JPH08109192A - ステロイド性グリコシドおよびその使用 - Google Patents
ステロイド性グリコシドおよびその使用Info
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- JPH08109192A JPH08109192A JP7181812A JP18181295A JPH08109192A JP H08109192 A JPH08109192 A JP H08109192A JP 7181812 A JP7181812 A JP 7181812A JP 18181295 A JP18181295 A JP 18181295A JP H08109192 A JPH08109192 A JP H08109192A
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- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07J—STEROIDS
- C07J17/00—Normal steroids containing carbon, hydrogen, halogen or oxygen, having an oxygen-containing hetero ring not condensed with the cyclopenta(a)hydrophenanthrene skeleton
- C07J17/005—Glycosides
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- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P25/00—Drugs for disorders of the nervous system
- A61P25/04—Centrally acting analgesics, e.g. opioids
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- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P35/00—Antineoplastic agents
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P43/00—Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】 次式
で示されるステロイド性グリコシド、その製造方法なら
びに当該化合物を含有する医薬組成物。 【効果】 ステロイド性グリコシドはガン疾患、老人性
疾患、機能亢進病期または虚弱病期の疾患に有効な新規
化合物である。
びに当該化合物を含有する医薬組成物。 【効果】 ステロイド性グリコシドはガン疾患、老人性
疾患、機能亢進病期または虚弱病期の疾患に有効な新規
化合物である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステロイド性グリ
コシドならびにこのステロイド性グリコシドに基づく医
薬組成物、特にガン疾患、老人性疾患、機能亢進病期お
よび/もしくは機能減退病期のための療法性物質として
提供するか、あるいはガン疾患、老人性疾患、機能亢進
病期および/もしくは機能減退病期の療法用の医薬組成
物に関する。
コシドならびにこのステロイド性グリコシドに基づく医
薬組成物、特にガン疾患、老人性疾患、機能亢進病期お
よび/もしくは機能減退病期のための療法性物質として
提供するか、あるいはガン疾患、老人性疾患、機能亢進
病期および/もしくは機能減退病期の療法用の医薬組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術】アルコールまたはフェノールのグリコシ
ル化、特にヒドロキシ−ステロイドのグリコシル化はそ
れ自体既知である。しかしながら、グリコシル化は例え
ばChemical Abstracts,105巻、
1986年、172882sに記載されているように、
望ましくないオルトエステルを生成することがよくあ
る。
ル化、特にヒドロキシ−ステロイドのグリコシル化はそ
れ自体既知である。しかしながら、グリコシル化は例え
ばChemical Abstracts,105巻、
1986年、172882sに記載されているように、
望ましくないオルトエステルを生成することがよくあ
る。
【0003】好ましくないオルトエステルの含有量を低
減する方法は、ChemicalAbstracts,
104巻、1986年、22511g(Liebigs
Ann.Chem.,1986年、717〜730頁)
に開示されているが、この方法でもオルトエステルの形
成は完全には回避されず、更に、この方法はピバロイル
グルコピラノシルブロミドを使用しなければならない
(このピバロイル基はオルトエステルの形成を抑制する
保護基として働く)。グリコシドとステロイドとの反応
は、酸化銀または炭酸銀触媒によって進行する。
減する方法は、ChemicalAbstracts,
104巻、1986年、22511g(Liebigs
Ann.Chem.,1986年、717〜730頁)
に開示されているが、この方法でもオルトエステルの形
成は完全には回避されず、更に、この方法はピバロイル
グルコピラノシルブロミドを使用しなければならない
(このピバロイル基はオルトエステルの形成を抑制する
保護基として働く)。グリコシドとステロイドとの反応
は、酸化銀または炭酸銀触媒によって進行する。
【0004】ステロイド、特にコレステロールのグリコ
シル化に普通に用いられるα−ハロゲン−テトラアセチ
ルグルコースの使用は、Ag2 O,Ag2 CO3 ,Pb
CO 3 ,Hg(CN)2 などの高価なまたは毒性のある
反応触媒を使用する必要があり、そしてこれらは大規模
にその技術の応用を行うことを阻害することがよくあ
る。更に、このグリコシル化法は一般的に多段階工程か
ら成っており、これによっても好ましくないα−および
β−グリコシル化を生じる。
シル化に普通に用いられるα−ハロゲン−テトラアセチ
ルグルコースの使用は、Ag2 O,Ag2 CO3 ,Pb
CO 3 ,Hg(CN)2 などの高価なまたは毒性のある
反応触媒を使用する必要があり、そしてこれらは大規模
にその技術の応用を行うことを阻害することがよくあ
る。更に、このグリコシル化法は一般的に多段階工程か
ら成っており、これによっても好ましくないα−および
