JPH08108096A - 遠心分離用容器 - Google Patents

遠心分離用容器

Info

Publication number
JPH08108096A
JPH08108096A JP22716495A JP22716495A JPH08108096A JP H08108096 A JPH08108096 A JP H08108096A JP 22716495 A JP22716495 A JP 22716495A JP 22716495 A JP22716495 A JP 22716495A JP H08108096 A JPH08108096 A JP H08108096A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
small
capacity
container
capacity part
centrifuge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22716495A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiki Uchida
俊毅 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP22716495A priority Critical patent/JPH08108096A/ja
Publication of JPH08108096A publication Critical patent/JPH08108096A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Centrifugal Separators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 内容量が5〜100mlの大容量部と内
容量が0.5〜5mlの小容量部を、境界部を薄肉にし
て破断分離可能にするか、ネジにより接続するか、ある
いはフランジを突き合わせて係止具により接続するかし
て、大容量部と小容量部を分離可能に形成する。 【効果】 従来のような遠心分離用容器からマイクロチ
ューブへの処理液の移し替えが不要となり、移し替えの
手間が少なくなり、細胞の損失やダメージがなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、細胞学,細胞免疫学,
分子生物学解析などの分野において、血液や組織のリン
パ球,幹細胞,悪性細胞など各種細胞成分を分離する際
に、遠心分離・洗浄,細胞保存,遺伝子抽出などを効率
良くできるようにした遠心分離用容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、遠心分離法により各種細胞成分を
分離するとき、一般的には内容量が10〜15mlまた
は50mlの遠心分離用容器のまま細胞を保存または処
理することは少なく、この遠心分離用容器から内容積が
0.5〜1.5mlのマイクロチューブに処理液を一旦
移し替える操作を行っている。
【0003】この操作は、大容量の遠心分離用容器を使
用して2〜3回遠心分離・洗浄を繰り返した後、上澄み
液を廃棄し、その後、遠心分離用容器内に残った沈澱物
である細胞ペレットに対し、再び少量の溶媒(洗浄する
ために使用した量よりはるかに少ない1.25〜1.5
ml)を加えて細胞をほぐし、その細胞混濁液をピペッ
トを用いてマイクロチューブへ移し替え、さらにマイク
ロチューブ内の細胞混濁液を遠心分離して、そのマイク
ロチューブ内に新たな細胞ペレットを作っている。その
後、この細胞ペレットをそのままか、または冷凍保存液
を入れて凍結保存したり、また細胞ペレットから直接D
NAやRNAを抽出したりする作業を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、遠心分離
用容器からマイクロチューブへ処理液を移し替える操作
を行う従来の方法では、処理液を移し替えるためだけに
細胞混濁液を作らなければならず、そのため、細胞ペレ
ットをほぐす操作が一回多くなる。
【0005】また、マイクロチューブへ細胞混濁液を移
し替えた後に、再び細胞ペレットにするためにさらに遠
心分離を加えなければならないことなどにより、細胞ダ
メージが増大するという問題がある。
【0006】また、マイクロチューブへ細胞混濁液を移
し替える操作のときに、溶媒1.25〜1.5mlにほ
ぐした高濃度の細胞混濁液を処理するため、移し替える
前の遠心分離用容器の内壁と移し替えに使用されるピペ
ットの内壁に多量の細胞が付着残留するという問題があ
る。
【0007】また、移し替える操作に手間がかかること
や、遠心分離用容器で保存する場合、スペース的に場所
