JPH08107729A - 養液栽培用マット - Google Patents

養液栽培用マット

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JPH08107729A
JPH08107729A JP6270213A JP27021394A JPH08107729A JP H08107729 A JPH08107729 A JP H08107729A JP 6270213 A JP6270213 A JP 6270213A JP 27021394 A JP27021394 A JP 27021394A JP H08107729 A JPH08107729 A JP H08107729A
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JP
Japan
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fiber
bag
palm
mat
flesh
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Pending
Application number
JP6270213A
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English (en)
Inventor
Minoru Toyone
實 豊根
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    • Y02P60/216

Landscapes

  • Cultivation Of Plants (AREA)
  • Hydroponics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 通常の養液栽培用基材及び椰子の果肉を加工
してなる特殊の養液栽培用基材の長所を充分に発現させ
る。 【構成】 椰子の果肉を繊維の配列方向と垂直に押圧し
た後断裁したブロックと、椰子の果肉に由来する繊維、
粉末及び植物の炭化物を含有し、上記断裁したブロッ
ク、繊維及び粉末が温度20℃、湿度50%で3日間放
置した試料におけるタンニン含有量が2重量%以下であ
り、鉄含有量がFe2 3 に換算して0.2重量%以上で
ある養液栽培用基材を、ポリオレフィン系繊維を用いた
不織布からなる袋に充填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、植物が必要とする栄養
分を正確な量で供給し続けることにより各種の植物を高
品質、高収量で栽培する技術において、栄養分や水分を
保持し、充分な通気性、排水性を確保して植物の根を張
らすための養液栽培用マットに関する。
【0002】
【従来の技術】近時、セロリ、メロン、レタス、とまと
などの野菜、いちごなどの果実、バラ、カーネーション
などの花卉類の栽培において、栄養分をほとんど含有し
ない基材に植えつけ、適正に配合された栄養溶液を供給
して、雑菌に汚染されない状態で速成栽培し、高品質、
高収量を確保する養液栽培が普及しつつある。養液栽培
の基材としては植物体を維持し得る硬度と空気及び水溶
液を保持できる空隙を有し、しかも排水性がよく、根張
りのよいこと、清潔な素材であることなどが要求され
る。従来、砂、礫耕栽培などがあるが、硬く滑らかな表
面を有する粒子では根の張りが悪い。現状では根張りの
良さ、空隙率の高さなどの見地からロックウールが広く
使用されている。
【0003】従来の技術においては、養液栽培用基材を
プラスチック製の袋に充填し、底面から排水できる程度
に傾斜した溝、或いは樋内に載置し、プラスチック袋の
上面に植物の種類に合わせた穴を穿設し、この穴内に植
物の苗を植え込み、各苗の基部に栄養液を供給するノズ
ル先端を開口させてある。排水に関しては上記プラスチ
ック袋の底に基材が落下しない程度の小さい孔を複数個
穿設してこの孔から余剰の水分を滴下させている。滴下
した水分は溝または樋の底面の傾斜により排出され、再
度成分調整して栄養液として供給されるか或いはそのま
ま廃棄されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プラス
チック袋に収納された基材はたとえ底に水抜き孔を設け
ても全体の通気性が悪く、排水性も充分でなくロックウ
ールなどでは根腐れし、青黴が生えるなどの問題があっ
た。更にプラスチック袋の底は重量の加わる部位である
が、この部位に孔を穿設することはプラスチック袋全体
の強度を著しく低下させ、この孔から基材の微粉が流出
