JPH08106564A - 金属片識別装置 - Google Patents

金属片識別装置

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JPH08106564A
JPH08106564A JP23980294A JP23980294A JPH08106564A JP H08106564 A JPH08106564 A JP H08106564A JP 23980294 A JP23980294 A JP 23980294A JP 23980294 A JP23980294 A JP 23980294A JP H08106564 A JPH08106564 A JP H08106564A
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neural network
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JP23980294A
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Mitsuhiro Nakamura
光宏 中村
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Fuji Electric Co Ltd
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Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】金属片(硬貨)が3方向に通過する通路2を挟
み対向配置された、金属表面との距離によって出力が変
化するセンサ4A,4Bの出力波形40A,40Bより
検出回路5A,5B、A/Dコンバータ6A,6Bを介
して得たサンプリングデータ列から金属片の種類を判別
する本来複雑な処理を安価なCPUで行えるようにす
る。 【構成】CPU7にニューラルネットワーク12を組込
み、ネットワーク12に予め既知の種類の金属片1をそ
の種類ごとに多数回、通路2に通過させてそのセンサ出
力波形データを学習させる。次に学習済のニューラルネ
ットワーク12に未知の種類の金属片1についてのセン
サ出力波形データ列を入力し、このネットワーク12か
らその金属片の種類を示す金属片種別信号12Bを出力
させる。必要に応じA/D変換出力をデータ加工部11
に入力し、センサ出力波形40の頂上の凹凸部を拡大し
正規化してCPU7に与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動販売機などで使用さ
れる硬貨選別装置のように、コイルセンサを使用して金
属片の形状を識別する装置に関する。なお、以下各図に
おいて同一の符号は同一もしくは相当部分を示す。
【0002】
【従来の技術】本発明に最も近い従来技術としては、本
出願人の先願になる特願平6−113276号「金属片
識別装置」がある。次にこの先願の内容を簡単に説明す
る。図7は前記先願における4センサ型の硬貨選別装置
の構成例を示す。なお、同図(A)は装置全体の構成
図、同図(B)は硬貨通路のセンサ部分の横断面図であ
る。
【0003】同図において1は硬貨(以下では一般化し
て金属片ともいう)、2は硬貨通路、3は硬貨の通過方
向である。次に4(4A〜4D)は硬貨通路2の硬貨表
面と対向する壁面2a,2bに設けられたコイルセンサ
とも呼ばれるセンサで、硬貨1より径が小さいいわゆる
壺形のフェライトコアにコイルを入れたものとして構成
されている。このセンサ4A〜4Dは交番磁界を発生し
ている。この硬貨選別装置は硬貨1の特徴、例えば材質
・大きさ・厚さ・表面の模様などを抽出する。このため
センサはこのそれぞれの特徴に対して配置され、夫々別
々の検出回路5(5A〜5D)に接続されている。一般
にはこれらのセンサ4は金属片(硬貨)1の片面や両面
側に配置され、その接続方式(同相,逆相)や検出回路
方式が異なるものが使用されている。
【0004】図7の例では、センサ4A,4Bは夫々硬
貨通路壁面2a,2b上に(つまり硬貨1の両面側に)
互に対向して配置され、センサ4C,4Dは壁面2a上
に(つまり硬貨1の片面側に)配置されている。6(6
A〜6D)は夫々検出回路5A〜5Dで検出された波形
をサンプリングするA/Dコンバータ、7は夫々このA