を取るなどの問題がある。
【0008】さらに、従来の遠心分離用容器において
は、遠心分離後に上澄み液を廃棄する際に、沈澱物であ
る細胞ペレットの一部が上澄み液とともに流出してしま
うという問題がある。
【0009】本発明は、上記した問題に鑑み、大容量の
容器から小容量の容器に移し替える必要がなく、また、
遠心分離後に上澄み液を廃棄するときに細胞ペレットが
流出しにくい遠心分離用容器を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の遠心分離用容器
は、上記目的を達成するために、内容量が5〜100m
lの大容量部の下部に内容量が0.5〜5mlの小容量
部を分離可能に形成したことを特徴とする。
【0011】前記大容量部と前記小容量部を分離可能に
形成する手段として、前記大容量部と前記小容量部を一
体的に成形し、かつ、大容量部と小容量部の境界の容器
肉厚が他の部分より薄くなるように外周に環状の溝を設
けて大容量部と小容量部を破断分離可能に形成すること
ができる。さらに、前記環状の溝の直上と直下とにそれ
ぞれ環状のフランジを形成することができる。
【0012】また、前記大容量部と前記小容量部を分離
可能に形成する手段として、前記大容量部と前記小容量
部とを別個に成形し、前記大容量部の下端部と前記小容
量部の上端部とに互いに螺合するネジを設け、同ネジに
より前記大容量部と前記小容量部を分離可能に接続する
ことができる。
【0013】さらに、前記大容量部と前記小容量部を分
離可能に形成する手段として、前記大容量部と前記小容
量部とを別個に成形し、前記大容量部の下端部と前記小
容量部の上端部とにそれぞれ環状のフランジを形成し、
両フランジを突き合わせた周縁部に係止具を嵌合させて
前記大容量部と前記小容量部を分離可能に接続すること
もできる。
【0014】ここで、前記大容量部と前記小容量部の境
界付近の容器内壁を、容器底部から容器上部に向けて容
器内径が大きくなるようにテーパーを付けることができ
る。
【0015】また、前記小容量部の環状のフランジの下
側付け根部の外周上1箇所以上に凹部または凸部を形成
することができる。凹部または凸部を複数箇所に形成す
る場合は、それぞれの凹部または凸部の形状を変えた
り、あるいは、特定の位置に配置するなどして、一見し
て複数個の凹部または凸部が互いに区別できるようにす
ることが望ましい。
【0016】大容量部の内容量と小容量部の内容量の組
合せは、処理液や処理方法によって最適の組合せを決め
ることができる。
【0017】小容量部の長さは50mm以下とすること
が望ましい。50mm以下であれば、遠心分離後に上澄
み液を廃棄するときに、表面張力によって上澄み液が小
容量部内に残ることなく円滑に排出される。
【0018】容器の材質は、素材コストおよび成形の容
易さから合成樹脂が最適であり、内部の処理液の状態が
把握しやすいように透明ないし半透明のものとすること
が望ましい。
【0019】容器の外面には、内容量が分かりやすいよ
うに目盛りを付けることができ、また、容器の上端部に
は、蓋を装着するためのネジを設けることができる。
【0020】
【作用】本発明の遠心分離用容器によると、細胞を遠心
分離・洗浄する際、遠心分離・洗浄の最後に残った細胞
ペレットは、始めから小容量部の先端に細胞ペレットと
して残るので、従来の遠心分離用容器を用いた場合のよ
うに、ピペットを用いてマイクロチューブへ移し替える
必要がなくなる。
【0021】また、大容量部と小容量部の境界付近の容
器内壁が容器上部に向けて広くなるようにテーパーを付
けた場合は、遠心分離・洗浄後に上澄み液を廃棄する際
に、上澄み液が小容量部に残ることなく円滑に排出され
る。
【0022】さらに、最後の上澄み液廃棄後に、大容量
部と小容量部を分離して、分離後の小容量部を独立した
遠心分離用の小容器として使用することができる。
【0023】大容量部と小容量部を一体成形した容器の
場合、大容量部と小容量部を破断分離するときに、大容
量部と小容量部の境界の容器肉厚が他の部分より薄くな
るように外周に環状の溝を設けているので、破断分離が
容易である。肉厚が薄い部分の上下は環状フランジによ
り補強されているので、容器の取扱い時および遠心分離
器にかける際にも強度的な問題はない。
【0024】小容量部の上端部に形成した環状フランジ
は、大容量部と分離した後の小容量部を小容器として遠
心分離器にセットするときに、器体への係止部材として
機能する。また、環状フランジの下側付け根部に形成し
た凹部または凸部は、大容量部と分離した後の小容量部
を小容器として遠心分離器にセットするときの位置合わ
せの標識としての機能、および、小容量部の開口部に後
付けする蓋の固定用突起または切欠きの係止部としての
機能を有する。
【0025】この位置合わせの標識の確認及び後付けす