する。これら流出した微粉は排水を成分調整して再循環
させる効率的方法の採用を困難にする欠点があった。
【0005】本発明者は特開平6−62687号公報に
おいて、椰子の果肉を加工してなる養液栽培用基材を開
示した。この技術によりロックウールに関する問題は解
決されたが、素材の有する長所である通気性や排水性が
充分に発現されていないことが判明した。その原因を追
求した結果、養液栽培用基材の長所を充分に発現させる
ためには基材を充填する袋の素材自体に問題があること
が判明した。
【0006】
【課題解決の手段】本発明は、椰子の果肉を加工してな
る特殊の養液栽培用基材の長所を充分に発現させること
を目的とし、その構成は、椰子の果肉を繊維の配列方向
と垂直に押圧した後断裁したブロックと、椰子の果肉に
由来する繊維、粉末及び植物の炭化物を含有し、上記断
裁したブロック、繊維及び粉末が温度20℃、湿度50
%で3日間放置した試料におけるタンニン含有量が2重
量%以下であり、鉄含有量がFe2 3 に換算して0.2
重量%以上である養液栽培用基材を、ポリオレフィン系
繊維を用いた不織布からなる袋に充填したことを特徴と
する。
【0007】本発明に用いる袋はプラスチック製繊維か
らなる不織布である。繊維となるプラスチックはポリエ
ステル、ナイロンなどすべて使用できるが、特にポリプ
ロピレン、ポリエチレン、リニアローデンシティポリエ
チレンなどのポリオレフィン系が製袋するにあたってヒ
ートシールが容易であって好ましい。不織布製造にあた
っては接着剤などを使用せず、ニードルパンチング法の
ように機械的に繊維同士を絡み合わせた素材が好まし
い。
【0008】不織布の厚みは0.5〜2mm、好ましくは
0.7〜1.5mmである。目付は15〜70g/m2 、好
ましくは20〜60g/m2 、より好ましくは30〜5
0g/m2 である。長期の栽培に耐えるためには強い不
織布が必要であり、JIS 108に準拠して測定した5c
m角の試料の引張強度は3kg以上、好ましくは4kg
以上、より好ましくは5kg以上である。同じくJIS 1
08に準拠して測定した引裂強度は0.01kg以上、好
ましくは0.05kg以上、より好ましくは0.1kg以上
である。
【0009】袋の形状はガセット折込み袋が好ましい。
ガセットの折込み幅は植物の根の長さに対応し、これは
植物の種類により異なる。一般に広く養液栽培される植
物としてはセロリ、メロン、レタス、とまと、いちご、
バラ、カーネーションなどが挙げられる。根の短い植物
に関してはガセット折込み幅3.8cm、幅30cm、
長さ90cmの袋を用いる。この場合、内容物を充填し
て口を閉じると高さ約7.5cmの直方体に近い形状と
なり、これで充分に根張りできる。根の長い植物に関し
てはガセット折込み幅5cm、幅20cm、長さ90c
mの袋を用いる。この場合、内容物を充填して口を閉じ
ると高さ約10cmの直方体に近い形状となり、これで
充分に根張りできる。
【0010】使用にあたっては、例えばメロンの場合に
は上面の中央部に長さ方向に5個の植込み穴を設け、こ
の穴に、同一の栽培基材で育てた苗を基材ごと載置する
のみで植付けることができる。苗の基部には栄養液を供
給するノズル先端を開口させ、このノズルから調整した
濃度の栄養液を調整した量を供給する。本発明において
は袋底に排水用の孔を穿設する必要がなく、袋の脇部及
び底面のあらゆる部位から余剰の水分が排出され、同時
に空気が供給される。
【0011】本発明の基材は椰子の実の果肉部、すなわ
ち、椰子の実から種子及び種子殻を除去した残部であり
果皮も包含する。果皮は薄いためあえて除去する必要が
ない。この植込み材料は水浸と脱水、乾燥を繰返した多
孔性の果肉部の乾燥製品であり、水に浸漬すると膨潤
し、1.5〜2倍に体積が膨張する。椰子の果肉に由来す
る基材は一見乾燥しているが、有機性物質の特徴として
ある程度の水分を含有し、且つ周囲の湿度及び温度によ
りその含有量が変化する。したがって、タンニンや鉄分
の含有量を表現するためには、基準として20℃、相対
湿度50%の条件下に3日間放置した試料を基準試料と
して測定する。
【0012】基材のタンニン含有量は基準試料に対して
2重量%以下、好ましくは1重量%以下、より好ましく
は0.6重量%以下である。タンニン含有量が2重量%を
越えると根の成長を阻害する。前もって水浸を繰返して
あく抜きを行って使用することもできる。椰子の果肉に
由来する基材はタンニン量が極度に少ないばかりでなく
鉄の含有量が大きく、大量の鉄に起因して外観はやや黒
褐色である。通常の椰子の果肉中の鉄分含有量は痕跡程
度であるが、本品はFe2 3 に換算して0.15重量%