β−グリコシル化を生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
のグリコシル化より改善された方法により提供され、特
に、医薬として有用なステロイド性グリコシドならびに
その医薬としての用途を提供することにある。
のグリコシル化より改善された方法により提供され、特
に、医薬として有用なステロイド性グリコシドならびに
その医薬としての用途を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】驚くべきことに、アルコ
ール類、フェノール類および好ましくはヒドロキシステ
ロイド類(これらのヒドロキシステロイドはアルコール
類とステロイド性フェノールからなる群より選ばれる部
類のものと理解されるものである)からなる群より選ば
れる部類のものを、触媒として分子状ヨウ素の存在下に
一段階でグリコシド性ビニルエーテルと反応させて高収
率でグリコシドを提供できることが見出された。したが
って、この反応段階では高価な毒性試薬が不要である。
さらに、この方法で得られるあるステロイド性グリコシ
ドは高い効能の薬剤、特に制ガン剤として、老人医療に
おいて、また鎮静剤および/もしくは機能向上剤として
使用できることが見出された。従って、本発明によれ
ば、次式
ール類、フェノール類および好ましくはヒドロキシステ
ロイド類(これらのヒドロキシステロイドはアルコール
類とステロイド性フェノールからなる群より選ばれる部
類のものと理解されるものである)からなる群より選ば
れる部類のものを、触媒として分子状ヨウ素の存在下に
一段階でグリコシド性ビニルエーテルと反応させて高収
率でグリコシドを提供できることが見出された。したが
って、この反応段階では高価な毒性試薬が不要である。
さらに、この方法で得られるあるステロイド性グリコシ
ドは高い効能の薬剤、特に制ガン剤として、老人医療に
おいて、また鎮静剤および/もしくは機能向上剤として
使用できることが見出された。従って、本発明によれ
ば、次式
【0007】
【化2】
【0008】で示される、ガン疾患、老人性疾患、機能
亢進病期および虚弱病期からなる群より選ばれる少なく
とも1種の症状の治療に有効なステロイド性グリコシド
が提供される。
亢進病期および虚弱病期からなる群より選ばれる少なく
とも1種の症状の治療に有効なステロイド性グリコシド
が提供される。
【0009】
【具体的な態様】本発明のステロイド性グリコシドを製
造するための好ましい態様によれば、オキシステリル化
合物、好ましくは3β−オールステロール化合物、更に
好ましくはコレステロールのようなΔ5 −3β−オール
ステロイド化合物(例えばΔ5 −コレスタン−3β−オ
ール)を触媒としての分子状ヨウ素の存在下にて不活性
溶媒中で3,4,6−トリ−O−アシル−D−グルカー
ルと反応させてグリコシル化する。反応は、一段階で、
且つ高収率で行われる。したがって、C4 ,C6 −アシ
ル基によって極度に障害を受けて不活性な二重結合が分
子のグリコシドの部分のC2 〜C3 の間に導入され、こ
れによってペルヒドロ−シクロペンタノ−フェナントレ
ン骨格のΔ5 二重結合は変化せずに残る。
造するための好ましい態様によれば、オキシステリル化
合物、好ましくは3β−オールステロール化合物、更に
好ましくはコレステロールのようなΔ5 −3β−オール
ステロイド化合物(例えばΔ5 −コレスタン−3β−オ
ール)を触媒としての分子状ヨウ素の存在下にて不活性
溶媒中で3,4,6−トリ−O−アシル−D−グルカー
ルと反応させてグリコシル化する。反応は、一段階で、
且つ高収率で行われる。したがって、C4 ,C6 −アシ
ル基によって極度に障害を受けて不活性な二重結合が分
子のグリコシドの部分のC2 〜C3 の間に導入され、こ
れによってペルヒドロ−シクロペンタノ−フェナントレ
ン骨格のΔ5 二重結合は変化せずに残る。
【0010】更に、上記方法によれば、中間体として得
られる不飽和のグリコシドの官能性コレステロール誘導
体への反応が行われる。官能基は、不飽和アセトグリコ
シドのペルヒドロ−シクロペンタノ−フェナントレン骨
格中に導入することができ、こうしてアセトグリコシド
のα−結合が同時にフェナントレン骨格のC3 の元のO
H基の保護基として機能する。
られる不飽和のグリコシドの官能性コレステロール誘導
体への反応が行われる。官能基は、不飽和アセトグリコ
シドのペルヒドロ−シクロペンタノ−フェナントレン骨
格中に導入することができ、こうしてアセトグリコシド
のα−結合が同時にフェナントレン骨格のC3 の元のO
H基の保護基として機能する。
【0011】S.SiggiaとR.L.Edsber
gのInd.Eng.Chem.Anal.,20,7
62(1948)によるアルコール中でのイオン化した
ヨウ素によるビニルエーテルのヨウ素滴定法の分析法で
あって、反応にイオン化したヨウ素を用いる方法と対照
的に、本発明の方法は、不活性溶媒、例えば、CH2C
l2 ジクロロメタン、CHCl3 クロロホルム、CCl
4 四塩化炭素、C6 H 4 (CH3 )2 キシレン、C6 H
3 (CH3 )3 メシチレン、C6 H5 CH(CH3 )2
クメン、C6 H12シクロヘキサンおよびそのメチル誘導
体、並びにリグロイン、石油エーテルおよび飽和単化水
素、例えばn−ペンタンまたはn−ヘプタン、好ましく
はC6 H6 ベンゼンまたC6 H5 CH3 トルエン中に分
子状に溶解したヨウ素を使用する。
gのInd.Eng.Chem.Anal.,20,7
62(1948)によるアルコール中でのイオン化した
ヨウ素によるビニルエーテルのヨウ素滴定法の分析法で
あって、反応にイオン化したヨウ素を用いる方法と対照
的に、本発明の方法は、不活性溶媒、例えば、CH2C
l2 ジクロロメタン、CHCl3 クロロホルム、CCl
4 四塩化炭素、C6 H 4 (CH3 )2 キシレン、C6 H
3 (CH3 )3 メシチレン、C6 H5 CH(CH3 )2
クメン、C6 H12シクロヘキサンおよびそのメチル誘導
体、並びにリグロイン、石油エーテルおよび飽和単化水
素、例えばn−ペンタンまたはn−ヘプタン、好ましく
はC6 H6 ベンゼンまたC6 H5 CH3 トルエン中に分
子状に溶解したヨウ素を使用する。
【0012】上記方法は、一般的で広範なヒドロキシ化
合物、例えば、第一、第二もしくは第三アルコール基を
有する脂肪族、脂肪族−芳香族もしくは芳香族のような
遊離のアルコール性HO基をともなうすべての化合物の
グリコシル化に適用可能である。グリコシル化に好まし