る蓋の固定により、分離後の小容量部を小容器として遠
心分離器にかけて遠心分離・洗浄した後に上澄み液を廃
棄する際に、沈澱物である細胞ペレットの一部が上澄み
液とともに流出することが防止できる。
【0026】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例の遠心分離用容
器を示す正面図、図2は図1のA部の縦断面図、図3は
遠心分離用容器の蓋を示す一部切欠き正面図、図4は上
澄み液廃棄時の状態を示す図、図5は遠心分離用容器の
破断分離の状態を示す図、図6は破断分離後の小容器の
開口部に後付けする蓋を示す斜視図、図7は図6の蓋を
破断分離後の小容器に取り付けた状態を示す斜視図、図
8は破断分離後の小容器を遠心分離器にセットした状態
を示す図、図9は破断分離後の小容器からの上澄み液廃
棄時の状態を示す図である。
【0027】本実施例の遠心分離用容器1は、透明な合
成樹脂製で、内容積が12.0mlの大容量部2の下部
に内容積が1.5mlの小容量部3を有底管状に一体的
に成形している。
【0028】大容量部2と小容量部3の境界部Aは、図
1および図2に示すように、境界aの容器肉厚が他の部
分より薄くなるように、外周に周溝4を設けて大容量部
2と小容量部3を破断分離可能に形成し、周溝4の直上
と直下にそれぞれ環状のフランジ5,6を形成してい
る。
【0029】大容量部2と小容量部3の境界部Aの容器
内壁には図2に示すように、容器底部から容器上部に向
けて容器内径が大きくなるように、段差のない表面平滑
なテーパーを付けている。
【0030】大容量部2は、上部の外径が約17mm、
下部の外径が約13mmで、長さは約85mmである。
大容量部2の上端には、図3に示すねじ込み式の蓋10
を装着するためのねじ11を設けている。
【0031】小容量部3は、大容量部2の下部に連続し
て、底部に向かって先細りとなっており、底部の外径は
約5mm、長さは約38mmである。そして、上部の環
状フランジ6の下側付け根部に、図6に示す後付け用の
蓋20を装着するための周溝7を形成するとともに、周
溝7の周方向1箇所に凹部8を形成している。
【0032】この遠心分離用容器1は、大容量部2と小
容量部3の境界aの部分から破断分離することができ、
分離後の小容量部3を独立した遠心分離用の小容器とし
て使用することができる。
【0033】その際、大容量部2と小容量部3を破断分
離するときに、大容量部2と小容量部3の境界aの容器
肉厚が他の部分より薄くなるように外周に環状の周溝4
を設けているので、破断分離は容易である。境界aの部
分は肉厚が薄いが、その上下部分が環状フランジ5,6
により補強されているので、容器の取扱い時および遠心
分離器にかける際にも強度的な問題はない。
【0034】小容量部3の環状フランジ6は、大容量部
2と分離した後の小容量部3を遠心分離用の小容器とし
て図8に示すように遠心分離器30にセットするとき
に、器体への係止部材として機能する。
【0035】また、小容量部3の環状フランジ6の下側
付け根部に形成した周溝7は、大容量部2と分離した後
に遠心分離用の小容器として使用する際、図6に示す後
付け用の蓋20を図7に示すように取り付けるとき、蓋
20の固定用輪21が嵌合する溝である。
【0036】また、周溝7の周方向1箇所に形成した凹
部8は、蓋20の固定用輪21に形成した凸部22と互
いに嵌合する係止用の凹部である。これらの嵌合によっ
て蓋20が小容量部3(小容器)に確実に固定され、ま
た、両者が相互に回転しないようになる。
【0037】周溝7の周方向1箇所に形成した凹部8
は、小容量部3(小容器)を遠心分離器にセットすると
きの位置合わせの標識としての機能を果たす。
【0038】すなわち、大容量部2と分離する前の遠心
分離用容器1の状態で遠心分離器に取り付ける際、凹部
8が最外側になるようにセットしておくことにより、遠
心分離・洗浄後に小容量部3の先端に残る細胞ペレット
Pは、最外側すなわち凹部8が形成された側に付着する
こととなる。したがって、分離後の小容量部3(小容
器)を再び遠心分離器30にセットするときに、この凹
部8が最外側になるようにセットすれば、細胞ペレット
Pの付着位置が変わることがない。
【0039】実際の作業手順としては、分離後の小容量
部3(小容器)に、図6に示す後付け用の蓋20を図7
に示すように取り付けたとき、蓋20の連結部24の位
置が小容量部3(小容器)の凹部8の位置に対応してい
るので、小容量部3(小容器)を図8に示すように遠心
分離器30にセットするときに、蓋20の連結部24の
位置が最外側になるようにセットすればよい。すなわ
ち、蓋20を取り付けた後は、蓋20の連結部24が位
置合わせの標識としての機能を果たすことにもなる。
【0040】さらに、その後の上澄み液の廃棄の際に