/Dコンバータ6A〜6Dがサンプリングした波形デー
タを取込み、硬貨の凹凸などを表す特徴量等を計算し、
硬貨1の識別結果を出力するCPUである。また、8は
CPU7のこの計算のためのデータベース等を記憶する
メモリである。
【0005】ところで前記先願の装置では金属片の表面
の特徴を検出できるように、金属片の距離と金属片の凹
凸を検出できるセンサとして、前記のように硬貨より径
が小さい壺形のフェライトコアにコイルを入れたセンサ
を用いる。しかしこのようなセンサの出力波形は、金属
片表面のセンサがセンシングする通過ルート,金属片と
センサのギャップの大きさのばらつきによって、同じ金
属片の波形でも異なって検出される。また、金属片の摩
耗,変形などの影響も受け易い。このような問題を防ぐ
ため、図6においては特にCPU7内にその機能を分担
する主要手段としての特徴量計算手段7Aと共に重み付
け計算手段7Bが設けられ、またメモリ8内には重み付
け関数8Aが格納されている。
【0006】図6の装置を用いて、ある金属片識別する
場合の手順は以下の通りである。ここで、(2)項以下
が現実に未知の金属片を識別する際のCPU7の動作手
順となる。 (1)予め前記のセンサ出力から既知の各種の金属片の
通過ルートのばらつきの影響を含む複数の特徴量を計算
するが、特に金属片とセンサのギャップa1 ,a2 ,a
3 ,・・・am ごとに、各特徴量の大きさと、その検出
頻度との関係を求め、この実測データを基に特徴量を変
数とし、その出現頻度を図8に示すような特徴量の関数
としての重みで表す重み付け関数8Aを作成し、前記の
ようにメモリ8に格納しておく。なお、この重み付け関
数8Aは金属片の種類,特徴量の種類,センサの数,ギ
ャップの種類の夫々ごとに存在する。なお、各特徴量は
金属片の通過速度の変動要因に左右され難いもので構成
されている。また、金属片の摩耗,変形が起こってもそ
の影響を吸収できるように重み付け関数8Aの重みの頻
度分布を図9に示すように広げて作成しておく。また、
各ギャップ時のサンプリング信号レベルも予めメモリ8
に記憶しておく。これは波形の正規化に利用する。
【0007】(2)識別したい金属片を金属片通路に通
過させたときのセンサ波形から上記特徴量を計算する。 (3)この特徴量の1部からギャップの情報を抽出し、
このときの金属片のギャップを予め用意した複数のギャ
ップの中から金属片の推定ギャップに最も近いan とみ
なす。
【0008】(4)実測のセンサ波形の信号レベルは、
(3)項で求めたギャップan の場合のサンプリング信
号レベルと少し異なるので、センサ実測波形の信号レベ
ルを該信号レベルと一致させるように実測波形を増幅又
は減衰して正規化する。 (5)上記の正規化した波形から各特徴量を抽出し、こ
の各特徴量と夫々の特徴量に対応する既知の種類の金属
片(例えば50円)についての、ギャップanの重み付
け関数を用いて実際に金属片がギャップan を取ったか
のように特徴量ごとの重み付けを行う(つまり重みを求
める)。
【0009】(6)(5)項のように重み付けを行った
各特徴量ごとの重みの総和を既知の金属片の種類ごとに
求め、重みの総和がスレショルドレベルを越えた場合
に、識別対象の金属片はその重み付け関数に対応する種
類の金属片と同種類であると識別する。 (7)また、(6)項のように重みの総和があるスレシ
ョルドレベルを越えた金属片の種類が複数個あった場合
には、重みの総和が最大の場合の重み付けを行った金属
片の種類と同種類であるとする。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述のように先願の装
置では、金属片の推定ギャップに最も近い予め用意した
ギャップan の信号レベルに一致するように正規化した
センサ波形から各特徴量を抽出し、この各特徴量と夫々
の特徴量に対応する既知の種類の金属片(例えば50
円)についての、ギャップan の重み付け関数を用いて
実際に金属片がギャップan を取ったかのように特徴量
ごとの重み付けを行い、この重み付けを行った各特徴量
ごとの重みの総和を既知の金属片の種類ごとに求め、重
みの総和がスレショルドレベルを越えた場合に、識別対
象の金属片はその重み付け関数に対応する種類の金属片
と同種類であると識別している。
【0011】しかしながらこのような識別処理は多量で
複雑であるため、高速なCPUあるいはDSP(デジタ