いヒドロキシ化合物としては、コレステロール類、胆汁
酸塩、ステロイドホルモンおよびビタミンD化合物類な
らびに引用することにより本明細書の内容となるStr
yer’s Biochemistry、第3版、55
9〜570頁、(Freeman and Compa
ny,NewYoak,1988)に記載されるような
前駆体が挙げられる。
合物、例えば、第一、第二もしくは第三アルコール基を
有する脂肪族、脂肪族−芳香族もしくは芳香族のような
遊離のアルコール性HO基をともなうすべての化合物の
グリコシル化に適用可能である。グリコシル化に好まし
いヒドロキシ化合物としては、コレステロール類、胆汁
酸塩、ステロイドホルモンおよびビタミンD化合物類な
らびに引用することにより本明細書の内容となるStr
yer’s Biochemistry、第3版、55
9〜570頁、(Freeman and Compa
ny,NewYoak,1988)に記載されるような
前駆体が挙げられる。
【0013】具体的なステロイド誘導体としては、例え
ば、コール酸および誘導体、25−ヒドロキシ−コレス
テロール、25−ヒドロキシ−カルシフェロール、プレ
グネノロン、17α−ヒドロキシ−プレグネノロン、1
7α−ヒドロキシ−プロゲステロン、11−デスオキシ
−コルチコステロン、11−デスオキシ−コルチゾー
ル、コルチコステロン、コルチゾール、コルチゾン、ア
ンドロステロン、テストステロン、エストロン、17β
−エストラジオール、エストラトリオール−3、16
α,17β,3α,5β−テトラヒドロ−コルチコステ
ロン、ウロコルチゾールおよびアロコルトロン、好まし
くはΔ5 −3β−OHステリル部分を有するシクロペン
タノ−ペルヒドロフェナントレン化合物類が挙げられ
る。
ば、コール酸および誘導体、25−ヒドロキシ−コレス
テロール、25−ヒドロキシ−カルシフェロール、プレ
グネノロン、17α−ヒドロキシ−プレグネノロン、1
7α−ヒドロキシ−プロゲステロン、11−デスオキシ
−コルチコステロン、11−デスオキシ−コルチゾー
ル、コルチコステロン、コルチゾール、コルチゾン、ア
ンドロステロン、テストステロン、エストロン、17β
−エストラジオール、エストラトリオール−3、16
α,17β,3α,5β−テトラヒドロ−コルチコステ
ロン、ウロコルチゾールおよびアロコルトロン、好まし
くはΔ5 −3β−OHステリル部分を有するシクロペン
タノ−ペルヒドロフェナントレン化合物類が挙げられ
る。
【0014】好ましくは、上記方法は、前記溶媒の一つ
の中で触媒として分子状で溶解したヨウ素を用いて、
3,4,6−トリ−O−アセチル−D−グルカールのビ
ニルエーテルとΔ5 −コレスタン−3β−オールの反応
に向けられ、こうして生成するコレステリルグリコシド
のグリコシド部分におけるC2 にヨウ素原子を導入する
代わりに、C3 のアシル基を除去しながら2および3の
C原子の間に二重結合を導入する。触媒として用いられ
るヨウ素の量は、例えば0.1N水性チオ硫酸ナトリウ
ム(Na2 S2 O3 )による逆滴定により定量される。
この反応は続いてIR−分光分析で追跡し、1650cm
-1のグルカールのピークが消失したときにのみ完了す
る。
の中で触媒として分子状で溶解したヨウ素を用いて、
3,4,6−トリ−O−アセチル−D−グルカールのビ
ニルエーテルとΔ5 −コレスタン−3β−オールの反応
に向けられ、こうして生成するコレステリルグリコシド
のグリコシド部分におけるC2 にヨウ素原子を導入する
代わりに、C3 のアシル基を除去しながら2および3の
C原子の間に二重結合を導入する。触媒として用いられ
るヨウ素の量は、例えば0.1N水性チオ硫酸ナトリウ
ム(Na2 S2 O3 )による逆滴定により定量される。
この反応は続いてIR−分光分析で追跡し、1650cm
-1のグルカールのピークが消失したときにのみ完了す
る。
【0015】次の段階では、前記反応で得られる生成物
を、そのステロイド部分を酸化することによって、α−
グリコシル化 7−ケト−コレステロールへ転化でき
る。酸化は、好ましくはクロムを含む酸化剤で行われ、
ピリジン−三酸化クロム(C5H5 N)2 CrO3 また
はピリジン−クロロクロメート(C5 H5 NHCr
O3)Clが好ましく、t−ブチルクロメートが特に好
ましい。C6 ,C4 のアセチル基で遮蔽されているので
C2 〜C3 間の不活性なグリコシド性二重結合はそのま
ま残存する。
を、そのステロイド部分を酸化することによって、α−
グリコシル化 7−ケト−コレステロールへ転化でき
る。酸化は、好ましくはクロムを含む酸化剤で行われ、
ピリジン−三酸化クロム(C5H5 N)2 CrO3 また
はピリジン−クロロクロメート(C5 H5 NHCr
O3)Clが好ましく、t−ブチルクロメートが特に好
ましい。C6 ,C4 のアセチル基で遮蔽されているので
C2 〜C3 間の不活性なグリコシド性二重結合はそのま
ま残存する。
【0016】例えば、C7 α−ヒドロキシ誘導体、3β
−O−(4,6−ジヒドロキシ−2,3−ジデオキシ−
D−エリトロ−α−2−ヘキシル)−Δ5 −コレステン
−7α−オールを適当な溶媒混合液、好ましくはジクロ
ロメタン:アセトン(1:1)を用いてクロマト分離し
た後、適当な、好ましくは錯金属水素化物、例えばNa
BH4 ,LiBH4 ,KBH4 および好ましくはLiA
lH4 によるこの7−ケトンの還元を行い、本発明のス
テロイドグリコシド、次式
−O−(4,6−ジヒドロキシ−2,3−ジデオキシ−
D−エリトロ−α−2−ヘキシル)−Δ5 −コレステン
−7α−オールを適当な溶媒混合液、好ましくはジクロ
ロメタン:アセトン(1:1)を用いてクロマト分離し
た後、適当な、好ましくは錯金属水素化物、例えばNa
BH4 ,LiBH4 ,KBH4 および好ましくはLiA
lH4 によるこの7−ケトンの還元を行い、本発明のス
テロイドグリコシド、次式
【0017】
【化3】
【0018】で示される3β−O−(4,6−ジヒドロ
キシ−2,3−ジデオキシ−D−エリトロ−α−2−ヘ
キシル)−Δ5 −コレステン−7β−オールを得ること
ができる。この化合物は、多様な薬理学的特性を有し、
とりわけ、悪性細胞に対して副作用をともなうことなく
細胞破壊作用を示し、そして機能亢進作用ならびに鎮静
作用も示す。ステロイド成分、Δ5 −コレステン−3
β,7β−ジオールは、既にすべての表現型のガン疾患
の治療に有意に(副作用をともなうことなく)使用され
てきた胸膜特有のステロイドを構成し、細胞性免疫応答
の生体由来のシグナル物質である。
