こともできる。さらに、前記チタン酸化物の分散液に、
オルトケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウムなどの
分散剤を複合粉体の吸着性能に悪影響を及ぼさない範囲
で添加することもできる。
は、セリウム化合物、チタン化合物、アルカリなどの濃
度および添加速度、中和反応の温度、分散液中のチタン
酸化物の濃度などの条件は、特に制限がなく適宜設定す
ることができる。また、中和反応速度を制御するために
尿素や塩化アンモニウムなどのアンモニウム塩を用いる
こともできる。さらに、前記チタン酸化物の分散液に、
オルトケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウムなどの
分散剤を複合粉体の吸着性能に悪影響を及ぼさない範囲
で添加することもできる。
【0011】このようにして得られた複合粉体をリン吸
着剤として用いる場合には、そのまま使用することがで
きるが、前記のセリウム酸化物と同様に、チタン酸化
物、鉄酸化物、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、ゼオラ
イトなどと混合して使用することもできる。この場合、
複合粉体の含有量は対象とするリンの成分やその濃度に
応じ適宜設定することができるが、TiO2 とCeO2
の重量基準の合計量に換算して0.1重量%以上、好ま
しくは5〜100重量%、もっとも好ましくは10〜1
00重量%含有させる。また、使用場面に応じて、解砕
あるいは粉砕して粉末にしたり、造粒あるいは成形して
顆粒状にしたりして用いることができる。
着剤として用いる場合には、そのまま使用することがで
きるが、前記のセリウム酸化物と同様に、チタン酸化
物、鉄酸化物、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、ゼオラ
イトなどと混合して使用することもできる。この場合、
複合粉体の含有量は対象とするリンの成分やその濃度に
応じ適宜設定することができるが、TiO2 とCeO2
の重量基準の合計量に換算して0.1重量%以上、好ま
しくは5〜100重量%、もっとも好ましくは10〜1
00重量%含有させる。また、使用場面に応じて、解砕
あるいは粉砕して粉末にしたり、造粒あるいは成形して
顆粒状にしたりして用いることができる。
【0012】なお、前記のセリウム酸化物粉体、セリウ
ム酸化物とチタン酸化物とからなる複合粉体に、吸着性
能を高めたり、粉体の親水性、親油性を調整したりする
ためなどに必要に応じて添加剤を加えることもできる。
このような添加剤としては、たとえば、チタン酸化物、
鉄酸化物、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、
無機酸、無機アルカリなどの無機物やアスコルビン酸、
植物精油、吸水性ポリマー、吸油性ポリマー、有機酸、
有機アルカリなどの有機物などが挙げられるが、使用場
面に応じて適宜選択して用いることができる。
ム酸化物とチタン酸化物とからなる複合粉体に、吸着性
能を高めたり、粉体の親水性、親油性を調整したりする
ためなどに必要に応じて添加剤を加えることもできる。
このような添加剤としては、たとえば、チタン酸化物、
鉄酸化物、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、
無機酸、無機アルカリなどの無機物やアスコルビン酸、
植物精油、吸水性ポリマー、吸油性ポリマー、有機酸、
有機アルカリなどの有機物などが挙げられるが、使用場
面に応じて適宜選択して用いることができる。
【0013】本発明のリン吸着剤をリン成分の吸着剤と
して用いる場合には、pHが9.0以下、好ましくは
6.0〜9.0の範囲にリン成分含有液に接触させて、
該リン吸着剤にリン成分を吸着させる。リン成分として
は、オルトリン酸、メタリン酸、ピロリン酸、三リン
酸、四リン酸、ポリリン酸、トリポリリン酸、次リン
酸、亜リン酸、次亜リン酸またはそれらの塩、リン酸ト
リブチル、リン酸トリエチル、リン酸水素ジブチル、グ
リセロリン酸ナトリウム等の有機態リンなどが挙げられ
る。リン成分含有液のpHが9.0より大きいと、リン
成分の吸着性能が低下するため好ましくなく、この場
合、リン成分含有液のpHを9.0以下になるように調
節してから吸着処理を行うのがよい。本発明のリン吸着
剤は、特に、pH6.0〜9.0の中性領域のリン成分
含有液の処理に最適である。本発明のリン吸着剤をリン
成分含有液に接触させる手段としては、回分式、固定床
方式、流動床方式、移動床方式などの通常の方式を採用
することができる。