ルシグナルプロセッサ)等を用いて高速演算すれば可能
ではあるが、例えば自動販売機の硬貨識別装置などの量
産装置ではコストアップにつながるため実際の製品化に
は利用し難いという問題がある。そこで本発明は、表面
形状の特徴量を用いる金属片の識別を汎用の安価なCP
U等で実現できる金属片識別装置を提供することを課題
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、請求項1の金属片識別装置は、種類を識別すべき
平板状の金属片(1など)が通過する金属片通路(2な
ど)と、前記通路の壁面(2a,2bなど)にこの通路
を挟んで前記金属片の夫々表裏の面に対向するように配
置され、通過中の金属片の表面の凹凸までの距離に応じ
て出力が変化する2つのセンサ(4A,4Bなど)と、
金属片の前記の通過に基づいて前記の各センサから得ら
れる信号波形(40A,40Bなど)を夫々一定時間ご
とにサンプリングする回路(A/Dコンバータ6A,6
Bなど)と、前記信号波形のこのサンプリングに基づく
データ列、又はこのデータ列を所定間隔で間引いたデー
タ列の前記2つのセンサ分を合わせてなるデータ列(1
2Aなど)(以下第1のデータ列という)を入力層(1
21など)に入力し、所定の複数種類の金属片を夫々示
す信号(金属片種別信号12Bなど)を出力し得る出力
層(123など)から、識別対象の当該の金属片の種類
を示す信号を出力する学習済のニューラルネットワーク
(12など)とを備えたものとする。
【0013】また、請求項2の金属片識別装置は、請求
項1に記載の金属片識別装置において、前記ニューラル
ネットワークの入力層に入力する第1のデータ列に関わ
るセンサの信号波形領域を、前記金属片通路の通過の際
の当該金属片の前端から後端までの特徴を表す微小な凹
凸を含む平板面に対応する領域(〜間など)に限定
し、且つこの領域の信号波形の最大値と最小値が前記第
1のデータ列の夫々正規化された最大値(1.0)と最
小値(0.0)となるように、前記サンプリング回路の
出力データに加工を行う手段(データ加工部11など)
を備えたものとする。
【0014】また、請求項3の金属片識別装置は、請求
項1又は2に記載の金属片識別装置において、前記サン
プリング回路の出力データから前記2つのセンサの信号
波形の差に相当する第2のデータ列を求め、前記第1の
データ列と第2のデータ列とを合わせ、前記ニューラル
ネットワークの入力層への入力とするようにする。
【0015】また、請求項4の金属片識別装置は、請求
項1又は2に記載の金属片識別装置において、前記サン
プリング回路の出力データから前記2つのセンサの信号
波形の和に相当する第3のデータ列を求め、前記第1の
データ列と第3のデータ列とを合わせ、前記ニューラル
ネットワークの入力層への入力とするようにする。
【0016】また、請求項5の金属片識別装置は、請求
項3に記載の金属片識別装置において、さらに前記サン
プリング回路の出力データから前記2つのセンサの信号
波形の和に相当する第3のデータ列を求め、前記第1の
データ列と第2のデータ列と第3のデータ列とを合わ
せ、前記ニューラルネットワークの入力層への入力とす
るようにする。
【0017】
【作用】金属片までの距離と金属片の凹凸を検出できる
センサを用い、センサ波形から金属片を識別する計算は
ニューラルネットワークを用いて行う。このニューラル
ネットワークの構造は、サンプリングされたセンサ波形
データの内、識別に用いる範囲を決め、その範囲をN分
割して入力層に与える。出力層の数は、識別する金属片
の種類の数(表裏を含めて識別する場合にはその倍)と
する。中間層は試行錯誤で最適値を求める。そしてニュ
ーラルネットワークに学習を行わせるには、識別する目
標となる既知の金属片の複数枚、また摩耗状況の違うも
の、キズの有るものと無いものを用意し、実際に通路を
数多く通過させ、その波形信号をデータとして蓄え、こ
の波形信号データをニューラルネットワークに学習させ
る。
【0018】学習の完了したニーラルネットワークに対
し、識別すべき未知の金属片について得られたセンサ信
号波形のデータ又はこのデータを加工したデータを入力
すると、ニューラルネットワークの出力のうち、その金
属片の種類を表す出力のみが大きな値を示すことにより
識別を行う。
【0019】
【実施例】図1は本発明の一実施例としての硬貨選別装
置の要部の構成図で、この図は図6に対応している。図