も、図9の(a)に示すように、小容量部3(小容器)
を傾けるときに、凸部8が上側になるように蓋20の連
結部24を上側にし、細胞ペレットPの付着位置を上側
にして上澄み液とともに細胞ペレットPが流出しにくい
ようにすることが容易にかつ確実にできる。この凹部8
がない場合は、図9の(b)に示すように、蓋20を取
り付けたときに連結部24の位置が細胞ペレットPの付
着位置と反対側になることもあり、このようなときは細
胞ペレットPの付着位置が下側になって、上澄み液とと
もに細胞ペレットPが流出しやすくなる。
【0041】以上の構成の遠心分離用容器1を使用し
て、たとえば細胞成分を遠心分離するときは、遠心分離
用容器1に装着した蓋10を外して細胞混濁液を容器1
内に入れ、再び蓋10を装着して、100〜600Gで
3〜30分間、遠心分離を行う。遠心分離後、蓋10を
外し図4のように容器1を傾けて(最終的には垂直方向
より90度以上傾斜させる)上澄み液Uを廃棄する。こ
のとき、大容量部2と小容量部3の境界部Aの容器内壁
には段差のない表面平滑なテーパーが付いているので、
上澄み液Uは全量が円滑に流れ出て、細胞ペレットPの
みが小容量部3の底部(先端部)に残った状態となる。
これに対して、洗浄液を5〜100ml加えピペッティ
ングして細胞混濁液とし、再び遠心分離を行う。必要に
応じてこれらの操作を1〜4回繰り返して行う。
【0042】最後の上澄み液廃棄後、小容量部3の底部
(先端部)に細胞ペレットPのみが残った状態におい
て、図5に示すように、大容量部2から小容量部3を破
断分離する。
【0043】分離後の小容量部3(小容器)内の細胞ペ
レットからDNAやRNAを抽出したり、あるいはその
まま凍結保存したりするするために、図6の蓋20を小
容器3に装着する。装着方法は、蓋20の固定用輪21
を小容器3の先端部から挿入し、固定用輪21を環状フ
ランジ6の下側付け根部に形成した周溝7に嵌合させ
る。このとき、周溝7の周方向1箇所に形成した凹部8
と、蓋20の固定用輪21に形成した凸部22とを互い
に嵌合させて係止する。
【0044】小容器3を遠心分離器30にセットする際
には、図8に示すように、蓋20の連結部24を折り曲
げて嵌込み部23を小容器3の開口部に嵌め込み、小容
器3の周溝7の凹部8と蓋20の固定用輪21の凸部2
2の係止部が最外側に位置するようにしてセットする。
【0045】遠心分離後、上澄み液を廃棄するときは、
図9の(a)に示すように、蓋20の嵌込み部23を開
口部から外し、小容器3を傾けて上澄み液を廃棄する。
このとき、細胞ペレットPの付着位置は上側になってい
るので、上澄み液とともに細胞ペレットPが流出するこ
とはない。
【0046】小容器3内にペレット状となって残った細
胞成分に対して、凍結液を入れて保存したり、遺伝子抽
出のときは細胞だけそのまま凍結したり、あるいは、D
NAやRNAをそのまま抽出操作したりする。
【0047】図10は本発明の第2の実施例の遠心分離
用容器を示す一部切欠正面図である。本実施例の遠心分
離用容器41は、透明な合成樹脂製で、大容量部42の
下端に小容量部43の上端をネジにより接続したもので
ある。大容量部42および小容量部43の寸法および容
量は第1の実施例の場合と同様である。
【0048】大容量部42と小容量部43の接続部は、
図中の部分拡大図に示すように、大容量部42の下端に
雌ネジ42aを設け、小容量部43の上端に雄ネジ43
aを設けて、大容量部42と小容量部43を分離可能に
接続している。なお、雌ネジと雄ネジの関係は、図示の
場合とは逆に、大容量部42の下端に雄ネジを設け、小
容量部43の上端に雌ネジを設けるようにしてもよい。
また、必要により大容量部42の下端と小容量部43の
上端の接触部にOリングを装着してもよい。
【0049】この遠心分離用容器41は、大容量部42
と小容量部43をネジで接続するようにしたので、接続
が確実で遠心分離操作中に大容量部42と小容量部43
とが外れることがなく、分離するときはネジを緩めるだ
けでよいので、簡単に分離することができ、分離後の小
容量部43は独立した遠心分離用の小容器として使用す
ることができる。このとき、小容量部43の上端に設け
た雄ネジ43aを利用してネジ付き蓋(図示せず)を装
着することができる。
【0050】上記構成の遠心分離用容器41の使用方法
は、基本的には第1の実施例の場合と同様であり、たと
えば細胞成分を遠心分離するときは、大容量部42と小
容量部43を接続した遠心分離用容器41に細胞混濁液
を入れて遠心分離を行う。遠心分離後、上澄み液を廃棄
し、小容量部43の底部に残った細胞ペレットに対して
洗浄液を加えピペッティングして細胞混濁液とし、再び
遠心分離を行う。必要に応じてこれらの操作を1〜4回
繰り返して行う。
【0051】最後の上澄み液廃棄後、小容量部43の底