して用いる場合には、pHが9.0以下、好ましくは
6.0〜9.0の範囲にリン成分含有液に接触させて、
該リン吸着剤にリン成分を吸着させる。リン成分として
は、オルトリン酸、メタリン酸、ピロリン酸、三リン
酸、四リン酸、ポリリン酸、トリポリリン酸、次リン
酸、亜リン酸、次亜リン酸またはそれらの塩、リン酸ト
リブチル、リン酸トリエチル、リン酸水素ジブチル、グ
リセロリン酸ナトリウム等の有機態リンなどが挙げられ
る。リン成分含有液のpHが9.0より大きいと、リン
成分の吸着性能が低下するため好ましくなく、この場
合、リン成分含有液のpHを9.0以下になるように調
節してから吸着処理を行うのがよい。本発明のリン吸着
剤は、特に、pH6.0〜9.0の中性領域のリン成分
含有液の処理に最適である。本発明のリン吸着剤をリン
成分含有液に接触させる手段としては、回分式、固定床
方式、流動床方式、移動床方式などの通常の方式を採用
することができる。
【0014】次に、リン成分を吸着させた本発明のリン
吸着剤からリン成分を脱離し、再生するには、アルカリ
性水溶液を該リン吸着剤に接触させ、次いで、脱離した
リン成分と分離する。この処理により、リン吸着剤の吸
着性能を復活させることができる。前記のアルカリ性水
溶液としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭
酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化アンモニウムなど
の水溶液を用いることができる。リン成分を脱離する際
のpHは10.0以上、好ましくは11.0以上、より
好ましくは12.0以上である。アルカリ性水溶液を接
触させる手段としては、回分式、固定床方式、流動床方
式、移動床方式などの通常の方式を採用することができ
る。
吸着剤からリン成分を脱離し、再生するには、アルカリ
性水溶液を該リン吸着剤に接触させ、次いで、脱離した
リン成分と分離する。この処理により、リン吸着剤の吸
着性能を復活させることができる。前記のアルカリ性水
溶液としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭
酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化アンモニウムなど
の水溶液を用いることができる。リン成分を脱離する際
のpHは10.0以上、好ましくは11.0以上、より
好ましくは12.0以上である。アルカリ性水溶液を接
触させる手段としては、回分式、固定床方式、流動床方
式、移動床方式などの通常の方式を採用することができ
る。
【0015】また、本発明のリン吸着剤にアルカリ性水
溶液を接触させて、脱離したリン成分は、リン吸着剤と
分離して、回収することができる。回収されたリン成分
を濃縮したり、あるいは、カルシウムイオンなどと反応
させて難溶性のリン化合物を得るなどにして、再利用す
ることができる。
溶液を接触させて、脱離したリン成分は、リン吸着剤と
分離して、回収することができる。回収されたリン成分
を濃縮したり、あるいは、カルシウムイオンなどと反応
させて難溶性のリン化合物を得るなどにして、再利用す
ることができる。
【0016】
実施例1 0.1mol/lの三塩化セリウム水溶液260ミリリ
ットルに、常温で攪拌下、1Nの水酸化ナトリウム水溶
液を液のpHが9になるまで滴下して、生成物を得た。
次に、この生成物を濾過し、洗浄し、105℃の温度で
乾燥し、次いで乳鉢で粉砕して、本発明のリン吸着剤
(試料A)を得た。この試料AのB.E.T.法による
比表面積は、79m2 /gであった。
ットルに、常温で攪拌下、1Nの水酸化ナトリウム水溶
液を液のpHが9になるまで滴下して、生成物を得た。
次に、この生成物を濾過し、洗浄し、105℃の温度で
乾燥し、次いで乳鉢で粉砕して、本発明のリン吸着剤
(試料A)を得た。この試料AのB.E.T.法による
比表面積は、79m2 /gであった。
【0017】実施例2 2mol/lの硫酸チタニル水溶液1リットルを核形成
用種子の存在下に加熱加水分解して沈殿物を得た。引き
続き、この沈殿物を濾過し、洗浄し、120℃の温度で
乾燥してチタン酸化物を得た。次に、このチタン酸化物
80gを純水1リットル中に分散させた後、常温で攪拌
下、1mol/lの三塩化セリウム水溶液53ミリリッ
トルと6Nの水酸化ナトリウム水溶液とを同時に、該分
散液のpHを9に保ちながら10分間で滴下して生成物
を得た。引き続きこの生成物を濾過し、洗浄し、105
℃の温度で乾燥し、次いで乳鉢で粉砕して、本発明のリ
ン吸着剤(試料B)を得た。この試料BのB.E.T.