1の上部は金属片(硬貨)通路2を上から見た断面図で
あり、図1の下部は金属片識別装置の機能ブロック図で
ある。本発明に関わるセンサは硬貨通路2を挟んで対向
する4A,4Bの2つのセンサである。なお、センサ4
Aをセンサ#1、センサ4Bをセンサ#2とも夫々呼
ぶ。このセンサは前述のように金属片の径より小さい壺
形コアを用い、金属片の表面の凹凸によって出力が変化
するような磁気コイルセンサである。センサ4A,4B
は夫々検出回路5A,5Bに接続され、検出された波形
は夫々A/Dコンバータ6A,6Bでサンプリングさ
れ、データ加工部11を経由し、又は直接CPU7に取
り込まれる。CPU7には予め学習を完了したニューラ
ルネットワーク12が組み込まれており、加工された、
又は直接の入力データはニューラルネットワーク12へ
入力される。
【0020】図2はニューラルネットワーク12の入,
出力信号の説明図である。同図において、制御回路10
は図1のA/Dコンバータ6,データ加工部11,CP
U7を含み、またCPU7はメモリを含んでいる。ニュ
ーラルネットワーク12への入力信号12Aは、A/D
コンバータ6Aのサンプリングデータ又はこのデータを
所定間隔で間引いたデータからなる、センサ(#1)4
Aの出力波形40Aを時系列的にN分割したデータ列
と、A/Dコンバータ6Bのサンプリングデータ又はこ
のデータを所定間隔で間引いたデータからなる、センサ
(#2)4Bの出力波形40Bを時系列的にN分割した
データ列とを合わせたものである。つまり入力点数は2
Nである。
【0021】また、ニューラルネットワーク12からの
出力信号としての金属片種別信号12Bは、所定の複数
の金属片の種類(さらに必要に応じてその表裏がどちら
側の壁面に対向するか)を夫々特定する信号からなる。
この例では図4で述べる入力層,中間層,出力層の各ニ
ューロン数が夫々22,22,11であるような構造の
ニューラルネットワークが示されている。この入力層の
ニューロン数が入力信号12Aの前記入力点数に対応
し、出力層のニューロン数が前記金属片種別信号12B
の種別数に対応する。
【0022】なお、図2ではデータ加工部11により、
センサ出力波形40A,40Bの頂上部分の山と谷の間
の波形のみを取出して正規化した波形のデータをニュー
ラルネットワーク12に入力する場合を示している。学
習が完了しているニューラルネットワーク12は、入力
された上述の波形データ列を使って出力を計算する。出
力信号12Bは金属片の種類を示すものであり、ある特
定の出力だけが1となり、他の出力が0となる。(実際
には1,0にはならず、1に近い値,0に近い値とな
る。) 以下にこのニューラルネットワーク12の構成とその特
徴について発明の順に説明する。
【0023】1)請求項1に関わる発明(第1発明とい
う)について:図3は金属片1の通過時のセンサ検出波
形の説明図である。この例では便宜上センサ4Bが示さ
れており、同図(B)は金属片1が金属片通路2上を矢
印3の方向に、センサ4Bの前を通過して行く際の前後
方向の位置を示し、同図(A)はこのときセンサ4Bが
出力する検出波形を示す。そして、同図(B)の〜
の位置と同図(A)の波形上の位置〜は夫々対応し
ている。
【0024】なお、この図3(B)では金属片1とセン
サ4Bとの図の上下方向の距離が変って行くように見え
るが、これは金属片1の重なりで位置の変化が判り難く
なることを防ぐ為にわざと上下方向の位置をずらして画
いたもので、実際の上下方向の距離はほぼ一定である。
この図3に示すように金属片1がセンサ4Bの前を通過
すると、金属片1の表面の凹凸により検出波形40Bは
その凹凸に近い波形となる。この波形40BはA/Dコ
ンバータ6Bにより周期tでサンプリングされ、サンプ
リング時刻ごとのデジタル値としてメモリ上に記憶され
る。
【0025】この検出波形40Bは金属片1とセンサ4
Bとの位置関係によって変化する。位置から増加を始
め、位置で最大となり、〜までは金属表面の距離
の変化により凹凸波形を検出する。位置〜はと
の逆となる。第1発明ではニューラルネットワーク12
へ入力する波形のサンプリングデータとしては図3
(A)に示すように、この波形の増加を開始する位置
から波形の減少を終了する位置までの値とする。
【0026】なお必要に応じて、入力点数を減らす場合
にはサンプリング時刻を間引いて(例えば2つおきに取