部に細胞ペレットのみが残った状態において、大容量部
42から小容量部43を分離する。分離後の小容量部4
3(小容器)内の細胞ペレットを再び遠心分離・洗浄す
るときには、ネジ付き蓋(図示せず)を小容量部43の
上端に装着する。
【0052】図11は本発明の第3の実施例の遠心分離
用容器を示す一部切欠正面図、図12は図11の部分拡
大断面図、図13の(a)は接続用係止具を示す斜視
図、同図(b)は接続状態を示す図である。本実施例の
遠心分離用容器51は、透明な合成樹脂製で、大容量部
52の下端に小容量部53の上端を係止具54を用いて
接続したものである。大容量部52および小容量部53
の寸法および容量は第1の実施例の場合と同様である。
【0053】大容量部52と小容量部53の接続部は、
大容量部52の下端と小容量部53の上端にそれぞれ環
状のフランジ52a,53aを形成し、この両フランジ
52a,53aを突き合わせたうえで、図13の(a)
に示す係止具54をフランジ52a,53aに嵌合させ
て、大容量部52と小容量部53とを接続している。
【0054】大容量部52と小容量部53の接続部の容
器内壁には図12に示すように、容器底部から容器上部
に向けて容器内径が大きくなるように、段差のない表面
平滑なテーパーを付けている。そして、小容量部53の
フランジ53aの下側付け根部に、後付け用の蓋(図6
参照)を装着するための周溝53bを形成するととも
に、周溝53bの周方向1箇所に凹部53cを形成して
いる。
【0055】係止具54は、図13の(a)に示すよう
に、一方を開口し、他方を円弧状に形成した断面コ字状
の合成樹脂製のものである。大容量部52と小容量部5
3を接続するには、同図(b)に示すように、大容量部
52と小容量部53のフランジ52a,53aを突き合
わせ、両フランジ52a,53aの周縁部に係止具54
を嵌め込んで、大容量部52と小容量部53とを接続す
る。係止具54は合成樹脂製で弾性を有するので、係止
具54の開口部54aの内法寸法をフランジ52a,5
3aの外径よりやや小さめに形成しておけば、係止具5
4を嵌め込んだときにフランジ52a,53aの周縁部
にきっちりと嵌まり込み、大容量部52と小容量部53
が外れることはない。なお、必要により両フランジ52
a,53a間にOリングを装着してもよい。
【0056】この遠心分離用容器51は、大容量部52
と小容量部53の両フランジ52a,53aの周縁部に
係止具54を嵌め込んで接続するようにしたので、接続
が確実で遠心分離操作中に大容量部52と小容量部53
とが外れることがなく、分離するときは係止具53を取
り外すことにより、簡単に分離することができ、分離後
の小容量部53は独立した遠心分離用の小容器として使
用することができる。
【0057】小容量部53のフランジ53aは、大容量
部52と分離した後の小容量部53を遠心分離用の小容
器として遠心分離器にセットするときに、器体への係止
部材として機能することは、第1の実施例の場合と同様
である。また、小容量部53のフランジ53aの下側付
け根部に形成した周溝53bは、大容量部52と分離し
た後に遠心分離用の小容器として使用する際、後付け用
の蓋を取り付けるときに、蓋の固定用輪が嵌合する溝と
なることも第1の実施例の場合と同様である。さらに、
周溝53bの周方向1箇所に形成した凹部53cは、蓋
の固定用輪に形成した凸部と互いに嵌合する係止用の凹
部となり、また、小容量部53(小容器)を遠心分離器
にセットするときの位置合わせの標識としての機能を果
たすことも第1の実施例の場合と同様である。
【0058】
【発明の効果】本発明によって以下の効果を奏すること
ができる。
【0059】(1)大容量部と小容量部を分離可能に形
成したことにより、従来のような遠心分離用容器からマ
イクロチューブへ処理液を移し替える操作が不要とな
り、その分、細胞混濁液を作り細胞ペレットをほぐす手
間が少なくなる。また、マイクロチューブへの処理液の
移し替え時に生じていた容器やピペットの内壁への細胞
の付着残留による損失および細胞のダメージがなくな
る。
【0060】(2)分離した後の小容器で、細胞成分を
保存することができるので、従来の遠心分離用容器によ
る保管に比べて小スペースでの保存が可能となる。
【0061】(3)大容量部と小容量部との境界付近の
容器内壁を、容器底部から容器上部に向けて容器内径が
大きくなるようにテーパーを付けることにより、遠心分
離後、容器を傾けて上澄み液を廃棄するときに、上澄み
液が円滑に流れ出て容器内に残ることがない。
【0062】(4)小容量部の環状のフランジの下側付
け根部の外周上に凹部または凸部を形成することによ
り、この凹部または凸部が位置合わせの標識としての機
能を果たし、遠心分離後に上澄み液を廃棄する際に、こ
の凹部または凸部が上側になるようにして小容量部(小