キシ−2,3−ジデオキシ−D−エリトロ−α−2−ヘ
キシル)−Δ5 −コレステン−7β−オールを得ること
ができる。この化合物は、多様な薬理学的特性を有し、
とりわけ、悪性細胞に対して副作用をともなうことなく
細胞破壊作用を示し、そして機能亢進作用ならびに鎮静
作用も示す。ステロイド成分、Δ5 −コレステン−3
β,7β−ジオールは、既にすべての表現型のガン疾患
の治療に有意に(副作用をともなうことなく)使用され
てきた胸膜特有のステロイドを構成し、細胞性免疫応答
の生体由来のシグナル物質である。
【0019】一方、Δ5 −コレステン−3β,7β−ジ
オールはコレステロールの最初の分解生成物として肝臓
で生成されるが、生理活性をまったく持たず、Δ5 −コ
レステン−3β,7β−ジオールは、哺乳類の免疫防御
の普遍的なシグナル物質としてすべての哺乳類の胸腺で
生成される。それは、細胞内へのコレステロールの本来
的な運搬および細胞膜の構成に関与するLDL(低密度
リポタンパク質)により非特異的に結合され、そして細
胞膜、おそらくNK−細胞(ナチュラルキラー細胞)を
経て誘導組織(特に、ガン性組織)上に運ばれるので、
悪性細胞表面にだけ向けられるその活性を有する。
オールはコレステロールの最初の分解生成物として肝臓
で生成されるが、生理活性をまったく持たず、Δ5 −コ
レステン−3β,7β−ジオールは、哺乳類の免疫防御
の普遍的なシグナル物質としてすべての哺乳類の胸腺で
生成される。それは、細胞内へのコレステロールの本来
的な運搬および細胞膜の構成に関与するLDL(低密度
リポタンパク質)により非特異的に結合され、そして細
胞膜、おそらくNK−細胞(ナチュラルキラー細胞)を
経て誘導組織(特に、ガン性組織)上に運ばれるので、
悪性細胞表面にだけ向けられるその活性を有する。
【0020】正常な体細胞とは対照的に、ガン細胞表面
のLDLレセプターは退行的に変性されており、それら
の空間構造が変性しているので、7β−ヒドロキシ−コ
レステロールはこの状態に変性されたレセプターをブロ
ックする作用がある。このことはボトルのプラグに比喩
でき、ガン細胞は生存に必要なコレステロールの供給が
遮断される。したがって、過剰の浸透圧が癌細胞の内部
に生じることになり、最終的に癌細胞がコロイド−浸透
圧誘発破壊を起こす。次いで、癌細胞の細胞質が押出さ
れる。こうして、癌細胞は死滅する(図8参照)。
のLDLレセプターは退行的に変性されており、それら
の空間構造が変性しているので、7β−ヒドロキシ−コ
レステロールはこの状態に変性されたレセプターをブロ
ックする作用がある。このことはボトルのプラグに比喩
でき、ガン細胞は生存に必要なコレステロールの供給が
遮断される。したがって、過剰の浸透圧が癌細胞の内部
に生じることになり、最終的に癌細胞がコロイド−浸透
圧誘発破壊を起こす。次いで、癌細胞の細胞質が押出さ
れる。こうして、癌細胞は死滅する(図8参照)。
【0021】約8〜10分間しか継続しないこの方法
は、Alex Matterによって顕微鏡的に研究さ
れ、記録されている〔細胞毒性Tリンパ球によって誘発
される標的細胞の融解のマイクロシネマトグラフィーお
よび電子顕微鏡による分析、Immunology,3
6,179〜190(1979)〕。身体自身の活性物
質の化学的性状に関しては、何ら記載されていない。
は、Alex Matterによって顕微鏡的に研究さ
れ、記録されている〔細胞毒性Tリンパ球によって誘発
される標的細胞の融解のマイクロシネマトグラフィーお
よび電子顕微鏡による分析、Immunology,3
6,179〜190(1979)〕。身体自身の活性物
質の化学的性状に関しては、何ら記載されていない。
【0022】1976年に、ステノールに対する三塩化
アンチモン反応、IR分光分析法およびNMR分光分析
法を用いて、Klemke(未発表結果)によって初め
て胸腺抽出物中の、7β−ヒドロキシコレステロール
が、プロゲステロン、11β−ヒドロキシプロゲステロ
ン、コルテキソンおよび7−ケト−コレステロールと共
に検出された。Lateron ReischとEl
Shakary,Scientia Pharmace
utica,50,75〜78(1982)は、ストラ
スブルクのJ.P.BeckのグループJ.Chem.
Res.(S),1977,217〜219が7β−ヒ
ドロキシコレステロールが非常に古い中国の医薬である
ボンビックス・カム・ボトライト(Bombyx cu
m Botryte)、
アンチモン反応、IR分光分析法およびNMR分光分析
法を用いて、Klemke(未発表結果)によって初め
て胸腺抽出物中の、7β−ヒドロキシコレステロール
が、プロゲステロン、11β−ヒドロキシプロゲステロ
ン、コルテキソンおよび7−ケト−コレステロールと共
に検出された。Lateron ReischとEl
Shakary,Scientia Pharmace
utica,50,75〜78(1982)は、ストラ
スブルクのJ.P.BeckのグループJ.Chem.
Res.(S),1977,217〜219が7β−ヒ
ドロキシコレステロールが非常に古い中国の医薬である
ボンビックス・カム・ボトライト(Bombyx cu
m Botryte)、
【0023】すなわち微小なカビ〔ボトリチス・バシア
ナ・バルス(Botrytis bassiana B
alls)〕によって殺された蚤〔ボンビックス・モリ
(Bombyx mori)〕の抗増殖活性物質を構成
するとの従来の知見を確認した。その他の詳細は、フェ
アラグ・フュル・メディツィン、ハイデルベルグのVo
l.32/TUMOSTERON“Schriften
reihe Krebsgeschehen”,198
6年に記載されている。Δ5 −コレステン−3β,7β
−ジオールは、身体の自己免疫防御系の生化学的シグナ
ル化合物であると認められた。従来の細胞毒性治療とは
対照的に、この化合物は実質的に毒性を示さず、健康な
細胞には悪影響を及ぼすことなくいずれかの表現型の癌
細胞を除去することができることが判った。
ナ・バルス(Botrytis bassiana B
alls)〕によって殺された蚤〔ボンビックス・モリ
(Bombyx mori)〕の抗増殖活性物質を構成
するとの従来の知見を確認した。その他の詳細は、フェ
アラグ・フュル・メディツィン、ハイデルベルグのVo
l.32/TUMOSTERON“Schriften
reihe Krebsgeschehen”,198
6年に記載されている。Δ5 −コレステン−3β,7β
−ジオールは、身体の自己免疫防御系の生化学的シグナ