り出す)入力とする。そして金属片1のセンサ通過速度
がばらつく場合を考慮して位置〜位置の間をN個に
均等分割し、この波形データ列をさらにセンサ4A,4
Bについて合わせたものをニューラルネットワーク12
への入力12Aとする。
【0027】次にニューラルネットワーク12について
説明する。ニューラルネットワーク12は図4(A)に
示すように一般に、入力層121,中間層122,出力
層123の多段に構成されている。夫々の層121〜1
23はニューロン124と呼ばれる人間の脳細胞を模し
た素子で構成され、各層間のニューロン124は全て結
合されている。そのニューロン間の結合度は同図(B)
に示すように、重みW i (i=1,2,3,・・・)と
呼ばれる結合の強さを表すパラメータ(電気回路での抵
抗に相当する)を持つ。
【0028】また、ニューロン124自身は出力を出す
ためのしきい値を持つ、例えば中間層122のニューロ
ン124に着目した場合、前層(この場合入力層12
1)の各ニューロンの出力をX1 ,X2 ,・・・また、
前層の各ニューロンと着目ニューロン間の結合度として
の重みを前記出力X1 ,X2 ,・・・に夫々対応してW
1 ,W2 ,・・・とすると、着目ニューロンに対する入
力の総和(積和演算)Yは下記(1)式で表され、着目
ニューロンのしきい値をθとすると、着目ニューロンの
出力Zは、例えば下記(2)式のようなシグモイド関数
を用いて表される。
【0029】
【数1】 Y=Σ(Wi ・Xi ) ・・・(1) Z=1/(1+EXP(−Y+θ)) ・・・(2) シグモイド関数(2)式の出力Zは、入力の総和Yがし
きい値θより充分大きいと1.0、充分小さいと0.
0、Yとθの両者が等しいときには0.5となる。従っ
て、入力の総和Yがしきい値θを越えると出力Zが有意
な値を持つ。
【0030】従って、入力層121にある入力12Aを
入れると、ニューラルネットワーク12はその重みとし
きい値に基づいた計算を行い、最終的には出力層123
からある値12Bが出力される。ニューラルネットワー
ク12の学習とは、入力層121に学習させたいデータ
(以下学習データという、本実施例の場合には既知の金
属片についての前記A/Dデータ変換されたN個の波形
データ列12A)を入力し、その時の出力層123の出
力12Bが希望する値(以下教師データという、本実施
例の場合には出力層123の夫々の出力12Bは、その
金属片の種類を示しているため希望する種類の出力のみ
が1で他は0)12Cになるように各ニューロン間の重
み及び各ニューロンのしきい値を調整することである。
この学習のため学習データ12Aと教師データ12Cの
組を数多く用意し、すべてのデータの組でニューラルネ
ットワーク12の出力12Bと教師データ12Cの差1
2Dが或る一定値以下になることを学習が完了したとし
ている。
【0031】ここで、学習データ12Aと教師データ1
2Cは識別する既知の種類の金属片1を実際に金属片通
路2のセンサ4A,4Bの部分に通過させて得る。セン
サ部を通過する時には金属片1は回転するため、ランダ
ムに数多くのデータを学習に用いる。また、金属片の摩
耗状況の違いやキズの有無などの影響を取り除くため
に、様々な摩耗やキズの状態の現実に使用され得る同一
種類の金属片を数多く用意してデータを得る。
【0032】以上のように学習を行ったニューラルネッ
トワークを使うことにより、センサ波形から金属片を識
別する。 2)請求項2に関わる発明(第2発明という)につい
て:この第2発明では図3のセンサ波形40Bにおいて
位置〜まで、及び〜までの波形データは使わ
ず、位置〜までの波形データを使用する。そして図
1のデータ加工部11により、図5に示すように位置
〜の波形データの中で最小値と最大値を求め、それが
ニューラルネットワーク12の入力12Aの最大値
(1.0)と最小値(0.0)になるように正規化して
ニューラルネットワーク12へ入力する。
【0033】このように、金属片表面の凹凸部分のセン
サ波形を拡大することにより、その凹凸の特徴を強調し
て識別することが可能になる。 3)請求項3,4,5に関わる発明について:図6は金
属片通路2上を通過する金属片1の位置関係を示す。こ
こで、金属片通路2の幅をD,金属片1の表面を平均し
た厚さをdとする。また、センサ4の検出する信号はセ
ンサ4と金属片1との距離に対してリニアに変化する範
囲で使用するものとする。
【0034】また、金属片通路2の両側に配置されたセ