容器)を傾けることにより、沈澱物である細胞ペレット
の一部が上澄み液とともに流出するのを防止することが
できる。
【0063】(5)分離した後の小容器内の細胞ペレッ
トの付着位置が目視により容易に特定でき、遺伝子抽出
処理時のマイクロピペットでの操作などが確実にでき、
さらに、分離した後の小容器を使用して繰り返し遠心分
離を行う際、常に沈澱部を同じ位置にすることができ、
沈澱物の処理上のむらを減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例の遠心分離用容器を示
す正面図である。
【図2】 図1のA部の縦断面図である。
【図3】 図1の遠心分離用容器の蓋を示す一部切欠き
正面図である。
【図4】 上澄み液廃棄時の状態を示す図である。
【図5】 図1の遠心分離用容器の破断分離の状態を示
す図である。
【図6】 破断分離後の小容器の開口部に後付けする蓋
を示す斜視図である。
【図7】 図6の蓋を破断分離後の小容器に取り付けた
状態を示す斜視図である。
【図8】 破断分離後の小容器を遠心分離器にセットし
た状態を示す図である。
【図9】 破断分離後の小容器からの上澄み液廃棄時の
状態を示す図であり、(a)は細胞ペレットの付着位置
が上側にあるとき、(b)は細胞ペレットの付着位置が
下側にあるときを示す。
【図10】 本発明の第2の実施例の遠心分離用容器を
示す一部切欠正面図である。
【図11】 本発明の第3の実施例の遠心分離用容器を
示す一部切欠正面図である。
【図12】 図11の部分拡大断面図である。
【図13】 (a)は図11の遠心分離用容器に用いる
接続用係止具を示す斜視図、(b)は接続状態を示す図
である。
【符号の説明】
1,41,51 遠心分離用容器 2,42,52 大容量部 3,43,53 小容量部(小容器) 4,7,53b 周溝 5,6,52a,53a 環状フランジ 8,53c 凹部 10 蓋 11 ねじ 20 蓋 21 固定用輪 22 凸部 23 嵌込み部 24 連結部 30 遠心分離器 42a 雌ネジ 43a 雄ネジ 54 係止具 54a 開口部 U 上澄み液 P 細胞ペレット

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内容量が5〜100mlの大容量部の下
    部に内容量が0.5〜5mlの小容量部を分離可能に形
    成したことを特徴とする遠心分離用容器。
  2. 【請求項2】 前記大容量部と前記小容量部を一体的に
    成形し、かつ、前記大容量部と前記小容量部の境界の容
    器肉厚が他の部分より薄くなるように外周に環状の溝を
    設けて大容量部と小容量部とを破断分離可能に形成する
    とともに、前記環状の溝の直上と直下とにそれぞれ環状
    のフランジを形成した請求項1記載の遠心分離用容器。
  3. 【請求項3】 前記大容量部と前記小容量部の境界付近
    の容器内壁を、容器底部から容器上部に向けて容器内径
    が大きくなるようにテーパーを付けた請求項1記載の遠
    心分離用容器。
  4. 【請求項4】 前記大容量部と前記小容量部とを別個に
    成形し、前記大容量部の下端部と前記小容量部の上端部
    とに互いに螺合するネジを設け、同ネジにより前記大容
    量部と前記小容量部を接続した請求項1記載の遠心分離
    用容器。
  5. 【請求項5】 前記大容量部と前記小容量部とを別個に
    成形し、前記大容量部の下端部と前記小容量部の上端部
    とにそれぞれ環状のフランジを形成し、両フランジを突
    き合わせた周縁部に係止具を嵌合させて前記大容量部と
    前記小容量部を接続した請求項1記載の遠心分離用容
    器。
  6. 【請求項6】 前記小容量部の環状のフランジの下側付
    け根部の外周上1箇所以上に凹部または凸部を形成した
    請求項2または5記載の遠心分離用容器。
JP22716495A 1994-08-17 1995-08-11 遠心分離用容器 Pending JPH08108096A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22716495A JPH08108096A (ja) 1994-08-17 1995-08-11 遠心分離用容器

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6-216540 1994-08-17
JP21654094 1994-08-17
JP22716495A JPH08108096A (ja) 1994-08-17 1995-08-11 遠心分離用容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08108096A true JPH08108096A (ja) 1996-04-30