ル化合物であると認められた。従来の細胞毒性治療とは
対照的に、この化合物は実質的に毒性を示さず、健康な
細胞には悪影響を及ぼすことなくいずれかの表現型の癌
細胞を除去することができることが判った。
【0024】グリコシル化したコレステロールは、Ch
emical Abstracts、第97巻、198
2年、6734sから知られており、腫瘍形成抑制剤を
構成することができることは真実である。しかしなが
ら、この分子は、C2 のグリコシル残基において、大き
な2−クロロエチル−アミノ−カルボキサミド基を有
し、このコレステロールのC7 の7β−ヒドロキシ基が
欠けている。しかしながら、この後者の基は本発明のス
テロイド性グリコシドの活性に重要であり、その立体配
置がそれぞれの細胞レセプターに対しても重要である。
emical Abstracts、第97巻、198
2年、6734sから知られており、腫瘍形成抑制剤を
構成することができることは真実である。しかしなが
ら、この分子は、C2 のグリコシル残基において、大き
な2−クロロエチル−アミノ−カルボキサミド基を有
し、このコレステロールのC7 の7β−ヒドロキシ基が
欠けている。しかしながら、この後者の基は本発明のス
テロイド性グリコシドの活性に重要であり、その立体配
置がそれぞれの細胞レセプターに対しても重要である。
【0025】本発明の治療方法では、本発明の化合物が
薬理学的に許容できる他の成分、例えばキャリヤーとの
混合状態でこの化合物を含んでなる医薬製剤状の薬剤と
して使用できる。製剤分野の当業者は、選択する化合物
の特性、治療する疾患の状態、疾患の段階および他の関
連の環境に応じて適切な投与剤型および投与方法を容易
に解決することができる。
薬理学的に許容できる他の成分、例えばキャリヤーとの
混合状態でこの化合物を含んでなる医薬製剤状の薬剤と
して使用できる。製剤分野の当業者は、選択する化合物
の特性、治療する疾患の状態、疾患の段階および他の関
連の環境に応じて適切な投与剤型および投与方法を容易
に解決することができる。
【0026】これらの製剤は、例えば錠剤、糖衣錠、ゼ
ラチンカプセル、軟質カプセル、液剤、乳剤もしくは懸
濁液の形態で経口的にまたは、例えば注射可能な溶液状
で非経口的にまたは、例えばクリーム剤の形態で局所的
に投与することができる。この化合物は、単独あるいは
薬学的に許容できるキャリヤー、防腐剤、可溶化剤、安
定剤、保湿剤、乳化剤、甘味料、色素、芳香剤、浸透圧
調節用の塩、緩衝剤、コーチィング剤、例えばトコキノ
ン類(トコフェロール類)、グルタチオン、システイ
ン、アスコルビン酸ナトリウム塩などの抗酸化剤と組み
合わさった医薬組成物の状態で投与できる。
ラチンカプセル、軟質カプセル、液剤、乳剤もしくは懸
濁液の形態で経口的にまたは、例えば注射可能な溶液状
で非経口的にまたは、例えばクリーム剤の形態で局所的
に投与することができる。この化合物は、単独あるいは
薬学的に許容できるキャリヤー、防腐剤、可溶化剤、安
定剤、保湿剤、乳化剤、甘味料、色素、芳香剤、浸透圧
調節用の塩、緩衝剤、コーチィング剤、例えばトコキノ
ン類(トコフェロール類)、グルタチオン、システイ
ン、アスコルビン酸ナトリウム塩などの抗酸化剤と組み
合わさった医薬組成物の状態で投与できる。
【0027】前記のキャリヤーは、製薬上不活性な無機
または有機物質を構成することができる。錠剤、カプセ
ルおよび硬質ゼラチンカプセル用のキャリヤーの例に
は、ラクトース、とうもろこし澱粉またはその誘導体、
タルク、ステアリン酸またはその塩が挙げられる。軟質
ゼラチンカプセルのキャリヤーの例には、植物油、ワッ
クス、脂肪、半固形および液体ポリオールが挙げられ
る。
または有機物質を構成することができる。錠剤、カプセ
ルおよび硬質ゼラチンカプセル用のキャリヤーの例に
は、ラクトース、とうもろこし澱粉またはその誘導体、
タルク、ステアリン酸またはその塩が挙げられる。軟質
ゼラチンカプセルのキャリヤーの例には、植物油、ワッ
クス、脂肪、半固形および液体ポリオールが挙げられ
る。
【0028】液剤またはシロップの製造用のキャリヤー
の例には、水、ポリオール、サッカロース、転化糖およ
びグルコースが挙げられる。注射用溶液のキャリヤーの
例には、水、アルコール類、ポリオール、グリセロール
および植物油が挙げられる。製剤は従来の製薬用アジュ
バント、例えば防腐剤、可溶化剤、安定剤、保湿剤、乳
化剤、甘味料、色素または芳香剤、浸透圧を改質するた
めの塩、緩衝剤、コーチィング剤または酸化防止剤を含
んでもよい。それらは、他の治療上重要な成分を含むこ
ともできる。
の例には、水、ポリオール、サッカロース、転化糖およ
びグルコースが挙げられる。注射用溶液のキャリヤーの
例には、水、アルコール類、ポリオール、グリセロール
および植物油が挙げられる。製剤は従来の製薬用アジュ
バント、例えば防腐剤、可溶化剤、安定剤、保湿剤、乳
化剤、甘味料、色素または芳香剤、浸透圧を改質するた
めの塩、緩衝剤、コーチィング剤または酸化防止剤を含
んでもよい。それらは、他の治療上重要な成分を含むこ
ともできる。
【0029】製剤は、本発明の化合物を所望ならば他の
治療上重要な物質と組み合わせて、許容できる製薬用の
キャリヤーと、所望ならば製薬用アジュバントと混合
し、混合物を服用するのに望ましい形態に変型させるこ
とによって製造することができる。
治療上重要な物質と組み合わせて、許容できる製薬用の
キャリヤーと、所望ならば製薬用アジュバントと混合
し、混合物を服用するのに望ましい形態に変型させるこ
とによって製造することができる。
【0030】用 量:ガンの治療では、1日当り最大8
0mg、好ましくは1日当り10mg〜30mg、より好まし
くは10mg〜20mgの用量である。非経口的な治療上の
投与目的では、本発明の化合物を溶液または懸濁液中に
組み入れてもよい。これらの製剤は、本発明の化合物の
少なくとも0.1%含める必要があるが、それらの0.
1重量%の約50重量%の間になるように変えてもよ
い。これらの組成物に存在する本発明の化合物の量は、
適切な用量が得られるような量である。本発明の好まし
い組成物および製剤は、非経口用量単位が5mg〜80mg
間、より好ましくは5〜40mg、最も好ましくは10〜
40mgを含むように調製する。
0mg、好ましくは1日当り10mg〜30mg、より好まし
くは10mg〜20mgの用量である。非経口的な治療上の
投与目的では、本発明の化合物を溶液または懸濁液中に
組み入れてもよい。これらの製剤は、本発明の化合物の
少なくとも0.1%含める必要があるが、それらの0.