ンサ4A,4Bに対する金属片の通過方向(図の左右方
向)の位置がxで、金属片通路壁面2a,2bから金属
片1までの金属片の厚み方向(図の上下方向)の距離が
yのときの検出信号波形40A,40Bの値を夫々Va
(x,y),Vb(x,y)とし、また金属表面はx方
向に対して表面の凹凸の形状により変化するが、金属片
1の厚さをxの関数d(x)とする。
【0035】いま仮に、金属片1が通路2の中心を通過
したとすると、位置xにおける各センサ4A,4Bの検
出信号波形の値Va,Vbは次式(3)で表される。
【0036】
【数2】 Va(x,y)=Vb(x,y) =Va((D−d(x))/2) ・・・(3) また、金属片1の中心が通路2の中心からLcだけずれ
て通過したとすると、各センサ4A,4B夫々の検出信
号波形の値Va,Vbは次式(4),(5)で表され
る。
【0037】
【数3】 Va(x,y)=Va((D−d(x))/2−Lc)・・・(4) Vb(x,y)=Va((D−d(x))/2+Lc)・・・(5) ここで、センサ4A,4Bは距離yに対してリニアな範
囲で利用することから、式(4),(5)は夫々次式
(6),(7)のように書換えることができる。
【0038】
【数4】 Va(x,y)=Va((D−d(x))/2)−Va(Lc)・・・(6) Vb(x,y)=Va((D−d(x))/2)+Va(Lc)・・・(7) 従って、式(6)と式(7)の和及び差をとると、次式
(8),(9)が得られる。
【0039】
【数5】 |Va+Vb|=2Va((D−d(x))/2) ・・・(8) |Va−Vb|=2Va(Lc) ・・・(9) ここで、差の(9)式は金属片の厚み方向の通路中心か
らの位置ずれLcのみ関数であり、和の(8)式はDが
既知であるから厚さdのみの関数となる。
【0040】従って、第1発明又は第2発明でニューラ
ルネットワーク12に入力した信号波形にさらにセンサ
4A,4Bの波形信号の差を追加して学習させることに
より、金属片が通過する位置がその厚み方向にばらつい
てもニューラルネットワークがその位置ずれLcを判別
して補正することが可能となる。この学習を行わせるに
は、前記の学習に加え識別対象の金属片の通路中心から
の位置ずれLcを様々に変化させて行う。
【0041】また、第1発明又は第2発明でニューラル
ネットワーク12に入力した信号波形にさらにセンサ4
A,4Bの波形信号の和を追加して学習させることによ
り、ニューラルネットワークによる金属片の厚みの判別
が容易又は可能となり、特に第2発明の場合、センサ波
形を正規化したことによる厚さの識別ができなくなる問
題点を解決することができる。この学習を行わせるに
は、前記の学習に加え特に識別対象の金属片の厚みのば
らつきの様々なものを選んで行う。
【0042】また、さらに第1発明又は第2発明でニュ
ーラルネットワークに入力した信号波形にセンサ4A,
4Bの波形信号の差及び和を追加して学習させることに
より、ニューラルネットワークの金属片に対する識別能
力をより高めることができる。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば金属片の表面の凹凸を検
出できるセンサを金属片通路を挟んで対向させ、この通
路に金属片を通過させたときの波形データと金属片の種
別との関係を予め既知種別の金属片を用いてニューラル
ネットワークに学習させ、この学習済のニューラルネッ
トワークを用いて未知の種別の金属片の波形データから
その金属片の種別を識別させるようにしたので、センサ
波形データから特徴量を計算するに要する膨大な時間を
大幅に短縮できる。また、対向するセンサ出力の差や和
もニューラルネットワークに学習させるようにしたの
で、金属片の通過位置のばらつきや厚さの違いも識別で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての金属片識別装置の要
部構成を示す図
【図2】同じくニューラルネットワークの入出力信号の
説明図
【図3】同じく金属片の位置とセンサ検出波形との関係
の説明図
【図4】同じくニューラルネットワークの構造の説明図
【図5】同じくセンサ検出波形の加工の説明図
【図6】同じくセンサ出力の解析表現の為の変数の説明
【図7】従来の金属片識別装置の要部構成例を示す図
【図8】図7の重み付け関数の一例を示す図
【図9】同じく重み付け関数の他の例を示す図