以上、好ましくは0.2重量%以上、より好ましくは0.2
5重量%以上である。
【0013】鉄分は植物の発育に必須の微量成分であ
り、葉緑素の合成に関与し、不足すると葉を黄化させ
る。本発明においては鉄分が椰子の果肉の組織と結合
し、微量ずつ吸収され易い状態にあり、しかも、椰子の
果肉と結合して緩衝性を有し、過不足なく鉄分を植物に
供給する作用を有する。
【0014】更に、この栽培用基材は椰子の実の果肉に
由来し、少なくとも一回の押圧、水浸、脱水及び乾燥の
諸工程を経た加工物であり、ブロックと粉末と繊維を含
有するものである。ブロックとは長径3mm以上、好まし
くは5mm以上の塊状物であり、繊維とは長さ0.3〜5c
m、好ましくは0.5〜3cmの繊維状物である。残余が粉
末である。ブロック:繊維:粉末の比率は30〜92:
4〜40:3〜30、好ましくは40〜88:6〜2
0:6〜20である。この他に好ましくは2〜8重量%
のチャコールを配合する。チャコールとは植物に由来す
る炭化物であり、根腐れを防止しる効果を有し、一般に
粒状物を用い、特に椰子に由来する炭化物が好ましい。
【0015】繊維は過剰の水分を容器の底から排出する
ための導管の役割を有し、粉末は過剰の水分を基材全体
にまんべんなく分配し、ブロックがこの余剰水分を吸収
し膨潤するため、植込み材料全体としては水はけが良
く、しかも保水性、保肥性があり、相矛盾する水はけと
保水性の両特性を併有するものである。
【0016】このような基材を製造するにあたっては、
繊維方向に4〜5分割した舟の形状の椰子の実の果肉
を、果肉の厚みの約1/2〜1/10程度に繊維の配列
方向とほぼ垂直方向に押圧する。この押圧方向は正確に
垂直である必要はなく、単に繊維が折れたりしないよう
に、且つ繊維と繊維の間隔を極度に短縮させられればよ
い。その結果、繊維間の組織が破壊し、タンニンが溶出
し易くなるものと推測される。この圧縮した果肉を鉄板
と共に水中に1晩以上放置する。鉄板は通常の鋼板を用
いる。また、浸漬した水は黒褐色を呈する。
【0017】1晩、水中に放置した結果、果肉は膨潤し
てほぼ元の厚みに復元しているため、これを圧搾機によ
り2/3程度の厚みに圧搾する。この際、繊維を痛めな
いように繊維の配列方向とほぼ垂直方向に圧搾する。こ
の操作を1回行っても本発明の効果が得られるが、好ま
しくは再び鉄板を投入した水中に1晩以上浸漬し、この
操作を3〜4回繰返す。この操作を繰返す度に、浸漬し
た水の着色度が低下し、タンニンの溶出量が減少してい
く。
【0018】タンニンの溶出操作を終了した後、果肉を
よく乾燥する。乾燥後の果肉は嵩高であるため、その厚
みの1/2〜1/4になるまで圧搾する。圧搾後5mm〜
50mm、好ましくは10〜20mmの大きさのブロックに
切断する。切断に際しては、所望の大きさのブロックの
他に、多少の粉体や繊維も生じる。特に、周速800〜
50m/分、好ましくは600〜100m/分の回転刃
を用いて高速で切断する場合にはブロックも得られるが
粉体と繊維の比率が増加する。
【0019】
【作用】本発明は椰子の果肉に由来する養液栽培用基材
を従来のプラスチック袋に代え、不織布の袋に充填して
使用するものである。従来のプラスチック袋には通水性
がなかったため排水のための穿孔を袋底に設ける必要が
あり、この穿孔が袋の強度を著しく弱め、穿孔の角から
引裂が伝播する短所があり、特に強度の大きいプラスチ
ック素材を使用する必要があった。更に、この穿孔から
基材が流出し、栽培用基材が使用中に目減りしてくる問
題がある。本発明の不織布からなる袋を使用すると、袋
全体が通気性と通水性を有するため、袋底に穿孔を設け
る必要がなく薄い素材を用いても充分な強度を得ること
ができ、しかも袋の脇部、底部等の全面から基材に空気
が供給され、本発明の椰子の果肉に由来する基材の特性
を充分に発現でき、排水性及び通気性が極度に改善さ
れ、栽培用基材の目減りの問題も解決される。
【0020】しかも、不織布は多くの細孔を有し、これ
らの各々の細孔は微細であるため、栽培用基材の破片す
ら流出させないと共に、根が延びるにはこの細孔は小さ
すぎ、不織布を通過して根が伸び出す心配がない。した
がって、栽培袋から流出する排水は固形物を一切含有し
ないため、ノズルの目詰まりや、固形物の除去方法につ
いて配慮する必要がなく、成分調整して再使用する効率
的方法を容易に採用することができる。その結果、細か
いひげ根が発達し、養分の吸収が活発化すると共に繰返
し使用しても残ったひげ根が新しい植物の成長を阻害せ
ず、8回に及ぶ繰返し使用が可能である。
【0021】
【実施例】(1) 椰子の果肉に由来する基材の製造 ここやしの果実から種子と硬い椰子殻を除去した。果皮