1重量%の約50重量%の間になるように変えてもよ
い。これらの組成物に存在する本発明の化合物の量は、
適切な用量が得られるような量である。本発明の好まし
い組成物および製剤は、非経口用量単位が5mg〜80mg
間、より好ましくは5〜40mg、最も好ましくは10〜
40mgを含むように調製する。
【0031】治療上有効な投与量は、当業者として担当
の診断医により、常法を用いて類似の環境下で得られる
観察結果から容易に決定できる。治療上の有効投与量を
決定するに際し、限定されるものでないが、哺乳類種、
大きさ、年齢および個々の患者の一般的な応答;投与さ
れる特定の化合物;投与様式;投与される製剤の生物学
的利用能;選んだ投薬規制;併用薬剤;ならびに他の環
境を初めとする多様なファクターが担当の診断医により
考慮される。本発明の治療上の有効量は、1日につき体
重1kg当り約0.07mg(mg/kg/day )から約1.2
5mg/kg/dayまでで変動することが予期される。好ま
しい量は、約0.15mg/kg/day から約0.3mg/kg
/day までで変動することが予期される。
の診断医により、常法を用いて類似の環境下で得られる
観察結果から容易に決定できる。治療上の有効投与量を
決定するに際し、限定されるものでないが、哺乳類種、
大きさ、年齢および個々の患者の一般的な応答;投与さ
れる特定の化合物;投与様式;投与される製剤の生物学
的利用能;選んだ投薬規制;併用薬剤;ならびに他の環
境を初めとする多様なファクターが担当の診断医により
考慮される。本発明の治療上の有効量は、1日につき体
重1kg当り約0.07mg(mg/kg/day )から約1.2
5mg/kg/dayまでで変動することが予期される。好ま
しい量は、約0.15mg/kg/day から約0.3mg/kg
/day までで変動することが予期される。
【0032】本発明のステロイド性グリコシドを製造す
るための反応スキームは、次のように示すことができ
る。
るための反応スキームは、次のように示すことができ
る。
【0033】
【化4】
【0034】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明する。実施例1 3β−O−(4,6−O−アセチル−2,3−ジデオキ
シ−D−エリトロ−α−ヘキシル)−Δ5 −コレステン
の製造
説明する。実施例1 3β−O−(4,6−O−アセチル−2,3−ジデオキ
シ−D−エリトロ−α−ヘキシル)−Δ5 −コレステン
の製造
【0035】
【化5】
【0036】5.0g(0.02モル)の分子状ヨウ素
を、攪拌装置、還流冷却器および温度計を供えた2リッ
トルの三つ口フラスコ中で300mlのベンゼンに攪拌し
ながら溶解した。このようにして得られるワイン・レッ
ド色をした溶液に、27.2g(0.10モル)の3,
4,6−トリ−O−アセチル−D−グルカールと38.
6g(0.10モル)のコレステロール(Δ5 −コレス
テン−3β−オール)を700mlのベンゼンに溶解した
ものを加えた。2時間をかけて、混合物を70〜75℃
に加熱した。
を、攪拌装置、還流冷却器および温度計を供えた2リッ
トルの三つ口フラスコ中で300mlのベンゼンに攪拌し
ながら溶解した。このようにして得られるワイン・レッ
ド色をした溶液に、27.2g(0.10モル)の3,
4,6−トリ−O−アセチル−D−グルカールと38.
6g(0.10モル)のコレステロール(Δ5 −コレス
テン−3β−オール)を700mlのベンゼンに溶解した
ものを加えた。2時間をかけて、混合物を70〜75℃
に加熱した。
【0037】反応はIR分光分析法によって追跡し、1
650cm-1(図1参照)のグルカールのピークが消失し
たときに反応を停止した。反応溶液の赤色は顕著ではな
い。フラスコヒーターを取り外した後、反応溶液を水浴
中で速やかに約20〜30℃まで冷却する。2リットル
分液漏斗に移した後、冷却したワイン・レッド色をした
反応溶液を500ml+10%の0.1N=12.5g+
10%=13.8gのNa2 SO4 水溶液で完全に脱色
するまで抽出し、水で2回洗浄し、活性炭で処理し、無
水Na2 SO4 上で乾燥し、溶媒を最終的に真空で留去
した。
650cm-1(図1参照)のグルカールのピークが消失し
たときに反応を停止した。反応溶液の赤色は顕著ではな
い。フラスコヒーターを取り外した後、反応溶液を水浴
中で速やかに約20〜30℃まで冷却する。2リットル
分液漏斗に移した後、冷却したワイン・レッド色をした
反応溶液を500ml+10%の0.1N=12.5g+
10%=13.8gのNa2 SO4 水溶液で完全に脱色
するまで抽出し、水で2回洗浄し、活性炭で処理し、無
水Na2 SO4 上で乾燥し、溶媒を最終的に真空で留去
した。
【0038】粗収量:58.3g(=理論収率の97.
4%)。 原料生成物を2リットルのCH3 OHから再結晶する。 収率:56.95g(=理論収率の95.1%)。 融点:118〜120℃。 1Rスペクトル:図2。 NMRスペクトル:図3。
4%)。 原料生成物を2リットルのCH3 OHから再結晶する。 収率:56.95g(=理論収率の95.1%)。 融点:118〜120℃。 1Rスペクトル:図2。 NMRスペクトル:図3。
【0039】実施例2 3β−O−(4,6−O−アセチル−2,3−ジデオキ
シ−D−エリトロ−α−2−ヘキシル)−Δ5 −コレス
テン−7−オンの製造
シ−D−エリトロ−α−2−ヘキシル)−Δ5 −コレス
テン−7−オンの製造
【0040】
【化6】
【0041】還流冷却器、滴下漏斗、温度計およびマグ
ネチック・スターラーを供えた250mlの三つ口フラス
コで、実施例1由来の不飽和グリコシド6.00g
(0.01モル)、融点118〜120℃をCCl4 4
5mlに溶解して、加熱沸騰させた(80℃)。30分間
をかけて、10mlのAc2 O(無水酢酸)と40mlの備
考にしたがって調製したt−ブチルクロメート溶液の混
合物を沸騰溶液に徐々に滴下して、沸点で更に10時間
攪拌した。冷却した後、6.0gのシュウ酸を60mlの
水に溶解したものを氷浴中、5℃〜10℃で45分間を
かけて滴下した後、4.2g固形のシュウ酸を加えた。
ネチック・スターラーを供えた250mlの三つ口フラス
コで、実施例1由来の不飽和グリコシド6.00g
(0.01モル)、融点118〜120℃をCCl4 4
5mlに溶解して、加熱沸騰させた(80℃)。30分間
をかけて、10mlのAc2 O(無水酢酸)と40mlの備
考にしたがって調製したt−ブチルクロメート溶液の混