Family

ID=26521495

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22716495A Pending JPH08108096A (ja) 1994-08-17 1995-08-11 遠心分離用容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08108096A (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09141135A (ja) * 1995-11-17 1997-06-03 Blue Jiyuuji:Kk 遠心分離用の試料管
US5824272A (en) * 1996-12-16 1998-10-20 Uchida; Toshiki Compound centrifuge tube
JP2000512211A (ja) * 1997-05-21 2000-09-19 アボツト・ラボラトリーズ 容 器
JP2008064554A (ja) * 2006-09-06 2008-03-21 Hitachi High-Technologies Corp 検体容器用アダプタ、及び検体容器用ラック
JP2008220319A (ja) * 2007-03-15 2008-09-25 Kaneka Corp 遠心分離用容器および支持器
JP2009189282A (ja) * 2008-02-13 2009-08-27 Olympus Corp 遠心分離容器
JP2010115142A (ja) * 2008-11-12 2010-05-27 Olympus Corp 遠心分離容器
WO2011074710A1 (ja) * 2009-12-18 2011-06-23 独立行政法人国立がん研究センター 遠心分離用容器、遠心分離用容器の姿勢保持用アダプター及び遠心分離用用具
WO2015034009A1 (ja) * 2013-09-05 2015-03-12 株式会社雅精工 体液採取器、体液収容器、及び体液採取装置
WO2015189961A1 (ja) * 2014-06-12 2015-12-17 株式会社 リージャー 血漿分離ゲル化剤入り血液希釈保存容器による希釈血漿分離法
JP2016022451A (ja) * 2014-07-23 2016-02-08 山川 勇 体液収容器
JP2021021662A (ja) * 2019-07-29 2021-02-18 村角工業株式会社 細胞収集容器およびそれを用いた細胞診断用標本の作製方法
WO2023153465A1 (ja) * 2022-02-10 2023-08-17 ニプロ株式会社 液状生体試料の回収容器および凍結保存方法
WO2026029141A1 (ja) * 2024-08-01 2026-02-05 株式会社Racthera マイクロチューブ及びキット

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09141135A (ja) * 1995-11-17 1997-06-03 Blue Jiyuuji:Kk 遠心分離用の試料管
US5824272A (en) * 1996-12-16 1998-10-20 Uchida; Toshiki Compound centrifuge tube
JP2000512211A (ja) * 1997-05-21 2000-09-19 アボツト・ラボラトリーズ 容 器
JP2008064554A (ja) * 2006-09-06 2008-03-21 Hitachi High-Technologies Corp 検体容器用アダプタ、及び検体容器用ラック
JP2008220319A (ja) * 2007-03-15 2008-09-25 Kaneka Corp 遠心分離用容器および支持器
JP2009189282A (ja) * 2008-02-13 2009-08-27 Olympus Corp 遠心分離容器
JP2010115142A (ja) * 2008-11-12 2010-05-27 Olympus Corp 遠心分離容器
WO2011074710A1 (ja) * 2009-12-18 2011-06-23 独立行政法人国立がん研究センター 遠心分離用容器、遠心分離用容器の姿勢保持用アダプター及び遠心分離用用具
WO2015034009A1 (ja) * 2013-09-05 2015-03-12 株式会社雅精工 体液採取器、体液収容器、及び体液採取装置
US10126211B2 (en) 2013-09-05 2018-11-13 Miyuki Yamakawa Bodily fluid sampler