付の果肉を約4等分し、扁平に押圧して約1/3の厚さ
にした。これを鉄屑を入れたコンクリート製の水槽に入
れて1晩放置した。翌日、水は黒褐色を呈し、果肉は膨
潤していた。この果肉をプレス機を用いて、約2/3の
厚さになるまで圧搾し、再び、鉄屑入りの水槽に放置し
た。この作業を4回繰返した。各回において得られた圧
搾果肉の一部を乾燥し、20℃、50%RHで3日間放
置後、そのタンニン含有量、水分及び鉄分を測定し、4
回浸漬品の水分は17重量%、タンニンは0.19重量
%、鉄分はFe2 3 として0.32重量%であった。
【0022】4回目の圧搾品を天日乾燥した。この乾燥
品は締まりがなく脆いため、再度その厚みを約2/3に
なるまで圧搾した。この圧搾品を、約15mmの腕の先端
に切断刃を有する3本の回転刃を中心から延出した断裁
機を用い、回転刃を400RPMで回転して断裁した。
得られた断裁物は長径3mm以上のブロック70重量%、
長さ0.3cm以上の繊維15重量%、粉末15重量%であ
った。更に、この植込み基材に椰子の種皮を蒸し焼きし
て得られたチャコールを5%配合した。
【0023】(2) 充填袋の製造 直鎖状ポリエチレン系繊維を用いてニードルパンチ法で
製造した厚さ1mm、目付45g/m2 JIS 108 準拠し
て測定した5cm角の引張強度がタテ9kg、ヨコ5k
g、引裂強度が0.1kgの不織布を用いてガセット折込
み幅5cm、幅30cm、長さ90cmの袋を製造し、
この中に(1) の基材を充填し、袋口を熱融着した。
【0024】(3) メロンの養液栽培 得られた養液栽培用マットをビニールハウス中の栽培樋
に互いに密着させて配置した。したがって基材の厚みは
ほぼ10cmであった。各マットの長さ方向の中央部に
等間隔に3個の穴を設け、この穴にメロンの苗を根ごと
載置した。植物の成長は早く、8ケ月弱で大型で味のよ
いメロンが得られた。一方、袋素材としてビニールを使
用した以外は実施例と同様に行った比較例においては収
穫まで8ケ月強を要し、大きさ、味共に本実施例で得ら
れたメロンより若干低下していた。本実施例では、連続
して栽培し5作目も1作目と遜色のない効果が得られ、
更に連作を続行中であるが、比較例においては果実が小
型化してきた。したがって、比較例においては5作目で
中止し、内容物を畑土にすき込み、畑土壌の肥沃化に供
した。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、養液栽培用マット内へ
の通気性及び排水性が極度に改善されるため植物がよく
成長するのみでなく、袋底に穿孔を設ける必要がないた
め袋素材の強度が維持され、基材が漏れ出すこともなく
栄養液の循環使用が容易になった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 椰子の果肉を繊維の配列方向と垂直に押
    圧した後断裁したブロックと、椰子の果肉に由来する繊
    維、粉末及び植物の炭化物を含有し、上記断裁したブロ
    ック、繊維及び粉末が温度20℃、湿度50%で3日間
    放置した試料におけるタンニン含有量が2重量%以下で
    あり、鉄含有量がFe2 3 に換算して0.2重量%以上
    である養液栽培用基材を、ポリオレフィン系繊維を用い
    た不織布からなる袋に充填したことを特徴とする溶液栽
    培用マット。
JP6270213A 1994-10-11 1994-10-11 養液栽培用マット Pending JPH08107729A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1056876A (ja) * 1996-08-22 1998-03-03 Kureatera:Kk 植物生育用基材及びその施工方法
WO2005086992A1 (ja) * 2004-03-10 2005-09-22 Minoru Toyone 養液栽培用基材及びマット
ITUB20152485A1 (it) * 2015-07-24 2017-01-24 Prophos Chemicals Srl Composizione solida granulare di tannino, suo procedimento di produzione e suoi usi nell’alimentazione animale ed in agricoltura
CN110169317A (zh) * 2019-06-17 2019-08-27 福建省中科生物股份有限公司 一种红芹的植物工厂栽培方法

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