合物を沸騰溶液に徐々に滴下して、沸点で更に10時間
攪拌した。冷却した後、6.0gのシュウ酸を60mlの
水に溶解したものを氷浴中、5℃〜10℃で45分間を
かけて滴下した後、4.2g固形のシュウ酸を加えた。
【0042】次いで、攪拌を更に2時間継続した。その
後、分液漏斗で分離し、上部の暗色の水性当をCCl4
で2回抽出し、併せたCCl4 溶液を水、NaHCO3
の飽和溶液および再度水の順序で抽出し、Na2 SO4
上で乾燥した。最後に、溶液を活性炭で脱色した。真空
で濃縮した後、藁の黄色をした残渣を、シクロヘキサン
40:酢酸エチル10:クロロホルム1から成る混合物
25mlに溶解し、シリカゲル40(メルク製品1018
0)60gを充填したシリカゲルカラム(直径2.5c
m、高さ25cm)と同じ溶媒混合物によってクロマトグ
ラフィを行った。
後、分液漏斗で分離し、上部の暗色の水性当をCCl4
で2回抽出し、併せたCCl4 溶液を水、NaHCO3
の飽和溶液および再度水の順序で抽出し、Na2 SO4
上で乾燥した。最後に、溶液を活性炭で脱色した。真空
で濃縮した後、藁の黄色をした残渣を、シクロヘキサン
40:酢酸エチル10:クロロホルム1から成る混合物
25mlに溶解し、シリカゲル40(メルク製品1018
0)60gを充填したシリカゲルカラム(直径2.5c
m、高さ25cm)と同じ溶媒混合物によってクロマトグ
ラフィを行った。
【0043】収量:画分1:1.8g(=理論量の3
0.1%)の未変化出発物質。 画分2:4.2g(=理論量の68.5%)の7−ケト
−化合物。 融点:113〜115℃。 IRスペクトル:図4。 NMRスペクトル:図5。
0.1%)の未変化出発物質。 画分2:4.2g(=理論量の68.5%)の7−ケト
−化合物。 融点:113〜115℃。 IRスペクトル:図4。 NMRスペクトル:図5。
【0044】参考例:t−ブチルクロメートの調製 500mlビーカー中で、融点が24.5℃のブタノール
187.2g(=2.5モル)を28℃まで加温して、
融解した。この溶融物に、CrO3 74g(=0.74
モル)を攪拌棒として温度計を用いて加えた。反応温度
を30℃未満に保持するため、氷水で時々冷却する必要
があった。液状の反応生成物を分液漏斗中で520mlの
CCl4 で希釈して、一晩静置した。
187.2g(=2.5モル)を28℃まで加温して、
融解した。この溶融物に、CrO3 74g(=0.74
モル)を攪拌棒として温度計を用いて加えた。反応温度
を30℃未満に保持するため、氷水で時々冷却する必要
があった。液状の反応生成物を分液漏斗中で520mlの
CCl4 で希釈して、一晩静置した。
【0045】この静置は溶液を透明にする上で重要であ
る。翌朝、上部の暗色層を分離した。透明なCCl4 溶
液を無水Na2 SO4 50gで乾燥し、濾過して、Na
2 SO4 を320mlのCCl4 で洗浄した。その後、併
せたCCl4 溶液を40℃〜45℃の温度の水浴中で真
空下で400mlまで濃縮し、過剰のt−ブタノールとC
Cl4 を共沸によって蒸留した。こうして得られる溶液
は、少なくとも1ヵ月間−1℃の冷蔵庫中で変化しない
ままであることができる。
る。翌朝、上部の暗色層を分離した。透明なCCl4 溶
液を無水Na2 SO4 50gで乾燥し、濾過して、Na
2 SO4 を320mlのCCl4 で洗浄した。その後、併
せたCCl4 溶液を40℃〜45℃の温度の水浴中で真
空下で400mlまで濃縮し、過剰のt−ブタノールとC
Cl4 を共沸によって蒸留した。こうして得られる溶液
は、少なくとも1ヵ月間−1℃の冷蔵庫中で変化しない
ままであることができる。
【0046】実施例3 3β−O−(4,6−ヒドロキシ−2,3−ジデオキシ
−D−エリトロ−α−2−ヘキシル)−Δ5 −コレステ
ン−7β−オールの製造
−D−エリトロ−α−2−ヘキシル)−Δ5 −コレステ
ン−7β−オールの製造
【0047】
【化7】
【0048】実施例2由来の純粋な化合物、融点113
〜115℃の6.13g(=0.01モル)を、金属ナ
トリウムで乾燥した100mlの過酸化物不含有エーテル
に加熱することによって溶解した後、室温まで冷却し
た。100mlの無水エーテルに0.8〜1.0g(=
0.021モル)のLiAlH4 を溶解したものを、マ
グネチック・スターラーと還流冷却器と温度計を供えた
500mlの三つ口フラスコに加えた。次に、不飽和のア
セト−7−ケト−グリコシドのエーテル溶液を、十分に
攪拌しながら滴下して、反応温度が実質的に20℃を超
えないようにした。添加を停止した後、混合物を2時間
処理し、攪拌を更に2時間継続した。
〜115℃の6.13g(=0.01モル)を、金属ナ
トリウムで乾燥した100mlの過酸化物不含有エーテル
に加熱することによって溶解した後、室温まで冷却し
た。100mlの無水エーテルに0.8〜1.0g(=
0.021モル)のLiAlH4 を溶解したものを、マ
グネチック・スターラーと還流冷却器と温度計を供えた
500mlの三つ口フラスコに加えた。次に、不飽和のア
セト−7−ケト−グリコシドのエーテル溶液を、十分に
攪拌しながら滴下して、反応温度が実質的に20℃を超
えないようにした。添加を停止した後、混合物を2時間
処理し、攪拌を更に2時間継続した。
【0049】その後、反応混合物を氷水中で冷却し、総
てのH2 が発生してしまうまでH2Oを滴下することに
よって処理した(チューブによるフードの出口にまで行
った)。H2 Oの消費は約5.0mlであった。大規模で
は、CH3 COOC2 H5 の使用が好ましい。形成され
たLiAlO2 を溶解するために、溶液を10%H2S
O4 16mlと共に攪拌した後、500mlの分液漏斗に移
し、100mlのエーテルで希釈し十分に振盪した。こう
して結晶として分離した反応生成物を完全に溶解する。
酸性の水性溶液をエーテルで一回抽出し、併せたエーテ
ル溶液を飽和のNaCl溶液100mlをそれぞれ50ml
ずつ2回に分けて洗浄した。無水Na2SO4 上で乾燥
した後、濾液を9時間冷蔵庫中で−1℃に保持した。こ
うして得られる結晶をG4吸引フィルターを介して吸引
によって集め、秤量した。
てのH2 が発生してしまうまでH2Oを滴下することに
よって処理した(チューブによるフードの出口にまで行
った)。H2 Oの消費は約5.0mlであった。大規模で
は、CH3 COOC2 H5 の使用が好ましい。形成され
たLiAlO2 を溶解するために、溶液を10%H2S
O4 16mlと共に攪拌した後、500mlの分液漏斗に移
し、100mlのエーテルで希釈し十分に振盪した。こう