WO2015189961A1 (ja) * 2014-06-12 2015-12-17 株式会社 リージャー 血漿分離ゲル化剤入り血液希釈保存容器による希釈血漿分離法
JPWO2015189961A1 (ja) * 2014-06-12 2017-04-20 株式会社リージャー 血漿分離ゲル化剤入り血液希釈保存容器による希釈血漿分離法
US10241012B2 (en) 2014-06-12 2019-03-26 Leisure, Inc. Method for diluted plasma separation using container for blood dilution and storage containing gelling agent for plasma separation
JP2016022451A (ja) * 2014-07-23 2016-02-08 山川 勇 体液収容器
JP2021021662A (ja) * 2019-07-29 2021-02-18 村角工業株式会社 細胞収集容器およびそれを用いた細胞診断用標本の作製方法
WO2023153465A1 (ja) * 2022-02-10 2023-08-17 ニプロ株式会社 液状生体試料の回収容器および凍結保存方法
WO2026029141A1 (ja) * 2024-08-01 2026-02-05 株式会社Racthera マイクロチューブ及びキット

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08108096A (ja) 遠心分離用容器
US7189331B2 (en) Centrifuge adapter
US5234667A (en) Centrifuge tube for improved pellet retention
US5433716A (en) Safety closing device for biological liquid containers
JP4375961B2 (ja) 遠心分離試験器具および該試験器具を備えた遠心分離機
US5030421A (en) Integral centrifuge tube and specimen slide
AU596287B2 (en) Continuous blood centrifugation cell
US4534863A (en) Centrifugal filtering device and filter unit therefor
US8304186B2 (en) Reactor for performing biochemical processes
JPH0662195B2 (ja) 液体容器の支持体および液体の衛生的ディスペンス機構
IL133579A (en) Device and method for isolating cell material out of a tissue medium and/or a liquid
US5188629A (en) Closing appliance used in flexible tube
US5824272A (en) Compound centrifuge tube
EP1246701A4 (en) CONTAINER CONSTRUCTION WITH REINFORCEMENT BRIDGE
US6387030B1 (en) Internal adapter with a pellet well for a centrifuge container
JP2001503718A (ja) 万能プラグ
US4537320A (en) Centrifuge tube having removable crown and swage fitting
WO2014022653A1 (en) Biological liquid collection vessels, systems, and methods
EP0449425B1 (en) Self-seal centrifuge tube
EP0642389B1 (en) Centrifuge
US6612997B1 (en) Collection container assembly
US20120087847A1 (en) Filtering tube and microtube for the preparation and purification of small sample volumes
US20030203800A1 (en) Culture tube and angle rotor receiving the tube in centrifuge
JPH07501150A (ja) 接合型微量溶液処理システムおよび処理方法
US6312648B1 (en) Applicator system