法による比表面積は、224m2 /gであった。また、
この試料Bの成分組成は、チタンとセリウムとのモル比
で表してTi:Ce=95:5であった。
用種子の存在下に加熱加水分解して沈殿物を得た。引き
続き、この沈殿物を濾過し、洗浄し、120℃の温度で
乾燥してチタン酸化物を得た。次に、このチタン酸化物
80gを純水1リットル中に分散させた後、常温で攪拌
下、1mol/lの三塩化セリウム水溶液53ミリリッ
トルと6Nの水酸化ナトリウム水溶液とを同時に、該分
散液のpHを9に保ちながら10分間で滴下して生成物
を得た。引き続きこの生成物を濾過し、洗浄し、105
℃の温度で乾燥し、次いで乳鉢で粉砕して、本発明のリ
ン吸着剤(試料B)を得た。この試料BのB.E.T.
法による比表面積は、224m2 /gであった。また、
この試料Bの成分組成は、チタンとセリウムとのモル比
で表してTi:Ce=95:5であった。
【0018】比較例1 実施例3の方法で得られ、セリウム酸化物による処理を
していないチタン酸化物を試料Cとした。この試料Cの
B.E.T.法による比表面積は、290m2/gであ
った。
していないチタン酸化物を試料Cとした。この試料Cの
B.E.T.法による比表面積は、290m2/gであ
った。
【0019】実施例および比較例で得られた試料(A〜
C)のリン成分の吸着実験を次のようにして行った。リ
ン成分としてリン酸二水素ナトリウム(NaH2 P
O4 )を用いた。このリン酸二水素ナトリウムの濃度が
50mg/l、10mg/l、5mg/lの水溶液に水
酸化ナトリウム水溶液を添加して、pHを7.0に調節
した。これらのリン酸二水素ナトリウム水溶液100m
lに試料0.1gを添加し、次いで、20℃の温度で2
時間攪拌した後、上澄み液を10ml採取して、その中
に含まれる残留リン酸イオン濃度を測定した。この残留
リン酸イオン濃度から試料に吸着したリン酸イオン量を
算出した。この結果を図1に示す。なお、5mg/lリ
ン酸二水素ナトリウム水溶液に本発明の試料A、Bを添
加して吸着実験を行ったところ、リン酸二水素ナトリウ
ムのほとんどが試料A、Bに吸着してしまい、上澄み液
中に含まれる残留リン酸イオンは微量であったため測定
できなかった。この図1から明らかなように、本発明の
リン吸着剤は、比較例の試料に比し、リン吸着性能が高
いことがわかる。次に、試料を添加した前記の50mg
/lリン酸二水素ナトリウム水溶液に、水酸化ナトリウ
ム水溶液または塩酸水溶液を添加して、pHを変化さ
せ、各pHでの水溶液中でのリン酸イオン濃度を測定し
たところ、本発明のリン吸着剤は、リン成分含有液のp
Hが9.0以下ではリン成分を吸着することがわかっ
た。また、本発明のリン吸着剤は、pHが10.0以上
のアルカリ性水溶液によってリン成分の脱離が容易であ
ることがわかった。この性質を利用して、アルカリ性水
溶液と接触させて、吸着したリン成分を脱離すると、リ
ン吸着剤の再生、吸着したリン成分の回収が可能である
ことがわかった。
C)のリン成分の吸着実験を次のようにして行った。リ
ン成分としてリン酸二水素ナトリウム(NaH2 P
O4 )を用いた。このリン酸二水素ナトリウムの濃度が
50mg/l、10mg/l、5mg/lの水溶液に水
酸化ナトリウム水溶液を添加して、pHを7.0に調節
した。これらのリン酸二水素ナトリウム水溶液100m
lに試料0.1gを添加し、次いで、20℃の温度で2
時間攪拌した後、上澄み液を10ml採取して、その中
に含まれる残留リン酸イオン濃度を測定した。この残留
リン酸イオン濃度から試料に吸着したリン酸イオン量を
算出した。この結果を図1に示す。なお、5mg/lリ
ン酸二水素ナトリウム水溶液に本発明の試料A、Bを添
加して吸着実験を行ったところ、リン酸二水素ナトリウ
ムのほとんどが試料A、Bに吸着してしまい、上澄み液
中に含まれる残留リン酸イオンは微量であったため測定
できなかった。この図1から明らかなように、本発明の
リン吸着剤は、比較例の試料に比し、リン吸着性能が高
いことがわかる。次に、試料を添加した前記の50mg
/lリン酸二水素ナトリウム水溶液に、水酸化ナトリウ