して結晶として分離した反応生成物を完全に溶解する。
酸性の水性溶液をエーテルで一回抽出し、併せたエーテ
ル溶液を飽和のNaCl溶液100mlをそれぞれ50ml
ずつ2回に分けて洗浄した。無水Na2SO4 上で乾燥
した後、濾液を9時間冷蔵庫中で−1℃に保持した。こ
うして得られる結晶をG4吸引フィルターを介して吸引
によって集め、秤量した。
【0050】粗収量:5.10g(=理論量の96.2
3%)。 融点:165〜167℃。
3%)。 融点:165〜167℃。
【0051】この化合物を25mlのジオキサンに加熱に
よって溶解し、シリカゲル40(メルク製品1018
0)300gを充填したシリカゲル(直径5.0cm、高
さ70cm)のカラムでジクロロメタン1:アセトン1か
ら成る溶媒混合物を用いてクロマトグラフィを行った。
よって溶解し、シリカゲル40(メルク製品1018
0)300gを充填したシリカゲル(直径5.0cm、高
さ70cm)のカラムでジクロロメタン1:アセトン1か
ら成る溶媒混合物を用いてクロマトグラフィを行った。
【0052】収量: 画分1:0.35g(6.8%)7α−OH−化合物、
融点161〜195℃。 画分2:4.60g(=90.2%)7β−OH−化合
物、融点181〜183℃。 IRスペクトル:図6。 NMRスペクトル:図7。
融点161〜195℃。 画分2:4.60g(=90.2%)7β−OH−化合
物、融点181〜183℃。 IRスペクトル:図6。 NMRスペクトル:図7。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、工業的に実施する上で
適する新規グリコシル化方法により製造される、新規ス
テロイド性グリコシドが提供される。このステロイド性
グリコシドは、多様な医薬用途に利用できる。
適する新規グリコシル化方法により製造される、新規ス
テロイド性グリコシドが提供される。このステロイド性
グリコシドは、多様な医薬用途に利用できる。
【図1】実施例1の反応に用いられるグルカールの赤外
吸収スペクトルである。
吸収スペクトルである。
【図2】実施例1によるグリコシル化生成物の赤外吸収
スペクトルである。
スペクトルである。
【図3】実施例1の同じグリコシル化生成物のNMRス
ペクトルである。
ペクトルである。
【図4】実施例2によるケトン生成物の赤外吸収スペク
トルである。
トルである。
【図5】実施例2によるケトン生成物のNMRスペクト
ルである。
ルである。
【図6】実施例3による7β−OHコレステロール生成
物の赤外吸収スペクトルである。
物の赤外吸収スペクトルである。
【図7】実施例3による7β−OHコレステロール生成
物のNMRスペクトルである。
物のNMRスペクトルである。
【図8】細胞培養液中の7β−OHコレステロールの選
択された濃度に対してプロットした腫瘍細胞の増殖阻害
を示すグラフである。
択された濃度に対してプロットした腫瘍細胞の増殖阻害
を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 9/08 M 9/107 E P 9/20 B U 9/28 A 9/48 C F 31/58 AAH ADS ADU AGZ
Claims (10)
- 【請求項1】 次式 【化1】 で示される3β−O−(4,6−ジヒドロキシ−2,3
−ジデオキシ−D−エリトロ−α−2−ヘキシル)−Δ
5 −コレステン−7β−オール。 - 【請求項2】 医薬として有効量の請求項1記載の化合
物を製薬上許容される成分と共に含んでなる、ガン疾
患、老人性疾患、機能亢進病期および虚弱病期からなる
群より選ばれる症状の治療用医薬組成物。 - 【請求項3】 前記成分が、キャリヤー、防腐剤、可溶
化剤、安定剤、保湿剤、乳化剤、甘味剤、色素、芳香
剤、浸透圧を調製するための塩、緩衝剤、コーチィング
剤、抗酸化剤からなる群より選ばれる請求項2記載の医
薬組成物。 - 【請求項4】 前記化合物が錠剤、糖衣錠、丸剤、ゼラ
チンカプセル、軟質カプセル、坐剤、液剤、乳剤、懸濁
液、注射可能な溶液、トローチ、塗布剤、軟膏、クリー
ムからなる群より選ばれる形態で投与される請求項2に
記載の医薬組成物。 - 【請求項5】 3β−O−(4,6−ジヒドロキシ−
2,3−ジデオキシ−D−エリトロ−α−2−ヘキシ
ル)−Δ5 −コレステン−7α−オールおよび3β−O
−(4,6−ジヒドロキシ−2,3−ジデオキシ−D−
エリトロ−α−2−ヘキシル)−Δ5 −コレステン−7
β−オールを含んで成る混合物から前記7β−オール化
合物を単離することを特徴とする、請求項1に記載の化
合物の製造方法。 - 【請求項6】 3β−O−(4,6−O−ジアセチル−
2,3−ジデオキシ−D−エリトロ−α−2−ヘキシ
ル)−Δ5 −コレステン−7−オンを金属水素化物還元
剤で還元して3β−O−(4,6−ジヒドロキシ−2,
3−ジデオキシ−D−エリトロ−α−2−ヘキシル)−
Δ5 −コレステン−7β−オールおよび3β−O−
(4,6−ジヒドロキシ−2,3−ジデオキシ−D−エ
リトロ−α−2−ヘキシル)Δ5 −コレステン−7α−
オールを含んで成る混合物を得、次に前記7β−オール
化合物を単離することを特徴とする、請求項1に記載の
化合物の製造方法。 - 【請求項7】 前記還元剤がLiAlH4 ,LiB
H4 ,NaBH4 またはKBH4 である請求項6に記載
の方法。 - 【請求項8】 3β−O−(4,6−O−ジアセチル−
2,3−ジデオキシ−D−エリトロ−α−2−ヘキシ
ル)−Δ5 −コレステンを酸化剤で酸化して3β−O−
(4,6−O−ジアセチル−2,3−ジデオキシ−D−
エリトロ−α−2−ヘキシル)−Δ5 −コレステン−7
−オンを生成せしめ、この化合物を金属水素化物還元剤
で還元して3β−O−(4,6−ジヒドロキシ−2,3
−ジデオキシ−D−エリトロ−α−2−ヘキシル)−Δ
5 −コレステン−7β−オールおよび3β−O−(4,
6−ジヒドロキシ−2,3−ジデオキシ−D−エリトロ
−α−2−ヘキシル)Δ5 −コレステン−7α−オール
を含んで成る混合物を得、次に前記7β−オール化合物
を単離することを特徴とする、請求項1に記載の化合物
の製造方法。 - 【請求項9】 前記酸化剤が、t−ブチルクロメート、
ピリジン三酸化クロムまたはピリジンクロロクロメート
である請求項8に記載の方法。 - 【請求項10】 前記還元剤がLiAlH4 ,LiBH
4 ,NaBH4 またはKBH4 である請求項8に記載の
方法。
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