【符号の説明】
1 金属片(硬貨) 2 金属片通路(硬貨通路) 2a,2b 壁面 3 通過方向 4(4A,4B) センサ 4A センサ#1 4B センサ#2 5(5A,5B) 検出回路 6(6A,6B) A/Dコンバータ 7 CPU 10 制御回路 11 データ加工部 12 ニューラルネットワーク 12A ニューラルネットワークの入力信号 12B ニューラルネットワークの出力信号(金属片種
別信号) 40(40A,40B) センサ出力波形 121 入力層 122 中間層 123 出力層 124 ニューロン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】種類を識別すべき平板状の金属片が通過す
    る金属片通路と、 前記通路の壁面にこの通路を挟んで前記金属片の夫々表
    裏の面に対向するように配置され、通過中の金属片の表
    面の凹凸までの距離に応じて出力が変化する2つのセン
    サと、 金属片の前記の通過に基づいて前記の各センサから得ら
    れる信号波形を夫々一定時間ごとにサンプリングする回
    路と、 前記信号波形のこのサンプリングに基づくデータ列、又
    はこのデータ列を所定間隔で間引いたデータ列の前記2
    つのセンサ分を合わせてなるデータ列(以下第1のデー
    タ列という)を入力層に入力し、所定の複数種類の金属
    片を夫々示す信号を出力し得る出力層から、識別対象の
    当該の金属片の種類を示す信号を出力する学習済のニュ
    ーラルネットワークとを備えたことを特徴とする金属片
    識別装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の金属片識別装置におい
    て、 前記ニューラルネットワークの入力層に入力する第1の
    データ列に関わるセンサの信号波形領域を、前記金属片
    通路の通過の際の当該金属片の前端から後端までの特徴
    を表す微小な凹凸を含む平板面に対応する領域に限定
    し、且つこの領域の信号波形の最大値と最小値が前記第
    1のデータ列の夫々正規化された最大値と最小値となる
    ように、前記サンプリング回路の出力データに加工を行
    う手段を備えたことを特徴とする金属片識別装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載の金属片識別装置に
    おいて、 前記サンプリング回路の出力データから前記2つのセン
    サの信号波形の差に相当する第2のデータ列を求め、前
    記第1のデータ列と第2のデータ列とを合わせ、前記ニ
    ューラルネットワークの入力層への入力とするようにし
    たことを特徴とする金属片識別装置。
  4. 【請求項4】請求項1又は2に記載の金属片識別装置に
    おいて、 前記サンプリング回路の出力データから前記2つのセン
    サの信号波形の和に相当する第3のデータ列を求め、前
    記第1のデータ列と第3のデータ列とを合わせ、前記ニ
    ューラルネットワークの入力層への入力とするようにし
    たことを特徴とする金属片識別装置。
  5. 【請求項5】請求項3に記載の金属片識別装置におい
    て、 さらに前記サンプリング回路の出力データから前記2つ
    のセンサの信号波形の和に相当する第3のデータ列を求
    め、前記第1のデータ列と第2のデータ列と第3のデー
    タ列とを合わせ、前記ニューラルネットワークの入力層
    への入力とするようにしたことを特徴とする金属片識別
    装置。
JP23980294A 1994-10-04 1994-10-04 金属片識別装置 Pending JPH08106564A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2025191944A1 (ja) * 2024-03-15 2025-09-18 日本金銭機械株式会社 硬貨処理装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2025191944A1 (ja) * 2024-03-15 2025-09-18 日本金銭機械株式会社 硬貨処理装置

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