ム水溶液または塩酸水溶液を添加して、pHを変化さ
せ、各pHでの水溶液中でのリン酸イオン濃度を測定し
たところ、本発明のリン吸着剤は、リン成分含有液のp
Hが9.0以下ではリン成分を吸着することがわかっ
た。また、本発明のリン吸着剤は、pHが10.0以上
のアルカリ性水溶液によってリン成分の脱離が容易であ
ることがわかった。この性質を利用して、アルカリ性水
溶液と接触させて、吸着したリン成分を脱離すると、リ
ン吸着剤の再生、吸着したリン成分の回収が可能である
ことがわかった。
【0020】
【発明の効果】本発明は、セリウム酸化物を有効成分と
して含有してなるリン吸着剤であって、優れたリン成分
の吸着性能を有するため、生活排水、灌漑排水、産業排
水に含まれるリン成分の除去に有用なものである。ま
た、本発明は、セリウム酸化物とチタン酸化物とからな
る複合粉体を有効成分として含有してなるリン吸着剤で
あって、セリウム酸化物とチタン酸化物の複合効果によ
り、優れたリン成分の吸着性能を有し、しかも、高価な
セリウム酸化物の使用量を減らすことができるなど、廉
価なリン吸着剤を提供することができる。さらに、本発
明のリン吸着剤は、化学的、物理的に安定であり、しか
も、無害であるため、排水処理の使用に好適である。ま
た、本発明のリン吸着剤は、pHが6.0〜9.0の中
性領域での各種排水中のリン成分の除去に最適である。
また、本発明は、前記のリン吸着剤を用いたリン成分の
吸着方法であって、効率よくリン成分を除去することが
できる。また、本発明は、リン吸着剤の再生方法であっ
て、簡便、かつ、容易にリン吸着剤を再生することがで
きる。さらに、本発明は、吸着したリン成分をリン吸着
剤から脱離し、回収する方法であって、簡便、かつ、容
易にリン成分を回収することができる。
して含有してなるリン吸着剤であって、優れたリン成分
の吸着性能を有するため、生活排水、灌漑排水、産業排
水に含まれるリン成分の除去に有用なものである。ま
た、本発明は、セリウム酸化物とチタン酸化物とからな
る複合粉体を有効成分として含有してなるリン吸着剤で
あって、セリウム酸化物とチタン酸化物の複合効果によ
り、優れたリン成分の吸着性能を有し、しかも、高価な
セリウム酸化物の使用量を減らすことができるなど、廉
価なリン吸着剤を提供することができる。さらに、本発
明のリン吸着剤は、化学的、物理的に安定であり、しか
も、無害であるため、排水処理の使用に好適である。ま
た、本発明のリン吸着剤は、pHが6.0〜9.0の中
性領域での各種排水中のリン成分の除去に最適である。
また、本発明は、前記のリン吸着剤を用いたリン成分の
吸着方法であって、効率よくリン成分を除去することが
できる。また、本発明は、リン吸着剤の再生方法であっ
て、簡便、かつ、容易にリン吸着剤を再生することがで
きる。さらに、本発明は、吸着したリン成分をリン吸着
剤から脱離し、回収する方法であって、簡便、かつ、容
易にリン成分を回収することができる。
図1は、実施例および比較例の試料に吸着したリン成分
の吸着量と液相中のリン成分の濃度との関係を示すグラ
フである。
の吸着量と液相中のリン成分の濃度との関係を示すグラ
フである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C01F 17/00 B 9439−4G C02F 1/28 ZAB R
Claims (13)
- 【請求項1】セリウム酸化物を有効成分として含有して
なるリン吸着剤。 - 【請求項2】セリウム酸化物をCeO2 として重量基準
で0.1重量%以上含有する請求項1に記載のリン吸着
剤。 - 【請求項3】セリウム酸化物をCeO2 として重量基準
で5〜100重量%含有する請求項1に記載のリン吸着
剤。 - 【請求項4】セリウム酸化物以外の成分がチタン酸化物
および/または鉄酸化物である請求項1に記載のリン吸
着剤。 - 【請求項5】セリウム酸化物とチタン酸化物とからなる
複合粉体を有効成分として含有してなるリン吸着剤。 - 【請求項6】複合粉体を重量基準で0.1重量%以上含
有する請求項5に記載のリン吸着剤。 - 【請求項7】複合粉体を重量基準で5〜100重量%含
有する請求項5に記載のリン吸着剤。 - 【請求項8】チタンとセリウムとのモル比でTi:Ce
が99.5:0.5〜10:90の複合粉体を含有する
請求項5に記載のリン吸着剤。 - 【請求項9】チタンとセリウムとのモル比でTi:Ce
が99:1〜30:70の複合粉体を含有する請求項5
に記載のリン吸着剤。 - 【請求項10】比表面積が50〜400m2 /gの複合
粉体を含有する請求項5に記載のリン吸着剤。 - 【請求項11】請求項1または5に記載のリン吸着剤
を、pHが9.0以下のリン成分含有液に接触させる、
リン成分の吸着方法。 - 【請求項12】請求項1または5に記載のリン吸着剤
に、リン成分を吸着させた後、アルカリ性水溶液で該リ
ン吸着剤からリン成分を脱離し、次いで、脱離したリン
成分と分離する、リン吸着剤の再生方法。 - 【請求項13】請求項1または5に記載のリン吸着剤
に、リン成分を吸着させた後、アルカリ性水溶液でリン
吸着剤からリン成分を脱離し、次いで、該リン吸着剤と
分離する、リン成分の回収方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6177502A JPH0810610A (ja) | 1994-07-05 | 1994-07-05 | リン吸着剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6177502A JPH0810610A (ja) | 1994-07-05 | 1994-07-05 | リン吸着剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0810610A true JPH0810610A (ja) | 1996-01-16 |
Family
ID=16032033
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6177502A Pending JPH0810610A (ja) | 1994-07-05 | 1994-07-05 | リン吸着剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0810610A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| EP1647524A3 (en) * | 2002-08-14 | 2006-09-13 | Altair Nanomaterials Inc. | Rare earth metal compounds, methods of making, and methods of using the same |
| US8715603B2 (en) | 2002-05-24 | 2014-05-06 | Spectrum Pharmaceuticals, Inc. | Rare earth metal compounds, methods of making, and methods of using the same |
| US8961917B2 (en) | 2010-05-12 | 2015-02-24 | Spectrum Pharmaceuticals, Inc. | Lanthanum carbonate hydroxide, lanthanum oxycarbonate and methods of their manufacture and use |
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| JPWO2022014122A1 (ja) * | 2020-07-13 | 2022-01-20 | ||
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-
1994
- 1994-07-05 JP JP6177502A patent/JPH0810610A/ja active Pending
Cited By (21)
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